JP2010094241A - X線撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】機械的なX線遮断機構を設けることなく、人体への無効曝射期間を減少することが可能なX線撮影装置を提供する。
【解決手段】X線を照射するX線発生手段と、X線画像を取得する撮影手段と、前記X線が照射される被検者を載置し、軸を中心として回転する回転台を有し、該回転台の回転を制御する回転台ユニットとを備えるX線撮影装置であって、前記回転台ユニットは、前記回転台の一定の回転角度毎の前記X線発生手段からのX線の照射量の積分値が等しくなるように、前記回転台の回転速度を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】X線を照射するX線発生手段と、X線画像を取得する撮影手段と、前記X線が照射される被検者を載置し、軸を中心として回転する回転台を有し、該回転台の回転を制御する回転台ユニットとを備えるX線撮影装置であって、前記回転台ユニットは、前記回転台の一定の回転角度毎の前記X線発生手段からのX線の照射量の積分値が等しくなるように、前記回転台の回転速度を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、X線撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラムに関する。
近年においては大面積のイメージセンサによって構成されるフラットパネルディテクタを使用し、被写体のX線画像をデジタル撮影するシステムが開発されている。このシステムは、従来の銀塩写真を用いるX線写真システムと比較して、極めて広範囲の放射線露出域に渡って画像を記録できるという実用的な利点を有している。
即ち、極めて広範囲のダイナミックレンジのX線を、蛍光体を用いて光電変換し、電気信号として読み取り、この電気信号をさらにデジタル信号に変換する。このデジタル信号を処理して、写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装置に、可視像として放射線画像を出力することにより、放射線露光量がある程度変動しても良好な放射線画像が得られる。
イメージセンサとしては、CCD型撮像素子や、MOS型撮像素子、CMOS型撮像素子などが利用されている。特許文献1には、CMOS型撮像素子を用い、非破壊読み出しが可能な放射線撮影システムの技術が開示されている。
更に近年では、X線デジタル撮影装置のCT撮影装置への応用も考えられている。特許文献2には、被写体を直立或いは座位の状態で回転させることができる回転台を設け、この回転台をX線源及びフラットパネルディテクタに対して回転させながら撮影するCT撮影装置が開示されている。
CT撮影においては、弱いX線線量を一定時間照射して撮影する方法が主に用いられる。この撮影方法の場合、X線照射開始時に、X線出力がゆるやかに立ち上がる特性が問題となる。しかし、特許文献3が開示するように、メカ的なX線遮断用シャッターを設け、照射線量的に診断画像として使えない観測不能期間はシャッターを閉じる手段が取られている。
特開2005−143802号公報
特開2000−217810号公報
特開2004−113408号公報
線量不足により利用不可なX線出力立ち上り時の取得画像は、シャッター等のメカ的機構を用いてX線を遮断することで排除することができる。しかし、この手法ではX線遮断に対するメカ的機構が必要となるため、装置構成が複雑になってしまう。
そこで、本発明では、機械的なX線遮断機構を設けることなく、人体への無効曝射期間を減少することが可能なX線撮影装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、
X線を照射するX線発生手段と、
X線画像を取得する撮影手段と、
前記X線が照射される被検者を載置し、軸を中心として回転する回転台を有し、該回転台の一定の回転角度毎の前記X線発生手段からのX線の照射量の積分値が等しくなるように、該回転台の回転を制御する回転台ユニットと
を備えるX線撮影装置であって、
前記回転台ユニットは、
前記X線の照射条件に応じて、前記回転台の回転開始からの経過時間に応じた回転速度の値を登録した複数のテーブルを備え、
前記X線発生手段における実際の照射条件と関連づけられるテーブルが前記複数のテーブルに含まれない場合に、前記複数のテーブルから、前記実際の照射条件における前記回転速度の値を予測し、前記回転台の回転開始からの経過時間に応じて、該予測した回転速度の値により前記回転台の回転速度を制御する
