JP2010093361A - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2010093361A
JP2010093361A JP2008258661A JP2008258661A JP2010093361A JP 2010093361 A JP2010093361 A JP 2010093361A JP 2008258661 A JP2008258661 A JP 2008258661A JP 2008258661 A JP2008258661 A JP 2008258661A JP 2010093361 A JP2010093361 A JP 2010093361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analog filter
frequency
oscillator
clock
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008258661A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryosuke Mori
良介 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Microelectronics Inc
Original Assignee
Kawasaki Microelectronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Microelectronics Inc filed Critical Kawasaki Microelectronics Inc
Priority to JP2008258661A priority Critical patent/JP2010093361A/ja
Publication of JP2010093361A publication Critical patent/JP2010093361A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、フィルタリング特性調整機能を有するアナログフィルタを有するフィルタ回路に関し、アナログフィルタのフィルタリング特性を簡易な補正回路によって補正する機能を備える。
【解決手段】アナログフィルタ50と、レプリカ回路としての発振器61と、周波数比較ロジック62を備え、周波数比較ロジック62で、その発振器61の発振周波数が基準周波数となるように、発振器61とアナログフィルタ50との双方を同時に調整する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、フィルタリング特性調整機能を有するアナログフィルタを有するフィルタ回路に関する。
通信システムの物理層における受信回路では、後続するADコンバータのサンプリングによる折り返し雑音を除去するアンチエイリアシングフィルタや、隣接通信チャネルやランダム雑音成分から所望チャネルの周波数成分だけを取り出すチャネルフィルタなどといったアナログフィルタが多用される。近年の通信機器の小型化に伴い、通信システムの少量チップ化が進み、アナログフィルタもディスクリート品よりも受信ICチップ内ヘインテグレートされる場合が多くなった。これらのアナログフィルタのアーキテクチャとしては抵抗素子(R)と容量素子(C)を用いたRCアクティブフィルタが主流となっている。たとえば、CMOSプロセスにおける抵抗Rはpolyシリコン、容量Cはメタル(M)−層間膜(I)−メタル(M)構造などの場合が多い。これらの受動デバイスは半導体製造プロセスにおいて特性がほぼ均一になるように厳しい工程管理のもと製造が行われているが、近年のデバイスの微細化が進んだプロセスでは、たとえばpolyシリコン抵抗ではその抵抗値が±10%程度の製造ばらつきを持つことが通例である。ローパスフィルタやハイパスフィルタ、またはバンドパスフィルタの通過帯域幅(フィルタリング特性)はRC時定数の関数として決まるため、上記のような製造ばらつきがあるとIC個体ごとにその帯域幅が異なってきてしまう。
一般に所望信号への雑音の混入はビットエラーの増大に直結し、ビットエラーの低減を求めるならば、通信レートを下げる、1チャネルの占有帯域を広げるといった対応が必要である。ここで、通信レートが遅いなど仕様の緩い通信規格であれば、所望信号にある程度の雑音の混入が許される。この場合、アナログフィルタの帯域幅が小さ目にもばらつくことを想定しあらかじめ通過帯域幅を広めにとっておき、アナログフィルタの帯域幅がある程度必要以上に大きくなっても規格で定められるビットエラーレートが達成可能である。しかし、技術の進歩により、より高レート、よりビットエラーの少ない通信が求められている。つまりアナログフィルタには、IC個体差のないより厳格な一定の通過帯域を持つことが要求されるようになる。この要求は、前述の微細化によるばらつき増大の傾向と相反するものである。このことで、アナログフィルタに付随して、通過帯域のばらつきの補正機能を持った回路が必要となってくる。特に補正機能は、ユーザがこの補正を意識することなく、IC電源投入後はそのIC個体でのアナログフィルタの抵抗値や容量値を判別し自動的に通過帯域を調整するような機能が望ましい。
