JP2010094498A - 放射線画像検出器の撮像面の設置誤差検出方法および装置並びに画像補正方法および装置 - Google Patents

放射線画像検出器の撮像面の設置誤差検出方法および装置並びに画像補正方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】放射線画像検出器の撮像面の設置誤差を簡単に検出する。
【解決手段】放射線104の照射を受けてその照射量に応じた電荷を蓄積する画素部を2次元マトリクス状に配置してなる撮像面102を有する放射線画像検出器Dであって、所定の移動軸Hに沿って移動して位置を変える毎に同一被写体を透過した放射線104の照射を受けるように使用される放射線画像検出器Dにおける、2次元マトリクスの移動軸Hに対する傾きを検出する。そのために放射線画像検出器Dに対して、各回の放射線照射で共通のマーカーM1、M2が撮像されるように、前記移動により位置を変えて2回の放射線照射を行う。各回の放射線照射後に読取操作を行ってマーカーM1、M2の放射線画像情報を示す画像データを得、それらの画像データが各々示すマーカー像の位置関係に基づいて、前記傾きを検出する。
【選択図】図10

Description

本発明は、放射線画像検出器に放射線画像情報を記録する際に生じている、該検出器の撮像面の傾きや変位を検出する方法、およびその方法を実施する装置に関するものである。
また本発明は、そのような放射線画像検出器を利用して得られた被写体の放射線画像を示す画像データに、該画像データから被写体像を合成したときに生じる画像つなぎ目のズレを解消する補正を施す方法、およびその方法を実施する装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されているように、画像情報を有する放射線の照射を受けてその照射量に応じた電荷を蓄積する画素部を2次元マトリクス状に配置してなる撮像面を有し、読取操作により前記画像情報を示す画像データを出力するパネル状の放射線画像検出器が実用に供されている。なお一般に上記画素部は、放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層と、該電荷発生層に電圧を印加するための電圧印加電極と、前記電荷発生層において発生した電荷を収集する電荷収集電極と、該電荷収集電極によって収集された電荷を読み出すためのスイッチング素子とからなるもので、それらは、例えばTFT(薄膜トランジスタ)アクティブマトリクスアレイを用いて構成される。
上述のようなパネル状の放射線画像検出器は一般に四辺形、つまり長方形や正方形に形成され、被写体を透過した放射線を照射することにより、その被写体の透過放射線画像情報を記録するために広く適用されている。そしてこの四辺形に形成された放射線画像検出器は、例えば人体等の被写体の全脊椎のような長い部分を示す長尺画像を記録するために、所定の移動軸に沿って移動して、位置を変える毎に同一被写体を透過した放射線の照射を受けるように使用されることもある。
パネル状の放射線画像検出器をそのように利用する際には、各回の放射線照射(放射線画像の記録)毎に読取操作がなされて、各回の読取操作毎に放射線画像を示す画像データが取得される。そして、後にそれらの画像データを合成することにより、被写体の長い部分を示す画像データが得られるようになる。なお、このようにして長尺の放射線画像を示す画像データを得る方法については、例えば特許文献2に、燐光スクリーンを含むカセッテを用いる場合を例にした記載が有る。
特開2006−156555号公報 特開平11−244270号公報
ところで、上記のようにして放射線画像を合成する場合は、パネル状の放射線画像検出器の撮像面の傾きのために、合成画像のつなぎ目にズレが生じることがある。この問題を起こす「撮像面の傾き」には何種類かのものがあり、以下、それらの点について図10および図11を参照して詳しく説明する。
まず図10の(a)は放射線画像を記録(撮像)する系を側面から見た状態を概略的に示しており、図中100は放射線源、101は四辺形パネル状の放射線画像検出器Dの移動をガイドするスタンド、102は放射線画像検出器D内の撮像面を示している。またこの例においては、問題を分かりやすく説明するために、被写体として格子103を記録するものとする。つまり、放射線源100から発せられて格子103を透過した放射線104が、放射線画像検出器Dの撮像面102に照射されるものとする。
この場合、四辺形パネル状の放射線画像検出器Dは、パネル表面およびパネル一辺がスタンド101の延びる方向(矢印H方向)と平行になる向きにセットされ、矢印H方向に移動される。つまりこの場合は、矢印H方向が移動軸となる。そしてその移動の前後において静止した状態の放射線画像検出器Dに、格子103を透過した放射線104が照射され、1回目、2回目の放射線画像撮像がなされる。
ここで一つの問題として、放射線画像検出器Dの組立誤差等のために、パネル表面に対して撮像面102が(つまりは、撮像面を構成する画素部の2次元マトリクスが)、角度α傾いていることがあり、そうであると、1回目、2回目の放射線照射で撮像された格子103の放射線画像はそれぞれ、同図の(b)、(c)に示すようなものとなってしまう。つまり、1回目の記録画像の下縁部近傍部分と、2回目の記録画像の上縁部近傍部分とで両画像をつなぎ合わせようとすると、それらの部分における被写体の横方向長さが異なって、つなぎ目にズレが発生してしまう。
なおこの場合、放射線画像検出器Dは上述のようにセットされるので、撮像面102のパネル表面に対する傾き角αは、すなわち上記2次元マトリクスの移動軸Hに対する傾き角となる。
次に図11を参照して、別の問題について説明する。この図11の(a)は放射線画像を記録(撮像)する系を正面から見た状態を概略的に示しており、図中の101、102、103はそれぞれ、図10におけるのと同様のスタンド、撮像面、格子である。この場合、放射線源は図示を省いてあるが、紙面に直角な照射軸に沿って放射線を照射するように配置される。
この場合も四辺形パネル状の放射線画像検出器Dは、図10に示した場合と同様にセットされた上で矢印H方向に移動され、その移動の前後の静止状態下でそれぞれ放射線照射を受けて、1回目、2回目の放射線画像撮像に供される。
ここで別の問題として、放射線画像検出器Dの組立誤差等のために、パネル表面に平行な面(紙面に平行な面)内において、画素部の2次元マトリクスがパネル一辺に対して角度γ傾いていることがある。なお同図では一部の画素部をGで示してある。そうであると、1回目、2回目の放射線照射で撮像された格子103の放射線画像はそれぞれ、同図の(b)、(c)に示すようなものとなってしまう。つまり、1回目の記録画像の下縁部近傍部分と、2回目の記録画像の上縁部近傍部分とで両画像をつなぎ合わせようとすると、つなぎ目に断層ズレのようなズレが発生してしまう。
なおこの場合も、放射線画像検出器Dは図10に示した場合と同様にセットされるので、上記2次元マトリクスのパネル一辺に対する傾き角γは、すなわち移動軸Hに対する傾き角となる。
上に述べた合成画像間のつなぎ目のズレは、放射線画像検出器Dのサイズが40cm×40cm、放射線源から撮像面までの距離(SID)が180cmの場合を例に取ると、上記傾き角αが0.31°のとき画像端で約0.5mm、上記傾き角γが0.07°のとき画像端で約0.5mmと、かなり顕著に生じるものである。
以上は、四辺形パネル状の放射線画像検出器がその表面および一辺に平行な移動軸に正確に沿って移動するものとし、そのような放射線画像検出器の中で画素部の2次元マトリクスが傾いている場合の問題について説明した。しかし、放射線画像検出器の中で画素部の2次元マトリクスが傾いていない場合、つまりこのマトリクスが四辺形パネル状の放射線画像検出器の表面および一辺に平行に形成されている場合でも、その放射線画像検出器自体が検出器移動軸に対して傾いて配設されていれば、当然、上に述べたのと同様の問題が生じる。このように放射線画像検出器自体が傾いて、上記2次元マトリクスが傾き角α、γで検出器移動軸に対して傾いているときの状態を、それぞれ図12、図13に示す。
また上では、マトリクスの傾きが、放射線画像検出器の移動がなされても不変の場合について説明したが、放射線画像検出器がその移動に伴って次第に傾いてしまうような場合は、マトリクスの傾きが放射線画像検出器の移動に伴って変化することになるが、その場合も同様の問題が発生することになる。図14は、そのような状況を概略的に示すものであり、同図の(a)は放射線画像を記録(撮像)する系を正面から見た状態を概略的に示している。また図中の101、102、103はそれぞれ、図10におけるのと同様のスタンド、撮像面、格子である(以下の図13、14においても同様)。この場合も、放射線源は図示を省いてあるが、紙面に直角な照射軸に沿って放射線を照射するように配置される。
