JP2010110032A - チャージポンプ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力電圧が一定値以下に低下した場合であっても、昇圧能力が低下せず、安定した昇圧効率を維持することができるチャージポンプ回路を提供する。
【解決手段】入力電圧VINが一定値以下に低下すると、クロックCLK1がHレベルからLレベルに変化した場合に、リセット回路44は、ノードn11を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ21がONになることを防ぐ。クロックCLK2がHレベルからLレベルに変化した場合に、リセット回路45は、ノードn12を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ22がONになることを防ぐ。クロックCLK3がHレベルからLレベルに変化した場合に、リセット回路46は、ノードn13を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ23がONになることを防ぐ。
【選択図】図1

Description

本発明は、電荷転送素子(電流整流素子)として電界効果トランジスタを使用してなるチャージポンプ回路に関する。
LSI(大規模集積回路)においては、ロジック回路の電源電圧は低くなりつつある。これに対して、FeRAM(強誘電体メモリ)などの不揮発性メモリでは、データの書き換えを行うために、ロジック回路よりも高い電源電圧が必要とされる。そこで、ロジック回路と不揮発性メモリとを混載してなるLSIにおいては、外部から供給する電源電圧は高い電源電圧を必要とする不揮発性メモリに合わせ、低い電源電圧で足りるロジック回路には、外部から供給する電源電圧を降圧回路で降圧した降圧電圧を供給するか、あるいは、外部から供給する電源電圧は低い電源電圧で足りるロジック回路に合わせ、高い電源電圧を必要とする不揮発性メモリには、外部から供給する電源電圧をチャージポンプ回路で昇圧した昇圧電圧を供給するということが行われる。
チャージポンプ回路として、例えば、ディクソン(Dickson)型のチャージポンプ回路が知られている。このディクソン型のチャージポンプ回路において、電荷転送素子をなすMOSトランジスタのドレイン・ゲート間にNMOSトランジスタをダイオード接続し、このダイオード接続したNMOSトランジスタを介して電荷転送素子をなすMOSトランジスタのゲートに電位を与えるようにすることが考えられる。図23は電荷転送素子をなすMOSトランジスタのドレイン・ゲート間にNMOSトランジスタをダイオード接続したチャージポンプ回路の一例を示している。
図23中、1は外部から供給される入力電圧VINを入力するための電圧入力端子、2〜4は電荷転送素子をなすNMOSトランジスタ、5は昇圧電圧VOUTが出力される昇圧電圧出力端子、6〜10はポンピング用のキャパシタ、12はNMOSトランジスタ2のゲートに電位を与えるNMOSトランジスタ、13はNMOSトランジスタ3のゲートに電位を与えるNMOSトランジスタ、14はNMOSトランジスタ4のゲートに電位を与えるNMOSトランジスタ、CLK1〜CLK3はポンピング用のクロックである。
このチャージポンプ回路においては、昇圧動作開始前に、入力電圧VINを与えると、ノードn11の電位=「入力電圧VIN−NMOSトランジスタ12のしきい値Vthn12」となり、ノードn01の電位=「入力電圧VIN−NMOSトランジスタ12のしきい値Vthn12−NMOSトランジスタ2のしきい値Vthn2」となる。この状態から昇圧動作を開始し、クロックCLK1がLレベルからHレベルに変化すると、キャパシタ6を通してノードn11の電位が叩き上げられ、ノードn11の電位>「ノードn01の電位+NMOSトランジスタ2のしきい値Vthn2」となると、NMOSトランジスタ2がON状態となり、電圧入力端子1からNMOSトランジスタ2を通してノードn01側へ電荷が転送され、キャパシタ7が充電される。
次に、クロックCLK1がHレベルからLレベルに変化すると、ノードn11の電位は、キャパシタ6を通して引き下げられ、再び、「入力電圧VIN−NMOSトランジスタ12のしきい値Vthn12」となり、NMOSトランジスタ2はOFF状態となる。同じタイミングでクロックCLK2がLレベルからHレベルに立ち上がり、ノードn12の電位もキャパシタ8を通して叩き上げられる。この結果、NMOSトランジスタ3がON状態となり、ノードn01側からNMOSトランジスタ3を通してノードn02側に電荷が転送され、キャパシタ9が充電される。以下、同様の動作が繰り返されて、入力電圧VINを昇圧した昇圧電圧VOUTが生成される。
特開2002−305871号公報 特開2001−286125号公報 特開2001−136733号公報 特開2006−266050号公報
図23に示すチャージポンプ回路においては、NMOSトランジスタ2のゲート電位は、入力電圧VINの上昇に自動的に追随するが、入力電圧VINが一定値以下に低下すると、クロックCLK1がLレベルからHレベルに変化してNMOSトランジスタ2がON状態とされ、電圧入力端子1からNMOSトランジスタ2を通してノードn01側に電荷が転送され、キャパシタ7が充電された後、クロックCLK1がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ2がOFF状態とされる場合に、NMOSトランジスタ2がON状態となり、ノードn01側から電圧入力端子1側に電流が流れてしまい、昇圧効率が悪化するという不具合があった。
商用の電源が入力電圧VINの電源となっているシステムでは、チャージポンプ回路が稼働中に入力電圧VINが低下するというケースは稀であったが、非接触型ICカードのように、電力を電界、磁界等を通して受け取るシステムの場合には、周辺の環境の影響を受け易く、入力電圧VINの電位が不安定になることが多いに考えられる。そこで、入力電圧VINが不安定な挙動をしたとしても、チャージポンプが自動的に自己システムを初期化し、チャージポンプの能力が低下してしまうことがない仕組みが必要となる。
そこで、本発明は、入力電圧が一定値以下に低下した場合であっても、昇圧能力が低下せず、安定した昇圧効率を維持することができるチャージポンプ回路を提供することを目的とする。
ここで開示するチャージポンプ回路は、電荷転送用の複数の電界効果トランジスタと、ポンピング用キャパシタと、一方向性素子と、入力電圧低下検出回路と、リセット回路とを有するものである。前記複数の電界効果トランジスタは、入力電圧が与えられる入力端子と、前記入力電圧を昇圧した昇圧電圧を出力すべき出力端子との間に直列接続されたものである。前記ポンピング用キャパシタは、前記電界効果トランジスタのゲートに接続されたものである。
前記一方向性素子は、前記電界効果トランジスタのドレインと、前記電界効果トランジスタのゲートとの間に順方向に接続されたものである。前記入力電圧低下検出回路は、前記入力電圧が一定値以下に低下したことを検出するものである。前記リセット回路は、前記入力電圧低下検出回路の検出結果に基づいて、前記電界効果トランジスタを非導通時に、前記電界効果トランジスタのゲート電位を所定電位にリセットするものである。
開示したチャージポンプ回路においては、前記電界効果トランジスタがNチャネル電界効果トランジスタの場合、前記ポンピング用キャパシタに与えるクロックがHレベルからLレベルに変化した場合に、前記リセット回路は、前記電界効果トランジスタのゲート電位を接地電位にリセットするように構成する。このようにする場合には、前記入力電圧が一定値以下に低下した場合であっても、前記ポンピング用キャパシタに与えるクロックがHレベルからLレベルに変化して前記電界効果トランジスタがOFF状態とされる場合に、前記電界効果トランジスタがON状態になり、転送すべき電荷が前記電界効果トランジスタを逆流しないようにすることができる。
前記電界効果トランジスタがPチャネル電界効果トランジスタの場合には、前記ポンピング用キャパシタに与えるクロックがLレベルからHレベルに変化した場合に、前記リセット回路は、前記電界効果トランジスタのゲート電位を前記入力電圧の電位にリセットするように構成する。このようにする場合には、前記ポンピング用キャパシタに与えるクロックがLレベルからHレベルに変化して前記電界効果トランジスタがOFF状態とされる場合に、前記入力電圧が一定値以下に低下したことにより発生する前記電界効果トランジスタのオーバブースト状態を解消することができる。この結果、次に、前記ポンピング用キャパシタに与えるクロックがHレベルからLレベルに変化し、前記電界効果トランジスタをON状態とする場合に、前記電界効果トランジスタがOFF状態となってしまうことを避けることができる。
したがって、開示したチャージポンプ回路によれば、前記入力電圧が一定値以下に低下した場合であっても、昇圧能力が低下せず、安定した昇圧効率を維持することができる。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態を示す回路図である。図1中、20は外部から供給される入力電圧VINを入力するための電圧入力端子、21〜23は電荷転送素子をなすNMOSトランジスタ、24は入力電圧VINを昇圧した昇圧電圧VOUTを出力すべき昇圧電圧出力端子である。
