JP2010100460A - 光学素子の製造方法 - Google Patents

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Yusuke Nakagawa
裕介 中川
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Norimitsu Nagayama
典光 永山
Hiroyuki Seki
博之 関
Seiten Hirose
生典 廣瀬
Onori Honshi
大典 本司
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Abstract

【課題】ガラス製の微小粒状素材を用いて成形を行う場合に、加熱効率の低下を抑制するとともに金型の大型化を防止する。
【解決手段】ガラス成形素材である微小粒状素材30,30は、2種類の径D(1),D(2)の大きさのものを組み合わせて構成されており、小さいほうの径からD(1),D(2)としたとき、径の比R(D)=D(2)/D(1)がR(D)≧6.5となるように設定されており、計量された微小粒状素材30,30を金型組立体18の内部に充填する素材充填工程と、金型組立体18を配置した成形装置の内部を減圧状態にする減圧工程と、金型組立体18を加熱することで微小粒状素材30,30を加熱軟化した状態にする加熱工程と、加熱軟化した微小粒状素材30,30を上型24と下型25とで押圧して成形する成形工程とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガラス製の微小粒状素材を加熱して光学素子を成形手段によって製造する光学素子の製造方法に関する。
特許文献1には、粒子状のガラス素材を用いて成形手段により光学素子を成形する技術が開示されている。この特許文献1によれば、粒子状のガラス素材を金型に充填し、真空度10−2Torr以上の雰囲気で加熱加圧を行ってガラスレンズを成形している。
この場合の粒子状のガラス素材は、直径が1〜100μmの範囲、特に10〜50μmの範囲が良好であり、また選択される粒子の直径はガラス素材の平均値になっている。
特開平4−265232号公報
しかしながら、特許文献1では、粒子状のガラス素材の直径サイズが比較的揃っている場合、粒子間に一定量の空隙が残る。また、同一径の球で最密充填の状態を仮定すると、25%程度は空隙になることが知られている。
このように、ガラス素材の粒子間に空隙が一定割合で残ると、成形前後での体積収縮率が大きくなる。また、成形品の形状寸法がばらつくことになる。さらに、収縮量が大きいと、上型及び胴型の軸方向の寸法を長く設定する必要が生じ、金型組立体が大型化する。また、前述した空隙により、素材間の熱の伝導状態が低下することで加熱効率が低下してしまう。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、ガラス製の微小粒状素材を用いて成形を行う場合に、加熱効率の低下を抑制するとともに金型の大型化を防止し得る光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
少なくとも上型、下型、及び胴型で構成される金型組立体の内部にガラス成形素材である微小粒状素材を充填させ、成形室内で加熱軟化させた前記微小粒状素材を前記上型と前記下型とで成形して光学素子を製造する光学素子の製造方法において、
前記微小粒状素材は、少なくとも2種類の径の大きさのものを組み合わせて構成されており、
前記微小粒状素材の径の大きさに関して、径の種類数をnとし、小さいほうの径からD(1)〜D(n)とし、iを1,2,…n−1の任意の数としたとき、径の比R(D)=D(i+1)/D(i)がR(D)≧6.5となるように設定されており、
計量された前記微小粒状素材を前記金型組立体の内部に充填する素材充填工程と、
前記金型組立体を配置した前記成形室内を減圧状態にする減圧工程と、
前記金型組立体を加熱することで前記微小粒状素材を加熱軟化した状態にする加熱工程と、
加熱軟化した前記微小粒状素材を前記上型と前記下型とで押圧して成形する成形工程と、を有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光学素子の製造方法において、
前記成形工程は、
加熱温度をガラスの軟化点以上に設定して、軟化状態の前記微小粒状素材を前記上型と前記下型とで押圧することで融着状態の予備成形体を成形する第1成形工程と、
加熱温度をガラスの屈伏点以上かつ軟化点より低い温度に設定して、融着状態の前記予備成形体を前記上型と前記下型とで押圧することで最終成形体である光学素子を成形する第2成形工程と、を有することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の光学素子の製造方法において、
前記加熱工程及び前記成形工程では、
