JP2016045296A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動操作部を利用した操作の直後に動力を利用したレンズ駆動動作を行う場合であっても、アクチュエータ作動方向のバックラッシュの有無に応じた適切なレンズ駆動動作を行うことが可能なレンズ鏡筒を提供する。【解決手段】レンズ駆動環3の作動方向を検出する作動方向検出手段9と、アクチュエータFMの駆動力をレンズ駆動環に伝達するための動力伝達機構3b、5、6a、7、PGと、手動によって作動することによりレンズ駆動環を作動させる手動操作部6と、アクチュエータの駆動力を利用してレンズ駆動環を作動させることにより移動レンズ群L2を移動させるレンズ駆動制御手段8cと、を備え、レンズ駆動制御手段が、レンズ駆動環を作動させるときにレンズ駆動環の直前の作動時に作動方向検出手段が検出した作動方向と今回の作動方向検出手段が検出した作動方向とが同一か異なるかによってアクチュエータの駆動出力を変える。【選択図】図5

Description

本発明はAF撮影及びMF撮影が可能なレンズ鏡筒に関する。
AF撮影及びMF撮影が可能なレンズ鏡筒は、光軸に沿って進退する移動レンズ群(フォーカスレンズ群)を含むレンズ系と、光軸回りに回転することにより移動レンズ群を光軸方向に進退させるレンズ駆動環と、レンズ駆動環を回転させるための駆動力を発生するモータ(アクチュエータ)と、モータの駆動力をレンズ駆動環に伝達するためのギヤ機構と、手動によって光軸回りに回転しかつ回転することによりレンズ駆動環を回転させる手動操作リングと、AF制御手段と、を備えている。カメラボディには被写体までの距離を検出する測距手段が設けてある。AF制御手段は、測距手段の検出結果に基づいてモータを回転駆動することにより移動レンズ群を合焦させる。
レンズ鏡筒と接続したカメラボディに設けたシャッターボタンを撮影者が半押しすると、AF制御手段からモータに信号が送られモータが所定量回転し、モータの回転力がギヤ機構を介してレンズ駆動環に伝わりレンズ駆動環が回転する。すると移動レンズ群が光軸に沿って所定量だけ移動しレンズ系が合焦する。
また撮影者が手で手動操作リングを回転すると、この回転力がレンズ駆動環に伝わり移動レンズ群が光軸に沿って移動する。
モータの駆動力をレンズ駆動環に伝達するためのギヤ機構はバックラッシュが形成されるように設計される。
そのため、例えばモータを一方向に回転させてAF動作を行った直後にモータを逆方向に回転させてAF動作を行うと、ギヤ機構にはモータ回転方向のバックラッシュが形成される。一方、例えばモータを一方向に回転させてAF動作を行った直後にモータを当該一方向に回転させてAF動作を行うと、ギヤ機構にはモータ回転向のバックラッシュは形成されない(モータ回転方向と逆方向のバックラッシュが形成される)。
このような場合にモータの回転出力(DUTY)をギヤ機構にモータ回転方向のバックラッシュがない場合と同じ大きさにすると、ギヤ機構を構成するギヤ同士がバックラッシュ分だけ空転した後に噛み合った(衝突した)ときにギヤ機構が大きな衝撃力を発生するおそれがある。さらにギヤ機構が勢いよく回転し、その結果移動レンズ群が本来の合焦位置を(僅かに)超えた位置まで移動してしまうおそれがある。
このような問題を解決するために従来は、モータの回転方向を検出しかつAF制御手段と接続するモータ回転方向検出手段をレンズ鏡筒に設けていた。
この構造のレンズ鏡筒においてAF動作が行われると、モータ回転方向検出手段がそのときのモータの回転方向を検出し、レンズ鏡筒(又はカメラボディ)に設けた記憶装置が検出結果(回転方向)を一時的に記憶する。そしてこの後にAF動作が行われることによりモータ回転方向検出手段がモータの回転方向を検出したときに、AF制御手段が今回のモータ回転方向検出手段による検出結果と記憶装置に記憶された検出結果を比較する。これらの検出結果が同一の場合(前回と今回のモータの回転方向が同一の場合)は、AF制御手段が「モータ回転方向のバックラッシュは存在しない」と判断する。一方、これらの検出結果が異なる場合(前回と今回のモータの回転方向が異なる場合)は、AF制御手段が「モータ回転方向のバックラッシュが存在する」と判断する。
「モータ回転方向のバックラッシュは存在しない」と判断した場合は、AF制御手段はモータを通常回転出力(通常DUTY)で回転させる。
その一方で「モータ回転方向のバックラッシュが存在する」と判断した場合は、AF制御手段はモータを上記通常回転出力(通常DUTY)よりも小さい低回転出力(低DUTY)で回転させる。そしてモータ回転方向のバックラッシュが消失したと判断したときにモータの回転出力(DUTY)を通常回転出力(通常DUTY)に上げて、この通常回転出力によって移動レンズ群を合焦位置まで駆動する。
この制御方法によれば、ギヤ機構にモータ回転方向のバックラッシュが存在する場合にAF動作を行っても上記問題が発生するおそれはなくなる。
特開平2−71216号公報
一般的にAF撮影及びMF撮影が可能なカメラを用いて撮影を行う場合、AFによってピントを合わせた後に、さらにMF操作によって最終的なピント合わせを行う場合がある。即ち、通常のMF撮影時だけでなくAF撮影時にもMF操作を行うことがあるため、MF操作は多用され易い。
そのため従来の制御方法では手動操作リングを利用したMF動作の直後にAF動作を行った場合、ギヤ機構にモータ回転方向のバックラッシュが存在するか否かを認識できない。
そのためこの場合は上記問題を解決できなかった。
本発明は、手動操作部を利用した操作の直後に動力を利用したレンズ駆動動作を行う場合であっても、アクチュエータ作動方向のバックラッシュの有無に応じた適切なレンズ駆動動作を行うことが可能なレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、作動することにより移動レンズ群を光軸方向に進退させるレンズ駆動環と、該レンズ駆動環の作動方向を検出する作動方向検出手段と、該レンズ駆動環を作動させるアクチュエータと、該アクチュエータの駆動力を上記レンズ駆動環に伝達するための動力伝達機構と、手動によって作動しかつ作動することにより上記レンズ駆動環を作動させる手動操作部と、上記アクチュエータの駆動力を利用して上記レンズ駆動環を作動させることにより上記移動レンズ群を移動させるレンズ駆動制御手段と、を備え、該レンズ駆動制御手段が、上記レンズ駆動環を作動させるときに該レンズ駆動環の直前の作動時に上記作動方向検出手段が検出した作動方向と今回の上記作動方向検出手段が検出した作動方向とが同一か異なるかによって上記アクチュエータの駆動出力を変えることを特徴としている。