このような背景から、アナログフィルタ帯域幅自動補正回路が提案されている(特許文献1,2参照)。
図1は、アナログフィルタ帯域幅自動補正に関する第1の従来技術のブロック図である。
図1に示されるアナログフィルタ10は、例えば受信回路における後段のADコンバータによる離散信号化に対するアンチエイリアシングのためのローパスフィルタなどであり、送受信されるアナログ信号を処理するものである。このアナログフィルタ10はICチップ内に作り込まれた抵抗素子R0と容量素子C0、およびオペアンプ(演算増幅器)で構成された任意のアクティブフィルタである。上述したようにICチップ内に作り込まれた抵抗素子R0と容量素子C0は、製造プロセスの変動によってIC個体ごとにばらつきを生じ、また両者ともに温度変動も持つ。
ここでは一例としてアナログフィルタがローパス特性を持っている場合を考える。アナログフィルタがローパス特性を持っているとき一般にR0の抵抗値とC0の容量値とで決まる時定数の関数としてカットオフ周波数が定められ、R0×C0の値が大きいとカットオフ周波数が小さなものとなり通過帯域が狭くなる。図1の下部には帯域幅補正回路20が示されており、ICチップ内に作りこまれた積分器21、比較器22、ダウンカウンタ23とから成る。積分器21はオペアンプと、アナログフィルタ10内に作り込まれた抵抗素子R0および容量素子C0と構成・形状を同一とした抵抗および容量から成るものである。図1の例は、容量素子C0を可変のものとし、ダウンカウンタ23の出力CONTのデジタル値によってC0の容量値を変更することによる帯域幅補正方法を採用したものである。またこの例ではCONTのデジタル値が最大値を示したときにC0も最大の容量値をとることとし、CONTのデジタル値が小さくなることに伴いC0も単調に小さな容量値になることとする。この、帯域幅補正回路20はアナログフィルタ10とは独立に動作することができ、アナログフィルタ10を使用した通信以前もしくは通信中に動作する。
図1に示す回路では、図2示すような一定の手順を踏んで帯域幅補正が行われる。図2の手順においてまずCRST信号をアサートしスイッチSWを短絡することによって、積分器21の電荷を放電し状態を初期化する。またこのときダウンカウンタ23の出力は最大値Nを示しており、アナログフィルタ10内および積分器21内の容量C0は最大値を取っているものとする。
CRST信号がネゲートされた直後にテスト信号TESTの電圧レベルを積分器21のオペアンプのコモン電圧Vcomからそれより小さいレベルのVtestに変更し、一定時間Tint期間保持する。Tintの期間、積分器21は時定数C0×R0に従い電荷の積分を行い、時間Tint後に積分器の出力INTは、
INT=(Tint/C0)×(Vtest−Vcom)/R0+Vcom
・・・・(1)
となる。この出力INTは比較器22によって参照電圧REFと比較され、この例ではINTがREFより大きい場合比較器22の出力COMPはHighとなり逆の場合はLowなる。比較器22の出力COMPはダウンカウンタのディセーブル信号となり、もしこれがLowの場合ダウンカウンタ23はクロックCLKが立ち上がるたびに1ずつカウントダウンを行い、逆にHighの場合ダウンカウンタ23はカウントダウンを行わない。つまり、積分器21によるTint期間積分の結果が参照電圧REFの指し示す電圧レベルより下回った場合はカウントダウンを行い、逆に上回った場合はカウントダウンを行わない。参照電圧REFの電圧レベルVtargは、時定数C0×R0で定まるアナログフィルタのカットオフ周波数が所望の値を持つように外部から与える。つまり、(1)式においてINT=Vtargとなるときの時定数C0×R0が所望の値をもつようにVtargを与える。補正回路動作当初はC0×R0は最大値(所望値に対して十分大きな値)を取っているため、期間Tintの間で積分器出力INTの電圧レベルはVtargに達さない。このとき比較器22の出力COMPはLowとなり、クロックCLKの立ち上がりでダウンカウンタはその出力値を1小さくする。このときC0の値は直前の値より小さくなる。次に再びCRST信号をアサートしスイッチSWを短絡することによって、積分器を放電する。CRST信号をネゲートした直後にTEST信号をVcomからVtestへ変更し、積分器が一定時間Tintの期間2回目の積分を行う。INTの値はC0が小さくなったことによって1回目の積分に比較し2回目のINTの最終電圧レベルは結果的に高くなっている。このときINTの電圧レベルがVtargより低ければダウンカウンタはさらに1だけ出力値を小さくし、逆にVtargより高くなっていればダウンカウンタ23はカウントダウンを行わない。C0の値を小さくしながらこのような動作を続け、積分器21の出力INTがVtargより高くなるまで積分を繰り返し時定数C0×R0の所望の値となるC0をサーチする。
この方式において、アナログフィルタのカットオフ周波数の異なる値をターゲットとする場合、例えばカットオフ周波数を高くしたい場合はVtarg電圧レベルを適切に大きなものとするか、または時間Tintを適切に長い期間とするなどの方法で実現できる。
なおこの補正方式は、アナログフィルタ内に作りこまれた抵抗素子や容量素子と同一な構成・形状の素子を使用したレプリカ回路、この第1の従来技術の場合は積分器、を用いる方式として位置づけることができる。
