JP2010099558A - 液体噴霧装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 噴霧の状態を制御し易い液体噴霧装置を提供すること。
【解決手段】
噴霧用の液体が蓄えられるタンク2と、液体を噴霧する噴霧ノズル3と、タンク2に蓄えられる液体を噴霧ノズル3に送るための流路を形成する管体8と、この管体8を介して液体をタンク2から噴霧ノズル3に送るポンプ5と、噴霧ノズル3とポンプ5とを繋ぐ管体8に設けられ、管体8の流路の開閉を行う電磁弁12と、ポンプ5と電磁弁12とを繋ぐ管体8の流路から分岐し、タンク2に繋がる分岐流路を形成する分岐管体9と、分岐管体9に配置され、分岐管体9の流路の開閉を行う電磁弁13と、ポンプ5、電磁弁12および電磁弁13の動作を制御する制御部6と制御部6は、電磁弁12を管体8の閉状態としている間に、電磁弁13を分岐管体9の開状態とする時間を設けることとする。
【選択図】 図2
【解決手段】
噴霧用の液体が蓄えられるタンク2と、液体を噴霧する噴霧ノズル3と、タンク2に蓄えられる液体を噴霧ノズル3に送るための流路を形成する管体8と、この管体8を介して液体をタンク2から噴霧ノズル3に送るポンプ5と、噴霧ノズル3とポンプ5とを繋ぐ管体8に設けられ、管体8の流路の開閉を行う電磁弁12と、ポンプ5と電磁弁12とを繋ぐ管体8の流路から分岐し、タンク2に繋がる分岐流路を形成する分岐管体9と、分岐管体9に配置され、分岐管体9の流路の開閉を行う電磁弁13と、ポンプ5、電磁弁12および電磁弁13の動作を制御する制御部6と制御部6は、電磁弁12を管体8の閉状態としている間に、電磁弁13を分岐管体9の開状態とする時間を設けることとする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、液体噴霧装置に関する。
液体噴霧装置の中には、例えば、特許文献1に開示されるように、タンク内の液体をポンプにより大気圧よりも高い圧力に加圧した状態で噴霧ノズルに供給し、高圧に加圧された液体が噴射ノズルから外部に吐出される際に、高圧の状態から一時に大気圧に圧力が低下することで液体が霧化されるように構成されるものがある。上述の構成を有する液体噴霧装置の中には、例えば、特許文献2に開示されているように、ポンプと噴霧ノズルの間の流路に弁を設け、この弁の開閉により、ポンプから噴霧ノズルに送られる液体の供給と非供給とを制御する構成のものもある。
ところで、上述のような構成の液体噴霧装置では、噴射ノズルに供給される液体の加圧の状態、例えば、液体を加圧するときの圧力の上昇速度や、加圧を停止するときの圧力の低下速度によって、噴霧ノズルから噴射される液体が霧化される状態が変化する。そのため、上述のような構成の液体噴霧装置において、間欠的な噴霧を行おうとした場合には、次のような問題がある。
例えば、特許文献1に開示される構成の液体噴霧装置においては、ポンプを間欠動作させることで噴霧を間欠的に行うことができる。しかしながら、ポンプは停止状態から動作を開始したときに、ポンプを動作するモータが所定の回転速度になるまでに所定の時間を要する。そのため、噴霧の開示時に噴霧ノズルから液体が吐出を始めてから所定の霧化状態となるまでに時間を要する。また、モータは回転慣性を有するため、モータへの電源の供給が停止された後も所定の時間の間、回転を続ける。そのため、ポンプに対して停止制御を行った後も、ポンプから噴霧ノズルに液体が供給されるため、噴霧ノズルから液体の吐出が直ぐ停止しない。つまり、噴霧状態と停止状態との切り替えに際して、ポンプの動作特性を考慮する必要があり、噴霧の制御が難しいという問題がある。
また、特許文献2に開示される構成の液体噴霧装置においては、弁を開閉させることにより噴霧を間欠的にすることができる。つまり、弁を閉じた状態でポンプを駆動させ、弁とポンプとの間の流路内の圧力を高くした状態で弁を開くこととで、噴霧ノズルに一挙に高圧の液体が供給されるため、液体は噴霧ノズルから吐出を始めてから短時間で霧化状態となる。また、弁を閉じることで、直ちに噴霧ノズルへの液体の供給を停止することができる。しかしながら、間欠的な噴霧を行おうとしたときには、弁とポンプの圧力が大気圧に戻る前に弁が閉じられてしまうことがあり、噴霧の間欠動作を繰り返す間に、弁とポンプの間の圧力が徐々に高まってしまうことがある。その結果、間欠動作を続けていくうちに、噴霧の勢いが大きくなったり、あるいは噴霧量が多くなる等、液体の噴霧状態を一定の状態にすることができない場合が発生するという問題がある。
また、液体噴霧装置では、噴霧を停止する際に、噴霧ノズルからの液垂れを防止することが求められる。この点に関し、特許文献1においては、ノズルの吐出口の手前に、噴霧動作の停止に合わせて吐出口に対して吸引動作を行うピストンを設けることで、噴霧を停止する際の液垂れを防止する構成が開示されている。しかしながら、特許文献1の構成においては、噴霧開始時にピストンが吐出口に対して加圧方向に作動することがあり、噴霧を停止させる際にピストン側に吸引した液体が、噴霧開始時に吐出口からの液垂れとなってしまう虞がある。
そこで、本発明は、噴霧の状態を制御し易い液体噴霧装置を提供することを目的とする。また、噴霧の停止時および開始時に液垂れの発生を抑制することができる液体噴霧装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の液体噴霧装置は、噴霧用の液体が蓄えられる液体貯留部と、液体を噴霧する噴霧ノズルと、液体貯留部に蓄えられる液体を噴霧ノズルに送るための流路を形成する管体と、管体を介して液体を液体貯留部から噴霧ノズルに送るポンプと、噴霧ノズルとポンプとを繋ぐ管体に設けられ、流路の開閉を行う第1の流路開閉手段と、ポンプと第1の流路開閉手段とを繋ぐ管体の流路から分岐し、液体貯留部に繋がる分岐流路を形成する分岐管体と、分岐管体に配置され、分岐流路の開閉を行う第2の流路開閉手段と、ポンプ、第1の流路開閉手段および第2の流路開閉手段の動作を制御する制御手段とを備え、制御手段は、第1の流路開閉手段を流路の閉状態としている間に、第2の流路開閉手段を分岐流路の開状態とする時間を設けることとする。
