JP2010105407A - 液体吐出装置および液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置および液体吐出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010105407A
JP2010105407A JP2010033303A JP2010033303A JP2010105407A JP 2010105407 A JP2010105407 A JP 2010105407A JP 2010033303 A JP2010033303 A JP 2010033303A JP 2010033303 A JP2010033303 A JP 2010033303A JP 2010105407 A JP2010105407 A JP 2010105407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
liquid
correction
sub
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010033303A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Komatsu
伸也 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2010033303A priority Critical patent/JP2010105407A/ja
Publication of JP2010105407A publication Critical patent/JP2010105407A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの形成処理及び読み取り処理を効率的に行う液体吐出装置、パターン読み取り方法、及び、液体吐出システムを実現することにある。
【解決手段】吐出ヘッドにより補正用パターンを媒体に形成した後の送り機構により送られた媒体の送り量が所定量に達した際に、読取手段により補正用パターンに備えられた各々のサブパターンを読み取ることを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、液体吐出装置、パターン読み取り方法、及び、液体吐出システムに関する。
代表的な液体吐出装置であるインクジェットプリンタは既によく知られている。このインクジェットプリンタは、ノズルから液体の一例としてのインクを吐出するインクジェット式の吐出ヘッドを備えており、媒体の一例としての印刷用紙にインクを吐出させることによって画像や文字等を記録する構成となっている。そして、このようなインクジェットプリンタの中には、前記吐出ヘッドに複数のノズル列が備えられ、各々のノズル列からインクを吐出して、カラー印刷を行うものがある。また、印刷速度を向上させるために、往路と復路とでそれぞれインクを吐出して印刷するいわゆる「双方向印刷」を行う機能を有するものがある。
ところで、このようなインクジェットプリンタにより画像や文字等を記録するために、インクを吐出して印刷用紙にドットを形成する際に、主走査方向のドット形成位置にズレが生ずる場合がある。当該ズレは、例えば、前記複数のノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレであり、また、前記双方向印刷の往路において形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレである。かかるドット形成位置のズレは、記録された画像や文字等の品質劣化の要因となるため、当該ズレを補正する必要がある。
このようなドット形成位置のズレを補正する方策として、複数のサブパターンを備えた前記ズレを補正するための補正用パターンを吐出ヘッドからインクを吐出して印刷用紙に形成し、読取手段により各々のサブパターンを読み取り、読み取った情報に基づいて前記ズレを補正する方法が提案されている。
特開平10−329381号公報
上述したドット形成位置のズレを補正する方策において、例えば、補正用パターンの印刷用紙への形成後印刷用紙を排紙して、再度給紙された印刷用紙に形成されたサブパターンを読み取るような手順に代表されるように、補正用パターンの形成処理と読み取り処理を個別に実施するのでは、非効率的である。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの形成処理及び読み取り処理を効率的に行う液体吐出装置、パターン読み取り方法、及び、液体吐出システムを実現することにある。
主たる本発明は、液体を吐出して媒体にドットを形成するための吐出ヘッドを備え主走査方向に移動可能な移動部材と、前記媒体を送るための送り機構と、を有し、複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンを読み取るための読取手段を有し、移動する前記読取手段により各々の前記サブパターンを読み取り、読み取った情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得する液体吐出装置において、前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンを読み取ることを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
インクジェットプリンタ22を備えた印刷システムの概略構成図である。 制御回路40を中心とした液体吐出装置の一例としてのプリンタ22の構成を示すブロック図である。 反射型光学センサ29の一例を説明するための模式図である。 吐出ヘッド60の内部の概略構成を示す説明図である。 ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。 吐出ヘッド60におけるノズルNzの配列を示す説明図である。 ヘッド駆動回路52内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。 主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの概要を説明するための図である。 補正用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理に係る手順を説明するためのフローチャートである。 図10A乃至図10Nは、それぞれ、補正用パターンの形成又は濃度読み取りの際のノズル列と印刷用紙Pとの位置関係を示した模式図である。 補正用パターン形成処理又は濃度読み取り処理を実施する際のイエロー補正用パターンの形成時を基準とした累積紙送り量を示した図である。 各処理間の紙送り量を示した図である。 印刷システムの外観構成を示した説明図である。 図13に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
液体を吐出して媒体にドットを形成するための吐出ヘッドを備え主走査方向に移動可能な移動部材と、前記媒体を送るための送り機構と、を有し、複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンを読み取るための読取手段を有し、移動する前記読取手段により各々の前記サブパターンを読み取り、読み取った情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得する液体吐出装置において、前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンを読み取ることを特徴とする液体吐出装置。
前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンを読み取ることにより、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの形成処理及び読み取り処理を効率的に行うことが可能となる。
また、濃度の異なる複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成し、前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、移動する前記濃度読取手段により各々の前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得し、前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記濃度読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンの濃度を読み取ることとしてもよい。
前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記濃度読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンの濃度を読み取ることにより、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行うことが可能となる。
また、前記サブパターンは、ドットが前記主走査方向及び前記送り機構により前記媒体を送る送り方向に配列されて構成されていることとしてもよい。
このようにすれば、濃度読み取り性のよい補正用パターンを形成することができる。
また、前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後、前記媒体を前記送り機構により送る際の前記媒体の送り方向は、前記媒体を前記液体吐出装置に供給する際の前記媒体の送り方向であることとしてもよい。
このようにすれば、媒体を送るための送り機構を、媒体を液体吐出装置に供給するための送り機構と共通化することができる。
また、前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するための複数のノズル列を備え、前記補正用パターンは、前記複数のノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであることとしてもよい。
このようにすれば、Uni−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行うことが可能となる。
また、前記補正値を複数有し、前記補正用パターンは、前記第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、前記第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列から液体を吐出するタイミングと前記第二ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、を有していることとしてもよい。
