JP2010109632A - 基地局装置および基地局装置の制御方法 - Google Patents

基地局装置および基地局装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】送信側の移動局装置のハンドオーバの際に、受信側の基地局装置において蓄積バッファとして確保される記憶領域を大きくすることなく、ハンドオーバに伴うデータの欠落が防ぐ。
【解決手段】第1の基地局装置から第2の基地局装置へのハンドオーバを行う送信側の移動局装置と呼接続する受信側の移動局装置と通信を行う基地局装置101は、第2の基地局装置から第2の通信セッションを介して送信されるセッションデータに含まれる第2の通信セッションに係るセッション情報を、第1の基地局装置から第1の通信セッションを介して送信されたセッションデータに含まれる第1の通信セッションに係るセッション情報に後続するセッション情報に変更する、ヘッダ変更部108を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハンドオーバを行う移動局装置と通信を行う基地局装置および基地局装置の制御方法に関する。
図5は、IP(Internet Protocol)ネットワークを用いる従来の移動通信システム501の構成を示す図である。
移動通信システム501は、基地局装置(受信側の基地局装置)502、基地局装置(送信側の基地局装置)202、基地局装置(送信側の基地局装置)203、移動局装置(送信側の移動局装置)204、移動局装置(受信側の移動局装置)205、ルータ206、センター(センター装置)207を含む。
ここでは、移動局装置204が、移動局装置205にデータを送信する場合について説明する。
基地局装置502,202,203およびルータ206の有線区間において、それぞれはIPパケット(デジタル信号)による通信が行われる。移動局装置204と基地局装置202および基地局装置203との間ではアナログ信号による通信が行われ、移動局装置205と基地局装置502との間ではアナログ信号による通信が行われる。
図5の例においては最初に、移動局装置204と移動局装置205とが、基地局装置202および基地局装置502、ルータ206を介して音声などのリアルタイム通信で通信する際、SIP(Session Initiation Protocol)を利用して基地局装置202と基地局装置502との間で、RTP(Real−time Transport Protocol)セッションが確立される。
移動局装置204が移動して、最も通信に適した基地局装置が基地局装置202から基地局装置203に変化する場合、ハンドオーバにより、移動局装置204の通信相手は基地局装置202から基地局装置203に切り替わり、移動局装置204と移動局装置205との通信は、基地局装置203,基地局装置502,ルータ206を介した通信に切り替わる。ハンドオーバ等の移動通信システム501の動作制御は、センター207が行う。
ハンドオーバ前に移動局装置204と通信を行う基地局装置202、およびハンドオーバ後に移動局装置204と通信を行う基地局装置203は、移動局装置204から無線で受信する音声データ等をRTPパケット等を含むIPパケットに変換し、得られるIPパケットをセッションデータとして、移動局装置205と通信を行う基地局装置502に送信する。セッションデータは、基地局装置202、基地局装置203のそれぞれと基地局装置502との間で確立されたRTPセッションを介して送信される。
基地局装置の間でRTPと用いてIPパケットの通信を行う技術は、例えば特許文献1および2に記載されている。
基地局装置502は、ジッタバッファ(蓄積バッファ)を含み、受信したセッションデータからIP/UDPヘッダ部等を除いた通信データをこのジッタバッファに蓄積する。基地局装置502はジッタバッファに一旦蓄積されるデータを読み出して移動局装置205に送信することで、通信環境などに起因するセッションデータの受信タイミングのずれを吸収し、移動局装置204が送信した時のタイミングでデータを送信している。ジッタバッファに関する技術は、例えば特許文献3に記載されている。
特開2007−202006号公報 特開2007−096968号公報 特開2008−187377号公報
基地局装置502において、ジッタバッファは、RTPセッションの確立により、RTPセッションごとに確保され、RTPセッションの解放によって破棄(リセット)される。移動局装置204が基地局装置202から基地局装置203にハンドオーバする時に、基地局装置202と基地局装置502とのRTPセッションの解放と、基地局装置203と基地局装置502とのRTPセッションの確立が同時に行われると、データの欠落が発生する。詳細を以下に説明する。
