JP2010091293A - 物体検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 様々なノイズ光による誤検出を防止し、物体検出の精度および信頼性を向上させる。
【解決手段】 周期が一定でない第1の2値信号を出力し、発光素子から前記第1の2値信号のレベルに応じて発光強度が変化する第1の光信号を観測空間に出力させるタイミング発生部と、前記観測空間から受光素子に入力される第2の光信号の受光強度に応じてレベルが変化する第2の2値信号を出力する信号変換部と、前記第1の2値信号の波形と前記第2の2値信号の波形とに応じて前記観測空間に物体が検出されたか否かを判定し、前記観測空間に物体が検出されたと判定した場合に、物体検出信号を出力する判定部と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】 周期が一定でない第1の2値信号を出力し、発光素子から前記第1の2値信号のレベルに応じて発光強度が変化する第1の光信号を観測空間に出力させるタイミング発生部と、前記観測空間から受光素子に入力される第2の光信号の受光強度に応じてレベルが変化する第2の2値信号を出力する信号変換部と、前記第1の2値信号の波形と前記第2の2値信号の波形とに応じて前記観測空間に物体が検出されたか否かを判定し、前記観測空間に物体が検出されたと判定した場合に、物体検出信号を出力する判定部と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、物体検出装置に関する。
物体の有無を検出する物体検出装置として、観測空間に光信号を出力するLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)などの発光素子と、観測空間から光信号が入力されるフォトダイオードなどの受光素子とを用いるものが一般に知られている。例えば、特許文献1において、発光素子からの光信号が受光素子に直接入力されず、物体で反射された光信号が受光素子に入力されるように配置された、反射式の物体検出装置が開示されている。
このようにして、発光素子が観測空間に光信号を出力し、観測空間の物体で反射された光信号を受光素子が受光することによって、物体を検出することができる。
特開平6−249968号公報
上記特許文献1で開示されている物体検出装置では、パルス状の光信号を出力し、受光した光信号の波形を出力した光信号の波形と複数の周期にわたって比較することによって、検出精度を向上させている。しかしながら、観測空間の照明装置がインバータ回路などによって高周波点灯を行っている場合には、当該照明装置からの光が一定周期のパルス状のノイズ光として受光素子に入力され、物体を誤検出する場合がある。また、携帯電話機やノート型パーソナルコンピュータなどの携帯端末においては、様々な用途で点灯または点滅する発光物が用いられており、当該発光物もノイズ光として誤検出の原因となり得る。
そのため、使用する物体検出装置の発光素子が出力する光信号に応じて照明装置などを選択したり、使用する照明装置などに応じて物体検出装置の配置を変更したりする必要がある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、周期が一定でない第1の2値信号を出力し、発光素子から前記第1の2値信号のレベルに応じて発光強度が変化する第1の光信号を観測空間に出力させるタイミング発生部と、前記観測空間から受光素子に入力される第2の光信号の受光強度に応じてレベルが変化する第2の2値信号を出力する信号変換部と、前記第1の2値信号の波形と前記第2の2値信号の波形とに応じて前記観測空間に物体が検出されたか否かを判定し、前記観測空間に物体が検出されたと判定した場合に、物体検出信号を出力する判定部と、を有することを特徴とする物体検出装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、様々なノイズ光による誤検出を防止し、物体検出の精度および信頼性を向上させることができる。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<第1実施形態>
以下、図1を参照して、本発明の第1の実施形態における物体検出装置の構成について説明する。
