JP2010090332A - アラミドポリマー溶液の製造方法、製造システム、およびアラミドポリマー成形物 - Google Patents
アラミドポリマー溶液の製造方法、製造システム、およびアラミドポリマー成形物 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】溶剤中に分散した固体状のアラミドポリマーが薄膜の状態で、強いせん断場にさらされる機能を有する薄膜旋回ミキサーを用いてアラミドポリマーを溶剤に溶解することを特徴とするアラミドポリマー溶液の製造方法。
【選択図】図2
Description
このように、現状ではアラミドポリマーを溶剤中に迅速に溶解できる方法が無く、その解決策が切望されている。
(2)予め該アラミドポリマーを該溶剤中に混合して分散させておき、この分散液を該薄膜旋回ミキサーに供給して、該薄膜旋回ミキサーにより該アラミドポリマーを該溶剤に溶解することを特徴とする(1)記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
(3)予め該分散液中にビーズメディアを含ませておき、この分散液を薄膜旋回ミキサーに供給して、該薄膜旋回ミキサーにより該アラミドポリマーを該溶剤に溶解し、その後、アラミドポリマー溶液中から該ビーズメディアを分離することを特徴とする(2)記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
(4)該薄膜旋回ミキサーは少なくとも2つの液体供給口を備え、一方の液体供給口に該分散液を供給し、他方の液体供給口に、該アラミドポリマーに対し貧溶剤に相当する成分を供給することを特徴とする(2)又は(3)記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
(5)該溶剤が極性アミド溶剤であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
(6)該溶剤が、極性アミド溶剤に加え、該アラミドポリマーに対し貧溶剤に相当する成分を含むことを特徴とする(5)記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
(7)該薄膜旋回ミキサーの周速が20〜50m/秒であり、滞留時間が5〜100秒であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
(8)該薄膜旋回型ミキサーの運転温度が20〜100℃であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
(9)該分散液の温度が−15〜25℃であることを特徴とする(2)〜(8)のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
(10)該アラミドポリマーが粉末状であることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
(11)該アラミドポリマーの平均粒子径が0.1〜200μmの範囲であることを特徴とする(10)記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
(12)アラミドポリマー溶液を製造するシステムであって、該アラミドポリマーを供給する手段と、該アラミドポリマーの溶剤を供給する手段と、前記各供給手段からそれぞれ供給されたアラミドポリマーおよび溶剤を薄膜状に旋回させて、該アラミドポリマーを該溶剤に溶解させる薄膜旋回ミキサーと、を備えたことを特徴とするアラミドポリマー溶液の製造システム。
(13)アラミドポリマー溶液を製造するシステムであって、該アラミドポリマーを供給する手段と、該アラミドポリマーの溶剤を供給する手段と、前記各供給手段からそれぞれ供給されたアラミドポリマーおよび溶剤を混合して分散する分散手段と、この分散手段からの分散液を薄膜状に旋回させて、該アラミドポリマーを該溶剤に溶解させる薄膜旋回ミキサーと、を備えたことを特徴とするアラミドポリマー溶液の製造システム。
(14)上記(1)〜(11)のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液を用いて製造されたことを特徴とするアラミドポリマー成形物。
[アラミドポリマー]
