JP2010101784A - ドップラ速度計測装置 - Google Patents

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祐亮 平尾
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Abstract

【課題】レーザドップラ速度計測装置の小型化、レーザドップラ速度計測装置から被測定物までのワーキングディスタンスの短距離化と公差緩和、を達成したレーザドップラ速度計測装置を提供する。
【解決手段】複屈折結晶BFを用いて二つの直線偏光を参照光として分離し、空間的に交差させた状態で照明被測定物O1に照明する。
【選択図】図1

Description

本発明は、運動する物体に照射されるレーザ光の散乱光のドップラ効果による周波数偏移に基づき、この物体の速度を測定するようにしたレーザドップラ速度計測装置に関する。
従来から、物体や流体の移動速度を非接触且つ高精度に測定する装置として、レーザドップラ速度計測装置が使用されている。レーザドップラ速度計測装置とは、移動する物体や流体である被測定物にレーザ光を照射し、該被測定物による散乱光の周波数が、移動速度に比例して偏移(ドップラ速度シフト)する、即ちドップラ速度シフト成分を生ずる効果(ドップラ効果)を利用して、前記被測定物が移動する速度を測定する装置である。
散乱光に生じるドップラ速度シフト成分は非常に微小であり、測定が難しいことから、一般には被測定物に異なる方向から二つの光(参照光とも称す)を照射し、散乱光にドップラ速度シフトに起因して生じる光強度の時間的ビートを、光電変換素子を用いて検出する。レーザ光を二つの光に分離して被測定物に照射する光学系には、ビームスプリッタや反射板などの光学部品が採用される場合が多く、各々の光学部品自体が大きい部品であることから、光学系全体が大きくなり、レーザドップラ速度計測装置自体も大きくなってしまう傾向がある。
近年、レーザドップラ速度計測装置における光学系を小型化する試みがなされ始めている。その中の代表的な技術として、回折格子を用いた光学系がある(例えば特許文献1参照)。回折格子は主にビームスプリッタとして機能し、従来のビームスプリッタを小型化することで光学系全体を小型化し、レーザドップラ速度計測装置自体を小型化している。
特開平5−322911号公報
特許文献1で開示されているレーザドップラ速度計測装置の光学系においては、回折格子は主に従来のビームスプリッタを小型化する機能のみを有するので、ビームスプリッタという光学部品を小型化する効果しか発揮されないことから、レーザドップラ速度計測装置を小型化できる効果は小さい。さらに、回折格子において光量損失が発生するという不具合を生じる。
また、レーザ光を二つの参照光に分離させた後に被測定物に照射するので、光学系全体が大きくなってしまうとともに、二つの参照光から被測定物までの距離が長くなるので、レーザドップラ速度計測装置から被測定物までのワーキングディスタンスが長くなってしまう。さらに、ワーキングディスタンスの公差緩和の要求に対しては、参照光の光径を大きくせざるを得ないことも、光学系全体の小型化を阻害する要因となる。
本発明は、レーザドップラ速度計測装置の小型化、レーザドップラ速度計測装置から被測定物までのワーキングディスタンスの短距離化と公差緩和、を達成したレーザドップラ速度計測装置を提供することを目的とする。
前述の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.コヒーレント光を射出する光源と、
前記光源が射出する前記コヒーレント光を、各々の進行方向が異なるコヒーレント光である二つの参照光に分離して被測定物に照射する分離手段と、
前記二つの参照光が前記被測定物に照射されて生じた散乱光を受光して電気信号に変換する受光手段と、を有し、
前記被測定物の移動に伴って前記散乱光に生じる周波数のドップラ速度シフト成分を前記電気信号から検出して前記被測定物が移動する速度を測定するレーザドップラ速度測定装置であって、
前記分離手段は、
前記コヒーレント光を相直交する偏光方向を有する二つの直線偏光に分離する偏光分離手段と、