ことを特徴とする。
X線を照射するX線発生手段と、
X線画像を取得する撮影手段と、
前記X線が照射される被検者を載置し、軸を中心として回転する回転台を有し、該回転台の一定の回転角度毎の前記X線発生手段からのX線の照射量の積分値が等しくなるように、該回転台の回転を制御する回転台ユニットと
を備えるX線撮影装置であって、
前記回転台ユニットは、
前記X線の照射条件に応じて、前記回転台の回転開始からの経過時間に応じた回転速度の値を登録した複数のテーブルを備え、
前記X線発生手段における実際の照射条件と関連づけられるテーブルが前記複数のテーブルに含まれない場合に、前記複数のテーブルから、前記実際の照射条件における前記回転速度の値を予測し、前記回転台の回転開始からの経過時間に応じて、該予測した回転速度の値により前記回転台の回転速度を制御する
ことを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明は、また、
X線を照射するX線発生手段と、
X線画像を取得する撮影手段と、
前記X線が照射される被検者を載置し、軸を中心として回転する回転台を有し、該回転台の回転を制御する回転台ユニットと、
前記X線発生手段から照射されるX線照射量を測定する線量測定手段と
を備えるX線撮影装置であって、
前記回転台ユニットは、前記線量測定手段からのX線照射量の積分値に応じて、前記回転台の一定の回転角度毎の前記X線発生手段からのX線の照射量の積分値が等しくなるように、前記回転台の回転速度を制御することを特徴とする。
X線を照射するX線発生手段と、
X線画像を取得する撮影手段と、
前記X線が照射される被検者を載置し、軸を中心として回転する回転台を有し、該回転台の回転を制御する回転台ユニットと、
前記X線発生手段から照射されるX線照射量を測定する線量測定手段と
を備えるX線撮影装置であって、
前記回転台ユニットは、前記線量測定手段からのX線照射量の積分値に応じて、前記回転台の一定の回転角度毎の前記X線発生手段からのX線の照射量の積分値が等しくなるように、前記回転台の回転速度を制御することを特徴とする。
本発明によれば、機械的なX線遮断機構を設けることなく、人体への無効曝射期間を減少することが可能なX線撮影装置を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1に、発明の実施形態に対応するX線撮影システムの構成の一例を示す。本システムは、X線撮影部101、回転台ユニット102、X線撮影部101と回転台ユニット102を制御するコントロールPC103、X線照射線量をモニタする線量計104、X線発生装置105からなる。各ユニット間は、光ファイバや、電線などの通信ラインで接続される。被検者107は、回転台ユニットの上に、座位または立位の格好にて載置される。
図1に、発明の実施形態に対応するX線撮影システムの構成の一例を示す。本システムは、X線撮影部101、回転台ユニット102、X線撮影部101と回転台ユニット102を制御するコントロールPC103、X線照射線量をモニタする線量計104、X線発生装置105からなる。各ユニット間は、光ファイバや、電線などの通信ラインで接続される。被検者107は、回転台ユニットの上に、座位または立位の格好にて載置される。
撮影部101は、センサ部110と、ADボード111とデジタルボード112とで構成される。センサ部の詳細については後述するが、センサから出力される画像情報は、ADボード111でデジタル変換し、デジタルボード112を介して、コントロールPC103へと転送される。
回転台ユニット102は、所定の軸を中心として回転台127の回転制御を行い、更にX線発生装置105とのインターフェースを備える回転制御/XIFボード121、回転台127の回転駆動を行うモータ122、モータドライバ123を備える。また、、回転角度情報をモニタするエンコーダ124、X線照射線量をモニタする線量計104とのインターフェースである線量計ボード125、電源126を備える。回転制御/XIFボード121は、X線撮影部101のデジタルボード112或いはコントロールPC103内のキャプチャ制御ボード131からの指示に従い、回転台127の回転制御や、X線発生装置105との通信を行う。
コントロールPC103は、システム制御および画像取り込み動作を行うキャプチャ制御ボード131と、CT画像処理を行う画像処理ボード132と、画像を保管するハードディスク135、各種IO136等を有する。コントロールPC103には、操作者用に、キーボード137やCRT等のディスプレイ138等が接続される。
