JP2010086873A - 電池、電池の電極電位を推定するための方法および装置 - Google Patents

電池、電池の電極電位を推定するための方法および装置 Download PDF

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Yasukazu Iwasaki
靖和 岩崎
Kazuya Sato
一也 佐藤
Manabu Kaseda
学 加世田
Yuji Muroya
祐二 室屋
Takami Saito
崇実 齋藤
Hideaki Horie
英明 堀江
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Abstract

【課題】電極電位を正確に推定し得る電池、電池の電極電位を正確に推定するための方法および装置を提供する。
【解決手段】正極115、負極110、および、正極および負極の電極端面116,111からの距離が異なり、かつ、正極電位および負極電位を測定するための2種以上の参照極130,135を有する電池100である。当該電池においては、参照極によって測定される正極電位と、参照極に対する正極の電極端面からの距離との関係に基づいて、正極電位の近似式が導出され、当該近似式において、正極の電極端面からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値が、正極電位と推定される。また、参照極によって測定される負極電位と、参照極に対する負極の電極端面からの距離との関係に基づいて、負極電位の近似式が導出され、当該近似式において、負極の電極端面からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値が、負極電位と推定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池、電池の電極電位を推定するための方法および装置に関する。
電池の電極電位は、正極側および負極側に参照極をそれぞれ配置し、正極−参照極、負極−参照極および正極−負極間の電圧を測定し、得られた測定結果に基づいて、推定している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−179329号公報
しかし、参照極の配置位置を考慮していないため、電極電位を正確に推定することが困難である。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、電極電位を正確に推定し得る電池、電池の電極電位を正確に推定するための方法および装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一様相は、正極、負極および複数の参照極を有する電池である。当該電池の前記参照極は、正極電位および負極電位を測定するために使用され、前記正極および前記負極の電極端面からの距離が異なり、かつ、電位の異なる2種以上の参照極からなる。
上記目的を達成するための本発明の別の一様相は、前記電池の正極電位および負極電位を推定するための方法である。当該方法においては、前記参照極によって測定される正極電位と、前記参照極に対する前記正極の電極端面からの距離との関係に基づいて、前記正極電位の近似式を導出し、当該近似式において、前記正極の電極端面からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値を、正極電位と推定する。また、前記参照極によって測定される負極電位と、前記参照極に対する前記負極の電極端面からの距離との関係に基づいて、前記負極電位の近似式を導出し、当該近似式において、前記負極の電極端面からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値を、負極電位と推定する。
上記目的を達成するための本発明のさらに別の一様相は、前記電池の正極電位および負極電位を推定するための装置である。当該装置は、前記参照極に対する前記正極の電極端面からの距離および前記負極の電極端面からの距離を記憶する記憶手段、前記参照極によって正極電位および負極電位を測定する電位測定手段、および、正極電位および負極電位を推定する推定手段を有する。そして、前記推定手段は、前記参照極によって測定される正極電位と、前記参照極に対する前記正極の電極端面からの距離との関係に基づいて、前記正極電位の近似式を導出し、当該近似式において、前記正極の電極端面からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値を、正極電位と推定する。また、前記推定手段は、前記参照極によって測定される負極電位と、前記参照極に対する前記負極の電極端面からの距離との関係に基づいて、前記負極電位の近似式を導出し、当該近似式において、前記負極の電極端面からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値を、負極電位と推定する。
本発明によれば、正極および負極の電極端面からの距離が異なり、電位が異なる2種以上の参照極を利用し、参照極によって測定される正極電位および負極電位と参照極に対する正極および負極の電極端面からの距離との関係に基づき、正極電位および負極電位を推定する近似式を導出することができる。したがって、参照極の配置位置を考慮して、正極電位および負極電位が推定されるため、その推定は、正確となる。したがって、電極電位を正確に推定し得る電池、電池の電極電位を正確に推定するための方法および装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態1に係る電池を説明するための断面図、図2は、図2に示される参照極の配置を説明するための平面図である。
