JP2010108898A - 絶縁性低下部位特定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とを、少なくとも順次積層して構成される外装体からなる電気化学セルの絶縁性低下部位を容易に特定するとともに、絶縁性低下の原因を詳細に解明することができる方法を提供する。
【解決手段】外装体170における絶縁性低下の原因が存在すると予想される部位近傍において、第1強酸を用いて基材層171を溶かして除去する基材層除去工程と、基材層除去工程の後、第2強酸を用いて金属箔層172を溶かして除去する金属箔層除去工程と、を含む絶縁性低下部位特定方法。
【選択図】図6

Description

本発明は、基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とを、少なくとも順次積層して構成される外装体からなる電気化学セルの絶縁性低下部位を容易に検出するとともに、絶縁性低下の原因を詳細に解明することができる方法に関するものである。
リチウムイオン電池とは、リチウム二次電池ともいわれ、液状、ゲル状又は高分子ポリマー状の電解質を持ち、正極・負極活物質が高分子ポリマーからなるものを含むものである。このリチウムイオン電池は、充電時には正極活物質であるリチウム遷移金属酸化物中のリチウム原子(Li)がリチウムイオン(Li+)となって負極の炭素層間に入り込み(インターカレーション)、放電時にはリチウムイオン(Li+)が炭素層間から離脱(デインターカレーション)して正極に移動し、元のリチウム化合物となることにより充放電反応が進行する電池であり、ニッケル・カドミウム電池やニッケル水素電池より出力電圧が高く、高エネルギー密度である上、浅い放電と再充電を繰り返すことにより見掛け上の放電容量が低下する、いわゆるメモリー効果がないという優れた特長を有している。
また、リチウムイオン電池の構成は、正極集電材/正極活性物質層/電解質層/負極活性物質層/負極集電材及び、これらを包装する外装体からなり、外装体を形成する包装材料として近年、金属製缶に替わって多層フィルムからなる積層体で構成される包装材料が外装体として用いられる傾向にある。
具体的には、少なくとも基材層、金属箔層、熱接着性樹脂層で構成された包装材料を袋状に加工し、内部に電池本体を収納するパウチタイプの電池用外装体、または、包装材料をプレス加工して凹部を形成し、凹部内部に電池本体を収納するエンボスタイプの電池用外装体を作製することができる。
図9はエンボスタイプの電池用外装体270を用いたリチウムイオン電池251の斜視図であり、図10は図9に示したリチウムイオン電池251を分解して示す分解斜視図である、図11は図9に示すリチウムイオン電池251のB−B’における断面図である。図9〜図11に示すように、少なくとも基材層271、金属箔層272、熱接着性樹脂層275で構成される電池用外装体270(図11参照)を用いたリチウムイオン電池251はエンボス部が形成されたトレイ270tの内部にリチウムイオン電池本体252を収納し、トレイ270tとシート270sの熱接着性樹脂層275同士を重ね合わせヒートシール部270aをヒートシールすることにより、電池用外装体270内部にリチウムイオン電池本体252を密封収納して構成することができる(図10参照)。
なお、リチウムイオン電池本体252は、正極活物質及び正極集電体から成る正極と、負極活物質及び負極集電体から成る負極と、正極及び負極間に充填される電解質と(いずれも図示せず)を含むセル(蓄電部)と、セル内の正極及び負極に連結されるとともに先端が電池用外装体270の外部に突出する金属端子254から構成されている。
このとき、図11に示すように、外装体270内部において、リチウムイオン電池251の長期間の使用又は急速な充電により、リチウムイオン電池本体252が発熱し、外装体270の最内層に配された熱接着性樹脂層275の一部が溶融することがある。このとき、外装体270内部に充填された電解質が溶融した熱接着性樹脂275の一部から金属箔層272に浸透し、リチウムイオン電池251が短絡するおそれがあった。
また、リチウムイオン電池本体252を外装体270内部に密封収納する際、リチウムイオン電池本体252を構成する電極活物質がヒートシール部270aにおいて、トレイ270tとシート270sの間にかみ込んでいる場合、ヒートシール部270aにおいて、電極活物質が外装体270の最内層に配された熱接着性樹脂層275の一部を破断させることがある。このとき、外装体270内部に充填された電解質が破断した熱接着性樹脂275の一部から金属箔層272に浸透し、リチウムイオン電池251が短絡するおそれがあった。