また、さらに、上述の液体噴霧装置は、制御手段は、ポンプを動作しながら、第2の流路開閉手段を分岐管体の閉状態としている間に、第1の流路開閉手段を管体の閉状態から所定の時間だけ開状態とすることで噴霧ノズルから液体を噴霧し、この所定時間の開状態が終了する前に、第2の流路開閉手段を分岐管体の開状態とすることとする。
また、さらに、上述の液体噴霧装置は、制御手段は、ポンプを停止するタイミングと第2の流路開閉手段を分岐管体の開状態とするタイミングとを同一とすることとする。
また、さらに、上述の液体噴霧装置は、分岐管体が前記管体から分岐する位置は、第一の流路開閉手段の近傍であることとする。
噴霧用の液体が蓄えられる液体貯留部と、液体を噴霧する噴霧ノズルと、液体貯留部に蓄えられる液体を噴霧ノズルに送るための流路を形成する管体と、管体を介して液体を液体貯留部から噴霧ノズルに送るポンプと、噴霧ノズルとポンプとを繋ぐ管体に設けられ、流路の開閉を行う第1の流路開閉手段と、ポンプと第1の流路開閉手段とを繋ぐ管体の流路から分岐し、ポンプと第1の流路開閉手段とを繋ぐ管体の内部の圧力よりも低い圧力の低圧部に繋がる分岐流路を形成する分岐管体と、分岐管体に配置され、分岐流路の開閉を行う第2の流路開閉手段と、ポンプ、第1の流路開閉手段および第2の流路開閉手段の動作を制御する制御手段とを備え、制御手段は、ポンプを動作しながら、第2の流路開閉手段を分岐管体の閉状態としている間に、第1の流路開閉手段を管体の閉状態から所定の時間だけ開状態とすることで噴霧ノズルから液体を噴霧し、この所定時間の開状態が終了する前に、第2の流路開閉手段を分岐管体の開状態とすることとする。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る液体噴霧装置1の実施の形態について説明する。図1は、液体噴霧装置1の外観の構成を示す外観図である。図2は、液体噴霧装置1の配管系統図である。図3は、液体噴霧装置1の噴霧制御のタイミングを示すタイミングチャートである。
以下、本発明に係る液体噴霧装置1の実施の形態について説明する。図1は、液体噴霧装置1の外観の構成を示す外観図である。図2は、液体噴霧装置1の配管系統図である。図3は、液体噴霧装置1の噴霧制御のタイミングを示すタイミングチャートである。
(液体噴霧装置1の全体構成)
図1に示すように、液体噴霧装置1は、噴霧用の液体を貯留する貯留部としてのタンク2と、噴霧ノズル3等を有するヘッド部4と、タンク2から噴霧ノズル3に液体を供給するポンプ5と、液体噴霧装置1の動作を制御する制御部6等と、これらを所定位置に支持するフレーム体7を有している。タンク2からポンプ5の間、およびポンプ5から噴霧ノズル3の間は、管体8により接続されている。タンク2内の液体は、管体8内を流れて噴霧ノズル3に供給される。つまり、管体8は、タンク2内の液体を噴霧ノズル3に送るための流路を形成している。また、ヘッド部4において、管体8からは分岐管体9が分岐されている。分岐された分岐管体9はタンク2に接続されている。
図1に示すように、液体噴霧装置1は、噴霧用の液体を貯留する貯留部としてのタンク2と、噴霧ノズル3等を有するヘッド部4と、タンク2から噴霧ノズル3に液体を供給するポンプ5と、液体噴霧装置1の動作を制御する制御部6等と、これらを所定位置に支持するフレーム体7を有している。タンク2からポンプ5の間、およびポンプ5から噴霧ノズル3の間は、管体8により接続されている。タンク2内の液体は、管体8内を流れて噴霧ノズル3に供給される。つまり、管体8は、タンク2内の液体を噴霧ノズル3に送るための流路を形成している。また、ヘッド部4において、管体8からは分岐管体9が分岐されている。分岐された分岐管体9はタンク2に接続されている。
フレーム体7は、基盤部7Aと、この基盤部7Aに対して上方に立設される2本の支柱7B,7B等より構成されている。2本の支柱7B,7Bは互いに平行に配置されている。タンク2は、例えば、ポリエチレン樹脂等から形成され、フレーム体7の基盤部7Aに対して取り外し可能に取り付けられている。タンク2には、タンク内外に連通する管体10が設けられている。タンク2の外部は大気圧であり、管体10により、タンク2の内部の圧力は、タンク2の外部の大気圧と平衡な状態とされる。つまり、管体10を介してタンク2の内部と外部が連通することで、タンク2の内部が、常時、大気圧に保持される。
ポンプ5は、本実施の形態では、電磁プランジャ(アーマチュア)を断続する電磁力とばね力でピストンを往復運動させることによって流体を吸入・吐出する電磁ポンプが使用されている。ポンプ5としては、電磁ポンプの他、モータにより渦巻き羽根を回転するいわゆる渦巻きポンプ、あるいはタービンポンプやカスケードポンプ等を使用することができる。
ヘッド部4は、直方体の筐体11を有している。図2に示すように、ヘッド部4には、噴霧ノズル3と、電磁弁12と、電磁弁13と、物体検出センサ14等が備えられている。筐体11は、例えば、アルミケースから構成されている。電磁弁12および電磁弁13は、筐体11の内部に配置されている。噴霧ノズル3は、液体の吐出口15が筐体11の底板に形成される開口部(図示外)から下方に向けて突出されるように、筐体11の内部に配置されている。また、物体検出センサ14は、筐体11の側板の外側に取り付けられている。
