JP2010102610A - 情報処理装置、および放熱方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触ICカードに発生した熱を効率よく放熱する。
【解決手段】非接触ICカード30は、アンテナ11および非接触通信LSI31、および放熱板43から構成される。非接触通信LSI31は、放熱系として、熱伝導線41、放熱用端子42、および放熱板43を有している。熱伝導線41は、非接触通信LSI31の内部で最も高温となり得る熱変換回路24と放熱用端子42を連結する。放熱用端子42は、放熱板43と接続されている。熱変換回路24では、発生された必要以上の電力(余剰電力)が熱に変換され、この熱は、熱伝導線41を介して放熱用端子42に伝導され、さらに、放熱板43に伝導されて放熱される。本発明は、例えば、非接触ICカードに適用できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、および放熱方法に関し、特に、例えば、非接触ICカードとリーダライタから成る非接触通信システムにおける非接触ICカードの過熱を抑止する場合に用いて好適な情報処理装置、および放熱方法に関する。
近年、FeliCa(商標)に代表される非接触通信システムが広く利用されている。
この非接触通信システムでは、非接触ICカードにおいて、リーダライタから放射させる磁界を利用した電磁誘導によって駆動電力を発生し、データの受信、受信したデータの演算処理、演算結果として得られるデータの送信処理などを行うようになされている。
上述したように、非接触ICカードでは、電磁波を用いた電磁誘導によって駆動電力を発生するので、電磁波の強度に応じて必要以上の電力(余剰電力)が発生してしまい、非接触ICカードの耐電を超えてしまうことが起こり得る。
そこで、このような事態の発生を抑止するため、発生した必要以上の電力(余剰電力)を熱に変換する熱変換回路(例えば、クランプ回路、シャント回路など)が内蔵された非接触ICカードが存在している。
図1は、熱変換回路が内蔵された従来の非接触ICカードの構成の一例を示している。すなわち、この非接触ICカード10は、アンテナ11および非接触通信LSI(Large Scale Integration)12から構成される。アンテナ11は、非接触通信LSI12のアンテナ端子21Aおよび21Bに接続される。
非接触通信LSI12は、アンテナ端子21Aおよび21Bの他、駆動電力発生系として、整流回路22、平滑回路23、熱変換回路24、およびレギュレータ25を有する。また、非接触通信LSI12は、信号処理系として、信号を送受信する送受信回路26、受信信号からクロック信号を抽出するクロック抽出回路27、および受信信号に基づいて所定の演算処理を行いその演算結果を送信させる信号処理回路28を有する。
非接触通信ICカード10においては、リーダライタ(不図示)から放射された磁力線が通過することによりアンテナ11に電流が発生し、発生した電流が整流回路22により整流されて平滑化回路23により平滑化される。平滑化された電流は熱変換回路24を介してレギュレータ25に供給され、レギュレータ25により、駆動電力が信号処理系の各回路に供給される。なお、熱変換回路24では、発生された必要以上の電力(余剰電力)が熱に変換される。
上述したように、従来の非接触ICカード10では、余剰電力を熱に変換するので、非接触ICカード10の耐電を超える電力がレギュレータ25以降に供給されてしまうことを抑止できる。
なお、単にICカードに内蔵されたICの過熱を抑止する方法としては、ICに密着した放熱板を設け、ICの異常発熱を放熱板から放熱する方法などが存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−163543号公報
しかしながら、熱変換回路24を内蔵した非接触ICカード10であっても、強磁界にさらされた場合、想定以上の余剰電力が発生して熱変換回路24が過熱してしまい、結果的に非接触IC通信LSI12の温度が動作補償温度範囲を超えて、その動作が不安定になったり、非接触ICカード10の形状が変形してしまったりすることが発生し得た。
また、昨今、非接触ICカードに対するハッキング(データの不正読み出しなど)の手法として、非接触ICカードを強磁界にさらして過熱させ、非接触IC通信LSIに誤動作させる手法がある。よって、このハッキング手法に対処するためにも、発生した熱を効率よく放熱する機構が非接触ICカードに必要である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、非接触ICカードに発生した熱を効率よく放熱できるようにするものである。
本発明の第1の側面である情報処理装置は、電磁誘導により駆動電力を発生する発生手段と、前記駆動電力を用いて所定の情報処理を行う処理手段と、前記駆動電力を用いて所定の情報を無線通信する通信手段と、発生された前記駆動電力のうちの余剰電力を熱に変換する熱変換手段と、前記熱変換手段に接続され、前記熱変換手段で変換された熱を伝導するための端子と、前記端子に接続された放熱板とを備える。
前記端子は、通電されていない放熱用端子とすることができる。
前記端子は、通電されているアンテナ端子であり、前記放熱板は、アンテナが兼ねることができる。
本発明の第1の側面である情報処理装置の放熱方法は、電磁誘導により駆動電力を発生する発生手段と、前記駆動電力を用いて所定の情報処理を行う処理手段と、前記駆動電力を用いて所定の情報を無線通信する通信手段とを備える情報処理装置の放熱方法において、発生された前記駆動電力のうちの余剰電力を熱変換手段により熱に変換し、前記余剰電力が変換された熱を、前記熱変換手段に接続された端子を介して放熱板に伝導することにより放熱する。
