JP2010085915A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、バックラッシュ補正動作を動画撮影時には静かに行える光学機器を提供することである。
【解決手段】 動画撮影が可能な光学機器において、
動画撮影時において、フォーカシングレンズ等の撮影レンズのバックラッシュを除去するための駆動時の駆動を低速で行い、バックラッシュ除去終了時の機械的な衝撃音を和らげることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、動画撮影が可能なビデオカメラ、交換レンズに適用される光学機器に関する。
特に、静止画撮影及び動画撮影が可能なビデオカメラ、交換レンズに適用される光学機器に関する。
従来からカメラ側で被写体までのデフォーカス量を検出し交換レンズのフォーカシングレンズを駆動して自動でピント調節が可能なオートフォーカス機構(AF)を搭載したカメラシステム(光学機器)が知られている。
上記、オートフォーカス機構を搭載したカメラシステムにおいて、フォーカシングレンズの駆動量を検出するための検出部と、実際にフォーカシングレンズが動き出すまでの間はギア等のメカ機構を介して動力伝達されていることが多い。
そのため、メカ機構から生じるバックラッシュを有しており、フォーカシングレンズを前回と反対の方向へ駆動(反転駆動)する場合には、このバックラッシュ分を補正することが望ましい。
具体的にはバックラッシュ分を記憶しておき、前回の駆動と反対方向への駆動の場合には、その量を駆動量に上乗せして駆動することにより、実際のフォーカシングレンズの停止位置を補正する。
この、バックラッシュの影響を除去して、正確な駆動を行わせようとする技術が種々提案されている。
例えば、駆動源の逆転を検出する駆動方向検出回路と、動力伝達系のバックラッシュを出力する出力回路を設け、駆動方向変化検知信号に応答してバックラッシュ量データ分だけ駆動量データを補正する補正回路を設けるという技術(特許文献1)。
他には、駆動開始時に駆動対象が駆動されえない低電圧で駆動し、低電圧駆動時のエンコーダー出力を無視し低電圧駆動後に正規の制御に入るという技術(特許文献2)が提案されている。
特開昭60−52812号公報 特開昭63−172241号公報
しかしながら、上記特許文献1の提案ではバックラッシュ分の駆動が終了し、実際にフォーカシングレンズが動き始める際に、メカ的な衝撃音が発生してしまう。
これは、静止画撮影の際には問題ないが、動画撮影時には音声記録も同時に行うのが通常なので、衝撃音が記録されてしまうという問題がある。
また、特許文献2の提案では、バックラッシュ分の駆動は低速で行われるため、衝撃音自体は小さく抑えることができるが、駆動時間が長くなってしまう。
静止画撮影時には、特にオートフォーカスの俊敏さが要求されるため、駆動時間が長くなってしまうのは好ましくない。
そこで、本発明の例示的な目的は、動画撮影が可能な光学機器において、それぞれの撮影モードに最適なフォーカシングレンズのバックラッシュ補正の動作を可能にしたカメラシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明では、駆動源からの動力をバックラッシュの存在する動力伝達系を介して撮影レンズに伝達するレンズ駆動装置を有し、静止画撮影と動画撮影の切り換えが可能である光学機器であって、
前記動画撮影時において、前記動画撮影時における前記動力伝達系のバックラッシュを除去するための第1の駆動を前記静止画撮影時における前記動力伝達系がバックラッシュを除去するための第2の駆動より低速で行い、かつ、
前記動画撮影時における前記動力伝達系のバックラッシュを除去するための第1の駆動が終了した後に前記駆動源による前記撮影レンズの駆動速度を前記第1の駆動の駆動速度より高速に切換える制御手段を有する構成とした。
また、第2の発明では、駆動源からの動力をバックラッシュの存在する動力伝達系を介して撮影レンズに伝達するレンズ駆動装置を有し、動画撮影が可能である光学機器であって、