噴霧ノズル3は、噴霧ノズル3に供給される液体の圧力により、供給される液体を霧化状態で噴射する、いわゆる1流体ノズルが使用されている。また、噴霧ノズル3は、円錐状に液体が噴霧されるように構成されている。なお、本実施の形態の説明においては、霧化状態とは、噴射された液体が霧状(ミスト状)に漂う状態の他、ミストとして漂う液体粒子よりも大きな粒子で霧吹き状に噴射される状態を含むものとする。
電磁弁12,13は、共に、ソレノイド(コイル)の中にプランジャ(可動鉄片)が配置され、ソレノイドへの通電、非通電によりプランジャを動かし、この動きによって弁(バルブ)を、流路を閉鎖する位置と開放する位置とに変位させ、流路の閉鎖および開放を行う構成となっている。
電磁弁12は、ポンプ5と噴霧ノズル3とを接続する管体8に設けられている。この電磁弁12は、管体8により形成されるポンプ5と噴霧ノズル3との間の流路を閉鎖したり開放する役目を担うものであり、第1の流路開閉手段として機能する。
電磁弁12とポンプ5の間の管体8には一端がタンク2に接続される分岐管体9が接続されている。タンク2には、管体10が設けられているため、内部は大気圧となっている。つまり、分岐管体9は、電磁弁12とポンプ5の間の管体8により形成される流路から分岐し、内部が大気圧となっている大気圧部として機能するタンク2に接続される分岐流路を形成する。
分岐管体9には、電磁弁13が設けられている。この電磁弁13は、分岐管体9により形成される流路を閉鎖したり開放する役目を担うものであり、第2の流路開閉手段として機能する。
物体検出センサ14は、物体検出センサ14の検出エリア内に物体が在るか無いかを検出する機能を有する。物体検出センサ14は、投光部と受光部を有し、投光部から出射した光が物体に当って反射した光を受光部で受光し、受光部における受光状態に基づいて、投光部から所定の距離(検出エリア)内に物体が在るか無いかの存在を検出する構成となっている。この物体検出センサ14から出力される信号は、後述するように、液体噴霧装置1から液体を噴霧するためのトリガー信号となる物体検出信号16として利用される。
図1に示すように、ヘッド部4は、フレーム体7から側方に突出する杆体17の先端側に取り付けられている。杆体17は、取付部18を介してフレーム体7に取り付けられている。取付部18は、杆体17を、フレーム体7に対して上下方向(図中矢印A方向)に移動可能に、かつ、水平面に沿う方向(図中矢印B方向)に回転可能に、さらに、杆体17がフレーム体7から突出する距離(図中C)を調整可能に、フレーム体7に対して支持する構造となっている。つまり、ヘッド部4は、フレーム体7から側方に向けて突出した位置に配置され、フレーム体7に対する位置を適宜に換えることができる。
制御部6は、ポンプ5と、電磁弁12,13に対して動作の指令を出すCPU(Central
Processing Unit)の他、ポンプ5および電磁弁12,13に電力を供給するための電源装置等が備えられている。制御部6は、アルミケース等から構成されるボックス19内に収容されている。ボックス19の側面には、電源スイッチや噴霧時間の調整つまみ等を有する操作部19Aが設けられている。
Processing Unit)の他、ポンプ5および電磁弁12,13に電力を供給するための電源装置等が備えられている。制御部6は、アルミケース等から構成されるボックス19内に収容されている。ボックス19の側面には、電源スイッチや噴霧時間の調整つまみ等を有する操作部19Aが設けられている。
(液体噴霧装置1の動作)
次に、上述のように構成される液体噴霧装置1の動作について、図3を参照しながら説明する。
次に、上述のように構成される液体噴霧装置1の動作について、図3を参照しながら説明する。
図3は、液体噴霧装置1の物体検出センサ14と、ポンプ5と、電磁弁12,13の動作タイミングを示すタイミングチャートを示す。図3の(A)は、物体検出センサ14から出力される信号を物体検出信号16として示すものであり、物体検出センサ14から制御部6に入力される信号である。図3の(B)は、ポンプ5の駆動タイミングを示すタイミングチャートである。ポンプ5は、制御部6からポンプ5に出力されるポンプ制御信号に基づいて、駆動と停止が制御される。また、図3の(C)は、電磁弁12の開閉タイミングを示すタイミングチャートである。電磁弁12は、制御部6から電磁弁12に出力される電磁弁12に対する駆動制御信号に基づいて、開閉動作が制御される。そして、図3の(D)は、電磁弁13の開閉タイミングを示すタイミングチャートである。電磁弁13は、制御部6から電磁弁13に出力される電磁弁13に対する駆動制御信号に基づいて、開閉動作が制御される。なお、液体噴霧装置1は、液体噴霧装置1の動作に先立ち、電磁弁12は閉鎖状態とされ、電磁弁13は開放状態となっている。
本実施の形態では、液体噴霧装置1を、例えば、図4に示すように、ベルトコンベアー20上を搬送される果実Fに対して除菌用のアルコールを噴霧するために用いる場合を例にとって説明する。したがって、タンク2には、アルコールが貯留され、噴霧ノズル3からはアルコールが噴霧される。なお、アルコールが噴霧された果実Fに対して、所定の処理、例えば、皮むきや切断加工等が施されるようにしてもよい。皮むきや切断加工等が施される場合には、ベルトコンベアー20の搬送方向の下流に皮むき装置あるいは切断装置等の加工装置が配置されることになる。
液体噴霧装置1は、ベルトコンベアー20上を搬送される果実Fが、噴霧ノズル3に対して所定の位置に搬送されたときに、所定の時間、アルコールを噴霧するように構成されている。噴霧ノズル3に対する所定の位置は、噴霧ノズル3から噴霧されるアルコールを果実Fの所定の部分に噴霧することができる位置である。つまり、物体検出センサ14は、ベルトコンベアー20上を搬送されてくる果実Fが、噴霧ノズル3に対して所定の位置に搬送されたときに、果実Fの存在を検出し、その検出信号として物体検出信号16を制御部6のCPUに対して出力するように、投射光の位置や、受光部の光検出位置等が設定されている。したがって、ベルトコンベアー20上を搬送されてくる果実Fが、噴霧ノズル3に対して所定の位置に搬送されると、物体検出センサ14からは、図3(A)に示すように、果実Fが所定位置に搬送されたことを示す物体検出信号16が出力される。
