JP2010085432A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉部材の開放角規定に用いる部材の占有スペースによる開閉部材の機能低下を防止できると共に、開放角規定に用いる部材の取り付け作業を簡単化できる構成の開閉部材を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】装置本体2の筐体10に対して起倒可能に設けられた開閉部材4を備え、該開閉部材4を倒して装置内部の一部を外部に露呈できる構成を備えた画像形成装置1において、延長方向一端が上記筐体20側に固定され、延長方向他端が、上記開閉部材4側に設けられている迂回部8に掛け回されたうえで開閉部材4側に係止されるバンド部材7を備え、上記バンド部材7は、通常状態が直線状をなし、屈曲された際に直線状に復帰するための形状復元力を蓄えることができる材質が用いられ、上記迂回部8に掛け回されて折り返された状態で上記端部近傍に設けられている係止部7Aが上記開閉部材4に設けられている係合部9に嵌合されて係止されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関し、さらに詳しくは、装置本体部を構成する筐体部に設けられている開閉部材の開放角規定構造に関する。
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、画像形成に係る装置を内蔵した装置本体が筐体構造とされている。
内蔵されている装置のうちで交換や保守対象となる装置が位置する筐体の側部には、その部分を外部に露呈できるように開閉カバーなどの開閉部材が設けられている。
開閉部材の開閉機構として用いられる構成としては、開閉部材の上下方向下端を支点として開放する際には外側に向けて開閉部材を倒すようにした起倒可能な構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
上記特許文献1においては、開閉部材と装置本体の筐体部とを連結するアーム部材を設け、その一部を開閉部材に対して回動可能に連結すると共にそのアーム部材の他の一方を装置本体側に回動可能に連結した構成が開示されている。
ところで、開閉部材を開放した際には、その開放角を規定して解放された海平部材の下方に位置する部材との衝突を避けることが必要となる。
上記特許文献1においては、開閉部材とその下方に位置する部材との衝突を避けるための構成として、開閉部材の内側と装置本体側とにそれぞれ展張方向端部が固定されたストラップが用いられている。
特開2002−111242
上記特許文献1に開示されているストラップは、開閉部材および装置本体側に向けて直線状に展張された端部を固定する構成であるので、ストラップが占有する空間、つまり、展張部分が占める空間スペースが大きくなる。このため、開閉部材の内面において装置本体内に装備されている装置や部材の押さえなどの機能を持たせた部分が設けられていると、ストラップの固定位置を含め、占有部分が邪魔になる場合がある。
しかも、ストラップの固定にはネジ止めが用いられていることから、開閉部材が開放されている状態で締結が必要となる。しかし、開閉部材が開放された状態では、開閉部材の内面と装置本体との締結面は直角な関係であるので、締結方向が一様ではなく、固定作業が面倒となる虞もある。
本発明の目的は、上記従来の画像形成装置、特に開閉部材における開放角を規定する部材における問題に鑑み、開閉部材の開放角規定に用いる部材の占有スペースによる開閉部材の機能低下を防止できると共に、開放角規定に用いる部材の取り付け作業を簡単化できる構成の開閉部材を備えた画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は次の構成よりなる。
(1)装置本体の筐体に対して起倒可能に設けられた開閉部材を備え、該開閉部材を倒して装置内部の一部を外部に露呈できる構成を備えた画像形成装置において、
延長方向一端が上記筐体側に固定され、延長方向他端が、上記開閉部材側に設けられている迂回部に掛け回されたうえで開閉部材側に係止されるバンド部材を備え、
