JP2010110888A - 屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートSの製品部Bから打抜き屑bを分離するストリッピング型Aの雄型A1と雌型A2のうち、雄型A1は、製品部Bの展開形状に沿って配設される屑押出し部材2と、屑押出し部材2により打抜き屑bが製品部Bから打ち抜き分離されるときに、打抜き屑bを串刺し保持する屑押え部材3とを備え、雌型A2は、製品部Bの展開形状と相似形状に形成されて、製品部B全体を表側において支持可能とされ、打抜き屑bが屑押出し部材2によって製品部Bから雌型A2の裏側に打ち抜き分離されたときに、打ち抜き分離された打抜き屑bが雌型A2の上などに巻き上げられないように雌型A2の裏側に受け止め係止する屑受止め部13,14を備えている。
【選択図】図1
Description
自動製函機では、まず、製函ラインにシートが給紙され、製函ラインに装備されている雄型と雌型とを有する平盤打抜き型装置によってシートに展開された製品形状(箱体の展開形状)が裁断される打ち抜き処理(切り込み処理)が行われる。このとき、製品形状に裁断された製品部と製品部以外の打抜き屑とは繋ぎ部を介してシートに繋ぎ止められている。
つぎに、製函ラインにおける平盤打抜き型装置のデリバリー部に装備されている雄型と雌型とを有するストリッピング型によってシートの製品部から不要な打抜き屑を打ち抜いて分離して除去する打抜き屑の分離処理(ストリッピング処理)が行われることで、展開された包装用箱体などが製作されるようになっている。
そのために、従来技術では、雄型の降下移動によって、雄型に備えられている屑押出し部材により製品部から打抜き屑を雌型の裏側に打ち抜き分離させた後に、雄型が上昇移動して雌型の上方に戻るときに、製品部から分離された打抜き屑が雌型の上や製品部の上に巻き上げられる(舞い上げられる)ことがある。
特に、打抜き屑を打ち抜き分離する分離ショット速度が高速で行われた場合などには、雄型が雌型から離れるときの雄型の上昇移動時に発生する風圧などによって分離された打抜き屑が雌型の上や製品部の上に巻き上げられることが起き易いものとなっていた。
また、製品部の上に打抜き屑が巻き上げられた場合には、製品部が数十枚単位で重ねられて商品の包装メーカに搬出されるときに、重ねられた製品部の間に打抜き屑が混入し、メーカの信頼性を低下させることになっていた。
前記雄型は、前記製品部の前記展開形状に沿って配設される屑押出し部材を備え、かつ、前記屑押出し部材により前記打抜き屑が前記製品部から打ち抜き分離されるときに、前記打抜き屑を串刺し保持する屑押え部材を備えてなり、前記雌型は、前記製品部の前記展開形状と相似形状に形成されて、該製品部全体を前記雄型との対面側において支持可能とされ、かつ、前記打抜き屑が前記屑押出し部材によって前記製品部から前記対面側に対し前記雌型の反対側に打ち抜き分離されたときに、分離された前記打抜き屑が前記雌型の上に巻き上げられること防ぐように該打抜き屑を受け止め係止する屑受止め部を備えていることを特徴とする。
前記雌型の対面側とは、主に雌型の表側を意味し、反対側とは、主に雌型の裏側を意味する。
また、雄型の屑押出し部材によって雌型の裏側に打ち抜き分離された打抜き屑の跳ね上りを、雌型の外周縁に沿って備えられている外枠部材によって防ぐことができる。つまり、分離された打抜き屑の跳ね上がりを、分離屑受け止めと外枠部材との協同でより確実に防ぐことができる。
これにより、打抜き屑を製品部から打ち抜き分離する打抜きショット速度の高速化に対応してシートの製品部からの打抜き屑の打ち抜き分離が可能となる。換言すれば、包装用箱体などを効率的に製函することが可能となる。
これにより、屑受止め部による打抜き屑の受け止め係止との協同で、雄型が雌型から勢いよく離間(上昇移動)する動きによって打抜き屑が製品部の上や雌型の表側に巻き上げられることをより一層効果的に、確実に防ぐことができる。
図1は、第1の実施形態に係る屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型の雄型と雌型を示す概略斜視図であり、図2は、打ち抜き処理されたシートの一例を示す斜視図である。
なお、本実施形態では、打ち抜き処理によってシートに形成される製品部Bの一例として、図2に示すように、包装用箱体内に内設される仕切り板を挙げて説明する。
ストリッピング型Aは、図示省略の打抜き型装置によって展開形状に打ち抜き処理されたシートSの製品部Bから打抜き屑bを分離するように構成されている。