制御部6は、物体検出センサ14から出力される図3(A)に示す物体検出信号16を検出すると、ポンプ5、電磁弁12、電磁弁13を図3(B),(C),(D)に示すタイミングで動作する。
先ず、制御部6は、物体検出信号16を受けて、図3(B)に示すようにポンプ5の駆動を開始する。また、制御部6は、物体検出信号16を受けて、図3(D)に示すように電磁弁13を開放状態から閉鎖状態にする。このとき、制御部6は、ポンプ5の駆動開始と電磁弁13が開放状態から閉鎖状態に切り替わるタイミングが同時になるように、ポンプ5の駆動制御と電磁弁13の開閉動作を制御する。
続いて、制御部6は、図3(C)に示すように、ポンプ5の駆動を開始してから所定時間T1が経過した後、電磁弁12を閉鎖状態から開放状態にする。そして、制御部6は、電磁弁12が開放状態にされてから所定時間T2が経過した時に、ポンプ5の駆動を停止する(図3(B)参照)。また、制御部6は、ポンプ5の駆動を停止するのと同時に電磁弁13を開放状態にする(図3(D)参照)。さらに、制御部6は、ポンプ5の動作を停止すると共に電磁弁13を開放状態した後、所定時間T3が経過した後、電磁弁12を閉鎖状態とする(図3(C)参照)。
次に、上述のタイミングで、ポンプ5、電磁弁12および電磁弁13の駆動が制御された場合の噴霧ノズル3からのアルコールの噴霧状態等について説明する。
果実Fがベルトコンベアー20上の所定位置に搬送され、図3(A)に示すように物体検出センサ14から物体検出信号16が出力されることで、ポンプ5の駆動が開始され(図3(B)参照)、タンク2からアルコールが噴霧ノズル3の側に供給される。このとき、ポンプ5の駆動の開始と同時に制御部6は、電磁弁13を開放状態から閉鎖状態にする(図3(D)参照)。つまり、電磁弁12および電磁弁13は共に閉鎖状態となる。
ところで、電磁弁13が開放状態となっているときは、管体8は分岐管体9を介してタンク2に開放されている。ポンプ5が停止状態であり、電磁弁13が開放され、管体8が分岐管体9を介してタンク2に開放されている状態であるときは、タンク2内が大気圧であるため、管体8内の圧力も大気圧になっている。これに対し、電磁弁12および電磁弁13が共に閉鎖されている状態のときは、ポンプ5から電磁弁12の間の管体8の内部は密閉された空間となっている。このため、ポンプ5が駆動されることで、電磁弁12とポンプ5の間の管体8内の圧力は、ポンプ5の動作時間が経過するに従って大気圧から徐々に高い圧力になっていく。
そして、ポンプ5が駆動されてから所定時間T1が経過した時に、電磁弁12が開放されると(図3(C)参照)、電磁弁12から噴霧ノズル3に一気にアルコールが供給され、噴霧ノズル3からアルコールが噴霧される。上述のように、電磁弁12と電磁弁13が閉鎖された状態でポンプ5が駆動されると、電磁弁12とポンプ5との間の管体8の管内は高圧状態となる。このように、電磁弁12とポンプ5との間の圧力を高圧状態にして電磁弁12を開放すると、噴霧ノズル3からアルコールが吐出を始めてから極めて短い時間で霧化状態となる。
そして、電磁弁12を開放状態としてから所定時間T2が経過した後、電磁弁12を開放状態に保持したまま、ポンプ5の駆動を停止するのと同時に電磁弁13を開放状態にする(図3(B),(D)参照)。電磁弁13を開放状態にすることで、管体8が分岐管体9を介して大気圧のタンク2に開放され、管体8の内圧が大気圧に低下する。そのため、噴霧ノズル3に供給されるアルコールの圧力が低下する。これに併せてポンプ5の駆動が停止されるため、噴霧ノズル3からのアルコールの噴霧が停止する。このようにポンプ5の駆動が停止するタイミングと電磁弁13を開放状態にするタイミングを同時にすることで、噴霧ノズル3に供給されるアルコールの送圧を急激に低くすることができ、噴霧の収束を素早く行うことができる。つまり、切れの良い噴霧を行うことができる。
また、ポンプ5の駆動を停止すると共に電磁弁13を開放状態とした時から、所定時間T3が経過した後、電磁弁12を閉鎖状態とする(図3(C)参照)。このように、電磁弁12を開放状態としたまま、ポンプ5の駆動を停止としながら電磁弁13を開放状態にすることで、噴霧ノズル3からの噴霧を停止する際の液垂れの発生を抑えることができる。
これは、次のような理由によるものと推察できる。つまり、噴霧ノズル3からアルコールが噴霧されている間、すなわち、電磁弁13が閉鎖状態でポンプ5が駆動している間は、ポンプ5により噴霧ノズル3側にアルコールが供給されるため、噴霧ノズル3とポンプ5との間の管体8の管内は、大気圧よりも圧力の高い高圧となっている。したがって、ポンプ5の駆動を停止した後も、直ちに圧力が大気圧に戻ることなく管体8の管内には余圧が残っている。そして、この余圧が残っている状態で、電磁弁13を開放状態とすると、管体8の管内の圧力は、分岐管体9から大気圧のタンク2側に開放されることになる。