図8は、データの欠落が発生する場合について説明する図である。
ハンドオーバの前には、基地局装置202(第1の基地局装置)と基地局装置502との間で確立されているRTPセッション(第1のRTPセッション)を介して受信される、第1のセッションデータの通信データAがジッタバッファに蓄積される。
そして、ハンドオーバにおいて、第1のRTPセッションが解放され、基地局装置203(第2の基地局装置)と基地局装置502との間に第2のRTPセッションが確立されると、通信データAを蓄積していたジッタバッファは破棄され、第2のRTPセッションを蓄積するジッタバッファが確保される。リセット時にジッタバッファに蓄積されていた第1のRTPセッションの通信データは破棄されてしまうため、データの欠落が発生する。
データの欠落を防ぐ構成として、第1のRTPセッションと第2のRTPセッションが同時に確立される期間を設け、第1のRTPセッションは、ジッタバッファに蓄積されている第1のRTPセッションのデータが全て出力されてから解放される構成が考えられる。
しかし、この手法では、ジッタバッファが2系統確保されるため、ジッタバッファとして確保される記憶領域が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、送信側の移動局装置のハンドオーバの際に、受信側の基地局装置において蓄積バッファとして確保される記憶領域を大きくすることなく、ハンドオーバに伴うデータの欠落を防ぐ基地局装置および基地局装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る基地局装置は、第1の基地局装置から第2の基地局装置へのハンドオーバを行う第1の移動局装置と呼接続する第2の移動局装置と通信を行う基地局装置であって、自基地局装置と前記第1の基地局装置との間で確立される第1の通信セッションを介して、前記第1の基地局装置から、ハンドオーバ前に前記第1の移動局装置が前記第2の移動局装置宛てに送信する第1の通信データと、前記第1の通信データに関連づけられる、該第1の通信セッションに係るセッション情報と、を含む第1のセッションデータを受信する第1受信手段と、前記第1の移動局装置のハンドオーバに伴って自基地局装置と前記第2の基地局装置との間で確立される第2の通信セッションを介して、前記第2の基地局装置から、ハンドオーバ後に前記第1の移動局装置が前記第2の移動局装置宛てに送信する第2の通信データと、前記第2の通信データに関連づけられる、該第2の通信セッションに係るセッション情報と、を含む第2のセッションデータを受信する第2受信手段と、前記第2のセッションデータに含まれる前記第2の通信セッションに係るセッション情報を、前記第1の通信セッションに係り、前記第1の通信セッションに係るセッション情報に後続するセッション情報に変更するセッション情報変更手段と、前記第1のセッションデータと、前記セッション情報変更手段において変更されたセッション情報を含む第2のセッションデータと、を出力するセッションデータ出力手段と、前記セッションデータ出力手段から出力されるセッションデータの、少なくとも通信データを、該セッションデータに含まれるセッション情報が係る通信セッションに対応する蓄積バッファに蓄積する通信データ蓄積手段と、前記蓄積バッファに蓄積される前記通信データを、該通信データに関連づけられるセッション情報に基づく順序で、前記第2の移動局装置に送信するデータ送信手段と、を含む。
この態様によれば、第1の移動局装置(送信側の移動局装置)のハンドオーバの際に、基地局装置(受信側の基地局装置)において蓄積バッファとして確保される記憶領域を大きくすることなく、ハンドオーバに伴うデータの欠落が回避される。
また、本発明に係る基地局装置において、前記セッション情報は、該セッション情報で示されるセッションで送信される通信データの送信順序を示すシーケンス番号を含み、前記セッション情報変更手段は、前記第2の通信セッションに係るセッション情報に含まれるシーケンス番号を、前記第1の通信セッションに係るセッション情報に含まれるシーケンス番号に後続するシーケンス番号に変更する。
この態様によれば、第1の移動局装置のハンドオーバにおいて、第1の移動局装置からハンドオーバ前に送信された通信データとハンドオーバ後に送信された通信データが、正しい順序で第2の移動局装置に送信される。