また、外装体270のヒートシール部270aを折り曲げて、リチウムイオン電池251の容積当たりの出力を向上させることができるが、このとき熱接着性樹脂層275の折り曲げ部にクラックやピンホールが発生した場合、その部位から電解質が金属箔層272に浸透し、リチウムイオン電池251が短絡するおそれがあった。
また、図9に示すように、最内層に配された熱接着性樹脂層275は金属端子フィルム254を挟持した状態で、金属端子254周辺がヒートシールされるが、金属端子254周辺で熱接着性樹脂層275がヒートシール時の熱と圧により薄肉化し、金属端子254と金属箔層272が接触した場合、リチウムイオン電池251は短絡するおそれがあった。
同様に、リチウムイオン電池251の過充電等が原因で外装270内部の温度が上昇したとき、金属端子254が発熱し、金属端子254の挟持部分において、外装体270の最内層に配された熱接着性樹脂層275が溶融して、金属端子254と外装体270を構成する金属箔層272が接触した場合、リチウムイオン電池251は短絡するおそれがあった。
また、リチウムイオン電池251の過充電等が原因で外装270内部の温度が上昇したとき、金属端子254が発熱し、金属端子254の挟持部分において、外装体270の最内層に配された熱接着性樹脂層275が溶融して、金属端子254と外装体270を構成する金属箔層272が接触した場合、リチウムイオン電池251は短絡するおそれがあった。
このように、リチウムイオン電池251の使用時又は作製時において、熱接着性樹脂層275の溶融、破断、クラック又はピンホールの発生により短絡が発生し、リチウムイオン電池251の絶縁性が低下することが問題となっていた。
このような問題に対して、リチウムイオン電池251の絶縁性低下の原因を究明するためにはまず、絶縁性低下部位を特定する必要がある。しかし、外装体270を構成する金属箔層272は非透過性であり、熱接着性樹脂層275を外装体270外部から目視等により観察して絶縁性低下部位を特定することはできない。そこで、従来、クラックやピンホール等の短絡の原因が発生し易い部位に的を絞って、熱接着性樹脂層275を金属箔層272から剥離させた後、熱接着性樹脂層275を顕微鏡等で観察し絶縁性低下部位を探していた。また、特許文献1では、めっき法により外装体を構成する金属箔層に金属を析出させ、この金属析出物の形成の有無を目視等で確認して絶縁性低下部位を特定する方法が記載されていた。
特開2007−257974号公報
しかし、クラックやピンホール等の短絡の原因が発生し易い部位に的を絞って顕微鏡等で絶縁性低下部位を探す作業は手間隙のかかる作業であるうえに、絶縁性低下部位を見逃すおそれもあった。また、特許文献1に記載の絶縁性低下部位の検出方法では短絡の原因となる部位に金属が析出するため、短絡発生の部位を特定することはできるが、短絡の原因が熱接着性樹脂層のクラックに因るのかピンホールに因るのか又は溶融に因るのか具体的にその原因を解明することができなかった。また、上記いずれの絶縁性低下部位の検出方法においても、リチウムイオン電池を分解した後、熱接着性樹脂層と金属箔層を剥離させて熱接着性樹脂層を観察する必要があり、非常に手間がかかる作業であった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とを、少なくとも順次積層して構成される外装体からなる電気化学セルの絶縁性低下部位を容易に特定するとともに、絶縁性低下の原因を詳細に解明することができる方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の構成による絶縁性低下部位特定方法は、基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とを、少なくとも順次積層して構成される外装体内部に、正極活物質及び正極集電体から成る正極と、負極活物質及び負極集電体から成る負極と、正極及び負極間に充填される電解質とを含む電気化学セル本体を、正極および負極の各々に連結される金属端子の先端が外部に突出するように密封収納して構成される電気化学セルの絶縁性低下部位特定方法であって、外装体における絶縁性低下の原因が存在すると予想される部位近傍において、第1強酸を用いて基材層を溶かして除去する基材層除去工程と、基材層除去工程の後、第2強酸を用いて金属箔層を溶して除去する金属箔層除去工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の第2の構成は、上記絶縁性低下部位特定方法において、基材層除去工程の前に、外装体を構成する金属箔層と金属端子間の電気抵抗値を測定する第1工程を有すること特徴とする。
