JP2010089154A - 中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品 - Google Patents
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Abstract
【課題】素材を効率良く押し出して中空部を成形すると共に先端側及び後端側を容易に閉塞させること。
【解決手段】先端成形過程で、中心パンチ13、第1押出しパンチ14及び第2押出しパンチ15を共に組ダイス12に対し前進させて素材6を組ダイス12に押し出し、中空バルブ1の閉塞した先端を成形する。次に、中空部成形過程で、中心パンチ13を更に組ダイス12に対し前進させて組ダイス12との間に環状空間を形成し、その状態から第1押出しパンチ14を組ダイス12に対し前進させることにより、環状空間を介して素材6を中空状に押し出して中空部2を成形する。次に、後端閉塞過程で、中心パンチ13を組ダイス12に対し後退させて環状空間を消失させ、その状態から第2押出しパンチ15を組ダイス12に対し前進させることにより、素材6を肉寄せして中空バルブ1の後端を閉塞させる。
【選択図】 図2
【解決手段】先端成形過程で、中心パンチ13、第1押出しパンチ14及び第2押出しパンチ15を共に組ダイス12に対し前進させて素材6を組ダイス12に押し出し、中空バルブ1の閉塞した先端を成形する。次に、中空部成形過程で、中心パンチ13を更に組ダイス12に対し前進させて組ダイス12との間に環状空間を形成し、その状態から第1押出しパンチ14を組ダイス12に対し前進させることにより、環状空間を介して素材6を中空状に押し出して中空部2を成形する。次に、後端閉塞過程で、中心パンチ13を組ダイス12に対し後退させて環状空間を消失させ、その状態から第2押出しパンチ15を組ダイス12に対し前進させることにより、素材6を肉寄せして中空バルブ1の後端を閉塞させる。
【選択図】 図2
Description
この発明は、先端側及び後端側を閉塞させて内部に中空部を有する中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品に関する。
従来、この種の技術として、下記の特許文献1〜3に記載される技術が知られている。特に、特許文献1には、押出軸線方向に断面形状が変化する可変断面押出材(中空品)の製造方法が記載されている。この製造方法で使用される押出装置において、押出工具は、コンテナの前端に固定的に配置されて中空品の外周面を成形するダイスと、内周面を成形して中空部を形成するマンドレルと、マンドレルの外周に配置されて環状断面を有するポンチとからなる。そして、ダイスに対してマンドレルを移動させながら、ポンチを前進させてコンテナ内に装填したビレットを押し出す。このとき、マンドレルの移動方向及び移動速度を変化させて、固定されたダイスとの位置関係を種々変化させることにより、中空品の断面形状を変化させ、あるいは中空品の任意の部位を中実に成形するようにしている。
ところが、特許文献1に記載の技術では、中空品の成形時に中空部の先端側を閉塞させることは比較的容易であったが、中空部の後端側を閉塞させることが難しかった。何故なら、中空部の後端側を閉塞させるには、マンドレルをダイスに対し後退させ、後退によりできた空間にビレットを肉寄せする必要があるが、ポンチを前進させてもビレットを肉寄せのために効率良く流動させることができないからである。また、マンドレルとダイスとの間の環状空間から押し出されるビレットは、その流動状態や断面形状の影響により芯ずれや曲がりが生じ、中空品の成形精度が低下するおそれがあった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、素材を効率良く押し出して内部に中空部を成形する共に先端側及び後端側を容易に閉塞させることを可能とした中空品の製造方法及び製造装置を提供することにある。また、この発明の別の目的は、先端側及び後端側を閉塞をさせて内部に中空部を有し、全体を同一素材で成形した中空品を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ダイスに対し複数のパンチを移動させて素材をダイスに押し出すことにより中空部を有する中空品を製造する中空品の製造方法であって、複数のパンチは、中空部を成形する中心パンチと、中心パンチの外周に配置されて環状断面を有する第1押出しパンチと、第1押出しパンチの外周に配置されて環状断面を有する第2押出しパンチとを備え、中心パンチ、第1押出しパンチ及び第2押出しパンチを共にダイスに対し前進させて素材をダイスに押し出し、中空品の閉塞した先端を成形する先端成形過程を実施し、次に、中心パンチを更にダイスに対し前進させてダイスとの間に環状空間を形成し、環状空間の形成を維持したまま第1押出しパンチをダイスに対し前進させることにより、環状空間を介して素材を中空状に押し出して中空部を成形する中空部成形過程を実施し、次に、中心パンチをダイスに対し後退させて環状空間を消失させ、環状空間の消失を維持したまま第2押出しパンチをダイスに対し前進させることにより、素材を肉寄せして中空品の後端を閉塞させる後端閉塞過程を実施することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、先ず、先端成形過程では、ダイスに押し出される素材に閉塞した先端が成形され、次に、中空部成形過程では、ダイスに押し出される素材に中空部が成形され、次に、後端閉塞過程では、中空品の後端が閉塞される。