JP2010084614A - エンジンシステムの制御方法及び制御装置 - Google Patents

エンジンシステムの制御方法及び制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010084614A
JP2010084614A JP2008254233A JP2008254233A JP2010084614A JP 2010084614 A JP2010084614 A JP 2010084614A JP 2008254233 A JP2008254233 A JP 2008254233A JP 2008254233 A JP2008254233 A JP 2008254233A JP 2010084614 A JP2010084614 A JP 2010084614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
nox
fuel ratio
air
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008254233A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenya Sueoka
賢也 末岡
Jinju Nakamoto
仁寿 中本
Kota Maekawa
耕太 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2008254233A priority Critical patent/JP2010084614A/ja
Publication of JP2010084614A publication Critical patent/JP2010084614A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】NOx吸着触媒を確実に再生することができるエンジンシステムの制御方法及びエンジンシステムの制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンシステムの制御方法は、排気通路5に、酸素過剰雰囲気で排気中のNOxを吸蔵し、燃料過剰雰囲気で排気中のNOxをパージするNOxトラップ触媒33を備えたエンジンシステムの制御方法であって、NOxトラップ触媒33のパージ条件が成立し、エンジン要求トルクの上昇値が所定値以下である場合にEGR流量を増加させ空燃比を理論空燃比より下に向けて減少させる第1工程(時刻t1)と、この第1工程中に、エンジン要求トルクの上昇値が所定値より大きくなった場合に、燃料噴射量を増量して空燃比を理論空燃比より下に下げる第2工程(時刻t12)とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンシステムの制御方法及び制御装置に係わり、特に、酸素過剰雰囲気で排気中のNOxを吸蔵しそれ以外の雰囲気で吸蔵しているNOxを放出するNOxトラップ触媒を備えたエンジンシステムの制御方法及びこのようなエンジンシステムの制御装置に関する。
放出される排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を低減するために、空燃比が理論空燃比より大きい所謂リーン状態の燃焼で発生する酸化性雰囲気ではNOxを吸着して排気中のNOxを低減する一方、それ以外雰囲気すなわち空燃比が理論空燃比より下の所謂リッチ状態の燃焼等で発生する還元性雰囲気では吸着していたNOxを放出(還元)するNOx吸着触媒が排気管に設けられたエンジンシステムが知られている。
このようなNOx吸着触媒はNOx吸着量に限界があるため、NOx吸着触媒が飽和量付近までNOxを吸着する(再生必要条件が成立する)と、エンジンシステムが排気を強制的に還元性雰囲気に移行させ、排気ガス中の酸素濃度を低下させてNOx吸着触媒からNOxを放出させるとともに、これを還元して浄化してNOx吸着触媒を再生する処理(リッチスパイク処理)が行われる。
このようなリッチスパイク処理として、燃料噴射量の増量によってエンジン吸気の空燃比を理論空燃比以上としたり、シリンダを出た排気ガスに燃料を添加したりするなどの手法の他に、燃費改善の観点から、EGRによってエンジンに流入する新気の量を減少させてエンジン吸気の空燃比を理論空燃比より下に低下させ、排気を還元性雰囲気(燃料過剰雰囲気)に移行させるものが知られている(特許文献1参照)。
特開2006−17052号公報
しかしながら、上記のようなEGRを用いたリッチスパイク処理では、EGRバルブを開いて吸気側への排気還流を開始してから排気が還元性雰囲気に移行するまでに所定時間を要し、また、処理中にトルクを増大させることができない。
