JP2010089880A - 複合コンベア装置、複合コンベア装置の合流制御方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

複合コンベア装置、複合コンベア装置の合流制御方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】待機ワーク数を支流コンベア間で平均化し、待機状態のワークによる上流側への影響を抑制し、合流待ち時間を抑制した搬送効率の高い複合コンベア装置、複合コンベア装置の合流制御方法、およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】複合コンベア装置1は、ワークWcをそれぞれ搬送する複数の支流コンベア10(支流コンベア10−1、支流コンベア10−2、・・・、支流コンベア10−m)と、支流コンベア10によって搬送されたワークWcを支流コンベア10に対応させたそれぞれの合流位置CP(合流位置CP−1、合流位置CP−2、・・・、合流位置CP−m)で合流させて搬送する本流コンベア20と、支流コンベア10から本流コンベア20へのワークWcの合流を制御する合流制御部30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、支流コンベアによって搬送されたワークを合流位置で合流させて搬送する本流コンベアと、支流コンベアから本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御部とを備える複合コンベア装置、複合コンベア装置の合流制御方法、およびコンピュータプログラムに関する。
複数の支流コンベアから本流コンベアへワークを合流させるコンベアシステム(複合コンベア装置)では、各支流コンベアから送り込まれるワークの単位時間当たりの送り込み個数は、支流上流側での処理能力に応じた値とすることが望ましい。
従来例1に係るコンベアシステム(例えば、特許文献1参照。)では、支流コンベアの上流側での処理能力が支流間で等しいと仮定した場合、2つ以上の支流コンベアから同時にワークが送り込まれたときでも、各支流コンベアから送り込まれる物品の単位時間当たりの送り込み個数を均一化する構成とすることによって搬送効率の低下を回避している。
また、従来例2に係るコンベアシステム(例えば、特許文献2参照。)では、複数の支流コンベア上で待っているワーク数をカウントし、最大待ち量に達したワークを合流させ、待ち量の均一化を図ることによって各支流コンベアから送り込まれるワークの単位時間当たりの個数を均一化する構成とし、搬送効率の低下を回避している。
しかしながら、従来例1では、支流コンベアの上流側での処理能力が大きく変動する場合、あるいは、本流コンベアの下流側での処理能力が大きく変動する場合には、支流コンベアでの仕掛量は、支流コンベアごとに大きく異なることとなり、支流コンベアの上流側へ影響を及ぼすことがあり、また、搬送効率が低下することがあるという問題が生じる恐れがある。
また、従来例2では、最大待ち量に同時に達する支流コンベアが複数発生する場合に対する対応が考慮されていない。したがって、従来例2の場合も従来例1の場合と同様、支流コンベアの上流側へ影響を及ぼすことがあり、また、搬送効率が低下することがあるという問題が生じる恐れがある。
特開2007−137569号公報 特開昭60−44422号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、支流コンベアによって搬送されたワークを合流させて搬送する本流コンベアと、支流コンベアから本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御部とを備える複合コンベア装置であって、待機しているワークの数を合流位置に対応させて待機ワーク数として検出する待機ワーク数検出部と、本流コンベアで搬送中のワークが合流位置に存在するか否かを判定する合流位置ワーク存否判定部とを備え、待機ワーク数検出部で検出された待機ワーク数が1以上であり、合流位置に搬送中のワークが存在しないと合流位置ワーク存否判定部によって判定されたとき、待機しているワークを対応する合流位置で本流コンベアへ合流させることによって、対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないときは、待機しているワークを支流コンベアから本流コンベアへ迅速かつ合理的に合流させ、待機ワーク数を支流コンベア間で平均化し、待機状態のワークによる上流側への影響を抑制し、合流待ち時間を抑制した搬送効率の高い複合コンベア装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、支流コンベアによって搬送されたワークを支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアと、支流コンベアから本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御部とを備える複合コンベア装置の合流制御方法であって、待機しているワークの数を合流位置に対応させて待機ワーク数として検出する待機ワーク数検出ステップと、本流コンベアで搬送中のワークが合流位置に存在するか否かを判定する合流位置ワーク存否判定ステップとを備え、待機ワーク数検出ステップで検出された待機ワーク数が1以上であり、合流位置に搬送中のワークが存在しないと合流位置ワーク存否判定ステップで判定されたとき、待機しているワークを対応する合流位置で本流コンベアへ合流させることによって、対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないときは、待機しているワークを支流コンベアから本流コンベアへ迅速かつ合理的に合流させ、待機ワーク数を支流コンベア間で平均化し、待機状態のワークによる上流側への影響を抑制し、複合コンベア装置での合流待ち時間を抑制して搬送効率を向上させた合流制御方法を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、支流コンベアによって搬送されたワークを支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアとを備える複合コンベア装置に対して、支流コンベアから本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御方法を実行させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、本流コンベアへの合流を待機しているワークの数を合流位置に対応させて待機ワーク数として検出させる待機ワーク数検出ステップと、コンピュータに、本流コンベアで搬送中のワークが合流位置に存在するか否かを判定させる合流位置ワーク存否判定ステップとを実行させ、待機ワーク数検出ステップで検出された待機ワーク数が1以上であり、合流位置に搬送中のワークが存在しないと合流位置ワーク存否判定ステップで判定されたとき、コンピュータに、待機しているワークを対応する合流位置で本流コンベアへ合流させることによって、対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないときは、待機しているワークを支流コンベアから本流コンベアへ迅速かつ合理的に合流させ、待機ワーク数を支流コンベア間で平均化し、待機状態のワークによる上流側への影響を抑制し、複合コンベア装置での合流待ち時間を抑制して搬送効率を向上させた合流制御方法を実行させるコンピュータプログラムを提供することを他の目的とする。
本発明に係る複合コンベア装置は、ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、該支流コンベアによって搬送されたワークを前記支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアと、前記支流コンベアから前記本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御部とを備える複合コンベア装置であって、前記本流コンベアへの合流を待機しているワークの数を前記合流位置に対応させて待機ワーク数として検出する待機ワーク数検出部と、前記本流コンベアで搬送中のワークが前記合流位置に存在するか否かを判定する合流位置ワーク存否判定部とを備え、前記待機ワーク数検出部で検出された待機ワーク数が1以上であり、前記待機ワーク数検出部に対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在しないと前記合流位置ワーク存否判定部によって判定されたとき、前記合流制御部は、待機しているワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあることを特徴とする。
この構成により、待機しているワークがあり、対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないときは、支流コンベアから本流コンベアへワークを迅速かつ合理的に合流させることが可能となるので、本流コンベアへの合流待ちをしている待機ワーク数を支流コンベア間で平均化し、待機状態のワークによる上流側への影響を抑制し、合流待ち時間を抑制した搬送効率の高い複合コンベア装置とすることができる。
