JP2010107514A - 対象位置情報取得管理システムおよび方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 無線周波数識別（ＲＦＩＤ）を利用して位置情報を位置タグに格納する、対象位置情報の取得管理システムおよび方法を提供する。
【解決手段】 タグ・プログラマは、全地球測地システム（ＧＰＳ）のような外部測地システム、キーパッドのような手動入力部、またはその他のタグ・プログラマから位置情報を受信する。タグ・プログラマは、各タグに、受信した位置情報をプログラムする。タグ・プログラマおよび位置タグの双方は、可搬型でも固定型でも可能である。実現例には、可搬タグ・プログラマと、対象位置案内用固定位置タグと、収集サンプル・ラベル付け用の可搬タグ・プログラマとを含む場合がある。他の実現例では、固定タグ・プログラマと、対象ルート記録用可搬位置タグとを含む。位置タグは、対象のルーティングのために、装着した対象の目的地アドレスのような、その他の関連情報を収容することができる。
【選択図】 図３

Description

本発明は、一般的に、対象位置情報に関連するシステムおよび方法に関し、更に特定すれば、対象位置情報の取得管理に関する。

対象位置情報の取得管理システムおよび方法は、従来より日常の商取引において広く利用されている。これら従来のシステムは、以前の占有位置の記録、現在位置の特定、および対象の今後の位置に関する案内を含む。実現例の詳細は、個々の従来システムによって様々である。

従来のシステムの技術は、対象の光学的、磁気的、または視覚的走査、対象の印刷したアドレス、対象の意図する経路の追跡を含むことができる。これらの手法では、一般に、対象のシステムに対する接近、所定の方位、および高い視認度、対象位置案内に対する確固たる計画、記録、特定、および案内への手作業の介入が必要であり、更にその他にも性能低下を招く要件がある。従来の記録、特定、および案内機能の統合に含まれる可能性がある要件には、関与するシステムの重量、サイズ、およびコストの増大を招く場合もある。

その他の従来のシステムには、米国国防省が管理する全地球測地システム（ＧＰＳ）のような、外部の基準システムを用いて、位置基準データを得るものもある。生憎、これらの外部基準システムは、部分的に、建物の内側や地理的構造等のような信号干渉に関する問題や、外部基準システムが提供する対象位置の分解能が十分でないことのために、常に期待した程有用とは限らない。

開示する本発明の実施形態は、対象位置情報の取得管理に関する。一実施形態では、位置情報を格納するように構成されているメモリと、少なくとも１つの無線周波数アンテナと、少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合されている受信回路とを有する位置タグを提供する。受信機は、少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して制御信号および位置要求信号を受信し、位置要求信号に応答して少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して位置情報を収容する信号を送るように構成されている。メモリは、制御信号に応答して位置情報を格納し、位置要求信号に応答して位置情報を呼び出すように構成されている。

本発明の別の実施形態によれば、少なくとも１つの無線周波数アンテナと、外部位置基準システムから少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して位置情報無線信号を受信するように構成されている受信機と、受信機に結合されているタグ・プログラマ送信機とを有する位置タグ・プログラマを提供する。タグ・プログラマ送信機は、少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して位置情報制御信号を位置タグに送信し、外部位置基準システムから受信した位置情報を位置タグに格納する。

本発明の更に別の実施形態によれば、少なくとも１つの無線周波数アンテナと、少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合され、位置情報要求信号を少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して位置タグに送信するように構成されている送信機と、少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合されている受信機とを有する位置タグ・リーダを提供する
。受信機は、送信機によって位置タグに送られる位置情報要求信号を通じて要求された、位置タグからの位置情報を収容する信号を受信するように構成されている。

本発明の方法の実施形態の１つによれば、無線周波数識別（ＲＦＩＤ）タグをプログラムする方法を提供し、外部測地システムから位置情報を受信するステップと、無線信号を通じて制御命令および位置情報をＲＦＩＤタグに送り、位置情報をＲＦＩＤタグに格納するステップとを含む。

本発明の特徴および利点は、以下の詳細な説明を、添付図面と関連付けて検討することにより明らかとなろう。

対象位置情報の取得管理システムおよび方法の実現例についてこれより説明する。位置取得管理システムは、無線周波数技術を、対象の占有していた以前の位置の記録、現在位置の特定、および今後の位置に関する案内に伴う課題に応用するという比類無きものである。無線周波数識別（ＲＦＩＤ）タグの一般的な使用は当技術分野では公知であるが、これを独自に用いて、指定した対象の移動における所与の時点における対象の位置情報を格納し検索する。

