JP2010104164A - 電力品質データ収集システム、電力品質データ収集装置、電力品質データ収集方法 - Google Patents
電力品質データ収集システム、電力品質データ収集装置、電力品質データ収集方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 電力品質データ収集装置10の電力品質計算手段13は、電圧センサ11や電流センサ12からの出力を取り込み、電力品質や状態を監視する。電力品質計算手段13は、電子メール作成及び送受信機能を備えることで、イベント及び定時計測データをメールで送信する。電力品質計算手段13は、受信メールサーバ3から電子メールを受信し、電子メールの件名に設定変更を表す文字列を含む場合、添付ファイルからしきい値情報を含む設定情報を読み出し、その設定情報を記憶部14に書き込む。電力品質計算手段13は、設定変更完了を通知する電子メールを作成し、設定変更メールを送信したメールアドレスに対し送信する。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2では、計測対象の電力品質の評価指標情報を遠隔操作で自動的に効率よく収集でき、省力化が比較的簡単でデータの保存、解析を容易にすることができる電力品質監視装置が開示されている。
しかし、従来の技術では、計測点に設置される電力品質データ収集装置と、集中監視装置(センタ装置)が専用の通信回線(いわゆる専用線)で接続される場合が多いが、この場合、通信コストが大きくなるという課題がある。一方、接続回線又は接続網としてインターネットなど安価な公衆回線や公衆網を用いた場合、ネットワークセキュリティ対策(パケット監視やファイアウォールなど)に拒まれ、うまくデータ転送できないといった別の課題が発生する場合がある。また、計測点に設置される電力品質データ収集装置の設定変更の際に、作業員の移動時間と多大な稼働が発生するという別の課題もある。
また、上述の特許文献1では、遠隔から電力品質データ収集装置の設定条件を変更することはできない。また、特許文献2では、パソコン又は携帯端末にインターネット上のメールプロトコルにより警告メールを送信することは言及されているが、データ収集サーバが電子メールの内容から必要事項を抽出してデータベースに蓄積することや設定条件を変更することはできない。
本発明は、また、電力品質データ収集装置から送信された電子メールをデータ収集サーバが分類し、電子メールから必要事項や添付ファイルを抽出して、データベースやファイルサーバに格納することで、その後、ユーザがクライアント端末を操作することによりデータの閲覧、添付ファイル(波形データや画像データ等)の加工などを可能とすることを他の目的とする。
各計測対象に対して設けられたひとつ又は複数の電力品質データ収集装置と、前記ひとつ又は複数の電力品質データ収集装置で計測されたデータを収集するデータ収集センタと、を備えた電力品質データ収集システムにおいて、
前記電力品質データ収集装置は、
各測定対象の電源の状態を示す算出値名称と、算出値名称に基づき国際規格に準拠した又は予め定められた電力品質の障害・異常を示すイベント名称と、イベント名称毎のイベント検出条件及びイベント発生フラグと、復旧条件とを対応づけて記憶する電力品質要件テーブルと、
予め設定されたデータ収集装置の個体識別情報・メールアドレス、データ収集サーバアドレス、受信メールサーバアドレス、各算出値名称についての算出値のしきい値を記憶する設定管理情報テーブルと、
時刻毎の電圧計測値及び電流計測値を記憶した計測値テーブルと、
時刻毎の各算出値を記憶する算出値テーブルと、
系統電力の電圧及び電流をそれぞれ測定する電圧センサ及び電流センサと、
前記電圧センサ及び前記電流センサからの測定値を入力し、各前記テーブルにアクセスし、電力品質を計算し、電子メールの作成及び送受信に関する処理を行う電力品質計算手段と、
電子メールを受信する第1の受信メールサーバ
を備え、
前記電力品質計算手段が、所定時間間隔で、予め定められた前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあるかを確認し、
前記電力品質計算手段は、前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあると、前記第1の受信メールサーバから電子メールを受信し、
前記電力品質計算手段は、受信した電子メールの件名が、設定変更を表す文字列である場合、
前記電子メールの添付ファイルから各イベント名称に対するしきい値情報を含む設定情報を読み出し、その設定情報を前記設定管理情報テーブルに書き込み、
前記電力品質計算手段が、前記設定管理情報テーブルを参照し、自装置の個体識別番号と、設定変更が終了したという情報を含む設定変更完了を通知する電子メールを作成し、該電子メールを前記電子メールを送信したメールアドレスに対し送信し、
前記電力品質計算手段は、所定時間毎に前記電圧センサの出力である電圧計測値、前記電流センサの出力である電流計測値を入力し、時刻に対応して電圧計測値及び電流計測値を前記計測値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段が、前記計測値テーブルを参照し、電圧計測値及び電流計測値に基づき、前記電力品質要件テーブルに予め設定された算出値名称について、予め設定された算出式より電源の状態を示す各算出値を算出し、時刻に対応して各算出値名称の算出値を前記算出値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段は、各算出値が、前記設定管理情報テーブルに予め設定された各イベント名称のしきい値及び前記電力品質要件テーブルに予め設定された各算出値名称に対する各イベント名称のイベント検出条件に該当するか否かを判断し、該当する場合、前記電力品質要件テーブル内の該当するイベント名称に対してイベント発生のフラグを立て、イベント発生時刻を記憶し、
前記電力品質計算手段は、イベント発生のフラグあるイベント名称が前記電力品質要件テーブルに予め設定された復旧条件に該当するようになった場合、その時刻を復旧時刻として記憶し、イベント発生時刻から復旧時刻までの継続時間を計算して適宜のエリアに記憶し、イベント名称、およびそのしきい値、イベントの発生時刻、算出値及び継続時間を含むイベント情報が記載された電子メールを送信する
電力品質データ収集システムが提供される。
各計測対象に対して設けられ、データ収集センタに計測した電力品質に関するデータを送信する電力品質データ収集装置において、
各測定対象の電源の状態を示す算出値名称と、算出値名称に基づき国際規格に準拠した又は予め定めたれた電力品質の障害・異常を示すイベント名称と、イベント名称毎のイベント検出条件及びイベント発生フラグと、復旧条件とを対応づけて記憶する電力品質要件テーブルと、
予め設定されたデータ収集装置の個体識別情報・メールアドレス、データ収集サーバアドレス、受信メールサーバアドレス、各算出値名称についての算出値のしきい値を記憶する設定管理情報テーブルと、
時刻毎の電圧計測値及び電流計測値を記憶した計測値テーブルと、
時刻毎の各算出値を記憶する算出値テーブルと、
系統電力の電圧及び電流をそれぞれ測定する電圧センサ及び電流センサと、
前記電圧センサ及び前記電流センサからの測定値を入力し、各前記テーブルにアクセスし、電力品質を計算し、電子メールの作成及び送受信に関する処理を行う電力品質計算手段と、
電子メールを受信する第1の受信メールサーバ
を備え、
前記電力品質計算手段が、所定時間間隔で、予め定められた前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあるかを確認し、
前記電力品質計算手段は、前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあると、前記第1の受信メールサーバから電子メールを受信し、
前記電力品質計算手段は、受信した電子メールの件名が、設定変更を表す文字列である場合、
前記電子メールの添付ファイルから各イベント名称に対するしきい値情報を含む設定情報を読み出し、その設定情報を前記設定管理情報テーブルに書き込み、
前記電力品質計算手段が、前記設定管理情報テーブルを参照し、自装置の個体識別番号と、設定変更が終了したという情報を含む設定変更完了を通知する電子メールを作成し、該電子メールを前記電子メールを送信したメールアドレスに対し送信し、
前記電力品質計算手段は、所定時間毎に前記電圧センサの出力である電圧計測値、前記電流センサの出力である電流計測値を入力し、時刻に対応して電圧計測値及び電流計測値を前記計測値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段が、前記計測値テーブルを参照し、電圧計測値及び電流計測値に基づき、前記電力品質要件テーブルに予め設定された算出値名称について、予め設定された算出式より電源の状態を示す算出値を算出し、時刻に対応して各算出値名称の算出値を前記算出値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段は、各算出値が、前記設定管理情報テーブルに予め設定された各イベント名称のしきい値及び前記電力品質要件テーブルに予め設定された各算出値名称に対する各イベント名称のイベント検出条件に該当するか否かを判断し、該当する場合、前記電力品質要件テーブル内の該当するイベント名称に対してイベント発生のフラグを立て、イベント発生時刻を記憶し、
前記電力品質計算手段は、イベント発生のフラグあるイベント名称が前記電力品質要件テーブルに予め設定された復旧条件に該当するようになった場合、その時刻を復旧時刻として記憶し、イベント発生時刻から復旧時刻までの継続時間を計算して適宜のエリアに記憶し、イベントの発生時刻、イベント名称、およびそのしきい値、算出値及び継続時間を含むイベント情報が記載された電子メールを送信する
電力品質データ収集装置が提供される。
各計測対象に対して設けられたひとつ又は複数の電力品質データ収集装置と、前記ひとつ又は複数の電力品質データ収集装置で計測されたデータを収集するデータ収集センタと、を備えた電力品質データ収集システムを用いた電力品質データ収集方法において、
前記電力品質データ収集装置は、
各測定対象の電源の状態を示す算出値名称と、算出値名称に基づき国際規格に準拠した又は予め定められた電力品質の障害・異常を示すイベント名称と、イベント名称毎のイベント検出条件及びイベント発生フラグと、復旧条件とを対応づけて記憶する電力品質要件テーブルと、
予め設定されたデータ収集装置の個体識別情報・メールアドレス、データ収集サーバアドレス、受信メールサーバアドレス、各算出値名称についての算出値のしきい値を記憶する設定管理情報テーブルと、
時刻毎の電圧計測値及び電流計測値を記憶した計測値テーブルと、
時刻毎の各算出値を記憶する算出値テーブルと、
系統電力の電圧及び電流をそれぞれ測定する電圧センサ及び電流センサと、
前記電圧センサ及び前記電流センサからの測定値を入力し、各前記テーブルにアクセスし、電力品質を計算し、電子メールの作成及び送受信に関する処理を行う電力品質計算手段と、
電子メールを受信する第1の受信メールサーバ
を備え、
前記電力品質計算手段が、所定時間間隔で、予め定められた前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあるかを確認し、
前記電力品質計算手段は、前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあると、前記第1の受信メールサーバから電子メールを受信し、
前記電力品質計算手段は、受信した電子メールの件名が、設定変更を表す文字列である場合、
前記電子メールの添付ファイルから各イベント名称に対するしきい値情報を含む設定情報を読み出し、その設定情報を前記設定管理情報テーブルに書き込み、
前記電力品質計算手段が、前記設定管理情報テーブルを参照し、自装置の個体識別番号と、設定変更が終了したという情報を含む設定変更完了を通知する電子メールを作成し、該電子メールを前記電子メールを送信したメールアドレスに対し送信し、
前記電力品質計算手段は、所定時間毎に前記電圧センサの出力である電圧計測値、前記電流センサの出力である電流計測値を入力し、時刻に対応して電圧計測値及び電流計測値を前記計測値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段が、前記計測値テーブルを参照し、電圧計測値及び電流計測値に基づき、前記電力品質要件テーブルに予め設定された算出値名称について、予め設定された算出式より電源の状態を示す各電力品質を示す算出値を算出し、時刻に対応して各算出値名称の算出値を前記算出値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段は、各算出値が、前記設定管理情報テーブルに予め設定された各イベント名称のしきい値及び前記電力品質要件テーブルに予め設定された各算出値名称に対する各イベント名称のイベント検出条件に該当するか否かを判断し、該当する場合、前記電力品質要件テーブル内の該当するイベント名称に対してイベント発生のフラグを立て、イベント発生時刻を記憶し、
