JP2010096440A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油分離器の外形を小さくして冷凍装置のコンパクト化を図るとともに、圧縮機の長期使用においても能力低下を招くことのないヒートポンプ装置を提供すること。
【解決手段】潤滑油を封入した密閉容器内の圧縮機構部で圧縮した冷媒を前記密閉容器に設けた吐出口から前記密閉容器外へと吐出する圧縮機21、放熱器23、減圧手段24、蒸発器25から形成するヒートポンプ回路と、前記ヒートポンプ回路中の冷媒から前記潤滑油を分離する油分離器27と、前記油分離器27で分離した前記潤滑油を前記圧縮機21の吸入側へ戻す油送部30とを備え、前記油送部30に前記潤滑油を吸脱着する油吸着材31を配設したことを特徴とするもので、油分離器27内に溜まった潤滑油を、油吸着材31の吸着力で圧縮機21内に戻すことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、油分離器を用いて冷媒と潤滑油とを分離するもので、この油分離器から圧縮機へと潤滑油を戻す返油構造に特徴をもつ冷凍装置に関するものである。
従来のこの種の冷凍装置について、図4を用いて説明する。
図4に示した冷凍装置の主要な構成要素は、圧縮機1、油分離器2、放熱器3、減圧手段4、及び蒸発器5から成り、これらの構成要素を各配管11〜14にて接続している。
なお、15は油戻し管で、圧縮機1の吐出口8は、吐出配管11を介して油分離器2に接続してある。そして、油分離器2は、配管12を介して放熱器3の入口に接続している。放熱器3の出口には、配管13が接続してあり、減圧手段4を介して蒸発器5の入口に接続している。さらに、蒸発器5の出口は、吸入配管14を介して圧縮機1の吸入口9に接続している。
なお、油分離器2の戻し口2bは、図に示すように、油戻し管15を介して吸入配管14に接続している。また、圧縮機1内の底部には、シリンダの摩擦面や軸受部(図示せず)の損傷を防止することを目的として、潤滑油1aが封入してある。
以下に、前述の冷凍装置の動作について説明する。
まず、圧縮機1の吐出口8から吐出された冷媒は、吐出配管11を介して油分離器2に流入する。油分離器2内には油分離部2aが設けてあり、油分離器2に流入した冷媒は、この油分離部2aを通過するときに冷媒と潤滑油とに分離される。冷媒から取り除かれた潤滑油は、油分離器2の底部に溜められる。
そして、一定量以上の潤滑油が蓄積されると、図示省略のフロート弁が開放され、戻し口2bに取り付けた油戻し管15を通じて吸入配管14を経由して、潤滑油は圧縮機1へと戻される。
一方、油分離器2を通った高温高圧の冷媒は、放熱器3で放熱して低温高圧の冷媒となり、配管13を介して減圧手段4に達する。その後、冷媒は、減圧手段4で減圧され、低温低圧の冷媒となって蒸発器5へと流入する。
蒸発器5に流入した冷媒は、この蒸発器5を通過する過程で蒸発し、蒸発潜熱を空気等の外部流体から奪うことで、周辺部に存在する空気等の冷却を行う。蒸発器5を経た冷媒は、吸入配管14から吸入口9を経由して圧縮機1に吸入され、再び圧縮される。
このように、従来の冷凍装置によれば、油分離器2において、圧縮機1より吐出した冷媒から、効果的に潤滑油を取り除くことができるので、圧縮機1内部に潤滑油を封入した場合でも、この潤滑油が油分離器2よりも下流側の配管12、13及び放熱器3、減圧手段4、蒸発器5等の構成要素の内面に付着するようなことはなく、この付着を原因とした圧力損失の問題を回避している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−55488号公報
しかしながら、上記従来の構成では、油分離器2に溜まった潤滑油を圧縮機1に戻す際に、油分離器2内に設置されたフロート弁(図示せず)を必要とするため、油分離器2の外形寸法が大きくなるという課題を有していた。
また、圧縮機1の長期使用により発生したスラッジが、フロート弁の弁体に付着するため、フロート弁が全閉できなくなり、油分離器2に潤滑油が溜まっていない場合でも高圧側の冷媒が低圧側へ漏れるという現象を引き起こしていた。
