JP6500238B2 - 撮像装置、撮像方法及び撮像プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法及び撮像プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6500238B2
JP6500238B2 JP2016011498A JP2016011498A JP6500238B2 JP 6500238 B2 JP6500238 B2 JP 6500238B2 JP 2016011498 A JP2016011498 A JP 2016011498A JP 2016011498 A JP2016011498 A JP 2016011498A JP 6500238 B2 JP6500238 B2 JP 6500238B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
correction
lens
light amount
ccd
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016011498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016167801A (ja
Inventor
本庄 謙一
謙一 本庄
康生 天野
康生 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to US15/058,400 priority Critical patent/US9602727B2/en
Publication of JP2016167801A publication Critical patent/JP2016167801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6500238B2 publication Critical patent/JP6500238B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本開示は、レンズ及びカメラ本体の双方において手振れ補正機能を備えた撮像装置、撮像方法及び撮像プログラムに関する。
従来から、自装置のぶれを検出する検出手段(ジャイロセンサ等)を搭載した撮像装置が存在する。レンズ交換式のカメラの場合、撮像装置のぶれを検出する検出手段(ジャイロセンサ等)は、交換レンズおよびカメラ本体の少なくとも一方に設けられる(例えば、特許文献1参照)。検出手段が交換レンズに設けられている場合、その検出手段の検出結果に基づき交換レンズ内に備えられたぶれ補正用のレンズの位置がシフトされる。一方、検出手段がカメラ本体に設けられている場合、その検出手段の検出結果に基づきカメラ本体内に備えられた撮像素子(画像センサ)の位置がシフトされる。
このような撮像装置においては、撮影者の手ぶれに起因する1〜10Hz程度の周波数帯域の振動を検出手段で検出し、この検出結果に基づいて交換レンズ内のレンズ及びカメラ本体内の撮像センサのいずれか、または両方を駆動することで撮影画像中のぶれの影響を低減する。
特開2009−251492号公報
撮像装置においてレンズを通して撮像素子に投影される被写体像は撮像素子の周辺ほど光量が低減するという特性がある。撮像装置のぶれに応じて補正用レンズや撮像素子をシフトして、撮影画像中のぶれの影響を低減する場合には、補正用レンズによるシフトや撮像素子のシフトによって撮像素子に投影される被写体像は撮像素子の周辺ほど光量がさらに低減する。このため、撮影された画像の品位が低下するといった問題があった。本開示は、補正用レンズや撮像素子をシフトすることによって撮影中のぶれの影響を低減する撮像装置において、撮像素子に投影される被写体像が撮像素子の周辺で低下することによる撮影画像の品位低下を防ぎ、良好な撮影画像を提供することを目的とする。また、その撮像方法及び撮像プログラムを提供することを目的とする。
本開示の撮像装置は、光学系と、レンズ駆動部と、撮像素子と、素子駆動部と、制御部と、を備える。光学系は、像ぶれを補正するための補正レンズを含む複数のレンズからなる。レンズ駆動部は、補正レンズを光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれ補正を行う。撮像素子は、光学系により形成された被写体像を撮像する。素子駆動部は、撮像素子を光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれ補正を行う。制御部は、撮像素子で撮像された画像を補正し、レンズ駆動部による像ぶれ補正と素子駆動部による像ぶれ補正とを互いに切替えた際に、撮像素子で撮像された画像の周辺光量の補正量を変更する。
本開示の撮像方法は、撮像ステップと、第1の像ぶれ補正ステップと、第2の像ぶれ補正ステップと、画像補正ステップと、を有する。撮像ステップは、補正レンズを含む光学系により形成された被写体像を撮像素子で撮像する。第1の像ぶれ補正ステップは、補正レンズを光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれを補正する。第2の像ぶれ補正ステップは、撮像素子を光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれを補正する。画像補正ステップは、撮像素子で撮像された画像を補正し、第1の像ぶれ補正ステップによる像ぶれ補正と第2の像ぶれ補正ステップによる像ぶれ補正とを互いに切替えた際に、画像の周辺光量の補正量を変更する。
本開示の撮像プログラムは、コンピュータに、撮像ステップと、第1の像ぶれ補正ステップと、第2の像ぶれ補正ステップと、画像補正ステップと、を実行させるための撮像プログラムである。撮像ステップは、補正レンズを含む光学系により形成された被写体像を撮像素子で撮像する。第1の像ぶれ補正ステップは、補正レンズを光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれを補正する。第2の像ぶれ補正ステップは、撮像素子を光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれを補正する。画像補正ステップは、撮像素子で撮像された画像を補正し、第1の像ぶれ補正ステップによる像ぶれ補正と第2の像ぶれ補正ステップによる像ぶれ補正とを互いに切替えた際に、画像の周辺光量の補正量を変更する。
本開示によれば、撮像装置において撮像素子に投影される被写体像が撮像素子の周辺で低下することによる撮影画像の品位低下を防ぎ、良好な撮影画像を提供することができる。
実施の形態1のデジタルカメラの構成を示すブロック図 実施の形態1のデジタルカメラにおけるOIS処理部の構成を示すブロック図 実施の形態1のデジタルカメラにおけるBIS処理部の構成を示すブロック図 実施の形態1のデジタルカメラにおける周辺光量落ちの原理説明図 (a)は実施の形態1のデジタルカメラにおける周辺光量落ち原理図、(b)は実施の形態1のデジタルカメラにおける周辺光量落ちの特性グラフ (a)は実施の形態1のデジタルカメラにおける周辺光量落ちの特性グラフ、(b)は実施の形態1のデジタルカメラにおける周辺光量補正ゲインの特性グラフ、(c)は実施の形態1のデジタルカメラにおける周辺光量補正後の特性グラフ (a)は実施の形態1のデジタルカメラにおけるOISレンズシフト時の周辺光量特性の原理説明図、(b)は実施の形態1のデジタルカメラにおけるOISレンズシフトによる手ぶれ補正原理図 (a)は実施の形態1のデジタルカメラにおけるCCDシフト時の周辺光量特性の原理説明図、(b)は実施の形態1のデジタルカメラにおけるCCDシフトによる手ぶれ補正原理図 (a)は実施の形態1のデジタルカメラにおけるOISレンズシフト後の周辺光量特性グラフ、(b)は実施の形態1のデジタルカメラにおけるOISレンズシフト後の周辺光量補正ゲインの特性グラフ、(c)は実施の形態1のデジタルカメラにおけるOISレンズシフト後の周辺光量補正後の特性グラフ (a)は実施の形態1のデジタルカメラにおけるCCDシフト後の周辺光量特性グラフ、(b)は実施の形態1のデジタルカメラにおけるCCDシフト後の周辺光量補正ゲインの特性グラフ、(c)は実施の形態1のデジタルカメラにおけるCCDシフト後の周辺光量補正後の特性グラフ 実施の形態2のデジタルカメラにおけるOIS処理部の構成を示すブロック図 実施の形態2のデジタルカメラにおけるBIS処理部の構成を示すブロック図 実施の形態2のデジタルカメラにおけるぶれ補正処理を示すフローチャート 実施の形態2のぶれ補正処理における、ぶれ検出信号、BIS制御信号、OIS制御信号の変化を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。以下では、撮像装置の一例としてデジタルカメラを例として用いて説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態のデジタルカメラは、交換レンズおよびカメラ本体のそれぞれにおいて、撮像画像へのカメラのぶれの影響を低減するぶれ補正機能(像ぶれ補正を行う機能)を備える。以下、本実施の形態のカメラの構成および動作を詳述する。