実現例の中には、所定の構造的、地質的、地理的、またはその他の位置情報を位置タグにプログラムし、後に位置基準として用いて、ユーザ、ロボット、車両、またはその他の対象の移動を案内する際に補助するようにしたものもある。他の実現例で用いる位置タグは、多数の位置識別を格納し、所与の対象が取るルートに関する情報を記録するように構成されている。ある実現例では、アドレス位置タグ(addressed position tag)を対象に取り付けて、対象の配達のために目的地情報を示すものもある。これらのアドレス位置タグは、対象の発送元、発送人、および受取人というような他の情報を収容することができる。実現例の中には、可搬プログラマを用いて、国防省が管理する全地球測地システム（ＧＰＳ）のような外部測地システムから得た位置情報を位置タグにプログラムすることができるものもある。固定プログラマも用いることができ、位置タグが予め指定した位置を通過する毎に、ルート記録を位置タグにプログラムすることができる。

図１に示すように、基本的なＲＦＩＤシステム１０は、２つの構成要素、質問機またはリーダ１２と、トランスポンダ（一般にはＲＦタグと呼ばれている）１４とを含む。質問機１２およびＲＦタグ１４は、それぞれのアンテナ１６、１８を含む。動作においては、質問機１２が送信機（図示せず）によってそのアンテナ１６を通じて無線周波数質問信号２０をＲＦタグ１４のアンテナ１８に送信する。質問信号２０の受信に応答して、ＲＦタグ１４は、変調応答信号２２を生成し、これを、連続波後方散乱として知られているプロセスによって、タグ・アンテナ１８を通じて質問機１２に返送し、質問機１２の受信機（図示せず）がこれを受信する。

ＲＦＩＤシステムの大きな利点は、非接触で見通し線がなくても可能な技術であることである。質問機１２は、１インチから１００フィート以上の範囲で、その電力出力および用いる無線周波数に応じて、質問信号２０を発信する。タグは、分散、霧、氷、塗料、埃というような種々の物質、ならびにバー・コードまたはその他の光学的読み取り技術が使用できないその他の視覚的または環境的な厄介な条件を通じて読み取ることができる。また、ＲＦタグは高速で読み取られ、殆どの場合１００ミリ秒未満で応答することができる。

ＲＦタグは、３つの主要カテゴリに分類することができる。それは、ビーム給電式受動タグ、電池給電式半受動タグ、および能動タグである。各々は異なる方法で動作する。
ビーム給電式ＲＦＩＤタグは、受動デバイスと呼ばれることが多い。何故なら、これは、その動作に必要なエネルギを、それに向けて発せられた質問信号から得るからである。タグは、電界を整流し、タグ自体の反射特性を変化させて、質問機において見た場合の反射率の変化を生ずる。バッテリ給電式半受動ＲＦＩＤタグも同様に動作し、そのＲＦ断面を変調してデルタを質問機に反射して、通信リンクを形成する。ここで、バッテリは、任意の回路のためのタグの動作電力源である。最後に、能動ＲＦタグでは、バッテリで給電を受ける送信機を用いてそれ自体の無線周波数エネルギを発生する。

このようなタグの通信距離は、質問機１２およびＲＦタグ１４の送信電力によって異なる。２，４５０ＭＨｚで動作するバッテリ給電式タグは、従前より１０メートル未満の距離が限界であった。しかしながら、十分な電力を有するデバイスは、周波数および環境特性によっては、２００メートルまでの距離に到達することができる。

本発明の一実施形態では、応答信号２２を用いて、ここでは位置タグ３０と呼ぶ、独特な形式のＲＦタグから位置情報を送る。位置タグ３０は、１つ以上の位置に関する情報を収容するように構成されており、ＲＦ信号の使用により、この情報を位置タグにプログラムし、そして位置タグから検索することができる。位置情報は、位置タグ３０のメモリに格納することもできる。あるいは、位置タグ３０内にあるポインタが、位置関連基準を指し示すこともできる。実現例の中には、位置タグ３０が追加情報を収容する場合もある。これも、ここでは位置情報と呼ぶ。位置タグ３０の位置情報は、ある位置に到達した日時のような、位置に関連する情報や、形式（車両、ロボット、個人等）、所有者の識別、起点(origination)、目的地、意図する受取人、関連するコスト、製品構成要素、保証情報
、関与する購入者、販売場所、販売人識別、再利用情報、インストラクタ識別(instructor identification)、関連する警告、格納情報、および破棄指図(destruction instruction)のような、タグを付けた対象の特性も含むことができる。

