JP2010098642A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】音に関する情報を反映した画像を得ることが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置1は、集音を行うマイク21を備える。マイク21による集音で得られた音響データを分析する分析部25を備える。分析部25による分析結果に基づいて、露出補正量と画像処理における設定値の補正量を算出するDSP60を備える。分析部25は、音響データに基づいて、音量を算出し、DSP60は、音量に応じて、露出補正量を算出する。分析部25は、音響データに基づいて、周波数ごとの信号レベルの強さを算出し、DSP60は、周波数ごとの信号レベルの強さに応じて、画像処理における設定値を算出する。これらの露出補正量や画像処理における設定値から、露出時間やRGBゲインなどを補正して撮影を実施する。撮影した結果は撮影現場の環境音が反映されることにより、撮影者が意図したものにより近い画像を得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に被写体を含む環境下の音に関する情報を反映した画像を得る撮像装置に関する。
特許文献1のように近年の大抵の撮像装置はAE機能を有し、測光動作で算出した露光時間などに基づいて撮像動作を行う。これにより、被写体の明るさに応じて適正な露出で撮像動作を行うことが可能になる。
特開2008−160190号公報
しかし、被写体を含む環境下の音に関する情報は、画像の明るさや色味に反映されない。例えば、同じ風景を撮影する場合であっても、被写体を含む環境が、賑やかな状態で撮影する場合と、静かな状態で撮影する場合とでは、撮影者の受ける印象は異なるが、測光動作で得られる明るさ(EV値)は変わらないので、露出条件や、画像処理条件は被写体を含む環境下の音に関する情報に応じて変動せず、同じ画像を得ることになる。
したがって本発明の目的は、音に関する情報を反映した画像を得ることが可能な撮像装置を提供することである。
本発明に係る撮像装置は、音響データを分析する分析部と、分析部による分析結果に基づいて、露出補正量と画像処理における設定値の補正量の少なくとも一方を算出する演算部とを備える。
露出補正を行うことにより、露出条件が変動する。例えば、絞りが一定で露光時間が長くなれば画像は明るくなり、短くなれば画像は暗くなる。このため、音響データに対応する明るさの画像を得られるように露出補正量を決定し、かかる露出補正量に応じて露出条件を調整すれば、音響データを的確に画像に反映させ、音の情報に応じた明るさを有する画像を得ることが可能になる。また、ホワイトバランスを制御するRGBゲインなどの画像処理における設定値を変えることにより、画像処理後に得られる画像の色味が変動する。このため、音響データに対応する色味になるように画像処理における設定値を決定すれば、音響データを的確に画像に反映させ、音の情報に応じた色味を有する画像を得ることが可能になる。なお、算出された露出補正量、画像処理設定値を撮像装置内の撮像動作や画像処理の中で反映する形態であってもよいし、これらの値を記録し、撮像装置外のソフトウエア上の画像補正に用いる形態であってもよい。
好ましくは、分析部は、音響データに基づいて、音量を算出し、演算部は、音量に応じて、露出補正量を算出する。
さらに好ましくは、演算部は、音量が大きい場合には、露光時間が長くなるような露出補正量にし、音量が小さい場合には、露光時間が短くなるような露出補正量にする。
賑やかで、音量が大きい場合には、明るい画像を得るような露出補正量を設定し、静かで、音量が小さい場合には、暗い画像を得るような露出補正量を設定する。これにより、音の対する撮影者の印象に近い明るさ画像を得ることが可能になる。
また、好ましくは、分析部は、音響データに基づいて、周波数ごとの信号レベルの強さを算出し、演算部は、周波数ごとの信号レベルの強さに応じて、画像処理における設定値の補正量を算出する。
さらに好ましくは、画像処理における設定値は、ホワイトバランス処理におけるホワイトバランスを制御するRGBゲインであり、演算部は、音響データにおける高い周波数帯域が、信号レベルが強い周波数を多く含む場合には、少なくともRとGのRGBゲインを大きくし、音響データにおける低い周波数帯域が、信号レベルが強い周波数を多く含む場合には、少なくともBのRGBゲインを大きくするような前記画像処理における設定値の補正量にする。