図3は、アナログフィルタ帯域幅自動補正に関する第2の従来技術のブロック図である。上述した第1の従来技術と同様に図3に示されるアナログフィルタ30は、例えば受信回路における後段のADCによる離散信号化に対するアンチエイリアシングのためのローパスフィルタなどであり、通信されるアナログ信号を処理するものである。このアナログフィルタ30はICチップ内に作りこまれた抵抗素子R0と容量素子C0、およびオペアンプで構成された任意のアクティブフィルタである。また、この第2の従来技術は、上述した第1の従来技術と同様にレプリカ回路を用いた補正方式であるが、ここではレプリカ回路として2次のローパス特性を持ったアナログフィルタ41を用いている。
図4は、このレプリカ回路の特性を示した図である。
図4に示すように、2次のローパス特性をもったアナログフィルタは一般にそのカットオフ周波数において位相が丁度90°遅れるという性質を有し、ここでは、アナログフィルタ帯域幅の補正にあたり、この性質を用いている。
図3に示されるアナログフィルタ30が2次のローパス特性を持っている場合を考える。図3下部に示される帯域幅補正回路40は、発振器42、分周器43、位相比較器44、および、主信号処理用のアナログフィルタ30と同一の特性を持ち同一ICチップ内に作り込まれた、レプリカ回路としてのアナログフィルタ41から成る。図3の例は、容量C0を可変のものとし、C0は位相比較器44の出力によってその容量値がコントロールされるものとする。位相比較器44の出力は、コントロールされる容量素子C0がその容量値を可変にできる構成であればデジタル値であってもアナログ電圧であってもよい。この帯域幅補正回路40はアナログフィルタ30とは独立に動作することができ、アナログフィルタ30を使用した通信以前もしくは通信中に動作する。
補正手順は以下の通りである。主信号処理用アナログフィルタ30のローパス特性において、所望カットオフ周波数と同一の周波数をもった正弦波信号OSCDIVを発振器42および分周器43によって発生させ、この正弦波信号をアナログフィルタ(レプリカ)41に入力する。位相比較器44の2入力にはアナログフィルタ(レプリカ)41の出力FILOUTと、発振器42および分周器43によって発生した正弦波信号OSCDIVとを入力し、位相比較器44においてはこの2入力の位相を比較する。ここで主信号処理用アナログフィルタ30が正弦波信号OSCDIVの正弦波周波数と同じ値のカットオフ周波数を持っているとすれば、つまりすでに所望のカットオフ周波数を持っているとすれば、主信号処理用アナログフィルタ30と同一の特性を持つレプリカアナログフィルタ41においても正弦波信号OSCDIVの正弦波周波数と同じ値のカットオフ周波数を持っているはずである。このとき前述のように2次のローパス特性をもつアナログフィルタは図4下部に示すような位相特性を持っていることが知られているため、アナログフィルタ(レプリカ)41の出力FILOUTには正弦波信号OSCDIVに対して90°位相が遅れた正弦波が出力されているはずである。位相比較器44ではアナログフィルタ(レプリカ)41の出力FILOUTと正弦波信号OSCDIVとの位相差が90°であることを見極め、可変容量コントロール信号CONTをそのままの状態に保つ。
次に主信号処理用アナログフィルタ30が所望のカットオフ周波数よりも高い周波数を持っているとする。この場合は図4下部に示される位相特性により、2つの正弦波(正弦波信号OSCDIVとアナログフィルタ(レプリカ)41の出力FILOUT)の位相差が90°以下になる。逆に主信号処理用アナログフィルタ30が所望のカットオフ周波数よりも低い周波数を持っているとすれば、2つの正弦波(正弦波信号OSCDIVとアナログフィルタ(レプリカ)41の出力FILOUT)の位相差が90°以上になる。位相比較器44は位相差90°に比較しての大小を見極め、可変容量コントロール信号CONTを適切に調節する。位相差が90°以下の場合は容量C0が大きくなる方向に、逆に90°以上の場合は容量C0が小さくなる方向に容量値を変える。つまり、この方式の帯域幅補正は正弦波(正弦波信号OSCDIVとアナログフィルタ(レプリカ)41の出力FILOUT)の位相差によって負帰還のフィードバックをかけることで達成している。
この方式において、アナログフィルタのカットオフ周波数の異なる値をターゲットとする場合、例えばカットオフ周波数を高くしたい場合は正弦波信号OSCDIVの正弦波周波数を高くすることなどで実現される。特に図3の例では単一周波数の発振器として分周器43による分周数を小さくするなどで達成される。
なおこの補正方式もまた、第1の従来技術と同様にアナログフィルタ内に作りこまれた抵抗素子や容量素子と同一な構成・形状の素子を使用したレプリカ回路、第2の従来技術の場合はアナログフィルタそのもの、を用いる方式として位置づけることができる。
特開2000−4143号公報 特開平8−191231号公報
上述の第1の従来技術の問題点としては以下のことがらが挙げられる。
図1において、積分器21の入力となる信号TESTおよび比較器22の一端子入力となる信号REFを生成する回路が必要となり補正システム自体が高価になる。
図1の信号TESTを生成する回路において、帯域幅補正の精度を決める時間Tintの長さを正確に調節するのが難しい。つまり、図2では時間Tintとしての方形波が示されているが、実際のシステムでは立ち上がりや立ち下がりにおいて有限の時間がかかり、時間0で立ち上がるまたは立ち下がるとした理想的な関係式(1)式は正確には成り立たなくなる。
