JP2010104387A - 吸熱剤を含有するチューインガムおよび菓子組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 吸熱剤を生理学上許容されるキャリアと組み合わせて含む、可食性フィルム、チューインガムまたは菓子製品のような食用組成物であって、その吸熱剤が消費者の口腔に対し温度冷却効果を与えながらキャリアから放出されるように吸熱剤が存在している食用組成物。
【選択図】なし
Description
臭い誘発食物を摂取した後に発生することがある。 口腔は湿った暖かい環境を維持して
おり、そこでは臭いを引き起こす微生物が繁殖している。 口腔の温度は、揮発性の臭い
起因物質の揮散を促進する効果があり、特にホットな食品や液体を摂取した後には、ごく微量のそのような化合物でも人に気付かせる。
トを含む様々な製品が開発されてきた。 そのような呼気フレッシュニング製品は、臭い
発生微生物の殺滅、唾液流れの刺激および/または臭い原因物質の中和もしくはマスキングのための化合物が含まれる。 しかしながら、熱エネルギーを吸収し、口腔の温度を下
げるためのそのような製品は知られていない。
/0131990は、適当な可塑剤としてソルビトールのようなポリオールの使用を開示している。WO2001048751は、増量剤としてのソルビトールの使用を開示している。 WO20000078292は、砂糖成分の代替物としての糖アルコールの使用
を開示している。JO2000139401は、グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびプロピレングリコールから選ばれた食用可塑剤を含んでいる緩衝層を有するフィルムを開示している。W02000009095は、より大きな均質性およびより均一な溶解を増強するため、砂糖または糖アルコール増量剤を塩化カリウムと組み合わせて含む延長リリース・タブレットを開示している。
にリフレッシュ感覚と望ましい口当たりを提供する。さらに、本発明の食用組成物によって与えられた温度冷却効果は、呼吸新鮮性を増強するための臭いを引き起こす化合物の揮発性を緩和する。食用組成物は、さらに例えば呼気フレッシング剤、抗微生物剤、唾液分泌促進剤、硫黄中和剤など呼気の新鮮さを増すための所望の有効成分を含むことができる。本発明の食用組成物は、それに限定されるものではないが、典型的には可食性フィルム、チューインガムおよび菓子組成物の形のものである。
少なくとも約−5cal/gであり、典型的には約−5cal/gから−43cal/gである。
成物の中に存在するかもしれない水分子との相互作用による結晶性糖アルコールの相変態を最小限にするため、コーティング層の形として存在していることが望ましい。着色剤は所望により結晶性糖アルコールに組み入れられ得る。
ることができ、好ましくは250μmから350μmである。
添加物を含んでいる。適切なレミネラライザーには、例えば、α−リン酸三カルシウム、リン酸モノカルシウム一水和物、無水リン酸二カルシウム、リン酸二カルシウム二水和物、リン酸オクタカルシウムあるいはリン酸テトラカルシウムのようなリン酸カルシウム塩類、およびカルシウムグリセロホスフェート、およびその組み合わせを含んでいる。
れるコンシステンシー、および最終製品を作るために使用される他のコンポーネントのような様々な要因に依存して変化する。可食性フィルム形成剤の量は、可食性フィルムの質量の約0.01質量%から99質量%、好ましくは約30質量%から80質量%、より好ましくは約40質量%から70質量%までで変化し得る。
から約15質量%、好ましくは約2.0質量%から10質量%、さらに好ましくは可食性フィルムの約3質量%から9質量%の量で加えることができる。添加量は当業者により容易に決定され、可食性フィルムが口腔内で容易に溶解され、仕様に従って製造することができる限り、上に述べた量を超過することができる。一例として、油の全含有量は、可食性フィルム組成物を粘着性としそれによって組成物を可食性フィルムに加工することを困難にしない量でなければならない。ある具体的態様では、精油は口臭を引き起こす臭いの原因となる微生物の殺滅に相乗的に有効な量で組み合わせられる。
、1回の口内洗浄に推薦されたリステリン(登録商標)ブランドの口内洗浄液 (つまり20mL)の量より可なり少なくてよい。
