JP2010102360A - 現金回収装置 - Google Patents

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JP2010102360A JP2008265374A JP2008265374A JP2010102360A JP 2010102360 A JP2010102360 A JP 2010102360A JP 2008265374 A JP2008265374 A JP 2008265374A JP 2008265374 A JP2008265374 A JP 2008265374A JP 2010102360 A JP2010102360 A JP 2010102360A
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Abstract

【課題】例えば異物等によって扉部が全閉施錠をとることができない状況に陥っても、回
収物収納部に収納された回収物が盗難に遭う可能性を低く抑えることができる現金回収装
置を提供する。
【解決手段】例えば満杯になるなどして硬貨コンテナ袋16を空のものに交換する際、硬
貨コンテナ袋16を手前側に引き出すと、それまで開状態をとっていたシャッタ46が全
閉かつ施錠される。このとき、もし仮にシャッタ46の角穴ラインに異物が取り付いてい
た際、シャッタ46はその異物の分だけ隙間を持って開いた半開き状態をとる。この状態
で硬貨コンテナ袋16が引き出された際には、その抜取過程でシャッタ曲げ部69が本体
側蝶番86に当接する。このとき、シャッタ曲げ部69がシャッタガイド板48の水平部
76に位置規制を受けて下方に逃げることができずに本体側蝶番86に引っ掛かり、硬貨
コンテナ袋16をぬきとることができない状態をとる。
【選択図】図20

Description

本発明は、運賃箱の運賃収納先である運賃箱金庫内の運賃や券類を一括回収する現金回
収装置に関する。
従来、路線バスやワンマン運行式鉄道等の車両においては、乗客が支払う運賃や、乗客
がどの停留所から乗車したのかの証明である整理券の投入先として運賃箱が車内に設置さ
れている。運賃箱は、運賃として投入された硬貨や紙幣がいくらであるのかを計数処理(
計算)し、これら硬貨や紙幣を蓄積しつつ、運賃投入時に運賃とともに投入された整理券
も同様に蓄積する。運賃箱には、運賃箱に投入された運賃、整理券、計算総運賃額(金庫
データ)の蓄積先として運賃箱金庫が設けられている。この運賃箱金庫は、路線バスや鉄
道を運営する会社が管理するターミナルセンタ等でこの金庫内の運賃や整理券をまとめて
一括回収できるように、運賃箱の装置本体に対して着脱可能となっている。
ターミナルセンタには、各々の車両で支払われた運賃、即ち各々の運賃箱金庫に収納さ
れた運賃を一括回収する精算機が設置されている。この種の精算機の一例は、例えば特許
文献1,2等に開示されている。運行終了後、運転者は運賃箱から運賃箱金庫を取り外し
、これをターミナルセンサに持ち運ぶ。そして、ターミナルセンタに設置された精算機を
起動させ、この精算機に運賃箱金庫をセットして現金回収動作を実行させることにより、
運賃箱金庫内の運賃を精算機に回収させる。精算機は、運賃箱金庫内の硬貨、紙幣、整理
券を仕分けして、各々対応する硬貨用金庫、紙幣用金庫、整理券収納箱に収納する。
ところで、精算機の硬貨用金庫には、硬貨の収納先として複数の硬貨コンテナ袋(硬貨
袋)が設けられている。これら硬貨コンテナ袋は、複数のコンテナ袋のうちの特定の1つ
が硬貨収納先として選択的に使用され、使用状態にある硬貨コンテナ袋が満杯になると、
空の硬貨コンテナ袋に収納先が切り換わり、この動作を順次繰り返して硬貨収納を行う。
また、これら硬貨コンテナ袋は、精算機に対して着脱可能とされ、全ての硬貨コンテナ袋
が満杯になった後は、硬貨コンテナ袋の収納室扉を鍵により開けて、手作業により空のも
のに交換可能となっている。
また、この硬貨コンテナ袋には、袋入口を開閉可能なシャッタが設けられている。この
シャッタは、全開状態をとるときにはこの開状態が保持されるとともに、全開状態のシャ
ッタを閉状態とする際の操作箇所としてロック部レバーを持っていて、このロック部レバ
ーが操作されると、それまでの全開状態から全閉状態に切り換わる。そして、全閉状態を
とったときにはシャッタが施錠状態となり、再度開状態とするには専用のキー(メカニカ
ルキー)での解錠操作が必要となっている。硬貨コンテナ袋を精算機から取り外す際、硬
貨コンテナ袋を精算機から取り外す開始タイミングでロック部レバーが精算機の該当箇所
に触れて、シャッタがそれまでの開状態から閉状態をとって鍵がかかり、硬貨コンテナ袋
を精算機から取り外した後に、この硬貨コンテナ袋から硬貨を勝手に抜き取ることができ
ないようになっている。
特開平9−128586号公報 特開2007−128226号公報
ここで、場合によっては、袋入口に異物が引っ掛かった状態で硬貨コンテナ袋が精算機
にセットされることもある。この硬貨コンテナ袋が回収硬貨で満杯になって、これを新し
い空の硬貨コンテナ袋と取り換える際、異物が取り付いた硬貨コンテナ袋が精算機から取
り外されたときには、通常ならばこの外し作業に伴ってロック部レバーが操作されて全閉
かつ施錠状態をとるシャッタが、この場合には異物によって全閉状態をとることができず
、異物分だけ隙間(数mm)が空いた半開き状態となり、シャッタが施錠状態にならない
ことがある。よって、シャッタを手で自由に開けることができてしまうので、硬貨コンテ
ナ袋を精算機から取り外した後、硬貨コンテナ袋内の硬貨が盗難に遭う問題があった。
本発明の目的は、例えば異物等によって扉部が全閉施錠をとることができない状況に陥
っても、回収物収納部に収納された回収物が盗難に遭う可能性を低く抑えることができる
現金回収装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、運賃箱に投入された現金を蓄積する運賃箱
金庫の取り付け先を持ち、当該取り付け先に取り付けられた前記運賃箱金庫から、該金庫
に収納された現金を取り込んで回収することが可能で、当該取り付け先に前記運賃箱金庫
が取り付けられるごとに当該回収を行って現金を一括回収し、回収物の収納先である回収
物収納部を装置本体から取り外す際、前記回収物収納部の入口に設けられた扉部が全閉状
態かつ施錠状態をとって該取り出しが行われる現金回収装置において、前記回収物収納部
を前記装置本体から取り外す際、当該回収物収納部の前記扉部が全閉状態をとっていなけ
れば、前記装置本体からの前記回収物収納部の取り外しを不可とする収納部抜取制限機構
を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、回収物収納部が装置本体に取り付く状態をとる際には、その入口で
ある扉部が開状態をとり、運賃箱金庫から流れ出してきた回収物を入口から取り込んで回
