JP2012226291A - レンズ鏡筒およびカメラシステム - Google Patents

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博之 富田
Hiroaki Takahara
宏明 高原
Akira Takemura
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Abstract

【課題】撮影状況に応じて適切な補正量を選択することが可能なレンズ鏡筒およびカメラシステムを提供する。
【解決手段】カメラボディが着脱可能に取り付け可能な取付部と、カメラボディとの信号の送受信が可能な送受信部と、フォーカシングレンズと、フォーカシングレンズを駆動する駆動部と、送受信部および駆動部を制御する制御部とを備え、制御部は、駆動部の駆動誤差に関する第1補正量と、第1補正量より小さい第2補正量とをカメラボディに送信するよう送受信部を制御し、送受信部は、カメラボディが静止画撮影モードであることを表す第1信号と、カメラボディが動画撮影モードであることを表す第2信号との一方をカメラボディから受信し、制御部は、送受信部が第1信号を受信した場合には第1補正量に基づいて、送受信部が第2信号を受信した場合には第2補正量に基づいて、それぞれガタが補正されるよう駆動部を制御するレンズ鏡筒。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ鏡筒およびカメラシステムに関する。
撮影光学系のフォーカシングレンズを駆動する際、ギアのバックラッシュ等の種々の理由により駆動量に誤差が生じることがある。例えば特許文献1には、ギアのバックラッシュ量を駆動方向毎に予め記憶し、バックラッシュによる誤差を補正するレンズ駆動装置が記載されている。
特開平5−11164号公報
従来のレンズ駆動装置では、撮影状況に応じた駆動量の補正を行うことができないという問題があった。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の一実施例を示す図面に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、カメラボディ(100)が着脱可能に取り付け可能な取付部(201)と、カメラボディ(100)との信号の送受信が可能な送受信部(217)と、フォーカシングレンズ(210b)と、フォーカシングレンズ(210b)を駆動する駆動部(212)と、送受信部(217)および駆動部(212)を制御する制御部(203)とを備え、制御部(203)は、駆動部(212)の駆動誤差に関する第1補正量と、第1補正量より小さい第2補正量とをカメラボディ(100)に送信するよう送受信部(217)を制御し、送受信部(217)は、フォーカシングレンズ(210b)の駆動方向と、フォーカシングレンズ(210b)の駆動量と、第1信号および第2信号の一方とを含む駆動信号をカメラボディ(100)から受信し、制御部(203)は、送受信部(217)により受信された駆動信号が第1信号を含む場合には、駆動方向に駆動量と第1補正量とを合わせた量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、その後に、駆動方向とは異なる方向に第1補正量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、送受信部(217)により受信された駆動信号が第2信号を含む場合には、駆動方向に駆動量と第2補正量とを合わせた量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、その後に、駆動方向とは異なる方向に第2補正量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御することを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項5に記載の発明は、カメラボディ(100)が着脱可能に取り付け可能な取付部(201)と、カメラボディ(100)との信号の送受信が可能な送受信部(217)と、フォーカシングレンズ(210b)と、フォーカシングレンズ(210b)を駆動する駆動部(212)と、送受信部(217)および駆動部(212)を制御する制御部(203)とを備え、制御部(203)は、駆動部(212)の駆動誤差に関する第1補正量をカメラボディ(100)に送信するよう送受信部(217)を制御し、送受信部(217)は、フォーカシングレンズ(210b)の駆動方向と、フォーカシングレンズ(210b)の駆動量と、第1信号および第2信号の一方とを含む駆動信号をカメラボディ(100)から受信し、制御部(203)は、送受信部(217)による駆動信号の受信に応じて、駆動信号が第1信号を含む場合には、駆動方向に駆動量と第1補正量とを合わせた量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、その後に、駆動方向とは異なる方向に第1補正量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、駆動信号が第2信号を含む場合には、駆動方向に駆動量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御することを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項6に記載の発明は、静止画を撮影する静止画撮影モードと動画を撮影する動画撮影モードとを有するカメラボディ(100)が着脱可能に取り付け可能な取付部(201)と、カメラボディ(100)との信号の送受信が可能な送受信部(217)と、フォーカシングレンズ(210b)と、フォーカシングレンズ(210b)を駆動する駆動部(212)と、送受信部(217)および駆動部(212)を制御する制御部(203)とを備え、制御部(203)は、駆動部(212)の駆動誤差に関する第1補正量と、第1補正量より小さい第2補正量とをカメラボディ(100)に送信するよう送受信部(217)を制御し、送受信部(217)は、カメラボディ(100)が静止画撮影モードであることを表す第1信号と、カメラボディ(100)が動画撮影モードであることを表す第2信号との一方をカメラボディ(100)から受信し、制御部(203)は、送受信部(217)が第1信号を受信した場合には、第1補正量に基づいてガタが補正されるよう駆動部(212)を制御し、送受信部(217)が第2信号を受信した場合には、第2補正量に基づいてガタが補正されるよう駆動部(212)を制御することを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項7に記載の発明は、静止画を撮影する静止画撮影モードと動画を撮影する動画撮影モードとを有するカメラボディ(100)と、カメラボディ(100)に着脱可能なレンズ鏡筒(200)とにより構成されるカメラシステムであって、カメラボディ(100)は、レンズ鏡筒(200)との信号の送受信が可能な第1送受信部(117)と、第1送受信部(117)を制御するボディ制御部(103)とを備え、レンズ鏡筒(200)は、カメラボディ(100)との信号の送受信が可能な第2送受信部(217)と、フォーカシングレンズ(210b)と、フォーカシングレンズ(210b)を駆動する駆動部(212)と、第2送受信部(217)および駆動部(212)を制御するレンズ制御部(203)とを備え、レンズ制御部(203)は、駆動部(212)の駆動誤差に関する第1補正量と、第1補正量より小さい第2補正量とをカメラボディ(100)に送信するよう第2送受信部(217)を制御し、ボディ制御部(103)は、カメラボディ(100)が静止画撮影モードの場合には、フォーカシングレンズ(210b)の駆動方向と、フォーカシングレンズ(210b)の駆動量と、第1信号とを含む駆動信号をレンズ鏡筒(200)に送信するよう第1送受信部(117)を制御し、カメラボディ(100)が動画撮影モードの場合には、フォーカシングレンズ(210b)の駆動方向と、フォーカシングレンズ(210b)の駆動量と、第2信号とを含む駆動信号をレンズ鏡筒(200)に送信するよう第1送受信部(117)を制御し、レンズ制御部(203)は、第2送受信部(217)により受信された駆動信号が第1信号を含む場合には、駆動方向に駆動量と第1補正量とを合わせた量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、その後に、駆動方向とは異なる方向に第1補正量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、第2送受信部(217)により受信された駆動信号が第2信号を含む場合には、駆動方向に駆動量と第2補正量とを合わせた量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、その後に、駆動方向とは異なる方向に第2補正量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御することを特徴とするカメラシステムである。
