JP2010104762A - 暖房便座 - Google Patents

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貴夫 島津
Tomoko Yoshinaga
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Abstract

【課題】確実に簡単に上ケースと下ケースを接合出来て、組立性に優れ、便座内部への水の侵入を防ぎ衛生的に使用できる暖房便座を提供することを目的とする。
【解決手段】便器上に戴置し、加熱手段である便座ヒータ26Aを内部空間に備えた便座20であって、使用者が着座する環状の着座面を有する上ケース21と、前記便器面に対向する下ケース22とを備え、前記上ケース21と前記下ケース22とを内部に空洞部を有して接合し、前記下ケースに設けた爪形状突起部22jとリブ形状突起部22iからなる係止部にて前記上ケースと前記下ケースを接合することを特徴とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、暖房機能を有する便座に関するものである。
従来のこの種の暖房便座では、上ケースと底板いずれか一方の内縁部及び外縁部に凸状リブを全周に渡って形成し、他方の内縁部及び外縁部に前記凸状リブと嵌合するスリットを形成するリブを設け、前記スリットを形成する外側のリブに水抜き部を設けたものであった(例えば特許文献1参照)。
図11は、特許文献1に記載された従来の暖房便座の断面図を示すものであり、環状の便座1は上ケース2と底板3で構成されており、上ケース2の内側面部と外側面部のそれぞれの下面には2本のリブ4が設けられ、前記2本のリブ4によりスリット5が形成されている。一方、底板3の内縁部と外縁部の上面には1本のリブ6が形成されており、スリット5とリブ6を嵌合させると水抜き部7が形成される構成となっている。
特開2004−283428号公報
しかしながら、上記従来の構成では、上ケースと底板の嵌合状態での接合部分には、水抜きのための水抜き部7により隙間が開いており、見栄えが悪く、また隙間に汚れが溜まることにより不衛生であった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、見栄えが良く、衛生的で、単純な構成で確実に簡単に上ケースと下ケースを接合出来、且つ便座内部の水密性を保った暖房便座を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、便器に載置される暖房便座であって、前記暖房便座の便座部は、使用者が着座する環状の着座面を有する上ケースと、前記便器面に対向する下ケースとを備え、前記上ケースと前記下ケースとを内部に空洞部を有して接合し、前記下ケースに設けた爪形状突起部とリブ形状突起部からなる係止部にて前記上ケースと前記下ケースを接合することを特徴としたものである。この構成によって、確実に簡単に上ケースと下ケースを接合出来て、組立性に優れ、便座内部への水の侵入を防ぐことが出来る。
本発明の暖房便座は、確実に簡単に上ケースと下ケースを接合出来て、組立性に優れ、便座内部への水の侵入を防ぐことが出来るので、便座内部の空洞部から便座装置本体内に設けた便座装置として機能するための各種の電気部品等に対する防水構成を実現し、トイレ室という水や汚水や排泄物等の水分の浸入可能性の高い環境下で使用されても不具合なく、また、衛生的な暖房便座とすることができる。
第1の発明は、便器に載置される暖房便座であって、前記暖房便座の便座部は、使用者が着座する環状の着座面を有する上ケースと、前記便器面に対向する下ケースとを備え、前記上ケースと前記下ケースとを内部に空洞部を有して接合し、前記下ケースに設けた爪形状突起部とリブ形状突起部からなる係止部にて前記上ケースと前記下ケースを接合する
ことを特徴としたので、下ケースに設けた爪形状突起部とリブ形状突起部からなる係止部により、上ケースと下ケースの嵌合の際の位置決めが下ケースに設けたリブ形状突起部で容易に出来、位置決めをした上で爪形状突起部により上ケースと下ケースが係止され、簡単に且つ確実に上ケースと下ケースが接合出来る。