このストリッピング型Aは、図1に示すように、雄型A1と、この雄型A1の下方に設置される雌型A2とを備えて構成されている。
図3は、雄型を示す底面図および要部の拡大縦断面図である。ここでは、図1を適宜参照しながら説明する。
雄型A1は、打ち抜き処理されたシートSが雌型A2の上に搬入されたときに、雌型A2に向けて降下するように、雌型A2の上方において上下動自在に配設される。
そして、雌型A1は型板1の下面に、図1および図3に示すように、打ち抜き処理されたシートSの製品部Bの展開形状に沿ってそれぞれ配設される屑押出し部材2と、屑押え部材3とを備えている。
屑押出し部材2は、製品部の展開形状に沿いその展開縁部方向に所定の横幅を有し、下端に屑押圧部2aを有する縦断面視で略L字形状に形成されている。
そして、屑押出し部材2は、後記図6の(b)に示すように、打ち抜き処理によりシートSに形成される製品部Bの打抜き切断線Xに近接する位置において打抜き屑bを押圧し、なおかつ、図3に示すように、打抜き切断線Xに沿い、その打抜き切断線X方向に所定の間隔をおいて型板1の下面にそれぞれ配設される。
つまり、屑押出し部材2は、図3の(a)に示すように、シートSの打抜き屑bとそれぞれ対応する位置において型板1の下面に植設されて、その内側に雌型A2が型合わせ嵌合されるようになっている。
屑押え部材3は、屑押出し部材2によって製品部Bから打抜き屑bが打ち抜き分離(押し出し分離)される直前において、雌型A2の上に搬入されているシートS、特に、製品部Bに繋ぎ部Pを介して繋ぎ止められている打抜き屑bを串刺し状態にて保持する。つまり、製品部Bから打抜き屑bが打ち抜き分離されるときに、シートSが雌型A2上の定位置(所定位置)から移動しないように串刺し保持する役目と、製品部Bから分離された打抜き屑bを、屑押出し部材2との協同で雌型A2の裏側に押し出す役目を成す。
この支持部3aは、型板1に下面突出状に植設される取付け筒体6の開口上端に止着鍔部5を圧入やネジ込みなどの適宜の止着手段によって止着されることで、長さ方向の上半部側が取付け筒体6に遊嵌状に内在され、下半部側が取付け筒体6から下方へと突出された状態で型板1に取り付けられる。
これにより、串刺し解除部3bは、取付け筒体5内に抜動不能で移動可能に組み込まれ、抜止め鍔部7と取付け筒体6内の支持部3aの止着鍔部5との間に弾装されるコイル形状のバネ材3cによって支持部2aの串刺し刃4方向に常時付勢されるようになっている。つまり、図3の(b)に示すように、支持部3aの串刺し刃4を下端(先端)開口部内に没入状に包囲するようになっている。
これにより、屑押出し部材2の押圧部2aによって打抜き屑bが製品部Bから雌型A2の裏側に打ち抜き分離(押し出し分離)される直前において、図5の(b)および後記の図6の(b)に示すように、串刺し解除部3bから支持部3aの串刺し刃4が外部に飛び出して雌型A2上で、屑受止め部3,14近くのシートSの打抜き屑b部分に突き刺さる串刺し状態で打抜き屑bを保持するようになっている。
つまり、雄型A1が、図6の(a)に示す状態から(b)に示す状態に降下移動することで、継続する雄型A1の降下移動に伴って串刺し解除部3bの下端開口部が打抜き屑bに突き当たったときに、串刺し解除部3bはバネ材3cの弾発力に反して後退(上昇)する。これにより、支持部3aの串刺し刃4が串刺し解除部3bから外部に飛び出し、串刺し刃4が打抜き屑bに突き刺さるシートSの串刺し保持がなされるようになっている。
そして、さらに継続する雄型A1の降下移動により打抜き屑bが屑押出し部材2によって製品部Bから雌型A2の裏側へと打ち抜き分離され、打抜き屑bに掛かる屑押出し部材2の押圧が解かれたときに、串刺し解除部3bはバネ材3cの弾発力によって前進(下降)され、支持部3aの串刺し刃4による打抜き屑bの串刺し保持状態を解除するようになっている(図6の(b)の状態から(c)の状態)。
これにより、雄型A1と打抜き屑bが打ち抜き分離された製品部Bとを確実に分離するようにしている。つまり、雄型A1の雌型A2に対する型合わせによって製品部Bから打抜き屑bを打ち抜き分離させた後に、雄型A1が雌型A2から離れる上昇移動を開始したときに、製品部Bが屑押出し部材2の内側に引っ掛かるなどによって雄型A1とともに上昇することを防ぐようにしている。
図4は、雌型を示す平面図および要部の拡大縦断面図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