また、本発明に係る複合コンベア装置では、前記待機ワーク数検出部で検出した待機ワーク数と前記支流コンベアを優先してワークを合流させるときの閾値として待機ワーク数に対して予め設定された合流閾値ワーク数とを比較する待機ワーク数比較部と、前記待機ワーク数検出部で検出した待機ワーク数が前記合流閾値ワーク数以上であって合流許容状態となっている前記支流コンベアを抽出する合流許容支流コンベア抽出部とを備え、該合流許容支流コンベア抽出部で抽出された合流許容状態となっている前記支流コンベアが1つであり、合流許容状態となっている前記支流コンベアに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在すると前記合流位置ワーク存否判定部によって判定されたとき、前記合流制御部は、合流許容状態となっている前記支流コンベアで待機中のワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあることを特徴とする。
この構成により、合流閾値ワーク数以上の数のワークが待機状態とされて合流許容状態となっている支流コンベアが1つであるとき、その支流コンベアで待機状態となっているワークを優先的に合流させることが可能となることから、合流待ち時間を抑制して迅速かつ合理的に合流させることができる。
また、本発明に係る複合コンベア装置では、前記待機ワーク数検出部で検出した待機ワーク数と前記支流コンベアからワークを合流させるときの閾値として待機ワーク数に対して予め設定された合流閾値ワーク数とを比較する待機ワーク数比較部と、前記待機ワーク数検出部で検出した待機ワーク数が前記合流閾値ワーク数以上であって合流許容状態となっている前記支流コンベアを抽出する合流許容支流コンベア抽出部と、該合流許容支流コンベア抽出部で抽出された合流許容状態となっている前記支流コンベアが複数であり、合流許容状態となっている前記支流コンベアに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在すると前記合流位置ワーク存否判定部によって判定されたとき、合流許容状態として抽出された前記支流コンベアの内で最も下流側の前記支流コンベアを合流対象として決定する合流対象支流コンベア決定部とを備え、前記合流制御部は、前記合流対象支流コンベア決定部で合流対象として決定された前記支流コンベアで待機中のワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあることを特徴とする。
この構成により、合流閾値ワーク数以上の数のワークが待機状態で合流許容状態となっている支流コンベアの中で最も下流側にある支流コンベアから順次合流させることが可能となることから、合流待ち時間を抑制して迅速かつ合理的に合流させることができる。
また、本発明に係る複合コンベア装置では、前記合流位置ワーク存否判定部は、搬送中のワークが前記合流位置に存在するか否かを検出する合流位置ワーク検出部からの検出信号に基づいて搬送中のワークが前記合流位置に存在するか否かを判定する構成としてあることを特徴とする。
この構成により、搬送中のワークが合流位置に存在するか否かを容易かつ正確に判定することが可能となる。
また、本発明に係る複合コンベア装置では、前記合流位置ワーク検出部は、前記合流位置と前記合流位置に対して1つのワーク分上流側で隣接する上流隣接位置との2箇所でワークが存在するか否かを検出する構成としてあることを特徴とする。
この構成により、搬送中のワークが合流位置および合流位置に対して隣接する上流隣接位置に存在するか否かを容易かつ正確に判定することが可能となるので、搬送制御の制御性を向上させることができる。
また、本発明に係る複合コンベア装置では、前記合流位置および前記上流隣接位置にワークが存在する場合、前記合流制御部は、前記上流隣接位置で検出されたワークの搬送を停止し、前記合流位置で検出されたワークを1つのワーク分下流側へ搬送した後、前記上流隣接位置で検出されたワークの搬送を停止した状態で前記支流コンベアからワークを合流させる構成としてあることを特徴とする。
この構成により、合流許容状態のワークを迅速かつ合理的に合流させることができる。
また、本発明に係る複合コンベア装置では、前記支流コンベアのそれぞれに対応させて配置され本流コンベアへ合流されるワークを待機させる待機棚を備えることを特徴とする。
この構成により、待機状態のワークを効率よく必要に応じて待機させることができる。
また、本発明に係る複合コンベア装置では、前記待機ワーク数検出部は、前記待機棚で待機させているワークの個数を待機ワーク数として検出する構成としてあることを特徴とする。
この構成により、待機状態のワークを効率よく正確に検出することができる。
また、本発明に係る複合コンベア装置の合流制御方法は、ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、該支流コンベアによって搬送されたワークを前記支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアと、前記支流コンベアから前記本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御部とを備える複合コンベア装置の合流制御方法であって、前記本流コンベアへの合流を待機しているワークの数を前記合流位置に対応させて待機ワーク数として検出する待機ワーク数検出ステップと、前記本流コンベアで搬送中のワークが前記合流位置に存在するか否かを判定する合流位置ワーク存否判定ステップとを備え、前記待機ワーク数検出ステップで検出された待機ワーク数が1以上であり、検出されたワークに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在しないと前記合流位置ワーク存否判定ステップで判定されたとき、前記合流制御部は、待機しているワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあることを特徴とする。
この構成により、待機しているワークがあり、対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないときは、支流コンベアから本流コンベアへワークを迅速かつ合理的に合流させることが可能となるので、本流コンベアへの合流待ちをしている待機ワーク数を支流コンベア間で平均化し、待機状態のワークによる上流側への影響を抑制し、複合コンベア装置での合流待ち時間を抑制して搬送効率を向上させた合流制御方法とすることができる。
また、本発明に係る複合コンベア装置の合流制御方法では、前記待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数と前記支流コンベアを優先してワークを合流させるときの閾値として待機ワーク数に対して予め設定された合流閾値ワーク数とを比較する待機ワーク数比較ステップと、前記待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数が前記合流閾値ワーク数以上であって合流許容状態となっている前記支流コンベアを抽出する合流許容支流コンベア抽出ステップとを備え、該合流許容支流コンベア抽出ステップで抽出された合流許容状態となっている前記支流コンベアが1つであり、合流許容状態となっている前記支流コンベアに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在すると前記合流位置ワーク存否判定ステップによって判定されたとき、前記合流制御部は、合流許容状態となっている前記支流コンベアで待機中のワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあることを特徴とする。
この構成により、合流閾値ワーク数以上の数のワークが待機状態とされて合流許容状態となっている支流コンベアが1つであるとき、その支流コンベアで待機状態となっているワークを優先的に合流させることが可能となることから、迅速かつ合理的に合流させることができる合流制御方法とすることができる。
また、本発明に係る複合コンベア装置の合流制御方法は、前記待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数と前記支流コンベアからワークを合流させるときの閾値として待機ワーク数に対して予め設定された合流閾値ワーク数とを比較する待機ワーク数比較ステップと、前記待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数が前記合流閾値ワーク数以上であって合流許容状態となっている前記支流コンベアを抽出する合流許容支流コンベア抽出ステップと、該合流許容支流コンベア抽出ステップで抽出された合流許容状態となっている前記支流コンベアが複数であり、合流許容状態となっている前記支流コンベアに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在すると前記合流位置ワーク存否判定ステップによって判定されたとき、合流許容状態として抽出された前記支流コンベアの内で最も下流側の前記支流コンベアを合流対象として決定する合流対象支流コンベア決定ステップとを備え、前記合流制御部は、前記合流対象支流コンベア決定ステップで合流対象として決定された前記支流コンベアで待機中のワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあることを特徴とする。
