JP2010092550A - 磁気記録ヘッド、その製造方法及び磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録ヘッド、その製造方法及び磁気記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010092550A
JP2010092550A JP2008263118A JP2008263118A JP2010092550A JP 2010092550 A JP2010092550 A JP 2010092550A JP 2008263118 A JP2008263118 A JP 2008263118A JP 2008263118 A JP2008263118 A JP 2008263118A JP 2010092550 A JP2010092550 A JP 2010092550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
layer
pole
shield
nonmagnetic layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008263118A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Nunokawa
功 布川
Mikito Sugiyama
幹人 杉山
Kikuo Kusukawa
喜久雄 楠川
Hiroyuki Hoshiya
裕之 星屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HGST Netherlands BV
Original Assignee
Hitachi Global Storage Technologies Netherlands BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Global Storage Technologies Netherlands BV filed Critical Hitachi Global Storage Technologies Netherlands BV
Priority to JP2008263118A priority Critical patent/JP2010092550A/ja
Priority to US12/559,349 priority patent/US8351153B2/en
Publication of JP2010092550A publication Critical patent/JP2010092550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • G11B5/1871Shaping or contouring of the transducing or guiding surface
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/1278Structure or manufacture of heads, e.g. inductive specially adapted for magnetisations perpendicular to the surface of the record carrier
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • G11B5/23Gap features
    • G11B5/232Manufacture of gap
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/3116Shaping of layers, poles or gaps for improving the form of the electrical signal transduced, e.g. for shielding, contour effect, equalizing, side flux fringing, cross talk reduction between heads or between heads and information tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3163Fabrication methods or processes specially adapted for a particular head structure, e.g. using base layers for electroplating, using functional layers for masking, using energy or particle beams for shaping the structure or modifying the properties of the basic layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

【課題】高記録磁界強度を有し、磁界勾配の高い垂直磁気記録ヘッドを提供する。
【解決手段】主磁極1とシールド32を磁気的に分離する非磁性層6の膜厚を変化させ、それに追従するシールド形状にすることにより、高い磁界勾配と高記録磁界を実現する。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録媒体に対して記録磁界を発生する磁気記録ヘッド、及びその磁気記録ヘッドを搭載する磁気記録再生装置に関する。
近年、高い面記録密度への要望が増しており、磁気記録媒体への書き込みの更なる狭小化が求められている。それに伴って、媒体の磁化領域の不安定化の要因としての磁化の熱揺らぎが問題となる。この問題を解決できる手法として、媒体に垂直な方向に磁化信号を記録する垂直磁気記録方式がある。この垂直磁気記録方式も、面記録密度を上げるために、媒体に対して垂直な記録磁界を発生させる書き込み用の単磁極部が狭小化され、記録媒体を磁化反転させるに充分な垂直磁界を発生させることが困難になりつつある。