なお、以下の説明では、交換レンズ内の補正用レンズをシフトしてぶれを補正する機能を「OIS(Optical Image Stabilizer)機能」という。また、カメラ本体内の撮像素子をシフトしてぶれを補正する機能を「BIS(Body Image Stabilizer)機能」という。また、本実施の形態に係るデジタルカメラ1では、OIS機能はBIS機能に比べて高精度に補正可能であるとする。
1.構成
図1は、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。デジタルカメラ1は、カメラ本体100とそれに着脱可能な交換レンズ200とから構成される。
1−1.カメラ本体
カメラ本体100は、CCD(charge−coupled device)110と液晶モニタ120とカメラコントローラ140とボディマウント150と電源160とカードスロット170とを備える。
カメラコントローラ140は、レリーズ釦130からの指示に応じて、CCD110等の構成要素を制御することでデジタルカメラ1全体の動作を制御する。カメラコントローラ140は、垂直同期信号をタイミング発生器(TG)112に送信する。これと並行して、カメラコントローラ140は、露光同期信号を生成する。カメラコントローラ140は、生成した露光同期信号を、ボディマウント150及びレンズマウント250を介して、レンズコントローラ240に周期的に送信する。カメラコントローラ140は、制御動作や画像処理動作の際に、DRAM141をワークメモリとして使用する。
CCD110は、交換レンズ200を介して入射される被写体像を撮像して画像データを生成する。生成された画像データは、ADコンバータ(ADC)111でデジタル化される。デジタル化された画像データは、カメラコントローラ140により所定の画像処理が施される。所定の画像処理とは、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、JPEG圧縮処理である。
CCD110は、タイミング発生器112により制御されるタイミングで動作する。CCD110の動作としては、静止画像の撮像動作、スルー画像の撮像動作等が挙げられる。スルー画像は、主に動画像であり、ユーザが静止画像の撮像のための構図を決めるために液晶モニタ120に表示される。
液晶モニタ120は、カメラコントローラ140で画像処理された表示用画像データが示す画像を表示する。液晶モニタ120は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。
カードスロット170は、メモリカード171を装着可能であり、カメラコントローラ140からの制御に基づいてメモリカード171を制御する。デジタルカメラ1は、メモリカード171に対して画像データを格納したり、メモリカード171から画像データを読み出したりすることができる。
電源160は、デジタルカメラ1内の各要素に電力を供給する。
ボディマウント150は、交換レンズ200のレンズマウント250と機械的及び電気的に接続可能である。カメラ本体100と交換レンズ200は、ボディマウント150とレンズマウント250に設置されたコネクタを介して、データを送受信可能である。ボディマウント150は、カメラコントローラ140から受信した露光同期信号を、レンズマウント250を介してレンズコントローラ240に送信する。また、ボディマウント150は、カメラコントローラ140から受信したその他の制御信号を、レンズマウント250を介してレンズコントローラ240に送信する。また、ボディマウント150は、レンズマウント250を介してレンズコントローラ240から受信した信号をカメラコントローラ140に送信する。また、ボディマウント150は、電源160からの電力を、レンズマウント250を介して交換レンズ200全体に供給する。
また、カメラ本体100は、BIS機能(CCD110のシフトにより手振れを補正する機能)を実現する構成として、カメラ本体100のぶれを検出するジャイロセンサ184と、ジャイロセンサ184の検出結果に基づきぶれ補正処理を制御するBIS処理部183とをさらに備える。さらに、カメラ本体100は、CCD110を移動させるCCD駆動部181と、CCD110の位置を検出する位置センサ182とを備える。CCD駆動部181は、例えば、マグネットと平板コイルとで実現可能である。位置センサ182は、光学系の光軸に垂直な面内におけるCCD110の位置を検出するセンサである。位置センサ182は、例えば、マグネットとホール素子で実現可能である。BIS処理部183は、ジャイロセンサ184からの信号及び位置センサ182からの信号に基づき、CCD駆動部181を制御して、カメラ本体100のぶれを相殺するようにCCD110を光軸に垂直な面内でシフトさせる。
ここで、カメラ本体100に備える撮像センサはCCDとしたが、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)センサ等別の撮像センサを用いてもよい。また、CCD駆動部181はステッピングモータ、超音波モータ等そのほかのアクチュエータを用いても構わない。尚、アクチュエータにステッピングモータを用いた場合、オープン制御が可能となり、それに伴って、位置センサを不要とすることも可能である。
1−2.交換レンズ
交換レンズ200は、光学系とレンズコントローラ240とレンズマウント250とを備える。光学系はズームレンズ210、OISレンズ220、フォーカスレンズ230を含む。また、交換レンズ200は、DRAM141とフラッシュメモリ242とを備える。
ズームレンズ210は、光学系で形成される被写体像の倍率を変化させるためのレンズである。ズームレンズ210は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。ズームレンズ駆動部211は、使用者が操作可能なズームリング等を含み、使用者による操作をズームレンズ210に伝え、ズームレンズ210を光学系の光軸方向に沿って移動させる。
フォーカスレンズ230は、光学系でCCD110上に形成される被写体像のフォーカス状態を変化させるためのレンズである。フォーカスレンズ230は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。
フォーカスレンズ駆動部233はモータを含み、レンズコントローラ240の制御に基づいてフォーカスレンズ230を光学系の光軸に沿って移動させる。フォーカスレンズ駆動部233は、DCモータ、ステッピングモータ、サーボモータ、または超音波モータなどで実現できる。
OISレンズ220は、OIS機能(OISレンズ220のシフトにより手振れを補正する機能)において、交換レンズ200の光学系で形成される被写体像のぶれを補正するためのレンズである。OISレンズ220は、デジタルカメラ1のぶれを相殺する方向に移動することにより、CCD110上の被写体像のぶれを小さくする。OISレンズ220は1枚又は複数枚のレンズで構成される。OIS駆動部221は、OIS処理部223からの制御を受けて、光学系の光軸に垂直な面内でOISレンズ220をシフトする。
OIS駆動部221は、例えば、マグネットと平板コイルとで実現可能である。位置センサ222は、光学系の光軸に垂直な面内におけるOISレンズ220の位置を検出するセンサである。位置センサ222は、例えば、マグネットとホール素子で実現可能である。OIS処理部223は、位置センサ222の出力及びジャイロセンサ224(ぶれ検出器)の出力に基づいてOIS駆動部221を制御する。ここで、OIS駆動部221は超音波モータ等そのほかのアクチュエータを用いても構わない。
ジャイロセンサ184または224は、デジタルカメラ1の単位時間あたりの角度変化すなわち角速度に基づいて、ヨーイング方向及びピッチング方向のぶれ(振動)を検出する。ジャイロセンサ184または224は、検出したぶれの量(角速度)を示す角速度信号をOIS処理部223またはBIS処理部183に出力する。ジャイロセンサ184または224によって出力された角速度信号は、手ぶれやメカノイズ等に起因した幅広い周波数成分を含み得る。本実施の形態では、角速度検出手段としてジャイロセンサを使用するが、ジャイロセンサに代えて、デジタルカメラ1のぶれを検出できるものであれば他のセンサを使用することもできる。
カメラコントローラ140及びレンズコントローラ240は、ハードワイヤードな電子回路で構成してもよいし、プログラムを用いたマイクロコンピュータなどで構成してもよい。