グリセリンあるいはペンタエリトリトールエステル、または変成ロジン例えば水素化、二量化または重合化ロジンもしくはその組み合わせを含んでいる。本発明において使用に適したエラストマー可塑剤の例は、部分的に水素化したウッドロジンのペンタエリトリトールエステル、ウッドロジンのペンタエリトリトールエステル、部分的に二量化したロジンのグリセリンエステル、重合されたロジンのグリセリンエステル、トール油ロジンのグリセリンエステル、ウッドロジンおよび部分的に水素化したウッドロジンのグリセリンエステル、およびロジンの部分水素化メチルエステル例えばアルファ・ピネンあるいはベータ・ピネンのポリマー;ポリテルペンを含むテルペン樹脂;およびそれらの組み合わせを含んでいる。可塑剤は、チューインガム組成物の約10質量%から75質量%の範囲の量で用いられ、好ましくは約45質量%から70質量%である。
ン(Lycasin)」)、水素化グルコース、水素化二糖類および/または水素化ポリサッカライドであることができ、キャリアの合計質量の約85質量%から98質量%である。重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、重炭酸カリウムあるいは塩化カリウムのような固体の塩類もまた固体のキャリアとなりうる。
.ジャクソン編のSugar Confectionery Manufacture (2版)(1995)129−168、169−188、189−216、218−234および236−256頁に見出され、これらは参照によってここに組み込まれる。
から10質量%、更に好ましくは約2.5質量%から6質量%である。
B.水溶性人口甘味料、例えば可溶性のサッカリン塩類(サッカリンのナトリウムまたはカルシウム塩類)、シクラミン酸塩類、3,4−ジヒドロ−6−メチルメチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイドのナトリウム、アンモニウムまたはカルシウム塩、3,4-ジヒドロ−6-メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイドのカリウム塩(アセスルファーム−K)、サッカリンの遊離酸形など、およびその組み合わせ;
C.L−アスパラギン酸由来の甘味料のようなジペプチド系甘味料、例えばL−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(例えば、アスパルテームおよびネオテーム(neotame))および米国特許3,492,131に記載された物質、L−アルファ−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリンおよびL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン、L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニンなど、およびその組み合わせ;
D.天然に生じる水溶性の甘味料に由来した水溶性の甘味料、例えば通常の砂糖(蔗糖)の塩素化誘導体、例えばスクラロース(sucralose)の製品記述で知られたもの:そして
E.蛋白質系の甘味料、例えばタウマトコッカスダニエリ(thaumatoccous danielli)(タウマチンIおよびII)。
提供するために利用され、この量は選択された甘味料に応じて変わる。この量は、容易に抽出可能な甘味料を使用する時には、通常組成物の0.01質量%から10質量%である。上記のカテゴリAに記述された水溶性の甘味料は、通常約0.01質量%から10質量%で、好ましくは約2質量%から5質量%である。カテゴリAの甘味料のいくつか(例えばグリシルレチン)は、甘味料の既知の甘味料能力により下記のカテゴリB−Eに述べられた量の中で使用することができる。 対照的に、カテゴリB−Eに記述された甘味料は、一般的に約0.01%質量%から10質量%、好ましくは約2質量%から8質量%、最も好ましくは約3質量%から6質量%である。これらの量は、使用される任意のフレーバーオイルから達成されたフレーバーレベルとは独立に、所望の甘味レベルを達成するために使用されることができる。