このようにすれば、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値をより適切に取得することができる。
また、前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するための三以上のノズル列を備え、前記三以上のノズル列のうちの一を前記第一ノズル列とし、残りのノズル列の各々を前記第二ノズル列とした複数の前記補正用パターンを、前記媒体に形成し、前記濃度を読み取るタイミングは、各々の補正用パターン毎に設定され、補正用パターンが形成された後の前記媒体の送り量が所定量に達した際に該補正用パターンについて前記濃度を読み取ることとしてもよい。
このようにすれば、前述した効果、すなわち、Uni−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行うことが可能となるという効果がより顕著に発揮されることとなる。
また、前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するためのノズル列を備え、前記補正用パターンは、主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンであることとしてもよい。
このようにすれば、Bi−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行うことが可能となる。
また、前記補正値を複数有し、前記補正用パターンは、主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、復路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出するタイミングと復路において前記ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、を有していることとしてもよい。
このようにすれば、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値をより適切に取得することができる。
また、前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するための複数のノズル列を備え、複数の前記補正用パターンを前記ノズル列毎に前記媒体に形成し、前記濃度を読み取るタイミングは、各々の補正用パターン毎に設定され、補正用パターンが形成された後の前記媒体の送り量が所定量に達した際に該補正用パターンについて前記濃度を読み取ることとしてもよい。
このようにすれば、前述した効果、すなわち、Bi−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行うことが可能となるという効果がより顕著に発揮されることとなる。
また、複数の前記補正用パターンの総てを形成し終える前に、既に形成された補正用パターンの一部又は総てについて、前記濃度を読み取ることとしてもよい。
このようにすれば、媒体をバックフィードさせる動作を確実に回避することができる。
また、前記補正用パターンを形成した後の前記媒体の送り量が前記所定量に達した際に、前記濃度読取手段は前記補正用パターンに備えられたサブパターンに対向することとしてもよい。
このような場合には、濃度読み取り処理がより適切に実行される。
また、前記濃度読取手段は、前記サブパターンに向けて光を発するための発光手段と、前記発光手段により発せられた光を受光するための受光手段と、を有し、前記受光手段の出力値から前記サブパターンの濃度を読み取ることとしてもよい。
このようにすれば、簡易にサブパターンの濃度を読み取ることができる。
また、液体を吐出して媒体にドットを形成するための吐出ヘッドを備え主走査方向に移動可能な移動部材と、前記媒体を送るための送り機構と、を有し、濃度の異なる複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、移動する前記濃度読取手段により各々の前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得する液体吐出装置において、前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記濃度読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンの濃度を読み取り、前記サブパターンは、ドットが前記主走査方向及び前記送り機構により前記媒体を送る送り方向に配列されて構成されており、前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後、前記媒体を前記送り機構により送る際の前記媒体の送り方向は、前記媒体を前記液体吐出装置に供給する際の前記媒体の送り方向であり、前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するための複数のノズル列を備え、前記補正用パターンは、前記複数のノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであり、前記補正値を複数有し、前記補正用パターンは、前記第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、前記第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列から液体を吐出するタイミングと前記第二ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、を有しており、前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するための三以上のノズル列を備え、前記三以上のノズル列のうちの一を前記第一ノズル列とし、残りのノズル列の各々を前記第二ノズル列とした複数の前記補正用パターンを、前記媒体に形成し、前記濃度を読み取るタイミングは、各々の補正用パターン毎に設定され、補正用パターンが形成された後の前記媒体の送り量が所定量に達した際に該補正用パターンについて前記濃度を読み取り、複数の前記補正用パターンの総てを形成し終える前に、既に形成された補正用パターンの一部又は総てについて前記濃度を読み取り、前記補正用パターンを形成した後の前記媒体の送り量が前記所定量に達した際に、前記濃度読取手段は前記補正用パターンに備えられたサブパターンに対向し、前記濃度読取手段は、前記サブパターンに向けて光を発するための発光手段と、前記発光手段により発せられた光を受光するための受光手段と、を有し、前記受光手段の出力値から前記サブパターンの濃度を読み取ることを特徴とする液体吐出装置も実現可能である。
このようにすれば、既述の殆どの効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
また、液体を吐出して媒体にドットを形成するための吐出ヘッドを備え主走査方向に移動可能な移動部材と、前記媒体を送るための送り機構と、を有し、複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンを読み取るための読取手段を有し、移動する前記読取手段により各々の前記サブパターンを読み取り、読み取った情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得する液体吐出装置、によるパターン読み取り方法であって、前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンを読み取ることを特徴とするパターン読み取り方法も実現可能である。
かかるパターン読み取り方法によれば、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの形成処理及び読み取り処理を効率的に行うことが可能となる。
また、コンピュータ、コンピュータに接続可能な表示装置、及び、コンピュータに接続可能な液体吐出装置であって、液体を吐出して媒体にドットを形成するための吐出ヘッドを備え主走査方向に移動可能な移動部材と、前記媒体を送るための送り機構と、を有し、複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンを読み取るための読取手段を有し、移動する前記読取手段により各々の前記サブパターンを読み取り、読み取った情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得する液体吐出装置であって、前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンを読み取る液体吐出装置、を具備することを特徴とする液体吐出システムも実現可能である。
このようにして実現された液体吐出システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
===プリンタの概要===
まず、プリンタの概要について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、インクジェットプリンタ22(以下、プリンタとも呼ぶ)を備えた印刷システムの概略構成図である。図2は、制御回路40を中心とした液体吐出装置の一例としてのプリンタ22の構成を示すブロック図である。
プリンタ22は、紙送りモータ23によって媒体の一例としての印刷用紙Pを送る送り機構の一例としての副走査送り機構と、キャリッジモータ24によって移動手段の一例としてのキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。なお、キャリッジ31には、後述する補正用パターンの濃度読取手段をなす反射型光学センサ29が設けられている。
また、プリンタ22は、キャリッジ31に搭載された吐出ヘッド60を駆動して液体の一例としてのインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24、吐出ヘッド60、反射型光学センサ29および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。このコンピュータ90は、プリンタ22のドライバーを搭載し、入力手段をなすキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ22における種々の情報をディスプレイの画面表示によりユーザに提示するユーザインターフェイスをなしている。
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ23の回転をプラテン26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39とを備えている。