図２に示すように、位置タグ３０は、位置情報要求信号３４を受信し、位置情報プログラミング制御信号３６を受信し、更に要求された位置情報３８を送る位置タグ・アンテナ３２を含む。実現例の中には、タグ・アンテナ３２として多数のアンテナを用いることができるものもある。受信機４０が位置タグ・アンテナ３２および制御回路４２と連結して通信し、位置情報要求信号３４を処理し、要求された位置情報３８をメモリ４４から検索して応答し、位置情報プログラミング制御信号３６を処理して、位置情報をメモリ４４に格納する。受信機４０は、位置タグ３０が、要求された位置情報３８を図２に示す無線信号として返送できるように構成されている。実現例の中には、制御回路４２の機能を含み、受信機４０、メモリ４４または双方によってその機能を実行するものもある。

実現例の中には、可搬プログラマ５０を用いて、位置情報を位置タグ３０にプログラムする場合もある。可搬プログラマ５０の実現例には、図３に示すような、１つの位置（１Ｐ）に関する情報を収容するには十分な大きさのメモリを有する一位置（１Ｐ）位置タグ５２にプログラムすることを含むものもある。可搬プログラマ５０は、タグ・プログラム送信機５４を含み、これを送信アンテナ５６に結合し、位置情報プログラミング制御信号３６を位置タグ３０に送信する。

位置タグ３０の１つにプログラムする位置情報は、可搬プログラマ５０に入力され、タグ・プログラマ５４の中等に格納される。一実施形態では、可搬プログラマは、ブロードキャスト位置情報５８を外部測地システム（ＥＰＳ）６０から受信アンテナ６２およびＥＳＰ受信機６４を通じて受信する。国防省が管理する全地球測地システム（ＧＰＳ）は、衛星を用いて位置情報をブロードキャストする、外部測地システム６０の一例である。外部測地システム６０のその他の例には、１つ以上の建築構造、対象の地理的地点、または地質構造のような、その他の位置情報をブロードキャストするシステムが含まれる。ある
いは、キーパッドまたはその他の入力デバイスのような、ローカル入力部６６を用いて、手作業で位置情報を可搬プログラマ５０に入力することもできる。可搬プログラマ５０は、ＥＳＰ受信機６４およびローカル入力部６６双方を含むように図３には示されているが、可搬プログラマの実現例によっては、位置情報を可搬プログラマに入力する方法を１つだけ有するものもある。可搬プログラマ５０の他の実現例では、送信アンテナ５６および受信アンテナ６２の機能を結合したものと機能的には同等な単一アンテナまたは多数のアンテナの使用を含むことができる場合もある。また、可搬プログラマ５０の実現例の中には、制御部６８を含み、可搬プログラマへの位置情報の入力、および可搬プログラマからの位置情報の送信を調整するものもある。

図４に示すような実施形態では、固定プログラマ７０を用いて、位置情報を位置タグ３０にプログラムするものもある。固定プログラマ５０の実現例の中には、１カ所よりも多い位置に関する情報を収容するのに十分な大きさのメモリ４４を有する多重位置（ＭＰ）位置タグ７２をプログラムすることを含むものもある。固定プログラマ７０は、タグ・プログラム送信機７４を含み、これを送信アンテナ７６に結合して、位置情報プログラミング制御信号３６を位置タグ３０に送信する。

位置タグ３０の１つにプログラムする位置情報は、外部測地システム（ＥＰＳ）６０からのブロードキャスト位置情報５９を用いて、これを可搬プログラマ５０が受信することを含む、色々な方法で、固定プログラマ７０に入力することができる。可搬プログラマ５０は、ブロードキャスト位置情報５８を収容した位置情報信号７８を固定プログラマ７０に送信する。位置情報信号７８は、受信アンテナ８０によって受信され、受信アンテナに結合されている受信機８２によって処理される。また、受信機８２は、可搬プログラマ５０のＥＰＳ受信機６４と同様に構成し、ブロードキャスト位置情報５８を直接受信することもできるが、こうすると、固定プログラマ７０の単位コストが上昇し、多数の固定プログラマの展開に影響を及ぼす虞れがある。

あるいは、キーパッドまたはその他の入力デバイスのような、ローカル入力部８４を用いて、位置情報を固定プログラマ７０に手作業で入力することもできる。固定プログラマ７０は、受信機８２およびローカル入力部８４双方を含むように図４には示されているが、固定プログラマの実施形態の中には、位置情報を固定プログラマに入力する１つの方法のみを有するものもある。他の実施形態では、着脱可能な入力デバイスを受け入れるアダプタを有することもできる。固定プログラマ７０は、送信アンテナ７６および受信アンテナ８０の機能を結合したものと機能的には同等な単一アンテナまたは多数のアンテナの使用を含むことができる場合もある。また、固定プログラマ７０の実施形態の中には、制御部８６を含み、固定プログラマへの位置情報の入力、および固定プログラマからの位置情報の送信を調整するものもある。