上記レンズ駆動制御手段は、上記作動方向検出手段が検出した作動方向と今回の上記作動方向検出手段が検出した作動方向とが異なるとき、作動方向が同一のときよりも上記アクチュエータの駆動出力を小さくしてもよい。
上記レンズ駆動制御手段は、上記アクチュエータの始動時から上記動力伝達機構のバックラッシュが除去されるまで、作動方向が同一のときよりも上記アクチュエータの駆動出力を小さくしてもよい。
上記アクチュエータが作動したときは該アクチュエータの駆動力を上記手動操作部に伝達せずに上記レンズ駆動環を作動させかつ上記手動操作環が作動したときは該手動操作環の作動力を上記アクチュエータに伝達せずに上記レンズ駆動環を作動させる動力伝達クラッチを備えてもよい。
上記作動方向検出手段が、上記レンズ駆動環の作動を直接検出することによりレンズ駆動環の作動方向を検出してもよい。
上記作動方向検出手段が、上記レンズ駆動環が作動しているか否かを検出する第一検出手段と、上記レンズ駆動環が作動しているか否かを、上記第一検出手段とは異なる位相で検出する第二検出手段と、を備えてもよい。
本発明によれば手動操作部を利用した操作の直後に動力を利用したレンズ駆動動作を行う場合であっても、アクチュエータ作動方向のバックラッシュの有無に応じた適切なレンズ駆動動作を行うことが可能である。
本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の上半部の縦断側面図である。 動力伝達クラッチの縦断側面図である。 図2のIII−III矢線に沿う断面図である。 動力伝達クラッチの分解斜視図である。 レンズ鏡筒及びカメラボディのブロック図である。 レンズ鏡筒を具備するカメラの動作を表すフローチャートである。 電源ON処理時の動作を示すフローチャートである。 移動レンズ群の移動方向の判断手法を表す図である。 移動レンズ群の移動方向の判断手法を表すフローチャートである。 AF起動時及びAF動作時のタイミングチャートである。 AF起動時のフローチャートである。 AF動作時のフローチャートである。 第一の変形例の電源ON処理時の動作を示すフローチャートである。 第二の変形例の電源ON処理時の動作を示すフローチャートである。 移動レンズ群の移動方向の判断手法を表すフローチャートである。 AF起動時のフローチャートである。 第三の変形例の電源ON処理時の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図1−図12を参照しながら説明する。以下の説明中の方向は図中の矢印を基準としている。
レンズ鏡筒1は、光軸OAを中心とする環状部材である固定筒2と、レンズ駆動環3と、手動操作リング6(手動操作部)と、を具備している。第1レンズ群L1は固定筒2の前端部に固定状態で嵌合してある。固定筒2の後部には固定筒2の外周面より内周側に位置しかつ光軸OAを中心とする環状形状をなす支持部2aが形成してあり、支持部2aには光軸OAと平行な直進案内溝2bが形成してある。固定筒2の後端部には、カメラボディ10のマウント部に対して着脱可能なレンズマウント2dが設けてある。レンズ駆動環3は支持部2aの外周面に対して光軸OA回りに回転可能かつ光軸OA方向に相対移動不能として装着してある。レンズ駆動環3は直進案内溝2bに対して傾斜するカム溝3aを有している。さらにレンズ駆動環3の外周面の後端部には外歯車3bが形成してある。支持部2aの内周側に配置したフォーカスレンズ群としての第2レンズ群L2(移動レンズ群)は、レンズ支持枠によって支持してある。このレンズ支持枠にはカムフォロアL2aが突設してあり、カムフォロアL2aは直進案内溝2b及びカム溝3aに対して相対移動可能に係合している。手動操作リング6は固定筒2の後部の外周面に対して光軸OA回りに回転可能かつ光軸OA方向に相対移動不能として装着してある。手動操作リング6の内周面の後端部には内歯6aが形成してある。さらに固定筒2の内部空間の後端近傍部にはDCモータ(電磁式モータ)によって構成したフォーカスモータFM(アクチュエータ)が固定状態で配設してある。フォーカスモータFMの出力軸FM1には回転出力ピニオンギヤPGが固定してある。さらにレンズ鏡筒1の内部にはレンズ駆動環3の回転方向を直接検出可能なMRセンサ9(磁気センサ)(作動方向検出手段)が固定状態で設けてある。このMRセンサ9は、検出器9aと、検出器9aとは異なる位相で回転を検出する9bとを内蔵しており、レンズ駆動環3が回転したときに検出器9aと検出器9bがレンズ駆動環3の回転を検出し(検出器9a及び検出器9bの検出結果を利用することにより回転方向を検出可能)、後述するレンズ制御用マイコン8cへ検出結果を出力する。
固定筒2の内部には、レンズ駆動環3の外歯車3b、手動操作リング6の内歯6a、及びフォーカスモータFMに固定した回転出力ピニオンギヤPGと連係する動力伝達クラッチ5が配設してある。動力伝達クラッチ5は、大きな構成要素として軸芯が光軸OA方向に向けられた回転不能な回転中心軸50と、この回転中心軸50に同軸状態で回転可能に支持した1つの出力歯車53と、共に回転中心軸50に同軸状態で回転可能に支持した出力歯車53の後方に位置する第1入力歯車51と前方に位置する第2側歯車52を備えている。第1入力歯車51、第2入力歯車52、及び出力歯車53は略円板形状をなす平歯車であり、その外周面には歯部51a、52a、53aが形成してある。出力歯車53の歯部53aはレンズ駆動環3の外歯車3bと噛合しており、第1入力歯車51の歯部51aはフォーカスモータFMの回転出力ピニオンギヤPGと噛合するアイドルギヤ7と噛合しており、第2入力歯車52の歯部52aは手動操作リング6の内歯6aに噛合している(アイドルギヤを減速歯車によって構成してもよい)。