実施形態1に係る電池100は、リチウム二次電池であり、負極110、正極115、セパレータ105、集電体120,125、参照極130,135および絶縁層140,145を有する。
負極110および正極115は、リチウムイオンを吸蔵および放出する材料を有しており、極間の電解質をリチウムイオンが行き来することによって、充放電が為される。そのため、充放電の繰り返しや過放電によって、負極110においてデンドライトと呼ばれる樹枝状の析出物が析出かつ成長し、セパレータ105を貫通して、正極−負極間で内部短絡を引き起こしたり、過充電時において、電解液や電極の劣化を引き起こしたりする可能性が存在する。電池100は、後述するように、参照極130,135を利用することで、負極電位および正極電位を正確に推定することが可能であり、当該電位を制御に用いることで、過放電、過充電、デントライト析出を防止し、良好なサイクル特性を達成する。
負極110は、矩形形状を呈し、集電体120とセパレータ105との間に位置し、例えば、ハードカーボン(難黒鉛化炭素材料)からなる負極活物質を有する。負極活物質は、例えば、黒鉛系炭素材料や、リチウム−遷移金属複合酸化物を利用することも可能である。しかし、カーボンおよびリチウム−遷移金属複合酸化物からなる負極活物質は、容量および出力特性の観点から好ましい。
正極115は、負極110より小さな矩形形状を呈し、集電体125とセパレータ105の間に位置し、LiMnからなる正極活物質を有する。正極活物質は、LiMnに制限されないが、容量および出力特性の観点から、リチウム−遷移金属複合酸化物を適用することが好ましい。負極110および正極115の厚さは、電池の使用目的(例えば、出力重視あるいはエネルギー重視)や、イオン伝導性を考慮して適宜設定される。
セパレータ105は、負極110の形状と略一致する形状を呈し、例えば、多孔性(ポーラス)のPE(ポリエチレン)から形成される。セパレータの素材として、PP(ポリプロピレン)などの他のポリオレフィン、PP/PE/PPの3層構造をした積層体、ポリアミド、ポリイミド、アラミド、不織布を、利用することが可能である。不織布は、例えば、綿、レーヨン、アセテート、ナイロン、ポリエステルである。なお、セパレータは、絶縁体であるが、電解質が浸透することによって、イオン透過性および電気伝導性を呈することとなる。
電解質は、例えば、ゲルポリマー系であり、電解液およびホストポリマーを有する。電解液は、PC(プロピレンカーボネート)およびEC(エチレンカーボネート)からなる有機溶媒、支持塩としてのリチウム塩(LiPF)を含んでいる。有機溶媒は、例えば、その他の環状カーボネート類、ジメチルカーボネート等の鎖状カーボネート類、テトラヒドロフラン等のエーテル類を適用することが可能である。リチウム塩は、例えば、その他の無機酸陰イオン塩、LiCFSO等の有機酸陰イオン塩を、適用することが可能である。
ホストポリマーは、HFP(ヘキサフルオロプロピレン)コポリマーを10%含むPV
DF−HFP(ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体)である。
ホストポリマーは、その他のリチウムイオン伝導性を持たない高分子や、イオン伝導性を
有する高分子(固体高分子電解質)を適用することも可能である。その他のリチウムイオ
ン伝導性を持たない高分子は、例えば、PAN(ポリアクリロニトリル)、PMMA(ポ
リメチルメタクリレート)である。イオン伝導性を有する高分子は、例えば、PEO(ポ
リエチレンオキシド)やPPO(ポリプロピレンオキシド)である。
集電体120,125は、例えば、ステンレススチール箔から形成される。集電体素材は、アルミニウム箔、ニッケルとアルミニウムのクラッド材、銅とアルミニウムのクラッド材、あるいはこれらの金属の組み合わせのめっき材を、利用することも可能である。
なお、負極110および正極115は、外部まで導出されるリード線(不図示)が取り付けられている。
参照極130,135は、例えば、金属リチウムから形成され、負極電位および正極電位を測定可能とするため、その周囲に電解液(不図示)が配置され、かつ、外部まで導出されているリード線133,138が取り付けられている。また、参照極130,135は、正極115および負極110の外部(セパレータ105の外部)に位置し、正極側に配置されており、正極115および負極110の電極端面116,111からの距離が異なり、かつ、電位が異なる。
電池100は、上記のように、正極115および負極110の電極端面116,111からの距離が異なりかつ電位の異なる2種の参照極130,135を有しており、当該参照極130,135は、正極電位および負極電位を推定する近似式を導出するために適用される。正極電位の近似式は、参照極130,135によって測定される正極電位と、参照極130,135に対する正極115の電極端面116からの距離X11、X12との関係に基づいて導出され、正極115の電極端面116からの距離Xとしてゼロを代入した場合に得られる値が、正極電位と推定される。また、負極電位の近似式は、参照極130,135によって測定される負極電位と、参照極130,135に対する負極110の電極端面111からの距離X21,X22との関係に基づいて導出され、負極110の電極端面111からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値が、負極電位と推定される。つまり、電池100においては、参照極130,135の配置位置を考慮して、正極電位および負極電位を推定することが可能であり、その推定は、正確となる。