1−3.OIS処理部
図2を用いて、交換レンズ200におけるOIS処理部223の構成を説明する。OIS処理部223は、ADC(アナログ/デジタル変換)/LPF(ロー・パス・フィルタ)305と、HPF(ハイ・パス・フィルタ)306と、位相補償部307と、積分器308と、LPF309と、加算器310と、PID(proportional-integral-derivative)制御部311とを含む。
ADC/LPF305は、ジャイロセンサ224からの角速度信号をアナログ形式からデジタル形式へ変換する。さらに、ADC/LPF305は、ノイズを排除してデジタルカメラ1のぶれのみを抽出するために、デジタル形式に変換された角速度信号の高周波成分を遮断する。撮影者の手ぶれの周波数が1〜10Hz程度の低周波であり、この点を考慮してLPFのカットオフ周波数が設定される。ノイズが問題とならない場合はLPFの機能を省略することができる。
HPF306は、ドリフト成分を遮断するため、ADC/LPF305から受信した信号に含まれる所定の低周波成分を遮断する。位相補償部307は、HPF306から受信した信号に対して、OIS駆動部221やレンズ−ボディ間通信(後述)などに起因する位相遅れを補正する。
積分器308は、位相補償部307から入力したぶれ(振動)の角速度を示す信号を積分して、ぶれ(振動)の角度を示す信号を生成する。以下、積分器308によって生成された信号を「ぶれ検出信号」という。
積分器308からのぶれ検出信号は、LPF309及び加算器310に入力される。LPF309は、ぶれ検出信号の高域成分をカットして低域成分(以下「低周波ぶれ信号」という)を通過させる。低周波ぶれ信号は低周波領域のぶれに関するぶれ補正量を示す信号である。ここで、LPF309のカットオフ周波数は手ぶれの周波数(1〜10Hz)を考慮して例えば5Hzに設定される。ここで、低周波成分ぶれ信号生成にLPFを用いたが、別のフィルタ、例えばLSF(ローシェルフフィルタ)等の高周波成分をカットするフィルタであればどのようなフィルタを用いてもよい。また、フィルタ構成はこの構成に限らず、例えば、HPF306と積分器308の順序を入れ替える等の別構成としても構わない。
加算器310は、積分器308から入力したぶれ検出信号から、LPF309で抽出されたぶれ検出信号の低域成分を減算することで、ぶれ検出信号の高周波成分(以下「高周波ぶれ信号」という)を抽出する。高周波ぶれ信号は高周波領域のぶれに関するぶれ補正量を示す信号である。高周波ぶれ信号はPID制御部311に入力される。一方、低周波ぶれ信号はカメラ本体100に送信される。
PID制御部311は、入力した高周波ぶれ信号と、位置センサ222から受信したOISレンズ220の現在の位置情報との差分に基づきPID制御を行ない、OIS駆動部221に対する駆動信号を生成し、OIS駆動部221に送る。OIS駆動部221は駆動信号に基づいてOISレンズ220を駆動する。
1−4.BIS処理部
図3を用いて、カメラ本体100におけるBIS処理部183の構成を説明する。BIS処理部183は、ADC(アナログ/デジタル変換部)/LPF(ロー・パス・フィルタ)405と、HPF(ハイ・パス・フィルタ)406と、位相補償部407と、積分器408と、セレクタ412と、PID制御部410とを含む。
ADC/LPF405、HPF406、位相補償部407、積分器408およびPID制御部410の基本的な機能は、OIS処理部223における対応する要素の機能と同じである。
BIS処理部183は、特に、カメラ本体100内に設けられたジャイロセンサ184の出力(積分器408の出力)と、交換レンズ200から受信した低周波ぶれ信号とのうちのいずれか一方に基づき、ぶれ補正処理を行うように構成されている。このため、BIS処理部183は、カメラ本体100内に設けられたジャイロセンサ184の出力(積分器408の出力)と、交換レンズ200から受信した低周波ぶれ信号とのうちのいずれか一方を選択してPID制御部410に出力するセレクタ412を備えている。交換レンズがぶれ補正機能を備えていない場合等、カメラ本体100側でぶれ補正機能を実現する際には、セレクタ412はジャイロセンサ184の出力(積分器408の出力)を選択する。セレクタ412はカメラコントローラ140により制御される。
PID制御部410は、位置センサ182からの出力と、積分器408からの出力または交換レンズ200からの低周波ぶれ信号とに基づいて、CCD110をシフトさせるための駆動信号を生成してCCD駆動部181へ出力する。CCD駆動部181は駆動信号に基づいてCCD110を駆動する。
2.動作
2−1.ぶれ補正処理
以上のように構成されるデジタルカメラ1におけるぶれ補正処理について説明する。なお、以下の説明では、2つあるジャイロセンサ224、184のうちレンズ側に設けられたジャイロセンサ224からの信号に基づいてOISレンズ220及びCCD110を駆動する例を説明する。すなわち、デジタルカメラ1は、レンズ側に設けられたジャイロセンサ224を使用する。このとき、BIS処理部183内のセレクタ412は、低周波ぶれ信号を選択し、PID制御部410に出力するように制御されている。またこのとき、デジタルカメラ1は、使用するジャイロセンサ224を有している交換レンズ200をマスタとし、他方のカメラ本体100をスレーブとして作動する。
OIS処理部223はジャイロセンサ224から検出信号を受信し、受信した検出信号からぶれ検出信号を生成する。そして、ぶれ検出信号を、高周波ぶれ信号と、低周波ぶれ信号とに分離する。OIS処理部223は、高周波ぶれ信号と位置センサ222からの位置情報とに基づき、OISレンズ220をシフトさせるための駆動信号を生成し、OIS駆動部221に出力する。OIS駆動部221は、OIS処理部223からの駆動信号にしたがい、ジャイロセンサ224で検出された高周波のぶれをキャンセルするようにOISレンズ220を光軸に垂直な面上でシフトさせる。
OIS処理部223において生成された低周波ぶれ信号は、レンズマウント250及びボディマウント150を介した交換レンズ―カメラ本体間の通信を用いて、カメラ本体100に送信される。このとき、カメラ本体100のBIS処理部183において、セレクタ412は、交換レンズ200からの低周波ぶれ信号を選択するように制御されている。BIS処理部183は、交換レンズ200からの低周波ぶれ信号と位置センサ182からの位置情報に基づき、CCD110を駆動するための駆動信号を生成し、CCD駆動部181へ送信する。CCD駆動部181は、BIS処理部183からの駆動信号にしたがい、ジャイロセンサ224で検出された低周波のぶれをキャンセルするようにCCD110を光軸に垂直な面上でシフトさせる。ここで、交換レンズ−カメラ本体間の通信は、レンズマウント250及びボディマウント150を介して行っているが、光通信や無線を用いた通信で行っても構わない。
以上のように、本実施の形態のデジタルカメラ1は、検出されたぶれ信号における高周波成分に基づいて交換レンズ200側のぶれ補正機能を作動させ、検出されたぶれ信号における低周波成分に基づいてカメラ本体100側のぶれ補正機能を作動させる。このように、本実施の形態では、ぶれ補正機能をカメラ本体100と交換レンズ200とで分担させることで、交換レンズ200側においては、高周波のぶれのみを補正すればよくなる。このため、交換レンズ200側においてOISレンズ220の補正範囲を有効活用することが可能になる。
なお、本実施の形態においては、交換レンズ200側をマスタとしたが、カメラ本体100側をマスタとして用いてもよい。すなわち、カメラ本体100のジャイロセンサ184からの出力に基づきOIS機能及びBIS機能を制御してもよい。この場合は、BIS処理部183が、図2に示すような、ジャイロセンサ184からの検出信号に基づくぶれ信号を低周波ぶれ信号と高周波ぶれ信号に分離する構成を有するのが好ましい。低周波ぶれ信号は、カメラ本体100から交換レンズ200に送信され、交換レンズ200側で、低周波ぶれ信号に基づいてOISレンズ220の駆動が制御される。一方、カメラ本体100側では、高周波ぶれ信号に基づいてCCD110の駆動が制御される。この場合、カメラ本体100側においてBISによる補正範囲を有効活用することができる。
すなわち、交換レンズ200及びカメラ本体100のうちの、マスタとして使用される一方のぶれ補正機能を高周波ぶれ信号に基づき制御し、他方のぶれ補正機能を低周波ぶれ信号に基づき制御するようにすればよい。
ここで、カメラ本体100および交換レンズ200からマスタを選択する基準は、OIS機能及びBIS機能によるぶれ補正の精度に基づいて決められることが好ましい。本実施の形態におけるデジタルカメラ1は、OIS機能の方がBIS機能より高精度にぶれ補正を行うことができるため、交換レンズ200側をマスタとした。このように構成することで、2つのぶれ補正機能を効率的に活用することができる。本実施の形態におけるデジタルカメラ1は、高精度に補正可能なOIS機能を用いて、ぶれ検出信号の高周波成分を補正する一方、OIS機能に比べて補正精度の劣るBIS機能を用いて、ぶれ検出信号の低周波成分を補正する。そのために、デジタルカメラ1は、ぶれ検出信号の低周波成分をマスタから積極的に送信するようにしている。