雌型A2は、適宜の板厚を有する合板などの板材を用いて、シートSに形成された製品部Bの展開形状と略相似形状(略同一形状)に形成されて、製品部Bを表側(雄型A1との対面側)で支持可能とする型板9を備えている。
そして、雌型A2は、図1および図4に示すように、外周縁部10と、内側の横長開口部11の短辺両縁部や四角開口部12に四隅コーナー部に、製品部Bから打ち抜き分離された打抜き屑bを受け止め係止する屑巻上げ防止機構の屑受止め部13をそれぞれ備えている。
この屑受止め部14は、図1および図4の(a)に示すように、外周縁部10における屑受止め部13の間に位置して配置されて、製品部Bから雌型A2の裏側に打ち抜き分離された打抜き屑bを、屑受止め部13との協同で受止め係止するようになっている。
屑受止め部13は、雄型A1側の屑押出し部材2によってシートSの製品部Bから雌型A2の裏側に打ち抜き分離された打抜き屑bが、雄型A1が雌型A2から離れる上昇移動を開始したときに、その動きによって製品部Bの上や雌型A2の上に巻き上げられる(舞い上げられる)ことを防ぐべく、打抜き屑bを雌型A2の裏側(雄型A1との対面側に対し、反対側)に受け止め係止する役目を成すものである(図6参照)。
これにより、後記の図6の(c)および(d)に示すように、雄型A1の屑押出し部材2によってシートSの製品部Bから雌型A2の裏側に打ち抜き分離される外屑b1や内屑b2などの打抜き屑bは、それぞれの屑受止め部13によって受け止め係止されるので、雄型A1が雌型A2から離れる上昇移動のときに、外屑b1や内屑b2などの打抜き屑bが製品部Bの上や雌型A2の上に巻き上げられる(舞い上げられる)ことを防ぐことができる。
つぎに、以上のように構成されている第1の実施形態に係る屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型Aの作用について簡単に説明する。
図5は、雄型の降下移動に伴い外屑が製品部から打ち抜き分離されるときの状態を段階的に示す要部の拡大側面図、図6は、同拡大縦断面図であり、図7は、雄型の降下移動に伴い外屑が製品部から打ち抜き分離されるときの屑排出部の動き(弾性変形)を段階的に示す要部の拡大縦断面図であり、図8は、雄型の降下移動に伴い内屑が製品部から打ち抜き分離されるときの状態を段階的に示す要部の拡大縦断面図である。ここでは、図2を適宜参照しながら説明する。
外屑b1や内屑b2が雌型A2の裏側に向けて打ち抜き分離されると、屑押え部材3の串刺し解除部3bがバネ材3cによって支持部3aの串刺し刃4方向に弾圧されて移動する。これにより、図5および図6のそれぞれの(c)に示すように、支持部3aの串刺し刃4による外屑b1や内屑b2の串刺し保持状態が解除される。
一方、内屑b2は、図8の(d)に示すように、雌型A2の横孔開口部11や四角開口部12に備えられている屑受止め部13によって受け止め係止される。
図9は、第2の実施形態に係る屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型を構成する雄型および雌型を示す斜視図であり、図10は、雌型の一部(屑受止め部)を示す拡大斜視図および拡大縦断面図である。
なお、この第2の実施形態に係るストリッピング型A−1では、図9および図10に示すように、雌型A2−1の外周縁部10に沿って、該外周縁部10との間に少なくとも打抜き屑b(外屑b1)の打抜き幅L(後記の図11参照)に相当する分離屑落し空間15を確保するように外枠部材16を備えている。それ以外の構成要素においては前記の第1の実施形態に係るストリッピング型Aと基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
この外枠部材16は、前記した合板などの板材を用いて雌型A2−1の型板9を分断・切削加工するときに、雌型A2−1の三辺に沿う平面視で略コの字形状に形成されている。
そして、図12に示すように、外枠部材16と雌型A2−1の外周縁部10とにわたり両者を連結するように架橋状に装着される連結部材17を備えている。
連結部材17は、金属、合成樹脂その他の硬質材料からなる帯板材を、図10に示すように、略クランク形状に折り曲げ形成されている。
そして、連結部材17は、図10の(b)に示すように、両開放端部側が雌型A2−1の外周縁部10と外枠部材16とそれぞれ形成されている凹み部18に嵌合された状態でそれぞれネジ19を用いて取り付けられるように形成されている。
これにより、連結部材17の架橋部17aが、後記の図12の(b)に示すように、製品部Bから打ち抜き分離された外屑b1を受け止め係止する屑受け部13aとして作用し、なおかつ、外屑b1を雌型A2−1の裏側に打ち抜き分離させるための屑落し空間(孔)15を、雌型A2−1の外周縁部10と外枠部材16との間に確保する。
