JP2010103141A - 薄膜トランジスタ及び電気光学装置、並びに電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、画素スイッチング用素子として用いられる薄膜トランジスタについて、そのサイズを小さくすることによって生じる可能性があるON電流の減少を抑制する。
【解決手段】下地部(13)は、TFTアレイ基板(10)の基板面を基準としてTFTアレイ基板(10)の図中上側に向かって突出した凸部であり、下地絶縁膜(12)の一部として一体として、又は下地絶縁膜(12)とは別に形成されている。下地部(13)の表面(13s)は、面(13s−1)と、面(13s−2)とから構成されている。チャネル領域(1c)は、該チャネル領域(1c)が表面(13s)に沿って延びるように形成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、薄膜トランジスタ、及び、そのようなTFTを画素スイッチング用素子として備えた液晶装置等の電気光学装置、並びに、プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置の一例である液晶装置では、例えば、液晶装置の画素部において画素電極に対する画像信号の供給及び非供給を制御する画素スイッチング用素子として薄膜トランジスタが用いられる。特許文献1及び2によれば、LDD(Lightly Doped Drain)領域を精度良く、且つ簡便に形成するための技術が開示されている。また、この種の液晶装置では、画像を表示する表示性能を高めることを目的として、画素領域の高開口率化に対する要請が強い。
特開平10−341020号公報 特開平6−334185号公報
しかしながら、画素領域の高開口率化に伴って画素ピッチの微細化が進展した場合、画素領域のうち実質的に光が透過する領域を薄膜トランジスタによって狭めないように、画素ピッチの微細化に伴って薄膜トランジスタのサイズを小さくする必要が生じる。より具体的には、画素スイッチング用素子として各画素領域に形成される薄膜トランジスタについて、チャネル領域の幅を狭く形成する必要が生じる。したがって、画素スイッチング用素子として用いられる薄膜トランジスタのオン電流が減少してしまい、かえって液晶装置の表示性能を低下させてしまう問題点が生じる。
よって、本発明は上記問題点等に鑑みてなされたものであり、例えば、画素スイッチング用素子として用いられる薄膜トランジスタであって、そのサイズを小さくすることによって生じる可能性があるオン電流の減少を抑制可能な薄膜トランジスタ、及びそのような薄膜トランジスタを画素スイッチング用素子として備えた液晶装置等の電気光学装置、並びに、プロジェクタ等の電子機器を提供することを課題とする。
本発明に係る薄膜トランジスタは上記課題を解決するために、基板上に設けられた下地部と、前記下地部上に形成された半導体層とを備え、前記半導体層は、チャネル領域と前記チャネル領域の両側の夫々に形成されたソース領域及びドレイン領域を含み、前記下地部は、前記下地部の表面の一部に、前記基板の表面と交差する方向を有する面である交差面を含み、前記チャネル領域は、前記下地部の表面のうち、少なくとも前記交差面の一部を含む表面に沿って形成されている。
本発明に係る薄膜トランジスタによれば、チャネル領域は、例えば、下地部上に形成されたポリシリコン層等の半導体層の一部として、基板上の一方向に沿って延びるように形成されている。
ソース領域及びドレイン領域の夫々は、前記一方向に沿って前記チャネル領域の両側の夫々に形成されている。より具体的には、例えば、下地部上に形成された半導体層の一部を構成するチャネル領域の両側において、当該半導体層の各々一部を構成する部分として基板上に形成されている。尚、本発明に係る薄膜トランジスタでは、一方向が、チャネル領域のチャネル長方向になる。
本発明に係る薄膜トランジスタによれば、前記下地部の表面の少なくとも一部は、前記基板面に交差する交差方向に延びる交差面であり、前記チャネル領域は、該チャネル領域が前記表面に沿って延びるように形成されている。したがって、本発明に係る薄膜トランジスタによれば、チャネル領域は、一定の幅の範囲内において、基板の表面に平行な面にのみチャネル領域を形成する場合に比べて、大きな面積を有する。
よって、本発明に係る薄膜トランジスタによれば、平面的に見て当該薄膜トランジスタの幅、より具体的には、チャネル長方向に交差する幅方向に沿って薄膜トランジスタのサイズを増大させることなく、チャネル領域の面積を増大させることが可能である。したがって、本発明に係る薄膜トランジスタによれば、オン電流を減少させることなく、薄膜トランジスタのサイズの小型化が可能になる。また、本発明に係る薄膜トランジスタによれば、薄膜トランジスタの幅を狭めた場合でも、当幅を狭めることによって減少するはずのチャネル領域の面積の減少量を極力抑制することが可能であり、オン電流の減少を極力抑制できる。
本発明に係る薄膜トランジスタの一の態様では、前記交差面は、前記基板の表面に斜めに交差する一の斜め方向に沿って延びる一の斜面であってもよい。
この態様によれば、基板の表面に直交する方向に交差面が延びている場合に比べて、交差面の面積を大きくとることが可能であり、チャネル領域の面積を増大させることが可能である。