NMOSトランジスタ21は、ドレインを電圧入力端子20に接続し、ソースをノードn01に接続し、ゲートをノードn11に接続し、バックゲートを接地している。NMOSトランジスタ22は、ドレインをノードn01に接続し、ソースをノードn02に接続し、ゲートをノードn12に接続し、バックゲートを接地している。NMOSトランジスタ23は、ドレインをノードn02に接続し、ソースを昇圧電圧出力端子24に接続し、ゲートをノードn13に接続し、バックゲートを接地している。
25〜29はポンピング用のキャパシタである。キャパシタ25の第1の電極はノードn11に接続されている。キャパシタ26の第1の電極はノードn01に接続されている。キャパシタ27の第1の電極はノードn12に接続されている。キャパシタ28の第1の電極はノードn02に接続されている。キャパシタ29の第1の電極はノードn13に接続されている。
31はNMOSトランジスタ21のゲートに電位を与えるNMOSトランジスタ、32はNMOSトランジスタ22のゲートに電位を与えるNMOSトランジスタ、33はNMOSトランジスタ23のゲートに電位を与えるNMOSトランジスタである。NMOSトランジスタ31は、ドレイン及びゲートを電圧入力端子20に接続し、ソースをノードn11に接続し、バックゲートを接地している。NMOSトランジスタ32は、ドレイン及びゲートをノードn01に接続し、ソースをノードn12に接続し、バックゲートを接地している。NMOSトランジスタ33は、ドレイン及びゲートをノードn02に接続し、ソースをノードn13に接続し、バックゲートを接地している。NMOSトランジスタ31〜33は一方向性素子として使用されているが、NMOSトランジスタ31〜33の代わりに、ダイオードを使用することもできる。
34はクロックCLKを入力するためのクロック入力端子である。クロックCLKは、最大値を入力電圧VINの電圧値、最小値を接地電圧(0V)とするものである。35は昇圧ストップ信号STOPを入力するための昇圧ストップ信号入力端子である。昇圧ストップ信号STOPは、昇圧動作を実行しない場合(キャパシタ25〜29の非駆動時)にはHレベルとされ、昇圧動作を実行する場合(キャパシタ25〜29の駆動時)にはLレベルとされる。
36−1はキャパシタ25〜29を駆動するドライバ回路である。ドライバ回路36−1は、NOR回路37と、インバータ38〜41とを有している。NOR回路37及びインバータ38〜41は、縦列接続され、高電位側の電源電圧として入力電圧VINが印加され、低電位側の電源電圧として接地電圧が印加される。
NOR回路37の第1の入力端子はクロック入力端子34に接続され、NOR回路37の第2の入力端子は昇圧ストップ信号入力端子35に接続されている。キャパシタ25の第2の電極はインバータ39の出力端子に接続されている。キャパシタ26の第2の電極及びキャパシタ27の第2の電極はインバータ40の出力端子に接続されている。キャパシタ28の第2の電極及びキャパシタ29の第2の電極はインバータ41の出力端子に接続されている。
昇圧ストップ信号STOPがHレベルのときは、NOR回路37の出力はLレベルに固定される。この結果、インバータ39の出力はLレベル、インバータ40の出力はHレベル、インバータ41の出力はLレベルに固定される。したがって、この場合には、昇圧動作は実行されない。
昇圧ストップ信号STOPがLレベルのときは、NOR回路37は、クロックCLKに対してインバータとして機能する。この結果、インバータ39からはクロックCLKを反転遅延したクロックCLK1が出力され、インバータ40からはクロックCLKを遅延したクロックCLK2が出力され、インバータ41からはクロックCLKを反転遅延したクロックCLK3が出力される。したがって、この場合には、入力電圧VINに対して昇圧動作が実行される。
43は入力電圧低下検出回路である。入力電圧低下検出回路43は、昇圧動作時に入力電圧VINの一定値以下の低下を検出するものである。RESETXは入力電圧低下検出回路43が出力するリセット信号である。
44、45、46はリセット回路である。リセット回路44は、クロックCLK1及びリセット信号RESETXに制御されてノードn11の電位を接地電位にリセットするものである。リセット回路45は、クロックCLK2及びリセット信号RESETXに制御されてノードn12の電位を接地電位にリセットするものである。リセット回路46は、クロックCLK3及びリセット信号RESETXに制御されてノードn13の電位を接地電位にリセットするものである。
図2は入力電圧低下検出回路43の第1構成例を示す回路図である。入力電圧低下検出回路43は、入力電圧VINが一定値以下に低下した場合、リセット信号RESETXをアクティブレベル(Lレベル)にし、それ以外の場合には、リセット信号RESETXのレベルを入力電圧VINと同一にするものである。図2中、49は入力電圧低下検出部、50は入力電圧低下検出信号生成部をなすレベルコンバータである。
入力電圧低下検出部49は、PMOSトランジスタ51と、NMOSトランジスタ52、53と、キャパシタ54とを有している。PMOSトランジスタ51は、ソース及びバックゲートを昇圧電圧出力端子24に接続し、ゲート及びドレインをノードn21に接続している。NMOSトランジスタ52は、ゲート及びドレインを電圧入力端子20に接続し、ソースをノードn22に接続し、バックゲートを接地している。NMOSトランジスタ53は、ドレインをノードn21に接続し、ゲートをノードn22に接続し、ソースを電圧入力端子20に接続し、バックゲートを接地している。キャパシタ54はノードn22と接地との間に接続されている。
レベルコンバータ50は、PMOSトランジスタ56と、NMOSトランジスタ57、PMOSトランジスタ58と、NMOSトランジスタ59とを有している。PMOSトランジスタ56は、ソース及びバックゲートを昇圧電圧出力端子24に接続し、ゲートをノードn21に接続し、ドレインをノードn23に接続している。NMOSトランジスタ57は、ゲート及びドレインをノードn23に接続し、ソース及びバックゲートを接地している。PMOSトランジスタ58は、ソース及びバックゲートを電圧入力端子20に接続し、ゲートをノードn23に接続し、ドレインをノードn24に接続している。NMOSトランジスタ59は、ドレインをノードn24に接続し、ゲートをノードn23に接続し、ソース及びバックゲートを接地している。
図3は入力電圧低下検出回路43の第1構成例の動作を示す波形図である。(A)は入力電圧VIN、(B)は昇圧電圧VOUT、(C)はノードn22の電位、(D)はノードn21の電位、(E)はノードn24に得られるリセット信号RESETXを示している。即ち、昇圧実行時に、入力電圧VINの電位が上昇し始めると、昇圧電圧VOUTも上昇し、入力電圧VINが所定電圧V1に達して一定になると、昇圧電圧VOUTも所望電圧V2に達して一定となる。このとき、ノードn22も同様に立ち上がり、ノードn22の電位=「V1−NMOSトランジスタ52のしきい値Vthn52」となり、NMOSトランジスタ53はOFF状態となる。
また、ノードn21の電位も立ち上がり、ノードn21の電位=「V2−PMOSトランジスタ51のしきい値の絶対値|Vthp51|」となる。この結果、PMOSトランジスタ56がOFF状態、ノードn23の電位=NMOSトランジスタ57のしきい値Vthn57となり、PMOSトランジスタ58がON状態、NMOSトランジスタ59がOFF状態となり、ノードn24に得られるリセット信号RESETXの電位は入力電圧VINの電位と同一となる。
本例では、電圧入力端子20とノードn22との間にはNMOSトランジスタ52がダイオード接続されており、ノードn22と接地との間にはキャパシタ54が接続されている。この結果、一度立ち上がったノードn22の電位は、入力電圧VINが低下したとしても、一定レベル(V1−Vthn52)を保持することになる。したがって、NMOSトランジスタ53のゲート・ソース間電圧Vgs=ノードn22の電位−入力電圧VIN=「V1−Vthn52−VIN」となる。
ここで、入力電圧VINが低下し、NMOSトランジスタ53のゲート・ソース間電圧Vgs=「V1−Vthn52−VIN」がNMOSトランジスタ53のしきい値Vthn53を超えたとき、NMOSトランジスタ53がON状態となり、NMOSトランジスタ53のドレイン・ソース間に電流が流れ始める。この場合には、ノードn21の電位が低下し、PMOSトランジスタ56がON状態となり、ノードn23の電位が上昇する。この結果、PMOSトランジスタ58がOFF状態、NMOSトランジスタ59がON状態となり、リセット信号RESETXはHレベルからLレベルに遷移し、ノードn11、n12、n13の電位をリセットすることが可能な期間(リセットアクティブ期間)となる。
その後、入力電圧VINの電位が復帰すると、NMOSトランジスタ53がOFF状態となり、ノードn21の電位も高くなる。この場合、PMOSトランジスタ56がOFF状態となり、ノードn23の電位が低下し、PMOSトランジスタ58がON状態、NMOSトランジスタ59がOFF状態となる。この結果、リセット信号RESETXがLレベルからHレベルに遷移し、ノードn11、n12、n13の電位をリセットすることが可能な状態から復帰する。
