JP2009139868A - 撮像装置 - Google Patents

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晋 山崎
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Abstract

【課題】故障検出に関する処理負荷を低減し、短時間で故障を検出することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】駆動部104は、撮像光学系を介して入射される被写体像を電気信号に変換する撮像素子102を筐体に対して相対移動させてぶれ補正を行う。位置検出部103は、撮像素子102と筐体との相対位置を検出し、検出結果に応じた位置信号を出力する。故障判断部113は、駆動部104が撮像素子102を強制的に加振したときの位置信号の値と所定値とを比較し、比較結果に基づいて故障の有無を判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影時のぶれを補正するぶれ補正装置を備えた撮像装置に関する。
従来、撮像装置に搭載されるぶれ補正装置としては、角速度センサにより撮影時のぶれ情報(撮像装置のぶれ量やぶれの方向)を検出し、そのぶれ情報に基づいてぶれを打ち消すように撮像光学系の一部の補正レンズ、もしくは撮像素子を入射光の光軸に垂直な平面上で並進移動させ、ぶれ補正を行うものが知られている。このようなぶれ補正装置が故障した場合に、撮影者がぶれ補正装置の故障に気づかず、補正レンズもしくは撮像素子の中心と入射光の光軸が一致しないまま撮影者の意図しない構図の画像が撮影されてしまうことや、本来のぶれ補正の効果を得られないまま品質の低い画像が撮影されてしまうことが懸念されていた。
この問題に対して、ぶれ補正装置によって算出されるぶれの補正信号と、撮影レンズ及び撮像素子を内蔵した移動子の位置を表す位置信号との比較に基づいてぶれ補正装置の故障を検出する提案がなされている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−178303号公報
しかしながら、特許文献1に記載の撮像装置では、故障検出に関する演算が複雑であり、処理負荷が非常に大きくなってしまう。さらに、特許文献1に記載の撮像装置では、手ぶれの周波数(一般的に1Hz〜10Hz程度)に対応したぶれの補正信号と、撮影レンズと撮像素子を内蔵した移動子の位置を表す位置信号との誤差を算出し、この算出結果を積分する必要があるため、ぶれ補正装置の故障検出に数秒程度の比較的長い時間を要することになる。すなわち、撮像装置の製造過程におけるぶれ補正装置の故障検査にこの故障検出方法を用いた場合、故障検出に比較的長い時間を要するため、製造段階におけるコストを増大させることになる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、故障検出に関する処理負荷を低減し、短時間で故障を検出することができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、撮像光学系を介して入射される被写体像を電気信号に変換する撮像素子又は前記撮像光学系を筐体に対して相対移動させてぶれ補正を行う駆動部と、前記撮像素子又は前記撮像光学系と前記筐体との相対位置を検出し、検出結果に応じた位置信号を出力する位置検出部と、前記駆動部が前記撮像素子又は前記撮像光学系を強制的に加振したときの前記位置信号の値と所定値とを比較し、比較結果に基づいて故障の有無を判断する故障判断部とを備えることを特徴とする撮像装置である。
また、本発明の撮像装置において、前記所定値は、前記撮像素子又は前記撮像光学系が移動可能な範囲の中点位置にあるときの前記位置信号の値よりも大きな値に設定され、前記位置信号の値が前記所定値以上となるはずの位置まで前記撮像素子が移動するように前記駆動部が前記撮像素子又は前記撮像光学系を強制的に加振したときの前記位置信号の値が前記所定値以上とならなかった場合に、前記故障判断部は故障が発生していると判断することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置において、前記所定値は、前記撮像素子又は前記撮像光学系が移動可能な範囲の中点位置にあるときの前記位置信号の値よりも小さな値に設定され、前記位置信号の値が前記所定値以下となるはずの位置まで前記撮像素子が移動するように前記駆動部が前記撮像素子又は前記撮像光学系を強制的に加振したときの前記位置信号の値が前記所定値以下とならなかった場合に、前記故障判断部は故障が発生していると判断することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置において、前記所定値は、前記撮像素子又は前記撮像光学系が移動可能な範囲で移動する場合の前記位置信号の最大値と最小値の差よりも小さな値に設定され