この第2の屑受止め部20は、金属、合成樹脂、ナイロンその他の弾性材料からなる線材などを用いて形成され、図10の(a)および(c)に示すように、ネジ21を用いて外枠部材16に取り付けられる。
これにより、製品部Bから雌型A2−1の裏側に打ち抜き分離された外屑b1が、屑受止め部13aと第2の屑受止め部20との協同によって、雄型A1が雌型A2−1から離れる上昇移動のときに、外屑b1が製品部Bの上や雌型A2−1の上に跳ね上らない(舞い上がらない)ように受け止め係止されるようにしている。つまり、製品部Bから打ち抜き分離された外屑b1の製品部Bの上や雌型A2−1の上に巻き上げられる(舞い上げられる)ことをより一層効果的に防ぐことができる構造としている。
つぎに、以上のように構成されている第2の実施形態に係る屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型A−1の作用について簡単に説明する。
図11および図12は、雄型の降下移動に伴い外屑が製品部から打ち抜き分離されるときの状態を段階的に示す要部の拡大縦断面図である。ここでは、図5を適宜参照しながら説明する。
なお、ここでは、図5から図8のそれぞれの(a)に示す雄型A1の降下移動開始位置から雄型A1の屑押出し部材2の屑押圧部2aが外屑b1に当たり、なおかつ、その直前において図5および図6の(b)に示すように、雄型A1の屑押え部材3が外屑b1に突き刺さってシートSを串刺し保持するまでの動作過程において説明を省略する。
すなわち、図11の(a)示す降下開始位置から図12の(a)の状態まで雄型A1が降下移動し、雄型A1の屑押出し部材2によって外屑b1が、屑落し空間15を通過して雌型A2−1の裏側に打ち抜き分離されてきた後に、雄型A1が雌型A2−1から離れる上昇移動を開始して上昇待機位置に戻るときに、打ち抜き分離され、なおかつ、短尺に分断された外屑b1は、図12の(b)に示すように、雌型A2−1の外周縁部10に連結部材17の架橋部17aである屑受止め部13a、そしてバネ製線材からなる第2の屑受止め部20によって受け止め係止される。
図13は、第3の実施形態に係る屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型を構成する雄型および雌型を示す斜視図であり、図14は、雄型の一部(屑押え部材)を示す拡大縦断面図であり、図15は、雌型の一部(屑受止め部)を示す拡大斜視図および縦断面図である。
なお、この第3の実施形態に係るストリッピング型A−2では、図13および図14に示すように、雄型A1−2側に備えられる屑押え部材22を1本のピン部材から形成している。そして、図13および図15に示すように、雌型A2−2の外周縁部10に備えられている屑受止め部23に屑分断部24を備えている。それ以外の構成要素においては前記の第1、第2の実施形態に係るストリッピング型A,A−1と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
なお、図示例では、串刺し刃25を1本のみ突出させた構造としているが、2乃至4本などの複数本を突出させた構造とすることができる。
これにより、後記の図19の(c)から(e)に示すように、外屑b1が製品部Bから打抜き分断されるときのカット線Yからの短尺分断がより速やかで、かつ、確実に行われるようにしている。すなわち、打抜き屑bの製品部Bからの打ち抜き分離作業の高速化に対応させた打抜き屑bの短尺分断構造としている。
この屑受止め部26は、雌型A2−2を形成する型板9に削り加工を施すことで、図13および15に示すように、雌型A2−2の外周縁部10における屑受止め部23の間において平面視で略半円状で、型板9の板厚にて外向き凸状に形成されている。
これにより、図19に示すように、製品部Bから雌型A2−2の裏側に打ち抜き分離された打抜き屑bを、屑受止め部23との協同で受止め係止するようになっている。
つぎに、以上のように構成されている第3の実施形態に係る屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型A−2の作用について簡単に説明する。
図19は、雄型の降下移動に伴い外屑が製品部から打ち抜き分離されるときの状態を段階的に示す要部の拡大縦断側面図である。ここでは、図2を適宜参照しながら説明する。