また、本発明の第3の構成は、上記絶縁性低下部位特定方法において、第1工程において短絡発生が確認された後であって、基材層除去工程の前に、金属箔層を2つの領域に絶縁する絶縁帯を形成する第2工程を有し、第2工程の後に、絶縁された金属箔層の2つの領域と金属端子間で電気抵抗値をそれぞれ測定する第3工程を有し、絶縁帯は第1強酸を用いて外装体を構成する基材層を溶かして除去した後、第2強酸を用いて外装体を構成する金属箔層を溶かして除去することにより形成されることを特徴とする。
また、本発明の第4の構成は、上記絶縁性低下部位特定方法において、金属箔層除去工程の後に、金属箔層を除去していない領域において、外装体を構成する金属箔層と金属端子間の電気抵抗値を測定する第4工程を有することを特徴とする。
また、本発明の第5の構成は、上記絶縁性低下部位特定方法において、金属箔層除去工程の後に、金属箔層を除去した部位において、めっき法を用いて金属析出物を形成する第5工程を有することを特徴とする。
また、本発明の第6の構成は、上記絶縁性低下部位特定方法において、基材層が外装体の外層側に配される第1基材層と外装体の内層側に配される第2基材層を有し、第1基材層がポレエチレンテレフタレートフィルム又はポレエチレンナフタレートフィルムであり、第2基材層が2軸延伸ナイロンフィルムである場合、第1基材層を貫通する切れ込みを基材層に形成する切れ込み形成工程を基材層除去工程の前に有することを特徴とする。
また、本発明の第7の構成は、上記絶縁性低下部位特定方法において、第1強酸がフッ化水素酸であることを特徴とする。
また、本発明の第8の構成は、上記絶縁性低下部位特定方法において、第2強酸が塩酸溶液であることを特徴とする。
本発明の第1の構成によると、基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とを、少なくとも順次積層して構成される外装体内部に、正極活物質及び正極集電体から成る正極と、負極活物質及び負極集電体から成る負極と、正極及び負極間に充填される電解質とを含む電気化学セル本体を、正極および負極の各々に連結される金属端子の先端が外部に突出するように密封収納して構成される電気化学セルにおいて、外装体における絶縁性低下の原因が存在すると予想される部位近傍で、第1強酸を用いて基材層を溶かして除去する基材層除去工程により、その部位近傍の金属箔層を露出させることができる。
次に、第2強酸を用いて金属箔層を溶して除去する金属箔層除去工程により、その金属箔層を除去した部位は熱接着性樹脂層が外装体外部に露出する。これにより、外装体外部から熱接着性樹脂層に発生した絶縁性低下部位を探して特定することができるとともに、絶縁性低下原因を目視観察により解明することができる。また、外装体における絶縁性低下部位が存在すると予想される部位近傍において絶縁性低下部位が見つからなかった場合、その他の領域において、上記基材層除去工程と上記金属箔層除去工程とをこの順で繰り返しおこなうことにより、絶縁性低下部位を探し出すことが可能となる。
本発明の第2の構成によると、上記絶縁性低下部位特定方法において、基材層除去工程の前に、外装体を構成する金属箔層と金属端子間の電気抵抗値を測定することにより、電気化学セルにおける短絡発生の有無を検知することができる。そして、短絡発生が無いと検知された場合、余計な基材層除去工程及び金属箔層除去工程を行なうことを避けることができる。
本発明の第3の構成によると、上記絶縁性低下部位特定方法において、金属箔層を2つの領域に絶縁する絶縁帯を形成する第2工程と、その絶縁された金属箔層の2つの領域と金属端子間で電気抵抗値をそれぞれ測定する第3工程により、絶縁された金属箔層の2つの領域のどちらか一方の領域において金属端子との間で通電を示す抵抗値が示された場合、通電を示した金属箔層の領域に絶縁性低下部位が存在すると予想することができる。これにより、絶縁性低下部位を容易に特定することができる。
また、上記通電を示す抵抗値が示された金属箔層の領域において、再び、第2工程と第3工程を繰り返すことにより、絶縁性低下部位が存在すると予想される領域を限定して絞ることができる。したがって、絶縁性低下部位を更に容易に特定することが可能となる。
