JP2010091712A - レンズ駆動装置、レンズ鏡筒、撮像装置 - Google Patents

レンズ駆動装置、レンズ鏡筒、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズの位置検出や速度検出を行うエンコーダに使用するセンサを削減したレンズ駆動装置、レンズ鏡筒、撮像装置を提供する。
【解決手段】レンズを駆動した際に発生する振動を検出する加速度センサ15及び加速度検出ブロック16を備え、それらの信号からレンズ駆動量及び速度を検出するための、パルス検出ブロック303、スレッシュコントローラ304、駆動量検出ブロック305、速度検出ブロック307を有し、その検出情報に基づいてレンズの駆動を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータによりレンズを駆動するカメラ等のレンズ駆動装置、レンズ鏡筒、撮像装置に関するものである。
カメラには、倍率レンズや焦点調整レンズ等のレンズ駆動部がいくつかあり、それらを制御するにはレンズ駆動部の状態を検出するセンサが必要となる。そのセンサとして利用されるもののひとつに、光によって物体の有無や位置を検出するフォトインタラプタ(以下、PIとする)を用いたエンコーダがある。エンコーダは、駆動部の相対的な駆動量を検出するものであり、またその信号の周期から駆動部の駆動速度を検出することが可能である。
図9は、従来のPIを用いたエンコーダによるレンズ制御ブロックの構成例を示す図である。
モータ101により発生された回転力は、ギア列103を介して倍率レンズ11aに駆動力として伝えられる。エンコーダは、ギア列103に備えられたパルス板102とフォトインタラプタ(PI)104によって構成され、モータ101の回転に応じてギア列103と結合したパルス板102も回転するようになっている。そのパルス板102は、PI104の投光部と受光部との間を通過するように配置されているため、パルス板が回転するとPI104では、遮光状態と透過状態とが繰り返されパルス状の信号が生成される。そこで生成されたパルス信号は、レンズ駆動部コントローラブロック30に設けられた検出回路309やコンパレータ310により変換されてレンズ制御に使用される。
エンコーダのパルス信号は、駆動量検出ブロック305、位置コントローラ306、速度検出ブロック307、速度コントローラ308の要求動作に基づいて、出力コントローラ301及び出力回路302を通じて、モータ101へ通電される。
図10は、PI104から生成される信号を示した図である。
PI104から出力される波形に対して、コンパレータ310により立ち上り及び立ち下りのスレッシュレベルを設けパルス波形を生成する。このパルス波形のサイクル数をカウントすることでレンズの駆動量を、パルス波形の周波数を検出することでレンズの駆動速度を検出する。
また、近年ではカメラに限らず、加速度センサや振動センサを使用した機器が増えてきている。加速度センサを使用することで、機器に働いている重力の方向や落下状態や衝撃力等を検出したり、タッピングや機器の姿勢を検出して操作手段として使用したりすることが可能となる。
図9には、加速度センサを使用したときの構成を併せて示している。
機器に働く重力や振動等の加速度は、加速度センサ15から信号として出力され、その信号はA/D変換器17によってデジタル信号に変換される。そして、ローパスフィルタ(LPF)18等の用途によって必要な信号処理を経た後に、機器のシステムコントローラ50に入力されて、重力方向検出やタッピング検出等の所望の処理に使用される。
また、加速度センサや振動センサを用いて、駆動部の振動を検出する技術が開示されている(特許文献1)。特許文献1には、駆動モータの回転軸周りの振動を検出するように振動センサを配置し、その振動センサの信号から回転機器の異常を診断するという、回転機器の異常診断装置が記載されている。
特開平7−311082号公報
しかし、近年のカメラは、サイズの小型化が強く要求されるようになってきている。小型のカメラとするためには、カメラを構成する部品点数は、可能な限り少ない方が望ましい。上述したPIは、そのような視点から考えると、カメラのサイズに少なからず影響を及ぼしている。
PIを用いることなくレンズの駆動制御を行うことができれば、カメラの小型化及び軽量化を図ることができる上に、製造コストの低減も行うことができる。
本発明の課題は、レンズの位置検出や速度検出を行うエンコーダに使用するセンサを削減したレンズ駆動装置、レンズ鏡筒、撮像装置を提供することである。
本発明の第1の側面としてのレンズ駆動装置は、レンズと、前記レンズの光軸に沿った方向に前記レンズを駆動する駆動部と、少なくとも前記駆動部が前記レンズを駆動するときに、振動と加速度との少なくとも一方を検出する振動検出部と、前記振動検出部の検出結果に基づいて前記駆動部による前記レンズの駆動を制御する駆動制御部とを備える。