前記電力品質計算手段は、イベント発生のフラグあるイベント名称が前記電力品質要件テーブルに予め設定された復旧条件に該当するようになった場合、その時刻を復旧時刻として記憶し、イベント名称、およびそのしきい値、イベント発生時刻から復旧時刻までの継続時間を計算して適宜のエリアに記憶し、イベントの発生時刻、イベント名称、算出値及び継続時間を含むイベント情報が記載された電子メールを送信する
電力品質データ収集方法が提供される。
また、本発明によると、電力品質データ収集装置から送信された電子メールをデータ収集サーバが分類し、電子メールから必要事項や添付ファイルを抽出して、データベースやファイルサーバに格納することで、その後、ユーザがクライアント端末を操作することによりデータの閲覧、添付ファイル(波形データや画像データ等)の加工などが可能になる。
図1に、電力品質データ収集システムの構成図を示す。
電力品質データ収集システムは、例えば、受信メールサーバ(第1の受信メールサーバ)3と、電力品質データ収集装置10と、データ収集センタ20と、クライアント端末33を備える。電力品質データ収集装置10は、例えば、電圧センサ11と、電流センサ12と、電力品質計算手段13と、記憶部14と、時計15を有する。データ収集センタ20は、例えば、受信メールサーバ(第2の受信メールサーバ)21と、データ収集サーバ23と、記憶部24と、時計25と、データベース26と、ファイルサーバ27と、演算手段28と、記憶部29を有する。受信メールサーバ3と、電力品質データ収集装置10と、データ収集センタ20と、クライアント端末33は、インターネット40を介して相互に接続されている。電力品質データ収集装置10は、また、系統電力1と負荷装置2の間の回路と接続される。クライアント端末33は、また、記憶部34と接続される。
系統電力1は、電力会社から受電する電力である。負荷装置2は、電気機器など電気により稼動する装置である。受信メールサーバ3は、電子メールを受信するサーバである。受信メールサーバ3は、例えば、POP3(Post Office Protocol Version 3)サーバ等である。電力品質データ収集装置10は、電圧センサ11や電流センサ12からの出力を取り込み、電力品質の異常や負荷装置2の特性や状態を監視する装置である。なお、ここで言う異常とは、例えば、「瞬時電圧低下」、「電圧スウェル」、「停電」、「周波数変動(周波数異常)」、「電圧高調波」、「電流高調波」、「次数間電圧高調波」、「次数間電流高調波」等を指し、またこれらに加え、所定の時間間隔の「電圧実効値」、「周波数」、「有効電力」なども算出できる。これらの定義はIEC 61000 4−30(国際規格)により規定されている。また、負荷装置2の特性や状態とは、例えば、「電圧実効値」、「電流実効値」、「周波数」、「有効電力」、「無効電力」、「力率」、「電流高調波」、「次数間電流高調波」等を指す。電圧センサ11は、PT(Potential Transformer:計器用変圧器)を介して計測した電圧情報、または直接主回路に接続して計測した電圧情報を出力するセンサである。電流センサ12は、CT(Current Transformer:計器用変流器)やシャント抵抗などで計測した電流情報を出力するセンサである。電力品質計算手段13は、電圧センサ11、電流センサ12の出力を基に、予め設定されている手法(算出方法・算出式)に従い、各種電力品質(算出値)を算出する計算手段である。なお、予め設定されている手法としては、例えば、国際規格IEC 61000 4−30で規定される手法を用いることができるが、これに限定されない。また、電力品質計算手段13は、電子メールの作成、送受信等の処理も行う。記憶部14は、電力品質データ収集装置10内にあって、電力品質データ収集装置10の設定管理情報や、検出した電力品質異常のログ(イベントログ)や定時計測データ、送信した電子メールなどを保存する。設定管理情報は、例えば、電力品質の異常を判定するための「しきい値」、定時計測データに関する情報等を含む。時計15は、時刻を示す時計又は時間間隔を示すタイマーで構成される。時計15(又は、後述の時計25)がタイマーの機能を有する場合、定時計測で電子メールの送信を行う際のタイマー設定時間は、例えば、12時間、24時間等にセットされ、一方、定時計測を行う際の設定時間は、例えば10分、20分等にセットされる。
クライアント端末33は、例えば、データベース26等の内容を閲覧する、又は、設定変更するための端末装置である。また、クライアント端末33は、電力品質データ収集装置10の設定(しきい値など)を変更するための電子メールを作成し、送信する機能を有する。記憶部34は、クライアント端末33の記憶媒体であり、例えばハードディスクドライブ等を用いることができる。
電力品質データ収集装置10の記憶部14は、例えば、電力品質要件テーブル1401と、設定管理情報テーブル1402と、計測値テーブル1403と、算出値テーブル1404と、波形データ保存部(第1の波形データ保存部)1405と、画像データ保存部(第1の画像データ保存部)1406と、送信済みメール保存部1407と、受信メール保存部1408と、イベントログテーブル1409と、定時計測データ保存部1410と、イベントテーブル1411を有する。
図3に、データ収集センタ20の記憶部24の説明図を示す。
データ収集センタ20の記憶部24は、例えば、設定情報テーブル2401と、受信メール保存部2403を有する。
図4に、データベース26の説明図を示す。
データベース26は、例えば、電力品質データ収集装置テーブル2601と、イベントテーブル2602と、設定ファイルテーブル2603を有する。
図5に、ファイルサーバ27の説明図を示す。
ファイルサーバ27は、例えば、波形データ保存部(第2の波形データ保存部)2701と、画像データ保存部(第2の画像データ保存部)2702と、定時計測データ保存部2703と、設定ファイル保存部2704を有する。
データ収集センタ20の記憶部29は、例えば、時間間隔テーブル2901と、情報管理テーブル2902を有する。
図7に、クライアント端末33の記憶部34の説明図を示す。
クライアント端末33の記憶部34は、例えば、設定情報テーブル3401と、設定ファイル保存部3402と、情報管理テーブル3403と、電力品質データ収集装置情報テーブル3404と、波形データ表示一時保管部3405と、画像データ表示一時保管部3406を有する。
図8に、電力品質要件テーブル1401の説明図を示す。
電力品質要件テーブル1401は、算出値名称に対応して、算出式、イベント名称、イベント検出条件、イベント発生(フラグ)、復旧条件を含む。ひとつの算出値名称に対して複数のイベント名称がある場合、各イベント名称に対して、それぞれイベント検出条件、イベント発生(フラグ)、復旧条件が記憶される。算出値名称及びイベント名称の例は、図示の通りである。なお、イベント名称には、「定時計測データ用」の識別情報も含まれる。
図9に、設定管理情報テーブル1402の説明図を示す。
設定管理情報テーブル1402は、電力品質データ収集装置10の各設定情報に対応して、それぞれ値(設定値)を含む。設定情報は、例えば、個体識別情報、送信先メールアドレス、しきい値、復旧条件、定時計測データ、イベント前の余長時間、イベント後の余長時間、定時計測データ送信時間間隔、定時計測データ算出期間、イベントメールを表す文字列、定時計測データを表す文字列等を含む。
計測値テーブル1403は、時刻に対応して、電圧計測値、電流計測値を含む。
図11に、算出値テーブル1404の説明図を示す。
算出値テーブル1404は、時刻に対応して、電圧実効値、周波数、電圧高調波、電流高調波、次数間電圧高調波、次数間電流高調波を含む。
図12に、波形データ保存部1405の説明図を示す。
波形データ保存部1405は、計測値波形データ及び算出値波形データを記憶する。計測値波形データ及び算出値波形データには、例えば、CSV(Comma Separated Values)形式のデータを用いることができる。なお、計測値波形データ及び算出値波形データは、電力品質データ収集装置10がイベントメールを送信した際に電力品質データ収集装置10によって削除されるようにしてもよい。
図13に、画像データ保存部1406の説明図を示す。
画像データ保存部1406は、計測値画像データ及び算出値画像データを記憶する。計測値画像データ及び算出値画像データには、例えば、GIF(Graphics Interchange Format)形式のデータを用いることができる。なお、計測値画像データ及び算出値画像データは、電力品質データ収集装置10がイベントメールを送信した際に電力品質データ収集装置10によって削除されるようにしてもよい。
送信済みメール保存部1407は、送信済みメールを記憶する。送信済みメールは、例えば、メール本文、算出値波形データ、計測値波形データ、算出値画像データ及び計測値画像データを含む。送信済みメール保存部1407は、例えば、フォルダ形式で構成され、送信済みメール保存部1407は、送信したイベントメールを子フォルダ内に保存することができるようにしてもよい。なお、各送信済みメールは、例えば、発生時刻とイベント名称を含む文字列をファイル名に用いることができる。
図15に、受信メール保存部1408の説明図を示す。
受信メール保存部1408は、受信メールと、設定ファイルを記憶する。受信メールは、件名及び本文を含む。受信メール保存部1408は、例えばフォルダ形式で構成され、受信メールと、設定ファイルは、それぞれ対応するフォルダ内に保存されるようにしてもよい。また、受信メールは、電力品質データ収集装置10が電子メールを受信し、メール受信に伴う各処理が終了した際に、電力品質データ収集装置10によって削除されるようにしてもよい。
図16に、イベントログテーブル1409の説明図を示す。
イベントログテーブル1409は、発生時刻に対応して、イベント名称、算出値及び継続時間を含む。
図17に、定時計測データ保存部1410の説明図を示す。
定時計測データ保存部1410は、時刻(算出開始時刻等)に対応して、平均値を記憶する。平均値は、例えば、電圧実効値、電流実効値、周波数、有効電力、無効電力及び力率のそれぞれの平均値を含む。
イベントテーブル1411は、番号に対応して、イベント名称、発生時刻及び復旧時刻を含む。番号には、例えば、シーケンシャルな数値等を定めることができる。
図19に、設定情報テーブル2401の説明図を示す。
設定情報テーブル2401は、データ収集サーバ23に関連する各設定情報の項目に対応して、それぞれ値(設定値)を含む。設定情報の項目は、例えば、受信メール間隔、イベントログ取得時間間隔、定時計測データを表す文字列、データベース26のアドレス等を含む。
図20に、受信メール保存部2403の説明図を示す。
受信メール保存部2403は、受信メールを記憶する。受信メールは、例えば、メール本文、算出値波形データ、計測値波形データ、算出値画像データ及び計測値画像データを含む。受信メール保存部2403は、例えば、フォルダ形式で構成され、受信メール保存部2403は、受信したイベントメールを子フォルダ内に保存することができるようにしてもよい。なお、各受信メールは、例えば、日付、時刻及び受信メールサーバ到着番号を含む文字列をファイル名に用いることができる。
電力品質データ収集装置テーブル2601は、項目、個体識別番号、設置場所、メールアドレス、製造番号及び設置年月日を含む。項目には、例えば、シーケンシャルな数値等を定めることができる。
図22に、イベントテーブル2602の説明図を示す。
イベントテーブル2602は、発生時刻に対応して、個体識別番号、イベント名称、しきい値、算出値、継続時間、波形データのアドレス及び画像データのアドレスを含む。
図23に、設定ファイルテーブル2603の説明図を示す。
設定ファイルテーブル2603は、個体識別番号に対応して、設定ファイルの保存先アドレスを含む。
図24に、波形データ保存部2701の説明図を示す。
波形データ保存部2701は、イベント発生時刻に対応して、電力品質データ収集装置10の個体識別番号及び波形データを記憶する。
図25に、画像データ保存部2702の説明図を示す。
画像データ保存部2702は、イベント発生時刻に対応して、電力品質データ収集装置10の個体識別番号及び画像データを記憶する。