請求項8に記載の発明は、静止画を撮影する静止画撮影モードと動画を撮影する動画撮影モードとを有するカメラボディ(100)と、カメラボディ(100)に着脱可能なレンズ鏡筒(200)とにより構成されるカメラシステムであって、カメラボディ(100)は、レンズ鏡筒(200)との信号の送受信が可能な第1送受信部(117)と、第1送受信部(117)を制御するボディ制御部(103)とを備え、レンズ鏡筒(200)は、カメラボディ(100)との信号の送受信が可能な第2送受信部(217)と、フォーカシングレンズ(210b)と、フォーカシングレンズ(210b)を駆動する駆動部(212)と、第2送受信部(217)および駆動部(212)を制御するレンズ制御部(203)とを備え、レンズ制御部(203)は、駆動部(212)の駆動誤差に関する第1補正量と、第1補正量より小さい第2補正量とをカメラボディ(100)に送信するよう第2送受信部(217)を制御し、ボディ制御部(103)は、カメラボディ(100)が静止画撮影モードの場合には、第1補正量をウォブリング駆動量として含むウォブリング駆動信号をレンズ鏡筒(200)に送信するよう第1送受信部(117)を制御し、カメラボディ(100)が動画撮影モードの場合には、第1補正量より小さく第2補正量より大きいウォブリング駆動量を含むウォブリング駆動信号をレンズ鏡筒(200)に送信するよう第1送受信部(117)を制御し、レンズ制御部(203)は、第2送受信部(217)により受信されたウォブリング駆動信号に含まれるウォブリング駆動量に基づいて、フォーカシングレンズ(210b)のウォブリング駆動を行うことを特徴とするカメラシステムである。
請求項10に記載の発明は、カメラボディ(100)が着脱可能に取り付け可能な取付部(201)と、カメラボディ(100)との信号の送受信が可能な送受信部(217)と、フォーカシングレンズ(210b)と、フォーカシングレンズ(210b)を駆動する駆動部(212)と、送受信部(217)および駆動部(212)を制御する制御部(203)とを備え、制御部(203)は、駆動部(212)の駆動誤差に関する第1補正量に対応する第1名目量と、第1補正量より小さい第2補正量に対応し前記第1名目量より小さい第2名目量とをカメラボディ(100)に送信するよう送受信部(217)を制御し、送受信部(217)は、フォーカシングレンズ(210b)の駆動方向と、フォーカシングレンズ(210b)の駆動量と、第1信号および第2信号の一方とを含む駆動信号をカメラボディ(100)から受信し、制御部(203)は、送受信部(217)により受信された駆動信号が第1信号を含む場合には、駆動方向に駆動量と第1補正量とを合わせた量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、その後に、駆動方向とは異なる方向に第1補正量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、送受信部(217)により受信された駆動信号が第2信号を含む場合には、駆動方向に駆動量と第2補正量とを合わせた量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御し、その後に、駆動方向とは異なる方向に第2補正量だけフォーカシングレンズ(210b)が駆動されるよう駆動部(212)を制御することを特徴とするレンズ鏡筒である。
なお、符号を付して説明した構成は適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、撮影状況に応じて適切な補正量を選択することができる。
本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。 本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。 保持部102,202の詳細を示す模式図である。 コマンドデータ通信の例を示すタイミングチャートである。 ホットライン通信の例を示すタイミングチャートである。 静止画撮影時におけるガタ取り駆動時のレンズ位置の軌跡を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。なお、図1では本発明に係わる機器および装置のみを示し、それ以外の機器および装置については図示と説明を省略する。カメラ1は、カメラボディ100と、カメラボディ100に着脱可能なレンズ鏡筒200とから構成される。
カメラボディ100にはレンズ鏡筒200が着脱可能に取り付けられるレンズマウント101が設けられている。カメラボディ100のレンズマウント101の近傍(レンズマウント101の内周側)の位置には、レンズマウント101の内周側に部分的に突出する状態で、接点を保持する保持部(電気的な接続部)102が設けられている。この保持部102には複数の接点が設けられている。
またレンズ鏡筒200には、ボディ側のレンズマウント101に対応する、カメラボディ100が着脱可能に取り付けられるレンズマウント201が設けられている。レンズ鏡筒200のレンズマウント201の近傍(レンズマウント201の内周側)の位置には、レンズマウント201の内周側に部分的に突出する状態で、接点を保持する保持部(電気的な接続部)202が設けられている。この保持部202には複数の接点が設けられている。
カメラボディ100にレンズ鏡筒200が装着されると、複数の接点が設けられた保持部102が、複数の接点が設けられた保持部202に電気的に且つ物理的に接続される。両保持部102,202は、カメラボディ100からレンズ鏡筒200への電力供給、および、カメラボディ100とレンズ鏡筒200との信号の送受信に利用される。
カメラボディ100内のレンズマウント101後方には、例えばCMOSやCCDなどの撮像素子104が設けられる。カメラボディ100の上方には、入力装置たるボタン107が設けられている。ユーザはボタン107等の入力装置を用いてカメラボディ100に撮影指示や撮影条件の設定指示等を行う。
図2は、本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。レンズ鏡筒200は、被写体像を結像させる結像光学系210を備える。結像光学系210は複数のレンズ210a〜210cおよび絞り211により構成されている。これら複数のレンズ210a〜210cには、被写体像のピント位置を制御するためのフォーカシングレンズ210bと、被写体像の像ぶれを補正するぶれ補正レンズ210cが含まれている。
レンズ鏡筒200内部には、レンズ鏡筒200の各部の制御を司るレンズ制御部203が設けられている。レンズ制御部203は不図示のマイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。レンズ制御部203には、レンズ側第1通信部217、レンズ側第2通信部218、フォーカシングレンズ駆動部212、フォーカシングレンズ位置検知部213、ROM215、およびRAM216が接続されている。
レンズ側第1通信部217およびレンズ側第2通信部218は、保持部102、202の各通信接点を介して、カメラボディ100との間で信号の授受が可能に構成されている。このレンズ側第1通信部217とレンズ側第2通信部218はそれぞれ、レンズ鏡筒200側の通信インターフェースである。レンズ制御部203はこれらの通信インターフェースを使って、カメラボディ100(後述するボディ制御部103)との間で後述する各データ通信(ホットライン通信、コマンドデータ通信)を行う。
フォーカシングレンズ駆動部212は例えばステッピングモータ等のアクチュエータを有し、フォーカシングレンズ駆動部212に入力された信号に応じてフォーカシングレンズ210bを駆動する。フォーカシングレンズ210bは、フォーカシングレンズ駆動部212により光軸方向に駆動される。フォーカシングレンズ位置検知部213は、例えばフォーカシングレンズ駆動部212が有するステッピングモータに入力された信号のパルス数を計数して、フォーカシングレンズ210bの位置を検出する。あるいは、レンズ鏡筒200に設けられた周知の距離エンコーダ等を用いてフォーカシングレンズ210bの位置を検出してもよい。
ROM215は不揮発性の記憶媒体であり、レンズ制御部203が実行する所定の制御プログラム等が予め記憶される。ROM215には更に、後述する第1ガタ取り駆動量および第2ガタ取り駆動量が予め記憶されている。RAM216は揮発性の記憶媒体であり、レンズ制御部203により各種データの記憶領域として利用される。
撮像素子104の前面には、撮像素子104の露光状態を制御するためのシャッター115と、光学的ローパスフィルターや赤外線カットフィルターを組み合わせた光学フィルター116とが設けられている。結像光学系210を透過した被写体光は、シャッター115およびフィルター116を介して撮像素子104に入射する。