音響データに、笛などの高い周波数の音を含む場合には、赤や黄色を強調した画像を得るようなRGBゲイン補正量を設定し、太鼓などの低い周波数の音を含む場合には、青を強調した画像を得るようなRGBゲイン補正量を設定する。これにより、音の対する撮影者の印象に近い色味の画像を得ることが可能になる。
また、好ましくは、集音を行うマイクを更に備え、分析部は、マイクによる集音で得られた音響データを分析する。
マイクによる集音で、被写体を含む環境下の音の状況を、音響データとして的確に画像に反映させることが可能になる。
以上のように本発明によれば、音に関する情報を反映した画像を得ることが可能な撮像装置を提供することができる。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。撮像装置1は、デジタルカメラである。撮像装置1の撮像に関する部分は、撮像装置1の電源のオンオフ状態の切り替えのために使用される電源ボタン9、レリーズボタン13、マイク21、分析部25、各部の制御を行う制御部30、レンズ駆動部45、露出制御部47、レンズ51、CCDなどの撮像素子53、AFE(アナログフロントエンド)55、DSP(映像信号処理回路)60、記録部70、及び表示部90を備える(図1参照)。
被写体像は、レンズ51を介した光学像として、撮像素子53で撮像される。撮像により得られた画像データは、AFE55でアナログ信号からデジタル信号に変換され、DSP60で画像処理が施され、表示部90にスルー画像が表示される(ライブビュー表示)。また、DSP60は、露出制御やホワイトバランス制御をする。露出制御やホワイトバランス制御を第1時間(フレームレートなどに準拠、約1/30秒)ごとに行うことにより、適正露出で且つホワイトバランス調整がされたスルー画像が表示される。
具体的には、DSP60は、画像処理において得られる輝度信号から測光領域における輝度値(被写体の明るさに関する情報)を求め、適正な露出条件を算出する。また、DSP60は、画像処理において得られる色情報から、被写体の色バランスによる補正情報を求め、ホワイトバランス処理における適正なRGBゲインを算出する。これらの算出結果を、AFE55や制御部30に出力する。算出した露光条件に従って、AFE55は露出条件に従って電子シャッターの露光時間、ISO感度(センサーゲイン)を制御し、制御部30は、絞りを制御する。また、算出したRGBゲインに従って、AFE55は、ホワイトバランス処理を行う。
レリーズボタン13は、半押しすることにより露出条件の算出、RGBゲインの算出を一時的に停止させレンズ駆動部45による測距及び合焦動作が行われる。測光は、スルー画像を表示するために算出された露出条件に基づいて行われる。具体的には、DSP60は、レリーズボタン13を半押しする直前に求められた輝度値に基づいて算出されたスルー画像表示時の露出条件を、露出制御部47で制御する露出条件(露光時間や絞り)として再計算し、制御部30に出力する。なお、DSP60は、露出条件を、後述するマイク21で集音された音響データから算出される音量に基づいてさらに補正する。
レリーズボタン13は、全押しすることによりレリーズスイッチ(不図示)がオン状態にされ、制御部30に出力された露出条件で撮像が行われるように、露出制御部47により絞りや露光時間が制御された状態で、撮像が行われる。撮像により得られた画像データに対応する画像は、DSP60における画像処理後に、表示部90に表示され、画像データは記録部70に記録される。なお、AFE55におけるホワイトバランス処理で使用されるRGBゲインは、後述するマイク21で集音された音響データから算出される周波数ごとの信号レベルの強さに基づいて補正される。撮影が総て終了すると、レリーズボタン13の半押し状態から続いている露出条件の算出などの一時停止状態を解除する。
