JP2010105524A - 車載発熱部品への冷却風取入部構造 - Google Patents

車載発熱部品への冷却風取入部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ダクトのエア漏れを防止することで、ファン風量を増加させずに、必要な冷却効率を維持することのできる車載発熱部品への冷却風取入部構造を提供する。
【解決手段】電装部品ボックス20に接続される吸気側のダクト30の吸気口31は、起立状態のシートバック10とサイドパネルとの間に配置され、ストライカーは吸気側のダクト30内を通過してシートバック10側のロック金具と係合する位置まで延出する。ダクト30の互いに対向する両側壁には、吸気口31より後方に、ストライカーが貫通する一対の貫通孔が形成され、貫通孔には、貫通孔とストライカーとの間の隙間を冷却風が流通するダクト30の内部から遮るシール部材が取り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載発熱部品への冷却風取入部構造に関し、より具体的には、ハイブリッド自動車等の車両に適用されるバッテリの冷却風の取り入れに有効な車載発熱部品への冷却風取入部構造に関する。
例えば、ハイブリッド自動車では、後部座席シートの後側のラゲッジスペース内やその床下に駆動エネルギー源であるバッテリが搭載されている。この場合、バッテリは発熱部品であるので、冷却する必要があり、従来、車室内の空気を取り込んで、その空気を冷却ファンにより冷却風としてバッテリに供給するという手法が考案されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
図11は、特許文献1に記載されたバッテリ冷却システムの構成図である。この電気自動車では、後部座席シート101の後側のラゲッジスペース103にバッテリパック104が搭載されており、該バッテリパック104に車室内空気を冷却風として供給するために、バッテリパック104の冷風通路の上流側と下流側に吸気側と排気側のダクト110、111が配設され、吸気側のダクト110の途中に冷却ファン112が介在されている。この場合、吸気側のダクト110の吸気口113は、後部座席シート101のシートバック102の側方に開口しており、その吸気口113から、車室内の空気を取り込めるようになっている。
また、特許文献2に記載のバッテリ冷却システムでは、バッテリに冷却風を送るダクトの該バッテリよりも下流側に冷却ファンを介在させることにより、車室内の静粛性の向上を図っている。
ところで、自動車においては、後部座席シートのシートバックを前に倒して、ラゲッジルームを拡張することがよく行われている。その場合、シートバックを起立した状態で固定するためのストライカーが、車体パネルの内側部に突出した形態で取り付けられている。ところが、上述したように、後部座席シートのシートバックの側方にダクトの吸気口を開口させようとすると、ダクトとストライカーが干渉するおそれがある。そこで、従来では、ダクトに吸気口から連続した切欠形状の逃げ部を設けることにより、ストライカーとの干渉を避けている。
特開2004−1683号公報 特開2005−324771号公報
上述したように、従来では、ダクトにストライカーとの干渉を避ける逃げ部が設けられているが、その逃げ部からエアを吸い込んでしまい(これを、以下「エア漏れ」と称す)、効率よく車室内空気を冷却風としてダクト内に取り込めないという問題があった。特に、バッテリの上流側に冷却ファンを設ける場合はエア漏れの影響は大きくならないが、バッテリの下流側に冷却ファンを設ける場合は、ダクトにエア漏れがあると、吸気効率が悪くなり、そのため冷却効率の維持のためにファン風量を増加させなければならなくなるという課題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ダクトのエア漏れを防止することで、ファン風量を増加させずに、必要な冷却効率を維持することのできる車載発熱部品への冷却風取入部構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
シート(例えば、後述の実施形態における後部座席シート7)の後方に配置される発熱部品(例えば、後述の実施形態におけるバッテリモジュール22)を冷却するため、車室内の空気を冷却風として流通させるダクト(例えば、後述の実施形態における吸気側のダクト30及び排気側のダクト40)と、
該ダクトに接続された冷却ファン(例えば、後述の実施形態における冷却ファン41)と、
前記シートの可倒式のシートバック(例えば、後述の実施形態におけるシートバック10)を起立状態で固定すべく、該起立状態のシートバックの側方に位置する車体パネル(例えば、後述の実施形態におけるサイドパネル12)から突設されるストライカー(例えば、後述の実施形態におけるストライカー50)と、
を備え、
前記ダクトの吸気口(例えば、後述の実施形態における吸気口31)は、前記起立状態のシートバックと前記車体パネルとの間に配置され、