カメラボディ100内部には、カメラボディ100の各部の制御を司るボディ制御部103が設けられている。ボディ制御部103は不図示のマイクロコンピュータ、RAMおよびその周辺回路等から構成される。
ボディ制御部103には、ボディ側第1通信部117およびボディ側第2通信部118が接続されている。ボディ側第1通信部117およびボディ側第2通信部118は共に保持部102に接続されており、レンズ鏡筒200との間で信号の授受が可能である。ボディ側第1通信部117は、保持部102に設けられた複数の通信接点を介して、レンズ側第1通信部217とデータの授受を行うことができる。同様に、ボディ側第2通信部118はレンズ側第2通信部218とデータの授受を行うことができる。換言すれば、ボディ側第1通信部117とボディ側第2通信部118はそれぞれ、ボディ側の通信インターフェースである。ボディ制御部103はこれら通信インターフェースを使って、レンズ鏡筒200(レンズ制御部203)との間で、後述する各通信(ホットライン通信、コマンドデータ通信)を行う。
カメラボディ100の背面には、LCDパネル等により構成される表示装置111が配置される。ボディ制御部103はこの表示装置111に対し、撮像素子104の出力に基づく被写体の画像(いわゆるスルー画)や、撮影条件等を設定するための各種のメニュー画面を表示する。
(保持部102,202の説明)
図3は保持部102,202の詳細を示す模式図である。なお図3において保持部102がレンズマウント101の右側に配置されているのは、実際のマウント構造に倣ったものである。すなわち、本実施形態の保持部102は、カメラボディ100のレンズマウント101のマウント面よりも奥まった場所(図3においてレンズマウント101よりも右側の場所)に配置されている。同様に、保持部202がレンズマウント201の右側に配置されているのは、本実施形態の保持部202がレンズ鏡筒200のレンズマウント201のマウント面よりも突出した場所に配置されていることを表している。保持部102と保持部202がこのように配置されているので、レンズマウント101のマウント面とレンズマウント201のマウント面とを接触させて、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とをマウント結合させると、保持部102と保持部202とが接続され、両保持部に設けられている電気接点同士も接続することになる。このようなマウント構造については周知であるのでこれ以上の説明、図示を省略する。
図3に示すように、保持部102にはBP1〜BP12の12個の接点が存在する。また保持部202には、上記の12個の接点にそれぞれ対応する、LP1〜LP12の12個の接点が存在する。
接点BP1および接点BP2は、カメラボディ100内の送電部130に接続されている。送電部130は、接点BP1に、アクチュエータ等の駆動系を有し消費電力が比較的大きい回路(フォーカシングレンズ駆動部212など)を除くレンズ鏡筒200内の各部の動作電圧を供給する。すなわち、接点BP1および接点LP1からは、フォーカシングレンズ駆動部212を除くレンズ鏡筒200内の各部の動作電圧が供給される。この接点BP1に供給可能な電圧値は、最小電圧値〜最大電圧値の範囲(例えば3V台での電圧幅)をもつが、標準的に供給される電圧値はその最大電圧値と最小電圧値の中間値近傍の電圧値である。そしてこれにより、カメラボディ100側からレンズ鏡筒200側に供給される電流値は、電源ON状態において、約数10mA〜数100mAの範囲内の電流値である。
接点BP2は、接点BP1に与えられる上記動作電圧に対応する接地端子である。すなわち、接点BP2および接点LP2は、上記の動作電圧に対応する接地端子電圧である。接点LP1および接点LP2は、レンズ鏡筒200内の受電部230に接続されている。受電部230は、カメラボディ100から供給された電力を、レンズ制御部203を含むレンズ鏡筒200内の各部に供給する。
以下の説明では、接点BP1および接点LP1により構成される信号線を、信号線V33と呼ぶ。また、接点BP2および接点LP2により構成される信号線を、信号線GNDと呼ぶ。これらの接点LP1,LP2、BP1,BP2は、カメラボディ100側からレンズ鏡筒200側へ電源供給するための、電源系接点を構成する。
接点BP3,BP4,BP5,およびBP6は、ボディ側第1通信部117に接続されている。これらの接点に対応するレンズ鏡筒200側の接点LP3,LP4,LP5,およびLP6は、レンズ側第1通信部217に接続されている。ボディ側第1通信部117とレンズ側第1通信部217は、これらの接点(通信系接点)を用いて、互いにデータの送受信を行う。ボディ側第1通信部117とレンズ側第1通信部217が行う通信の内容については、後に詳述する。
なお以下の説明では、接点BP3および接点LP3により構成される信号線を、信号線CLKと呼ぶ。同様に、接点BP4および接点LP4により構成される信号線を信号線BDATと、接点BP5および接点LP5により構成される信号線を信号線LDATと、接点BP6および接点LP6により構成される信号線を信号線RDYと呼ぶ。
接点BP7,BP8,BP9,およびBP10は、ボディ側第2通信部118に接続されている。これらの接点に対応するレンズ鏡筒200側の接点LP7,LP8,LP9,およびLP10は、レンズ側第2通信部218に接続されている。レンズ側第2通信部218は、これらの接点(通信系接点)を用いて、ボディ側第2通信部118にデータの送信を行う。ボディ側第2通信部118とレンズ側第2通信部218が行う通信の内容については、後に詳述する。
なお以下の説明では、接点BP7および接点LP7により構成される信号線を、信号線HREQと呼ぶ。同様に、接点BP8および接点LP8により構成される信号線を信号線HANSと、接点BP9および接点LP9により構成される信号線を信号線HCLKと、接点BP10および接点LP10により構成される信号線を信号線HDATと呼ぶ。
接点BP11および接点BP12は、カメラボディ100内の電源回路140に接続されている。電源回路140は、接点BP12に、アクチュエータ等の駆動系を有し消費電力が比較的大きい回路(フォーカシングレンズ駆動部212など)の駆動電圧を供給する。すなわち、接点BP12および接点LP12からは、フォーカシングレンズ駆動部212の駆動電圧が供給される。この接点BP12に供給可能な電圧値は、最小電圧値〜最大電圧値の範囲をもつが、その範囲はいずれも、前述した接点BP1に供給可能な電圧値範囲よりも大きい電圧値である(例えば、接点BP12に供給可能な最大電圧値は、接点BP1に供給可能な最大電圧値の数倍程度)。即ち接点BP12に供給される電圧値は、上述の接点BP1に供給される電圧値とは、その大きさが異なる電圧値である。なお接点BP12に標準的に供給される電圧値は、接点BP12に供給可能な最大電圧値と最小電圧値の中間値近傍の電圧値である。そしてこれにより、カメラボディ100側からレンズ鏡筒200側に供給される電流は、電源ON状態において、約10mA〜数Aの電流値となる。
接点BP11は、接点BP12に与えられる上記駆動電圧に対応する接地端子である。すなわち、接点BP11および接点LP11は、上記駆動電圧に対応する接地端子である。
以下の説明では、接点BP11および接点LP11により構成される信号線を、信号線PGNDと呼ぶ。また、接点BP12および接点LP12により構成される信号線を、信号線BATと呼ぶ。これらの接点LP11,LP12、BP11,BP12は、カメラボディ100側からレンズ鏡筒200側へ電源供給するための、電源系接点を構成する。
なお、上述の接点BP12、接点LP12に供給される電圧値(電流値)と、接点BP1,LP1に供給される電圧値(電流値)との大小関係から明らかなように、それら各接点に供給される電圧にそれぞれに対する接地端子となる接点BP11および接点LP11を流れる電流の最大値と最小値との差は、接点BP2および接点LP2を流れる電流の最大値と最小値との差よりも大きくなっている。これは、アクチュエータ等の駆動系を有する各駆動部が消費する電力が、レンズ鏡筒200内のレンズ制御部203等の電子回路に比べて大きいこと、ならびに、被駆動部材を駆動する必要がない場合には各駆動部が電力を消費しないことに拠る。
(コマンドデータ通信の説明)
レンズ制御部203は、レンズ側第1通信部217を制御して、接点LP3〜LP6、すなわち信号線CLK,BDAT,LDAT,およびRDYを介して、ボディ側第1通信部117からの制御データの受信と、ボディ側第1通信部117への応答データの送信とを並行して、第1の所定周期(本実施形態では例えば16ミリ秒)で行う。以下、レンズ側第1通信部217とボディ側第1通信部117との間で行われる通信の詳細を説明する。
なお、本実施形態において、レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217と、ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117との間で行われる通信を「コマンドデータ通信」と称する。また、コマンドデータ通信に利用される4つの信号線(信号線CLK,BDAT,LDAT,およびRDY)から成る伝送路を第1伝送路と称する。