つまり、電磁弁13を開放状態とすることにより、噴霧ノズル3とポンプ5との間の管体8は、分岐管体9を介して、タンク2内に繋がる。このタンク2内は、ポンプ5の駆動を停止した直後の管体8内の圧力に比べて圧力の低い低圧部となっている。したがって、電磁弁13が開放されると、噴霧ノズル3とポンプ5との間の管体8の管内には、タンク2に繋がる分岐管体9に向かって負圧が発生する。そして、この負圧により噴霧ノズル3と電磁弁12との間に残留するアルコールが分岐管体9の側に流れ、電磁弁12と噴霧ノズル3との間のアルコールの残留量を少なくすることができる。このように、電磁弁12と噴霧ノズル3との間のアルコールの残留量を少なくした状態で、電磁弁12を閉鎖することで、噴霧ノズル3からの液垂れを抑えた状態で、アルコールの噴霧を終了することができる。また、電磁弁12と噴霧ノズル3との間のアルコールの残留量が少ない状態であるため、噴霧を開始する際の液垂れが発生し難いものとなっている。
なお、分岐管体9が管体8から分岐する分岐位置22は、電磁弁12にできるだけ近い位置にすることで、液垂れを効果的に防ぐことができる。具体的には、分岐位置22と電磁弁12の弁体の位置との間の流路長が、ポンプ5から電磁弁12の弁体の位置までの流路長の5分の1以下であることが好ましく、10分の1以下とすることでさらに確実に液垂れを防止することができる。
以上のように、物体検出センサ14からの物体検出信号16に対応してポンプ5、電磁弁12、電磁弁13の一連の動作が行われる。そして、物体検出センサ14の検出エリア内に次の果実Fが搬送され、物体検出センサ14から物体検出信号16が出力される度に、上述した動作が繰り替えされる。つまり、液体噴霧装置1は、物体検出信号16の入力に対応して、噴霧ノズル3から間欠的にアルコールが噴霧される。
なお、所定時間T1、T2は、操作部19Aにおいて、噴霧の強さや噴霧量に合わせて適宜に設定される。例えば、所定時間T1が長くなると、管体8内の内圧がより高くなった状態で電磁弁12が開放されるため、噴霧ノズル3から噴射する液体の噴射の勢いが強くなる。また、噴射される液体の量も多くなる。逆に所定時間T1が短くなると、管体8内の内圧があまり高くない状態で電磁弁12が開放されるため、噴霧ノズル3から噴射する液体の噴射の勢いは弱く、噴射される量も少ない。
また、所定時間T2の長さを変えることで、噴射している時間を変えることができるので、噴霧ノズル3から噴射する液体の噴射量を調整することができる。つまり、所定時間T2が長くなれば噴射している時間が長くなり噴射量は多くなる。逆に、所定時間T2が短くなれば噴射している時間が短くなるので、噴射量は少なくなる。
また、所定時間T3は、管体8や管体9の太さや、ポンプ5によりアルコールを噴霧ノズル3に送る際の流量や送圧等を考慮し、液垂れが発生しないように適宜に設定を行う。なお、本実施の形態では、液体噴霧装置1を、アルコールを噴霧する装置としているが、アルコール以外の液体を噴霧する目的で使用する場合には、噴霧する液体の粘度に応じて、液垂れが発生しないように所定時間T3の設定を適宜に行う。
以上のように、所定時間T1,T2を調整することで、噴霧対象や噴霧目的等に合わせて、噴霧の強さや噴霧量を適宜に設定することができる。また、所定時間T3を調整することで、液体噴霧装置1の構成や噴霧する液体の粘度等の性状に応じて、液垂れが発生しないように噴霧を終了することができる。
ところで、ポンプ5が駆動を開始する前には、電磁弁13は開放状態であり、管体8は分岐管体9を介して、タンク2に開放されている。つまり、噴霧ノズル3からの液体の噴霧を間欠的に繰り返し行う場合、ポンプ5が駆動を開始する前には、管体8の内部は、常に、大気圧であり一定の圧力となっている。したがって、間欠的に行われる各噴霧毎の噴霧の強さや噴霧量等を、所定時間T1,T2に対応した一定のものとすることができる。つまり、間欠的に行われる各噴霧毎の噴霧の強さや噴霧量等を一定のものにしようとしたときに、仮に、ポンプ5が駆動を開始する前の管体8の内部の圧力が、噴霧毎に異なる場合には、管体8内の圧力を圧力センサ等により検出し、検出された圧力に応じて、所定時間T1,T2を設定する必要がある。しかしながら、ポンプ5の駆動が終わった後、次回の駆動が開始されるまでの間、電磁弁13を開放状態とし、管体8の内圧を大気圧に戻すことで、間欠的に行われる各噴霧毎の噴霧の強さや噴霧量等所定時間T1,T2に対応した一定のものとすることができるため、噴霧の強さや噴霧量等の設定を容易に行うことができる。
上記の実施の形態において、ポンプ5の駆動停止と電磁弁13の開放するタイミングとを同一としている。このように、ポンプ5の送圧による加圧の停止と噴霧ノズル3の開放を同時に行うことで、ポンプ5の駆動停止と電磁弁13の開放するタイミングとが異なる場合に比べて、噴霧ノズル3に供給されるアルコールの送圧を急激に下げることができる。そのため、噴霧ノズル3からの噴霧の収束を素早いものとすることがきる。
また、上記の実施の形態に係る液体噴霧装置1では、管体10を介してタンク2の内部と外部とを連通させ、タンク2の内部を大気圧としているが、管体10を設けない場合であっても、管体8や分岐管体9とタンク2の接続部等に形成される隙間を介してタンク2の内部と外部とが連通する構成としてもよい。噴霧ノズル3から1回の噴霧で吐出されるアルコールの量は、0.1cc程度である。したがって、管体10を設けない構成としても、管体8や分岐管体9とタンク2の接続部等に形成される隙間を介して、噴霧ノズル3からの噴霧量に応じた空気はタンク2の外部から内部に流入することができ、タンク2の内部を大気圧に保持することができる。
また、上記の実施の形態に係る液体噴霧装置1では、分岐管体9はタンク2に繋がり、再びタンク2から噴霧ノズル3に供給可能な構成となっているが、タンク2とは異なる容器に排出するようにしてもよい。係る容器を例えば蓋のない大気に開口した容器とした場合にも、分岐管体9は大気圧部に繋がることになる。