2−2.周辺光量補正の基本原理
上述のように、本実施の形態のデジタルカメラ1は、交換レンズ200とカメラ本体100を備え、交換レンズ200側のOIS機能と、カメラ本体100のBIS機能とを連携動作することにより、像ぶれを補正する。このようなデジタルカメラ1における周辺光量補正の基本原理について、以下に説明する。
図4は本実施の形態のデジタルカメラにおける周辺光量落ちの原理説明図である。光学系はズームレンズ210、OISレンズ220、フォーカスレンズ230を含む。撮像素子はCCD110で構成される。OISレンズ220は光軸方向に垂直方向にシフトさせることによって手ぶれを補正する機能を有する。ここではOISレンズ220がセンターに保持されている例を示す。被写体像を捉えることができる光線範囲の境界L1およびL2を図4に示す。被写体像を捉える光線範囲L1からL2までは、CCD110側の光線範囲L3からL4までに対応する。一方、CCD110に撮像される光線範囲の境界L30およびL40を図4に示す。CCD110に撮像される光線範囲L30からL40までは、被写体側(ズームレンズ210の左側)の光線範囲L10からL20までに対応する。また、図中の点AはCCD110の表面の延長線と光線範囲L3との交点を示し、図中の点BはCCD110の端点と光線範囲L30との交点を示す。これらの交点AおよびBに関する詳細は図5を用いて説明する。
一般的な光学系では撮像素子の周辺ほど撮像される光量が低下する。具体的には図4において、CCD110に沿って一点鎖線で示す光軸中心から上側垂直方向にL30からL3に掛けて徐々に光量が低下し、CCD110に沿って一点鎖線で示す光軸中心から下側垂直方向にL40からL4に掛けて徐々に光量が低下する。
図5(a)は周辺光量落ち原理図を示し、図5(b)は周辺光量落ちの特性グラフを示す。図5(a)に、ズームレンズ210とOISレンズ220、フォーカスレンズ230を通したCCD110側の被写体像の光量分布Cを示す。また、CCD110の外形Dを示す。なお、CCD110側の被写体像の光量分布Cを有効像円と呼称し、この有効像円より外側では適正な光量が得られない、いわゆるケラレを生じる。一点鎖線と光量分布Cの外形とが交差した点Aは、先に説明した図4の交点Aに対応する。また、一点鎖線とCCD110の外形Dとが交差した点Bは、先に説明した図4の交点Bに対応する。
図5(b)において、横軸は像高を示し、図5(a)の一点鎖線に沿った座標に対応する。また、縦軸は周辺光量比を示し、図5(a)の光量分布Cの中心を像高0として周辺光量比を1.0とし、図5(a)の一点鎖線に沿う像高が大きくなるほど周辺光量が低下する特性を示す。ここでは、像高が1.0を図5(a)の一点鎖線とCCD110の外形Dとが交差する点Bとする。なお、交点Aより外側(像高が1.2を超える領域)ではケラレが発生して正常な光量が得られない領域を示し、図5(b)の特性グラフではカットしている。図5(b)の周辺光量落ちの特性グラフでは、具体例として像高が1.0のときの周辺光量比を0.5とし、像高が1.2のときの周辺光量比を0.35としている。また、像高が0を中心として周辺光量落ちの特性グラフは左右対称の形状となる。像高が0から左側の座標は−として−1.2の像高までの特性グラフを示す。
次に、図6を用いて周辺光量補正を行う具体例を示す。図6(a)は周辺光量落ちの特性グラフを示し、図6(b)は周辺光量補正ゲインの特性グラフを示し、図6(c)は周辺光量補正後の特性グラフを示す。図6(a)においては、先に説明した図5(b)の周辺光量落ちの特性グラフと同じだが、CCD110に投影される光量に限定してグラフ化しているために横軸を像高が−1.0〜1.0に制限している。図6(b)においては、図6(a)の周辺光量落ちの特性に応じて周辺光量補正を行う場合の周辺光量補正ゲインの特性グラフを示す。図1におけるカメラコントローラ140内において、CCD110、ADC111を通じてカメラコントローラ140に入力された画像データを像高および補正ゲインに応じてゲインアップを行うことによって周辺光量を補正する。図6(c)においては、図6(a)の周辺光量落ちの特性と図6(b)の周辺光量補正ゲインの特性とを像高ごとに掛け合わせることによって、像高に係わらず周辺光量比を1.0に補正することが可能となる例を示す。図6(c)において、破線の周辺光量落ちの特性グラフ(図6(a)の特性グラフと同じ)が、補正により実線の周辺光量補正後の特性グラフとなる。
2−3.手ぶれ補正システムにおける周辺光量補正の原理
CCD110に投影される被写体像は、補正用レンズ(以下では、OISレンズと称す)によるシフトや撮像素子(以下では、CCDと称す)によるシフトによって、CCD110の周辺ほど光量がさらに低減する。ここでは、このようにして撮影された画像の品位が低下するという課題を解決するための具体的な実施の形態について説明する。
2−3−1.OISレンズシフトによる周辺光量特性の原理
図7(a)はOISレンズシフト時の周辺光量特性の原理説明図を示し、図7(b)はOISレンズシフトによる手ぶれ補正原理図を示す。図7(b)においては、カメラ本体100にはCCD110、交換レンズ200にはOISレンズ220で構成されるデジタルカメラ1として、説明のポイントとなる要件のみを記載している。デジタルカメラ1が手ぶれによってOISレンズ220を中心に光軸L5に対して角度θ回転したと仮定すると、光軸L5がOISレンズ220を中心に角度θ回転した光軸L50まで回転する。この場合にはOISレンズ220を手ぶれによるデジタルカメラ1の回転した角度θに応じてシフト量X1だけシフトさせることによって、回転した光軸L50をOISレンズ220の右側において光軸L5に一致させるように補正を行う。これにより、デジタルカメラ1が手ぶれによって回転した場合でも被写体像をぶれることなくCCD110に結像させることができる。一例として、交換レンズ200の焦点距離fを150mm、デジタルカメラ1の手ぶれによる回転した角度θを0.3度とすると、CCD110上では光軸L5が回転した光軸L50まで回転することによって約0.78mmだけ結像位置がずれることになる。そこで、OISレンズ220をシフトさせることによって、この結像位置のずれを補正することができる。この場合のOISレンズ220のシフト量については光学設計に依存するが、例えばシフト量X1を0.3mmとしたときに結像位置が0.78mmだけずれた分戻るようにすることで手ぶれ補正機能を実現することができる。
図7(a)において、OISレンズ220は光軸方向に垂直方向にシフトさせることによって手ぶれを補正する機能を有するが、まずはセンターに保持されている場合について説明する。図7(a)に、OISレンズ220がセンターに保持されている場合において、被写体像を捉えることができる光線範囲の境界L1およびL2を示す。被写体像を捉える光線範囲L1からL2までは、CCD110側の光線範囲L3からL4までに対応する。一方、図7(a)に、CCD110に撮像される光線範囲の境界L30およびL40を示す。CCD110に撮像される光線範囲の境界L30からL40までは、被写体側(ズームレンズ210の左側)の光線範囲L10からL20までに対応する。ここで、図7(b)を用いて説明したようにデジタルカメラ1が手ぶれによってOISレンズ220を中心に角度θだけ回転した場合には、OISレンズ220を光軸に対して垂直方向にシフト量X1だけシフトすることによって、手ぶれによる被写体像のCCD110への結像位置のずれを補正することができる。このときには、CCD110に投影される光線範囲L30からL40までに対応する被写体側(ズームレンズ210の左側)の光線範囲L10からL20までは、光線範囲L100からL200までに移動する。このように、OISレンズ220のシフトによる手ぶれ補正によって被写体側の光線範囲が移動することによって、光線範囲の境界L20は光線範囲の境界L200に移動して被写体を捉えることのできる光線範囲の境界L2に近づくことでCCD110側に対応する光線L30の光量がやや低下する。一方、光線範囲の境界L10は光線範囲の境界L100に移動して被写体を捉えることのできる光線範囲の境界L1から遠のくことでCCD110側に対応する光線L40の光量がやや増加することになる。
2−3−2.CCDシフトによる周辺光量特性の原理
