JP2010096788A - 透過型光学素子、レーザー発振器及びレーザー加工機 - Google Patents

透過型光学素子、レーザー発振器及びレーザー加工機 Download PDF

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Abstract

【課題】 大掛かりな設備を設けることなく、動的且つ正確に熱レンズ効果を補正することができる透過型光学素子、レーザー発振器、及びレーザー加工機を提供する。
【解決手段】 透過型光学素子は、正の熱ひずみ係数を有する物質からなりウェッジ面と平面とを有する第1光学部材と、負の熱ひずみ係数を有する物質からなりウェッジ面と平面とを有する第2光学部材とを備え、第1光学部材のウェッジ面と第2光学部材のウェッジ面とを向かい合わせに配置して、第1光学部材と第2光学部材とが相対的に平面に平行に移動し、レーザービームに生じる熱レンズ効果を補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、透過型光学素子、並びにそれを有するレーザー発振器及びレーザー加工機に関し、特に、発生する熱レンズ効果を、大掛かりな設備を設けることなく、動的且つ正確に補正し、光束の収差を悪化させることのない透過型光学素子、並びに当該透過型光学素子を有するレーザー発振器及びレーザー加工機に関する。
近年、レーザー発振器からのレーザーを伝搬して、対象物に照射して加工を行うレーザー加工機が様々な分野で使用されている。これらのレーザー加工機は、テーラードブランク溶接、薄板切断加工、アルミニュウム溶接、樹脂溶着、異材接合、樹脂と金属の接合、異形部品溶接等の目的で使うことができる。
図7は、従来のレーザー加工機の構造を示す模擬図である。図7に示したように、従来のレーザー加工機10は、レーザー発振器8と、レーザービームの射出窓3と、ダクト14と、反射鏡15と、集光レンズ16と、加工テーブル18とを備える。レーザー発振器8から発信されたレーザー光5は、レーザービームの射出窓3を透過し、ダクト14で覆われた伝搬光路内で、複数の反射鏡15により光路が変化される。その後に集光レンズ16で集光されて、加工テーブル18に搭載されている加工対象物17に対して加工する。
レーザービームの射出窓3は、レーザー光5に対して透過性の高い材料で製造されるが、実際は完全に透過されるのが不可能で、射出窓3で少量の光吸収が生ずる。この光吸収は、レーザー光5のエネルギーが高いほど、使用される時間が長いほど、吸収される光量も多くなる。この光吸収に従って、レーザービームの射出窓3の温度が高くなり、屈折率も変化し、レーザービームの射出窓3の形状歪み等の不良が生ずる。
このような熱レンズ効果の影響により、レーザー加工機は、そのビーム集光位置において、収差やデフォーカスを生ずる場合がある。これにより、レーザー光5の集中の度合いが落ちて加工性が低下され、又は焦点の位置がずれて切断性能が低下される。なお、レーザービームが異常な位置に極度に集中し、レーザー加工機の光学系を損害し、レーザー加工機のライフが短くなる問題がある。従って、その構造、利用方法、利用目的によって、大きな問題となる熱レンズ効果を、動的かつ正確に補正できる光学素子の開発が求められている。
特許文献1は、レーザー加工機において、レーザー発振器窓の熱レンズ作用によるレーザービーム伝送光学系の損傷を防ぎ、装置の耐久性を向上させるレーザー加工機を開示した。特許文献1において、レーザービーム加工機は、熱レンズ効果を補正するために、光路中に厚みの一様でない透過型光学素子を配置する、もしくはコリメーションミラーの形状を熱レンズ効果の補正に合わせて設計される。
特許文献2は、図7に示した冷却用ガスボンベ11を有するレーザー加工機を提案した。特許文献2に係るレーザー加工機は、透過窓材に対するガスの吹き付けの角度、流速、流量を工夫しながら、冷却を行って熱レンズ効果の発生を抑える機構と、透過窓材周辺に、レーザー光を吸収して熱レンズ効果を打ち消すような屈折率分布を生じるガスを流す機構とを備える。
特開平5―8074号公報 特許第3159640号公報
しかしながら、特許文献1に係るレーザー加工機において、熱レンズ効果がどのように発生するか、正確に予測することは大変難しくなる。なお、特許文献1に係る技術手段では、熱レンズ効果を十分に補正することができなく、光学素子の形状によってはかえって、レーザービームの収差を増やしてしまう危険性もある。また、補正用光学素子の形状のみが波面の補正に影響を与えるので、レーザー出力の変化や、温度変化といった経時変化に対応することができない。
特許文献2に係るレーザー加工機において、大掛かりなガス設備を設けることにより、コストが大変高くなり、レーザー出力の変化に応じて流速や流量を制御する必要がある。その上、窓の表面にガスを吹き付けるため、透過窓材内部において光軸方向に温度勾配を生じ、そのことにより収差の増大を招く可能性もある。