定時計測データ保存部2703は、電力品質データ収集装置10の個体識別番号に対応して、定時計測データを記憶する。定時計測データは、各時間に計測された波形データ及び/又は画像データ、必要に応じて算出値等を含む。なお、図の例では、時間(時刻)1、時間(時刻)2等が示されているが、データ数は適宜定めることができる。
図27に、設定ファイル保存部2704の説明図を示す。
設定ファイル保存部2704(親フォルダ)は、個体識別番号に対応したフォルダ(子フォルダ)を有する。各子フォルダは、それぞれ各電力品質データ装置10の個体識別番号に対応する設定ファイルを含む。
図28に、時間間隔テーブル2901の説明図を示す。
時間間隔テーブル2901は、電力品質データ収集装置10の個体識別番号に対応して、前回自動設定変更処理終了時刻及びしきい値自動計算時間間隔を含む。
情報管理テーブル2902は、演算手段28の各設定情報の項目に対応して、それぞれ値(設定値)を含む。設定情報の項目は、例えば、演算手段28のメールアドレス及び設定変更メールを表す文字列を含む。
図30に、設定ファイル保存部3402の説明図を示す。
設定ファイル保存部3402は、個体識別番号に対応した設定ファイルを含む。
図31に、情報管理テーブル3403の説明図を示す。
情報管理テーブル3403は、クライアント端末33に関連する各設定情報の項目に対応して、それぞれ値(設定値)を含む。設定情報の項目は、例えば、データベース26のアドレス、データベースログインID、データベースログインパスワード、ファイルサーバ27のアドレスを含む。
図32に、電力品質データ収集装置情報テーブル3404の説明図を示す。
電力品質データ収集装置情報テーブル3404は、図21に示す電力品質データ収集装置テーブル2601と同様の構成である。
2−1.計測対象場所での処理
本実施の形態の電力品質データ収集システムの動作について、以下に説明する。
2−1−1.イベントメール送信
図33に、電力品質データ収集装置のイベントメール送信処理のフローチャートを示す。
以下、各ステップについて説明する。
(S101)
電力品質データ収集装置10の電力品質計算手段13は、所定の時間毎(例えば、0.004秒毎)に電圧センサ11、電流センサ12の出力(以下、電圧計測値及び電流計測値)を入力し、時刻に対応して電圧計測値及び電流測定値を計測値テーブル1403に保存する。
(S103)
電力品質計算手段13は、計測値テーブル1403を参照し、電圧計測値及び電流計測値に基づいて、電力品質要件テーブル1401に予め設定された算出値名称について、予め設定された算出式・算出方法より、各算出値を算出し、時刻に対応して各算出値名称の算出値を算出値テーブル1404に保存する。なお、予め設定された算出式・算出方法としては、例えば、国際規格(IEC 61000 4−30)を用いることができるが、これに限定されず、適宜設定することができる。
電力品質計算手段13は、各算出値名称に対応する各イベント名称に基づいて、電力品質要件テーブル1401に「イベント発生」のフラグがあるか否か(例えば、「イベント発生」が「有」又は「無」であるか)を判断する。
(S107)
ステップS105において、「イベント発生」のフラグが無い場合、電力品質計算手段13は、上記ステップS103で求めた算出値が、設定管理情報テーブル1402に予め設定された各電力品質要件の「しきい値」と、電力品質要件テーブル1401に予め設定された各算出値名称に基づく各電力品質の障害・異常を示す各イベント名称の「イベント検出条件」に該当するか否か(逸脱するか否か)を判断する。「しきい値」と「イベント検出条件」に該当しない場合は、電力品質計算手段13は、ステップS101に戻る。
(S109)
ステップS107において、各電力品質の算出値が設定管理情報テーブル1402の「しきい値」と、電力品質要件テーブル1401の「イベント検出条件」に該当する(逸脱した)場合、電力品質計算手段13は、電力品質要件テーブル1401において、該当するイベント名称に対応する「イベント発生」のフラグを立てる(例えば、「イベント発生」に「有」又は「1」を設定する)。また、電力品質計算手段13は、イベントテーブル1411の「イベント名称」及び「発生時刻」に、イベント名称及び計測時の時刻を記憶する。その後、電力品質計算手段13は、ステップS101に戻る。
(S111)
ステップS105において「イベント発生」のフラグがある場合、電力品質計算手段13は、該当するイベント名称に対応する算出値が、電力品質要件テーブル1401に予め設定された「復旧条件」を満たしているか否かを判断する。該当するイベント名称に対応する算出値が「復旧条件」を満たしていない場合、電力品質計算手段13は、ステップS101に戻る。
ステップS111において、該当するイベント名称に対応する算出値が「復旧条件」を満たしている場合、電力品質計算手段13は、イベントテーブル1411の「復旧時刻」に計測時の時刻を記憶し、イベント発生時刻から復旧時刻までの継続時間を計算して適宜のエリアに記憶し、以下のようなイベント情報が記載された電子メールを作成及び送信する。
詳細処理について、以下ステップS113−1〜S113−3に説明する。
(S113−1)(イベントメール送信 波形データ作成)
電力品質計算手段13は、計測値テーブル1403と算出値テーブル1404から、イベントが発生している期間(継続時間)に対して設定管理情報テーブル1402の「イベント前の余長時間」と「イベント後の余長時間」を含めた期間について、計測値と算出値の波形データ(例えば、CSV形式)を作成し、波形データ保存部1405に保存する。なお、所定の余長時間を考慮して波形データを作成するのは、定常状態からイベントへの遷移とイベントから定常状態までの遷移を記載し、どのような変化をしたかを確認するためである。
(S113−2)(イベントメール送信 画像データ作成)
電力品質計算手段13は、計測値テーブル1403と算出値テーブル1404から、イベントが発生している期間(継続時間)に対して設定管理情報テーブル1402の「イベント前の余長時間」と「イベント後の余長時間」を含めた期間について、計測値と算出値の画像データ(例えば、GIF形式)を作成し、画像データ保存部1406に保存する。
(S113−3)(イベントメール送信 電子メール作成)
つぎに、電力品質計算手段13は、次の項目(1)の情報を電子メールの件名に記載し、項目(2)〜(6)の情報(イベント情報)を電子メールの本文に記載することにより、下記の情報を記載された電子メールを作成し、設定管理情報テーブル1402に予め設定された「送信先メールアドレス」(この例では、データ収集サーバ23)宛てに電子メールを送信する。
(1)設定管理情報テーブル1402に予め設定された「イベントメールを表す文字列」
(2)設定管理情報テーブル1402に予め設定された電力品質データ収集装置10の「個体識別番号」
(3)電力品質要件テーブル1401のイベント発生のフラグが立っている「イベント名称」およびその「イベント名称」に対応する設定管理情報テーブル1402の「しきい値」
(4)算出値テーブル1404のイベント発生時の「時刻(発生時刻)」、「算出値」及びイベント発生から復帰までの期間を計算した「継続時間」
(5)ステップS113−1で作成した計測値と算出値の波形データ
(6)ステップS113−2で作成した計測値と算出値の画像データ
電力品質計算手段13は、ステップS113で送信した電子メールを送信済みメール保存部1407に保存する。このとき、送信済みメールは、ファイル名として、「発生時刻+イベント名称」等と定めることができる。
(S117)
電力品質計算手段13は、イベントログテーブル1409に、例えば、次のような情報を保存する。
(1)電力品質要件テーブル1401において、「イベント発生」のフラグが立っている「イベント名称」
(2)算出値テーブル1404のイベント発生時の「時刻(発生時刻)」、「算出値」及びイベント発生から復帰までの期間を計算した「継続時間」
(S119)
電力品質計算手段13は、イベントメールを送信したイベントについて、電力品質要件テーブル1401における該当するイベント名称の「イベント発生」のフラグを消す(例えば、「イベント発生」に「無」又は「0」を設定する。)。その後、電力品質計算手段13は、ステップS101に戻る。
図34に、電力品質データ収集装置の定時計測データメール送信処理のフローチャートを示す。
以下、各ステップについて説明する。
(S207)
電力品質計算手段13は、時計15が示す時間を参照し、設定管理情報テーブル1402の「定時計測データ送信時間間隔」に予め設定された時間を経過したか否かを判断する。
(S209)
ステップS207において、「定時計測データ送信時間間隔」を経過したと判断された場合、電力品質計算手段13は、設定管理情報テーブル1402を参照し、定時計測データとして予め設定された各算出値名称の電子メール送信の要否に従い、電子メールで送信すべき算出値名称について電子メールを作成する。
詳細処理について、以下ステップS209−1〜S209−3に説明する。
(S209−1)(定時計測データメール送信 波形データ作成)
電力品質計算手段13は、定時計測データ保存部1410を参照し、予め定められた所定時間間隔についての平均値の波形データ(例えば、CSV形式)を作成する。この所定時間間隔は、例えば、定時計測データ送信時間間隔等の適宜の時間間隔を用いることができる。
(S209−2)(定時計測データメール送信 画像データ作成)
電力品質計算手段13は、定時計測データ保存部1410を参照し、予め定められた所定時間間隔についての平均値の画像データ(例えば、GIF形式)を作成する。
(S209−3)(定時計測データメール送信 電子メール送信)
電力品質計算手段13は、設定管理情報テーブル1402を参照して「定時計測データを表す文字列」を電子メールの件名に設定し、時刻(算出開始時刻等)と、電力品質データ収集装置10の個体識別番号と、ステップS209−1及び209−2において作成した波形データ及び/又は画像データ等の定時計測データを含む電子メールを、設定管理情報テーブル1402に予め設定されたデータ収集センタ20の「送信先メールアドレス」(この例では、データ収集サーバ23)宛てに送信する。このとき、電子メールに、例えば、後述するステップS213で求める算出値名称毎の平均値を含めても良い。その後、電力品質計算手段13は、ステップS207に戻る。
一方、ステップS207において「定時計測データ送信時間間隔」を経過していないと判断された場合、電力品質計算手段13は、時計15が示す時間を参照し、設定管理情報テーブル1402の「定時計測データ算出期間」に予め設定された期間を経過したか否かを判断する。
「定時計測データ算出期間」を経過していないと判断された場合、電力品質計算手段13は、ステップS207に戻る。
(S213)
ステップS211において、「定時計測データ算出期間」を経過したと判断された場合、電力品質計算手段13は、電力品質要件テーブル1401に予め記憶された定時計測データ用である各「算出値名称」について、計測値テーブル1403に記憶された計測値に基づき又は算出値テーブル1404に記憶された算出値に基づき、設定管理情報テーブル1402で指定された「定時計測データ算出期間」の平均値を算出する。また、電力品質計算手段13は、「定時計測データ算出期間」の算出開始時刻(又は、算出終了時刻、開始と終了の中間時刻等の適宜の時刻)に対応して、各算出値名称毎の平均値を定時計測データ保存部1410に保存する。その後、電力品質計算手段13は、ステップS207に戻る。
図35に、電力品質データ収集装置の遠隔操作処理のフローチャートを示す。
以下、各ステップについて説明する。
(S301)
電力品質データ装置10が起動されると、電力品質計算手段13は、受信メールサーバ3に該当電力品質データ収集装置10宛の電子メールがあるかを確認するために、設定管理情報テーブル1402に予め設定されている「メール受信時間間隔」を参照する。
(S303)
電力品質計算手段13は、時計15が示す時間を参照し、「メール受信時間間隔」の時間を経過したか否かを判断する。「メール受信時間間隔」の時間を経過していないと判断された場合、電力品質計算手段13は、本ステップS303の処理を再度繰り返す。
(S305)
ステップS303において、「メール受信時間間隔」の時間を経過したと判断された場合、電力品質計算手段13は、受信メールサーバ3にログインする。電力品質計算手段13が受信メールサーバ3へのログインに失敗した場合、電力品質計算手段13は、ステップS329へ進む。
(S307)
ステップS305において、電力品質計算手段13が受信メールサーバ3へのログインに成功した場合、電力品質計算手段13は、受信メールサーバ3に該当電力品質データ収集装置10(自装置)宛の電子メールがあるか否かを判断する。受信メールサーバ3に該当電力品質データ収集装置10宛の電子メールがない場合、電力品質計算手段13は、ステップS329へ進む。
