JP2010084725A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動体と燃料通路とを隔離するシール部材の伸縮性および耐久性が高い燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】噴孔11および燃料通路102を有するノズルボディ10と、ノズルボディ10に一端が固定され充電量に応じて他端が変位可能なピエゾ駆動体50と、一端がピエゾ駆動体50の他端に固定され他端に径外方向へ拡がる大径部62を有しピエゾ駆動体50の駆動力により駆動されることで噴孔11を開閉する可動部材60と、ピエゾ駆動体50を収容し可動部材60を挿通する筒状の延出部74を有する収容部材70と、ベローズ状のベローズ部83と筒状の第1筒部84と筒状の第2筒部85とからなり第1筒部84が延出部74に液密に接合し、かつ、第2筒部85が大径部62に液密に接合するシール部材80とを備えている。第1筒部84および第2筒部85は、厚みがベローズ部83の厚みよりも大きくなるように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射装置に関し、特に、燃料噴射装置を駆動する駆動体が燃料に晒されるのを防ぐシール部材を備えた燃料噴射装置に関する。
従来、燃料噴射装置を駆動する駆動体と燃料噴射装置内部の燃料通路とを隔離するシール部材を備えた燃料噴射装置が知られている。例えば、特許文献1に開示された燃料噴射装置は、噴孔を開閉する可動部材と駆動体を収容する収容部材とに接合し、駆動体と燃料通路とを隔離するベローズ状のシール部材を備えている。これにより、駆動体が燃料に晒されるのを防いでいる。
このような燃料噴射装置では、充電量に応じて変位する駆動体の変位量を可動部材に良好に伝達するために、シール部材に対して、軸方向へ容易に伸縮可能な伸縮性が要求される。例えば、シール部材を外側と内側との2層で形成し、1層あたりの厚みを小さくすれば、シール部材のシール性を確保しつつ伸縮性の向上を図ることができる。
しかしながら、シール部材の厚みを小さくした場合、シール部材の強度は低下する。燃料噴射装置の作動中、シール部材は、燃料通路の燃料から高い圧力を受ける。そのため、厚みが小さなシール部材では、燃圧によって生じる応力に耐えきれず、応力が集中した箇所に亀裂や破断が生じるおそれがある。
特表2006−526111号公報
本発明の目的は、駆動体と燃料通路とを隔離するシール部材の伸縮性および耐久性が高い燃料噴射装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、噴孔、および噴孔に連絡する燃料通路を有するノズルボディと、ノズルボディに一端が固定され、充電量に応じて他端が変位可能な駆動体と、一端が駆動体の他端に固定され、一端と他端との間または他端に径外方向へ拡がる大径部を有し、駆動体の駆動力により往復移動可能に駆動されることで噴孔を開閉する可動部材と、ノズルボディの内部で駆動体を収容する収容部、当該収容部に形成され可動部材を挿通する開口、および当該開口の周縁から筒状に延びる延出部を有する収容部材と、ベローズ状に形成されたベローズ部と当該ベローズ部の一方の端部に形成される筒状の第1筒部とベローズ部の他方の端部に形成される筒状の第2筒部とからなり、内側に可動部材を挿通し、第1筒部の内周壁が収容部材の延出部の外周壁に液密に接合し、かつ、第2筒部の内周壁が可動部材の大径部の外周壁に液密に接合することにより駆動体と燃料通路とを隔離するシール部材とを備えている。
燃料噴射装置の作動中、燃料通路は高圧の燃料で満たされるとともに、燃料通路には圧力脈動が生じる。これにより、シール部材は、径外側から径内側へ向けて、脈動を伴う高圧の燃圧を受け続ける。このとき、シール部材のうち、収容部材に接合する接合面と非接合面との境界近傍(第1筒部)、および可動部材に接合する接合面と非接合面との境界近傍(第2筒部)には応力が集中し易い。
本発明では、シール部材の第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方は、厚みがベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されている。これにより、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方は、強度が高くなり、燃圧によって生じる応力に耐えることができる。そのため、シール部材の伸縮性を向上させるためにシール部材(ベローズ部)の厚みを小さくしたとしても、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方の強度は高く、シール部材に亀裂や破断が生じることを低減することができる。したがって、本発明では、シール部材の伸縮性および耐久性をともに高めることができる。
請求項2記載の発明では、シール部材は、外側シール部材、および当該外側シール部材の内側に接して一体に設けられる内側シール部材の2層で形成されている。この構成では、シール部材の1層あたりの厚みを小さくすれば、シール部材のばね定数が小さくなり、シール部材の伸縮性を向上することができる。