なおこの場合は、放射線画像検出器の移動に伴ってマトリクスの傾きが発生するとともに、横方向に変位することにもなる。このような現象は、例えば放射線画像検出器の移動を案内するガイド機構の精度が低い、あるいはその機構を構成する例えばガイドロッドとそれに沿って摺動する案内部材との間の隙間が比較的大きく設定されている等の要因から発生する。
このとき、1回目、2回目の放射線照射で撮像された格子103の放射線画像はそれぞれ、同図の(b)、(c)に示すようなものとなる。そこでこの場合も、1回目の記録画像の下縁部近傍部分と、2回目の記録画像の上縁部近傍部分とで両画像をつなぎ合わせようとすると、画像のつなぎ目に断層ズレのようなズレが発生してしまう。
さらに、上述したように画像のつなぎ目にズレが生じる問題は、画素部のマトリクスの傾きだけでなく、該マトリクスが、放射線照射時に所定位置から変位している場合にも発生する。以下、この変位について詳しく説明する。
図15は、この変位が発生するときの状況を概略的に示すものである。同図の(a)は放射線画像を記録(撮像)する系を側方から見た状態を概略的に示しており、図中の100は放射線源である。合成する画像を撮像する場合、1回目、2回目の放射線照射のとき放射線画像検出器Dは、本来、互いに移動軸H方向にある程度オーバーラップするような所定位置に配置される。しかし、例えば放射線画像検出器Dの移動機構に経年変化が生じていたりすると、各回の放射線照射のとき放射線画像検出器Dが所定位置から移動軸Hと平行な方向に変位してしまうことがある。図15では、2回目の放射線照射のとき放射線画像検出器Dが、所定位置から下方に長さΔy変位している例を示している。
このとき、1回目、2回目の放射線照射で撮像された格子103の放射線画像はそれぞれ、同図の(b)、(c)に示すようなものとなる。この場合は、1回目撮像の画像の図中yで示す位置と、2回目撮像の画像の上端とが一致するものとして画像合成がなされるが、実際は2回目撮像の画像の上端が長さΔy変位しているために、画像のつなぎ目にズレが生じてしまう。
さらに上述のような変位は、移動軸Hと平行な方向だけでなく、移動軸Hと直交する方向に発生することもある。図16は、そのような変位が発生するときの状況を概略的に示すものである。同図の(a)は放射線画像を記録(撮像)する系を正面から見た状態を概略的に示している。放射線源は図示を省いてあるが、紙面に直角な照射軸に沿って放射線を照射するように配置される。
合成する画像を撮像する場合、1回目、2回目の放射線照射のとき放射線画像検出器Dは、本来、移動軸Hに直交する方向においては互いに揃った所定位置に配置される。しかし、例えば放射線画像検出器Dの移動機構に経年変化が生じていたり、あるいは図示するようにスタンド101が(より詳しくは放射線画像検出器Dの移動を案内するレールが)曲がっていたりすると、放射線照射のとき放射線画像検出器Dが上記所定位置から移動軸Hと直交する方向に変位してしまうことがある。図16では、2回目の放射線照射のとき放射線画像検出器Dが、所定位置から右側に長さΔx変位している例を示している。
このとき、1回目、2回目の放射線照射で撮像された格子103の放射線画像はそれぞれ、同図の(b)、(c)に示すようなものとなる。この場合、1回目撮像の画像と2回目撮像の画像とが互いに左右方向に、つまり移動軸Hと直交する方向に一致しているものとして画像合成がなされるが、実際は2回目撮像の画像に長さΔxの変位が有るために、画像のつなぎ目にズレが生じてしまう。
前述した特許文献2には、上記のように2つの画像を合成する際に、カセッテに収容しておいた格子を被写体とともに撮像し、その格子像に基づいて2つの画像間のズレ(この場合は、被写体と撮像面との間の距離の違いに起因するズレ)を補正する方法も記載されている。しかし、この特許文献2に記載された方法では、前述した四辺形パネル状の放射線画像検出器を用いる場合に生じる前記2次元マトリクスの傾きや変位を検出することは不可能であり、また、そうであれば当然、そのような傾きや変位に基づいて画像間のズレを補正することも不可能となる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、放射線画像検出器における前記2次元マトリクスの傾きや、所定位置からの変位に起因する合成画像間のつなぎ目のズレを、簡単な操作によって解消することができる画像補正方法およびその方法を実施する装置を提供することを目的とする。
また本発明は、上記のような画像補正方法を実現するために、放射線画像検出器の前記2次元マトリクスの傾きや、所定位置からの変位を検出する設置誤差検出方法およびその方法を実施する装置を提供することを目的とする。
本発明による第1の放射線画像検出器の撮像面の設置誤差検出方法は、先に述べた撮像面画素部の2次元マトリクスの放射線画像検出器移動軸に対する傾きを検出するものであり、詳しくは、
前述したように放射線の照射を受けてその照射量に応じた電荷を蓄積する画素部を2次元マトリクス状に配置してなる撮像面を有し、読取操作により前記被写体の放射線画像情報を示す画像データを出力する放射線画像検出器であって、所定の移動軸に沿って移動して位置を変える毎に同一被写体を透過した放射線の照射を受けるように使用される放射線画像検出器における、前記マトリクスの前記移動軸に対する傾きを検出する撮像面の設置誤差検出方法であって、
前記放射線画像検出器に対して、各回の放射線照射で共通のマーカーが撮像されるように、前記移動により位置を変えて2回の放射線照射を行い、
各回の放射線照射後に前記読取操作を行って前記マーカーの放射線画像情報を示す画像データを得、
それら各回の読取操作毎に得られた画像データが各々示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、前記傾きを検出することを特徴とするものである。
なお、この方法が検出するマトリクスの上記移動軸に対する傾きは、各回の放射線照射における放射線照射軸を共に含む面内の傾きであってもよいし、あるいは、撮像面内の傾きであってもよい。
また、そのようなマトリクスの傾きは、放射線画像検出器の移動がなされても不変のものであってもよいし、あるいは、放射線画像検出器の移動に伴って変わるもの(移動位置によっては傾きが発生しない場合を含む)であってもよい。
一方、本発明による第2の放射線画像検出器の撮像面の設置誤差検出方法は、先に述べた撮像面画素部の2次元マトリクスの、放射線照射を受ける際の所定位置からの変位を検出するものであり、詳しくは、
放射線の照射を受けてその照射量に応じた電荷を蓄積する画素部を2次元マトリクス状に配置してなる撮像面を有し、読取操作により前記被写体の放射線画像情報を示す画像データを出力する放射線画像検出器であって、所定の移動軸に沿って移動して位置を変える毎に同一被写体を透過した放射線の照射を受けるように使用される放射線画像検出器における、放射線照射を受ける際の前記マトリクスの所定位置からの変位を検出する撮像面の設置誤差検出方法であって、
前記放射線画像検出器に対して、各回の放射線照射で共通のマーカーが撮像されるように、前記移動により位置を変えて2回の放射線照射を行い、
各回の放射線照射後に前記読取操作を行って前記マーカーの放射線画像情報を示す画像データを得、
それら各回の読取操作毎に得られた画像データが各々示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、前記変位を検出することを特徴とするものである。
なお、この方法が検出するマトリクスの上記変位は、放射線画像検出器の移動軸に対して直交する方向の変位であってもよいし、あるいは、該移動軸と平行な方向の変位であってもよい。
一方、本発明による第1の撮像面の設置誤差検出装置は、上述した第1の撮像面の設置誤差検出方法を実施するものであって、
前記放射線画像検出器に対して、共通のマーカーを透過した放射線を照射する放射線照射手段と、
前記放射線画像検出器を前記移動軸の方向に移動させる移動手段と、
前記移動および放射線の照射を行う毎に前記放射線画像検出器から画像データを取得する手段と、
この取得された画像データが各々示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、前記傾きを算出する算出手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明による第2の撮像面の設置誤差検出装置は、上述した第2の撮像面の設置誤差検出方法を実施するものであって、
前記放射線画像検出器に対して、共通のマーカーを透過した放射線を照射する放射線照射手段と、
前記放射線画像検出器を前記移動軸の方向に移動させる移動手段と、
前記移動および放射線の照射を行う毎に前記放射線画像検出器から画像データを取得する手段と、
