JP2010105035A - レーザ加工装置 - Google Patents

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孝喜 宮▲崎▼
Koichi Kudo
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Abstract

【課題】ハウジングから取り外された状態でのファンユニットの駆動を防止することができるレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】ファンユニット11がハウジング2を構成するベース部材2aに正規の取付位置に取り付けられた状態において、ハウジング側コネクタ部45とファン側コネクタ部25との接続及び取り外しが許容されるように構成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ハウジング内部に設けられたレーザ光源にて発振されたレーザ光によりワークへの加工を行うレーザ加工装置に関するものである。
従来、レーザ加工装置では、ハウジングの内部が特にレーザ光源から生じる熱により高温となるため、ハウジングにはその内部を冷却するためのファンユニットが設けられている(例えば特許文献1参照)。ファンユニットは、ファンユニット側のコネクタ部が給電用のハウジング側のコネクタ部に接続され、各コネクタ部を介してファンユニットに駆動電力が供給されるようになっている。
特開2007−61849号公報
ところで、上記のようなレーザ加工装置では、各コネクタ部が互いに接続された状態でファンユニットをハウジングから取り外してしまった場合、ファンユニットが、ハウジングに取り付けられていない単独の状態にも関わらず駆動してしまう虞があり、この点においてなお改善の余地があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ハウジングから取り外された状態でのファンユニットの駆動を防止することができるレーザ加工装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、レーザ光源を内部に備えたハウジングと、前記ハウジングに設けられ該ハウジングの内部を冷却するためのファンユニットとを備えたレーザ加工装置において、前記ファンユニットは、前記ハウジングに着脱可能に設けられる固定部材と、該固定部材に固定されたファン部材と、該ファン部材の外側側面に設けられたカバー部材と、前記ファン部材と接続線を介して電気的に接続され給電用のハウジング側コネクタ部に着脱可能に接続されるファン側コネクタ部とを備え、該ファンユニットが前記ハウジングに正規の取付位置に取り付けられた状態において、前記ハウジング側コネクタ部と前記ファン側コネクタ部との接続及び取り外しが許容されるように構成されたことを特徴とする。
この発明では、ファンユニットがハウジングに正規の取付位置に取り付けられた状態において、ハウジング側コネクタ部とファン側コネクタ部との接続及び取り外しが許容されるため、ハウジングから取り外された状態でのファンユニットの駆動を防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ加工装置において、前記ハウジングには、前記ハウジング側コネクタ部が着脱可能な取付孔が形成され、前記ファンユニットは、前記ハウジングに正規の取付位置に取り付けられた状態において、前記ファン側コネクタ部が前記ハウジングの取付孔と対向するように構成され、前記ハウジング側コネクタ部は、前記取付孔に挿通された状態で前記ファン側コネクタ部と接続可能に構成されたことを特徴とする。
この発明では、ハウジング側コネクタ部は、ハウジングの取付孔に挿通された状態でファン側コネクタ部と接続されるため、各コネクタ部同士を非接続とした後でないとファンユニットを取り外せないように構成することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のレーザ加工装置において、前記ファンユニットは、その吸排方向に着脱可能に構成されたことを特徴とする。
この発明では、ファンユニットを吸気又は排気のための空いたスペースから取り付けることができ、その結果、ファンユニットの吸排スペース以外のスペースを効率的に使うことが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、前記ハウジング側コネクタ部は、前記ハウジングに固定され、前記ファン側コネクタ部は、固定された前記ハウジング側コネクタ部に対して着脱可能に構成されたことを特徴とする。