前記ストライカーが前記ダクト内を通過して前記シートバック側のロック部材(例えば、後述の実施形態におけるロック金具11)と係合する位置まで延出する車載発熱部品への冷却風取入部構造において、
前記ダクトの互いに対向する両側壁(例えば、後述の実施形態における両側壁33,34)には、前記吸気口より後方に、前記ストライカーが貫通する一対の貫通孔(例えば、後述の実施形態における貫通孔35,36)が形成され、
前記貫通孔には、該貫通孔と前記ストライカーとの間の隙間を前記冷却風が流通する前記ダクトの内部から遮るシール部材(例えば、後述の実施形態におけるシール部材60)が取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、
前記シール部材は、該両側壁間を連結する筒部(例えば、後述の実施形態における筒部61)を有しており、該筒部の両端部には、前記一対の貫通孔に嵌まり込む一対の嵌着部(例えば、後述の実施形態における嵌着部63,64)が形成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
シートの後方に配置される発熱部品を冷却するため、車室内の空気を冷却風として流通させるダクトと、
該ダクトに接続された冷却ファンと、
前記シートの可倒式のシートバックを起立状態で固定すべく、該起立状態のシートバックの側方に位置する車体パネルから突設されるストライカーと、
を備え、
前記ダクトの吸気口は、前記起立状態のシートバックと前記車体パネルとの間に配置され、
前記ストライカーが前記ダクト内を通過して前記シートバック側のロック部材と係合する位置まで延出する車載発熱部品への冷却風取入部構造において、
前記ダクトの互いに対向する両側壁には、前記吸気口より後方に、前記ストライカーが貫通する一対の貫通孔が形成され、
前記ダクトは、前記一対の貫通孔間を連結する筒部(例えば、後述の実施形態における筒部80)を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明の構成に加えて、
前記ダクトの吸気口は、前記両側壁によって長辺が構成される略長方形状に形成されており、
前記筒部は、一対の平坦面(例えば、後述の実施形態における平坦面61a)を有する扁平形状に形成されると共に、該平坦面が前記長辺に対して略直交する方向に沿うように配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明の構成に加えて、
前記筒部は、前記略長方形状の吸気口の長手方向中間部に配置され、
前記略長方形状の吸気口の前方には、多数の吸気孔(例えば、後述の実施形態における吸気孔71)によって形成される該吸気口に対応した略長方形状をなし、且つその長手方向の中間位置に前記吸気孔を隔てる仕切部(例えば、後述の実施形態における仕切部73)が形成される吸気グリル(例えば、後述の実施形態における吸気グリル70)が配置され、
該吸気グリルの前記仕切部と前記筒部とは、前記略直交方向から見てオーバーラップすることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記発熱部品はバッテリであり、
前記冷却ファンは、該バッテリよりも下流側で、前記ダクトに接続されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、シール部材によってダクトのエア漏れを防止することができ、ファン風量を増加させずに、必要な冷却効率を維持することができる。
請求項2の発明によれば、シール部材の筒部によってダクトの両側壁の変形、特に内側への反りを防止して、ダクトの吸気面積を確保することができる。
請求項3の発明によれば、ダクトの筒部によってエア漏れを防止することができ、部品点数を増加することなく、且つ、ファン風量を増加させずに、必要な冷却効率を維持することができる。
請求項4の発明によれば、筒部が冷却風の流れを妨げることなく整流効果を発揮することができる。
請求項5の発明によれば、筒部と吸気グリルの仕切部による吸気抵抗を少なくすることができ、筒部と吸気グリルの仕切部による補強効果によって、ダクトの内反りを有効に防止することができる。
請求項6の発明によれば、車室内へ冷却ファンの音や空気流の音が漏れ入るのを抑制することができ、車室内の静粛性の向上を図ることができる。
以下、本発明に係る車載発熱部品への冷却風取入部構造の各実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
<第1実施形態>
図1に示す、本実施形態の車両1は、エンジンとモータジェネレータとを直列に設けたパワーユニット3を備え、エンジンをモータジェネレータにより駆動補助すると共に、車両減速時等にモータジェネレータからの電力を回収可能なハイブリッド自動車である。モータジェネレータは例えば三相交流モータであり、エンジン及びモータジェネレータの駆動力が、駆動輪である前輪4に伝達される。