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。上述の第1の実施の形態に係る液体噴霧装置1においては、管体10等により、タンク2の内部と外部とを連通させ、タンク2の内部を大気圧に保持する構成となっている。これに対し、管体10を設けることなく、タンク2の内部と外部とに空気の流入と流出がないようにタンク2内を気密な状態としてもよい。このような場合には、噴霧ノズル3から噴霧が行われ、タンク2内のアルコールの体積が減少するに従ってタンク2内の圧力も低下する。このため、上述の第1の実施の形態で説明したように、電磁弁12を開放状態としたまま、ポンプ5の駆動を停止としながら電磁弁13を開放状態とすることで、噴霧ノズル3とポンプ5との間の管体8の管内に、分岐管体9を介してタンク2の側に負圧が発生する。これにより、噴霧ノズル3からの噴霧を停止する際の液垂れの発生を抑えることができる。
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。上述の第1の実施の形態に係る液体噴霧装置1においては、管体10等により、タンク2の内部と外部とを連通させ、タンク2の内部を大気圧に保持する構成となっている。これに対し、管体10を設けることなく、タンク2の内部と外部とに空気の流入と流出がないようにタンク2内を気密な状態としてもよい。このような場合には、噴霧ノズル3から噴霧が行われ、タンク2内のアルコールの体積が減少するに従ってタンク2内の圧力も低下する。このため、上述の第1の実施の形態で説明したように、電磁弁12を開放状態としたまま、ポンプ5の駆動を停止としながら電磁弁13を開放状態とすることで、噴霧ノズル3とポンプ5との間の管体8の管内に、分岐管体9を介してタンク2の側に負圧が発生する。これにより、噴霧ノズル3からの噴霧を停止する際の液垂れの発生を抑えることができる。
つまり、図3に示すように、電磁弁12を開放状態としたままポンプ5の駆動を停止すると共に電磁弁13を開放状態とする。そして、この電磁弁13の開放の後、所定時間T3が経過するのを待って、電磁弁12を閉鎖状態とする(図3(C)参照)。このように、電磁弁12を開放状態としたまま、ポンプ5の駆動を停止すると共に電磁弁13を開放状態にすることで、噴霧ノズル3とポンプ5との間の管体8の管内に、分岐管体9を介してタンク2の側に負圧が発生する。そして、この負圧により噴霧ノズル3と電磁弁12との間に残留するアルコールが分岐管体9の側に流れ、電磁弁12と噴霧ノズル3との間のアルコールの残留量を少なくすることができ、噴霧ノズル3からの噴霧を停止する際の液垂れの発生を抑えることができる。また、電磁弁12と噴霧ノズル3との間のアルコールの残留量が少ない状態であるため、噴霧を開始する際の液垂れが発生し難いものとなっている。
以上のように本発明の実施の形態に係る液体噴霧装置1は、噴霧用の液体であるアルコールが蓄えられる液体貯留部としてのタンク2と、アルコールを噴霧する噴霧ノズル3と、タンク2に蓄えられるアルコールを噴霧ノズル3に送るための流路を形成する管体8と、管体8を介してアルコールをタンク2から噴霧ノズル3に送るポンプ5と、噴霧ノズル3とポンプ5とを繋ぐ管体8に設けられ、管体8により形成される流路の開閉を行う第1の流路開閉手段としての電磁弁12と、ポンプ5と電磁弁12とを繋ぐ管体8の流路から分岐し、液体貯留部であるタンク2に繋がる分岐流路を形成する分岐管体9と、分岐管体9に配置され、分岐流路の開閉を行う第2の流路開閉手段としての電磁弁13と、ポンプ5、電磁弁12および電磁弁13の動作を制御する制御手段としての制御部6とを備え、制御部6は、電磁弁12を管体8により形成される流路の閉状態としている間に、電磁弁13を分岐流路の開状態とする時間を設けている。
このように液体噴霧装置1を構成することにより、電磁弁12が管体8による流路を閉じている状態で、電磁弁13を開いて分岐管体9により形成される分岐流路を大気に開放するため、ポンプ5と電磁弁12との間の管体8内の圧力を大気圧とすることができる。そのため、ポンプ5を駆動し、ポンプ5と電磁弁12との間の管体8内にアルコールの供給を開始する際には、大気圧の状態から管体8内の圧力を上昇させることができる。つまり、ポンプ5の駆動開始からの時間と管体8内の圧力とを対応させることができ、噴霧ノズル3から噴霧される液体の噴霧状態を制御し易い。
また、液体噴霧装置1においては、制御部6を、ポンプ5を動作しながら、電磁弁13を分岐管体9の閉状態としている間に、電磁弁12を管体8の閉状態から所定の時間だけ開状態とすることで噴霧ノズル3からアルコールを噴霧し、この所定時間の開状態が終了する前に、電磁弁13を分岐管体9の開状態とするものとしてもよい。
このように液体噴霧装置1を構成することにより噴霧ノズル3からの液垂れを防止することができる。つまり、管体8内は、ポンプ5により噴霧ノズル3に液体が送られ圧力が高くなっている。この状態で、電磁弁12の所定の時間の開状態が終了する前に、分岐管体9が開状態となることで、電磁弁12と噴霧ノズル3との間に在る液体は、圧力の低い分岐管体9側に流れる。そのため、電磁弁12を管体8の閉状態とした後に噴霧ノズル3から液体が垂れることを防止することができる。
また、液体噴霧装置1においては、制御部6を、ポンプ5を停止するタイミングと電磁弁13を分岐管体9の開状態とするタイミングとを同一とするものとしてもよい。
このように液体噴霧装置1を構成することにより、噴霧ノズル3からの噴霧の収束を素早く行うことができる。
また、液体噴霧装置1においては、分岐管体9が管体8から分岐する位置は、電磁弁12の弁体の位置の近傍であることとしてもよい。