１Ｐ位置タグ５２と共に可搬プログラマ５０を使用して、収集サンプルに位置を明示する例を図５に示す。この例では、１Ｐ位置タグ５２を、収集現場９０内にあるサンプル８８に装着する。次いで、可搬プログラマ５０を用いて１Ｐ位置タグ５２の各々をプログラムし、収集現場９０におけるそれらの元の位置に対するサンプル８８の各々の絶対的または相対的位置を示す。次いで、矢印９２で示すようにサンプルをサンプル・レポジトリ９４に移動させ、更に研究する。サンプル８８の追加研究は、プログラムした１Ｐ位置タグ５２によって促進することができる。何故なら、これらは収集現場９０におけるサンプルの相対的または絶対的な元の位置を収容しているからである。例えば、収集したサンプル８８の再配置を特定する、１Ｐ位置タグ５２内に収容されている位置情報を用いることによって、物理的または仮想的に収集現場９０を再現することも可能である。収集現場９０の例には、考古学現場、建設現場、発掘現場、災害現場、戦場、事故現場、犯罪場面、放火現場、地質学的現場、および、収集現場９０の収集サンプルの元の相対的または絶対的
な位置が関心の的になる、その他のあらゆる現場またはその他の集合が含まれるが、これらに限定される訳ではない。

ロボット、個人、車両のような対象の位置案内のために１Ｐ位置タグ５２と共に可搬プログラマ５０を用いる別の例を図６に示す。１Ｐ位置タグ５２は、建物の内部区域のような、区域９６に配置されている。この例では、区域９６は障害物９８も含む。１Ｐ位置タグ５２は、図６では、実質的に規則的な間隔をもって順番に示されているが、他の実施形態では、１Ｐ位置タグの間隔に不規則性があることも可能である。また、１Ｐ位置タグ５２は、当該１Ｐ位置タグの個々の位置に関する区域９６の特定の属性に関する位置情報も含むことができる。例えば、障害物９８の角またはその付近に位置するように示されている１Ｐ位置タグ５２は、障害物を特定する情報を収容することができる。他の位置情報は、１Ｐ位置タグ５２の１つによって特定される位置に関する情報、区域９６の目的に関する情報、および対象の目的に関する情報を含む、追加情報に関する、先に概略的に論じた情報を含むことができる。例えば、区域９６が、後に収集する商品を保管する倉庫であり、対象が収集装置であるとすると、１Ｐ位置タグ５２の１つ以上は、１Ｐ位置タグの位置付近に置かれている商品の種類に関する識別情報を収容することができる。あるいは、追加情報は、内蔵のデータベースまたは対象とは別個のデータベースを通じて、１Ｐ位置タグ５２によって特定される個々の位置に関係付けることもできる。

一旦１Ｐ位置タグ５２が区域９６内の固定した場所に適正に位置付けられると、可搬プログラマ５０を用いて、１Ｐ位置タグの各々に、区域に対する、絶対的または相対的な、それらの各位置をプログラムする。矢印１００で示すように、初期化フェーズから動作フェーズに移った後、ロボット１０２のような対象は、位置情報を要求し１Ｐ位置タグ５２から位置情報を受信するように構成された、特有の１つの質問機１２を用いて、経路１０４を進んでいくために用いられる。１Ｐ位置タグ５２は、図６の動作フェーズでは隠れている。質問機１２および１Ｐタグ５２は、そのように選択され、送信および受信される信号の強度に関して位置的に方向付けられ、対象が位置情報を受信する際に、対象の位置に該当する１Ｐ位置タグからの位置情報を対象が受信するようにしている。実現例および関与する対象に応じて、経路１０４を予め決めておくことができ、あるいはリアル・タイムに決定することもできる。１Ｐ位置タグ５２から得た位置情報に基づく位置案内は、範囲および方位を含むことができる。

区域９６のその他の例には、倉庫、工場のフロア、ジョギングまたはハイキングの進路、自転車用道路、ショッピング・モール、事務所の駐車場、飛行場、鉄道の駅、バスの停留所、観光客用アトラクション会場、遊園地、地方幹線道路、州および州間高速道路や無料高速道路、縁日(fair)、劇場、展示ホール、スポーツ・スタジアム、博物館、美術館、農園、掘削および採鉱現場、建設現場、戦場、遠洋定期船、貨物船、原油タンカー、飛行機、軍艦、掘削装置、エレベータ、競走路、ゴルフ・コース、港を含む水体(body of water)、湖、入渠区域、船舶用運河、駅構内、滑走路、学校、大学、図書館、病院、食料品
店、薬局、百貨店、道具小屋、解体場(wrecking yard)、宇宙船、および対象の位置案内
が関心の的となるその他のあらゆる区域が含まれるが、これらに限定される訳ではない。