このように、一連の過程を通じて1つの素材から、先端側及び後端側を閉塞させて内部に中空部を有する中空品が成形される。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ダイスは、環状空間よりも素材流動の下流側に位置するランド部と、ランド部の下流側を開放する逃がし部とを備え、中空部成形過程において、環状空間を介して中空状に押し出されてきた素材をランド部にて縮径させて逃がし部へ逃がすことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、環状空間を介して中空状に押し出されてきた素材がランド部を通過するときに縮径され、扱かれて曲がりが矯正される。また、ランド部にて縮径された素材は逃がし部へ逃がされるので、矯正された素材がランド部以外の壁面に接触しない。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、中空部成形過程において、第1押出しパンチをダイスに対し前進させながら中心パンチをダイスに対し前後に往復動させることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、中心パンチを前後に往復動させることにより、ダイスとの間に形成される環状空間の幅が変化し、軸方向又は円周方向に変化した異形状を有する中空部が成形される。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、中空部成形過程に要する時間を相対的に短くし、後端閉塞過程の後に、中空部成形過程と後端閉塞過程を順次少なくとも1回繰り返すことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、中空部成形過程に要する時間が相対的に短くなり、後端閉塞過程の後に、中空部成形過程と後端閉塞過程が順次少なくとも1回繰り返されるので、中空部が軸方向に沿って少なくとも2つ成形される。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、ダイスに対し複数のパンチを移動させて素材をダイスに押し出すことにより中空部を有する中空品を製造する中空品の製造装置であって、複数のパンチは、中空部を成形する中心パンチと、中心パンチの外周に配置されて環状断面を有する第1押出しパンチと、第1押出しパンチの外周に配置されて環状断面を有する第2押出しパンチとを備え、中心パンチ、第1押出しパンチ及び第2押出しパンチのそれぞれが個別にダイスに対し前進及び後退可能に構成したことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の製造方法の実施に好適に使用できる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、中心パンチをダイスに対し前進させてダイスとの間に環状空間を形成し、その環状空間を形成した状態に中心パンチを固定して第1押出しパンチをダイスに対し前進させる動きと、中心パンチをダイスに対し後退させて環状空間を消失させ、環状空間を消失させた状態に中心パンチを固定して第2押出しパンチをダイスに対し前進させる動きとを行わせる駆動手段を備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の製造方法の実施に好適に使用できる。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の発明において、ダイスは、押し出されてきた素材を縮径させるランド部と、ランド部の下流側を開放する逃がし部とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項5又は6に記載の発明の作用に加え、請求項2に記載の製造方法の実施に好適に使用できる。
上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明の中空品は、先端側及び後端側を閉塞させて内部に中空部を有し、全体が同一素材の押出し成形によって一体に成形されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、中空品の全体が同一素材の押出し成形によって一体に成形されることから、複数部品を組み合わせたものに比べ、製造が簡略化され、耐久性がよくなる。
上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、中空部が軸方向又は円周方向に変化した異形状をなすことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項8に記載の発明の作用に加え、中空部を異形状にした分だけ中空品の剛性が増す。