この取得された画像データが各々示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、前記変位を算出する算出手段とを備えたことを特徴とするものである。
他方、本発明による第1の画像補正方法は、
上記第1の撮像面の設置誤差検出方法によって前記傾きを検出した後、
前記放射線画像検出器に対する被写体を透過した放射線の照射を、前記移動を挟んで複数回行い、
各回の放射線照射後に前記読取操作を行って前記被写体の放射線画像情報を示す画像データを得、
それら各回の読取操作毎に得られた画像データの少なくとも一部に、前記検出された傾きに基づいて、これらの画像データから前記被写体の像を合成したときに生じる、該傾きに起因する画像つなぎ目のズレを解消する画像処理を施すことを特徴とするものである。
また、本発明による第2の画像補正方法は、
上記第2の撮像面の設置誤差検出方法によって前記変位を検出した後、
前記放射線画像検出器に対する被写体を透過した放射線の照射を、前記移動を挟んで複数回行い、
各回の放射線照射後に前記読取操作を行って前記被写体の放射線画像情報を示す画像データを得、
それら各回の読取操作毎に得られた画像データの少なくとも一部に、前記検出された変位に基づいて、これらの画像データから前記被写体の像を合成したときに生じる、該変位に起因する画像つなぎ目のズレを解消する画像処理を施すことを特徴とするものである。
また、本発明による第1の画像補正装置は、上記第1の画像補正方法を実施するものであって、
前記各回の読取操作毎に得られた画像データの少なくとも一部に、前記検出された傾きに基づいて、これらの画像データから前記被写体の像を合成したときに生じる、該傾きに起因する画像つなぎ目のズレを解消する画像処理を施す画像処理手段を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明による第2の画像補正装置は、上記第2の画像補正方法を実施するものであって、
前記各回の読取操作毎に得られた画像データの少なくとも一部に、前記検出された変位に基づいて、これらの画像データから前記被写体の像を合成したときに生じる、該変位に起因する画像つなぎ目のズレを解消する画像処理を施す画像処理手段を備えたことを特徴とするものである。
本発明による第1の撮像面の設置誤差検出方法は、例えば四辺形パネル状の放射線画像検出器に対して、各回の放射線照射で共通のマーカーが撮像されるように、移動軸方向への移動により位置を変えて2回の放射線照射を行い、各回の放射線照射後に前記読取操作を行って前記マーカーの放射線画像情報を示す画像データを得、それら各回の読取操作毎に得られた画像データが示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて撮像面画素部のマトリクスの傾きを検出するようにしたので、簡単にその傾きを検出可能となる。
また本発明による第2の撮像面の設置誤差検出方法は、放射線画像検出器に対して、各回の放射線照射で共通のマーカーが撮像されるように、移動軸方向への移動により位置を変えて2回の放射線照射を行い、各回の放射線照射後に前記読取操作を行って前記マーカーの放射線画像情報を示す画像データを得、それら各回の読取操作毎に得られた画像データが示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、撮像面画素部のマトリクスの変位を検出するようにしたので、簡単にその変位を検出可能となる。
なお本発明による撮像面の設置誤差検出方法は、合成画像間のつなぎ目のズレ解消に適用するだけでなく、撮像面の傾きや変位を例えば手作業で物理的に修正する上で、その修正量を決めるために利用することも可能である。
一方、本発明による第1の撮像面の設置誤差検出装置は、放射線画像検出器に対して、共通のマーカーを透過した放射線を照射する放射線照射手段と、放射線画像検出器を前記移動軸の方向に移動させる移動手段と、前記移動および放射線の照射を行う毎に放射線画像検出器から画像データを取得する手段と、この取得された画像データが各々示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、前記傾きを算出する算出手段とを備えてなるものであるので、上記第1の撮像面の設置誤差検出方法を実施できるものとなる。
また、本発明による第2の撮像面の設置誤差検出装置は、放射線画像検出器に対して、共通のマーカーを透過した放射線を照射する放射線照射手段と、放射線画像検出器を前記移動軸の方向に移動させる移動手段と、前記移動および放射線の照射を行う毎に放射線画像検出器から画像データを取得する手段と、この取得された画像データが各々示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、前記変位を算出する算出手段とを備えてなるものであるので、上記第2の撮像面の設置誤差検出方法を実施可能できるものとなる。
そして本発明による第1の画像補正方法は、上述のように簡単に撮像面画素部のマトリクスの傾きを検出できる方法を用いて、この検出された傾きに起因する合成画像のつなぎ目のズレを解消する画像処理を施すものであるので、このつなぎ目のズレを簡単に解消できるものとなる。
また本発明による第2の画像補正方法は、上述のように簡単に撮像面画素部のマトリクスの変位を検出できる方法を用いて、この検出された変位に起因する合成画像のつなぎ目のズレを解消する画像処理を施すものであるので、このつなぎ目のズレを簡単に解消できるものとなる。
また、本発明による第1の画像補正装置は、各回の読取操作毎に得られた画像データの少なくとも一部に、検出された画素部マトリクスの傾きに基づいて、これらの画像データから被写体の像を合成したときに生じる、該傾きに起因する画像つなぎ目のズレを解消する画像処理を施す画像処理手段を備えたものであるので、上記第1の画像補正方法を実施可能となる。
また、本発明による第2の画像補正装置は、各回の読取操作毎に得られた画像データの少なくとも一部に、検出された画素部マトリクスの変位に基づいて、これらの画像データから被写体の像を合成したときに生じる、該変位に起因する画像つなぎ目のズレを解消する画像処理を施す画像処理手段を備えたものであるので、上記第2の画像補正方法を実施可能となる。
撮像面傾き検出を受ける放射線画像検出器の一例を示す部分側面図 撮像面傾き検出のための放射線画像撮像を説明する概略図 放射線画像検出器の撮像面の傾きが有る場合と無い場合の放射線画像記録状態を説明する概略図 放射線画像記録(撮像)の様子を示す概略側面図 放射線画像検出器の撮像面の傾きが有る場合と無い場合の放射線画像記録状態を説明する概略図 本発明による画像補正方法の一例を説明する概略図 本発明による画像補正方法の別の例を説明する概略図 本発明による画像補正方法のさらに別の例を説明する概略図 画像補正前と補正後の画像における座標系を示す図 従来技術の問題を説明する図 従来技術の別の問題を説明する図 従来技術のさらに別の問題を説明する図 従来技術のさらに別の問題を説明する図 従来技術のさらに別の問題を説明する図 従来技術のさらに別の問題を説明する図 従来技術のさらに別の問題を説明する図 本発明による画像補正方法の一例を説明する概略図 本発明の一実施形態による撮像面の設置誤差検出装置および画像補正装置を示す概略構成図 撮像面の位置と設置誤差との関係の一例を示すグラフ 本発明の別の実施形態による設置誤差検出方法および画像補正方法を説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、本発明による撮像面の設置誤差検出方法が実施される放射線画像検出器の一例について説明する。図1は、そのような放射線画像検出器Dの画素部周辺を示す部分断面図である。図示の通りこの放射線画像検出器Dは、多数の画素部Gを有するアクティブマトリックス基板10上に、電磁波導電性を有する電荷発生層(光電変換層)6および、図示しない高圧電源に接続された電圧印可電極(バイアス電極:共通電極)7が順次形成されてなるものである。
上記画素部Gは後述するように、電荷収集電極によって収集された電荷を読み出すためのスイッチング素子を有するもので、このスイッチング素子の1つ毎に1つの画素部Gが構成されている。多数の画素部Gは2次元マトリクス状に、つまり図1において左右方向および紙面に直角な方向に並設されている。電荷発生層6は、X線などの電磁波が照射されることにより、内部に電荷(電子−正孔)を発生するものである。つまり電荷発生層6は電磁波導電性を有し、放射線による画像情報を電荷情報に変換する。このような電荷発生層6は、例えばセレンを主成分とするa−Seから構成される。