実際の撮影動作において、コントロールPC103内のキャプチャ制御ボード131は、操作者の指示に基づき、X線発生装置105とX線撮影部101、回転台ユニット102との間で同期を取りながら、X線CT撮影動作を実行する。
取得された画像は、画像処理ボードで画像処理された後、操作者の要求により、ディスプレイ138に表示されたり、あるいはハードディスク135や不図示の外部記憶装置に保存されたりする。
ここで、X線撮影部101の内部構造について図2を参照して説明する。図2は、発明の実施形態に対応するX線撮影部101の内部構造の一例を示す図である。
X線撮影部101は、図2に示されるように蛍光体201と光電変換素子202とを組み合わせて構成される。蛍光体201では、エネルギーの高いX線によって蛍光体の母体物質か励起(吸収)され、その再結合エネルギーにより可視領域の蛍光が発生する。即ち、X線を可視光に変換する。その蛍光はCaWo4やCdWo4などの母体自身によるものや、CsI:TlやZnS:Agなどの母体内に付加された発光中心物質によるものがある。光電変換素子202は、CMOS型撮像素子を用いており、全ての素子から共通の時間に蓄積した電荷を高信号対ノイズ比(S/N)で読み出せる。
X線撮影部101は、図2に示されるように蛍光体201と光電変換素子202とを組み合わせて構成される。蛍光体201では、エネルギーの高いX線によって蛍光体の母体物質か励起(吸収)され、その再結合エネルギーにより可視領域の蛍光が発生する。即ち、X線を可視光に変換する。その蛍光はCaWo4やCdWo4などの母体自身によるものや、CsI:TlやZnS:Agなどの母体内に付加された発光中心物質によるものがある。光電変換素子202は、CMOS型撮像素子を用いており、全ての素子から共通の時間に蓄積した電荷を高信号対ノイズ比(S/N)で読み出せる。
光電変換素子202の1画素の等価回路図を図3に示す。点線で囲む部分301が1画素に相当する。実際の撮影装置は、2688画素×2688画素等の高解像度なマトリクス構造となっている。
フォトダイオード(PD)で光電変換された信号電荷は、FD(Floating Diffusion)アンプにより信号電圧に変換され、増幅される。FDアンプの次段にクランプ回路、クランプ回路の次段にPD信号電圧S、クランプ電圧Nを独立にサンプルホールドする回路を内蔵し、出力信号はアナログS、N独立の2系統となっている。各画素にサンプルホールド回路を設けてあり、全画素を不図示のリセット回路により同時にリセットし、露光後、全画素同時にFDアンプの出力をサンプルホールドすることにより、一括電子シャッタが可能な構造となっている。読み出しマトリックス回路部は、垂直(V)方向に順次水平ラインを選択する垂直走査回路(V方向スタティック型シフトレジスタ)、水平(H)方向に画素を選択する水平走査回路(H方向スタティック型シフトレジスタ)から出力される制御信号、VSR、HSR、HSR-8BLKにより制御され、順番に全画素の信号電荷が読み出される。
このようにして読み出された信号電荷情報は、先に述べたように、AD変換され、画像情報としてコントロールPC103へと転送される。
ここで、本発明の実施形態における回転台制御の様子を図4を参照して説明する。図4は、発明の実施形態に対応する、回転台制御に関わるタイミングチャートである。
図4において、S1はX線発生装置105につながる曝射スイッチ106のON/OFFに基づく照射要求信号を示す。S2は回転台127の回転速度を示す。S3はキャプチャ制御ボード131より発行される撮影タイミングパルスを示す。S4はX線出力の様子を示す。図4のタイミングチャートにおいて、横軸は時間を示す。
まず、時刻T1において操作者が曝射スイッチ106をオンすることにより、本システムに対する撮影要求が発行される。撮影要求に応じたコントロールPC103の指示に基づいて、回転台ユニット102が回転制御を開始し、一定の加速度で回転速度を増していく。回転台回転の様子は、エンコーダ124でモニタされ、目標となる角速度に達した時点(時刻T2)で等速回転を行う。撮影動作は、キャプチャ制御ボード131から送信される撮影タイミングパルスS3に従って実施される。
この撮影タイミングパルスは、エンコーダでモニタされた回転情報に基づき、例えば0.36度等(1回転1000撮影の場合)、一定の回転角度毎に撮影動作が行われるように発行される。その後、所望の枚数X線画像を取得した後、不図示の照射許可信号をネゲートしてX線照射を終了し、回転台停止動作を行い、CT撮影動作が終了する。