なお、参照極130,135は、正極115および負極110における同一の電極端面116,111に対して相対している。したがって、電極端面116,111に係る参照極130,135の測定環境のバラツキが抑制され、測定値に対する影響が排除されるため、導出される近似式の精度を、向上させることができる。
また、参照極130,135は、電極端面116,111に対して直交する方向PDに沿って位置合わせされており、電極端面116,111に対して直交する方向に係る参照極130,135の測定環境のバラツキに関しても、抑制され、測定値に対する影響が排除されるため、導出される近似式の精度を、向上させることができる。
さらに、参照極130,135は、正極115と負極110の積層方向SDにおける同一高さに保持されており、積層方向SDに係る参照極130,135の測定環境のバラツキを抑制し、測定値に対する影響を排除することにより、導出される近似式の精度を、向上させることができる。
絶縁層140,145は、シート状の絶縁体からなり、その間に参照極130,135が配置されており、参照極130,135に近接して配置される集電体120,125との短絡を確実に防止し、集電体120,125に対する絶縁性を確保している。絶縁体は、良好な絶縁性を有し、かつ、電池動作温度下での耐熱性を有しておれば、特に限定されず、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、アラミド、ゴムなどを適用することが可能である。
図3は、実施形態1に係る電極電位推定装置を説明するためのブロック図である。
実施形態1に係る電極電位推定装置150は、測定ユニット160および推定ユニット170を有する。
測定ユニット160は、参照極130,135によって正極電位および負極電位を測定するための回路(電位測定手段)161と、連結端子164,165,167,168とを有する。
回路161は、正極115と負極110の間に所定電流を流すための電源部と、所定電流を流した際における参照極130,135と正極との間の電位差および負極との間の電位差を検出するための検出部とを有する。なお、正極電位および負極電位は、正極115と負極110の間に所定電流を流した際における参照極130,135と正極115との間の電位差および負極110との間の電位差によって定義される。
連結端子164,165は、負極110および正極115に導通しているリード線113,118を接続するために使用される。連結端子167,168は、参照極130,135に導通しているリード線133,138を接続するために使用される。
推定ユニット170は、正極電位および負極電位を推定するために使用され、演算処理部(推定手段)172およびメモリ(記憶手段)174を有する。演算処理部172は、マイクロプロセッサ等から構成される演算回路であり、測定ユニット160を制御するための制御プログラムや、正極電位および負極電位を推定する演算プログラムを実行する。
メモリ174は、例えば、ROMやフラッシュROMなどの読取り専用の記憶装置、RAMなどの高速のランダムアクセス記憶装置、ハードディスクドライブなどの大容量のランダムアクセス記憶装置からなる。メモリ174は、例えば、演算プログラムおよび各種設定データおよび測定データが格納される記憶領域や、制御プログラムおよび演算プログラムを実行するための作業領域を有する。
設定データは、正極115の電極端面116から参照極130までの距離X11、正極115の電極端面116から参照極135までの距離X12、負極110の電極端面111から参照極130までの距離X21、負極110の電極端面111から参照極135までの距離X22である。測定データは、参照極130によって測定される正極電位および負極電位と、参照極135によって測定される正極電位および負極電位である。
なお、演算処理部172においては、参照極130,135によって測定される正極電位と、参照極130,135に対する正極115の電極端面116からの距離X11、X12との関係に基づいて、正極電位の近似式を導出し、当該近似式において、正極115の電極端面116からの距離Xとしてゼロを代入した場合に得られる値が、正極電位と推定される。また、参照極130,135によって測定される負極電位と、参照極130,135に対する負極110の電極端面111からの距離X21,X22との関係に基づいて、負極電位の近似式を導出し、当該近似式において、負極110の電極端面111からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値が、負極電位と推定される。
電極電位推定装置150は、上記のように、正極115および負極110の電極端面116,111からの距離が異なりかつ電位の異なる参照極130,135を利用し、参照極130,135によって測定される正極電位および負極電位と、参照極130,135に対する正極および負極の電極端面からの距離との関係に基づき、正極電位および負極電位を推定する近似式を導出しており、参照極130,135の配置位置を考慮して、正極電位および負極電位を推定しているため、その推定は、正確となる。