本発明に係る薄膜トランジスタの他の態様では、前記下地部の表面のうち前記一部を除く他の部分は、前記基板面に斜めに交差する他の斜め方向に沿って延びる他の斜面であってもよい。
この態様によれば、一定の幅の範囲内でチャネル領域の面積を更に増大させることが可能である。
本発明に係る薄膜トランジスタの他の態様では、前記下地部は、前記基板の表面を基準として前記基板の上側に向かって突出した凸部であってもよい。
この態様によれば、凸部上に半導体層を形成し、当該半導体層の一部をチャネル領域にするだけで広い面積を有するチャネル領域を半導体層に形成することが可能である。
本発明に係る薄膜トランジスタの他の態様では、前記下地部は、前記基板上において前記チャネル領域の下層側に形成された下地膜の表面から前記基板に向かって窪む凹部であってもよい。
この態様によれば、凹部上に半導体層を形成し、当該半導体層の一部をチャネル領域にするだけで広い面積を有するチャネル領域を半導体層に形成することが可能である。
本発明に係る電気光学装置は上記課題を解決するために、上述の薄膜トランジスタを画素スイッチング用素子として備えている。
本発明に係る電気光学装置によれば、上述の薄膜トランジスタを画素スイッチング用素子として備えているため、高品位の画像を表示可能である。
本発明に係る電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置を備えている。
本発明に係る電子機器によれば、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、高品位の表示が可能な、投射型表示装置、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明に係る電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置等も実現することが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る薄膜トランジスタ、電気光学装置、及び電子機器の各実施形態を説明する。以下では、本発明に係る電気光学装置の一実施形態として、液晶装置を挙げる。また、本発明に係る薄膜トランジスタの一実施形態として挙げるTFT(Thin Film Transistor)は、当該液晶装置の画素スイッチング用素子として液晶装置に設けられている。
<1:液晶装置>
<1−1:液晶装置の全体構成>
先ず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る液晶装置1の全体構成を説明する。図1は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た液晶装置1の平面図であり、図2は、図1のII−II´断面図である。
図1及び図2において、液晶装置1では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、複数の画素部が設けられる表示領域たる画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。尚、画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域が存在する。言い換えれば、本実施形態においては特に、TFTアレイ基板10の中心から見て、この額縁遮光膜53より以遠が周辺領域として規定されている。
周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、このように画像表示領域10aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間をつなぐため、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設けられている。
対向基板20の4つのコーナー部には、両基板間の上下導通端子として機能する上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜が形成されている。他方、対向基板20上には、対向電極21の他、格子状又はストライプ状の遮光膜23、更には最上層部分に配向膜が形成されている。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
尚、図1及び図2に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等の駆動回路に加えて、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
<1−2:画素部における構成>
次に、図3乃至図5を参照しながら、液晶装置1の画素部の構成を詳細に説明する。図3は、液晶装置1の画像表示領域10aを構成するマトリクス状に形成された複数の画素部における各種素子、配線等の等価回路である。図4は、データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素部の平面図である。図5は、図4のV−V´断面図である。尚、図5では、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