マイク21は、撮像装置1の正面(レンズ51側)に設けられ、撮像装置1がオン状態にされている間、被写体を含む環境下の音を集音する。マイク21で集音された音響データは、分析部25で分析され、第1時間分の分析結果を1つの単位として記録される。分析部25は、第1時間ごとに、音響データの第1分析として該音響データにおける音量(全体的な音の強さ)を算出し、第2分析として該音響データにおける周波数ごとの信号レベルの強さを算出し、これらの算出結果を、第1、第2分析結果として、第1時間単位で順次記録する。分析部25は、第1、第2分析結果の記録を少なくとも第2時間(例えば3秒間)分行う。すなわち、分析部25は、最新の時点から過去に第2時間だけさかのぼった時点までの間に集音されて得られた第1時間単位の第1、第2分析結果を記録する。これよりも過去の分析結果は利用されず、かかる分析結果の記録領域には、新しい第1時間分の分析結果が上書きされる。
レリーズボタン13が全押しされた場合に、分析部25は、音量の算出結果(第1分析結果)の集計(第1集計)を行い、すなわち被写体を含む環境下の音量として、音圧レベル(dB値)に関する情報をDSP60に出力する。音圧レベルに関する情報は、露出補正に使用される。具体的には、第1集計として、第1分析結果における最新のものから第2時間前のものまでの代表値(平均値など他の値であってもよい)が算出される。
また、レリーズボタン13が全押しされた場合に、分析部25は、周波数ごとの信号レベルの強さの算出結果(第2分析結果)の集計(第2集計)を行い、第2時間の間の被写体を含む環境下の音における主要な周波数帯域として、信号レベルの強い周波数を多く含む周波数帯域に関する情報をDSP60に出力する。かかる周波数帯域に関する情報は、RGBゲインの補正に使用される。
分析部25による周波数ごとの信号レベルの強さの算出(第2分析)について具体的に説明する。分析部25は、音響データについて、信号レベルの強さを周波数ごとに分離する。かかる周波数と信号レベルの関係はヒストグラムとして表すことも出来る。次に分析部25は、信号レベルが閾値以上である周波数をピックアップし、ピックアップされた周波数を多く含む周波数帯域の総てを、第2分析結果として記録する。かかる動作は、第1時間ごとに行われ、レリーズボタン13が全押しされるまでに記録され、全押しされる前から第2時間までの間の第2分析結果が、後述する算出結果の集計に使用される。
次に、分析部25による周波数ごとの信号レベルの強さの算出結果(第2分析結果)の集計(第2集計)について具体的に説明する。レリーズボタン13が全押しされると、DSP60の指示で、分析部25が、記録した第2分析結果の最新から第2時間前までのものから、最大で上位3つまでの信号レベルの強い周波数帯域を選別し、その結果をDSP60へ出力する。
周波数帯域は、第1周波数帯域:40Hz未満、第2周波数帯域:40Hz以上80Hz未満、第3周波数帯域:80Hz以上200Hz未満、第4周波数帯域:200Hz以上800Hz未満、第5周波数帯域800Hz以上2kHz未満、第6周波数帯域2kHz以上5kHz未満、第7周波数帯域:5kHz以上10kHz未満、及び第8周波数帯域10kHz以上など任意に区分けした周波数帯域である。例えば、普通の話し声は500Hz前後なので、第4周波数帯域に含まれる。最大で上位3つまでの周波数帯域に限定したのは、総ての周波数帯域をRGBゲイン補正の対象とすると、補正の効果が薄れる可能性があるため、信号レベルの強い周波数を多く含む周波数帯域だけをRGBゲインの補正の対象とする趣旨である。
なお、第2時間の長さは3秒に限られるものではなく、これよりも短い時間や長い時間を使用者が任意に設定する形態であってもよい。また、信号レベルの強い周波数を多く含む周波数帯域として決定する周波数帯域の最大個数も3つに限られるものではなく、これよりも少ない数や多い数を使用者が任意に設定する形態であってもよい。これにより、撮影の状況に応じて、音響データの露出補正などに影響させる度合いを任意に調整することが可能になる。また、第1周波数帯域などの具体的な周波数の数値についても、任意に設定する形態であってもよい。
DSP60は、音量(第1集計の結果)と露出補正量との関係を示す第1マップ(図2参照)を内蔵RAMなどに記録し、第1マップを使って、第1集計の結果に対応する露出補正量を決定する。
第1マップでは、音量が大きい、すなわち、撮像装置1の被写体を含む環境下の音が大きく騒がしい場合に、被写体が心理的に明るい状況下にあるとして、画像が明るくなるような、すなわち露光時間が長くなるような露出補正量を示し、音量が小さい、すなわち、撮像装置1の被写体を含む環境下の音が小さく静かな場合に、被写体が心理的に暗い状況下にあるとして、画像が暗くなるような、すなわち露光時間が短くなるような露出補正量を示す。被写体を含む環境下の音が大きくもなく、小さくもなく、すなわち騒がしくもなく、静かでもない中間的な場合には、第1マップでは、露出補正を変えない露出補正量ゼロを示す。特別な騒がしさや静けさの環境下にないため、そうでない場合における補正をより効果的にするために音響データに基づく露出補正を行わない趣旨である。