本CT撮影においては、例えば200fps程度の高フレームレートで画像取得を行う必要があるが、同レートでX線パルス照射することは速度的に不可能である。そのため、一定の低線量でX線連続照射を行いながら、高フレームレートにて撮影を行う。このような低線量でのX線連続照射における実際のX線出力は、S4に示すように、緩やかに立ち上がる。CT撮影では、先に述べたように、一定の等間隔角度毎に、一定のX線照射量による画像取得が必要となる。そのため、この立ち上りが緩やかな時刻T1からT2までの期間Taの画像取得においても、時刻T2移行の出力安定期間Tb同様、一定の照射線量画像が得られるように、各取得画像におけるX線照射量の積分値が一定となるように回転速度を制御する。この様子を次に示す。
まず、撮影前準備として、X線の出力立ち上り特性を予め測定し、回転制御設定に反映するために、事前にX線照射画像を取得する。この時、解析の分解能を上げるために、実際の撮影間隔に対して、十分に短い時間間隔で画像取得を行う必要があるが、回転動作は不要である。撮影終了後、コントロールPC103にて、各取得画像の出力平均値を求め、X線出力の立ち上り特性を解析し、立ち上り時においても出力安定時と同等の一定照射線量積分値を得るための時間間隔を算出する。この作業は、例えば、撮影装置設置時や、撮影環境が大きく変わったとき等に行う。
その後の実際のCT撮影においては、上記で求めた各時間間隔にて撮影実施角度となるよう、回転速度の制御パターンが設定され、それに従い回転制御を行う。回転速度の制御パターンの一例は図5の回転速度制御テーブル500に示す通りである。
図5において、時刻501は、回転台ユニット102の回転制御が開始されてからの経過時間を示す。時刻0は、図4の時刻T1に対応し、時刻tnは図4の時刻T2に対応する。また速度502は、時刻501に対応する回転台ユニット102の回転速度を示す。例えば、回転制御の開始からt2時間が経過した場合の回転速度はv2となる。時刻tnにおける速度Vnは、図4における時刻T2における回転速度に対応する。
また、図5の回転速度制御テーブル500を利用した、回転台ユニット102の回転制御の処理について図6のフローチャートを参照して説明する。当該フローチャートは、対応する処理プログラムを回転制御/XIFボード121で実行することにより実現される。
まず、ステップS601において、回転制御/XIFボード121内のソフトウェアタイマーを0にリセットする。続くステップS602では、回転台127の回転を開始するか否かを判定する。当該判定は、曝射スイッチ106のONに基づく照射要求信号を受信したか否かにより行うことができる。
もし、回転台127の回転が開始される場合(ステップS602において「YES」)、ステップS603に移行する。回転台127の回転が開始されない場合(ステップS602において「NO」)、回転開始の監視を継続する。
ステップS603では、回転制御/XIFボード121内のソフトウェアタイマーをスタートさせ、回転開始からの経過時間を測定する。また、このとき回転速度制御テーブル500のデータを取得しておく。
ステップS604では、回転速度制御テーブル500の登録内容に従い、経過時間に応じた回転速度となるようにモータ122を制御する。続くステップS605では、エンコーダ124からの通知に従い、所定速度(図5のvn)に到達したか否かを判定する。もし、回転台127の回転速度が所定速度に到達している場合は(ステップS605において「YES」)、ステップS606に移行して回転速度を所定速度で固定し、処理を終了する。一方、回転台127の回転速度が所定速度に到達していない場合は(ステップS605において「NO」)、ステップS604に戻って、回転速度の制御を継続する。
なお、図6のフローチャートでは、ステップS605において回転速度が所定速度に到達したか否かを、エンコーダ124による検知結果に基づいて判定したが、これによらず、タイマーの経過時間に基づいて判定しても良い。
また、X線出力の立ち上り特性が、照射条件設定(管電圧、管電流)によって異なる場合は、予め幾つかの照射条件での立ち上り特性解析動作を行い、図5の回転速度制御テーブル500を複数用意しておくことができる。この場合、実際のCT撮影においては、設定された照射条件と関連づけられたテーブルを選択して回転速度制御を実施する。これにより、照射条件に応じて、適切な回転速度制御が行える。