収物収納部の内部に一括回収する。また、回収物収納部が例えば満杯になったときなどは
、この回収物収納部を手作業で取り外して新しい空のものに取り換える。このとき、回収
物収納部は装置本体から取り外される際、扉部が全閉状態をとりつつ、しかもこれが施錠
状態に切り換えられる。これは、装置本体から回収物収納部を取り外した後、回収物収納
部の扉部を勝手に開けることをできなくすることで、回収物収納部に収納した回収物が第
三者等に抜き取られないようにするためである。
ところで、場合によっては、扉部の閉じ口に異物が付着するなどした際、扉部が閉状態
をとったときに、扉部が異物を挟み込んで全閉位置の手前で止まって、扉部が半開き状態
をとることもある。このときは、扉部が全閉状態かつ施錠状態をとらないことから、扉部
を手動で開操作することができる状態をとってしまう。このように扉部が半開き状態をと
る際に、もし仮に回収物収納部が装置本体から取り外されることを可能としてしまうと、
装置本体から取り外した回収物収納部から、内部の回収物が勝手に抜き取られてしまう可
能性も否めない。
そこで、本構成では、回収物収納部を装置本体から取り外す際に扉部が全閉状態をとっ
ていなければ、装置本体からの回収物収納部の抜き取りを不可とする収納部抜取制限機構
を現金回収装置に設けた。このため、回収物収納部の扉部が例えば異物等を挟み込んでし
たって半開き状態をとる場合、即ち回収物収納部の扉部が手動で開操作されてしまうこと
が可能な状態の場合に、回収物収納部を装置本体から取り外させずに済むので、回収物収
納部に収納された回収物に関して、盗難の防犯性(セキュリティ性)を向上することが可
能となる。
本発明では、前記収納部抜取制限機構は、自身の動作状態が、前記回収物収納部の抜き
取りを許可する抜取許可状態と、前記抜き取りを不可とする抜取不可状態とのどちらかに
、前記扉部の位置によって機械的に切り換わる機械式をとることを要旨とする。
この構成によれば、収納部抜取制限機構を機械式としたので、この収納部抜取制限機構
の構造を簡素なものとすることが可能となる。
本発明では、前記収納部抜取制限機構は、前記回収物収納部に設けられ、前記回収物収
納部を抜き取り不可とするときに利く係止部を持ち、前記扉部が全閉状態をとるとき、前
記係止部の非係止側への逃げが許可され、前記扉部が全閉状態をとらないとき、前記逃げ
が不可となる収納部側機構と、前記装置本体側に設けられ、前記回収物収納部を前記装置
本体に取り付ける際のその取付方向に、前記係止部の係止相手である被係止部の逃げが許
容された装置本体側機構とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、装置本体への回収物収納部の取り付け時、回収物収納部に設けた収
納部側機構の係止部が、装置本体に設けた装置本体側機構の被係止部に当接した際には、
係止部により押される被係止部が、この係止部に対して逃げる動きをとることを以て、回
収物収納部の取り付けが許容される。また、装置本体からの回収物収納部の取り外し時、
回収物収納部に設けた収納部側機構の係止部が、装置本体に設けた装置本体側機構の被係
止部に当接した際、扉部が全閉状態をとっていれば、今度は係止部が被係止部に対して逃
げる動きをとって、回収物収納部の取り外しが許容される。一方、このときに扉部が全閉
状態をとっていなければ、前述した係止部の逃げが不可となり、係止部と被係止部が引っ
掛かって回収物収納部を装置本体から取り外せない状態となる。よって、係止部と被係止
部とが係止状態をとるという簡素な構造を以て、回収物収納部を装置本体から抜き取るこ
とが不可とされ、回収物の不正抜き取りを防止することが可能となる。
本発明によれば、回収物収納部がセット不良に陥っても、これを原因とする回収物の回
収ミスを発生し難くすることができる。
以下、本発明を具体化した現金回収装置の一実施形態を図1〜図20に従って説明する

図1に示すように、路線バスやワンマン鉄道等の車両の車内には、運賃(硬貨、紙幣)
や券類(整理券、回数券等)の投入先として運賃箱1が設置されている。運賃箱1には、
運賃箱1に投入された運賃(硬貨、紙幣)や券類(整理券、回数券)の収納先として運賃
箱金庫2が着脱可能に取り付けられている。運賃箱金庫2は、例えば箱形状をなすととも
に、硬貨、整理券及び回数券を混在して収納する硬貨収納室3と、紙幣のみを収納する紙
幣収納室4とが区画形成されている。運賃箱金庫2は、硬貨収納室3が硬貨収納室シャッ
タ5により開閉可能で、紙幣収納室4が紙幣収納室シャッタ6により開閉可能であって、
運賃箱1から取り外された際にシャッタ5,6が閉じられてこれらが施錠される。
また、路線バスやワンマン鉄道等を管理する会社のターミナルセンタ7には、各々の運
賃箱金庫2に蓄積された運賃や券類を一括収納する精算機(解錠器)8が設置されている
。この精算機8は、自身にセットされた運賃箱金庫2を解錠してこの金庫2内の硬貨、紙
幣及び券類を取り込み、これらを硬貨、紙幣、券類の各々に仕分けして個別の収納先に蓄
積する選別収納型となっている。そして、精算機8は、この選別回収を、自身にセットさ
れる運賃箱1ごとに行うことにより、複数の運賃箱金庫2内の硬貨、紙幣及び券類を一括
回収する。なお、精算機8が現金回収装置に相当する。
精算機8の前面上部には、運賃箱金庫2のセット先として箱形状に開口した運賃箱金庫
収納室9が精算機本体10の幅方向(図1のX軸方向)に並んで複数(本例は2つ)設け
られている。運賃箱金庫2は、運賃箱金庫収納室9にセットする際、運賃箱1のときの取
り付け状態に対して、上下反転させた向きで取り付けられる。これは、硬貨収納室3に収
納された硬貨及び券類を自重により落下させられるように、精算機8の硬貨及び券類の取
り込み口11が上を向いて設けられているからである。また、運賃箱金庫収納室9aに先
入れした運賃箱金庫2aで回収動作が行われている際に、空いている側の運賃箱金庫収納
室9bに運賃箱金庫2bがセットされた場合には、後入れの運賃箱金庫2bを待機状態に
し、先入れの運賃箱金庫2aの回収動作が完了した後に、後入れの運賃箱金庫2bの回収
動作が開始される。なお、運賃箱金庫収納室9が取り付け先に相当し、精算機本体10が
装置本体に相当する。
精算機8の下部裏面寄りの位置には、精算機8で一括回収する硬貨の収納先として硬貨
用金庫15が設けられている。硬貨用金庫15は、袋状をなした複数(本例は8つ)の硬
貨コンテナ袋16からなり、精算機本体10の下部に設けられた硬貨用金庫収納室17に
着脱可能に収納されている。硬貨コンテナ袋16は、本例のように8個の場合、1列に4
個が略直列に並んだ2列で配置されている。これら硬貨コンテナ袋16は、複数のコンテ
ナ袋16のうちの特定の1つが硬貨収納先として選択的に使用され、使用状態にある硬貨
コンテナ袋16が満杯になると、空の硬貨コンテナ袋16に収納先が切り換わり、この動