図1において、同じく帯域幅補正の精度を決める信号REFの電圧レベルを正確に調整することが難しい。またREFの電圧レベルが正確に調節できた場合でも比較器22のオフセット特性が劣悪である場合は、補正の精度が悪化する。
また、第2の従来技術の問題点としては以下のことが挙げられる。
補正動作の原理としてアナログフィルタ(レプリカ)は線形動作を保たなければならないためその入出力はフルスイング(Rail−to−Rail)信号とはできず、小信号となる。そのため正弦波信号OSCDIVを生成する発振器42および分周器43の構成が難しくなりシステム自体が高価になる。
上記の事情により、アナログフィルタ(レプリカ)41の出力信号FILOUTについてもフルスイング(Rail−to−Rail)信号とはできないことに加え、図4に示すように2次のローパス特性を持つアナログフィルタ(レプリカ)41の入出力が90°の位相差を持つあたりの付近前後の周波数では、その信号振幅が変化する。この変化に対応できるような位相比較器44としなければならず、構成が困難となる。
本発明は、上記事情に鑑み、アナログフィルタのフィルタリング特性を簡易な補正回路によって補正する機能を備えたフィルタ回路を提供することを目的とする。
本発明のフィルタ回路は、
コントロール信号により帯域幅を可変に設定可能なアナログフィルタと、
アナログフィルタのレプリカ回路であって、コントロール信号により出力クロックの発振周波数が変化する発振器と、
出力クロックと参照クロックとを比較し、出力クロックが基準周波数に一致するようコントロール信号を生成する周波数比較ロジックとを備え、
出力クロックの発振周波数が基準周波数に一致したときに、アナログフィルタが所定帯域幅となるよう発振器と前記アナログフィルタ双方を調整することを特徴とする。
また、本発明のフィルタ回路は、上記アナログフィルタおよび上記発振器は同一構成のコンデンサおよび抵抗をそれぞれ有し、コンデンサの容量値または抵抗の抵抗値を同時に調整することを特徴とする。
また、本発明のフィルタ回路において、上記周波数比較ロジックは、上記発振器の出力クロックと上記参照クロックとのうちの一方である第1のクロックを分周して分周クロックを生成する分周器と、上記出力クロックと上記参照クロックのうちの他方である第2のクロックを、上記分周クロックをカウントイネーブル信号として用いてカウントするカウンタとを備え、上記カウンタのカウント値が所定値となるよう発振器およびアナログフィルタを調整するものであってもよく、あるいは、
上記周波数比較ロジックは、上記発振器の出力クロックと上記参照クロックと位相周波数を比較する位相周波数比較器と、チャージポンプと、ループフィルタで構成されていてもよい。
前述の第1および第2の従来技術に共通している問題点として、補正帯域幅の絶対精度を挙げるためには補正回路を構成する要素回路の構成が難しいこと、またそのため補正システム全体で高価になることが挙げられる。これらの問題点を解決するために、本発明では、第1および第2の従来技術と同様に主信号処理用のアナログフィルタ内に作りこまれている容量素子および抵抗素子と同一の構成および形状をもったレプリカ回路を持つという方式を採用するが、出力がフルスイング(Rail−to−Rail)の信号である発振器をレプリカ回路とし、その発振周波数の絶対値をロジック回路にてデジタル的に測定しその結果を発振器へ負帰還をかけるループを組むことによって、または広く知られているPLL(フェーズロックドループ)を組むことによって、補正システムの構成を簡略化している。
以上の本発明のフィルタ回路によれば、アナログフィルタのフィルタリング特性が簡易な補正回路によって補正される。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図5は本発明の第1実施形態としてのフィルタ回路のブロック図である。
この図5の上部に示されているのが、主信号処理用アナログフィルタ50であり、このアナログフィルタ50はICチップ内に作りこまれた抵抗R0と容量C0、およびオペアンプで構成されたアクティブフィルタである。その通過帯域幅は内部に作りこまれている容量素子C0の容量値および抵抗素子R0の抵抗値の積である時定数C0×R0の関数によって決まる。今、容量C0をコントロール信号CONTによって可変にできるような構成をとっているものとする。図5下部に示される帯域幅補正回路60には、上部に示される主信号処理用のアナログフィルタ50内の容量素子C0および抵抗素子R0と同一の構成・形状の容量と抵抗を内部に含んだ発振器61を含んでおり、アナログフィルタ50と同じく容量C0はコントロール信号CONTによって可変にできる構成をとっている。つまり発振器61はアナログフィルタ50のレプリカ回路として作用する。本実施形態では、アナログフィルタの帯域幅を決定する素子と同一構成の容量、および抵抗による回路のことをレプリカ回路と称する。ここで、容量は、例えば、同一の成膜工程で形成した絶縁膜を容量絶縁膜とするMIS容量や、同一の拡散工程で形成した活性領域と、同一の酸化工程で形成した酸化膜と、同一の成膜工程で形成した多結晶シリコンゲートからなるMOS容量で構成され、抵抗は、例えば、同一の成膜、ドーピング工程で形成した多結晶シリコン膜からなるシリコン抵抗で構成される。また帯域幅補正回路60には発振器61から生成されるクロック出力OSCと参照クロックREFCLKとを比較して、比較結果に従いコントロール信号CONTの値を切り替える機能を持つ周波数比較ロジック62を含んでいる。周波数比較ロジック62に入力する参照クロックREFCLKは、ICチップ内または外で生成される安定した単一周波数をもつクロックである。この帯域幅補正回路60はアナログフィルタ60とは独立に動作することができ、アナログフィルタ50を使用した通信以前もしくは通信中に動作する。