このような書き込み磁界強度の不足を補うために、スロートハイト(書き込み磁極の幅を規定している範囲)を短くし、磁場の飽和位置を浮上面に近づけて磁界強度を確保する方法がある。しかし、コイルの誘導により発生した磁界を集めて浮上面まで導くフレア部が浮上面側に近接し、フレア部からの磁界漏れにより、書き込み用の単磁極の幾何幅に対して記録幅が増大する問題がある。
そこで、磁界漏れにより記録幅が広がる書き滲みを少なくするために、主磁極の周囲に非磁性層を介して磁気シールド層を設ける手段が開示されている。特開2007−87506号公報及び特開2007−87551号公報には、主磁極のトレーリング側に非磁性層を介して、副磁極を兼ねたシールド層を設けて、トレーリング側の磁界漏れを制御しながら磁界勾配を得る手段が開示されている。さらに、特開2005−190518号公報及び特開2006−120223号公報には、主磁極のトレーリング側とトラック幅方向の両脇に非磁性層を介して、主磁極を三方から包み込むように配置されたシールド層により、トレーリング側とトラック幅方向の両側の書き滲みを制御する手段が開示されている。
特開2007−87506号公報 特開2007−87551号公報 特開2005−190518号公報 特開2006−120223号公報
主磁極の周囲に非磁性層を介して配置される磁気シールドは、記録媒体に対して書き込み不要な磁束を吸い込み、トレーリング側の磁界勾配と磁気的なトラック幅を規定している。しかし、シールドの浮上面からの素子高さが低い場合は、充分なシールド効果が得られずに磁束漏れが生じる。また、シールド高さが大きい場合は、シールドに吸われる磁束が増大し、書き込み用の磁界強度が低下する問題がある。
本発明の目的は、主磁極のトレーリング側とトラック幅方向の両脇に非磁性層を介して、主磁極を三方から包み込むように配置されたシールド構造を改良することにより、高い磁界勾配とシールド効果を高め、記録性能が劣化しない垂直磁気記録ヘッドを提供することにある。
本発明による磁気記録ヘッドは、スロートハイト部及びスロートハイト部に接続され素子高さ方向上部に向かって次第に幅の広がるフレア部を有する主磁極と、記録媒体からの戻り磁界を吸い込む副磁極と、主磁極のトレーリング側及びトラック幅方向の両脇に非磁性層を介して配置された磁気シールドと、主磁極から記録磁界を発生させるためのコイルとを備える。ここで非磁性層は、ステップ的にあるいはテーパ状に膜厚が記録媒体に対向する浮上面側より素子高さ方向上部で厚くなった部分を有し、磁気シールドの主磁極に隣接する部分は、非磁性層の表面形状に追従した形状を有する。
非磁性層の膜厚が変化する位置は、スロートハイト部とフレア部の境界であってもよいし、スロートハイト部の途中にあってもよい。一例として、非磁性層はスロートハイト部のトレーリング側で膜厚が2段階に変化していてもよいし、スロートハイト部のトレーリング側で膜厚が素子高さ方向に向かって次第に増加する領域を有していてもよい。
本発明によると、主磁極からフレア側のシールドに吸われていた磁束は、厚い非磁性層に阻まれて吸い込み量が低減される。そのためシールドにより損失していた磁束が主磁極へ加算され、主磁極から媒体に放出される磁界強度が増加する。そして、膜厚が薄い浮上面側の非磁性層を介する主磁極近傍のシールドのみの磁束の吸い込みにより、高い磁界勾配と狭い磁気的書き込み幅が得られる。
本発明は、シールド効果を高めながら、シールドに吸われる磁束量を低減することにより、高い磁界勾配と強い磁界強度を有する磁気記録ヘッドを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の図において同様の機能部分には同じ符号を付して説明する。
図1は、磁気記録再生装置の概念図である。磁気ディスク(垂直磁気記録媒体)11はモータ28により回転駆動される。情報の入出力時に、回転する磁気ディスク11上の所定位置へサスペンションアーム12の先端に固定したスライダー13が移動して、スライダー13に形成された薄膜磁気ヘッドにより磁化信号の記録再生を行う。ロータリアクチュエータ15を駆動することにより、磁気ヘッドの磁気ディスク半径方向の位置(トラック)を選択することができる。磁気ヘッドへの記録信号及び磁気ヘッドからの読み出し信号は信号処理回路14にて処理される。
図2(a)は、本発明による磁気ヘッドの一例を示すトラック中心での断面模式図,図2(b)は、浮上面側の主磁極先端付近の拡大図である。この磁気ヘッドは、主磁極1と補助磁極3とを備えた単磁極の記録ヘッド25と、再生ヘッド24を有する記録再生複合ヘッドである。巨大磁気抵抗効果素子(GMR)やトンネル磁気抵抗効果型素子(TMR)などからなる再生素子4は、リーディング側の下部シールド8とトレーリング側の上部シールド9からなる一対の磁気シールド(再生シールド)間に配置されている。記録ヘッド25の主磁極1と補助磁極3は、浮上面から離れた位置でピラー17により磁気的に接続され、主磁極1と補助磁極3とピラー17によって構成される磁気回路に薄膜コイル2が周回されている。主磁極1は、ピラー17と接続されている主磁極ヨーク部1bと、ポールチップ1aから構成される。主磁極のポールチップ1aには、例えば、Co,Ni,Feのうち少なくとも2種の元素を含む高い飽和磁束密度を有する磁性体の単層膜や積層膜を用いることができる。主磁極ヨーク部1bの材料としては、例えば、Co,Ni,Feの2種以上の元素を含む高い透磁率の磁性材料が用いられる。
ポールチップ1aは、記録媒体11への書き込み幅を規定するヘッド浮上面側のスロートハイト部と、スロートハイト部の素子高さ方向上部に接続され、素子高さ方向上部に向かって次第に幅の広がるフレア部からなる。