、前記位置信号の値の範囲が前記所定値以上となるはずの位置まで前記撮像素子が移動するように前記駆動部が前記撮像素子又は前記撮像光学系を強制的に加振したときの前記位置信号の最大値と最小値の差が前記所定値以上でなかった場合に、前記故障判断部は故障が発生していると判断することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、故障が発生していると前記故障判断部が判断した場合に警告を報知する警告報知部をさらに有していることを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、故障が発生していると前記故障判断部が判断した場合に撮影時の露光時間が前記撮像光学系の焦点距離の逆数になるように撮影条件を制御する撮影条件制御部をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子又は撮像光学系を強制的に加振したときの位置信号と所定値との比較結果に基づいて故障を判断するので、故障検出に関する処理負荷を低減し、短時間で故障を検出することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態による撮像装置としてのデジタルスチルカメラ10の構成を示している。このデジタルスチルカメラ10は、撮影レンズ100(撮像光学系)と、ぶれ補正装置101と、角速度センサ107と、画像信号処理部108と、表示制御部109と、画像表示部110と、マイクロコンピュータ111と、露光指示部112と、故障判断部113と、撮影条件制御部114と、第1の信号発生部115と、第2の信号発生部116と、警告報知部117とを備えている。ぶれ補正装置101は、撮像素子102と、位置検出部103と、駆動部104と、ぶれ補正処理部105と、ぶれ制御部106とを備えている。
ぶれ補正装置101は、デジタルスチルカメラ10の本体(筐体)に発生したぶれを補正する。
撮像素子102は、デジタルスチルカメラ10の本体に対して、光軸Lに垂直な方向に移動可能に保持された可動保持部(不図示)上に取り付けられており、撮影レンズ100を透過してきた被写体からの入射光の光軸Lが撮像素子102の撮像面の中心に結像するように配置されている。ここで、撮像面の中心とは、撮像面を構成する四角形における二つの対角線が交わる点である。入射光の光軸Lが撮像素子102の撮像面の中心に結像するように配置されている状態を初期状態とする。また、撮像素子102は、撮像面に結像された入射光を光電変換し、変換後の画像信号を画像信号処理部108へ出力する。
位置検出部103は、光軸Lに垂直な平面内における撮像素子102の、本体に対する垂直方向及び水平方向の相対位置を検出し、各位置に応じた信号(位置信号)をぶれ補正処理部105と故障判断部113へ出力する。駆動部104は、光軸Lに垂直な平面内で撮像素子102をデジタルスチルカメラ10の本体に対して相対移動させる。ぶれ補正処理部105は、位置検出部103及び角速度センサ107の各々から入力された信号にA/D変換や増幅等の処理を施し、ぶれ制御部106へ出力する。
ぶれ制御部106は、ぶれ補正処理部105から入力された各々の信号とマイクロコンピュータ111からの信号に基づいて、撮像素子102の移動量を算出する。また、ぶれ制御部106は、算出した移動量に応じた信号を駆動部104へ出力し、ぶれを相殺するように撮像素子102を駆動部104によって移動させる。また、ぶれ制御部106は、ぶれ補正処理部105から入力されたぶれ情報に関する信号をマイクロコンピュータ111へ出力する。
角速度センサ107は、デジタルスチルカメラ10の本体に配置され、デジタルスチルカメラ10本体のピッチ方向とヨー方向におけるぶれ量とぶれの方向を検出し、ぶれ情報を構成するための検出信号をぶれ補正処理部105へ出力する。
画像信号処理部108は、撮像素子102から出力された画像信号に所定の画像処理を施し表示制御部109へ出力する。表示制御部109は、画像信号処理部108から出力された画像信号に対して、撮影時の設定に関する情報(シャッター速度、撮影感度、絞り値等)を付加し、画像表示部110での画像表示に適した形式の信号に変換し、画像表示部110へ出力する。画像表示部110は、表示制御部109から出力された画像信号に基づいて画像を表示する。
マイクロコンピュータ111は各種演算を行い、デジタルスチルカメラ10内の各部を制御する。
露光指示部112は、撮影者が操作する2段押し込み式釦を備えている。露光指示部112が半押しされた場合には、半押しされた状態に応じた信号がマイクロコンピュータ111へ出力され、AF(Auto Focus)部(不図示)やAE(Auto Exposure)部(不図示)が測距動作や測光動作を行う。また、露光指示部112が全押しされた場合には、露光(撮影)を指示する信号がマイクロコンピュータ111へ出力され、ぶれ制御部106の動作、撮像素子102の露光動作、及びぶれ制御部106の動作が開始される。