本発明でいうアラミドとは、1種又は2種以上の2価の芳香族基が直接アミド結合により連結されているポリマーであって、該芳香族基は2個の芳香環が酸素、硫黄又はアルキレン基で結合されたものであってもよい。また、これらの2価の芳香族基には、メチル基やエチル基などの低級アルキル基、メトキシ基、クロル基などのハロゲン基等が含まれていてもよい。さらには、これらアミド結合は限定されず、パラ型、メタ型のどちらでもよい。
本発明において、溶剤はアラミドポリマーを溶解するものであれば好適に用いることができる。これらのうち、アミド系溶剤、特に極性アミド系溶剤が好ましい。このような極性アミド系溶剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイミダゾリジノンなどを例示することができる。取扱い性や安定性及び溶剤の毒性等の点から、N−メチル−2−ピロリドンが特に好ましい。
本発明では溶解装置として薄膜旋回ミキサーを用いることが大きな特徴である。本発明における薄膜旋回ミキサーとは、ミキサー内で溶剤中に分散した固体状のアラミドポリマーを薄膜の状態で旋回し、強いせん断場に曝す機能を有するミキサーを云う。
薄膜旋回ミキサーへのアラミドポリマーと溶剤の供給は、アラミドポリマー粉末を溶剤に予め分散させ、この分散液を薄膜旋回ミキサーへ送液する方法であっても良く、アラミドポリマー粉末と溶剤とを別々に薄膜旋回ミキサーへ供給し薄膜旋回ミキサー内で混合させ溶解する方法であっても良い。
薄膜旋回ミキサーを用いてアラミドポリマーを溶剤に溶解するとき、予めアラミドポリマーを溶剤と混合し、分散させた分散液を調整し、この分散液を薄膜旋回ミキサーに送液する方法が好ましい。この分散液を得る手法は特別に限定されることはないが、例えば、タービン翼、プロペラ翼、パドル翼、アンカー翼等の攪拌翼が設置されたタンクに該溶剤と固体状アラミドポリマーを入れ、攪拌翼で攪拌することで容易に得ることができる。
本発明は、分散液中にビーズメディアを含ませ、この分散液を薄膜旋回ミキサーに供給し、その後該ビーズメディアを分離することでアラミドポリマーを溶剤に溶解することアラミドポリマー溶液の製造方法であっても良い。分散液中にビーズメディアを混合させることはアラミドポリマーの溶解を促進させる観点でより好ましい形態である。
本発明において、極性アミド溶剤に加え、アラミドポリマーに対し貧溶剤に相当する成分を含むことができる。本発明においては、極性アミド溶剤に加えアラミドポリマーに対して貧溶剤となる成分が添加されていてもアラミドポリマーの溶解が可能となる。
本発明において、アラミドポリマー溶液の製造には上述した薄膜旋回ミキサーを用いる。薄膜旋回ミキサー中でアラミドポリマーは強いせん断場にさらされ、固体状のアラミドポリマーは、先ず溶剤中に極めて良好に分散される。このため固体状のアラミドポリマーと溶剤との接触面積が大きくなり容易に溶解することが可能となる。
本発明において、上述したアラミドポリマー溶液の製造方法は例えば以下の製造システムにより好適に実現することが可能である。
例えば、図2に示すように、本発明のアラミドポリマー溶液の製造システムSは、アラミドポリマーを供給するポリマー供給手段2と、アラミドポリマーを溶解する良溶剤を供給する良溶剤供給手段3と、各供給手段2,3からそれぞれ供給されたアラミドポリマーおよび溶剤を薄膜状に旋回させて、アラミドポリマーを溶剤に溶解させる薄膜旋回ミキサー1と、ポリマー溶液の回収容器4とを備えて構成されている。なお、ポリマー供給手段2はフィーダー等を有して構成され、良溶剤供給手段3はポンプ等を有して構成される。また、薄膜旋回ミキサー1としては図1に示したタイプのものを使用できる。
本発明には、上述した方法で作製したアラミドポリマー溶液を用いて製造したアラミドポリマー成形物も含まれる。
上述した方法で作製したアラミドポリマー溶液には、特許文献1に示された従来技術のような硫酸や無機塩等が含まれることもなく、また、特許文献2,3に示された従来技術のように未溶解のままのアラミドポリマーが残存してしまう可能性も極めて低い。したがって、かかるアラミドポリマー溶液を用いて得られた成形物は、硫酸や無機塩等の不純物が含まれることもなく高品質のものとなる。このような成形物としては、例えばアラミド繊維やアラミド薄膜等が挙げられ、電子材料や産業用資材、機能性衣料等の様々な用途に広く利用することができる。
[平均粒子径の測定]