図4は、コマンドデータ通信の例を示すタイミングチャートである。ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117は、コマンドデータ通信の開始時(T1)、まず信号線RDYの信号レベルを確認する。信号線RDYの信号レベルはレンズ側第1通信部217の通信可否を表している。つまり、信号線RDYにはレンズ側第1通信部217から、データ通信の可否を表す通信可否信号が出力される。レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217は、通信できない状態である場合には、接点LP6からH(High)レベルの信号を出力する。すなわち、信号線RDYの信号レベルをHレベルにする。ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117は、信号線RDYがHレベルである場合、これがLレベルになるまで通信開始しない。また通信中の次の処理を実行しない。
信号線RDYがL(Low)レベルであれば、ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117は接点BP3からクロック信号401を出力する。すなわち、信号線CLKを介してレンズ側第1通信部217にクロック信号401を伝送する。ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117はこのクロック信号401に同期して、接点BP4から制御データの前半部分であるボディ側コマンドパケット信号402を出力する。すなわち、信号線BDATを介してレンズ側第1通信部217にボディ側コマンドパケット信号402を伝送する。
また、信号線CLKにクロック信号401が出力されると、レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217は、クロック信号401に同期して接点LP5から応答データの前半部分であるレンズ側コマンドパケット信号403を出力する。すなわち、信号線LDATを介してボディ側第1通信部117にレンズ側コマンドパケット信号403を伝送する。
レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217は、レンズ側コマンドパケット信号403の送信完了に応じて、信号線RDYの信号レベルをHレベルにする(T2)。レンズ制御部203は、受信したボディ側コマンドパケット信号402の内容に応じた処理である第1制御処理404(後述)を開始する。
レンズ制御部203は第1制御処理404が完了すると、レンズ側第1通信部217に第1制御処理404の完了を通知する。レンズ側第1通信部217はこの通知に応じて、接点LP6からLレベルの信号を出力する。すなわち、信号線RDYの信号レベルをLレベルにする(T3)。ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117はこの信号レベルの変化に応じて、接点BP3からクロック信号405を出力する。すなわち、信号線CLKを介してレンズ側第1通信部217にクロック信号405を伝送する。
ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117はこのクロック信号405に同期して、接点BP4から制御データの後半部分であるボディ側データパケット信号406を出力する。すなわち、信号線BDATを介してレンズ側第1通信部217にボディ側データパケット信号406を伝送する。
また、信号線CLKにクロック信号405が出力されると、レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217はクロック信号405に同期して接点LP5から応答データの後半部分であるレンズがデータパケット信号407を出力する。すなわち、信号線LDATを介してボディ側第1通信部117にレンズ側データパケット信号407を伝送する。
レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217は、レンズ側データパケット信号407の送信完了に応じて、信号線RDYの信号レベルを再びHレベルにする(T4)。レンズ制御部203は、受信したボディ側データパケット信号406の内容に応じた処理である第2制御処理408(後述)を開始する。
以上のように、レンズ側第1通信部217は、カメラボディ100からクロック信号が出力される信号線CLKと、カメラボディ100からクロック信号に同期してデータ信号が出力される信号線BDATと、レンズ側第1通信部217からクロック信号に同期してデータ信号が出力される信号線LDATと、レンズ側第1通信部217からレンズ側第1通信部217のデータ通信の可否を表す通信可否信号が出力される信号線RDYと、を用いてカメラボディ100とのデータ通信を行う。
ここで、レンズ制御部203が行う第1制御処理404、および第2制御処理408について述べる。
例えば、受信したボディ側コマンドパケット信号402が、レンズ鏡筒側の特定のデータを要求する内容であった場合について述べる。レンズ制御部203は、第1制御処理404として、コマンドパケット信号402の内容を解析処理すると共に、当該要求されている特定データを生成する処理を実行する。更にレンズ制御部203は、第1制御処理404として、コマンドパケット信号402に含まれているチェックサムデータを用いて、コマンドパケット信号402の通信にエラーがないか否かをデータバイト数から簡易的にチェックする通信エラーチェック処理をも実行する。この第1制御処理404で生成された特定データの信号は、レンズ側データパケット信号407としてボディ側に出力される。なお、この場合においてコマンドパケット信号402の後でボディ側から出力されるボディ側データパケット信号406は、レンズ側にとっては特に意味をなさないダミーデー
タ信号(チェックサムデータは含む)となっている。この場合にはレンズ制御部203は、第2制御処理408として、ボディ側データパケット信号406に含まれるチェックサムデータを用いた、上述の如き通信エラーチェック処理を実行する。
また例えば、受信したボディ側コマンドパケット信号402が、レンズ側の被駆動部材を駆動する指示であった場合について述べる。例えば、コマンドパケット信号402がフォーカシングレンズ210bの駆動指示であり、受信したボディ側データパケット信号406がフォーカシングレンズ210bの駆動量であった場合について述べる。レンズ制御部203は、第1制御処理404として、コマンドパケット信号402の内容を解析処理すると共に、その内容を理解したことを表す了解信号を生成する。更にレンズ制御部203は、第1制御処理404として、コマンドパケット信号402に含まれているチェックサムデータを用いて、上述の如き通信エラーチェック処理をも実行する。この第1制御処理404で生成された了解信号は、レンズ側データパケット信号407としてボディ側に出力される。またレンズ制御部203は、第2制御処理408として、ボディ側データパケット信号406の内容の解析処理を実行すると共に、ボディ側データパケット信号406に含まれるチェックサムデータを用いた上述の如き通信エラーチェック処理を実行する。
レンズ制御部203は第2制御処理408が完了すると、レンズ側第1通信部217に第2制御処理408の完了を通知する。これによってレンズ制御部203は、レンズ側第1通信部217に、接点LP6からLレベルの信号を出力させる。すなわち、信号線RDYの信号レベルをLレベルにする(T5)。
なお受信したボディ側コマンドパケット信号402が、上述のようなレンズ側の被駆動部材(たとえばフォーカシングレンズ)を駆動する指示であった場合、レンズ制御部203は、レンズ側第1通信部217に信号線RDYの信号レベルをLレベルにさせつつ、フォーカシングレンズ駆動部212に対して、フォーカシングレンズ210bを当該駆動量だけ駆動する処理を実行させる。
上述した時刻T1〜時刻T5に行われた通信が、1回のコマンドデータ通信である。上述のように、1回のコマンドデータ通信では、ボディ制御部103およびボディ側第1通信部117により、ボディ側コマンドパケット信号402およびボディ側データパケット信号406がそれぞれ1つずつ送信される。すなわち、処理の都合上2つに分割されて送信されるものの、ボディ側コマンドパケット信号402およびボディ側データパケット信号406は2つ合わせて1つの制御データを構成する。
同様に、1回のコマンドデータ通信では、レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217によりレンズ側コマンドパケット信号403およびレンズ側データパケット信号407がそれぞれ1つずつ送信される。すなわち、レンズ側コマンドパケット信号403およびレンズ側データパケット信号407は2つ合わせて1つの応答データを構成する。