次に、実施形態1に係る電極電位推定方法を説明する。
図4は、実施形態1に係る電極電位推定方法を説明するためのフローチャート、図5は、図4に示される近似式の導出を説明するためのグラフである。なお、図4のフローチャートは、メモリ174に、制御プログラムおよび演算プログラムとして記憶されており、演算処理部172によって実行される。
まず、測定ユニット160が制御され、参照極130,135によって正極電位Y11,Y12がそれぞれ測定される(ステップS101)。正極115の電極端面116から参照極130までの距離X11、および、正極115の電極端面116から参照極135までの距離X12が、メモリ174から読み出される(ステップS102)。
次に、正極電位を推定するための正極電位の近似式が導出される(ステップS103)。正極電位の近似式は、Y=A*log(X)からなり、参照極130によって測定された正極電位Y11および正極115の電極端面116から参照極130までの距離X11と、参照極135によって測定された正極電位Y12および正極115の電極端面116から参照極135までの距離X12との関係に基づいて、係数Aが得られる(図5参照)。
そして、係数Aが得られた正極電位の近似式に、距離Xとしてゼロを代入することによって算出される値が、正極電位と推定される(ステップS104)。
次に、測定ユニット160が制御され、参照極130,135によって負極電位Y21,Y22がそれぞれ測定される(ステップS105)。負極110の電極端面111から参照極130までの距離X21、および、負極110の電極端面111から参照極135までの距離X22が、メモリ174から読み出される(ステップS106)。
その後、正極電位の近似式の場合と同様に、負極電位を推定するための負極電位の近似式が導出される(ステップS107)。近似式は、Y=A*log(X)からなり、参照極130によって測定された負極電位Y21および負極110の電極端面111から参照極130までの距離X21と、参照極135によって測定された負極電位Y22および負極110の電極端面111から参照極135までの距離X22との関係に基づいて、係数Aが得られる。
そして、係数Aが得られた負極電位の近似式に、距離Xとしてゼロを代入することによって算出される値が、正極電位と推定される(ステップS108)。
以上のように、実施形態1に係る電極電位推定方法においては、参照極130,135によって測定される正極電位Y11,Y12と距離X11,X12との関係に基づいて、正極電位の近似式を導出し、当該近似式において、距離としてゼロを代入した場合に得られる値を、正極電位と推定し、一方、参照極130,135によって測定される負極電位Y21,Y22と距離X21,X22との関係に基づいて、負極電位の近似式を導出し、当該近似式において、距離としてゼロを代入した場合に得られる値を、負極電位と推定する。つまり、正極115および負極110の電極端面からの距離が異なりかつ電位が異なる2種類の参照極130,135を利用し、参照極によって測定される正極電位および負極電位と参照極に対する正極および負極の電極端面からの距離との関係に基づき、正極電位を推定する近似式および負極電位を推定する近似式を導出しており、正極電位および負極電位を、参照極130,135の配置位置を考慮して推定しており、その推定は、正確となっている。
図6および図7は、実施形態1に係る変形例1を説明するための平面図および断面図、図8は、実施形態1に係る変形例2を説明するための平面図、図9および図10は、図8の線IX−IXおよび線X−Xに関する断面図である。
参照極130,135は、正極側における同一の電極端面116に相対して配置される形態に限定されず、例えば、図6および図7に示されるように、平行方向に延長する異なる電極端面116にそれぞれ相対するように配置したり、図8〜10に示されるように、直交する方向に延長する異なる電極端面116にそれぞれ相対するように配置したり、することも可能である。
図11は、実施形態1に係る変形例3を説明するための平面図、図12、図13および図14は、図11の線XII−XII、線XIII−XIIIおよび線XIV−XIVに関する断面図、図15は、実施形態1に係る変形例4を説明するための平面図、図16は、実施形態1に係る変形例4の近似式の導出を説明するためのグラフである。
参照極は、距離および電位が異なる2種類の参照極130,135によって構成される形態に限定されず、例えば、図11〜14に示されるように、距離および電位が異なる第3の参照極180を設けたり、図15に示されるように、6種類の参照極130,135,180〜183を設けたりすることも可能である。この場合、図16に示されるように、正極電位および負極電位の測定データおよび距離データが増加するため、正極電位および負極電位の近似式の精度を向上させることが可能である。
以上のように、実施形態1に係る電池、方法および装置おいては、正極および負極の電極端面からの距離が異なり、電位が異なる2種以上の参照極を利用し、参照極によって測定される正極電位および負極電位と参照極に対する正極および負極の電極端面からの距離との関係に基づき、正極電位および負極電位を推定する近似式を導出しており、参照極の配置位置を考慮して、正極電位および負極電位を推定しているため、その推定は、正確となる。つまり、電極電位を正確に推定し得る電池、電池の電極電位を正確に推定するための方法および装置を提供することができる。また、正確に推定された負極電位および正極電位を制御に用いることで、リチウム二次電池において、過放電、過充電、デントライト析出を防止し、良好なサイクル特性を達成することが可能である。