記録ヘッド25の主磁極1から放出された磁界は、垂直磁気記録媒体11の磁気記録層19及び軟磁性裏打ち層(SUL:soft under layer)20を通って補助磁極3に入り、磁気記録層19に磁化パターンが記録される。この磁化パターン形状は、主磁極1の書き込み性能と浮上面側に設けられた磁気シールド32により規定される。本発明の磁気シールド32は、主磁極のポールチップ1aの浮上面側に、非磁性層を介してトレーリング側とトラック幅方向両脇の三方に形成される。ポールチップ1aとシールド32の間に形成される非磁性層は、浮上面側と素子高さ方向上部において膜厚の異なる加工段差部を有しているため、非磁性層の表面形状に追従して形成されるシールド32は、全体のシールド32の素子高さ方向の高さに対して、主磁極のポールチップ1aに近接する部分は、低く設定される。
図3は、従来の垂直磁気記録ヘッドのうちの主磁極と非磁性層及びシールドの部分を抜き出して示した図であり、図3(a)は平面模式図、図3(b)は側断面模式図である。
図3(a)に示すように、従来の主磁極のポールチップ1aとトラック幅方向両側のシールド32を磁気的に分離する非磁性層6は、ポールチップの表面形状に追従してほぼ均一な厚さに積層されている。図3(b)の断面図に示すように、主磁極のトレーリング側のシールド32も非磁性層6を介して、ポールチップ1aの表面形状に追従してほぼ一定の厚さに形成されている。非磁性層6の積層膜厚によりトラック幅方向両脇の主磁極ポールチップ1aとシールド32の間隔が決められ、隣接トラックへの磁束漏れを防止し、書き滲みを抑制している。主磁極1のトレーリング側は、トレーリング側の非磁性層のみを加工して、主磁極のポールチップ1aとトレーリング側のシールド32の間隔を狭めることで、磁界の湾曲を小さくすると共に磁界勾配(磁界変化の傾き)を高めて、ビット遷移幅を小さくしている。
図4及び図5は、本発明による垂直磁気記録ヘッドの例を示す平面と側断面の模式図である。図4は、主磁極のポールチップに被覆された非磁性層の膜厚が浮上面側で薄く、素子高さ方向で厚くなる2段形状をした例を示している。図5は、2段形状部が素子高さ方向上部に向かって膜厚が増加するテーパ形状をした例を示している。
最初に、図4に示した実施例について説明する。この垂直磁気記録ヘッドの場合、図4(a)に示すように、主磁極1のポールチップ1aとシールド32を磁気的に分離するトラック幅方向の非磁性層6はステップ的に膜厚が変化する段差部を有し、段差部を基点にして浮上面側は非磁性層の膜厚が薄く、段差部より素子高さ方向上部のフレア側では非磁性層6の膜厚が厚くなっている。また、図4(b)に示すように、主磁極のトレーリング側に形成された非磁性層6も膜厚がステップ的に変化する段差部を有し、シールド32はその非磁性層6の表面形状に追従して形成されるため、主磁極1aとシールド32の間隔は、段差部を基点にして浮上面側は狭く、素子高さ方向上部のフレア側は間隔が広くなり、主磁極1のポールチップ1a表面とは、異なる形状を有することになる。
このような形態にすることにより、浮上面側では従来のシールド効果を持ちながら、加工段差を基点にした素子高さ方向上部のフレア側のシールド32は、主磁極1のポールチップ1aとの磁気的なギャップ間隔が広がる。従って、図3に示す従来構造と比較して、主磁極のフレア部分では非磁性膜厚が厚くなっていることから、シールド32に吸われて損失していた磁束が低減するために、主磁極のポールチップ1aが浮上面から放出する磁界強度が増加し、それに伴って変化する磁界勾配も増加することにより、垂直磁気記録ヘッドの書き込み性能が向上する。尚、薄いシールド高さ部分からの磁束漏れが危惧されるために2段形状の場合は、浮上面から30nm程度以上の素子高さ方向に、非磁性層6の膜厚の変化する段差部を形成することが好ましい。
そして、図5に示した2段形状部が素子高さ方向に膜厚が連続的に増加するテーパ形状になっている場合おいても、図4の形状と同様の効果が得られるが、非磁性層6のテーパ形状による表面積の増加に伴い、シールド32への磁束の吸い込み量が増加するために、同様の条件では磁界強度が少し低下する。しかし、テーパ形状を有する利点として、2段形状部および浮上面側のテーパ先端部を浮上面まで接近させても、シールド32の高さが素子高さ方向で連続して増加するためにシールド32からの磁束漏れを防止できるため、浮上面側に非磁性層6のテーパ先端部を設けてシールド32を形成することで磁界強度を増加することができる。
本発明による磁気記録ヘッドと図3に示した従来形状を有する磁気記録ヘッドについて、記録性能を表す磁界強度と磁界勾配を3次元磁界計算により計算した。
図6に、浮上面から素子高さ方向のシールド高さを変化させた場合の、シールド高さと磁界強度との関係を示す。計算条件は以下の通りである。本発明の記録ヘッドは、主磁極1の書き込み幅を規定するトラック幅80nm、膜厚180nm、記録媒体へのスキュー角θに対応する角度9°を付与することで、リーディング側の幅が狭く、トレーリング側の幅が広い逆台形形状とし、浮上面までのスロートハイトを60nmとし、フレア部はスロートハイト0(スロートハイト部とフレア部の接続点)から素子高さ方向4.9μmまでとした。
尚、本計算は、書き込み磁極幅を規定するスロートハイト長と、浮上面からの高さが低い肉薄部分のシールド高さをいずれも60nmとし、非磁性膜の膜厚変化点(段差位置)も素子高さ方向60nmに固定したために、シールド高さ60nmを従来例の基点としており、本発明と従来例の比較をシールド高さ60nm以上で行った。
主磁極1のポールチップ1aの材料としては、コバルトニッケル鉄(CoNiFe)を想定し、飽和磁束密度を2.4T、比透磁率を500とした。主磁極ヨーク部1bは、飽和磁束密度が1.0T、比透磁率1500の80at%Ni−20at%Feを想定した。シールド32は、飽和磁束密度が1.0T、比透磁率1500の80at%Ni−20at%Feを想定した。磁気記録媒体11の軟磁性裏打ち層20の材料としてはCoTaZrを想定し、膜厚は60nmとした。ヘッド浮上面から軟磁性裏打ち層20の表面までの距離は44nmとし、記録磁界は、ヘッド浮上面から22nmの磁気記録層中心位置を想定した位置で算出した。記録媒体11の媒体記録層は、厚さ20nmとして磁化特性は考慮しなかった。