上記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、中空部が軸方向に沿って複数成形されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項8に記載の発明の作用に加え、中空部が複数に分かれた分だけ中空品の剛性が増す。
上記目的を達成するために、請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、肉厚が軸方向又は円周方向に変化したことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項8に記載の発明の作用に加え、軸方向又は円周方向に肉厚が変化した分だけ中空品の剛性が増す。
請求項1に記載の発明によれば、素材を効率良くダイスに押し出して内部に中空部を成形すると共に中空品の先端側及び後端側を容易に閉塞させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ダイスに中空状に押し出された素材を真っ直ぐに成形することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ダイスに中空状に押し出される素材に厚肉部を成形して中空品の剛性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ダイスに中空状に押し出される素材にて中間閉塞部を成形して中空品の剛性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、素材を効率良くダイスに押し出して内部に中空部を成形すると共に中空品の先端側及び後端側を容易に閉塞させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、素材を効率良くダイスに押し出して内部に中空部を成形すると共に中空品の先端側及び後端側を容易に閉塞させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項5又は6に記載の発明の効果に加え、ダイスに中空状に押し出された素材を真っ直ぐに成形することができる。
請求項8に記載の発明によれば、複数部品を組み合わせて製造される中空品と比べ、中空品の品質及び信頼性を向上させることができ、製造工程を簡略化して低コスト化を図ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、中空品の剛性を向上させることができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、中空品の剛性を向上させることができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、中空品の剛性を向上させることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明におけるの中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品を、中空化したエンジンバルブ(中空バルブ)に具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明におけるの中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品を、中空化したエンジンバルブ(中空バルブ)に具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態の中空バルブ1を断面図により示す。この種の中空バルブ1をエンジンに使用することにより、エンジンの高回転化やフリクションロスの低減、周辺部品の軽量化を図ることができ、エンジンの燃費向上に有効である。従来の中空バルブは、そのほとんどが複数の部品を組み合わせて接合することで製造され、接合部の信頼性が問題となっていた。これに対し、この実施形態の中空バルブ1は、先端側及び後端側を閉塞させて内部に中空部2を有し、全体が同一素材の押出し成形によって一体に成形されたことを特徴としている。すなわち、中空バルブ1は、先端側及び後端側がかしめにより閉塞されているのではなく、先端側及び後端側の閉塞部を含む全体が同一素材により押出し成形で一体に成形されている。この中空バルブ1は、傘状をなす傘部3と、その傘部3になだらかに連続した軸部4とを備える。傘部3の先端外周は、吸気又は排気のポートに着座するシート3aとなっている。シート3aと軸部4との間は湾曲したネック3bとなっている。軸部4の先端部4a(図1の下端)の外周には、コッタ溝4bが形成される。この中空バルブ1の内部には、傘部3から軸部4にかけて軸方向に延びる一つの中空部2が形成される。この中空部2の一端部は、傘部3へ向けて徐々に収束した形状をなす。この実施形態では、軸部4の先端部4aを中空バルブ1の先端側とし、傘部3を中空バルブ1の後端側とする。中空バルブ1の先端側及び後端側はそれぞれ閉塞している。この実施形態では、中空バルブ1を構成する素材として、例えば、ステンレスや耐熱鋼が使用される。軸部4の先端部4aには、先端基準穴4cが形成され、傘部3の端面には、後端基準穴3cが形成される。これら2つの基準穴4c,3cは、中空バルブ1を押出し成形した後、その成形品を仕上げ加工する際の基準位置となる。