前記散乱光が入射され、前記二つの直線偏光のうち所定の偏光方向成分のみ透過する偏光板と、
からなることを特徴とするドップラ速度計測装置。
2.前記分離手段は、ウェッジ状の異方性媒質であることを特徴とする前記1記載のドップラ速度計測装置。
3.前記光源と前記分離手段との間に、前記光源が射出するコヒーレント光を導波する光ファイバを備えることを特徴とする前記2記載のドップラ速度計測装置。
4.前記分離手段によって分離された前記二つの直線偏光を反射して前記被測定物に照射する反射手段を有することを特徴とする前記1から3のいずれか1項に記載のドップラ速度計測装置。
レーザドップラ速度計測装置の小型化、及びレーザドップラ速度計測装置から被測定物までのワーキングディスタンスの短距離化と公差緩和、が可能となる。
以下に本発明の実施形態を図面により説明するが、本発明は以下に説明する実施形態に限られるものではない。
本実施形態によるレーザドップラ速度計測装置1の概要構成を図1(a)に示す。
レーザドップラ速度計測装置1は、光源から順に、光源部S1、レーザ光を伝送する光ファイバF1、光ファイバF1が伝送した光を被測定物O1に照明する光ヘッド部H1、そして、光電変換された電気信号からドップラ速度信号を得る電気回路からなる。光源部S1は、半導体レーザLD、レンズL1、L2からなり、光ヘッド部H1はレンズL3、ビームスプリッタBS、フォトダイオードD1、複屈折結晶BF、偏光板P1からなる。電気回路はアンプ5とバンドパスフィルター6からなる。
半導体レーザLDはコヒーレント光、すなわち干渉距離の長い光を射出することから、被測定物の照射面から散乱する散乱光の可干渉性を高めることができるので、大きいドップラ信号を得ることができるので、レーザドップラ速度計測装置の光源として好適である。また、半導体レーザLDは他のレーザ、例えばHe−Neレーザなどに比して、共振器長が極端に短いので小型であるとともに、フォトリソグラフィー技術を採用して大量生産が可能で低コストである点で有利である。さらに、半導体レーザLDは、他のレーザに比べて回折限界に集光しやすいので、後述するように光ファイバを用いてレーザ光を伝送する場合、光ファイバへの結合効率を高めることができるので、光利用効率が高くできるという長所を有す。従って、半導体レーザLDを採用することで、レーザドップラ速度計測装置の小型低コスト化の達成という目標を、光利用効率を高くしつつ達成できる。なお、被測定物の照射面からの散乱光の可干渉性を、より高めるには、利得帯域が狭く可干渉距離が長いHe−Neレーザなどの気体レーザの採用が好ましい。
レンズL1は半導体レーザLDから出射したレーザ光LTをコリメート、すなわち平行化する。レンズL2は、レンズL1を出射したレーザ光LTを光ファイバF1の入射面M1に集光する。レンズL1とL2をあわせた機能、すなわち半導体レーザLDが射出したレーザ光LT集光するという機能を単玉のレンズに集約させてもよいが、単玉のレンズを採用するに比べて、レンズL1、L2の二つのレンズを採用することで、組付調整の簡易化を図ることができる。また、レンズL1はレーザ光LTをコリメートすることで、レーザ光LTを集発散させる場合に比べて、レンズL1とL2の間の距離の調整が容易となる。
なお、半導体レーザLDが射出するレーザ光LTの断面形状は一般に楕円であり、光ファイバF1の入射面M1に集光する場合に、楕円のスポットに集光され、光ファイバF1への結合効率が低くなってしまうので、レンズL1とレンズL2の間に図示しないビーム整形プリズムを配置してもよい。ビーム整形プリズムを用いることで、レーザ光LTの断面形状を円状に整形できるので、光ファイバF1への結合効率を高くすることができる。ビーム整形プリズムを配置する場合には、ビーム整形プリズムを透過したレーザ光LTの出射方向が変わるので、その出射方向に合わせてレンズL2を配置する。
次に、上述したように、半導体レーザLDが射出するレーザ光LTを回折限界まで集光させてシングルモードファイバである光ファイバF1に入射させ、レーザ光LTを光ヘッド部H1へ伝送させる。光ファイバF1を採用せずに、光源部S1と光ヘッド部H1のみから構成してもよいが、レーザドップラ速度計測の測定対象が狭い空間に配置されている場合や、測定対象が何らかの装置の内部に存在するような場合には、レーザドップラ速度計測を行う装置を、極力小さく作り上げて組み入れる必要がある。そこで、光源部S1と光ヘッド部H1とを切り離し、光源部S1と光ヘッド部H1との間において、レーザ光を伝送する光ファイバF1を採用することとした。