本発明の第4の構成によると、上記絶縁性低下部位特定方法において、金属箔層除去工程の後に、金属箔層を除去していない領域における金属箔層と金属端子間の電気抵抗値を測定したとき、通電を示す抵抗値が示された場合、通電を示した領域に絶縁性低下部位が存在すると予想することができる。これにより、絶縁性低下部位を容易に特定することができる。また、金属箔層を除去した領域において、絶縁性低下部位を探す必要がなくなる。
一方、金属箔層を除去していない領域において、外装体を構成する金属箔層と金属端子間で通電を示す抵抗値が示されなかった場合、金属箔層を除去した領域に絶縁性低下部位が存在すると予想することができる。
本発明の第5の構成によると、上記絶縁性低下部位特定方法において、金属箔層除去工程により熱接着性樹脂層が外装体外部に露出した後、金属箔層を除去した部位において、めっき法を用いて金属析出物を形成する第5工程を有する。これにより、この金属箔層を除去した部位において、熱接着性樹脂層上に外装体内部から外装体外部に通ずるクラック又はピンホール等の絶縁性低下部位が発生している場合、めっき法を用いてこのクラック又はピンホール等の絶縁性低下部位内部に金属析出物を形成して、絶縁性低下部位を特定することができる。また、金属箔層を除去した部位において、めっき法によっても金属析出物が形成されない場合、当該部位において、熱接着性樹脂層上に外装体内部から外装体外部に通ずるクラック又はピンホール等の絶縁性低下部位が発生していないと予測することができる。具体的なめっき法としては、外装体の金属箔層を除去した電気化学セルをめっき溶液中に浸漬し、陰極端子を電気化学セルの負極の金属端子に接続し、陽極板をめっき溶液中に浸漬し、陰極端子と陽極板間に直流電流を流しておこなう。このとき、陰極端子と接続した電気化学セルの金属端子は外装体内部に充填されている電解質と電気的に導通しており、電解質は陰極板として機能する。これにより、熱接着性樹脂層上に外装体内部から外装体外部に通ずるクラック又はピンホール等の絶縁性低下部位が発生している場合、めっき溶液中において、外装体外部からめっき溶液が絶縁性低下部位を介して外装体内部に充填された電解質まで浸透する。そして、陰極端子と陽極板間に直流電流を流したとき、電解質表面まで浸透しためっき溶液から金属が析出し、クラック又はピンホール等の絶縁性低下部位内部に金属析出物が形成される。したがって、熱接着性樹脂層を透過性の樹脂で構成すれば、形成された金属析出物の形状を外装体外部から目視観察することにより、クラック又はピンホール等の絶縁性低下原因を容易に解明することができる。なお、上記方法はめっき法の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
本発明の第6の構成によると、上記絶縁性低下部位特定方法において、基材層が外装体の外層側に配される第1基材層と外装体の内層側に配される第2基材層を有し、第1基材層がポレエチレンテレフタレートフィルム又はポレエチレンナフタレートフィルムであり、第2基材層が2軸延伸ナイロンフィルムである場合、第1基材層を貫通する切れ込みを基材層に形成する切れ込み形成工程を基材層除去工程の前に行なうことにより、基材層除去工程において、切れ込みを形成した部位から第1強酸が浸透し、第2基材層を構成する2軸延伸ナイロンフィルム又はポレエチレンテレフタレートフィルム又はポレエチレンナフタレートフィルムと金属箔層を接着する接着剤層を溶かして取り除くことができる。これにより、ポレエチレンテレフタレートフィルム又はポレエチレンナフタレートフィルムを溶かすことなく外装体からポレエチレンテレフタレートフィルム又はポレエチレンナフタレートフィルムを容易に取り除くことができる。
本発明の第7の構成によると、上記絶縁性低下部位特定方法において、第1強酸がフッ化水素酸であることにより、基材層がポリアミド系樹脂等の耐薬品性に強い樹脂で構成されている場合でも溶かして取り除くことができる。
本発明の第8の構成によると、上記絶縁性低下部位特定方法において、第2強酸が塩酸溶液であることにより、金属箔層がアルミニウムで構成されている場合でも溶かして取り除くことができる。
本発明の絶縁性低下部位特定方法に用いるリチウムイオン電池の斜視図 図1に示したリチウムイオン電池の断面図 本発明の絶縁性低下部位特定方法に用いるリチウムイオン電池の平面図 本発明の絶縁性低下部位特定方法に用いるリチウムイオン電池の平面図 本発明の絶縁性低下部位特定方法に用いるリチウムイオン電池の平面図 図3に示したリチウムイオン電池の断面図 図3に示したリチウムイオン電池の断面図 図3に示したリチウムイオン電池の断面図 本発明の絶縁性低下部位特定方法に用いる装置を模式的に示す断面図 図7に示したリチウムイオン電池の断面図 リチウムイオン電池の斜視図 図9で示したリチウムイオン電池を分解して示す斜視図 図9で示したリチウムイオン電池の断面図