また、本発明に係る基地局装置において、前記セッション情報は、該セッション情報で示されるセッションで送信される通信データの送信時刻を含み、前記セッション情報変更手段は、前記第2の通信セッションに係るセッション情報に含まれる送信時刻を、前記第1の通信セッションに係るセッション情報に含まれる前記ハンドオーバ直前の時刻に基づいた時刻に変更する。
この態様によれば、第1の移動局装置のハンドオーバにおいて、第1の移動局装置からハンドオーバ後に送信された通信データは、ハンドオーバ前に送信された通信データに続く送信時刻に送信された通信データとして、第2の移動局装置に送信される。
さらに、本発明に係る基地局装置において、前記通信セッションは、RTPセッションであり、前記セッション情報は、前記通信セッションを介して送信される通信データに付加されるRTPヘッダに含まれる情報の少なくとも一部である。
また、本発明に係る基地局装置の制御方法は、第1の基地局装置から第2の基地局装置へのハンドオーバを行う第1の移動局装置と呼接続する第2の移動局装置と通信を行う基地局装置の制御方法であって、自基地局装置と前記第1の基地局装置との間で確立される第1の通信セッションを介して、前記第1の基地局装置から、ハンドオーバ前に前記第1の移動局装置が前記第2の移動局装置宛てに送信する第1の通信データと、前記第1の通信データに関連づけられる、該第1の通信セッションに係るセッション情報と、を含む第1のセッションデータを受信する第1受信ステップと、前記第1の移動局装置のハンドオーバに伴って自基地局装置と前記第2の基地局装置との間で確立される第2の通信セッションを介して、前記第2の基地局装置から、ハンドオーバ後に前記第1の移動局装置が前記第2の移動局装置宛てに送信する第2の通信データと、前記第2の通信データに関連づけられる、該第2の通信セッションに係るセッション情報と、を含む第2のセッションデータを受信する第2受信ステップと、前記第2のセッションデータに含まれる前記第2の通信セッションに係るセッション情報を、前記第1の通信セッションに係り、前記第1の通信セッションに係るセッション情報に後続するセッション情報に変更するセッション情報変更ステップと、前記第1のセッションデータと、前記セッション情報変更ステップにおいて変更されたセッション情報を含む第2のセッションデータと、を出力するセッションデータ出力ステップと、前記セッションデータ出力ステップにおいて出力されるセッションデータの、少なくとも通信データを、該セッションデータに含まれるセッション情報が係る通信セッションに対応する蓄積バッファに蓄積する通信データ蓄積ステップと、前記蓄積バッファに蓄積される前記通信データを、該通信データに関連づけられるセッション情報に基づく順序で、前記第2の移動局装置に送信するデータ送信ステップと、を含む。
図1は、本発明の実施の形態に係る基地局装置101の構成を示す図である。基地局装置101は、図2に示される移動通信システム201において通信を行う。
図2は、本実施の形態に係る基地局装置101が通信を行う移動通信システム201の構成を示す図である。図2の移動通信システム201のうち、図5で示される移動通信システム501を構成する装置と同じ装置には同じ符号を付し、それぞれの説明を省略している。従って、基地局装置502から基地局装置101に置換されただけなので、移動通信システム201の構成としては、主に基地局装置101の構成について説明する。
基地局装置101は、移動局装置205と通信を行う。移動局装置205は、ハンドオーバ元の基地局装置202からハンドオーバ先の基地局装置203へのハンドオーバを行う移動局装置204と呼接続する。
移動局装置204が移動して、最も通信に適した基地局装置が基地局装置202から基地局装置203に変化する場合、ハンドオーバにより、移動局装置204の通信相手は基地局装置202から基地局装置203に切り替わる。
ハンドオーバに伴う、移動通信システム201の動作を説明する。図7は、ハンドオーバに伴う移動通信システムの動作を示すシーケンスである。
基地局装置202と通信している移動局装置204は、通信相手を基地局装置202から基地局装置203に切り替えることを決定すると、移動局装置204のIDとともに、セッションの切り替え要求を基地局装置203に送信し(S701)、基地局装置203は、移動局装置204のIDとともに、切り替え要求をセンター207に送信する(S702)。
切り替え要求を受け取ったセンター207は、基地局装置101に、基地局装置203とのRTPセッションの確立を、移動局装置204のIDと対応するRTPセッション(基地局装置101と基地局装置202との間で確立されている、第1のRTPセッション)のRTPセッションID(第1のRTPセッションID)を指定したうえで指示する(S703)。