本発明は、以上のような従来の問題点に鑑みてなされたもので、発生する熱レンズ効果を、大掛かりな設備を設けることなく、動的且つ正確に補正し、光束の収差を悪化させることのない透過型光学素子、並びに当該透過型光学素子を有するレーザー発振器及びレーザー加工機を提供することにその目的がある。
本発明の第一観点において、レーザービームが入射する透過型光学素子であって、正の熱ひずみ係数を有する物質からなりウェッジ面と平面とを有する第一光学部材と、負の熱ひずみ係数を有する物質からなりウェッジ面と平面とを有する第二光学部材とを備え、第一光学部材のウェッジ面と第二光学部材のウェッジ面とを向かい合わせに配置して、第一光学部材と第二光学部材とが相対的に平面に平行に移動し、レーザービームに生じる熱レンズ効果を補正する。
本発明の第一観点によれば、第一光学部材又は第二光学部材の何れか一つを光軸に対して垂直な方向に移動させることにより、光束が透過する第一光学部材と第二光学部材の割合をリアルタイムに調整しながら、熱レンズ効果を補正することができる。
本発明の他の観点によれば、レーザー発振器であって、レーザービームを射出するレーザー光源と、レーザー光源を収納する筐体とを備え、本発明の第一観点に記載の透過光学素子がレーザービームの射出窓として筐体に取り付けられている。これにより、レーザービームの射出窓における熱レンズ効果の発生を抑え、レーザービームが異常な位置で集束することを防ぎ、光学素子を破損から守ることができる。このため、レーザー発振機の長寿命を実現することができる。また、熱レンズ効果を動的に補正することが可能なので、常に安定したビーム拡がりを持つレーザー光を射出し続けることができる。
本発明のもう一つの観点によれば、レーザー加工機であって、被加工物を載置するテーブルと、本発明の観点に係るレーザー発振器とを備え、レーザー発振器から射出されたレーザービームで被加工物を加工する。これにより、レーザービームの射出窓における熱レンズ効果の発生を抑え、レーザービームが異常な位置で集束することを防ぎ、光学素子を破損から守ることができる。このため、レーザー発振機の長寿命を実現することができる。また、熱レンズ効果の補正により、加工に用いるレーザービームスポットにデフォーカスや収差が発生することを抑え、結果としてビームスポット径を小さく保つことができ、レーザー加工機の加工性能の向上にも貢献することができる。
本発明に係る透過型光学素子によれば、大掛かりな設備を設けることなく、動的且つ正確に熱レンズ効果を補正し、光束の収差を悪化させることを防止することができる。さらに、当該透過型光学素子により、光学系中の光学部材に損害がなく、かつ安定したビーム拡がりを持つレーザービームを射出し続けられる長寿命のレーザー発振器、及び、高い加工性能を保ち続けることが可能なレーザー加工機を実現することができる。
以下、本発明に係る実施形態を添付の図面に基づいて詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるわけではない。なお、本発明において、レーザー加工機とは、テーラードブランク溶接、薄板切断加工、アルミニュウム溶接、樹脂溶着、異材接合、樹脂と金属の接合、異形部品溶接等を目的とするレーザー光を使用した加工機である。なお、本発明において、レーザー光は、Nd:YAGレーザーで、その波長は1064mmである。
<透過型光学素子>
<実施例1:第一透過型光学素子20>
図1(a)は、本実施例1に係る第一透過型光学素子20の拡大図で、図1(b)は、第一透過型光学素子20が従来のレーザー加工機の光学系に設置されている図面である。図1(a)に示したように、第一透過型光学素子20は、ウェッジ面と平面を有する第一光学部材20Aと、ウェッジ面と平面を有する第二光学部材20Bからなる。
本実施例において、第一光学部材20Aのウェッジ面の傾度は、第二光学部材20Bのウェッジ面の傾度と同じである。なお、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bとは、透過型光学部材である。図1(a)に示したように、第一透過型光学素子20は、第一光学部材20Aのウェッジ面と第二光学部材20Bのウェッジ面とをお互い向かい合わせて配置してなる。
本実施例1において、第一光学部材20Aは、合成石英を基板材とし、光の入射面と出射面には反射防止コートが設けられている。第二光学部材20Bは、蛍石を基板材とし、光の入射面と出射面には反射防止コートが施されている。
また、第一光学部材20Aを構成する合成石英は、波長1064nmにおいて、以下の数式1を満たしている。即ち、合成石英からなる第一光学部材20Aは、プラスの熱ひずみ特性を有する。