図2に示すように、制御回路40は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算術論理演算回路として構成されている。この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専用に行うI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され吐出ヘッド60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ23およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54と、前記反射型光学センサを制御する制御回路53と、を備えている。I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
なお、印刷用紙Pをプリンタ22へ供給するための給紙動作、印刷用紙Pをカラーインクジェットプリンタ22から排出させるための排紙動作も上記紙送りローラ23を用いて行われる。
===反射型光学センサの構成例===
次に、図3を参照しつつ反射型光学センサの構成例について説明する。図3は、反射型光学センサ29の一例を説明するための模式図である。
反射型光学センサ29はキャリッジ31に取り付けられ、例えば発光ダイオードから構成される発光部29aと例えばフォトトランジスタから構成される受光部29bを有している。発光部29aから発した光、すなわち入射光は印刷用紙Pにより反射され、その反射光は受光部29bで受光され、電気信号に変換される。受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値として、電気信号の大きさが測定される。したがって、反射型光学センサ29は、印刷用紙P上のパターンの濃度を読み取る濃度読取手段として機能する。
なお、上記においては、図に示されるように、発光部29aと受光部29bは、一体となって反射型光学センサ29という機器を構成することとしたが、発光機器と受光機器のように各々別個の機器を構成してもよい。
また、上記においては、受光した反射光の強さを得るために、反射光を電気信号に変換した後に電気信号の大きさを測定することとしたが、これに限定されるものではなく、受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値を測定することができればよい。
===吐出ヘッドの構成===
次に、吐出ヘッドの構成について、図4、図5、及び図6をも参照しつつ説明する。図4は、吐出ヘッド60の内部の概略構成を示す説明図である。図5は、ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。図6は、吐出ヘッド60におけるノズルNzの配列を示す説明図である。
キャリッジ31(図1)には、ブラック色(K)インク用のカートリッジ71aと、ライトブラック色(LK)インク用のカートリッジ71bと、シアン色(C)インク用のカートリッジ71cと、ライトシアン色(LC)インク用のカートリッジ71dと、マゼンタ色(M)インク用のカートリッジ71eと、ライトマゼンダ色(LM)インク用のカートリッジ71fと、イエロー色(Y)インク用のカートリッジ71gとが搭載可能である。
キャリッジ31の下部には吐出ヘッド60が設けられており、当該吐出ヘッド60は計7個の各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gにより構成されている。キャリッジ31の底部には、これらの各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gにインクタンクからのインクを導く導入管67(図4参照)が設けられている。キャリッジ31にカートリッジ71a、71b、71c、71d、71e、71f、71gを上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入され、各カートリッジから各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gへのインクの供給が可能となる。
カートリッジ71a、71b、71c、71d、71e、71f、71gがキャリッジ31に装着されると、図4に示すようにカートリッジ内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられた各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gに導かれる。
キャリッジ31下部に設けられた各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gには、ノズルNz毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。そして、図5上段に図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図5下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク滴Ipがプラテン26に装着された印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。
図6に示すように、吐出ヘッド60は、副走査方向に沿った一直線上にそれぞれ配列されたブラックノズル列、ライトブラックノズル列、シアンノズル列、ライトシアンノズル列、マゼンタノズル列、ライトマゼンタノズル列、イエローノズル列、と、を有している。各ノズル列は、それぞれ180個のノズル#1〜#180を備えており、ノズル#1〜#180は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは副走査方向のドットピッチであり、kは整数である。以下では、ノズルピッチk・Dを表す整数kを、単に「ノズルピッチk」と呼ぶ。図6の例では、ノズルピッチkは4ドットである。但し、ノズルピッチkは、任意の整数に設定することができる。
なお、吐出ヘッド60の副走査方向のヘッド長は約1インチである。
また、前述した反射型光学センサ29は、吐出ヘッド60と共に、キャリッジ31に取り付けられており、本実施の形態においては、図に示すように、反射型光学センサ29の副走査方向の位置は、前述したノズル#1の副走査方向の位置と一致している。
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ22は、紙送りモータ23により印刷用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ、同時に吐出ヘッド60のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して印刷用紙P上に多色の画像を形成する。
なお、ここでは、既に述べた通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。そして、制御回路40の構成も、各吐出駆動素子に駆動信号を供給し、主走査の往路と復路において、インク滴の経時的な吐出順序を同一に保つように駆動信号を生成するものであれば、どのようなものでもよい。
===吐出ヘッドの駆動===
次に、吐出ヘッド60の駆動について、図7を参照しつつ説明する。図7は、ヘッド駆動回路52(図2)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。
図7において、駆動信号発生部は、複数のマスク回路204と、原駆動信号発生部206と、駆動信号補正部230とを備えている。マスク回路204は、吐出ヘッド61aのノズルn1〜n180をそれぞれ駆動するための複数のピエゾ素子PEに対応して設けられている。なお、図7において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。原駆動信号発生部206は、ノズルn1〜n180に共通に用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一画素分の主走査期間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。駆動信号補正部230は、マスク回路204が整形した駆動信号波形のタイミングを前後にずらし、補正を行う。この駆動信号波形のタイミングの補正によって、主走査方向のドット形成位置のズレが補正される。
なお、本実施の形態において、図7に示したヘッド駆動回路52(図2)内に設けられた駆動信号発生部は、ノズル列毎に設けられている。
===主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターン===
次に、図8を参照しつつ、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの概要について説明する。図8は、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの概要を説明するための図である。
本実施の形態においては、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの一例として、前述した複数のノズル列のうち第一ノズル列(ここでは、当該ノズル列をブラックノズル列とする)からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレを補正(本実施の形態において、当該補正をUni−D調整とも呼ぶ)するための補正用パターンと、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において前記ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレを補正(本実施の形態において、当該補正をBi−D調整とも呼ぶ)するための補正用パターンについて説明する。
<<<Uni−D調整用パターン>>>
Uni−D調整用パターンは、図8上図に示すように、例えば11個のサブパターンP1〜P11を有している。各サブパターンP1〜P11は、吐出ヘッド28を主走査方向に移動させて、その間に第一ノズル列(例えば、ブラックノズル列のノズル)と当該第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列によって印刷用紙P上にドットを形成させて印刷したものである。
第一ノズル列については、印刷用紙P上に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出する。一方、第二ノズル列については、同様に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出するが、サブパターンP1〜P11毎に、吐出タイミングを変化させ、主走査方向にその変化量が順次変化するように並べて印刷する。すなわち、第一ノズル列からインクを吐出するタイミングと第二ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差はサブパターンP1〜P11毎に異なっている。