本発明では、上述のようにシール部材の第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方は、厚みがベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されている。そのため、シール部材の伸縮性を向上させるためにシール部材を2層にして1層あたりの厚みを小さくしたとしても、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方の耐久性は高く、シール部材に亀裂や破断が生じることを低減することができる。したがって、シール部材の伸縮性および耐久性をともに高めることができる。
請求項3または4記載の発明では、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方は、外側シール部材または内側シール部材の厚みが大きく形成されることにより、厚みがベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されている。これにより、ベローズ部で伸縮性を確保しつつ、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方の強度を高めることができる。
請求項5記載の発明では、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方は、厚みがベローズ部の厚みの2倍以上に形成されている。つまり、ベローズ部の厚みは、第1筒部または第2筒部の厚みの半分以下である。これにより、シール部材の伸縮性を向上あるいは確保したまま、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方の強度を高めることができる。
請求項6記載の発明では、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方は、第1筒部または第2筒部の外周壁または内周壁に、内周壁または外周壁が接するようにして設けられる筒状のリング部材を含むことで、実質的な厚みがベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されている。このようにしてシール部材にリング部材を設けることにより、ベローズ部で伸縮性を確保しつつ、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方の強度を高めることができる。
請求項7記載の発明では、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方は、リング部材の厚みがベローズ部の厚みの1倍以上に形成されることにより、実質的な厚みがベローズ部の厚みの2倍以上に形成されている。つまり、ベローズ部の厚みは、第1筒部または第2筒部の実質的な厚みの半分以下である。これにより、シール部材の伸縮性を向上あるいは確保したまま、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方の強度を高めることができる。
上述のように、シール部材が燃料通路の燃料から圧力を受けるとき、シール部材のうち、収容部材に接合する接合面と非接合面との境界近傍、および可動部材に接合する接合面と非接合面との境界近傍には応力が集中し易い。
そこで、請求項8記載の発明では、第1筒部の軸方向長さは、第1筒部と収容部材の延出部との接合面の軸方向長さよりも長くなるように設定されている。つまり、第1筒部は、被接合部材としての収容部材の接合面の端よりもベローズ部側へ突き出すようにして設けられている。さらに、本発明では第1筒部の厚みがベローズ部の厚みよりも大きいため、シール部材(第1筒部)の上記箇所に応力が集中しても、この応力集中によるシール部材の亀裂や破断を効果的に回避または低減することができる。
請求項9記載の発明では、第2筒部の軸方向長さは、第2筒部と可動部材の大径部との接合面の軸方向長さよりも長くなるように設定されている。つまり、第2筒部は、被接合部材としての可動部材の接合面の端よりもベローズ部側へ突き出すようにして設けられている。さらに、本発明では第2筒部の厚みがベローズ部の厚みよりも大きいため、シール部材(第2筒部)の上記箇所に応力が集中しても、この応力集中によるシール部材の亀裂や破断を効果的に回避または低減することができる。
請求項10記載の発明では、シール部材は、ステンレスで形成されている。これにより、シール部材について防錆の効果を期待できるとともに、シール部材の強度を高めることができる。
請求項11記載の発明では、収容部材の延出部は、ベローズ部側の端面がテーパ状に形成されている。そのため、シール部材を延出部に接合するために延出部に嵌め込むとき、シール部材の第1筒部の端部は、延出部のテーパ状の端面に案内される。これにより、シール部材を延出部に容易に嵌め込むことができる。
請求項12記載の発明では、可動部材の大径部は、ベローズ部側の端面がテーパ状に形成されている。そのため、シール部材を大径部に接合するために大径部に嵌め込むとき、シール部材の第2筒部の端部は、大径部のテーパ状の端面に案内される。これにより、シール部材を大径部に容易に嵌め込むことができる。
以下、本発明の複数の実施形態による燃料噴射装置を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射装置を図1に示す。燃料噴射装置1は、例えばガソリンエンジンの各気筒に取り付けられ、燃料レールに蓄圧状態で蓄えられた高圧の燃料を各気筒に噴射する。燃料噴射装置1は、ノズルボディ10、ニードル20、ニードル案内シリンダ31、蓋部材32、ピストン案内シリンダ33、ピストン40、ピエゾ駆動体50、可動部材60、収容部材70およびシール部材80などを備えている。