また、DSP60は、周波数と、R、G、Bのホワイトバランスを制御するRGBゲイン補正量との関係を示す第2マップ(図3参照)を内蔵RAMなどに記録し、第2マップを使って、第2集計で得られた音響データにおいて信号レベルが強い周波数を多く含む周波数帯域に対応するRGBゲイン補正量を決定する。信号レベルが強い周波数を多く含む周波数帯域が2つ以上挙げられた場合には、それぞれの周波数帯域に対応するRGBゲイン補正量を足し合わせしたものをRGBゲイン補正量とする。
例えば、10Hz(不可聴音)を含む第1周波数帯域(低音域)が、強い信号レベルの周波数を多く含む周波数帯域の1つとして、挙げられた場合には、DSP60は、第2マップに従ってRGBゲイン補正量を決定し、GとBのRGBゲインを上げる補正を行う。つまり、ホワイトバランス処理で青が多めに緑がやや少なめに強調された画像にされる。500Hz(普通の話し声)を含む第4周波数帯域(中音域)が、強い信号レベルの周波数を多く含む周波数帯域の1つとして、決定された場合には、DSP60は、第2マップに従って、RGBゲインの補正は行わない。つまり、通常の環境音に近い状態なので、ホワイトバランス処理で特定の色を強調しない画像にされる。100kHzなどの高い第8周波数帯域(高音域)が、強い信号レベルの周波数を多く含む周波数帯域の1つとして、決定された場合には、DSP60は、第2マップに従ってRGBゲイン補正量を決定し、RとGのRGBゲインを上げる補正を行う。つまり、ホワイトバランス処理で赤が特に多めに緑がやや多めに強調された画像、すなわち赤と黄色が強調された画像にされる。
なお、図2に示す第1マップや図3に示す第2マップに表される補正量(補正カーブ)は、一例であって、他の補正カーブであってもよいし、複数の補正カーブを設けて、使用シーン等に合わせて選択する形態であってもよい。例えば、自然の音に対する補正カーブや、特定の音楽に対する補正カーブなど、音の種類に応じた補正カーブを用意する形態が考えられる。
次に、撮像装置1の撮影動作手順について、図4のフローチャートを用いて説明する。撮像装置1の電源がオン状態にされると、ステップS11で、マイク21、及び分析部25がオン状態にされて、集音、第1、第2分析、及び第1、第2分析結果の記録が開始される。かかる集音は常時行われ、分析部25は、常に第1時間ごとの第1分析結果(該音響データにおける音量(全体的な音の強さ))と第2分析結果(周波数ごとの信号レベルの強さ)を記録する。また、撮像素子53による撮像、AFE55によるホワイトバランス処理、及びDSP60による露出条件の算出や画像処理が、第1時間ごとに行われ、表示部90に、画像データに基づいてスルー画像が表示される。ステップS12で、制御部30は、レリーズボタン13が半押しされたか否かを判断する。レリーズボタン13が半押しされていない場合には、かかる判断が繰り返され、半押しされた場合にはステップS13に進められる。
ステップS13で、DSP60は、レンズ51から取得した光量で、露出時間とRGBゲインの通常の補正を算出する。DSP60は、算出した通常のRGBゲインの補正量を、AFEに出力し、ホワイトバランス処理を行う。同様にDSP60は、算出した通常の露出条件(露光時間や絞り)を、制御部30に出力する。レリーズボタン13が半押しされている間は、通常の露出条件、すなわち音響データに基づく補正が考慮されない露出条件で撮像され、通常のRGBゲイン、すなわち音響データに基づく補正が考慮されないRGBゲインでホワイトバランス処理が施されたスルー画像が表示される。分析部25で得られる第1、第2分析結果は、レリーズボタン13が半押しされても、順次記録されるのみで、スルー画像を表示するための撮像や画像処理には反映されない。
ステップS14で、制御部30は、レリーズボタン13の半押しが解除されているか否かを判断する。解除された場合は、露出条件などを破棄し、ステップS12に戻される。解除されていない場合は、ステップS15に進められる。ステップS15で、制御部30は、レリーズボタン13が全押しされたか否かを判断する。レリーズボタン13が全押しされていない場合には、ステップS14に戻され、全押しされた場合にはステップS16に進められる。