前記動画撮影時において、前記動画撮影時における前記動力伝達系のバックラッシュを除去するための第1の駆動の駆動速度を前記動力伝達系のバックラッシュの除去期間の中間時の速度の方が前記動力伝達系のバックラッシュの除去期間の終了時の速度より高速となるように制御し、かつ、
前記動画撮影時における前記動力伝達系のバックラッシュを除去するための第1の駆動が終了した後に前記駆動源による前記撮影レンズの駆動速度を前記第1の駆動の駆動速度より高速に切換える制御手段を有する構成とした。
本発明では、動画撮影時において、レンズ駆動装置がバックラッシュを除去するための駆動時にバックラッシュ除去終了時の駆動速度を低速に制御することにより、バックラッシュ除去終了時の機械的な衝撃音を和らげている。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付の図面を参照して説明される好ましい実施例等によって明らかにされるであろう。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1に本発明の実施の形態であるカメラシステムのブロック図を示す。
100は、本実施例におけるカメラ本体で、200は、本実施例における光学機器としての交換レンズである。
カメラ本体100内には、電気回路部101がある。
この電気回路部101内には、交換レンズを通ってきた光の量を測定するための測光部102、撮像面上から、被写体までのデフォーカス量を測定するための測距部103がある。
更に、電気回路部101内には、撮像素子(CMOSセンサ等)に適当な時間露光するためのシャッター104、撮像素子105、これらのカメラ内の制御を行うカメラ本体内CPU106が含まれる。
更に、電気回路部101内には、撮影レンズとのシリアル通信を行うための通信手段107、カメラの各種情報を表示する表示手段108が含まれる。
カメラ本体100内には本実施例のカメラシステムを動作させる電源109も含まれる。
続いて交換レンズ200の説明を行う。
交換レンズ200内にはピント調整を行うフォーカシングレンズ201、変倍を行うための撮影レンズとしてのズーミングレンズ202、絞り203がある。
204は、ズーミングレンズ202の位置を検出するためのズーム位置検出用ブラシである。
205は、撮影レンズとしてのフォーカシングレンズ201の位置を検出するためのフォーカス位置検出用ブラシである。
フォーカス位置検出用ブラシは、エンコーダーである。
206は、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り替えるA/Mスイッチである。
207は、交換レンズ200内の電気回路部で、電気回路部207は、交換レンズ内の制御を行うレンズ内CPU208、カメラとの間でシリアル通信を行うための通信手段209を備えている。
更に、フォーカシングレンズ201の駆動制御を行うための駆動源としてのレンズ駆動制御部210、フォーカシングレンズ201を駆動するための駆動源としてのレンズ駆動用モータ211を備えている。
また、絞りの駆動制御を行うための絞り制御部212、絞りを駆動するための駆動源としての絞り駆動用モータ213を備えている。
215は、レンズ駆動用モータ211の動力をフォーカシングレンズ201へ伝達するバックラッシュの存在する動力伝達系である。
214は、バックラッシュの存在する動力伝達系215内に含まれ、フォーカシングレンズ201の移動に伴ってパルス信号を出力するパルス発生手段である。
続いて、図2のフローチャートを用いて本実施例の光学機器としての交換レンズの動作について説明する。
本フローチャートは、数あるカメラシステムの動作の中から、本発明に関係するオートフォーカス(AF)に関する動作について説明している。
<#101> カメラ本体100に交換レンズ200が装着され、不図示のスイッチを操作することにより本フローチャートがスタートする。
<#102> カメラ本体100と交換レンズ200とでそれぞれ通信手段107及び209を介して通信を行う。
その際、交換レンズ200は、撮影モードの情報を受信すると共に、そのデータをレンズ内CPU206内の記憶領域に記憶する。
<#103> カメラ本体100は、測距部103にて検出した情報を元にカメラ内CPU106内にてフォーカシングレンズ201の駆動量を演算して、その情報を交換レンズ200に通信する。