以下、図1を参照して、本発明の第1の実施形態における物体検出装置の構成について説明する。
図1に示されている物体検出装置は、クロック発生部1、タイミング発生部2、発光制御部3、発光素子4、受光素子5、信号変換部6、および判定部7を含んで構成されており、反射された光信号によって物体9を検出する反射式の物体検出装置である。
タイミング発生部2は、本実施形態では、例えばDFF(D型フリップフロップ)20、21、22、XOR回路(排他的論理和回路)23、25、AND回路(論理積回路)24、OR回路(論理和回路)26、マルチプレクサ(選択回路)27、およびインバータ(反転回路)28で構成されている。DFF20、21、および22は、クロック発生部1から出力されるクロック信号CKAの立ち上がりエッジで出力信号のレベルが変化する同期カウンタを構成し、それぞれの非反転出力信号が当該同期カウンタの3ビットのカウント信号CNとなっている。DFF20の反転出力信号は、当該DFF20の入力に帰還されている。また、XOR回路23には、DFF20および21の非反転出力信号が入力され、XOR回路23の出力信号は、DFF21に入力されている。さらに、AND回路24には、DFF20および21の非反転出力信号が入力され、XOR回路25には、AND回路24の出力信号およびDFF22の非反転出力信号が入力され、XOR回路25の出力信号は、DFF22に入力されている。そして、OR回路26には、カウント信号CNが入力され、OR回路26の出力信号は、データ先頭信号HDとして判定部7に入力されている。また、マルチプレクサ27の選択制御入力には、カウント信号CNが入力され、データ入力には、8ビットのビット列である発光パターンデータEPが入力され、マルチプレクサ27の出力信号は、送信2値信号TXとして発光制御部3および判定部7に入力されている。なお、クロック信号CKAは、インバータ28にも入力され、インバータ28の出力信号は、クロック信号CKBとして判定部7に入力されている。
発光制御部3の出力信号は、発光素子4に入力され、発光素子4からは、観測空間に送信光信号LTXが出力されている。また、受光素子5には、観測空間から受信光信号LRXが入力され、受光素子5の出力信号は、信号変換部6に入力されている。
信号変換部6は、例えば増幅器60およびコンパレータ(比較器)61を含んで構成されている。増幅器60には、受光素子5の出力信号が入力されている。また、コンパレータ61の非反転入力には、増幅器60の出力信号が入力され、反転入力には、基準電圧Vrefが印加され、コンパレータ61の出力信号は、受信2値信号RXとして判定部7に入力されている。
判定部7は、本実施形態では、例えばXOR回路70、AND回路71、OR回路72、およびDFF73、74で構成されている。XOR回路70には、送信2値信号TXおよび受信2値信号RXが入力され、AND回路71には、データ先頭信号HDおよびDFF73の非反転出力信号S73が入力されている。また、OR回路72には、XOR回路70の出力信号S70およびAND回路71の出力信号S71が入力され、OR回路72の出力信号S72は、DFF73に入力されている。さらに、DFF73は、クロック信号CKBの立ち上がりエッジ、すなわち、クロック信号CKAの立ち下がりエッジで出力信号のレベルが変化し、非反転出力信号S73がDFF74に入力されている。そして、DFF74は、データ先頭信号HDの立ち下がりエッジで出力信号のレベルが変化し、反転出力信号が物体検出信号DTとして当該物体検出装置から出力されている。
次に、図1および図2を参照して、本実施形態における物体検出装置の動作について説明する。ここで、本実施形態において、マルチプレクサ27のデータ入力に入力される発光パターンデータEPは、0が1ビット以上連続する2つの区間と1が1ビット以上連続する異なるビット長の2つの区間とを含む、との条件を満たすビット列であり、最短のビット列としては、0、0、1、および11の組み合わせで構成される10110などがある。なお、図1および図2においては、発光パターンデータEPのビット長を8ビットとし、一例として、ビット列を10110010としている。