また、液体噴霧装置1は、噴霧用の液体であるアルコールが蓄えられる液体貯留部としてのタンク2と、アルコールを噴霧する噴霧ノズル3と、タンク2に蓄えられるアルコールを噴霧ノズル3に送るための流路を形成する管体8と、管体8を介してアルコールをタンク2から噴霧ノズル3に送るポンプ5と、噴霧ノズル3とポンプ5とを繋ぐ管体8に設けられ、管体8により形成される流路の開閉を行う第1の流路開閉手段としての電磁弁12と、ポンプ5と電磁弁12とを繋ぐ管体8の流路から分岐し、ポンプ5と電磁弁12とを繋ぐ管体8の内部の圧力よりも低い圧力の低圧部であるタンク2に繋がる分岐流路を形成する分岐管体9と、分岐管体9に配置され、分岐流路の開閉を行う第2の流路開閉手段としての電磁弁13と、ポンプ5、電磁弁12および電磁弁13の動作を制御する制御手段としての制御部6を備え、制御部6は、ポンプ5を動作しながら、電磁弁13を分岐管体9の閉状態としている間に、電磁弁12を管体8の閉状態から所定の時間だけ開状態とすることで噴霧ノズル3からアルコールを噴霧し、この所定時間の開状態が終了する前に、電磁弁13を分岐管体9の開状態とすることとする。
このように液体噴霧装置1を構成することにより噴霧ノズル3からの液垂れを防止することができる。つまり、管体8内は、ポンプ5により噴霧ノズル3に液体が送られ圧力がタンク2の内部よりも高くなっている。この状態で、電磁弁12の所定の時間の開状態が終了する前に、分岐管体9が開状態となることで、電磁弁12と噴霧ノズル3との間に在る液体は、管体8内よりも圧力の低いタンク2に繋がる分岐管体9側に流れる。そのため、電磁弁12を管体8の閉状態とした後に噴霧ノズル3から液体が垂れることを防止することができる。また、噴霧を開始する際の液垂れを発生し難いものとすることができる。
(変形例1)
上記の各実施の形態において、ポンプ5は、電磁弁13の開閉のタイミングに合わせて駆動停止が行われているが、図5(A),(B),(C),(D)に示すように、ポンプ5を常時駆動状態とし、電磁弁13の開閉により、電磁弁12とポンプ5との間の加圧状態を制御してもよい。図5(A)は、物体検出センサ14から出力される物体検出信号16の出力状況を示している。図5(B),(C),(D)は、それぞれポンプ5、電磁弁12、電磁弁13の動作のタイミングを示すタイミングチャートを示している。つまり、図5(A),(B),(C),(D)に示すように、ポンプ5を常時駆動状態とした場合であっても、電磁弁13を開放すれば、電磁弁12とポンプ5との間の管体8内の圧力は分岐管体9を介して大気圧となり、電磁弁13を閉鎖すれば、閉鎖時間に応じて、電磁弁12とポンプ5との間の管体8内の圧力は高圧になっていく。そして、電磁弁13を閉鎖してから電磁弁12を開放するまでの時間T1と、電磁弁12を開放し、かつ、電磁弁13を閉鎖している時間T2、および電磁弁12と電磁弁13を共に開放している時間T3を調整することで、所定の噴霧および液垂れの防止を行うことができる。
上記の各実施の形態において、ポンプ5は、電磁弁13の開閉のタイミングに合わせて駆動停止が行われているが、図5(A),(B),(C),(D)に示すように、ポンプ5を常時駆動状態とし、電磁弁13の開閉により、電磁弁12とポンプ5との間の加圧状態を制御してもよい。図5(A)は、物体検出センサ14から出力される物体検出信号16の出力状況を示している。図5(B),(C),(D)は、それぞれポンプ5、電磁弁12、電磁弁13の動作のタイミングを示すタイミングチャートを示している。つまり、図5(A),(B),(C),(D)に示すように、ポンプ5を常時駆動状態とした場合であっても、電磁弁13を開放すれば、電磁弁12とポンプ5との間の管体8内の圧力は分岐管体9を介して大気圧となり、電磁弁13を閉鎖すれば、閉鎖時間に応じて、電磁弁12とポンプ5との間の管体8内の圧力は高圧になっていく。そして、電磁弁13を閉鎖してから電磁弁12を開放するまでの時間T1と、電磁弁12を開放し、かつ、電磁弁13を閉鎖している時間T2、および電磁弁12と電磁弁13を共に開放している時間T3を調整することで、所定の噴霧および液垂れの防止を行うことができる。
(変形例2)
上記の各実施の形態において、管体8の流路、および分岐管体9の流路を開閉する流路開閉手段は電磁弁を用いているが、電磁弁に限らず、電動弁を使用することもできる。しかしながら、電磁弁を用いることにより、弁体の開閉、すなわち管体8により形成される流路および管体9により形成される分岐流路の開閉を素早く行うことができ、そのため、電磁弁12が閉鎖状態から開放状態になったときに、電磁弁12から噴霧ノズル3にアルコールを一気に供給することができ、噴霧ノズル3からアルコールが吐出を始めてから短い時間で霧化状態とすることができる。また、電磁弁13を閉じて噴霧を中断する際にも、電磁弁13が素早く開放することで、噴霧ノズル3に供給されるアルコールの送圧を急激に低くすることができ、噴霧の収束を素早く行うことができる。
上記の各実施の形態において、管体8の流路、および分岐管体9の流路を開閉する流路開閉手段は電磁弁を用いているが、電磁弁に限らず、電動弁を使用することもできる。しかしながら、電磁弁を用いることにより、弁体の開閉、すなわち管体8により形成される流路および管体9により形成される分岐流路の開閉を素早く行うことができ、そのため、電磁弁12が閉鎖状態から開放状態になったときに、電磁弁12から噴霧ノズル3にアルコールを一気に供給することができ、噴霧ノズル3からアルコールが吐出を始めてから短い時間で霧化状態とすることができる。また、電磁弁13を閉じて噴霧を中断する際にも、電磁弁13が素早く開放することで、噴霧ノズル3に供給されるアルコールの送圧を急激に低くすることができ、噴霧の収束を素早く行うことができる。
(変形例3)
上記の各実施の形態では、液体噴霧装置1はアルコールの噴霧用として説明したが、水、香料、防腐剤等の各種の液体を噴霧する場合にも使用することができる。
上記の各実施の形態では、液体噴霧装置1はアルコールの噴霧用として説明したが、水、香料、防腐剤等の各種の液体を噴霧する場合にも使用することができる。