第2の発明は、特に、第1の発明の下ケースに設けた爪形状突起部について、爪の方向が便座形状の内側に向かって爪形状が形成されている爪形状突起部と便座形状の外側に向かって爪形状が形成されている爪形状突起部が併用することで、便座形状により製造時の変形し易い箇所や使用者が便座に着座した際に変形しやすい箇所に応じて爪の方向を変えることで、上ケースと下ケースの組立時の接合性の向上と、便座を使用者が使用する際、荷重を受けた際の接合性の確保が出来る。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の下ケースに設けた爪形状突起部について、便座形状の後方背面部は爪の方向が前記便座形状の内部の内側に向かって爪形状が形成されている爪形状突起部が配置され、便座形状の外周部及び内周部は便座形状の外側に向かって爪形状が形成されている爪形状突起部が配置されていることで、便座形状の外周部及び内周部は上ケースと下ケースの組立時の接合性の向上が可能で、便座形状の後方背面部は使用者が便座に着座した際の荷重を受けることで、上ケースと下ケースの接合部が便座形状の外側に開こうとする力が発生しても、それと相反する爪形状突起部の爪の方向により、接合性がより強固なものになる。
第4の発明は、特に、第1から第3の発明の下ケースの爪形状突起の爪部が係止する為のフランジ部を設けたことで、上ケースと下ケースの接合が確実且つ容易に出来、又、下ケースとの接合面にシール材を配置し、シール材を確実に圧縮し便座内部の水密性を向上させる為に有効である。
第5の発明は、特に、第1から第4の発明の着座部を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、使用者のトイレ室への入室または接近を検知する人体検知手段を備え、使用者の入室または接近を検知する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記人体検知手段により人体を検知すると前記加熱手段による着座部の昇温を開始することを特徴とするものである。この構成によって、急速に昇温する暖房便座において、便座の着座部を有する上ケースの熱容量を下げて着座部の昇温性能を向上させるため、上ケースの材料をアルミまたは金属などで、厚みを薄くして構成したとしても、下ケースとの勘合が確実で、水密構造とした便座とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における暖房便座の斜視図である。図1に示すように、便座装置本体の暖房便座はトイレ室内に設置した便器10に本体11が取り付けられており、この本体11に環状の便座20および便蓋12が回動自在に設けられている。13は人体検知手段である人体検知センサで、トイレ室の壁などに貼付け、トイレ室への使用者の入室を検知したり、暖房便座が搭載された便器10への使用者の接近を検知する。
本体11には、図示しないが、人体検知センサ13からの信号を受信して、暖房便座の加熱手段である便座ヒータ26Aのチューブ状ヒーターへの通電を制御する制御手段が内装されている。
図2は暖房便座の便座部の上面図であり、図3は、図2の暖房便座の便座部の分解斜視
図であり、図4から図10までは図2に示した便座20のA−A断面図からG−G断面図で、それぞれの断面詳細図により、組立てと水浸入防止等に優れた本発明の便座20を構成する上ケース21と下ケース22の接合構造を示すものである。
なお、便座20の上ケース21と下ケース22の接合構造は、図2に示す縦方向の中央線(図示せず)を境にして、右側と左側とは同じ構造なので、主として右側における接合構造を中心にして以下に説明する。
また、図3において、矢印実線の先端の2個の丸枠の中に示した図は上ケース21の1点鎖線で囲んだ接合片21dに設けた固定穴21gの拡大と下ケース22の爪形状突起22hの拡大をそれぞれ示したものである。
図2、図3に示すように、便座20は、環状で略楕円形状の上ケース21と下ケース22を接合して構成され、断面略アーチ形状の上ケース21は厚み0.8〜1.0ミリのアルミニウム合金の板材或いは厚み0.3〜0.6ミリの鉄の板材をプレス加工して成形したものである。
そして、上ケース21の上面である使用者が腰掛ける座面21n(図10、着座面ともいう)は、上ケース21が断面略アーチ形状としたものの、図2に示す上ケース21の上側程、つまり後方になる程、上ケース21が環状に形成されて生じる中央部の略楕円形状の穴部分20aに向かっての傾斜角度を大きくして着座感を良くしている。したがって、使用者が着座したときの座面21nに対する荷重方向は上ケース21の後ろ側の座面21nでは穴部分20a側へ、つまり内側になり気味である。
また、上ケース21の座面21nになる環状部を構成する内外の側面を成すところの外周縁21a、内周縁21b及び後方背面縁21cの全周下端には、それぞれ外周縁21a、内周縁21b、後方背面縁21cの下端を一体に内側へ直角に折り曲げて所定幅の帯状の接合片21d(図4、図5)、21e(図6、図7)及び21f(図8、図9)を設けてある。