ステップS16で、制御部30より指示を受けた分析部25は、マイク21で収集していた音響データの分析(第1、第2分析)を一時中断して、記録していた第1、第2分析結果から、最新のものから第2時間前のものまでを収集し、かかる期間内における、音圧レベルの決定(第1集計)や、信号レベルの強い周波数帯域の上位3つの候補の選別(第2集計)を行う。分析部25で判定された情報(第1、第2集計の結果)は、DSP60に出力され、DSP60は音量と第1マップとに基づいて、露出補正量を算出し、信号レベルの強い周波数帯域と第2マップとに基づいて、RGBゲイン補正量を算出する。DSP60は、算出した露出補正量に基づいて露出条件(露出時間や絞り)を補正し、制御部30に出力する。
ステップS17で、レリーズスイッチ(不図示)がオン状態にされ、DSP60で算出された音響データに基づく露出補正量を考慮した露出条件で撮像が行われるように、露出制御部47による絞りや露光時間が制御された状態で、撮像が行われる。ステップS18で、撮像により得られた画像データは、AFE55で音響データに基づくRGBゲイン補正量を考慮したホワイトバランス処理が施され、DSP60で画像処理が施され、表示部90に表示され、画像データは記録部70に記録される。その後、露出条件などを破棄し、ステップS12に戻される。
なお、本実施形態では、分析部25による音響データの分析を第1時間ごとに行う形態で説明したが、レリーズボタン13の全押し後のステップS16で行う形態であってもよい。この場合、マイク21と分析部25との間にバッファメモリを設置し、第1時間ごとの音響データを追加更新して、第2時間分の音響データを保存する機能を持たせる。レリーズボタン13が全押しされたとき、DSP60は分析部25に指示を出し、分析部25はバッファメモリから第2時間分の音響データを収集し、分析した結果をDSP60へ出力し、露出時間の補正や、RGBゲインの補正を実施する。
また、本実施形態では、第1時間ごとの音響データに基づく露出補正やRGBゲイン補正をスルー画像表示に反映しない形態を説明したが、撮影者の意図により、スルー画像に反映させるか否かを選択できる形態であってもよい。この場合、かかるスルー画像と共に、露出補正量や、RGBゲイン補正量の値を表示部90に表示することも可能になる。
露出補正を行うことにより、露出条件が変動する。例えば、絞りが一定で露光時間が長くなれば画像は明るくなり、短くなれば画像は暗くなる。このため、音響データに対応する明るさの画像を得られるように露出補正量を決定し、かかる露出補正量に応じて露出条件を調整すれば、被写体の環境下の音(撮影現場の環境音)の情報に応じた明るさを有する画像、すなわち撮影者が意図した明るさにより近い画像を得ることが可能になる。また、RGBゲインを変えることにより、ホワイトバランス処理後の画像の色味が変動する。このため、音響データに対応する色味になるようにRGBゲインを決定すれば、被写体の環境下の音(撮影現場の環境音)の情報に応じた色味を有する画像、すなわち撮影者が意図した色味により近い画像を得ることが可能になる。
例えば、お祭りのシーンを撮影する場合で考えると、大勢の人達が歌って踊って大きな音を発生させている(音量が大きい)。この場合、太鼓などの低い周波数の音も、笛などの高い周波数の音も含まれている。このため、露出補正で露光時間が長めに設定され、ホワイトバランス処理で、低い周波数帯域に対応した青と緑の強調が行われ、高い周波数帯域に対応した赤と緑の強調が行われる。この結果として、総ての色、特に赤色と黄色が強調され、明るく鮮やかな画像が得られる。
一方、誰もいない静かなビーチを撮影する場合で考えると、音量は中程度であり、低い周波数帯域と中程度の周波数帯域の音が含まれている。このため、露出補正は行わず、ホワイトバランス処理で、低い周波数帯域に対応した青色が強調された画像が得られる。
また、教会の中で行われる葬儀を撮影する場合で考えると、音量は小さく、低い周波数帯域と中程度の周波数帯域の音が含まれている。このため、露出補正で露光時間が短めに設定され、ホワイトバランス処理で、低い周波数帯域に対応した青と緑の強調が行われた、暗く冷たい印象を与える画像が得られる。