図2に、この中空バルブ1の製造方法の一過程における製造装置11の主要型構成の状態を部分断面図により示す。この製造装置11は組ダイス12に対し複数のパンチ13,14,15を移動させて素材6を組ダイス12に押し出すことにより、先端側及び後端側を閉塞させて内部に中空部2を有し、全体が同一素材の押出し成形によって一体に成形された中空バルブ1を製造するように構成される。組ダイス12は、上下に積層された上ダイス16、中ダイス17及び下ダイス18を含む。下ダイス18には、中空バルブ1の軸部4を成形するための軸キャビティ19が同ダイス18を貫通するように形成される。中ダイス17には、中空バルブ1の傘部3と軸部4の一部を成形するための傘軸キャビティ20が形成される。軸キャビティ19と傘軸キャビティ20は、互いに同軸上に配置されて連通する。上ダイス16には、複数のパンチ13〜15を組み付ける組付孔21が形成される。
上ダイス16に組み付けられた複数のパンチ13〜15は、中空部2を成形する中心パンチ13と、その中心パンチ13の外周に配置されて環状断面を有する第1押出しパンチ14と、第1押出しパンチ14の外周に配置されて環状断面を有する第2押出しパンチ15とを備える。中心パンチ13、第1押出しパンチ14及び第2押出しパンチ15は、それぞれ個別に組ダイス12に対し前進及び後退可能に構成される。すなわち、各パンチ13〜15は、互いに組み合わされた状態で組付孔21に組み付けられ、図2において上下方向へ往復動可能に設けられる。また、下ダイス18の軸キャビティ19には、その下端側からノックアウトピン22が上下方向へ往復動可能に設けられる。
図3に、製造装置11の全体の概略構成を断面図により示す。上記した組ダイス12と各パンチ13〜15は、上フレーム51と、下フレーム52との間に支持されて設けられる。上フレーム51には、各パンチ13〜15をそれぞれ駆動するための第1アクチュエータ53、第2アクチュエータ54及び第3アクチュエータ55が設けられる。すなわち、1つの第1アクチュエータ53は、そのピストン53aにより中心パンチ13を前進及び後退可能に、つまり上下動可能に設けられる。複数の第2アクチュエータ54は、それらのピストン54aが中間部材56を介して第1押出しパンチ14を上下動可能に設けられる。複数の第3アクチュエータ55は、それらのピストン55aにより中間部材57を介して第2押出しパンチ15を上下動可能に設けられる。また、下フレーム52には、ノックアウトピン22を駆動するための第4アクチュエータ58が設けられる。すなわち、1つの第4アクチュエータ58は、そのピストン58aによりノックアウトピン22を上下動可能に設けられる。各アクチュエータ53〜55、58は、コントローラ(図示略)によって動きが制御されるようになっている。このコントローラは、後述する製造方法を実施して各パンチ13〜15及びノックアウトピン22を動かすために各アクチュエータ53〜55,58を制御するようになっている。各アクチュエータ53〜55は、本発明の駆動手段に相当する。
図4に、図2の鎖線円S1の中を拡大断面図により示す。図5に、図2の鎖線円S2の中を拡大断面図により示す。図4に示すように、中心パンチ13の山形に尖った先端部13aは傘部3の後端面に嵌入する。この先端部13aの嵌入により後端基準穴3cが形成される。図5に示すように、ノックアウトピン22の先端には、山形に尖った突起22aが形成され、その突起22aが軸部4の先端部4aに嵌入する。この突起22aの嵌入により先端基準穴4cが形成される。
図6に、図2の鎖線円S3の中を拡大断面図により示す。中ダイス17及び下ダイス18の軸キャビティ19と傘軸キャビティ20との境目には、その内壁を円弧状に拡径した一つの導入部23が形成される。また、下ダイス18の軸キャビティ19には、その内壁を円弧状に縮径したランド部24が形成される。このランド部24は、軸キャビティ19の軸方向に沿って等間隔に複数配置される。すなわち、下ダイス18は、その軸キャビティ19の中に、各パンチ13〜15により押し出されてきた素材を縮径させる複数のランド部24を備える。これらランド部24の下流側は、開放され又はランド部24よりも大径の孔に形成されて逃がし部25となっている。そして、図6に示すように、軸キャビティ19の上流側から中空状に押し出されてきて軸部4となる素材6を複数のランド部24にて縮径させるようになっている。図6から分かるように、一つ目のランド部24を通過した素材6の直径d2は、導入部23を通過した素材6の直径d1よりも縮径されて小さくなっている。
次に、上記した製造装置11を使用した中空バルブ1の製造方法について説明する。図7に、この製造方法に係る一連の過程をフローチャートにより示す。図8〜図13に、この製造方法の各過程における製造装置11の主要型構成の状態を部分断面図により示す。以下、図7のフローチャートに付した番号の順に説明する。
(1)先ず、素材のセットを行う。すなわち、図8に示すように、傘軸キャビティ20に対応して、上ダイ16、中ダイ17及び各パンチ13〜15の間に素材6の塊をセットする。このとき、ノックアウトピン22の先端部は、傘軸キャビティ20の中に配置される。素材6のセット後は、中心パンチ13、第1押出しパンチ14及び第2押出しパンチ15を一斉に前進(下降)させ始める。図8において、「P1」は、中心パンチ13に加えられる下向きの力を、「P2」は、第1押出しパンチ14に加えられる下向きの力を、「P3」は、第2押出しパンチ15に加えられる下向きの力をそれぞれ示す(図9〜図13において同じ。)。
