JP2010089882A - 原稿搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り込みすべき原稿に付されているシート片(例えば、付箋)が原稿から外されて原稿搬送装置内又は画像形成装置内に残留すること、及び原稿を取り込むローラ及び前記原稿の間にシート片が介在し、前記ローラの回転力が充分に原稿に伝わらず、前記原稿の取り込みを的確に行われないことに起因する不都合が生じることを未然に防止することが出来る原稿搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿Aにシート片Bが付されて、原稿Aの取り込み方向の後端から延出されている場合、CPUがシート片検出部11にシート片Bの検出を指示し、シート片検出部11の検出結果に基づき、ピックアップローラ15を軸方向に移動させる回転モータ12にピックアップローラ15を軸方向に移動させるように指示する。
【選択図】図5
【解決手段】原稿Aにシート片Bが付されて、原稿Aの取り込み方向の後端から延出されている場合、CPUがシート片検出部11にシート片Bの検出を指示し、シート片検出部11の検出結果に基づき、ピックアップローラ15を軸方向に移動させる回転モータ12にピックアップローラ15を軸方向に移動させるように指示する。
【選択図】図5
Description
本発明は、自動に原稿を取り込んで搬送する原稿搬送装置及び該原稿搬送装置を備える画像形成装置に関する。
近年、複写機のような画像形成装置には、画像読取部に原稿を自動的に搬送する原稿搬送装置が備えられている。該原稿搬送装置は原稿トレイ及び該原稿トレイの原稿を取り込むローラ対を備え、前記原稿トレイに載置された原稿束から原稿を1枚ずつ原稿搬送路へ取り込み、画像形成装置の画像読取部へ搬送するものである。
このような原稿搬送装置において、付箋が付されたままの原稿が前記原稿搬送装置の原稿トレイに載置される場合がある。このような場合は、付箋が付されたままの原稿が前記原稿搬送路へ取り込まれる際、前記付箋が前記ローラ対に挟まれ、該ローラ対の回転力によって原稿から外され、前記原稿搬送装置内又は画像形成措置内に残留する恐れがある。このような、前記原稿搬送装置内又は画像形成措置内に残留する付箋は、各種故障の原因となり、装置の寿命を短くする。
また、前記付箋が前記ローラ対に挟まれた状態で、該ローラ対が回転した場合は、前記付箋がローラと原稿との間に介在し、前記ローラと原稿の接触を妨害する。従って、前記ローラ対の回転力が充分に原稿に伝わらず、原稿の取り込みを的確に行うことが出来ない。
特許文献1には、原稿搬送路にレーザー光源及び受光素子を備え、該受光素子の受光量の変化から前記原稿搬送路を通過する原稿の厚さを監視するように構成した自動原稿送り装置が開示されている。特許文献1の自動原稿送り装置は、前記受光素子の受光量が減少した場合は、当該原稿に付箋、ステープル等が付着されているとみなし、原稿送りを停止する。
特開2000−255830号公報
しかしながら、特許文献1の自動原稿送り装置は、原稿送りが停止した場合、付箋が付着されている原稿を前記原稿トレイから取り出し、該原稿から前記付箋を取り除いた後に原稿送りを再開させ、原稿送りが終了した後は、再び、付箋を元の位置に付する作業を行う必要があり、業務実行が遅延される結果をもたらすという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてされたものであり、その目的とするところは、原稿を取り込んで搬送する原稿搬送装置の原稿搬送方向に垂直な方向に移動可能であり、原稿を搬送するローラを備え、ユーザが必要に応じて前記ローラを軸方向に移動させることが可能に構成することにより、シート片(例えば、付箋)が付されたままの原稿を原稿搬送する場合は、前記ローラが前記シート片に当たらないように前記ローラを移動させ、前記シート片が前記ローラによって原稿から外されて原稿搬送装置内又は画像形成措置内に残留すること、及び前記ローラの回転力が充分に原稿に伝わらず、前記原稿の取り込みを的確に行われないことに起因する不都合が生じることを未然に防止することが出来る原稿搬送装置及び画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記ローラを軸方向に移動させる移動手段と、原稿の取り込み方向の後端から延出されたシート片の有無を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づき、前記移動手段に前記ローラの移動を指示する指示手段とを備え、原稿にシート片が付されて前記後端から延出されている場合は、前記検出手段が前記シート片を検出し、前記指示手段が前記ローラを移動させるように前記移動手段に指示することにより、前記シート片が原稿から外されて原稿搬送装置内又は画像形成措置内に残留すること、及び前記ローラの回転力が充分に原稿に伝わらず、前記原稿の取り込みを的確に行われないことに起因する不都合が生じることを未然に防止することが出来る原稿搬送装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る原稿搬送装置は、原稿を取り込んで搬送する原稿搬送装置において、原稿搬送方向に垂直な方向に移動可能であり、原稿を搬送するローラを備えていることを特徴とする。
本発明にあっては、例えば、シート片が付されたままの原稿の画像読み取りを行う場合、ユーザが前記ローラを前記原稿搬送方向に垂直な方向に移動させ、前記シート片が付されたままの原稿を取り込む際、前記ローラが前記シート片に当たらないようにする。
本発明に係る原稿搬送装置は、前記ローラを軸方向に移動させる移動手段と、前記原稿の取り込み方向の後端から延出されたシート片の有無を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づき、前記移動手段に前記ローラの移動を指示する指示手段とを備えていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記検出手段が、取り込み方向における原稿の後端から延出されたシート片(例えば、付箋)の有無を検出する。前記検出手段によってシート片が検出された場合、前記指示手段が前記移動手段に前記ローラを移動させるように指示する。前記指示手段の指示に従って前記移動手段が前記ローラを移動させ、前記原稿を取り込む際、前記前記ローラが前記シート片に当たらないようにする。
本発明に係る原稿搬送装置は、前記検出手段は、前記軸方向における前記シート片の位置を検出するように構成されており、前記検出手段の検出結果に基づき、前記ローラの移動量を算出する算出手段を備えていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記検出手段が前記軸方向における前記シート片の位置を検出し、前記検出手段の検出結果に基づき、前記算出手段が前記ローラの移動量を算出する。算出された移動量に基づき、前記移動指示手段は前記ローラを移動させる。
本発明に係る画像形成装置は、前述の本発明のいずれか一つの原稿搬送装置と、該原稿搬送装置から搬送された原稿を載置する原稿台と、該原稿台に載置された原稿の画像データを読み取る読取手段とを備え、前記画像データに基づく画像を記録用シート上に形成するように構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記原稿搬送装置から搬送された原稿が前記原稿台に載置され、前記読取手段が、前記原稿台に載置された原稿の画像データを読み取る。前記読取手段によって読み取られた画像データに基づき、記録用シート上に画像が形成される。
本発明によれば、ユーザが必要に応じて前記ローラを前記原稿搬送方向に垂直な方向に移動させることが可能であるので、シート片(例えば、付箋)が付されたままの原稿を原稿搬送する場合は、前記ローラが前記シート片に当たらないように前記ローラを移動させ、前記シート片が前記ローラによって原稿から外されて原稿搬送装置内又は画像形成措置内に残留すること、及び前記ローラの回転力が充分に原稿に伝わらず、前記原稿の取り込みを的確に行われないことに起因する不都合が生じることを未然に防止することが出来る。
また、本発明によれば、原稿にシート片が付されて前記後端から延出されている場合は、前記検出手段が前記シート片を検出し、前記指示手段が前記ローラを移動させるように前記移動手段に指示するので、前記シート片が原稿から外されて原稿搬送装置内又は画像形成措置内に残留すること、及び前記ローラの回転力が充分に原稿に伝わらず、前記原稿の取り込みを的確に行われないことに起因する不都合が生じることを未然に防止することが出来る。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。本発明に係る原稿読取装置及び画像形成装置として、コピー機能、印刷機能、ファクシミリ機能等を有するデジタル複合機を例に挙げて説明する。