……数式1
第二光学部材20Bを構成する蛍石は、波長1064nmにおいて、以下の数式2を満たしている。即ち、蛍石からなる第二光学部材20Bは、マイナスの熱ひずみ特性を有する。
……数式2
数式1及び数式2中の各パラメータの数値は、表1に示されている。
第一透過型光学素子20にレーザー光が透過されて熱レンズ効果が生ずる場合、熱レンズ効果によって生じるレンズパワーΔΦは、第一透過型光学素子20の厚さt、上記の係数χ、光束中心と周辺部の温度差ΔTに比例し、下記の数式3の関係が成立することが知られている。
ΔΦ∞t×χ×ΔT ……数式3
このとき、温度差ΔTが第一光学部材20Aと第二光学部材20Bの吸収係数ρに比例すると仮定すると、下記の数式4が成立する。
ΔΦ∞t×χ×ρ ……数式4
また、本発明の実施例1において、第一光学部材20Aでプラスのレンズパワーが生じ、第二光学部材20Bでマイナスのレンズパワーが生じる。従って、第一光学部材20AのレンズパワーΔΦと第二光学部材20BのレンズパワーΔΦとが相同する場合、それらの熱レンズ効果を打ち消すことができる。これにより、第一透過型光学素子20で生じた熱レンズ効果を取り消すことができる。
即ち、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bの熱レンズ効果を打ち消すためには、下記の数式5が成立すればよい。
ΔΦ=-ΔΦ ……数式5
数式4から見ると、上記数式5が成立するためには、下記の数式6が成立する必要がある。即ち、下記の数式6が成立すれば、第一透過型光学素子20で生じた熱レンズ効果を打ち消すことができる。
×χ×ρ=-t×χ×ρ……数式6
第一光学部材20Aと第二光学部材20Bとを構成する材料が決まっている限り、χとρの値も決められている。従って、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bの熱レンズ効果を打ち消すためには、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bの厚さの比t/tを調節すればよい。
本実施例1において、t/t=-(χ×ρ)/(χ×ρ)@0.5と求まる。したがって、図1(a)において、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bの厚さの比であるt/tが1:2になれば、第一透過型光学素子20で生じた熱レンズ効果を打ち消すことができる。
しかしながら、例えば、反射防止膜、各光学部材の熱伝導、光学部材周辺の大気による熱伝導、長時間のレーザー照射による経時変化などが、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bとに影響を及ぼす。従って、上記厚さの比の設定だけでは、理論的に熱レンズ効果を防止することに過ぎない。以下の実施例では、実際の使用状態における様々な影響に対応できるようにした。
即ち、上記のような影響を考慮し、熱レンズ効果が発生した際の情報をリアルタイムに検出する。この検出された熱レンズ効果の情報に応じて、第一透過型光学素子20を構成する第一光学部材20Aまたは第二光学部材20Bの少なくとも一つを、光軸に対して垂直する方向に移動させる。
これにより、光束が透過する第一光学部材20Aと第二光学部材20Bの厚さの比を調整することができる。即ち、熱レンズ効果の発生状態をリアルタイムに検出し、検出された熱レンズ効果の情報に応じて、ΔΦ及びΔΦの値を変化させて、熱レンズ効果をより一層正確に補正することが可能になる。
以下、上記の構成に対して、詳しく説明する。具体的には、図1(b)に示したように、第一透過型光学素子20が従来のレーザー加工機の光学系の光路に設置されている。即ち、本実施例に係る第一透過型光学素子20は、レーザービームの射出窓3と反射鏡15との間に設けられている。これにより、レーザー発振器8から発信されたレーザー光は、レーザービームの射出窓3を透過し、第一透過型光学素子20に照射される。その後、第一透過型光学素子20を透過して、反射鏡15に照射される。
なお、図1(b)に示したように、本実施例において、第一透過型光学素子20には、第一透過型光学素子20の熱レンズ効果に関する状態をリアルタイムに検出するための検出器30と、検出器30からの情報に応じて第一透過型光学素子20を構成する第一光学部材20Aと第二光学部材20Bの何れか一つを移動させる駆動機構40とを備える。
検出器30は、第一透過型光学素子20を透過した光束が反射鏡15に照射される状態を検出することができるものであれば、特に限定はなく、従来のCCDカメラなどを使用することができる。本実施例において、検出器30は、反射鏡15と電気的に接続されて、第一透過型光学素子20の熱レンズ効果による反射鏡15での集光又は発散された光束の状態をリアルタイムに検出する。