ロボット、個人、車両のような移動する対象１０６に装着したＭＰ位置タグ７２の１つと共に１群の固定プログラマ７０を用いて、移動対象１０６のルート記録を行う例を図７に示す。最初に、固定プログラマ７０の各々には、それらの位置に関する情報をプログラムする。実現例では、移動対象１０６が進む経路１０８に沿って固定プログラマ７０を配置し、移動対象のＭＰ位置タグ７２が各固定プログラマの近傍内を通過する際に、各固定プログラマから位置情報プログラミング制御信号３６を受信できるようにする。

経路１０８を通過し終えた後、移動対象１０６のＭＰ位置タグ７２は、経路に沿って置
かれている固定プログラマ７０の各々についての位置情報を収容している。次いで、この位置情報は、特殊な質問機１２が要求し受信することができる。質問機１２は、位置情報要求信号３４を移動対象１０６のＭＰ位置タグ７２に送信し、移動対象のＭＰ位置タグから要求した位置情報３８を受信するように構成されている。この例では、要求された位置情報３８は、固定プログラマ７０の各々について、当該固定プログラマ付近の固定位置、ならびに移動対象１０６がその固定位置を通過した際のその絶対的または相対的位置および相対的または絶対的時刻を含む。

図８は、経路によって互いに接続された分岐ノードのネットワークの使用例を示す。経路には対象のルータ１１０があり、各々、ネットワークの分岐ノードの１つに設けられ、質問機１２の１つを内蔵している。質問機１２の各々は、アドレス・タグ１１４が装着されている対象１１２の通行を指示するための位置情報を要求し、受信するように構成されている。対象１１２が対象ルータ１１０の１つを通過すると、対象ルータは位置情報要求信号１３４をアドレス・タグ１１４に送る。すると、対象１１２のアドレス・タグ１１４は、要求された位置情報３８を要求元の対象ルータ１１０に返送する。アドレス・タグ１１４が収容する位置情報は、関連する対象１１２の目的地アドレスを含む。目的地アドレスは、多くの形式を取ることができ、街の番地およびＧＰＳの座標、あるいはその他のアドレス形式または座標を含む。アドレス・タグ１１４の位置情報内に収容されている目的地アドレスを受信すると、対象ルータ１１０は、次の対象ルータに対象１１２を適正に方向付けるために必要なあらゆる調節を行い、最終的に対象が、アドレス・タグ１１４から受信した位置情報によって特定されるその最終目的地に到達できるようにする。実現例によっては、対象１１２を方向付けるには、オペレーション・リサーチ(operations research)の原理を用いる。アドレス・タグ１１４の他の実現例には、対象ルータ１１０を用い
る必要がないものもある。例えば、アドレス・タグ１１４の別の実現例では、そのアドレス・タグで示される目的地アドレスで、対象を並び替えることを伴うことも可能である。

本発明の具体的な実施形態についてここでは例示の目的のために説明したが、本発明の要旨および範囲から逸脱することなく、種々の変更が可能であることが以上の説明から認められよう。したがって、本発明は、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその均等の範囲以外によっては、限定を受けるべきものではない。

図１は、本発明の一実現例によるＲＦＩＤデバイスを用いた位置取得管理システムの模式図である。 図２は、図１に示す位置タグを更に詳細に示す模式図である。 図３は、外部測地システムおよび単一位置タグとの動作における可搬プログラマ・システムの一実現例を示す模式図である。 図４は、図３に示す可搬プログラマ・システムおよび多重位置タグとの動作における固定プログラマ・システムの一実現例を示す模式図である。 図５は、サンプル収集に関連して用いた単一位置タグと可搬プログラマの一実現例の動作上の詳細を示す模式図である。 図６は、位置案内に関連して用いられる単一位置タグと可搬プログラマの一実現例の動作上の詳細を示す模式図である。 図７は、ルート記録に関連して用いられる多重位置タグと固定プログラマの一実現例の動作上の詳細を示す模式図である。 図８は、位置案内に関連して用いられる装着アドレス・タグを有する対象に対するルータ・ネットワークの一実現例の動作上の詳細を示す模式図である。

Claims (47)