また、上ケース21の外周縁21a、内周縁21b、後方背面縁21cの各接合片21d、21e、21fには、上ケース21と下ケース22とが接合する際に、上ケース21、下ケース22の接合位置決めをする下ケース22のリブ状突起(後述する)が嵌る接合位置決め用の複数の固定穴21g、21h、21iが、前記リブ状突起の数に合わせて設けてある。
すなわち、上ケース21の外周縁21aの接合片21dには、所定の間隔をおいて略前側と、略中央部と、略後側である座面21nが急に上向き傾斜となる下部分とにそれぞれ略長円形の固定穴21g(図5)、内周縁21bの接合片21eには所定の間隔をおいて略前側と、略後側とに略長円形の固定穴21h(図7)及び後方背面縁21cの接合片21fには、所定の間隔おいて接合位置決め用の略長円形の固定穴21i(図9)が設けてある。
また、上ケース21は、図2において、図面にむかって、上方が便座後方、下方が便座前方向となるが、便座の後方背面である後方背面縁21cの接合片21fには、上ケース21と下ケース22とが接合して一体になり、両者が外れないようにするため、下ケース22の爪形状突起(後述する)が係合する、上記した接合位置決め用の固定穴21iの配置位置の略中間部分と両側に位置して略長方形の3個の係止穴21j(図8)が設けてある。
一方、図3、図4、図5、図8に示すように下ケース22は樹脂製で、下ケース22の内外の側面と背面を成す外周縁22a、内周縁22b及び後方背面縁22c(図3)の上端面の全体には、上ケース21と下ケース22とが接合する際に、上ケース21の接合片21d、21e及び21fと当接する当接部22d、22e及び22fが一体に形成してある。
また、下ケース22の外周縁22a、内周縁22b、後方背面縁22cの各当接部22d、22e、22fの内側端部には、上ケース21と下ケース22とが接合する際に、上ケース21の外周縁21a、内周縁21b、後方背面縁21cの各接合片21d、21e、21fの固定穴21g、21h、21iに嵌り、接合した上ケース21、下ケース22の接合位置決めをする近接した2個で一組のリブ形状突起22g、22i、22kが形成されている。
すなわち、下ケース22の外周縁22aの当接部22dの内側端部には、上ケース21の接合片21dの固定穴21gに対応する箇所に位置決め用のリブ形状突起22g(図3、図5)が設けてある。
また、下ケース22の外周縁22aの当接部22dの内側端部には、近接して並設した一組のリブ形状突起22g、22gの略中間部分の任意の箇所に位置して、上ケース21と下ケース22とが接合して一体になり、両者が外れないようにするため、上ケース21の接合片21dが乗り越えて下側から係り止めする、上端から下端にかけて徐々に便座20の外側方向に傾斜した傾斜面222hを有する爪形状が形成された爪形状突起22h(図4)が左右の外周縁22aの2個づつ計4個(図3)と、同じく爪形状突起22h(図4)が便座の後方よりのリブ形状突起22gの後傍に左右の外周縁22aの1個づつ計2個2個(図3)と、同じく爪形状突起22h(図4)が便座の前部分に4個(図3)とがそれぞれ配置されている。
図3、図6、図7に示すように、下ケース22の内周縁22bの当接部22eの内側端部には、上ケース21の内周縁21bの固定穴21hに対応する箇所に、接合した上ケース21と下ケース22の接合位置決め用のリブ形状突起22iが設けてある。
また、下ケース22の内周縁22bの当接部22eの内側端部には、リブ形状突起22iの略中間部分の任意の箇所に位置して、上ケース21と下ケース22とが接合して一体になり、両者が外れないようにするため、上ケース21の接合片21eが乗り越えて下側から係り止めする、爪形状突起22hと同じ形態の爪形状突起22jが5個(図3)配置されている。
図3、図8、図9に示すように、下ケース22の後方背面縁22cの当接部22fの内側端部には、上ケース21の後方背面縁21cの接合片21fの固定穴21iに対応する箇所に、接合した上ケース21と下ケース22の接合位置決め用のリブ形状突起22k(図9)が当接部22fの内側端部の真中の両側にそれぞれ配置されている。
また、下ケース22の後方背面縁22cの当接部22fの内側端部には、上ケース21の接合片21fの3個の係止穴21jに対応する箇所に位置して、上ケース21と下ケース22とが接合して一体になり、両者が外れないようにするため、上ケース21の接合片21fの係止穴21jが嵌り係り止めする、爪形状突起22hと同じ形態の便座20の内側方向に爪形状が形成された爪形状突起22l(図)8が、当接部22fの内側端部の真中と両端に計3個が夫々配置されている。