このように、入力電圧低下検出回路43においては、入力電圧低下検出部49は、入力電圧VINが一定値以下に低下していないときは、NMOSトランジスタ53をOFF状態とし、ノードn21の電位を高くし、入力電圧VINが一定値以下に低下したときは、NMOSトランジスタ53をON状態とし、ノードn21の電位を下げることにより、入力電圧VINの低下を検出する。また、レベルコンバータ50は、ノードn21の電位を入力し、入力電圧VINが一定値以下に低下していないときは、リセット信号RESETXの電位を入力電圧VINと同一にし、入力電圧VINが一定値以下に低下しているときは、リセット信号RESETXの電位をリセットアクティブレベル(Lレベル)にする。
図4は入力電圧低下検出回路43の第2構成例を示す回路図である。入力電圧低下検出回路43の第2構成例は、入力電圧低下検出回路43の第1構成例が設ける入力電圧低下検出部49と構成の異なる入力電圧低下検出部63を設け、その他については、入力電圧低下検出回路43の第1構成例と同様に構成したものである。入力電圧低下検出部63は、PMOSトランジスタ64を設け、その他については、図3に示す入力電圧低下検出部49と同様に構成したものである。
PMOSトランジスタ64は、ソース及びバックゲートをノードn22に接続し、ドレイン及びゲートを電圧入力端子20に接続している。このPMOSトランジスタ64は、入力電圧VINがシャットダウンしたとき、即ち、入力電圧VINが接地電位まで低下したときに、ノードn22の電位をVDD−Vthn52から下げ、ノードn22の電位が高い状態に放置されないようにするものである。
PMOSトランジスタ64は、そのゲート長が相対的に大きく、そのしきい値の絶対値|Vthp64|が相対的に大きくなるように構成される。PMOSトランジスタ64のしきい値の絶対値|Vthp64|の目安としては、NMOSトランジスタ53のしきい値Vthn53に対して十分大きな値とする。その理由は、入力電圧VINの電位が一時的に下がった程度でPMOSトランジスタ64がONしてしまうと、ノードn22の電位がリセットされてしまい、入力電圧低下検出部63が正常に動作しないからである。
図5は入力電圧低下検出回路43の第3構成例を示す回路図である。入力電圧低下検出回路43の第3構成例は、入力電圧低下検出回路43の第2構成例が備える入力電圧低下検出部63と構成の異なる入力電圧低下検出部67を設け、その他については、入力電圧低下検出回路43の第2構成例と同様に構成したものである。入力電圧低下検出部67は、PMOSトランジスタ64のバックゲートに昇圧電圧VOUTを与えるようにし、その他については、図4に示す入力電圧低下検出部63と同様に構成したものである。
図6はリセット回路44、45、46の構成を示す回路図である。リセット回路44は、立ち下がりエッジ検出回路70と、スイッチ制御回路71と、スイッチ回路72とを有している。立ち下がりエッジ検出回路70は、クロックCLK1の立ち下がりエッジを検出し、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK1を生成するものである。スイッチ制御回路71は、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK1と、リセット信号RESETXとを入力し、クロックCLK1の立ち下がり毎にアクティブレベル(Hレベル)になるスイッチ制御信号RESETCTL1を生成するものである。スイッチ回路72は、スイッチ制御信号RESETXに制御されてノードn11の電位を接地電位にリセットするものである。
リセット回路45は、立ち下がりエッジ検出回路73と、スイッチ制御回路74と、スイッチ回路75とを有している。立ち下がりエッジ検出回路73は、クロックCLK2の立ち下がりエッジを検出し、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK2を生成するものである。スイッチ制御回路74は、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK2と、リセット信号RESETXとを入力し、クロックCLK2の立ち下がり毎にアクティブレベル(Hレベル)になるスイッチ制御信号RESETCTL2を生成するものである。スイッチ回路75は、スイッチ制御信号RESETXに制御されてノードn12の電位を接地電位にリセットするものである。
リセット回路46は、立ち下がりエッジ検出回路76と、スイッチ制御回路77と、スイッチ回路78とを有している。立ち下がりエッジ検出回路76は、クロックCLK3の立ち下がりエッジを検出し、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK3を生成するものである。スイッチ制御回路77は、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK3と、リセット信号RESETXとを入力し、クロックCLK3の立ち下がり毎にアクティブレベル(Hレベル)になるスイッチ制御信号RESETCTL3を生成するものである。スイッチ回路78は、スイッチ制御信号RESETXに制御されてノードn13の電位を接地電位にリセットするものである。
図7は立ち下がりエッジ検出回路70、73、76の構成を示す回路図である。立ち下がりエッジ検出回路70は、インバータ81〜84と、排他的OR回路85と、インバータ86と、NAND回路87と、インバータ88とを有している。インバータ81〜84は、クロックCLK1を遅延するものである。排他的OR回路85は、クロックCLK1と、インバータ84の出力信号DCLK1とを排他的OR処理するものである。インバータ86は、クロックCLK1を反転するものである。NAND回路87は、排他的OR回路85の出力信号PCLK1と、インバータ86の出力信号とをNAND処理するものである。インバータ88は、NAND回路87の出力信号を反転し、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK1を出力するものである。
立ち下がりエッジ検出回路73は、インバータ89〜92と、排他的OR回路93と、インバータ94と、NAND回路95と、インバータ96とを有している。インバータ89〜92は、クロックCLK2を遅延するものである。排他的OR回路93は、クロックCLK2と、インバータ92の出力信号DCLK2とを排他的OR処理するものである。インバータ94は、クロックCLK2を反転するものである。NAND回路95は、排他的OR回路93の出力信号PCLK2と、インバータ94の出力信号とをNAND処理するものである。インバータ96は、NAND回路95の出力信号を反転し、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK2を出力するものである。
立ち下がりエッジ検出回路76は、インバータ97〜100と、排他的OR回路101と、インバータ102と、NAND回路103と、インバータ104とを有している。インバータ97〜100は、クロックCLK3を遅延するものである。排他的OR回路101は、クロックCLK3と、インバータ100の出力信号DCLK3とを排他的OR処理するものである。インバータ102は、クロックCLK3を反転するものである。NAND回路103は、排他的OR回路101の出力信号PCLK3と、インバータ102の出力信号とをNAND処理するものである。インバータ104は、NAND回路103の出力信号を反転し、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK3を出力するものである。
図8は立ち下がりエッジ検出回路70、73、76の動作を示す波形図である。(A1)はインバータ39が出力するクロックCLK1、(A2)はインバータ84の出力信号DCLK1、(A3)は排他的OR回路85の出力信号PCLK1、(A4)はインバータ88が出力する立ち下がりエッジ検出信号SPCLK1、(B1)はインバータ40が出力するクロックCLK2、(B2)はインバータ92の出力信号DCLK2、(B3)は排他的OR回路93の出力信号PCLK2、(B4)はインバータ96が出力する立ち下がりエッジ検出信号SPCLK2、(C1)はインバータ41が出力するクロックCLK3、(C2)はインバータ100の出力信号DCLK3、(C3)は排他的OR回路101の出力信号PCLK3、(C4)はインバータ104が出力する立ち下がりエッジ検出信号SPCLK3を示している。
図9はスイッチ制御回路71、74、77及びスイッチ回路72、75、78の構成を示す回路図である。スイッチ制御回路71は、インバータ107と、NAND回路108と、インバータ109とを有している。インバータ107は、リセット信号RESETXを反転するものである。NAND回路108は、インバータ107の出力信号と立ち下がりエッジ検出信号SPCLK1とをNAND処理するものである。インバータ109は、NAND回路108の出力信号を反転してスイッチ制御信号RESETCTL1を出力するものである。このように構成されたスイッチ制御回路71は、リセット信号RESETXがLレベルの期間だけ、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK1を通過させてなるスイッチ制御信号RESETCTL1を出力する。