故障判断部113は、位置検出部103の出力信号と、第1の信号発生部115及び第2の信号発生部116の出力信号とを比較し、比較結果に基づいてぶれ補正装置101の故障の有無を判断する。故障判断部113は、判断結果を示す信号をマイクロコンピュータ111、撮影条件制御部114、及び警告報知部117へ出力する。
撮影条件制御部114は、ぶれ補正装置101の故障時にデジタルスチルカメラ10の撮影条件を制御する。第1の信号発生部115は第1の所定値に対応した一定電圧値を有する信号を発生する。第2の信号発生部116は第2の所定値に対応した一定電圧値を有する信号を発生する。第1の所定値と第2の所定値の詳細については後述する。警告報知部117は、ぶれ補正装置101の故障時に警告を報知する。
次に、本実施形態によるデジタルスチルカメラ10がぶれ補正装置101の故障を検出する動作を説明する。なお、ぶれ補正装置101の故障検出については、水平方向のぶれ検出と垂直方向のぶれ検出に関して同様の動作を行うため、以下では説明の簡略化のために垂直方向のぶれ検出に関するぶれ補正装置101の故障検出についてのみ説明する。
図2はデジタルスチルカメラ10の動作の手順を示している。図2に示すように、初めにデジタルスチルカメラ10の電源が投入されると、デジタルスチルカメラ10が起動し(ステップS101)、駆動部104が撮像素子102の移動可能な垂直方向の全範囲に渡って撮像素子102を強制的に振動させる(ステップS102)。撮像素子102を振動させる周波数としては、一般的な撮影時の手ぶれの周波数よりも高い周波数であることが好ましい。図3(a)は、この振動による撮像素子102の垂直方向の位置の変化を示している。撮像素子102が電源投入時に初期位置(垂直方向の位置=0)に位置していたとすると、ぶれ補正装置101が正常に動作している場合に駆動部104が撮像素子102の振動を開始すると、撮像素子102は初期位置を中心として上下方向に予め定められた周波数及び振幅で振動する。
続いて、故障判断部113が撮像素子102の振動時の位置検出部103の出力信号と第1の所定値及び第2の所定値とを比較し、位置検出部103の出力信号が第1の所定値以上まで変化したかどうか、及び位置検出部103の出力信号が第2の所定値以下まで変化したかどうかを判定する(ステップS103、ステップS104)。この両方の条件を満たした場合には、故障判断部113はぶれ補正装置101が故障していない、つまり正常に動作していると判断し、デジタルスチルカメラ10は周知の撮影動作により撮影を行う。しかしながら、上記両方の条件のうち少なくともどちらか一方の条件を満たさない場合には、故障判断部113はぶれ補正装置101が故障していると判断する。故障に関する判断の詳細は後述する。
ぶれ補正装置101が故障していると故障判断部113が判断した場合、マイクロコンピュータ111は故障判断部113からの信号に基づいて、ぶれ補正装置101の動作を制御する。ぶれ補正装置101はマイクロコンピュータ111による制御に従って撮像素子102を初期位置に設定して固定し(ステップS105)、動作を停止する(ステップS106)。
続いて、故障判断部113からの信号に基づいて、警告報知部117は撮影者に対して警告を報知する(ステップS107)。警告を報知する方法は何でもよく、画像表示部110に警告メッセージを表示させてもよいし、デジタルスチルカメラ10に警告報知専用の発光ダイオードを設けて発光ダイオードを点灯または点滅させたり、あるいは発光色を変化させたりしてもよいし、デジタルスチルカメラ10に備えられたスピーカーを用いて警告音を発してもよい。
さらに、故障判断部113からの信号に基づいて撮影条件制御部114は、撮影時の露光時間が撮影レンズ100の焦点距離の逆数になるように撮影感度を設定する(ステップS108)。この結果、デジタルスチルカメラ10は、この設定条件を優先しつつ周知の撮影動作に従い撮影する。撮影時の露光時間を撮影時のレンズの焦点距離の逆数になるように設定する方法としては、撮影感度を制御することのみに限られない。具体的には、撮影時の露出値の制御、絞り値の制御や、デジタルスチルカメラに備えられた閃光部を強制的に発光させて撮影を行う制御としてもよい。
図3(b)は位置検出部103の出力信号と第1の所定値の関係を示し、図3(c)は位置検出部103の出力信号と第2の所定値の関係を示している。第1の所定値は第1の信号発生部115が発生する信号の電圧値であり、第2の所定値は第2の信号発生部116が発生する信号の電圧値である。
図3(b)は、ぶれ補正装置101が正常に動作している状態を示している。デジタルスチルカメラ10が起動した後、且つ撮像素子102が振動を開始する前の状態、つまり撮像素子102が初期位置にある状態では、位置検出部103は基準電圧Vrefを出力する。