なお、検出器30には、計算ユニット31が含まれている。計算ユニット31は、検出器30の検出結果に基づいて、反射鏡15で正常の光束を形成することに必要な第一光学部材20Aと第二光学部材20Bとの厚さの比を計算する。
なお、検出器30は、駆動機構40と電気的に接続されて、計算ユニット31の計算結果を駆動機構40に送信する。駆動機構40は、光学部材を垂直方向に移動させるものであれば、特に限定はなく、従来のステッピングモータ又はピエゾアクチュエータ等を使用することができる。
本実施例において、駆動機構40は、第一透過型光学素子20の第一光学部材20Aと電気的に接続されている。駆動機構40は、計算ユニット31の計算結果に応じて、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bとの厚さが計算結果に一致するように、第一光学部材20Aを光軸と垂直する方向に従って移動させる。これにより第一透過型光学素子20に生ずる熱レンズ効果を低減することができる。
図2(a)は、プラスの熱レンズ効果が生じた場合の模擬図で、図2(b)は、マイナスの熱レンズ効果が生じた場合の模擬図である。具体的に図2(a)と、図2(b)に基づいて説明する。
図2(a)に示したように、ΔΦの値がΔΦの値より大きくて、第一透過型光学素子20にプラスの熱レンズ効果が生じた場合、第一透過型光学素子20を透過した平行光束は、反射鏡15において集光光束になる。この場合、反射鏡15における光束の直径は、正常の直径d0から直径d1に変更されて小さくなる。
検出部30は、反射鏡15における光束の直径をリアルタイムに検出する。なお、計算ユニット31は、反射鏡15における正常な光束の直径と、実際に検出部30で検出された光束の直径と、第一透過型光学素子20から反射鏡15までの距離と、光学部材の各光学パラメータとに基づいて、反射鏡15で正常の光束を形成することに必要する第一光学部材20Aと第二光学部材20Bの厚さの比を計算する。
駆動機構40は、計算ユニット31からの計算結果に応じて、反射鏡15で正常な光束が形成する第一光学部材20Aと第二光学部材20Bとの比になるように、第一光学部材20Aを、図2(a)の点線で示したように上方に移動させる。これにより、光束の透過する第一光学部材20Aの割合が減少し、逆に光束の透過する第二光学部材20Bの割合は増加する。これにより、ΔΦの値は減少し、プラスの熱レンズ効果が低減されることになる。
その反面、図2(b)に示したように、マイナスの熱レンズ効果が発生した場合、平行光束が第一透過型光学素子20を透過した後に、反射鏡15で発散光束となる。この場合、反射鏡15における光束の直径は、正常の直径d0から直径d2に変更されて大きくなる。
この場合、検出器30は反射鏡15での光束の直径を検出し、計算ユニット31は、上と同じようにこの検出された光束の直径と、他の予めに記憶された情報とに基づいて、反射鏡15で正常な光束を形成することに必要する第一光学部材20Aと第二光学部材20Bの厚さの比を計算する。
駆動機構40は、計算ユニット31からの計算結果に応じて、反射鏡15で正常の光束が形成される第一光学部材20Aと第二光学部材20Bとの比になるように、第一光学部材20Aを、図2(b)の点線で示したように下方に移動させる。これにより、光束の透過する第一光学部材20Aの割合が増加し、逆に光束の透過する第二光学部材20Bの割合は減少する。これにより、ΔΦの値は増加し、マイナスの熱レンズ効果が低減されることになる。
また、本実施例において、駆動機構40は、第一光学部材20Aと電気的に接続されて、第一光学部材20Aを上下方向に移動させたが、第二光学部材20Bと電気的に接続されて、第二光学部材20Bを上下方向に移動させるように構成されてもよい。駆動機構40は、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bに同時に電気的に接続されて、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bを上下方向にお互いに稼働して、光束が透過する光学部材の厚さの比を調節してもよい。
このような場合、光束の直径が小さい場合、光束の中心部と外周部における第一光学部材20Aと第二光学部材20Bとの厚さの比は略同じである。しかしながら、光束の直径が大きい場合、光束の中心部と外周部において、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bとの厚さの比は、ある程度のばらつきが生ずる。
なお、本実施例において、検出器30は、反射鏡15での光束の集光又は発散により、プラス又はマイナスの熱レンズ効果であるかを判断し、反射鏡15での光束の直径により計算ユニット31で正常な光束になる光学部材の厚さの比を計算した。それに、駆動機構40は、熱レンズ効果が低減されるように、計算ユニット31の結果に基づいて、それに接続されている光学部材を移動させる。