本発明は、基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とを、少なくとも順次積層して構成される外装体からなる電気化学セルの絶縁性低下部位を容易に特定するとともに、絶縁性低下の原因を詳細に解明することができる方法である。本発明の絶縁性低下部位特定方法の一実施形態について図等を利用してさらに詳細に説明する。なお、従来例の図9〜図11と共通する部分は説明を省略する。
まず、本実施形態の絶縁性低下部位特定方法を用いるリチウムイオン電池について説明する。なお、本実施形態の絶縁性低下部位特定方法を用いるリチウムイオン電池は本発明の「電気化学セル」に含まれる一実施形態であり、リチウムイオン電池以外にも外装体にキャパシタ、電気二重層キャパシタ等の電気化学セル本体を収納した電気化学セルに対して本実施形態の絶縁性低下部位特定方法を用いることができる。
図1はリチウムイオン電池151の斜視図であり、図2は図1に示したリチウムイオン電池151のA−A’における断面図である。図1、図2に示すように、リチウムイオン電池151は外装体170の内部にリチウムイオン電池本体152を密封収納して構成される。このとき、外装体170は少なくとも基材層171、金属箔層172と、熱接着性樹脂層175とを順次積層して構成されている。そして外装体170はエンボス部が形成されたトレイ170tの内部にリチウムイオン電池本体152を収納し、トレイ170tとシート170sの熱接着性樹脂層175同士を重ね合わせ、外装体170の周縁部(ヒートシール部170a)をヒートシールすることにより、リチウムイオン電池本体152を外装体170内部に密封収納している。
なお、リチウムイオン電池本体152は、正極活物質及び正極集電体から成る正極と、負極活物質及び負極集電体から成る負極と、正極及び負極間に充填される電解質と(いずれも図示せず)を含むセル(蓄電部)と、セル内の正極及び負極に連結される金属端子154とから構成され、外装体170内部にリチウムイオン電池本体152を密封収納する際、金属端子154は外装体170により挟持され、その挟持部分を含む金属端子154周辺がヒートシールされている。
次に、本実施形態の絶縁性低下部位特定方法を具体的に説明する。本実施形態の絶縁性低下部位特定方法は、外装体170を構成する金属箔層172と金属端子154間の電気抵抗値を測定する第1工程、外装体170を構成する金属箔層172を2つの領域に絶縁する絶縁帯を形成する第2工程、絶縁された金属箔層172の2つの領域と金属端子154間で電気抵抗値をそれぞれ測定する第3工程、第1強酸を用いて基材層171を溶かして除去する基材層除去工程、第2強酸を用いて金属箔層172を溶かして除去する金属箔層除去工程、金属箔層172を除去していない部位において、外装体170を構成する金属箔層172と金属端子154間の電気抵抗値を測定する第4工程とを、少なくともこの順で行なうことにより行なわれる。なお、上記各工程において、金属端子154と外装体170を構成する金属箔層172間の電気抵抗値を測定する場合、テスターの接続部に先端が鋭利なクリップ材を用いる。これにより、外装体170に先端が鋭利なクリップ材の先端が突き刺さり金属箔層172にテスターの接続部を容易に接続することが可能になる。
次に上記各工程について詳細に説明する。図3(a)〜図3(c)は上記各工程を説明するためのリチウムイオン電池151を模式的に示す平面図であり、図4は図3(a)内のリチムイオン電池151において絶縁性低下部位xを通るA−A’における断面図である。絶縁性低下部位xを検知する方法を以下説明する。図3(a)は第1工程を説明する平面図である。図3(a)に示す位置に絶縁性低下部位xが発生し、その部位において、短絡が発生している場合、第1工程において、外装体170を構成する金属箔層172と金属端子154間の電気抵抗値を測定することにより、リチウムイオン電池151における短絡発生の有無を検知することができる。これは、図4に示すように、絶縁性低下部位xにおいて外装体170を構成する熱接着性樹脂層175にクラック等が発生し、外装体170内部の電解質が金属箔層172に浸透した場合、リチウムイオン電池本体152に接続される金属端子154と金属箔層172とが電解質を介して通電することによる。