第1の所定値としては、ぶれ補正装置101が正常に動作している場合に撮像素子102を加振して出力される最大の位置信号に対応する電圧V+と基準電圧Vrefとの中点の電圧値が設定されている。また、第2の所定値としては、ぶれ補正装置101が正常に動作している場合に撮像素子102を加振して出力される最小の位置信号に対応する電圧V−と基準電圧Vrefとの中点の電圧値が設定されている。この状態で撮像素子102を振動させると、位置検出部103の出力信号はVrefを中心として撮像素子102の位置(図3(a))に対応した信号を出力し、出力信号の最大値は第1の所定値以上まで変化し、出力信号の最小値は第2の所定値以下まで変化する。
図3(c)はぶれ補正装置101の故障時の状態を示している。ぶれ補正装置101の故障箇所としては、大きく分けて位置検出部103と駆動部104の二箇所が挙げられる。位置検出部103が故障した場合には、図3(c)が示すように撮像素子102を振動させても出力電圧は変化せず、常に一定の電圧を出力する。また、駆動部104が故障した場合には、撮像素子102を振動させるための信号をぶれ制御部106が駆動部104へ出力しても、撮像素子102を振動させることができないので、位置検出部103は撮像素子102の位置に対応した一定の電圧値を常に出力することになる。
従って、位置検出部103と駆動部104の少なくとも一方が故障した場合には、位置検出部103の出力信号が一定電圧となるため、図2のステップS103、ステップS104の両方の条件を満たすことは無い。なお、撮像素子102が加振前に初期位置からある偏りを有してずれている場合でも、撮像素子102を移動可能な全範囲に渡って振動させるため、上記と同様にぶれ補正装置101の故障を検出することができる。
上述したように、本実施形態によれば、撮像素子102を強制的に加振したときの位置検出部103の出力信号と第1の所定値及び第2の所定値との比較結果のみに基づいてぶれ補正装置101の故障を判断するため、故障検出に関する処理負荷を低減し、短時間で故障を検出することができる。従って、マイクロコンピュータ111の負荷を軽減することができる。
また、前述したように手ぶれの周波数は一般的に1Hz〜10Hz程度であるが、撮像素子102を振動させる周波数を手ぶれの周波数より高く設定することにより、手ぶれの周波数に対応したぶれの補正信号を用いる従来技術と比較して、比較的短時間(1秒以内)で故障を検出することができる。
また、故障判断部113によって、ぶれ補正装置101の故障が発生していると判断された場合には、警告報知部117が撮影者に警告を発するので、撮影者に故障を報知し、認知させることができる。
また、故障判断部113によって、ぶれ補正装置101の故障が発生していると判断された場合には、撮影時の露光時間が撮影時のレンズの焦点距離の逆数になるように撮影条件制御部114が撮影条件を制御するので、周知のように、ぶれの影響を軽減させて撮影することができる。
なお、本実施形態では、第1の所定値及び第2の所定値が固定値であるとして説明したが、位置検出部103の出力信号の値を基準にこれらの所定値を設定しても同様の効果が得られる。例えば、加振前の位置検出部103の出力信号と図3に示した電圧値V+との中点の電圧値を第1の所定値とし、加振前の位置検出部103の出力信号と図3に示した電圧値V−との中点の電圧値を第2の所定値としてもよい。また、加振前の位置検出部103の出力信号に所定値を加算した電圧値を第1の所定値とし、加振前の位置検出部103の出力信号から所定値を減算した電圧値を第2の所定値としてもよい。これによって、撮像素子102が加振前に初期位置からある偏りを有してずれていた場合でも、第1の所定値及び第2の所定値には撮像素子102のずれ量分に対応した電圧値が設定されるので、上記と同様にぶれ補正装置101の故障を検出することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図4は、本実施形態による撮像装置としてのデジタルスチルカメラ20の構成を示している。また、図5は、本実施形態によるデジタルスチルカメラ20がぶれ補正装置101の故障を検出する動作の手順を示している。図4に示す各構成要素に関して、図1に示した構成要素と同一のものには同一の符号を付与し、説明を省略する。また、図5に示す処理に関して、図2に示した処理と同一のものには同一の符号を付与し、説明を省略する。
以下では、第1の実施形態との相違点を中心として、本実施形態の各構成と動作について説明する。本実施形態と第1の実施形態との相違点は以下の通りである。すなわち、図4に示すデジタルスチルカメラ20は、図1に示した第1の信号発生部115と第2の信号発生部116の代わりに、第3の所定値に対応した一定電圧値を有する信号を発生する第3の信号発生部201を新たに備えている。また、図5に示す手順では、図2に示したステップS101、ステップS103、ステップS104の代わりにステップS201〜ステップS205の処理が行われる。