また、車両1の減速時等に、前輪4からモータジェネレータに駆動力が伝達されると、モータジェネレータが発電機として機能して所謂回生制動力を発生し、車両の運動エネルギーが電気エネルギーとして回収される。回収された電気エネルギーは、電力変換器を介してエネルギーストレージに充電される。
この車両1においては、後部座席シート7の後方にラゲッジスペース8が設けられ、ラゲッジスペース8の床下には、フロア9の下方に敷設された電力ケーブル11を介してパワーユニット3と接続される電装部品ボックス20が配置されている。
電装部品ボックス20では、図2に示すように、箱型をなす電装ケース21内に、エネルギーストレージとしてのバッテリモジュール(バッテリ)22、及び電力変換器としてのインバータユニット等の電装部品23が収容されている。
電装ケース21の前方上部には、発熱部品としてのバッテリ22及び電装部品23を冷却するために、車室内の空気を冷却風として流通させる樹脂製の吸気側のダクト30及び排気側のダクト40が設けられている。吸気側のダクト30は電装部品ボックス20の冷風通路の上流側に接続され、排気側のダクト40は電装部品ボックス20の冷風通路の下流側に接続されている。そして、ダクト30、40内に冷却風を流通させるための冷却ファン41は、排気側のダクト40の末端部に接続されている。
後部座席シート7は、ラゲッジスペース8の拡張のために図2中矢印Aに示すように回動する可倒式のシートバック10を備える。図3に示すように、この起立状態のシートバック10の側方に位置するサイドパネル12には、該シートバック10を起立状態で固定すべく、シートバック10側のロック金具11(図6参照。)と係合可能なストライカー50が車幅方向内側に向けて突設されている。また、図5に示すように、ストライカー50は、先端がU字状に形成された本体部51の基部をベース部材52を介してサイドパネル側のブラケット13に固定している。
図2から図4に示すように、吸気側のダクト30は、ラゲッジスペース8の床下で車幅方向外側に延び、さらに上方に延設され、その先端に設けられた吸気口31は、車室内空気を取り入れるように、起立状態のシートバック10の側部とサイドパネル12の内側部との間に配置されている。ダクト30の吸気口31は、長手方向を上下方向とした略長方形状に形成されており、且つ、長辺が上方に向かって徐々に後方へ伸びるように斜めに開口している。
また、サイドパネル12には、図3に示すように、サイドライニング75が吸気側のダクト30の形状に沿うように装着されており、サイドライニング75には、略長方形状の吸気口31の前方で、吸気口31に対応した略長方形状をなす吸気グリル70が形成されている。
吸気グリル70に形成される多数の吸気孔71は、その長手方向中間位置において仕切部73によって隔てられており、ダクト30の内反りを有効に防止している。
ここで、ストライカー50は、上記位置に配置される吸気側のダクト30と干渉する位置関係にある。このため、ダクト30の互いに対向する両側壁33,34で、吸気口31より後方且つ近傍には、ストライカー50が貫通する一対の貫通孔35,36が形成されている。これにより、ストライカー50は、これら貫通孔35,36を貫通してダクト30内を通過し、シートバック10側のロック金具11と係合する位置まで延出する。従って、ストライカー50の先端部は、サイドライニング75に形成される孔部76を貫通し、ダクト30の一方の側壁33と、シートバック10の背面と対向する前壁35との間の略L字状の凹所内に配置される。
また、ダクト30の両側壁33,34に設けられた一対の貫通孔35,36には、貫通孔35,36とストライカー50との間の隙間を、冷却風が流通するダクト30の内部から遮るシール部材60が取り付けられている。
図4及び図7に示すように、シール部材60は、一対の平坦面61aを有する扁平形状に形成され、両側壁33,34間を連結する筒部61と、筒部61の一端に設けられた端面部62と、筒部61の両端部の周囲に設けられ、一対の貫通孔35,36に嵌まり込む一対の嵌着部63、64と、を有している。従って、筒部61は、その一端側において端面部62によって塞がれる一方、他端側において開口している。また、シール部材60は、ゴム材料からなり、ダクト30の反りに対して変形しないような強度を有するように設計されている。
端面部62には、ストライカー50の本体部51の棒状部分が貫通する2つの孔65と、これら2つの孔65と連続し、本体部51の先端部が通過可能なスリット66と、が設けられている。各嵌着部63、64は、筒部61の両端部の周囲に突出する一対の膨出部67,68をそれぞれ有し、これら膨出部67,68間に各側壁33,34の貫通孔35,36の周縁部を挟み込むことで、各貫通孔35,36に嵌まり込む。これにより、筒部61は、略長方形状の吸気口31の長手方向中間部で、ダクト30の両側壁33,34間に介在され、筒部61の内部とダクト30の内部とのエアの流通が防止されている。