(変形例4)
なお、電磁弁13は、図6に示すように、分岐管体9が管体8から分岐する分岐位置22よりもタンク2に近い位置に設けてもよい。このように、分岐位置22よりもタンク2に近い位置に設けた場合でも、液垂れの発生には悪影響を与えない。つまり、電磁弁13の配置は、自由度が高く、フレーム体7に設けることとすると、ヘッド部4をコンパクトにすることができ、果実F等の噴霧対象とヘッド部4の位置関係の自由度を増すことができる。
なお、電磁弁13は、図6に示すように、分岐管体9が管体8から分岐する分岐位置22よりもタンク2に近い位置に設けてもよい。このように、分岐位置22よりもタンク2に近い位置に設けた場合でも、液垂れの発生には悪影響を与えない。つまり、電磁弁13の配置は、自由度が高く、フレーム体7に設けることとすると、ヘッド部4をコンパクトにすることができ、果実F等の噴霧対象とヘッド部4の位置関係の自由度を増すことができる。
(変形例5)
また、物体検出センサ14は、筐体11の側面に限らず、筐体11の底面等、噴霧対象物の形状や噴霧ノズル3に対する搬送方向等を考慮し、噴霧対象物を検出し易い適宜の個所に設置することが好ましい。
また、物体検出センサ14は、筐体11の側面に限らず、筐体11の底面等、噴霧対象物の形状や噴霧ノズル3に対する搬送方向等を考慮し、噴霧対象物を検出し易い適宜の個所に設置することが好ましい。
(変形例6)
また、物体検出センサ14は、投光部と受光部を有する光電型のセンサに限らず、噴霧対象物に接触して作動される機械的なスイッチ等を用いてもよい。
また、物体検出センサ14は、投光部と受光部を有する光電型のセンサに限らず、噴霧対象物に接触して作動される機械的なスイッチ等を用いてもよい。
(変形例7)
また、噴霧ノズル3の噴霧形状は、円錐状に限らず、扇状、直線状等、噴霧対象物の形状や搬送速度等を考慮した形状とすることが好ましい。
また、噴霧ノズル3の噴霧形状は、円錐状に限らず、扇状、直線状等、噴霧対象物の形状や搬送速度等を考慮した形状とすることが好ましい。
1 ・・・ 液体噴霧装置
2 ・・・ タンク(液体貯留部)
3 ・・・ 噴霧ノズル
5 ・・・ ポンプ
6 ・・・ 制御部(制御手段)
8 ・・・ 管体
9 ・・・ 分岐管体
12 ・・・ 電磁弁(第1の流路開閉手段)
13 ・・・ 電磁弁(第2の流路開閉手段)
2 ・・・ タンク(液体貯留部)
3 ・・・ 噴霧ノズル
5 ・・・ ポンプ
6 ・・・ 制御部(制御手段)
8 ・・・ 管体
9 ・・・ 分岐管体
12 ・・・ 電磁弁(第1の流路開閉手段)
13 ・・・ 電磁弁(第2の流路開閉手段)
Claims (5)
- 噴霧用の液体が蓄えられる液体貯留部と、
上記液体を噴霧する噴霧ノズルと、
上記液体貯留部に蓄えられる上記液体を上記噴霧ノズルに送るための流路を形成する管体と、
上記管体を介して上記液体を上記液体貯留部から上記噴霧ノズルに送るポンプと、
上記噴霧ノズルと上記ポンプとを繋ぐ上記管体に設けられ、上記流路の開閉を行う第1の流路開閉手段と、
上記ポンプと上記第1の流路開閉手段とを繋ぐ上記管体の流路から分岐し、上記液体貯留部に繋がる分岐流路を形成する分岐管体と、
上記分岐管体に配置され、上記分岐流路の開閉を行う第2の流路開閉手段と、
上記ポンプ、上記第1の流路開閉手段および上記第2の流路開閉手段の動作を制御する制御手段と、
を備え、
上記制御手段は、上記第1の流路開閉手段を上記流路の閉状態としている間に、上記第2の流路開閉手段を上記分岐流路の開状態とする時間を設ける、
ことを特徴とする液体噴霧装置。 - 請求項1に記載の液体噴霧装置において、
前記制御手段は、前記ポンプを動作しながら、前記第2の流路開閉手段を前記分岐管体の閉状態としている間に、前記第1の流路開閉手段を前記管体の閉状態から所定の時間だけ開状態とすることで前記噴霧ノズルから前記液体を噴霧し、この所定時間の開状態が終了する前に、前記第2の流路開閉手段を前記分岐管体の開状態とする
ことを特徴とする液体噴霧装置。 - 請求項2に記載の液体噴霧装置において、
前記制御手段は、前記ポンプを停止するタイミングと前記第2の流路開閉手段を前記分岐管体の開状態とするタイミングとを同一とする
ことを特徴とする液体噴霧装置。 - 請求項1から3のいずれか1に記載の液体噴霧装置において、
前記分岐管体が前記管体から分岐する位置は、前記第一の流路開閉手段の近傍であることを特徴とする液体噴霧装置。 - 噴霧用の液体が蓄えられる液体貯留部と、
上記液体を噴霧する噴霧ノズルと、
上記液体貯留部に蓄えられる上記液体を上記噴霧ノズルに送るための流路を形成する管体と、
上記管体を介して上記液体を上記液体貯留部から上記噴霧ノズルに送るポンプと、
上記噴霧ノズルと上記ポンプとを繋ぐ上記管体に設けられ、上記流路の開閉を行う第1の流路開閉手段と、
上記ポンプと上記第1の流路開閉手段とを繋ぐ上記管体の流路から分岐し、上記ポンプと上記第1の流路開閉手段とを繋ぐ上記管体の内部の圧力よりも低い圧力の低圧部に繋がる分岐流路を形成する分岐管体と、
上記分岐管体に配置され、上記分岐流路の開閉を行う第2の流路開閉手段と、
上記ポンプ、上記第1の流路開閉手段および上記第2の流路開閉手段の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、上記ポンプを動作しながら、上記第2の流路開閉手段を上記分岐管体の閉状態としている間に、上記第1の流路開閉手段を上記管体の閉状態から所定の時間だけ開状態とすることで上記噴霧ノズルから上記液体を噴霧し、この所定時間の開状態が終了する前に、上記第2の流路開閉手段を上記分岐管体の開状態とする
ことを特徴とする液体噴霧装置。
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