本発明の第1の側面においては、発生された駆動電力のうちの余剰電力が熱変換手段により熱に変換され、変換された熱が熱変換手段に接続された端子を介して放熱板に伝導されることにより放熱される。
本発明の第2の側面である情報処理装置は、電磁誘導により駆動電力を発生する発生手段と、前記駆動電力を用いて所定の情報処理を行う処理手段と、前記駆動電力を用いて所定の情報を無線通信する通信手段とを備える情報処理装置において、発熱する熱源に接続され、前記熱源で発生された熱を前記情報処理装置の外部に伝導するための端子を備える。
本発明の第2の側面である情報処理装置は、発生された前記駆動電力のうちの余剰電力を熱に変換する熱変換手段をさらに備えることができ、前記熱源は、前記熱変換手段であるようにすることができる。
本発明の第2の側面である放熱方法は、電磁誘導により駆動電力を発生する発生手段と、前記駆動電力を用いて所定の情報処理を行う処理手段と、前記駆動電力を用いて所定の情報を無線通信する通信手段とを備える情報処理装置の放熱方法において、発熱する熱源に接続された端子を介し、前記熱源で発生された熱を前記情報処理装置の外部に伝導することにより放熱する。
本発明の第2の側面においては、発熱する熱源に接続された端子を介し、熱源で発生された熱が情報処理装置の外部に伝導されることにより放熱される。
本発明の第3の側面である情報処理装置は、アンテナに接続されたアンテナ端子と、放熱板に接続された放熱用端子とを備え、前記アンテナ端子および前記放熱用端子は、発熱する熱源に接続されている。
本発明の第3の側面においては、熱源で発生された熱が、アンテナに接続されたアンテナ端子、および放熱板に接続された放熱用端子を介して、情報処理装置の外部に伝導されることにより放熱される。
本発明によれば、非接触ICカードに発生した熱を効率よく放熱することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態と称する)について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、説明は、以下の順序で行なう。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
<1.第1の実施の形態>
[非接触ICカードの構成例]
図2は、本発明の一実施の形態である非接触ICカードの構成例を示している。
この非接触ICカード30は、アンテナ11および非接触通信LSI31、および放熱板43から構成される。
アンテナ11は、非接触通信LSI31のアンテナ端子21Aおよび21Bに接続される。
非接触通信LSI31は、図1に示された非接触通信LSI31と同様、アンテナ端子21Aおよび21Bの他、駆動電力発生系として、整流回路22、平滑回路23、熱変換回路24、およびレギュレータ25を有する。また、非接触通信LSI31は、信号処理系として、信号を送受信する送受信回路26、受信信号からクロック信号を抽出するクロック抽出回路27、および受信信号に基づいて所定の演算処理を行いその演算結果を送信させる信号処理回路28を有する。
さらに、非接触通信LSI31は、放熱系として、熱伝導線41、放熱用端子42、および放熱板43を有している。熱伝導線41は、非接触通信LSI31の内部で最も高温となり得る熱変換回路24と放熱用端子42を連結する。放熱用端子42は、放熱板43と接続されている。
[非接触ICカードの内部の第1の配置例]
図3および図4は、非接触ICカード30の内部の第1の配置例を示している。なお、図4は、非接触ICカード30から非接触通信LSI31を除いた状態を示している。
図3に示すように、放熱板43は、非接触通信LSI31の放熱用端子42付近のみで重なり、その他の部分で重ならないように配置されている。したがって、放熱板43は、伝導された熱を、非接触通信LSI31に影響されることなく効率的に放熱することができる。
[非接触ICカードの内部の第2の配置例]
図5および図6は、非接触ICカード30の内部の第2の配置例を示している。なお、図5は、非接触ICカード30から非接触通信LSI31を除いた状態を示している。
図5は、図3の第1の配置例に比較して、より実装に近い配置例である。すなわち、アンテナ11と放熱板43との隙間を広くすることにより、アンテナ11の有効面積を確保しつつ、放熱板43を配置している。この第2の配置例においても、非接触通信LSI31の放熱用端子42付近のみで重なり、その他の部分で重ならないように配置されている。したがって、放熱板43は、伝導された熱を、非接触通信LSI31に影響されることなく効率的に放熱することができる。
[動作説明]
非接触通信ICカード30においては、リーダライタ(不図示)から放射された磁力線が通過することによりアンテナ11に電流が発生し、発生した電流が整流回路22により整流されて平滑化回路23により平滑化される。平滑化された電流は熱変換回路24を介してレギュレータ25に供給され、レギュレータ25により、駆動電力が信号処理系の各回路に供給される。
熱変換回路24では、発生された必要以上の電力(余剰電力)が熱に変換され、この熱は、熱伝導線41を介して放熱用端子42に伝導され、さらに、放熱板43に伝導されて放熱される。
以上説明したように、非接触通信ICカード30によれば、非接触通信LSI31内部に発生した余剰電力を熱変換回路24により熱に変換し、その熱を熱変換回路24から直接的に放熱板43まで伝導して効率的に放熱するので、非接触通信LSI31の過熱を抑止することができる。