光ファイバF1における入射面M1ではレーザ光LTの入射により導波光が励振される。シングルモードファイバでは、単一の縦モード及び単一の横モードの伝送光が励振される。従って光ファイバF1における伝送光が出射する出射面M2においては、半導体レーザLDが射出するレーザ光LTと同様の可干渉性が保たれたレーザ光LTが射出される。なお、ドップラ速度計測の計測精度に余裕があれば、シングルモードファイバではなく、多モードファイバを採用してもよい。多モードファイバは、伝送光内に時間ずれが発生するので、可干渉性はやや落ちるが、シングルモードファイバより安価であるという長所を有す。
次に光ファイバF1を出射したレーザ光LTは、光ヘッド部H1におけるレンズL3によってコリメートされる。レンズL3によってコリメートされたレーザ光LTは、ビームスプリッタBSに入射する。ビームスプリッタBSは、反射率や透過率が偏光に依存しない無偏光タイプが望ましい。ビームスプリッタBSは平板型であってもよい。平板型である場合には、レーザ光LTの進行方向に対して平板型のビームスプリッタBSを入射角が45になるように配置する。ビームスプリッタは、レーザ光LTを透過させる機能と、後述するように、被測定物から散乱して戻ってきた散乱光SC1を反射させて光電変換機能を有する受光手段であるフォトダイオード(Phote Diode)D1に導く機能を有する。レーザドップラ信号を最大限得るには、フォトダイオードD1で受光する散乱光SC1の光強度を大きくする必要があるところ、ビームスプリッタBSの透過率及び反射率が50%の時に、フォトダイオードD1で受光するレーザ光LTの光強度が最大となるので好ましい。
次にビームスプリッタBSを透過したレーザ光LTは、複屈折結晶BFに入射する。複屈折結晶BFは、光学的な異方性媒質であって、出射角に偏光依存性を有する偏光分離手段であり、複屈折性材料を楔形に加工したものである。複屈折性材料とは複屈折性を示す材料を言い、複屈折性とは、屈折率が偏光方向依存性を示す性質を言う。屈折率が偏光方向依存性を示すことで、楔形の加工されることで、屈折角が偏光方向依存性を示す。図2に複屈折結晶BFの概要を表す図を示す。楔型に加工することで、偏光方向によって異なるプリズム作用を示すので、入射したレーザ光LTは相異なる二つの直線偏光であるP偏光とS偏光とに分離され、複屈折結晶BFを出射する。出射角には偏光依存性が生じる。
同図では紙面垂直方向に電界の振動成分を有する偏光をP偏光であると偏光方向を定義し、紙面平行方向に電界の振動成分を有する偏光をS偏光であると偏光方向を定義する。複屈折結晶BFの材料や、複屈折結晶BFの形状に対する光軸の位置の取り方によって、P偏光であるレーザ光LPと、S偏光であるレーザ光LSとの複屈折結晶BF内での屈折角や複屈折結晶BFを出射する角を制御できる。
複屈折性材料としては例えば、水晶、方解石、二酸化チタンなどがあり、容易に入手可能である。複屈折結晶BFの設計例としては、材料に二酸化チタンを採用し、楔の頂角A1を6度、複屈折結晶BFへのレーザ光LTの入射角θiを45度とした場合、出射光であるP偏光であるレーザ光LPが複屈折結晶BFを出射する面での出射角は74.5度、S偏光であるレーザ光LSが複屈折結晶BFを出射する面での出射角は83.7度となり、レーザ光LPとLSの分離角θbは9.2度となる。入射角に対して出射角が大きいので、複屈折結晶BFを出射したレーザ光LPとLSの光径は狭くなる。なお、複屈折結晶BFの反対側の面からレーザ光LTを入射させた場合には、レーザ光LPとレーザ光LSの分離角は狭くなると供に、入射角に対して出射角が小さいので、レーザ光LPとLSの光径は広くなる。
複屈折結晶BFへのレーザ光LTの入射角θiを30度とした場合、出射光であるP偏光であるレーザ光LPとS偏光であるレーザ光LSの分離角θbは2.1度となる。
その他の偏光分離手段としてはウォラストンプリズム、稠密構造回折格子などがある。