RTPセッションの確立指示を受けた基地局装置101は、指示に従い、基地局装置203とのRTPセッション(第2のRTPセッション)を確立する(S704)。
また、移動局装置204は、基地局装置203との接続を確立する(S705)。
基地局装置101は、第2のRTPセッションを確立すると、セッションの切り替えを行い(S706)、切り替えた後に、基地局装置202に対し、第1のRTPセッションのRTPセッションID(第1のRTPセッションID)を指定して、RTPセッションの解放を指示する(S707)。
そして、基地局装置101は、切り替えの完了をセンター207に通知し(S708)、基地局装置203と通信を実行する(S709)。また、基地局装置203は、移動局装置204と通信を実行する(S710)。
以上で、ハンドオーバを伴う移動通信システムの動作は終了する。
次に、基地局装置101の構成および動作について説明する。
基地局装置101は、ネットワーク制御部102、音声コーデック部103、無線制御部104、無線部105、アンテナ106を含む。
ネットワーク制御部102、音声コーデック部103、無線制御部104、無線部105は、例えば半導体回路からなる。
ネットワーク制御部102は、受信処理部107、ヘッダ変更部108を含み、IPネットワークから受信される、UDPレイヤのデータに対する処理を行う。図6Aは、UDPレイヤのデータ構成の一例である。UDPレイヤのデータ601は、UDPヘッダ部602、RTPヘッダ部603、通信データ604を含む。
ネットワーク制御部102は、受信処理部107において受信されるUDPレイヤのデータ601から、UDPヘッダ部602を外してRTPレイヤのデータを抽出し、音声コーデック部103へ出力する。
図6Bは、RTPレイヤのデータ構成の一例である。RTPレイヤのデータ(セッションデータ)605は、RTPヘッダ部603と、通信データ604と、を含む。
RTPヘッダ部603は、通信データに関連づけられる、該通信データが送信されたRTPセッションに係るセッション情報を含んでおり、具体的には、該通信データの送信順序を示すシーケンス番号606、第1または第2の基地局装置から該通信データが送信された送信時刻を示すタイムスタンプ607、該通信データが送信されたRTPセッションを示すセッションID608(SSRC:Synchronization SouRCe)を含む。
本実施の形態に係るネットワーク制御部102のヘッダ変更部108は、受信されるセッションデータのセッションIDを参照する。そして、ヘッダ変更部108は、それまで受信していたセッションデータのセッションIDと異なるセッションIDを含むセッションデータを受信するとRTPセッションが切り替わったと認識し、以降のデータにおいて次のようにRTPヘッダを変更する。
図3は、本実施の形態に係るヘッダ変更部108によるRTPヘッダの変更処理を示す図である。ここで示されるセッションデータの構成は、図6Bで示された構成に従う。
ヘッダ変更部108は、移動局装置204のハンドオーバに伴って基地局装置101と基地局装置203との間で確立される第2のRTPセッションを介して、ハンドオーバ後に移動局装置204が移動局装置205宛てに送信する通信データを含む第2のセッションデータが、ハンドオーバ前に移動局装置204が移動局装置205宛てに送信する通信データを含む第1のセッションデータに続いて、第1のRTPセッションを介して送信されたデータと見なせるように、第2のセッションデータのRTPヘッダに対して以下の変更を行う。
本実施の形態では、第1のセッションデータは少なくとも2つのセッションデータからなり、第2のセッションデータは少なくとも2つのセッションデータからなる。
ヘッダ変更部108は、第2のセッションデータのセッションIDを変更する。図3の例では、第1のRTPセッションを示すセッションIDが“0xAAAAAAAA”、第2のRTPセッションを示すセッションIDが“0xCCCCCCCC”である。ヘッダ変更部108は、第2のセッションデータのセッションIDを、“0xCCCCCCCC”から、第1のRTPセッションを示す“0xAAAAAAAA”に変更する。
なお、ヘッダ変更部108は、ハンドオーバ前のセッションIDとハンドオーバ後のセッション確立後のセッションIDとを対応させた変換データ(0xCCCCCCCC→0xAAAAAAAA)を有する。この変換データに基づいて、セッションIDは変更される。さらにハンドオーバをした場合、この変換データは更新され、例えば、0xCCCCCCCCが0xDDDDDDDDに変更になる場合、更新された変換データは、0xDDDDDDDD→0xAAAAAAAAとなる。