クロック発生部1は、例えば図2(A)に示すように、クロック信号CKAを発生し、タイミング発生部2に供給する。また、タイミング発生部2のDFF20、21、および22を含む同期カウンタは、クロック信号CKAの立ち上がりエッジでカウントアップし、例えば図2(B)に示すように、カウント信号CNの値は、0から7まで(2進数で000から111まで)の変化を繰り返す。さらに、OR回路26は、例えば図2(C)に示すように、カウント信号CNの値が0の間のみロー・レベルとなるデータ先頭信号HDを出力する。そして、マルチプレクサ27は、カウント信号CNの値に従って発光パターンデータEPから1ビットを順次選択し、例えば図2(D)に示すように、送信2値信号TXとして出力する。なお、インバータ28は、クロック信号CKAを反転したクロック信号CKBを出力する。
発光制御部3は、発光素子4から観測空間に出力される送信光信号LTXの発光強度を送信2値信号TXのレベルに応じて変化させる。一例として、発光素子4が発光ダイオードである場合、発光制御部3は、送信2値信号TXが1(ハイ・レベル)の間、発光ダイオードに供給する電流量を大きくすることによって送信光信号LTXの発光強度を高くし、送信2値信号TXが0(ロー・レベル)の間、発光ダイオードに供給する電流量を小さくすることによって送信光信号LTXの発光強度を低くする。
このようにして、タイミング発生部2は、発光パターンデータEP(所定のビット列)に応じて送信2値信号TX(第1の2値信号)を繰り返し出力し、発光制御部3は、送信2値信号TXのレベルに応じて発光強度が変化する送信光信号LTX(第1の光信号)を発光素子4から観測空間に出力させる。また、発光パターンデータEPが上記条件を満たすことによって、タイミング発生部2は、周期が一定でない送信2値信号TXを出力することができる。
信号変換部6は、観測空間から受光素子5に入力される受信光信号LRXの受光強度に応じて受信2値信号RXのレベルを変化させる。一例として、受光素子5がフォトダイオードである場合、増幅器60は、オペアンプ(演算増幅器)などを用いてフォトダイオードに流れる電流を電圧に変換して増幅する。また、コンパレータ61は、受信光信号LRXの受光強度が高く、増幅器60の出力電圧が基準電圧Vrefより高い間、1(ハイ・レベル)の受信2値信号RXを出力し、受信光信号LRXの受光強度が低く、増幅器60の出力電圧が基準電圧Vrefより低い間、0(ロー・レベル)の受信2値信号RXを出力する。
判定部7のXOR回路70は、入力信号の排他的論理和を出力するため、出力信号S70は、送信2値信号TXおよび受信2値信号RXのレベルが一致している間ロー・レベルとなり、一致していない間ハイ・レベルとなる。例えば、タイミング発生部2から図2(D)に示すような送信2値信号TXが出力されたのに対して、信号変換部6から図2(E)に示すような受信2値信号RXが出力される場合、XOR回路70の出力信号S70は、図2(F)のようになる。また、AND回路71は、入力信号の論理積を出力するため、例えば図2(G)に示すように、出力信号S71は、データ先頭信号HDおよびDFF73の非反転出力信号S73がいずれもハイ・レベルの間のみハイ・レベルとなる。さらに、OR回路72は、入力信号の論理和を出力するため、例えば図2(H)に示すように、出力信号S72は、XOR回路70の出力信号S70および/またはAND回路71の出力信号S71がハイ・レベルの間ハイ・レベルとなる。したがって、クロック信号CKAの立ち下がりエッジごとにOR回路72の出力信号S72のレベルを保持するDFF73は、例えば図2(I)に示すように、一旦送信2値信号TXおよび受信2値信号RXのレベルが不一致となると、カウント信号CNの値が次に0となるまでの間、非反転出力信号S73をハイ・レベルに保持する。なお、実際の受信2値信号RXでは、送信2値信号TXに対する遅延があるため、XOR回路70の出力信号S70およびOR回路72の出力信号S72に幅の狭いパルスノイズが表れる場合もあるが、上記遅延に対してクロック信号CKAの周波数を十分に遅くすることによって、DFF73の非反転出力信号S73にパルスノイズが表れないようにすることができる。そして、DFF74は、データ先頭信号HDの立ち下がりエッジごとにDFF73の非反転出力信号S73のレベルを保持し、例えば図2(J)に示すように、反転出力信号である物体検出信号DTは、8ビットの発光パターンデータEPごとにレベルが変化し、送信2値信号TXおよび受信2値信号RXのレベルが一致した場合のみ、ハイ・レベルとなる。