次に参照光であるレーザ光LPとレーザ光LSを用いて被測定物O1を照明させて、各々の散乱光を干渉させてドップラ信号を得る。なお、図1(b)に示すように、レンズL3aを配置して、レーザ光LPとレーザ光LSを被測定物O1に集光照射してもよい。
ドップラ信号は、光の干渉縞の強度分布がドップラ速度シフトにより変化することを測定する原理に基づくことから、干渉性を向上させるために、偏光板P1に入射させて偏光方向を揃える。偏光板P1は、入射する偏光を、偏光板P1ごとに定められた所定の偏光方向のみ透過させる機能を有し、レーザ光LPとレーザ光LSは、偏光板P1から所定の偏光方向の成分のみが出射する。
さらに、干渉性を向上させるために、複屈折結晶BFを出射するレーザ光LPとレーザ光LSの光強度を略同一にする。複屈折結晶BFに入射するレーザ光LTを直線偏光とし、複屈折結晶BFの光軸に対して偏光方向が45度を成すようにレーザ光LTを複屈折結晶BFに入射させて、レーザ光LPとレーザ光LSの光強度を略同一にする。光ファイバF1に偏波保存ファイバを採用して半導体レーザLDが射出する直線偏光であるレーザ光LTを直線偏光のまま伝送させる。なお、偏波保存ファイバとは、入射した光の偏光方向を保ったまま光を伝送する光ファイバを言う。
偏波保存ファイバでない場合には、レーザ光LTが光ファイバを伝送するに従い、レーザ光LTの偏光方向が回転したり、偏光状態が楕円偏光に変化したりする。そのような場合には、複屈折結晶BFを入射するレーザ光LTに対して回転させてレーザ光LPとレーザ光LSの光強度を略同一に調整する。
なおビームスプリッタBSと偏光板P1の間に二分の一波長板を配置してもよい。二分の一波長板は、入射する光に対して、相直交する二つの軸方向の偏光の位相を90度遅らせる作用があるので、直線偏光の偏光方向を回転させることができる。従って、レーザ光LTが、複屈折結晶BFへ入射する角度を調整することができる。
被測定物O1上の同一点に、レーザ光LPとレーザ光LSが、分離角θbの交差状態で照明する。そして、被測定物O1を照明したレーザ光LPとレーザ光LSは、被測定物O1の照射面上で散乱光を発生させる。
レーザ光LPとレーザ光LSの各々の散乱光は、被測定物O1の速度に比例したドップラ偏移を起こし、その一部が偏光板P1、複屈折結晶BFを透過し、ビームスプリッタBSで反射してフォトダイオードD1に入射する。散乱光にはレーザ光LPとレーザ光LSとの干渉縞が発生しており、ドップラ偏移によって干渉縞の位相が変化する。干渉縞の位相の変化を検出するために、フォトダイオードD1の受光面の大きさを干渉縞の大きさより小さく設定することが望ましい。フォトダイオードD1の受光面の大きさを干渉縞の大きさより小さく設定することで、散乱光SC1には被測定物O1上で発生するスペックルノイズや、被測定物O1上の反射率の分布による光強度分布ムラの影響も、合わせて小さくすることができる。但し、受光面が小さくなり過ぎると、ショットノイズが大きくなるので、理想的には干渉縞のピッチの半分程度の大きさが好適である。
なお、フォトダイオードD1の手前に図示しない集光レンズを配置して、散乱光SC1をフォトダイオードD1の受光面に集光照射してもよい。この場合には、フォトダイオードD1の受光面の大きさを、より小さくすることができる。
フォトダイオードD1の出力は、アンプ(AMP)5によって増幅されるとともに、バンドパスフィルター(BPF)6によってヘテロダイン検波され、ドップラ信号が検出される。また、上記バンドパスフィルター(BPF)6によって検出されたドップラ信号は、図示しないカウンタ及び図示しないアナライザによって所定の信号処理が施されることにより、被測定物O1の速度vが測定されるようになっている。ドップラ周波数は、次式によって表される。
fD=(2v)sin(θb/2)/λ
ここで、fDはドップラ周波数、vは被測定物O1の移動速度、λはレーザ光LTの波長、θbはビーム交差角である。
なお、フォトダイオードD1に入射する光の干渉成分を取り出すには、偏光板P1を被測定物O1とフォトダイオードD1の間のどの位置に配してもよい。従って、被測定物と複屈折結晶BFに間以外に、ビームスプリッタBSとフォトダイオードD1の間の位置であるP2に配置してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、複屈折結晶BFを用いて分離された二つの直線偏光を参照光として被測定物O1に照明することで、従来のレーザドップラ速度計測装置に対して、二つの参照光を交差させた状態で照明するので、装置の小型化を達成することができるとともに、つの参照光を空間的に分離させずに得ることができるので、ワーキングディスタンスを小さくすることができる。