また、ヘッダ変更部108は、第2のセッションデータのシーケンス番号を、第1のセッションデータのシーケンス番号に続く番号に変更する。図3の例では、ヘッダ変更部108は、第2のセッションデータの先頭データのシーケンス番号“0x0015”を、第1のセッションデータの末尾データのシーケンス番号“0x000C”に続く“0x000D”に変更する。また、ヘッダ変更部108は、以降のデータのシーケンス番号を、それぞれその前のデータとの間隔を保った値に変更する。図3の例では、それぞれ1ずつ加算されているので、以降のデータのシーケンス番号は“0x000E”、“0x000F”に変更される。
さらに、ヘッダ変更部108は、第2のセッションデータのタイムスタンプを、第1のセッションデータに含まれる、ハンドオーバ直前のタイムスタンプに基づいたタイムスタンプに変更する。
ヘッダ変更部108は、第2のセッションデータの先頭データのタイムスタンプを、第1のセッションデータの最後の2データのタイムスタンプの間隔と、第1のセッションデータの末尾データと第2の通信セッションの先頭データのタイムスタンプの間隔と、が等しくなるように決定する。
第1のセッションデータの最後の2データのタイムスタンプの間隔がA0であるため、第2のセッションデータの先頭データのタイムスタンプは、第1のセッションデータの末尾データのタイムスタンプ“0x00000340”にA0を加算した“0x000003E0”に変更される。また、ヘッダ変更部108は、以降のデータのタイムスタンプを、それぞれ変更前におけるそれぞれのデータ間の間隔を保った値に変更する。図3の例では、変更前の間隔はいずれもA0であるため、以降のデータのタイムスタンプは、A0ずつ加算することで得られる“0x00000480”、“0x00000520”に変更される。
音声コーデック部103は、ネットワーク制御部102から出力されるセッションデータに対する処理を行う。
音声コーデック部103は、RTP処理部109を含む。RTP処理部109は、セッションデータのうち、通信データを一旦ジッタバッファに蓄積する。
音声コーデック部103は、RTPヘッダ部のセッションID608を参照し、RTPセッションごとにジッタバッファを確保する。そして、音声コーデック部103は、ジッタバッファに、シーケンス番号606の順に、通信データを蓄積していく。
なお、音声コーデック部103は、連続して受け取られるセッションデータにおいて、それまで受信していたセッションデータのRTPセッションとは異なるRTPセッションのセッションデータを受け取ると、RTPセッションが切り替わったと認識し、それまでデータを蓄積していたジッタバッファを破棄し、新たにジッタバッファを確保する。
本実施の形態においては、第2のセッションデータのRTPヘッダは前述のように変更されているため、第1のRTPセッションから第2のRTPセッションに切り替えが実行された場合にも、音声コーデック部103は、第2のセッションデータを、第1のRTPセッションで、第1のセッションデータに続いて送信されたデータと認識する。従って、音声コーデック部103は、第1のセッションデータに含まれる第1の通信データの蓄積に使用していたジッタバッファに対して、引き続き、第2のセッションデータに含まれる第2の通信データを蓄積する。
そして、音声コーデック部103は、ジッタバッファに蓄積されている通信データを、蓄積順に出力し、出力された通信データをタイムスタンプに基づいて無線制御部104に出力する。
無線制御部104は、音声コーデック部103から出力される通信データに対し、レイヤ3(ネットワーク層)、レイヤ2(データリンク層)の処理を行う。
無線部105は、無線制御部104から出力されるデータに対してレイヤ1(物理層)の処理を行い、アンテナ106に出力する。
アンテナ106は、無線部105から出力されるデータを無線信号として送信する。
次に、ヘッダ変更部108によるRTPヘッダの変更処理を、フローチャートを用いて説明する。図4は、ヘッダ変更部108によるRTPヘッダの変更処理を示すフローチャートである。
ヘッダ変更部108は、S704でのハンドオーバによるセッション確立後のRTPセッションのセッションIDを、比較用パラメータID(上述の変換データを構成する、変換前のセッションID)として記憶する(S401)。
ヘッダ変更部108は、セッションデータを受け取ると(S402)、受信されたセッションデータのセッションIDと、比較用パラメータIDとを比較する(S403)。
受信されたセッションデータのセッションIDと比較用パラメータIDとが等しい場合、ヘッダ変更部108は、ハンドオーバが実行されたと認識し、RTPヘッダの変更処理を行う(S404)。