(2)の先端成形過程では、図9に示すように、中心パンチ13、第1押出しパンチ14及び第2押出しパンチ15を共に組ダイス12に対し前進(降下)させ、その後、途中で中心パンチ13のみを他のパンチ14,15よりも大きく前進(下降)させて素材6を押し出し、中空バルブ1の閉塞した先端部7を成形する。
(3)の中空部成形過程では、図10に示すように、ノックアウトピン22を軸キャビティ19の下部まで後退(降下)させた状態で、第2押出しパンチ15を固定し、中心パンチ13と第1押出しパンチ14を更に組ダイス12に対し前進(降下)させると共に、中心パンチ13を第1押出しパンチ14よりも更に大きく前進(降下)させて、導入部23の近傍にて中ダイス17との間に環状空間26を形成する。ここで、環状空間26は、図10にて鎖線楕円E1の中に示すように、傘軸キャビティ20の軸部4を成形する部位において中心パンチ13と中ダイス17との間に形成される円環状の空間を意味する。この実施形態では、環状空間26の半径方向の幅が中心パンチ13の外径より小さくなっている。その後、図11に示すように、中心パンチ13を同位置にて固定し、第1押出しパンチ14のみを組ダイス12に対し前進(降下)させることにより、環状空間26(図11に鎖線楕円E1の中に示す。)の形成を維持したまま環状空間26を介して素材6を中空状に押し出して軸部4と共に中空部2を成形する。この場合、コントローラ(図示略)は、各アクチュエータ53〜55を制御することにより、中心パンチ13を組ダイス12に対し前進させて中ダイス17との間に環状空間26を形成し、その環状空間26を形成した状態に中心パンチ13を固定して第1押出しパンチ14を組ダイス12に対し前進させる動きを行わせる。この場合、第2押出しパンチ15を第1押出しパンチ14と共に前進(降下)させてもよい。ここで、環状空間26から中空状に押し出されてきた素材6の外周は、各ランド部24にて扱かれて縮径される。
(4)の後端閉塞過程では、図12に示すように、中心パンチ13を組ダイス12に対し後退(上昇)させて環状空間26を消失させる。ここで、環状空間26の消失は、図12にて鎖線楕円E1の中に示すように、中心パンチ13を後退させたことで、傘軸キャビティ20の軸部4を成形する部位において中ダイス17との間に中心パンチ13が存在しない状態を意味する。このとき、環状空間26の消失を維持したまま第2押出しパンチ15を前進(降下)させ始める。そして、図13に示すように、第2押出しパンチ15を組ダイス12に対し前進(下降)させることにより、傘部3を成形する素材6を肉寄せして、後端部8を閉塞させる。この場合、コントローラ(図示略)は、各アクチュエータ53〜55を制御することにより、環状空間26を消失させた状態に中心パンチ13を固定して第2押出しパンチ15を組ダイス12に対し前進させる動きを行わせる。この過程では、第1押出しパンチ14の外周に配置された第2押出しパンチ15により素材6が押し出されるので、素材6の外周部に効率良く下向きの力を加えることができる。このため、傘部3の後端部8を閉塞するために、比較的小さな力で素材6を効率良く肉寄せすることができる。
(5)の成形完了では、中空バルブ1の成形品が完成する。そして、その成形品をノックアウトピン22により押し上げて組ダイス12から取り出す。その後、成形品を仕上げ加工することにより、コッタ溝4bを有する中空バルブ1の最終完成品が得られる。
以上説明したこの実施形態における中空バルブ1の製造方法及び製造装置によれば、先ず、先端成形過程では、組ダイス12に押し出される素材6に閉塞した先端部7(4a)が成形される。次に、中空部成形過程では、組ダイス12に押し出される素材6に中空部2が成形される。次に、後端閉塞過程では、中空バルブ1の後端部8が閉塞される。このように、一連の過程を通じて1つの素材6から、先端側及び後端側を閉塞させて内部に中空部2を部を有する中空バルブ1が成形される。この結果、素材6を効率良く組ダイス12に押し出して内部に中空部2を成形すると共に、中空バルブ1の先端側及び後端側を容易に閉塞させることができる。つまり、上記した製造装置11を使用して上記した製造方法を実施することで、ワンショットにより、低コストで、高歩留まりで、両端が同一素材6により一体に閉塞した中空バルブ1を成形することができる。
特に、この実施形態の後端閉塞過程では、第1押出しパンチ14の外周に配置された第2押出しパンチ15により素材6に力が加えられるので、素材6の外周部に効率良く下向きの力を加えることができ、比較的小さな力で素材6を効率良く肉寄せして中空バルブ1の後端部8をスムーズに閉塞することができる。これは、組ダイス12へ向けて素材6を押し出すために、2つの押出しパンチ14,15を選択的に使用することで達成できる効果であり、マンドレル(中心パンチ)の外周に環状断面を有するポンチ(押出しパンチ)を1つ配置しただけの従来技術(特許文献1)と比べた有利な効果である。