;シトロネラール;(誘導物、多くのタイプ);デカナール(柑橘果実);アルデヒドC−8(柑橘果実);アルデヒドC−9(柑橘果実);アルデヒドC−12(柑橘果実); 2−エチルブチルアルデヒド(ベリー果物);ヘキサナール、つまりトランス−2(ベリー果実);トリルアルデヒド(チェリー、アーモンド);ベラトロアルデヒド(veratraldehyde)(バニラ);2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、つまりメロナール(メロン);2−6−ジメチルオクタナール(グリーンフルーツ);および2−ドデセナール(柑橘、マンダリン);チェリー;ブドウ;その混合物;および同種のものを含んでいる。
を生産するのに有効な量で使用される。本発明で有用な着色剤は、二酸化チタンのような顔料を含み、約5質量%以下の量で組み込むことができ、約1質量%以下が好ましい。着色剤はさらに食物、医薬および化粧品に適当な天然の食品着色剤および染料を含むことができる。これらの着色剤はFD&C染料およびレーキとして知られている。前述の使用領域に許容される物質は、好ましくは水溶性で、FD&CブルーNo.2を含み、これは5,5−インジゴチンジスルフォン酸二ナトリウムである。同様に、グリーンNo.3として知られている染料はトリフェニルメタン色素を含み、4−[4−N−エチル−p-スルフォベンジルアミノ)ジフェニル−メチレン]−[1−N−エチル−N−p−スルホニウムベンジル)−2,5−シクロ−ヘキサジエンイミン]のモノナトリウム塩である。すべてのFD&CおよびD&C染料の詳細およびそれらの対応する化学構造は、Kirk-OthmerのEncyclopedia of Chemical Technology、第5巻、857−884頁にあり、このテキストは参照によってここに組込まれる。
表1に記載された成分から構成される可食性フィルムを次の方法で調製した。
〔表1〕
成分 量 (%w/w)乾燥
フィルム形成剤 40.0〜70.0
ハイドロコロイド 1.0〜5.0
可塑剤 5.0〜15.0
香料 15.0〜25.0
吸熱剤(例えばキシリトール) 5.0〜25.0
合計 100.00
表2に記載された成分から構成されるチューインガムを次の方法で調製した。
〔表2〕
成分 量 (%w/w)
ガム基剤 15〜40
吸熱剤(例えば、結晶性キシリトール) 55〜80
増量剤 5〜30
香料 0.1〜5
強力甘味料(例えばネオターム) 0.01〜0.1
可塑剤 2〜10
着色剤 0〜0.5
合計 100.00
表3に記載された成分から構成される菓子組成物を次の方法で調製した。
〔表3〕
成分 量(%w/w)
吸熱剤(例えば、結晶性キシリトール) 25〜50
ポリオールシロップ 25〜50
(例えばマルチトールシロップ、ソルビトールシロップ)
ハイドロコロイド 2〜6
可塑剤 2〜10
強力甘味料(例えばネオターム) 0.01〜0.05
香料 0.1〜5
着色剤 0〜0.5
水 1〜5
合計 100.00
Claims (9)
- 吸熱剤を生理学上許容されるキャリアと組み合わせて含み、その吸熱剤が消費者の口腔に温度冷却効果を与えながらキャリアから放出されるのに十分な量で、かつ粒子サイズが150μmから1000μmの乾燥した粒子の形態で存在しているチューインガム組成物。
- 吸熱剤が少なくとも−5cal/gの溶解熱を有する請求項1に記載のチューインガム組
成物。 - 吸熱剤が−5cal/gから−43cal/gまでの溶解熱を有する請求項2に記載のチューインガム組成物。
- 吸熱剤が多価アルコールである請求項1に記載のチューインガム組成物。
- 吸熱剤が糖アルコールである請求項1に記載のチューインガム組成物。
- 吸熱剤が糖アルコールの結晶形である請求項5に記載のチューインガム組成物。
- 糖アルコールが、キシリトール、エリトリトール、ガラクチトール、マンニトール、マルチトール、ソルビトールおよびそれらの組み合わせから成る群から選ばれる請求項5に記載のチューインガム組成物。
- 吸熱剤が、チューインガム組成物の全質量に基づき0.1質量%から70質量%までの
量で存在する請求項1に記載のチューインガム組成物。 - 吸熱剤がチューインガム組成物内に分散されている請求項1に記載のチューインガム組成物。
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