例として主信号処理用アナログフィルタ50がローパス特性を持つ場合を考える。そのカットオフ周波数Fcutoffは時定数C0×R0の関数で決まるが、今例としてカットオフ周波数が、
Fcutoff=1/(2π×C0×R0) ・・・・(2)
で表される値を持つとする。このとき、帯域幅補正回路60における発振器61の発振周波数もカットオフ周波数Fcutoffと同じ値の周波数を持つように構成されているものとする。カットオフ周波数Fcutoffの値は容量素子C0や抵抗素子R0の製造プロセスばらつきや温度変動によって変化する。このときコントロール信号CONTを適切に設定し容量素子C0の値を変更することによって発振器61の発振周波数をアナログフィルタ50における所望のカットオフ周波数と同じ値に変更することにより、同時にアナログフィルタ50のカットオフ周波数も所望の値となる。周波数比較ロジック62は安定した参照クロックREFCLKを使用して発振器61の発振周波数の絶対値を判別し、もしその値が所望周波数よりも高い場合は可変容量C0を適切に大きくし、逆に低い場合は適切に小さくし、最終的に(2)式の値が所望の値となるように可変容量C0をコントロールするような機能を持つ回路であればどのような構成でも良い。
図6は、図5に1つのブロックで示す周波数比較ロジックの一例を示す回路ブロック図である。
この図6に示す周波数ロジック62は、発振器61の発振クロックを512分周することで信号CNTENを生成する分周器621と、信号CNTENをHighアクティブのイネーブル信号としてカウントアップを行い信号CNTOUTとして出力し信号CNTENのLow区間では信号CNTOUTを0へリセットするカウンタ622と、カウンタ622の出力値から256を減算した値を出力する減算器623と、減算器623の出力と現時刻での信号CONTの値とを加算した値を出力する加算器624と、加算器624の出力の値を信号CNTENの立ち下がりエッジでラッチして新しい信号CONTの値として出力するレジスタ625とからなる。クロックREFCLKはアナログフィルタ50の所望カットオフ周波数と同じ値の周波数を持つクロックとなるように周波数合成されて入力される。
図7は、図6に示す周波数比較ロジックの動作原理説明図である。ここでは、一例として、アナログフィルタ50のカットオフ周波数(2)式の値が所望の値より小さい方向にずれていた場合の機能チャートを示す。
周波数比較ロジック60に発振器61の発振クロックOSCが入力され、それが512分周されて信号CNTENとなる。信号CNTENがHighの期間、クロックREFCLKの立ち上がりエッジでカウンタが0を初期値としてカウントアップを行い、その値を信号CNTOUTへ出力する。つまりこの動作は、クロックOSCの512分周クロックの半分の時間を参照クロックREFCLKの安定周期でカウントしていることに相当する。同時に信号DIFFの値も−256を初期値としてカウントアップを行うことになる。信号CNTENの立ち下がりエッジで信号CNTOUT、信号DIFFのカウントアップは終了し、同時に信号CONTへ信号DIFFのカウントアップ最終値Aに信号CONTの現時刻の値Nが加算された値が信号CONTの新しい値N+Aとしてラッチされる。この後、帯域幅補正回路60内の発振器61の発振周波数が高い方向に変化し、クロックOSCの周波数を更新する。周波数比較ロジック62では、この更新された周波数のクロックOSCの512分周クロックの半分の周期を測定しなおし、さらに信号CONTの値を更新する。このようなフィードバック動作を繰り返しながら、発振器61の発振周波数を所望の最終値へ近づけていく。ただしフィードバック動作が安定して動作するためには、減算器623の出力DIFFの値の絶対値がフィードバック回数を重ねるたびに減少していかなければならない。
なお図6に示した周波数比較ロジック62は、前述の通過帯域補正回路60の要求とつじつまがあうように変更を加えても構わない。例えば図6においてクロックREFCLKの入力直前に2分周器を加えて、減算器の−端子の入力を128とするなどである。
またここでは発振クロックOSCを分周して作った信号CNTENをイネーブル信号とし参照クロックREFCLKをカウントしたが、これとは逆に参照クロックREFCKを分周してイネーブル信号とし、発振クロックOSCをカウントし後段の回路に適当な変更を加えてもよい。
図8は、本発明の第2の実施形態としてのフィルタ回路ブロック図である。
この図8の上部のアナログフィルタ70および下部の帯域幅補正回路80に含まれる発振器81に関する説明は図5を参照して説明した第1の実施形態におけるアナログフィルタ50および発振器61と同じであるが、帯域幅補正回路80内では、図5における周波数比較ロジック62に相当する構成として位相周波数比較器(PFD)82、チャージポンプおよびループフィルタ83が備えられており、帯域幅補正回路80全体でいわゆるフェーズロックドループ(PLL)801を構成している。この帯域幅補正回路80はアナログフィルタ70とは独立に動作することができ、アナログフィルタ70を使用した通信以前もしくは通信中に動作する。