アラミドポリマーの平均粒子径はアラミドポリマーを走査型電子顕微鏡で30サンプル観察し、その画像から粒子の面積を求め、これを円で近似した場合に算出される直径を求め、これを平均粒子径とした。
メタ型全芳香族ポリアミドであるコーネックス粉末(登録商標;帝人テクノプロダクツ社製:平均粒子径100μm)15重量部を−10℃に冷却したジメチルアセトアミド85重量部中に添加し、ラジアルフロータービン翼にて5分間攪拌して分散液を得た。
この分散液をチューブポンプで薄膜旋回ミキサーT.K.フィルミックス(登録商標;プライミックス社製:型式FM−80−50)へ滞留時間が20秒となるように送液した。このとき、薄膜旋回ミキサーは周速27m/秒で運転し、内部温度が60℃となるようにチラーにて温調した。薄膜旋回ミキサーから出てきた液体を脱泡した結果、透明で粘性のあるコーネックスのジメチルアセトアミド溶液が得られた。なお、この溶液に継粉状の未溶解成分は認められなかった。
得られた溶液をガラス板上にドクターブレードにてクリアランス500μmでキャストし、150℃で乾燥した結果、透明なフィルムが得られた。
メタ型全芳香族ポリアミドであるコーネックス粉末(登録商標;帝人テクノプロダクツ社製:平均粒子径100μm)58重量部、ジメチルアセトアミド660重量部、トリプロピレングリコール282重量部を室温にて混合し、ラジアルフロータービン翼にて5分間攪拌して分散液を得た。
この分散液をチューブポンプで薄膜旋回ミキサーT.K.フィルミックス(登録商標;プライミックス社製:型式FM−80−50)へ滞留時間が60秒となるように送液した。このとき、薄膜旋回ミキサーは周速35m/秒で運転し、内部温度が50℃となるようにチラーにて温調した。薄膜旋回ミキサーから出てきた液体を脱泡した結果、透明で粘性のあるコーネックス溶液が得られた。なお、この溶液に継粉状の未溶解成分は認められなかった。これより、貧溶剤であるトリプロピレングリコールを含むジメチルアセトアミド中にコーネックスが溶解可能であることが分かる。
得られた溶液をガラス板上にドクターブレードにてクリアランス200μmでキャストし、これを水:ジメチルアセトアミド:トリプロピレングリコール=50:35:15(重量比)からなる凝固液に浸漬した結果、白色の多孔膜が得られた。
メタ型全芳香族ポリアミドであるコーネックス粉末(登録商標;帝人テクノプロダクツ社製:平均粒子径100μm)58重量部、ジメチルアセトアミド660重量部、トリプロピレングリコール282重量部、粒子径0.1mmのアルミナビーズ100重量部を室温にて混合し、ラジアルフロータービン翼にて5分間攪拌して分散液を得た。
この分散液をチューブポンプで薄膜旋回ミキサーT.K.フィルミックス(登録商標;プライミックス社製:型式FM−80−50)へ滞留時間が10秒となるように送液した。このとき、薄膜旋回ミキサーは周速30m/秒で運転し、内部温度が50℃となるようにチラーにて温調した。薄膜旋回ミキサーから出てきた液体をろ過しアルミナビーズを分離し脱泡した結果、透明で粘性のあるコーネックス溶液が得られた。なお、この溶液に継粉状の未溶解成分は認められなかった。これより、貧溶剤であるトリプロピレングリコールを含むジメチルアセトアミド中にコーネックスが溶解可能であることが分かる。
得られた溶液をガラス板上にドクターブレードにてクリアランス200μmでキャストし、これを水:ジメチルアセトアミド:トリプロピレングリコール=50:35:15(重量比)からなる凝固液に浸漬した結果、白色の多孔膜が得られた。
攪拌翼、温度計、窒素流入管および粉体添加口を有するセパラブルフラスコを十分に乾燥し、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)2200重量部を仕込み、200℃で2時間真空乾燥した塩化カルシウム粉末151.07重量部を添加し、100℃に昇温して完全に溶解させた。常温に戻して、パラフェニレンジアミン68.23重量部を添加し完全に溶解させた。この溶液を20℃に保ったまま、テレフタル酸ジクロライド124.97重量部を少量ずつ添加した。その後も攪拌しながら、溶液を20℃に保ったまま1時間放置した。その後、水酸化カルシウムで中和することでポリパラフェニレンテレフタルアミドのNMP溶液を得た。
ミキサーにイオン交換水200重量部を入れ攪拌を行い、ここに前記ポリパラフェニレンテレフタルアミドのNMP溶液を少量ずつ100重量部添加した。その結果、ミキサー内ではポリパラフェニレンテレフタルアミドが析出した分散液が得られた。この分散液を吸引ろ過することで平均粒子径5μmのポリパラフェニレンテレフタルアミド粉末を得た。