作を順次繰り返して硬貨収納を行う。硬貨用金庫収納室17は、精算機本体10の裏面に
取り付けられた横開き式の硬貨用金庫収納室扉18によって開閉可能であり、硬貨コンテ
ナ袋16が精算機8の裏面側から出し入れ可能となっている。なお、硬貨コンテナ袋16
が回収物収納部に相当する。
精算機8の下部前面寄りの位置には、精算機8で一括回収する紙幣の収納先として紙幣
用金庫19が設けられている。紙幣用金庫19は、キャスタ付きのボックス形状をとり、
精算機本体10の下部に設けられた紙幣用金庫収納室20に着脱可能に収納されている。
紙幣用金庫収納室20は、精算機本体10の前面に設けられた横開き式の紙幣用金庫収納
室扉21によって開閉可能であり、紙幣用金庫19が前面側から出し入れ可能となってい
る。
また、精算機8の下部前面寄りの位置には、精算機8で一括回収する券類の収納先とし
て券類用金庫22が設けられている。券類用金庫22は、紙幣用金庫19と同様にキャス
タ付きのボックス形状をとり、精算機本体10の下部に設けられた券類用金庫収納室23
に着脱可能に収納されている。券類用金庫収納室23は、精算機本体10の前面に設けら
れた横開き式の券類用金庫収納室扉24によって開閉可能であり、券類用金庫22が前面
側から出し入れ可能となっている。
図2及び図3に示すように、精算機8には、運賃箱金庫2から硬貨及び券類の取り込み
口11を介して流れ込んできた硬貨と券類とを別々に分離する券銭分離装置25が設けら
れている。この券銭分離装置25は、例えば回転動作する円筒形状のドラム26(図3参
照)の内部に硬貨と券類とを通してこれらを分離するドラム式をとっている。ドラム26
は、駆動ベルト27を介してモータ28に連結され、このモータ28の回転力を駆動源と
して回転動作する。券銭分離装置25で券類から分離された硬貨は、筒状の硬貨シュート
29(図2参照)を介して硬貨用金庫15に搬送される。また、券銭分離装置25で硬貨
から分離された券類は、筒状の券類シュート30を介して券類用金庫22に搬送される。
さらに、運賃箱金庫2から紙幣の取り込み口12を介して精算機本体10に流れ込んでき
た紙幣は、筒状の紙幣シュート31を介して紙幣用金庫19に搬送される。
図3に示すように、ドラム26の下方位置には、複数の硬貨コンテナ袋16の中から分
類後の硬貨の収納先を指定する硬貨収納先切換機構32が設けられている。この硬貨収納
先切換機構32では、硬貨シュート29が途中で2分割されている。即ち、硬貨シュート
29には、同シュートの上流側硬貨通路を形成しつつ精算機本体10に対して固定状態を
とる硬貨導入部33と、同シュート29の下流側硬貨通路を形成しつつ精算機本体10に
対して回動動作が可能なアーム部34とが設けられている。アーム部34は、鉛直方向(
図3の矢印A方向)に延びる筒部材が途中で斜め下に曲がった形状をなし、上部に位置す
るとともに回動軸をなす第1筒部34aと、下部に位置するとともに途中で経路が折れ曲
がった形状をとる第2筒部34bとからなる。
アーム部34の下方位置には、同アーム部34の回動駆動源としてモータ35が設けら
れている。このモータ35は、自身のモータ軸35aが連結部36を介してアーム部34
に連結され、アーム部34を第1筒部34aの軸回りに回動させる。また、アーム部34
の下方位置には、アーム部34から吐き出された硬貨を硬貨コンテナ袋16に案内する硬
貨ガイド部材37が設けられている。この硬貨ガイド部材37は、アーム部34が回動動
作をとりつつ、一方で硬貨コンテナ袋16が真っ直ぐに並んだ2列の配置をとっていても
、アーム部34から吐き出される硬貨が硬貨コンテナ袋16に流入することを許容するた
めの部材である。硬貨ガイド部材37は、各々の硬貨コンテナ袋16ごとに設けられた複
数の案内筒38と、これら案内筒38を支持する1枚の取付板39とからなる。
硬貨コンテナ袋16の硬貨収納先の切り換えは、使用状態にある硬貨コンテナ袋16が
満杯になると、そのモータ回転方向において隣に位置する空の硬貨コンテナ袋16に硬貨
収納先が切り換わる。そして、硬貨コンテナ袋16が満杯になる度にこの動作が繰り返さ
れ、セットされた全ての硬貨コンテナ袋16を使用し切るまで、硬貨収納が可能となって
いる。
図4〜図6に示すように、硬貨用金庫収納室17には、硬貨コンテナ袋16の取り付け
先として、レール部40が精算機本体10の幅方向に複数(本例は4組)並んで設けられ
ている。本例のレール部40は、上下に並ぶ2組の案内レール41,42からなり、これ
ら案内レール41,42が精算機本体10の奥行き方向(図1のY軸方向)に沿って平行
に延びている。各々のレール部40は、これら上下の案内レール41,42の一方のレー
ル奥と他方のレール手前とに、計2個の硬貨コンテナ袋16が取り付け可能となっている
。本例の案内レール41,42は、下側案内レール41が奥まで延びる形状をとり、上側
案内レール42はその途中までの長さとなっている。このため、下側案内レール41に奥
側硬貨コンテナ袋16a(図7及び図8参照)が取り付けられ、上側案内レール42に手
前側硬貨コンテナ袋16b(図9及び図10参照)が取り付けられる。また、案内レール
41,42は、レール溝が互いに対向する向きをとった一対のレール部品からなる。
また、図7〜図10に示すように、硬貨コンテナ袋16(16a,16b)の袋本体4
3には、この袋本体43の上部の金具43aに、金属製の上蓋44が取り付けられている
。この上蓋44の奥寄りの位置には、硬貨コンテナ袋16の内部への硬貨の入口として略
四角形状の袋入口45が貫設されている。券銭分離装置25で券類から分離されて硬貨シ
ュート29を通ってきた硬貨は、硬貨ガイド部材37の案内筒38を経由して、この袋入
口45から硬貨コンテナ袋16の袋本体43に入り込む。また、この上蓋44の手前面に
は、硬貨コンテナ袋16をレール部40に抜き挿しするときの把持部として取手44aが
設けられている。なお、袋入口45が入口に相当する。
さらに、硬貨コンテナ袋16の上蓋44には、袋入口45を開閉する金属製で板状のシ
ャッタ46が設けられている。シャッタ46は、硬貨コンテナ袋16をレール部40に対
して抜き差しする際のその着脱方向に沿って往復動可能なスライド式をとり、シャッタ4
6が完全に閉じ切った閉位置(図7及び図9の状態)と、シャッタ46が完全に開き切っ
た開位置(図8及び図10の状態)との2位置をとる。また、シャッタ46は、閉状態を
とる際、内部のロック機構(図示略)が働いて施錠状態をとり、手で開操作しようとして
も、これが不可となる。また、硬貨コンテナ袋16の金具43aの手前面には、シャッタ
46の解錠用のキーシリンダ47が設けられている。シャッタ46は、閉位置で施錠状態
をとる際、キーシリンダ47にメカニカルキーが挿し込まれてキーシリンダ47が回し操
作されると、内部のロック機構が外れて解錠状態となり、シャッタ46の開操作が許可さ