その結果、冷凍装置内の冷媒循環量が低下することになり、冷凍装置の能力低下を招くという課題があった。
本発明は、油分離器内に溜まった潤滑油を、吸着材の吸着力により圧縮機内に戻すことで、フロート弁を用いることなく潤滑油を圧縮機へ返油するものであり、油分離器の外形を小さくして冷凍装置のコンパクト化を図るとともに、圧縮機の長期使用においても能力低下を招くことのないヒートポンプ装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明のヒートポンプ装置は、潤滑油を封入した密閉容器内の圧縮機構部で圧縮した冷媒を前記密閉容器に設けた吐出口から前記密閉容器外へと吐出する圧縮機、放熱器、減圧手段、蒸発器から形成するヒートポンプ回路と、前記ヒートポンプ回路中の冷媒から前記潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器内で分離した前記潤滑油を前記圧縮機の吸入側へ戻す油送部とを備え、前記油送部に前記潤滑油を吸脱着する油吸着材を配設したことを特徴とするもので、油分離器内に溜まった潤滑油を、吸着材の吸着力で圧縮機内に戻すことができる。
本発明によれば、油分離器の外形を小さくして冷凍装置のコンパクト化を図るとともに、圧縮機の長期使用においても能力低下を招くことのないヒートポンプ装置を提供できる。
第1の発明は、潤滑油を封入した密閉容器内の圧縮機構部で圧縮した冷媒を前記密閉容器に設けた吐出口から前記密閉容器外へと吐出する圧縮機、放熱器、減圧手段、蒸発器から形成するヒートポンプ回路と、前記ヒートポンプ回路中の冷媒から前記潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器内で分離した前記潤滑油を前記圧縮機の吸入側へ戻す油送部とを備え、前記油送部に前記潤滑油を吸脱着する油吸着材を配設したことを特徴とするヒートポンプ装置で、油分離器内に溜まった潤滑油を、吸着材の吸着力で圧縮機内に戻すことができるので、フロート弁を用いることなく、潤滑油を圧縮機へと返油することが可能となる。
そのため、油分離器の外形を小さくすることが可能となり、冷凍装置のコンパクト化を図ることができるとともに、この圧縮機を長期使用する場合に生じていたスラッジ発生に起因する冷媒能力の低下を招かないヒートポンプ装置を提供できる。また、熱交換器には、ほとんど潤滑油が流れないため、潤滑油による伝熱性能の劣化が起こることなく、熱交換器性能を高く維持して、高性能なヒートポンプ運転が可能となる。
第2の発明は、油分離器を、圧縮機と放熱器との間に設けたことを特徴とするもので、油分離器の外形を小さくしてヒートポンプ装置のコンパクト化を図ることが可能となり、圧縮機を長期使用した場合においても能力低下を招かないヒートポンプ装置を提供するこ
とができる。
第3の発明は、油分離器を、放熱器と減圧手段との間に設けたことを特徴とするもので、油分離器内に入る潤滑油を含んだ冷媒の速度が遅くなり、潤滑油を容易に分離できると共に、溜まった潤滑油を、吸着材の吸着力で圧縮機内に確実に戻すことができる。また、油分離器で放熱があったとしても、ヒートポンプの能力が減少することなく、能力を維持したまま、潤滑油を圧縮機へと戻すことができる。
第4の発明は、油分離器を、減圧手段と蒸発器との間に設けたことを特徴するもので、油分離器内に入る潤滑油を含んだ冷媒の速度が遅くなり、潤滑油を容易に分離できると共に、溜まった潤滑油を、吸着材の吸着力で圧縮機内に確実に戻すことができる。また、油分離器で放熱があったとしても、ヒートポンプの能力が減少することなく、能力を維持したまま、潤滑油を圧縮機へと戻すことができる。
第5の発明は、蒸発器を上流側蒸発器と下流側蒸発器に直列に分割し、前記油分離器を、前記上流側蒸発器と下流側蒸発器の途中の配管に設けたもので、冷媒と潤滑油が分離して流れやすい蒸発器において、油分離が容易となり、確実に圧縮機に返油することができる。
第6の発明は、油分離器は、二重管構造とし、二重管の内管と外管の間に油吸着材を設けたことを特徴とするもので、油分離器の構成を非常に簡単にでき、また、配管内面の外側を流れやすい潤滑油を、吸着剤に吸着して圧縮機へと戻すことが可能となり、フロート弁などを用いずに潤滑油を確実に圧縮機へ戻すことができる。