なお、本実施形態は、撮像装置1がデジタルカメラであるとして説明したが、デジタルビデオカメラやフィルムカメラであってもよい。但し、フィルムカメラの場合は、被写体を含む環境下の音に関する情報に基づくRGBゲイン補正は行われず、露出補正だけが行われる。
また、音響データに対応する色味の画像を得るために、RGBゲインを調整する形態を説明したが、他の画像処理設定値を調整する形態であってもよい。例えば、マトリックス係数やガンマカーブを調整する形態であってもよい。
また、算出された露出補正量、RGBゲイン補正量を撮像装置1の撮像動作や画像処理(ホワイトバランス処理)の中で反映する形態であってもよいが、これらの値を記録し、パソコンなどの撮像装置外のソフトウエア上の画像補正に用いる形態であってもよい。この場合、画像補正ソフトウエア上で露出補正量やRGBゲイン補正量が確認出来る状態で、Exif情報に代表される画像データのヘッダなどに、これらの値を添付しておくのが望ましい。
また、音響データの取得のためにマイク21を使用する形態を説明したが、マイク21は撮像装置1と一体構造でも、外部接続端子を介して脱着可能な別体構造であってもよい。また、音響データのために集音する装置はマイク21に限られない。例えば、超音波を可聴音に変換する装置であってもよいし、楽器やオーディオ機器から出力される音を、外部接続端子を介して入力した音響データを導入する形態であってもよい。また、この場合、被写体を含む環境下の音に限らず、被写体を含む環境下に関連する音等を音響データとして記録させてもよい。
また、この撮像装置1には、使用者が、撮影を実施する被写体と環境音が、そぐわないと判断した場合などに、この音響データに基づく露出補正やRGBゲイン補正の両方または一方を使用者により選択的に解除する形態であってもよい。
本実施形態における撮像装置の構成図である。 第1マップで音量と露出補正量との関係を示す図である。 第2マップの周波数とRGBゲイン補正量との関係を示す図である。 撮像動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 撮像装置
9 電源ボタン
13 レリーズボタン
21 マイク
25 分析部
30 制御部
45 レンズ駆動部
47 露出制御部
51 レンズ
53 撮像素子
55 AFE
60 DSP
70 記録部
90 表示部

Claims (6)

  1. 音響データを分析する分析部と、
    前記分析部による分析結果に基づいて、露出補正量と画像処理における設定値の補正量の少なくとも一方を算出する演算部とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記分析部は、前記音響データに基づいて、音量を算出し、
    前記演算部は、前記音量に応じて、前記露出補正量を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記演算部は、前記音量が大きい場合には、露光時間が長くなるような前記露出補正量にし、前記音量が小さい場合には、露光時間が短くなるような前記露出補正量にすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記分析部は、前記音響データに基づいて、周波数ごとの信号レベルの強さを算出し、
    前記演算部は、前記周波数ごとの信号レベルの強さに応じて、前記画像処理における設定値の補正量を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記画像処理における設定値は、ホワイトバランス処理におけるホワイトバランスを制御するRGBゲインであり、
    前記演算部は、前記音響データにおける高い周波数帯域が、信号レベルが強い周波数を多く含む場合には、少なくともRとGのRGBゲインを大きくし、前記音響データにおける低い周波数帯域が、信号レベルが強い周波数を多く含む場合には、少なくともBのRGBゲインを大きくするような前記画像処理における設定値の補正量にすることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 集音を行うマイクを更に備え、
    前記分析部は、前記マイクによる集音で得られた前記音響データを分析することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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