ノズルボディ10は、筒状に形成され、一方の端部に噴孔11が形成されている。噴孔11は、ノズルボディ10の内壁と外壁とを連通している。噴孔11の入口側には燃料溜り室101が形成されている。ノズルボディ10の内壁には、燃料溜り室101と噴孔11の入口との間に弁座12が形成されている。
ノズルボディ10の内部には、燃料通路102および燃料通路103が形成されている。燃料通路102は、ノズルボディ10に形成された流入口13を経由して図示しない燃料レールに連通している。燃料通路103は、ノズルボディ10に形成された流入口15、および燃料通路104を経由して図示しない燃料レールに連通している。そのため、燃料通路102および燃料通路103には、燃料レールの内部と概ね同一の圧力の燃料が供給される。燃料通路102と燃料通路103とは、燃料通路104を経由して連通している。ここで、燃料通路102および燃料通路103は、特許請求の範囲における「燃料通路」を構成している。なお、燃料溜り室101は、上記「燃料通路」の一部を構成している。
ノズルボディ10の内部には、ニードル20、ニードル案内シリンダ31、蓋部材32、ピストン案内シリンダ33、ピストン40、ピエゾ駆動体50、可動部材60、収容部材70およびシール部材80などが設けられ、背圧室105、圧力制御室201、加圧室202などが形成されている。
ニードル20は、ノズルボディ10の内部に往復移動可能に収容されている。ニードル20は弁座12に着座可能な閉塞部21を有している。閉塞部21が弁座12から離座すると、燃料溜り室101と噴孔11とは連絡し噴孔11から燃料が噴射される。一方、閉塞部21が弁座12に着座すると、燃料溜り室101と噴孔11との連絡は遮断され噴孔11からの燃料の噴射が停止される。
ニードル案内シリンダ31は、略円筒状に形成され、一方の端部がノズルボディ10の噴孔11側内壁に接し、他方の端部が蓋部材32により閉塞されている。蓋部材32は、略円盤状に形成され、ニードル案内シリンダ31側端面に凹部34を有している。ニードル案内シリンダ31の内周壁には、ニードル20の外周壁が摺動可能に接している。これにより、ニードル20は、ニードル案内シリンダ31によって軸方向の往復移動が案内される。ニードル20が弁座12に着座しているとき、ニードル20と蓋部材32との間には幅dの隙間が形成されている。ニードル20は、弁座12に接する位置から蓋部材32に接する位置まで往復移動可能である。すなわち、ニードル20の最大リフト量は、dである。ニードル20の外壁とニードル案内シリンダ31の内周壁とノズルボディ10の内壁との間には、略円環状の圧力制御室201が形成されている。
ニードル20の反噴孔11側端部と蓋部材32とニードル案内シリンダ31の内周壁との間には、背圧室105が形成されている。背圧室105には、燃料通路103、および蓋部材32に形成された通路37を経由して、燃料レールから供給された燃料が流入する。また、背圧室105には、スプリング35が収容されている。スプリング35は、一方の端部がニードル20に接し、他方の端部が凹部34に接している。スプリング35は、ニードル20を弁座12方向すなわち閉弁方向へ付勢する。ニードル20には、背圧室105と燃料溜り室101とを連通する中空孔22が形成されている。これにより、燃料溜り室101には、中空孔22を経由して背圧室105から燃料が流入する。ここで、通路37、背圧室105および中空孔22もまた、上記「燃料通路」の一部を構成している。
ピストン案内シリンダ33は、略円筒状に形成されている。ピストン案内シリンダ33の一方の端部は、蓋部材32により閉塞されている。ピストン案内シリンダ33には、他方の端部からピストン40が挿入されている。
ピストン40は、略円筒状の筒部41、および筒部41の一方の端部に設けられる底部42からなる有底筒状に形成されている。また、ピストン40は、筒部41の他方の端部に、径外方向へ環状に延びる鍔部43を有している。ピストン案内シリンダ33の内周壁には、ピストン40の筒部41の外周壁が摺動可能に接している。これにより、ピストン40は、ピストン案内シリンダ33によって軸方向の往復移動が案内される。ピストン40と蓋部材32とピストン案内シリンダ33の内周壁との間には、加圧室202が形成されている。
ピストン案内シリンダ33の外周側には、スプリング36が設けられている。スプリング36は、一方の端部がピストン案内シリンダ33に接し、他方の端部がピストン40の鍔部43に接している。スプリング36は、ピストン40を反蓋部材32方向、すなわち加圧室202の容積が増大する方向へ付勢している。スプリング36の付勢力によって、ピストン40が加圧室202の容積が増大する方向へ移動すると、加圧室202の圧力は低下する。
駆動体としてのピエゾ駆動体50は、ピストン40の反蓋部材32側に設けられている。ピエゾ駆動体50は、略円柱状に形成され、一方の端部がノズルボディ10の反噴孔11側内壁に固定されている。
ピエゾ駆動体50は、充電または放電されることにより伸縮する容量性のピエゾ素子が複数積層されることによって構成されている。ピエゾ駆動体50は、図示しないECUの指令によって電気的なエネルギーが充電されることにより軸方向に伸長する。一方、ピエゾ駆動体50から電気的なエネルギーが放電されることにより、ピエゾ駆動体50は軸方向に収縮する。そのため、ピエゾ駆動体50の他方の端部は、ノズルボディ10の内部において変位可能である。