この構成により、合流閾値ワーク数以上の数のワークが待機状態で合流許容状態となっている支流コンベアの中で最も下流側にある支流コンベアから順次合流させることが可能となることから、迅速かつ合理的に合流させることができる合流制御方法とすることができる。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、該支流コンベアによって搬送されたワークを前記支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアとを備える複合コンベア装置に対して、前記支流コンベアから前記本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御方法を実行させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、前記本流コンベアへの合流を待機しているワークの数を前記合流位置に対応させて待機ワーク数として検出させる待機ワーク数検出ステップと、コンピュータに、前記本流コンベアで搬送中のワークが前記合流位置に存在するか否かを判定させる合流位置ワーク存否判定ステップとを実行させ、前記待機ワーク数検出ステップで検出された待機ワーク数が1以上であり、検出されたワークに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在しないと前記合流位置ワーク存否判定ステップで判定されたとき、コンピュータに、待機しているワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させることを特徴とする。
この構成により、待機しているワークがあり、対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないときは、支流コンベアから本流コンベアへワークを迅速かつ合理的に合流させることが可能となるので、本流コンベアへの合流待ちをしている待機ワーク数を支流コンベア間で平均化し、待機状態のワークによる上流側への影響を抑制し、複合コンベア装置での合流待ち時間を抑制して搬送効率を向上させた合流制御方法を実行させることができる。
本発明に係る複合コンベア装置によれば、ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、支流コンベアによって搬送されたワークを支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアと、支流コンベアから本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御部とを備える複合コンベア装置であって、本流コンベアへの合流を待機しているワークの数を合流位置に対応させて待機ワーク数として検出する待機ワーク数検出部と、本流コンベアで搬送中のワークが合流位置に存在するか否かを判定する合流位置ワーク存否判定部とを備え、待機ワーク数検出部で検出された待機ワーク数が1以上であり、待機ワーク数検出部に対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないと合流位置ワーク存否判定部によって判定されたとき、合流制御部は、待機しているワークを対応する合流位置で本流コンベアへ合流させる構成としてあることから、待機しているワークがあり、対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないときは、支流コンベアから本流コンベアへワークを迅速かつ合理的に合流させることが可能となるので、本流コンベアへの合流待ちをしている待機ワーク数を支流コンベア間で平均化し、待機状態のワークによる上流側への影響を抑制し、合流待ち時間を抑制した搬送効率の高い複合コンベア装置とすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る複合コンベア装置の合流制御方法によれば、ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、支流コンベアによって搬送されたワークを支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアと、支流コンベアから本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御部とを備える複合コンベア装置の合流制御方法であって、本流コンベアへの合流を待機しているワークの数を合流位置に対応させて待機ワーク数として検出する待機ワーク数検出ステップと、本流コンベアで搬送中のワークが合流位置に存在するか否かを判定する合流位置ワーク存否判定ステップとを備え、待機ワーク数検出ステップで検出された待機ワーク数が1以上であり、検出されたワークに対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないと合流位置ワーク存否判定ステップで判定されたとき、合流制御部は、待機しているワークを対応する合流位置で本流コンベアへ合流させる構成としてあることから、待機しているワークがあり、対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないときは、支流コンベアから本流コンベアへワークを迅速かつ合理的に合流させることが可能となるので、本流コンベアへの合流待ちをしている待機ワーク数を支流コンベア間で平均化し、待機状態のワークによる上流側への影響を抑制し、複合コンベア装置での合流待ち時間を抑制して搬送効率を向上させた合流制御方法とすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係るコンピュータプログラムによれば、ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、支流コンベアによって搬送されたワークを支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアとを備える複合コンベア装置に対して、支流コンベアから本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御方法を実行させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、本流コンベアへの合流を待機しているワークの数を合流位置に対応させて待機ワーク数として検出させる待機ワーク数検出ステップと、コンピュータに、本流コンベアで搬送中のワークが合流位置に存在するか否かを判定させる合流位置ワーク存否判定ステップとを実行させ、待機ワーク数検出ステップで検出された待機ワーク数が1以上であり、検出されたワークに対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないと合流位置ワーク存否判定ステップで判定されたとき、コンピュータに、待機しているワークを対応する合流位置で本流コンベアへ合流させることから、待機しているワークがあり、対応する合流位置に搬送中のワークが存在しないときは、支流コンベアから本流コンベアへワークを迅速かつ合理的に合流させることが可能となるので、本流コンベアへの合流待ちをしている待機ワーク数を支流コンベア間で平均化し、待機状態のワークによる上流側への影響を抑制し、複合コンベア装置での合流待ち時間を抑制して搬送効率を向上させた合流制御方法を実行させることができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置、複合コンベア装置の合流制御方法、およびコンピュータプログラムについて図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の概略構成を示す概略構成図である。
図2は、本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の合流制御の概略システム構成を示す概略システム構成図である。
本実施の形態に係る複合コンベア装置1は、ワークWcをそれぞれ搬送する複数の支流コンベア10(支流コンベア10−1、支流コンベア10−2、・・・、支流コンベア10−m。なお、以下において支流コンベア10−1〜支流コンベア10−mを特に区別する必要が無い場合は、単に支流コンベア10と記載することがある。)と、支流コンベア10によって搬送されたワークWcをそれぞれの支流コンベア10(支流コンベア10−1、支流コンベア10−2、・・・、支流コンベア10−m)に対応させたそれぞれの合流位置CP(支流コンベア10−1に対応する合流位置CP−1、支流コンベア10−2に対応する合流位置CP−2、・・・、支流コンベア10−mに対応する合流位置CP−m。なお、以下において合流位置CP−1〜合流位置CP−mを特に区別する必要が無い場合は、単に合流位置CPと記載することがある。)で合流させて搬送する本流コンベア20と、支流コンベア10から本流コンベア20へのワークWcの合流を制御する合流制御部30(図2)とを備える。
つまり、本流コンベア20には、上流側から下流側にかけて支流コンベア10−1、・・・、支流コンベア10−mがワークWcを順次合流させるように配置されている。
なお、合流制御部30は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)で構成され、合流制御部30に対応させたプログラムメモリ(不図示)に予めインストールされたコンピュータプログラムに従って、各構成部(合流位置ワーク存否判定部32、待機ワーク数比較部34、合流閾値ワーク数データベース36、合流優先支流コンベア抽出部37、合流対象支流コンベア決定部38、コンベア駆動部40)を制御し、支流コンベア10、本流コンベア20でのワークWcの搬送を制御することができるコンピュータとして構成してある。
支流コンベア10の上流にはそれぞれ加工装置11(支流コンベア10−1に対応する加工装置11−1、支流コンベア10−2に対応する加工装置11−2、・・・、支流コンベア10−mに対応する加工装置11−m。なお、以下において加工装置11−1〜加工装置11−mを特に区別する必要が無い場合は、単に加工装置11と記載することがある。)が配置されている。つまり、加工装置11で処理されたワークWcは、上流側から搬送方向Fsに沿って下流側(本流コンベア20の方向)へ搬送される。