また、実際のCT撮影時の照射条件と同一の条件下で求めた回転速度制御パターンが無かった場合に、保持している回転速度制御パターンから、出力特性を予測し、その予測結果に基づき回転速度制御を決定してもよい。例えば、ある照射条件について管電圧、管電流が既存の2つの照射条件の中間にある場合に、該2つの照射条件の中間の出力特性が得られるものと予測して、回転速度を制御することができる。
以上により、X線立ち上り期間においても各取得画像のX線照射量積分値が等しくなり、シャッター等の特別なメカ的機構が無くとも、一連のX線照射期間において、有用となる一定線量のX線画像が取得できる。なお、事前の立ち上り特性の解析は、実際の撮影画像データでなく、線量計データの値を用いてもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明における第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、予め、立ち上り特性データを取得し、その解析結果により回転速度制御を設定した。これに対し第2の実施形態では、X線量測定を行う線量計によりX線出力値をリアルタイムにモニタし、図7に示すように、モニタ解析結果を撮影時の回転速度にフィードバックする。図7は、発明の第2の実施形態に対応する、回転台制御に関わるタイミングチャートである。S1、S2、S3、S4はそれぞれ図4におけるものと同様である。
次に、本発明における第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、予め、立ち上り特性データを取得し、その解析結果により回転速度制御を設定した。これに対し第2の実施形態では、X線量測定を行う線量計によりX線出力値をリアルタイムにモニタし、図7に示すように、モニタ解析結果を撮影時の回転速度にフィードバックする。図7は、発明の第2の実施形態に対応する、回転台制御に関わるタイミングチャートである。S1、S2、S3、S4はそれぞれ図4におけるものと同様である。
CT撮影時のX線照射量情報は、線量計104によりモニタされ、線量計ボード125を介して回転台/XIFボードへと入力される。回転台/XIFボードは、照射量情報をリアルタイムに解析し、撮影時間間隔毎に一定の照射線量積分値となるよう、モータの回転速度制御を行う。
なお、撮影毎の照射線量積分値の目標値は、X線照射条件設定に応じて、予め設定する。また、照射線量情報解析の時間間隔は、フィードバック制御を行うために、実際の撮影間隔に対して、十分短い必要がある。この第2の実施形態では、立ち上り時に限らず、撮影中においてフィードバック制御を行うため、X線出力ゆらぎが生じても、一定の照射量の画像が取得できる。
なお、第1及び第2の実施形態とも、FPN補正用の画像は、回転撮影動作前に一定の撮影間隔で取得してもよいし、回転撮影後に一定の間隔で取得してもよい。また、装置起動時等に予め取得しておいてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、一定角度毎に得る各取得画像のX線照射積分値が同等になるように、回転速度を制御することにより、X線遮断機構を設けることなくなる。同時に、人体への無効曝射期間を減少することが出来るX線撮影装置を提供できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
[その他の実施形態]
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。
101:X線撮影部
102:回転台ユニット
103:コントロールPC
104:線量計
105:X線発生装置
102:回転台ユニット
103:コントロールPC
104:線量計
105:X線発生装置
Claims (7)
- X線を照射するX線発生手段と、
X線画像を取得する撮影手段と、
前記X線が照射される被検者を載置し、軸を中心として回転する回転台を有し、該回転台の一定の回転角度毎の前記X線発生手段からのX線の照射量の積分値が等しくなるように、該回転台の回転を制御する回転台ユニットと
を備えるX線撮影装置であって、
前記回転台ユニットは、
前記X線の照射条件に応じて、前記回転台の回転開始からの経過時間に応じた回転速度の値を登録した複数のテーブルを備え、
前記X線発生手段における実際の照射条件と関連づけられるテーブルが前記複数のテーブルに含まれない場合に、前記複数のテーブルから、前記実際の照射条件における前記回転速度の値を予測し、前記回転台の回転開始からの経過時間に応じて、該予測した回転速度の値により前記回転台の回転速度を制御する