第二ノズル列についての吐出タイミングの変化量は、補正値を選択するために仮に設定した単位量ずつ、第一ノズル列により形成されるドットと第二ノズル列により形成されるドットとのズレ量が変化するように設定される。ここでは、当該単位量を、主走査方向の理想ドット間距離(=1/180 インチ)を、例えば8等分に分割した距離、即ち、(1/180 インチ)÷8=1/1440 インチとし、前記単位量づつ、ずれるように、第二ノズル列についての吐出タイミングをずらしてサブパターンP1〜P11を形成している。すなわち、サブパターンP1〜P11は、前記第一ノズル列からインクを吐出するタイミングと前記第二ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成されている。
例えば、サブパターンP1とサブパターンP2についてみれば、サブパターンP1における、第一ノズル列についての吐出タイミングと第二ノズル列についての吐出タイミングとのズレをΔP1とし、サブパターンP2における、第一ノズル列についての吐出タイミングと第二ノズル列についての吐出タイミングとのズレをΔP2とした場合、|ΔP1−ΔP2|=1/1440 インチ分、となっている。
このようにして形成されたサブパターンP1〜P11において、第一ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットと、第二ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが大きいほど、サブパターンの濃度は薄くなり、第一ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットと、第二ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが小さいほど、サブパターン濃度は濃くなる。すなわち、Uni−D調整用パターンは濃度の異なる複数のサブパターンを有することとなる。図8下図は、各サブパターンの濃さを●印にて示し、●印のデータに基づいて補間して曲線で示したものであるが、図8上図に示した補正用パターンにおいては、サブパターンP6において最も前記濃度が薄く、サブパターンP2及びサブパターンP10において最も前記濃度が濃くなる。
<<<Bi−D調整用パターン>>>
Bi−D調整用パターンは、図8上図に示すように、例えば11個のサブパターンP1〜P11を有している。各サブパターンP1〜P11は、吐出ヘッド28を主走査方向に往復させて、その間に特定列のノズル(例えば、ブラックノズル列のノズル)によって印刷用紙P上にドットを形成させて印刷したものである。
往路においては、印刷用紙P上に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出する。一方、復路においては、同様に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出するが、サブパターンP1〜P11毎に、吐出タイミングを変化させ、主走査方向にその変化量が順次変化するように並べて印刷する。すなわち、往路においてノズル列からインクを吐出するタイミングと復路において前記ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差はサブパターンP1〜P11毎に異なっている。
復路における吐出タイミングの変化量は、補正値を選択するために仮に設定した単位量ずつ、往路のドットと復路のドットとのズレ量が変化するように設定される。ここでは、当該単位量を、主走査方向の理想ドット間距離(=1/180 インチ)を、例えば8等分に分割した距離、即ち、(1/180 インチ)÷8=1/1440 インチとし、前記単位量づつ、ずれるように、復路の吐出タイミングをずらしてサブパターンP1〜P11を形成している。すなわち、サブパターンP1〜P11は、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出するタイミングと復路において前記ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成されている。
例えば、サブパターンP1とサブパターンP2についてみれば、サブパターンP1における、往路の吐出タイミングと復路の吐出タイミングとのズレをΔP1とし、サブパターンP2における、往路の吐出タイミングと復路の吐出タイミングとのズレをΔP2とした場合、|ΔP1−ΔP2|=1/1440 インチ分、となっている。
このようにして形成されたサブパターンP1〜P11において、往路にて印刷用紙P上に形成されたドットと、復路にて印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが大きいほど、サブパターンの濃度は薄くなり、往路にて印刷用紙P上に形成されたドットと、復路にて印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが小さいほど、サブパターンの濃度は濃くなる。すなわち、Bi−D調整用パターンは濃度の異なる複数のサブパターンを有することとなる。図8下図は、各サブパターンの濃さを●印にて示し、●印のデータに基づいて補間して曲線で示したものであるが、図8上図に示した補正用パターンにおいては、サブパターンP6において最も前記濃度が薄く、サブパターンP2及びサブパターンP10において最も前記濃度が濃くなる。
===補正用パターンを利用した主走査方向のドット形成位置のズレ補正方法===
本実施の形態では、図8上図に示した各サブパターンの濃度を反射型光学センサ29によって読み取って電気信号に変換し、濃度情報としての前記電気信号に基づいて、最も濃度の薄いサブパターンが、制御回路40によって抽出される。前述したとおり、第一ノズル列により(又は、往路にて)印刷用紙P上に形成されたドットと、第二ノズル列により(又は、復路にて)印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが大きいほど、サブパターンの濃度は薄くなるから、最も濃度の薄いサブパターンに対応した補正値が所望の補正値ということになる。したがって、最も濃度の薄いサブパターンに対応した補正値が、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正値として取得される。そして、後に実行される印刷の際には、当該補正値が前述した駆動信号補正部230に入力され、前記ズレが補正される。換言すれば、後に実行される印刷手順において、補正パターン形成手順で最も濃度の薄いサブパターンを形成した際の第二ノズル列についての(又は、復路における)インク吐出タイミングで、第二ノズル列からの(又は、復路での)インク吐出が行われる。
===補正用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理に係る手順について===
次に、図9乃至図12を参照しつつ、補正用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理に係る手順について説明する。図9は、補正用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理に係る手順を説明するためのフローチャートである。図10A乃至図10Nは、それぞれ、ノズル列及び反射型光学センサ29と印刷用紙Pとの補正用パターンの形成又は濃度読み取りの際の位置関係を示した模式図である。図11と図12については、後述する。
先ず、最初に、ユーザが画質の劣化を察知した時等に、ドット形成位置のズレ調整(Uni−D調整又はBi−D調整)を行う旨の指令を、コンピュータ90にて、ユーザインターフェース(UI)ウィンドウから行う(ステップS2)。かかる調整を指示する画面はプリンタのプロパティのユーティリティ等に存在し、ユーザはドット形成位置のズレ調整に相当するボタンをマウスでクリックする等して、当該ズレ調整を開始させる。
ユーザによるズレ調整の指令は、プリンタ22へコマンドとして送信される。プリンタ22は、受信したコマンドに基づいて、モータ駆動回路54により紙送りモータ23を駆動させる等して印刷用紙Pの給紙を行う(ステップS4)。
なお、印刷用紙Pをプリンタ22に供給する際の印刷用紙Pの紙送り方向は、後述する、補正用パターンを印刷用紙Pに形成した後に印刷用紙Pを送る際の紙送り方向である。
続いて、プリンタ22は、ヘッド駆動回路52、モータ駆動回路54により、吐出ヘッド60、キャリッジモータ24、紙送りモータ23を駆動させる等して、補正用パターンの形成を開始する。
なお、本実施の形態において、Uni−D調整の場合には、前述した7つのノズル列のうちブラックノズル列を前記第一ノズル列とし、残りのノズル列の各々を前記第二ノズル列とした複数の前記補正用パターンを印刷用紙Pに形成する。また、Bi−D調整の場合には、前述した7つのノズル列毎に複数の前記補正用パターンを印刷用紙Pに形成する。すなわち、Uni−D調整の場合には、6つの補正用パターンが形成され、Bi−D調整の場合には、7つの補正用パターンが形成される。以下の説明においては、便宜上、ブラックノズル列とイエローノズル列(Bi−D調整の場合には、イエローノズル列のみ)からインクを吐出して形成される補正用パターンをイエロー補正用パターン、ブラックノズル列とライトマゼンタノズル列(Bi−D調整の場合には、ライトマゼンタノズル列のみ)からインクを吐出して形成される補正用パターンをライトマゼンタ補正用パターン、ブラックノズル列とマゼンタノズル列(Bi−D調整の場合には、マゼンタノズル列のみ)からインクを吐出して形成される補正用パターンをマゼンタ補正用パターン、ブラックノズル列とライトシアンノズル列(Bi−D調整の場合には、ライトシアンノズル列のみ)からインクを吐出して形成される補正用パターンをライトシアン補正用パターン、ブラックノズル列とシアンノズル列(Bi−D調整の場合には、シアンノズル列のみ)からインクを吐出して形成される補正用パターンをシアン補正用パターン、ブラックノズル列とライトブラックノズル列(Bi−D調整の場合には、ライトブラックノズル列のみ)からインクを吐出して形成される補正用パターンをライトブラック補正用パターン、ブラックノズル列からインクを吐出して形成されるBi−D調整用パターンをブラック補正用パターンと呼ぶ。
また、本実施の形態においては、ノズル列を構成するノズル#1〜#180のうち、反射型光学センサから発光される光の印刷用紙P上のスポット径と補正用パターンのサブパターンとの大小関係及びインクの節約等を考慮して、44個のノズル#69〜#112からインク吐出して補正用パターンを形成する。したがって、補正用パターンのサブパターンは、ドットが主走査方向及び副走査方向に配列されて構成されていることとなる。