動力伝達クラッチ5の詳細を図2の光軸に沿った拡大断面図と図3の出力歯車の光軸に直交する方向の拡大断面図と図4の分解斜視図とを参照して説明する。出力歯車53の内部には回転中心軸50の軸芯位置を中心にした三つ葉状の貫通凹部53bが形成されており、この貫通凹部53bにはそれぞれの回転軸を放射状に向けて3つの遊星傘歯車54を配設している。これらの遊星傘歯車54は一端部(外側端部)を構成する軸部54aと傘歯車部54bとを一体的に備えている。軸部54a内には補強のための金属軸54cが軸部54aと同軸の固定状態で設けてあり、この金属軸54cの一端部は軸部54aと反対側(内側)に位置する軸部54dを構成している。また第1入力歯車51と第2入力歯車52の出力歯車53との対向面にはそれぞれ、遊星傘歯車54に噛合する太陽傘歯車51b、52bが傘状に突出した形状として形成してある。これらの各入力歯車51、52の出力歯車53との対向面には、各太陽傘歯車51b、52bの周囲を囲む円環状をなしかつその端面が太陽傘歯車51b、52bの頂面51e、52eと同じ軸方向位置(第1入力歯車51及び第2入力歯車52の軸線方向位置)に位置する当接袖部51c、52cが一体に突出形成してある。そして、出力歯車53の貫通凹部53b内に3つの遊星傘歯車54を配置した状態で、この出力歯車53の光軸OA方向両側に第1入力歯車51と第2入力歯車52を配設することにより、各遊星傘歯車54の傘歯車部54bは各入力歯車51、52の太陽傘歯車51b、52bにそれぞれ噛合すると共に、遊星傘歯車54の両端の軸部54a、54dは各入力歯車51、52の互いに光軸OA方向に対向配置された太陽傘歯車51b、52bの頂面51e、52eと当接袖部51c、52cとによって光軸OA方向に挟持される(図2参照)。
第1入力歯車51の中心孔には回転中心軸50が回転可能に挿入してあり、第1入力歯車51の後面は回転中心軸50の後端部に設けた大径のストッパ50aに軸方向に当接することにより回転中心軸50からの脱落が防止されている。また第2入力歯車52の中心孔には回転中心軸50が回転可能に挿入してあり、第2入力歯車52の前面には回転中心軸50の軸線を中心とする円形の凹部52dが形成されており、この凹部52d内に後述するような保持トルクと回転トルクを調整するためのトルク調整部55を設けている。このトルク調整部55は、凹部52dの内底面に当接する円形をした当接ワッシャ551と、この円形ワッシャ551の前面側に一端部を当接したコイルスプリング552と、回転中心軸50の前端部に形成した雄ネジ50bに螺合するとともにコイルスプリング552の他端部に対して軸方向に当接するフランジ一体型の調整ナット553と、を備えている。このトルク調整部55では回転中心軸50に対する調整ナット553の軸上の螺合位置を調整することによりコイルスプリング552の撓み量を調整し、これにより当接ワッシャ551の凹部52dの内底面に対する当接力を調節し、この当接力によって生じる摩擦力によって第2入力歯車52の回転抵抗、すなわち回転トルクを調整することを可能にしたものである。当接ワッシャ551は第2入力歯車52の凹部52dの内底面に当接したときの摩擦力が大きくなるような摩擦係数の大きな素材で形成している。この当接力は第1入力歯車51の後面とストッパ50aの前面との当接面に影響するが、これら両面の摩擦係数は小さいためトルクの調整量は第2入力歯車52の場合よりも小さい。
このように動力伝達クラッチ5はレンズ駆動環3の外歯車3b、手動操作リング6の内歯6a、及びアイドルギヤ7と連係しており、外歯車3bと出力歯車53の歯部53aとの間、内歯6aと第2入力歯車52の歯部52aとの間、回転出力ピニオンギヤPGとアイドルギヤ7との間、及びアイドルギヤ7と第1入力歯車51の歯部51aとの間にはバックラッシュが存在する。さらに動力伝達クラッチ5の互いに連係する第1入力歯車51、第2入力歯車52、及び出力歯車53どうしの間にもバックラッシュが存在する。
即ち、レンズ駆動環3の外歯車3b、動力伝達クラッチ5、手動操作リング6の内歯6a、アイドルギヤ7、及び回転出力ピニオンギヤPGを有するギヤ機構(動力伝達機構)の間には、上記各バックラッシュが累積した累積バックラッシュが存在する。
さらに第2入力歯車52の前側面には、回転中心軸50と同軸の円環状をなす緩衝溝52fが形成されている。この緩衝溝52fは第2入力歯車52の外周部位、すなわち緩衝溝52fの外周側に位置する歯部52aが径方向に弾性変形することを容易にするためのものであり、この弾性変形によって後述するように手動操作リング6の内歯6aと歯部52aとの噛合状態を好適に保持するためのものである。
レンズ鏡筒1の内部にはMRセンサ9(検出器9a、9b)と接続するレンズ制御用マイコン8c(AF制御手段。レンズ駆動制御手段。図5参照)が設けてある。レンズ制御用マイコン8cはフォーカスモータFMに接続している。またカメラボディ10の内部にはバッテリ(図示略)、測距手段、及びAF(自動焦点)回路(図示略)が設けてある。レンズ鏡筒1をカメラボディ10に接続した上でカメラボディ10に設けたメインスイッチをONにすると、上記バッテリの電力がレンズ鏡筒1内に設けた電源回路(図示略)を介してレンズ制御用マイコン8cに供給される。さらにレンズ鏡筒1内に設けた(レンズ制御用マイコン8cと接続する)通信用IC(図示略)とAF回路との間の通信が可能になる。さらにレンズ制御用マイコン8cはバッファメモリ8c1、別のメモリ(図示略)、及びタイマ(図示略)を内蔵している。カメラボディ10の上記メインスイッチをON操作したときに「前回駆動方向データ」を設定して、この「前回駆動方向データ」を上記メモリに記憶させる。
自動焦点合わせ時(AF操作時)にはAF回路の演算結果を受けたフォーカスモータFMが回転駆動される。フォーカスモータFMの回転力は回転出力ピニオンギヤPG及びアイドルギヤ7を介して第1入力歯車51に伝達されるので、フォーカスモータFMが回転すると第1入力歯車51が回転する。このとき手動操作リング6は操作されておらず固定状態にあるため、手動操作リング6の内歯6aに噛合している第2入力歯車52は固定状態にある。そのため、第1入力歯車51の太陽傘歯車51bと遊星傘歯車54の噛合により遊星傘歯車54が回転中心軸50回りに公転し、これと一体の出力歯車53が回転中心軸50回りに回転する。出力歯車53の回転は外歯車3bに伝達されレンズ駆動環3が回転するため、直進案内溝2b及びカム溝3aとカムフォロアL2aとのカム係合によって第2レンズ群L2である第2レンズ群L2が固定筒2内で光軸OA方向に移動され、その結果、自動焦点合わせが行われる。