れる。なお、シャッタ46が扉部に相当する。
硬貨コンテナ袋16の内部には、シャッタ46の幅方向(図7の矢印B1方向)の両側
端縁に、シャッタ46の往復動作を案内する一対のシャッタガイド板48,48(図7参
照)が設けられている。これらシャッタガイド板48,48は、長細い板形状をとるとと
もに、硬貨コンテナ袋16(上蓋44)の上壁であるベース板49に、所定の隙間を開け
て取り付けられ、この隙間にシャッタ46が挿し込まれた取り付け状態をとる。シャッタ
46は、両側がシャッタガイド板48,48によって支持されつつ、硬貨コンテナ袋16
の長さ方向(図7の矢印B2方向)に沿った往復移動が許容されている。
また、上蓋44の側端寄りの位置には、開状態をとっているシャッタ46を閉状態に切
り換えるときの操作箇所としてロック部レバー50が設けられている。即ち、シャッタ4
6は、開位置に位置した際、内部のラッチ機構(図示略)が働いてシャッタ46の全開状
態が保持されるが、シャッタ46が開状態のときにロック部レバー50が操作されると、
内部のラッチ機構が解除されて、シャッタ46がバネ等の付勢部材の付勢力により閉じ側
にスライド移動して、閉状態に切り換わる。そして、シャッタ46が全閉状態をとると、
内部のロック機構が働いてシャッタ46が施錠状態となる。
よって、精算機8に硬貨コンテナ袋16をセットする際には、硬貨コンテナ袋16のシ
ャッタ46を開状態として、硬貨コンテナ袋16をレール部40に取り付ける。これによ
り、硬貨コンテナ袋16がレール部40にセット状態をとる際、袋入口45が開状態をと
り、硬貨シュート29から流れ落ちてきた硬貨が硬貨コンテナ袋16に入り込むことが可
能となる。また、硬貨コンテナ袋16を精算機8から取り出す際には、硬貨コンテナ袋1
6のその抜取過程で、ロック部レバー50が精算機本体10側のレバー押込部51に押さ
れ、それまでシャッタ46を開状態で維持していたラッチ機構が外れて、シャッタ46が
閉じ、閉状態で施錠される。このため、硬貨コンテナ袋16を精算機8から取り外した後
に、この硬貨コンテナ袋16から硬貨を勝手に抜き取ることが防止される。
シャッタ46の挿込方向先端位置には、閉状態のシャッタ46を開操作するときの指の
引っ掛け箇所として引掛部52が折り曲げ形成されている。また、袋入口45の周縁にお
いて挿込方向側の辺には、周囲より一段凹んだ状態で切欠溝53が形成されている。シャ
ッタ46は、全閉状態をとった際、引掛部52がこの切欠溝53に収納された状態をとる
。また、袋入口45の周縁においてシャッタ46の抜取方向側の辺にも、シャッタ46が
全開状態をとるときに嵌る溝箇所として切欠溝54が形成されている。
また、硬貨コンテナ袋16の金具43aの両側面には、案内レール41,42への取り
付け箇所として、硬貨コンテナ袋16の奥行き方向に沿って延びる一対の案内片55,5
5が延設されている。硬貨コンテナ袋16は、これら案内片55,55が案内レール41
,42のレール溝に引っ掛かってぶら下がる取り付け状態をとる。また、これら案内片5
5,55は、奥側硬貨コンテナ袋16aの案内片55aが低い位置に配置され、手前側硬
貨コンテナ袋16bの案内片55bが高い位置に配置されている。このため、案内レール
41,42が奥と手前とで高さが異なっていても、この高さ違いが案内片55a,55b
によって吸収され、レール部40への取り付けの際には、これら硬貨コンテナ袋16a,
16bが上面面一の状態で精算機8にセットされる。
これら案内片55a,55bは、案内片55aが幅狭に形成され、案内片55bが幅広
に形成されている。一方、案内レール41,42も、これら案内片55a,55bの幅に
合わせて、上側案内レール42が幅狭に形成され、下側案内レール41が幅広に形成され
ている。このため、奥側硬貨コンテナ袋16aは上側案内レール42に取り付けることが
できず、奥側硬貨コンテナ袋16aのセット間違いが防止される。また、手前側硬貨コン
テナ袋16bを下側案内レール41に取り付けた際には、幅の違いからガタが生じ、これ
を以て取り付け間違いが認識可能となる。
また、奥側硬貨コンテナ袋16aの金具43aの手前面には、周囲から所定量だけ飛び
出した座部56が突設されている。この座部56には、硬貨コンテナ袋16の幅方向に沿
って並ぶ一対の位置決め穴57が凹設されている。一方、奥側硬貨コンテナ袋16a及び
手前側硬貨コンテナ袋16bの両者とも金具43aの奥面には、硬貨コンテナ袋16の幅
方向に沿って並ぶ一対の位置決め突部58が突設されている。手前側硬貨コンテナ袋16
bの突部58bは、奥側硬貨コンテナ袋16aの突部58aよりも高い位置に配置され、
レール部40にセット状態をとるときに、正面の奥側硬貨コンテナ袋16aの位置決め穴
57に嵌り込み可能となっている。
ここで、図11に示すように、硬貨コンテナ袋16a,16bが正しい組み合わせで案
内レール41,42にセットされると、奥側硬貨コンテナ袋16aの位置決め穴57に、
その後ろの手前側硬貨コンテナ袋16bの突部58bが嵌り込み、手前側硬貨コンテナ袋
16bが硬貨用金庫収納室17からはみ出さず、硬貨用金庫収納室扉18を閉じることが
可能となる。一方、間違えて下側案内レール41に奥側硬貨コンテナ袋16aを2つ取り
付けてしまった場合には、高さ位置の関係から後ろの奥側硬貨コンテナ袋16aの突部5
8aが正面の奥側硬貨コンテナ袋16aの位置決め穴57に嵌り込まず、突部58aの長
さ分だけ、後ろの奥側硬貨コンテナ袋16aが硬貨用金庫収納室17からはみ出す。これ
により、硬貨用金庫収納室扉18を閉めることができず、硬貨コンテナ袋16のセット間
違いに気付くことが可能となっている。
また、図6に示すように、精算機本体10には、レール部40にセットされた硬貨コン
テナ袋16のシャッタ開閉、即ち硬貨コンテナ袋16におけるセット不良の有無を検出す
るシャッタ開閉検出センサ59が硬貨コンテナ袋16ごとに複数(本例は8つ)設けられ
ている。シャッタ開閉検出センサ59は、例えば光学式をとる場合、フォトインタラプタ
が使用されるとともに、レール部40の上部位置、即ちセット状態にある硬貨コンテナ袋
16の上方位置に配置されている。
一方、図7〜図10に示すように、硬貨コンテナ袋16の上蓋44には、シャッタ開閉
検出センサ59と対向する位置に、シャッタ開閉検出センサ59から照射される光の反射
箇所として光反射部60が設けられている。この光反射部60は、上蓋44を刳り抜いて
通し孔61が貫設されるとともに、この通し孔61で露出する部位を例えば黒色等の塗料
で塗布することにより光反射抑制部62が形成されている。そして、光反射部60は、シ
ャッタ46が開状態をとると、このシャッタ46で光反射抑制部62が隠れる状態をとり
、シャッタ46が閉状態をとると、シャッタ46が被さる状態が解消されて、光反射部6
0が外部に露出する状態をとる。
ここで、シャッタ46が開状態をとるとき、光反射部60の光反射係数(光反射度合い