本発明のヘッドと比較した従来ヘッドは、図3に示す従来構造で、その特性は図中にA,Bで示した。Aの構造は、非磁性層6の厚さは、主磁極1のポールチップ1aのトラック幅方向の両脇が100nmとし、トレーリング側は40nmとして、主磁極のポールチップ1aの表面形状に追従した形状とした。また、従来構造Bとしては、参考のために、広く用いられるトレーリングシールド構造を比較のため計算した。その寸法は、主磁極1aのトレーリング側のみにシールド32を配置し、非磁性層6の厚さ40nmのギャップ間隔を有する構造である。
本発明の構造は、非磁性層6の加工段差部を浮上面から素子高さ方向60nmのスロートハイトの0nmに合わせた。非磁性層6の膜厚は、主磁極1のポールチップ1aのトラック幅方向の両脇が100nm、トレーリング側は40nmとし、段差のフレア側のトレーリング側は130nm、トラック幅方向の両脇は150nmと200nmとして、非磁性層6の表面形状に追従してシールド32が形成されているものとした。
図6の横軸は、浮上面からの素子高さ方向へのシールド32の高さに相当する。ただし、シールド32の高さが低いと、磁界強度は高いがシールド32が飽和して、シールド32からの磁界漏れが生じるため、シールド32の高さを60nm以上とした。
本計算によると、全体的にシールド32の高さが増加すると、シールドに吸われる磁束が増加するために磁界強度は低下してくる。本発明のようにスロートハイト側とフレア側の非磁性層の膜厚を変えると、磁界の減少はゆるやかであり、製造上のシールド高さ変動に対しても書き込み性能の劣化が小さい。また、本計算は、浮上面から素子高さ60nmに非磁性層6の膜厚が増加する段差部を素子高さ方向に設けているために、シールド60nm以降は、従来構造A及び従来構造Bより高い磁界強度を維持している。
図7は、図6と同じ計算モデルを用いて、本発明の構造の磁気記録ヘッドと従来構造の磁気記録ヘッドの磁界勾配を比較して示した図である。図7の縦軸は、書き込み磁界強度が7.5kOeのときの磁界勾配を示す。浮上面からの素子高さ方向へのシールド高さを増すと、従来構造の記録ヘッドA,Bは、磁界勾配も図6に示した磁界強度の低下に伴って低下するが、本発明の構造の場合には、シールド32の高さが増加して磁界強度が低下するにも係らず60nmから125nmの範囲では一定の磁界勾配が維持され、さらに、トラック幅方向の両脇の非磁性層6の膜厚ΔSが200nmの場合にはその範囲が広がり、磁界強度の低下と共に磁界勾配がゆるやかに低下する。これは、段差よりフレア側のシールド32への磁束の吸い込みを無くし、主磁極の放出する磁界強度が低下しなければ、浮上面から非磁性層6の段差までの素子高さに形成されたシールド32により、磁界勾配が決められていることを示している。
これらの計算結果から、主磁極とシールド32を磁気的に分離する非磁性層6に段差を設けることにより、主磁極1が高い磁界強度と磁界勾配を得るためのシールド32に、2つの機能を持たせることができる。第1の機能は、浮上面から素子高さ方向の段差までのシールド32が、書き込み性能としての磁界勾配と隣接トラックへの書き滲み制御を行うシールド機能部分となることである。第2の機能は、素子高さ方向のフレア側までの高さを有するシールド部分が有する機能であり、浮上面側のシールドが吸い込んだ磁束でシールドが飽和して、シールドからの磁束漏れが無いように、磁束を逃がすシールド飽和防止機能である。
図6の場合と同じ計算モデルを用いて、シールド高さを100nmに固定し、非磁性層6の浮上面から素子高さ方向の段差位置を変えて、シールド32を形成したときの磁界強度を計算した。図8に、計算結果を示す。合わせて、ΔS=150nmの場合について、トレーリング側の非磁性層6を素子高さ方向に膜厚が連続的に増加するテーパ形状としたときの計算結果を三角形のプロットで示した。
非磁性層6の段差を、浮上面とスロートハイト部とフレア部との接続点であるスロートハイト零の位置との間のスロートハイト部30nmに設定してシールド32を形成した場合は、非磁性層6の段差を浮上面から高さ方向60nmの位置に設定した場合に比較して、シールド32に吸われる磁束が低減され、磁界強度を1kOe増加できる。
ただし、スロートハイト部の非磁性層6に段差を設けて、磁界強度を高めるためにシールドの素子高さ方向を低くすることは好ましいが、シールド機能部分に多くの磁束が入ることになり、シールド機能部分の局所的な磁界飽和による磁束漏れにより、図7に示した磁界勾配のシールド側の磁界が増加して、磁界勾配が劣化することが懸念されるために浮上面から30nm以上に非磁性層6の段差を設ける。尚、シールド32に吸われる磁束をさらに低減して高い磁界強度と磁界勾配を得るために、30nmより浮上面に設定する場合は体積の大きいシールド飽和防止機能部分の形状に工夫が必要になる。例えば、2段形状の一部あるいは全てを素子高さ方向に非磁性層6の膜厚が連続的に増加するテーパ形状にすることで、非磁性層6に追従して形成されるシールド32は素子高さ方向に体積が連続的に増加して、シールド32の磁界飽和が防止される。そのため、テーパ先端部を浮上面に設定してもシールドからの磁束漏れを防止できる。その場合、1kOe程度の磁界強度が増加するため、磁界強度に伴って変化する磁界勾配の増加が期待できる。
図9は、本発明によるシールド形状の他の実施例を説明する図である。図9(a)は、スロートハイト部に非磁性層の段差を2段階に分けて設けた実施例を示す。本実施例によると、非磁性層6に、浮上面から素子高さ方向上部の第一のステップ状の段差よりフレア側に第二のステップ状の段差を設けて、非磁性層6の表面形状に追従して形成されるシールド32の体積を段々に増加させながら、シールド機能部分の磁束を逃がし、シールドに吸われて損失する磁束を低減して、主磁極1のポールチップ1aに効果的に磁束を供給することができる。
図9(b)は、主磁極1とシールド32の間隔が、浮上面から素子高さ方向に向かって広がる部分を有するように、非磁性層6の段差をテーパ状に加工し、シールド体積を増加させながら、シールドに漏れる磁束を防止する構造であり、図9(a)の構造と同じ効果が期待される。
次に、本発明の磁気記録ヘッドの製造方法について説明する。図10、図11、図12は、本発明の磁気記録ヘッドを製造する方法の一実施例を示す製造工程図である。図10は、主磁極1のヨーク部1bを製造した後、CMP工程により平坦化された状態から主磁極1のポールチップ1aを製造する工程を示す。主磁極1のヨーク部分1bは図中の右側に図示する。図の左側が浮上面である。