また回折格子を使用しないので回折格子による光量損失が発生せず、光利用効率が高くなる。
さらに、従来のレーザドップラ速度計測装置において、ワーキングディスタンスの公差緩和の要求が、レーザ光LR1とLR2の光径の拡大に通じ、レーザドップラ速度計測装置1の大型化の結果を招いていたところ、本実施形態においては、レーザドップラ速度計測装置1が大型化する弊害は少なく、小型化を達成することができる。
[一体装置化]
次にレーザドップラ速度計測装置1を一体装置化したレーザドップラ速度計測装置2について図3を用いて説明する。上記のように分離した光ヘッド部H1と光源部S1とを一体化する。
一体装置化したレーザドップラ速度計測装置2は、光源から順に、半導体レーザLD、レンズL3、ビームスプリッタBS、フォトダイオードD1、複屈折結晶BF、偏光板P1、アンプ5、バンドパスフィルター6からなる。
上記の光源部S1と光ヘッド部H1の間にレーザ光LTを伝送する光ファイバF1を省いて一体装置化し、半導体レーザLDとビームスプリッタBSの間の空間にコリメート機能を有するレンズL3を配置してレーザ光LTを空間伝送させる。
従って、半導体レーザLDとビームスプリッタBSの間のレーザ光LTの伝送方法の相違があるのみで、その他の光学部品の機能は同一であるので説明を省略する。なお、偏光板P1は、P2の位置に配置してもよい。
なお、図1(b)に示すように、レンズL3aを配置して、レーザ光LPとレーザ光LSを被測定物O1に集光照射してもよい。
このようにレーザドップラ速度計測装置1を一体装置化することで、レーザドップラ速度計測装置1の長所とともに、装置全体のハンドリングを容易化できるという長所を有すレーザドップラ速度計測装置2を提供することができる。
[光ヘッドの小型化1]
次にレーザドップラ速度計測装置1における光ヘッド部H1を、より小型化したレーザドップラ速度計測装置3について図4を用いて説明する。
レーザドップラ速度計測装置2における光ヘッド部H2においては、レーザドップラ速度計測装置1の光ヘッド部H1に搭載しているフォトダイオードD1を光ヘッド部H1から外して外部に設ける。図1で説明したレーザドップラ速度計測装置1の構成との相違は、ビームスプリッタBSで反射した散乱光SC1をフォトダイオードD1に導く機能として、散乱光SC1を伝送する光ファイバF2を追加する点である。その他の部分は、図1で説明したレーザドップラ速度計測装置1と同じであるので説明を省略する。
なお、図1(b)に示すように、レンズL3aを配置して、レーザ光LPとレーザ光LSを被測定物O1に集光照射してもよい。
光ファイバF2のコア径は、原則として図1におけるフォトダイオードD1の受光面の大きさと同じにして、入射面M3の位置をフォトダイオードD1の受光面と同じ位置に配置し、散乱光SC1における干渉縞の位相を検知する。光ファイバF2のコア径がフォトダイオードD1の受光面の大きさより小さい場合には、同図に示すように、散乱光SC1を光ファイバF1に入射させるレンズL4を配置する。L4の径はフォトダイオードD1の受光面の径と同じにすることが好ましい。光ファイバF2によって伝送され、光ファイバF2の出射面M4を出射した散乱光SC1をフォトダイオードD1を用いて受光する。出射面M4とフォトダイオードD1の間に図示しない集光レンズを配置して、出射面M4を出射する散乱光SC1をフォトダイオードD1の受光面に集光照射してもよい。この場合には、フォトダイオードD1の受光面の大きさを、より小さくすることができる。なお、偏光板P1は、P2の位置に配置してもよい。
また、図2の光ヘッドの構成において、ビームスプリッタBSにおいて反射した散乱光SC1を光ファイバF2を用いてフォトダイオードD1に伝送する構成を採用してもよい。