S404における変更が終わった後、およびS403における比較で受信されたセッションデータのセッションIDと比較用パラメータIDとが異なっている(ハンドオーバが実行されていない)場合には、ヘッダ変更部108は、次のセッションデータの有無を確認する(S405)。次のセッションデータが存在する場合には処理はS402に戻り、存在しない場合には、終了となる。
本実施の形態によれば、送信側の移動局装置のハンドオーバの際に、受信側の基地局装置において蓄積バッファとして確保される記憶領域を大きくすることなく、ハンドオーバに伴うデータの欠落が回避される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、本実施の形態ではハンドオーバによるRTPセッションの切り替えに伴うデータの処理について説明したが、本発明は他の通信セッションの切り替えにおいても適用でき、ハンドオーバ以外の何らかの要因で、連続するデータを別のカテゴリに属するデータとして処理する場合にも適用できる。
また。本実施の形態では、有線区間におけるRTPセッションの切り替えが行われる場合について示したが、本発明は無線区間における通信セッションの切り替えの場合にも適用できる。
また、本実施の形態では、第2のセッションデータの先頭データのタイムスタンプが、第1のセッションデータの最後の2データのタイムスタンプの間隔を基に導出される構成を示したが、このタイムスタンプは、第1のセッションデータの末尾データから、通信方式により規定される理想的な間隔を置いた値に決定する方法、より多くの第1のセッションデータの間隔の平均とする方法、など他の方法によって導出されてもよい。
また、本実施の形態では、第2のセッションデータの先頭データのシーケンス番号が、第1のセッションデータの末尾データのシーケンス番号に連続する番号に変更される構成を示したが、このシーケンス番号は、行われている通信の方式やシステム要求に従って、第1のセッションデータの末尾データのシーケンス番号に後続するシーケンス番号に変更されてもよい。
また、本実施の形態では、セッションデータに含まれる通信データのみがジッタバッファに蓄積され、蓄積順に出力される構成を示したが、本実施の形態におけるRTPヘッダ内のシーケンス番号のようなデータの順序を示す順序情報が、通信データと共にジッタバッファに蓄積され、通信データはこの順序情報で示される順序で出力される構成としてもよい。
本発明の実施の形態に係る基地局装置の構成を示す図である。 本実施の形態に係る基地局装置が通信を行う移動通信システムの構成を示す図である。 本実施の形態に係るヘッダ変更部によるRTPヘッダの変更処理を示す図である。 ヘッダ変更部によるRTPヘッダの変更処理を示すフローチャートである。 IPネットワークを用いる従来の移動通信システムの構成を示す図である。 UDPレイヤのデータ構成の一例である。 RTPレイヤのデータ構成の一例である。 ハンドオーバに伴う、移動通信システムの動作を示すシーケンスである。 データの欠落が発生する場合について説明する図である。
符号の説明
101 基地局装置、102 ネットワーク制御部、103 音声コーデック部、104 無線制御部、105 無線部、106 アンテナ、107 受信処理部、108 ヘッダ変更部、109 RTP処理部、201 移動通信システム、202 基地局装置、203 基地局装置、204 移動局装置、205 移動局装置、206 ルータ、207 センター、501 移動通信システム、502 基地局装置、601 UDPレイヤのデータ、602 UDPヘッダ部、603 RTPヘッダ部、604 通信データ、605 RTPレイヤのデータ、606 シーケンス番号、607 タイムスタンプ、608 セッションID。

Claims (5)

  1. 第1の基地局装置から第2の基地局装置へのハンドオーバを行う第1の移動局装置と呼接続する第2の移動局装置と通信を行う基地局装置であって、
    自基地局装置と前記第1の基地局装置との間で確立される第1の通信セッションを介して、前記第1の基地局装置から、ハンドオーバ前に前記第1の移動局装置が前記第2の移動局装置宛てに送信する第1の通信データと、前記第1の通信データに関連づけられる、該第1の通信セッションに係るセッション情報と、を含む第1のセッションデータを受信する第1受信手段と、
    前記第1の移動局装置のハンドオーバに伴って自基地局装置と前記第2の基地局装置との間で確立される第2の通信セッションを介して、前記第2の基地局装置から、ハンドオーバ後に前記第1の移動局装置が前記第2の移動局装置宛てに送信する第2の通信データと、前記第2の通信データに関連づけられる、該第2の通信セッションに係るセッション情報と、を含む第2のセッションデータを受信する第2受信手段と、