ステップS307において、受信メールサーバ3に該当電力品質データ収集装置10宛の電子メールがある場合、電力品質計算手段13は、受信メールサーバ3から電子メールを受信する。
(S311)
電力品質計算手段13は、ステップS309で受信した電子メールを受信メール保存部1408に保存する。
(S313)
電力品質計算手段13は、ステップS311で保存した電子メールを受信メールサーバ3から削除する。
(S315)
電力品質計算手段13は、ステップS311で保存した電子メールの件名を参照し、設定管理情報テーブル1402に予め設定されている「設定変更メールを表す文字列」を含んでいるか否かを判断する。
ステップS315において、「設定変更メールを表す文字列」を含んでいる場合、電力品質計算手段13は、サブルーチン「設定変更メール受信」を呼び出す。サブルーチン「設定変更メール受信」の処理については、後述する。
(S319)
一方、ステップS315において、「設定変更メールを表す文字列」を含んでいない場合、電力品質計算手段13は、電子メールの件名を参照し、設定管理情報テーブル1402に予め設定されている「イベントログ送信の命令を示す文字列」を含んでいるか否かを判断する。
(S321)
ステップS319において、「イベントログ送信の命令を示す文字列」を含んでいる場合、電力品質計算手段13は、サブルーチン「イベントログ送信」を呼び出す。サブルーチン「イベントログ送信」の処理については、後述する。
(S323)
一方、ステップS319において、「イベントログ送信の命令を示す文字列」を含んでいない場合、電力品質計算手段13は、電子メールの件名を参照し、設定管理情報テーブル1402に予め設定されている「イベントメール再送を表す文字列」を含んでいるか否かを判断する。
ステップS323において、「イベントメール再送を表す文字列」を含んでいる場合、電力品質計算手段13は、サブルーチン「イベントメール再送」を呼び出す。サブルーチン「イベントメール再送」の処理については、後述する。
(S327)
一方、ステップS323において、「イベントメール再送を表す文字列」を含んでいない場合、電力品質計算手段13は、受信メール保存部1408からステップS311で保存した電子メール(件名・本文を含む)を削除する。
(S329)
ステップS317、S321、S325又はS327の後、ステップS329では、電力品質計算手段13は、電力品質データ収集装置10を停止するか否かを判断する。例えば、記憶部14に記憶された予め定められた所定の時間の経過後に、電力品質データ収集装置10を停止するような場合、電力品質計算手段13は、時計15が示す時間を参照して、所定の時間を経過したか否かを判断することで、電力品質データ収集装置10を停止するか否かを判断するようにしてもよい。または、操作者によるマニュアルで停止指示を入力するようにしてもよい。
電力品質計算手段13は、電力品質データ収集装置10を停止しないと判断した場合、ステップS303へ戻る。
(S331)
ステップS329において、電力品質データ収集装置10を停止すると判断した場合、電力品質計算手段13は、電力品質データ収集装置10を停止させて処理を終了する。
以下、各ステップについて説明する。
(S401)
電力品質計算手段13は、電力品質データ収集装置10をリブート(再起動)させる。このとき、再起動後に、後述するステップS403から処理を実行するために、ステップS403の手続を含むプログラムのアドレス等を記憶部14に退避(記憶)しておき、起動時の初期化処理等において記憶部14を参照し、退避させた処理(この例では、ステップS403の処理)を実効するようにしてもよい。また、本ステップS401の処理は、省略してもよい。
(S403)
電力品質計算手段13は、受信メール保存部1408に記憶された電子メールの添付ファイルを参照し、各算出値名称に対するしきい値情報等を含む設定情報を読み出し、設定管理情報テーブル1402に記憶する。
(S405)
電力品質計算手段13は、設定管理情報テーブル1402を参照して、例えば、次のような情報を含む設定変更完了を通知する電子メールを作成し、設定変更メールを送信したメールアドレス(例えば、受信メールサーバ21等)に対して送信する。
(1)電力品質データ収集装置10の「個体識別番号」
(2)メール本文に設定変更が終了したという旨を表す文字列等の情報
なお、項目(2)の情報は、予め設定管理情報テーブル1402等に記憶しておいてもよい。
以下、各ステップについて説明する。
(S501)
電力品質計算手段13は、例えば、次の項目(1)の情報を宛先に記載し、項目(2)及び(3)の情報を本文に記載し、項目(4)の情報を件名に記載することによって、電子メールを作成する。
(1)設定管理情報テーブル1402に予め設定された「送信先メールアドレス」(この例では、データ収集サーバ23)
(2)設定管理情報テーブル1402に予め設定された電力品質データ収集装置10の「個体識別番号」
(3)イベントログ(例えば、イベントログテーブル1409に記憶された各「発生時刻」、「イベント名称」、「算出値」及び「継続時間」)
(4)設定管理情報テーブル1402に予め設定された「イベントログ送信を表す文字列」
(S503)
電力品質計算手段13は、ステップS501で作成した電子メールを設定管理情報テーブル1402に予め設定された「送信先メールアドレス」宛てに送信する。
以下、各ステップについて説明する。
(S601)
電力品質計算手段13は、受信メールに指定されたイベントメールを送信済みメール保存部1407から取得する。具体的には、電力品質計算手段13は、例えば、受信メールに含まれるイベントの「発生時刻」及び/又は「イベント名称」等の情報に基づいて、このイベントの「発生時刻」及び/又は「イベント名称」等の情報をファイル名又は電子メールの本文に含む電子メールを、送信済みメール保存部1407より検索することによって、指定されたイベントメールを取得することができる。
(S603)
電力品質計算手段13は、ステップS601で取得したイベントメールを、件名を「イベントメールを表す文字列」として、設定管理情報テーブル1402に予め設定された「送信先メールアドレス」(この例では、データ収集サーバ23)宛てに送信する。
2−2−1.メール受信
図39及び図40に、データ収集サーバのイベントメール受信処理及びデータベース登録処理のフローチャート(1)及び(2)を示す。
以下、各ステップについて説明する。
(S701)
データ収集サーバ23は、記憶部24に記憶された設定情報テーブル2401の「受信メール間隔」及び「イベントログ取得時間間隔」に、適宜の値を設定する。なお、「受信メール間隔」及び「イベントログ取得時間間隔」に、予め適宜の値が設定されていてもよい。
(S703)
データ収集サーバ23は、時計25が示す時間を参照し、設定情報テーブル2401に予め設定された「受信メール間隔」の時間を経過したか否かを判断する。
(S705)
ステップS703において、「受信メール間隔」の時間を経過していないと判断された場合、データ収集サーバ23は、時計25が示す時間を参照し、記憶部24の設定情報テーブル2401に予め設定された「イベントログ取得時間間隔」の時間を経過したか否かを判断する。「イベントログ取得時間間隔」の時間を経過していないと判断された場合、データ収集サーバ23は、ステップS703へ戻る。
ステップS705において、「イベントログ取得時間間隔」の時間を経過したと判断された場合、データ収集サーバ23は、設定情報2401テーブルに予め設定された「イベントログ送信の命令を示す文字列」を件名に含む電子メールを電力品質データ収集装置10へ送信する。具体的には、例えば、データ収集サーバ23は、まず設定情報テーブル2401に予め設定された「データベースログインID」及び「データベースログインパスワード」を用いてデータベース26にログインする。データ収集サーバ23は、イベントログの送信を求める電力品質データ収集装置10の個体識別番号に基づいて、データベース26の電力品質データ収集装置テーブル2601を参照し、該当する電力品質データ収集装置10のメールアドレスを取得する。データ収集サーバ23は、取得したメールアドレスに対して上述の電子メールを送信する。その後、データ収集サーバ23は、ステップS703に戻る。なお、イベントログの送信を求める電力品質データ収集装置10の個体識別番号は、設定情報テーブル2401等に予め記憶されていてもよい。
(S709)
ステップS703において、「受信メール間隔」の時間を経過したと判断された場合、データ収集サーバ23は、受信メールサーバ21にログインする。受信メールサーバ21へのログインに失敗した場合、データ収集サーバ23は、図40に示すステップS739に進む。
(S711)
ステップS709において、受信メールサーバ21へのログインに成功した場合、データ収集サーバ23は、受信メールサーバ21に電子メールが存在する否かを判断する。受信メールサーバ21に電子メールが存在しない場合、データ収集サーバ23は、図40に示すステップS739に進む。
ステップS711において、受信メールサーバ21に電子メールが存在する場合、データ収集サーバ23は、受信メールサーバ21に未処理のメール(例えば、未読メール)が存在するか否かを判断する。受信メールサーバ21に未処理のメールが存在しない場合、データ収集サーバ23は、図40に示すステップS723に進む。
(S715)
ステップS713において、受信メールサーバ21に未処理のメールが存在する場合、データ収集サーバ23は、受信メールサーバ21から電子メールを1件受信する。
(S717)
データ収集サーバ23は、記憶部24の受信メール保存部2403に受信した電子メールを保存する。このとき、データ収集サーバ23は、例えば、電子メールの内容を、ファイル名に「日付+時刻+受信メールサーバ到着番号」の文字列を含むテキスト形式等のデータとして保存することができる。
データ収集サーバ23は、ステップS717で保存した電子メールの件名に、設定情報テーブル2401に予め設定された、電力品質データ収集装置10が送信した電子メールであることを示す文字列(例えば、「イベントメールを表す文字列」又は「イベントログ送信を表す文字列」又は「定時計測データを表す文字列」)が含まれているか否かを判断する。電力品質データ収集装置10が送信した電子メールであることを示す文字列が含まれていない場合、データ収集サーバ23は、ステップS713に戻り、以降の処理を実行する。
(S721)
ステップS719において、電力品質データ収集装置10が送信した電子メールであることを示す文字列が含まれている場合、データ収集サーバ23は、ステップS715で受信した電子メールを受信メールサーバ21から削除する。その後、データ収集サーバ23は、ステップS713に戻り、以降の処理を実行する。
(S723)
ステップS713で、受信メールサーバ21に未処理のメールが存在しない場合、データ収集サーバ23は、記憶部24の設定情報テーブル2401に予め設定された「データベースのアドレス」で示された(関連付けされた)データベース26に対して、設定情報テーブル2401に予め設定された「データベースログインID」と「データベースログインパスワード」を用いてログインする。データベース26へのログインに失敗した場合、データ収集サーバ23は、ステップS739に進む。
(S725)
ステップS723において、データベース26へのログインに成功した場合、データ収集サーバ23は、記憶部24の受信メール保存部2403から1つずつテキスト形式等で保存された電子メールを取得する。
データ収集サーバ23は、ステップS725で取得した電子メール(テキストファイル)内の件名を参照し、電力品質データ収集装置10から送信された、設定情報テーブル2401に予め設定されている「イベントログ送信を表す文字列」が含まれているか否かを判断する。
(S729)
ステップS727において、「イベントログ送信を表す文字列」が含まれている場合、データ収集サーバ23は、サブルーチン「イベントログ処理」を呼び出す。サブルーチン「イベントログ処理」の処理については、後述する。
(S731)
一方、ステップS727において、「イベントログ送信を表す文字列」が含まれていない場合、データ収集サーバ23は、ステップS725で取得した電子メール(テキストファイル)内の件名を参照し、電力品質データ収集装置10から送信された、設定情報テーブル2401に予め設定されている「イベントメールを表す文字列」が含まれているか否かを判断する。
(S733)
ステップS731において、「イベントメールを表す文字列」が含まれている場合、データ収集サーバ23は、サブルーチン「イベントメール処理」を呼び出す。サブルーチン「イベントメール処理」の処理については、後述する。