また、本実施の形態においては、補正用パターンを形成する際に、副走査方向のドット解像度を180dpiとする。なお、ドット解像度は、これに限定されるものではなく、例えば、360dpiでもよいし、720dpiでもよい。このようにドット解像度を増加させた場合には、副走査方向のヘッド長が約1インチであり、ノズル列を構成するノズル数は180ドットであるから、一つの補正用パターンを形成し始めてから形成し終えるまでに、紙送りを行う手順を挿む必要がある。逆に、ドット解像度が180dpiであるときには、その必要はない。
まず、プリンタ22は、図10Aに示すように、吐出ヘッド60からインクを吐出して、イエロー補正用パターンを形成する(ステップS6)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をaとする。)後、プリンタ22は、図10Bに示すように、吐出ヘッド60からインクを吐出して、ライトマゼンタ補正用パターンを形成する(ステップS8)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をbとする。)後、プリンタ22は、図10Cに示すように、吐出ヘッド60からインクを吐出して、マゼンタ補正用パターンを形成する(ステップS10)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をcとする。)後、プリンタ22は、図10Dに示すように、反射型光学センサ29を用いて、イエロー補正用パターンの濃度を読み取る(ステップS12)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をdとする。)後、プリンタ22は、図10Eに示すように、吐出ヘッド60からインクを吐出して、ライトシアン補正用パターンを形成する(ステップS14)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をeとする。)後、プリンタ22は、図10Fに示すように、反射型光学センサ29を用いて、ライトマゼンタ補正用パターンの濃度を読み取る(ステップS16)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をfとする。)後、プリンタ22は、図10Gに示すように、吐出ヘッド60からインクを吐出して、シアン補正用パターンを形成する(ステップS18)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をgとする。)後、プリンタ22は、図10Hに示すように、反射型光学センサ29を用いて、マゼンタ補正用パターンの濃度を読み取る(ステップS20)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をhとする。)後、プリンタ22は、図10Iに示すように、吐出ヘッド60からインクを吐出して、ライトブラック補正用パターンを形成する(ステップS22)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をiとする。)後、プリンタ22は、図10Jに示すように、反射型光学センサ29を用いて、ライトシアン補正用パターンの濃度を読み取る(ステップS24)。次に、Bi−D調整の場合には、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をjとする。)後、プリンタ22は、図10Kに示すように、吐出ヘッド60からインクを吐出して、ブラック補正用パターンを形成する(ステップS26)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をkとする。)後、プリンタ22は、図10Lに示すように、反射型光学センサ29を用いて、シアン補正用パターンの濃度を読み取る(ステップS28)。次に、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をlとする。)後、プリンタ22は、図10Mに示すように、反射型光学センサ29を用いて、ライトブラック補正用パターンの濃度を読み取る(ステップS30)。次に、Bi−D調整の場合には、印刷用紙Pを紙送り(ここでの、紙送り量をmとする。)後、プリンタ22は、図10Nに示すように、反射型光学センサ29を用いて、ブラック補正用パターンの濃度を読み取る(ステップS32)。
そして、最後に、プリンタ22は、モータ駆動回路54により紙送りモータ23を駆動させる等して、印刷用紙Pの排紙を行う(ステップS34)。
上述したように、本実施の形態においては、移動する吐出ヘッド60からインクを吐出して印刷用紙Pに補正用パターンを形成する処理が複数の補正用パターンについて完了した後に、移動する反射型光学センサ29により補正用パターンのサブパターンの濃度を読み取る処理を開始するのではなく、移動する吐出ヘッド60からインクを吐出して印刷用紙Pに補正用パターンを形成する処理と移動する反射型光学センサ29により補正用パターンのサブパターンの濃度を読み取る処理が並行して実施される。すなわち、複数の補正用パターンの総てを形成し終える前に、既に形成された補正用パターンの一部又は総てについて濃度が読み取られる。
このような補正用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理に係る手順について、各処理間の紙送り量等に着目しながら、図11及び図12を参照しつつ、さらに詳しく考察する。図11は、補正用パターン形成処理又は濃度読み取り処理を実施する際のイエロー補正用パターンの形成時を基準とした累積紙送り量を示した図である。図12は、各処理間の紙送り量を示した図である。
まず、図11に示された補正用パターン形成の際の累積紙送り量に着目する。図10A乃至図10Nに示したように各々の補正用パターンが重ならず、かつ、副走査方向に隣接して形成されるためには、各々の補正用パターン間で44ノズルピッチ分(44×4ドットピッチ分)の紙送りが必要である。したがって、各補正用パターン形成の際のイエロー補正用パターン形成時を基準とした累積紙送り量は、図11に示すようになる。
次に、補正用パターン濃度読み取りの際の累積紙送り量に着目する。本実施の形態においては、補正用パターンを形成した後に印刷用紙Pが所定量紙送りされた結果反射型光学センサ29が補正用パターンのサブパターンに対向する際に、補正用パターンの濃度読み取りを実施する。ここで、当該所定量について考察すると、前述したとおり反射型光学センサ29の副走査方向の位置はノズル#1の副走査方向の位置と一致しており、また、補正用パターン形成時にノズル#90により形成されたドットとノズル#91により形成されたドットとの中間がサブパターンの副走査方向中央に相当するから、反射型光学センサ29が、サブパターンの副走査方向中央に位置するためには、補正用パターン形成後90.5−1=89.5ノズルピッチ分(89.5×4ドットピッチ分)の紙送りが必要である。したがって、前記所定量は89.5ノズルピッチ分ということになり、図11において、補正用パターンの濃度読み取りの欄に記載された数値は、補正用パターンの形成の欄に記載された数値に89.5を加えたものとなる。すなわち、濃度を読み取るタイミングは、各々の補正用パターン毎に設定され、補正用パターンが形成された後の印刷用紙Pの送り量が所定量に達した際に該補正用パターンについてサブパターンの濃度を読み取ることとなる。
そして、補正用パターンの形成の欄及び補正用パターンの濃度読み取りの欄に記載された累積紙送り量のうち、その数値が小さい処理から順番に、補正用パターンの形成処理又は濃度読み取り処理を実行していく。かかる順番は、既に図9のフローチャートで示したものであり、図11には、フローチャートのステップ番号をかぎ括弧で表している。
次に、各処理間の紙送り量について考察する。当該紙送り量は、図11に示した累積紙送り量から求めることが可能であり、求めた結果を図12に示す。図12から明らかなように、紙送り前の処理と紙送り後の処理が一致している場合の紙送り量(紙送り量a、b、l、m)は44ノズルピッチ分、紙送り前の処理が補正用パターンの形成で紙送り後の処理が補正用パターンの濃度読み取りの場合の紙送り量(紙送り量c、e、g、i、k)は1.5ノズルピッチ分、紙送り前の処理が補正用パターンの濃度読み取りで紙送り後の処理が補正用パターンの形成の場合の紙送り量(紙送り量d、f、h、j)は42.5ノズルピッチ分となる。
なお、各処理の順番や各処理間の紙送り量は、反射型光学センサ29の副走査方向の位置、補正用パターンを形成するために使用するノズルの数、各補正用パターンを間隔をあけて形成するかどうか等により異なってくる。
このように、吐出ヘッドにより補正用パターンを印刷用紙に形成した後の副走査送り機構により送られた印刷用紙の送り量が所定量に達した際に、反射型光学センサにより前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンの濃度を読み取ることにより、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行うことが可能となる。
すなわち、発明が解決しようとする課題の項で説明したとおり、例えば、補正用パターンの印刷用紙への形成後印刷用紙を排紙して、再度給紙された印刷用紙に形成されたサブパターンの濃度を読み取るような手順に代表されるように、補正用パターンの形成処理と濃度読み取り処理を個別に実施するのでは、非効率的である。
そこで、上述したように、吐出ヘッドにより補正用パターンを印刷用紙に形成した後の副走査送り機構により送られた印刷用紙の送り量が所定量に達した際に、反射型光学センサにより前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンの濃度を読み取る。
このようにすれば、キャリッジに共に設けられた吐出ヘッドと反射型光学センサにより、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を一連の処理として実行することができる。その結果として、前記補正用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理が効率的に実行されうる。
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき本発明に係る液体吐出装置等を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、媒体として印刷用紙を例にとって説明したが、媒体として、フィルム、布、金属薄板等を用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、液体吐出装置の一例としてインクジェットプリンタについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などに、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。このような分野に本技術を適用しても、液体を媒体に向かって吐出することができるという特徴があるので、前述した効果を維持することができる。