スイッチ制御回路74は、インバータ110と、NAND回路111と、インバータ112とを有している。インバータ110は、リセット信号RESETXを反転するものである。NAND回路111は、インバータ110の出力信号と立ち下がりエッジ検出信号SPCLK2とをNAND処理するものである。インバータ112は、NAND回路111の出力信号を反転してスイッチ制御信号RESETCTL2を出力するものである。このように構成されたスイッチ制御回路74は、リセット信号RESETXがLレベルの期間だけ、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK2を通過させてなるスイッチ制御信号RESETCTL2を出力する。
スイッチ制御信号77は、インバータ113と、NAND回路114と、インバータ115とを有している。インバータ113は、リセット信号RESETXを反転するものである。NAND回路114は、インバータ113の出力信号と立ち下がりエッジ検出信号SPCLK3とをNAND処理するものである。インバータ115は、NAND回路114の出力信号を反転してスイッチ制御信号RESETCTL3を出力するものである。このように構成されたスイッチ制御回路77は、リセット信号RESETXがLレベルの期間だけ、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK3を通過させてなるスイッチ制御信号RESETCTL3を出力する。
スイッチ回路72は、インバータ116と、アナログスイッチ117とを有している。インバータ116は、スイッチ制御信号RESETCTL1を反転するものである。アナログスイッチ117は、スイッチ制御信号RESETCTL1とインバータ116の出力信号にON、OFFが制御されるものであり、入力端子をノードn11に接続し、出力端子を接地している。このアナログスイッチ117は、スイッチ制御信号RESETCTL1=Lレベルの場合にはOFF状態、スイッチ制御信号RESETCTL1=Hレベルの場合にはON状態となる。アナログスイッチ117の代わりに、NMOSトランジスタを使用しても良い。この場合には、インバータ116は不要である。
スイッチ回路75は、インバータ118と、アナログスイッチ119とを有している。インバータ118は、スイッチ制御信号RESETCTL2を反転するものである。アナログスイッチ119は、スイッチ制御信号RESETCTL2とインバータ118の出力信号にON、OFFが制御されるものであり、入力端子をノードn12に接続し、出力端子を接地している。このアナログスイッチ119は、スイッチ制御信号RESETCTL2=Lレベルの場合にはOFF状態、スイッチ制御信号RESETCTL2=Hレベルの場合にはON状態となる。アナログスイッチ119の代わりに、NMOSトランジスタを使用しても良い。この場合には、インバータ118は不要である。
スイッチ回路78は、インバータ120と、アナログスイッチ121とを有している。インバータ120は、スイッチ制御信号RESETCTL3を反転するものである。アナログスイッチ121は、スイッチ制御信号RESETCTL3とインバータ120の出力信号にON、OFFが制御されるものであり、入力端子をノードn13に接続し、出力端子を接地している。このアナログスイッチ121は、スイッチ制御信号RESETCTL3=Lレベルの場合にはOFF状態、スイッチ制御信号RESETCTL3=Hレベルの場合にはON状態となる。アナログスイッチ121の代わりに、NMOSトランジスタを使用しても良い。この場合には、インバータ120は不要である。
図10は本発明の第1実施形態の動作例を示す波形図である。(A)は入力電圧VIN、(B)は昇圧電圧VOUT、(C)は入力電圧低下検出回路43が出力するリセット信号RESETX、(D)はインバータ39が出力するクロックCLK1、(E)はスイッチ制御回路71が出力するスイッチ制御信号RESETCTL1、(F)はインバータ40が出力するクロックCLK2、(G)はスイッチ制御回路74が出力するスイッチ制御信号RESETCTL2、(H)はインバータ41が出力するクロックCLK3、(I)はスイッチ制御回路77が出力するスイッチ制御信号RESETCTL3を示している。
本発明の第1実施形態においては、入力電圧低下検出回路43は、入力電圧VINが一定値以下に低下すると、入力電圧VINが一定値以下に低下している期間、リセット信号RESETXの電位をアクティブレベル(Lレベル)にし、それ以外の場合には、リセット信号RESETXの電位を入力電圧VINと同一にする。
立ち下がりエッジ検出回路70は、クロックCLK1の立ち下がりエッジを検出し、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK1を生成する。立ち下がりエッジ検出回路73は、クロックCLK2の立ち下がりエッジを検出し、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK2を生成する。立ち下がりエッジ検出回路76は、クロックCLK3の立ち下がりエッジを検出し、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK3を生成する。
スイッチ制御回路71は、リセット信号RESETXがLレベルの期間だけ、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK1を通過させてなるスイッチ制御信号RESETCTL1を出力する。スイッチ制御回路74は、リセット信号RESETXがLレベルの期間だけ、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK2を通過させてなるスイッチ制御信号RESETCTL2を出力する。スイッチ制御回路77は、リセット信号RESETXがLレベルの期間だけ、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK3を通過させてなるスイッチ制御信号RESETCTL3を出力する。
また、スイッチ回路72は、スイッチ制御信号RESETCTL1がHレベルのとき、アナログスイッチ117をON状態とし、ノードn11を接地し、ノードn11の電位を接地電位にリセットする。スイッチ回路75は、スイッチ制御信号RESETCTL2がHレベルのとき、アナログスイッチ119をON状態とし、ノードn12を接地し、ノードn12の電位を接地電位にリセットする。スイッチ回路78は、スイッチ制御信号RESETCTL3がHレベルのとき、アナログスイッチ121をON状態とし、ノードn13を接地し、ノードn13の電位を接地電位にリセットする。
以上のように、本発明の第1実施形態においては、入力電圧VINが一定値以下に低下すると、入力電圧VINが一定値以下に低下している期間、クロックCLK1がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ21がOFF状態とされる場合に、リセット回路44は、ノードn11の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ21がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ21を逆流しないようにする。
また、クロックCLK2がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ22がOFF状態とされる場合に、リセット回路45は、ノードn12の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ22がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ22を逆流しないようにする。
また、クロックCLK3がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ23がOFF状態とされる場合に、リセット回路46は、ノードn13の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ23がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ23を逆流しないようにする。
したがって、本発明の第1実施形態によれば、1段目、2段目及び3段目の電荷転送素子をNMOSトランジスタ21、22、23で構成する場合に、入力電圧VINが一定値以下に低下した場合であっても、昇圧能力が低下せず、安定した昇圧効率を維持することができる。
(第2実施形態)
図11は本発明の第2実施形態を示す回路図である。本発明の第2実施形態では、2段目、3段目の電荷転送素子は、PMOSトランジスタ124、125で構成されている。ドライバ回路として、図1に示すドライバ回路36−1と回路構成の異なるドライバ回路36−2が設けられている。ドライバ回路36−2は、インバータ41にインバータ42を縦列接続し、その他については、図1に示すドライバ回路36−1と同様に構成したものである。インバータ42からはクロックCLK3を反転したクロックCLK4が出力される。キャパシタ27の第2の電極はインバータ41の出力端子に接続されている。キャパシタ29の第2の電極はインバータ42の出力端子に接続されている。