なお、参照極は、正極および負極における同一の電極端面に対して相対しているため、電極端面に係る参照極の測定環境のバラツキが抑制され、測定値に対する影響が排除されるため、導出される近似式の精度を、向上させることができる。また、参照極は、電極端面に対して直交する方向に沿って位置合わせされており、電極端面に対して直交する方向に係る参照極の測定環境のバラツキに関しても、抑制され、測定値に対する影響が排除されるため、導出される近似式の精度を、向上させることができる。さらに、参照極は、正極と負極の積層方向における同一高さに保持されており、積層方向に係る参照極の測定環境のバラツキを抑制し、測定値に対する影響を排除することにより、導出される近似式の精度を、向上させることができる。
また、参照極は、絶縁層の間に配置されており、参照極に近接して配置される集電体との短絡を確実に防止し、集電体に対する絶縁性が確保されている。
次に、実施形態2を説明する。
図17は、実施形態2に係る電極電位推定装置を説明するためのブロック図である。
実施形態2は、電池200の正極電位および負極電位の測定値を校正する点で、実施形態1と概して異なる。なお、以下において、実施形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
実施形態2に係る電極電位推定装置250の測定ユニット260は、参照極230,235によって正極電位および負極電位を測定するための回路(電位測定手段)261と、参照極230,235間の電位差を測定するための回路(電位差測定手段)262と、連結端子264,265,267,268とを有する。回路262は、正極215と負極210の間に所定電流を流した際における参照極230,235の間の電位差を検出するための検出部とを有する。
電極電位推定装置250の推定ユニット270は、演算処理部(推定手段かつ校正手段)272およびメモリ(記憶手段)274を有する。演算処理部272は、測定ユニット260を制御するための制御プログラムや、正極電位および負極電位を推定する演算プログラムを実行する。実施形態2に係る演算プログラムは、正極電位および前記負極電位の測定値を校正するモジュールが組み込まれている。なお、符号211,216は電極端面、符号205はセパレータ、符号220,225は集電体、符号240,245は絶縁層を示している。
次に、実施形態2に係る電極電位推定方法を説明する。
図18は、実施形態2に係る電極電位推定方法を説明するためのフローチャートである。なお、図18のフローチャートは、メモリ274に制御プログラムおよび演算プログラムとして記憶されており、演算処理部272によって実行される。
まず、測定ユニット260が制御され、参照極230,235によって正極電位Y11,Y12がそれぞれ測定され(ステップS201)。そして、参照極間の電位差ΔYが測定され(ステップS202)、参照極間に電位差が生じているか否かが判断される(ステップS203)。
参照極間に電位差が生じている場合(ステップS203のYES)、正極電位Y11,Y12の測定値が校正される(ステップS204)。実施形態2においては、測定値の校正は、参照極235を基準とした電位となるように、参照極230によって測定された正極電位Y11。を、電位差ΔYによって補正することによって実施される。なお、参照極230を基準とすることも可能である。また、参照極が3つ以上の場合は、基準とする参照極を適宜選定し、当該参照極と他の参照極との間の電位差をそれぞれ測定し、他の参照極によって測定された正極電位を、電位差によってそれぞれ補正する。参照極間に電位差が生じていない場合(ステップS203のNO)、ステップS204がスキップされる。
次に、正極215の電極端面216から参照極230までの距離X11、および、正極215の電極端面216から参照極235までの距離X12が、メモリ274から読み出され(ステップS205)、正極電位を推定するための正極電位の近似式が導出され(ステップS206)、係数Aが得られた正極電位の近似式に、距離Xとしてゼロを代入することによって算出される値が、正極電位と推定される(ステップS207)。したがって、参照極間に電位差が生じている場合、正極電位の近似式を導出するための正極電位は、校正された値が使用されるため、導出される正極電位の近似式の精度が、向上する。
次に、測定ユニット260が制御され、参照極230,235によって負極電位Y21,Y22がそれぞれ測定され(ステップS208)、ステップS202〜S206と同様にして、負極電位を推定するための負極電位の近似式が導出され(ステップS209〜S213)、係数Aが得られた負極電位の近似式に、距離Xとしてゼロを代入することによって算出される値が、負極電位と推定される(ステップS214)。したがって、参照極間に電位差が生じている場合、負極電位の近似式を導出するための正極電位は、校正された値が使用されるため、参照極間の測定環境のバラツキによる影響を排除することにより、導出される負極電位の近似式の精度が、向上する。