図3において、液晶装置1の画像表示領域10aを構成するマトリクス状に配列された複数の画素領域の夫々には、画素電極9a及び、本発明の「薄膜トランジスタ」の一例であるTFT30が形成されている。TFT30は、画素電極9aに電気的に接続されており、液晶装置1の動作時にITO等の透明導電膜で構成された画素電極9aをスイッチング制御する。画像信号が供給されるデータ線6aは、TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されており、液晶装置1は、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、・・・、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、・・・、Snが所定のタイミングで書き込まれる。画素電極9aを介して電気光学物質の一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、・・・、Snは、対向基板に形成された対向電極との間で一定期間保持される。
液晶層50に含まれる液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶装置1からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射される。蓄積容量70は、画像信号がリークすることを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に付加されている。
次に、図4乃至図5を参照して、画素部の具体的な構成を説明する。図4において、液晶装置1のTFTアレイ基板10上には、X方向、及び、TFT30のチャネル長方向であるY方向に沿ってマトリクス状に複数の透明な画素電極9a(点線部9a´により輪郭が示されている)が設けられており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6a及び走査線3aが設けられている。TFTアレイ基板10上の画像表示領域10aのうち縦横に延びるデータ線6a及び走査線3a等の不透明な配線、並びに、図1及び図2で図示した遮光膜が形成された領域は、画像表示領域10aのうち実質的に光が透過しない非開口領域72b(図5参照。)である。また、画素領域のうち画像表示に寄与する光が透過可能な領域が開口領域72aである(図5参照。)。画素スイッチング用のTFT30は、走査線3a及びデータ線6aが相互に交差する領域の夫々に設けられている。
走査線3aのうち、半導体層1aの一部であり、且つ図4中右上がりの斜線領域で示したチャネル領域1cに対向するように重なる部分が、TFT30のゲート電極3a2である。ゲート電極3a2は、ゲート絶縁膜2上に形成された金属膜等の導電膜をパターニングすることによって形成されている。
データ線6aは、その上面が平坦化された第2層間絶縁膜42を下地として形成された下地膜42aa上に形成されており、コンタクトホール81を介してTFT30のソース領域1sに電気的に接続されている。データ線6aは、TFT30を遮光する機能を有している。データ線6a及びコンタクトホール81内部は、例えば、Al−Si−Cu、Al−Cu等のAl(アルミニウム)含有材料、又はAl単体、若しくはAl層とTiN層等との多層膜からなる。
蓄積容量70は、ドレイン領域1d及び画素電極9aに接続された画素電位側容量電極としての下部容量電極71と、固定電位側容量電極としての上部容量電極300の一部とが、誘電体膜75を介して対向配置されることにより形成されている。下部容量電極71は、第1層間絶縁膜41上に形成されている。
図4及び図5に示すように、上部容量電極300は、例えば金属又は合金を含む上側遮光膜(内蔵遮光膜)としてTFT30の上側に設けられている。上部容量電極300は、固定電位側容量電極としても機能する。上部容量電極300は、例えば、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)、Pd(パラジウム)、Al(アルミニウム等の金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等からなる。上部容量電極300は、例えば導電性のポリシリコン膜等からなる第1膜と高融点金属を含む金属シリサイド膜等からなる第2膜とが積層された多層構造としてもよい。
下部容量電極71は、例えば導電性のポリシリコン膜や、例えば、Ti、Cr、W、Ta、Mo、Pd、Al等の金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等からなり画素電位側容量電極として機能する。下部容量電極71は、画素電極9aとTFT30のドレイン領域1dとを電気的に中継する画素電位側容量電極としての機能の他、TFT30を遮光する上側遮光膜としての機能も有する。下部容量電極71も、上部容量電極300と同様に、金属又は合金を含む単一層膜若しくは多層膜から構成されていてもよい。