可動部材60は、略円柱状の軸部61を有している。可動部材60は、ピエゾ駆動体50とピストン40との間に設けられ、軸部61の一方の端部がピエゾ駆動体50の前記他方の端部に固定され、軸部61の他方の端部がピストン40の底部42に接している。そのため、可動部材60は、ピエゾ駆動体50の端部の変位に応じて往復移動する。これにより、可動部材60は、ピストン40を噴孔11側へ押圧可能である。また、可動部材60は、軸部61の他方の端部に径外方向へ拡がる大径部62を有している。
収容部材70は、略円筒状の筒部71、および筒部71の一方の端部に設けられる底部72からなる有底筒状に形成されている。収容部材70は、筒部71の他方の端部がノズルボディ10の反噴孔11側内壁に液密に接して固定されている。また、収容部材70は、筒部71の内側にピエゾ駆動体50を収容している。ここで、筒部71および底部72は、特許請求の範囲における「収容部」を構成している。
収容部材70の底部72には、開口73が形成されている。収容部材70は、開口73の周縁からピストン40側へ筒状に延びる延出部74を有している。延出部74のピストン40側の端面43は、テーパ状に形成されている。
可動部材60は、軸部61の一方の端部が、延出部74の内側および開口73を挿通するとともにピエゾ駆動体50に固定されている。軸部61の外径は、延出部74の内径および開口73の径よりも小さく設定されている。これにより、軸部61の外周壁と、延出部74の内周壁、および開口73が形成された底部72の内周壁との間には、隙間が形成されている。そのため、可動部材60は、延出部74の内側および開口73に挿通された状態で円滑に往復移動可能である。
シール部材80は、ベローズ状に形成されたベローズ部83と、ベローズ部83の一方の端部に形成される筒状の第1筒部84と、ベローズ部83の他方の端部に形成される筒状の第2筒部85とからなる。シール部材80は、内側に可動部材60を挿通し、第1筒部84の内周壁が収容部材70の延出部74の外周壁に液密に接合し、かつ、第2筒部85の内周壁が可動部材60の大径部62の外周壁に液密に接合するようにして設けられている。これにより、燃料通路102の燃料が、可動部材60の軸部61の外周壁と収容部材70の延出部74および底部72の内周壁との間に形成された隙間を通じて、収容部材70の内部に浸入することが防止される。すなわち、シール部材80は、収容部材70の内部に収容されたピエゾ駆動体50と燃料通路102とを隔離し、ピエゾ駆動体50が燃料に晒されるのを防いでいる。
シール部材80は、ベローズ部83がベローズ状に形成されることにより、軸方向に容易に伸縮可能である。これにより、第1筒部84および第2筒部85がそれぞれ収容部材70の延出部74および可動部材60の大径部62に液密に接合されていても、可動部材60の往復移動が妨げられることはない。そのため、シール部材80によるシール性を確保しつつ、ピエゾ駆動体50の駆動力を可動部材60に対して良好に伝達することができる。
ピエゾ駆動体50が伸長したとき、可動部材60は、スプリング36の付勢力に抗してピストン40を蓋部材32方向、すなわち加圧室202の容積が減少する方向へ押圧する。可動部材60の押圧により、ピストン40が加圧室202の容積が減少する方向へ移動すると、加圧室202の圧力は上昇する。
ピストン40には、燃料通路102と加圧室202とを連通する通路44が形成されている。通路44の途中には、逆止弁45が設けられている。逆止弁45は、通路44において燃料通路102から加圧室202へ向かう燃料の流通を許容し、加圧室202から燃料通路102へ向かう燃料の流通を規制する。これにより、スプリング36の付勢力によってピストン40が反蓋部材32方向へ移動するとき、燃料が燃料通路102から通路44を経由して加圧室202に流入する。一方、ピエゾ駆動体50の押圧によってピストン40が蓋部材32方向へ移動するとき、加圧室202から燃料通路102への燃料の流出が規制され、加圧室202の圧力が上昇する。
蓋部材32およびニードル案内シリンダ31には、加圧室202と圧力制御室201とを連通する連通路38が形成されている。これにより、加圧室202内部の燃料は圧力制御室201に流入し、圧力制御室201内部の燃料圧力は加圧室202内部の燃料圧力と概ね同一となる。そのため、加圧室202内部の燃料が加圧されると、これにともなって圧力制御室201内部の燃料圧力が上昇する。
次に、シール部材80について詳細に説明する。
図2(A)に示すように、シール部材80は、外側シール部材81、および外側シール部材81の内側に接して一体に設けられる内側シール部材82の2層で形成されている。シール部材80は、例えばステンレスなどの金属により形成されている。外側シール部材81と内側シール部材82とは概ね同一の形状に形成され、内側シール部材82の外径は、外側シール部材81の内径よりも僅かに小さい。
本実施形態では、外側シール部材81および内側シール部材82の厚みを、それぞれ、例えば従来の1層からなるシール部材の厚みのおよそ半分に設定している。このように、1層あたりの厚みを小さくして2層のシール部材80を形成することにより、シール部材80のばね定数を小さくしている。そのため、シール部材80の伸縮性は高く、シール部材80に接合する可動部材60は円滑に往復移動することができる。
また、上述のように、シール部材80は、ベローズ状に形成されたベローズ部83と筒状の第1筒部84と筒状の第2筒部85とにより構成されている。