このようにして、信号変換部6は、観測空間から受光素子5に入力される受信光信号LRX(第2の光信号)の受光強度に応じてレベルが変化する受信2値信号RX(第2の2値信号)を出力し、判定部7は、発光パターンデータEP(所定のビット列)ごとに送信2値信号TX(第1の2値信号)および受信2値信号RXの波形が略同一であるか否かを判定し、略同一であると判定した場合に、観測空間に物体が検出されたことを示すハイ・レベルの物体検出信号DTを出力する。
なお、図2において、(1)の区間は、観測空間の照明装置などから一定周期のパルス状のノイズ光が受信光信号LRXとして入力される場合を示している。この場合には、送信2値信号TXおよび受信2値信号RXのレベルが1ビット以上不一致となり、物体検出信号DTは、当該区間の最後に存在するデータ先頭信号HDの立ち下がりエッジでロー・レベルとなる。また、(3)の区間は、受信光信号LRXを受光素子5が検出できない場合を示している。この場合も、(1)の区間と同様に、送信2値信号TXおよび受信2値信号RXのレベルが1ビット以上不一致となり、図示されてはいないが、物体検出信号DTは、当該区間の最後に存在するデータ先頭信号HDの立ち下がりエッジでロー・レベルとなる。一方、(2)の区間は、観測空間の物体9で反射された光信号が受信光信号LRXとして入力される場合を示している。この場合には、送信2値信号TXおよび受信2値信号RXのレベルが8ビットすべてについて一致し、物体検出信号DTは、当該区間の最後に存在するデータ先頭信号HDの立ち下がりエッジでハイ・レベルとなる。
このようにして、発光パターンデータEPに応じて出力される周期が一定ではない送信2値信号TXを用いることによって、一定周期のパルス状のノイズ光を含む様々なノイズ光による誤検出を防止し、物体検出の精度および信頼性を向上させることができる。
<第2実施形態>
以下、図3を参照して、本発明の第2の実施形態における物体検出装置の構成について説明する。
以下、図3を参照して、本発明の第2の実施形態における物体検出装置の構成について説明する。
図3に示されている物体検出装置には、第1実施形態の物体検出装置に対して、間欠制御部8が追加されている。また、第1実施形態では、クロック発生部1からタイミング発生部2にクロック信号CKAが入力されているのに対して、本実施形態では、クロック発生部1から間欠制御部8にクロック信号CKAが入力され、間欠制御部8において生成されたクロック信号CKCがタイミング発生部2に入力されている。さらに、本実施形態では、間欠制御部8から発光制御部3および信号変換部6にイネーブル信号ENが入力されている。
第1実施形態の物体検出装置では、発光パターンデータEPのビット長が8ビットであるため、物体検出信号DTは、クロック信号CKAの8クロックごとにレベルが変化する。したがって、一例として、クロック信号CKAの周波数を150kHzとすると、検出周期は約50マイクロ秒となり、ある程度高速で移動する物体も検出することができる。しかしながら、高速で移動する物体を検出する必要がなく、より長い検出周期で十分な用途では、物体検出装置の消費電流を抑えることが可能である。例えば、第1実施形態の物体検出装置において、クロック信号CKAの周波数を遅くすることによって、論理回路で構成されるタイミング発生部2および判定部7の消費電流を減少させることができる。本実施形態では、間欠制御部8を用いることによって、物体検出装置の消費電流をより抑えることが可能となっている。以下、図3および図4を参照して、本実施形態における物体検出装置の動作について説明する。
クロック発生部1は、第1実施形態と同様のクロック信号CKAを発生し、間欠制御部8に供給する。また、間欠制御部8は、例えば図4(A)に示すように、周期Tiごとにクロック信号CKAの8クロック分に相当するクロック信号CKCをタイミング発生部2に供給する。したがって、タイミング発生部2は、例えば図4(B)ないし(D)に示すように、周期Tiのうちクロック信号CKCが供給される8クロックの期間には第1実施形態の場合と同様に動作するが、当該8クロック以外の期間には動作を停止し、各出力信号のレベルが固定されるため、最低限の消費電流に抑えられる。なお、インバータ28は、クロック信号CKCを反転したクロック信号CKDを出力する。