上記バンド部材は、通常状態が直線状をなし、屈曲された際に直線状に復帰するための形状復元力を蓄えることができる材質が用いられ、上記迂回部に掛け回されて折り返された状態で上記端部近傍に設けられている係止部が上記開閉部材に設けられている係合部に嵌合されて係止されることを特徴とする画像形成装置。
(2)上記バンド部材は、上記迂回部に掛け回されて折り返された際に上記直線状への形状復元力により上記開閉部材の内面に上記折り返された領域が上記端部を含めて接触可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(3)上記バンド部材は、上記開閉部材の起立位置に相当する上記筐体を閉じる位置から倒れ位置に相当する上記筐体を開放する位置に至る過程で、上記一端から上記迂回位置までの領域が上記筐体における開閉部材の起倒支点位置側に向けて凸状に湾曲した状態を呈することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(4)上記開閉部材に設けられている係合部は、上記バンド部材が迂回部にて折り返された後、該バンド部材の進行方向に沿って順次高さを高くする傾斜面を有した突起で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(5)上記開閉部材には、上記係合部の近傍で上記バンド部材の進行方向と直角な方向に相当する幅方向端部に対向して、該バンド部材の幅方向端部をガイドするバンドガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
(6)上記バンド部材における上記開閉部材側に位置する端部は、該開閉部材内面から浮き上がる方向にカールが形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
(7)上記バンド部材は、上記突起部に対向する位置が山折りされ、該山折りされた部分が上記突起部を覆う状態で位置することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
(8)上記バンド部材における上記装置本体側の筐体に取り付けられる端部は、板バネにより押圧された状態で該装置本体の筐体部に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
本発明によれば、装置本体の筐体部と開閉部材とにそれぞれ取り付けられるバンド部材が、開閉部材側に設けられている迂回部に掛け回されて折り返されたうえで開閉部材側に延長方向の端部が取り付けられるので、バンド部材が折り返されたことによる占有スペースの共有によってバンド部材が開閉部材側で占有するスペースを小さくすることができる。
しかも、バンド部材の取り付けに際しては、開閉部材側に位置する延長方向の他端部が迂回部で折り返されたうえで係止部を開閉部材の係合部に係合させるだけで済ませることができる。これにより、開閉部材側での締結作業などを不要にして取り付け方向が異なる場合であってもベルト部材を移動させるだけで済むことから取り付け作業を容易化することができる。
さらにバンド部材の係止部を係合させる開閉部材側の係合部は、バンド部材の折り返された部分に位置しているので、折り返される前のバンド部材が係合部の上方に位置することでユーザの手が触れないようにして安全性を高めることができる。
以下、図面により本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明による画像形成装置の外観図を示している。
図1において画像形成装置1は、画像形成処理に係る装置や部材を収納している装置本体2と、装置本体2の上方に配置されている原稿走査部3とを備えている。
装置本体2には、図示しないが、複数の色画像を形成可能なプロセスカートリッジ、各プロセスカートリッジに装備されている感光体などの潜像担持体に形成された画像を1次転写される中間転写ベルトを備えた中間転写ユニット、さらには各プロセスカートリッジの潜像担持体に対する画像書き込みを行う書き込み装置そして、給紙装置が収納されている。
装置本体2の上面には排紙トレイ2Aが設けられ、排紙トレイ2Aの上方には装置本体に一体化されている原稿走査部3として用いられるスキャナが設けられている。なお、図1においてスキャナの構成部材は図示を省略している。