アクティブマトリックス基板10は、ガラス基板1、ゲート電極2、ゲート絶縁膜15、蓄積容量上部電極13、半導体層9、ソース電極8、ドレイン電極5、層間絶縁膜12、および電荷収集電極11を有しており、ゲート電極2、ゲート絶縁膜15、ソース電極8、ドレイン電極5、半導体層9等によりスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor 以下、TFTスイッチと称する)4が構成されている。このTFTスイッチ4においてソース電極8、ドレイン電極5は、格子状に配列された電極配線であるデータ配線(図示せず)と蓄積容量上部電極13とに接続されている。半導体層9はソース電極8、ドレイン電極5とゲート電極2とのコンタクトを図るものである。
ガラス基板1は支持基板であり、例えば無アルカリガラス基板を用いて構成されている。ゲート絶縁膜15はSiNX やSiOX 等からなるものである。このゲート絶縁膜15は、ゲート電極2および蓄積容量下部電極14を覆うように設けられており、ゲート電極2上に位置する部位がTFTスイッチ4におけるゲート絶縁膜として作用し、蓄積容量下部電極14上に位置する部位は電荷蓄積容量における誘電体層として作用する。つまり電荷蓄積容量は、ゲート電極2と同一層に形成された蓄積容量下部電極14と蓄積容量上部電極13との重畳領域によって形成される。
ガラス基板1上には、ゲート電極2および蓄積容量下部電極14が設けられている。ゲート電極2の上方には、ゲート絶縁膜15を介して半導体層9が形成され、さらにその上にソース電極8およびドレイン電極5が形成されている。また、蓄積容量下部電極14の上方にはゲート絶縁膜15が配されており、その上方には蓄積容量上部電極13が配されている。
層間絶縁膜12は例えば感光性を有するアクリル樹脂等からなり、TFTスイッチ4どうしを電気的に絶縁分離する。この層間絶縁膜12にはコンタクトホール16が貫通している。電荷収集電極11は、このコンタクトホール16を介して、信号取出電極である蓄積容量上部電極13に接続されている。
電荷収集電極11は例えば非晶質透明導電酸化膜からなるものであって、ソース電極8、ドレイン電極5および蓄積容量上部電極13の上に積層されている。電荷収集電極11と電荷発生層6とは電気的に導通しており、電荷発生層6で発生した電荷を電荷収集電極11で収集可能となっている。また電荷収集電極11は、電荷発生層6で発生した電荷を収集し、さらにTFTと図示しないデータ配線を介して外部へ出力するために、層間絶縁膜12に形成されたコンタクトホール16を介してTFTスイッチ4のドレイン電極5および電荷蓄積容量に電気的に接続する。電荷発生層6は電荷を電荷収集電極11に渡すために、電荷収集電極11の直上に形成されている。
コンタクトホール16内およびコンタクトホール16の周辺領域には、該コンタクトホール16を埋め込むようにして電界緩和部材17が設けられている。ここで、コンタクトホール16の周辺領域(図1中Pで示す領域)とは、コンタクトホールの端(エッジ)から5μm以下程度の領域を意味する。電界緩和部材17は、コンタクトホール16のエッジを緩和するような曲率で設けられることが好ましい。
電界緩和部材17の構成材料としては、熱膨張係数が電荷発生層6の材料とほぼ同等の誘電率の低い有機樹脂を用いることができ、具体的にはノボラック樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の感光性樹脂が好適に用いられる。
バイアス電極7と蓄積容量下部電極14との間には、図示しない高圧電源が接続されており、この高圧電源により、バイアス電極7と蓄積容量下部電極14との間に電圧が印加される。これにより、電荷蓄積容量を介してバイアス電極7と電荷収集電極11との間に電界を発生させることができる。このとき電荷発生層6と電荷蓄積容量とは、電気的に直列に接続された状態になっているので、バイアス電極7にバイアス電圧を印加しておくと、電荷発生層6がX線等の放射線の照射を受けたとき、その内部で電荷(電子−正孔対)が発生する。電荷発生層6で発生した電子は+電極側に、正孔は−電極側に移動し、その結果、電荷蓄積容量に電荷が蓄積される。
放射線画像検出器Dは全体としては、2次元に配列された電荷収集電極11と、電荷収集電極11に個別に接続された電荷蓄積容量と、電荷蓄積容量に個別に接続されたTFTスイッチ4とを備えている。これにより、2次元の電磁波情報を一旦電荷蓄積容量に蓄積し、TFTスイッチ4を順次走査していくことで、2次元の電荷情報を電気的画像データ(画像信号)として読み出すことができる。
以上説明の通りこの放射線画像検出器Dにおいては、1つの画素部G毎に電荷が蓄積されるようになっている。本明細書では、この画素部Gが並ぶ面つまり電荷発生層6と平行な面を、撮像面と称する。
次に、本発明による撮像面の設置誤差検出方法、並びに画像補正方法の実施形態について説明する。最初に、設置誤差の中でも特に、前述した撮像面画素部の2次元マトリクスの放射線画像検出器移動軸に対する傾きを検出し、その検出した傾きに基づいて、該傾きに起因する合成画像のつなぎ目の位置ズレを解消する場合について説明する。
まず、図10並びに図11に示したような基本構造を有する撮像系により、マーカーを写し込む撮像がなされる。このとき、図10に示した格子103に代わるものとして、その位置に図2(1)に示すような被写体面Sが配置され、この被写体面S上に水平方向に所定距離置いた状態で2個のマーカーM1、M2が保持される。また、この被写体面Sの後方つまり放射線源100と反対側に、スタンド101に保持して放射線画像検出器Dが配置される。
そして図2(2)に示すように、四辺形(長方形または正方形)パネル状の放射線画像検出器Dが上から下に向けて移動され、その移動の前後の静止位置にある放射線画像検出器Dに、マーカーM1、M2を透過した放射線が照射され、マーカーの放射線画像が2回撮像される。なおこのときの撮像には、放射線源を首振りさせて撮像する方法や、放射線照射野を2パネル分に拡げて撮像する方法を適用することができる。
この2回の放射線画像撮像において放射線画像検出器Dは、1回目の撮像では図2(2)に右上がりのハッチングで示す位置に、また2回目の撮像では同図に左上がりのハッチングで示す位置に配され、それによりマーカーM1、M2は2回の撮像で重複して撮像される。また、それぞれの撮像において放射線画像検出器Dおよび被写体面Sは、各々の幅方向中央位置が放射線の照射野中心(左右方向中心)と揃う状態にセットされる。また2つのマーカーM1、M2は、上記照射野中心から互いに等しい位置に有るようにセットされる。
そして1回目の放射線画像撮像がなされると、2回目の撮像に先行して前述の読取操作がなされ、マーカーM1、M2の放射線画像を示す画像データが得られる。また2回目の放射線画像撮像がなされた後にも読取操作がなされ、同様の画像データが得られる。
次に、図10に示した傾き角αを求める点について説明する。上記2回の読取操作で得られた画像データが示す放射線画像は、図3(1)に示すようなものとなる。図中上側の放射線画像が1回目の撮像・読取によるもので、下側の放射線画像が2回目の撮像・読取によるものである。どちらの放射線画像にもマーカーM1、M2が記録されているが、図10に示したようにパネル表面に対して撮像面102が角度α傾いていると、両放射線画像間でマーカーM1、M2の像に互いにズレが生じることになる。なおこの撮像面102の傾きは、図1に示したような構造が四辺形のパネル筐体内に組立固定される際に、その組立誤差等によって発生する(後述する角度γの傾きも同様)。それに対して、もし上記角度αの撮像面傾きが存在しなければ両放射線画像は図3(2)のようなものとなるので、同図(1)、(2)の関係から角度αを求めることができる。
上記角度αは、2回の放射線画像撮像(放射線照射)における放射線照射軸を共に含む面内、つまり図10の紙面に平行な面内の角度である。これは、先に示した図12の例でも同じである。また本実施形態においてパネル状の放射線画像検出器Dは、その表面が検出器移動軸方向(矢印H方向)に対して平行となるように配置されているので、上記角度αはすなわち、撮像面102に配置されている画素部Gが構成する2次元マトリクスの検出器移動軸方向に対する角度となる。
ここで、図3(1)におけるマーカーM1、M2の間の距離を、1回目取得の画像についてはw、2回目取得の画像についてはwとする。また図4に示すように、放射線照射方向における撮像面中心からマーカーM1、M2までの距離をd、放射線源100から撮像面中心までの距離をSIDとする。さらに図3および図4に示すように、撮像面102上における撮像面中心からマーカーM1、M2の中点までの距離の2倍をFOVとする。以上の各距離についての関係は下記の(数1)の通りとなり、それらから(数2)が得られる。
こうして上述の各距離から(数2)に基づいて、撮像面102の傾き角αを求めることができる。なお厳密には、放射線画像検出器Dと放射線源100との高さ位置関係に応じてwとwとの差が変動し、導き出される角度αも変わることになる。しかし、通常はSIDに対してdが十分小さいことから、上記変動は無視して、(数2)式で近似して角度αを求めることができる。なお図12に示した例の場合も、上記と同様にして角度αを求めることができる。