支流コンベア10の終端付近には、搬送されてきたワークWcを本流コンベア20に合流させる前に一時的に待機させる待機棚12(支流コンベア10−1に対応する待機棚12−1、支流コンベア10−2に対応する待機棚12−2、・・・、支流コンベア10−mに対応する待機棚12−m。なお、以下において待機棚12−1〜待機棚12−mを特に区別する必要が無い場合は、単に待機棚12と記載することがある。)が配置されている。
例えば、ワークWcが待機棚12の位置に搬送されたとき、ワークWcを停止させて待機棚12に収納させる。待機棚12は、例えば複数の載置棚(不図示)を有しており、複数のワークWcを一時待機させることができる構成としてある。
つまり、複合コンベア装置1は、支流コンベア10のそれぞれに対応させて配置され本流コンベア20へ合流されるワークWcを待機させる待機棚12を備える。したがって、待機状態のワークWcを効率よく必要に応じて待機させることができる。
なお、待機棚12に収納されたワークWcは、合流制御部30からの合流制御(ワーク合流命令、つまり、合流許可(図3のステップS7参照。))に従って待機棚12から本流コンベア20に移される。具体的には、例えば、待機棚12から再度支流コンベア10に移されて合流位置CP(合流位置CP−1〜合流位置CP−m)まで搬送され、合流位置CPで本流コンベア20に移される(合流される)。これに限らず、待機棚12から本流コンベア20へ直接移す構成とすることも可能である。
待機棚12に収納されたワークWcが本流コンベア20に合流される前に次のワークWcが待機棚12の位置に到着した場合は、ワークWcは、待機棚12の内部でさらに収納位置を移動される。例えば、第1段目の載置棚へ収納されていたワークWcは、第1段目の載置棚から第2段目の載置棚へ移され、次のワークWcを第1段目の載置棚へ収納する構成とすることができる。待機棚12の内部での位置移動を実行することによって、ワークWcに対して先入れ先出しによる搬送処理(合流処理)を容易に施すことが容易となる。
本流コンベア20の下流には、合流されて本流コンベア20を搬送方向Fmに搬送されてきたワークWcを加工処理する加工装置21(図5A参照)が配置してある。したがって、加工装置21での加工処理の状況、あるいは、支流コンベア10から本流コンベア20へ合流されたワークWcの個数によって、本流コンベア20で搬送状態とされるワークWcの配置状態は変動する。
複合コンベア装置1は、本流コンベア20への合流を待機しているワークWcの数を合流位置CPに対応させて待機ワーク数Nwとして検出する待機ワーク数検出部31(支流コンベア10−1に対応する待機ワーク数検出部31−1、支流コンベア10−2に対応する待機ワーク数検出部31−2、・・・、支流コンベア10−mに対応する待機ワーク数検出部31−m(不図示)。なお、以下において待機ワーク数検出部31−1〜待機ワーク数検出部31−mを特に区別する必要が無い場合は、単に待機ワーク数検出部31と記載することがある。)と、本流コンベア20で搬送中のワークWcが合流位置CPに存在するか否かを判定する合流位置ワーク存否判定部32とを備える。
複合コンベア装置1では、待機ワーク数検出部31で検出された待機ワーク数Nwが1以上であり、待機ワーク数検出部31に対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在しないと合流位置ワーク存否判定部32によって判定されたとき、合流制御部30は、待機しているワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させる構成としてある。
したがって、待機しているワークWcがあり、対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在しないときは、支流コンベア10から本流コンベア20へワークWcを迅速かつ合理的に合流させることが可能となるので、本流コンベア20への合流待ちをしている待機ワーク数Nwを支流コンベア10間で平均化し、待機状態のワークWcによる上流側への影響を抑制し、合流待ち時間を抑制した搬送効率の高い複合コンベア装置1とすることができる。
待機ワーク数検出部31は、待機棚12で待機させているワークWcの個数を待機ワーク数Nwとして検出する構成としてある。したがって、待機状態のワークWcを効率よく正確に検出することができる。
合流位置ワーク存否判定部32は、搬送中のワークWcが合流位置CPに存在するか否かを検出する合流位置ワーク検出部33(支流コンベア10−1、合流位置CP−1に対応する合流位置ワーク検出部33−1。支流コンベア10−2、合流位置CP−2に対応する合流位置ワーク検出部33−2。・・・。支流コンベア10−m、合流位置CP−mに対応する合流位置ワーク検出部33−m。なお、以下において合流位置ワーク検出部33−1〜合流位置ワーク検出部33−mを特に区別する必要が無い場合は、単に合流位置ワーク検出部33と記載することがある。)からの検出信号に基づいて搬送中のワークWcが合流位置CPに存在するか否かを判定する構成としてある。
この構成により、搬送中のワークWcが合流位置CPに存在するか否かを容易かつ正確に判定することが可能となる。
複合コンベア装置1は、待機ワーク数検出部31で検出した待機ワーク数Nwと支流コンベア10を優先してワークWcを合流させるときの閾値として待機ワーク数Nwに対して予め設定された合流閾値ワーク数Nwtとを比較する待機ワーク数比較部34と、待機ワーク数検出部31で検出した待機ワーク数Nwが合流閾値ワーク数Nwt以上であって合流許容状態となっている支流コンベア10を抽出する合流許容支流コンベア抽出部37とを備える。
複合コンベア装置1では、合流許容支流コンベア抽出部37で抽出された合流許容状態となっている支流コンベア10が1つであり、合流許容状態となっている支流コンベア10に対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在すると合流位置ワーク存否判定部32によって判定されたとき、合流制御部30は、合流許容状態となっている支流コンベア10で待機中のワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させる構成としてある。
合流閾値ワーク数Nwt以上の数のワークWcが待機状態とされて合流許容状態となっている支流コンベア10が1つであるとき、その支流コンベア10で待機状態となっているワークWcを優先的に合流させることが可能となることから、合流待ち時間を抑制して迅速かつ合理的に合流させることができる。
複合コンベア装置1は、合流許容支流コンベア抽出部37で抽出された合流許容状態となっている支流コンベア10が複数であり、合流許容状態となっている支流コンベア10に対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在すると合流位置ワーク存否判定部32によって判定されたとき、合流許容状態として抽出された支流コンベア10の内で最も下流側の支流コンベア10を合流対象として決定する合流対象支流コンベア決定部38を備える。
複合コンベア装置1では、合流制御部30は、合流対象支流コンベア決定部38で合流対象として決定された支流コンベア10で待機中のワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させる構成としてある。
したがって、合流閾値ワーク数Nwt以上の数のワークWcが待機状態で合流許容状態となっている支流コンベア10の中で最も下流側にある支流コンベア10から順次合流させることが可能となることから、合流待ち時間を抑制して迅速かつ合理的に合流させることができる。
合流位置ワーク検出部33は、合流位置CPと、合流位置CPに対して1つのワークWc分(ワークWcの長さLwに相当する長さ)上流側で隣接する上流隣接位置NP(合流位置CP−1に対応する上流隣接位置NP−1、合流位置CP−2に対応する上流隣接位置NP−2、・・・、合流位置CP−mに対応する上流隣接位置NP−m。なお、以下において上流隣接位置NP−1〜上流隣接位置NP−mを特に区別する必要が無い場合は、単に上流隣接位置NPと記載することがある。)との2箇所でワークWcが存在するか否かを検出する構成としてある。
この構成により、搬送中のワークWcが合流位置CPおよび合流位置CPに対して隣接する上流隣接位置NPに存在するか否かを容易かつ正確に判定することが可能となるので、搬送制御の制御性を向上させることができる。
なお、図1では、合流位置ワーク検出部33は、合流位置CP−mに対してのみ図示し、他の合流位置CPでは図示を省略している。また、合流位置CP−m(合流位置CP)に対応させて配置した合流位置ワーク検出部33−m(合流位置ワーク検出部33)に加えて、上流隣接位置NP−m(上流隣接位置NP)に対応させて合流位置ワーク検出部33−ms(合流位置ワーク検出部33)を配置している。
合流位置ワーク検出部33−mと合流位置ワーク検出部33−msは、同様に構成することが可能であり、合流位置ワーク検出部33−mと合流位置ワーク検出部33−msの一対を合流位置ワーク検出部33として機能させ、合流位置CPと上流隣接位置NPとの2箇所でワークWcが存在するか否かを検出することができる。なお、図示しないが、他の上流隣接位置NPに対しても同様に構成してある。
また、合流位置CPおよび上流隣接位置NPにワークWcが存在する場合、合流制御部30は、上流隣接位置NPで検出されたワークWcの搬送を停止し、合流位置CPで検出されたワークWcを1つのワークWc分下流側へ搬送した後、上流隣接位置NPで検出されたワークWcの搬送を停止した状態で支流コンベア10からワークWcを合流させる構成としてある。したがって、合流許容状態のワークWcを迅速かつ合理的に合流させることができる。