図1は本発明に係るデジタル複合機の内部構成を示す模式的縦断面図であり、図2は要部構成を示すブロック図である。本発明に係るデジタル複合機は、CPU70を備えており、このCPU70にはバスを介してROM71、RAM72、操作パネル5、原稿読取部2、原稿搬送部1、画像処理部6、画像形成部3及び給紙部4等のハードウェアが接続されている。
図3は原稿搬送部1及び操作パネル5を示す模式的斜視図、図4は原稿搬送部1の要部構成を示す模式的縦断面図、図5は模式的横断面図である。
原稿搬送部1は、読取すべき原稿をフェイスアップの状態で積層するための原稿トレイ18と、原稿トレイ18に原稿A(図5中、点線にて表示)を積層する際、原稿突き当て基準として用いられる原稿ガイド28,28と、原稿トレイ18に積層された原稿Aを上から1枚ずつ取込んで搬送するめのピックアップローラ15とを備えており、ピックアップローラ15により取り込まれた原稿Aは、後述する読取窓21を経由して排出までの搬送経路R(一点鎖線矢印)に沿って搬送される。原稿ガイド28,28は、積層される原稿Aに合わせてピックアップローラ15の軸方向に移動可能であり、前記軸方向における位置を検出できるように構成されている。
原稿トレイ18は、原稿Aの取り込み方向(図4中、矢印方向)の反対方向に延出された板状をなしており、原稿トレイ18の端部には原稿Aに付されたシート片(例えば、紙片、付箋等)を検出するシート片検出部11が設けられている。搬送経路Rにおいて読取窓21の前後に配設された上流側ローラ23及び下流側ローラ27を備えている。また、上流側ローラ23から下流側ローラ27までに原稿Aが搬送される際、搬送される原稿Aの上方から搬送をガイドするガイド部材25と、上流側ローラ23から読取窓21までの原稿Aの搬送を、搬送される原稿Aの下方からガイドする上流側シュート24と、読取窓21から下流側ローラ27までの原稿Aの搬送を、搬送される原稿Aの下方からガイドする下流側シュート26を備えている。なお、画像の読取が済んだ原稿Aが排出される排紙トレイ17と、画像を読取った後に原稿Aを排紙トレイ17へ排出する排紙ローラ19と、原稿トレイ18上の原稿Aの有無を検知する原稿検知センサ16とを備えている。以下、便宜上、前記シート片が付箋B(図5中、一点鎖線にて表示)である場合を例として説明する。
ピックアップローラ15は例えば円柱状であり、ゴム材からなる。ピックアップローラ15はローラ軸14に回転可能に取り付けられている。ローラ軸14はピックアップローラ15の中心軸を貫通しており、ピックアップローラ15と独立して回転可能であり、原稿搬送方向に垂直な方向(図5中、白抜き矢印の方向)、即ち、軸方向に移動可能に構成されている。従って、ローラ軸14の原稿搬送方向に垂直な方向(軸方向)への移動によって、ピックアップローラ15も共に原稿搬送方向に垂直な方向(軸方向)に移動する。ローラ軸14の一端部にはウォームギヤ13bが設けられており、ウォームギヤ13bを回転させることにより、ローラ軸14を軸方向に移動させることが出来る。また、ピックアップローラ15のみを回転させる駆動部(図示せず)を備え、ピックアップローラ15が回転する際のピックアップローラ15と原稿Aとの摩擦力によって、原稿Aが取り込まれる。
ローラ軸14の一端部の近傍には、ローラ軸14を回転させるための回転モータ12が設けられている。回転モータ12には、回転軸16の一端部が軸支されている。回転軸16の他端部にはウォームギヤ13aが嵌め込まれており、回転軸16の回転と共に回転する。なお、ウォームギヤ13aは、ローラ軸14のウォームギヤ13bと噛合するように、適宜位置を整合している。従って、回転モータ12の回転は、ウォームギヤ13aを介してウォームギヤ13bに伝達され、ローラ軸14(ピックアップローラ15)は軸方向に移動する。以下、説明の便宜上、回転モータ12が正回転する場合は、ピックアップローラ15は、回転モータ12に接近する方向(以下、接近方向という)に移動し、回転モータ12が逆回転する場合は、回転モータ12から遠離する方向(以下、遠離方向という)に移動することとする。なお、手動で回転モータ12を正回転又は逆回転させることが出来るように駆動スイッチ(図示せず)を備えており、ユーザが必要に応じてピックアップローラ15を前記軸方向に移動させることができる。