前記金型組立体を高周波誘導加熱手段を用いて加熱することを特徴とする。
本発明によれば、ガラス製の微小粒状素材の径の大きさを少なくとも2種類以上組み合わせることで、体積充填率を高めることができ、加熱効率の低下を抑制することができる。また、体積充填率を高めることで体積収縮率が小さくなるため、成形品の寸法が安定化するとともに、金型の大型化を防止することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の光学素子の製造装置の概念を示す図である。
この光学素子の製造装置10は、成形室11を有し、この成形室11には切換え弁13を介して真空ポンプ12が接続されている。この真空ポンプ12には、ロータリ型のポンプが用いられていて、成形室11内を真空引き(例えば2〜3Pa以下)することが可能となっている。
成形室11内には、上下に対向配置された上側プレート14及び下側プレート15と、上側プレート14を下側プレート15に向けて(矢印A方向に)押圧する加圧装置16と、を有している。そして、上側プレート14と下側プレート15との間に、ガラス成形素材としての微小粒状素材30,30(図2B参照)が収容された金型組立体18が挟持される。
下側プレート15は基台17上に固定されており、上側プレート14は加圧装置16に一体的に連結されている。上側プレート14には、上カートリッジヒータ21が内蔵されている。また、下側プレート15には、下カートリッジヒータ22が内蔵されている。金型組立体18は、上側プレート14及び下側プレート15を介して上下カートリッジヒータ21,22によって加熱される。
なお、上・下カートリッジヒータ21,22の代わりに、赤外線ランプ等を金型組立体18の側面周辺に配置しても構わない。
こうして、金型組立体18は、例えば成形工程では、上側プレート14と下側プレート15との間に挟持された状態で加圧装置16により加圧成形される。この金型組立体18は、加熱工程、成形工程、冷却工程が実行されて微小粒状素材30(30,30)が成形され、光学素子32(図5C参照)が製造される。
図2Aは、径D1、径D2の異なる微小粒状素材30,30を混錬し、所定重量だけ計量して金型組立体18へ充填する工程を示す図である。また、図2Bは、微小粒状素材30,30が混錬された状態の概念を示す図である。
なお、径の異なる微小粒状素材30,30として用いられる光学ガラスの熱特性は、L−BSL7((株)オハラ製)の場合、ガラス転移点498℃、屈伏点549℃、軟化点630℃である。
この微小粒状素材30,30の径の大きさに関して、小さいほうの微小粒状素材30の径をD1、大きいほうの微小粒状素材30の径をD2とする。この場合、微小粒状素材30,30の粒子径は、0.1μm以上かつ1mm以下のものを用いる。粒子形状は基本的に球形状であるが、楕円形状、卵形状、ゴブ状等であってもよい。
ここで、微小粒状素材30,30の径の比R(D)=D(2)/D(1)は次の関係を満足させる。
R(D)≧6.5
微小粒状素材30,30は、径D(2)の大きいほうの微小粒状素材30の夫々の隙間(空隙)に、径D(1)の小さいほうの微小粒状素材30が入り込んだ状態になっている(図2B参照)。
なお、成形前の微小粒状素材30,30の隙間の充填率を上げるには、径の比R(D)を大きくすることで対応することができる。微小粒状素材30,30の径の組み合わせによっては、充填率を90%以上まで向上させることが可能である。
図2Aに示したように、このような、径D(1)の微小粒状素材30と径D(2)の微小粒状素材30を準備する。
次に、これら微小粒状素材30と微小粒状素材30とを混錬装置33に投入する。このとき、微小粒状素材30,30を混錬装置33で混錬することにより、図3に示すように、径D(2)の微小粒状素材30の夫々の隙間に、径D(1)の微小粒状素材30が入り込んだ状態になる。
すなわち、図3の三角形OPQにおいて、
cos30°=D(2)/(D(1)+D(2))
よって、D2/D1≒6.5
これに対し、例えば、ガラス成形素材が大きい径D(2)の微小粒状素材30のみからなる場合、隣接する微小粒状素材30と微小粒状素材30との間に隙間(空隙)が形成される。そして、この隙間のためガラス成形素材の熱伝導性が悪化する。さらに、このように隙間が多いと、成形時のガラス成形素材の収縮量が大きくなる。すると、金型組立体18の軸方向の長さも長くしなければならない(金型組立体18の大型化)。
このため、本実施形態のように、微小粒状素材30、30間の隙間を埋める小さい径D(1)の微小粒状素材30を混合することで、微小粒状素材の体積充填率を高めることができる。
次に、混錬装置33により混錬した微小粒状素材30と微小粒状素材30とを計量装置34に投入する。こうして、微小粒状素材30,30の所定量を計量し、これを素材充填装置35に移送する。
さらに、素材充填装置35では、混錬した微小粒状素材30と微小粒状素材30とを金型組立体18に供給する。