図3(b)は第2工程及び第3工程を説明する平面図である。図3(b)に示すように、第1工程において、リチウムイオン電池151に短絡発生を有ることが検知された場合、第2工程においてまず、金属箔層172を2つの領域に絶縁する絶縁帯181を形成し、互いに絶縁された第1領域182と第2領域183を形成する。次に第3工程において、絶縁された第1領域182における金属箔層172と金属端子154間で電気抵抗値を測定するとともに、第2領域183における金属箔層172と金属端子154間で電気抵抗値を測定する。このとき、図3(b)では、第2領域183に絶縁性低下部位xが存在するため、第2領域183における金属箔層172と金属端子154間で通電を示す抵抗値が測定され、第1領域182における金属箔層172と金属端子154間では絶縁性を示す抵抗値が測定される。
これは、第1領域182と第2領域183とを絶縁帯181により絶縁させた場合でも、絶縁性低下部位xにおいて、電解質を介して金属端子154と金属箔層172が通電するためで、このことから、第2領域183に絶縁性低下部位xが存在すると予想することができる。
図3(c)は基材層除去工程及び金属箔層除去工程を説明する平面図であり、図5、図6は図3(c)内のリチムイオン電池151において絶縁性低下部位xを通るA−A’における断面図である。図3(c)に示すように、第2領域183内の第2A領域183aに絶縁性低下部位xが存在すると予想される場合、図5に示すように、まず、基材層除去工程により、第1強酸を用いて第2A領域183aにおける基材層171を溶かして除去する。これにより金属箔層172を外装体170外部に露出させることができる。さらに、図6に示すように、金属箔層除去工程により、第2強酸を用いて第2A領域183aにおける金属箔層172を溶かして除去する。これにより、第2A領域183aにおける熱接着性樹脂層175を外装体170外部に露出させることができる。したがって、外装体170外部から第2A領域183a内で絶縁性低下部位xを特定することができるとともに、絶縁性低下原因を目視観察により解明することができる。
また、図3(c)において、第2領域183で、絶縁性低下部位xが第2B領域183bに存在すると予想して、基材層除去工程及び金属箔層除去工程により、第2B領域183bの基材層171及び金属箔層172を除去した場合、第2B領域183bに絶縁性低下部位xが存在しないため、絶縁性低下部位xを特定することはできない。しかし、金属箔層172を除去していない第2A領域183aにおいて、再び上記基材層除去工程と上記金属箔層除去工程をおこなうことにより、絶縁性低下部位xを探し出して特定することは可能である。
また、図3(c)において、金属箔層除去工程により第2A領域183aにおける金属箔層172を除去した後、第2B領域183bにおいて、外装体170を構成する金属箔層172と金属端子154間で電気抵抗値を測定しても通電を示す抵抗値は測定されない。したがって、通電が示されなかった第2B領域183bには絶縁性低下部位xが存在しないことを確認することができる。これにより、絶縁性低下部位xが第2A領域183aのいずれかに存在することを予想することができる。
また、図3(c)において、絶縁性低下部位xが第2B領域183bに存在すると予想して、基材層除去工程及び金属箔層除去工程により、第2B領域183bの基材層171及び金属箔層172を除去した場合、第2A領域183aにおいて、外装体170を構成する金属箔層172と金属端子154間で電気抵抗値を測定すると通電を示す抵抗値が測定される。このため、第2B領域183bには絶縁性低下部位xが存在せず、第2A領域183aに絶縁性低下部位xが存在すると予想することができる。したがって、金属箔層172を除去した第2B領域183bにおいて、絶縁性低下部位xを探す手間を省くことができる。
なお、上記絶縁性低下部位特定方法において、基材層171が外装体170の外層側に配される第1基材層と外装体170の内層側に配される第2基材層を有し、第1基材層がポレエチレンテレフタレートフィルム又はポレエチレンナフタレートフィルムであり、第2基材層が2軸延伸ナイロンフィルムである場合、第1基材層を貫通する切れ込みを基材層171に形成する切れ込み形成工程を基材層除去工程の前に行なうことにより、基材層除去工程において、切れ込みを形成した部位から第1強酸が浸透し、第2基材層を構成する2軸延伸ナイロンフィルム又はポレエチレンテレフタレートフィルム又はポレエチレンナフタレートフィルムと金属箔層を接着する接着剤層を溶かして取り除くことができる。これにより、基材層除去工程において、ポレエチレンテレフタレートフィルム又はポレエチレンナフタレートフィルムを溶かすことなく外装体170からポレエチレンテレフタレートフィルム又はポレエチレンナフタレートフィルムを容易に取り除くことができる。