以上のように、実施形態2においては、参照極間の電位差を測定し、参照極間に電位差が生じている場合、測定された電位差によって、正極電位および負極電位の測定値を校正し、校正された正極電位および校正された負極電位を使用して、近似式を導出している。したがって、参照極間の測定環境のバラツキによる影響を排除することにより、導出される近似式の精度を、向上させることができる。
次に、実施形態3を説明する。
図19は、実施形態3に係る電池を説明するための断面図、図20は、実施形態3に係る電池を説明するための平面図、図21は、等電位線を説明するための概念図、図22および図23は、実施形態3に係る変形例1および変形例2を説明するための断面図である。
実施形態3は、参照極の配置位置に関し、実施形態1と概して異なり、電池300の参照極330は、負極310の下方に配置されており、また、セパレータ305の形状は、負極310の形状より小さく、かつ、正極315の形状より若干大きい。そのため、参照極330は、負極310の電極端面311の近傍かつ正極315の電極端面316の近傍に位置している。参照極335は、電極端面311,316から遠方に配置されており、正極315および負極310の外部に位置している。
したがって、参照極330は、図21に示されるように、正極315および負極310に係る電極電位の等電位線が回り込んでいる領域に位置することとなり、正極315および負極310の近傍における正極電位および負極電位が測定されるため、導出される近似式の精度を、向上させることができる。
なお、参照極330,335は、セパレータ305の下方に位置するため、例えば、図22に示されるように、セパレータ305を、参照極335を越える位置まで拡張させることで、参照極335に対する絶縁層として機能させることが可能である。この場合、集電体320との短絡を防止するための専用部材である絶縁層340を省略し、部材点数を削減することが可能である。なお、符号325は、負極側の集電体を示している。
また、参照極330は、正極315および負極310の電極端面316,311の近傍に配置される形態に限定されず、例えば、図23に示されるように、正極315および負極310の一方の電極端面311の近傍に配置することも可能である。
以上のように、実施形態3は、正極および負極の電極端面の近傍に配置される1つの参照極を含んでおり、前記近傍は、当該参照極が近傍に配置される正極および負極に係る電極電位の等電位線が回り込んでいる領域に位置し、正極および負極の近傍における正極電位および負極電位が測定されるため、導出される近似式の精度を、向上させることができる。
次に、実施形態4を説明する。
図24および図25は、実施形態4に係る電池を説明するための断面図および平面図である。
実施形態4は、参照極および絶縁層の配置位置に関し、実施形態3と概して異なり、電池400の参照極430,435の両方が、負極410およびセパレータ405の下方に配置されており、負極410の電極端面411の近傍かつ正極415の電極端面416の近傍に位置している。したがって、参照極430,435の両方によって正極415および負極410の近傍における正極電位および負極電位が測定されるため、導出される近似式の精度を、向上させることができる。
また、絶縁層445は、集電体425上に配置されている。そのため、参照極430,435は、セパレータ405を介して集電体420に相対し、かつ、絶縁層445を介して集電体425に相対しており、これにより、集電体420,425に対する絶縁性が確保されている。したがって、集電体420との短絡を防止するための専用部材である絶縁層が不要であり、部材点数を削減することが可能である。また、絶縁層445は、集電体425上に配置されているため、電池400の小型化を図ることが可能である。
次に、図26〜29は、実施形態4に係る変形例1〜4を説明するための断面図である。
参照極430,435は、同一の電極端面411,416に相対して配置される形態に限定されず、例えば、図26に示されるように、平行方向に延長する異なる電極端面411,416にそれぞれ相対するように配置したり、図27に示されるように、直交する方向に延長する異なる電極端面411,416にそれぞれ相対するように配置したり、することも可能である。さらに、例えば、図28に示されるように、距離および電位が異なる第3の参照極480を設けたり、図29に示されるように、6種類の参照極430,435,480〜483を設けたりすることも可能である。
以上のように、実施形態4においては、参照極の両方が、負極の電極端面の近傍かつ正極の電極端面の近傍に位置しており、正極および負極の近傍における正極電位および負極電位が測定されるため、導出される近似式の精度を、向上させることができる。また、参照極は、セパレータを介して集電体の一方と相対し、かつ、絶縁層を介して他方の集電体に相対しており、これにより、集電体に対する絶縁性が確保されている。したがって、集電体の一方との短絡を防止するための専用部材である絶縁層が不要であり、部材点数を削減することが可能である。また、絶縁層は、集電体上に配置されているため、電池の小型化を図ることが可能である。なお、絶縁層および集電体は、一体化することも可能である。
次に、実施形態5を説明する。
図30は、実施形態5に係る電池を説明するための断面図、図31〜33は、実施形態5に係る変形例1〜3を説明するための断面図である。