また、この実施形態では、環状空間26を介して軸キャビティ19の中に中空状に押し出されてきた素材6が各ランド部24を通過するときに縮径され、扱かれて曲がりが矯正される。また、各ランド部24にて縮径された素材6は逃がし部25へ逃がされるので、矯正された素材6が各ランド部24以外の壁面に接触することがない。このため、下ダイス18の軸キャビティ19の中に中空状に押し出された素材6からなる軸部4を真っ直ぐに成形することができる。
上記のように中空バルブ1は、先端側及び後端側を閉塞させて内部に中空部2を有し、全体が同一素材6の押出し成形によって一体に成形されることから、複数部品を組み合わせて製造される中空バルブと比べ、製造が簡略化され、耐久性がよくなる。このため、この実施形態の中空バルブ1によれば、複数部品を組み合わせたものに比べ、品質及び信頼性を著しく向上させることができる。また、この実施形態の中空バルブ1によれば、部品点数を低減できることから、製造工程を簡略化して低コスト化を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明におけるの中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品を中空バルブに具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施形態では、第1実施形態と同じ構成要素については同一符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
次に、本発明におけるの中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品を中空バルブに具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施形態では、第1実施形態と同じ構成要素については同一符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
図14に、この実施形態の中空バルブ31を断面図により示す。この中空バルブ31は、軸部4に軸方向に沿って3つの中空部2が成形される。また、隣り合う中空部2の間には、素材6の肉により中間閉塞部32が成形される。各中空部2の両端部の形状は、第1実施形態における中空部2のそれと同じである。
図15に、この中空バルブ31の製造方法の一過程における製造装置11の主要型構成の状態を部分断面図により示す。この製造装置11の構成は、第1実施形態のそれと同じである。この実施形態では、製造装置11を使用した製造方法につき、以下の点で第1実施形態のそれと異なる。すなわち、「中空部成形過程」のための時間を第1実施形態のそれよりも相対的に短くし、「後端閉塞過程」の後に、「中空部成形過程」と「後端閉塞過程」を順次2回繰り返すようにしている。
従って、この実施形態によれば、図14に示すように、軸部4には、その軸方向に沿って3つの中空部2が成形されると共に、中空部2の間に中間閉塞部32が成形される。このため、この中空バルブ31によれば、軸部4にて隣り合う中空部2の間に中間閉塞部32ができるので、その分だけ軸部4の剛性を向上させることができる。延いては、中空バルブ31の耐久性を高めることができる。その他の作用効果は第1実施形態のそれと同じである。
[第3実施形態]
次に、本発明におけるの中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品を中空バルブに具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明におけるの中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品を中空バルブに具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図16に、この実施形態の中空バルブ33を断面図により示す。この中空バルブ33は、軸部4に形成される中空部2が軸方向に変化した異形状を有し、軸部4の肉厚が軸方向に沿って変化している。すなわち、中空部2は、軸方向に沿ってほぼ等間隔に複数箇所で括れており、その括れ部分で軸部4の肉厚が大きい厚肉部34となっている。
図17に、この中空バルブ33の製造方法の一過程における製造装置11の主要型構成の状態を部分断面図により示す。製造装置11の構成は、第1実施形態のそれと同じである。この実施形態では、製造装置11を使用した製造方法につき、以下の点で第1実施形態のそれと異なる。すなわち、「中空部成形過程」において、第1押出しパンチ14を組ダイス12に対し前進(下降)させながら中心パンチ13を組ダイス12に対し前後に往復動させるようにしている。
従って、この実施形態によれば、中心パンチ13を前後に往復動させることにより、中ダイス17との間に形成される環状空間26の幅が変化し、これによって軸方向に変化した異形状を有する中空部2が成形される。このため、この中空バルブ33によれば、軸部4に沿って複数の厚肉部34が形成されるので、それら厚肉部34の分だけ軸部4の剛性を向上させることができる。延いては、中空バルブ33の耐久性を高めることができる。その他の作用効果は第1実施形態のそれと同じである。
[第4実施形態]