しかしながら、これに限定されるわけではなく、下記のように変形することもできる。即ち、検出器30は、反射鏡15における面積当たりの光束のエネルギーを検出する。エネルギーが正常な光束のエネルギーと比べて大きくなると、プラスの熱レンズ効果であると判断し、小さくなるとマイナスの熱レンズ効果であると判断する。
その後、計算ユニット31は、検出されたエネルギーの差により、第一光学部材20A又は第二光学部材20Bの移動量を計算する。駆動機構40は、この計算結果に基づいて、熱レンズ効果が低減されるように、第一光学部材20A及び/又は第二光学部材20Bを移動させる。
以上の説明では、反射鏡15における光束の直径又は面積当たりのエネルギーにより光学部材を移動させた。しかしながら、面積当たりの輝度等を検出して、これに基づいて光学部材を移動させてもよい。なお、本実施例において、一組の第一光学部材20Aと第二光学部材20Bからなる第一透過型光学素子20を設置したが、二組の第一光学部材20Aと第二光学部材20Bからなる第一透過型光学素子20を設置しても良い。
その際、光束の中心部から外周部に渡って、光線の透過する光学部材の光路長の割合が第一光学部材20Aと第二光学部材20Bとで等しくなるように、二組の透過型光学素子が設置されることが望ましい。そうすることによって、透過光学素子全体としてウェッジの影響による収差を打ち消すことが可能となる。
この場合、その中の一組の第一透過型光学素子20を一体として移動させ、または二組の第一透過型光学素子20をお互いに移動させて、第一光学部材20Aと第二光学部材20Bの厚みの比を調節することもできる。
<実施例2:第二透過型光学素子60>
続いて、本発明の実施例2に係る第二透過型光学素子60について説明する。第一透過型光学素子20と異なる部分だけを説明し、相同する部分の説明を省略する。
図3(a)は、実施例2に係る第二透過型光学素子60の拡大図で、図3(b)は、第二透過型光学素子60が従来のレーザー加工機の光学系の光路に設置されている図面である。実施例2に係る第二透過型光学素子60は、第一光学素子61と第二光学素子62とからなる。即ち、二組の透過型光学素子からなる。なお、第一光学素子61は、第一光学部材61Aと第二光学部材61Bがオプティカルコンタクトによって接合されてなる。第二光学素子62は、第三光学部材62Aと第四光学部材62Bがオプティカルコンタクトによって接合されてなる。
第一光学部材61Aと第三光学部材62Aは、同じ材質で構成され、第二光学部材61Bと第四光学部材62Bは同じ材質で構成される。なお、第一光学素子61と第二光学素子62は、同じ材質から構成される第二光学部材61Bと第四光学部材62Bが隣接するように並列配置されている。もちろん、同じ材質から構成される第一光学部材61Aと第三光学部材62Aが隣接するように並列配置されでもよい。
実施例2において、第一光学部材61Aと第三光学部材62Aは、透過型光学部材であるS−PHM52(オハラ社製)からなり、第一光学部材61Aの光束の入射面及び第三光学部材62Aの光束の出射面には、反射防止コートが施されている。第一光学部材61Aと第三光学部材62Aとが隣接するように並列配置された場合、逆に第一光学部材61Aの光束の出射面及び第三光学部材62Aの光束の入射面に、反射防止コートが施されていればよい。
また、第一光学部材61Aと第三光学部材62Aを構成するS−PHM52は、波長1064nmにおいて、以下の数式7を満たす。即ち、第一光学部材61Aと第三光学部材62Aはプラスの熱ひずみ特性を有する。
……数式7
数式7における各パラメータの数値は表2に示している。
同様に、第二光学部材61Bと第四光学部材62Bとは、透過型光学部材であるS−FPL53(オハラ社製)からなり、第二光学部材61Bの光の出射面及び第四光学部材62Bの光の入射面には、反射防止コートが施されている。第一光学部材61Aと第三光学部材62Aとが隣接するように並列配置された場合、逆に第二光学部材61Bの光束の入射面及び第四光学部材62Bの光束の出射面に、反射防止コートが施されていればよい。
また、第二光学部材61B及び第四光学部材62Bを構成するS−FPL53は、波長1064nmにおいて、以下の数式8を満たす。即ち、第二光学部材61B及び第四光学部材62Bはマイナスの熱ひずみ特性を有する。
……数式8
数式8における各パラメータの数値は表2に示している。