    前記第2のセッションデータに含まれる前記第2の通信セッションに係るセッション情報を、前記第1の通信セッションに係り、前記第1の通信セッションに係るセッション情報に後続するセッション情報に変更するセッション情報変更手段と、
    前記第1のセッションデータと、前記セッション情報変更手段において変更されたセッション情報を含む第2のセッションデータと、を出力するセッションデータ出力手段と、
    前記セッションデータ出力手段から出力されるセッションデータの、少なくとも通信データを、該セッションデータに含まれるセッション情報が係る通信セッションに対応する蓄積バッファに蓄積する通信データ蓄積手段と、
    前記蓄積バッファに蓄積される前記通信データを、該通信データに関連づけられるセッション情報に基づく順序で、前記第2の移動局装置に送信するデータ送信手段と、
    を含むことを特徴とする基地局装置。
  2. 請求項1に記載の基地局装置において、
    前記セッション情報は、該セッション情報で示されるセッションで送信される通信データの送信順序を示すシーケンス番号を含み、
    前記セッション情報変更手段は、前記第2の通信セッションに係るセッション情報に含まれるシーケンス番号を、前記第1の通信セッションに係るセッション情報に含まれるシーケンス番号に後続するシーケンス番号に変更する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  3. 請求項1または2に記載の基地局装置において、
    前記セッション情報は、該セッション情報で示されるセッションで送信される通信データの送信時刻を含み、
    前記セッション情報変更手段は、前記第2の通信セッションに係るセッション情報に含まれる送信時刻を、前記第1の通信セッションに係るセッション情報に含まれる前記ハンドオーバ直前の送信時刻に基づいた時刻に変更する、
    ことを特徴とする基地局装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の基地局装置において、
    前記通信セッションは、RTPセッションであり、
    前記セッション情報は、前記通信セッションを介して送信される通信データに付加されるRTPヘッダに含まれる情報の少なくとも一部である、
    ことを特徴とする基地局装置。
  5. 第1の基地局装置から第2の基地局装置へのハンドオーバを行う第1の移動局装置と呼接続する第2の移動局装置と通信を行う基地局装置の制御方法であって、
    自基地局装置と前記第1の基地局装置との間で確立される第1の通信セッションを介して、前記第1の基地局装置から、ハンドオーバ前に前記第1の移動局装置が前記第2の移動局装置宛てに送信する第1の通信データと、前記第1の通信データに関連づけられる、該第1の通信セッションに係るセッション情報と、を含む第1のセッションデータを受信する第1受信ステップと、
    前記第1の移動局装置のハンドオーバに伴って自基地局装置と前記第2の基地局装置との間で確立される第2の通信セッションを介して、前記第2の基地局装置から、ハンドオーバ後に前記第1の移動局装置が前記第2の移動局装置宛てに送信する第2の通信データと、前記第2の通信データに関連づけられる、該第2の通信セッションに係るセッション情報と、を含む第2のセッションデータを受信する第2受信ステップと、
    前記第2のセッションデータに含まれる前記第2の通信セッションに係るセッション情報を、前記第1の通信セッションに係り、前記第1の通信セッションに係るセッション情報に後続するセッション情報に変更するセッション情報変更ステップと、
    前記第1のセッションデータと、前記セッション情報変更ステップにおいて変更されたセッション情報を含む第2のセッションデータと、を出力するセッションデータ出力ステップと、
    前記セッションデータ出力ステップにおいて出力されるセッションデータの、少なくとも通信データを、該セッションデータに含まれるセッション情報が係る通信セッションに対応する蓄積バッファに蓄積する通信データ蓄積ステップと、
    前記蓄積バッファに蓄積される前記通信データを、該通信データに関連づけられるセッション情報に基づく順序で、前記第2の移動局装置に送信するデータ送信ステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
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