また、上記実施の形態においては、インクジェットプリンタの一例としてカラーインクジェットプリンタについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、モノクロインクジェットプリンタについても適用可能である。
また、上記実施の形態においては、液体の一例としてインクについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出してもよい。
また、上記においては、ユーザの要求に基づいて、ズレ調整を行うこととしたが、ユーザの指示無しに自動的に行うようにしてもよい。また、プリンタがユーザの手に渡る前、例えば出荷時等に上記調整を行うこととしてもよい。
また、上記実施の形態においては、濃度の異なる複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成し、前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、移動する前記濃度読取手段により各々の前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得し、前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記濃度読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンの濃度を読み取ることとしたが、これに限定されるものではない。
すなわち、上記実施の形態においては、補正用パターンに備えられた複数のサブパターンの濃度は異なっており、移動する濃度読取手段により各々のサブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得することとしたが、サブパターンの読み取りは必ずしも濃度によるものに限定されない。
また、上記実施の形態においては、前記サブパターンは、ドットが主走査方向及び副走査方向に配列されて構成されていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、前記サブパターンは、ドットが主走査方向のみ、あるいは、副走査方向のみに配列されて構成されていることとしてもよい。
ただし、濃度読み取り性のよい補正用パターンを形成することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、吐出ヘッドにより補正用パターンを印刷用紙に形成した後、印刷用紙を副走査送り機構により送る際の印刷用紙の送り方向は、印刷用紙をプリンタに供給する際の印刷用紙の送り方向であることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、吐出ヘッドにより補正用パターンを印刷用紙に形成した後、印刷用紙を副走査送り機構により送る際の印刷用紙の送り方向は、印刷用紙をプリンタに供給する際の印刷用紙の送り方向とは逆方向であることととしてもよい。
ただし、印刷用紙を送るための副走査送り機構を、印刷用紙をプリンタに供給するための副走査送り機構と共通化することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、吐出ヘッドは、インクを吐出するための複数のノズル列を備え、補正用パターンは、前記複数のノズル列のうち第一ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすることにより、Uni−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行うことが可能となる。
また、上記実施の形態においては、前記補正値を複数有し、補正用パターンは、第一ノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、第二ノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列からインクを吐出するタイミングと前記第二ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成された複数のサブパターン、を有していることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすれば補正値と濃度の異なるサブパターンを対応させることができるから、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を適切に取得することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、吐出ヘッドは、インクを吐出するための三以上のノズル列を備え、当該三以上のノズル列のうちの一を第一ノズル列とし、残りのノズル列の各々を第二ノズル列とした複数の前記補正用パターンを、印刷用紙に形成し、濃度を読み取るタイミングは、各々の補正用パターン毎に設定され、補正用パターンが形成された後の印刷用紙の送り量が所定量に達した際に該補正用パターンについて濃度を読み取ることとしたが、これに限定されるものではない。
すなわち、上記実施の形態においては、複数のUni−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行う方法を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、単一のUni−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理にも適用可能である。
ただし、複数のUni−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理は、単一のUni−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理よりもより複雑なものとなるから、前述した効果、すなわち、Uni−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行うことが可能となるという効果がより顕著に発揮されることとなる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記実施の形態においては、吐出ヘッドは、インクを吐出するためのノズル列を備え、補正用パターンは、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンであることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすることにより、Bi−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行うことが可能となる。
また、上記実施の形態においては、前記補正値を複数有し、補正用パターンは、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、復路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出するタイミングと復路においてノズル列からインクを吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成された複数のサブパターン、を有していることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすれば補正値と濃度の異なるサブパターンを対応させることができるから、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を適切に取得することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、吐出ヘッドは、インクを吐出するための複数のノズル列を備え、複数の前記補正用パターンをノズル列毎に印刷用紙に形成し、濃度を読み取るタイミングは、各々の補正用パターン毎に設定され、補正用パターンが形成された後の印刷用紙の送り量が所定量に達した際に該補正用パターンについて前記濃度を読み取ることとしたが、これに限定されるものではない。
すなわち、上記実施の形態においては、複数のBi−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行う方法を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、単一のBi−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理にも適用可能である。
ただし、複数のBi−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理は、単一のBi−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理よりもより複雑なものとなるから、前述した効果、すなわち、Bi−D調整用パターンの形成処理及び濃度読み取り処理を効率的に行うことが可能となるという効果がより顕著に発揮されることとなる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記実施の形態においては、複数の前記補正用パターンの総てを形成し終える前に、既に形成された補正用パターンの一部又は総てについて濃度を読み取ることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、吐出ヘッドからインクを吐出して印刷用紙に補正用パターンを形成する処理が複数の補正用パターンについて完了した後に、移動する反射型光学センサにより補正用パターンのサブパターンの濃度を読み取る処理を開始することとしてもよい。
ただし、複数の前記補正用パターンの総てを形成し終える前に、既に形成された補正用パターンの一部又は総てについて濃度を読み取ることとすれば、印刷用紙をバックフィードさせる動作を確実に回避することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、前記補正用パターンを形成した後の印刷用紙の送り量が前記所定量に達した際に、反射型光学センサが前記補正用パターンに備えられたサブパターンに対向することとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、濃度読み取り処理時に反射型光学センサが前記補正用パターンに備えられたサブパターンに対向するため、濃度読み取り処理がより適切に実行される点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、前記濃度読取手段は、前記サブパターンに向けて光を発するための発光手段と、前記発光手段により発せられた光を受光するための受光手段と、を有し、前記受光手段の出力値から前記サブパターンの濃度を読み取ることとしたが、これに限定されるものではなく、サブパターンの濃度を読み取る機能を有するものであれば、どのようなものでも構わない。