以上のように、レンズ制御部203およびレンズ側第1通信部217は、ボディ側第1通信部117からの制御データの受信と、ボディ側第1通信部117への応答データの送信とを並行して行う。コマンドデータ通信に利用される接点LP6および接点BP6は、他のクロック信号に同期しない非同期信号(信号線RDYの信号レベル/H(High)レベル、またはL(Low)レベル)が伝送される接点である。
(ホットライン通信の説明)
レンズ制御部203は、レンズ側第2通信部218を制御して、接点LP7〜LP10、すなわち信号線HREQ,HANS,HCLK,およびHDATを介して、ボディ側第
2通信部118へレンズ位置データを送信する。以下、レンズ側第2通信部218とボディ側第2通信部118との間で行われる通信の詳細を説明する。
なお、本実施形態において、レンズ制御部203およびレンズ側第2通信部218と、ボディ制御部103およびボディ側第2通信部118との間で行われる通信を「ホットライン通信」と称する。また、ホットライン通信に利用される4つの信号線(信号線HREQ,HANS,HCLK,およびHDAT)から成る伝送路を第2伝送路と称する。
図5は、ホットライン通信の例を示すタイミングチャートである。本実施形態のボディ制御部103は、ホットライン通信を第2の所定周期(本実施形態では例えば1ミリ秒)毎に開始するように構成されている。この周期は、コマンドデータ通信を行う周期よりも短い。図5(a)は、ホットライン通信が所定周期Tn毎に繰り返し実行されている様子を示す図である。繰り返し実行されるホットライン通信のうち、ある1回の通信の期間Txを拡大した様子が図5(b)に示されている。以下、図5(b)のタイミングチャートに基づいて、ホットライン通信の手順を説明する。
ボディ制御部103およびボディ側第2通信部118は、ホットライン通信の開始時(T6)、まず接点BP7からLレベルの信号を出力する。すなわち、信号線HREQの信号レベルをLレベルにする。レンズ側第2通信部218は、この信号が接点LP7に入力されたことをレンズ制御部203に通知する。レンズ制御部203はこの通知に応じて、レンズ位置データを生成する生成処理501の実行を開始する。生成処理501とは、レンズ制御部203が不図示のフォーカシングレンズ位置検出部にフォーカシングレンズ210bの位置を検出させ、検出結果を表すレンズ位置データを生成する処理である。
レンズ制御部203が生成処理501を実行完了すると、レンズ制御部203およびレンズ側第2通信部218は接点LP8からLレベルの信号を出力する(T7)。すなわち、信号線HANSの信号レベルをLレベルにする。ボディ制御部103およびボディ側第2通信部118は、この信号が接点BP8に入力されたことに応じて、接点BP9からクロック信号502を出力する。すなわち、信号線HCLKを介してレンズ側第2通信部218にクロック信号を伝送する。
レンズ制御部203およびレンズ側第2通信部218は、このクロック信号502に同期して、接点LP10からレンズ位置データを表すレンズ位置データ信号503を出力する。すなわち、信号線HDATを介してボディ側第2通信部118にレンズ位置データ信号503を伝送する。
レンズ位置データ信号503の送信が完了すると、レンズ制御部203およびレンズ側第2通信部218は接点LP8からHレベルの信号を出力する。すなわち、信号線HANSの信号レベルをHレベルにする(T8)。ボディ側第2通信部118は、この信号が接点BP8に入力されたことに応じて、接点LP7からHレベルの信号を出力する。すなわち、信号線HREQの信号レベルをHレベルにする(T9)。
上述した時刻T6〜時刻T9に行われた通信が、1回のホットライン通信である。上述のように、1回のホットライン通信では、レンズ制御部203およびレンズ側第2通信部218により、レンズ位置データ信号503が1つ送信される。ホットライン通信に利用される接点LP7、LP8、BP7、およびBP8は、他のクロック信号に同期しない非同期信号が伝送される接点である。つまり接点LP7およびBP7は、非同期信号(信号線HREQの信号レベル/H(High)レベル、またはL(Low)レベル)が伝送される接点であり、接点LP8およびBP8は、非同期信号(信号線HANSの信号レベル/H(High)レベル、またはL(Low)レベル)が伝送される接点である。
なお、コマンドデータ通信とホットライン通信は、同時にも或いは一部並行的にも実行することが可能である。すなわち、レンズ側第1通信部217とレンズ側第2通信部218との一方は、その他方がカメラボディ100と通信を行っている場合であってもカメラボディ100と通信を行うことが可能である。
(フォーカシングレンズ駆動信号の説明)
ボディ制御部103は、自動焦点調節等のためにフォーカシングレンズ210bを駆動させる必要がある場合、コマンドデータ通信によってレンズ制御部203にフォーカシングレンズ駆動信号を送信する。レンズ制御部203はこのフォーカシングレンズ駆動信号を受信すると、当該フォーカシングレンズ駆動信号の内容に基づいてフォーカシングレンズ駆動部212にフォーカシングレンズ210bを駆動させる。
本実施形態のフォーカシングレンズ駆動信号には、フォーカシングレンズ210bの駆動方向と、フォーカシングレンズ210bの駆動量とが少なくとも含まれている。レンズ制御部203はフォーカシングレンズ駆動信号により指定された駆動方向(至近方向または無限遠方向)に、指定された駆動量だけフォーカシングレンズ210bが駆動されるよう、フォーカシングレンズ駆動部212を制御する。
本実施形態のフォーカシングレンズ駆動信号は更に、所定の第1信号と、第1信号とは異なる所定の第2信号とを択一的に含むことができる。レンズ制御部203は、フォーカシングレンズ駆動信号に第1信号が含まれている場合と、第2信号が含まれている場合と、第1信号も第2信号も含まれていない場合とで、フォーカシングレンズ駆動部212の制御内容を変更する。以下、この点について詳細に説明する。
フォーカシングレンズ駆動信号に第1信号も第2信号も含まれていない場合、レンズ制御部203は、指定された駆動方向に指定された駆動量だけフォーカシングレンズ210bを駆動させる。他方、フォーカシングレンズ駆動信号に第1信号または第2信号が含まれていた場合、レンズ制御部203は、まず指定された駆動方向に指定された駆動量よりも所定量だけ大きくフォーカシングレンズ210bを駆動させ、駆動が完了すると引き続き逆方向に所定量だけフォーカシングレンズ210bを駆動させる。ここで「所定量」は、第1信号の場合にはROM215に予め記憶されている第1ガタ取り駆動量であり、第2信号の場合にはROM215に予め記憶されている第2ガタ取り駆動量である。つまり第1信号と第2信号との違いは、上記の「所定量」の大きさの違いである。第1信号または第2信号に応じてこのような駆動制御を行うことにより、駆動機構のバックラッシュ等による機械的な駆動量誤差を補正することができる。
本実施形態における第1ガタ取り駆動量は、レンズ鏡筒200の設計上の最大ガタ量に相当する駆動量である。つまり、第1ガタ取り駆動量だけ余分にフォーカシングレンズ210bを駆動させることで、フォーカシングレンズ210bの駆動機構におけるガタの影響を大きく補正することができる。また本実施形態における第2ガタ取り駆動量は、フォーカシングレンズ210bの駆動機構における、レンズ鏡筒200の固体毎のガタ量の平均値であり、例えば第1ガタ取り駆動量の1/2程度である。つまり、第2ガタ取り駆動量だけ余分にフォーカシングレンズ210bを駆動させることで、フォーカシングレンズ210bの駆動機構におけるガタの影響をある程度補正することができる。
レンズ制御部203は、コマンドデータ通信により所定周期(例えば16ミリ秒)ごとに第1ガタ取り駆動量および第2ガタ取り駆動量をボディ制御部103に送信する。ボディ制御部103は、受信した第1ガタ取り駆動量および第2ガタ取り駆動量に応じて、自動焦点調節の制御を変化させる。
具体的には、例えばフォーカシングレンズ210bを駆動限界位置(ソフトリミットと称する)まで駆動させてから逆方向に少しだけ駆動させる際に、第1ガタ取り駆動量が所定のしきい値以上であるか否かを判定する。そして、第1ガタ取り駆動量が所定のしきい値以上であった場合(すなわち、カメラボディ100に取り付けられているのがガタ量の大きいレンズ鏡筒200であった場合)、ガタを取り除くための駆動制御を行う。つまり、ソフトリミットの位置をPa、目的の位置(ソフトリミットから少しだけ離れた位置)をPbとした場合に、第1ガタ取り駆動量が小さい場合にはPaまで駆動後そのままPbに駆動させるのに対して、第1ガタ取り駆動量が大きい場合には、Paまで駆動後、Pbから第1ガタ取り駆動量だけ先の位置にフォーカシングレンズ210b駆動させ、その後改めてPbに駆動させる、という動作になる。
ボディ制御部103がこのような制御を行うのは、第1ガタ取り駆動量が大きい、すなわちガタ量が大きいレンズ鏡筒200の場合、ボディ制御部103はソフトリミットから少しだけ駆動させたつもりであるにも関わらず、実際にはガタによりフォーカシングレンズ210bが移動していない場合があるためである。
(自動焦点調節の説明)