第二透過型光学素子60で生じた熱レンズ効果を打ち消すために、プラスの熱ひずみ特性を有する第一光学部材61A及び第三光学部材62Aの厚さとマイナスの熱ひずみ特性を有する第二光学部材61B及び第四光学部材62Bの厚さの割合t/tは、t/t=-(χ×ρ)/(χ×ρ)=0.225と求まる。したがって、実施例2におけるプラスの透過部材A及びマイナスの透過部材Bの厚さの比は、光束の中心部において、t/t@1:4.4となれば、熱レンズ効果を打ち消すことができる。
実施例2において、駆動機構40は、第一光学素子61と電気的に接続させている。なお、第一光学部材61Aと第二光学部材61Bとがオプティカルコンタクトによって接合されているので、駆動機構40は第一光学部材61Aと第二光学部材61Bを同時に上下方向に移動させる。もちろん、駆動機構40は、第二光学素子62と電気的に接続されて、第二光学素子62を上下方向に移動させても良い。なお、第一光学素子61及び第二光学素子62に同時に電気的に接続されて、第一光学素子61及び第二光学素子62をお互い移動させてもよい。
本実施例2においても、実施例1と同じように、検出部30から反射鏡15での光束の状態を検出し、計算ユニット31で正常なるt/tの値を計算する。それに、駆動機構40は計算ユニット31の計算結果に基づいて、図3(b)において点線で示したように、第一光学素子61を上方向に移動させたり、下方向に移動させたりする。
本実施例2においては、実施例1で採用した合成石英や蛍石のような高価な材料でなく、比較的安価に入手可能な光学ガラスを採用し、かつ第一光学部材61Aと第二光学部材61B、及び第三光学部材62Aと第四光学部材62Bをオプティカルコンタクトによって接合することにより、本発明の低コスト化を目指している。
なお、実施例1に係る透過型光学素子を、本実施例2のように、二組を組み合わせて使用する場合において、合成石英と蛍石とをオプティカルコンタクトによって接合する必要がある。しかしながら、合成石英と蛍石との線膨張係数が大幅に異なるため、接合することができない。
従って、実施例2のように結合して光学部材を一体化した透過型光学素子の二組を組み合わせることができなく、光学部材が其々別体である透過型光学素子の二組を、金属金具などを使って組み合わせるしかない。また、構成材質の吸収係数が比較的小さいため、反射防止膜の影響等、本発明において考慮されていない外部要因の影響が相対的に大きく表われ易いと予想される。
それに対し、実施例2においては、S−PHM52とS−FPL53との線膨張係数の違いが比較的小さいため、接合が可能である。そのことにより透過型光学素子の製作コスト及び周辺部の機械保持部材の製作コストが低減される。接合は接着剤を用いることもできるが、接着剤による光の吸収が存在する可能性があるから、オプティカルコンタクトであることが、光の吸収を抑え、できるだけ熱レンズ効果の発生を抑えるという点で、より好ましい。
二組の光学素子を配置することにより、光学部材のウェッジにおいて生じた収差を打消すことができる。なお、本発明に係るレーザー光は、所定の直径を有するので、所定の直径の周辺と中心において、ウェッジ面による収差が生じる。
<実施例3:第三透過型光学素子80>
続いて、本発明の実施例3に係る第三透過型光学素子80について説明する。第一透過型光学素子20と異なる部分だけを説明し、相同する部分の説明を省略する。
図4(a)は、実施例3に係る第三透過型光学素子80の拡大図で、図4(b)は、第三透過型光学素子80が従来のレーザー加工機の光学系の光路に設置されている図面である。図4(a)及び図4(b)に示したように、第三透過型光学素子80は、第一光学素子81と第二光学素子82とからなり、レーザー加工機の光学系の光路において、光軸に対して45°になるように傾斜状に設けられている。
第一光学素子81は、第一光学部材20Aと同じものである第一光学部材81Aと、ウェッジ面と平面とを有する第二光学部材20Bと同じものである第二光学部材81Bと、光束の入射面である第一光学部材81Aの表面に形成された偏光ビームスプリッター層(PBS)81Cとを備える。当該偏光ビームスプリッター層(PBS)81Cにより、第三透過型光学素子80に対して45°付近、もしくはブリュースター角付近で入射された光の内、S偏光成分は主に反射され、P偏光成分は主に透過していく構成となっている。
第二光学素子82は、第一光学部材20Aと同じものである第三光学部材82Aと、ウェッジ面と平面とを有する第二光学部材20Bと同じものである第四光学部材82Bとを備える。本実施例において、駆動機構40は、第二光学素子82と接続されて、前と同じように、検出部30の計算ユニット31の計算結果に基づいて、第二光学素子82を傾斜方向に従って移動させる。これにより、第三透過型光学素子80に生ずる熱レンズ効果を低減することができる。検出部30の検出、計算ユニット31の計算、及び駆動機構40の駆動は、前の実施例と同じであるので、ここでその詳しい説明を省略する。