一方、ステップS731において、「イベントメールを表す文字列」が含まれていない場合、データ収集サーバ23は、ステップS725で取得した電子メール(テキストファイル)内の件名を参照し、電力品質データ収集装置10から送信された、設定情報テーブル2401に予め設定されている「定時計測データを表す文字列」が含まれているか否かを判断する。
(S734)
ステップS732において、「定時計測データを表す文字列」が含まれている場合、データ収集サーバ23は、サブルーチン「定時計測データメール処理」を呼び出す。サブルーチン「定時計測データメール処理」の処理については、後述する。
(S735)
一方、ステップS732において、「定時計測データを表す文字列」が含まれていない場合、データ収集サーバ23は、記憶部24の受信メール保存部2403から、ステップS725で取得した電子メール(テキストファイル)を削除する。これは、該当の電子メールは、件名にステップS727、S731及びS732での判断で用いたいずれの文字列も含まないため、電力品質データ収集装置10からの電子メールではないと判断できるためである。
(S737)
ステップS729、S733、S734又はS735の処理の後、データ収集サーバ23は、記憶部24の受信メール保存部2403に未処理の電子メール(テキストファイル形式)(例えば、データベース26に登録していない電子メール等)が存在するか否かを判断する。未処理の電子メールが存在する場合、データ収集サーバ23は、ステップS725へ戻り、以降の処理を実行する。
(S739)
ステップS737において、未処理の電子メールが存在しない場合、データ収集サーバ23は、データ収集サーバ23自身を停止するか否かを判断する。なお、データ収集サーバ23を停止するか否かは、例えば、電力品質データ収集装置10の処理(図35のステップS329)において説明した例と同様な方法を用いて、判断することができる。データ収集サーバ23を停止させると判断した場合、データ収集サーバ23は、処理を終了する。一方、データ収集サーバ23を停止させないと判断した場合、データ収集サーバ23は、図39に示すステップS703へ戻る。
以下、各ステップについて説明する。
(S801)
データ収集サーバ23は、データベース26のイベントテーブル2602に記憶されたイベントと、電力品質データ収集装置10から送られたイベントログ(電子メール)とを比較する。具体的には、例えば、データ収集サーバ23は、電子メールに記載された各「発生時刻」及び「個体識別番号」等に基づいて、イベントテーブル2602の「発生時刻」及び「個体識別番号」等を検索する。
(S803)
データ収集サーバ23は、データベース26のイベントテーブル2602に登録漏れのイベントが存在するか否かを判断する。具体的には、例えば、データ収集サーバ23は、ステップS801において検索した「発生時刻」及び「個体識別番号」等が、イベントテーブル2602に存在しない場合に、登録漏れのイベントが存在すると判断し、該当する「発生時刻」及び「個体識別番号」等が存在する場合に、登録漏れのイベントが存在しないと判断することができる。登録漏れのイベントが存在しない場合、データ収集サーバ23は、サブルーチン「イベントログ処理」の呼び出し元の処理へ戻る。
(S805)
ステップS803において、登録漏れのイベントが存在する場合、データ収集サーバ23は、登録されていないイベントメールを再送させるために、設定情報テーブル2401に予め設定された「イベントメール再送を示す文字列」を件名に含む電子メールを、該当電力品質データ収集装置10に送信する。具体的には、データ収集サーバ23は、例えば、ステップS801においてイベントテーブル2602存在しなかった「発生時刻」及び/又は「イベント名称」等を本文に含む電子メールを作成及び送信する。その後、データ収集サーバ23は、サブルーチン「イベントログ処理」の呼び出し元の処理へ戻る。
以下、各ステップについて説明する。
(S901)
データ収集サーバ23は、データベース26のイベントテーブル2602に、例えば、電子メール(テキストファイル)に含まれる次のような内容をイベント情報として登録する。
(1)電力品質データ収集装置10の「個体識別番号」
(2)発生したイベントの「イベント名称」およびその「イベント名称」に対応する「しきい値」
(3)イベント発生時の「時刻(発生時刻)」、「算出値」及びイベント発生から復帰までの期間を計算した「継続時間」
(S903)
データ収集サーバ23は、電子メールに波形データ及び/又は画像データが添付されているか否かを判断する。電子メールに波形データ及び画像データのいずれも添付されていない場合、データ収集サーバ23は、サブルーチン「イベントメール処理」の呼び出し元の処理へ戻る。
(S905)
ステップS903において、電子メールに波形データ及び/又は画像データが添付されている場合、データ収集サーバ23は、波形データ及び/又は画像データをそれぞれファイルサーバ27の対応する指定のフォルダに保存する。例えば、波形データを保存する場合、データ収集サーバ23は、発生時刻(イベント発生時刻)に対応して、電力品質データ収集装置10の個体識別番号と波形データを波形データ保存部2701に保存する。また、このとき、データ収集サーバ23は、波形データの保存先へのパス又はアドレス等の情報を、イベントテーブル2602の「波形データへのアドレス」に記憶する。なお、画像データを保存する場合も同様に、画像データを画像データ保存部2702に保存し、画像データの保存先のアドレス等を、イベントテーブル2602の「画像データへのアドレス」に記憶する。その後、データ収集サーバ23は、サブルーチン「イベントメール処理」の呼び出し元の処理へ戻る。
以下、各ステップについて説明する。
(S1501)
データ収集サーバ23は、電力品質データ収集装置10の個体識別番号毎に、各時刻の波形データ及び/又は画像データ等の定時計測データを、定時計測データ保存部2703に記憶する。その後、データ収集サーバ23は、サブルーチン「定時計測データメール処理」の呼び出し元の処理へ戻る。
図48に、電力品質データ収集装置の自動設定変更処理についてのフローチャートを示す。
以下、各ステップについて説明する。
(S1401)
演算手段28は、電力品質データ収集装置10の個体識別番号毎に、自動設定変更処理を開始する時刻を記憶部29の時間間隔テーブル2901の「前回自動設定変更処理終了時刻」に保存する。なお、自動設定変更処理を開始する時刻は、予め時間間隔テーブル2901の「前回自動設定変更処理終了時刻」に記憶されていてもよい。
(S1403)
演算手段28は、ユーザ操作に基づいて入力された電力品質データ収集装置10の自動設定変更処理を行う時間間隔を表す「しきい値自動計算時間間隔」を、記憶部29の時間間隔テーブル2901の「しきい値自動計算時間間隔」に保存する。なお、自動設定変更処理を行う時間間隔は、予め時間間隔テーブル2901の「しきい値自動計算時間間隔」に記憶されていてもよい。
(S1405)
演算手段28は、時計25が示す時間を参照し、ステップS1403で設定された「しきい値自動計算時間間隔」の時間を経過したか否かを判断する。「しきい値自動計算時間間隔」の時間を経過していないと判断された場合、演算手段28は、本ステップS1405の処理を再度繰り返す。
ステップS1405において、ある個体識別番号の電力品質データ収集装置10に関して「しきい値自動計算時間間隔」の時間を経過したと判断された場合、演算手段28は、ファイルサーバ27から、該当する特定の電力品質データ収集装置10の「前回自動設定変更処理終了時刻」から「しきい値自動計算時間間隔」の時間が経過するまでの間の波形データを取得する。
(S1409)
演算手段28は、ステップS1407で取得した波形データの実効値(又は、算出値)から、「しきい値自動計算時間間隔」で示す時間間隔における平均値を算出する。
(S1411)
演算手段28は、ステップS1407で特定した個体識別番号に基づいて、ファイルサーバ27の設定ファイル保存部2704から該当する電力品質データ収集装置10の設定ファイルを取得する。
(S1413)
演算手段28は、設定情報管理テーブル1402の公称電圧及び/又は公称周波数と、ステップS1409で算出した平均値との差分に応じて修正した新たなしきい値を、ステップS1411で取得した設定ファイル内の瞬時電圧低下、停電、電圧スウェル等の各イベント名称について設定ファイル内に記載されている各しきい値に書き込む。例えば、差分を加算・減算してもよいし、差分に対して予め定められた所定倍の値を加算・減算してもよい。
演算手段28は、例えば、次のような項目(1)の情報を宛先に、項目(2)の情報を本文に、項目(3)の情報を件名に含み、さらに、ステップS1413で作成した設定ファイル(新規設定ファイル)を添付ファイルとして含む電子メールを作成し、該当電力品質データ収集装置10に対して送信する。
(1)データベース26の電力品質データ収集装置テーブル2601に記憶された該当電力品質データ収集装置10の「メールアドレス」
(2)記憶部29の情報管理テーブル2902に予め設定された「演算手段28のメールアドレス」
(3)記憶部29の情報管理テーブル2902に予め設定された「設定変更メールを表す文字列」
(4)ステップS1413で作成した「新規設定ファイル」
(S1417)
演算手段28は、ステップS1413で作成した新規設定ファイルをファイルサーバ27の設定ファイル保存部2704の該当する個体識別番号のフォルダに保存する。また、このとき、演算手段28は、例えば、該当電力品質データ収集装置10の個体識別番号に対応した、時間間隔テーブル2901の「前回自動設定変更処理終了時刻」に対して、時計25が示す時間を記憶してもよい。
(S1419)
演算手段28は、データ収集サーバ23を停止する場合、処理を終了し、一方、データ収集サーバ23を停止しない場合、ステップS1405へ戻り、以降の処理を実行する。
図44に、クライアント端末の機能についてのフローチャートを示す。
以下、各ステップについて説明する。
(S1001)
クライアント端末33には、キーボード等の適宜の入力部からのユーザ操作に基づいて、「ユーザID」と「ログインパスワード」が入力される。以降、ユーザ操作に基づく入力手段としては、一例として、これらキーボード等の適宜の入力部を用いることができる。
(S1003)
クライアント端末33は、正規のユーザがログインしているか否かを判断する。例えば、クライアント端末33は、記憶部34等に予め設定された各ユーザの「ユーザID」及び「ログインパスワード」の組み合わせと、ステップS1001において入力された「ユーザID」及び「ログインパスワード」の組み合わせを比較し、該当する組み合わせが存在するか否かにより、正規のユーザであるか否かを判断することができる。正規のユーザがログインしていないと判断された場合、クライアント端末33は、処理を終了する。
(S1005)
ステップS1003において、正規のユーザがログインしていると判断された場合、クライアント端末33は、情報管理テーブル3403に予め記憶されている「データベースログインID」と「データベースログインパスワード」を用いてデータベース26にログインする。データベース26へのログインに失敗した場合、クライアント端末33は、処理を終了する。
ステップS1005において、データベース26へのログインに成功した場合、クライアント端末33は、データベース26の電力品質データ収集装置テーブル2601から、記憶部34の電力品質データ収集装置情報テーブル3404に設定されている全ての、又は、選択された一つ若しくは複数の電力品質データ収集装置10について、例えば、次のような情報を取得する。
(1)項目
(2)個体識別情報
(3)設置場所
(4)メールアドレス
(5)設置年月日
(6)電力品質データ収集装置10の製造番号(製造番号)
(S1009)
クライアント端末33は、ステップS1007において取得した各電力品質データ収集装置10に関する情報をディスプレイ等の適宜の出力部に表示する。以降、表示手段としては、一例として、これらディスプレイ等の適宜の出力部を用いることができる。
(S1010)
クライアント端末33には、入力部からのユーザ操作により、実行する処理が選択入力される。例えば、クライアント端末33は、イベント情報の閲覧、電力品質データ収集装置10の設定の変更、又は、新規の電力品質データ収集装置10に関する情報の登録等の各処理のうち、ユーザが適宜の入力手段に従っていずれかの処理を選択する。
(S1011)
クライアント端末33は、データベース26に、新規の電力品質データ収集装置10に関する情報を登録するか否かを判断する。例えば、クライアント端末33は、ユーザ操作に基づいて、新規の電力品質データ収集装置10に関する情報の登録を促すボタン等が押下されたか否かにより、新規の電力品質データ収集装置10に関する情報を登録するか否かを判断することができる。