1. 位置タグであって、
   位置情報を格納するように構成されているメモリと、
   少なくとも１つの無線周波数アンテナと、
   前記少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合されている受信機回路であって、前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して制御信号および位置要求信号を受信し、前記位置要求信号に応答して位置情報を収容した信号を前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して送出するように構成されている受信機回路と、
   を備えており、前記メモリが、前記制御信号に応答して位置情報を格納し、前記位置要求信号に応答して位置情報を呼び出すように構成されている、位置タグ。
2. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリが格納する前記位置情報は、前記位置タグの位置に関連する位置座標を含む、位置タグ。
3. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリが格納する前記位置情報は、意図した受信側の識別を含む、位置タグ。
4. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリが格納する前記位置情報は、前記位置情報が前記メモリに格納された時刻に関連するタイムスタンプを含む、位置タグ。
5. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリが格納する前記位置情報は、外部測地システムに基づく位置座標を含む、位置タグ。
6. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリが格納する前記位置情報は、建物に関連する位置座標を含む、位置タグ。
7. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリが格納する前記位置情報は、サンプル収集現場に関連する位置座標を含む、位置タグ。
8. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリが格納する前記位置情報は、前記位置タグに装着されている対象があるルートを横断した時間期間の間に、前記対象が到達した多数の位置の位置座標を含む、位置タグ。
9. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリは、１つの位置に関する情報の格納に十分な大きさを有する、位置タグ。
10. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリが格納する前記位置情報は、前記位置タグに装着されている対象の目的地アドレスを含む、位置タグ。
11. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリは、１つ以上のポインタを用いて位置基準を指し示すことによって、位置情報を格納する、位置タグ。
12. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリは、絶対位置基準を格納することによって、位置情報を格納する、位置タグ。
13. 請求項１記載の位置タグであって、更に、前記メモリおよび前記受信機に結合されている制御部を備えており、該制御部は、前記制御信号に応答して前記メモリに位置情報を格納するように命令し、前記位置要求信号に応答して位置情報を呼び出すように構成されている、位置タグ。
14. 請求項１記載の位置タグにおいて、前記メモリが格納する前記位置情報は、米国国防省が管理する全地球測地システム（ＧＰＳ）がブロードキャストする位置座標を含む、位置タグ。
15. 位置タグ・プログラマであって、
    少なくとも１つの無線周波数アンテナと、
    前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して、外部位置基準システムから位置情報無線信号を受信するように構成されている受信機と、
    前記受信機に結合され、前記外部位置基準システムから受信した位置情報の前記位置タグにおける格納のため、前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して位置情報制御信号を位置タグに送信するように構成されたタグ・プログラム送信機と、
    を備えている、位置タグ・プログラマ。
16. 請求項１５記載の位置タグ・プログラマにおいて、前記受信機は、米国国防省が管理する全地球測地システム（ＧＰＳ）からの位置情報無線信号を、前記外部位置基準システムとして受信するように構成されている、位置タグ・プログラマ。
17. 請求項１５記載の位置タグ・プログラマにおいて、前記タグ・プログラマ送信機は、更に、前記外部位置基準システムから受信した位置情報を第２位置タグ・プログラマに格納するため、位置情報制御信号を前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して前記第２位置タグ・プログラマに送信するように構成されている、位置タグ・プログラマ。
18. 請求項１５記載の位置タグ・プログラマであって、更に、位置情報に手作業の入力を提供するように構成されたローカル入力部を備えている、位置タグ・プログラマ。
19. 請求項１５記載の位置タグ・プログラマであって、更に、前記受信機および前記タグ・プログラム送信機を含む前記位置タグ・プログラマの構成要素に電力を供給するバッテリを備えている、位置タグ・プログラマ。
20. 請求項１５記載の位置タグ・プログラマにおいて、前記タグ・プログラム送信機は、更に、前記外部位置基準システムから受信した前記位置情報を格納するように構成されている、位置タグ・プログラマ。
21. 位置タグ・プログラマであって、
    少なくとも１つの無線周波数アンテナと、
    入力デバイスに着脱可能に結合するように構成されているアダプタであって、前記入力デバイスが位置情報を前記位置タグ・プログラマに入力するように構成されている、アダプタと、
    前記受信機に結合され、前記入力デバイスから受け取った位置情報を位置タグに格納するためｍ前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して位置情報制御信号を前記位置タグに送信するように構成されているタグ・プログラム送信機と、