上ケース21の外周縁21aの接合片21d、内周縁21bの接合片21e及び後方背
面縁21cの接合片21fと、これらに対応して設けた下ケース22の外周縁22aの当接部22d、内周縁22bの当接部22e及び後方背面縁22cの当接部22fが互いに当接した状態で組み合わさり、上ケース21の外周縁21aの接合片21dの固定穴21gにリブ形状突起22gが挿入される。
そして、上ケース21の内周縁21bの接合片21eの固定穴21h(図7)に下ケース22のリブ形状突起22iが挿入され、上ケース21の後方背面縁21cの接合片21fの固定穴21i(図9)に下ケース22の後方背面縁22cの当接部22fのリブ形状突起22k(図9)がそれぞれ挿入され、上ケース21の後方背面縁21cの接合片21fの係止穴21j(図8)には、下ケース22の後方背面縁22cの当接部22fの爪形状突起22l(図8)が夫々挿入されて係り止めされる。
これにより、上ケース21と下ケース22とが、接合の位置決めがされた状態となる。続いて、上ケース21の外周縁21aの接合片21dの内側端部21k(図4)が傾斜面222hに案内されるとともに、下ケース22の爪形状突起22hが樹脂製なので、爪形状突起22hが内側へ逃げることで爪形状突起22hを乗り越えて爪形状突起22hの下面に係止し、これと同じように作用して上ケース21の内周縁21bの接合片21eの内側端部21lが下ケース22の爪形状突起22jに、また、同じようにして上ケース21の後方背面縁21cの接合片21fの係止穴21j(図8)が下ケース22の爪形状突起22lにそれぞれが係止することで、上ケース21と下ケース22は確実に固定される。
上ケース21の外周縁21aの接合片21dと後方背面縁21cの接合片21fは連続した1枚の面形状(帯状)で形成されており、下ケース22の外周縁22aの当接部22dに設けた溝22m(図4)と後方背面縁22cの当接部22fに設けた溝22n(図9)は、便座20の下ケース22の外周形状に沿う当接部22d、22fの内側に連続して形成されている。
この溝22m、22nに少なくとも1種類のシール材或いは複数のシール材23を挿入している。シール材23の形状は例えば、円筒形のチューブ形状や、四角柱形状であってもよい。
また、下ケース22の内周縁22bの当接部22e(図6)には溝22oが設けてある。この溝22oにも同様に少なくとも1種類のシール材或いは複数のシール材24を挿入している。
上ケース21の接合片21d、21e(図4、図6)及び21f(図8)と下ケース22の当接部22d、22e(図4、図6)及び22f(図8)が互いに当接した状態で組み合わさり、上ケース21の外周縁21aの接合片21dの内側縁部21k(図4)に爪形状突起22h、上ケース21の内周縁21bの接合片21eの内側縁部21l(図6)に爪形状突起22j、後方背面縁21cの接合片21fの係止穴21j(図8)に爪形状突起22lが夫々が係止した状態で、溝22m、22nに挿入されたシール材23は、図10に示すように上ケース21の接合片21dと21fで圧縮され、溝22oに挿入されたシール材24は上ケース21の接合片21eで圧縮され、便座20の内部への水侵入を防ぎ、水密性を確保する構成となっている。
図10において、上ケース21の座面21nと内側の反対面21m(空洞部25を形成する上ケースの面)には、着座部を加熱する発熱体としてチューブ状ヒータ26を挟持したアルミ箔からなる便座ヒータ26Aが貼り付けられており、チューブ状ヒータ26は本体11内に設置した制御部(図示せず)により通電を制御出来る構成となっている。
以上のように構成された暖房便座について、以下その動作、作用を説明する。
便座ヒータ26Aを座面21nの裏面に貼り付けた上ケース21と接合片22d、22e及び22fに設けた溝22m、22n及び22oにシール材23及び24を挿入した下ケース22を重ね合わせ、上ケース21の接合片21d、21e及び21fと下ケース22の当接部22d、22e及び22fが互いに当接した状態で組み合わさり、外周縁21aの接合片21dの固定穴21gにリブ形状突起22g挿入され、内周縁21bの接合片21eの固定穴21hにリブ形状突起22i挿入され、後方背面縁21cの接合片21fの固定穴21iにリブ形状突起22k、係止穴21jに爪形状突起22lが夫々挿入される。これにより、ケース21と下ケース22の位置決された状態となる。