ただし、簡易にサブパターンの濃度を読み取ることができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、補正用パターンを形成する際に使用するノズルは、複数の補正用パターンで同一のノズル(ノズル#69〜#112)であったが、各々の補正用パターンで異ならせてもよい。補正用パターンを形成する際に使用するノズルを複数の補正用パターンで同一とした場合には、前述した所定量は、複数の補正用パターンで同一(89.5ノズルピッチ分)であったが、補正用パターンを形成する際に使用するノズルを複数の補正用パターン毎に異ならせた場合には、これに応じて、前記所定量も複数の補正用パターン毎に異なってくる。
===印刷システム等の構成===
次に、本発明に係る実施形態の一例である液体吐出システムとしての印刷システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図13は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。印刷システム1000は、コンピュータ1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図14は、図13に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されて印刷システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、印刷システムが、コンピュータ1102とプリンタ1106から構成されても良く、印刷システムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
(発明の効果)
本発明によれば、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの形成処理及び読み取り処理を効率的に行う液体吐出装置、パターン読み取り方法、及び、液体吐出システムを実現することが可能となる。
22 インクジェットプリンタ、23 紙送りモータ、24 キャリッジモータ、26 プラテン、29 反射型光学センサ、29a 発光部、29b 受光部、31 キャリッジ、32 操作パネル、34 摺動軸、36 駆動ベルト、38 プーリ、39 位置検出センサ、40 制御回路、41 CPU、43 PROM、44 RAM、45 キャラクタジェネレータ(CG)、50 I/F専用回路、52 ヘッド駆動回路、53 反射型光学センサ制御回路、54 モータ駆動回路、56 コネクタ、60 吐出ヘッド、60a〜60g 各色別吐出ヘッド、67 導入管、68 インク通路、71 カートリッジ、71a ブラック色(K)インク用のカートリッジ、71b ライトブラック色(LK)インク用のカートリッジ、71c シアン色(C)インク用のカートリッジ、71d ライトシアン色(LC)インク用のカートリッジ、71e マゼンタ色(M)インク用のカートリッジ、71f ライトマゼンダ色(LM)インク用のカートリッジ、71g イエロー色(Y)インク用のカートリッジ、90 コンピュータ、204 マスク回路、206 原駆動信号発生部、230 駆動信号補正部、1000 印刷システム、1102 コンピュータ、1104 表示装置、1106 プリンタ、1108 入力装置、1108A キーボード、1108B マウス、1110 読取装置、1110A フレキシブルディスクドライブ装置、1110B CD−ROMドライブ装置、1202 内部メモリ、1204 ハードディスクドライブユニット、Ip インク滴、Nz ノズル、P 印刷用紙、PE ピエゾ素子、PS 印刷信号。

Claims (16)

  1. 液体を吐出して媒体にドットを形成するための吐出ヘッドを備え主走査方向に移動可能な移動部材と、前記媒体を送るための送り機構と、を有し、複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、
    前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンを読み取るための読取手段を有し、移動する前記読取手段により各々の前記サブパターンを読み取り、読み取った情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得する液体吐出装置において、
    前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンを読み取ることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    濃度の異なる複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成し、
    前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、移動する前記濃度読取手段により各々の前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得し、
    前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記濃度読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンの濃度を読み取ることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置において、
    前記サブパターンは、ドットが前記主走査方向及び前記送り機構により前記媒体を送る送り方向に配列されて構成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の液体吐出装置において、
    前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後、前記媒体を前記送り機構により送る際の前記媒体の送り方向は、前記媒体を前記液体吐出装置に供給する際の前記媒体の送り方向であることを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するための複数のノズル列を備え、
    前記補正用パターンは、前記複数のノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項5に記載の液体吐出装置において、
    前記補正値を複数有し、
    前記補正用パターンは、
    前記第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、前記第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列から液体を吐出するタイミングと前記第二ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、
    を有していることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の液体吐出装置において、
    前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するための三以上のノズル列を備え、
    前記三以上のノズル列のうちの一を前記第一ノズル列とし、残りのノズル列の各々を前記第二ノズル列とした複数の前記補正用パターンを、前記媒体に形成し、
    前記濃度を読み取るタイミングは、各々の補正用パターン毎に設定され、
    補正用パターンが形成された後の前記媒体の送り量が所定量に達した際に該補正用パターンについて前記濃度を読み取ることを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するためのノズル列を備え、
    前記補正用パターンは、主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンであることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項8に記載の液体吐出装置において、
    前記補正値を複数有し、
    前記補正用パターンは、
    主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、復路において前記ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、主走査の往路において前記ノズル列から液体を吐出するタイミングと復路において前記ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、
    を有していることを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の液体吐出装置において、
    前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するための複数のノズル列を備え、
    複数の前記補正用パターンを前記ノズル列毎に前記媒体に形成し、
    前記濃度を読み取るタイミングは、各々の補正用パターン毎に設定され、
    補正用パターンが形成された後の前記媒体の送り量が所定量に達した際に該補正用パターンについて前記濃度を読み取ることを特徴とする液体吐出装置。
  11. 請求項7又は請求項10に記載の液体吐出装置において、
    複数の前記補正用パターンの総てを形成し終える前に、既に形成された補正用パターンの一部又は総てについて前記濃度を読み取ることを特徴とする液体吐出装置。
  12. 請求項2乃至請求項11のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記補正用パターンを形成した後の前記媒体の送り量が前記所定量に達した際に、前記濃度読取手段は前記補正用パターンに備えられたサブパターンに対向することを特徴とする液体吐出装置。
  13. 請求項2乃至請求項12のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記濃度読取手段は、前記サブパターンに向けて光を発するための発光手段と、前記発光手段により発せられた光を受光するための受光手段と、を有し、
    前記受光手段の出力値から前記サブパターンの濃度を読み取ることを特徴とする液体吐出装置。
  14. 液体を吐出して媒体にドットを形成するための吐出ヘッドを備え主走査方向に移動可能な移動部材と、前記媒体を送るための送り機構と、を有し、濃度の異なる複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、
    前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンの濃度を読み取るための濃度読取手段を有し、移動する前記濃度読取手段により各々の前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得する液体吐出装置において、