第7の発明は、冷媒は、炭酸ガスであることを特徴とするもので、特にヒートポンプで高温の空気や湯を生成する場合に、高効率な運転が可能である。
第8の発明は、潤滑油として、炭酸ガス冷媒と相溶し難い油を用いたことを特徴とするもので、特にヒートポンプで高温の空気や湯を生成する場合に、高効率な運転が可能であり、また、潤滑油が二酸化炭素に溶けにくいことで、放熱器や蒸発器の管内部を流れる潤滑油による放熱器や蒸発器での伝熱性能を阻害することを防止できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ装置について、図面を用いて説明する。
まず、図1は、本発明の実施の形態1に示す冷凍装置の回路図である。
図1に示すように、圧縮機21、油分離器22、放熱器23、減圧手段24、及び蒸発器25を配管で直列に接続してヒートポンプ回路を形成している。そして、冷媒として、二酸化炭素(CO)を冷媒として、また、潤滑油として炭酸ガス冷媒と相溶し難い油であるPAG(ポリアルキレングリコール)を使用している。
圧縮機21の吐出口26は、配管を介して油分離器27に接続している。油分離器27は、内部にメッシュフィルター等の油分離部27aが設けられ、ここで冷媒と潤滑油が分離される。そして、油分離器27は、配管を介して放熱器23の入口に接続している。
放熱器23の出口は、減圧手段24を介して蒸発器25の入口に接続している。
さらに、蒸発器25の出口は、吸入配管28を介して圧縮機21の吸入口29に接続している。なお、油分離器27の油戻し口27bは、油戻し配管30(内部に油吸着材31を封入)を介して吸入配管28に接続している。
また、圧縮機21内の底部には、シリンダの摩擦面や軸受部(図示せず)の損傷を防止することを目的として、潤滑油21aが封入してある。
以下に前述のヒートポンプ装置の動作について説明する。
圧縮機21内部の圧縮機構部(図示せず)で圧縮された冷媒は、吐出口26から油分離器27へと流れ出る。そして、冷媒は、油分離器27内の油分離部27aを通過するときに冷媒と潤滑油とに分離される。そして、油分離器27内の潤滑油は、自重で油分離器27内の内壁を伝って落下し、やがて油分離器27の底部に達する。
一方、油分離部27aで潤滑油が分離された冷媒は、配管を介して放熱器23に流入し、ここで水や空気などの放熱源に放熱して、温度が低下する。さらに、減圧手段24で低圧まで減圧された冷媒は、蒸発器25に流入し、ここで空気などの吸熱源より熱を奪い、自らは蒸発して気化し、配管28へと流れる。
また、一方、油分離器27の底部に達した潤滑油は、油戻し口27bより油戻し配管30に流入するが、油戻し配管30内部には油吸着材が封入されているため、その吸着力(毛管現象)により油戻し配管30内部を流れ、やがて油戻し配管30より流出し、配管28を流れる冷媒と合流して圧縮機21の吸入口29に流入し、再び圧縮機21によりヒートポンプサイクルを循環する。
ここにおいては、油戻し配管30には油吸着材を封入しているため、適当な量の潤滑油のみが油戻し配管30を通過して再び圧縮機21に帰還する構成となっており、従来のようにフロート弁などを用いずに、簡単かつ確実に圧縮機21への返油を行うことができる。
従って、油分離器27の外形を小さくしてヒートポンプ装置のコンパクト化を図ることが可能となり、圧縮機を長期使用した場合においても能力低下を招かないヒートポンプ装置を提供することができる。
また、放熱器23や蒸発器25は、ほとんど潤滑油が流れないため、潤滑油による伝熱性能の劣化が起こることなく、熱交換器性能を高く維持して、高性能なヒートポンプ運転が可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2におけるヒートポンプ装置について、図面を用いて説明する。
図2は、本発明の実施の形態2に示すヒートポンプ装置の回路図である。なお、実施の形態1で示した各部品と同じ機能を持つものは同一の番号を付しており、その説明は省略する。
図2に示すように、本実施の形態においては、油分離器40を放熱器23と減圧手段24の間に設けている。そして、冷媒として、二酸化炭素(CO)を冷媒として、また、