また、図8に示すように、両側壁33,34に形成された一対の貫通孔35,36は、吸気口31の長辺に対して略直交する方向に沿うように形成されている。これに伴い、貫通孔35,36に装着されるシール部材60の筒部61は、平坦面61aが該長辺に対して略直交する方向に沿うように配置される。従って、車室内の空気が吸気口31に対して略直交する方向に沿って取り込まれる際に、筒部61近傍の空気は、平坦面61aに沿ってダクト30内を流れるので、冷却風の流れを妨げることなく整流効果を発揮することができる。
従って、本実施形態の車載発熱部品への冷却風取入部構造によれば、吸気側のダクト30の互いに対向する両側壁33,34には、吸気口31より後方に、ストライカー50が貫通する一対の貫通孔35,36が形成され、貫通孔35,36には、貫通孔35,36とストライカー50との間の隙間を冷却風が流通するダクト30の内部から遮るシール部材60が取り付けられている。これにより、シール部材60によってダクト30のエア漏れを防止することができ、ファン風量を増加させずに、必要な冷却効率を維持することができ、異物が貫通孔35,36からダクト30内に侵入するのを防ぐことができる。
また、従来のような、吸気側のダクト30にストライカー50との干渉を避けるための大きな逃げ形状を設けず、両側壁33,34に貫通孔35,36を設けるだけですむため、ダクト30の成形が複雑にならずにすむ。
また、シール部材60は、両側壁33,34間を連結する筒部61を有しており、筒部61の両端部には、一対の貫通孔35,36に嵌まり込む一対の嵌着部63,64が形成される。これにより、シール部材60の筒部61によってダクト30の両側壁33,34の変形、特に内側への反りを防止して、吸気面積を確保することができる。また、一対の嵌着部63,64によってシール部材60のダクト30への装着が容易にできるし、確実にダクト30とシール部材60との隙間を塞ぐことができる。
また、筒部61がストライカー50の周囲を覆っているので、単にストライカー50がダクト30内にて剥き出しの状態になっている場合に比べて、ダクト30内を流れる空気流に対しての整流効果を発揮することができる。
さらに、ダクト30の吸気口31は、両側壁33,34によって長辺が構成される略長方形状に形成されており、吸気口31をできるだけ広くすることができる。また、筒部61は、一対の平坦面61aを有する扁平形状に形成されると共に、平坦面61aが長辺に対して略直交する方向に沿うように配置されるので、筒部61が冷却風の流れを妨げることなく整流効果を発揮することができる。
冷却ファン41は、バッテリよりも下流側で、排気側のダクトに接続されているので、車室内へ冷却ファン41の音や空気流の音が漏れ入るのを抑制することができ、車室内の静粛性の向上を図ることができる。
また、このように冷却ファン41が吸気口31から遠い位置にある場合、従来のような吸気口でエア漏れが発生すると、車室内空気の吸引量が落ちることから、ファン風量を増加させるなどの対策が施されていたが、シール部材60によってエア漏れが防止されているので、該対策を行なうことなく、冷却効率のアップを図ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る車載発熱部品への冷却風取入部構造について、図8を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一または同等部分については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、シール部材60を設ける代わりに、一対の貫通孔35,36間を連結する筒部80を吸気側のダクト30によって形成している。即ち、ダクト30の筒部80は、その両端部が一対の貫通孔35,36の周縁にそれぞれ連続するように、ダクト30のブロー成形によって一体に形成される。
また、この筒部80は、その両端部において開口され、筒部80の内部はダクト30の内部と空間的に仕切られており、ストライカー50を挿通させることができる。
従って、本実施形態の車載発熱部品への冷却風取入部構造によれば、ダクト30の筒部80によってエア漏れを防止することができ、部品点数を増加することなく、且つ、ファン風量を増加させずに、必要な冷却効率を維持することができる。
なお、筒部80の形状や配置は、シール部材60の筒部61と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
例えば、図10に示すように、吸気グリル70の仕切部73とシール部材60の筒部61(第2実施形態では、ダクト30の筒部80)とを、吸気口31の長辺に対して略直交する方向から見てオーバーラップするように配置すれば、筒部61、80と吸気グリル70の仕切部73による吸気抵抗を少なくすることができ、冷却風の流れを妨げることなく整流効果を発揮することができる。また、筒部61,80と吸気グリル70の仕切部73による補強効果によって、ダクト30の内反りを有効に防止することができる。
また、本実施形態では、適用車両としてハイブリッド自動車について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば、モータのみを駆動源とする電気自動車であってもよい。