次に、図11に示した傾き角γを求める点について説明する。なおこの角度γは、撮像面102の面内における、検出器移動軸方向(矢印H方向)に対する上記2次元マトリクスの角度である。これは、先に説明した図13の例でも同じである。
上記2回の読取操作で得られた画像データが示す放射線画像は、図5(1)に示すようなものとなる。図中上側の放射線画像が1回目の撮像・読取によるもので、下側の放射線画像が2回目の撮像・読取によるものである。どちらの放射線画像にもマーカーM1、M2が記録されているが、図11に示したように画素部Gの2次元マトリクスがパネル一辺に対して角度γ傾いていると、両放射線画像間においてマーカーM1、M2の像に互いにズレが生じることになる。それに対して、もし上記角度γの撮像面傾きが存在しなければ両放射線画像は図5(2)のようなものとなるので、同図(1)、(2)の関係から角度γを求めることができる。
すなわち、同図に破線で示すように、マーカーM1、M2の像の中心を結ぶ線分を一辺とする正方形の格子を考えたとき、その格子の中心位置が互いに一致するように、一方の放射線画像を他方に対して縦、横方向に移動させると、その2方向の移動量から角度γを求めることができる。なお図13に示した例の場合も、上記と同様にして角度γを求めることができる。
次に、以上のようにして求めた角度αおよびγに基づいて、それらの傾きに起因する放射線画像の歪みを補正する処理について説明する。一例として、図6(1)に実線で示すように撮像面102が前記角度αの方向に傾いていて、実際は同図(2)の状態で1、2回目の被写体撮像がなされた場合を考える。その場合、撮像面102に記録された後に読み出された被写体の放射線画像を、同図(3)の状態で撮像された放射線画像のように補正処理できれば、角度αの傾きに起因する画像の歪みを無くして、2画像を合成してもつなぎ目でズレが生じることを防止できる。なお本実施形態では、撮像面102が前記角度γの方向に傾いていることに起因する画像の歪みも無くすように補正処理がなされる。
ここで、放射線画像検出器Dの移動については再現性が有ることが前提であり、被写体を撮像する場合も放射線画像検出器Dの移動は、角度αおよびγを求めたときと同じようになされる。
次に、上記補正処理に用いるためのパラメータを求める点について説明する。ここでは、求めた角度αおよびγから変換行列を求める方法、より詳しくは、4点以上の代表点を設定して、それらの点の変換前後の対応から変換行列を求める方法を以下に示す。まず、前記角度αの方向の撮像面傾きによる画像歪みを補正するには、図7(1)に黒丸で示す4つの代表点(それらは正しい記録状態では正方形を形作るものとする)が、同図(2)に示すように補正されるパラメータを求めればよい。そこで補正前の正方形の歪んだ下辺、上辺の長さをそれぞれw、wとし、補正後の下辺、上辺の長さをそれぞれw’、w’とすると、下記の(数3)、(数4)の関係が成立する。なお、w、w、w’、w’以外の変数は先に述べたものと同じである。
そして上記(数3)から下記(数5)の関係が、また(数4)から下記(数6)の関係が得られる。
そこで、求められた角度αと、既知のSIDおよびFOVとに基づいて、(数5)おおび(数6)の右辺のカッコ内の値を求め、それらの値をそれぞれ、wをw’に変換するためのパラメータ、wをw’ に変換するためのパラメータとする。そしてそれらのパラメータから、2次元放射線画像を示す画像データを図7(1)と(2)との間の関係で変換する(3×3)行列
を求める。
また、図8(1)、(2)はそれぞれ、前述した角度γで回転する前、後の放射線画像の関係を示しているが、2次元放射線画像を示す画像データをこれら両図間の回転関係で変換する(3×3)行列
を求める。なお、このように回転関係で画像を変換する行列は、従来知られている公知の方法によって求めることができる。
以上説明した角度α、γの2つの方向に関する撮像面102の傾きは、線形な現象の足し合わせであるので、下記の(数9)に示す行列の乗算により連結することができる。
そこで、この(数9)乗算後の行列
を変換行列として、1回目の撮像・読取で得た被写体の放射線画像を示す画像データを変換すると、変換後の画像データは、角度α、γの2つの方向に関する撮像面102の傾きに起因する画像の歪みが共に解消されたものとなる。それは、2回目の撮像・読取で得た被写体の放射線画像を示す画像データに関して変換を行った場合も同様である。そこで、共にこの変換を行ってから2つの放射線画像を合成すると、合成後の長尺の放射線画像において、つなぎ目にズレが生じることが防止される。
ここで、上述のような変換行列を用いる画像変換処理の具体的例として、2次元射影変換について説明する。図9(1)、(2)にそれぞれ示すように、変換行列
による2次元射影変換処理がなされる前、後の座標系を各々xy座標系、x座標系とする。この2次元射影変換は一般に同次座標系において、下式(数12)で示される。
なお同次(homogeneous)座標系とは、n次元の問題を(n+1)次元の問題として処理することで演算の簡略化、一般化を図ろうとするものである。変換行列
の要素は9個であるが自由度は8であり、最低4点の対応があれば求めることができる(つまり、1点対応につきxy座標の2式が得られる)。
以上のようにして変換行列
が求められたなら、元の画像データを
として、補正後画像データ
を、
として求めることができる。
なお以上説明した実施形態においては、求められた撮像面102の傾き角α、γに基づいて画像データを補正処理し、それらの傾きに起因する画像歪みを解消するようにしているが、そのような補正処理は行わないで、求められた撮像面102の傾き角α、γを解消するように手作業で撮像面102の取り付け位置を修正することも可能である。またこの撮像面102の取り付け位置の修正を、放射線画像検出器Dの中に組み込まれた撮像面位置修正手段により、傾き角α、γに基づいて自動的に行うことも可能である。
また本発明で用いるマーカーとしては、上に説明した2点を示すマーカーM1、M2の他に、前述したような格子も適用可能である。
次に、先に述べた傾き角αおよびγと、図15、16にそれぞれ示した変位Δy、Δxに起因する画像歪みを補正する、本発明の画像補正方法の別の実施形態について説明する。なお以下では説明を明瞭かつ容易にするため、一方の傾き角αを特に「ピッチング傾き角」といい、また放射線画像検出器Dを単に「パネル」ということがある。この実施形態の画像補正方法は、傾きや変位の有るパネルで撮像された画像上の位置をxy座標系で表し、最終的な補正後の画像上の位置をx″y″座標系で表したとき、位置(x,y)にある画像データをどのような位置(x″,y″)に関する画像データとすればよいか求めるものである。
まず図17に示すように、パネルがピッチング傾き角αで傾いているために、撮影画像が図10に示したように台形に歪むことを補正する点について説明する。なお、この補正を以下「台形補正」という。ここでは、パネル内で撮像面の傾きは無く、該パネルのピッチング傾き角αがそのまま撮像面の、つまりその画素部の2次元マトリクスの傾き角αとなるものとする。また図17中の「正規の撮像面」とは、ピッチング傾き角αが存在しない場合の撮像面を示しており、台形補正は、この正規の撮像面上の位置をx′y′座標系で表したとき、位置(x,y)にある画像データをどのような位置(x′,y′)に関する画像データとすればよいか求めるものである。
ここで
である。図17より、ピッチング傾き角αが存在することによる、画像のx方向の拡縮率は以下となる。
座標の原点を、傾いた撮像面上に有って放射線源100の中心を通る法線が立つ位置から、正規の撮像面上に有って放射線源100の中心を通る法線が立つ位置つまり図17中(0,0)で示す位置に移して考えると、上記(数19)式から以下の通りとなる。
よって、位置(x,y)と位置(x′,y′)との関係は以下の通りとなる。
ただし、厳密に言えばy方向にも拡縮が発生するが、ここではこの拡縮は十分小さくてy′=yと近似できるものとする。
次に、図11、13に示した傾き角γと、図15、16にそれぞれ示した変位Δy、Δxに起因する画像歪みを補正することを考える。ここでは、変位Δx=t、Δy=tと表す。各条件をまとめると、以下の通りである。
台形補正変換前の位置(x,y)と、台形補正変換後の位置(x′,y′)との関係は(数21)の通りであるが、最終的な補正画像上の位置を前述したようにx″y″座標系で表すと、その座標における位置(x″,y″)と台形補正変換後の位置(x′,y′)との関係は下記の通りとなる。