ステップS1011において、新規の電力品質データ収集装置10に関する情報を登録すると判断された場合、クライアント端末33は、サブルーチン「電力品質データ収集装置新規登録」を呼び出す。その後、クライアント端末33は、処理を終了する。なお、サブルーチン「電力品質データ収集装置新規登録」の処理については、後述する。
(S1015)
一方、ステップS1011において、新規の電力品質データ収集装置10に関する情報を登録しないと判断された場合、クライアント端末33は、各電力品質データ収集装置10に対応するイベント情報を閲覧するか否かを判断する。例えば、クライアント端末33は、ユーザ操作に基づいて、イベント情報の閲覧を促すボタン等が押下されたか否かにより、イベント情報を閲覧するか否かを判断することができる。
(S1017)
ステップS1015において、イベント情報を閲覧すると判断された場合、クライアント端末33は、サブルーチン「イベント情報閲覧」を呼び出す。その後、クライアント端末33は、処理を終了する。なお、サブルーチン「イベント情報閲覧」の処理については、後述する。
(S1019)
一方、ステップS1015において、イベント情報を閲覧しないと判断された場合、クライアント端末33は、電力品質データ収集装置10の設定を変更するか否かを判断する。例えば、クライアント端末33は、ユーザ操作に基づいて、設定の変更を促すボタン等が押下されたか否かにより、対応する電力品質データ収集装置10の設定を変更するか否かを判断することができる。電力品質データ収集装置10の設定を変更しないと判断した場合、クライアント端末33は、処理を終了する。
(S1021)
ステップS1019において、電力品質データ収集装置10の設定を変更すると判断された場合、クライアント端末33は、サブルーチン「電力品質データ収集装置設定変更メール送信」を呼び出す。その後、クライアント端末33は、処理を終了する。なお、サブルーチン「電力品質データ収集装置設定変更メール送信」の処理については、後述する。
以下、各ステップについて説明する。
(S1101)
ユーザ操作に基づいて、クライアント端末33は、新規の電力品質データ収集装置10に関する、例えば次のような情報を入力する。
(1)個体識別情報
(2)設置場所
(3)メールアドレス
(4)設置年月日
(5)電力品質データ収集装置10の製造番号(製造番号)
(S1103)
クライアント端末33は、データベース26に記憶された電力品質データ収集装置テーブル2601に、ステップS1101で入力された新規の電力品質データ収集装置10に関する情報を登録する。このとき、「項目」については、クライアント端末33が、適宜の値を新たに割り当ててもよいし、予め定められていてもよい。また、クライアント端末33は、電力品質データ収集装置情報テーブル3404に対しても、同様の新規の電力品質データ収集装置10に関する情報を登録してもよい。その後、クライアント端末33は、サブルーチン「電力品質データ収集装置新規登録」の呼び出し元の処理へ戻る。
以下、各ステップについて説明する。
(S1201)
クライアント端末33は、データベース26からイベント情報を取得する。例えば、クライアント端末33は、ユーザ操作に基づいて選択された電力品質データ収集装置10について、対応する個体識別番号を電力品質データ収集装置情報テーブル3404より取得し、取得した個体識別番号に基づいて、イベントテーブル2602の該当するイベント情報を取得する。ここで、イベント情報とは、例えば、イベントテーブル2602に記憶された次のような情報を示す。
(1)「イベント名称」
(2)「しきい値」
(3)「発生時刻」
(4)「算出値」
(5)「継続時間」
(6)「波形データのアドレス」
(7)「画像データのアドレス」
(S1203)
クライアント端末33は、ステップS1201で取得したイベント情報を表示し、波形データ又は画像データのいずれかを表示するか選択する。このとき、クライアント端末33は、例えば、「波形データのアドレス」及び「画像データのアドレス」については、波形データの表示及び画像データの表示を促す、それぞれ対応したボタン等を表示してもよい。
クライアント端末33は、波形データを表示するか否かを判断する。例えば、クライアント端末33は、ユーザ操作に基づいて、波形データの表示を促すボタン等が押下されたか否かによって、波形データを表示するか否かを判断することができる。
(S1207)
ステップS1205において、波形データを表示すると判断された場合、クライアント端末33は、情報管理テーブル3403に予め設定された「ファイルサーバ27のアドレス」に基づいてファイルサーバ27にアクセスし、選択した波形データを記憶部24の波形データ表示一時保管部3405にコピーする。波形データのコピーに失敗した場合、クライアント端末33は、サブルーチン「イベント情報閲覧」の呼び出し元の処理へ戻る。
(S1209)
ステップS1207において、波形データのコピーに成功した場合、クライアント端末33は、波形データの表示及び加工等ができるアプリケーション(例えば、エクセル(Microsoft Excel)のような表計算ソフト)を起動し、波形データを表示する。
クライアント端末33は、ユーザ操作による任意のデータ加工処理を波形データに対して行う。例えば、クライアント端末33は、キーボード等から入力されたユーザからの指示に従い、エクセル等のアプリケーションを用いて波形データを加工する。そして、クライアント端末33は、加工した波形データをファイルサーバ27に送り、波形データ保存部2701に保存する。
(S1213)
クライアント端末33は、記憶部34の波形データ表示一時保管部3405から該当波形データを削除する。その後、クライアント端末33は、サブルーチン「イベント情報閲覧」の呼び出し元の処理へ戻る。
(S1215)
一方、ステップS1205において、波形データを表示しないと判断された場合、クライアント端末33は、画像データを表示するか否かを判断する。例えば、クライアント端末33は、ユーザ操作に基づいて、画像データの表示を促すボタン等が押下されたか否かによって、画像データを表示するか否かを判断することができる。画像データを表示しないと判断された場合、クライアント端末33は、サブルーチン「イベント情報閲覧」の呼び出し元の処理へ戻る。
(S1217)
ステップS1215において、画像データを表示すると判断された場合、クライアント端末33は、情報管理テーブル3403に予め設定された「ファイルサーバ27のアドレス」に基づいてファイルサーバ27にアクセスし、選択した画像データを記憶部34の画像データ表示一時保管部3406にコピーする。画像データのコピーに失敗した場合、クライアント端末33は、サブルーチン「イベント情報閲覧」の呼び出し元の処理へ戻る。
(S1219)
ステップS1217において、画像データのコピーに成功した場合、クライアント端末33は、画像データの表示及び加工等ができるアプリケーションを起動し、画像データを表示する。
クライアント端末33は、ユーザ操作による任意のデータ加工処理を画像データに対して行う。例えば、クライアント端末33は、キーボード等から入力されたユーザからの指示に従い、適宜のアプリケーションを用いて画像データを加工する。そして、クライアント端末33は、加工した画像データをファイルサーバ27に送り、画像データ保存部2702に保存する。
(S1223)
クライアント端末33は、記憶部34の画像データ表示一時保管部3406から該当画像データを削除する。その後、クライアント端末33は、サブルーチン「イベント情報閲覧」の呼び出し元の処理へ戻る。
以下、各ステップについて説明する。
(S1301)
クライアント端末33は、入力部からのユーザ操作による指定(例えば、個体識別番号)に基づき、設定を変更する電力品質データ収集装置10を特定する。
(S1303)
クライアント端末33は、情報管理テーブル3403に記憶されたデータベース26のアドレス、ファイルサーバ27のアドレスを用い、データベース26の設定ファイルテーブル2603とファイルサーバ27の設定ファイル保存部2704から、ユーザ操作に基づいて指定された電力品質データ収集装置10の設定ファイル(例えば、XML(Extensible Markup Language)形式のファイル)を取得する。具体的には、例えば、クライアント端末33は、ステップS1301において特定した個体識別番号に基づいて、設定ファイルテーブル2603を検索し、対応する「設定ファイルの保存先アドレス」を取得することができる。そして、クライアント端末33は、取得した「設定ファイルの保存先アドレス」に基づいて、設定ファイル保存部2704より該当する設定ファイルを取得し、記憶部34の設定ファイル保存部3402に記憶することができる。
または、クライアント端末33は、個体識別番号に基づき、直接ファイルサーバ27から設定ファイルを取得してもよい。設定ファイルの取得に失敗した場合、クライアント端末33は、サブルーチン「電力品質データ収集装置設定変更メール送信」の呼び出し元の処理へ戻る。
(S1305)
ステップS1303において、設定ファイルの取得に成功した場合、クライアント端末33は、設定ファイル(XML形式のファイル)の表示及び編集(加工)等ができるアプリケーションを起動し、設定ファイルを表示する。
(S1307)
クライアント端末33は、ユーザ操作に基づいて設定ファイルの編集を行う。例えば、クライアント端末33は、キーボード等から入力されたユーザからの指示に従い、適宜のアプリケーションを用いて設定ファイルを編集する。このとき、クライアント端末33は、ユーザ操作に基づいて、編集した設定ファイルを設定ファイル保存部3402及び/又はファイルサーバ27の設定ファイル保存部2704に保存することができる。
クライアント端末33は、設定ファイルの編集後に、ユーザ操作に基づいて設定変更メール送信の操作が行われることによって、例えば、次のような項目(1)の情報を宛先に、項目(2)の情報を本文に、項目(3)の情報を件名に、項目(4)の情報を添付ファイルに含む電子メールを作成する。
(1)電力品質データ収集装置情報テーブル3404に記憶された、送信先となる電力品質データ収集装置10の「メールアドレス」
(2)送信元となるクライアント端末33(自端末)の「メールアドレス」
(3)記憶部34の設定情報テーブル3401に予め設定された「設定変更メールを表す文字列」
(4)記憶部34の設定ファイル保存部3402に記憶された「設定ファイル」
電子メールの作成に失敗した場合、クライアント端末33は、サブルーチン「電力品質データ収集装置設定変更メール送信」の呼び出し元の処理へ戻る。また、このとき、クライアント端末33は、設定ファイル保存部3402に記憶した設定ファイルを削除してもよい。なお、項目(2)の情報は、情報管理テーブル3403等に予め記憶されていてもよい。
(S1311)
ステップS1309において、電子メールの作成に成功した場合、クライアント端末33は、ユーザ操作に基づいて指定された電力品質データ収集装置10に対して、ステップS1309で作成した設定変更メールを送信する。その後、クライアント端末33は、サブルーチン「電力品質データ収集装置設定変更メール送信」の呼び出し元の処理へ戻る。また、このとき、クライアント端末33は、設定ファイル保存部3402に記憶した設定ファイルを削除してもよい。
本発明が検出可能な電力品質の異常・障害(イベント名称)は「過渡電圧変動」、「電圧不平衡」および「フリッカ」などにも対象となる。
本発明の電力品質データ収集方法又は電力品質データ収集装置・システムは、その各手順をコンピュータに実行させるための電力品質データ収集プログラム、電力品質データ収集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、電力品質データ収集プログラムを含みコンピュータの内部メモリにロード可能なプログラム製品、そのプログラムを含むサーバ等のコンピュータ、等により提供されることができる。
データ収集センタは、クライアント端末を備える構成としてもよく、この場合、クライアント端末は、インターネットを介さずに、各ファイル、サーバ、記憶部等にアクセスすることができる。また、受信サーバ、データベース、記憶部等は、それぞれネットワークを介して、他の場所・位置に配置されてもよく、ネットワークを介さずに各装置が適宜備えるように配置されていてもよい。また、ネットワークとしては、インターネットを例に説明したが、これに限らず適宜の有線及び/又は無線のネットワークを採用することができる。
2 負荷装置
3 受信メールサーバ
10 電力品質データ収集装置
11 電圧センサ
12 電流センサ
13 電力品質計算手段
14 記憶部
15 時計
20 データ収集センタ
21 受信メールサーバ
23 データ収集サーバ
24 記憶部
25 時計
26 データベース
27 ファイルサーバ
28 演算手段
29 記憶部