上ケース21の外周縁21aの接合片21dの内側端部21k(図4)に便座20の外側方向に爪形状が形成された爪形状突起22h、内周縁21bの接合片21eの内側端部21l(図6)に便座20の外側方向に爪形状が形成された爪形状突起22j、後方背面縁21cの接合片21fの係止穴21j(図8)に便座20の内側方向に爪形状が形成された爪形状突起22lが夫々が係合した状態で、溝22m、22nに挿入されたシール材23は、上ケース21の接合片21dと21fで圧縮され、溝22oに挿入されたシール材24は上ケース21の合片21eで圧縮され、便座20の内部への水侵入を防ぎ、水密性を確保出来るので、便座20の空洞部25に設置したチューブ状ヒータ26等の電気部品の保護が出来る。
便座20を成す下ケース22の外周縁部22aの爪形状突起22h及び便座20を成す下ケース22の内周縁部22bの爪形状突起22jを便座20の外側方向に傾斜面(図3に示す222h)を有する爪形状に形成することと、リブ形状突起22g及び22iを併用することで、上ケース21と下ケース22との嵌合組立性及び接合性の向上が出来る。
すなわち、下ケース22の左右の内外周縁の当接部に設けた爪形状突起22h、22iは、図3に示すように上下ケース21、22の接合時の位置決めするリブ形状突起22g、22iと交互に配列したので、上ケース21の左右の内外周縁の当接片21d、21eとの係り止めが確実になる。
つまり、上ケース21の左右の内外周縁の接合片に設けた固定穴21g、21hに嵌った位置決め用のリブ形状突起22g、22iが爪形状突起と一つおきにあるため、これにより、上下ケース21、22の接合時において、それぞれの爪形状突起22h、22iの形成バラツキによる内側への動きのバラツキが規制されて互いに干渉しなくなり、上ケース21の左右の内外周縁の当接片21d、21eとの係り止めが安定する。
例えば、上記した位置決め用のリブ形状突起と固定穴がなく、単に爪形状突起のみが比較的に長い下ケース22の左右の内外周縁の当接部に設けた場合は、爪形状突起のそれぞれの形成バラツキ等により、上下ケース21、22の接合時において隣接する爪形状突起同士の内側への動きに差ができ、上ケース21の左右の内外周縁の当接片との係り止めが安定しなくなる恐れがある。
また、爪形状突起22hは、下ケース22の前側部分においては大きな曲がりなので、上記した位置決め用のリブ形状突起と固定穴がなくても、上ケース21の前側部分の当接片21d、21eとの係り止めが安定する。
さらに、下ケース22の後方背面縁22fのリブ形状突起22kは、固定穴21iに嵌り位置決め成し、そして、リブ形状突起22kの両側に配置された3個の爪形状突起22l(図3)も、上ケース21の後方背面縁21cの接合片21fの係止穴21jに係合す
るので、上下ケース21、22の接合時において、上記したリブ形状突起22kと固定穴21iの嵌合による位置決めと、上記した爪形状突起22lと係止穴21jに係合により、上ケース21が前方へずれたりするのが軽減され組み立てやすくなり、さらに、これら部分である便座20の後側を先に接合して組み立ての基点にし、それから下ケース21の中程、前側の順序で接合することも可能になり、組み立て易くなる。
下ケース22に設けたリブ形状突起は便座の外形形状に沿って、細長形状とすることで、相対する上ケースの接合面に設けた固定穴の幅を小さくすることが出来、爪形状突起を便座形状の外側方向に爪形状を形成することで、上ケース21の当接面の幅を最小限に留めることが出来る為、上ケース21の座面21nと反対面21mにロスなくチューブ状ヒーター26が貼り付けることが出来るので、座面21n全体を均一に温めることが出来る。
又、下ケースは樹脂部品の為、下ケースの形状により、成形時に変形する場合が多く、変形が予想される箇所の爪形状突起の爪形状の方向を便座外側に向くように設置すれば、下ケースが成形時に変形した場合でも上ケースとの組立性を損なわず、且つ接合性に対しても有効である。
便座20の後方背面縁部の爪形状突起22lの爪形状の方向を便座20の空洞部の内側方向に向けることで、使用者が着座した時に荷重を受けて、上ケース21と下ケース22が便座形状の外側方向に開くように変形した時に爪の嵌合が外れてしまうのを防ぐことが出来る。
上記した本実施の形態の暖房便座は、以下のように使用される。人体検知センサ13による使用者の入室または便座への接近を検知しないときは、暖房便座の着座面温度を使用者の所望する暖房設定温度には保温せず、人体検知センサ13による検知によって便座ヒータ26Aの昇温を開始する。そして、着座に必要なときのみ、暖房設定温度に昇温するので、暖房設定温度で保温する必要がないため、非常に省エネルギーが実現できる。
急速な昇温を実現するための構成として、便座ヒータ26Aの昇温性能を向上させるとともに、着座部の熱容量を小さくし、熱伝導性のよい材料で構成することで、昇温性能を向上させる必要があるが、本実施の形態では厚み0.8〜1.0ミリのアルミニウム合金の板材或いは厚み0.3〜0.6ミリの鉄の板材をプレス加工して成形したものを使用している。