カメラボディ100は、静止画撮影モードと動画撮影モードの2つの撮影モードを有している。ユーザは不図示の操作部材(例えばモードダイヤル等)により、カメラボディ100にいずれかの撮影モードを設定することができる。静止画撮影モードが設定されているとき、カメラ1はユーザによるレリーズ操作(例えばレリーズボタンの全押し操作)に応じて静止画の撮影を行い、不図示のメモリカード等に静止画像を記憶する。動画撮影モードに設定しているとき、カメラ1はユーザによる動画撮影開始操作(例えばレリーズボタンの全押し操作)に応じて動画の撮影を開始し、所定間隔(例えば60分の1秒)毎に撮像素子による撮影を行い、ユーザが動画撮影終了操作(例えばレリーズボタンの全押し操作)を行うまで、不図示のメモリカード等に動画像を記録する。
静止画撮影モードと動画撮影モードのいずれが設定されている場合であっても、カメラボディ100はユーザによるAF操作(例えばレリーズボタンの半押し操作)に応じて、自動焦点調節を行う。本実施形態のカメラ1が行う自動焦点調節は、いわゆる山登り法によるコントラストAFである。コントラストAFでは、カメラボディ100が所定範囲内でフォーカシングレンズ210bを駆動させながら焦点評価値を演算し、焦点評価値がピークとなる位置にフォーカシングレンズ210bを駆動させることにより、自動焦点調節を行う。
本実施形態のボディ制御部103は、コントラストAFによる自動焦点調節を行う際、レンズ制御部203に送信するフォーカシングレンズ駆動信号に、上述した第1信号または第2信号を含ませる。すなわちボディ制御部103は、コントラストAFによる自動焦点調節を行う際、レンズ制御部203にガタ取り駆動を行わせる。
ボディ制御部103は、カメラボディ100に静止画撮影モードが設定されている場合には第1信号を、動画撮影モードが設定されている場合には第2信号を、それぞれフォーカシングレンズ駆動信号に含ませる。以下では、静止画撮影モードが設定されている場合のガタ取り駆動について説明する。なお、動画撮影モードが設定されている場合のガタ取り駆動については、第1ガタ取り駆動量に基づく動作か第2ガタ取り駆動量に基づく動作かを除き、静止画撮影モードが設定されている場合と同様であるので、説明を省略する。
図6は、静止画撮影時におけるガタ取り駆動時のレンズ位置の軌跡を示す図である。図6の上部にはレンズ位置と焦点評価値の関係を表すグラフを、図6の下部には時間経過に
対するレンズ位置の軌跡を、それぞれ示している。コントラストAFを行う際、ボディ制御部103は、レンズ制御部203に第1信号も第2信号も含まれていないフォーカシングレンズ駆動信号を送信し、フォーカシングレンズ210bを初期位置P0から所定のサーチ開始位置P1まで駆動させる。フォーカシングレンズがサーチ開始位置P1に移動すると(時刻T1)、ボディ制御部103はレンズ制御部203にフォーカシングレンズ駆動信号を送信し、合焦位置のサーチを開始する。
フォーカシングレンズ210bの駆動中(合焦位置サーチ中)、ボディ制御部103は、撮像素子104の出力に基づいて焦点評価値を繰り返し演算する。焦点評価値のピークが見つかると(時刻T2)、ボディ制御部103はその位置を合焦位置P2とし、フォーカシングレンズ210bをこの合焦位置P2に移動させる。このときボディ制御部103は、レンズ制御部203に送信するフォーカシングレンズ駆動信号に第1信号を含ませる。つまり、レンズ制御部203に第1ガタ取り駆動量に基づくガタ取り駆動を行わせる。
第1信号が含まれるフォーカシングレンズ駆動信号を受信したレンズ制御部203は、本来の駆動量に加えて第1ガタ取り駆動量だけフォーカシングレンズ210bが余分に駆動されるようにする。すなわちレンズ制御部203は、本来の駆動量(駆動コマンドに含まれる駆動量)と第1ガタ取り駆動量(後述)とを加えた駆動量だけフォーカシングレンズ210bが駆動されるようフォーカシングレンズ駆動部212を制御する。その結果、フォーカシングレンズ210bは合焦位置P2から第1ガタ取り駆動量だけ離れたガタ取り位置P3まで駆動される。
フォーカシングレンズ210bがガタ取り位置P3に到達すると、レンズ制御部203は、フォーカシングレンズ210bがこれまでの駆動方向とは逆方向に第1ガタ取り駆動量だけ駆動されるようフォーカシングレンズ駆動部212を制御する。その結果、フォーカシングレンズ210bがガタ取り位置P3から合焦位置P2まで駆動される。このように、合焦位置P2にフォーカシングレンズ210bを駆動する際、いったん第1ガタ取り駆動量だけ余分にフォーカシングレンズ210bを駆動させ、その後に逆方向にフォーカシングレンズ210bを戻してやることにより、フォーカシングレンズ210bの駆動機構に存在するガタの影響を打ち消すことができる。
なお、動画撮影モードのときに第1ガタ取り駆動量より小さい第2ガタ取り駆動量が用いられるのは、動画においてはガタ取りのためのフォーカシングレンズ210bの駆動が撮影結果に反映されてしまうので、ガタ取り駆動量を大きくすると動画の見栄えが悪くなってしまうためである。
上述した第1の実施の形態によるカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)レンズ制御部203は、フォーカシングレンズ駆動部212の駆動誤差に関する第1ガタ取り駆動量と、第1ガタ取り駆動量より小さい第2ガタ取り駆動量とをカメラボディ100に送信するようレンズ側第1通信部217を制御する。レンズ側第1通信部217は、フォーカシングレンズ210bの駆動方向と、フォーカシングレンズ210bの駆動量と、第1信号および第2信号の一方とを含むフォーカシングレンズ駆動信号をカメラボディ100から受信する。レンズ制御部203は、レンズ側第1通信部217により受信されたフォーカシングレンズ駆動信号が第1信号を含む場合には、フォーカシングレンズ駆動信号により指定された駆動方向に駆動量と第1ガタ取り駆動量とを合わせた量だけフォーカシングレンズ210bが駆動されるようフォーカシングレンズ駆動部212を制御し、その後に、その駆動方向とは異なる方向に第1ガタ取り駆動量だけフォーカシングレンズ210bが駆動されるようフォーカシングレンズ駆動部212を制御する。他方、レンズ側第1通信部217により受信されたフォーカシングレンズ駆動信号が第2信号を含む場合には、フォーカシングレンズ駆動信号により指定された駆動方向に駆動量と第2ガタ取り駆動量とを合わせた量だけフォーカシングレンズ210bが駆動されるようフォーカシングレンズ駆動部212を制御し、その後に、その駆動方向とは異なる方向に第2ガタ取り駆動量だけフォーカシングレンズ210bが駆動されるようフォーカシングレンズ駆動部212を制御する。このようにしたので、撮影状況に応じて適切な補正量を選択することができる。
(2)カメラボディ100は、静止画を撮影する静止画撮影モードと、動画を撮影する動画撮影モードとを有している。レンズ側第1通信部217は、カメラボディ100が静止画撮影モードのとき、カメラボディ100から第1信号を含むフォーカシングレンズ駆動信号を受信し、カメラボディ100が動画撮影モードのとき、カメラボディ100から第2信号を含むフォーカシングレンズ駆動信号を受信する。このようにしたので、動画撮影モードのときに、ガタ取り駆動に伴う動画の見栄えの低下が発生しない。
(3)第1ガタ取り駆動量をレンズ鏡筒200の設計上の最大ガタ量とし、第2ガタ取り駆動量をレンズ鏡筒200のガタ量の平均値とした。このようにしたので、静止画撮影モードでは確実にガタが補正され、動画撮影モードでもある程度ガタが補正される。
(4)レンズ制御部203は、フォーカシングレンズ駆動部212の駆動誤差に関する第1ガタ取り駆動量と、第1ガタ取り駆動量より小さい第2ガタ取り駆動量とをカメラボディ100に送信するようレンズ側第1通信部217を制御する。ボディ制御部103は、受信した第1ガタ取り駆動量および第2ガタ取り駆動量に基づいて、自動焦点調節の制御を変化させる。このようにしたので、レンズ鏡筒200のガタ特性に応じて適切な自動焦点調節を行うことが可能になる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係るカメラシステムは、第1の実施の形態に係るカメラシステムと同様の構成を備えるが、ROM215には第2ガタ取り駆動量が記憶されておらず、第1ガタ取り駆動量のみが記憶されている。そしてレンズ制御部203は、ボディ制御部103に第2ガタ取り駆動量として「0」という値を送信する。また、レンズ制御部203は、第2信号を含むフォーカシングレンズ駆動信号を受信した場合、ガタ取り駆動を行わない。つまり、本実施形態では、カメラボディ100に動画撮影モードが設定されているとき、ガタ取り駆動が行われない。