容量電極としての下部容量電極71と上部容量電極300との間に配置される誘電体膜75は、例えばHTO(High Temperature Oxide)膜、LTO(Low Temperature Oxide)膜等の酸化シリコン膜、或いは窒化シリコン膜等から構成される。上部容量電極300は、画素電極9aが配置された画像表示領域10aからその周囲に延設され、定電位源と電気的に接続されて、固定電位とされる。
TFT30の下側に下地絶縁膜12を介して格子状に設けられた下側遮光膜11aは、TFTアレイ基板10側から装置内に入射する戻り光からTFT30のチャネル領域1c及びその周辺を遮光する。下側遮光膜11aは、上部容量電極300と同様に、例えば、Ti、Cr、W、Ta、Mo、Pd等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等からなる。
下地絶縁層12は、下側遮光膜11aからTFT30を層間絶縁する機能の他、TFTアレイ基板10の全面に形成されることにより、TFTアレイ基板10の表面の研磨時における荒れや、洗浄後に残る汚れ等で画素スイッチング用TFT30の特性の劣化を防止する機能を有する。
図4及び図5に示すように、液晶装置1は、透明なTFTアレイ基板10と、これに対向配置される透明な対向基板20とを備えている。
TFTアレイ基板10には、画素電極9aが設けられており、その上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16が設けられている。例えば、画素電極9aはITO(Indium Tin Oxide)膜などの透明導電性膜からなり、配向膜16は、ポリイミド膜などの有機膜からなる。
対向基板20には、その全面に渡って対向電極21が設けられており、その下側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。対向電極21は例えば、ITO膜などの透明導電性膜からなる。配向膜22は、ポリイミド膜などの有機膜からなる。
対向基板20には、格子状又はストライプ状の遮光膜を設けるようにしてもよい。このような構成を採ることで、上部容量電極300として設けられた上側遮光膜と併せ、TFTアレイ基板10側からの入射光のチャネル領域1cないしその周辺への侵入を阻止するのをより確実に阻止することができる。
このように構成され、画素電極9aと対向電極21とが対面するように配置されたTFTアレイ基板10と対向基板20との間には、液晶層50が形成される。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜16及び22により所定の配向状態をとる。
図5において、画素スイッチング用TFT30は、ゲート電極3a2と、走査線3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1a中のチャネル領域1cと、走査線3a及び半導体層1aを相互に電気的に絶縁するゲート絶縁膜を含むゲート絶縁膜2と、ソース領域1s及びドレイン領域1dと、コンタクト部1f及び1gを備えて構成されている。尚、TFT30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有していてもよい。LDD構造を有するTF30によれば、TFT30の高速動作が可能となり、液晶装置1の表示性能を高めることが可能である。
下側遮光膜11a上には、ソース領域1sへ通じるコンタクトホール81及びドレイン領域1dへ通じるコンタクトホール83が各々開孔された第1層間絶縁膜41が形成されている。コンタクトホール83によれば、画素電極9aへの画像信号の供給を確実に行うことが可能であり、TFT30による画素部のスイッチング制御により、画像信号に応じた高品位の画像を表示可能である。
第1層間絶縁膜41上には下部容量電極71及び上部容量電極300が形成されており、これらの上には、コンタクトホール81及び85が各々開孔された第2層間絶縁膜42が形成されている。
本実施形態における第2層間絶縁膜42は、例えばBPSG膜からなり、加熱による流動化状態を経ることによって上面が平坦化されている。即ち、その成膜時の上面には、下層側の蓄積容量70やTFT30、走査線3a、更には下地遮光膜11aの存在によって段差が生じているが、一旦流動化されることで、上面は段差による凹凸が均された状態となっている。
尚、第2層間絶縁膜42に対しては、感光性のアクリル樹脂などを用いて、段差を軽減する手法を用いることが可能である。更に、データ線6aの上から第2層間絶縁膜42の全面を覆うように、コンタクトホール85が形成された第3層間絶縁膜43が、例えばBPSG膜により形成されている。画素電極9a及び配向膜16は、第3層間絶縁膜43の上面に設けられている。
<1−3:TFTの構成>
次に、図6乃至図7を参照しながら、TFT30の詳細な構成を説明する。図6は、TFT30の平面図であり、図7は、図6のVII−VII´断面図である。
図6及び図7において、TFT30は、チャネル領域1c、ゲート電極3a2、ソース領域1s及びドレイン領域1dを備えている。
チャネル領域1cは、TFTアレイ基板10上において、図中Y方向に沿って延びる下地部13上に形成されており、TFTアレイ基板10上の下地部13上に形成された半導体層1aの一部を構成している。半導体層1aは、例えば、エッチング処理によって所定の形状及びサイズに、言い換えれば、形成すべきTFT30の形状、及びサイズを合わせてポリシリコン膜等の半導体膜をパターニングすることによって画素領域毎に形成されている。