図8(a)はCCDシフト時の周辺光量特性の原理説明図を示し、図8(b)はCCDシフトによる手ぶれ補正原理図を示す。図8(b)においては、カメラ本体100にはCCD110、交換レンズ200にはOISレンズ220で構成されるデジタルカメラ1として、説明のポイントとなる要件のみを記載している。光軸L5に対してデジタルカメラ1が手ぶれによってOISレンズ220を中心に角度θ回転したと仮定すると、光軸L5が回転した光軸L50までOISレンズ220を中心に角度θ回転する。この場合にはCCD110を手ぶれによるデジタルカメラ1の回転角度θに応じてX2だけシフトさせることによって、光軸L5によるCCD110上の交点座標を光軸L50によるCCD110上の交点座標と一致させるように補正を行う。これにより、デジタルカメラ1が手ぶれによって回転した場合でも被写体像をぶれることなくCCD110に結像させることができる。一例として、交換レンズ200の焦点距離fを150mm、デジタルカメラ1の手ぶれによる回転角度θを0.3度とすると、CCD110上では光軸L5が光軸L50まで回転することによって約0.78mmだけ結像位置がずれることになる。そこで、CCD110を約0.78mmシフトさせることによって、この結像位置のずれを補正することができる。
図8(a)において、CCD110は光軸方向に垂直方向にシフトさせることによって手ぶれを補正する機能を有するが、まずはセンターに保持されている場合について説明する。図8(a)に、CCD110がセンターに保持されている場合において、被写体像を捉えることができる光線範囲の境界L1およびL2を示す。被写体像を捉える光線範囲L1からL2までは、CCD110側の光線範囲L3からL4までに対応する。一方、図8(a)に、CCD110に撮像される光線範囲の境界L30およびL40を示す。CCD110に撮像される光線範囲L30からL40までは、被写体側(ズームレンズ210の左側)の光線範囲L10からL20までに対応する。
ここで、図8(b)を用いて説明したようにデジタルカメラ1が手ぶれによってOISレンズ220を中心に角度θだけ回転した場合には、CCD110を光軸に対して垂直方向にシフト量X2だけシフトすることによって、手ぶれによる被写体像のCCD110への結像位置のずれを補正することができる。CCD110シフト前においては、CCD110に投影される光線範囲L30からL40までは被写体側(ズームレンズ210の左側)の光線範囲L10からL20までに対応する。CCD110のシフト量X2のシフト後においては、CCD110に投影される光線範囲L300からL400までは被写体側(ズームレンズ210の左側)の光線範囲L100からL200までに対応する。光線範囲L100からL200までは、先に説明したOISレンズ220のシフトによる手ぶれ補正時と同様の範囲となる。すなわち、デジタルカメラ1の手ぶれによる回転角度をθとした場合に被写体側の捉えるべき画角は互いに同じである。
ここでも同様に、被写体側(ズームレンズ210の左側)の光線範囲のうち光線範囲の境界L10は境界L100に移動することで被写体を捉えることのできる光線範囲の境界であるL1から遠のくために境界L100の光線がCCD110側に投影される光量はやや増加する。一方、被写体側(ズームレンズ210の左側)の光線範囲のうち光線範囲の境界L20は境界L200に移動することで被写体を捉えることのできる光線範囲の境界であるL2に近づくために境界L200の光線がCCD110側に投影される光量はやや低下する。また、CCD110のシフト量X2のシフト後において、CCD110に投影される光線範囲の境界L300は有効像円の外形に対応する光線の境界L3に近づくためにCCD110に投影される境界L300の光線による光量はさらに低下する。すなわち、光線の境界L200による交換レンズ200に入射する光量の低下に加えて光線の境界L200に対応する光線の境界L300の光量の低下によってさらに光量が低下することになる。一方、CCD110のシフト量X2のシフト後において、CCD110に投影される光線範囲の境界L400は有効像円の外形に対応する光線の境界L4から遠のくためにCCD110に投影される境界L400の光線による光量はさらに増加する。すなわち、光線の境界L100による交換レンズ200に入射する光量の増加に加えて光線の境界L100に対応する光線の境界L400の光量の増加によってさらに光量が増加することになる。
したがって、手ぶれ補正によるOISレンズまたはCCDのシフトによって周辺光量が落ちる領域においては、OISレンズシフト時に比べてCCDシフト時の方が、周辺光量がより大きく落ちることになる。一方、手ぶれ補正によるOISレンズまたはCCDのシフトによって周辺光量が上がる領域においては、OISレンズシフト時に比べてCCDシフト時の方が、周辺光量がより大きく上がることになる。
2−3−3.OISレンズシフトによる周辺光量特性の補正方法
図9を用いてOISレンズシフトによって生じた周辺光量特性の変化を補正する具体例を説明する。図9(a)はOISレンズシフト後の周辺光量特性グラフを示し、図9(b)は周辺光量補正ゲインの特性グラフ(OISレンズシフト後)を示し、図9(c)は周辺光量補正後の特性グラフ(OISレンズシフト後)を示す。
図9(a)においては、CCD110上の中心の像高を0として、CCD110上の角の像高を−1.0および1.0で示し、像高に対応する周辺光量比を表している。破線のグラフはOISレンズシフト前の周辺光量の特性を表したグラフである。実線のグラフはOISレンズシフト後、すなわち光軸に対して垂直方向にシフト量X1だけシフトした状態における周辺光量の特性を表したグラフである。このグラフでは、先に説明したように、OISレンズシフトによって像高が1.0ではOISレンズシフト前の周辺光量よりやや低下する様子を示しており、像高が−1.0ではOISレンズシフト前の周辺光量よりやや増加する様子を示している。
図9(b)においては、図9(a)の周辺光量落ちの特性に応じて周辺光量補正を行う場合の周辺光量補正ゲインの特性グラフを示す。ここでは、OISレンズシフト後の周辺光量補正を行う例を示しているので、図9(a)の実線で示すグラフに対応している。図1におけるカメラコントローラ140内において、CCD110、ADC111を通じてカメラコントローラ140に入力された画像データを像高および補正ゲインに応じてゲインアップを行うことによって周辺光量を補正する。図9(c)においては、図9(a)の実線で示す周辺光量落ちの特性と図9(b)の周辺光量補正ゲインの特性とを像高ごとに掛け合わせることによって、像高に係わらず周辺光量比を1.0に補正することが可能となる例を示す。図9(c)において、破線の周辺光量落ちの特性グラフ(図9(a)の実線で示す特性グラフと同じ)が、補正により実線の周辺光量補正後の特性グラフとなる。
図9(b)において、像高が1.0でのゲインをG1として、像高が−1.0でのゲインをG2として定義しておき、後述するCCDシフトによる周辺光量特性の補正方法における説明のなかで本ゲインG1およびG2を用いる。
2−3−4.CCDシフトによる周辺光量特性の補正方法
図10を用いてCCDシフトによって生じた周辺光量特性の変化を補正する具体例を説明する。図10(a)はCCDシフト後の周辺光量特性グラフを示し、図10(b)は周辺光量補正ゲインの特性グラフ(CCDシフト後)を示し、図10(c)は周辺光量補正後の特性グラフ(CCDシフト後)を示す。
図10(a)においては、CCD110上の中心の像高を0として、CCD110上の角の像高を−1.0および1.0で示し、像高に対応する周辺光量比を表している。破線のグラフはCCDシフト前の周辺光量の特性を表したグラフである。実線のグラフはCCDシフト後、すなわち光軸に対して垂直方向にX2だけシフトした状態における周辺光量の特性を表したグラフである。このグラフでは、先に説明したように、CCDシフトによって像高が1.0ではCCDシフト前の周辺光量より低下する様子を示しており、像高が−1.0ではCCDシフト前の周辺光量よりやや増加する様子を示している。特に、図10(a)と図9(a)とを比較すると、像高が1.0ではCCDシフト前あるいはOISレンズシフト前の周辺光量に対して、CCDシフト後の方がOISレンズシフト後より大きく周辺光量が低下している様子を示している。また、図10(a)と図9(a)とを比較すると、像高が−1.0ではCCDシフト前あるいはOISレンズシフト前の周辺光量に対して、CCDシフト後の方がOISレンズシフト後より大きく周辺光量が増加している様子を示している。
図10(b)においては、図10(a)の周辺光量落ちの特性に応じて周辺光量補正を行う場合の周辺光量補正ゲインの特性グラフを示す。図10(b)は、CCDシフト後の周辺光量補正を行う例を示しているので、図10(a)の実線で示すグラフに対応している。図1におけるカメラコントローラ140内において、CCD110、ADC111を通じてカメラコントローラ140に入力された画像データを像高および補正ゲインに応じてゲインアップを行うことによって周辺光量を補正する。図10(c)においては、図10(a)の実線で示す周辺光量落ちの特性と図10(b)の周辺光量補正ゲインの特性とを像高ごとに掛け合わせることによって、像高に係わらず周辺光量比を1.0に補正することが可能となる例を示す。図10(c)において、破線の周辺光量落ちの特性グラフ(図10(a)の実線で示す特性グラフと同じ)が、補正により実線の周辺光量補正後の特性グラフとなる。