なお、支流コンベア10、本流コンベア20でのワークWcの搬送の停止、移動、あるいは、支流コンベア10から本流コンベア20への合流は、合流制御部30がコンベア駆動部40を制御することによって実行することが可能である。
つまり、コンベア駆動部40は、合流制御部30からの制御に従って支流コンベア10および本流コンベア20に対して搬送命令および停止命令の制御信号を送信する構成としてある。なお、コンベア駆動部40は、LANを介して支流コンベア10、本流コンベア20への制御信号を送信する構成としておくことが可能である。
合流閾値ワーク数Nwtは、支流コンベア10(支流コンベア10−1、支流コンベア10−2、・・・、支流コンベア10−mのそれぞれ)に対応して設定され(図3参照)、データとして合流閾値ワーク数データベース36に記憶されている。合流閾値ワーク数データベース36は、例えばフラッシュメモリなどの一時記憶メモリによって構成することが可能である。
合流制御部30、合流位置ワーク存否判定部32、待機ワーク数比較部34、合流閾値ワーク数データベース36、合流優先支流コンベア抽出部37、合流対象支流コンベア決定部38、コンベア駆動部40は、例えばバス30bによって連係されている。
また、待機ワーク数検出部31、合流位置ワーク検出部33は、例えば、LAN(Local Area Network:ローカルエリアネットワーク/構内通信網)を介して、待機ワーク数比較部34、合流位置ワーク存否判定部32に連係され、合流制御部30からの指示に基づいて動作する構成としてある。つまり、待機ワーク数検出部31は、待機ワーク数比較部34と連携し、合流位置ワーク検出部33は、合流位置ワーク存否判定部32と連携して機能する構成としてある。
待機ワーク数検出部31は、例えば待機棚12の載置棚に設けたリミットスイッチで構成することができる。あるいは光電変換素子による検出器を適用することも可能である。
合流位置ワーク検出部33は、図1で示すように、本流コンベア20の両側に光電変換式のセンサを配置して構成することができる。あるいは、反射型センサとすることによって、本流コンベア20の一方にのみ配置することも可能である。
図3は、本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の合流閾値ワーク数データベースに記録された合流閾値ワーク数のデータ例を示す図表である。
合流閾値ワーク数Nwtは、支流コンベア10(支流コンベア10−1、支流コンベア10−2、・・・、支流コンベア10−mのいずれか)を優先してワークWcを合流させるときの閾値(合流を許容するときの閾値)として支流コンベア10の待機ワーク数Nwに対して予め設定される。
つまり、各支流コンベア10に対してそれぞれ最適な合流閾値ワーク数Nwtが設定される。本実施の形態(図3)では、例えば、支流コンベア10−1に対して合流閾値ワーク数Nwt=5、支流コンベア10−2に対して合流閾値ワーク数Nwt=5、・・・、支流コンベア10−mに対して合流閾値ワーク数Nwt=5を設定した状態を示す。
各支流コンベア10の合流閾値ワーク数Nwtは、支流コンベア10の上流側に配置された加工装置11の処理能力や支流コンベア10の搬送能力などを考慮して設定する。なお、各支流コンベア10で各々別々の値とすることが可能である。
図4は、本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の合流制御方法の処理フローを示すフローチャートである。
本実施の形態に係る複合コンベア装置の合流制御方法は、図1〜図3で示した複合コンベア装置1での合流制御方法に関する。複合コンベア装置1は、上述したとおり、ワークWcをそれぞれ搬送する複数の支流コンベア10と、支流コンベア10によって搬送されたワークWcを支流コンベア10に対応させたそれぞれの合流位置CPで合流させて搬送する本流コンベア20と、支流コンベア10から本流コンベア20へのワークWcの合流を制御する合流制御部30とを備える。
以下ステップS1〜ステップS7に基づいて、複合コンベア装置1の合流制御方法を説明する。なお、ステップS1〜ステップS7に係る処理フローは、プログラムメモリ(不図示)に予めインストールされたコンピュータプログラムに基づいて実行させることが可能である。
コンピュータプログラムは、合流制御部30、合流位置ワーク存否判定部32、待機ワーク数比較部34、合流優先支流コンベア抽出部37、合流対象支流コンベア決定部38、コンベア駆動部40、待機ワーク数検出部31、合流位置ワーク検出部33を機能させて、本実施の形態に係る複合コンベア装置の合流制御方法を実行できるように構成してある。
また、いずれの支流コンベア10に対しても同様な処理フローを実行する。具体的には、ステップS1ないしステップS3、ステップS6、ステップS7は、それぞれの支流コンベア10に対して個別に実行され、ステップS4、ステップS5は支流コンベア10の全体に対して統一的に実行される。
ステップS1:
待機ワーク数検出部31を適用して、本流コンベア20への合流を待機しているワークWcの数を合流位置CPに対応させて待機ワーク数Nwとして検出し、待機ワーク数Nw≧1(待機ワーク数Nwが1以上)であるか否かを判定する(待機ワーク数検出ステップ)。
待機ワーク数Nw≧1の場合(ステップS1:YES)は、ステップS2へ移行する。
待機ワーク数Nw=0の場合(ステップS1:NO)は、合流させるワークWcが待機棚12に存在しないことからステップS6へ移行し、設定時間待機を実行する。
ステップS2:
待機ワーク数Nwが1以上であることから、合流位置ワーク検出部33を適用して、本流コンベア20で搬送中のワークWcが合流位置CPに存在するか否かを判定する(合流位置ワーク存否判定ステップ)。
合流位置CPに搬送中のワークWcが存在しない場合(ステップS2:NO)は、ステップS7へ移行する。ステップS7では、合流許可による合流処理が施され、支流コンベア10(待機棚12)で待機中のワークWcは、本流コンベア20への合流処理が施される。
合流位置CPに搬送中のワークWcが存在する場合(ステップS2:YES)は、ステップS3へ移行する。
つまり、待機ワーク数検出ステップ(ステップS1)で検出された待機ワーク数Nwが1以上であり、検出されたワークWcに対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在しないと合流位置ワーク存否判定ステップ(ステップS2)で判定されたとき、合流制御部30(コンベア駆動部40)は、待機しているワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させる構成としてある。
したがって、待機しているワークWcがあり、対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在しないときは、支流コンベア10から本流コンベア20へワークWcを迅速かつ合理的に合流させることが可能となるので、本流コンベア20への合流待ちをしている待機ワーク数Nwを支流コンベア10間で平均化し、待機状態のワークWcによる上流側への影響を抑制し、複合コンベア装置1での合流待ち時間を抑制して搬送効率を向上させた合流制御方法とすることができる。
ステップS3:
待機ワーク数Nwが1以上であり、合流位置CPにワークWcが存在することから、待機ワーク数検出ステップ(ステップS1)で検出した待機ワーク数Nwと支流コンベア10を優先してワークWcを合流させるときの閾値として待機ワーク数Nwに対して予め設定された合流閾値ワーク数Nwt(合流閾値ワーク数データベース36に予め登録されている閾値としての待機ワーク数Nw)とを比較する(待機ワーク数比較ステップ)。
待機ワーク数検出部31で検出した待機ワーク数Nw≧合流閾値ワーク数Nwtである場合(ステップS3:YES)は、ステップS4へ移行する。
待機ワーク数Nw≧合流閾値ワーク数Nwtでない場合(ステップS3:NO)は、待機ワーク数Nwが合流閾値ワーク数Nwtに達していないことから、優先して合流許可を実行する待機ワーク数Nwとなっていないことから、ステップS6へ移行し、設定時間待機を実行する。
ステップS4:
待機ワーク数検出ステップ(ステップS1)で検出した待機ワーク数Nwが合流閾値ワーク数Nwt以上であって合流許容状態(ステップS7の合流許可の処理を施しても良い状態)となっている支流コンベア10を抽出する(合流許容支流コンベア抽出ステップ)。また、合流許容状態となっている支流コンベア10(抽出した支流コンベア10)は、複数存在するか否かを判定する(合流許容支流コンベア抽出ステップ)。
合流許容状態となっている支流コンベア10(抽出した支流コンベア10)が1つの場合(ステップS4:NO)は、ステップS7へ移行する。したがって、上述したとおり、ステップS7では、合流許可としての処理が施され、支流コンベア10(待機棚12)で待機中のワークWcは、本流コンベア20への合流処理が施される。
合流許容状態となっている支流コンベア10(抽出した支流コンベア10)が複数の場合(ステップS4:YES)は、ステップS5へ移行する。
つまり、合流許容支流コンベア抽出ステップ(ステップS4)で抽出された合流許容状態となっている支流コンベア10が1つであり、合流許容状態となっている支流コンベア10に対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在すると合流位置ワーク存否判定ステップ(ステップS2)によって判定されたとき、合流制御部30は、合流許容状態となっている支流コンベア10で待機中のワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させる構成としてある。