上述の第1の実施形態の場合と同じく、一例として主信号処理用アナログフィルタ70がローパス特性を持つ場合を考える。カットオフ周波数が(2)式で表され、帯域幅補正回路80における発振器81の発振周波数もFcutoffと同じ値の周波数を持つように構成されたとする。この場合フェーズロックドループ(PLL)の一般的な性質により、そのコントロール電圧CONTをダイナミックに自動調整しながら、スタートアップからロック時間後に参照クロックREFCLKと同じ周波数に発振クロックOSCにロックされることになる。したがって、第1の実施形態の場合と同じ原理でREFCLKとしてアナログフィルタ70の所望カットオフ周波数の値と同じ周波数の安定クロックを供給すれば、アナログフィルタ70が所望のカットオフ周波数となる。
フェーズロックドループ(PLL)801の部位となる位相周波数比較器(PFD)82、チャージポンプおよびループフィルタ83は従来から一般に良く知られている構成とすればよい。さらに、図8に示した補正回路の構成は一例であり、帯域幅補正回路80の要求とつじつまがあうように変更を加えても構わない。例えば図8においてREFCLK入力直前に2分周器を加えて、REFCLKにアナログフィルタにおける所望のカットオフ周波数の2倍の周波数の参照クロックを供給するなどである。またフェーズロックドループ(PLL)801としては、図8に示したものは典型的なものであり、この構成以外にもPLL機能を持つ別の公知の構成で代用しても構わない。
図9は、アナログフィルタの一例を示す回路図、図10は発振器の一例を示す回路図である。
図9に示すアナログフィルタおよび図10に示す発振器は、上述の第1の実施形態と第2の実施形態の双方において共通に使用可能である。
ここで、これら図9,図10に示すアナログフィルタおよび発振器のグランドは、その出力を処理するロジック回路のHighとLowの中央の電位を持つACグランドである。ここでは、容量素子C0の容量値がコントロール信号CONTによって調整される。
図9に示すアナログフィルタの伝達関数Hfi1(s)は、
Hfi1(s)=C0×R0/{s+s/(Q×C0×R0)+1/(C0×R0)}
・・・・(3)
で表される。ここで、sはラプラス変数である。Qはクオリティファクタであり、フィルタの安定したAC応答のために通常0.7〜0.8付近の数値に設定される。
図9の回路において、ローパス特性のカットオフ周波数は(2)式で表されるものである。
また、図10に示す発振器の伝達関数Hosc(s)は、
Hosc(s)=C0×R0/{s+1/(C0×R0)} ・・・・(4)
で表される。
図10の回路において、発振周波数は同じく(2)式で表される。
図9と図10とは構成が非常に似ており、図9のアナログフィルタと図10の発振器は対になって使われるのが好ましい。図9の(A)で表される抵抗素子を削除し図10の(B)で表される抵抗について並列接続を利用して2分の1とするだけの変更であり、半導体設計上の物理レイアウトの変更が容易であるのでアナログフィルタのカットオフ周波数と発振器の発振周波数の不整合が最小限に抑えられる。
また、図9および図10の回路は、第1の実施形態や第2の実施形態の要求につじつまがあうのであれば自由に修正を加えても構わない。例えば、図10の発振器の抵抗素子R0の値すべてを2倍にすると発振周波数は2分の1となるが、その修正を加えた上で第1の実施形態における図6の512分周器を256分周器と置き換えるなどである。このとき、図9のアナログフィルタでは、例えば半導体基板上のポリシリコン抵抗のある長さおよび幅を持った単位抵抗素子1つを使って抵抗素子R0を構成し、図10の発振器では、アナログフィルタのレプリカ回路として、上記単位抵抗素子を2つ直列に接続して抵抗素子を構成する。図9、図10のアナログフィルタ、発振器は第1の実施形態や第2の実施形態の要求をみたす回路の一例であり、図9の回路の前段または後段にカットオフ周波数が(2)式で表される1次のローパスフィルタを追加して、合計で3次のローパスフィルタとするなどしても構わない。
さらにアナログフィルタの通過帯域幅補正システムにおいては、例えばローパスフィルタの1つのターゲットカットオフ周波数だけでなく、通信信号帯域切り替えなどで複数のターゲットカットオフ周波数を選択できるという要求がある。この場合、図5や図8の回路において、抵抗素子R0も新たな設定信号などで自由に切り替えられるような構成としておくことによって達成できる。つまり、まず抵抗素子R0について新たな設定信号でその抵抗値を可変にすることでターゲットカットオフ周波数を1つ決め、その上で容量C0を図5、図8のCONTを補正回路のフィードバックにより変更することで、抵抗R0や容量C0のターゲットからのずれを補正する方法で複数のターゲットカットオフ周波数に対応できるということである。なお、抵抗素子R0と容量抗素子C0の上記の役割を交換するような修正を加えても、本発明は成り立つ。
本発明における通過帯域幅補正システムは、アナログフィルタがローパス特性の場合以外にもハイパス特性やバンドパス特性、バンドエリミネート特性の場合にも全く同一の回路を使用して適用できる。