本発明の第2の側面としてのレンズ鏡筒は、本発明の第1の側面としてのレンズ駆動装置と、前記レンズを含む撮影光学系とを備える。
本発明の第3の側面としての撮像装置は、本発明の第1の側面としてのレンズ駆動装置と、前記レンズを含む撮影光学系と、前記撮影光学系により得られる像を撮像する撮像部とを備える。
本発明によれば、レンズの駆動制御に用いるセンサを削減し、結果としてサイズの小型化やコストダウンを行える。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
なお、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、動作等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
さらに、以下の実施形態は、請求項にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決に必須であるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるレンズ駆動装置を用いた撮像装置1の第1実施形態を示す図である。
光学ブロック10は、倍率レンズ11a、焦点調整レンズ11b、シャッタ12、絞り13等を有している。倍率レンズ11a及び焦点調整レンズ11bは、撮影光学系を形成している。倍率レンズ11aは、不図示のレンズ駆動枠に保持され、ズーム動作を行うときに、後述のモータ101が回転することにより、光軸に沿った方向に移動可能に設けられている。焦点調整レンズ11bは、焦点調整時に光軸に沿った方向に移動可能に設けられている。
レンズ駆動部コントローラブロック30は、光学ブロック10における各構成部材を駆動させるための駆動制御部である。
加速度センサ15は、撮像装置1に加わる振動や加速度を検出する振動検出部である。第1実施形態の加速度センサ15は、倍率レンズ11aを駆動するときに、その駆動に起因した振動の検出を行い、検出結果を加速度検出ブロック16へ伝える。
加速度検出ブロック16は、加速度センサ15から得たデータを連続した振動波形の信号としてレンズ駆動部コントローラブロック30及びシステムコントローラ50へ出力する。
撮像素子21は、倍率レンズ11a及び焦点調整レンズ11bにより得られた光学像を電気信号に変換して撮像する撮像部である。
A/D変換器22は、撮像素子21のアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。
タイミング発生回路24は、撮像素子21、A/D変換器22、D/A変換器27にクロック信号や制御信号を供給する回路であり、メモリ制御回路25及びシステムコントローラ50により制御される。
画像処理回路23は、A/D変換器22からのデータ、又は、メモリ制御回路25からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
メモリ制御回路25は、A/D変換器22、画像処理回路23、タイミング発生回路24、画像表示メモリ26、D/A変換器27、圧縮伸長回路28、内蔵メモリ29を制御する。
画像表示部7は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)から成る表示部である。画像表示メモリ26に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器27を介して画像表示部7により表示される。
圧縮伸長回路28は、内蔵メモリ29に格納された画像を読み込んで圧縮処理、又は、伸長処理を行い、処理を終えたデータを内蔵メモリ29に書き込む。
内蔵メモリ29は、撮影した静止画像や動画像を格納するとともに、システムコントローラ50の作業領域としても使用することができる。
システムコントローラ50は、撮像装置1全体の制御を行う。
メモリ45は、システムコントローラ50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。
表示部47は、システムコントローラ50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示するLCDやスピーカー等により形成されている。なお、表示部47の一部の機能が光学ファインダ6内に設置してもよい。
不揮発性メモリ46は、電気的に消去・記録可能であり、例えばEEPROM(Electrically
Erasable Programmable ROM)等が用いられる。
レリーズスイッチ3、モードダイアル4、操作スイッチ5は、システムコントローラ50の各種の動作指示を入力するための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチパネル等の単数あるいは複数の組み合わせで構成される。