)は金属製(ステンレス製)のシャッタ46に寄ることになるので、光反射部60の反射
光の輝度は高くなる。一方、シャッタ46が閉状態をとるとき、光反射部60の光反射係
数(光反射度合い)は光反射抑制部62に寄ることになるので、光反射部60の反射光の
輝度は低くなる。よって、シャッタ開閉検出センサ59は、光反射部60から受け取る反
射光の輝度を見てシャッタ46の開閉を検出し、例えば高輝度の反射光を検出すればシャ
ッタ46が開状態であることを検出し、低輝度の反射光を検出すればシャッタ46が閉状
態であることを検出する。
また、図6に示すように、各案内レール41,42には、レール部40の規定位置への
硬貨コンテナ袋16のセット有無を検出する硬貨コンテナ袋セット検出センサ63が硬貨
コンテナ袋16ごとに複数(本例は8つ)設けられている。硬貨コンテナ袋セット検出セ
ンサ63は、例えば光学式をとる場合、例えばフォトインタラプタからなる。硬貨コンテ
ナ袋セット検出センサ63は、案内レール41,42に硬貨コンテナ袋16がセットされ
て対向位置に位置した際、この硬貨コンテナ袋16によって高輝度の光が反射されるので
、この反射光の輝度を以て、硬貨コンテナ袋16のセット有無を検出する。
図12に示すように、精算機本体10の裏面には、例えば液晶ディスプレイからなる表
示部64が設けられている。この表示部64には、各種入力画面やエラーメッセージ等の
他に、最大8個取り付け可能な硬貨コンテナ袋16に対して何個を使用する動作モードで
回収動作を実行するのかを決めた設定数(例えば、2個、4個、6個の偶数設定)を絵柄
表示したり、或いは絵柄表示した硬貨コンテナ袋16のうち使用状態にあるものを異なる
色で強調表示したりする。また、表示部64の下方位置には、精算機8の入力系として入
力部65が設けられている。この入力部65は、例えば数字ボタン、上下左右ボタン、実
行ボタン、取消ボタン等の各種ボタンからなり、精算機8の動作状態(例えば、硬貨コン
テナ袋16の設定数)を設定するときに操作される。
図13〜図16に示すように、各々のレール部40には、シャッタ46が閉状態をとる
際に異物が挟まって半開き状態をとるとき、硬貨コンテナ袋16(16a,16b)を精
算機8(レール部40)から抜き取れないようにすることにより、シャッタ46が半開き
の硬貨コンテナ袋16から回収硬貨が勝手に抜き取られることを防止する硬貨コンテナ袋
抜取制限機構66が設けられている。この硬貨コンテナ袋抜取制限機構66には、同抜取
制限機構66の硬貨コンテナ袋16側の機構として袋側抜取制限機構67が設けられてい
る。また、硬貨コンテナ袋抜取制限機構66には、同抜取制限機構66の精算機本体10
側の機構として本体側抜取制限機構68が設けられている。なお、硬貨コンテナ袋抜取制
限機構66が収納部抜取制限機構に相当し、袋側抜取制限機構67が収納部側機構に相当
し、本体側抜取制限機構68が装置本体側機構に相当する。
まずは袋側抜取制限機構67を説明すると、シャッタ46の先端位置には、シャッタ4
6の幅方向全域において延びる形状で、シャッタ曲げ部69が蝶番(以下、シャッタ側蝶
番と記す)70を介してシャッタ本体71に対して上下方向(図16の矢印U方向)に回
動可能に取り付けられている。このシャッタ側蝶番70は、間のバネ部72により付勢状
態にある2枚の金属板73,74を持ち、一方がシャッタ曲げ部69に固定され、他方が
シャッタ本体71に固定されている。シャッタ側蝶番70は、シャッタ曲げ部69を上方
に押し上げる向きに常時付勢し、シャッタ曲げ部69が下方に回動した際にはシャッタ曲
げ部69を下から押し上げることにより、シャッタ曲げ部69を回動前の元の位置に復帰
させる。即ち、シャッタ曲げ部69は、通常時にはシャッタ本体71と水平に並んだ通常
位置(図13の状態)をとり、この位置状態で上から押し込み力が加わると、この力によ
って下方に回動して逃げ位置(図16の状態)をとり、この押し込み力が解消されると、
シャッタ側蝶番70によって元の通常位置に自動で復帰する。なお、シャッタ曲げ部69
が係止部に相当する。
また、図13〜図16に示すように、各々のシャッタガイド板48,48の先端には、
この先端が下方に向かって折れ曲がることにより受け部75が形成されている。このため
、シャッタガイド板48,48は、ベース板49(シャッタ46)と平行に延びる水平部
76を持ちつつ、この水平部76の先端に受け部75を持つ形状をとっている。受け部7
5は、自身に向き合う位置にシャッタ曲げ部69が位置した際に、このシャッタ曲げ部6
9が下方に回動することを許容するためのものである。また、水平部76は、自身と向き
合う位置にシャッタ曲げ部69が位置した際に、このシャッタ曲げ部69が下方に回動す
ることを禁止するためのものである。
シャッタ46(シャッタ本体71)の裏面においてシャッタ曲げ部69と反対側の位置
には、全開状態のシャッタ46をその開状態で維持するラッチ機構の構成部品として、下
方に真っ直ぐ延びるストライカ77が形成されている。このため、シャッタ46が全開状
態となった際には、このストライカ77がシャッタ46側のラッチ(図示略)と係止し、
シャッタ46が全閉状態で保持される。そして、シャッタ46が全開状態をとるときにロ
ック部レバー50が操作されると、このレバー操作によりラッチが動いてストライカ77
から離脱し、シャッタ46の閉動作が許容される。
続いて、本体側抜取制限機構68を説明すると、図15に示すように、各々のレール部
40には、硬貨コンテナ袋16の幅方向両側に一対の断面L字形状の取付片78,78が
設けられている。これら取付片78,78には、本体側抜取制限機構68のフレーム部7
9がネジ80によって取り付け固定されている。フレーム部79は、各々のレール部40
ごと(本例は計4つ)に設けられ、同じ列の奥側硬貨コンテナ袋16aと手前側硬貨コン
テナ袋16bとで1つが共用される。即ち、奥側硬貨コンテナ袋16aの袋側抜取制限機
構67と、手前側硬貨コンテナ袋16bの袋側抜取制限機構67とで、1つの本体側抜取
制限機構68が共用されている。また、フレーム部79は、中央部が刳り抜かれて空間部
81が形成されるとともに両側に脚部82,82を持ち、これら脚部82,82がそれぞ
れ取付片78,78への取り付け先となっている。フレーム部79には、空間部81を閉
じるように1枚の支持板83が両側のネジ84によって取り付け固定されている。これら
ネジ80,84は、硬貨用金庫収納室17の入口側から螺着する取り付け向きをとってい
る。
また、レール部40の入り口付近においてその上方位置には、これら複数のフレーム部
79を硬貨用金庫収納室17の入口側から覆うガイド部85が設けられている。このガイ
ド部85は、ネジ80,84をその取り付け先に螺着する際のネジ軸(ネジライン)上に
位置し、フレーム部79や支持板83を不正に精算機8から取り外すべく螺着状態のネジ