以上の通り、(数21)および(数23)で示す2つの変換を行うことにより、位置(x,y)にある画像データが、位置(x″,y″)にある画像データとして変換される。そこで、各回の放射線照射毎に放射線画像検出器Dに対して読取操作を行って得られた位置(x,y)に関するオリジナル画像データを、上記2つの変換により位置(x″,y″)に関する画像データとする補正を行えば、その補正後の画像データを合成して1つの長尺画像を形成したとき、つなぎ目にズレが発生することを防止できる。
次に、以上述べたような撮像面の設置誤差検出方法および画像補正方法を実施する装置について説明する。図18は、本発明の一実施形態による撮像面の設置誤差検出装置および画像補正装置を備えた放射線画像撮影装置150の概略構成を示すものである。この放射線画像撮影装置150は、一つの放射線源100と一つの放射線画像検出器Dとを用いて、被写体N中の隣接する複数の領域N1、N2・・・を順次放射線撮像し、そうして得た複数の画像を合成して被写体Nの大部分を示す長尺の放射線画像を得るように構成されたものである。
具体的にこの放射線画像撮影装置150は、射出窓111からコリメータ112によって定められる照射範囲に放射線104を発する放射線源100と、被写体Nを透過した放射線104の照射を受けてこの放射線104を検出する撮像面(放射線検出面)102を有する放射線画像検出器Dと、放射線画像検出器Dを被写体Nに沿って移動させる検出器移動部20と、射出窓111の位置と向きが所望状態となるように放射線源100を配置する線源配置部25とを備えている。なお同図では、コリメータ112によって照射範囲が定められる放射線104の放射中心軸をCrで示してある。
放射線画像検出器Dは、先に図1を参照して説明したような基本構造を有するものであり、被写体Nを透過した放射線104を検出して電気信号に変換し、その被写体Nの放射線画像を表す画像データを出力する。
検出器移動部20は、床面5Fから鉛直方向(図中矢印Y方向)に起立して両者間に放射線画像検出器Dを保持する2つの支柱21と、この放射線画像検出器Dを長尺方向である鉛直方向に移動させる移動機構22とを備えている。移動機構22としては、放射線画像検出器Dを従来知られているリニアスライド機構等で支持し、モータ等の駆動源を用いて移動させるものを採用することができる。
合成に供する放射線画像を取得する放射線撮影を実施する際に被写体Nは、放射線画像検出器Dの移動方向に沿って配置される。すなわち、被写体Nを床面に起立させた姿勢にして放射線撮影が行なわれる。
線源配置部25は、被写体Nを間に置いて放射線画像検出器Dの撮像面102に対向するように、つまり図中概略矢印Z方向を向くように放射線源100を保持し、かつ移動させるものである。この線源配置部25は、天井5Eから鉛直方向に延びる支柱26と、この支柱26を天井5Eに沿って図中矢印Z方向に移動させる天井ベース台27と、支柱26に係合されて図中矢印Y方向へ移動可能であるとともに、紙面に垂直な軸の回りを回転可能な回転台28とを有している。放射線源100はこの回転台28に搭載されている。こうして放射線源100は、上下方向(図中矢印Y方向)および左右方向(図中矢印Z方向)に移動可能で、かつ、放射線源100の略中心を通る図中のX軸に平行な軸の周りに回転可能とされている。なお上記線源配置部25も、従来知られているリニアスライド機構や回転機構、およびモータ等の駆動源を用いて形成することができる。
また、この放射線画像撮影装置150は、検出器移動部20および線源配置部25の作動を制御する長尺撮影制御部30を有している。この長尺撮影制御部30は検出器移動部20の作動を制御して、放射線画像検出器Dを被写体Nの延びる方向に沿って放射線撮影を行うための各位置Q1,Q2・・・へ順次移動させる。それとともに長尺撮影制御部30は線源配置部25の作動を制御して、放射線源100から発せられる放射線104の照射方向が、上記各位置に配置された放射線画像検出器Dの撮像面102の方向を向くように該放射線源100を配置させる。こうした上で放射線源100駆動されると、被写体N中の隣接する領域N1、N2・・・が順次放射線撮影され、各回の撮影毎に、被写体Nの全体を表すための複数の画像部分を各々示す画像データが得られる。
放射線画像撮影装置150はさらに、上記各回の放射線撮影によって得られた各画像データを合成して、被写体Nの全体を表す長尺の放射線画像を得る画像合成部35を備えている。このように合成して得られた長尺の放射線画像は、例えばCRT表示装置等からなる画像表示器60に表示される。
なお、放射線画像撮影装置150の全体の動作は、コンソール70によって制御される。したがってコンソール70には、被写体Nに関する情報や長尺の放射線画像を得るための撮影条件等が入力され、それらの情報は前記長尺撮影制御部30や、コリメータ112によって定められる放射線照射範囲等を設定するための撮影調節部(図示せず)等に入力される。この撮影調節部は、例えば4回の放射線撮影毎に所定サイズの合成用放射線画像が得られるように、各放射線撮影時の放射線源100の位置やコリメータ112の状態、そして放射線画像検出器Dの位置等を調節する。その後、コンソール70からの指令により、4つの放射線画像を撮影する動作が実行される。
なお、4回撮影される放射線画像のサイズを決定するには、上述のようにコリメータ112等によって放射線照射範囲を規定する他、各回の撮影で得られた放射線画像の一部分を切り出して各画像部分の長さ、幅を調節するようにしてもよい。
次に、この装置においてなされる放射線画像検出器Dの撮像面の設置誤差検出処理について説明する。まず、設置誤差自動検出装置80によってこの処理を自動的に行う場合について説明する。この設置誤差自動検出装置80は、放射線画像検出器Dから画像データを取得する手段であるキャリブレーション画像入力部81と、このキャリブレーション画像入力部81の出力を受けるマーカー検出部82と、このマーカー検出部82の出力を受ける設置誤差検出部83とから構成されている。そして設置誤差検出部83の出力は、パラメータ算出部84に入力されるようになっている。
撮像面の設置誤差検出を行う際には、例えばコンソール70から入力される撮影メニューによって通常の被写体の放射線撮影とは区別されて、この設置誤差検出のための放射線撮影および、その撮影で得られた放射線画像の読取操作が独自になされる。ここで、これらの操作から、補正のためのパラメータを求めるまでの一連の操作をキャリブレーションと称し、またこの操作で得られる放射線画像をキャリブレーション画像という。このキャリブレーション時にも、放射線画像検出器Dは前記各位置Q1,Q2・・・へ順次移動され、各位置に停止した放射線画像検出器Dに対して前述のマーカーM1,M2等のマーカーを透過させた放射線104が照射される。
このとき、隣り合う2つの位置Q1とQ2に配置された放射線画像検出器Dの重複領域にそれぞれ共通のマーカーM1,M2が撮影されるように放射線撮影がなされる。これは、他の隣り合う2つの位置Q2とQ3、Q3とQ4についても同様である。このように放射線撮影を行うには、2つの位置の放射線画像検出器Dがどこで重複してもマーカーが写し込まれるように、上下方向に適宜間隔でマーカーを並設しておく方法や、各位置Q1,Q2・・・を予め正確に定めておき、それらの各位置に対応する重複位置にマーカーを設置しておく方法等を採用すればよい。
なお、撮影メニューによってキャリブレーション画像の撮影が指示された場合は、マーカーを含む放射線画像の撮影範囲、上記重複の幅、さらには各画像のフレーム割り等を予め設定されたものに自動設定するようにしておくのが好ましい。また、上述のような複数のマーカーを衝立に設置しておき、キャリブレーション画像の撮影用にこの衝立が所定の受承部に設置されると衝立検出信号が発せられ、その信号をトリガーとしてキャリブレーション画像撮影の各種メニューが例えばコンソール70の表示部に表示されるようにしてもよい。
このキャリブレーション画像の撮影時に、放射線画像検出器Dを前記各位置Q1,Q2・・・にそれぞれ配置して撮影がなされると、各撮影毎に逐次放射線画像検出器Dに読取操作がなされ、この放射線画像検出器Dから、マーカーが写し込まれたキャリブレーション画像を示す画像データが出力される。設置誤差自動検出装置80のキャリブレーション画像入力部81は、これらの画像データを受けるとそれをマーカー検出部82に送出する。マーカー検出部82は、隣り合う2つの位置(例えばQ1とQ2)に配置されて放射線照射を受けた放射線画像検出器Dから逐次送られた画像データ(以下、それらが示す2つの画像を「上下画像」という)に基づいてマーカーの位置を検出し、そのマーカー位置を示す情報を設置誤差検出部83に入力する。なお各キャリブレーション画像におけるマーカーの位置を特定するには、公知のテンプレートマッチング等の手法を用いることができる。
設置誤差検出部83は上記マーカー位置を示す情報を受けると、それに基づいて、上記隣り合う2つの位置にある放射線画像検出器Dの撮像面の設置誤差つまり、前述した傾き角αおよびγ、並びに変位ΔyおよびΔxを求める。設置誤差検出部83はこれらの設置誤差を示す情報をパラメータ算出部84に入力する。パラメータ算出部84はこの情報を受けると、それが示す傾き角αおよびγ、並びに変位ΔyおよびΔxから、画像変換処理を行うためのパラメータを算出し、そのパラメータを画像補正部34に入力する。