シール部材80を形成する方法としては、次のような例が考えられる。まず、円筒状の第1部材と第1部材の内径より外径が僅かに小さな円筒状の第2部材とを用意し、第1部材の内側に第2部材を挿入する。続いて、第1部材および第2部材からなる2層の筒状の部材の内側および外側から波状の型でプレスすることによりベローズ部を形成する。この場合、第1部材が外側シール部材81として形成され、第2部材が内側シール部材82として形成される。
シール部材80の第1筒部84は、外側シール部材81の厚みが大きく形成されることにより、厚みがベローズ部83の厚みよりも大きくなるように形成されている。また、シール部材80の第2筒部85も、外側シール部材81の厚みが大きく形成されることにより、厚みがベローズ部83の厚みよりも大きくなるように形成されている。具体的には、図3に示すように、第2筒部85は、外側シール部材81の厚みが大きく形成されることによって、所定の厚みT2となるように形成されている。本実施形態では、T2は、ベローズ部83の厚みT1の2倍に設定されている。同様に、第1筒部84の厚みもベローズ部83の厚みの2倍に設定されている。
次に、第2筒部85と可動部材60との接合について説明する。まず、第2筒部85の内側に可動部材60の大径部62を嵌め込む。続いて、第2筒部85の外周側から例えばレーザー溶接を行うことにより、第2筒部85を大径部62に溶接する。これにより、第2筒部85の内周壁は、大径部62の外周壁に液密に接合した状態となる(図3参照)。
第1筒部84と収容部材70との接合についても、上記と同様、まず、第1筒部84の内側に収容部材70の延出部74を嵌め込み、第1筒部84の外周側から例えばレーザー溶接を行うことにより実現する。これにより、第1筒部84の内周壁は、延出部74の外周壁に液密に接合した状態となる。
図3に示すように、第2筒部85の軸方向長さL2は、第2筒部85と大径部62とが接合することにより形成される円筒状の接合面の軸方向長さL1よりも長くなるように設定されている。すなわち、第2筒部85は、大径部62の接合面の端よりもベローズ部83側へ突き出すようにして設けられている。
同様に、第1筒部84の軸方向長さは、第1筒部84と延出部74との接合面の軸方向長さよりも長くなるように設定されている。すなわち、第1筒部84も、延出部74の接合面の端よりもベローズ部83側へ突き出すようにして設けられている。
図2(A)に示すように、延出部74のベローズ部83側の端面75、および大径部62のベローズ部83側の端面63は、いずれもテーパ状に形成されている。そのため、シール部材80を延出部74に接合するために延出部74に嵌め込むとき、シール部材80の第1筒部84の端部は、延出部74の端面75に案内されつつ嵌め込まれる。同様に、シール部材80を大径部62に接合するために大径部62に嵌め込むとき、シール部材80の第2筒部85の端部は、大径部62の端面63に案内されつつ嵌め込まれる。
次に、燃料噴射装置1の作動について図1を用いて説明する。
ピエゾ駆動体50が充電されていないとき、ピエゾ駆動体50は収縮している。燃料通路102、加圧室202、圧力制御室201および連通路38が燃料で満たされた状態でピエゾ駆動体50が収縮しているとき、加圧室202、圧力制御室201および連通路38の圧力は、燃料通路102の圧力と同一である。このとき、ニードル20は、スプリング35の付勢力により弁座12に着座している。そのため、燃料溜り室101と噴孔11との連絡は遮断されており、噴孔11からの燃料の噴射は停止されている。
ピエゾ駆動体50の充電が開始されると、ピエゾ駆動体50は軸方向に伸長する。これにより、可動部材60は、スプリング36の付勢力に抗してピストン40を蓋部材32方向、すなわち加圧室202の容積が減少する方向へ押圧する。その結果、加圧室202内部の燃料が加圧される。加圧室202内部の燃料が加圧されると、連通路38を経由して加圧室202に連通する圧力制御室201内部の燃料の圧力が上昇する。圧力制御室201の圧力は、圧力制御室201を形成するニードル20、ノズルボディ10およびニードル案内シリンダ31の各壁面に作用する。そのため、圧力制御室201内部の燃料の圧力が上昇すると、ニードル20は、スプリング35の付勢力に抗して軸方向反弁座12側へリフトし、弁座12から離座する。これにより、背圧室105内の燃料は、中空孔22を経由して燃料溜り室101に流入する。そして、ニードル20が弁座12から離座することにより燃料溜り室101と噴孔11とは連絡し、噴孔11から燃料が噴射される。
その後、ピエゾ駆動体50の放電が開始されると、ピエゾ駆動体50は軸方向に収縮する。これにより、ピストン40を押圧していた可動部材60は反ピストン40方向へ移動する。このとき、ピストン40は、スプリング36の付勢力によりピエゾ駆動体50方向、すなわち加圧室202の容積が増大する方向に移動する。その結果、加圧室202内部の燃料の圧力が低下するとともに、通路44を経由して燃料通路102から加圧室202に燃料が流入する。加圧室202内部の燃料の圧力が低下すると、加圧室202に連通する圧力制御室201内部の燃料の圧力も低下する。このとき、ニードル20は、スプリング35の付勢力によって弁座12方向へ移動し、弁座12に着座する。これにより、燃料溜り室101と噴孔11との連絡は遮断され、噴孔11からの燃料の噴射は終了する。
燃料噴射装置1が上述のように作動するとき、燃料通路102は高圧の燃料で満たされている。また、ピストン40等がノズルボディ10の内部で往復移動を繰り返すことにより、燃料通路102には圧力の脈動が生じる。これにより、シール部材80は、径外側から径内側へ向けて、脈動を伴う高圧の燃圧を受け続ける。そのため、シール部材80の特定の箇所には応力が生じる。