この発明では、ファンユニットがハウジングに正規の取付位置に取り付けられた状態において、ハウジング側コネクタ部とファン側コネクタ部との接続及び取り外しが許容されるように構成可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、前記ファンユニットの着脱方向と、前記ハウジング側コネクタ部及び前記ファン側コネクタ部同士の着脱方向とが直交するように構成されたことを特徴とする。
この発明では、ファンユニットの取付方向と各コネクタ部同士の着脱方向とが直交するように構成されるため、各コネクタ部を非接続とした後でないとファンユニットを取り外せないように構成することが可能となる。
従って、上記記載の発明によれば、ハウジングから取り外された状態でのファンユニットの駆動を防止することができる。
以下、本発明をレーザマーキング装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のレーザマーキング装置1は、ハウジング2内部にレーザ光源3を備えてなる本体部4と、本体部4の先端部(前部)に設けられたヘッド部5とからなる。本体部4のハウジング2内部には、レーザ光源3の発振を制御するための制御部6が設けられている(図3参照)。レーザ光源3から出射されたレーザ光は、レーザマーキング装置1の内部に設けられた一対のガルバノミラー(図示略)により走査され、ヘッド部5に設けられた収束レンズ7を介してワークWに照射される。これにより、ワークWに対して文字・記号・図形等のマーキングが行うことが可能となっている。
図2及び図3に示すように、本体部4のハウジング2は、幅方向の側面部分(図1における手前側の側面)が一部開口しており、該側面部分における内側にはベース部材2aを備えている。ベース部材2aには、本体部4の内部を冷却するためのファンユニット11を取り付けるためのファンユニット取付部12が形成され、このファンユニット取付部12は、ベース部材2aにネジ13により締結固定される被覆部材2bにて覆われるようになっている。尚、ファンユニット取付部12は、本体部4の前後方向中央部に位置するように形成されている。
図3に示すように、ファンユニット取付部12には、開口部12aが形成されており、該開口部12aを覆うようにファンユニット11が取り付けられるようになっている。ファンユニット11は、ファンユニット取付部12に対し着脱可能な固定部材としてのファンベース21と、ファンベース21に固定されたファン部材22と、ファン部材22の一側面に装着された網状のファンカバー23(カバー部材)とを備えている。
ファン部材22は、ファン本体22aと、そのファン本体22aを回転可能に支持するとともに該ファン部材22を回転駆動させる駆動部22bと、駆動部22bに接続線24を介して電気的に接続されたファン側コネクタ部25と有している(図4参照)。尚、接続線24は、ファンベース21に設けられた支持部材21a(結束部材)に挿通されている。また、前記ファンカバー23は、ファン部材22の外側側面(被覆部材2bを外した状態で露出する側の側面)に設けられている。
ファンベース21は、ファン部材22が取り付けられる座面部31と、座面部31の両側(本体部4の前後方向における両側)から本体部4の幅方向にそれぞれ延びる側壁部32とを有している。座面部31には、本体部4の幅方向に突出する4つの挿通部33が形成され、各挿通部33は、ファン部材22の駆動部22b及びファンカバー23に挿通されている。そして、各挿通部33にナット34が締結されることで、ファン部材22及びファンカバー23がファンベース21に固定されている。尚、ファンベース21の座面部31には、ファン本体22aと略同等のサイズの開口部(図示略)が形成されている。
ファンベース21の各側壁部32の下端には、係止凹部41が形成されており、各係止凹部41には、ファンユニット取付部12の下部両側方にそれぞれ形成され互いに向かい合う方向に突出する係止凸部42が係止されるようになっている。また、各側壁部32には、本体部4の前後方向に延びる取付座部32aが形成されている。各取付座部32aには、ファンユニット固定用ネジ43(本実施形態では計4つ)が挿通され、該ネジ43はハウジング2のベース部材2aに締結される。これにより、ファンベース21がベース部材2aに固定されるようになっている。このようなファンユニット11では、ファンベース21の各係止凹部41をファンユニット取付部12の各係止凸部42に係止させた後、ベース部材2a側に回動させて取り付けることが可能となっている(図5参照)。即ち、ファンユニット11は、その吸排方向(本実施形態においては、本体部4の幅方向)に着脱可能となっている。これにより、ファンユニット11を吸気又は排気のための空いたスペースから取り付けることが可能となっている。