また、間欠制御部8は、発光制御部3および信号変換部6にロー・レベルの間動作を停止させるようなイネーブル信号ENを出力する。例えば、発光素子4が発光ダイオードである場合、発光制御部3は、発光ダイオードに定電流を供給する定電流回路を含むが、送信2値信号TXが0(ロー・レベル)に固定されている間、当該定電流を供給せず、発光ダイオードを消灯することによって、送信光信号LTXの発光強度を低く、すなわち、0にしてもよい。したがって、周期Tiのうち、クロック信号CKCが供給される8クロックの期間に開始処理および終了処理に必要な時間を加えた期間のみ、ハイ・レベルとなるようなイネーブル信号ENを発光制御部3に入力することによって、発光制御部3および発光素子4の消費電流を大幅に削減することができる。さらに、信号変換部6は、送信光信号LTXの発光強度が0の間受信2値信号RXを出力する必要がないので、イネーブル信号ENを信号変換部6に入力することによって、信号変換部6および受光素子5の消費電流を大幅に削減することができる。
前述したように、周期Tiのうちクロック信号CKCが供給される8クロック以外の期間には、タイミング発生部2の各出力信号のレベルが固定され、ロー・レベルのイネーブル信号ENによって信号変換部6の動作も停止する。したがって、判定部7は、例えば図4(F)ないし(J)に示すように、周期Tiのうちクロック信号CKCが供給される8クロックの期間には第1実施形態の場合と同様に動作するが、当該8クロック以外の期間には動作を停止し、物体検出信号DTのレベルが固定されるため、最低限の消費電流に抑えられる。
なお、図4において、(1)の区間は、周期Tiのうちクロック信号CKCが供給される8クロックの期間に、観測空間の照明装置などから一定周期のパルス状のノイズ光が受信光信号LRXとして入力される場合を示しており、図2の(1)の区間と同様に、物体検出信号DTは、当該区間の最後に存在するデータ先頭信号HDの立ち下がりエッジでロー・レベルとなる。また、(3)の区間は、周期Tiのうちクロック信号CKCが供給される8クロックの期間に、観測空間の物体9で反射された光信号が受信光信号LRXとして入力される場合を示しており、図2の(2)の区間と同様に、物体検出信号DTは、当該区間の最後に存在するデータ先頭信号HDの立ち下がりエッジでハイ・レベルとなる。一方、(2)の区間は、周期Tiのうちクロック信号CKCが供給される8クロック以外の期間を示している。この場合には、DFF74は、クロック信号として入力されているデータ先頭信号HDのレベルが、例えば0(ロー・レベル)に固定されるため、次の(3)の区間において再びクロック信号CKCがタイミング発生部2に供給されるまでの間、物体検出信号DTのレベルを保持し続ける。
このようにして、間欠制御部8は、クロック信号CKCをタイミング発生部2に供給し、タイミング発生部2から送信2値信号TX(第1の2値信号)を周期Ti(所定の周期)ごとに繰り返し出力させることによって、物体検出装置の消費電流を抑えることができ、物体検出装置を携帯端末に搭載した場合のバッテリ駆動時間を長くすることができる。なお、携帯端末での物体検出装置の用途としては、例えば、携帯電話機のタッチパネルが通話中に顔に触れることによる誤動作を防止するのに用いられる。
前述したように、図1および図3に示した物体検出装置において、タイミング発生部2は、周期が一定でない送信2値信号TX(第1の2値信号)を出力し、発光素子4から送信2値信号TXのレベルに応じて発光強度が変化する送信光信号LTX(第1の光信号)を観測空間に出力させ、信号変換部6は、観測空間から受光素子5に入力される受信光信号LRX(第2の光信号)の受光強度に応じてレベルが変化する受信2値信号RX(第2の2値信号)を出力し、そして、判定部7は、送信2値信号TXおよび受信2値信号RXの波形が略同一であると判定した場合に、観測空間に物体が検出されたことを示すハイ・レベルの物体検出信号DTを出力することによって、一定周期のパルス状のノイズ光を含む様々なノイズ光による誤検出を防止し、物体検出の精度および信頼性を向上させることができる。