交換レンズ200は、受信したデータをフォーカシングレンズの駆動量として保存する。
<#104> 前回駆動した方向と<#103>にてカメラ本体100から通信されてきたフォーカシングレンズのレンズ駆動量の駆動方向を比較している。
反転駆動か否かを判断し、反転駆動の場合には、<#105>へ、前回と同じ方向、即ち正転方向であれば<#112>へと進む。
<#105> 交換レンズ200内の動力伝達系215は、バックラッシュ成分を有しており、反転方向への駆動の際には、上記バックラッシュをキャンセルする制御が必要である。
上記の<#104>にて反転駆動と判断されたので、バックラッシュをキャンセルするため<#103>にてカメラ本体100から受信したフォーカシングレンズのレンズ駆動量に予め記憶領域に保存してあるバックラッシュ量を加算する。
<#106> <#102>でカメラ本体100から受信したデータを参照して、現在の撮影モードが動画撮影モードか静止画撮影モードかを判定する。
動画撮影モードであれば<#107>へ、静止画撮影モードであれば<#113>へと進む。
<#107> フォーカシングレンズ201の駆動を開始するための準備として、目標速度の設定を行う。
ここでは、目標速度を「低速(遅い)」設定とする。
<#108> 引き続き駆動を開始するための準備として、レンズ駆動用モータ211へ供給する電圧に制限を設けるか否かを設定する。
ここでは、制限を設けるリミットありに設定し、レンズ駆動用モータの回転数を制限するように設定する。
<#109> レンズ駆動用モータ211を電圧「小」の設定で電圧の印加を開始して起動する。
<#110> <#107>にて設定した目標速度となるように速度制御を行う。
速度制御については、図3のフローチャートにて以下に詳細を記載する。
<#201> 前述の<#110>および<#116>から本速度制御がスタートする。
<#202> カウントされたパルス数と駆動量から以下の式を用いて駆動残量を計算する。
「駆動残量」=「駆動量」−「カウントされたパルス数」
<#203> 計算された駆動残量と記憶領域に予め記憶されている減速パルスを比較して、駆動残量が減速パルス以下なら<#204>へ、減速パルスより多ければ<#205>へ進む。
<#204> 駆動残量が減速パルス以下と判断されたので、目標速度の変更を行う。
駆動残量が少なくなるに連れて、目標の速度を遅い設定に変更していくことで、速度を除所に落としていきスムーズに停止できるように制御を行う。
<#205> 現在の駆動速度の算出を行う。
具体的には、パルス発生手段から発生するパルスの時間間隔を測定することにより、駆動速度を算出する。
<#206> 現在の駆動速度と目標速度の比較を行う。
速いと判断された場合には<#208>へ、同じ速度と判断された場合には<#209>へ、遅いと判断された場合には<#207>へと進む。
<#207> 現在の駆動電圧と電圧リミットを比較して、現在の駆動電圧が電圧リミット以上ならば<#209>へ、それ以外は<#210>へと進む。これは、駆動電圧が設定した電圧リミットを越えないための処理である。
<#208> <#206>にて目標速度よりも速いと判断されたので、駆動電圧を下げる。
これによりレンズ駆動用モータ211の回転数を下げ速度を落とす。
<#209> <#206>にて目標速度と同じ、或いは<#207>にて駆動電圧が電圧リミットに達していると判断されたので、駆動電圧をそのままの値に維持する。
<#210> <#206>にて目標速度よりも遅いと判断されたので、駆動電圧を上げる。これによりレンズ駆動用モータ211の回転数が上がり、速度を上げる。
以上、説明してきたように現在の駆動速度と目標の速度を比較してその結果により駆動電圧を制御することにより速度制御を行っている。
更に、駆動残量が少なくなるに連れて目標速度を遅い値に更新していくことにより、停止をスムーズに行うと共に停止位置の精度を向上させている。
引き続き、図2のフローチャートに戻り続きの説明を行う。
<#111> レンズ内CPU206はレンズ駆動中にパルス発生手段214から発生するパルスの数をカウントしてフォーカシングレンズ201の位置を制御する。