    を備えている位置タグ・プログラマ。
22. 請求項２１記載の位置タグ・プログラマにおいて、前記アダプタは、前記入力デバイスとして、着脱可能にキーパッドに結合するように構成されている、位置タグ・プログラマ。
23. 請求項２１記載の位置タグ・プログラマにおいて、前記アダプタは、前記入力デバイスとして受信機に着脱可能に結合するように構成され、前記受信機は、外部位置基準システ
    ムから位置情報無線信号を受信するように構成されている、位置タグ・プログラマ。
24. 位置タグ・リーダであって、
    少なくとも１つの無線周波数アンテナと、
    前記少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合され、前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して位置情報要求信号を位置タグに送信するように構成されている送信機と、
    前記少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合され、前記送信機によって前記位置タグに送られた前記位置情報要求信号を通じて要求された位置情報を収容する信号を、前記位置タグから受信するように構成されている受信機と、
    を備えている、位置タグ・リーダ。
25. 請求項２４記載の位置タグ・リーダであって、更に、前記位置タグに装着されている移動対象の、前記位置タグによる、ルート記録に関して、前記位置タグからの、多数の位置に関する位置情報とこれに関連するタイムスタンプとを格納するように構成されているメモリを備えている、位置タグ・リーダ。
26. 無線周波数識別（ＲＦＩＤ）タグをプログラミングする方法であって、
    外部測地システムから位置情報を受信するステップと、
    前記位置情報を前記ＲＦＩＤタグに格納するため、無線信号を通じて制御命令と前記位置情報とを前記ＲＦＩＤタグに送るステップと、
    を備えている、方法。
27. 請求項２６記載の方法において、前記受信するステップは、更に、米国国防省が管理する全地球測地システム（ＧＰＳ）からの位置情報を受信することを含む、方法。
28. 収集現場における位置を各々有する複数のサンプルに対し、位置的にラベル付け方法であって、
    前記収集現場において位置的にラベル付けされるべき各サンプルに対し、位置タグを装着するステップと、
    位置的にラベル付けされるべき各サンプルに関連する位置情報を受信するステップと、
    位置的にラベル付けされるべきサンプルに装着した各位置タグに、その装着したサンプルに関連する受信位置情報をプログラムし、各位置タグが、その装着したサンプルに関連する前記受信位置情報を格納するようにするステップと、
    を備えている、方法。
29. 請求項２８記載の方法において、前記位置タグのうち、その装着されたサンプルに関連する１つに格納されている前記受信位置情報は、位置的にラベル付けされるべき他のサンプルの収集現場位置に対する位置座標を含む、方法。
30. 請求項２８記載の方法において、受信するステップは、更に、米国国防省が管理する全地球測地システム（ＧＰＳ）からの位置情報を受信することを含む、方法。
31. 対象に対し区域に関する位置案内を提供する方法であって、
    前記区域内の固定位置に位置タグを分散するステップと、
    前記区域内の各固定位置に関連する位置情報を受信するステップと、
    各位置タグをプログラムして、その固定位置に関連する受信位置情報を格納するステップと、
    前記区域内の固定位置に分散した前記位置タグに格納されている受信位置情報に基づいて、前記区域内における前記対象の移動を指示するステップと、
    を含む、方法。
32. 請求項３１記載の方法であって、更に、起点から情報要求信号を送るステップを含み、前記信号は、前記位置タグが前記起点から所定の最大距離以内に位置するときに、分散した位置タグによって受信されるように構成されている、方法。
33. 請求項３１記載の方法において、前記プログラミングは、更に、前記区域内の他の固定位置に対する位置座標を有する前記受信位置情報を含む、方法。
34. 請求項３１記載の方法において、前記区域内における前記対象の移動を指示するステップは、更に、人に理解可能な命令を供給することを含む、方法。
35. 請求項３１記載の方法において、前記区域内における前記対象の移動を指示するステップは、更に、ロボットに理解可能な命令を供給することを含む、方法。
36. 請求項３１記載の方法において、前記区域内における前記対象の移動を指示するステップは、更に、車両に理解可能な命令を供給することを含む、方法。
37. 請求項３１記載の方法において、受信するステップは、更に、米国国防省が管理する全地球測地システム（ＧＰＳ）からの位置情報を受信することを含む、方法。
38. 対象によるルートに沿った移動を記録する方法であって、
    前記ルートに沿った位置に、位置タグ・プログラマを分散するステップと、
    前記分散した位置タグ・プログラマの各々をプログラムして、該分散した位置タグ・プログラマの位置に関するローカル位置情報を格納するステップと、
    位置タグを前記対象に装着するステップであって、該位置タグが、複数の位置に関する位置情報を格納するように構成されている、ステップと、
    前記位置タグが前記位置タグ・プログラマの範囲内を通過する際に、前記位置タグ・プログラマの各々に格納されている前記ローカル位置情報を前記位置タグに格納するように前記位置タグをプログラムするステップと、
    前記位置タグが前記位置タグ・プログラマの範囲内を通過した時刻に関連するタイムスタンプを前記位置タグに格納するように、前記分散した位置タグ・プログラマの各々を用いて前記位置タグをプログラムするステップと、
    を備えた方法。
39. 請求項３８記載の方法であって、更に、前記対象が前記ルートの少なくとも一部の移動を完了した後に、前記位置タグに格納されている前記ローカル位置情報およびタイムスタンプを読み取るステップを含む、方法。
40. 請求項３８記載の方法において、前記分散した位置タグ・プログラムの各々のプログラミングは、前記ルートに沿った他の位置に関する位置座標に基づくローカル位置情報を含む、方法。
41. 請求項３８記載の方法において、前記分散した位置タグ・プログラマの各々は、更に、米国国防省が管理する全地球測地システム（ＧＰＳ）からの位置情報に基づいたローカル位置情報を含む、方法。