実施例4のパラフェニレンテレフタルアミド粉末5重量部、NMP95重量部、粒子径0.1mmのアルミナビーズ10重量部を室温にて混合し、ラジアルフロータービン翼にて5分間攪拌して分散液を得た。
この分散液をチューブポンプで薄膜旋回ミキサーT.K.フィルミックス(登録商標;プライミックス社製:型式FM−80−50)へ滞留時間が30秒となるように送液した。このとき、薄膜旋回ミキサーは周速40m/秒で運転し、内部温度が70℃となるようにチラーにて温調した。薄膜旋回ミキサーから出てきた液体をろ過しアルミナビーズを分離し脱泡した結果、粘性のあるポリパラフェニレンテレフタルアミド溶液が得られた。この溶液をガラス板上にドクターブレードにてクリアランス500μmでキャストし、150℃で乾燥した結果、透明なフィルムが得られた。これより、パラフェニレンテレフタルアミド粉末がNMPへ溶解されていることが確認できた。
窒素を内部にフローしている攪拌槽に、NMP中に、パラフェニレンジアミンと3,4’−ジアミノジフェニルエーテルが当モルとなるように秤量して投入し溶解させた。このジアミン溶液に、テレフタル酸ジクロライドを、ジアミン総モル量と略当モル、秤量し投入した。反応終了後、水酸化カルシウムで中和し、コポリパラフェニレン・3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドのNMP溶液を得た。
ミキサーにイオン交換水200重量部を入れ攪拌を行い、ここに前記コポリパラフェニレン・3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドのNMP溶液を少量ずつ100重量部添加した。その結果、ミキサー内ではコポリパラフェニレン・3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミドが析出した分散液が得られた。この分散液を吸引ろ過することで平均粒子径10μmのポリパラフェニレンテレフタルアミド粉末を得た。この工程で残留する塩化カルシウムは除去されている。
前記コポリパラフェニレン・3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド粉末5重量部、NMP95重量部、粒子径0.1mmのアルミナビーズ10重量部を−10℃にて混合し、ラジアルフロータービン翼にて5分間攪拌して分散液を得た。
メタ型全芳香族ポリアミドであるコーネックス粉末(登録商標;帝人テクノプロダクツ社製:平均粒子径100μm)5重量部を−10℃に冷却したジメチルアセトアミド57重量部に入れ、ラジアルフロータービン翼にて5分間攪拌して分散液を得た。
この分散液を滞留時間30秒になるようにチューブポンプで薄膜旋回ミキサーT.K.フィルミックス(登録商標;プライミックス社製:型式FM−80−50)へ送液した。同時に別の供給口からジメチルアセトアミド57重量部に対して38重量部のトリプロピレングリコールが混合されるように該薄膜旋回ミキサーに供給した。このとき薄膜旋回ミキサーは28m/secで運転し、内部温度が40℃となるようにチラーで制御した。薄膜旋回ミキサーから出てきた液体を脱泡した結果、透明で粘性のあるコーネックス溶液が得られた。なお、この溶液に継粉状の未溶解成分は認められなかった。これより、貧溶剤であるトリプロピレングリコールを含むジメチルアセトアミド中にコーネックスが溶解可能であることが分かる。
メタ型全芳香族ポリアミドであるコーネックス粉末(登録商標;帝人テクノプロダクツ社製:平均粒子径100μm)15重量部を−10℃に冷却したジメチルアセトアミド85重量部に入れ、ラジアルフロータービン翼にて5分間攪拌した。攪拌を継続し、60℃まで加熱したが、ゲル状の継粉成分が認められ良好に溶解することができなかった。
メタ型全芳香族ポリアミドであるコーネックス粉末(登録商標;帝人テクノプロダクツ社製:平均粒子径100μm)58重量部、ジメチルアセトアミド660重量部、トリプロピレングリコール282重量部を室温にて混合し、ラジアルフロータービン翼にて5分間攪拌した。攪拌を継続し、50℃まで加熱したが未溶解成分が多量に認められた。