図4に示すように、ハウジング2のベース部材2aの上端部には、本体部4の上下方向と直交する面を有するフランジ部44が形成されている。フランジ部44には、制御部6と図示しない接続線にて電気的に接続されたハウジング側コネクタ部45が挿通されて固定される取付孔44aが形成されている。
ハウジング側コネクタ部45は、取付孔44aに固定された状態で前記ファン側コネクタ部25と接続されている。詳しくは、ハウジング側コネクタ部45は、ファン側コネクタ部25に形成された挿入穴(図示略)に挿入され、これにより各コネクタ部25,45は、互いに電気的に接続されるようになっている。そして、制御部6は、図示しない外部電源からの電力をハウジング側コネクタ部45及びファン側コネクタ部25を介してファン部材22に供給し、これにより、ファン部材22のファン本体22aが回転駆動されるようになっている。
また、各コネクタ部25,45は、上下方向に着脱可能に構成されている。即ち、各コネクタ部25,45の着脱方向は、ファンユニット11の着脱方向(ファンユニット11がハウジング2に近接した状態における着脱方向)に対して直交するように構成されている。
上記のようなレーザマーキング装置1において、ファンユニット11を本体部4に取り付ける際には、図5に示すように、ファンベース21の各係止凹部41をハウジング2のベース部材2aの各係止凸部42に係止させ、ファンユニット11を係止凸部42を中心にハウジング2側に回動させてファンユニット取付部12に嵌め込む。これにより、ファンユニット11が正規の取付位置(図2に示す位置)に配置される。その後、ファンユニット11は、各ファンユニット固定用ネジ43にてベース部材2aに締結固定される。
ここで、ファン側コネクタ部25は、ファンユニット11が正規の取付位置に配置された状態において、ベース部材2aの取付孔44aと上下方向に対向する。これにより、ハウジング側コネクタ部45とファン側コネクタ部25との接続は、ファンユニット11が正規の取付位置に配置された時に初めて許容されるようになっている。ファンユニット11を正規の取付位置に配置した後、ファン側コネクタ部25が、ベース部材2aの取付孔44aに挿通固定されたハウジング側コネクタ部45に接続され、制御部6からファン部材22への給電が可能な状態となる。
このように、本実施形態のレーザマーキング装置1では、ファンユニット11が単独の状態(正規の取付位置に取り付けられていない状態)では、各コネクタ部25,45同士を接続できず、ファン部材22への給電が不能なため、ファン部材22が駆動されないようになっている。
また、ファンユニット11を本体部4から取り外す際には、各ファンユニット固定用ネジ43を外した後、ファンユニット11を上端部側から外すようになっている。これは、ファンユニット11の下端部の各係止凹部41がハウジング2側の各係止凸部42に係止されており、ファンユニット11を下端部側から取り外せないようになっているためである。ここで、ファン側コネクタ部25には、ハウジング側コネクタ部45が挿入されており、該ハウジング側コネクタ部45はベース部材2aの取付孔44aに挿通されて固定されている。即ち、ファン側コネクタ部25をハウジング側コネクタ部45から取り外さない限り、ファンユニット11をファンユニット取付部12から取り外すことができず、これにより、ファンユニット11の単独の状態での駆動が防止されるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、ファンユニット11がハウジング2を構成するベース部材2aに正規の取付位置に取り付けられた状態において、ハウジング側コネクタ部45とファン側コネクタ部25との接続及び取り外しが許容されるため、ハウジング2から取り外された状態でのファンユニット11の駆動を防止することができる。
(2)本実施形態では、ハウジング側コネクタ部45は、ベース部材2aの取付孔44aに挿通された状態でファン側コネクタ部25と接続されるため、各コネクタ部25,45同士を非接続とした後でないとファンユニット11を取り外せないように構成することが可能となる。
(3)本実施形態では、ファンユニット11がその吸排方向に着脱可能に構成されるため、ファンユニット11を吸気又は排気のための空いたスペースから取り付けることができ、その結果、ファンユニット11の吸排スペース以外のスペースを効率的に使うことが可能となる。
(4)本実施形態では、ハウジング側コネクタ部45は、ベース部材2aに固定され、ファン側コネクタ部25は、固定されたハウジング側コネクタ部45に対して着脱可能に構成されるため、ファンユニット11がベース部材2aに正規の取付位置に取り付けられた状態において、ハウジング側コネクタ部45とファン側コネクタ部25との接続及び取り外しが許容されるように構成可能となる。