光学ファインダ6は、画像表示部7による電子ファインダ機能を使用すること無しに、光学ファインダのみを用いて撮影を行うことが可能である。
フラッシュ8は、調光機能を有し、像データを画像処理回路23によって演算した演算結果に基づき、システムコントローラ50により制御される。
電源制御手段48は、電池検出回路、DC/DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、必要な電圧を必要な期間、記録媒体60を含む各部へ供給する。
電源72は、コネクタ49,71を介して電力を供給する。
インタフェース51は、記録媒体60との間でデータのやり取りを仲介する。
コネクタ52は、記録媒体60との接続を行う。
記録媒体着脱検出部53は、コネクタ52に記録媒体60が装着されているか否かを検出する。
記録媒体60は、メモリカード等の着脱自在な媒体である。記録媒体60は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部63、撮像装置1との間でデータのやり取りを仲介するインタフェース62、撮像装置1と接続を行うコネクタ61を備えている。
図2は、第1実施形態におけるレンズ駆動装置の構成を示すブロック図である。
レンズ駆動部コントローラブロック30は、倍率レンズ11aを駆動するためにモータ101へ通電する駆動信号を出力する出力回路302と、この出力回路302を制御する出力コントローラ301とを有している。また、レンズ駆動部コントローラブロック30は、パルス検出ブロック303、スレッシュレベルコントローラ304、駆動量検出ブロック305、位置コントローラ306、速度検出ブロック307、速度コントローラ308を有している。
パルス検出ブロック303は、加速度検出ブロック16から得た振動波形の信号をパルス信号へと変換し、得られたパルス信号をモータ101が倍率レンズ11aを駆動することにより発生する信号であると識別する信号識別部として機能する。パルス検出ブロック303が行うパルス信号への変換は、閾値(スレッシュレベル)と比較することにより行われる。
スレッシュレベルコントローラ304は、パルス検出ブロック303がパルス信号への変換に用いる閾値(スレッシュレベル)を設定する。本実施形態のスレッシュレベルコントローラ304は、モータ101、ギア列103、不図示のレンズ駆動枠等のバラツキにより異なる駆動時の振動特性に応じてスレッシュレベルを設定する。
駆動量検出ブロック305は、パルス検出ブロック303から出力されたパルス信号から、倍率レンズ11aの駆動距離をカウントしながら現在の倍率レンズ11aの位置を管理する。
位置コントローラ306は、駆動量検出ブロック305が管理する現在の倍率レンズ11aの位置から、システムコントローラ50の要求する所望の位置へ倍率レンズ11aを移動させるように、出力コントローラ301へ情報を伝える。
速度検出ブロック307は、パルス検出ブロック303から出力されたパルス信号から倍率レンズ11aの駆動量への換算し、その時点における倍率レンズ11aの移動速度を算出する。
速度コントローラ308は、倍率レンズ11aの移動速度を制御する必要があるときに、所望の速度で倍率レンズ11aが駆動されるように、出力コントローラ301へ情報を伝える。
モータ101は、出力回路302からの駆動信号によって駆動されて、回転駆動力を出力する。
ギア列103は、モータ101が出力する回転駆動力を不図示のレンズ駆動枠に伝える。よって、モータ101が回転駆動力を出力すると倍率レンズ11aが光軸に沿った方向に駆動される。
加速度センサ15は、上述したように倍率レンズ11aを駆動するときに、その駆動に起因した振動の検出も行う。そのため、加速度センサ15は、モータ101の近傍、又は、ギア列103の近傍に配置されることが望ましい。
倍率レンズ11aを駆動するために、モータ101により発生した回転駆動力は、ギア列103によって倍率レンズ11aに伝えられる。その際、モータ101やギア列103では、ロータの回転やギアの噛み合い等によって周期的な振動が生じ、その振動は加速度センサ15に伝わり信号として出力される。そして、加速度検出ブロック16により振動として検出され、パルス検出ブロック303によりパルス信号に変換される。
図3は、パルス検出ブロック303の動作の概略を説明する図である。
パルス検出ブロック303は、加速度検出ブロック16から得た振動波形の信号に対して、ヒステリシスを持たせた特定の閾値(スレッシュレベル)を設け、そのスレッシュレベルとの大小関係によって振動信号をパルス信号として変換する。すなわち、振動信号の立ち上がりスレッシュレベルと立ち下がりスレッシュレベルとを設ける。そして、立ち上がりスレッシュレベルを振動信号が立ち上がるときに越えたとき、及び、立ち下がりスレッシュレベルを振動信号が立ち下がるときに下回ったとき、それぞれパルス波形の立ち上がり、及び、立ち下がりとする。