上述した第2の実施の形態によるカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)レンズ制御部203は、フォーカシングレンズ駆動部212の駆動誤差に関する第1ガタ取り駆動量をカメラボディ100に送信するようレンズ側第1通信部217を制御する。レンズ側第1通信部217は、フォーカシングレンズ210bの駆動方向と、フォーカシングレンズ210bの駆動量と、第1信号および第2信号の一方とを含むフォーカシングレンズ駆動信号をカメラボディ100から受信する。レンズ制御部203は、レンズ側第1通信部217によるフォーカシングレンズ駆動信号の受信に応じて、フォーカシングレンズ駆動信号が第1信号を含む場合には、指示された駆動方向に駆動量と第1ガタ取り駆動量とを合わせた量だけフォーカシングレンズ210bが駆動されるようフォーカシングレンズ駆動部212を制御し、その後に、その駆動方向とは異なる方向に第1ガタ取り駆動量だけフォーカシングレンズ210bが駆動されるようフォーカシングレンズ駆動部212を制御する。他方、フォーカシングレンズ駆動信号が第2信号を含む場合には、指示された駆動方向に駆動量だけフォーカシングレンズ210bが駆動されるようフォーカシングレンズ駆動部212を制御する。このようにしたので、動画撮影モードにおいて撮影される動画から、ガタ取りに伴うピント位置の移動の影響を完全に排除することができる。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態に係るカメラシステムは、第1の実施の形態に係るカメラシステムと同様の構成を備えると共に、自動焦点調節においてウォブリングを行う。
静止画撮影モードと動画撮影モードのいずれが設定されている場合であっても、カメラボディ100はユーザによるAF操作(例えばレリーズボタンの半押し操作)に応じた自動焦点調節を行った後に、AF操作が継続して行われている場合(例えばレリーズボタンの半押し状態が継続している場合)、ウォブリングを行う。つまり、合焦位置の前後方向にフォーカシングレンズ210bを微少駆動させ、焦点評価値のピークの変化を検知する。焦点評価値のピークの変化が検知されると、ボディ制御部103は、すぐさまその変化に追随して自動焦点調節を行う。
本実施形態において、自動焦点調節の完了後、ボディ制御部103はレンズ制御部203にウォブリング駆動信号を送信する。ウォブリング駆動信号には、ウォブリングの駆動量が含まれている。レンズ制御部203はウォブリング駆動信号を受信すると、ボディ制御部103からウォブリングを停止するよう指示されるまで、上記の駆動量だけ前後方向にフォーカシングレンズ210bを繰り返し駆動させる。
ウォブリングの駆動量は、第1ガタ取り駆動量より大きい量であることが望ましい。これは、ウォブリングの際に、ガタ量より小さくフォーカシングレンズ210bを駆動させようとしても、ガタによりフォーカシングレンズ210bの位置が変化しないためである。本実施形態では第1の実施形態と同様に、第1ガタ取り駆動量は設計上の最大ガタ量であるので、ボディ制御部103はウォブリング駆動信号に第1ガタ取り駆動量を含めることでフォーカシングレンズ210bの位置を確実に変化させることができる。
他方、動画撮影モードではウォブリングの駆動量をできるだけ小さくすることが望ましい。これは、ウォブリングによるフォーカス位置の変化が撮影される動画にも反映されてしまうためである。ウォブリングの駆動量が大きすぎると、撮影される動画の見栄えが悪くなってしまう。しかし、ウォブリングの駆動量が小さすぎると、フォーカシングレンズ210bの位置が全く変化しなくなってしまう場合がある。そこで本実施形態のボディ制御部103は、動画撮影モードのとき、第2ガタ取り駆動量より大きく第1ガタ取り駆動量より小さい駆動量をウォブリング駆動信号に含める。これによりレンズ制御部203は、動画撮影モードのとき、第2ガタ取り駆動量より大きく第1ガタ取り駆動量より小さい駆動量でウォブリングを行う。
上述した第3の実施の形態によるカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)レンズ制御部203は、フォーカシングレンズ駆動部212の駆動誤差に関する第1ガタ取り駆動量と、第1ガタ取り駆動量より小さい第2ガタ取り駆動量とをカメラボディ100に送信するようレンズ側第1通信部217を制御する。ボディ制御部103は、カメラボディ100が静止画撮影モードの場合には、第1ガタ取り駆動量をウォブリングの駆動量として含むウォブリング駆動信号をレンズ鏡筒200に送信するようボディ側第1通信部117を制御し、カメラボディ100が動画撮影モードの場合には、第1ガタ取り駆動量より小さく第2ガタ取り駆動量より大きいウォブリングの駆動量を含むウォブリング駆動信号をレンズ鏡筒200に送信するようボディ側第1通信部117を制御する。レンズ制御部203は、レンズ側第1通信部217により受信されたウォブリング駆動信号に含まれる駆動量に基づいて、フォーカシングレンズ210bのウォブリング駆動を行わせる。このようにしたので、ウォブリングの効果を確実に得つつ、撮影される動画の品質を向上させることができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
第3の実施の形態において、レンズ制御部203が、レンズ側第1通信部217により受信されたウォブリング駆動信号に含まれるウォブリングの駆動量が所定のしきい値未満であった場合に、ウォブリング駆動信号に含まれる駆動量より大きい駆動量に基づいてウォブリング駆動を行うようにしてもよい。このようにすることで、ウォブリングの駆動量が小さすぎるためにフォーカシングレンズ210bが全く移動しない状態を回避することができる。
(変形例2)
上述した各実施の形態において、レンズ制御部203からボディ制御部103に送信される第1ガタ取り駆動量および第2ガタ取り駆動量は、自動焦点調節の制御に利用される実際のガタ取り駆動量と異なっていてもよい。例えば、レンズ制御部203からボディ制御部103に、第1ガタ取り駆動量とは異なる第1名目量と、第2ガタ取り駆動量とは異なり第1名目量より小さい第2名目量とを送信し、実際のガタ取り駆動は送信されたこれら2つの量とそれぞれ異なる第1ガタ取り駆動量および第2ガタ取り駆動量に基づいて行うようにしてもよい。レンズ制御部203をこのように構成した場合であっても、ボディ制御部103は、受信した2つの名目量の大小関係から2つのガタ取り駆動量の大小関係を認識し、フォーカシングレンズ駆動信号に第1信号を含ませるか、あるいは第2信号を含ませるかを正しく判断することができる。なお、ガタ取りを確実に実行するためには、第1名目量は第1ガタ取り駆動量よりも大きい量であることが望ましい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1…カメラ、100…カメラボディ、103…ボディ制御部、200…レンズ鏡筒、203…レンズ制御部

Claims (10)

  1. カメラボディが着脱可能に取り付け可能な取付部と、
    前記カメラボディとの信号の送受信が可能な送受信部と、
    フォーカシングレンズと、
    前記フォーカシングレンズを駆動する駆動部と、
    前記送受信部および前記駆動部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記駆動部の駆動誤差に関する第1補正量と、前記第1補正量より小さい第2補正量とを前記カメラボディに送信するよう前記送受信部を制御し、
    前記送受信部は、前記フォーカシングレンズの駆動方向と、前記フォーカシングレンズの駆動量と、第1信号および第2信号の一方とを含む駆動信号を前記カメラボディから受信し、
    前記制御部は、前記送受信部により受信された前記駆動信号が前記第1信号を含む場合には、前記駆動方向に前記駆動量と前記第1補正量とを合わせた量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、その後に、前記駆動方向とは異なる方向に前記第1補正量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、前記送受信部により受信された前記駆動信号が前記第2信号を含む場合には、前記駆動方向に前記駆動量と前記第2補正量とを合わせた量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、その後に、前記駆動方向とは異なる方向に前記第2補正量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記カメラボディは、静止画を撮影する静止画撮影モードと、動画を撮影する動画撮影モードとを有し、
    前記送受信部は、前記カメラボディが前記静止画撮影モードのとき、前記カメラボディから前記第1信号を含む前記駆動信号を受信し、前記カメラボディが前記動画撮影モードのとき、前記カメラボディから前記第2信号を含む前記駆動信号を受信することを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1または2に記載のレンズ鏡筒において、
    前記第1補正量は、前記レンズ鏡筒の設計上の最大ガタ量であり、
    前記第2補正量は、前記レンズ鏡筒のガタ量の平均値であることを特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1または2に記載のレンズ鏡筒において、