なお、本実施形態では、2種類の径D(1)、D(2)の微小粒状素材30,30を用いた場合について説明したが、これに限らない。これについては、第2の実施の形態で詳しく説明する。
次に、図4に基づき金型組立体18の構成について説明する。
この図4に示すように、金型組立体18は、上型24、下型25、及び胴型としてのスリーブ26に加え、補助型27を備えている。上型24と下型25は鍔付き円柱状をなしている。また、スリーブ26は上下方向(押圧方向)に長い円筒形状をなし、補助型27は薄肉円筒状をなしている。
このスリーブ26に、上型24と下型25が夫々両端開口側から挿入される。また、スリーブ26の側面には空気孔26aが形成されている。この空気孔26aは補助型27の上面雰囲気と連通している。
上型24と下型25がスリーブ26に嵌合された状態では、上型24、下型25、補助型27、及びスリーブ26の各中心軸Oは高精度に一致するように設計されている。
上型24と下型25には、対向する面に夫々成形面24a,25aが形成されている。この成形面24a,25aは、いずれも凹球面あるいは凹非球面に形成され、これらの成形面24a,25aの中心軸上に球面あるいは非球面の中心が位置するように形成されている。この成形面24a,25aの外周部は夫々平坦面24b,25b(非光学機能面)に形成されている。また、補助型27は下型25の平坦面25b上に載置されている。
この補助型27は、成形される光学素子32の外形を規制するもので、前述したように薄肉の円筒形状をなし、内側に断面円形の変形規制面27aを有している。この変形規制面27aの形状を変えることで、光学素子32の外形を変えることができる。
こうして、上型24の成形面24a、下型25の成形面25a、及び補助型27の変形規制面27aで囲まれた空間に、混錬された微小粒状素材30(30,30)が配置される。
次に、具体的な光学素子32の製造工程について説明する。
図5Aは、金型組立体18の常温下での組み立て状態を示す図、図5Bは、金型組立体18の加熱下での成形後の状態を示す図、図5Cは、得られた光学素子32の断面図である。
図5Aにおいて、図2Aに示したように、微小粒状素材30,30の混錬物を計量装置34で計量し、これを素材充填装置35により金型組立体18の内部(キャビティ)に充填する。
次いで、この金型組立体18を成形室11に搬入し、成形室11内を2〜3Pa以下に減圧する。この場合、切換え弁13を開いて真空ポンプ12を駆動して行う。
次に、上・下カートリッジヒータ21,22に通電して金型組立体18を加熱し、混錬した微小粒状素材30(30,30)を加熱軟化させる。
続いて、図5Bにおいて、加熱軟化した微小粒状素材30(30,30)を、下型25に対し上型24を接近移動させることで押圧して光学素子32を成形する。
このとき、光学素子32には、上型24と下型25の各成形面(24a,25a)が転写されるとともに、補助型27の変形規制面27aによって外周が規制されることで所望の形状に成形される。
この後、金型組立体18を所定温度にまで冷却する。この冷却は、上・下カートリッジヒータ21,22への通電を切ったり、通電を切った後に不図示の温調管に冷却水を流して行う。
次に、図5Cに示すように、金型組立体18を分解して、光学機能面32a,32b、及び外形側面32cを有する所望の光学素子32が最終的に得られる。この光学素子32は両凸形状をなしている。
なお、本実施形態の光学素子32は前述した形状あるいはガラスに限定されることはない。上型24と下型25の夫々の成形面24a,25aの形状を変更することで、両凹形状、メニスカス形状などを製造にも対応可能である。さらに、補助型27の変形規制面27aの形状を変更することで、光学素子32の外径形状を円形以外の形状に変更可能である。ガラスの種類は光学ガラスの中から選択して使用することが可能である。
本実施形態によれば、ガラス製の微小粒状素材30,30の径を2種類組み合わせて構成することで、微小粒状素材の体積充填率を高めることができる。これにより、加熱効率を増大させることができる。また、微小粒状素材の体積収縮率が小さくなるため、金型を小型コンパクトに構成することができ、さらに、成形品の寸法の安定化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
本実施形態では、ガラス製の微小粒状素材として、径の異なる3種類の微小粒状素材30、30、30を用いた場合について説明する。
例えば、ガラス製の微小粒状素材30、30、30の径の大きさに関して、小さい方の径から順に、D(1),D(2),D(3)としたとき、径の比R(D)=D(3)/D(2)およびR(D)=D(2)/D(1)の両方ともがR(D)≧6.5となるように設定する。
このため、例えば、3つの径のなかで一番小さな径D(1)と一番大きな径D(3)との組み合わせでは、径の比R(D)=D(3)/D(1)が