実施例4で得たポリパラフェニレンテレフタルアミド5重量部を95重量部のNMPへ投入し、−10℃でラジアルフロータービン翼にて5分間分散させた。その後、攪拌しながら70℃まで加温したが、ポリパラフェニレンテレフタルアミドの溶解は確認されなかった。
実施例6で得たコポリパラフェニレン・3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド5重量部を95重量部のNMPへ投入し、−10℃でラジアルフロータービン翼にて5分間分散させた。その後、攪拌しながら70℃まで加温したが、ポリパラフェニレンテレフタルアミドの溶解は確認されなかった。
1…薄膜旋回ミキサー
2…ポリマー供給手段
3…良溶剤供給手段
4…回収容器
5…分散器
6…ビーズメディア供給手段
7…ビーズメディア分離手段
8…貧溶剤供給手段
9…混合器
Claims (14)
- 薄膜旋回ミキサーを用いてアラミドポリマーを溶剤に溶解することを特徴とするアラミドポリマー溶液の製造方法。
- 予め該アラミドポリマーを該溶剤中に混合して分散させておき、
この分散液を該薄膜旋回ミキサーに供給して、該薄膜旋回ミキサーにより該アラミドポリマーを該溶剤に溶解することを特徴とする請求項1記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。 - 予め該分散液中にビーズメディアを含ませておき、
この分散液を薄膜旋回ミキサーに供給して、該薄膜旋回ミキサーにより該アラミドポリマーを該溶剤に溶解し、
その後、アラミドポリマー溶液中から該ビーズメディアを分離することを特徴とする請求項2記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。 - 該薄膜旋回ミキサーは少なくとも2つの液体供給口を備え、
一方の液体供給口に該分散液を供給し、
他方の液体供給口に、該アラミドポリマーに対し貧溶剤に相当する成分を供給することを特徴とする請求項2又は3記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。 - 該溶剤が極性アミド溶剤であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
- 該溶剤が、極性アミド溶剤に加え、該アラミドポリマーに対し貧溶剤に相当する成分を含むことを特徴とする請求項5記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
- 該薄膜旋回ミキサーの周速が20〜50m/秒であり、滞留時間が5〜100秒であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
- 該薄膜旋回型ミキサーの運転温度が20〜100℃であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
- 該分散液の温度が−15〜25℃であることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
- 該アラミドポリマーが粉末状であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
- 該アラミドポリマーの平均粒子径が0.1〜200μmの範囲であることを特徴とする請求項10記載のアラミドポリマー溶液の製造方法。
- アラミドポリマー溶液を製造するシステムであって、
該アラミドポリマーを供給する手段と、
該アラミドポリマーの溶剤を供給する手段と、
前記各供給手段からそれぞれ供給されたアラミドポリマーおよび溶剤を薄膜状に旋回させて、該アラミドポリマーを該溶剤に溶解させる薄膜旋回ミキサーと、を備えたこと
を特徴とするアラミドポリマー溶液の製造システム。 - アラミドポリマー溶液を製造するシステムであって、
該アラミドポリマーを供給する手段と、
該アラミドポリマーの溶剤を供給する手段と、
前記各供給手段からそれぞれ供給されたアラミドポリマーおよび溶剤を混合して分散する分散手段と、
この分散手段からの分散液を薄膜状に旋回させて、該アラミドポリマーを該溶剤に溶解させる薄膜旋回ミキサーと、を備えたこと
を特徴とするアラミドポリマー溶液の製造システム。 - 請求項1〜11のいずれかに記載のアラミドポリマー溶液を用いて製造したことを特徴とするアラミドポリマー成形物。
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