以上の各実施形態によれば、主信号処理用アナログフィルタ内にある帯域幅を決める抵抗素子および容量素子の製造プロセスばらつきや温度変動による所望通過帯域幅からのずれに関して、アナログフィルタを使用した通信以前もしくは通信中に補正回路を動作させることによってターゲット周波数へ補正することができ、自動的に補正を行うためユーザが意識することは必要としない。帯域幅補正回路にはアナログフィルタのレプリカ回路である発振器を含むが、図9のアナログフィルタから図10のような発振器への半導体設計上の物理レイアウトの変更は簡潔であり、(2)式で表されるようなアナログフィルタの通過帯域幅と発振器の発振周波数との関係の不整合は最小限とすることができる。また、前述した第1および第2の従来技術とは異なり、出力がフルスイング(Rail−to−Rail)信号の発振器を用いることによって、補正回路全体を図5のようにロジック回路の利用や図8のように広く公知であるフェーズロックドループ(PLL)を組むという非常に簡単な構成することができる。また、通信信号帯域の切り替えなどによる複数のターゲット帯域幅を要求される場合も、アナログフィルタの抵抗素子と容量素子との両方を可変にしておき、どちらか一方でターゲット通過帯域幅を決めて、他の一方を補正回路で補正をかける対象とするという構成とすることで、この要求に対応できる。
アナログフィルタ帯域幅自動補正に関する第1の従来技術のブロック図である。 帯域幅補正手順を示した図である。 アナログフィルタ帯域幅自動補正に関する第2の従来技術のブロック図である。 レプリカ回路の特性を示した図である。 本発明の第1実施形態としてのフィルタ回路のブロック図である。 図5に1つのブロックで示す周波数比較ロジックの一例を示す回路ブロック図である。 図6に示す周波数比較ロジックの動作原理説明図である。 本発明の第2の実施形態としてのフィルタ回路のブロック図である。 アナログフィルタの一例を示す回路図である。 発振器の一例を示す回路図である。
符号の説明
10,30,50,70 アナログフィルタ
20,40,60,80 帯域幅補正回路
21 積分器(レプリカ)
22 比較器
23 ダウンカウンタ
41 アナログフィルタ(レプリカ)
42 基準周波数生成用発振器
61,81 発振器(レプリカ)
43 分周器
44 位相比較器
62 周波数比較ロジック
82 位相周波数比較器(PFD)
83 チャージポンプ+ループフィルタ
622 カウンタ
623 減算器
624 加算器
625 レジスタ
801 フェーズロックドループ(PLL)

Claims (4)

  1. コントロール信号により帯域幅を可変に設定可能なアナログフィルタと、
    前記アナログフィルタのレプリカ回路であって、前記コントロール信号により出力クロックの発振周波数が変化する発振器と、
    前記出力クロックと参照クロックとを比較し、前記出力クロックが基準周波数に一致するよう前記コントロール信号を生成する周波数比較ロジックとを備え、
    前記出力クロックの発振周波数が前記基準周波数に一致したときに、前記アナログフィルタが所定帯域幅となるよう前記発振器と前記アナログフィルタ双方を調整することを特徴とするフィルタ回路。
  2. 前記アナログフィルタおよび前記発振器は同一構成のコンデンサおよび抵抗をそれぞれ有し、前記コンデンサの容量値または前記抵抗の抵抗値を同時に調整することを特徴とする請求項1に記載のフィルタ回路。
  3. 前記周波数比較ロジックは、前記発振器の出力クロックと前記参照クロックとのうちの一方である第1のクロックを分周して分周クロックを生成する分周器と、前記出力クロックと前記参照クロックのうちの他方である第2のクロックを、前記分周クロックをカウントイネーブル信号として用いてカウントするカウンタとを備え、前記カウンタのカウント値が所定値となるよう前記発振器および前記アナログフィルタを調整することを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ回路。
  4. 前記周波数比較ロジックは、前記発振器の出力クロックと前記参照クロックと位相周波数を比較する位相周波数比較器と、チャージポンプと、ループフィルタで構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ回路。
JP2008258661A 2008-10-03 2008-10-03 フィルタ回路 Withdrawn JP2010093361A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008258661A JP2010093361A (ja) 2008-10-03 2008-10-03 フィルタ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008258661A JP2010093361A (ja) 2008-10-03 2008-10-03 フィルタ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010093361A true JP2010093361A (ja) 2010-04-22

Family