このスレッシュレベルは、スレッシュレベルコントローラ304により設定される。加速度センサ15が観測したこの周期的な振動は、モータ101の回転に依存する。よって、予めパルス数と倍率レンズ11aの駆動量との関係を設定しておくことにより、パルス検出ブロック303から出力されたパルス信号から倍率レンズ11aの駆動量への換算が可能となる。また、パルス信号の周波数を検出することでモータ101の回転速度を得ることができる。
以上の構成により、駆動量検出ブロック305が、加速度センサ15が検出した振動から現在の倍率レンズ11aの位置を取得し、システムコントローラ50の要求する所望の位置まで位置コントローラ306によって倍率レンズ11aを駆動する。
また、倍率レンズ11aの駆動速度を制御する必要がある場合には、加速度センサ15が検出した振動は、速度検出ブロック307によりパルス周期から速度情報に変換され、速度コントローラ308によって行われる速度制御に使用される。
本実施形態によれば、従来必要としていたPIを用いたエンコーダの代わりとして、加速度センサ15を利用してモータ101の制御を行う。よって、センサを配置する位置の自由度が高く、撮像装置を小型化できる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、スレッシュレベルコントローラ304の動作が異なる他は、第1実施形態と同様な形態である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図4は、第2実施形態のスレッシュレベルコントローラ304による閾値の設定を説明する図である。
モータ101のロータ振動やギア列の噛み合いの衝突等で生じる振動の大きさは、モータ101の回転速度が遅いときには、速いときと比較して振幅が小さくなる傾向にある。そのため、パルス検出ブロック303が用いるスレッシュレベルが一定であると、モータ101の回転速度が遅く振幅が小さかった場合に、スレッシュレベルが小さすぎパルス信号へ変換できず、回転速度や回転駆動量を検出できなくなることがある。そのため、回転速度が遅いときには、スレッシュレベルを低く設定することが望ましい。
一方、モータ101の回転速度が速く振動が大きいときには、ギア列の振動等も大きくなると考えられるため、振動のノイズも大きくなる可能性がある。そのためスレッシュレベルにヒステリシスを確保するように、立ち上りと立ち下りのスレッシュレベルの差を大きくすることが望ましい。
そこで、第2実施形態では、モータ101の回転速度が変化するときには、図4に示すように、モータ101の回転速度に応じて、スレッシュレベルコントローラ304によりスレッシュレベルを変化させ設定する。具体的には、スレッシュレベルコントローラ304は、モータ101の回転速度が大きくなるにしたがい、立ち上りのスレッシュレベルを高くし、立ち下りのスレッシュレベルを低く設定する。
第2実施形態によれば、スレッシュレベルコントローラ304は、モータ101の回転速度に応じて、スレッシュレベルを変化させるので、ノイズの影響を受けることなく、どのような回転数においてもパルス信号を検出することができる。
(第3実施形態)
図5は、本発明によるレンズ駆動装置を用いた撮像装置1の第3実施形態を示す図である。
第3実施形態は、第1実施形態における加速度検出ブロック16を、構成及び動作の異なる加速度検出ブロック16Bに置き換えた他は、第1実施形態と同様な形態である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
加速度検出ブロック16Bは、A/D変換器17、ローパスフィルタ(以下、LPFとする)18、ハイパスフィルタ(以下、HPFとする)19を有している。
A/D変換器17は、加速度センサ15が出力するアナログデータをデジタル化してLPF18及びHPF19へ伝える。
LPF18は、A/D変換器17から得た信号のうち低周波帯域の信号を通過させ、通過した信号をシステムコントローラ50へ伝える。
HPF19は、A/D変換器17から得た信号のうち高周波帯域の信号を通過させ、通過した信号をパルス検出ブロック303へ伝える。
なお、上述の低周波帯域、及び、高周波帯域とは、それぞれ、予め設定した閾値周波数よりも低い周波数帯域、及び、予め設定した閾値周波数よりも高い周波数帯域として決められる。この閾値周波数は、LPF18用とHPF19用とで同じ値としてもよいし、それぞれ異なる値としてもよい。
また、第3実施形態の加速度センサ15は、レンズを駆動するときに、モータ101の駆動に起因した振動の検出を行う他、撮像装置1に働く重力の方向や落下、撮像装置1を軽くたたくことにより各種操作入力を行うタッピング操作の検出等も行う。
本実施形態では、加速度センサ15によりモータ101の振動検出と重力方向等の検出とを同時に行う。加速度センサ15は、モータ101の振動検出以外にも、重力方向や落下、タッピング等の検出にも使用される。そのため、加速度検出ブロック16Bでは、加速度センサ15からの信号を、モータ101の回転振動成分と重力加速度成分とに分けて抽出する必要がある。