通常の放射線撮影つまり、長尺画像合成用に被写体N中の隣接する複数の領域N1、N2・・・を順次放射線撮影する操作は、基本的に以上述べたキャリブレーションがなされてから行われるが、通常の放射線撮影を日々行いながら、その途中で適宜キャリブレーションがなされても構わない。この通常の放射線撮影時に、隣り合う2つの位置(例えばQ1とQ2)に配置されて放射線照射を受けた放射線画像検出器Dから逐次送られた画像データは、先に述べたように画像合成部35に送られて画像合成に供せられるが、その前に画像補正部34において上記パラメータに基づいて、撮像面の設置誤差に起因する画像歪みを解消するための補正処理にかけられる。
この補正処理は先に説明した通りの2次元射影変換処理であり、したがって上記各パラメータは具体的には、この2次元射影変換の(3×3)変換行列の値である。この補正を行った後の画像データを用いて画像合成すれば、先に詳しく説明した通り、画像のつなぎ目にズレが発生することを防止できる。
なお上記パラメータとしては、上に例示したものの他にせん断係数などを適用して、画像歪み解消の精度をより高めることも可能である。すなわち2次元射影変換においては、上記(3×3)変換行列の係数a、b、cおよびdの比によってせん断変換が起きることが知られており、これらの係数a、b、cおよびdがせん断係数と言われるものである。これらのせん断係数を用いて、せん断変換も見込んで2次元射影変換を行えば、撮像面の設置誤差に起因する画像歪みをより確実に解消可能となる。なお、上に述べたせん断変換およびせん断係数については、山口富士夫著「図形処理工学」日刊工業新聞社刊 1981年の73-75頁に詳しい記載がある。
以上の実施形態では、放射線画像検出器Dの重複領域の全て、つまり位置Q1とQ2の重複領域、位置Q2とQ3の重複領域、および位置Q3とQ4の重複領域において共通のマーカーを撮像させ、その都度マーカー位置を検出するようにしているが、上記重複領域のうちの一部のみ(例えば位置Q1とQ2の重複領域、およびQ3とQ4の重複領域)でマーカーを撮像させ、そのマーカー位置を検出するようにしてもよい。その場合、残りの重複領域、つまり上記例で言えば位置Q2とQ3の重複領域におけるマーカー位置を、実際に求めたマーカー位置から補間して求めることも可能である。
また、実際に求めたマーカー位置およびそれに基づいて求めた傾き角αおよびγ、並びに変位ΔyおよびΔxから、マーカーを撮像しない重複領域に関する傾き角αおよびγ、並びに変位ΔyおよびΔxを補間して求めることも可能である。この補間としては、直線補間やスプライン補間等の公知の手法を採用することができる。
その場合、傾き角αおよびγ、並びに変位ΔyおよびΔxは、例えば移動機構22を構成するリニアスライド機構の精度不足等に起因して、放射線画像検出器Dの移動位置(パネル位置)に応じて変化することがある。なお図19には、例えば傾き角αがパネル位置に応じて変化する特性の例を示してある。そこで、上述のような補間によって傾き角α等を求める場合は、図19に示すような特性も考慮して補間を行うのが望ましい。
また、上述のようにパネル位置に関連付けられた傾き角α等の撮像面設置誤差から、画像の歪みを補正する変換処理のパラメータを算出するようにしてもよい。また、そのように算出されたパラメータを予めパネル位置と対応付けて記憶手段に記憶させておき、変換処理に際して逐一上記算出は行わないで、パネル位置を検出したなら、そのパネル位置に対応付けて記憶されているパラメータを記憶手段から読み出して変換処理に用いるようにしてもよい。
さらに、上述のような補間は行わないで、傾き角α等の撮像面設置誤差を何通りか求めた上でそれらを平均化し、その平均値を、放射線画像検出器Dの全ての位置に関する撮像面設置誤差として採用するようにしてもよい。
以上、撮像面の設置誤差を設置誤差自動検出装置80によって自動的に検出する場合について説明したが、図18の装置はその他に、ユーザー応答型の設置誤差検出装置95も備えている。以下、このユーザー応答型設置誤差検出装置95によって撮像面の設置誤差を検出する点について説明する。
ユーザー応答型設置誤差検出装置95は図示の通り、コンソール90に加えて、それに各々接続された画像入力部91、対応点入力部92、設置誤差検出部93および設置誤差保存部94を備えている。放射線画像検出器Dが出力した画像データを取得する手段である画像入力部91は、先に説明した通りのキャリブレーション画像CPをコンソール90に入力させる。この入力は、設置誤差自動検出装置80におけるのと同様にオンラインでなされてもよいし、あるいは各種ディスクなどに記録してそれを読み取る等によりオフラインでなされてもよい。
コンソール90は入力されたキャリブレーション画像CPのうちの2つをその画素表示部に表示させ、ユーザーがマウスなどからなる対応点入力部92を用いて、キャリブレーション画像CP上に撮影されているマーカーM1,M2(図3等参照)等のマーカーの位置を対応点として入力できるようにする。なお上記2つのキャリブレーション画像CPとしては、前述した場合と同様に、隣り合う2つの位置Q1とQ2に配置された放射線画像検出器Dで撮影されたものが用いられる。
設置誤差検出部93は、入力された上記対応点が示すマーカーの位置に基づいて、設置誤差自動検出装置80の設置誤差検出部83と同様にして、傾き角αおよびγ、並びに変位ΔyおよびΔxを求める。撮像面の設置誤差であるこれらの傾き角αおよびγ、並びに変位ΔyおよびΔxは、設置誤差保存部94に記憶、保存される。その後、コンソール90に適宜変換処理を行う指示が入力されると、コンソール90は上記の記憶、保存されている設置誤差EPを設置誤差保存部94から読み出し、それをパラメータ算出部84に入力する。
それ以後は、先に説明した設置誤差自動検出装置80を用いる場合と同様にして、パラメータ算出部84によるパラメータの算出がなされ、さらに、通常の放射線撮影で得られた放射線画像を示す画像データに対して、画像補正部34において上記パラメータに基づく変換処理が施される。したがってこの場合も、上記変換処理がなされた後の画像データを用いて画像合成すれば、画像のつなぎ目にズレが発生することを防止できる。
なお、設置誤差を設置誤差保存部94に記憶、保存させる代わりに、パラメータ算出部84が算出したパラメータを記憶手段に記憶、保存させ、画像補正部34で上記変換処理を行うに当たって、それらのパラメータを記憶手段から読み出して用いるようにしても構わない。
次に、ユーザー応答型設置誤差検出装置95が備えている機能について、図20を参照して詳細に説明する。下に挙げた(1)〜(14)は、このユーザー応答型設置誤差検出装置95が備えている主な機能である。また図20は、例えばコンソール90が備える画像表示手段に示される、上記(1)〜(14)の機能を利用するための表示画面を示すものである。以下、それらの機能がどのようにして実現されるかについて説明する。
(1)表示する入力画像を選択する機能
表示画面の(1)の部分をマウスクリックする等により現れる入力画像の識別番号等を再度マウスクリックする等により、入力画像が選択される。
(2)画像と関連した撮像面高さ位置の情報を表示する機能
表示画面の(2)の部分に表示がなされる。
(3)上下画像をそれぞれ表示する機能
表示画面の(3)の部分に表示がなされる。
(4)上下画像の重複部を上画像50%,下画像50%で表示する機能
これは上記(3)の機能と代替されるものであり、上画像と下画像が互いにシースルー状態になって、表示画面の(4)の部分に重複した状態で表示される。
(5)表示画像を拡大縮小する機能
表示画面の(5)の部分をマウスクリックする等により、拡大表示あるいは縮小表示が選択される。
(6)マウスクリックにより上下画像の対応点を入力する機能
表示画面の(6)のように対応点をカーソル等によって示し、その状態でマウスクリックする等により、対応点が入力される。
(7)自動で対応点を検出する機能、または入力された対応点周辺からさらに詳細な対応点を自動で検出する機能
表示画面の(7)の部分をマウスクリックする等により、自動で対応点が検出される。
(8)検出した設置誤差からパラメータを算出し、そのパラメータで補正した画像を表示する機能
表示画面の(8)の部分に表示される。
(9)補正画像表示の重複部の透過割合を選択する機能
表示画面の(9)の部分をマウスクリックする等により現れる透過割合を再度マウスクリックする等により、その透過割合が選択される。この割合は例えば上画像50%,下画像50%等とされるが、一方の画像の透過割合Rを0%〜100%の範囲に亘って選択可能であり、そのとき別の画像の透過割合は(100%−R)となる。
(10)設置誤差を表示する機能