下地部13は、TFTアレイ基板10の基板の表面を基準としてTFTアレイ基板10の図中上側に向かって突出した凸部であり、下地絶縁膜12の一部として一体として、又は下地絶縁膜12とは別に形成されている。下地部13の表面13sは、本発明の「交差面」の一例であると共に、本発明の「一の斜面」の一例である面13s−1と、本発明の「他の部分」の一例である面13s−2とから構成されている。チャネル領域1cは、該チャネル領域1cが表面13sに沿って延びるように形成されている。
したがって、TFT30によれば、チャネル領域1cは、一定の幅WRの範囲内において、TFTアレイ基板10の基板面に平行な面にのみチャネル領域1cを形成する場合に比べて、大きな面積を有している。よって、TFT30によれば、平面的に見て当該TFT30の幅、より具体的には、Y方向に交差する幅方向であるX方向に沿ってTFT30のサイズを増大させることなく、チャネル領域1cの面積を増大させることが可能である。したがって、TFT30によれば、その動作時におけるオン電流を減少させることなく、TFT30のサイズの小型化が可能になる。また、TFT30によれば、TFT30の幅を狭めた場合でも、当該幅を狭めることによって減少するはずのチャネル領域1cの面積の減少量を極力抑制することが可能であり、オン電流の減少を極力抑制できる。したがって、TFT30によれば、液晶装置1の画素ピッチの微細化した場合でも、TFT30のオン電流の減少を抑制できるため、画素ピッチの微細化が可能であると共に、TFT30の素子特性の低下を抑制できる。
尚、面13s−1は、TFTアレイ基板10の基板面に垂直に交わる方向に延びる面であってもよい。このような面13s−1によっても、面13s−1が斜面である場合と同様に、一定の幅WR内に確保できるチャネル領域1cの面積を増大させることが可能である。
面13s−2は、本発明の「他の斜面」の一例を構成していてもよい。より具体的には、面13s−2は、TFTアレイ基板10の基板面に平行な面でなく、当該基板面に交差する方向に延びる斜面であってもよい。このような面13s−2によれば、面13s−2がTFTアレイ基板10の基板面に平行である場合に比べて、一定の幅WRの範囲内においてチャネル領域1cの面積をより一層増大させることが可能であり、TFT30の小型化と、オン電流の減少の抑制とをより効果的に両立することが可能である。
TFT30は、一つの下地部13上に形成されている場合に限定されず、複数の下地部13上に形成されていてもよい。即ち、複数の下地部13から構成された凸凹の面上にチャネル領域1cが形成されていることによって、平面的に見て一定の幅WR内に形成されたチャネル領域1cの面積をより大きくとることが可能である。
チャネル領域1cは、面13s−1及び13s−2のうち少なくとも13s−1上に形成されていれば、一定の範囲WRで確保できる面積を、基板の表面に平行な面にチャネル領域1cを形成する場合より大きくとることが可能である。
尚、TFT30では、チャネル領域1cは、ソース領域1s及びドレイン領域1dのX方向に沿った幅より大きい幅を有している。したがって、TFT30によれば、液晶装置1の動作時において、光に曝されるソース領域1s及びドレイン領域1dの面積を減らすことによってこれら領域に発生する光リーク電流を低減可能であり、クロストーク等の表示不良が発生することを抑制できる。
(変形例)
次に、図8を参照しながら、本実施形態に係るTFTの変形例を説明する。尚、以下では、上述のTFT30と共通する部分に共通の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。図8は、本実施形態に係るTFTの変形例に係るTFT30aの構成を示した断面図である。
図8において、TFT30aが有する下地部14が、TFTアレイ基板10上においてチャネル領域1cの下層側に形成された下地膜12の表面からTFTアレイ基板10に向かって窪む凹部である点でTFT30aは、TFT30と相違する。
下地部14の表面14sは、本発明の「一の斜面」の一例である面14s−1と、本発明の「他の部分」の一例である面14s−2とから構成されている。チャネル領域1cは、面14s−1及び14s−2に沿って形成されている。
したがって、TFT30aによれば、TFT30と同様に、平面的に見て一定の幅WRの範囲内で、TFTアレイ基板10の基板面に平行な面にチャネル領域1cを形成する場合に比べて、チャネル領域1cの面積を増大させることが可能である。よって、TFT30aによれば、TFT30と同様に、TFT30aの小型化と、オン電流の減少の抑制とが可能になる。
加えて、TFT30aでは、面14s−2が、TFTアレイ基板10の基板面に斜めに延びる斜面であってもよい。このようなTFT30aによれば、面14s−2をTFTアレイ基板10の基板面に平行に形成する場合に比べて、チャネル領域1cの面積を増大させることが可能である。また、複数の凹部14上にチャネル領域1cを形成することによって、一つの凹部14上にチャネル領域1cを形成する場合に比べて、チャネル領域1cの面積を増大させることが可能である。尚、面14s−1がTFTアレイ基板10の基板面に向かって垂直に延びる面であっても、面14s−1が斜面である場合と同様に、チャネル領域1cの面積を増大させることが可能である。