従来の場合、偏光ビームスプリッター層において、光の強度を分割する原理的な要請から、光の一部が光学素子を透過する必要があり、反射系だけで構成することができない。そのため、高エネルギーレーザ光学系等におけるビームスプリッター層では、熱レンズ効果が問題となることが多い。
しかしながら、本発明の実施例3に係る第三透過型光学素子80により、透過型光学素子に生ずる熱レンズ効果を低減することができる。さらに、第一光学素子81及び/又は第二光学素子82を平行に移動させることによって、熱レンズ効果をより正確に補正することを可能としている。即ち、従来の問題を解決することが可能である。
<レーザー発振器100>
以下、本発明に係るレーザー発振器100について説明する。図5は、本発明に係るレーザー発振器100の構造を示す概略断面図である。
図5に示したように、本発明に係るレーザー発振器100は、レーザービームを射出するレーザー光源102と、このレーザー光源102を収納する筐体101と、筐体101に取り付けられたレーザービームの射出窓103とを備える。
レーザー光源102として、Nd:YAGレーザー光を発生する光源であれば、特に限定はない。筐体101は通常のレーザー発振器用の筐体により構成することができる。なお、筐体101内には、レーザー光源102からのNd:YAGレーザー光を伝送する光学系が設けられているが、通常のものを用いることができ、ここでその説明を省略する。
本実施例に係るレーザービームの射出窓103として、二組の実施例1に係る第一透過型光学素子20を組み合わせたものである。本実施例において、駆動機構40は、その中の一組の第一透過型光学素子20と電気的に接続されて、一組の第一透過型光学素子20を一体として上下方向に同時に移動させる。
なお、筐体101は、第一透過型光学素子20が上下方向に移動する空間を提供するための収納部104が設けられている。この収納部104は、移動しようとする第一透過型光学素子20の上下位置と対応する位置に設置すればよい。なお、この収納部104は、第一透過型光学素子20の長さと同じように設けられて、熱レンズ効果を低減することができる光学部材の光路長を最大範囲内で調節することができる。
検出器30及び計算ユニット31は、前に説明した通りに、外部の反射鏡15と電気的に接続して、熱レンズ効果の状態を検出し、又は光学部材の移動量に必要する情報を計算する。この部分は前で説明されたのでここでその説明を省略する。
本実施例において、実施例1に係る第一透過型光学素子20を代表としてレーザービームの射出窓103を設けた。しかしながら、実施例2及び実施例3に係る透過型光学素子を用いることも可能である。なお、一組の第一透過型光学素子20を一体として移動したが、二組の第一透過型光学素子20をお互いに移動させても良い。
<レーザー加工機200>
以下、図6に基づいて本発明に係るレーザー加工機200に対して説明する。図6は、本発明に係るレーザー加工機200の構造を示す概略断面図である。本実施例に係るレーザー加工機200は、本発明のレーザー発振器100と、ダクト14と、反射鏡15と、集光レンズ16と、加工対象物17を搭載するための加工テーブル18とを備える。
図6に示したように、検出器30は、反射鏡15と電気的に接続されて、反射鏡15におけるレーザー光の集光又は発散された光束の状態を検出する。なお、計算ユニット31は、検出器30の検出結果に基づいて、熱レンズ効果を低減するためのレーザービームの射出窓103における各光学部材の厚みを計算する。駆動機構40は、計算ユニット31の計算結果に基づいて、レーザービームの射出窓103における光学素子を移動させる。
これにより、リアルタイムにレーザービームの射出窓103における各光学素子を移動させて、熱レンズ効果を有効に低減することができる。結果として、レーザー加工機200における光学系の破損等を有効に防止し、加工に用いるレーザービームスポットに発生するデフォーカスや収差を抑えることが可能となる。
レーザー加工機200において、レーザービームの射出窓103の構成素子として、本発明の範囲内で任意に変更することができる。
(a)は、実施例1に係る第一透過型光学素子20の拡大図で、(b)は、第一透過型光学素子20が従来のレーザー加工機の光学系の光路に設置されている図面である。 (a)は、プラスの熱レンズ効果が生ずる場合の模擬図で、(b)は、マイナスの熱レンズ効果が生ずる場合の模擬図である。 (a)は、実施例2に係る第二透過型光学素子60の拡大図で、(b)は、第二透過型光学素子60が従来のレーザー加工機の光学系の光路に設置されている図面である。 (a)は、実施例3に係る第三透過型光学素子80の拡大図で、(b)は、第三透過型光学素子80が従来のレーザー加工機の光学系の光路に設置されている図面である。 本発明に係るレーザー発振器100の構造を示す概略断面図である。 本発明に係るレーザー加工機200の構造を示す概略断面図である。 従来のレーザー加工機の構造を示す模擬図である。