図5に示すように、第1の実施形態と同様に初めにデジタルスチルカメラ20が起動する(ステップS201)と、駆動部104が撮像素子102を移動可能な垂直方向の全範囲に渡って撮像素子102を強制的に振動させる(ステップS102)。続いて、故障判断部113が撮像素子102の振動時の位置検出部103の出力信号の最大値と最小値を保持し(ステップS202、ステップS203)、この最大値と最小値の差ΔV(=最大値−最小値)を算出する(ステップS204)。
続いて、故障判断部113は、ΔVと第3の所定値とを比較し、ΔVが第3の所定値以上であるかどうかを判定する((ステップS205))。ΔVが第3の所定値以上であった場合には、故障判断部113はぶれ補正装置101が故障していない、つまり正常に動作していると判断し、デジタルスチルカメラ20は周知の撮影動作により撮影を行う。また、ΔVが第3の所定値未満であった場合には、故障判断部113はぶれ補正装置101が故障していると判断する。ぶれ補正装置101が故障していると判断された場合には、第1の実施形態と同様の処理が行われる(ステップS105〜ステップS108)。
図6は位置検出部103の出力信号と第3の所定値の関係を示している。第3の所定値は第3の信号発生部201が発生する信号の電圧値である。この第3の所定値としては、ぶれ補正装置101が正常に動作している場合に撮像素子102を加振して出力される位置信号の最大値と最小値の差から算出されるΔVよりも小さい値が設定されている。
ぶれ補正装置101が正常に動作している場合に撮像素子102を振動させると、位置検出部103の出力信号はVrefを中心として撮像素子102の位置(図3(a))に対応した信号を出力し、図6に示すようにΔVは第3の所定値以上になる。しかしながら、ぶれ補正装置101が故障している場合には、図3(c)に示したように位置検出部103の出力信号は常に一定電圧となるためΔV=0となり、ΔVが第3の所定値以上になることは無い。なお、撮像素子102が加振前に初期位置からある偏りを有してずれている場合でも、撮像素子102の位置に対応する位置信号の振幅と第3の所定値とを比較するため、上記と同様にぶれ補正装置101の故障を検出することができる。
上述したように、本実施形態によれば、撮像素子102を強制的に加振したときの位置検出部103の出力信号と第3の所定値との比較結果のみに基づいてぶれ補正装置101の故障を判断するため、第1の実施形態と同様に故障検出に関する処理負荷を低減し、短時間で故障を検出することができる。従って、マイクロコンピュータ111の負荷を軽減することができる。また、第1の実施形態と比較して、故障検出に関する条件判断を1回で済ませることができるため、故障検出に関する処理をより簡単にすることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記の各実施形態では位置検出部103から出力されるアナログ信号を用いてぶれ補正装置101の故障を判断していたが、位置検出部103からのアナログ信号をA/D変換したデジタル信号を用いてぶれ補正装置101の故障の有無を判断してもよい。その場合には、マイクロコンピュータ111内において上述した処理と同様の処理が可能となるため、アナログ回路としての故障判断部113、第1の信号発生部115、第2の信号発生部116、第3の信号発生部201を設ける必要が無く、撮像装置の小型化と低消費電力化が実現できる。また、この場合においても、ぶれ補正装置101の故障を検出する処理は容易な比較演算処理のみであるため、マイクロコンピュータ111の負荷とはならない。
また、上記の各実施形態では、静止画を撮像するデジタルスチルカメラを例として説明したが、動画を撮像する撮像装置(ビデオカメラやデジタルビデオカメラ)に用いても同様の効果が得られることは勿論である。
また、上記の各実施形態では撮像素子102を移動させてぶれ補正処理を行う形態を説明したが、撮像素子102を固定とし、代わりに入射光を撮像素子102の撮像面に結像させるレンズ群の一部(例えば撮影レンズ100)を垂直方向と水平方向に移動させてぶれ補正処理を行う形態としても同様の効果が得られる。
また、上記の各実施形態におけるぶれ補正装置101の故障検出のタイミングとしては、デジタルスチルカメラ10及びデジタルスチルカメラ20の起動時に行うことを説明したが、ぶれ補正装置101の故障検出のタイミングはデジタルスチルカメラ10及びデジタルスチルカメラ20の起動時に限られず、デジタルスチルカメラ10及びデジタルスチルカメラ20の動作終了時や、撮影画像を確認するための画像再生モードなどの撮影動作(露光時)以外の動作時にぶれ補正装置の故障検出を行っても同様の効果が得られる。