尚、チャネル領域1cは、面14s−1及び14s−2のうち少なくとも14s−1上に形成されていれば、一定の範囲WRで確保できる面積を、基板面に平行な面にチャネル領域1cを形成する場合より大きくとることが可能である。
<2:電子機器>
次に、図9を参照しながら上述した液晶装置を電子機器の一例であるプロジェクタに適用した場合について説明する。図9は、本実施形態に係るプロジェクタの構成を示した平面図である。
図9において、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。ランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブ1110R、1110B及び1110Gに入射される。これら3つのライトバルブ1110R、1110Bおよび1110Gは夫々液晶装置1を含む液晶モジュールを用いて構成されている。
ライトバルブ1110R、1110Bおよび1110Gにおいて液晶装置1は、画像信号供給回路300から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。これらの液晶装置1によって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
ここで、各ライトバルブ1110R、1110Bおよび1110Gによる表示像について着目すると、ライトバルブ1110Gによる表示像は、ライトバルブ1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
尚、ライトバルブ1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
このようにプロジェクタ1100によれば、上述の液晶装置1を含んで構成されているため、高品位の画像を表示可能である。
本実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す平面図である。 図1のII−II´断面図である。 本実施形態に係る液晶装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素部における各種素子、配線等の等価回路である。 本実施形態に係る液晶装置の画素部の平面図である。 図4のV−V´断面図である。 本実施形態に係る薄膜トランジスタの構成を示した平面図である。 図6のVII−VII´断面図である。 本実施形態に係る薄膜トランジスタの変形例に係る構成を示した断面図である。 本発明に係る電子機器の一実施形態であるプロジェクタの平面図である。
符号の説明
1・・・液晶装置、1c・・・チャネル領域、1s・・・ソース領域、1d・・・ドレイン領域、1f,1g・・・コンタクト部、3a2・・・ゲート電極、10・・・TFTアレイ基板、20・・・対向基板、30,30a・・・TFT、13,14・・・下地部、13s,14s・・・表面

Claims (7)

  1. 基板上に設けられた下地部と、
    前記下地部上に形成された半導体層とを備え、
    前記半導体層は、チャネル領域と前記チャネル領域の両側の夫々に形成されたソース領域及びドレイン領域を含み、
    前記下地部は、前記下地部の表面の一部に、前記基板の表面と交差する方向を有する面である交差面を含み、
    前記チャネル領域は、前記下地部の表面のうち、少なくとも前記交差面の一部を含む表面に沿って形成されていること
    を特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 前記交差面は、前記基板の表面に斜めに交差する一の斜め方向に沿って延びる一の斜面であること
    を特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記下地部の表面のうち前記一部を除く他の部分は、前記基板面に斜めに交差する他の斜め方向に沿って延びる他の斜面であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 前記下地部は、前記基板の表面を基準として前記基板の上側に向かって突出した凸部であること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の薄膜トランジスタ。
  5. 前記下地部は、前記基板上において前記チャネル領域の下層側に形成された下地膜の表面から前記基板に向かって窪む凹部であること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の薄膜トランジスタ。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の薄膜トランジスタを画素スイッチング用素子として備えたこと
    を特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項6に記載の電気光学装置を具備してなること
    を特徴とする電子機器。
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