これにより、雄型A1−2が雌型A2−2から離れる上昇移動時に発生する風圧などによって、雌型A2−2の裏側に打ち抜き分離された打抜き屑bが製品部Bの上や雌型A2の上に巻き上げられる(舞い上げられる)ことを防ぐことができ、しかも、その打ち抜き分離作業の高速化が期待できる。
例えば、本実施形態に係る屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型は、前記の第1〜第3の実施形態の各構成要素の組み合わせによって構成することができる。
すなわち、打抜き屑bを串刺し保持する屑押え部材を、バネ材3cを備えて串刺し刃4を有する支持部3aを上下に移動可能に形成されている屑押え部材3と、串刺し刃25を有して一体に形成されている屑押え部材22との双方を用いて、雄型A1、A1−2を構成するなどの組み合わせとすることができる。
A1,A1−2 雄型
A2,A2−1,A2−2 雌型
1,9 型板
2 屑押出し部材
3,22 屑押え部材
3a 支持部
3b 串刺し解除部
3c バネ材
4,25 串刺し刃
6 取付け筒体
10 外周縁部(雌型側)
13,13a,14,23,26 屑受止め部(屑巻上げ防止機構)
15 屑落し空間
16 外枠部材
24 屑分断部
B 製品部
b 打抜き屑
b1 外屑
b2 内屑
X 打抜き切断線
Y カット線
Claims (7)
- 展開形状に打ち抜き処理されたシートの製品部から打抜き屑を分離する雄型と雌型とを備えて構成されているストリッピング型であって、
前記雄型は、前記製品部の前記展開形状に沿って配設される屑押出し部材を備え、かつ、前記屑押出し部材により前記打抜き屑が前記製品部から打ち抜き分離されるときに、前記打抜き屑を串刺し保持する屑押え部材を備え、
前記雌型は、前記製品部の前記展開形状と略相似形状に形成されて前記製品部全体を前記雄型との対面側において支持可能となし、かつ、前記打抜き屑が前記屑押出し部材によって前記製品部から前記対面側に対し、前記雌型の反対側に打ち抜き分離されたときに、当該反対側において前記打抜き屑を受け止め係止する屑受止め部を備えていることを特徴とする屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型。 - 前記屑押出し部材は、前記製品部の前記展開形状に沿いその展開縁部方向に所定の間隔をおいて並列状に配設されて、当該展開縁部に沿って一連に連なった状態で前記製品部に繋ぎ部を介して繋ぎ止められている前記打抜き屑を、前記屑受止め部との協同で短尺に分断し、短尺に分断された前記打抜き屑を前記屑押え部材との協同で前記雌型の前記反対側に打ち抜き分離するようになし、
前記屑受止め部は、前記屑押出し部材の間に対応して前記雌型の外周縁部に備えられて、短尺に分断された前記打抜き屑を前記雌型の前記反対側に受け止め係止するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型。 - 前記雌型は、外周縁部に沿って、該外周縁部との間に前記打抜き屑の屑落し空間を確保するように外枠部材を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型。
- 前記屑押え部材は、前記打抜き屑を串刺し保持する串刺し刃を備えて、前記打抜き屑が前記製品部から打ち抜き分離されるときに、前記屑受止め部に近い位置にて前記打抜き屑を串刺し保持するように、前記雄型に配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型。
- 前記屑押え部材は、前記串刺し刃を有する支持部と、
この支持部の外側に摺動可能に被嵌されて、前記雄型が前記雌型から離間するときに、前記シートに対する前記支持部の串刺し状態を解除するための串刺し解除部と、
この串刺し解除部を前記支持部の前記串刺し刃方向に付勢する弾発材と、を備えて構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型。 - 前記屑受止め部は、前記打抜き屑を短尺に分断する屑分断部を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型。
- 前記屑受止め部は、前記雌型を形成する型板を削り加工することで、該雌型の外周縁部に外向き突出状に備えられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の屑巻上げ防止機構を備えたストリッピング型。
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