ここでは、起動開始から現在までにカウントされたパルス数と<#105>にて駆動量受信データに加算したバックラッシュ補正量とを比較して、バックラッシュ分の駆動が終わったか否かの判断を行う。
現在までカウントしたパルス数がバックラッシュ補正量よりも大きいならば、バックラッシュ分の駆動は終了したと判断して<#113>へ進み、以下ならばバックラッシュ分の駆動中と判断して<#110>に戻る。
<#112> <#104>にて今回の駆動は、前回と同じ方向である正転駆動であると判断されたので、バックラッシュ分の補正は必要ないので駆動量を<#103>にてカメラ本体100から受信したフォーカシングレンズ201のレンズ駆動量として設定する。
<#113> 目標速度の設定を「高速(速い)」にする。
<#114> レンズ駆動用モータ211へ供給する電圧に制限を設けるか否かを設定する。ここでは、制限を設けるリミットなしに設定する。
<#115> レンズ駆動用モータ211を電圧の設定を「大」とする。
<#116> <#113>にて設定した目標速度となるように速度制御を行う。
速度制御については、図3のフローチャートにて以下に詳細を記載する。
<#117> 起動開始から現在までにカウントされたパルス数と<#105>または<#112>にて設定した駆動量とを比較して、駆動量分の駆動が終わったか否かの判断を行う。
現在までカウントしたパルス数が駆動量と等しければ、駆動量分の駆動は終了したと判断して<#118>へ進み、未満ならば駆動量分の駆動中と判断して<#116>に戻る。
<#118> 駆動量分の駆動が終わったので本実施例の動作を終了する。
以上説明してきた内容のうち、バックラッシュ補正を伴うときの駆動制御について、図5を用いて更に説明する。
図5は、横軸にフォーカシングレンズ201のレンズの駆動量を示し、縦軸にフォーカシングレンズ201の駆動速度を示した図である。
バックラッシュ補正分の駆動中は、ゆっくりとした低速にて駆動を行っていることを示している。
つまり、動画撮影時において、図5のように、動画撮影時における動力伝達系214のバックラッシュを除去するための第1の駆動の駆動速度を動力伝達系214のバックラッシュの除去期間の中間時から動力伝達系214のバックラッシュの除去期間の終了時までの速度が一定となるように制御している。
バックラッシュの除去期間とは、図5のバックラッシュ補正分の補正期間を意味する。
その後、バックラッシュ補正分の駆動が終わると実際にフォーカシングレンズ201が動き始める図5中の実際の駆動分の駆動となる。
この実際の駆動分の駆動時には、急激にフォーカシングレンズ201の駆動速度を上げる。
フォーカシングレンズ201を高速で駆動し、停止位置が近づくに連れてフォーカシングレンズ201の駆動速度を落としていき、停止位置でスムーズに確実に停止させるように制御を行う。
以上、説明してきたように実施例1では、動画撮影時と静止画撮影時とでバックラッシュ除去時の駆動制御を変更している。
つまり、交換レンズ200内の制御手段(CPU208)により、動画撮影時において、動画撮影時における動力伝達系215のバックラッシュを除去するための第1の駆動を静止画撮影時における動力伝達系215がバックラッシュを除去するための第2の駆動より低速で行う。
更に、制御手段(CPU208)により、動画撮影時における動力伝達系215のバックラッシュを除去するための第1の駆動が終了した後に駆動源215によるフォーカシングレンズ201の駆動速度を第1の駆動の駆動速度より高速に切換える。
具体的には、動画撮影時には目標速度を「低速(遅い)」設定、駆動電圧のリミットあり、起動時の電圧は「小」と設定する。
そして、バックラッシュ分の駆動が終わるまでは、レンズ駆動用モータ211をゆっくりと一定の低速で駆動して、バックラッシュ分の駆動が終わってから高速で駆動している。
このように制御することでバックラッシュ分の駆動が終わった際の機械的な衝撃音を小さく抑えることが可能となる。
また、静止画撮影時には、バックラッシュ分の駆動を駆動量に上乗せするが通常の正転駆動と全く同じ制御としているので、動画撮影時に比べて高速で駆動することができフォーカシングレンズの駆動時間を短縮することが出来る。