ことを特徴とするX線撮影装置。 - 前記回転台ユニットは、
前記X線発生手段における実際の照射条件と関連づけられるテーブルが前記複数のテーブルに含まれる場合は、該関連づけられるテーブルから、前記回転台の回転開始からの経過時間に応じて対応する回転速度の値を取得し、前記回転台の回転速度を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。 - 前記回転台ユニットは、前記回転台の回転速度が所定速度に達した場合に、該所定速度で固定することを特徴とする請求項1または2に記載のX線撮影装置。
- X線を照射するX線発生手段と、
X線画像を取得する撮影手段と、
前記X線が照射される被検者を載置し、軸を中心として回転する回転台を有し、該回転台の回転を制御する回転台ユニットと、
前記X線発生手段から照射されるX線照射量を測定する線量測定手段と
を備えるX線撮影装置であって、
前記回転台ユニットは、前記線量測定手段からのX線照射量の積分値に応じて、前記回転台の一定の回転角度毎の前記X線発生手段からのX線の照射量の積分値が等しくなるように、前記回転台の回転速度を制御する
ことを特徴とするX線撮影装置。 - X線を照射するX線発生手段と、
X線画像を取得する撮影手段と、
前記X線が照射される被検者を載置し、軸を中心として回転する回転台を有し、該回転台の一定の回転角度毎の前記X線発生手段からのX線の照射量の積分値が等しくなるように、該回転台の回転を制御する回転台ユニットと
を備えるX線撮影装置の制御方法であって、
前記X線の照射条件に応じて、前記回転台の回転開始からの経過時間に応じた回転速度の値を登録した複数のテーブルに、前記X線発生手段における実際の照射条件と関連づけられるテーブルが含まれない場合に、前記回転台ユニットが、前記複数のテーブルから、前記実際の照射条件における前記回転速度の値を予測し、前記回転台の回転開始からの経過時間に応じて、該予測した回転速度の値により前記回転台の回転速度を制御する工程
を備えることを特徴とするX線撮影装置の制御方法。 - X線を照射するX線発生手段と、
X線画像を取得する撮影手段と、
前記X線が照射される被検者を載置し、軸を中心として回転する回転台を有し、該回転台の回転を制御する回転台ユニットと、
前記X線発生手段から照射されるX線照射量を測定する線量測定手段と
を備えるX線撮影装置の制御方法であって、
前記回転台ユニットが、前記線量測定手段からのX線照射量の積分値に応じて、前記回転台の一定の回転角度毎の前記X線発生手段からのX線の照射量の積分値が等しくなるように、前記回転台の回転速度を制御する工程
を備えることを特徴とするX線撮影装置。 - コンピュータを請求項1乃至4のいずれか1項に記載のX線撮影装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008266830A JP2010094241A (ja) | 2008-10-15 | 2008-10-15 | X線撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008266830A JP2010094241A (ja) | 2008-10-15 | 2008-10-15 | X線撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010094241A true JP2010094241A (ja) | 2010-04-30 |
Family
ID=42256356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008266830A Withdrawn JP2010094241A (ja) | 2008-10-15 | 2008-10-15 | X線撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010094241A (ja) |
-
2008
- 2008-10-15 JP JP2008266830A patent/JP2010094241A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
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