そこで、加速度検出ブロック16Bにより、加速度センサ15の出力をA/D変換器17によりデジタル値に変換し、そのデジタル値に対して、LPF18とHPF19のそれぞれを用いて周波数成分で信号を分離する。具体的には、LPF18を通過した信号を重力加速度成分として重力や落下検出に使用し、HPF19を通過した信号をモータ101の回転振動成分としてレンズ駆動制御に使用している。
図6は、第3実施形態における加速度検出ブロック16Bの動作の概略を説明する図である。
加速度センサ15から出力された信号には、モータ101の回転振動を示す成分と重力加速度を示す成分とが合成されている。
一般にモータ101の回転振動は、重力加速度の成分と比較して高い周波数で変化する。よって、モータ101の回転振動は、加速度センサ15の出力信号をHPF19に通すことで抽出することができる。
その逆に重力加速度の成分については、落下や姿勢検出等緩やかな周波数で変化する。よって、重力加速度の成分は、加速度センサ15の出力信号をLPF18に通すことでモータ101の回転振動の影響を低減して抽出することができる。
なお、第3実施形態では、重力加速度成分の抽出に、LPF18を使用しているが、A/D変換器17により変換したデジタル値をそのまま使用してもよい。
本実施形態によれば、加速度センサ15の出力をLPF18とHPF19とに個別に分けて通すことにより、モータ101の回転振動の検出と、撮像装置1に働く重力の方向や落下、タッピング操作の検出等と加速度センサ15により行う。よって、撮像装置の全体としてみると、センサを削減したこととなり、小型かつ軽量な撮像装置とすることができるとともに、より安価な撮像装置を提供できる。
(第4実施形態)
図7は、本発明によるレンズ駆動装置を用いた撮像装置1の第4実施形態を示す図である。
第4実施形態は、第1実施形態における加速度検出ブロック16を、構成及び動作の異なる加速度検出ブロック16Cに置き換えた他は、第1実施形態と同様な形態である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第4実施形態の加速度検出ブロック16Cは、A/D変換器17、LPF18を有している。
A/D変換器17は、加速度センサ15が出力するアナログデータをデジタル化してLPF18へ伝える。
LPF18から出力された信号は、システムコントローラ50に入力されるとともに、スレッシュレベルコントローラ304に入力される。
本実施形態では、実施形態3と同様に加速度センサ15によりモータ101の振動検出と重力方向検出の両方を行う。
図8は、第4実施形態における加速度検出ブロック16Cの動作の概略を説明する図である。
まず、重力加速度成分の抽出について説明する。加速度センサ15により検出した加速度信号の出力をA/D変換器17によりデジタル信号に変換する。そして変換した信号をLPF18に通すことにより、モータ101の回転振動の成分を取り除き、重力加速度成分の信号を抽出する。
次に、モータ101の回転振動成分の抽出について説明する。前述のデジタル信号に変換した加速度信号に対して、スレッシュレベルコントローラ304によりスレッシュレベルを設定する。このときに設定するスレッシュレベルは、第1実施形態及び第2実施形態と同様にして設定したスレッシュレベルに、さらにLPF18を通すことにより抽出された重力加速度成分をオフセットとして加味したものを設定する。このようなスレッシュレベルを設定することで、加速度センサ15の出力をA/D変換したデジタル信号に対して、HPFを使用せずに直接パルス変換を施すことができ、モータ101の回転振動信号を抽出することができる。
本実施形態によれば、HPFを用いる必要がないので、さらに小型かつ軽量な撮像装置とすることができるとともに、より安価な撮像装置を提供できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、倍率レンズ11aの駆動制御に本発明を適用する例を説明したが、これに限らず、他のレンズの駆動について本発明を適用してもよい。
(2)各実施形態において、倍率レンズ11aを含む撮影光学系が一体的に設けられている撮像装置を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、レンズ鏡筒部分が撮像部と分離可能な所謂交換レンズの形態のレンズ鏡筒であってもよい。また、撮像装置に用いるレンズを駆動する場合に限らずに、他の用途に用いるレンズを駆動するレンズ駆動装置であってもよい。
(3)第2実施形態及び第3実施形態において、加速度センサ15は、モータ101の駆動に起因した振動の検出を行う他、撮像装置1に働く重力の方向や落下、タッピング操作の検出等も行う例を示した。しかし、これらに限らず、撮像装置の手振れによる振動についても加速度センサ15を用いて検出し、これを像ブレ補正に用いるようにしてもよい。