次に、本発明におけるの中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品を中空バルブに具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明におけるの中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品を中空バルブに具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図18に、この実施形態の中空バルブ35を断面図により示す。図19に、中空バルブ35を、図18のC−C線に沿って切断した拡大断面図により示す。この中空バルブ35は、軸部4に形成された中空部2の断面形状について第1実施形態のそれと異なる。すなわち、図19に示すように、中空部2は、軸線L1を中心に点対称な4花弁形状をなし、中空部2の内壁には、中心へ向けて突出した4つの凸リブ36が形成される。これら凸リブ36の部分にて軸部4の肉厚が大きくなっている。このような断面形状を有する中空部2は、第1実施形態の製造装置11において、中心パンチ13の断面形状を中空部2と同じ4花弁形状とすることで得られる。
従って、この実施形態によれば、凸リブ36によって異形状をなす中空部2が成形される。このため、この中空バルブ35によれば、軸部4の長手方向に沿って複数の凸リブ36が形成されるので、凸リブ36の分だけ軸部4の剛性を向上させることができる。延いては、中空バルブ35の耐久性を高めることができる。その他の作用効果は第1実施形態のそれと同じである。
[第5実施形態]
次に、本発明におけるの中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品を、中空化したラックバー(中空ラックバー)に具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明におけるの中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品を、中空化したラックバー(中空ラックバー)に具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図20に、この中空ラックバー41の製造方法の一過程における製造装置27の主要型構成の状態を部分断面図により示す。図21に、図20の鎖線円S4の中を拡大断面図により示す。図22に、中空ラックバー41の軸部42を横断面図により示す。この実施形態の製造装置27は、主として、中ダイス17に形成されたキャビティ43と、上ダイ16の組付孔21及び各パンチ13〜15の構成の点で前記各実施形態と異なる。すなわち、この実施形態では、第1押出しパンチ14と中心パンチ13を組み付けるために第2押出しパンチ15に形成された組付孔15aが偏心している。従って、図21に示すように、第2押出しパンチ15の左側の肉厚A1が右側の肉厚A2よりも小さくなっている。これにより、中心パンチ13によって成形される中空ラックバー41の中空部44が、同ラックバー41において偏心して形成される。ここで、中空部44を形成する軸部42の肉厚は、その左側と右側で大きさが異なる。この実施形態では、第2押出しパンチ15の左側の肉厚A1と、軸部42の左側の肉厚B1との比が、第2押出しパンチ15の右側の肉厚A2と、軸部42の右側の肉厚B2との比と同じになっている。この実施形態の製造装置27のその他の構成は、第1実施形態のそれと同じである。また、この実施形態では、第1実施形態と同様の製造方法によって中空ラックバー41を製造するようになっている。
従って、この実施形態によれば、先端側及び後端側を閉塞させて内部に中空部44を有し、全体が同一素材の押出し成形によって一体に成形された中空ラックバー41を得ることができる。その他の作用効果は第1実施形態のそれに準ずる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
(1)前記第1実施形態によれば、押出しにより得られた中空バルブ1の成形品を仕上げ加工してそのままエンジンバルブとして使用するようにしている。これに対し、図23に断面図で示すように、中空バルブ37につき、傘部3に空けた注入孔3dから中空部2へ冷媒38を注入し、その後に注入孔3dを封入栓39と溶接40により封鎖することで、冷媒入りエンジンバルブとすることもできる。
(2)前記各実施形態では、本発明の中空品を中空バルブ1,31,33,35及び中空ラックバー41に具体化したが、内部に中空部を有する中空品であれば、中空バルブ1,31,33,35及び中空ラックバー41に限られない。
1 中空バルブ(中空品)
2 中空部
6 素材
7 先端部
8 後端部
11 製造装置
12 組ダイス
13 中心パンチ
14 第1押出しパンチ
15 第2押出しパンチ
16 上ダイス
17 中ダイス
18 下ダイス
24 ランド部
25 逃がし部
26 環状空間
27 製造装置
31 中空バルブ(中空品)
32 中間閉塞部
33 中空バルブ(中空品)
34 厚肉部
35 中空バルブ(中空品)
36 凸リブ
37 中空バルブ(中空品)
41 中空ラックバー(中空品)
44 中空部
53 第1アクチュエータ(駆動手段)
54 第2アクチュエータ(駆動手段)
55 第3アクチュエータ(駆動手段)
2 中空部
6 素材