したがって、合流閾値ワーク数Nwt以上の数のワークWcが待機状態とされて合流許容状態となっている支流コンベア10が1つであるとき、その支流コンベア10で待機状態となっているワークWcを優先的に合流させることが可能となることから、迅速かつ合理的に合流させることができる合流制御方法とすることができる。
ステップS5:
合流許容支流コンベア抽出ステップ(ステップS4)で抽出された合流許容状態となっている支流コンベア10が複数であり、合流許容状態となっている支流コンベア10に対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在すると合流位置ワーク存否判定ステップ(ステップS2)によって判定されたことから、合流許容状態として抽出された支流コンベア10の内で最も下流側の支流コンベア10を合流対象として決定する(合流対象支流コンベア決定ステップ)。
支流コンベア10が最も下流側である場合(ステップS5:YES)は、ステップS7へ移行する。したがって、上述したとおり、ステップS7では、合流許可としての処理が施され、支流コンベア10(待機棚12)で待機中のワークWcは、本流コンベア20への合流処理が施される。
つまり、合流制御部30は、合流対象支流コンベア決定ステップ(ステップS5)で合流対象として決定された支流コンベア10で待機中のワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させる構成としてある。
したがって、合流閾値ワーク数Nwt以上の数のワークWcが待機状態で合流許容状態となっている支流コンベア10の中で最も下流側にある支流コンベア10から順次合流させることが可能となることから、迅速かつ合理的に合流させることができる合流制御方法とすることができる。
なお、支流コンベア10が最も下流側で無い場合(ステップS5:NO)は、ステップS6へ移行し、設定時間待機を実行する。この場合の支流コンベア10は、次の合流機会を待つことになる。
本ステップによって、最も下流側にある支流コンベア10から合流を実行することとなるので、支流コンベア10から本流コンベア20に合流するときに発生する支流相互間での干渉を最小限に抑制して、上流側の他の支流コンベア10での合流待ち状態の発生を抑制することが可能となる。
ステップS6:
支流コンベア10は、合流処理の対象とならなかったことから、予め設定された時間待機した後、ステップS1へ戻る。一定時間の待機時間とすることで、各支流コンベア10での仕掛数(待機量)を揃えることが可能となる。なお、本ステップでの待機時間は予めシミュレーションすることによって最適な時間を設定することが可能である。
ステップS7:
支流コンベア10に対する合流許可を実行(合流処理を実行)し、ステップS1へ戻る。つまり、合流条件を満たした支流コンベア10で待機しているワークWcを本流コンベア20に効率的に合流させる。なお、合流処理は、合流制御部30と連携して動作するコンベア駆動部40からの制御信号(搬送命令および停止命令)を支流コンベア10、本流コンベア20に対して送信することで実行される。
上述したとおり、本実施の形態に係る複合コンベア装置1の合流制御方法は、ワークWcをそれぞれ搬送する複数の支流コンベア10と、支流コンベア10によって搬送されたワークWcを支流コンベア10に対応させたそれぞれの合流位置CPで合流させて搬送する本流コンベア20と、支流コンベア10から本流コンベア20へのワークWcの合流を制御する合流制御部30とを備える複合コンベア装置1の合流制御方法であって、本流コンベア20への合流を待機しているワークWcの数を合流位置CPに対応させて待機ワーク数Nwとして検出する待機ワーク数検出ステップと、本流コンベア20で搬送中のワークWcが合流位置CPに存在するか否かを判定する合流位置ワーク存否判定ステップとを備え、待機ワーク数検出ステップで検出された待機ワーク数Nwが1以上であり、検出されたワークWcに対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在しないと合流位置ワーク存否判定ステップで判定されたとき、合流制御部30は、待機しているワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させる構成としてあることを特徴とする。
したがって、待機しているワークWcがあり、対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在しないときは、支流コンベア10から本流コンベア20へワークWcを迅速かつ合理的に合流させることが可能となるので、本流コンベア20への合流待ちをしている待機ワーク数Nwを支流コンベア10間で平均化し、待機状態のワークWcによる上流側への影響を抑制し、複合コンベア装置1での合流待ち時間を抑制して搬送効率を向上させた合流制御方法とすることができる。
また、本実施の形態に係る複合コンベア装置1の合流制御方法では、待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数Nwと支流コンベア10を優先してワークWcを合流させるときの閾値として待機ワーク数Nwに対して予め設定された合流閾値ワーク数Nwtとを比較する待機ワーク数比較ステップと、待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数Nwが合流閾値ワーク数Nwt以上であって合流許容状態となっている支流コンベア10を抽出する合流許容支流コンベア抽出ステップとを備え、合流許容支流コンベア抽出ステップで抽出された合流許容状態となっている支流コンベア10が1つであり、合流許容状態となっている支流コンベア10に対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在すると合流位置ワーク存否判定ステップによって判定されたとき、合流制御部30は、合流許容状態となっている支流コンベア10で待機中のワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させる構成としてあることを特徴とする。
したがって、合流閾値ワーク数Nwt以上の数のワークWcが待機状態とされて合流許容状態となっている支流コンベア10が1つであるとき、その支流コンベア10で待機状態となっているワークWcを優先的に合流させることが可能となることから、迅速かつ合理的に合流させることができる合流制御方法とすることができる。
また、本実施の形態に係る複合コンベア装置1の合流制御方法では、待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数Nwと支流コンベア10からワークWcを合流させるときの閾値として待機ワーク数Nwに対して予め設定された合流閾値ワーク数Nwtとを比較する待機ワーク数比較ステップと、待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数Nwが合流閾値ワーク数Nwt以上であって合流許容状態となっている支流コンベア10を抽出する合流許容支流コンベア抽出ステップと、合流許容支流コンベア抽出ステップで抽出された合流許容状態となっている支流コンベア10が複数であり、合流許容状態となっている支流コンベア10に対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在すると合流位置ワーク存否判定ステップによって判定されたとき、合流許容状態として抽出された支流コンベア10の内で最も下流側の支流コンベア10を合流対象として決定する合流対象支流コンベア決定ステップとを備え、合流制御部30は、合流対象支流コンベア決定ステップで合流対象として決定された支流コンベア10で待機中のワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させる構成としてあることを特徴とする。
したがって、合流閾値ワーク数Nwt以上の数のワークWcが待機状態で合流許容状態となっている支流コンベア10の中で最も下流側にある支流コンベア10から順次合流させることが可能となることから、迅速かつ合理的に合流させることができる合流制御方法とすることができる。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、ワークWcをそれぞれ搬送する複数の支流コンベア10と、支流コンベア10によって搬送されたワークWcを支流コンベア10に対応させたそれぞれの合流位置CPで合流させて搬送する本流コンベア20とを備えた複合コンベア装置1に対して、支流コンベア10から本流コンベア20へのワークWcの合流を制御する合流制御方法を実行させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、本流コンベア20への合流を待機しているワークWcの数を合流位置CPに対応させて待機ワーク数Nwとして検出させる待機ワーク数検出ステップと、コンピュータに、本流コンベア20で搬送中のワークWcが合流位置CPに存在するか否かを判定させる合流位置ワーク存否判定ステップとを実行させ、待機ワーク数検出ステップで検出された待機ワーク数Nwが1以上であり、検出されたワークWcに対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在しないと合流位置ワーク存否判定ステップで判定されたとき、コンピュータに、待機しているワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させることを特徴とする。