80,84をドライバ等により回そうとしても、この行為の作業スペースを与えなくする
ことで、フレーム部79や支持板83の不正取り外しを防止するためものものである。
支持板83において硬貨シュート29側の面、即ち硬貨用金庫収納室17の入口から室
内を見たときに内部に隠れる面には、シャッタ曲げ部69の接触先として蝶番(以下、本
体側蝶番と記す)86が複数(本例は2個)のネジ87,87(図15参照)を介して取
り付けられている。この本体側蝶番86は、2枚の金属板のうち、バネ部(トーションバ
ネ)88を挟んだ一方の板が固定片89としてネジ87,87により支持板83に固定さ
れ、他方の板が規制片90として袋抜挿方向(図13の矢印V方向)に回動可能かつ支持
板83の下端から所定量だけ飛び出した取り付け状態をとる。即ち、本体側蝶番86の規
制片90は、硬貨コンテナ袋16をレール部40に抜き挿しする際のシャッタ曲げ部69
の移動経路上に飛び出し、しかも精算機本体10の内部側への回動動作のみが許容された
配置状態をとっている。なお、規制片90が被係止部に相当する。
本体側蝶番86は、硬貨コンテナ袋16をレール部40に取り付けるとき、シャッタ曲
げ部69が規制片90に当接すると、規制片90がシャッタ曲げ部69によって押し上げ
られてコンテナ袋16の挿込方向(取付方向)に回動して開き状態をとる。これにより、
レール部40に本体側蝶番86を取り付けても、レール部40への硬貨コンテナ袋16の
挿し込み操作が許容される。そして、開き状態をとった規制片90は、シャッタ曲げ部6
9による押し上げ状態が解除されると、バネ部88の付勢力によって下方に回動する動き
をとり、垂直方向に立った支持板83に接触してそれ以上の戻り動作が制限されて、元の
閉じ状態に復帰する。
また、レール部40にセットされた硬貨コンテナ袋16をこのレール部40から抜き取
る際には、その抜取過程でロック部レバー50が操作されてシャッタ46が閉状態に切り
換わるが、シャッタ46が全閉状態をとれば、図13〜図16に示すように、シャッタ曲
げ部69はシャッタガイド板48,48の受け部75と向き合う位置(即ち、抜取許可状
態)をとる。このため、硬貨コンテナ袋16をレール部40から取り外す際に、シャッタ
46が全閉状態にあれば、その抜取過程でシャッタ曲げ部69が本体側蝶番86の規制片
90に当接しても、シャッタ側蝶番70及び受け部75によりシャッタ曲げ部69が下方
に逃がされ、硬貨コンテナ袋16の抜き取りが許容される。
一方、図17〜図20に示すように、例えば角穴ライン91に異物が取り付いた状態で
シャッタ46が閉じられると、この異物によってシャッタ46が全閉せずに半開き状態を
とる。この場合は、図19及び図20に示すように、異物の分だけシャッタ46が全閉位
置の手前で止まり、シャッタ曲げ部69が水平部76と向き合う位置(即ち、抜取不可状
態)をとる。このため、硬貨コンテナ袋16をレール部40から取り外す際、その抜取過
程でシャッタ曲げ部69が本体側蝶番86の規制片90に当接したときに、シャッタ曲げ
部69を下方に逃がすことができない。よって、シャッタ曲げ部69が規制片90に引っ
掛かり、レール部40からの硬貨コンテナ袋16の抜き取りが不可となる。
次に、レール部40に硬貨コンテナ袋16と取り付けるときの各種部品の動作と、レー
ル部40から硬貨コンテナ袋16を取り外すときの各種部品の動作とを説明する。
まずは、図13〜図16に示すように、硬貨コンテナ袋16の袋入口45に異物が取り
付いていない場合を想定する。レール部40に硬貨コンテナ袋16をセットするときには
、キーシリンダ47にメカニカルキーを挿し込んでキーシリンダ47を回し、全閉位置で
施錠されているシャッタ46を解錠する。これにより、シャッタ46の開操作が可能とな
り、シャッタ46を手前側に引き込んで、シャッタ46を全開位置までスライド移動させ
る。そして、シャッタ46が全開位置に到達すると、硬貨コンテナ袋16内のラッチ機構
が働いて、シャッタ46の全開状態が保持される。
そして、シャッタ46の開操作後、作業者はこの硬貨コンテナ袋16をレール部40に
挿し込んで、硬貨コンテナ袋16のセット作業を実行する。レール部40への硬貨コンテ
ナ袋16の挿込過程時、シャッタ曲げ部69が本体側蝶番86の規制片90に接触する動
きをとる。しかし、この規制片90は精算機本体10の内部側への動きが許容されている
ので、図13に示すように、硬貨コンテナ袋16の挿込移動に伴って規制片90が上方に
回動し、硬貨コンテナ袋16の挿入作業が継続して実行可能となる。よって、精算機本体
10と硬貨コンテナ袋16との間に硬貨コンテナ袋抜取制限機構66を設けても、硬貨コ
ンテナ袋16を通常通りレール部40にセットすることが可能となる。そして、この精算
機8で券銭分離されて一括回収される硬貨を、硬貨コンテナ袋16に収納可能となる。
続いて、硬貨コンテナ袋16が満杯になるなど硬貨コンテナ袋16を空のものに交換す
る必要が発生して、この硬貨コンテナ袋16をレール部40から取り外す場合を想定する
。セット状態にある硬貨コンテナ袋16の引き抜きを開始してその取り外し作業を開始す
ると、この抜取開始過程で硬貨コンテナ袋16のロック部レバー50が精算機本体10側
のレバー押込部51に押されて、シャッタ46のラッチ機構が解除される。これにより、
それまで全開状態をとっているシャッタ46が、硬貨コンテナ袋16の抜き取りに同期し
て閉動作を開始する。
このとき、図14及び図15に示すように、袋入口45の角穴ライン91に異物が取り
付いていなければ、シャッタ46は袋入口45が完全に閉じ切った全閉状態をとる。この
ため、シャッタ46の先端位置にあるシャッタ曲げ部69は、シャッタガイド板48,4
8の受け部75と対向する位置状態をとる。よって、硬貨コンテナ袋16の抜取過程で、
図16に示すように、シャッタ曲げ部69が本体側蝶番86の規制片90に当接しても、
このときはシャッタ曲げ部69がシャッタ側蝶番70の付勢力に抗して下方に回動し、受
け部75によってシャッタ曲げ部69が下方に逃げる。これにより、シャッタ曲げ部69
が規制片90に引っ掛かる状態はとらず、硬貨コンテナ袋16をレール部40から抜き取
ることが可能となる。
ところで、例えば図17に示すように、角穴ライン91に異物(例えば2mm以上)が取
り付いていると、シャッタ46は閉動作をとっても間に異物を挟んで全閉でかつ施錠する
状態をとることができず、手動により開操作が許容された半開き状態をとってしまう。よ
って、もし仮に、この状態で硬貨コンテナ袋16がレール部40から取り外されると、硬
貨コンテナ袋16をレール部40から取り外した後に、シャッタ46を勝手に開けて中の
硬貨を抜き取れてしまうことから、悪意を持った第三者が角穴ライン91に予め異物を取
り付けておいてセット作業を行い、納金後の硬貨コンテナ袋16から硬貨を抜き取る盗難
行為を企てることも否めない。