手動焦点合わせ時(MF操作時)に撮影者が手動操作リング6を回転操作すると、これに噛合している第2入力歯車52が回転する。このときフォーカスモータFMは回転駆動されていないため、これに連結している第1入力歯車51は固定状態にある。そのため、第2入力歯車52の太陽傘歯車52bと遊星傘歯車54の噛合により遊星傘歯車54が回転中心軸50回りに公転し、これを支持している出力歯車53が遊星傘歯車54と一緒に回転中心軸50回りに回転する。出力歯車53の回転は外歯車3bに伝達されレンズ駆動環3が回転するため、自動焦点合わせ時と同様に第2レンズ群L2が固定筒2内で光軸OA方向に移動され、その結果、手動による焦点合わせが行われる。
ここで、図2等に示した各歯車における保持トルクと回転トルクを次のように定義するものとする。
○第1入力歯車51の保持トルクTh1(静止状態にある第1入力歯車51を回転させるためのトルク)=第1入力歯車51自体の保持トルク+アイドルギヤ7の保持トルク+フォーカスモータFMの出力軸FM1を外力で回転させるときの保持トルク
○第2入力歯車52の保持トルクTh2(静止状態にある第2入力歯車52を回転させるためのトルク)=第2入力歯車52自体の保持トルク+手動操作リング6の保持トルク
○出力歯車53の保持トルクTo=出力歯車53自体の保持トルク+レンズ駆動環3の保持トルク(第2レンズ群L2の移動力から換算される保持トルクを含む)
○第1入力歯車51の回転トルクTk1=フォーカスモータFMの回転トルク−Th1
○第2入力歯車52の回転トルクTk2=手動操作リング6の手動による回転トルク−Th2
また、出力歯車53における保持トルクToは次のように変化する。
○To=∞ : 第2レンズ群L2(レンズ枠)が端点に行着いている場合(カムフォロアL2aが直進案内溝2bの一端に当接した場合。なお直進案内溝の端部近傍にストッパを設けている場合は、カムフォロアL2aがストッパに当接したとき。)
○To≠∞ : フォーカレンズ群が端点に行着いていない場合(カムフォロアL2aが直進案内溝2bの端部(又はストッパ)に当接していない、いわゆる通常使用時)
以上に基づき、動力伝達クラッチ5の動作において、第1入力歯車51が回転したときは出力歯車53は回転するが第2入力歯車52は回転せず、第2入力歯車52が回転したときは出力歯車53は回転するが第1入力歯車51が回転しないようにするためには、第1の入力歯車の保持トルクTh1と、第2の入力歯車の保持トルクTh2と、出力歯車の保持トルクToを次の関係にする。
Th2>To、Th1>To・・・式(1)
なお、第1入力歯車51と第2入力歯車52のいずれかが回転したときに出力歯車53が回転すればよいので、Th2=Th1、Th2>Th1、Th2<Th1のいずれであってもよい。
また、この動力伝達クラッチ5をレンズ鏡筒1に適用した場合に同様な動作を行うためには、フォーカスモータFM駆動時と手動駆動時において各トルクを次の関係にする。
(フォーカスモータFM駆動時)
To=∞の場合:Th2>Tk1・・・式(2)
第2レンズ群L2を一方向に移動させることにより端点に行き着いた後(To=∞となった後)に第2レンズ群L2をさらに当該一方向に移動するようにフォーカスモータFMを駆動しても第2レンズ群L2は移動しないが、このとき手動操作リング6を回転させないようにするためにTo=∞のときはこのような関係にする。
To≠∞の場合:Th2>To、Tk1>To・・・式(3)
このとき、Th2とTk1の関係はどちらが大きいかは関係がなく、Th2及びTk1がToより大きければ第2レンズ群L2は移動される。このとき手動操作リング6を回転させないように(Th2>Toとするために)Th2は積極的に大きな値に設定するのが好ましい。
(手動駆動時)
To=∞の場合(Th1<ToかつTk2<Toの場合):Th1>Tk2、または、Th1<Tk2・・・式(4)
このときフォーカスモータFMは回転される。
To≠∞の場合:Th1>To、Tk2>To・・・式(5)
このとき、Th1とTk2の関係はどちらが大きいかは関係なく、Th1とTk2がToより大きければ手動操作リング6で第2レンズ群L2は移動される。
本実施形態では上記式(1)(2)(3)(4)(5)を満たすようにレンズ鏡筒1を設計してある。
トルク調整部55では前記したように調整ナット553の螺合位置を調整することで各歯車51、52、53におけるトルクの調整を行う。すなわち、トルク調整部55において調整ナット553によりコイルスプリング552の撓み量を大きくすると、当接ワッシャ551が第2入力歯車52の側面に当接する当接力が大きくなり、この当接力は太陽傘歯車52bの当接袖部52c及び頂面52eから出力歯車53に伝達され、さらに出力歯車53から太陽傘歯車51bの当接袖部51c及び頂面51eに、すなわち第1入力歯車51に伝達される。このとき、当接ワッシャ551は摩擦係数の大きな素材を用いているので摩擦力も大きくなるため、第2入力歯車52の保持トルクを最も大きな値に設定できる。
このトルク調整に際しては、例えば、フォーカスモータFMを実際に回転駆動して第2レンズ群L2を移動させたときに、手動操作リング6が回転することがないように調整ナット553の締結状態を調整する。また、フォーカスモータFMを駆動しないときに手動操作リング6を手で回転駆動して第2レンズ群L2を移動することが可能であるが、第2レンズ群L2が端点に到達してそれ以上移動できない状態になった後(To=∞になった後)も手操作リング6の回転駆動が可能な状態となるように調整ナット552の締結状態を調整する。
続いてレンズ鏡筒1及びカメラボディ10の動作について主に図6−図12を参照しながら説明する。
図6のフローチャートに示すように、まずはレンズ鏡筒1に接続したカメラボディ10のメインスイッチがON操作されると(S1でYESの場合。「S」はステップの略である)S2で「電源ON処理」を行う。具体的には図7のサブルーチンのS2−1に示すように、バッファメモリ8c1(レンズ制御用マイコン8c)が上記メモリに記憶させてある「前回駆動方向データ」を読み込んで一時記憶する。本実施形態では上記メモリに記録した「前回駆動方向データ」を「0(レンズ引き込み)」に設定している。即ち、「直前の第2レンズ群L2の移動方向がレンズ引き込み方向(撮影者側に近づく方向)であった」という内容(仮定)で「前回駆動方向データ」を上記メモリに記憶させている。
続いてS3でMF操作が行われたか(レンズ駆動環3が回転操作されたか)否かをレンズ制御用マイコン8cが判断する。別言すると「カメラボディ10に設けたシャッターボタンが半押しされておらずかつMRセンサ9がレンズ制御用マイコン8cに対して検出結果を出力したか」否かを判断する。