装置本体2の側面の一つは起倒可能な開閉部材である開閉カバー4によって覆われており、さらに、装置本体2の他の側面である背面には、排紙トレイ2Aに向けて記録紙を搬送ガイドする排紙ガイド部2Bおよび手差し給紙部5が設けられている。なお、図1において符号6は、開閉カバー4と同じ面に設けられて水平方向に進退可能な給紙カセットを示している。
開閉カバー4は、図2に示すように、装置本体2を構成する筐体20の下部に設けられている支点部21に支持されることにより、筐体20に対して揺動することで起倒可能に設けられている部材であり、起立状態にあるときには、図1に示すように装置本体2の側面を閉じ、倒れた状態にあるときには、図2に示すように装置本体2の内部を外部に露呈できるように開放することができるようになっている。
開閉カバー4が倒されて装置本体2の側面を開放した場合には、図2において符号TUで示す中間転写ユニットや現像装置への補給トナーを収容しているトナー補給タンクSTが外部に露呈し、交換や保守ができるようになっている。なお、図2において開閉カバー4の内面には、中間転写ユニットTUやその他の装置あるいは部品の押圧あるいはスイッチの作動を行う等の機能部(便宜上、符号4A、4Bで示す)が設けられている。
図3は、開閉カバー4の支点部21の構成を示す図である。
同図において筐体20の下部には、開閉カバー4の倒伏方向に張り出す一対のブラケット22が設けられており、ブラケット22に挿通された支軸23には、開閉カバー4側に設けられている一対の支持ブラケット24が嵌合されている。
開閉カバー4は、支軸23を支点として、上述したように、装置本体2の側面を閉じる位置と開放する位置とに揺動できるようになっている。開閉カバー4の閉じ位置での保持は、図示しないが開閉カバー4の揺動端側に設けられているラッチ機構などが用いられる。
開閉カバー4には、倒されて装置本体の側面が開放された際に、開放角を規定するための部材としてバンド部材7が設けられている。
バンド部材7は、開閉カバー4の開放角を規定することにより、開閉カバー4の下方に位置する給紙カセット6等の装置や部材に開閉カバー4が衝突するのを防ぐ目的で設けられている部材である。
バンド部材7は、通常状態が直線状をなし、屈曲された際に直線状への形状復元力を蓄勢することができる部材であり、本実施形態では、積水成型工業(株)製のPO−H6−BK(商品名)などのポリプロピレンを用いたシートで構成されている。
バンド部材7は、延長方向の一端が装置本体2の筐体20側に取り付けられ、延長方向の他端が開閉カバー4に設けられている迂回部8に掛け回されたうえで、開閉カバー4に設けられている係合部に係合することで係止されている。
迂回部8は、バンド部材7が掛け回される面8Aの稜線、つまり、バンド部材7が折り返される面が丸みを帯びた形状とされており、掛け回されるバンド部材7に対して角部が接触する場合と違ってバンド部材7への応力集中を防止するようになっている。
開閉カバー4が閉じ位置にある時のバンド部材7は、迂回部8を通過する時計方向に倒れたZ字状をなし、迂回部8を境にして延長方向一端に至る領域と延長方向他端に至る領域とが折り重なる状態とされている。この状態から開放位置に向けて揺動する過程においては、図4に示すように、延長方向一端から迂回部8に至る領域の途中が開閉カバー4の起倒支点位置、つまり支点部21に向けて凸状に湾曲する。
本実施形態では、迂回部8を基準として、迂回部8から湾曲部7Dに至る長さL1と、迂回部8から延長方向他端に至る長さL2とが、L1<L2となる関係を設定されている。つまり、迂回部8の位置は、上記長さL1,L2の関係が設定できる位置に位置決めされている。これにより、開閉カバー4が閉じ位置から開放位置に向け揺動する過程において、長さ領域L1に位置する湾曲部7Dが、図4に示すように、迂回部8を支点とした撓み変形を生じて長さ領域L2側に向かうことができる。撓み変形した際には、迂回部8からの揺動半径に相当する長さL1を利用して湾曲部7Dが長さ領域L2に位置するバンド部材8の浮き上がり、詳しくは、係合部の突起9から係止穴7Aの部分が浮き上がるのを抑える機能を発揮するようになっている。
バンド部材7の延長方向端部の係止は、図3に示すように、その末端部近傍に形成されている係止部としての係止穴7Aを、開閉カバー4側に設けられている係合部としての突起9に嵌合させることにより行われる。