符号の説明
3 … 射出窓
5 … レーザー光
8 … レーザー発振器
10 … レーザー加工機
11 … 冷却用ガスボンベ
14 … ダクト
15 … 反射鏡
16 … 集光レンズ
17 … 加工対象物
18 … 加工テーブル
20 … 第一透過型光学素子
20A … 第一光学部材
20B … ウェッジ面と平面を有する第二光学部材
30 … 検出器
31 … 計算ユニット
40 … 駆動機構
60 … 第二透過型光学素子
61 … 第一光学素子
62 … 第二光学素子
61A … 第一光学部材
61B … 第二光学部材
62A … 第三光学部
62B … 第四光学部材
80 … 第三透過型光学素子
81 … 第一光学素子
81A … 第一光学部材
81B … 第二光学部材
81C … 偏光ビームスプリッター層(PBS)
82 … 第二光学素子
82A … 第三光学部材
82B … 第四光学部材
100 … レーザー発振器
101 … 筐体
102 … レーザー光源
103 … レーザービームの射出窓
200 … レーザー加工機

Claims (10)

  1. レーザービームが入射する透過型光学素子であって、
    正の熱ひずみ係数を有する物質からなりウェッジ面と平面とを有する第1光学部材と、
    負の熱ひずみ係数を有する物質からなりウェッジ面と平面とを有する第2光学部材と、を備え、
    前記第1光学部材のウェッジ面と前記第2光学部材のウェッジ面とを向かい合わせに配置して、前記第1光学部材と前記第2光学部材とが相対的に前記平面に平行に移動し、前記レーザービームに生じる熱レンズ効果を補正することを特徴とする透過型光学素子。
  2. 前記熱レンズ効果の状態を検出する検出器と、
    前記検出器による検出結果に基づいて、前記第1光学部材及び前記第2光学部材を相対的に移動させる駆動部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の透過型光学素子。
  3. 前記第1光学部材及び前記第2光学部材がそれぞれ二対用意され、
    前記一方の前記第1光学部材及び前記第2光学部材と、他方の第1光学部材及び前記第2光学部材とが相対的に前記平面に平行に移動して、前記二対の前記第1光学部材及び前記第2光学部材を透過する前記レーザービームの光路長を調整することを特徴とする請求項1に記載の透過型光学素子。
  4. 前記熱レンズ効果の状態を検出する検出器と、
    前記検出器による検出結果に基づいて、前記一方の第1光学部材及び前記第2光学部材と他方の第1光学部材及び前記第2光学部材とを相対的に移動させる駆動部と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の透過型光学素子。
  5. 前記レーザービームは所定のビーム径を有しており、前記所定のビーム径において前記ウェッジ面によって発生した収差を打ち消すように二対の光学部材が配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の透過型光学素子。
  6. 前記第1光学部材及び前記第2光学部材のうち一方が前記レーザービームの入射面側に配置され、前記入射面に反射膜が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の透過光学素子。
  7. 前記第1光学部材及び前記第2光学部材がオプティカル・コンタクトされていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の透過光学素子。
  8. 前記第1光学部材の正の熱ひずみ係数χは、
    の条件を満たし、
    前記第2光学部材の負の熱ひずみ係数χは、
    の条件を満たし、
    なお、(dn/dT)は前記光学部材の屈折率の温度依存係数、nは屈折率、αは線膨張係数を示すことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の透過光学素子。
  9. 前記レーザービームを射出するレーザー光源と、
    前記レーザー光源を収納する筐体と、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の透過光学素子を前記レーザービームの射出窓として前記筐体に取り付けられたことを特徴とするレーザー発振器。
  10. 被加工物を載置するテーブルと、
    請求項9に記載のレーザー発振器と、を備え、
    前記レーザー発振器から射出されたレーザービームで前記被加工物を加工することを特徴とするレーザー加工機。

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