S3でYESの場合はS4の「回転方向検出処理」ステップに移行する。
図9のサブルーチン及び図8に示すように、S4−1でMRセンサ9の検出器9aが検出結果(A相パルスの検出結果)を出力しているか否かをレンズ制御用マイコン8cが判断する(割り込み処理を行う)。
S4−1がYESの場合は、このとき(瞬間)のA相パルスの検出結果が「立ち上がりエッジ」か否かを判断する。即ち、図8に示すA相パルスの矢印方向が上向き(立ち上がり)か下向き(立ち下がり)かを判断する。
S4−2でA相パルスの検出結果が「立ち上がり」の場合(YESの場合)は、検出器9aが立ち上がりA相パルスを発生したとき(瞬間)に、検出器9bが出力した(検出器9aとは位相が異なる)B相パルスの検出結果がL(低い)かH(高い)かを判断する(S4−3)。
S4−3でYESの場合(Lの場合)は、S4−4でレンズ制御用マイコン8cが「手動操作リング6による第2レンズ群L2の移動方向はレンズ引き込み方向である」と判断し、さらにS4−5でこの判断結果をバッファメモリ8c1に記憶させる。具体的にはバッファメモリ8c1に記憶させてあった「0(=前回駆動方向データ)」を「0」に書き換える(上書きする)(S4−5)。一方、S4−3でNOの場合(Hの場合)は、S4−6でレンズ制御用マイコン8cが「手動操作リング6による第2レンズ群L2の移動方向はレンズ繰り出し方向(被写体側に近づく方向)である」と判断し、バッファメモリ8c1に記憶させてあった「0(=前回駆動方向データ)」を「1(レンズ繰り出し)」に書き換える(上書きする)(S4−6)。
またS4−2でA相パルスの検出結果が「立ち下がり」の場合(NOの場合)は、検出器9aが立ち下がりA相パルスを発生したとき(瞬間)に、検出器9bが出力した(検出器9aとは位相が異なる)B相パルスの検出結果がL(低い)かH(高い)かを判断する(S4−7)。
S4−7でYESの場合(Lの場合)は、S4−6でレンズ制御用マイコン8cが「手動操作リング6による第2レンズ群L2の移動方向はレンズ繰り出し方向である」と判断し、S4−6でバッファメモリ8c1に記憶させてあった「0(=前回駆動方向データ)」を「1」に書き換える(上書きする)(S4−5)。一方、S4−7でNOの場合(Hの場合)は、S4−4でレンズ制御用マイコン8cが「手動操作リング6による第2レンズ群L2の移動方向は引き込み方向である」と判断し、バッファメモリ8c1に記憶させてあった「0(=前回駆動方向データ)」を「0(レンズ引き込み)」に書き換える(上書きする)(S4−5)。
S4の回転方向検出処理が終了すると、AF操作が行われたか(カメラボディ10に設けたシャッターボタンが半押しされたか)否かをレンズ制御用マイコン8cが判断する(S5)。
S5でYESの場合(シャッターボタンが半押しされた場合)はS6の「オートフォーカス起動処理」ステップに移行する。
まずは図11に示すサブルーチン(フロー)のS6−1でレンズ制御用マイコン8cが「測距手段の検出結果を受けたAF回路の演算結果に基づいてレンズ制御用マイコン8cからフォーカスモータFMへ指示された回転方向がバッファメモリ8c1に記憶されている駆動方向データの回転方向と同じか」を判断する。
S6−1でYESの場合(レンズ駆動環3の回転方向が同じ場合)、レンズ制御用マイコン8cが「フォーカスモータFM回転方向(第2レンズ群L2の移動方向)の累積バックラッシュは存在しない」と判断する(S6−2)。さらにS6−2でレンズ制御用マイコン8cは、フォーカスモータFMに供給する信号(出力電圧)のDUTY(ディーティ比)を「DUTY1(通常駆動DUTY)」に設定する。さらにS6−2でレンズ制御用マイコン8cは、レンズ制御用マイコン8cに内蔵してある上記タイマを利用して時間t1を設定する。続いてレンズ制御用マイコン8cが、電圧値が一定である(上記バッテリからの)入力電圧とDUTY1とに基づいてパルス状の出力電圧(信号)を生成し、この信号をフォーカスモータFMに供給しフォーカスモータFMを回転駆動する(S6−3)。
続いてレンズ制御用マイコン8cが、MRセンサ9(検出器9a、9b)が検出結果(パルス)を出力しているか否か(レンズ駆動環3が僅かでも動いたか)を判断する(S6−5)。
MRセンサ9が検出結果をレンズ制御用マイコン8cに対して出力している場合(S6−5でYESの場合)は、再び図9のサブルーチンに進みバッファメモリ8c1のデータを書き換える(上書きする)(S4−5)。なおS6−5でYESの場合は、このときのフォーカスモータFMのDUTY(DUTY1)の値が「DUTY2」である(図10参照)。
続いてレンズ制御用マイコン8cが時間t1をクリアすると共に新たに時間t1を設定し直し(S6−7)、さらにMRセンサ9の出力が所定パルス数に達したか否かをレンズ制御用マイコン8cが判断する(S6−8)。S6−8でYESの場合は、「レンズ駆動環3が所定量以上回転した(レンズ駆動環3が確実に回転し始め、第2レンズ群L2が移動している)」とレンズ制御用マイコン8cが判断し「オートフォーカス起動処理」を終了する。
またS6−5でMRセンサ9が検出結果をレンズ制御用マイコン8cに対して出力していない場合(S6−5でNOの場合)は、レンズ制御用マイコン8cが設定時間t1に到達したか否かを判断する(S6−9)。設定時間t1に到達している場合(YESの場合)は、レンズ制御用マイコン8cが現状のDUTY(DUTY1)ではレンズ駆動環3を回転させられないと判断しDUTYをDUTY1から一段階上げ(S6−10)、さらに上記タイマを利用して時間t3を設定する(S6−11)。そしてS6−5でYESとなったらS6−6を経た後にS6−7で時間t3をクリアすると共に新たに時間t3を設定し直し(このときのフォーカスモータFMのDUTYの値が「DUTY2」である(図10参照))、さらにMRセンサ9の出力が所定パルス数に達したか否かをレンズ制御用マイコン8cが判断し(S6−8)、MRセンサ9の出力が所定パルス数に達した場合(S6−8でYESの場合)は「オートフォーカス起動処理」を終了する。
またS6−8でMRセンサ9の出力が所定パルス数に達していない場合(NOの場合)にS6−5でYESとなったときは、S6−6を経た後にS6−7で再びレンズ制御用マイコン8cが時間t3(又はt1)をクリアすると共に新たに時間t3(又はt1)を設定し直し、再びS6−8でMRセンサ9の出力が所定パルス数に達したか否かを判断する。