    前記第1補正量は、前記第2補正量の略2倍の量であることを特徴とするレンズ鏡筒。
  5. カメラボディが着脱可能に取り付け可能な取付部と、
    前記カメラボディとの信号の送受信が可能な送受信部と、
    フォーカシングレンズと、
    前記フォーカシングレンズを駆動する駆動部と、
    前記送受信部および前記駆動部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記駆動部の駆動誤差に関する第1補正量を前記カメラボディに送信するよう前記送受信部を制御し、
    前記送受信部は、前記フォーカシングレンズの駆動方向と、前記フォーカシングレンズの駆動量と、第1信号および第2信号の一方とを含む駆動信号を前記カメラボディから受信し、
    前記制御部は、前記送受信部による前記駆動信号の受信に応じて、前記駆動信号が前記第1信号を含む場合には、前記駆動方向に前記駆動量と前記第1補正量とを合わせた量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、その後に、前記駆動方向とは異なる方向に前記第1補正量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、前記駆動信号が前記第2信号を含む場合には、前記駆動方向に前記駆動量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御することを特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 静止画を撮影する静止画撮影モードと動画を撮影する動画撮影モードとを有するカメラボディが着脱可能に取り付け可能な取付部と、
    前記カメラボディとの信号の送受信が可能な送受信部と、
    フォーカシングレンズと、
    前記フォーカシングレンズを駆動する駆動部と、
    前記送受信部および前記駆動部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記駆動部の駆動誤差に関する第1補正量と、前記第1補正量より小さい第2補正量とを前記カメラボディに送信するよう前記送受信部を制御し、
    前記送受信部は、前記カメラボディが前記静止画撮影モードであることを表す第1信号と、前記カメラボディが前記動画撮影モードであることを表す第2信号との一方を前記カメラボディから受信し、
    前記制御部は、前記送受信部が前記第1信号を受信した場合には、前記第1補正量に基づいてガタが補正されるよう前記駆動部を制御し、前記送受信部が前記第2信号を受信した場合には、前記第2補正量に基づいてガタが補正されるよう前記駆動部を制御することを特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 静止画を撮影する静止画撮影モードと動画を撮影する動画撮影モードとを有するカメラボディと、前記カメラボディに着脱可能なレンズ鏡筒とにより構成されるカメラシステムであって、
    前記カメラボディは、
    前記レンズ鏡筒との信号の送受信が可能な第1送受信部と、
    前記第1送受信部を制御するボディ制御部とを備え、
    前記レンズ鏡筒は、
    前記カメラボディとの信号の送受信が可能な第2送受信部と、
    フォーカシングレンズと、
    前記フォーカシングレンズを駆動する駆動部と、
    前記第2送受信部および前記駆動部を制御するレンズ制御部とを備え、
    前記レンズ制御部は、前記駆動部の駆動誤差に関する第1補正量と、前記第1補正量より小さい第2補正量とを前記カメラボディに送信するよう前記第2送受信部を制御し、
    前記ボディ制御部は、前記カメラボディが前記静止画撮影モードの場合には、前記フォーカシングレンズの駆動方向と、前記フォーカシングレンズの駆動量と、第1信号とを含む駆動信号を前記レンズ鏡筒に送信するよう前記第1送受信部を制御し、前記カメラボディが前記動画撮影モードの場合には、前記フォーカシングレンズの駆動方向と、前記フォーカシングレンズの駆動量と、第2信号とを含む駆動信号を前記レンズ鏡筒に送信するよう前記第1送受信部を制御し、
    前記レンズ制御部は、前記第2送受信部により受信された前記駆動信号が前記第1信号を含む場合には、前記駆動方向に前記駆動量と前記第1補正量とを合わせた量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、その後に、前記駆動方向とは異なる方向に前記第1補正量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、前記第2送受信部により受信された前記駆動信号が前記第2信号を含む場合には、前記駆動方向に前記駆動量と前記第2補正量とを合わせた量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、その後に、前記駆動方向とは異なる方向に前記第2補正量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御することを特徴とするカメラシステム。
  8. 静止画を撮影する静止画撮影モードと動画を撮影する動画撮影モードとを有するカメラボディと、前記カメラボディに着脱可能なレンズ鏡筒とにより構成されるカメラシステムであって、
    前記カメラボディは、
    前記レンズ鏡筒との信号の送受信が可能な第1送受信部と、
    前記第1送受信部を制御するボディ制御部とを備え、
    前記レンズ鏡筒は、
    前記カメラボディとの信号の送受信が可能な第2送受信部と、
    フォーカシングレンズと、
    前記フォーカシングレンズを駆動する駆動部と、
    前記第2送受信部および前記駆動部を制御するレンズ制御部とを備え、
    前記レンズ制御部は、前記駆動部の駆動誤差に関する第1補正量と、前記第1補正量より小さい第2補正量とを前記カメラボディに送信するよう前記第2送受信部を制御し、
    前記ボディ制御部は、前記カメラボディが前記静止画撮影モードの場合には、前記第1補正量をウォブリング駆動量として含むウォブリング駆動信号を前記レンズ鏡筒に送信するよう前記第1送受信部を制御し、前記カメラボディが前記動画撮影モードの場合には、前記第1補正量より小さく前記第2補正量より大きいウォブリング駆動量を含むウォブリング駆動信号を前記レンズ鏡筒に送信するよう前記第1送受信部を制御し、
    前記レンズ制御部は、前記第2送受信部により受信された前記ウォブリング駆動信号に含まれるウォブリング駆動量に基づいて、前記フォーカシングレンズのウォブリング駆動を行うことを特徴とするカメラシステム。
  9. 請求項8に記載のカメラシステムにおいて、
    前記レンズ制御部は、前記第2送受信部により受信された前記ウォブリング駆動信号に含まれるウォブリング駆動量が所定のしきい値未満であった場合には、前記ウォブリング駆動信号に含まれるウォブリング駆動量より大きいウォブリング駆動量に基づいて前記フォーカシングレンズのウォブリング駆動を行うことを特徴とするカメラシステム。
  10. カメラボディが着脱可能に取り付け可能な取付部と、
    前記カメラボディとの信号の送受信が可能な送受信部と、
    フォーカシングレンズと、
    前記フォーカシングレンズを駆動する駆動部と、
    前記送受信部および前記駆動部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記駆動部の駆動誤差に関する第1補正量に対応する第1名目量と、前記第1補正量より小さい第2補正量に対応し前記第1名目量より小さい第2名目量とを前記カメラボディに送信するよう前記送受信部を制御し、
    前記送受信部は、前記フォーカシングレンズの駆動方向と、前記フォーカシングレンズの駆動量と、第1信号および第2信号の一方とを含む駆動信号を前記カメラボディから受信し、
    前記制御部は、前記送受信部により受信された前記駆動信号が前記第1信号を含む場合には、前記駆動方向に前記駆動量と前記第1補正量とを合わせた量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、その後に、前記駆動方向とは異なる方向に前記第1補正量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、前記送受信部により受信された前記駆動信号が前記第2信号を含む場合には、前記駆動方向に前記駆動量と前記第2補正量とを合わせた量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御し、その後に、前記駆動方向とは異なる方向に前記第2補正量だけ前記フォーカシングレンズが駆動されるよう前記駆動部を制御することを特徴とするレンズ鏡筒。
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