したがって、待機しているワークWcがあり、対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在しないときは、支流コンベア10から本流コンベア20へワークWcを迅速かつ合理的に合流させることが可能となるので、本流コンベア20への合流待ちをしている待機ワーク数Nwを支流コンベア10間で平均化し、待機状態のワークWcによる上流側への影響を抑制し、複合コンベア装置1での合流待ち時間を抑制して搬送効率を向上させた合流制御方法を実行させることができる。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、コンピュータに、待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数Nwと支流コンベア10を優先してワークWcを合流させるときの閾値として待機ワーク数Nwに対して予め設定された合流閾値ワーク数Nwtとを比較させる待機ワーク数比較ステップと、コンピュータに、待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数Nwが合流閾値ワーク数Nwt以上であって合流許容状態となっている支流コンベア10を抽出させる合流許容支流コンベア抽出ステップとを実行させ、合流許容支流コンベア抽出ステップで抽出された合流許容状態となっている支流コンベア10が1つであり、合流許容状態となっている支流コンベア10に対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在すると合流位置ワーク存否判定ステップによって判定されたとき、コンピュータに、合流許容状態となっている支流コンベア10で待機中のワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させることを特徴とする。
したがって、合流閾値ワーク数Nwt以上の数のワークWcが待機状態とされて合流許容状態となっている支流コンベア10が1つであるとき、その支流コンベア10で待機状態となっているワークWcを優先的に合流させることが可能となることから、迅速かつ合理的に合流させることができる合流制御方法を実行させることができる。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、コンピュータに、待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数Nwと支流コンベア10からワークWcを合流させるときの閾値として待機ワーク数Nwに対して予め設定された合流閾値ワーク数Nwtとを比較させる待機ワーク数比較ステップと、コンピュータに、待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数Nwが合流閾値ワーク数Nwt以上であって合流許容状態となっている支流コンベア10を抽出させる合流許容支流コンベア抽出ステップと、合流許容支流コンベア抽出ステップで抽出された合流許容状態となっている支流コンベア10が複数であり、合流許容状態となっている支流コンベア10に対応する合流位置CPに搬送中のワークWcが存在すると合流位置ワーク存否判定ステップによって判定されたとき、コンピュータに、合流許容状態として抽出された支流コンベア10の内で最も下流側の支流コンベア10を合流対象として決定させる合流対象支流コンベア決定ステップとを実行させ、コンピュータに、合流対象支流コンベア決定ステップで合流対象として決定された支流コンベア10で待機中のワークWcを対応する合流位置CPで本流コンベア20へ合流させることを特徴とする。
したがって、合流閾値ワーク数Nwt以上の数のワークWcが待機状態で合流許容状態となっている支流コンベア10の中で最も下流側にある支流コンベア10から順次合流させることが可能となることから、迅速かつ合理的に合流させることができる合流制御方法を実行させることができる。
図5Aは、本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の合流制御方法をシミュレーションした実施例の概略構成を示す概略構成図である。
図5Bは、本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の合流制御方法の実施例と従来例とのシミュレーション結果を比較して示す比較図表である。
本実施の形態に係る複合コンベア装置1は、加工装置11(加工装置11−1〜加工装置11−3)からのワークWcを搬送する3台の支流コンベア10(支流コンベア10−1〜支流コンベア10−3)と、本流コンベア20とを備える。本流コンベア20の下流側には加工装置21が配置され搬送されてきたワークWcを処理する構成としてある。
また、比較例としての従来例は、複合コンベア装置1と同様なハード構成(加工装置→支流コンベア→本流コンベア→加工装置)を前提として、特許文献1に開示された合流制御方法を適用した。
本実施の形態での合流制御は、支流コンベア10および本流コンベア20にLANを介して連携された合流制御系30sによって実行する構成としてある。合流制御系30sは、図1、図2で示した複合コンベア装置1の合流制御部30その他の構成部に対応するが、詳細は省略してある。
次に示す条件の下で、複合コンベア装置1、従来例での合流制御に対するシミュレーションを実行した。
加工装置11は、タクト180秒で処理を実行し、加工装置21は、タクト60秒で処理を実行するものとした。また、加工装置11、加工装置21は、50%の振れ幅でばらつくものとした。加工装置11、支流コンベア10、本流コンベア20、加工装置21は、故障などによって停止しない条件とした。なお、加工装置21の処理能力としては1440枚/日が可能であるが、処理タクトがばらつくことから実際の処理枚数は減少する。
シミュレーションの結果として、従来例では、1262枚/日の処理枚数となったのに対して、本実施の形態に係る実施例では、1389枚/日の処理枚数となった。つまり、(1389−1262)/1262=0.09(=9%)と従来例に比較して大幅に合流制御を効率化させることが可能となった。
上述したとおり、本実施の形態に係る複合コンベア装置1および合流制御方法を適用することによって、支流コンベア10の上流側での加工装置11の処理能力や、本流コンベア20の下流側での加工装置21の処理能力が大きく変動する場合においても、支流コンベア10から本流コンベア20へのワークWcの合流に伴って発生する加工装置11に対する影響(支流コンベア10上に仕掛品としてのワークWcが溜まることで加工装置11から処理済みのワークWcを送り出すことができず、結果として加工装置11の処理能力を低下させることなど)を抑制して均一化することが可能となるので、全ての加工装置11での実質的な処理能力を平均化することができ、複合コンベア装置1全体の処理能力を最大に保つことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の概略構成を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の合流制御の概略システム構成を示す概略システム構成図である。 本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の合流閾値ワーク数データベースに記録された合流閾値ワーク数のデータ例を示す図表である。 本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の合流制御方法の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の合流制御方法をシミュレーションした実施例の概略構成を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る複合コンベア装置の合流制御方法の実施例と従来例とのシミュレーション結果を比較して示す比較図表である。
符号の説明
1 複合コンベア装置
10、10−1、10−2、10−m 支流コンベア
11、11−1、11−2、11−3、11−m 加工装置
12、12−1、12−2、12−m 待機棚
20 本流コンベア
21 加工装置
30 合流制御部
30b バス
30s 合流制御系
31、31−1、31−2 待機ワーク数検出部
32 合流位置ワーク存否判定部
33、33−1、33−2、33−m 合流位置ワーク検出部
33−ms 合流位置ワーク検出部
34 待機ワーク数比較部
36 合流閾値ワーク数データベース
37 合流許容支流コンベア抽出部
38 合流対象支流コンベア決定部
40 コンベア駆動部
CP、CP−1、CP−2、CP−m 合流位置
Fm 搬送方向
Fs 搬送方向
LAN ローカルエリアネットワーク
Lw 長さ(ワークWc分の長さ/ワークWcの長さ)
NP、NP−1、NP−2、NP−m 上流隣接位置
Nw 待機ワーク数
Nwt 合流閾値ワーク数
Wc ワーク

Claims (12)

  1. ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、該支流コンベアによって搬送されたワークを前記支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアと、前記支流コンベアから前記本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御部とを備える複合コンベア装置であって、
    前記本流コンベアへの合流を待機しているワークの数を前記合流位置に対応させて待機ワーク数として検出する待機ワーク数検出部と、
    前記本流コンベアで搬送中のワークが前記合流位置に存在するか否かを判定する合流位置ワーク存否判定部とを備え、
    前記待機ワーク数検出部で検出された待機ワーク数が1以上であり、前記待機ワーク数検出部に対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在しないと前記合流位置ワーク存否判定部によって判定されたとき、