図3において係合部である突起9は、迂回部8に掛け回されて折り返されたバンド部材7の延長方向端部が進行する方向(図3において矢印Fで示す方向)に沿って順次高くなっている傾斜面9Aを有した構成であり、バンド部材7の延長方向端部が進行する際に傾斜面9Aに乗り上げながら移動できるようになっている。
これにより、バンド部材7の係止部である係止穴7Aを開閉カバー4側の係合部である突起9に嵌合させる際にバンド部材7を持ち上げることなく、その移動による乗り上げを利用するだけで必然的に係止穴7Aが突起9に入り込めるようにガイドされるようになっている。
バンド部材7は、延長方向端部に設けられている係止穴7Aが開閉カバー4側の係合部である突起9に嵌合することにより、延長方向一端から迂回部8に至る領域が突起9の上方に位置することになる。このため、突起9は、バンド部材7の延長方向一端から迂回部に至る領域によって上面が隠された状態となるので、開閉カバー4を開放した際には、外部から突起9が見えないようにすることができる。このように外部から突起9が見えないようにすることで、開閉カバー4の平坦部をなす内面の一部に凸部という奇異な部分があるのを隠すことができ、さらには、不用意に突起9にユーザ等の手が触れることがないようにできる。
突起9に嵌合する係止部7Aを有したバンド部材7の延長方向他端の末端部には、開閉カバー4の内面に向けて浮き上がる方向のカール7Bが形成されており、このカール7Bを、折り返されたバンド部材7の進行方向先端に位置させることで突起9の傾斜面9Aへの乗り上げに際しての摺擦抵抗を軽減できるようになっている。換言すれば、進行方向先端でのエッジ部がなくされることにより進行する際に生じる虞のある開閉カバー4内面への引っかかりが防止されることになる。
突起9の近傍で、迂回部8で折り返された後、バンド部材7が進行する位置には、その進行方向と直角な方向に相当するバンド部材7の幅方向端部に対向するバンドガイド部材10が設けられている。
バンドガイド部材10は、突起9の高さよりも高い直立した板状部材で構成され、突起9の傾斜面9Aを移動するバンド部材7の係止穴7Aの位置がバンド部材7の幅方向でずれるのを防止して係止穴7Aが容易に突起9に嵌合させられるようになっている。
一方、バンド部材7の延長方向一端を取り付けるための構成としては、筐体20側に対して締結される板バネ11によってバンド部材7の延長方向一端を挟み込む構成が採用されている。板バネ11は、上面に設けられている折曲片11Aを筐体20側に形成されている鉤穴20Aに入り込ませることにより締結の際の位置決めができるようになっている。
板バネ11の締結位置は、折曲片11A側に設定されて板バネ11を片持ち梁状に支持できるようになっている。これにより、開閉カバー4が開放されてバンド部材7に牽引力が作用した場合には、板バネ11の締結位置に過度な荷重が作用するのを弾性変形により緩和できるようになっている。
一方、バンド部材7に形成されている係止穴7Aは、図5に示す構成とされている。つまり、係止穴7Aは、バンド部材7の移動方向に沿って前方側に突起9の形状寸法、詳しくは、バンド部材7の移動方向と直角な方向での外形寸法に整合する小径部7A1が、そして、後方側に突起9の形状寸法よりも大きい内径を有する大径部7A2とが連続している。
これにより、バンド部材7を迂回部8において折り返した後、一旦、大径部7A2を突起9に嵌合させたうえで、バンド部材7を迂回部8側に向け引き戻すことで小径部7A1を突起9の外面に密着させて係止することができるようになっている。このような構成とすることにより、突起9と同じ外形寸法とする場合と違って、突起9への係止部7Aの嵌合を容易にすることができる。
本実施形態は、以上のような構成であるから、図4および図6においてその作用を説明すると次の通りである。
まず、バンド部材7の取り付けについて説明すると、バンド部材7は、延長方向一端が板バネ11に挟み込まれた状態で筐体20側に取り付けられ、延長方向他端が迂回部8に掛け回されて折り返されたうえで突起9側に向け進行される。
突起9の位置にバンド部材7の延長方向他端部がさしかかると、バンド部材7は、突起9の傾斜面9Aに乗り上げながら移動する。このとき、バンド部材7の幅方向端部はバンドガイド部材10によって幅方向での位置ずれを防止されて係止穴7Aと突起9との位置が整合される。