また、上記絶縁性低下部位特定方法において、基材層171を溶かして取り除く第1強酸にフッ化水素酸を用いることにより、基材層171がポリアミド系樹脂等の耐薬品性に強い樹脂で構成されている場合でも溶かして取り除くことができる。
また、上記絶縁性低下部位特定方法において、金属箔層172を溶かして取り除く第2強酸に塩酸溶液を用いることにより、金属箔層172がアルミニウムで構成されている場合でも溶かして取り除くことができる。また、このとき、塩酸溶液は熱接着性樹脂層175を溶かさないため、好適に用いることができる。
以上より、上記工程を行なうことにより、リチウムイオン電池151に存在する絶縁性低下部位xを容易に特定するとともに、絶縁性低下の原因を詳細に解明することができる。なお、本実施形態の絶縁性低下部位は上記各工程を複数回行ったり、各工程を組み合わせることにより、さらに絶縁性低下部位の特定を容易にすることもできる。
また、上記方法以外にもめっき法を用いて絶縁性低下部位xを特定することが可能である。図7はめっき法により絶縁性低下部位を特定する装置を模式的に示す断面図であり、図8は図7に示したリチウムイオン電池151のA−A’における断面図である。めっき法を用いて絶縁性低下部位を特定する方法は本発明に記載の「第5工程」に相当し、図8に示すように、まず、リチウムイオン電池151の外装体170を構成する金属箔層172及び基材層171を基材層除去工程及び金属箔層除去工程により除去して、外装体170を熱接着性樹脂層175のみの構成にする。このとき、電解質を含むリチウムイオン電池本体152は熱接着性樹脂層175のみで密封収納されるが、クラック又はピンホール等の絶縁性低下部位xを介して外装体170内部と外装体170外部とが通じていると想定する。
次に、図7に示すように、外装体170外部に突出する金属端子154がめっき溶液111に浸漬しないようにリチウムイオン電池151をめっき溶液111中に浸し、陰極端子112をリチウムイオン電池151の負極の金属端子154に接続し、陽極板113をめっき溶液111中に浸漬して、陰極端子112と陽極板113間に直流電流を流す。
このとき、陰極端子112と接続した金属端子154は外装体170内部に充填されている電解質と電気的に導通しており、電解質は陰極板として機能する。これにより、めっき溶液中において、外装体170外部からめっき溶液111が絶縁性低下部位xを介して外装体170内部に充填された電解質まで浸透する(図8参照)。そして、陰極端子112と陽極板113間に直流電流を流したとき、電解質表面まで浸透しためっき溶液から金属が析出し、絶縁性低下部位内部xに金属析出物が形成される。したがって、熱接着性樹脂層175を透過性の樹脂で構成すれば、形成された金属析出物の形状を外装体170外部から目視観察することにより、クラック又はピンホール等の絶縁性低下原因を容易に解明することができる。なお、金属箔層172を除去した領域において上記めっき法によって金属析出物が形成されない場合、当該領域に外装体内部から金属箔層まで通ずるクラックまたはピンホール等の絶縁性低下部位xが存在していないと予測することができる。
また、めっき溶液111中に浸漬するリチウムイオン電池151は外装体170を構成する金属箔層172及び基材層171を全領域に亘って除去したものに限定する必要はなく、図3〜図6で説明した第1工程〜第4工程により、絶縁性低下部位xが存在すると予想される領域においてのみ金属箔層172及び基材層171を除去し、上記めっき法により絶縁性低下部位x内部に金属析出物を形成させて絶縁性低下部位を特定することもできる。
なお、上記方法はめっき法の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。たとえば、上記めっき溶液111として、金属塩を含有するめっき溶液を用い、析出させる金属析出物に応じて、陰極端子112の代わりに陽極端子を用い陽極板113の代わりに陰極板を用いることもできる。このとき、陽極端子をリチウムイオン電池151の正極の金属端子154に接続してもよい。また、使用される金属塩は、電気めっき法により金属析出物を形成可能な金属塩であればよく、特に制限されない。具体的な金属塩としては、各種金属のハロゲン化物、酸塩、シアン化物等を挙げることができ、中でも、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、次亜リン酸ニッケル、硫酸コバルト、塩化コバルト、硫酸銅、シアン化金カリウム等が適当であるが、目視での確認の容易さを考慮すると、金属析出物がアルミニウムの銀白色と異なる有色を呈するものが好ましく、特に金属析出物が赤色となる硫酸銅がより好ましい。なお、電気めっき法における溶液の組成、温度およびpH(水素イオン濃度)、処理時間等は特に制限されず、用いる方法、金属塩等に応じて適宜調節される。