また、タイミング発生部2は、0が1ビット以上連続する2つの区間と1が1ビット以上連続する異なるビット長の2つの区間とを含む、発光パターンデータEP(所定のビット列)に応じて送信2値信号TXを繰り返し出力することによって、周期が一定でない送信2値信号TXを出力することができ、判定部7は、発光パターンデータEPごとに送信2値信号TXおよび受信2値信号RXの波形が略同一であるか否かを判定することができる。
また、発光パターンデータEPを、M系列符号を少なくとも1周期分含むビット列とすることによって、発光パターンデータEPを任意に設定することはできないが、様々なノイズ光に対して有効な発光パターンデータEPを容易に生成することができる。
また、間欠制御部8は、タイミング発生部2から送信2値信号TXを周期Ti(所定の周期)ごとに繰り返し出力させることによって、物体検出装置の消費電流を抑えることができ、物体検出装置を携帯端末に搭載した場合のバッテリ駆動時間を長くすることができる。
また、発光制御部3は、送信2値信号TXのレベルに応じて発光ダイオードである発光素子4に電流を供給し、信号変換部6は、フォトダイオードである受光素子5に流れる電流に応じて受信2値信号RXを出力することによって、物体検出装置を比較的低消費電流かつ小規模な構成で実現することができ、物体検出装置の携帯端末への搭載が容易になる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
上記実施形態では、送信2値信号TXは、データ先頭信号HDの生成に用いられるカウント信号CNの値に従って発光パターンデータEPから1ビットを順次選択することによって生成されているが、これに限定されるものではない。例えば図5に示すように、DFF30ないし37で構成されるシフトレジスタに発光パターンデータEPを初期値として与えることによっても、送信2値信号TXを生成することができる。
また、例えば図6に示すように、DFF40ないし42およびXOR回路43で構成されるLFSR(Linear Feedback Shift Register:線形帰還シフトレジスタ)を用いることによっても、送信2値信号TXを生成することができる。特に、一般に知られている最大長LFSRとなるように構成された3段以上のLFSRは、0が1ビット以上連続する2つの区間と1が1ビット以上連続する異なるビット長の2つの区間とを含む、との発光パターンデータEPの条件を満たすM系列符号を出力することができる。さらに、当該M系列符号は、擬似乱数系列の一種として一般に知られており、最大長LFSRを用いることによって、発光パターンデータEPを任意に設定することはできないが、様々なノイズ光に対して有効な発光パターンデータEPを容易に生成することができる。なお、図6に示したLFSRの場合、発光パターンデータEPは、7ビットのビット列1010011となる。
上記実施形態では、発光パターンデータEPのビット長を8ビットとし、送信2値信号TXおよび受信2値信号RXのレベルが8ビットすべてについて一致した場合に、観測空間に物体が検出されたことを示すハイ・レベルの物体検出信号DTを出力しているが、これに限定されるものではない。例えば、発光パターンデータEPをより長いビット列とすることによって、誤検出の確率をより小さくすることができる。また、例えば32ビットなどのより長いビット列の発光パターンデータEPに対して、送信2値信号TXおよび受信2値信号RXのレベルの不一致が2ビット以下であれば、波形が略同一であると判定し、ハイ・レベルの物体検出信号DTを出力するなど、判定部7の判定基準を適宜変更してもよい。
上記実施形態では、一例として、発光素子4が発光ダイオードである場合の発光制御部3の動作について説明したが、これに限定されるものではない。発光制御部3は、送信2値信号TXのデータ転送速度で送信光信号LTXの発光強度を変化させる必要があるが、当該条件下で発光制御部3および発光素子4の構成を変更することができる。また、本発明の物体検出装置は、タイミング発生部2から送信2値信号TXを出力するための端子を備え、外部接続される発光制御部3および発光素子4を適宜変更することができる構成としてもよい。
上記実施形態では、一例として、信号変換部6の構成および動作について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、コンパレータ61の反転入力に印加される基準電圧Vrefが、観測空間の明るさなどに応じて適宜調整される構成としてもよい。また、本発明の物体検出装置は、受光素子5の出力信号を入力するための端子を備え、外部接続される受光素子5を適宜変更することができる構成としてもよい。