バンド部材7の係止部7Aが突起9の位置にさしかかると、係止部7Aの大径部部7A2が突起9内に嵌合する。この状態でバンド部材7を迂回部8に向け引き戻すことで係止部7Aの小径部7A1が突起9の外面に密着し、ここに開閉カバー4および筐体20に対するバンド部材7の取り付けが完了する。バンド部材7の進行に際しては、バンド部材7の延長方向端部の末端部に形成されているカール7Bが開閉カバー4の内面と接触しながら移動することになるので、エッジなどがないことにより摺動抵抗が軽減されて移動することができる。
バンド部材7は、延長方向一端から迂回部8に至る領域に対して迂回部8から係止部7Aに至る領域では、迂回部8に至るまでの領域に対して反転した関係となる。これにより、自身の初期習性により直線状に復帰するための形状復元力が蓄えられることになるので、迂回部8から延長方向他端までの領域では、開閉カバー4の内面に圧接することができる。
以上のような構成においては、図4に示すように、開閉カバー4が閉じ位置から開放位置に向け移動する過程、換言すれば、開閉カバー4が揺動する過程において、バンド部材7が、板バネ10によって保持されている延長方向一端から迂回部8に至る領域の途中を起倒支点位置に相当する支点部21に向けて凸状に湾曲させる。
これにより、図4に示した符号L1で示す長さの領域が、迂回部8を中心とした揺動半径として撓むことにより、符号L2で示した長さの領域に位置するバンド部材7の係止部7Aが浮き上がろうとするのを押さえつけによって阻止することができ、係止部7Aが開閉カバー4側の係合部である突起9から外れてしまうのを防止することができる。
さらに、開閉カバー4が開放位置に至る過程では、バンド部材7の延長方向端部の末端部に形成されているカール7Bが長さL1の領域に生じる湾曲部7Dに接触すると、湾曲部7Dによって長さL2の領域が浮き上がるのを阻止されることになり、これによっても、係止部7Aが係合部を構成する突起9から外れることを防止されることになる。
図6は、開閉カバー4が開放位置に達した状態を示しており、この状態に達すると、バンド部材7に張力が発生し、延長方向一端が牽引されて、この延長方向一端を保持している板バネ10の締結部に負荷がかかるが、板バネ10の弾性変形によってその負荷を吸収することができるので、締結部材への過剰な負荷増加を防止することができる。
以上のような構成においては、バンド部材7の延長方向各端部への締結作業が不要となる。つまり、締結部は板バネ10を対象とするだけで済み、しかも、迂回部8によってバンド部材7が折り返されて進行させるだけで延長方向端部側の係止部7Aを係合部8に係合させるだけであるので、バンド部材7の取り付け作業が簡単となる。
さらには、迂回部8を基準として延長方向一端に至る領域と延長方向他端に至る領域とが迂回部において折り返されることにより、迂回部8を基準としてバンド部材7の延長部分をオーバーラップさせることができるので、単に延長した場合と違って、折り返し部分の占有スペースを共有することで装置内での占有スペースを小さくすることができる。このように、開閉カバーの内面でバンド部材7が占有するスペースを小さくできると、開閉カバー4の内面に設けてある機能部(図2において符号4A、4Bで示す部材)の設置スペースを確保することができる。
次に、上記構成に要部変形例について説明する。
図7は、バンド部材7の延長方向端部の末端部を示しており、この場合の末端部は、平坦ではなく、係止部7Aまでの範囲が上に凸となる山折り形状(便宜上、符号7Cで示す)とされている。
この構成においては、迂回部8で折り返されて開閉カバー4の係合部である突起9にさしかかると、山折り部7Cの両片が突起9に乗り上げて覆う状態で進行する。これにより、突起9に対するバンド部材7の幅方向での位置が規定されてガイドされることになるので、係止部7Aと突起9との嵌合が的確に行えると共に、山折り部がバンド部材7領域L1に位置する湾曲部に接触した場合には、バンド部材7の領域L2が浮き上がるのを防止されることになる。
この構成においては、山折り部が係合ガイドとしての機能と締結されていないバンド部材の延長方向他端部の浮き上がりにより係合が外れてしまうのを防止する機能とを併せ持たせることができる。