この材料と薄さにすることで、十分な昇温速度を実現したものであるが、上ケース21のみ、この材料で構成し、下ケース22は従来どおりの樹脂により構成し、上下のケースを接合して便座枠体として使用時の着座荷重への耐久性を備えた強度と、製造時のばらつきの影響を最小限として組み立て性を損なわない構成とする必要がある。
また、本実施の形態では着座部の加熱手段としての便座ヒータ26Aを上ケース21の空洞部の内側面21mに貼り付けているので、空洞部内部を水密構造とし、加熱部を有する部分の防水を確実とし、汚水や洗浄水などの飛び散りによる水分の浸入などによる不衛生な状態が発生することも防止できる。
特に上ケース21は、使用者の着座時には、体重を支えてうける変形が生じるが、これに対する変形の方向を予め加味した接合部の凸方向に極性を設けた爪形状突起部を有して、十分に耐久性のある上下のケース21、22の接合が可能となる。
以上のように、本発明にかかる暖房便座は、接合部の組立性、接合性を向上し、防水性能を高めることができるので、他の水回り機器の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態における暖房便座を便器に載置した場合の外観斜視図 同実施の形態における暖房便座の便座部の上面図 同実施の形態における暖房便座の便座部分解斜視図 同実施の形態における暖房便座の図2におけるC−C断面図 同実施の形態における暖房便座の図2におけるE−E断面図 同実施の形態における暖房便座の図2におけるB−B断面図 同実施の形態における暖房便座の図2におけるF−F断面図 同実施の形態における暖房便座の図2におけるA−A断面図 同実施の形態における暖房便座の図2におけるG−G断面図 同実施の形態における暖房便座の図2におけるD−D断面図 従来の暖房便座の要部断面図
20 便座
21 上ケース
22 下ケース
23、24 シール材
25 空洞部
26 チューブ状ヒーター
26A 便座ヒータ

Claims (5)

  1. 便器に載置される暖房便座であって、前記暖房便座の便座部は、使用者が着座する環状の着座面を有する上ケースと、前記便器面に対向する下ケースとを備え、前記上ケースと前記下ケースとを内部に空洞部を有して接合し、前記下ケースに設けた爪形状突起部とリブ形状突起部からなる係止部にて前記上ケースと前記下ケースを接合することを特徴とした暖房便座。
  2. 前記下ケースに設けた爪形状突起部に於いて、爪の方向が前記便座形状の内側に向かって爪形状が形成されている爪形状突起部と便座形状の外側方向に向かって爪形状が形成されている爪形状突起部が併用されていることを特徴とする請求項1に記載の暖房便座。
  3. 前記下ケースに設けた爪形状突起部に於いて、便座形状の後方背面部は爪の方向が便座形状内側方向に向かって爪形状が形成されている爪形状突起部が配置され、便座形状の外周部及び内周部は便座形状の外側に向かって爪形状が形成されている爪形状突起部が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の暖房便座。
  4. 便座形状を形成する前記上ケースの外周部、内周部及び後方背面部の全周に前記下ケースの爪形状突起の爪部が係止する為のフランジ部を設け、前記フランジ部にシール部材を配設したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の暖房便座。
  5. 着座部を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、使用者のトイレ室への入室または接近を検知する人体検知手段を備え、使用者の入室または接近を検知する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記人体検知手段により人体を検知すると前記加熱手段による着座部の昇温を開始することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の暖房便座。
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CN113083543B (zh) * 2021-03-31 2021-12-10 上海战诚电子科技股份有限公司 一种自适应智能马桶圈面曲率的电极导电液喷头装置

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