    前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記濃度読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンの濃度を読み取り、
    前記サブパターンは、ドットが前記主走査方向及び前記送り機構により前記媒体を送る送り方向に配列されて構成されており、
    前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後、前記媒体を前記送り機構により送る際の前記媒体の送り方向は、前記媒体を前記液体吐出装置に供給する際の前記媒体の送り方向であり、
    前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するための複数のノズル列を備え、前記補正用パターンは、前記複数のノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであり、
    前記補正値を複数有し、前記補正用パターンは、前記第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、前記第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列から液体を吐出するタイミングと前記第二ノズル列から液体を吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成された前記複数のサブパターン、を有しており、
    前記吐出ヘッドは、前記液体を吐出するための三以上のノズル列を備え、前記三以上のノズル列のうちの一を前記第一ノズル列とし、残りのノズル列の各々を前記第二ノズル列とした複数の前記補正用パターンを、前記媒体に形成し、前記濃度を読み取るタイミングは、各々の補正用パターン毎に設定され、
    補正用パターンが形成された後の前記媒体の送り量が所定量に達した際に該補正用パターンについて前記濃度を読み取り、
    複数の前記補正用パターンの総てを形成し終える前に、既に形成された補正用パターンの一部又は総てについて前記濃度を読み取り、
    前記補正用パターンを形成した後の前記媒体の送り量が前記所定量に達した際に、前記濃度読取手段は前記補正用パターンに備えられたサブパターンに対向し、
    前記濃度読取手段は、前記サブパターンに向けて光を発するための発光手段と、前記発光手段により発せられた光を受光するための受光手段と、を有し、
    前記受光手段の出力値から前記サブパターンの濃度を読み取ることを特徴とする液体吐出装置。
  15. 液体を吐出して媒体にドットを形成するための吐出ヘッドを備え主走査方向に移動可能な移動部材と、前記媒体を送るための送り機構と、を有し、複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンを読み取るための読取手段を有し、移動する前記読取手段により各々の前記サブパターンを読み取り、読み取った情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得する液体吐出装置、
    によるパターン読み取り方法であって、
    前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンを読み取ることを特徴とするパターン読み取り方法。
  16. コンピュータ、コンピュータに接続可能な表示装置、及び、コンピュータに接続可能な液体吐出装置であって、液体を吐出して媒体にドットを形成するための吐出ヘッドを備え主走査方向に移動可能な移動部材と、前記媒体を送るための送り機構と、を有し、複数のサブパターン、を備えた前記主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、移動する前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記移動部材に設けられ、各々の前記サブパターンを読み取るための読取手段を有し、移動する前記読取手段により各々の前記サブパターンを読み取り、読み取った情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を取得する液体吐出装置であって、前記吐出ヘッドにより前記補正用パターンを前記媒体に形成した後の前記送り機構により送られた前記媒体の送り量が所定量に達した際に、前記読取手段により前記補正用パターンに備えられた各々のサブパターンを読み取る液体吐出装置、を具備することを特徴とする液体吐出システム。
JP2010033303A 2010-02-18 2010-02-18 液体吐出装置および液体吐出方法 Withdrawn JP2010105407A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010033303A JP2010105407A (ja) 2010-02-18 2010-02-18 液体吐出装置および液体吐出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010033303A JP2010105407A (ja) 2010-02-18 2010-02-18 液体吐出装置および液体吐出方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003126801A Division JP4608848B2 (ja) 2003-05-01 2003-05-01 液体吐出装置、パターン読み取り方法、及び、液体吐出システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010105407A true JP2010105407A (ja) 2010-05-13

Family

ID=42295284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010033303A Withdrawn JP2010105407A (ja) 2010-02-18 2010-02-18 液体吐出装置および液体吐出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010105407A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11291477A (ja) * 1998-04-03 1999-10-26 Canon Inc プリント装置
JP2003039793A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Fuji Xerox Co Ltd 記録位置調整用パターンの形成方法、画像記録位置調整方法、記録位置調整用パターン形成装置及び画像記録装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11291477A (ja) * 1998-04-03 1999-10-26 Canon Inc プリント装置
JP2003039793A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Fuji Xerox Co Ltd 記録位置調整用パターンの形成方法、画像記録位置調整方法、記録位置調整用パターン形成装置及び画像記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4859236B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP4182123B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
US7185967B2 (en) Printing apparatus, pattern, and computer system
JP4006786B2 (ja) テスト用ドット記録方法およびプリンタ
JP4608847B2 (ja) 液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム
JP4284942B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、補正用パターンの製造方法
JP4529396B2 (ja) 印刷装置、テストパターン、及び印刷方法
JP4148279B2 (ja) テスト用ドット記録方法およびプリンタ
JP4900437B2 (ja) 印刷装置
US7178895B2 (en) Correcting method, liquid ejecting apparatus, computer program, computer system, and correction pattern
JP3624755B2 (ja) 複数種類のインク滴で一画素を記録する双方向印刷におけるドット位置ズレの補正
JP2009056719A (ja) 液体吐出装置およびその制御方法並びにプログラム
JP4608848B2 (ja) 液体吐出装置、パターン読み取り方法、及び、液体吐出システム
JP2010052438A (ja) 印刷装置、及びそのテストパターン
JP4529376B2 (ja) 液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム
JP4608849B2 (ja) 液体吐出装置、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム
JP5316519B2 (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
JP4935865B2 (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
JP5505544B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法
JP2010105407A (ja) 液体吐出装置および液体吐出方法
JP4168738B2 (ja) 角度調節方法
JP4400122B2 (ja) 印刷装置、及び、コンピュータシステム
JP4055430B2 (ja) 印刷装置、補正用パターン、及び、コンピュータシステム
JP2012192650A (ja) 液体吐出装置
JP4265235B2 (ja) テストパターン、テストパターン作成方法、記録装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100319

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110405