従って、バックラッシュ分の駆動時に、動画撮影時には静かなフォーカシングレンズの低速駆動を行い、静止画撮影時には速いフォーカシングレンズの高速駆動が可能となる。
続いて、本発明の実施例2について説明する。
本発明の実施の形態であるカメラシステムのブロック図を図1に示す。
説明は、実施例1にて行ったのでここでは割愛する。
続いて、図4のフローチャートを用いて本実施例の交換レンズ200の動作について説明する。
本フローチャートは、数あるカメラシステムの動作の中から、本発明に関係するオートフォーカスに関する動作について説明している。
<#301> カメラ本体100に交換レンズ200が装着され、不図示のスイッチを操作することにより本フローチャートがスタートする。
<#302> カメラ本体100と交換レンズ200とでそれぞれ通信手段107及び209を介して通信を行う。
その際、交換レンズ200は撮影モードの情報を受信すると共に、そのデータをレンズ内CPU206内の記憶領域に記憶する。
<#303> カメラ本体100は測距部103にて検出した情報を元にカメラ内CPU106内にてフォーカシングレンズの駆動量を演算して、その情報を交換レンズ200に通信する。
交換レンズ200は、受信したデータをフォーカシングレンズ201の駆動量として保存する。
<#304> 前回駆動した方向と<#303>にてカメラ本体100から通信されてきたレンズ駆動量の駆動方向を比較して、反転駆動か否かを判断し反転駆動の場合には<#305>へ、前回と同じ方向、即ち正転方向であれば<#312>へと進む。
<#305> 交換レンズ200内の動力伝達系215は、バックラッシュ成分を有しており、反転方向への駆動の際には、上記バックラッシュをキャンセルする制御が必要である。
上記の<#304>にて、反転駆動と判断されたので、バックラッシュをキャンセルするため<#303>にてカメラ本体100から受信したレンズ駆動量に予め記憶領域に保存してあるバックラッシュ量を加算する。
<#306> <#302>でカメラ本体100から受信したデータを参照して、現在の撮影モードが動画撮影モードか静止画撮影モードかを判定する。
動画撮影モードであれば<#307>へ、静止画撮影モードであれば<#313>へと進む。
<#307> フォーカシングレンズ201の駆動量をバックラッシュ補正量とする。
これは、バックラッシュ分の駆動と、カメラ100側から受信した実際の駆動を分離して、バックラッシュ分の駆動を行ってから、実際の駆動を行うための処理である。
こうすることにより、バックラッシュ分の駆動も通常の駆動と同様に加速、減速を行って駆動時間を短くすることが可能となる。
<#308> フォーカシングレンズ201の駆動を開始するための準備として、目標速度の設定を行う。
ここでは、バックラッシュ補正量に応じた目標速度の設定を行う。
予め記憶領域には、バックラッシュ補正量とその量に対応した目標速度が記憶されており、記憶されている目標速度を読み出し設定する。
<#309> レンズ駆動用モータ211に電圧を印加して駆動を開始する。このとき、印加する電圧は、レンズ内CPU206内の記憶領域に予め記憶されている値を読み込んで設定する。
印加電圧の設定値は、目標速度に対応した形で記憶されており、目標速度が速ければ高い電圧、遅ければ低い電圧を印加するようになっている。
<#310> <#307>にて設定した目標速度となるように速度制御を行う。
速度制御については、図3のフローチャートに示しているが、実施例1にて説明済みなのでここでは割愛する。
<#311> レンズ内CPU206は、レンズ駆動中にパルス発生手段214から発生するパルスの数をカウントしてフォーカシングレンズ201の位置を制御する。
ここでは、起動開始から現在までにカウントされたパルス数と<#305>にて駆動量受信データに加算したバックラッシュ補正量とを比較して、バックラッシュ分の駆動が終わったか否かの判断を行う。
現在までカウントしたパルス数がバックラッシュ補正量よりも大きいならば、バックラッシュ分の駆動は終了したと判断して<#312>へ進み、以下ならばバックラッシュ分の駆動中と判断して<#310>に戻る。