このような異物が角穴ライン91に取り付いた硬貨コンテナ袋16をレール部40にセ
ットする場合、このときは、図18に示すように、角穴ライン91に異物が付いていない
正常時と同様に、本体側蝶番86の規制片90が精算機本体10の内部側に回動する動き
を以て、レール部40に硬貨コンテナ袋16を挿し込むことが許可される。即ち、本体側
蝶番86の規制片90は、角穴ライン91への異物の取り付き有無に拘わらず、精算機本
体10の内部側への回動が可能となっているので、角穴ライン91に異物が取り付いてい
ても、レール部40への硬貨コンテナ袋16のセットは可能である。
続いて、異物が角穴ライン91に取り付いた硬貨コンテナ袋16をレール部40から取
り外す場合を想定する。この場合も、硬貨コンテナ袋16の抜取開始過程でロック部レバ
ー50が精算機本体10側のレバー押込部51に押されて、シャッタ46の閉動作が実行
される。しかし、このときは、図19に示すように、シャッタ46と角穴ライン91との
間に異物が挟まって、シャッタ46が半開き状態をとる。この際、シャッタ46は全閉施
錠状態をとらずにその全閉位置の手前で止まり、シャッタ46の先端位置にあるシャッタ
曲げ部69が受け部75まで至らず、その手前の水平部76と対向する位置状態をとる。
よって、図20に示すように、硬貨コンテナ袋16の抜取過程で、シャッタ曲げ部69
が本体側蝶番86の規制片90に当接すると、このときは水平部76が受け面となって、
シャッタ曲げ部69が下方に回動することが許可されない。このため、シャッタ曲げ部6
9を下方に逃がすことができず、シャッタ曲げ部69が規制片90に引っ掛かる状態をと
り、硬貨コンテナ袋16をレール部40から抜き取ることができない。従って、本例の場
合は、シャッタ46が半開き状態をとって手動開操作が可能となってしまっている硬貨コ
ンテナ袋16をレール部40から取り外しできないようにするので、角穴ライン91に異
物を取り付けて袋内の硬貨を不正に抜き取る盗難行為を防止することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)シャッタ46が全閉状態をとっていないときにレール部40からの硬貨コンテナ
袋16の抜き取りを不可とする硬貨コンテナ袋抜取制限機構66を精算機8に設け、シャ
ッタ46に異物が挟まるなどして全閉状態をとれないときには、硬貨コンテナ袋16を精
算機本体10から抜けなくする。このため、シャッタ46に錠がかけられずシャッタ46
が開操作可能な状態をとったままの硬貨コンテナ袋16の抜き取りが不可とされるので、
硬貨コンテナ袋16に納金した硬貨の盗難行為を防止することができる。また、硬貨コン
テナ袋16をレール部40にセットする際に、例えば硬貨コンテナ袋16の角穴ライン9
1に異物を挿入することによる納金硬貨の窃盗行為を企てても、この行為による硬貨盗難
も防止することができる。
(2)硬貨コンテナ袋抜取制限機構66は、シャッタ46が全閉位置をとるときにシャ
ッタ曲げ部69の逃げが許容された抜取許可状態をとり、シャッタ46が全閉位置手前で
止まるときにシャッタ曲げ部69の逃げが不可となって抜取不可状態をとるというように
、シャッタ46の位置によって動作状態が切り換わる機械式となっている。このため、硬
貨コンテナ袋抜取制限機構66を機械式という構造が簡素なものとすることができる。
(3)硬貨コンテナ袋抜取制限機構66は、2つの蝶番70,86や、シャッタ46の
先端を分断することで形成したシャッタ曲げ部69や、シャッタガイド板48の先端を折
り曲げた受け部75とからなる。よって、蝶番70,86、シャッタ曲げ部69及び受け
部75という部品構造が簡素な部品群によって硬貨コンテナ袋抜取制限機構66を実現す
ることができる。
(4)硬貨コンテナ袋16に位置決め穴57と位置決め突部58とを設け、下側案内レ
ール41に奥側硬貨コンテナ袋16a,16aを2つセットしてしまった際には、位置決
め突部58が位置決め穴57に入らずに、この突部58の分だけ硬貨コンテナ袋16が硬
貨用金庫収納室17から飛び出して、硬貨用金庫収納室扉18を閉め切ることができなく
なる。よって、下側案内レール41に誤って奥側硬貨コンテナ袋16aを2つセットして
しまった際に、硬貨用金庫収納室扉18を閉じ切ることができないことを以て、セット間
違いをユーザに通知することが可能となるので、硬貨コンテナ袋16のセット間違いを防
止することができる。
(5)シャッタ46の開閉状態は、例えばフォトカプラ等からなるシャッタ開閉検出セ
ンサ59によって、精算機本体10側から間接的に見る方式を採用した。このため、もし
仮に硬貨コンテナ袋16側でシャッタ開閉状態を見る方式を採用すると、レール部40に
硬貨コンテナ袋16をセットした際、このシャッタ開閉信号を精算機本体10側に送るた
めに、これら両者を電気的に接続する必要が生じ、これら部品が複雑化する懸念に繋がる
。しかし、本例のように精算機本体10側からシャッタ46の開閉状態を間接的に見るよ
うにすれば、精算機本体10と硬貨コンテナ袋16とを電気的に接続する必要がないので
、これら部品の簡素化を図ることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 硬貨コンテナ袋抜取制限機構66は、必ずしも機械式に限らず、例えば電気式とし
てもよい。この場合、レール部40にセット状態にある硬貨コンテナ袋16の抜き取りの
際に、シャッタ46が全閉状態をとっていないことをセンサ類によって検出すると、例え
ば硬貨コンテナ袋16に搭載したモータ等のアクチュエータにより係止部を飛び出させ、
これを精算機本体10に引っ掛けることにより、硬貨コンテナ袋16の抜き取りを不可と
する例が挙げられる。
・ 硬貨コンテナ袋抜取制限機構66は、本例のように機械式をとる場合、蝶番70,
86、シャッタ曲げ部69及び受け部75を用いた構造のものに限定されず、種々の構造
が採用可能である。
・ シャッタ曲げ部69は、シャッタ46の先端においてその幅方向全域に延びる形状
をとることに限定されない。即ち、シャッタ46の一部分に形成されていれば、それで足
りるものである。
・ シャッタ曲げ部69は、シャッタ46の先端位置に形成されることに限らず、シャ
ッタ46のどの位置に配置されてもよい。
・ 受け部75は、シャッタガイド板48,48の先端を折り曲げることにより形成さ
れることに限定されず、例えばシャッタガイド板48,48の板を省略することによって
形成してもよい。即ち、受け部75は、シャッタガイド板48,48のない省略部であっ
てもよい。
・ シャッタガイド板48,48の形状は、必ずしも細長い板形状のものに限定されず
、シャッタ曲げ部69の形状や配置位置に合わせて、適宜変更可能である。
・ シャッタ曲げ部69を下から上に押し上げる付勢部材は、必ずしも蝶番70に限ら
ず、例えば単なるバネやゴム材など、種々のものが採用可能である。なお、これは本体側