図10(b)において、像高が1.0でのゲインをG3として、像高が−1.0でのゲインをG4として定義する。OISレンズシフトによる周辺光量特性の補正方法の説明のなかで定義したゲインG1およびG2と、図10(b)において定義したゲインG3およびG4との大小関係を比較する。像高が1.0においてはG3>G1の関係になっており、像高が−1.0においてはG4<G2の関係になっている。すなわち、デジタルカメラ1の同じ手ぶれ回転分θに対して、像高が1.0ではOISレンズシフト後に比べてCCDシフト後の方がより周辺光量の落ちが大きいために結果として周辺光量補正ゲインをOISレンズシフト時よりCCDシフト時の方が大きく設定する。一方、デジタルカメラ1の同じ手ぶれ回転角度θに対して、像高が−1.0ではOISレンズシフト後に比べてCCDシフト後の方がより周辺光量の落ちが小さいために結果として周辺光量補正ゲインをOISレンズシフト時よりCCDシフト時の方が小さく設定する。
3.まとめ
本実施の形態においては、CCDの一方の角の周辺光量の低下とCCDの他方の角の周辺光量の低下を適正に補正して、撮影画像の品位の低下を防ぎ、良好な撮影画像を提供することができる具体例を示した。
本実施の形態は、手ぶれによる撮影中の撮影画像へのぶれの影響を低減するために、OISレンズ220やCCD110をシフトすることによって手ぶれ補正を行うデジタルカメラ1に関する。デジタルカメラ1において、CCD110上の周辺光量は、手ぶれ補正を行わない場合と比較して、ある手ぶれ量に対してOISレンズ220をシフトすることによって落ちる。さらに、CCD110上の周辺光量は、同じ手ぶれ量に対してOISレンズ220をシフトする場合と比較して、CCD110をシフトすることによる方がより大きく落ちる。そこで、この場合にはCCDシフトすることによって生じた周辺光量補正をOISレンズシフトすることによって生じた周辺光量補正より大きくすることで、撮影画像中の手ぶれや周辺光量落ちによる画像の品位低下を解消することができる。
一方、ある手ぶれ量に対してOISレンズ220をシフトすることによってCCD110上の周辺光量が手ぶれ補正を行わない場合と比較して上がる場合があるが、同じ手ぶれ量に対してCCD110をシフトすることによる方がCCD110上の周辺光量がより大きく上がる。そこで、この場合にはCCDシフトすることによって生じた周辺光量補正をOISレンズシフトすることによって生じた周辺光量補正より小さくすることで、撮影画像中の手ぶれや周辺光量落ちによる画像の品位低下を解消することができる。
特に、これらを双方組合せることによって、撮影画像中の周辺光量落ちの左右の落差を低減することができ、より品位の高い画像を提供することができる。
すなわち、デジタルカメラ1は、ある手ぶれ量に対して、OISレンズシフトによる補正からCCDシフトによる補正に切り替えた場合、またはCCDシフトによる補正からOISレンズシフトによる補正に切り替えた場合に、周辺光量の補正量を変更する。これにより、撮影画像中の手ぶれや周辺光量落ちによる画像の品位低下を解消することができる。
(実施の形態2)
1.構成
ぶれ補正を実現するデジタルカメラの別の構成例を説明する。本実施の形態のデジタルカメラの構成は、OIS処理部およびBIS処理部を除き、実施の形態1のものと同じである。
図11は、本実施の形態のデジタルカメラ1におけるOIS処理部223の構成を示した図である。本実施の形態のOIS処理部223は、ADC/LPF305と、HPF306と、位相補償部307と、積分器308と、PID制御部311とを含む。これらの構成要素の機能は実施の形態1で示したものと同様である。本実施の形態のOIS処理部223はさらに、レンズコントローラ240からの指示にしたがい、OISレンズ220の移動の中心位置をシフトする位置シフト部312を備える。すなわち、位置シフト部312は、積分器308からの出力(ぶれ検出信号)において、OISレンズ220の移動の中心位置を反映させる。以下、位置シフト部312から出力される信号を「OIS制御信号」という。
図12は、本実施の形態のデジタルカメラ1におけるBIS処理部183の構成を示した図である。本実施の形態のBIS処理部183は、ADC/LPF405と、HPF406と、位相補償部407と、積分器408と、PID制御部410とを含む。これらの構成要素の機能は実施の形態1で示したものと同様である。本実施の形態のBIS処理部183はさらに、位置設定部413と、セレクタ414とを含む。位置設定部413は、CCD110の位置を設定するための信号を出力する。セレクタ414は、PID制御部410の出力と、位置設定部413の出力のいずれかを選択してCCD駆動部181に出力する。位置設定部413及びセレクタ414はカメラコントローラ140により制御される。以下、位置設定部413の出力を「BIS制御信号」という。
本実施の形態では、ぶれ補正を行うために、交換レンズ200側のOIS機能のみを使用する。このため、BIS処理部183のセレクタ414は位置設定部413の出力を選択している。なお、交換レンズがぶれ補正機能を備えていない場合等、カメラ本体100側でぶれ補正機能を実現する際には、セレクタ414はPID制御部410の出力を選択する。
2.動作
2−1.ぶれ補正処理
本実施の形態のぶれ補正処理においては、特に、露光期間の開始時にOISレンズ220をセンタリング(中心位置にシフト)し、露光期間中のぶれ補正を行う。OISレンズ220をセンタリングすることにより、露光期間中のOISレンズ220による補正範囲を有効活用することができる。
図13は、本実施の形態のデジタルカメラ1におけるぶれ補正処理を示すフローチャートである。デジタルカメラ1は、前述のように、露光していない状態(ライブビュー表示状態)においては、OIS機能のみを作動させている(S11)。ユーザによりレリーズ釦130が押下されると(S12でYES)、カメラコントローラ140は、ボディマウント150及びレンズマウント250を介してレンズコントローラ240に対して、レリーズ釦130が押下されたことを示すレリーズ信号を送信する。レンズコントローラ240はレリーズ信号を受信すると、OISレンズ220の現在位置を示す情報をDRAM241に記憶するとともに、OISレンズ220の位置をセンタリング(中心位置に移動)するようにOIS処理部223を制御する(S13)。このとき、位置シフト部312により、OISレンズ220の移動の中心位置がシフトするようなOIS制御信号が生成される。さらに、レンズコントローラ240は、DRAM241に記憶したOISレンズ220の位置情報を、レンズマウント250及びボディマウント150を介してカメラ本体100に送信する(S14)。
カメラ本体100のカメラコントローラ140は、交換レンズ200からOISレンズ220の位置情報を受信すると、受信した位置情報(すなわち、センタリング直前のOISレンズ220の位置)に基づき、CCD110の移動量に換算し、CCD110の目標移動位置を求める。カメラコントローラ140は、目標移動位置にCCD110を移動させるようにBIS処理部183を制御する(S15)。このとき、位置設定部413により、目標移動位置にCCD110を移動させるためのBIS制御信号が生成される。その後露光の間、BIS処理部183はCCD110の位置をその移動させた位置に保持する(S16)。
露光が終了すると、カメラコントローラ140はレンズコントローラ240に露光の終了を通知する。レンズコントローラ240は、DRAM241に記憶されたOISレンズ220の位置情報を読み出し、その位置情報が示す位置にOISレンズ220を移動させるようにOIS処理部223を制御する(S17)。このとき、位置設定部413により、位置情報が示す位置にCCD110を移動させるためのBIS制御信号が生成される。また、BIS処理部183は、CCD110をCCD110に対する所定の中心位置に戻す(S18)。このとき、位置設定部413により、所定の中心位置にCCD110を移動させるためのBIS制御信号が生成される。
図14は、以上のようなぶれ補正処理における、ぶれ検出信号(積分器308の出力)、OIS制御信号(位置シフト部312の出力)、BIS制御信号(位置設定部413の出力)の変化の例を示した図である。同図に示すように、露光期間中、OISレンズ220が中心位置にシフトされ、その中心位置を中心として駆動されるように制御される。一方、CCD110は、センタリング直前のOISレンズ220の位置に応じた位置にシフトされて固定される。露光期間以外の期間は、OISレンズ220は本来の中心位置を中心として駆動されるように制御され、CCD110も本来の中心位置に固定される。