また、上記の各実施形態では、駆動部104が撮像素子102の移動可能な垂直方向の全範囲に渡って撮像素子102を振動させることを説明したが、必ずしも撮像素子102の移動可能な垂直方向の全範囲に渡って撮像素子102を振動させなくてもよい。例えば、第1の実施形態では、少なくとも位置検出部103の出力信号の値が第1の所定値以上となるはずの位置、及び位置検出部103の出力信号の値が第2の所定値以下となるはずの位置まで撮像素子102を振動させればよい。また、第2の実施形態では、少なくとも位置検出部103の出力信号の最大値と最小値の差が第3の所定値以上となるはずの位置まで撮像素子102を振動させればよい。これによって、故障検出に関する省電力化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態による撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による撮像装置の故障検出動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による撮像装置がぶれ補正部の故障を検出するときの撮像素子の位置変化と位置検出部の出力信号波形を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態による撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態による撮像装置の故障検出動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による撮像装置がぶれ補正部の故障を検出するときの位置検出部の出力信号波形を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10,20・・・デジタルスチルカメラ、100・・・撮影レンズ、101・・・ぶれ補正装置、102・・・撮像素子、103・・・位置検出部、104・・・駆動部、105・・・ぶれ補正処理部、106・・・ぶれ制御部、107・・・角速度センサ、108・・・画像信号処理部、109・・・表示制御部、110・・・画像表示部、111・・・マイクロコンピュータ、112・・・露光指示部、113・・・故障判断部、114・・・撮影条件制御部、115・・・第1の信号発生部、116・・・第2の信号発生部、117・・・警告報知部、201・・・第3の信号発生部

Claims (6)

  1. 撮像光学系を介して入射される被写体像を電気信号に変換する撮像素子又は前記撮像光学系を筐体に対して相対移動させてぶれ補正を行う駆動部と、
    前記撮像素子又は前記撮像光学系と前記筐体との相対位置を検出し、検出結果に応じた位置信号を出力する位置検出部と、
    前記駆動部が前記撮像素子又は前記撮像光学系を強制的に加振したときの前記位置信号の値と所定値とを比較し、比較結果に基づいて故障の有無を判断する故障判断部と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記所定値は、前記撮像素子又は前記撮像光学系が移動可能な範囲の中点位置にあるときの前記位置信号の値よりも大きな値に設定され、
    前記位置信号の値が前記所定値以上となるはずの位置まで前記撮像素子が移動するように前記駆動部が前記撮像素子又は前記撮像光学系を強制的に加振したときの前記位置信号の値が前記所定値以上とならなかった場合に、前記故障判断部は故障が発生していると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記所定値は、前記撮像素子又は前記撮像光学系が移動可能な範囲の中点位置にあるときの前記位置信号の値よりも小さな値に設定され、
    前記位置信号の値が前記所定値以下となるはずの位置まで前記撮像素子が移動するように前記駆動部が前記撮像素子又は前記撮像光学系を強制的に加振したときの前記位置信号の値が前記所定値以下とならなかった場合に、前記故障判断部は故障が発生していると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記所定値は、前記撮像素子又は前記撮像光学系が移動可能な範囲で移動する場合の前記位置信号の最大値と最小値の差よりも小さな値に設定され、
    前記位置信号の値の範囲が前記所定値以上となるはずの位置まで前記撮像素子が移動するように前記駆動部が前記撮像素子又は前記撮像光学系を強制的に加振したときの前記位置信号の最大値と最小値の差が前記所定値以上でなかった場合に、前記故障判断部は故障が発生していると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 故障が発生していると前記故障判断部が判断した場合に警告を報知する警告報知部をさらに有していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 故障が発生していると前記故障判断部が判断した場合に撮影時の露光時間が前記撮像光学系の焦点距離の逆数になるように撮影条件を制御する撮影条件制御部をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置。
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