    前記合流制御部は、待機しているワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあること
    を特徴とする複合コンベア装置。
  2. 請求項1に記載の複合コンベア装置であって、
    前記待機ワーク数検出部で検出した待機ワーク数と前記支流コンベアを優先してワークを合流させるときの閾値として待機ワーク数に対して予め設定された合流閾値ワーク数とを比較する待機ワーク数比較部と、
    前記待機ワーク数検出部で検出した待機ワーク数が前記合流閾値ワーク数以上であって合流許容状態となっている前記支流コンベアを抽出する合流許容支流コンベア抽出部とを備え、
    該合流許容支流コンベア抽出部で抽出された合流許容状態となっている前記支流コンベアが1つであり、合流許容状態となっている前記支流コンベアに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在すると前記合流位置ワーク存否判定部によって判定されたとき、
    前記合流制御部は、合流許容状態となっている前記支流コンベアで待機中のワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあること
    を特徴とする複合コンベア装置。
  3. 請求項1に記載の複合コンベア装置であって、
    前記待機ワーク数検出部で検出した待機ワーク数と前記支流コンベアからワークを合流させるときの閾値として待機ワーク数に対して予め設定された合流閾値ワーク数とを比較する待機ワーク数比較部と、
    前記待機ワーク数検出部で検出した待機ワーク数が前記合流閾値ワーク数以上であって合流許容状態となっている前記支流コンベアを抽出する合流許容支流コンベア抽出部と、
    該合流許容支流コンベア抽出部で抽出された合流許容状態となっている前記支流コンベアが複数であり、合流許容状態となっている前記支流コンベアに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在すると前記合流位置ワーク存否判定部によって判定されたとき、合流許容状態として抽出された前記支流コンベアの内で最も下流側の前記支流コンベアを合流対象として決定する合流対象支流コンベア決定部とを備え、
    前記合流制御部は、前記合流対象支流コンベア決定部で合流対象として決定された前記支流コンベアで待機中のワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあること
    を特徴とする複合コンベア装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の複合コンベア装置であって、
    前記合流位置ワーク存否判定部は、搬送中のワークが前記合流位置に存在するか否かを検出する合流位置ワーク検出部からの検出信号に基づいて搬送中のワークが前記合流位置に存在するか否かを判定する構成としてあること
    を特徴とする複合コンベア装置。
  5. 請求項4に記載の複合コンベア装置であって、
    前記合流位置ワーク検出部は、前記合流位置と前記合流位置に対して1つのワーク分上流側で隣接する上流隣接位置との2箇所でワークが存在するか否かを検出する構成としてあること
    を特徴とする複合コンベア装置。
  6. 請求項5に記載の複合コンベア装置であって、
    前記合流位置および前記上流隣接位置にワークが存在する場合、
    前記合流制御部は、前記上流隣接位置で検出されたワークの搬送を停止し、前記合流位置で検出されたワークを1つのワーク分下流側へ搬送した後、前記上流隣接位置で検出されたワークの搬送を停止した状態で前記支流コンベアからワークを合流させる構成としてあること
    を特徴とする複合コンベア装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の複合コンベア装置であって、
    前記支流コンベアのそれぞれに対応させて配置され本流コンベアへ合流されるワークを待機させる待機棚を備えること
    を特徴とする複合コンベア装置。
  8. 請求項7に記載の複合コンベア装置であって、
    前記待機ワーク数検出部は、前記待機棚で待機させているワークの個数を待機ワーク数として検出する構成としてあること
    を特徴とする複合コンベア装置。
  9. ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、該支流コンベアによって搬送されたワークを前記支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアと、前記支流コンベアから前記本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御部とを備える複合コンベア装置の合流制御方法であって、
    前記本流コンベアへの合流を待機しているワークの数を前記合流位置に対応させて待機ワーク数として検出する待機ワーク数検出ステップと、
    前記本流コンベアで搬送中のワークが前記合流位置に存在するか否かを判定する合流位置ワーク存否判定ステップとを備え、
    前記待機ワーク数検出ステップで検出された待機ワーク数が1以上であり、検出されたワークに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在しないと前記合流位置ワーク存否判定ステップで判定されたとき、
    前記合流制御部は、待機しているワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあること
    を特徴とする複合コンベア装置の合流制御方法。
  10. 請求項9に記載の複合コンベア装置の合流制御方法であって、
    前記待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数と前記支流コンベアを優先してワークを合流させるときの閾値として待機ワーク数に対して予め設定された合流閾値ワーク数とを比較する待機ワーク数比較ステップと、
    前記待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数が前記合流閾値ワーク数以上であって合流許容状態となっている前記支流コンベアを抽出する合流許容支流コンベア抽出ステップとを備え、
    該合流許容支流コンベア抽出ステップで抽出された合流許容状態となっている前記支流コンベアが1つであり、合流許容状態となっている前記支流コンベアに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在すると前記合流位置ワーク存否判定ステップによって判定されたとき、
    前記合流制御部は、合流許容状態となっている前記支流コンベアで待機中のワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあること
    を特徴とする複合コンベア装置の合流制御方法。
  11. 請求項9に記載の複合コンベア装置の合流制御方法であって、
    前記待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数と前記支流コンベアからワークを合流させるときの閾値として待機ワーク数に対して予め設定された合流閾値ワーク数とを比較する待機ワーク数比較ステップと、
    前記待機ワーク数検出ステップで検出した待機ワーク数が前記合流閾値ワーク数以上であって合流許容状態となっている前記支流コンベアを抽出する合流許容支流コンベア抽出ステップと、
    該合流許容支流コンベア抽出ステップで抽出された合流許容状態となっている前記支流コンベアが複数であり、合流許容状態となっている前記支流コンベアに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在すると前記合流位置ワーク存否判定ステップによって判定されたとき、合流許容状態として抽出された前記支流コンベアの内で最も下流側の前記支流コンベアを合流対象として決定する合流対象支流コンベア決定ステップとを備え、
    前記合流制御部は、前記合流対象支流コンベア決定ステップで合流対象として決定された前記支流コンベアで待機中のワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させる構成としてあること
    を特徴とする複合コンベア装置の合流制御方法。
  12. ワークをそれぞれ搬送する複数の支流コンベアと、該支流コンベアによって搬送されたワークを前記支流コンベアに対応させたそれぞれの合流位置で合流させて搬送する本流コンベアとを備える複合コンベア装置に対して、前記支流コンベアから前記本流コンベアへのワークの合流を制御する合流制御方法を実行させるコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、前記本流コンベアへの合流を待機しているワークの数を前記合流位置に対応させて待機ワーク数として検出させる待機ワーク数検出ステップと、
    コンピュータに、前記本流コンベアで搬送中のワークが前記合流位置に存在するか否かを判定させる合流位置ワーク存否判定ステップとを実行させ、
    前記待機ワーク数検出ステップで検出された待機ワーク数が1以上であり、検出されたワークに対応する前記合流位置に搬送中のワークが存在しないと前記合流位置ワーク存否判定ステップで判定されたとき、
    コンピュータに、待機しているワークを対応する前記合流位置で前記本流コンベアへ合流させること
    を特徴とするコンピュータプログラム。
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