図10(a)に示すように、主磁極1のポールチップ1aとなる磁性層の上に非磁性キャップ層101を積層し、磁性層を安定化する熱処理を行う。主磁極1には、例えば、Co,Ni,Feのうち少なくとも2種の元素を含む高い飽和磁束密度を有する磁性体の単層膜や積層膜を用いることができる。非磁性キャップ層101は、主磁極1のトレーリング側エッジを保護するためのものであり、例えば、Al,Si,Ta,Ti等の酸化物、窒化物の単層膜や積層膜、また、Cr,NiCr,Rh,Mo,Nb,Au等の非磁性金属の単層膜や積層膜を用いることができる。
次に、図10(b)に示すように、非磁性キャップ層101の上面に、エッチングマスク層100を形成する。エッチングマスク層100は、エッチング層102とハード層103からなり、任意のパターンをフォトリソグラフィーを用いて製造する制約から透過性の高い材料を用いることが好ましい。例えば、エッチング層102は、主磁極1の磁性層とエッチング選択比の高い非感光性のレジストやイミド系樹脂等の有機樹脂を用い、主磁極1の磁性層の加工が終了するまでマスク材として機能する充分な膜厚とする。ハード層103には、例えばAl,Si,Ta,Ti等の酸化物、窒化物の透過性の高い単層膜及び積層膜を用い、フォトリソグラフィー工程によりパターンニングされたフォトレジスト108の形状をイオンミリング、RIE(リアクティブ・エッチング)あるいはRIM(リアクティブ・イオン・ミリング)の手法を用いて、ハード層103に転写する。加工用のガスとしては、例えば、Ar,CF4,CHF3,SF6等の単ガス及び混合ガスを用いる。次に、ハード層103をマスクにして、RIEによりエッチング層102にマスクのパターンを転写する。反応性の加工用ガスとして、例えば、O2,CO,CO2等の単ガス及び混合ガスを用いることにより、主磁極1の磁性層とのエッチング選択比が大きくなり、エッチング層102がオーバーエッチングされ、主磁極1の磁性層が露出されても、主磁極1への影響は小さくなる。
次に、図10(c)に示すように、エッチングマスク層100を用いて、主磁極層1のポールチップ1a部をイオンミリング手法により、浮上面が逆台形形状になるように加工すると共にポールチップ1aのスロートハイト部を書き込みトラック幅まで加工する。その後、エッチング層102を除去する。
図11(a)〜(c)に、本発明による主磁極のポールチップ1aとシールド32を磁気的に分離する、非磁性層6の製造工程を示す。図11(a)は、前工程によりパターン化された主磁極1のポールチップ1aを包むように、全面に非磁性層6を形成する。形成手段としては、カルーセル型スパッタ装置,イオンビームデポジション装置,CVD装置(ケミカルデポジション)あるいはALD装置(アトミック・レイア・デポジション)等のパターン側壁への付き回りが良い装置を用いることが好ましい。積層する非磁性層6の膜厚は、ポールチップ1aのフレア側とシールド32のギャップ間隔とする。この際、ポールチップ1aのトラック幅両方向のギャップ間隔よりトレーリング側のギャップ間隔が狭い場合、イオンミリングを用いて、イオン入射角を45°から60°のパターン側面より上面への加工量の多い条件により、任意のギャップ間隔に整える。
図11(b)は、非磁性層6にイオンミリングによる加工を行うための、エッチングマスク層104を形成する工程を示す。エッチングマスク層104は、主磁極1のポールチップ1aを製造するエッチングマスク層100と同様の構成であり、ハード層103とハード層106、エッチング層102とエッチング層105が同様の材料、構成であるため詳細な説明を省略し、異なる工程のみを記載する。
本工程のエッチングマスク層104は、ポールチップ1aの高段差部に形成される。高段差部へのパターン転写を行うフォトリソグラフィー工程は、フォトレジストの形状くずれ、位置ずれ等によりパターン精度を低下させる。そこで、フォトリソグラフィー工程の精度を向上させるために、エッチングマスク層104のエッチング層105で段差を吸収する平坦化処理を行った。
エッチング層105は、基板全面に塗布,硬化熱処理後に、反応性イオンミリングのRIM手法を用いて、反応性ガスとしてArとO2の混合ガスにより、例えば、イオン入射角50°〜70°を使用することで、段差の最も高い部分の加工速度を上げて、エッチングしながら平坦化するエッチバック方式を行った。平坦度の目安としては、フォトリソグラフィー工程のパターン転写に用いる露光装置の波長と開口率から決まる焦点深度以下まで段差を低減した。平坦化されたエッチング層105上にハード層106及びフォトレジスト108を塗布形成し、エッチングマスク層104をパターン化して用いた。
図11(c)は、非磁性層6をエッチングマスク層104を用いて、イオンミリングにより加工し、主磁極1のポールチップ1aのスロートハイト部とフレア部の境界に段差部を形成した状態を示す。非磁性層6のイオンミリング加工は、イオンミリングの入射角度を変えることにより、加工面に対するイオンミリング速度をずらして行った。最初に、加工速度の遅いトラック幅方向両側を、例えば、イオン入射角60゜から70゜の範囲を用いることにより、主磁極1のトレーリング側よりもトラック幅方向の両側の加工速度を速めて行う。次に、主磁極1のトレーリング側の非磁性層6を、例えば、イオン入射角45゜から60゜の再付着の付きづらい角度を用いて、平坦に加工することが好ましい。主磁極1のトレーリング側の非磁性層6を平坦に加工することにより、非磁性層6を介して形成されるシールド層32と主磁極1のトレーリングエッジとの間隔を均一にすると、主磁極1の書き込み磁界のビット側の湾曲を小さくできる。加工後、エッチング層105を除去する。
図12に、本発明の非磁性層を介して形成されたシールド32の斜視による模式図を示す。シールド32は、電解めっき法を用いてパターン形成されるため、非磁性層6の上面に、電極層107を全面に形成する。電極層としては、例えば、Co,Ni,Feのうち少なくとも2種の元素を含む磁性材料の単層膜や積層膜を用いることができる。電極層107にフォトリソグラフィーを用いて、レジストによりシールド32のパターンを形成して、シールド32を電解めっき法により形成する。シールド32をめっき後、レジストを除去し、電極層107をイオンミリングによりエッチング除去する。