<#312> ここへは<#304>にて今回の駆動は前回と同じ方向である正転駆動であると判断されたか、或いは、<#311>にてバックラッシュ分の駆動が終了したと判断されて進んでくる。
従って、バックラッシュ分の補正は必要ないので駆動量を<#303>にてカメラ本体100から受信したレンズ駆動量として設定する。
<#313> 目標速度の設定を行う。
ここでは、駆動残量に応じた目標速度の設定を行う。
レンズ内CPU206内の記憶領域には、予め駆動残量に対応した目標速度が記憶されており、その値を読み出して目標速度として設定する。
<#314> <#309>と同様に目標速度に応じた電圧にて起動する。
<#315> <#313>にて設定した目標速度となるように速度制御を行う。
速度制御については、図3のフローチャート記載してあるが、既に説明済みなのでここでは割愛する。
<#316> 起動開始から現在までにカウントされたパルス数と<#305>または<#312>にて設定した駆動量とを比較して、駆動量分の駆動が終わったか否かの判断を行う。
現在までカウントしたパルス数が駆動量と等しければ、駆動量分の駆動は終了したと判断して<#317>へ進み、未満ならば、駆動量分の駆動中と判断して<#315>に戻る。
<#317> 駆動量分の駆動が終わったので本実施例の動作を終了する。
以上、説明してきた内容のうち、バックラッシュ補正を伴うときの駆動制御について図6を用いて更に説明する。
図6は、横軸にフォーカシングレンズ201の駆動量、縦軸にフォーカシングレンズ201の速度を示した図である。
バックラッシュ補正分の駆動は、バックラッシュ補正分を駆動量として駆動を行っている。
従って、起動時に加速してフォーカシングレンズ201の駆動速度を上げるが、その後、バックラッシュ補正分の駆動が終わるところで停止できるように減速を行いバックラッシュ補正分の駆動を終了する。
つまり、図6のように、動画撮影時における動力伝達系215のバックラッシュを除去するための第1の駆動の駆動速度は、動力伝達系215のバックラッシュの除去期間の中間時の速度の方が動力伝達系のバックラッシュの除去期間の終了時の速度より高速としている。
この時、フォーカシングレンズ201の駆動速度は、十分に遅くなっているので機械的な衝撃音を緩和することが出来る。
この後、実際にフォーカシングレンズ201が動き始める図6中の実際の駆動分の高速の駆動となる。
この実際の駆動分の駆動時には、急激にフォーカシングレンズ201の駆動速度を上げ高速で駆動し、停止位置が近づくに連れてフォーカシングレンズ201の駆動速度を落としていき低速で駆動し、停止位置でスムーズに確実に停止させるように制御を行う。
以上、説明してきたように本発明の実施例2では、動画撮影時と静止画撮影時とでバックラッシュ除去時の駆動制御を変更している。
具体的には、動画撮影時にはバックラッシュ分の駆動とそれ以降の駆動とを分離して制御している。
これにより、バックラッシュ分の駆動が終わってから実際の駆動を行うようになるが、バックラッシュ分の駆動も通常の制御と同じように加減速を行って駆動するので駆動時間を短くすることが可能となる。
それにも関わらず、バックラッシュ分の駆動終了時には一旦停止に近い速度まで低速になるので、バックラッシュ分の駆動終了時に機械的な衝突音が発することもない。
静止画撮影時には、実施例1と同様に、カメラ100からの駆動量にバックラッシュ分を上乗せした値を駆動量として駆動するので通常の正転駆動時と同じ様に制御され、短い時間での駆動が可能である。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本実施例1、2では、オートフォーカス駆動にて俊敏な駆動が要求されるフォーカシングレンズで上記課題が顕著に問題となるので、フォーカシングレンズを例に挙げて説明を行った。
しかし、本発明では、本発明が適用される撮影レンズは、フォーカシングレンズに限定されず、ズーミングレンズでも良い。
また、本実施例1、2では、光学機器としての交換レンズ200とカメラ本体100が装着できるカメラシステムで説明を行ったが、本発明は、それに限定されない。