33 クライアント端末
34 記憶部
40 インターネット
Claims (22)
- 各計測対象に対して設けられたひとつ又は複数の電力品質データ収集装置と、前記ひとつ又は複数の電力品質データ収集装置で計測されたデータを収集するデータ収集センタと、を備えた電力品質データ収集システムにおいて、
前記電力品質データ収集装置は、
各測定対象の電源の状態を示す算出値名称と、算出値名称に基づき国際規格に準拠した又は予め定められた電力品質の障害・異常を示すイベント名称と、イベント名称毎のイベント検出条件及びイベント発生フラグと、復旧条件とを対応づけて記憶する電力品質要件テーブルと、
予め設定されたデータ収集装置の個体識別情報・メールアドレス、データ収集サーバアドレス、受信メールサーバアドレス、各算出値名称についての算出値のしきい値を記憶する設定管理情報テーブルと、
時刻毎の電圧計測値及び電流計測値を記憶した計測値テーブルと、
時刻毎の各算出値を記憶する算出値テーブルと、
系統電力の電圧及び電流をそれぞれ測定する電圧センサ及び電流センサと、
前記電圧センサ及び前記電流センサからの測定値を入力し、各前記テーブルにアクセスし、電力品質を計算し、電子メールの作成及び送受信に関する処理を行う電力品質計算手段と、
電子メールを受信する第1の受信メールサーバ
を備え、
前記電力品質計算手段が、所定時間間隔で、予め定められた前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあるかを確認し、
前記電力品質計算手段は、前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあると、前記第1の受信メールサーバから電子メールを受信し、
前記電力品質計算手段は、受信した電子メールの件名が、設定変更を表す文字列である場合、
前記電子メールの添付ファイルから各イベント名称に対するしきい値情報を含む設定情報を読み出し、その設定情報を前記設定管理情報テーブルに書き込み、
前記電力品質計算手段が、前記設定管理情報テーブルを参照し、自装置の個体識別番号と、設定変更が終了したという情報を含む設定変更完了を通知する電子メールを作成し、該電子メールを前記電子メールを送信したメールアドレスに対し送信し、
前記電力品質計算手段は、所定時間毎に前記電圧センサの出力である電圧計測値、前記電流センサの出力である電流計測値を入力し、時刻に対応して電圧計測値及び電流計測値を前記計測値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段が、前記計測値テーブルを参照し、電圧計測値及び電流計測値に基づき、前記電力品質要件テーブルに予め設定された算出値名称について、予め設定された算出式より電源の状態を示す各算出値を算出し、時刻に対応して各算出値名称の算出値を前記算出値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段は、各算出値が、前記設定管理情報テーブルに予め設定された各イベント名称のしきい値及び前記電力品質要件テーブルに予め設定された各算出値名称に対する各イベント名称のイベント検出条件に該当するか否かを判断し、該当する場合、前記電力品質要件テーブル内の該当するイベント名称に対してイベント発生のフラグを立て、イベント発生時刻を記憶し、
前記電力品質計算手段は、イベント発生のフラグあるイベント名称が前記電力品質要件テーブルに予め設定された復旧条件に該当するようになった場合、その時刻を復旧時刻として記憶し、イベント発生時刻から復旧時刻までの継続時間を計算して適宜のエリアに記憶し、イベント名称、およびそのしきい値、イベントの発生時刻、算出値及び継続時間を含むイベント情報が記載された電子メールを送信する
電力品質データ収集システム。
- 前記電力品質データ収集装置は、
所定期間の計測値及び/又は算出値の波形データ及び/又は画像データを記憶する第1の波形データ保存部と、
送信済みメールを保存する送信済みメール保存部と、
イベントの発生時刻、イベント名称、算出値、継続時間を含むイベントログを記憶したイベントログテーブルと、
をさらに備え、
前記電力品質計算手段は、前記計測値テーブルと前記算出値テーブルから、イベントの発生時刻より所定の余長時間前から復旧時刻より所定の余長時間後までの期間について、計測値と算出値の波形データ及び/又は画像データを作成し、前記第1の波形データ保存部に保存し、
前記電力品質計算手段は、イベントメールを表す文字列を件名に記し、設定管理情報テーブルに予め設定された電力品質データ収集装置の個体識別番号、電力品質要件テーブルのイベント発生のフラグが立っているイベント名称、算出値およびそのしきい値、イベントの発生時刻及び継続時間、計測値と算出値の波形データ及び/又は画像データを含む情報を記載された電子メールを作成し、前記設定管理情報テーブルに予め設定されたデータ収集センタの送信先メールアドレスに電子メールを送信し、
前記電力品質計算手段は、送信した電子メールを前記送信済みメール保存部に保存し、
前記電力品質計算手段は、前記イベントログテーブルに、電力品質要件テーブルのイベント発生のフラグが立っているイベントの発生時刻、イベント名称、算出値、及び、継続時間を含む情報を保存し、
前記電力品質計算手段は、前記電力品質要件テーブルのイベント発生のフラグを消すこと
を特徴とする請求項1に記載の電力品質データ収集システム。
- 前記第1の受信メールサーバから取得した電子メールの件名が、イベントログ送信の命令を表す文字列である場合、
前記電力品質計算手段が、前記設定管理情報テーブルを参照し、自装置の個体識別番号、イベントログを含む情報を記載し、件名にイベントログ送信を表す文字列とした電子メールを作成し、該電子メールを設定管理情報テーブルに登録された送信先であるデータ収集センタのメールアドレスに送信すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の電力品質データ収集システム。
- 前記第1の受信メールサーバから取得した電子メールの件名がイベントメール再送を表す文字列である場合、
前記電力品質計算手段が、受信メールにイベント発生時刻を含む情報により指定されたイベントメールを前記送信済みメール保存部から取得し、
前記電力品質計算手段が、前記設定管理情報テーブルに登録された送信先であるデータ収集センタのメールアドレスに送信すること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電力品質データ収集システム。
- 前記電力品質データ収集装置は、
時刻に対応して各算出値の平均値を記憶した定時計測データ保存部、
をさらに備え、
前記電力品質計算手段は、予め設定された定時計測データ算出期間が経過すると、電力品質要件テーブルに予め記憶された定時計測データ用である算出値名称について、前記計測値テーブルに記憶された計算値に基づき、又は、前記算出値テーブルに記憶された算出値に基づき、所定の算出期間の平均値を算出し、所定の算出期間内の時刻に対応して各算出値名称の平均値を前記定時計測データ保存部に保存し、
前記電力品質計算手段は、予め設定された定時計測データ送信時間間隔を経過すると、前記設定管理情報テーブルに予め設定された各算出値名称についての定時計測データのメール送信の要否に従い、メール送信すべき算出値名称について、前記定時計測データ保存部を参照し、所定時間間隔についての平均値の波形データ及び/又は画像データを作成し、算出値名称、所定時間間隔の波形データ及び/又は画像データを含む電子メールを、データ収集センタに送信すること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電力品質データ収集システム。
- 前記データ収集センタは、
各電力品質データ収集装置の個体識別番号に対して、定時計測データを記憶する定時計測データ保存部と、
各電力品質データ収集装置の個体識別番号毎に、各イベント名称についてのしきい値を含む設定情報を設定した設定ファイルを記憶する設定ファイル保存部と、
前記各保存部にアクセスし、電力品質データ収集装置の設定を自動で計算する演算手段と、
を備え、
予め定められたしきい値自動計算時間間隔を経過すると、前記演算手段が、前記定時計測データ保存部から特定の電力品質データ収集装置の前回の自動設定変更処理終了時刻からしきい値自動計算時間間隔までの波形及び/又は画像データを取得し、
前記演算手段が、各イベント名称について、取得した波形及び/又はデータの実効値から平均値を算出し、
前記演算手段が、前記設定ファイル保存部から該当電力品質データ収集装置の設定ファイルを取得し、
各イベント名称について前記設定ファイル内に記載されている設定情報と、算出した平均値との差分に応じて修正した設定情報を設定し、前記設定ファイルに修正した設定情報を書き込み、
前記演算手段は、設定変更を表す文字列、該当電力品質データ収集装置のメールアドレス、前記演算手段のメールアドレス、添付ファイルとして修正した設定情報を含む新規の設定ファイルを含む電子メールを作成し、該当電力品質データ収集装置に該電子メールを送信し、
前記演算手段は、作成した新規の設定ファイルを、前記設定ファイル保存部に保存すること
を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電力品質データ収集システム。
- データ収集センタは、
受信メールを保存する受信メール保存部と、
電力品質データ収集装置の個体識別番号及びメールアドレスを含む電力品質データ収集装置情報を記憶する電力品質データ収集装置テーブルと、
イベントの発生時刻に対応して、個体識別番号、イベント名称、しきい値、算出値、継続時間、波形及び/又は画像データのアドレスを含むイベント情報を記憶するイベントテーブルと、
電子メールを受信する第2の受信メールサーバと、
各前記保存部及び前記テーブルにアクセスし、電力品質データ収集装置からの電子メールを収集するデータ収集サーバと、
を備え、
前記データ収集サーバが、前記第2の受信メールサーバにログインし、保存された電子メールを取得し、
取得した電子メール内のメール件名に、電力品質データ収集装置から送信されたイベントログ送信を示す文字列が含まれる場合、
前記データ収集サーバが、前記イベントテーブルに記憶されたイベントと、電力品質データ収集装置から送られたイベントログとを比較し、
前記イベントテーブルに登録漏れのイベントが存在する場合、前記データ収集サーバが、該当電力品質データ収集装置へ登録されていないイベントメールを再送させるため、イベントメール再送を表す文字列を件名に記載した電子メールを送信すること
を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電力品質データ収集システム。
- 前記第2の受信メールサーバから取得した電子メール内のメール件名に、電力品質データ収集装置から送信されたイベントメールを表す文字列が含まれる場合、
前記データ収集サーバは、前記イベントテーブルに、電力品質データ収集装置の個体識別番号、電力品質要件テーブルのイベント発生のフラグが立っているイベント名称およびそのしきい値、イベントの発生時刻、算出値及び継続時間を含む情報を登録すること
を特徴とする請求項7に記載の電力品質データ収集システム。
- 前記データ収集センタは、波形データ及び/又は画像データを記憶する第2の波形データ保存部
をさらに備え、
イベントメールに、波形データ及び/又は画像データが添付されている場合、前記データ収集サーバは、さらにそのデータを前記第2の波形データ保存部に保存すること
を特徴とする請求項8に記載の電力品質データ収集システム。
- 前記第2の受信メールサーバから取得した電子メール内のメール件名に、定時計測データを表す文字列が含まれる場合、前記データ収集サーバは、電力品質データ収集装置の個体識別番号に対応して、時刻毎に波形及び/又は画像データを前記第2の波形データ保存部に記憶すること
を特徴とする請求項7又は8に記載の電力品質データ収集システム。
- 前記データ収集サーバは、予め定められたイベントログ取得時間間隔になると、前記電力品質データ収集装置テーブルに予め設定された電力品質データ収集装置のメールアドレスを取得し、イベントログ送信の命令を示す文字列を記載した電子メールを、該電力品質データ収集装置へ送信すること
を特徴とする請求項7又は8又は10に記載の電力品質データ収集システム。
- データ収集センタは電力品質データ収集装置の個体識別番号に対して、各イベント名称についてのしきい値を含む設定情報を設定した設定ファイルを記憶する設定情報テーブルを有し、
前記データ収集センタにアクセスするクライアント端末
をさらに備え、
前記電力品質データ収集装置へ、前記設定情報を変更するための設定変更メールを送信する場合、