NMOSトランジスタ32は、PMOSトランジスタ124のドレインとノードn12との間にダイオード接続されている。NMOSトランジスタ33は、PMOSトランジスタ125のドレインとノードn13との間にダイオード接続されている。本発明の第1実施形態が設けるリセット回路45、46と構成の異なるリセット回路126、127が設けられている。その他については、本発明の第1実施形態と同様に構成されている。
図12はリセット回路126、127の構成を示す回路図である。リセット回路126は、リセット回路45が設ける立ち下がりエッジ検出回路73及びスイッチ回路75の代わりに、立ち上がりエッジ検出回路128及びスイッチ回路129を設け、その他については、リセット回路45と同様に構成したものである。リセット回路127は、リセット回路46が設ける立ち下がりエッジ検出回路76及びスイッチ回路78の代わりに、立ち上がりエッジ検出回路130及びスイッチ回路131を設け、その他については、リセット回路46と同様に構成したものである。
立ち上がりエッジ検出回路128は、クロックCLK3の立ち上がりエッジを検出し、立ち上がりエッジ検出信号SPCLK3Bを生成するものである。本発明の第2実施形態では、スイッチ制御回路74は、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK2の代わりに、立ち上がりエッジ検出信号SPCLK3Bを入力すると共に、リセット信号RESETXを入力し、クロックCLK3の立ち上がり毎にアクティブレベルになるスイッチ制御信号RESETCTL3Bを生成する。スイッチ回路129は、スイッチ制御信号RESETCTL3Bに制御されてノードn12の電位を入力電圧VINの電位にリセットするものである。
立ち上がりエッジ検出回路130は、クロックCLK4の立ち上がりエッジを検出し、立ち上がりエッジ検出信号SPCLK4Bを生成するものである。本発明の第2実施形態では、スイッチ制御回路77は、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK3の代わりに、立ち上がりエッジ検出信号SPCLK4Bを入力すると共に、リセット信号RESETXを入力し、クロックCLK4の立ち上がり毎にアクティブレベルになるスイッチ制御信号RESETCTL4Bを生成する。スイッチ回路131は、スイッチ制御信号RESETCTL4Bに制御されてノードn13の電位を入力電圧VINの電位にリセットするものである。
図13は立ち上がりエッジ検出回路128、130の構成を示す回路図である。立ち上がりエッジ検出回路128は、図6及び図7に示す立ち下がりエッジ検出回路73が設けるインバータ94を設けず、クロックCLK3をNAND回路95に与えるようにし、その他については、図6及び図7に示す立ち下がりエッジ検出回路73と同様に構成したものである。立ち上がりエッジ検出回路130は、図6及び図7に示す立ち下がりエッジ検出回路76が設けるインバータ102を設けず、クロックCLK4をNAND回路103に与えるようにし、その他については、図6及び図7に示す立ち下がりエッジ検出回路76と同様に構成したものである。
図14は立ち上がりエッジ検出回路128、130の動作を示す波形図である。(A1)はインバータ41が出力するクロックCLK3、(A2)はインバータ92の出力信号DCLK3、(A3)は排他的OR回路93の出力信号PCLK3、(A4)はインバータ96が出力する立ち上がりエッジ信号SPCLK3B、(B1)はインバータ42が出力するクロックCLK4、(B2)はインバータ100の出力信号DCLK4、(B3)は排他的OR回路101の出力信号PCLK4、(B4)はインバータ104が出力する立ち上がりエッジ検出信号SPCLK4Bを示している。
図15はスイッチ回路129、131の構成を示す回路図である。スイッチ回路129は、インバータ134と、アナログスイッチ135とを有している。インバータ134は、スイッチ制御信号RESETCTL3Bを反転するものである。アナログスイッチ135は、スイッチ制御信号RESETCTL3Bとインバータ134の出力信号にON、OFFが制御されるものであり、入力端子をノードn12に接続し、出力端子を電圧入力端子20に接続している。このアナログスイッチ135は、スイッチ制御信号RESETCTL3B=Lレベルの場合にはOFF状態、スイッチ制御信号RESETCTL3B=Hレベルの場合にはON状態となる。アナログスイッチ135の代わりに、PMOSトランジスタを使用しても良い。この場合には、インバータ134は不要である。
スイッチ回路131は、インバータ136と、アナログスイッチ137とを有している。インバータ136は、スイッチ制御信号RESETCTL4Bを反転するものである。アナログスイッチ137は、スイッチ制御信号RESETCTL4Bとインバータ136の出力信号にON、OFFが制御されるものであり、入力端子をノードn13に接続し、出力端子を電圧入力端子20に接続している。このアナログスイッチ137は、スイッチ制御信号RESETCTL4B=Lレベルの場合にはOFF状態、スイッチ制御信号RESETCTL4B=Hレベルの場合にはON状態となる。アナログスイッチ137の代わりに、PMOSトランジスタを使用しても良い。この場合には、インバータ136は不要である。
図16は本発明の第2実施形態の動作例を示す波形図である。(A)は入力電圧VIN、(B)は昇圧電圧VOUT、(C)は入力電圧低下検出回路43が出力するリセット信号RESETX、(D)はインバータ39が出力するクロックCLK1、(E)はスイッチ制御回路71が出力するスイッチ制御信号RESETCTL1、(F)はインバータ41が出力するクロックCLK3、(G)はスイッチ制御回路74が出力するスイッチ制御信号RESETCTL3B、(H)はインバータ42が出力するクロックCLK4、(I)はスイッチ制御回路77が出力するスイッチ制御信号RESETCTL4Bを示している。
本発明の第2実施形態においては、入力電圧低下検出回路43は、入力電圧VINが一定値以下に低下すると、入力電圧VINが一定値以下に低下している期間、リセット信号RESETXの電位をアクティブレベル(Lレベル)にし、それ以外の場合には、リセット信号RESETXの電位を入力電圧VINと同一にする。
立ち下がりエッジ検出回路70は、クロックCLK1の立ち下がりエッジを検出し、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK1を生成する。立ち上がりエッジ検出回路128は、クロックCLK3の立ち上がりエッジを検出し、立ち上がりエッジ検出信号SPCLK3Bを生成する。立ち上がりエッジ検出回路130は、クロックCLK4の立ち上がりエッジを検出し、立ち上がりエッジ検出信号SPCLK4Bを生成する。
スイッチ制御回路71は、リセット信号RESETXがLレベルの期間だけ、立ち下がりエッジ検出信号SPCLK1を通過させてなるスイッチ制御信号RESETCTL1を出力する。スイッチ制御回路74は、リセット信号RESETXがLレベルの期間だけ、立ち上がりエッジ検出信号SPCLK3Bを通過させてなるスイッチ制御信号RESETCTL3Bを出力する。スイッチ制御回路77は、リセット信号RESETXがLレベルの期間だけ、立ち上がりエッジ検出信号SPCLK4Bを通過させてなるスイッチ制御信号RESETCTL4Bを出力する。
また、スイッチ回路72は、スイッチ制御信号RESETCTL1がHレベルのとき、アナログスイッチ117をON状態とし、ノードn11を接地し、ノードn11の電位を接地電位にリセットする。スイッチ回路129は、スイッチ制御信号RESETCTL3BがHレベルのとき、アナログスイッチ135をON状態とし、ノードn12を電圧入力端子20に接続し、ノードn12の電位を入力電圧VINの電位にリセットする。スイッチ回路131は、スイッチ制御信号RESETCTL4BがHレベルのとき、アナログスイッチ137をON状態とし、ノードn13を電圧入力端子20に接続し、ノードn13の電位を入力電圧VINの電位にリセットする。
以上のように、本発明の第2実施形態においては、入力電圧VINが一定値以下に低下すると、入力電圧VINが一定値以下に低下している期間、クロックCLK1がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ21がOFF状態とされる場合に、リセット回路44は、ノードn11の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ21がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ21を逆流しないようにする。
また、クロックCLK3がLレベルからHレベルに変化してPMOSトランジスタ124がOFF状態とされる場合に、リセット回路126は、ノードn12の電位を入力電圧VINにリセットし、入力電圧VINが一定値以下に低下することによりオーバブーストされたノードn12の電位を引き下げ、次に、クロックCLK3がHレベルからLレベルに変化したときに、PMOSトランジスタ124がON状態になるようにし、電荷がノードn01側からノードn02側に転送されるようにする。