シート片検出部11は原稿トレイ18の端部に設けられている。詳しくは、原稿Aが原稿ガイド28,28によって整列され、原稿トレイ18に載置された状態における、原稿Aの端の直近に設けられている。シート片検出部11は、例えば、複数のフォトリフレクタを備えるラインセンサである。フォトリフレクタは赤外線LEDと赤外線フォトセンサとを組み合わせたものである。シート片検出部11は、複数のフォトリフレクタが原稿Aの前記端に沿って並設するように構成されている。つまり、載置された原稿Aに付箋Bが付され、原稿Aの端から延出している場合、付箋Bはシート片検出部11の何れかのフォトリフレクタの上方に位置することとなる。これによって、原稿トレイ18に載置された原稿Aの取り込み方向(図5中、黒塗り矢印の方向)の後端から、換言すれば、原稿トレイ18に載置された原稿Aの取り込み方向の反対方向の端から延出された付箋Bの有無及び位置を検出することが出来る。シート片検出部11は上述したものに限るものでなく、CISラインセンサであっても良い。
以下、シート片検出部11による、付箋Bの有無及び位置の検出方法について詳しく説明する。上述したように、フォトリフレクタは赤外線LEDと赤外線フォトセンサとを組み合わせたものである。前記赤外線LEDが赤外線を放出した場合、そのフォトリフレクタの上方に付箋Bがあるか否かによって赤外線フォトセンサの出力が変化するので、他のフォトリフレクタとの出力が異なる、言わば出力相違が生じる。また、付箋Bは、所定の幅を有しており、付箋Bが複数のフォトリフレクタの上方に亘って位置する場合は、連続する一連のフォトリフレクタにて前記出力相違が生じる。
例えば、原稿Aは原稿トレイ18に載置される際、原稿ガイド28,28(図5中、2点鎖線にて表示)によって整列される。また、原稿ガイド28,28は前記軸方向における位置を検出できるので、何れかの原稿ガイド28から、前記出力相違が生じるフォトリフレクタまでの距離を演算することができ、これによって、付箋Bの有無、位置及び幅を検出することができる。つまり、前記出力相違が生じる一連のフォトリフレクタの中、両端側のフォトリフレクタまでの距離(図5中、ΔH1及びΔH2)を演算し、その差(ΔH1−ΔH2)を算出することによって、付箋Bの位置及び幅を検出できる。
また、原稿の画像データを読み取る原稿読取部2は、読取すべき原稿Aが一枚ずつ整列された状態で載置される透明な板状の原稿台22と、原稿台22に載置され原稿Aに光を照射する光源と、原稿Aからの反射光を反射するミラーユニットと、ミラーユニットによって反射された原稿Aからの反射光を集光して結像するイメージセンサのCCD(Charge Coupled Device)を備えている。また、原稿台22の面方向に沿って設けられた読取窓7を備え、原稿搬送部1により搬送される原稿Aに前記光源の光を照射させる。CCDは数千個のフォトセルを備えており、各フォトセルは光電変換を行い、入射した光をその光量に応じたアナログ電気信号に変換して出力する。CCDから出力されたアナログ電気信号は、増幅されてデジタル信号に変換する。その後、得られたデジタル信号に対して、原稿読取時の光源の配光特性、CCDの感度ムラ等の補正、ガンマ補正等を施すことによりデジタル形式の画像データを生成する。
画像処理部6は、例えば原稿読取部2において取得した画像データを処理するASICを備える。原稿読取部2にて取得した画像データについては印刷処理に適したデータへの変換を行う。すなわち、画像処理部6が取得する画像データは前記CCDが出力する電気信号(輝度信号)に係るデータを濃度データに変換する処理を行う。さらに、コントラストなどの画質調整、下地濃度についての補正、画像のぼやけ、粒状性劣化等を防ぐために空間周波数特性についての補正、文字の再現性を高めるための鮮鋭強調処理等を実行するようにしてもよい。
操作パネル5は、利用者による実行指示を受付ける操作部5aと、利用者に対して報知すべき情報を表示する表示部5bとを備える。操作部5aは、機能の切替操作キー、スタートキー、テンキー等の各種のハードウェアキーを備え、所定機能の実行に係る利用者の実行指示を受付ける。表示部5bは液晶ディスプレイ及びタッチパネルにより構成されており、操作部5aを通じて入力された入力値等が表示される。また、前記タッチパネルには、倍率操作、記録用紙選択等に係るソフトキーが設けられ、利用者の指先が何れかのソフトキーに触れることにより、当該ソフトキーの実行指示を受付ける。