以上のように本実施の形態のデジタルカメラ1は、露光期間の開始時において、OISレンズ220をセンタリングするとともに、CCD110の位置を、OISレンズ220のセンタリングの移動量に対応した分だけシフトさせる。そして、露光期間中、CCD110の位置をその位置に固定した状態でOIS機能を実行する。露光が終了すると、OISレンズ220の位置をセンタリング直前の位置に戻すとともに、CCD110を所定の中心位置に戻す。
このように露光開始時にOISレンズ220をセンタリングすることで露光中のOISレンズ220による補正範囲を有効活用ことができる。また、OISレンズ220をセンタリングした分をCCD110の移動により補償することにより、センタリングに起因する画角のずれを防止できる。これにより、ユーザは露光前に確認していた画角と同じ画角で撮影できるとともに、デジタルカメラ1は、像ぶれ補正を有効活用できる。
2−2.手ぶれ補正システムにおける周辺光量補正
実施の形態1で説明した周辺光量補正を、本実施の形態のデジタルカメラ1に適用する。本実施の形態において説明した図14の例においては、タイミングT0にて画角を合わせ、かつ手ぶれの補正効果を高めるために、OISレンズ220をセンターにシフトさせる。これと同時にOISレンズ220をセンターにシフトさせるときに生じる画角のずれ分を、CCD110をシフトすることによって補正する。ここでは、T0の直前にはOISレンズ220の手ぶれ角度に対応する振幅をA1とすると、T0の直後にはCCD110の手ぶれ角度に対応する振幅が同じA1となる。この場合に、T0の直前でのOISレンズ220のシフトによって生じる周辺光量の補正と、T0の直後でのCCD110のシフトによって生じる周辺光量の補正についても実施の形態1において説明した方法で同様に補正する。すなわち、カメラコントローラ140は、T0の前後で、像高が1.0ではOISレンズシフトに比べてCCDシフトの方がより周辺光量の落ちが大きいために、周辺光量補正ゲインを大きく設定する。一方、カメラコントローラ140は、像高が−1.0ではOISレンズシフト後に比べてCCDシフト後の方がより周辺光量の落ちが小さいために、周辺光量補正ゲインを小さく設定する。
3.まとめ
本実施の形態において、デジタルカメラ1は、タイミングT0にて画角を合わせ、かつ手ぶれの補正効果を高めるために、OISレンズ220をセンターにシフトさせる。これと同時にOISレンズ220をセンターにシフトさせるときに生じる画角のずれ分を、CCD110をシフトすることによって補正する。この場合に、T0の直前でのOISレンズ220のシフトによって生じる周辺光量の補正量と、T0の直後でのCCD110のシフトによって生じる周辺光量の補正量を変更することにより、T0の直前および直後での画像品位を確保することが可能になる。
(他の実施の形態)
上記実施の形態の思想は、以上で説明された実施の形態に限定されない。種々の実施の形態が考えられてもよい。以下、上記実施の形態の思想を適用できる他の実施の形態について説明する。
実施の形態1および2において、交換レンズとカメラ本体とを用いた例で説明したが、レンズ一体型のカメラであってもよい。
また、実施の形態1および2において、前述した機能は、記憶媒体からソフトウエアをコンピュータとしての撮像装置、スマートフォン等に読み込ませることなどにより、ソフトウエアと撮像装置、スマートフォン等のハードウエアとの協動により実現してもよい。また、前述した機能を達成するプログラムをサーバから撮像装置、スマートフォン等にダウンロードし、インストールするようにして実現してもよい。さらに、前述した機能は、半導体集積回路等の電子回路による制御部を実装することで実現してもよい。
以上、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、詳細な説明および添付の図面を開示した。よって、詳細な説明および添付の図面に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須でない構成要素が含まれることがある。したがって、それらの必須でない構成要素が、詳細な説明および添付の図面に記載されているからといって、それらの必須でない構成要素が必須であると直ちに認定されるべきではない。
上記実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものである。よって、上記実施の形態は、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置換、付加および/または省略等を行なわれてもよい。
本開示の思想は、手ぶれ補正機能を備えた電子装置(デジタルカメラやカムコーダ等の撮像装置、携帯電話、スマートフォン等)に適用することができる。
1 デジタルカメラ
100 カメラ本体
110 CCD
140 カメラコントローラ
150 ボディマウント
184,224 ジャイロセンサ
181 CCD駆動部
182,222 位置センサ
183 BIS処理部
200 交換レンズ
220 OISレンズ
221 OIS駆動部
223 OIS処理部
240 レンズコントローラ
250 レンズマウント

Claims (8)

  1. 像ぶれを補正するための補正レンズを含む複数のレンズからなる光学系と、
    前記補正レンズを光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれ補正を行うレンズ駆動部と、
    前記光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子を光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれ補正を行う素子駆動部と、
    前記撮像素子で撮像された画像を補正する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記レンズ駆動部による像ぶれ補正と、前記素子駆動部による像ぶれ補正とを互いに切替えた際に、前記撮像素子で撮像された画像の周辺光量の補正量を変更する撮像装置。
  2. 前記制御部は、前記レンズ駆動部による像ぶれ補正と、前記素子駆動部による像ぶれ補正とを互いに切替えた際に、前記撮像素子の一端の周辺光量の補正量を大きくし、前記撮像素子の前記一端に対向する他端の周辺光量の補正量を小さくする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 像ぶれを補正するための補正レンズを含む複数のレンズからなる光学系と、
    前記補正レンズを光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれ補正を行うレンズ駆動部と、
    前記光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子を光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれ補正を行う素子駆動部と、
    前記撮像素子で撮像された画像を補正する制御部と、
    前記制御部で補正された画像を表示する表示部と、を備え、
    所定タイミングまでは前記像ぶれを補正するために前記レンズ駆動部は前記補正レンズを移動させ、前記素子駆動部は前記撮像素子を移動させず、
    前記制御部は、前記所定タイミングで前記補正レンズをセンターにシフトさせ、かつ当該補正レンズのシフトに伴う画角のずれ分を前記撮像素子をシフトすることによって補正する際に、前記撮像素子で撮像された画像の周辺光量の補正量を変更する撮像装置。
  4. 前記制御部は、前記所定タイミングの前後で、前記撮像素子の一端の周辺光量の補正量を大きくし、前記撮像素子の前記一端に対向する他端の周辺光量の補正量を小さくする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記光学系と前記レンズ駆動部とを含む交換レンズと、
    前記撮像素子と前記素子駆動部と前記制御部とを含むカメラ本体と、を有し、
    前記交換レンズと前記カメラ本体とは着脱可能な請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 補正レンズを含む光学系により形成された被写体像を撮像素子で撮像する撮像ステップと、
    前記補正レンズを光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれを補正する第1の像ぶれ補正ステップと、
    前記撮像素子を光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれを補正する第2の像ぶれ補正ステップと、