また、クロックCLK4がLレベルからHレベルに変化してPMOSトランジスタ125がOFF状態とされる場合に、リセット回路127は、ノードn13の電位を入力電圧VINにリセットし、入力電圧VINが一定値以下に低下することによりオーバブーストされたノードn13の電位を引き下げ、次に、クロックCLK4がHレベルからLレベルに変化したときに、PMOSトランジスタ125がON状態となるようにし、電荷がノードn02側から昇圧電圧出力端子24側に転送されるようにする。
したがって、本発明の第2実施形態によれば、1段目の電荷転送素子をNMOSトランジスタ21で構成し、2段目、3段目の電荷転送素子をPMOSトランジスタ124、125で構成する場合に、入力電圧VINが一定値以下に低下した場合であっても、昇圧能力が低下せず、安定した昇圧効率を維持することができる。
(第3実施形態)
図17は本発明の第3実施形態を示す回路図である。本発明の第3実施形態では、第2のドライバ回路140と、電源回路141とが設けられている。第2のドライバ回路140は、キャパシタ27を駆動するものであり、142は第1の電源電圧入力端子、143は第2の電源電圧入力端子、144はクロック入力端子、145はクロック出力端子である。電源回路141は、第2のドライバ回路140用のものであり、146は電源電圧出力端子である。
第2のドライバ回路140は、第1の電源電圧入力端子142を電源回路141の電源電圧出力端子146に接続し、第2の電源電圧入力端子143を電圧入力端子20に接続し、クロック入力端子144をインバータ40の出力端子に接続し、クロック出力端子145をキャパシタ27の第2の電極に接続している。この第2のドライバ回路140は、最大値を昇圧電圧VOUTと同一電圧、最小値を接地電圧とし、位相をクロックCLK2と逆相とするクロックCLK3Bを生成するものである。その他については、本発明の第2実施形態と同様に構成されている。
図18は電源回路141の構成を示す回路図である。電源回路141は、PMOSトランジスタ149、150を有している。PMOSトランジスタ149は、ソースを電圧入力端子20に接続し、ゲート及びバックゲートを昇圧電圧出力端子24に接続し、ドレインを電源電圧出力端子146に接続している。PMOSトランジスタ150は、ソース及びバックゲートを昇圧電圧出力端子24に接続し、ゲートをドレインに接続し、ドレインを電源電圧出力端子146に接続している。
このように構成された電源回路141においては、本発明の第3実施形態に入力電圧VINが投入されると、電圧入力端子20の電位は上昇するが、入力電圧VINが投入された時点では、昇圧電圧VOUTは立ち上がっていないので、PMOSトランジスタ149、150のバックゲートは、ほぼ接地電位になっている。
この結果、PMOSトランジスタ149のソース(P形領域)が接続しているNウェルとの間のPNジャンクションが順方向となり、入力電圧VINがPNジャンクションのビルトイン電圧(約0.7V)を超えると、このPNジャンクションを経由して、電圧入力端子20から昇圧電圧出力端子24に電流が流れ込む。
その後、電圧入力端子20と昇圧電圧出力端子24との差電位がPNジャンクションのビルトイン電圧まで縮むと、電圧入力端子20から昇圧電圧出力端子24への電流の流れ込みが停止する。なお、クロックCLKが入力され、ポンピングが開始されると、入力電圧VIN<昇圧電圧VOUTとなり、PMOSトランジスタ149はカットオフし、昇圧電圧出力端子24から電圧入力端子20に電流が逆流することはない。
また、本例では、PMOSトランジスタ150をダイオード接続し、電源電圧出力端子146に出力電圧として、「VOUT−|Vthp150(PMOSトランジスタ150のしきい値)|」を得るようにしている。これは、第2のドライバ回路140に供給する電源電圧として昇圧電圧VOUTまでの高電位が必要ないからである。したがって、昇圧動作を実現するだけであれば、PMOSトランジスタ150は無くても良く、昇圧電圧出力端子24を直接、電源電圧出力端子146に接続しても良い。
このように、本発明の第3実施形態では、第2のドライバ回路140用の電源回路141を設けているが、この電源回路140は、入力電圧VINを投入すると、クロックCLKの入力前に、即ち、キャパシタ25〜29を駆動してポンピング動作が開始される前に、予め、昇圧電圧VOUTを入力電圧VINよりは低いが、ある程度まで立ち上がらせることができる構成とされている。
図19は第2のドライバ回路140の構成を示す回路図である。図19中、154はレベルシフタ、155はインバータからなる反転バッファである。また、レベルシフタ154において、156はインバータであり、157は入力端子、158はPMOSトランジスタ、159はNMOSトランジスタ、160は出力端子である。
インバータ156は、入力端子157をクロック入力端子144に接続している。PMOSトランジスタ158は、ソース及びバックゲートを第2の電源電圧入力端子143に接続し、ゲートをインバータ156の入力端子157に接続し、ドレインをインバータ156の出力端子160に接続している。NMOSトランジスタ159は、ソース及びバックゲートを接地し、ゲートをインバータ156の入力端子157に接続し、ドレインをインバータ156の出力端子160に接続している。
161は差動アンプであり、162、163はPMOSトランジスタ、164、165はNMOSトランジスタである。PMOSトランジスタ162は、ソース及びバックゲートを第1の電源電圧入力端子142に接続し、ゲートをPMOSトランジスタ163のドレインに接続し、ドレインをNMOSトランジスタ164のドレインに接続している。PMOSトランジスタ163は、ソース及びバックゲートを第1の電源電圧入力端子142に接続し、ゲートをPMOSトランジスタ162のドレインに接続し、ドレインを差動アンプ161の出力端子166に接続している。
NMOSトランジスタ164は、ゲートを差動アンプ161の第2の入力端子としてインバータ156の出力端子160に接続し、ソース及びバックゲートを接地している。NMOSトランジスタ165は、ドレインを差動アンプ161の出力端子166に接続し、ゲートを差動アンプ161の第1の入力端子としてクロック入力端子144に接続し、ソース及びバックゲートを接地している。
167はインバータであり、168は入力端子、169はPMOSトランジスタ、170はNMOSトランジスタ、171は出力端子である。インバータ167は、入力端子168を差動アンプ161の出力端子166に接続している。PMOSトランジスタ169は、ソース及びバックゲートを第1の電源電圧入力端子142に接続し、ゲートをインバータ167の入力端子168に接続し、ドレインをインバータ167の出力端子171に接続している。NMOSトランジスタ170は、ソース及びバックゲートを接地し、ゲートをインバータ167の入力端子168に接続し、ドレインをインバータ167の出力端子171に接続している。
反転バッファ155において、172は入力端子、173はPMOSトランジスタ、174はNMOSトランジスタ、175は出力端子である。反転バッファ155は、入力端子172をインバータ167の出力端子171に接続し、出力端子175をクロック出力端子145に接続している。
PMOSトランジスタ173は、ソース及びバックゲートを第1の電源電圧入力端子142に接続し、ゲートを反転バッファ155の入力端子172に接続し、ドレインを反転バッファ155の出力端子175に接続している。NMOSトランジスタ174は、ソース及びバックゲートを接地し、ゲートを反転バッファ155の入力端子172に接続し、ドレインを反転バッファ155の出力端子175に接続している。
本発明の第3実施形態においては、第2のドライバ回路140用の電源回路141を設け、その出力電圧(VOUT−|Vthp150|)を第2のドライバ回路140に供給するようにしているので、第2のドライバ回路140として、通常のレベルシフタを使用することができる。
また、本発明の第3実施形態においては、入力電圧VINが一定値以下に低下すると、入力電圧VINが一定値以下に低下している期間、クロックCLK1がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ21がOFF状態とされる場合に、リセット回路44は、ノードn11の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ21がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ21を逆流しないようにする。
また、クロックCLK3BがLレベルからHレベルに変化してPMOSトランジスタ124がOFF状態とされる場合に、リセット回路126は、ノードn12の電位を入力電圧VINにリセットし、入力電圧VINが一定値以下に低下することによりオーバブーストされたノードn12の電位を引き下げ、次に、クロックCLK3BがHレベルからLレベルに変化したときに、PMOSトランジスタ124がON状態になるようにし、電荷がノードn01側からノードn02側に転送されるようにする。