またS6−8でMRセンサ9の出力が所定パルス数に達していない場合(NOの場合)にS6−5でNOとなることがある。即ち、フォーカスモータFMの駆動力によってレンズ駆動環3が一旦は僅かに回転したものの、レンズ駆動環3の回転量が不十分であり、その後にレンズ駆動環3が回転を停止した場合である。この場合も、S6−9で設定時間t1(又はt3)に到達しているか否かを判断し、到達している場合(S6−9でYESの場合)はレンズ制御用マイコン8cがDUTYをDUTY1(またはDUTY3)から一段階上げる(S6−10)。さらにS6−5でYESとなったらS6−9で設定した時間t1(又はt3)をクリアすると共に新たに時間t1(又はt3)を設定し直し、S6−8でMRセンサ9の出力が所定パルス数に達したか否かをレンズ制御用マイコン8cが判断する。
なお上記t1を長い時間とすると、DUTY1によってはレンズ駆動環3を回転させられないときに、DUTYを速やかに上げられなくなるので、t1は短めの時間として設定するのが好ましい。
一方、S6−1でレンズ制御用マイコン8cが「測距手段の検出結果を受けたAF回路の演算結果に基づいてレンズ制御用マイコン8cからフォーカスモータFMへ指示された回転方向がバッファメモリ8c1に記憶されている駆動方向データの回転方向と異なる」と判断した場合(S6−1でNOの場合)は、レンズ制御用マイコン8cが「フォーカスモータFM回転方向(第2レンズ群L2の移動方向)の累積バックラッシュが存在する」と判断する(S6−4)。さらにS6−4でレンズ制御用マイコン8cは、フォーカスモータFMに供給する信号(出力電圧)のDUTY(ディーティ比)を「DUTY3(通常駆動DUTY1より低いDUTY)」に設定する。さらにS6−4でレンズ制御用マイコン8cは、上記タイマを利用して時間t2を設定する。
さらにレンズ制御用マイコン8cが(上記バッテリからの)入力電圧とDUTY3とに基づいてパルス状の出力電圧(信号)を生成し、この信号をフォーカスモータFMに供給しフォーカスモータFMを回転駆動する(S6−3)。
S6−5でYESの場合は「フォーカスモータFM回転方向の累積バックラッシュが除去された」と判断して、S6−6、S6−7、S6−8の処理へ進み、このときのフォーカスモータFMのDUTY(DUTY3)の値が「DUTY2」である(図10参照)。
S6−5でNOの場合は、レンズ制御用マイコン8cが設定時間t2に到達したか否かを判断する(S6−9)。設定時間t2に到達している場合(YESの場合)は、レンズ制御用マイコン8cがDUTYをDUTY3から一段階上げ(S6−10)、さらに時間t3を設定する(S6−11)。そしてS6−5でYESとなったらS6−6を経た後にS6−7で時間t3をクリアし新たに時間t3を設定し直し(S6−7)(S6−5でYESの場合は、このときのフォーカスモータFMのDUTYの値が「DUTY2」である)、さらにMRセンサ9の出力が所定パルス数に達したか否かをレンズ制御用マイコン8cが判断し(S6−8)、MRセンサ9の出力が所定パルス数に達した場合(S6−8でYESの場合)は「オートフォーカス起動処理」を終了する。
なお、上記t2を短い時間に設定した場合は、(低DUTYである)DUTY3によってt2内にレンズ駆動環3を回転させられない可能性が高い。そのためt2は長めに(t1より長い時間として)設定するのが好ましい。
このようにして「オートフォーカス起動処理」が終了すると、S7で図12に示すオートフォーカス合焦動作のサブルーチンに進む。
S7−1でレンズ制御用マイコン8cが、MRセンサ9(検出器9a、9b)が検出結果(パルス)を出力しているか否か(レンズ駆動環3が動いているか)を判断し、YESの場合はS7−2で再び図9のサブルーチンに進みバッファメモリ8c1のデータを書き換える(上書きする)(S4−5)。
図9のサブルーチンの処理が終わるとS7−3でレンズ制御用マイコン8cが第2レンズ群L2が所定の減速位置(合焦位置より所定距離だけ手前の位置)を超えたか否かを判断し、超えた(YESの)場合はレンズ制御用マイコン8cがフォーカスモータFMに信号を送って(例えば、電圧の印加時間を短くして)フォーカスモータFMを減速させる(S7−4)。
そしてレンズ制御用マイコン8cが第2レンズ群L2が合焦位置に到達したと判断した場合は(S7−5でYESの場合は)、レンズ制御用マイコン8cがフォーカスモータFMに対してブレーキ信号を送信しフォーカスモータFMの回転を停止させ(S7−6)、「オートフォーカス合焦動作処理」を終了する。
またS7−3でNOの場合は、S7−7でフォーカスモータFMの駆動速度が目標速度より速いか否かをレンズ制御用マイコン8cが判断する。速い場合(S7−7でYESの場合)は、レンズ制御用マイコン8cがフォーカスモータFMに供給する信号のDUTYを一段階落とし(DUTY DOWN)(S7−8)、遅い場合(S7−7でNOの場合)は、レンズ制御用マイコン8cがフォーカスモータFMに供給する信号のDUTYを一段階上げる(DUTY UP)(S7−9)。そして再度S7−1で再びMRセンサ9(検出器9a、9b)が検出結果(パルス)を出力しているか否か(レンズ駆動環3が動いているか)を判断する。
一方、S7−1でNOとなった場合(MRセンサ9(検出器9a、9b)が検出結果(パルス)を出力していない場合)は、S7−10で設定時間を超えたか否かを判断する。
S7−11でYESの場合(設定時間を超えた場合)は、レンズ制御用マイコン8cがフォーカスモータFMへの信号の送信を停止しフォーカスモータFMを停止させAF動作を中止する(S7−11)。一方、S7−10でNOの場合は再びS7−1に戻る。
そして(例えばシャッターボタンを全押しして撮影を行った後に)カメラボディ10のメインスイッチをOFF操作すると(S8でYES)、カメラの操作が終了する。
このように本実施形態のレンズ鏡筒1(カメラボディ10)は、フォーカスモータFMと手動操作リング6のいずれによってレンズ駆動環3が回転した場合もレンズ駆動環3が回転操作されたか否かをMRセンサ9によって検出し、MRセンサ9の検出結果を利用してその後のAF動作の制御を行う。即ち、AF動作を行うときにレンズ鏡筒1にフォーカスモータFM回転方向の累積バックラッシュが存在する場合は、回転出力(DUTY3)をフォーカスモータFM回転方向の累積バックラッシュが無い場合の回転出力(DUTY1)より小さくした上でフォーカスモータFMを回転させている。