以上のように、フォトダイオードD1を光ヘッド部H1から外して外部に設けることで、レーザドップラ速度計測装置1の長所とともに、光ヘッド部H2を小型化できる。また、フォトダイオードD1を電気ノイズの少ない場所に配置できるので、より高精度なレーザドップラ速度計測装置3を提供することができる。
[光ヘッドの小型化2]
次にレーザドップラ速度計測装置1における光ヘッド部H1を、より小型化した他のレーザドップラ速度計測装置4について図5を用いて説明する。
レーザドップラ速度計測装置3における光ヘッド部H3においては、レーザドップラ速度計測装置1の光ヘッド部H1に搭載しているビームスプリッタBSを光ヘッド部H1から外し、レーザ光LPとレーザ光LSを被測定物O1の方向に斜めに照射する反射板7を設ける。被測定物O1上で散乱した散乱光SC1上を受光するフォトダイオードD1は、散乱光SC1を受光しやすい位置、例えば、同図に示すように、レンズL3を出射したレーザ光LTを跨いだ位置に設ける。被測定物O1とフォトダイオードD1との間には、上記したように散乱光を集光するレンズL4を配置してもよい。また、偏光板P1をP2の位置に配置してもよい。その他の部分は、図1で説明したレーザドップラ速度計測装置1と同じであるので説明を省略する。
なお、図1(b)に示すように、レンズL3aを配置して、レーザ光LPとレーザ光LSを被測定物O1に集光照射してもよい。
このように、ビームスプリッタの代わりに反射板7を設けることで、レーザドップラ速度計測装置1の長所とともに、光ヘッド部H3を低背化し、より小型のレーザドップラ速度計測装置4を提供することができる。さらにビームスプリッタBSにおいてレーザ光LTを分離することにより光量損失の発生を防ぐことができ、より高精度なレーザドップラ速度計測が可能となる。
実施形態におけるレーザドップラ速度計測装置1の概要構成を示す図である。 実施形態における複屈折結晶BFの概要を示す図である。 実施形態における一体装置化されたレーザドップラ速度計測装置2の概要構成を示す図である。 実施形態における、より小型化した光ヘッド部H2を搭載したレーザドップラ速度計測装置3の概要構成を示す図である。 実施形態における、より高効率化した光ヘッド部H3を搭載したレーザドップラ速度計測装置4の概要構成を示す図である。
符号の説明
1、2、3、4 レーザドップラ速度計測装置
5 アンプ
6 バンドパスフィルター
7 反射板
A1 頂角
BF 複屈折結晶
BS ビームスプリッタ
D1 フォトダイオード
F1、F2 光ファイバ
H1、H2、H3 光ヘッド部
L1、L2、L3、L4 レンズ
LD 半導体レーザ
LP、LS、LT レーザ光
M1、M3 入射面
M2、M4 出射面
O1 被測定物
P1 偏光板
S1 光源部
SC1 散乱光

Claims (4)

  1. コヒーレント光を射出する光源と、
    前記光源が射出する前記コヒーレント光を、各々の進行方向が異なるコヒーレント光である二つの参照光に分離して被測定物に照射する分離手段と、
    前記二つの参照光が前記被測定物に照射されて生じた散乱光を受光して電気信号に変換する受光手段と、を有し、
    前記被測定物の移動に伴って前記散乱光に生じる周波数のドップラ速度シフト成分を前記電気信号から検出して前記被測定物が移動する速度を測定するレーザドップラ速度測定装置であって、
    前記分離手段は、
    前記コヒーレント光を相直交する偏光方向を有する二つの直線偏光に分離する偏光分離手段と、
    前記散乱光が入射され、前記二つの直線偏光のうち所定の偏光方向成分のみ透過する偏光板と、
    からなることを特徴とするドップラ速度計測装置。
  2. 前記分離手段は、ウェッジ状の異方性媒質であることを特徴とする請求項1記載のドップラ速度計測装置。
  3. 前記光源と前記分離手段との間に、前記光源が射出するコヒーレント光を導波する光ファイバを備えることを特徴とする請求項2記載のドップラ速度計測装置。
  4. 前記分離手段によって分離された前記二つの直線偏光を反射して前記被測定物に照射する反射手段を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のドップラ速度計測装置。
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