潤滑油として炭酸ガス冷媒と相溶し難い油であるPAG(ポリアルキレングリコール)を使用している。
なお、油分離器40は、内部にメッシュフィルター等の油分離部40aが設けられ、ここで冷媒と潤滑油が分離される。また、油分離器40の油戻し口40bは、油吸着材41を封入した配管42を介して吸入配管28に接続している。
以下に前述のヒートポンプ装置の動作について説明する。
圧縮機21内部の圧縮機構部(図示せず)で圧縮された冷媒は、放熱器23に流入し、ここで水や空気などの放熱源に放熱して、温度が低下する。温度が低下して密度が大きくなり速度が遅くなった冷媒は、油分離器40へと流れ出る。そして、冷媒は、油分離器40内の油分離部40aを通過するときに冷媒と潤滑油とに分離される。
ここにおいては、油分離器に流入した冷媒は速度が遅いため、分離部40aにおいて容易に冷媒と潤滑油に分離することができる。そして、油分離器40内の潤滑油は、自重で油分離器40内の内壁を伝って落下し、やがて油分離器40の底部に達する。
そして、油分離部40aで潤滑油が分離された冷媒は、配管を介して減圧手段24に流入し、低圧まで減圧された冷媒は、蒸発器25に流入し、ここで空気などの吸熱源より熱を奪い、自らは蒸発して気化し、配管28へと流れる。
また、一方、油分離器40の底部に達した潤滑油は油戻し口40bより配管42に流入するが、配管42内部には油吸着材41が封入されているため、その吸着力(毛管現象)により配管42内部を流れ、やがて配管42より流出し、配管28を流れる冷媒と合流して圧縮機21の吸入口29に流入し、再び圧縮機21によりヒートポンプサイクルを循環する。
ここにおいては、配管42には油吸着材を封入しているため、適当な量の潤滑油のみが配管42を通過して再び圧縮機21に帰還する構成となっており、従来のようにフロート弁などを用いずに、簡単かつ確実に圧縮機21への返油を行うことができる。
従って、油分離器40の外形を小さくしてヒートポンプ装置のコンパクト化を図ることが可能となり、圧縮機を長期使用した場合においても能力低下を招かないヒートポンプ装置を提供することができる。
また、放熱器23や蒸発器25は、ほとんど潤滑油が流れないため、潤滑油による伝熱性能の劣化が起こることなく、熱交換器性能を高く維持して、高性能なヒートポンプ運転が可能となる。
なお、本実施の形態においては、油分離器40を放熱器23と減圧手段24の間に設けているが、油分離器40を減圧手段24と蒸発器25との間に設けても、温度が低下して密度が大きくなり、冷媒の速度が遅くなっているため、同様の効果を奏する。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3におけるヒートポンプ装置について、図面を用いて説明する。
図3は、本発明の実施の形態3に示すヒートポンプ装置の回路図である。なお、実施の形態1および2で示した各部品と同じ機能を持つものは同一の番号を付しており、その説
明は省略する。
図3に示すように、本実施の形態においては、蒸発器を上流側蒸発器40aと下流側蒸発器40bに分割し、その間に油分離器41を設けている。
油分離器41は、図に示すように外管42と内管43の二重管より構成され、外管42と内管43の間に油吸着材44が封入されている。また。油吸着材44の出口(下流側出口)は配管46を介して吸入配管28に接続され、内管の出口(下流側)は、配管45を介して下流側蒸発器40bに接続されている。
そして、冷媒として、二酸化炭素(CO)を冷媒として、また、潤滑油として炭酸ガス冷媒と相溶し難い油であるPAG(ポリアルキレングリコール)を使用している。
以下に前述のヒートポンプ装置の動作について説明する。
圧縮機21内部の圧縮機構部(図示せず)で圧縮された冷媒は、放熱器23に流入し、ここで水や空気などの放熱源に放熱して、温度が低下する。温度が低下した冷媒は減圧手段24で低圧まで減圧され、上流側蒸発器40aに流入し、ここで一部の冷媒が空気などの熱源より吸熱して蒸発する。さらに二重管42へと流入するが、ここにおいては、PAGオイルが二酸化炭素に溶けにくいため、冷媒は主に内部を流れ、潤滑油は主に配管の内壁面に付着して流れる。その結果、二重管の内管43は主に気液二相の冷媒が流れ、そのまま配管45を介して下流側蒸発器40bに流入し、ここで気液二相の残りの液成分が蒸発し、吸入配管28へと流れる。