42. 経路によって互いに接続され、各々多数の経路に接続されているブランチ・ノードのネットワークを通じて、起点から所与の目的地まで対象をルーティングする方法であって、
    前記所与の目的地に関する位置情報を格納するように、位置タグをプログラミングする
    ステップと、
    前記位置タグを前記対象に装着するステップと、
    前記対象がブランチ・ノードに到達したときに、無線信号を通じて、前記位置タグに格納されている所与の目的地の位置情報を要求し、受信するステップと、
    前記受信した位置情報により前記ブランチ・ノードが前記所与の目的地でない場合、前記受信した位置情報にしたがった別のブランチ・ノードに前記対象を送り出すステップと、
    を備えた方法。
43. 請求項４２記載の方法であって、更に、前記受信した位置情報に応じて、更にオペレーションズ・リサーチの原理にしたがって、前記対象を別のブランチ・ノードに送り出すステップを含む、方法。
44. 請求項４２記載の方法であって、更に、対象群に装着されている位置タグから無線信号を通じて受信した前記対象群の目的地に関する位置情報にしたがって、前記対象群をソートするステップを含む、方法。
45. 対象位置情報システムであって、
    位置タグであって、
    位置情報を格納するように構成されているメモリと、
    少なくとも１つの無線周波数アンテナと、
    前記少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合されている受信機回路であって、前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して制御信号および位置要求信号を受信し、前記位置要求信号に応答して、前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して、位置情報を収容した信号を送るように構成されており、前記メモリが、前記制御信号に応答して位置情報を格納し、前記位置要求信号に応答して位置情報を呼び出すように構成されている、受信機回路と、
    を含む、位置タグと、
    位置タグ・プログラマであって、
    少なくとも１つの無線周波数アンテナと、
    前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して、外部位置基準システムからの位置情報無線信号を受信するように構成されている受信機と、
    前記受信機に結合されており、前記外部位置基準システムから受信した前記位置情報の位置タグにおける格納のため、前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して位置情報制御信号を前記位置タグに送信するように構成されたタグ・プログラマと、
    を含む、位置タグ・プログラムと、
    を備えている、システム。
46. 対象位置情報システムであって、
    位置タグであって、
    位置情報を格納するように構成されているメモリと、
    少なくとも１つの無線周波数アンテナと、
    前記少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合されている受信機回路であって、該受信機回路は、前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して制御信号および位置要求信号を受信し、前記位置要求信号に応答して前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して、位置情報を収容する信号を送るように構成されており、前記メモリは、前記制御信号に応答して位置情報を格納し、前記位置要求信号に応答して位置情報を呼び出すように構成されている、受信機回路と、
    を含む、位置タグと、
    位置タグ・プログラマであって、
    少なくとも１つの無線周波数アンテナと、
    入力デバイスに着脱可能に結合するように構成されているアダプタであって、前記入力デバイスが前記位置タグ・プログラマに位置情報を入力するように構成されている、アダプタと、
    前記受信機に結合され、前記入力デバイスから受け取った位置情報の前記位置タグにおける格納のため、前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して位置情報制御信号を前記位置タグに送信するように構成された位置プログラム送信機と、
    を含む、位置タグ・プログラマと、
    を備えているシステム。
47. 対象位置情報システムであって、
    位置タグであって、
    位置情報を格納するように構成されているメモリと、
    少なくとも１つの無線周波数アンテナと、
    前記少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合されている受信機回路であって、該受信機回路は、前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して制御信号および位置要求信号を受信し、前記位置要求信号に応答して前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して、位置情報を収容する信号を送るように構成されており、前記メモリは、前記制御信号に応答して位置情報を格納し、前記位置要求信号に応答して位置情報を呼び出すように構成されている、受信機回路と、
    を含む、位置タグと、
    位置タグ・リーダであって、
    少なくとも１つの無線周波数アンテナと、
    前記少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合され、前記少なくとも１つの無線周波数アンテナを介して位置情報要求信号を位置タグに送信するように構成されている送信機と、
    前記少なくとも１つの無線周波数アンテナに結合され、前記送信機によって前記位置タグに送られた前記位置情報要求信号を通じて、前記位置タグから、要求した位置情報を収容する信号を受信するように構成されている受信機と、
    を含む、位置タグ・リーダと、
    を備えている、システム。

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