7 先端部
8 後端部
11 製造装置
12 組ダイス
13 中心パンチ
14 第1押出しパンチ
15 第2押出しパンチ
16 上ダイス
17 中ダイス
18 下ダイス
24 ランド部
25 逃がし部
26 環状空間
27 製造装置
31 中空バルブ(中空品)
32 中間閉塞部
33 中空バルブ(中空品)
34 厚肉部
35 中空バルブ(中空品)
36 凸リブ
37 中空バルブ(中空品)
41 中空ラックバー(中空品)
44 中空部
53 第1アクチュエータ(駆動手段)
54 第2アクチュエータ(駆動手段)
55 第3アクチュエータ(駆動手段)
Claims (11)
- ダイスに対し複数のパンチを移動させて素材を前記ダイスに押し出すことにより中空部を有する中空品を製造する中空品の製造方法であって、
前記複数のパンチは、中空部を成形する中心パンチと、前記中心パンチの外周に配置されて環状断面を有する第1押出しパンチと、前記第1押出しパンチの外周に配置されて環状断面を有する第2押出しパンチとを備え、
前記中心パンチ、前記第1押出しパンチ及び前記第2押出しパンチを共に前記ダイスに対し前進させて前記素材を前記ダイスに押し出し、前記中空品の閉塞した先端を成形する先端成形過程を実施し、
次に、前記中心パンチを更に前記ダイスに対し前進させて前記ダイスとの間に環状空間を形成し、前記環状空間の形成を維持したまま前記第1押出しパンチを前記ダイスに対し前進させることにより、前記環状空間を介して前記素材を中空状に押し出して前記中空部を成形する中空部成形過程を実施し、
次に、前記中心パンチを前記ダイスに対し後退させて前記環状空間を消失させ、前記環状空間の消失を維持したまま前記第2押出しパンチを前記ダイスに対し前進させることにより、前記素材を肉寄せして前記中空品の後端を閉塞させる後端閉塞過程を実施する
ことを特徴とする中空品の製造方法。 - 前記ダイスは、前記環状空間よりも素材流動の下流側に位置するランド部と、前記ランド部の下流側を開放する逃がし部とを備え、
前記中空部成形過程において、前記環状空間を介して中空状に押し出されてきた素材を前記ランド部にて縮径させて前記逃がし部へ逃がすことを特徴とする請求項1に記載の中空品の製造方法。 - 前記中空部成形過程において、前記第1押出しパンチを前記ダイスに対し前進させながら前記中心パンチを前記ダイスに対し前後に往復動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の中空品の製造方法。
- 前記中空部成形過程に要する時間を相対的に短くし、前記後端閉塞過程の後に、前記中空部成形過程と前記後端閉塞過程を順次少なくとも1回繰り返すことを特徴とする請求項1又は2に記載の中空品の製造方法。
- ダイスに対し複数のパンチを移動させて素材を前記ダイスに押し出すことにより中空部を有する中空品を製造する中空品の製造装置であって、
前記複数のパンチは、中空部を成形する中心パンチと、前記中心パンチの外周に配置されて環状断面を有する第1押出しパンチと、前記第1押出しパンチの外周に配置されて環状断面を有する第2押出しパンチとを備え、前記中心パンチ、前記第1押出しパンチ及び前記第2押出しパンチのそれぞれが個別に前記ダイスに対し前進及び後退可能に構成したことを特徴とする中空品の製造装置。 - 前記中心パンチを前記ダイスに対し前進させて前記ダイスとの間に環状空間を形成し、その環状空間を形成した状態に前記中心パンチを固定して前記第1押出しパンチを前記ダイスに対し前進させる動きと、前記中心パンチを前記ダイスに対し後退させて前記環状空間を消失させ、前記環状空間を消失させた状態に前記中心パンチを固定して前記第2押出しパンチを前記ダイスに対し前進させる動きとを行わせる駆動手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の中空品の製造装置。
- 前記ダイスは、押し出されてきた素材を縮径させるランド部と、前記ランド部の下流側を開放する逃がし部とを備えたことを特徴とする請求項5又は6に記載の中空品の製造装置。
- 先端側及び後端側を閉塞させて内部に中空部を有し、全体が同一素材の押出し成形によって一体に成形されたことを特徴とする中空品。
- 前記中空部が軸方向又は円周方向に変化した異形状をなすことを特徴とする請求項8に記載の中空品。
- 前記中空部が軸方向に沿って複数成形されたことを特徴とする請求項8に記載の中空品。
- 肉厚が軸方向又は円周方向に変化したことを特徴とする請求項8に記載の中空品。
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---|---|---|---|
JP2008264320A JP2010089154A (ja) | 2008-10-10 | 2008-10-10 | 中空品の製造方法及び製造装置並びに中空品 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2008
- 2008-10-10 JP JP2008264320A patent/JP2010089154A/ja not_active Withdrawn
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