給紙部4は、複数種の記録用紙を収容する給紙カセット、該給紙カセットに収容された記録用紙を1枚ずつ取り込むピックアップローラ等を備え、前記給紙カセットに収容された記録用紙を1枚ずつ取り込んで画像形成部3へ搬送する。
CPU70はバスNを介して上述したハードウェアを制御する。また、CPU70は、原稿検知センサ16から検知結果を取得し、原稿トレイ18の原稿を取り込んで搬送するか否か判定し、シート片検出部11の検出結果に基づき、ピックアップローラ15を軸方向に移動させるか否か判定する。なお、ピックアップローラ15を軸方向に移動させる場合は、ピックアップローラ15の移動量を算出する。
ROM71には上述した各ハードウェアを制御する制御プログラム、ピックアップローラ15の軸方向における寸法及び位置に係るデータが既に記憶されている。RAM72は不揮発性であり、プログラムの実行時に発生する一時的なデータが記録される。例えば、シート片検出部11によって付箋Bが検出された場合、該付箋Bの前記軸方向における寸法及び位置に係るデータが記憶される。また、CPU70は必要に応じて前記制御プログラムをRAM72上にロードして実行することにより、デジタル複合機全体の動作を制御するように構成されている。
図6は本発明に係る原稿搬送装置及び、該原稿搬送装置を備えた画像形成装置における、CPU70の制御手順を示すフローチャートである。説明の便宜上、図3に示したように、原稿トレイ18に一枚の原稿Aが載置され、原稿Aには、原稿Aの端から延出するように、付箋Bが付されている場合を例として説明する。
CPU70は、原稿検知センサ16の検知結果に基づき、原稿トレイ18に原稿が載置されたか否かを判定する(ステップ101)。原稿トレイ18に原稿が載置されていないと判定した場合(ステップ101:NO)、CPU70は原稿トレイ18に原稿が載置されるまで待機する。一方、原稿トレイ18に原稿が載置されたと判定した場合(ステップ101:YES)、CPU70は付箋の有無を検出する。
詳しくは、CPU70はシート片検出部11にシート片の検出を指示する(ステップ102)。CPU70の指示によって、シート片検出部11では、赤外線LEDの赤外線の放出及び赤外線フォトセンサからの出力が行われる。斯かるシート片検出部11(赤外線フォトセンサ)からの出力に基づき、前記出力相違が生じるフォトリフレクタがあるかを監視することによって、CPU70は付箋の有無を判定する(ステップ103)。これによって、付箋の有無が検出される。
CPU70が付箋がないと判定した場合(ステップ103:NO)、処理はステップ106に進む。一方、CPU70が付箋があると判定した場合(ステップ103:YES)、当該付箋の位置を検出する(ステップ104)。斯かる検出は、ステップ102でのシート片検出部11からの出力に基づき、例えば、何れかの原稿ガイド28から、前記出力相違が生じるフォトリフレクタまでの距離を演算することによって行われる。詳しい方法に関しては上述の内容と同様であり、省略する。
次いで、CPU70は、前記軸方向において原稿に付された付箋がピックアップローラ15と干渉するか否かを判定する(ステップ105)。斯かる判定は、ROM71に既に記憶されているピックアップローラ15の前記軸方向における寸法及び位置に係るデータと、シート片検出部11からの出力に基づき、上述したような方法によって算出した付箋の位置に係るデータを対比することによって行われる。詳しくは、原稿ガイド28,28は、原稿に合わせて前記軸方向に移動された場合であってもその位置が検出できるので、一の原稿ガイド28からピックアップローラ15の両端までの距離(図5中、ΔL1及びΔL2)を演算できる。前記ΔL1及びΔL2の中、何れか大きい方(ΔL1)が、前記ΔH1及びΔH2の中、何れか小さい方(ΔH2)より大きく、前記ΔL1及びΔL2の中、何れか小さい方(ΔL2)が、前記ΔH1及びΔH2の中、何れか大きい方(ΔH1)より小さい場合、CPU70は原稿に付された付箋がピックアップローラ15と干渉すると判定する。