シールド32は、非磁性層6の段差により、浮上面から素子高さ方向に2つの高さを有することになる。浮上面から段差までの高さを有する主磁極近傍のシールドは、トラック幅方向の両側が、主磁極1の書き滲みを防止して書き込み幅を規定し、トレーリング側は、書き込み磁界勾配を高めるシールド機能部となる。浮上面からフレア側までの高さを有するシールドは、シールド機能部が吸い込んだ磁束によりシールドが飽和して、磁束漏れが生じないように、磁束を逃がす飽和防止機能を有すると共に、非磁性層6により主磁極1とシールド32のギャップ間隔が広げられているため、シールド32に吸われて損失する主磁極1の磁束が低減され、主磁極1の書き込み磁界強度が向上する。また、シールド32の製造過程において、シールドの素子高さ方向が変動しても、シールド機能部は、非磁性層6の段差により規定されているため、安定した磁界勾配を維持できる。
本発明の磁気記録ヘッドの製造方法の他の実施例を説明する。ここでは、図10〜図12に示した工程と異なる工程についてのみ説明する。図9に示した実施例の製造方法について説明する。
図9(a)に示した構造は、非磁性層6の膜厚が2段階で異なる。第一の膜厚は、浮上面からスロートハイト上にある。そして、フレア側に第二の膜厚の変化を設けているために、非磁性層6の表面形状に追従して形成されるシールド32の体積を段々に増加させながら、シールド機能部分の磁束を逃がしている。第一の加工段差を浮上面側に近づけて設け、シールド機能部のシールドの素子高さ方向を低く形成しても、シールドの飽和を防止できる。
この磁気記録ヘッドの製造は、図11に示した工程を2度繰り返すことにより行う。フレア側の第二の加工段差を、エッチングマスク層104を用いて非磁性層6をイオンミリングにより加工した後、エッチングマスク層104を除去する。そして、エッチングマスク層104を主磁極1のスロートハイト上に形成して、非磁性層6を加工する。
図9(b)に示した構造は、非磁性層6の膜厚をテーパ状に変化させて、主磁極1とシールド32の間隔が、浮上面から素子高さ方向に向かって広がる部分を有するように、シールド体積を増加させながら、シールド機能部分の局所的な磁界の飽和を防止する。
この磁気記録ヘッドの製造は、図11に示した工程により非磁性層6を加工して、段差を形成した後に、エッチングマスク層104を除去する。非磁性層6が、全面露出した状態でイオンミリングを用いて、例えば、入射角度50゜から70゜の範囲とし、ローテションによる加工を行うことにより、加工段差部のエッジ部が局所的に速く加工されて、段差部がテーパ状に形成される。この時、主磁極1のトレーリング側の非磁性層も加工されるため、削り代を残しておく必要がある。
さらに、図13は、製造工程において非磁性層6の段差部のエッジ部に丸み及びテーパを設けた例を示している。非磁性層6に形成された段差部のエッジにより、非磁性層6を介して形成されるシールド32にもエッジが生じる。このシールド32のエッジには磁束の集中が起こり、局所的なシールド飽和による磁束漏れを起し、記録媒体11に書き込まれた情報を消すことが懸念される。そこで、非磁性層6のエッジ部に、丸み及びテーパを設けることにより、シールド32にもそれが転写され、シールド32はエッジ部の磁束が分散されてシールドの局所的な飽和を防止できるために好ましい。
磁気記録再生装置の概略図。 本発明による磁気ヘッドの一例のトラック中心での断面と拡大模式図。 従来の垂直磁気記録ヘッドの平面及び側断面模式図。 本発明による垂直磁気記録ヘッドの平面及び側断面模式図。 本発明による垂直磁気記録ヘッドの平面及び側断面模式図。 シールド高さと磁界強度の関係を示した図。 シールド高さを磁界勾配の関係を示す図。 非磁性層の加工段差の位置と磁界強度の関係を示す図。 本発明によるシールド形状の他の実施例を説明する図。 本発明の磁気記録ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の磁気記録ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の磁気記録ヘッドの製造工程を示す図。 本発明の磁気記録ヘッドの他の実施例を示す図。
符号の説明
1…主磁極、1a…ポールチップ、1b…主磁極ヨーク部、2…薄膜導体コイル、3…補助磁極、4…再生素子、8…下部シールド、9…上部シールド、11…磁気ディスク、12…サスペンションアーム、13…磁気ヘッドスライダー、15…ロータリアクチュエータ、17…ピラー、19…磁気記録層、20…裏打ち層、24…再生ヘッド、25…記録ヘッド、32…シールド、100…エッチングマスク層、101…非磁性キャップ層、102…エッチング層、103…ハード層、104…エッチングマスク層、105…エッチング層、106…ハード層、107…電極層、108…フォトレジスト

Claims (8)

  1. スロートハイト部及び前記スロートハイト部に接続され素子高さ方向上部に向かって次第に幅の広がるフレア部を有する主磁極と、
    副磁極と、
    前記主磁極のトレーリング側及びトラック幅方向の両脇に非磁性層を介して配置された磁気シールドと、
    前記主磁極から記録磁界を発生させるためのコイルとを備え、
    前記非磁性層は、ステップ的にあるいはテーパ状に膜厚が記録媒体に対向する浮上面側より素子高さ方向上部で厚くなった部分を有し、
    前記磁気シールドの前記主磁極に隣接する部分は、前記非磁性層の表面形状に追従した形状を有することを特徴とする磁気記録ヘッド。
  2. 請求項1記載の磁気記録ヘッドにおいて、前記非磁性層は前記スロートハイト部及び前記フレア部に沿って形成され、前記非磁性層の膜厚が前記スロートハイト部と前記フレア部とで異なることを特徴とする磁気記録ヘッド。
  3. 請求項1記載の磁気記録ヘッドにおいて、前記非磁性層の膜厚変化点が前記スロートハイト部に設けられていることを特徴とする磁気記録ヘッド。