本発明による画像形成装置の外観図である。 図1に示した画像形成装置の側面に設けられている開閉カバーを開放した状態を示す外観図である。 図2に示した開閉カバーの開放角規定に用いられる構成を説明するための要部を示す斜視図である。 図2に示した開閉カバーの閉じ位置でのバンド部材に生じる湾曲部と迂回部までの領域長さおよび迂回部からバンド部材の延長方向他端部までの領域長さの関係を説明するための模式図である。 バンド部材に形成されている係止部の構成を説明するためのバンド部材の一部を示す平面図である。 開閉カバーが開放位置に到達した状態を説明するための模式図である。 図3に示した開閉カバーの開放角規定に用いら得る構成の一部変形例を説明するための斜視図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 装置本体
4 開閉カバー
7 バンド部材
7A 係止部
7A1 小径部
7A2 大径部
7B カール
7C 山折り部
8 迂回部
8A バンド部材が掛け回される面
9 係合部である突起
9A 傾斜面
10 バンドガイド部材
11 板バネ
21 支点部
22、24 ブラケット
23 支軸
L1 迂回部からバンド部材の延長方向一旦途中に生じる湾曲部までの領域の長さ
L2 迂回部からバンド部材の延長方向端部に至る領域の長さ

Claims (8)

  1. 装置本体の筐体に対して起倒可能に設けられた開閉部材を備え、該開閉部材を倒して装置内部の一部を外部に露呈できる構成を備えた画像形成装置において、
    延長方向一端が上記筐体側に固定され、延長方向他端が、上記開閉部材側に設けられている迂回部に掛け回されたうえで開閉部材側に係止されるバンド部材を備え、
    上記バンド部材は、通常状態が直線状をなし、屈曲された際に直線状に復帰するための形状復元力を蓄えることができる材質が用いられ、上記迂回部に掛け回されて折り返された状態で上記端部近傍に設けられている係止部が上記開閉部材に設けられている係合部に嵌合されて係止されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記バンド部材は、上記迂回部に掛け回されて折り返された際に上記直線状への形状復元力により上記開閉部材の内面に上記折り返された領域が上記端部を含めて接触可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記バンド部材は、上記開閉部材の起立位置に相当する上記筐体を閉じる位置から倒れ位置に相当する上記筐体を開放する位置に至る過程で、上記一端から上記迂回位置までの領域が上記筐体における開閉部材の起倒支点位置側に向けて凸状に湾曲した状態を呈することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 上記開閉部材に設けられている係合部は、上記バンド部材が迂回部にて折り返された後、該バンド部材の進行方向に沿って順次高さを高くする傾斜面を有した突起で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 上記開閉部材には、上記係合部の近傍で上記バンド部材の進行方向と直角な方向に相当する幅方向端部に対向して、該バンド部材の幅方向端部をガイドするバンドガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 上記バンド部材における上記開閉部材側に位置する端部は、該開閉部材内面から浮き上がる方向にカールが形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 上記バンド部材は、上記突起部に対向する位置が山折りされ、該山折りされた部分が上記突起部を覆う状態で位置することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 上記バンド部材における上記装置本体側の筐体に取り付けられる端部は、板バネにより押圧された状態で該装置本体の筐体部に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
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