本発明が適用されるハイブリッド車両の概略側面図である。 図1の車両における電装部品ボックスを、ラゲッジスペースの斜め後方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る、後部座席シートが係止されるストライカー周辺の斜視図である。 サイドライニングを取り外した、図3のダクトの吸気口周辺の斜視図である。 同ダクトの上面図である。 サイドパネルに取り付けたストライカーに後部座席シートのシートバックをロックさせた状態を後側から示す、ダクトを仮想線で示した斜視図である。 (a)は、シール部材の単品を示す斜視図であり、(b)は、開口側から見たその側面図である。 冷却風の流れを説明するためのダクトの部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る、ダクトの吸気口周辺の斜視図である。 本発明の変形例に係る、ダクトの部分断面図である。 従来のバッテリ冷却システムの概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
7 後部座席シート
8 ラゲッジスペース
10 シートバック
11 ロック金具
12 サイドパネル(車体パネル)
20 電装部品ボックス
22 バッテリ(発熱部品)
30 吸気側のダクト
31 吸気口
33,34 両側壁
35,36 貫通孔
40 排気側のダクト
41 冷却ファン
50 ストライカー
60 シール部材
61,80 筒部
63,64 嵌着部
70 吸気グリル
71 吸気孔
73 仕切部

Claims (6)

  1. シートの後方に配置される発熱部品を冷却するため、車室内の空気を冷却風として流通させるダクトと、
    該ダクトに接続された冷却ファンと、
    前記シートの可倒式のシートバックを起立状態で固定すべく、該起立状態のシートバックの側方に位置する車体パネルから突設されるストライカーと、
    を備え、
    前記ダクトの吸気口は、前記起立状態のシートバックと前記車体パネルとの間に配置され、
    前記ストライカーが前記ダクト内を通過して前記シートバック側のロック部材と係合する位置まで延出する車載発熱部品への冷却風取入部構造において、
    前記ダクトの互いに対向する両側壁には、前記吸気口より後方に、前記ストライカーが貫通する一対の貫通孔が形成され、
    前記貫通孔には、該貫通孔と前記ストライカーとの間の隙間を前記冷却風が流通する前記ダクトの内部から遮るシール部材が取り付けられていることを特徴とする車載発熱部品への冷却風取入部構造。
  2. 前記シール部材は、該両側壁間を連結する筒部を有しており、該筒部の両端部には、前記一対の貫通孔に嵌まり込む一対の嵌着部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の車載発熱部品への冷却風取入部構造。
  3. シートの後方に配置される発熱部品を冷却するため、車室内の空気を冷却風として流通させるダクトと、
    該ダクトに接続された冷却ファンと、
    前記シートの可倒式のシートバックを起立状態で固定すべく、該起立状態のシートバックの側方に位置する車体パネルから突設されるストライカーと、
    を備え、
    前記ダクトの吸気口は、前記起立状態のシートバックと前記車体パネルとの間に配置され、
    前記ストライカーが前記ダクト内を通過して前記シートバック側のロック部材と係合する位置まで延出する車載発熱部品への冷却風取入部構造において、
    前記ダクトの互いに対向する両側壁には、前記吸気口より後方に、前記ストライカーが貫通する一対の貫通孔が形成され、
    前記ダクトは、前記一対の貫通孔間を連結する筒部を有することを特徴とする車載発熱部品への冷却風取入部構造。
  4. 前記ダクトの吸気口は、前記両側壁によって長辺が構成される略長方形状に形成されており、
    前記筒部は、一対の平坦面を有する扁平形状に形成されると共に、該平坦面が前記長辺に対して略直交する方向に沿うように配置されることを特徴とする請求項2または3に記載の車載発熱部品への冷却風取入部構造。
  5. 前記筒部は、前記略長方形状の吸気口の長手方向中間部に配置され、
    前記略長方形状の吸気口の前方には、多数の吸気孔によって形成される該吸気口に対応した略長方形状をなし、且つその長手方向の中間位置に前記吸気孔を隔てる仕切部が形成される吸気グリルが配置され、
    該吸気グリルの前記仕切部と前記筒部とは、前記略直交方向から見てオーバーラップすることを特徴とする請求項4に記載の車載発熱部品への冷却風取入部構造。
  6. 前記発熱部品はバッテリであり、
    前記冷却ファンは、該バッテリよりも下流側で、前記ダクトに接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の車載発熱部品への冷却風取入部構造。
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