  4. 請求項1記載の磁気記録ヘッドにおいて、前記非磁性層は前記スロートハイト部のトレーリング側で膜厚が2段階に変化していることを特徴とする磁気記録ヘッド。
  5. 請求項1記載の磁気記録ヘッドにおいて、前記非磁性層は前記スロートハイト部のトレーリング側で膜厚が素子高さ方向に向かって次第に増加する領域を有することを特徴とする磁気記録ヘッド。
  6. 基板上に形成された磁性膜を加工してスロートハイト部とフレア部を有する主磁極のポールチップを形成する工程と、
    前記ポールチップを包むように非磁性層を形成する工程と、
    その上にエッチング層を形成する工程と、
    前記エッチング層を平坦化する工程と、
    前記平坦化されたエッチング層の上に、前記エッチング層に対する加工選択比の大きな酸化膜,窒化膜,金属膜等のハード層を形成する工程と、
    前記ハード層のうち、所定の位置で前記ポールチップのスロートハイト部を横切る直線より浮上面側に相当する領域をフォトリソグラフィーを用いて除去する工程と、
    前記ハード層をマスクにして前記エッチング層をエッチングする工程と、
    前記ハード層及びエッチング層をマスクとして用いたイオンミリングにより前記非磁性層を加工し、前記主磁極のポールチップのスロートハイト部を被覆している前記非磁性層に段差を形成する工程と、
    前記エッチング層を除去した後、シールドとなる磁性層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする磁気記録ヘッドの製造方法。
  7. 請求項6記載の磁気記録ヘッドの製造方法において、前記エッチング層は有機樹脂層であり、前記平坦化は反応性イオンミリングを用いて段差が前記フォトリソグラフィーに用いる露光装置の焦点深度以下になるまで行うことを特徴とする磁気記録ヘッドの製造方法。
  8. 磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体を回転駆動するモータと、
    記録ヘッドと再生ヘッドを搭載した磁気ヘッドと、
    前記磁気記録媒体の所望のトラック位置に前記磁気ヘッドを駆動するヘッド駆動部とを備え、
    前記記録ヘッドは、スロートハイト部及び前記スロートハイト部に接続され素子高さ方向上部に向かって次第に幅の広がるフレア部を有する主磁極と、副磁極と、前記主磁極のトレーリング側及びトラック幅方向の両脇に非磁性層を介して配置された磁気シールドと、前記主磁極から記録磁界を発生させるためのコイルとを備え、前記非磁性層は、ステップ的にあるいはテーパ状に膜厚が記録媒体に対向する浮上面側より素子高さ方向上部で厚くなった部分を有し、前記磁気シールドの前記主磁極に隣接する部分は、前記非磁性層の表面形状に追従した形状を有することを特徴とする磁気記録再生装置。
JP2008263118A 2008-10-09 2008-10-09 磁気記録ヘッド、その製造方法及び磁気記録再生装置 Pending JP2010092550A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008263118A JP2010092550A (ja) 2008-10-09 2008-10-09 磁気記録ヘッド、その製造方法及び磁気記録再生装置
US12/559,349 US8351153B2 (en) 2008-10-09 2009-09-14 Magnetic recording head, method of manufacturing the same, and magnetic recording/reproducing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008263118A JP2010092550A (ja) 2008-10-09 2008-10-09 磁気記録ヘッド、その製造方法及び磁気記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010092550A true JP2010092550A (ja) 2010-04-22

Family

ID=42098633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008263118A Pending JP2010092550A (ja) 2008-10-09 2008-10-09 磁気記録ヘッド、その製造方法及び磁気記録再生装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8351153B2 (ja)
JP (1) JP2010092550A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112466340A (zh) * 2019-09-06 2021-03-09 株式会社东芝 磁头及磁记录装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8068312B2 (en) * 2007-11-21 2011-11-29 Hitachi Global Technologies Netherlands B.V. Perpendicular magnetic write head with stitched notched trailing shield
JP2010146600A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 垂直磁気記録ヘッド、その製造方法及び磁気記録再生装置
US8105705B2 (en) * 2009-10-26 2012-01-31 Headway Technologies, Inc. External field robustness of read/write head shields
MX2013004655A (es) 2010-10-26 2013-08-27 Presidio Pharmaceuticals Inc Inhibidores del virus de la hepatitis c.