したがって、非接触通信ICカード30の温度を動作補償温度範囲に維持することが容易となり、アンテナ11の設計の自由度を増すことができる。
また、非接触通信LSI31の耐電圧を低く設計することができ、これにより、非接触通信LSI31の面積削減やコストダウンを図ることができる。
さらに、過熱による非接触通信ICカード30の変形等の熱ダメージを抑えることが可能となる。
<2.第2の実施の形態>
[非接触ICカードの変形例]
なお、非接触通信ICカード30から放熱用端子42、および放熱板43を省略し、熱伝導線41をアンテナ端子21Aまたは21Bに接続して、アンテナ11を放熱板としても利用するようにしてもよい。
<3.第3の実施の形態>
[非接触ICカードの変形例]
あるいは、アンテナ端子21Aおよび21B、並びに放熱用端子42を熱変換回路24に接続して、アンテナ11および放熱板43により放熱するようにしてもよい。
なお、本発明は、FeliCaに代表される非接触ICカードの他、発熱し得るLSIを内蔵するカードや、発熱し得るLSIに適用することが可能である。
本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来の非接触ICカードの構成の一例を示すブロック図である。 本発明を適用した非接触ICカードの構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した非接触ICカードの内部の第1の配置例を示す図である。 本発明を適用した非接触ICカードの内部の第1の配置例を示す図である。 本発明を適用した非接触ICカードの内部の第2の配置例を示す図である。 本発明を適用した非接触ICカードの内部の第2の配置例を示す図である。
符号の説明
11 アンテナ, 24 熱変換回路, 30 非接触ICカード, 31 非接触通信LSI, 41 熱伝送線, 42 放熱用端子, 43 放熱板

Claims (8)

  1. 電磁誘導により駆動電力を発生する発生手段と、
    前記駆動電力を用いて所定の情報処理を行う処理手段と、
    前記駆動電力を用いて所定の情報を無線通信する通信手段と、
    発生された前記駆動電力のうちの余剰電力を熱に変換する熱変換手段と、
    前記熱変換手段に接続され、前記熱変換手段で変換された熱を伝導するための端子と、
    前記端子に接続された放熱板と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記端子は、通電されていない放熱用端子である
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記端子は、通電されているアンテナ端子であり、
    前記放熱板は、アンテナが兼ねる
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 電磁誘導により駆動電力を発生する発生手段と、
    前記駆動電力を用いて所定の情報処理を行う処理手段と、
    前記駆動電力を用いて所定の情報を無線通信する通信手段とを備える情報処理装置の放熱方法において、
    発生された前記駆動電力のうちの余剰電力を熱変換手段により熱に変換し、
    前記余剰電力が変換された熱を、前記熱変換手段に接続された端子を介して放熱板に伝導することにより放熱する
    放熱方法。
  5. 電磁誘導により駆動電力を発生する発生手段と、
    前記駆動電力を用いて所定の情報処理を行う処理手段と、
    前記駆動電力を用いて所定の情報を無線通信する通信手段と
    を備える情報処理装置において、
    発熱する熱源に接続され、前記熱源で発生された熱を前記情報処理装置の外部に伝導するための端子を
    備える情報処理装置。
  6. 発生された前記駆動電力のうちの余剰電力を熱に変換する熱変換手段を
    さらに備え、
    前記熱源は、前記熱変換手段である
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 電磁誘導により駆動電力を発生する発生手段と、
    前記駆動電力を用いて所定の情報処理を行う処理手段と、
    前記駆動電力を用いて所定の情報を無線通信する通信手段と
    を備える情報処理装置の放熱方法において、
    発熱する熱源に接続された端子を介し、前記熱源で発生された熱を前記情報処理装置の外部に伝導することにより放熱する
    放熱方法。
  8. アンテナに接続されたアンテナ端子と、
    放熱板に接続された放熱用端子と
    を備え、
    前記アンテナ端子および前記放熱用端子は、発熱する熱源に接続されている
    情報処理装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013196584A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Hitachi Chemical Co Ltd 非接触式ic実装基板及び非接触式icカード
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US10468752B2 (en) 2015-06-16 2019-11-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless communication module and portable terminal including the same

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