またレンズ駆動環3の外歯車3b、動力伝達クラッチ5、手動操作リング6の内歯6a、アイドルギヤ7、及び回転出力ピニオンギヤPGがバックラッシュ分だけ空転した後に互いに噛み合った(衝突した)ときに、これらの部材どうしが衝突したときに大きな衝撃力を発生するおそれを低減できる。さらにこれらの部材が勢いよく回転し、その結果、第2レンズ群L2が本来の合焦位置を(僅かに)超えた位置まで移動してしまうおそれも低減できる。
そのため手動操作リング6を利用したMF動作の直後にAF動作を行う場合であっても、フォーカスモータFM回転方向の累積バックラッシュの有無に応じた適切なAF動作を行うことが可能である。
このように各歯車51、52、53でのトルクを設定することで、自動焦点合わせ時にフォーカスモータFMを回転駆動して第1入力歯車51を回転したときには、出力歯車53を回転してレンズ駆動環3及びフォーカレンズ群L2を駆動し、第2入力歯車52は固定状態となる。すなわち、Toが大きい場合であっても(第2レンズ群L2の重量が大きい場合や、カム溝3aのカム形状に起因してカムフォロアL2aに掛かる負荷が大きくなる場合であっても)手動操作リング6が回動されることなく焦点合わせが実行される。このとき、第2レンズ群L2が最大前方位置(端点)または最大後方位置(端点)に移動すると(カムフォロアL2aが直進案内溝2bの端部またはストッパに当接すると)レンズ駆動環3及び出力歯車53の回転がロック状態となるが、フォーカスモータFMに機械的なダメージが生じることは殆どない。これは、図には表れないが、レンズ鏡筒1は直進案内溝2bの端部近傍にカムフォロアL2aが当該端部近傍に到達したことを検出する検出手段を備えているためである。カムフォロアL2aが当該端部近傍に到達したことを検出手段が検出したときに、カムフォロアL2aがあとどの程度移動すると直進案内溝2bの端部またはストッパに当接するかを考慮した上でフォーカスモータFMにブレーキ(例えばフォーカスモータFMを逆回転制御する)をかけつつカムフォロアL2aを直進案内溝2bの端部またはストッパに当接させる。なお、フォーカスモータFMはDCモータ以外のモータであってもよい。
また、トルク調整部55において回転トルクを調整する際には、第2入力歯車52を出力歯車53及び第1入力歯車51に対して軸方向に押圧することになるため、遊星傘歯車54の軸部54a、54dは第1入力歯車51と第2入力歯車52の間、すなわち太陽傘歯車51b、52bの頂面51e、凹部52dと当接袖部51c、52cとに挟持された状態になる。そのため、遊星傘歯車54の軸部54a、54dはこれら両歯車51、52に密接した状態で軸受けされ、軸部54a、54dにおけるガタが殆ど零になる。したがって、遊星傘歯車54における偏心回動が未然に防止され、太陽傘歯車51b、52bとのガタがなくなり高い精度の回転出力を得ることが可能になる。特に、軸部54dにおいては軸54cの太さを変更することで歯車51、52間の芯間調整が可能になり、寸法精度が出し易く、低コスト化も実現できる。
以上、本発明を上記各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、図13に示す第一の変形例では、上記メモリに記憶する「前回駆動方向データ」の既定値として「2(不定)」を設定している。
そのため本変形例のS2の「電源ON処理」のS2−2を経た後にS6−1の処理を行うと、AF時のフォーカスモータFMの回転に伴うレンズ駆動環3の回転方向は「前回駆動方向データ(2)」と一致しないので、S6−1では必ず「NO」となる。即ち、フォーカスモータFMをDUTY3(低DUTY)で回転させることになる。
これ以降の動作は上記実施形態と同じである。
図14−図16に示す第二変形例では、S2の「電源ON処理」のS2−3においてレンズ制御用マイコン8cが「電源ON直後フラグ=1」を立てる(図14参照)。
さらに手動操作リング6が回転操作されたときは、図15に示すS4の「回転方向検出処理」ステップのS4−1の後のS4−1aにおいて電源ON直後フラグを「0」にセットする。
そして手動操作リング6が回転操作されないままAF動作を行う場合は、S6の「オートフォーカス起動処理」ステップのS6−aにおいて「電源ON直後フラグ=1」となるので(YESとなるので)S6−4のステップに進む。即ち、フォーカスモータFMの回転出力(DUTY)が(低DUTYである)DUTY3になる。
このように本変形例では、カメラボディ10のメインスイッチをONにしてからAF動作を行う前にMF操作が行われていない場合は、このAF動作(最初のAF動作)はフォーカスモータFMをDUTY3で回転させながら行うことになる。
これ以降の動作は上記実施形態と同じである。
図17に示す第三の変形例は、カメラボディ10のメインスイッチをONにしたときにレンズ鏡筒1(及びカメラボディ10)が自動的にAF動作を行い、このAF動作におけるフォーカスモータFMの回転方向に基づいてバッファメモリ8c1に回転方向を記録するものである。但し、このときのフォーカスモータFMの回転量は、上記累積バックラッシュを除去する程度又はそれよりも僅かに大きい程度の微少量とするのが理想的である。
即ち、図17(a)に示すように、ON操作直後のAF動作(S2−4)における第2レンズ群L2の移動方向がレンズ引き込み方向の場合は、バッファメモリ8c1に「0(=レンズ引き込み方向)」を記録する(S2−5)。一方、図17(b)に示すように、ON操作直後のAF動作(S2−6)における第2レンズ群L2の移動方向がレンズ繰り出し方向の場合は、バッファメモリ8c1に「1(=レンズ繰り出し方向)」を記録する(S2−7)。
これ以降の動作は上記実施形態と同じである。
上記実施形態及び各変形例において、上記メモリ及びバッファメモリ8c1に記録する数字(0、1)を「1(=レンズ引き込み方向)」「0(=レンズ繰り出し方向)」としてもよい。
MRセンサ9の代わりに別のセンサ(例えばフォトインタプラタ)によってレンズ駆動環3の回転動作を直接検出してもよい。