また、クロックCLK4がLレベルからHレベルに変化してPMOSトランジスタ125がOFF状態とされる場合に、リセット回路127は、ノードn13の電位を入力電圧VINにリセットし、入力電圧VINが一定値以下に低下することによりオーバブーストされたノードn13の電位を引き下げ、次に、クロックCLK4がHレベルからLレベルに変化したときに、PMOSトランジスタ125がON状態となるようにし、電荷がノードn02側から昇圧電圧出力端子24側に転送されるようにする。
したがって、本発明の第3実施形態によれば、1段目の電荷転送素子をNMOSトランジスタ21で構成し、2段目、3段目の電荷転送素子をPMOSトランジスタ124、125で構成する場合に、入力電圧VINが一定値以下に低下した場合であっても、昇圧能力が低下せず、安定した昇圧効率を維持することができる。
(第4実施形態)
図20は本発明の第4実施形態の要部を示す回路図である。本発明の第4実施形態では、本発明の第1実施形態が設ける立ち下がりエッジ検出回路73、スイッチ制御回路74、立ち下がりエッジ検出回路76及びスイッチ制御回路77が設けられておらず、この代わりに、遅延回路177、178が設けられている。
本発明の第4実施形態では、スイッチ制御信号RESETCTL1が遅延回路177に与えられ、この遅延回路177の出力信号がスイッチ制御信号RESETCTL2として、スイッチ回路75に与えられる。また、スイッチ制御信号RESETCTL1が遅延回路178に与えられ、この遅延回路178の出力信号がスイッチ制御信号RESETCTL3として、スイッチ回路78に与えられる。
遅延回路177の遅延時間は、本発明の第1実施形態の場合と同一タイミングのスイッチ制御信号RESETCTL2が得られる時間とされる。遅延回路178の遅延時間は、本発明の第1実施形態の場合と同一タイミングのスイッチ制御信号RESETCTL3が得られる時間とされる。
本発明の第4実施形態では、立ち下がりエッジ検出回路70と、スイッチ制御回路71と、遅延回路177と、スイッチ回路75とで、ノードn12用のリセット回路が構成されている。また、立ち下がりエッジ検出回路70と、スイッチ制御回路71と、遅延回路178と、スイッチ回路78とで、ノードn13用のリセット回路が構成されている。
本発明の第4実施形態においても、本発明の第1実施形態と同様に、入力電圧VINが一定値以下に低下すると、入力電圧VINが一定値以下に低下している期間、クロックCLK1がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ21がOFF状態とされる場合に、リセット回路44は、ノードn11の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ21がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ21を逆流しないようにする。
また、クロックCLK2がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ22がOFF状態とされる場合に、スイッチ回路75は、ノードn12の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ22がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ22を逆流しないようにする。
また、クロックCLK3がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ23がOFF状態とされる場合に、スイッチ回路78は、ノードn13の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ23がON状態になることを防ぎ、NMOSトランジスタ23を電荷が逆流しないようにする。
したがって、本発明の第4実施形態によれば、1段目、2段目及び3段目の電荷転送素子をNMOSトランジスタ21、22、23で構成する場合に、入力電圧VINが一定値以下に低下した場合であっても、昇圧能力が低下せず、安定した昇圧効率を維持することができる。
(第5実施形態)
図21は本発明の第5実施形態の要部を示す回路図である。本発明の第5実施形態では、本発明の第1実施形態が設ける立ち下がりエッジ検出回路73、スイッチ制御回路74、立ち下がりエッジ検出回路76及びスイッチ制御回路77が設けられておらず、この代わりに、遅延回路179、180が設けられている。
本発明の第5実施形態では、スイッチ制御信号RESETCTL1が遅延回路179に与えられ、この遅延回路179の出力信号がスイッチ制御信号RESETCTL2として、スイッチ回路75に与えられる。また、遅延回路179が出力するスイッチ制御信号RESETCTL2が遅延回路180に与えられ、この遅延回路180の出力信号がスイッチ制御信号RESETCTL3として、スイッチ回路78に与えられる。
遅延回路179の遅延時間は、本発明の第1実施形態の場合と同一タイミングのスイッチ制御信号RESETCTL2が得られる時間とされる。遅延回路180の遅延時間は、本発明の第1実施形態の場合と同一タイミングのスイッチ制御信号RESETCTL2が得られる時間とされる。
本発明の第5実施形態では、立ち下がりエッジ検出回路70と、スイッチ制御回路71と、遅延回路179と、スイッチ回路75とで、ノードn12用のリセット回路が構成されている。また、立ち下がりエッジ検出回路70と、スイッチ制御回路71と、遅延回路179、180と、スイッチ回路78とで、ノードn13用のリセット回路が構成されている。
本発明の第5実施形態においても、本発明の第1実施形態と同様に、入力電圧VINが一定値以下に低下すると、入力電圧VINが一定値以下に低下している期間、クロックCLK1がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ21がOFF状態とされる場合に、リセット回路44は、ノードn11の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ21がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ21を逆流しないようにする。
また、クロックCLK2がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ22がOFF状態とされる場合に、スイッチ回路75は、ノードn12の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ22がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ22を逆流しないようにする。
また、クロックCLK3がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ23がOFF状態とされる場合に、スイッチ回路78は、ノードn13の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ23がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ23を逆流しないようにする。
したがって、本発明の第5実施形態によれば、1段目、2段目及び3段目の電荷転送素子をNMOSトランジスタ21、22、23で構成する場合に、入力電圧VINが一定値以下に低下した場合であっても、昇圧能力が低下せず、安定した昇圧効率を維持することができる。
(第6実施形態)
図22は本発明の第6実施形態の要部を示す回路図である。本発明の第6実施形態では、本発明の第2実施形態が設ける立ち上がりエッジ検出回路130及びスイッチ制御回路77が設けられておらず、この代わりに、遅延回路181が設けられている。
本発明の第6実施形態では、スイッチ制御信号RESETCTL3Bが遅延回路181に与えられ、この遅延回路181の出力信号がスイッチ制御信号RESETCTL4Bとしてスイッチ回路131に与えられる。遅延回路181の遅延時間は、本発明の第2実施形態の場合と同一タイミングのスイッチ制御信号RESETCTL3Bが得られる時間とされる。また、立ち上がりエッジ検出回路128と、スイッチ制御回路74と、遅延回路181と、スイッチ回路131とで、ノードn13用のリセット回路が構成されている。
本発明の第6実施形態においても、本発明の第2実施形態と同様に、入力電圧VINが一定値以下に低下すると、入力電圧VINが一定値以下に低下している期間、クロックCLK1がHレベルからLレベルに変化してNMOSトランジスタ21がOFF状態とされる場合に、リセット回路44は、ノードn11の電位を接地電位にリセットし、NMOSトランジスタ21がON状態になることを防ぎ、電圧入力端子20側から昇圧電圧出力端子24側に転送すべき電荷がNMOSトランジスタ21を逆流しないようにする。
また、クロックCLK3がLレベルからHレベルに変化してPMOSトランジスタ124がOFF状態とされる場合に、リセット回路126は、ノードn12の電位を入力電圧VINにリセットし、入力電圧VINが一定値以下に低下することによりオーバブーストされたノードn12の電位を引き下げ、次に、クロックCLK3がHレベルからLレベルに変化したときに、PMOSトランジスタ124がON状態になるようにし、電荷がノードn01側からノードn02側に転送されるようにする。