前記クライアント端末は、入力部からの操作又は記憶部に予め定められた値により、設定を変更する電力品質データ収集装置の指定を入力し、
前記クライアント端末が、入力部からの指定入力により、指定された電力品質データ収集装置の設定情報を記憶する設定ファイルを編集し、
前記クライアント端末は、設定変更メールの送信先となる電力品質データ収集装置のメールアドレス、送信元となる自端末のメールアドレスを含み、メール件名に設定変更を表す文字列、設定ファイル保存部から設定ファイルを含む情報を記載した設定変更メールを作成し、
前記クライアント端末は、指定された電力品質データ収集装置に、作成した前記設定変更メールを送信すること
を特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の電力品質データ収集システム。
- 前記クライアント端末が、前記データ収集センタにログインし、指定された電力品質データ収集装置の設定ファイルを取得し、該設定ファイルを設定ファイル保存部に保存し、
前記クライアント端末は、保存した前記設定ファイルを用いて設定情報を編集することを特徴とする請求項12に記載の電力品質データ収集システム。
- イベント情報閲覧する場合、
前記クライアント端末が、前記データ収集センタにログインし、前記データ収集センタのデータベースから、イベント情報を取得し、取得したイベント情報を表示部に表示することを特徴とする請求項13に記載の電力品質データ収集システム。
- さらに、波形データ及び/又は画像データを表示する場合、前記クライアント端末が、前記データ収集センタのファイルサーバ内の第2のデータ保存部にアクセスし、選択した波形データ及び/又は画像データを、表示部に表示することを特徴とする請求項14に記載の電力品質データ収集システム。
- 前記クライアント端末が、前記データ収集センタのデータベースに、個体識別情報及びメールアドレスを含む新規の電力品質データ収集装置の情報を登録することを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載の電力品質データ収集システム。
- 前記算出値名称は、電圧実効値、周波数、電圧高調波、電流高調波、次数間電圧高調波、次数間電流高調波、電流実効値、有効電力、無効電力、力率のうち、いずれかひとつ又は複数であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の電力品質データ収集システム。
- 前記イベント名称は、瞬時電圧低下、電圧スウェル、停電、周波数異常、電圧高調波、電流高調波、次数間電圧高調波、次数間電流高調波、過渡電圧変動、電圧不平衡、フリッカのうち、いずれかひとつ又は複数であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の電力品質データ収集システム。
- 各計測対象に対して設けられ、データ収集センタに計測した電力品質に関するデータを送信する電力品質データ収集装置において、
各測定対象の電源の状態を示す算出値名称と、算出値名称に基づき国際規格に準拠した又は予め定めたれた電力品質の障害・異常を示すイベント名称と、イベント名称毎のイベント検出条件及びイベント発生フラグと、復旧条件とを対応づけて記憶する電力品質要件テーブルと、
予め設定されたデータ収集装置の個体識別情報・メールアドレス、データ収集サーバアドレス、受信メールサーバアドレス、各算出値名称についての算出値のしきい値を記憶する設定管理情報テーブルと、
時刻毎の電圧計測値及び電流計測値を記憶した計測値テーブルと、
時刻毎の各算出値を記憶する算出値テーブルと、
系統電力の電圧及び電流をそれぞれ測定する電圧センサ及び電流センサと、
前記電圧センサ及び前記電流センサからの測定値を入力し、各前記テーブルにアクセスし、電力品質を計算し、電子メールの作成及び送受信に関する処理を行う電力品質計算手段と、
電子メールを受信する第1の受信メールサーバ
を備え、
前記電力品質計算手段が、所定時間間隔で、予め定められた前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあるかを確認し、
前記電力品質計算手段は、前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあると、前記第1の受信メールサーバから電子メールを受信し、
前記電力品質計算手段は、受信した電子メールの件名が、設定変更を表す文字列である場合、
前記電子メールの添付ファイルから各イベント名称に対するしきい値情報を含む設定情報を読み出し、その設定情報を前記設定管理情報テーブルに書き込み、
前記電力品質計算手段が、前記設定管理情報テーブルを参照し、自装置の個体識別番号と、設定変更が終了したという情報を含む設定変更完了を通知する電子メールを作成し、該電子メールを前記電子メールを送信したメールアドレスに対し送信し、
前記電力品質計算手段は、所定時間毎に前記電圧センサの出力である電圧計測値、前記電流センサの出力である電流計測値を入力し、時刻に対応して電圧計測値及び電流計測値を前記計測値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段が、前記計測値テーブルを参照し、電圧計測値及び電流計測値に基づき、前記電力品質要件テーブルに予め設定された算出値名称について、予め設定された算出式より電源の状態を示す算出値を算出し、時刻に対応して各算出値名称の算出値を前記算出値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段は、各算出値が、前記設定管理情報テーブルに予め設定された各イベント名称のしきい値及び前記電力品質要件テーブルに予め設定された各算出値名称に対する各イベント名称のイベント検出条件に該当するか否かを判断し、該当する場合、前記電力品質要件テーブル内の該当するイベント名称に対してイベント発生のフラグを立て、イベント発生時刻を記憶し、
前記電力品質計算手段は、イベント発生のフラグあるイベント名称が前記電力品質要件テーブルに予め設定された復旧条件に該当するようになった場合、その時刻を復旧時刻として記憶し、イベント発生時刻から復旧時刻までの継続時間を計算して適宜のエリアに記憶し、イベントの発生時刻、イベント名称、およびそのしきい値、算出値及び継続時間を含むイベント情報が記載された電子メールを送信する
電力品質データ収集装置。
- 前記電力品質データ収集装置は、
所定期間の計測値及び/又は算出値の波形データ及び/又は画像データを記憶する第1の波形データ保存部と、
送信済みメールを保存する送信済みメール保存部と、
イベントの発生時刻、イベント名称、算出値、継続時間を含むイベントログを記憶したイベントログテーブルと、
をさらに備え、
前記電力品質計算手段は、前記計測値テーブルと前記算出値テーブルから、イベントの発生時刻より所定の余長時間前から復旧時刻より所定の余長時間後までの期間について、計測値と算出値の波形データ及び/又は画像データを作成し、前記第1の波形データ保存部に保存し、
前記電力品質計算手段は、イベントメールを表す文字列を件名に記し、設定管理情報テーブルに予め設定された電力品質データ収集装置の個体識別番号、電力品質要件テーブルのイベント発生のフラグが立っているイベント名称、算出値およびそのしきい値、イベントの発生時刻及び継続時間、計測値と算出値の波形データ及び/又は画像データを含む情報を記載された電子メールを作成し、前記設定管理情報テーブルに予め設定されたデータ収集センタの送信先メールアドレスに電子メールを送信し、
前記電力品質計算手段は、送信した電子メールを前記送信済みメール保存部に保存し、
前記電力品質計算手段は、前記イベントログテーブルに、電力品質要件テーブルのイベント発生のフラグが立っているイベント名称およびそのしきい値、イベントの発生時刻、算出値、及び、継続時間を含む情報を保存し、
前記電力品質計算手段は、前記電力品質要件テーブルのイベント発生のフラグを消すこと
を特徴とする請求項19に記載の電力品質データ収集装置。
- 前記電力品質データ収集装置は、
時刻に対応して各算出値の平均値を記憶した定時計測データ保存部、
をさらに備え、
前記電力品質計算手段は、予め設定された定時計測データ算出期間が経過すると、電力品質要件テーブルに予め記憶された定時計測データ用である算出値名称について、前記計測値テーブルに記憶された計算値に基づき、又は、前記算出値テーブルに記憶された算出値に基づき、所定の算出期間の平均値を算出し、所定の算出期間内の時刻に対応して各算出値名称の平均値を前記定時計測データ保存部に保存し、
前記電力品質計算手段は、予め設定された定時計測データ送信時間間隔を経過すると、前記設定管理情報テーブルに予め設定された各算出値名称についての定時計測データのメール送信の要否に従い、メール送信すべき算出値名称について、前記定時計測データ保存部を参照し、所定時間間隔についての平均値の波形データ及び/又は画像データを作成し、算出値名称、所定時間間隔の波形データ及び/又は画像データを含む電子メールを、データ収集センタに送信すること
を特徴とする請求項19又は20に記載の電力品質データ収集装置。
- 各計測対象に対して設けられたひとつ又は複数の電力品質データ収集装置と、前記ひとつ又は複数の電力品質データ収集装置で計測されたデータを収集するデータ収集センタと、を備えた電力品質データ収集システムを用いた電力品質データ収集方法において、
前記電力品質データ収集装置は、
各測定対象の電源の状態を示す算出値名称と、算出値名称に基づき国際規格に準拠した又は予め定められた電力品質の障害・異常を示すイベント名称と、イベント名称毎のイベント検出条件及びイベント発生フラグと、復旧条件とを対応づけて記憶する電力品質要件テーブルと、
予め設定されたデータ収集装置の個体識別情報・メールアドレス、データ収集サーバアドレス、受信メールサーバアドレス、各算出値名称についての算出値のしきい値を記憶する設定管理情報テーブルと、
時刻毎の電圧計測値及び電流計測値を記憶した計測値テーブルと、
時刻毎の各算出値を記憶する算出値テーブルと、
系統電力の電圧及び電流をそれぞれ測定する電圧センサ及び電流センサと、
前記電圧センサ及び前記電流センサからの測定値を入力し、各前記テーブルにアクセスし、電力品質を計算し、電子メールの作成及び送受信に関する処理を行う電力品質計算手段と、
電子メールを受信する第1の受信メールサーバ
を備え、
前記電力品質計算手段が、所定時間間隔で、予め定められた前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあるかを確認し、
前記電力品質計算手段は、前記第1の受信メールサーバに自装置宛の電子メールがあると、前記第1の受信メールサーバから電子メールを受信し、
前記電力品質計算手段は、受信した電子メールの件名が、設定変更を表す文字列である場合、
前記電子メールの添付ファイルから各イベント名称に対するしきい値情報を含む設定情報を読み出し、その設定情報を前記設定管理情報テーブルに書き込み、
前記電力品質計算手段が、前記設定管理情報テーブルを参照し、自装置の個体識別番号と、設定変更が終了したという情報を含む設定変更完了を通知する電子メールを作成し、該電子メールを前記電子メールを送信したメールアドレスに対し送信し、
前記電力品質計算手段は、所定時間毎に前記電圧センサの出力である電圧計測値、前記電流センサの出力である電流計測値を入力し、時刻に対応して電圧計測値及び電流計測値を前記計測値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段が、前記計測値テーブルを参照し、電圧計測値及び電流計測値に基づき、前記電力品質要件テーブルに予め設定された算出値名称について、予め設定された算出式より電源の状態を示す各電力品質を示す算出値を算出し、時刻に対応して各算出値名称の算出値を前記算出値テーブルに保存し、
前記電力品質計算手段は、各算出値が、前記設定管理情報テーブルに予め設定された各イベント名称のしきい値及び前記電力品質要件テーブルに予め設定された各算出値名称に対する各イベント名称のイベント検出条件に該当するか否かを判断し、該当する場合、前記電力品質要件テーブル内の該当するイベント名称に対してイベント発生のフラグを立て、イベント発生時刻を記憶し、
前記電力品質計算手段は、イベント発生のフラグあるイベント名称が前記電力品質要件テーブルに予め設定された復旧条件に該当するようになった場合、その時刻を復旧時刻として記憶し、イベント名称、およびそのしきい値、イベント発生時刻から復旧時刻までの継続時間を計算して適宜のエリアに記憶し、イベントの発生時刻、イベント名称、算出値及び継続時間を含むイベント情報が記載された電子メールを送信する
電力品質データ収集方法。
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