R(D)≧42.25(=6.5
となる。
本実施形態のように、径の異なる3種類の微小粒状素材30、30、30を用いた場合、図示しないが、一番大きな径D(3)の微小粒状素材30の夫々の隙間に、中間の大きさの径D(2)の微小粒状素材30が入り込んだ状態になっている。さらに、一番小さい径D(1)の微小粒状素材30は、径D(2)及び径D(3)の微小粒状素材30、30の夫々の隙間に入り込んだ状態となっている。
なお、本実施形態では、3種類の径D(1)、D(2),D(3)の微小粒状素材30,30を用いた場合について説明したが、これに限らない。
例えば、一般的に、微小粒状素材の径の種類数をnとし、小さいほうの径からD(1)〜D(n)とし、iを1,2,…n−1の任意の数としたとき、径の比R(D)=D(i+1)/D(i)が
R(D)≧6.5と全てなるように設定されている。
これにより、前述した場合と同様に、成形前の微小粒状素材の隙間の充填率を上げるには、径の比R(D)を大きくすることで対応することができる。こうして、組み合わせによっては、充填率を95%以上まで向上させることができる。
本実施形態によれば、第1の実施の形態と同様に、微小粒状素材の体積充填率を高めることで加熱効率を増大させることができる。また、微小粒状素材の体積収縮率が小さくなるため、金型を小型コンパクトに構成することができる。さらに、径の比R(D)を大きくすることで、充填率を95%以上まで向上させることができる。
[第3の実施の形態]
図6A〜図6Dは、第3の実施の形態の光学素子の製造工程を示す図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
図6Aは、金型組立体18の常温下での組み立て状態を示す図、図6Bは、金型組立体18の加熱下での第1成形工程後の状態を示す図、図6Cは、金型組立体18の加熱下での第2成形工程後の状態を示す図、図6Dは、得られた光学素子32の断面図である。
本実施形態では、成形工程を第1成形工程と第2成形工程とに分けて成形するものである。また、光学ガラスの成形素材として径の異なる2種類の微小粒状素材30,30を用いる。この光学ガラスの熱特性は、L−BSL7((株)オハラ製)の場合、ガラス転移点498℃、屈伏点549℃、軟化点630℃である。
第1成形工程では、加熱温度をガラスの軟化点以上に設定して、軟化状態の微小粒状素材30,30を、上型24と下型25とで押圧することで融着状態の予備成形体31を成形する。また、第2成形工程では、加熱温度をガラスの屈伏点以上かつ軟化点より低い温度に設定して、融着状態の予備成形体31を上型24と下型25とで押圧することで最終成形体である光学素子32を成形する。
図6Aにおいて、図2Aで示したように、微小粒状素材30,30の混錬物を計量し、これを素材充填装置35により金型組立体18の内部(キャビティ)に充填する。次いで、この金型組立体18を成形室11に搬入し、減圧する。
次に、図6Bに示すように、第1成形工程では、加熱温度をガラスの軟化点以上に設定する。これにより、2種類の微小粒状素材30,30は、かなり軟化した粘度状態(107.65ポアズ)となっている。
次いで、この微小粒状素材30,30を上型24と下型25で、比較的低めの圧力(0.1〜10MPa程度)で押圧することで、融着状態の予備成形体31を成形する。
次に、図6Cに示すように、第2成形工程では、加熱温度をガラスの屈伏点以上かつ軟化点より低い温度に設定する。これにより、微小粒状素材30,30は、第1成形工程よりも高めの粘度状態(107.7〜1011ポアズ)になっている。
次いで、融着状態の予備成形体31を上型24と下型25で比較的高めの圧力すなわち第1成形工程よりも高い圧力(1〜100MPa程度)で押圧することで、光学素子32を成形する。
次いで、図6Dに示すように、金型組立体18を冷却して分解することで、上型24及び下型25の成形面24a,25aが転写された最終成形体としての光学素子32を得ることができる。そして、第2成形工程において、高めの粘度で高めの圧力で成形することにより、精度の良い鏡面を有する光学素子32を得ることができる。
なお、第1成形工程で微小粒状素材30,30間の空隙をなくし、第2成形工程で光学素子32の形状を形成して精度の良い鏡面に仕上げるものであるため、成形室11の真空引きは第1成形工程の後にやめることが可能である。これにより、サイクルタイムの短縮を図ることができる。また、これにより、真空状態よりも気体が介在するほうが熱伝導率が高くなるから、冷却時間を短縮することができる。
本実施形態によれば、成形工程を第1成形工程と第2成形工程とに分けて、第1成形工程で微小粒状素材30,30間の空隙をなくし、次いで第2成形工程で光学素子32
の形状を形成するようにしたため、精度の良い鏡面を有する光学素子32を得ることができる。
[第4の実施の形態]