また、クロックCLK4がLレベルからHレベルに変化してPMOSトランジスタ125がOFF状態とされる場合に、スイッチ回路131は、ノードn13の電位を入力電圧VINにリセットし、入力電圧VINが一定値以下に低下することによりオーバブーストされたノードn13の電位を引き下げ、次に、クロックCLK4がHレベルからLレベルに変化したときに、PMOSトランジスタ125がON状態となるようにし、電荷がノードn02側から昇圧電圧出力端子24側に転送されるようにする。
したがって、本発明の第6実施形態によれば、1段目の電荷転送素子をNMOSトランジスタ21で構成し、2段目、3段目の電荷転送素子をPMOSトランジスタ124、125で構成する場合に、入力電圧VINが一定値以下に低下した場合であっても、昇圧能力が低下せず、安定した昇圧効率を維持することができる。
なお、本発明の第3実施形態においても、本発明の第3実施形態が設ける立ち上がりエッジ検出回路130及びスイッチ制御回路77を設けず、この代わりに、本発明の第6実施形態と同様に、遅延回路181を設けるようにしても良い。
本発明の第1実施形態を示す回路図である。 本発明の第1実施形態が備える入力電圧低下検出回路の第1構成例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態が備える入力電圧低下検出回路の第1構成例の動作を示す波形図である。 本発明の第1実施形態が備える入力電圧低下検出回路の第2構成例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態が備える入力電圧低下検出回路の第3構成例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態が備えるリセット回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態が備えるリセット回路内の立ち下がりエッジ検出回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態が備えるリセット回路内の立ち下がりエッジ検出回路の動作を示す波形図である。 本発明の第1実施形態が備えるリセット回路内のスイッチ制御回路及びスイッチ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態の動作例を示す波形図である。 本発明の第2実施形態を示す回路図である。 本発明の第2実施形態が備えるリセット回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態が備える立ち上がりエッジ検出回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態が備える立ち上がりエッジ検出回路の動作を示す波形図である。 本発明の第2実施形態が備える2段目、3段目のPMOSトランジスタに対応して設けられているスイッチ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態の動作例を示す波形図である。 本発明の第3実施形態を示す回路図である。 本発明の第3実施形態が備える電源回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態が備える第2のドライバ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第4実施形態の要部を示す回路図である。 本発明の第5実施形態の要部を示す回路図である。 本発明の第6実施形態の要部を示す回路図である。 電荷転送素子をなすMOSトランジスタのドレイン・ゲート間にNMOSトランジスタをダイオード接続したチャージポンプ回路の一例を示す回路図である。
符号の説明
1…電圧入力端子
2〜4…NMOSトランジスタ
5…昇圧電圧出力端子
6〜11…キャパシタ
12〜14…NMOSトランジスタ
20…電圧入力端子
21〜23…NMOSトランジスタ
24…昇圧電圧出力端子
25〜30…キャパシタ
31〜33…NMOSトランジスタ
34…クロック入力端子
35…昇圧ストップ信号入力端子
36−1、36−2…ドライバ回路
37…NOR回路
38〜42…インバータ
43…入力電圧低下検出回路
44〜46…リセット回路
49…入力電圧低下検出部
50…レベルコンバータ
51…PMOSトランジスタ
52、53…NMOSトランジスタ
54…キャパシタ
56…PMOSトランジスタ
57…NMOSトランジスタ
58…PMOSトランジスタ
59…NMOSトランジスタ
63…入力電圧低下検出部
64…PMOSトランジスタ
67…入力電圧低下検出部
70…立ち下がりエッジ検出回路
71…スイッチ制御回路
72…スイッチ回路
73…立ち下がりエッジ検出回路
74…スイッチ制御回路
75…スイッチ回路
76…立ち下がりエッジ検出回路
77…スイッチ制御回路
78…スイッチ回路
81〜84…インバータ
85…排他的OR回路
86…インバータ
87…NAND回路
88…インバータ
89〜92…インバータ
93…排他的OR回路
94…インバータ
95…NAND回路
96…インバータ
97〜100…インバータ
101…排他的OR回路
102…インバータ
103…NAND回路
104、107…インバータ
108…NAND回路
109、110…インバータ
111…NAND回路
112、113…インバータ
114…NAND回路
115、116…インバータ
117…アナログスイッチ
118…インバータ
119…アナログスイッチ
120…インバータ
121…アナログスイッチ
124、125…PMOSトランジスタ
126、127…リセット回路
128…立ち上がりエッジ検出回路
129…スイッチ回路
130…立ち上がりエッジ検出回路
131…スイッチ回路
134…インバータ
135…アナログスイッチ
136…インバータ
137…アナログスイッチ
140…第2のドライバ回路
141…電源回路
142…第1の電源電圧入力端子
143…第2の電源電圧入力端子
144…クロック入力端子
145…クロック出力端子
146…電源電圧出力端子
149、150…PMOSトランジスタ
154…レベルシフタ
155…反転バッファ
156…インバータ
158…PMOSトランジスタ
159…NMOSトランジスタ
161…差動アンプ
162、163…PMOSトランジスタ
164、165…NMOSトランジスタ
167…インバータ
169…PMOSトランジスタ
170…NMOSトランジスタ
173…PMOSトランジスタ
174…NMOSトランジスタ
177〜181…遅延回路

Claims (3)

  1. 入力電圧が与えられる入力端子と、前記入力電圧を昇圧した昇圧電圧を出力すべき出力端子との間に直列接続された電荷転送用の複数の電界効果トランジスタと、
    前記電界効果トランジスタのゲートに接続されたポンピング用キャパシタと、
    前記電界効果トランジスタのソースと、前記電界効果トランジスタのゲートとの間に順方向に接続された一方向性素子と、
    前記入力電圧が一定値以下に低下したことを検出する入力電圧低下検出回路と、
    前記入力電圧低下検出回路の検出結果に基づいて、前記電界効果トランジスタを非導通時に、前記電界効果トランジスタのゲートの電位を所定電位にリセットするリセット回路と、
    を有することを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 前記電界効果トランジスタは、Nチャネル電界効果トランジスタであり、
    前記リセット回路は、
    前記ポンピング用キャパシタに与えられるクロックの立ち下がりエッジを検出する立ち下がりエッジ検出回路と、
    前記入力電圧低下検出回路が出力する入力電圧低下検出信号と、前記立ち下がりエッジ検出回路が出力する立ち下がりエッジ検出信号とを入力し、前記クロックの立ち下がり毎にアクティブレベルになるスイッチ制御信号を生成するスイッチ制御回路と、
    前記スイッチ制御信号がアクティブレベルの場合、前記電界効果トランジスタのゲートを接地に接続するスイッチ回路と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のチャージポンプ回路。
  3. 前記電界効果トランジスタは、Pチャネル電界効果トランジスタであり、
    前記リセット回路は、
    前記ポンピング用キャパシタに与えられるクロックの立ち上がりエッジを検出する立ち上がりエッジ検出回路と、
    前記入力電圧低下検出回路が出力する入力電圧低下検出信号と、前記立ち上がりエッジ検出回路が出力する立ち上がりエッジ検出信号とを入力し、前記クロックの立ち上がり毎にアクティブレベルになるスイッチ制御信号を生成するスイッチ制御回路と、
    前記スイッチ制御信号がアクティブレベルの場合、前記電界効果トランジスタのゲートを前記入力端子に接続するスイッチ回路と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のチャージポンプ回路。
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