    前記撮像素子で撮像された画像を補正する画像補正ステップと、を有し、
    前記画像補正ステップは、前記第1の像ぶれ補正ステップによる像ぶれ補正と、前記第2の像ぶれ補正ステップによる像ぶれ補正とを互いに切替えた際に、画像の周辺光量の補正量を変更する撮像方法。
  7. コンピュータに、
    補正レンズを含む光学系により形成された被写体像を撮像素子で撮像する撮像ステップと、
    前記補正レンズを光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれを補正する第1の像ぶれ補正ステップと、
    前記撮像素子を光軸と垂直な面内で移動させることにより像ぶれを補正する第2の像ぶれ補正ステップと、
    前記撮像素子で撮像された画像を補正する画像補正ステップと、を実行させるための撮像プログラムであって、
    前記画像補正ステップは、前記第1の像ぶれ補正ステップによる像ぶれ補正と、前記第2の像ぶれ補正ステップによる像ぶれ補正とを互いに切替えた際に、画像の周辺光量の補正量を変更する撮像プログラム。
  8. 前記所定タイミングは露光開始を指示するタイミングであり、前記所定タイミングの前は前記表示部でライブビュー表示が行われる請求項3に記載の撮像装置。
JP2016011498A 2015-03-06 2016-01-25 撮像装置、撮像方法及び撮像プログラム Active JP6500238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/058,400 US9602727B2 (en) 2015-03-06 2016-03-02 Imaging apparatus and imaging method

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015044147 2015-03-06
JP2015044147 2015-03-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016167801A JP2016167801A (ja) 2016-09-15
JP6500238B2 true JP6500238B2 (ja) 2019-04-17

Family

ID=56898877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016011498A Active JP6500238B2 (ja) 2015-03-06 2016-01-25 撮像装置、撮像方法及び撮像プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6500238B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6917536B2 (ja) * 2016-03-02 2021-08-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置
WO2018186176A1 (ja) 2017-04-03 2018-10-11 富士フイルム株式会社 撮像装置、撮像用制御方法、及びプログラム
US11336827B2 (en) 2017-11-09 2022-05-17 Canon Kabushiki Kaisha Imaging apparatus and interchangeable lens apparatus that utilize image circle information of an imaging optical system in the interchangeable lens apparatus
JP2019145956A (ja) 2018-02-19 2019-08-29 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法ならびにプログラム
JP2018173632A (ja) * 2018-03-22 2018-11-08 株式会社ニコン 撮像装置
JP7266480B2 (ja) * 2019-07-17 2023-04-28 キヤノン株式会社 撮像装置、レンズ装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、レンズ装置の制御方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003101866A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Canon Inc 光学装置
JP2005269130A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Konica Minolta Photo Imaging Inc 手振れ補正機能を有する撮像装置
JP2006126667A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Canon Inc カメラシステム、カメラおよび交換レンズ
JP4400611B2 (ja) * 2006-10-26 2010-01-20 カシオ計算機株式会社 撮像装置、ブレ補正方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016167801A (ja) 2016-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9602727B2 (en) Imaging apparatus and imaging method
US11146729B2 (en) Camera and lens apparatus having an image blur correction function
JP6500238B2 (ja) 撮像装置、撮像方法及び撮像プログラム
JP6861355B2 (ja) 撮像装置
JP4671705B2 (ja) 撮像装置
US10038849B2 (en) Imaging device with controlled timing of images to be synthesized based on shake residual
US10171739B2 (en) Image pickup device
JP2015194712A (ja) 撮像装置
JP6302341B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP6823469B2 (ja) 像ブレ補正装置及びその制御方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体
JP6529879B2 (ja) 撮像装置、及び撮像装置の制御方法
WO2020095623A1 (ja) 撮像装置
JP2019145958A (ja) 撮像装置およびその制御方法ならびにプログラム
JP2012078495A (ja) 撮像装置、ブレ補正装置及びブレ補正方法
JP6917536B2 (ja) 撮像装置
JP2017044876A (ja) 撮像装置及び像ブレ補正方法
JP2017161891A5 (ja)
JP2016126164A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP7336754B2 (ja) 撮像装置
US10868962B2 (en) Image capturing apparatus performing image stabilization, control method thereof, and storage medium
JP2017116738A (ja) 画像補正装置、画像補正装置の制御方法及びプログラム
JP2021033015A (ja) 像ブレ補正装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP2006165784A (ja) 撮像装置
US20240089599A1 (en) Control apparatus, lens apparatus, image pickup apparatus, camera system, control method, and storage medium
JP2007264074A (ja) 撮影装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181226

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6500238

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151