ID=42255711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008258661A Withdrawn JP2010093361A (ja) 2008-10-03 2008-10-03 フィルタ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010093361A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013536657A (ja) * 2010-12-30 2013-09-19 メディア テック シンガポール ピーティーイー.リミテッド 連続時間デルタ−シグマコンバータの時定数の較正
CN115357083A (zh) * 2022-04-22 2022-11-18 陕西电器研究所 一种相频一致性模拟电路优化方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013536657A (ja) * 2010-12-30 2013-09-19 メディア テック シンガポール ピーティーイー.リミテッド 連続時間デルタ−シグマコンバータの時定数の較正
CN115357083A (zh) * 2022-04-22 2022-11-18 陕西电器研究所 一种相频一致性模拟电路优化方法
CN115357083B (zh) * 2022-04-22 2023-09-15 陕西电器研究所 一种相频一致性模拟电路优化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7884655B2 (en) Control circuitry
US9838026B2 (en) Apparatus and methods for fractional-N phase-locked loops with multi-phase oscillators
JP4630381B2 (ja) スペクトラム拡散制御pll回路及びそのスタートアップ方法
US7180364B2 (en) Filter apparatus including slave gm-C filter with frequency characteristics automatically tuned by master circuit
US20050156677A1 (en) Device for calibrating the frequency of an oscillator, phase looked loop circuit comprising said calibration device and related frequency calibration method
JP5347534B2 (ja) 位相比較器、pll回路、及び位相比較器の制御方法
JP4431015B2 (ja) 位相同期ループ回路
US20100090768A1 (en) Pll circuit
WO2021212554A1 (en) Advanced multi-gain calibration for direct modulation synthesizer
JP2009510805A (ja) 帯域幅切替型フィードバックループ内にローパスフィルタを用いた位相ロックループシステム
TWI638526B (zh) 頻率合成裝置及其方法
US20170310328A1 (en) Signal generation circuit and signal generation method
US20080191778A1 (en) Gm/c tuning circuit and filter using the same
JP2005328272A (ja) Pll回路およびそれを用いた周波数設定回路
US8054137B2 (en) Method and apparatus for integrating a FLL loop filter in polar transmitters
JP2010093361A (ja) フィルタ回路
JP2003347901A (ja) 周波数特性の自動調整機能を有するフィルタ回路
JP2001320235A (ja) 電圧制御発振器
CN203775188U (zh) 时钟发生器
JP2011188323A (ja) Pll回路
JP4500362B2 (ja) 位相同期ループ回路
Kempf et al. A 12 GHz all-digital PLL with linearized chirps for FMCW radar
US20150346244A1 (en) Devices and methods of measuring gain of a voltage-controlled oscillator
WO2008018276A1 (en) Voltage controlled oscillator, frequency synthesizer and oscillating frequency control method
US9680486B2 (en) DCO phase noise with PVT-insensitive calibration circuit in ADPLL applications

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20111206