なお、第1実施形態〜第4実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
本発明によるレンズ駆動装置を用いた撮像装置1の第1実施形態を示す図である。 第1実施形態におけるレンズ駆動装置の構成を示すブロック図である。 パルス検出ブロック303の動作の概略を説明する図である。 第2実施形態のスレッシュレベルコントローラ304による閾値の設定を説明する図である。 本発明によるレンズ駆動装置を用いた撮像装置1の第3実施形態を示す図である。 第3実施形態における加速度検出ブロック16Bの動作の概略を説明する図である。 本発明によるレンズ駆動装置を用いた撮像装置1の第4実施形態を示す図である。 第4実施形態における加速度検出ブロック16Cの動作の概略を説明する図である。 従来のPIを用いたエンコーダによるレンズ制御ブロックの構成例を示す図である。 PI104から生成される信号を示した図である。
符号の説明
1 撮像装置
3 レリーズスイッチ
4 モードダイアル
5 操作スイッチ
6 光学ファインダ
8 フラッシュ
10 光学ブロック
11a 倍率レンズ
11b 焦点調整レンズ
12 シャッタ
13 絞り
15 加速度センサ
16,16b,16C 加速度検出ブロック
17 A/D変換器
18 ローパスフィルタ(LPF)
19 ハイパスフィルタ(HPF)
21 撮像素子
22 A/D変換器
23 画像処理回路
24 タイミング発生回路
25 メモリ制御回路
26 画像表示メモリ
27 D/A変換器
28 圧縮伸長回路
29 内蔵メモリ
30 レンズ駆動部コントローラブロック
45 メモリ
46 不揮発性メモリ
47 表示部
48 電源制御手段
49,71 コネクタ
52,61 コネクタ
50 システムコントローラ
51 インタフェース
53 記録媒体着脱検出部
60 記録媒体
62 インタフェース
63 記録部
72 電源
101 モータ
301 出力コントローラ
302 出力回路
303 パルス検出ブロック
304 スレッシュレベルコントローラ
305 駆動量検出ブロック
306 位置コントローラ
307 速度検出ブロック
308 速度コントローラ

Claims (8)

  1. レンズと、
    前記レンズの光軸に沿った方向に前記レンズを駆動する駆動部と、
    少なくとも前記駆動部が前記レンズを駆動するときに、振動と加速度との少なくとも一方を検出する振動検出部と、
    前記振動検出部の検出結果に基づいて前記駆動部による前記レンズの駆動を制御する駆動制御部と、
    を備えるレンズ駆動装置。
  2. 前記駆動制御部は、前記振動検出部の検出結果から求めた前記レンズの駆動速度と前記レンズの駆動量との少なくとも一方に基づいて前記レンズの駆動を制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記振動検出部が出力する信号を閾値と比較して前記レンズの駆動により発生する信号を識別する信号識別部を有し、
    前記駆動制御部は、前記信号識別部が前記レンズの駆動により発生する信号として識別した信号に基づいて前記レンズの駆動を制御すること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記信号識別部は、前記レンズの駆動速度に応じて前記閾値を変化させること、
    を特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記振動検出部が出力する信号のうち低周波帯域の信号を通過させるローパスフィルタを有し、
    前記信号識別部は、前記ローパスフィルタを通過した低周波帯域の信号に応じて前記閾値を変化させること、
    を特徴とする請求項3又は請求項4に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記振動検出部が出力する信号のうち高周波帯域の信号を通過させるハイパスフィルタを有し、
    前記駆動制御部は、前記ハイパスフィルタを通過した高周波帯域の信号に基づいて前記レンズの駆動を制御すること、
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズ駆動装置と、
    前記レンズを含む撮影光学系と、
    を備えるレンズ鏡筒。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズ駆動装置と、
    前記レンズを含む撮影光学系と、
    前記撮影光学系により得られる像を撮像する撮像部と、
    を備える撮像装置。
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