また手動操作リング6の回転動作を直接検出するセンサ(例えばMRセンサ9)の代わりに、手動操作リング6の回転動作を検出する第一回転検出手段(例えばMRセンサやフォトインタラプタ)とフォーカスモータFM(出力軸FM1)の回転動作を検出する第二回転検出手段(例えばMRセンサやフォトインタラプタ)を設ける(かつレンズ制御用マイコン8cと接続する)ことにより、レンズ駆動環3の回転動作を間接的に検出してもよい。
アクチュエータ(フォーカスモータFM)はDCモータ以外のもの例えばステッピングモータ、リニアモータ(永久磁石とコイルを備え光軸と平行な直線方向の駆動力を発生するもの及び共に光軸を中心とする環状をなすステータとロータの一方と他方に永久磁石とコイルを円周方向に沿って固定し該円周に対する接線方向の駆動力を発生するもののいずれも可)、超音波モータなどによって構成可能である。
さらに、例えばレンズ駆動環が光軸OAに沿って進退しかつレンズ駆動環が進退することにより移動レンズ群が移動する場合(例えばビデオカメラなどで採用されているタイプの場合)、レンズ駆動環のアクチュエータとして直線移動タイプのリニアモータを採用し、さらに手動操作リングをこのレンズ駆動環に接続してもよい。この場合もカメラ内部の動力伝達機構(ギヤ機構)にはバックラッシュが存在するので、センサによってレンズ駆動環の移動方向を検出しながら(レンズ駆動環の移動を直線検出するセンサを用いてもよいし、リニアモータの動作を検出するセンサ及び手動操作環の移動を検出するセンサを用いても良い)リニアモータを制御してもよい。
また第2レンズ群L2をズームレンズとして利用することにより、レンズ鏡筒1をいわゆるパワーズーム(電動ズーム)レンズ鏡筒とすることが可能である。この場合のレンズ鏡筒は、交換式レンズ鏡筒のみならず、コンパクトカメラのレンズ鏡筒部分、ビデオカメラ(カムコーダ)、及びスタジオ用テレビカメラ等にも応用できる。
なお本発明のカメラは手動操作リング6を利用したMF動作や手動ズーム動作の直後にパワーズーム操作を行ったときに、アクチュエータ作動方向の累積バックラッシュの有無に応じた適切なレンズ駆動動作を行うので、パワーズーム操作時に累積バックラッシュに起因する異音が発生し難い。そのため動画撮影時にパワーズームを行なう場合に、累積バックラッシュに起因する異音が動画中に録音されるおそれを小さくできる。
1 レンズ鏡筒
2 固定筒
2a 支持部
2b 直進案内溝
2d レンズマウント部
3 レンズ駆動環
3a カム溝
3b 外歯車(ギヤ機構)(動力伝達機構)
5 動力伝達クラッチ(ギヤ機構)(動力伝達機構)
50 回転中心軸
50a ストッパ
50b 雄ネジ
51 第1入力歯車
51a 歯部
51b 太陽傘歯車
51c 当接袖部
51d 凹部
51e 頂面
52 第2入力歯車
52a 歯部
52b 太陽傘歯車
52c 当接袖部
52d 凹部
52e 頂面
52f 緩衝溝
53 出力歯車
53a 歯部
53b 貫通凹部
54 遊星傘歯車
54a 54d 軸部
54b 傘歯車部
54c 金属軸
55 トルク調整部
551 当接ワッシャ
552 コイルスプリング
553 調整ナット
6 手動操作リング(手動操作部)
6a 内歯(ギヤ機構)(動力伝達機構)
7 アイドルギヤ(ギヤ機構)(動力伝達機構)
8c レンズ制御用マイコン(AF制御手段)(レンズ駆動制御手段)
8c1 バッファメモリ
9 MRセンサ(作動方向検出手段)
9a 検出器(第一検出手段)
9b 検出器(第二検出手段)
10 カメラボディ
FM フォーカスモータ(アクチュエータ)
FM1 出力軸
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群(移動レンズ群)
L2a カムフォロア
PG 回転出力ピニオンギヤ(ギヤ機構)(動力伝達機構)
OA 光軸

Claims (6)

  1. 作動することにより移動レンズ群を光軸方向に進退させるレンズ駆動環と、
    該レンズ駆動環の作動方向を検出する作動方向検出手段と、
    該レンズ駆動環を作動させるアクチュエータと、
    該アクチュエータの駆動力を上記レンズ駆動環に伝達するための動力伝達機構と、
    手動によって作動しかつ作動することにより上記レンズ駆動環を作動させる手動操作部と、
    上記アクチュエータの駆動力を利用して上記レンズ駆動環を作動させることにより上記移動レンズ群を移動させるレンズ駆動制御手段と、
    を備え、
    該レンズ駆動制御手段が、上記レンズ駆動環を作動させるときに該レンズ駆動環の直前の作動時に上記作動方向検出手段が検出した作動方向と今回の上記作動方向検出手段が検出した作動方向とが同一か異なるかによって上記アクチュエータの駆動出力を変えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1記載のレンズ鏡筒において、
    上記レンズ駆動制御手段は、上記作動方向検出手段が検出した作動方向と今回の上記作動方向検出手段が検出した作動方向とが異なるとき、作動方向が同一のときよりも上記アクチュエータの駆動出力を小さくするレンズ鏡筒。
  3. 請求項2記載のレンズ鏡筒において、
    上記レンズ駆動制御手段は、上記アクチュエータの始動時から上記動力伝達機構のバックラッシュが除去されるまで、作動方向が同一のときよりも上記アクチュエータの駆動出力を小さくするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載のレンズ鏡筒において、
    上記アクチュエータが作動したときは該アクチュエータの駆動力を上記手動操作部に伝達せずに上記レンズ駆動環を作動させかつ上記手動操作環が作動したときは該手動操作環の作動力を上記アクチュエータに伝達せずに上記レンズ駆動環を作動させる動力伝達クラッチを備えるレンズ鏡筒。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載のレンズ鏡筒において、
    上記作動方向検出手段が、上記レンズ駆動環の作動を直接検出することによりレンズ駆動環の作動方向を検出するレンズ鏡筒。
  6. 請求項5記載のレンズ鏡筒において、
    上記作動方向検出手段が、
    上記レンズ駆動環が作動しているか否かを検出する第一検出手段と、
    上記レンズ駆動環が作動しているか否かを、上記第一検出手段とは異なる位相で検出する第二検出手段と、
    を備えるレンズ鏡筒。
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