原稿に付された付箋がピックアップローラ15と干渉しなと判定した場合(ステップ105:NO)、CPU70は載置された原稿の搬送を実行する(ステップ106)。つまり、CPU70は、ピックアップローラ15を回転させ、前記原稿を取り込み、取り込まれた原稿は搬送経路Rに沿って搬送される。搬送経路Rに沿って搬送される原稿は読取窓21を経由し、読取窓21を経由する際、前記光源の光か照射され、前記原稿の画像データの読み取りが実行される(ステップ107)。
一方、原稿に付された付箋がピックアップローラ15と干渉すると判定した場合(ステップ105:YES)、CPU70は、ピックアップローラ15の移動量を算出する(ステップ108)。例えば、本発明の実施の形体においては、ピックアップローラ15の移動量は、前記接近方向へ「ΔH1−ΔL2」だけの移動、又は前記遠離方向への「ΔL1−ΔH2」だけの移動となる。
このようにして算出された移動量に基づき、CPU70はピックアップローラ15の移動を指示する(ステップ109)。CPU70の指示に従って、回転モータ12は適宜正回転又は逆回転を行い、ピックアップローラ15が前記接近方向又は遠離方向に移動する。従って、前記軸方向における、原稿に付された付箋とピックアップローラ15との干渉が解消される。以降、処理はステップ106に進み、上述したような処理が行われる。ステップ106以降の処理については上述の内容と同様であり、詳しい説明を省略する。
なお、本発明は上述した内容に限るものでない。例えば、原稿トレイ18に載置された原稿に付箋が付されていると視認したユーザが、前記原稿の取り込みの際、前記付箋と、ピックアップローラ15とが干渉すると判断した場合は、ピックアップローラ15を手動で移動させる前記駆動スイッチを操作して、ピックアップローラ15を前記接近方向又は遠離方向に移動させ、付箋と、ピックアップローラ15との干渉を解消することも可能である。
本実施の形体においては、一つの付箋が原稿に付されている場合を例として説明したが、これに限るものでない。原稿に複数の付箋が付されている場合は、各付箋の位置に係るデータと、ピックアップローラ15の位置に係るデータとを対比して、各付箋とピックアップローラ15が干渉しないように、ピックアップローラ15を移動させればよい。なお、原稿に複数の付箋が付され、付箋と、ピックアップローラ15との干渉を避けることが出来ないときは、その干渉が最小になるように、ピックアップローラ15を移動させる構成にすればよい。
1 原稿搬送部
2 原稿読取部
11 シート片検出部
12 回転モータ
15 ピックアップローラ
22 原稿台
70 CPU
A 原稿
B 付箋(シート片)
2 原稿読取部
11 シート片検出部
12 回転モータ
15 ピックアップローラ
22 原稿台
70 CPU
A 原稿
B 付箋(シート片)
Claims (4)
- 原稿を取り込んで搬送する原稿搬送装置において、
原稿搬送方向に垂直な方向に移動可能であり、原稿を搬送するローラを備えていることを特徴とする原稿搬送装置。 - 前記ローラを軸方向に移動させる移動手段と、
前記原稿の取り込み方向の後端から延出されたシート片の有無を検出する検出手段と、
該検出手段の検出結果に基づき、前記移動手段に前記ローラの移動を指示する指示手段と
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。 - 前記検出手段は、前記軸方向における前記シート片の位置を検出するように構成されており、
前記検出手段の検出結果に基づき、前記ローラの移動量を算出する算出手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の原稿搬送装置と、
該原稿搬送装置から搬送された原稿を載置する原稿台と、
該原稿台に載置された原稿の画像データを読み取る読取手段とを備え、
前記画像データに基づく画像を記録用シート上に形成するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016222451A (ja) * | 2015-06-03 | 2016-12-28 | コニカミノルタ株式会社 | シート搬送装置 |
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- 2008-10-06 JP JP2008260052A patent/JP2010089882A/ja active Pending
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