US8254059B2 (en) 2010-12-06 2012-08-28 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Perpendicular magnetic recording head with domain controlled side shield
WO2014136324A1 (ja) * 2013-03-06 2014-09-12 富士フイルム株式会社 レンズ装置及び可動光学素子の位置検出方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4317717B2 (ja) * 2003-01-22 2009-08-19 株式会社日立グローバルストレージテクノロジーズ 垂直記録用薄膜磁気ヘッドを用いた磁気ディスク装置
US7009812B2 (en) * 2003-09-29 2006-03-07 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic transducer for perpendicular magnetic recording with single pole write head with trailing shield
JP4260002B2 (ja) * 2003-12-24 2009-04-30 ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ 磁気ヘッドとその製造方法および磁気記録再生装置
JP2006018927A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 磁気ヘッド及びそれを搭載した磁気記録再生装置
JP4286208B2 (ja) 2004-10-20 2009-06-24 ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ 垂直記録用磁気ヘッドとその製造方法及びそれを用いた磁気ディスク装置
JP2006244671A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 磁気ヘッド及びその製造方法
JP2006323899A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 磁気ヘッド及び磁気記録再生装置
JP2007087506A (ja) 2005-09-22 2007-04-05 Alps Electric Co Ltd 垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法
JP2007087551A (ja) 2005-09-26 2007-04-05 Alps Electric Co Ltd 垂直磁気記録ヘッドの製造方法
US7515381B2 (en) * 2005-12-22 2009-04-07 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Method for fabricating a side shield for a flux guide layer for perpendicular magnetic recording
US7558019B2 (en) * 2006-11-16 2009-07-07 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Perpendicular magnetic recording write head with flux-conductor contacting write pole
US7920358B2 (en) * 2007-12-06 2011-04-05 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Perpendicular magnetic recording write head with magnetic shields separated by nonmagnetic layers

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112466340A (zh) * 2019-09-06 2021-03-09 株式会社东芝 磁头及磁记录装置
CN112466340B (zh) * 2019-09-06 2022-04-12 株式会社东芝 磁头及磁记录装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8351153B2 (en) 2013-01-08
US20100091413A1 (en) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7679862B2 (en) Perpendicular recording head with reduced thermal protrusion
JP4970768B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド用構造物およびその製造方法並びに薄膜磁気ヘッド
US20060262453A1 (en) Magnetic recording head and magnetic disk storage apparatus mounting the magnetic head
JP4116626B2 (ja) 垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法
JP4028476B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2002133610A (ja) 垂直記録用磁気ヘッド及びそれを搭載した磁気ディスク装置
JP2006244671A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JP2012123888A (ja) 主磁極の周りに設けられたシールドを有する垂直磁気記録用磁気ヘッド
JP2003242608A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2007004958A (ja) 垂直磁気記録用薄膜磁気ヘッド
JP2008071469A (ja) 垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2006004603A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法並びにヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置
JP2010146600A (ja) 垂直磁気記録ヘッド、その製造方法及び磁気記録再生装置
JP2007172816A (ja) 垂直磁気記録ヘッド及びサイドシールドの作製方法
JP2007220208A (ja) 磁気ヘッド、磁気記録再生装置及び磁気ヘッドの製造方法
JP2009146517A (ja) 垂直磁気記録ヘッド
JP2007220209A (ja) 磁気ヘッド、磁気記録再生装置及び磁気ヘッドの製造方法
US20070153418A1 (en) Magnetic recording head and fabrication process
JP2013118037A (ja) 主磁極とシールドを備えた垂直磁気記録用磁気ヘッド
JP2010092550A (ja) 磁気記録ヘッド、その製造方法及び磁気記録再生装置
JP2006302421A (ja) 磁気ヘッドの製造方法及び磁気ヘッド
JP2006085884A (ja) 垂直磁気記録用磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2010146641A (ja) 垂直記録用磁気ヘッドとその製造方法及びそれを用いた磁気ディスク装置
JP2007184036A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JP2004335032A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法、ならびに磁気記録装置