表示画面の(10)の部分に表示される。
(11)手動で設置誤差を調整し、それに連動して各画像に同様に補正を反映させる機能、また、個々に微調整可能な機能
表示画面の(11)の部分にカーソルを合わせ、マウスダイヤルを回転操作する等により調整される。
(12)設置誤差を検出・更新する機能(選択可能)
表示画面の(12)の部分をマウスクリックする等により検出・更新される。
(13)設置誤差をデフォルトに戻す初期化機能(選択可能)
表示画面の(13)の部分をマウスクリックする等により初期化される。
(14)検出した設置誤差を保存する機能(選択可能)
表示画面の(14)の部分をマウスクリックする等により保存される。
以上述べた機能を有するユーザー応答型設置誤差検出装置95において、撮像面の設置誤差の検出には、以下の(A)〜(D)に示す5通りの手順のいずれかが採用され得る。
(A)対応点自動検出
・前記(1)の機能で入力画像を選択
・自動で対応点を検出(所定範囲をテンプレートマッチングする等による)
・対応点から設置誤差を検出
(B)対応点半自動検出
・前記(1) の機能で入力画像を選択
・縮小画像上において前記(6)の機能で対応点入力
・対応点周辺から自動でさらに詳細な対応点を検出(所定範囲をテンプレートマッチングする等による)
・対応点から設置誤差を検出
(C) 対応点手動入力
・前記(1) の機能で入力画像を選択
・前記(5) の機能で画像を拡大
・等倍精度で前記(6) の機能で対応点入力
・対応点から設置誤差を検出
(D)設置誤差の手動検出
・前記(1) の機能で入力画像を選択
・前記(9) の機能で手動にて補正後画像を合わせ、手動検出
以上、立位で長尺撮影を行う放射線画像撮影装置について説明したが、本発明はこれに限らず臥位で長尺撮影を行う放射線画像撮影装置にも適用可能である。
D 放射線画像検出器
G 画素部
M1、M2 マーカー
80 設置誤差自動検出装置
81 キャリブレーション画像入力部
82 マーカー検出部
83 パラメータ算出部
90 コンソール
91 画像入力部
92 対応点入力部
93 設置誤差検出部
94 設置誤差保存部
95 ユーザー応答型設置誤差検出装置
100 放射線源
101 スタンド
102 撮像面
103 格子
104 放射線
150 放射線画像撮影装置

Claims (14)

  1. 放射線の照射を受けてその照射量に応じた電荷を蓄積する画素部を2次元マトリクス状に配置してなる撮像面を有し、読取操作により前記被写体の放射線画像情報を示す画像データを出力する放射線画像検出器であって、所定の移動軸に沿って移動して位置を変える毎に同一被写体を透過した放射線の照射を受けるように使用される放射線画像検出器における、前記マトリクスの前記移動軸に対する傾きを検出する撮像面の設置誤差検出方法であって、
    前記放射線画像検出器に対して、各回の放射線照射で共通のマーカーが撮像されるように、前記移動により位置を変えて2回の放射線照射を行い、
    各回の放射線照射後に前記読取操作を行って前記マーカーの放射線画像情報を示す画像データを得、
    それら各回の読取操作毎に得られた画像データが各々示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、前記傾きを検出することを特徴とする撮像面の設置誤差検出方法。
  2. 前記傾きが、各回の放射線照射における放射線照射軸を共に含む面内の傾きであることを特徴とする請求項1記載の撮像面の設置誤差検出方法。
  3. 前記傾きが、前記撮像面内の傾きであることを特徴とする請求項1記載の撮像面の設置誤差検出方法。
  4. 前記傾きが、放射線画像検出器の前記移動がなされても不変のものであることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の撮像面の設置誤差検出方法。
  5. 前記傾きが、放射線画像検出器の前記移動に伴って変わるものであることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の撮像面の設置誤差検出方法。
  6. 放射線の照射を受けてその照射量に応じた電荷を蓄積する画素部を2次元マトリクス状に配置してなる撮像面を有し、読取操作により前記被写体の放射線画像情報を示す画像データを出力する放射線画像検出器であって、所定の移動軸に沿って移動して位置を変える毎に同一被写体を透過した放射線の照射を受けるように使用される放射線画像検出器における、放射線照射を受ける際の前記マトリクスの所定位置からの変位を検出する撮像面の設置誤差検出方法であって、
    前記放射線画像検出器に対して、各回の放射線照射で共通のマーカーが撮像されるように、前記移動により位置を変えて2回の放射線照射を行い、
    各回の放射線照射後に前記読取操作を行って前記マーカーの放射線画像情報を示す画像データを得、
    それら各回の読取操作毎に得られた画像データが各々示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、前記変位を検出することを特徴とする撮像面の設置誤差検出方法。
  7. 前記変位が、前記移動軸に対して直交する方向の変位であることを特徴とする請求項6記載の撮像面の設置誤差検出方法。
  8. 前記変位が、前記移動軸と平行な方向の変位であることを特徴とする請求項6記載の撮像面の設置誤差検出方法。
  9. 請求項1から5いずれか1項記載の撮像面の設置誤差検出方法を実施する設置誤差検出装置であって、
    前記放射線画像検出器に対して、共通のマーカーを透過した放射線を照射する放射線照射手段と、
    前記放射線画像検出器を前記移動軸の方向に移動させる移動手段と、
    前記移動および放射線の照射を行う毎に前記放射線画像検出器から画像データを取得する手段と、
    この取得された画像データが各々示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、前記傾きを算出する算出手段とを備えてなる撮像面の設置誤差検出装置。
  10. 請求項6から8いずれか1項記載の撮像面の設置誤差検出方法を実施する設置誤差検出装置であって、
    前記放射線画像検出器に対して、共通のマーカーを透過した放射線を照射する放射線照射手段と、
    前記放射線画像検出器を前記移動軸の方向に移動させる移動手段と、
    前記移動および放射線の照射を行う毎に前記放射線画像検出器から画像データを取得する手段と、
    この取得された画像データが各々示す前記マーカーの像の位置関係に基づいて、前記変位を算出する算出手段とを備えてなる撮像面の設置誤差検出装置。
  11. 請求項1から5いずれか1項記載の撮像面の設置誤差検出方法によって検出された前記傾きを利用する画像補正方法であって、
    前記放射線画像検出器に対する被写体を透過した放射線の照射を、前記移動を挟んで複数回行い、
    各回の放射線照射後に前記読取操作を行って前記被写体の放射線画像情報を示す画像データを得、
    それら各回の読取操作毎に得られた画像データの少なくとも一部に、前記検出された傾きに基づいて、これらの画像データから前記被写体の像を合成したときに生じる、該傾きに起因する画像つなぎ目のズレを解消する画像処理を施すことを特徴とする画像補正方法。
  12. 請求項6から8いずれか1項記載の撮像面の設置誤差検出方法によって検出された前記変位を利用する画像補正方法であって、
    前記放射線画像検出器に対する被写体を透過した放射線の照射を、前記移動を挟んで複数回行い、
    各回の放射線照射後に前記読取操作を行って前記被写体の放射線画像情報を示す画像データを得、
    それら各回の読取操作毎に得られた画像データの少なくとも一部に、前記検出された変位に基づいて、これらの画像データから前記被写体の像を合成したときに生じる、該変位に起因する画像つなぎ目のズレを解消する画像処理を施すことを特徴とする画像補正方法。
  13. 請求項11記載の画像補正方法を実施する画像補正装置であって、
    前記各回の読取操作毎に得られた画像データの少なくとも一部に、前記検出された傾きに基づいて、これらの画像データから前記被写体の像を合成したときに生じる、該傾きに起因する画像つなぎ目のズレを解消する画像処理を施す画像処理手段を備えたことを特徴とする画像補正装置。
  14. 請求項12記載の画像補正方法を実施する画像補正装置であって、
    前記各回の読取操作毎に得られた画像データの少なくとも一部に、前記検出された変位に基づいて、これらの画像データから前記被写体の像を合成したときに生じる、該変位に起因する画像つなぎ目のズレを解消する画像処理を施す画像処理手段を備えたことを特徴とする画像補正装置。
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