図7は、第4の実施の形態の光学素子32の製造装置の概念を示す図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、加熱装置として、高周波誘導加熱装置40を用いたものである。
この高周波誘導加熱装置40は、高周波誘導コイル41と電源装置42とを有する。こうして、電源装置42をオンし、高周波誘導コイル41に通電することで、金型組立体18を非接触状態でしかも短時間で均一に加熱することができる。
本実施形態では、金型組立体18を構成する材料、及び高周波誘導コイル41に印加する周波数を調整することで、金型組立体18自身を容易に加熱することができる。この場合、高周波誘導コイル41を、上側プレート14及び下側プレート15を囲むように配置すれば、上側プレート14及び下側プレート15も加熱することができる。
これにより、金型組立体18を高周波誘導コイル41により非接触で加熱するとともに、併せて上側プレート14及び下側プレート15により接触式で金型組立体18を熱伝導により加熱することができる。
本実施形態によれば、加熱する対象を限定して加熱したい部分のみを加熱することができるため、加熱効率を向上させることができ、また加熱時間を短縮することができる。これにより、成形サイクルの短縮化を図ることができる。
第1の実施の形態の光学素子の製造装置の概念を示す図である。 微小粒状素材を混錬し所定重量だけ計量して金型組立体へ充填する工程を示す図である。 微小粒状素材が混錬された状態の概念を示す図である。 微小粒状素材の隙間に微小粒状素材が入り込んだ状態を示す図である。 金型組立体の構成を示す図である。 第2の実施の形態の金型組立体の常温下での組み立て状態を示す図である 金型組立体の加熱下での成形後の状態を示す図である 得られた光学素子の断面図である 第3の実施の形態の金型組立体の常温下での組み立て状態を示す図である。 金型組立体の加熱下での第1成形工程後の状態を示す図である。 金型組立体の加熱下での第2成形工程後の状態を示す図である。 得られた光学素子の断面図である。 第4の実施の形態の光学素子の製造装置の概念を示す図である。
符号の説明
10 光学素子の製造装置
11 成形室
12 真空ポンプ
13 切替え弁
14 上側プレート
15 下側プレート
16 加圧装置
17 基台
18 金型組立体
21 上カートリッジヒータ
22 下カートリッジヒータ
24 上型
24a 成形面
24b 平坦面
25 下型
25a 成形面
25b 平坦面
26 スリーブ
26a 空気孔
27 補助型
27a 変形規制面
30 微小粒状素材
30 微小粒状素材
30 微小粒状素材
31 予備成形体
32 光学素子
32a 光学機能面
32b 光学機能面
32c 外形側面
33 混錬装置
34 計量装置
35 素材充填装置
40 高周波誘導加熱装置
41 高周波誘導コイル
42 電源装置

Claims (3)

  1. 少なくとも上型、下型、及び胴型で構成される金型組立体の内部にガラス成形素材である微小粒状素材を充填させ、成形室内で加熱軟化させた前記微小粒状素材を前記上型と前記下型とで成形して光学素子を製造する光学素子の製造方法において、
    前記微小粒状素材は、少なくとも2種類の径の大きさのものを組み合わせて構成されており、
    前記微小粒状素材の径の大きさに関して、径の種類数をnとし、小さいほうの径からD(1)〜D(n)とし、iを1,2,…n−1の任意の数としたとき、径の比R(D)=D(i+1)/D(i)がR(D)≧6.5となるように設定されており、
    計量された前記微小粒状素材を前記金型組立体の内部に充填する素材充填工程と、
    前記金型組立体を配置した前記成形室内を減圧状態にする減圧工程と、
    前記金型組立体を加熱することで前記微小粒状素材を加熱軟化した状態にする加熱工程と、
    加熱軟化した前記微小粒状素材を前記上型と前記下型とで押圧して成形する成形工程と、を有する
    ことを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 前記成形工程は、
    加熱温度をガラスの軟化点以上に設定して、軟化状態の前記微小粒状素材を前記上型と前記下型とで押圧することで融着状態の予備成形体を成形する第1成形工程と、
    加熱温度をガラスの屈伏点以上かつ軟化点より低い温度に設定して、融着状態の前記予備成形体を前記上型と前記下型とで押圧することで最終成形体である光学素子を成形する第2成形工程と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  3. 前記加熱工程及び前記成形工程では、
    前記金型組立体を高周波誘導加熱手段を用いて加熱する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学素子の製造方法。
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