例えば、図2(A)に示すように、シール部材80に対して燃圧Fが作用した場合、シール部材80のうち、収容部材70の延出部74に接合する接合面と非接合面との境界近傍P1、および可動部材60の大径部62に接合する接合面と非接合面との境界近傍P2には応力が生じる。
図2(A)において、P1(破線で囲んだ箇所)の延出部74側、すなわち第1筒部84の縦断面において第1筒部84の径内側には、圧縮応力が生じる。一方、P1の反延出部74側、すなわち第1筒部84の縦断面において第1筒部84の径外側には、引張応力が生じる。同様に、P2の大径部62側、すなわち第2筒部85の縦断面において第2筒部85の径内側には、圧縮応力が生じる。また、P2の反大径部62側、すなわち第2筒部85の縦断面において第2筒部85の径外側には引張応力が生じる。このように、燃料噴射装置1の作動中、P1およびP2には応力が集中する。
上述のように、燃料噴射装置1の作動中、燃料通路102には圧力脈動が生じるため、シール部材80に作用する燃圧Fの値は変動する。そのため、P1およびP2に生じる圧縮応力および引張応力は、ある一定の極大値と極小値との間を周期的に変動する。すなわち、P1およびP2に生じる圧縮応力および引張応力は、繰返し応力とみることができる。特に、部材に生じる引張応力は、部材の耐久性に影響する。そのため、部材に対して応力限度を超えるような過度の引張応力が生じた場合、その部材は、応力が生じた場所において亀裂が生じたり破断したりするおそれがある。
図4は、所定の条件でシール部材80の第1筒部84および第2筒部85に生じる繰返し応力について、三角印(三角を塗りつぶした記号)で示したものである。上述のように、本実施形態では、第1筒部84の厚みおよび第2筒部85の厚みは、ベローズ部83の厚みの2倍に設定されている。これにより、第1筒部84および第2筒部85に生じる平均応力および応力振幅を、ともに小さくすることができる。例えば、図4から、本実施形態のシール部材80は、安全率(応力と応力限度との比)が2以上の範囲(図中、網掛けした範囲)に設定されるように形成されていることがわかる。
図4に示す四角印(四角を塗りつぶした記号)は、従来のシール部材に生じる繰返し応力を示している。ここで、従来のシール部材とは、第1筒部および第2筒部の厚みがベローズ部の厚みと同等に設定されているものとする。従来のシール部材では、繰返し応力の平均応力および応力振幅はともに大きく、安全率は2よりも小さいことがわかる。
このように、シール部材80の第1筒部84および第2筒部85の厚みを大きくすることによって、第1筒部84および第2筒部85に生じる応力を低減でき、シール部材80の強度を向上できることがわかる。
以上説明したように、本実施形態では、シール部材80は、外側シール部材81、および当該外側シール部材81の内側に接して一体に設けられる内側シール部材82の2層で形成されている。本実施形態では、シール部材の1層あたりの厚みを小さく設定している。これにより、シール部材80のばね定数を小さくでき、シール部材80の伸縮性を向上することができる。また、シール部材80の第1筒部84および第2筒部85は、厚みがベローズ部83の厚みよりも大きくなるように形成されている。これにより、第1筒部84および第2筒部85は、強度が高くなり、外部から加わる燃圧によって生じる応力に耐えることができる。そのため、シール部材80の伸縮性を向上させるためにシール部材80(ベローズ部83)の厚みを小さくしても、応力の集中し易い第1筒部84および第2筒部85の強度は高く、第1筒部84および第2筒部85に亀裂や破断が生じることを低減することができる。したがって、本実施形態では、シール部材80の伸縮性および耐久性をともに高めることができる。
また、本実施形態では、第1筒部84および第2筒部85は、外側シール部材81の厚みが大きく形成されることにより、厚みがベローズ部83の厚みよりも大きくなるように形成されている。これにより、ベローズ部83で伸縮性を確保しつつ、第1筒部84および第2筒部85の強度を高めることができる。
また、本実施形態では、第1筒部84および第2筒部85は、厚みがベローズ部83の厚みの2倍になるように形成されている。つまり、ベローズ部83の厚みは、第1筒部84および第2筒部85の厚みの半分である。これにより、シール部材80の伸縮性を確保したまま、第1筒部84および第2筒部85の強度を高めることができる。
また、本実施形態では、第1筒部84の軸方向長さは、第1筒部84と収容部材70の延出部74との接合面の軸方向長さよりも長くなるように設定されている。また、第2筒部85の軸方向長さは、第2筒部85と可動部材60の大径部62との接合面の軸方向長さよりも長くなるように設定されている。つまり、第1筒部84および第2筒部85は、被接合部材としての収容部材70および可動部材60の接合面の端よりもベローズ部83側へ突き出すようにして設けられている。さらに、本発明では第1筒部84および第2筒部85の厚みがベローズ部83の厚みよりも大きいため、シール部材80の第1筒部84および第2筒部85の特定の箇所に応力が集中しても、この応力集中によるシール部材80の亀裂や破断を効果的に回避または低減することができる。
また、本実施形態では、シール部材80は、ステンレスで形成されている。これにより、シール部材80について防錆の効果を期待できるとともに、シール部材80の強度を高めることができる。