実施形態5は、参照極の形成方法に関し、実施形態4と概して異なり、電池500の参照極530,535が、セパレータ505にパターニングによって形成されている。パターニングは、例えば、蒸着やコーティングである。したがって、参照極530,535の形成が容易であり、良好な生産性を有するため、電池500の製造コストを低減することが可能である。
参照極530,535は、セパレータ505の表面に直接形成される形態に限定されず、例えば、図31に示されるように、セパレータ505に形成される凹部506,507に埋め込まれた状態となるように、形成することも可能である。さらに、図32に示されるように、参照極530,535を絶縁層545の表面に直接形成したり、図33に示されるように、絶縁層545に形成される凹部546,547に埋め込まれた状態となるように、形成したりすることも可能である。なお、符号510は負極、符号515は正極、符号520,525は集電体を示している。
以上のように、実施形態5においては、参照極の形成が容易であり、良好な生産性を有するため、電池の製造コストを低減することが可能である。
次に、実施形態6を説明する。
図34は、実施形態6に係る電池を説明するための断面図である。
実施形態6は、絶縁層の構成に関し、実施形態4と概して異なり、電池600の絶縁層645は、セパレータ605と集電体625との間に配置されかつ参照極630,635を保持する多孔質部材からなり、その内部には、負極電位および正極電位を測定可能とするために電解液が充填されている。したがって、参照極630,635の周囲に電解液を保持することが容易である。
絶縁層645は、正極615の電極端面616に接するように配置されている。そのため、正極515からの電解液移動が可能であり、電解液の枯渇を抑制することができる。なお、符号610は負極、符号520は集電体を示している。
以上のように、実施形態6においては、参照極の周囲に電解液を保持することが容易であり、かつ、正極からの電解液移動により、電解液の枯渇を抑制することが可能である。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。例えば、参照極は、正極電位および負極電位の推定用に共用する形態に限定されず、正極の電極端面側および負極の電極端面側のそれぞれに、複数の参照極を配置することで、正極電位の推定用の参照極と、負極電位の推定用の参照極とを異ならせることも可能である。
実施形態1に係る電池を説明するための断面図である。 図2に示される参照極の配置を説明するための平面図である。 実施形態1に係る電極電位推定装置を説明するためのブロック図である。 実施形態1に係る電極電位推定方法を説明するためのフローチャートである。 図4に示される近似式の導出を説明するためのグラフである。 実施形態1に係る変形例1を説明するための平面図である。 実施形態1に係る変形例1を説明するための断面図である。 実施形態1に係る変形例2を説明するための平面図である。 図8の線IX−IXに関する断面図である。 図8の線X−Xに関する断面図である。 実施形態1に係る変形例3を説明するための平面図である。 図11の線XII−XIIに関する断面図である。 図11の線XIII−XIIIに関する断面図である。 図11の線XIV−XIVに関する断面図である。 実施形態1に係る変形例4を説明するための平面図である。 実施形態1に係る変形例4の近似式の導出を説明するためのグラフである。 実施形態2に係る電極電位推定装置を説明するためのブロック図である。 実施形態2に係る電極電位推定方法を説明するためのフローチャートである。 実施形態3に係る電池を説明するための断面図である。 実施形態3に係る電池を説明するための平面図である。 等電位線を説明するための概念図である。 実施形態3に係る変形例1を説明するための断面図である。 実施形態3に係る変形例2を説明するための断面図である。 実施形態4に係る電池を説明するための断面図である。 実施形態4に係る電池を説明するための平面図である。 実施形態4に係る変形例1を説明するための断面図である。 実施形態4に係る変形例2を説明するための断面図である。 実施形態4に係る変形例3を説明するための断面図である。 実施形態4に係る変形例4を説明するための断面図である。 実施形態5に係る電池を説明するための断面図である。 実施形態5に係る変形例1を説明するための断面図である。 実施形態5に係る変形例2を説明するための断面図である。 実施形態5に係る変形例3を説明するための断面図である。 実施形態6に係る電池を説明するための断面図である。
符号の説明
100 電池、
105 セパレータ、
110 負極、
111 電極端面、
113 リード線、
115 正極、
116 電極端面、
118 リード線、
120,125 集電体、
130,135,180〜183 参照極、
133,138 リード線、
140,145 絶縁層、
150 電極電位推定装置、
160 測定ユニット、
161 回路(電位測定手段)、
164,165,167,168 連結端子、
170 推定ユニット、
172 演算処理部(推定手段)、
174 メモリ(記憶手段)、
200 電池、
205 セパレータ、
210 負極、
211 電極端面、
215 正極、
216 電極端面、
220,225 集電体、
230,235 参照極、
240,245 絶縁層、
250 電極電位推定装置、
260 測定ユニット、
261 回路(電位測定手段)、
262 回路(電位差測定手段)、
264,265,267,268 連結端子、
270 推定ユニット、