本発明の光学機器は、カメラ100とレンズ200が一体型のビデオカメラであっても良い。
本発明の実施の形態に係るカメラシステムの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る交換レンズの動作の一部を示すフローチャートである。 本発明の実施例1、2に係る交換レンズの動作の一部を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る交換レンズの動作の一部を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係るバックラッシュ補正を含んだ交換レンズの動作を示した駆動量と速度の関係を示したグラフである。 本発明の実施例2に係るバックラッシュ補正を含んだ交換レンズの動作を示した駆動量と速度の関係を示したグラフである。
符号の説明
100 カメラ本体
209 通信手段
101 カメラ本体内電気回路部
210 レンズ駆動制御部
102 測光部
211 レンズ駆動用モータ
103 測距部
212 絞り制御部
104 シャッター
213 絞り駆動用モータ
105 給送チャージ系
214 パルス発生手段
106 カメラ本体内CPU
215 駆動伝達系
107 通信手段
108 表示手段
109 電源
200 交換レンズ
201 フォーカシングレンズ
202 ズーミングレンズ
203 絞り
204 ズーム位置検出用ブラシ
205 フォーカス位置検出用ブラシ
206 A/Mスイッチ
207 交換レンズ内電気回路部
208 レンズ内CPU

Claims (6)

  1. 駆動源からの動力をバックラッシュの存在する動力伝達系を介して撮影レンズに伝達するレンズ駆動装置を有し、静止画撮影と動画撮影の切り換えが可能である光学機器であって、
    前記動画撮影時において、前記動画撮影時における前記動力伝達系のバックラッシュを除去するための第1の駆動を前記静止画撮影時における前記動力伝達系がバックラッシュを除去するための第2の駆動より低速で行い、かつ、
    前記動画撮影時における前記動力伝達系のバックラッシュを除去するための第1の駆動が終了した後に前記駆動源による前記撮影レンズの駆動速度を前記第1の駆動の駆動速度より高速に切換える制御手段を有することを特徴とする光学機器。
  2. 前記動画撮影時における前記動力伝達系のバックラッシュを除去するための第1の駆動の駆動速度は、前記動力伝達系のバックラッシュの除去期間の中間時の速度の方が前記動力伝達系のバックラッシュの除去期間の終了時の速度より高速である請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記動画撮影時における前記動力伝達系のバックラッシュを除去するための第1の駆動の駆動速度は、前記動力伝達系のバックラッシュの除去期間の中間時から前記動力伝達系のバックラッシュの除去期間の終了時までの速度が一定である請求項1に記載の光学機器。
  4. 駆動源からの動力をバックラッシュの存在する動力伝達系を介して撮影レンズに伝達するレンズ駆動装置を有し、動画撮影が可能である光学機器であって、
    前記動画撮影時において、前記動画撮影時における前記動力伝達系のバックラッシュを除去するための第1の駆動の駆動速度を前記動力伝達系のバックラッシュの除去期間の中間時の速度の方が前記動力伝達系のバックラッシュの除去期間の終了時の速度より高速となるように制御し、かつ、
    前記動画撮影時における前記動力伝達系のバックラッシュを除去するための第1の駆動が終了した後に前記駆動源による前記撮影レンズの駆動速度を前記第1の駆動の駆動速度より高速に切換える制御手段を有することを特徴とする光学機器。
  5. 前記レンズ駆動装置は、前記駆動源による駆動量を検出するエンコーダーを有する請求項1乃至4の何れか一項に記載の光学機器。
  6. 前記撮影レンズは、フォーカシングレンズである請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学機器。
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