さらに、本実施形態では、収容部材70の延出部74は、ベローズ部83側の端面75がテーパ状に形成されている。また、可動部材60の大径部62は、ベローズ部83側の端面63がテーパ状に形成されている。そのため、シール部材80を延出部74および大径部62に接合するために延出部74および大径部62に嵌め込むとき、シール部材80の第1筒部84および第2筒部85の端部は、それぞれ、テーパ状の端面75および端面63に案内される。これにより、シール部材80を延出部74および大径部62に容易に嵌め込むことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による燃料噴射装置の一部を図5に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。第2実施形態は、シール部材80の両端部近傍の構成が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、シール部材80の第2筒部85の外周壁に、内周壁が接するようにして筒状のリング部材87が設けられている。同様に、第1筒部84の外周壁には、内周壁が接するようにして図示しない筒状のリング部材が設けられている。
リング部材87および第1筒部84に設けられるリング部材は、ともに例えばステンレスなどの金属により形成され、それぞれレーザー溶接などにより第2筒部85および第1筒部84に溶接されている。
このように、第2筒部85および第1筒部84は、リング部材87および図示しないリング部材が設けられることにより、実質的な厚みがベローズ部83の厚みよりも大きくなるように形成されている。具体的には、図5に示すように、第2筒部85は、所定の厚みT4のリング部材87が設けられることにより、実質的な厚みT3がベローズ部83の厚みT1よりも大きくなるように形成されている。ここで、T4は、T1と同等である。そのため、T3は、T1の2倍の大きさとなる。同様に、第1筒部84に設けられるリング部材の厚みもT4と同値に設定されている。
なお、第2筒部85の軸方向長さL2は、第1実施形態と同様、第2筒部85と大径部62とが接合することにより形成される円筒状の接合面の軸方向長さL1よりも長くなるように設定されている。すなわち、第2筒部85は、大径部62の接合面の端よりもベローズ部83側へ突き出すようにして設けられている。
同様に、第1筒部84の軸方向長さは、第1筒部84と延出部74との接合面の軸方向長さよりも長くなるように設定されている。すなわち、第1筒部84も、延出部74の接合面の端よりもベローズ部83側へ突き出すようにして設けられている。
上記構成により、第2実施形態でも、第1実施形態と同様、シール部材80の安全率は、例えば2以上となるように形成されている。
以上説明したように、本実施形態では、第1筒部84および第2筒部85は、第1筒部84および第2筒部85の外周壁に、内周壁が接するようにして設けられる筒状のリング部材を含むことで、実質的な厚みがベローズ部83の厚みよりも大きくなるように形成されている。このようにしてシール部材80にリング部材を設けることにより、ベローズ部83で伸縮性を確保しつつ、第1筒部84および第2筒部85の強度を高めることができる。
また、第1筒部84および第2筒部85は、リング部材の厚みがベローズ部83の厚みと同等に形成されることにより、実質的な厚みがベローズ部83の厚みの2倍となるように形成されている。つまり、ベローズ部83の厚みは、第1筒部84および第2筒部85の実質的な厚みの半分である。これにより、シール部材80の伸縮性を確保したまま、第1筒部84および第2筒部85の強度を高めることができる。
(その他の実施形態)
上述の第1実施形態では、シール部材80の第1筒部84および第2筒部85は、外側シール部材81の厚みが大きく形成されることにより、厚みがベローズ部83の厚みよりも大きくなるように形成されている。これに対し、本発明のその他の実施形態では、第1筒部および第2筒部は、内側シール部材の厚みが大きく形成されることにより、厚みがベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されていてもよい。
また、上述の第2実施形態では、シール部材80の第1筒部84および第2筒部85は、第1筒部84および第2筒部85の外周壁に、内周壁が接するようにして設けられるリング部材を含むことで、実質的な厚みがベローズ部83の厚みよりも大きくなるように形成されている。これに対して、本発明のその他の実施形態では、第1筒部および第2筒部のうち少なくとも一方は、第1筒部または第2筒部の内周壁に、外周壁が接するようにして設けられるリング部材を含むことで、実質的な厚みがベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されてもよい。
また、本発明のその他の実施形態では、シール部材は、2層ではなく1層で形成されていてもよい。
また、シール部材の第1筒部および第2筒部の厚みは、ベローズ部の厚みよりも大きければ任意の大きさで設定してもよい。例えば、第1筒部および第2筒部の厚みを、ベローズ部の厚みの2倍よりも大きく設定すれば、上述の実施形態に比べシール部材の安全率をより高めることができる。
また、シール部材は、第1筒部および第2筒部のいずれか一方のみが、ベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されていてもよい。