一方、配管の内壁面に付着して流れた潤滑油は、外管42と内管43の間の油吸着材44の吸着力(毛管現象)により吸着され、やがて配管46より流出し、下流側蒸発器40bより出た冷媒と合流して、吸入配管28を介して圧縮機21の吸入口29に流入し、再び圧縮機21によりヒートポンプサイクルを循環する。
ここにおいては、二重管という簡単な構成で油分離が可能となり、また、下流側蒸発器40bは、ほとんど潤滑油が流れないため、潤滑油による伝熱性能の劣化が起こることなく、蒸発器性能を高く維持して、高性能なヒートポンプ運転が可能となる。また、適当な量の潤滑油のみが配管46を通過して再び圧縮機21に帰還する構成となっており、従来のようにフロート弁などを用いずに、簡単かつ確実に圧縮機21への返油を行うことができる。
従って、油分離器42の外形を小さくしてヒートポンプ装置のコンパクト化を図ることが可能となり、圧縮機を長期使用した場合においても能力低下を招かないヒートポンプ装置を提供することができる。
なお、この二重管構成の油分離器は、本実施の形態における、蒸発器を上流側蒸発器40aと下流側蒸発器40bに分割し、その間に設けた場合のみに限定されるものではなく、実施の形態1、実施の形態2の配設位置においても適用できるものである。
本発明のヒートポンプ装置は、住宅用空調装置、ビル用空調装置や車両用の空調装置、或いはヒートポンプ給湯機として利用できる他、冷凍冷蔵庫、ショーケースや自動販売機などの冷凍機としても利用可能である。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ装置の回路図 本発明の実施の形態2におけるヒートポンプ装置の回路図 本発明の実施の形態3におけるヒートポンプ装置の回路図 従来のヒートポンプ装置の回路図
符号の説明
21 圧縮機
23 放熱器
24 減圧手段
25 蒸発器
27 油分離器
27a 油分離部
30 油戻し配管
31 油吸着材

Claims (8)

  1. 潤滑油を封入した密閉容器内の圧縮機構部で圧縮した冷媒を前記密閉容器に設けた吐出口から前記密閉容器外へと吐出する圧縮機、放熱器、減圧手段、蒸発器から形成するヒートポンプ回路と、前記ヒートポンプ回路中の冷媒から前記潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離した前記潤滑油を前記圧縮機の吸入側へ戻す油送部とを備え、前記油送部に前記潤滑油を吸脱着する油吸着材を配設したことを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 油分離器を、圧縮機と放熱器との間に設けたことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  3. 油分離器を、放熱器と減圧手段との間に設けたことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  4. 油分離器を、減圧手段と蒸発器との間に設けたことを特徴する請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  5. 蒸発器を上流側蒸発器と下流側蒸発器に直列に分割し、油分離器を、前記上流側蒸発器と下流側蒸発器との間に設けたことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  6. 油分離器は、二重管構造とし、二重管の内管と外管の間に油吸着材を設けたことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  7. 冷媒は、炭酸ガスであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  8. 潤滑油として、炭酸ガス冷媒と相溶し難い油を用いたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
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