272 演算処理部(推定手段かつ校正手段)、
274 メモリ(記憶手段)、
300 電池、
305 セパレータ、
310 負極、
311 電極端面、
315 正極、
316 電極端面、
320,325 集電体、
330,335 参照極、
340 絶縁層、
400 電池、
405 セパレータ、
410 負極、
411 電極端面、
415 正極、
416 電極端面、
420,425 集電体、
430,435,480〜483 参照極、
445 絶縁層、
500 電池、
505 セパレータ、
506,507 凹部、
510 負極、
515 正極、
520,525 集電体、
530,535 参照極、
545 絶縁層、
546,547 凹部、
600 電池、
605 セパレータ、
610 負極、
615 正極、
616 電極端面、
625 集電体、
630,635 参照極、
645 絶縁層、
PD 方向、
SD 積層方向、
11,X12,X21,X22 距離。

Claims (10)

  1. 正極、
    負極、および、
    前記正極および前記負極の電極端面からの距離が異なり、かつ、正極電位および負極電位を測定するための、電位の異なる2種以上の参照極を有している
    ことを特徴とする電池。
  2. 前記参照極は、前記正極および前記負極における同一の電極端面に対して相対していることを特徴とする請求項1に記載の電池。
  3. 前記参照極は、前記正極および前記負極における同一の電極端面に対して相対する複数の参照極を含んでおり、
    前記複数の参照極は、前記同一の電極端面に対して直交する方向に沿って位置合わせされていることを特徴とする請求項1に記載の電池。
  4. 前記参照極は、前記正極および/又は前記負極の電極端面の近傍に配置される参照極を含んでおり、
    前記近傍は、当該参照極が近傍に配置される前記正極および/又は前記負極に係る電極電位の等電位線が回り込んでいる領域に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池。
  5. 前記参照極は、前記正極と前記負極の積層方向における同一高さに保持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池。
  6. 前記参照極は、絶縁層を介して集電体に相対していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電池。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電池の正極電位および負極電位を推定するための方法であって、
    前記参照極によって測定される正極電位と、前記参照極に対する前記正極の電極端面からの距離との関係に基づいて、前記正極電位の近似式を導出し、当該近似式において、前記正極の電極端面からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値を、正極電位と推定し、
    前記参照極によって測定される負極電位と、前記参照極に対する前記負極の電極端面からの距離との関係に基づいて、前記負極電位の近似式を導出し、当該近似式において、前記負極の電極端面からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値を、負極電位と推定する
    ことを特徴とする方法。
  8. 前記参照極間の電位差を測定し、前記参照極間に電位差が生じている場合、測定された電位差によって、前記正極電位および前記負極電位の測定値を校正し、
    校正された正極電位および校正された負極電位を使用して、前記近似式を導出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電池の正極電位および負極電位を推定するための装置であって、
    前記参照極に対する前記正極の電極端面からの距離および前記負極の電極端面からの距離を記憶する記憶手段、
    前記参照極によって正極電位および負極電位を測定する電位測定手段、および、
    正極電位および負極電位を推定する推定手段を有し、
    前記推定手段は、
    前記参照極によって測定される正極電位と、前記参照極に対する前記正極の電極端面からの距離との関係に基づいて、前記正極電位の近似式を導出し、当該近似式において、前記正極の電極端面からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値を、正極電位と推定し、
    前記参照極によって測定される負極電位と、前記参照極に対する前記負極の電極端面からの距離との関係に基づいて、前記負極電位の近似式を導出し、当該近似式において、前記負極の電極端面からの距離としてゼロを代入した場合に得られる値を、負極電位と推定する
    ことを特徴とする装置。
  10. 前記参照極間の電位差を測定する電位差測定手段、および、
    前記参照極間に電位差が生じている場合、測定された電位差によって、前記正極電位および前記負極電位の測定値を校正する校正手段を有し、
    前記推定手段は、校正された正極電位および校正された負極電位を使用して、前記近似式を導出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
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