さらに、可動部材に設けられる大径部は、可動部材の反駆動体側端部ではなく、この端部と駆動体側端部との間に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、可動部材60がピストン40を押圧することにより、加圧室202および圧力制御室201を介してニードル20をリフトし噴孔11を開放する燃料噴射装置に、本発明を適用する例を示した。これに対し、本発明は、可動部材が直接噴孔を開閉するような燃料噴射装置に適用することもできる。
このように、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態による燃料噴射装置を示す断面図。 (A)は本発明の第1実施形態による燃料噴射装置の一部を示す断面図、(B)は(A)を矢印Bの方向から見た図。 本発明の第1実施形態による燃料噴射装置の一部を示す拡大断面図。 本発明の第1実施形態による燃料噴射装置のシール部材、および従来のシール部材に生じる繰返し応力を示すグラフ。 本発明の第2実施形態による燃料噴射装置の一部を示す拡大断面図。
符号の説明
1:燃料噴射装置、10:ノズルボディ、11:噴孔、102:燃料通路、50:ピエゾ駆動体(駆動体)、60:可動部材、62:大径部、70:収容部材、71:収容部、73:開口、74:延出部、80:シール部材、83:ベローズ部、84:第1筒部、85:第2筒部

Claims (12)

  1. 噴孔、および前記噴孔に連絡する燃料通路を有するノズルボディと、
    前記ノズルボディに一端が固定され、充電量に応じて他端が変位可能な駆動体と、
    一端が前記駆動体の前記他端に固定され、一端と他端との間または他端に径外方向へ拡がる大径部を有し、前記駆動体の駆動力により往復移動可能に駆動されることで前記噴孔を開閉する可動部材と、
    前記ノズルボディの内部で前記駆動体を収容する収容部、前記収容部に形成され前記可動部材を挿通する開口、および前記開口の周縁から筒状に延びる延出部を有する収容部材と、
    ベローズ状に形成されたベローズ部と、前記ベローズ部の一方の端部に形成される筒状の第1筒部と、前記ベローズ部の他方の端部に形成される筒状の第2筒部とからなり、内側に前記可動部材を挿通し、前記第1筒部の内周壁が前記延出部の外周壁に液密に接合し、かつ、前記第2筒部の内周壁が前記大径部の外周壁に液密に接合することにより前記駆動体と前記燃料通路とを隔離するシール部材とを備え、
    前記第1筒部および前記第2筒部のうち少なくとも一方は、厚みが前記ベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されていることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記シール部材は、外側シール部材、および前記外側シール部材の内側に接して一体に設けられる内側シール部材の2層で形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置。
  3. 前記第1筒部および前記第2筒部のうち少なくとも一方は、前記外側シール部材の厚みが大きく形成されることにより、厚みが前記ベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項2記載の燃料噴射装置。
  4. 前記第1筒部および前記第2筒部のうち少なくとも一方は、前記内側シール部材の厚みが大きく形成されることにより、厚みが前記ベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記第1筒部および前記第2筒部のうち少なくとも一方は、厚みが前記ベローズ部の厚みの2倍以上に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記第1筒部および前記第2筒部のうち少なくとも一方は、前記第1筒部または前記第2筒部の外周壁または内周壁に、内周壁または外周壁が接するようにして設けられる筒状のリング部材を含むことで、実質的な厚みが前記ベローズ部の厚みよりも大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射装置。
  7. 前記第1筒部および前記第2筒部のうち少なくとも一方は、前記リング部材の厚みが前記ベローズ部の厚みの1倍以上に形成されることにより、実質的な厚みが前記ベローズ部の厚みの2倍以上に形成されていることを特徴とする請求項6記載の燃料噴射装置。
  8. 前記第1筒部の軸方向長さは、前記第1筒部と前記延出部との接合面の軸方向長さよりも長いことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  9. 前記第2筒部の軸方向長さは、前記第2筒部と前記大径部との接合面の軸方向長さよりも長いことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  10. 前記シール部材は、ステンレスで形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  11. 前記延出部は、前記ベローズ部側の端面がテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  12. 前記大径部は、前記ベローズ部側の端面がテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
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