蝶番86についても同様に言える。
・ 本体側蝶番86の規制片90は、この蝶番86の一方の板をそのまま規制片90と
して使用されるものに限らず、例えばシャッタ側蝶番70のように、蝶番86の板に板材
を取り付けて、これを規制片90としてもよい。
・ 回収物は必ずしも硬貨に限定されず、例えば紙幣や券類としてもよい。
・ 硬貨コンテナ袋16の扉部は、必ずしも開閉がスライド式をとるシャッタ46に限
定されず、扉部の一辺を支点に扉部が回る回動式としてもよい。
・ 硬貨コンテナ袋16は、精算機本体10から外すときに、その外し操作に連動して
シャッタ46が自動的に閉まる機械式に限定されない。例えば、精算機本体10からの硬
貨コンテナ袋16の抜き取り操作をセンサ等で検出すると、例えば硬貨コンテナ袋16に
内蔵されたモータ等によりシャッタ46を閉状態にして、電気的にシャッタ46を閉状態
に切り換える電気式でもよい。
・ シャッタ開閉検出センサ59や硬貨コンテナ袋セット検出センサ63は、必ずしも
光学式に限定されず、例えば磁気式等の他の種類のものを採用してもよい。
・ シャッタ46の開閉は、必ずしも精算機本体10側から監視するものに限定されず
、例えば硬貨コンテナ袋16にセンサを設けて、硬貨コンテナ袋16側でシャッタ開閉を
監視するものでもよい。なお、この場合には、硬貨コンテナ袋16からシャッタ開閉状態
信号を精算機本体10に送る必要が生じるので、硬貨コンテナ袋16と精算機本体10と
を電気的に接続する必要が生じる。
・ 硬貨収納先切換機構32のアクチュエータは、必ずしもモータ35に限定されず、
油圧シリンダ等の他の種類のものを採用してもよい。
・ 硬貨収納部は、必ずしもその精算機本体10への取り付け形式がレール式をとるこ
とに限定されず、例えば収納袋が台車の上に並んだ台車式でもよい。
・ 精算機8に硬貨計数装置を組み込み、運賃箱金庫2から得る金庫データからだけで
はなく、精算機8に投入される硬貨をこの硬貨計数装置で計数することで、硬貨枚数や硬
貨金額を実際に割り出すようにしてもよい。
・ 本例の現金回収装置は、運賃箱金庫2に収められた運賃や券類を回収するものに限
らず、運賃箱金庫2以外の他の金庫類の収納物を一括回収するものに採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果ととも
に以下に追記する。
(1)請求項1〜3のいずれかにおいて、前記扉部は、前記回収物収納部をその取付部
から取り外す際に、その取り外し過程で開状態のロックが機械的に外れて閉動作が実行さ
れる機械式である。この場合、扉部の開閉構造を機械式という簡素なものとすることが可
能となり、部品コストも低く抑えることが可能となる。
(2)請求項1〜3、及び前記技術的思想(1)のいずれかにおいて、前記扉部は、閉
状態となった際に施錠状態となる。この構成によれば、回収物収納部に収納された回収物
の盗難防止を図ることが可能となる。
精算機及び運賃箱の概要を示す斜視図。 精算機の概略構成を示す構成図。 硬貨収納先切換機構の概略構成を示す斜視図。 硬貨用金庫収納室の室内を示す斜視図。 硬貨用金庫収納室から端の硬貨コンテナ袋を取り出したときの斜視図。 奥側硬貨コンテナ袋がセットされたレール部を示す模式斜視図。 手前側から見た奥側硬貨コンテナ袋を示す斜視図。 奥側から見た奥側硬貨コンテナ袋を示す斜視図。 手前側から見た手前側硬貨コンテナ袋を示す斜視図。 奥側から見た手前側硬貨コンテナ袋を示す斜視図。 奥と手前の硬貨コンテナ袋の取り付け時の位置関係を説明する模式図。 精算機の表示部及び入力部の外観を示す模式図。 シャッタが全開状態をとる硬貨コンテナ袋が規定位置にセットされたときの精算機の側断面図。 硬貨コンテナ袋のシャッタが閉状態をとるときの精算機の側断面図。 硬貨コンテナ袋のシャッタが閉状態をとるときの精算機の平面図。 シャッタが閉状態の硬貨コンテナ袋を本体側蝶番の位置まで引き抜いたときの精算機の断面図。 開状態のシャッタの角穴ラインに異物が取り付いた硬貨コンテナ袋を示す平面図。 角穴ラインに異物が取り付いた硬貨コンテナ袋が規定位置にセットされたときの精算機の側断面図。 シャッタが異物で半開き状態をとるときの精算機の側断面図。 シャッタが異物により半開き状態をとる硬貨コンテナ袋を本体側蝶番の位置まで引き抜いたときの精算機の断面図。
符号の説明
1…運賃箱、2(2a,2b)…運賃箱金庫、8…現金回収装置としての精算機、9(
9a,9b)…取り付け先としての運賃箱金庫収納室、10…装置本体としての精算機本
体、16(16a,16b)…回収物収納部としての硬貨コンテナ袋、45…入口として
の袋入口、46…扉部としてのシャッタ、66…収納部抜取制限機構としての硬貨コンテ
ナ袋抜取制限機構、67…収納部側機構としての袋側抜取制限機構、68…装置本体側機
構としての本体側抜取制限機構、69…係止部としてのシャッタ曲げ部、90…被係止部
としての規制片。

Claims (3)

  1. 運賃箱に投入された現金を蓄積する運賃箱金庫の取り付け先を持ち、当該取り付け先に
    取り付けられた前記運賃箱金庫から、該金庫に収納された現金を取り込んで回収すること
    が可能で、当該取り付け先に前記運賃箱金庫が取り付けられるごとに当該回収を行って現
    金を一括回収し、回収物の収納先である回収物収納部を装置本体から取り外す際、前記回
    収物収納部の入口に設けられた扉部が全閉状態かつ施錠状態をとって該取り出しが行われ
    る現金回収装置において、
    前記回収物収納部を前記装置本体から取り外す際、当該回収物収納部の前記扉部が全閉
    状態をとっていなければ、前記装置本体からの前記回収物収納部の取り外しを不可とする
    収納部抜取制限機構を備えたことを特徴とする現金回収装置。
  2. 前記収納部抜取制限機構は、自身の動作状態が、前記回収物収納部の抜き取りを許可す
    る抜取許可状態と、前記抜き取りを不可とする抜取不可状態とのどちらかに、前記扉部の
    位置によって機械的に切り換わる機械式をとることを特徴とする請求項1に記載の現金回
    収装置。
  3. 前記収納部抜取制限機構は、
    前記回収物収納部に設けられ、前記回収物収納部を抜き取り不可とするときに利く係止
    部を持ち、前記扉部が全閉状態をとるとき、前記係止部の非係止側への逃げが許可され、
    前記扉部が全閉状態をとらないとき、前記逃げが不可となる収納部側機構と、
    前記装置本体側に設けられ、前記回収物収納部を前記装置本体に取り付ける際のその取
    付方向に、前記係止部の係止相手である被係止部の逃げが許容された装置本体側機構と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の現金回収装置。
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