(5)本実施形態では、ファンユニット11の取付方向と各コネクタ部25,45同士の着脱方向とが直交するように構成されるため、各コネクタ部25,45を非接続とした後でないとファンユニット11を取り外せないように構成することが可能となる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ハウジング側コネクタ部45はベース部材2aの取付孔44aに固定されたが、これに限定されるものではなく、取付孔44aに着脱可能に取り付けることが可能な構成として、ファンユニット11を正規の取付位置に配置した後にハウジング側コネクタ部45を取付孔44aに装着するようにしてもよい。
・上記実施形態では、ファンユニット11は、正規の取付位置に配置された後、ファンユニット固定用ネジ43にて固定されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、ハウジング2等に回動可能な係合部を設け、ファンユニット11を正規の取付位置に配置した後に、係合部を回動させてファンユニット11と係合させることで、該ファンユニット11を固定するように構成してもよい。
・上記実施形態では、ファンユニット11を係止凸部42中心に回動させてファンユニット取付部12に取り付ける回動式としたが、これ以外に例えば、スライド式としてもよい。
・上記実施形態において、接続状態のファン側コネクタ部25又はハウジング側コネクタ部45を少なくとも1つのファンユニット固定用ネジ43の幅方向外側に配置して、該ネジ43の取り外しができないように構成してもよい。このような構成によれば、各コネクタ部25,45同士を外した状態で初めて、ファンユニット固定用ネジ43を外すことが可能となる。
・上記実施形態では、本発明をレーザマーキング装置1に適用したが、これ以外のレーザ加工装置に適用してもよい。
本実施形態のレーザマーキング装置を示す斜視図。 本体部を示す分解斜視図。 本体部を示す分解斜視図。 各コネクタ部周辺の斜視図。 ファンユニットの着脱態様を説明するための斜視図。
符号の説明
1…レーザ加工装置としてのレーザマーキング装置、2…ハウジング、2a…ハウジングを構成するベース部材、3…レーザ光源、11…ファンユニット、21…固定部材としてのファンベース、22…ファン部材、23…カバー部材としてのファンカバー、24…接続線、25…ファン側コネクタ部、44a…取付孔、45…ハウジング側コネクタ部。

Claims (5)

  1. レーザ光源を内部に備えたハウジングと、前記ハウジングに設けられ該ハウジングの内部を冷却するためのファンユニットとを備えたレーザ加工装置において、
    前記ファンユニットは、前記ハウジングに着脱可能に設けられる固定部材と、該固定部材に固定されたファン部材と、該ファン部材の外側側面に設けられたカバー部材と、前記ファン部材と接続線を介して電気的に接続され給電用のハウジング側コネクタ部に着脱可能に接続されるファン側コネクタ部とを備え、該ファンユニットが前記ハウジングに正規の取付位置に取り付けられた状態において、前記ハウジング側コネクタ部と前記ファン側コネクタ部との接続及び取り外しが許容されるように構成されたことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ加工装置において、
    前記ハウジングには、前記ハウジング側コネクタ部が着脱可能な取付孔が形成され、
    前記ファンユニットは、前記ハウジングに正規の取付位置に取り付けられた状態において、前記ファン側コネクタ部が前記ハウジングの取付孔と対向するように構成され、
    前記ハウジング側コネクタ部は、前記取付孔に挿通された状態で前記ファン側コネクタ部と接続可能に構成されたことを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレーザ加工装置において、
    前記ファンユニットは、その吸排方向に着脱可能に構成されたことを特徴とするレーザ加工装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
    前記ハウジング側コネクタ部は、前記ハウジングに固定され、
    前記ファン側コネクタ部は、固定された前記ハウジング側コネクタ部に対して着脱可能に構成されたことを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
    前記ファンユニットの着脱方向と、前記ハウジング側コネクタ部及び前記ファン側コネクタ部同士の着脱方向とが直交するように構成されたことを特徴とするレーザ加工装置。
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