また、上記電気めっき法の代わりに無電解めっき法を採用することも可能であり、めっき浴中にリチウムイオン電池151を浸漬する方法や、めっき溶液の代わりにスプレー法等によって熱接着性樹脂層175の外面側に供給する方法等を好適に用いることもできる。
111 めっき溶液
112 陰極端子
113 陽極板
151、251 リチウムイオン電池
152、252 リチウムイオン電池本体
154、254 金属端子
170、270 外装体
170a、270a ヒートシール部(外装体周縁部)
171、271 基材層
172、272 金属箔層
175、275 熱接着性樹脂層
181 絶縁帯
182 第1領域
183 第2領域
183a 第2A領域
183b 第2B領域

Claims (8)

  1. 基材層と、金属箔層と、熱接着性樹脂層とを、少なくとも順次積層して構成される外装体内部に、
    正極活物質及び正極集電体から成る正極と、負極活物質及び負極集電体から成る負極と、前記正極及び前記負極間に充填される電解質とを含む電気化学セル本体を、
    前記正極および前記負極の各々に連結される金属端子の先端が外部に突出するように密封収納して構成される電気化学セルの絶縁性低下部位特定方法であって、
    前記外装体における絶縁性低下の原因が存在すると予想される部位近傍において、
    第1強酸を用いて前記基材層を溶かして除去する基材層除去工程と、
    前記基材層除去工程の後、第2強酸を用いて前記金属箔層を溶かして除去する金属箔層除去工程と、を含むことを特徴とする絶縁性低下部位特定方法。
  2. 前記基材層除去工程の前に、前記外装体を構成する前記金属箔層と前記金属端子間の電気抵抗値を測定する第1工程を有すること特徴とする請求項1に記載の絶縁性低下部位特定方法。
  3. 前記第1工程において短絡発生が確認された後であって、前記基材層除去工程の前に、
    前記金属箔層を2つの領域に絶縁する絶縁帯を形成する第2工程を有し、
    前記第2工程の後に、絶縁された前記金属箔層の2つの領域と前記金属端子間で電気抵抗値をそれぞれ測定する第3工程を有し、
    前記絶縁帯は前記第1強酸を用いて前記外装体を構成する基材層を溶かして除去した後、前記第2強酸を用いて前記外装体を構成する金属箔層を溶かして除去することにより形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の絶縁性低下部位特定方法。
  4. 前記金属箔層除去工程の後に、前記金属箔層を除去していない部位において、前記外装体を構成する前記金属箔層と前記金属端子間の電気抵抗値を測定する第4工程を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1に記載の絶縁性低下部位特定方法。
  5. 前記金属箔層除去工程の後に、前記金属箔層を除去した部位において、
    めっき法を用いて金属析出物を形成する第5工程を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1に記載の絶縁性低下部位特定方法。
  6. 前記基材層が前記外装体の外層側に配される第1基材層と前記外装体の内層側に配される第2基材層を有し、
    前記第1基材層がポレエチレンテレフタレートフィルム又はポレエチレンナフタレートフィルムであり、前記第2基材層が2軸延伸ナイロンフィルムである場合、
    前記第1基材層を貫通する切れ込みを前記基材層に形成する切れ込み形成工程を前記基材層除去工程の前に有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1に記載の絶縁性低下部位特定方法。
  7. 前記第1強酸がフッ化水素酸であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1に記載の絶縁性低下部位特定方法。
  8. 前記第2強酸が塩酸溶液であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1に記載の絶縁性低下部位特定方法。
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