1 クロック発生部
2 タイミング発生部
3 発光制御部
4 発光素子
5 受光素子
6 信号変換部
7 判定部
8 間欠制御部
9 物体
20、21、22 DFF(D型フリップフロップ)
23、25 XOR回路(排他的論理和回路)
24 AND回路(論理積回路)
26 OR回路(論理和回路)
27 マルチプレクサ(選択回路)
28 インバータ(反転回路)
30、31、…、36、37 DFF(D型フリップフロップ)
40、41、42 DFF(D型フリップフロップ)
43 XOR回路(排他的論理和回路)
60 増幅器
61 コンパレータ(比較器)
70 XOR回路(排他的論理和回路)
71 AND回路(論理積回路)
72 OR回路(論理和回路)
73、74 DFF(D型フリップフロップ)
2 タイミング発生部
3 発光制御部
4 発光素子
5 受光素子
6 信号変換部
7 判定部
8 間欠制御部
9 物体
20、21、22 DFF(D型フリップフロップ)
23、25 XOR回路(排他的論理和回路)
24 AND回路(論理積回路)
26 OR回路(論理和回路)
27 マルチプレクサ(選択回路)
28 インバータ(反転回路)
30、31、…、36、37 DFF(D型フリップフロップ)
40、41、42 DFF(D型フリップフロップ)
43 XOR回路(排他的論理和回路)
60 増幅器
61 コンパレータ(比較器)
70 XOR回路(排他的論理和回路)
71 AND回路(論理積回路)
72 OR回路(論理和回路)
73、74 DFF(D型フリップフロップ)
Claims (6)
- 周期が一定でない第1の2値信号を出力し、発光素子から前記第1の2値信号のレベルに応じて発光強度が変化する第1の光信号を観測空間に出力させるタイミング発生部と、
前記観測空間から受光素子に入力される第2の光信号の受光強度に応じてレベルが変化する第2の2値信号を出力する信号変換部と、
前記第1の2値信号の波形と前記第2の2値信号の波形とに応じて前記観測空間に物体が検出されたか否かを判定し、前記観測空間に物体が検出されたと判定した場合に、物体検出信号を出力する判定部と、
を有することを特徴とする物体検出装置。 - 前記判定部は、前記第1および第2の2値信号の波形が略同一であると判定した場合に、前記物体検出信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。
- 前記第1の2値信号は、0が1ビット以上連続する2つの区間と1が1ビット以上連続する異なるビット長の2つの区間とを含む、所定のビット列に応じて繰り返し出力され、
前記判定部は、前記ビット列ごとに前記第1および第2の2値信号の波形が略同一であるか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の物体検出装置。 - 前記ビット列は、M系列符号を少なくとも1周期分含むことを特徴とする請求項3に記載の物体検出装置。
- 前記タイミング発生部から前記第1の2値信号を所定の周期ごとに繰り返し出力させる間欠制御部をさらに有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の物体検出装置。
- 前記発光素子は、発光ダイオードであり、
前記受光素子は、フォトダイオードであり、
前記信号変換部は、前記フォトダイオードに流れる電流に応じて前記第2の2値信号を出力し、
前記第1の2値信号のレベルに応じて前記発光ダイオードに電流を供給する発光制御部をさらに有することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の物体検出装置。
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-
2008
- 2008-10-03 JP JP2008258809A patent/JP2010091293A/ja active Pending
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