このため、EGRを用いたリッチスパイクでは、NOx吸着触媒の再生要求によるEGR開始から排気が還元性雰囲気に移行してNOx吸着触媒からNOx放出還元が開始するまでの移行期間中に、アクセルが踏み込まれてエンジン要求トルクの上昇すると、トルク要求に応えるべく、EGRを中止して新気流量を増加させる制御が行われていた。この場合、EGR開始からアクセル踏み込みによるエンジン要求トルクの上昇までの間の処理によって排気が還元性雰囲気に近づいているにもかかわらず、エンジン要求トルクの上昇によってEGRが中止され、NOx吸着触媒の再生要求に全く応えることができないという問題がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、NOx吸着触媒を確実に再生することができるエンジンシステムの制御方法及び制御装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、排気通路に、酸素過剰雰囲気で排気中のNOxを吸蔵し燃料過剰雰囲気で排気中のNOxをパージするNOxトラップ触媒を備えたエンジンシステムの制御方法であって、NOxトラップ触媒のパージ条件が成立し、エンジン要求トルクの上昇値が所定値以下である場合にEGR流量を増量して空燃比を理論空燃比より下に向けて減少させる第1工程と、この第1工程中に、エンジン要求トルクの上昇値が所定値より大きくなった場合に、燃料噴射量を増量して空燃比を理論空燃比より下に下げる第2工程とを備えること特徴とするエンジンシステムの制御方法が提供される。
このように構成された本発明によれば、EGR流量を増量して空燃比を理論空燃比より下に向けて減少させる第1工程中に、エンジンの要求トルクの上昇値が所定値よりも大きくなった場合には、第2工程で燃料の噴射量を増量して空燃比を急速に低下させられる。この結果、排気通路中の雰囲気が燃料過剰雰囲気になり、リッチスパイク処理が実行される。したがって、第1工程においてEGRで排気を燃料過剰雰囲気に近づけた処理を有効活用してNOxトラップ触媒を再生することができる。
また、本発明の好ましい実施形態によれば、前記第2工程における燃料噴射量の増量は、エンジンの膨張行程で追加の燃料を噴射することによって行われる。
本発明の他の好ましい実施形態によれば、第2工程における燃料噴射の増量分は、NOxトラップ触媒のNOxの吸蔵量が多いほど、多くなる。
このように構成された本発明によれば、NOxの吸蔵量に応じてNOxを放出させる量を増やすことができる。
本発明の他の好ましい実施形態によれば、膨張行程の直前の圧縮工程での燃料の噴射量が多いほど、該膨張行程での追加の燃料の噴射が遅角させられる。
このように構成された本発明によれば、膨張行程で噴射した燃料が、燃焼することなく確実に排気管内に流入し、排気を還元性雰囲気にすることに寄与する。
本発明の他の好ましい実施形態によれば、第2工程では、更に内部EGRによってエンジン内のEGR量を増量して、空燃比を理論空燃比より下まで下げるように構成されている。
このように構成された本発明によれば、排気弁と排気弁のバルブオーバラップによる内部EGRによって、新気流量を減らすことができ、好適に空燃比を理論空燃比より下まで低下させることができる。
本発明の他の態様によれば、エンジンと、このエンジンの排気通路に設けられ、酸素過剰雰囲気で排気中のNOxを吸蔵それ以外の雰囲気で排気中にNOxを放出するNOxトラップ触媒を備えたエンジンシステムの制御装置であって、NOxトラップ触媒の再生必要条件が成立し且つエンジンの要求トルクの上昇値が所定値以下である場合に、EGR量を増量させ空燃比を理論空燃比より下に向けて減少させるEGR装置制御手段と、このEGR装置制御手段によって空燃比を理論空燃比より下に向けて減少させているときに、エンジンの要求トルクの上昇値が所定値より大きくなった場合に、燃料噴射量を増量して空燃比を理論空燃比より下まで下げる燃料噴射制御手段とを備えていること、を特徴とするエンジンシステムの制御装置が提供される。
このように構成された本発明によれば、EGR装置によって空燃比を理論空燃比より下まで低下させている途中でエンジンの要求トルクの上昇値が所定値より大きくなった場合でも、燃料噴射量を増量して空燃比を理論空燃比より下まで下げることができ、これにより、排気通路中の雰囲気は燃料過剰雰囲気に移行し始める。
すなわち、排気通路中が燃料過剰雰囲気に移行しているときにエンジン要求トルクの上昇値が所定値より大きくなった場合でも、燃料噴射制御手段によって燃料の噴射量を増量して空燃比を急速に低下させることによりEGR装置制御手段による処理を有効活用し、リッチスパイク処理を行ってNOx吸着触媒を再生することができる。
このように本発明によれば、NOx吸着触媒を確実に再生することができるエンジンシステムの制御方法及び制御装置が提供される。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンシステムの制御方法及びエンジンシステムについて説明する。図1は、本発明の好ましい実施形態の制御方法を実行するエンジンシステムのブロック図である。
図1に示すように、エンジンシステムは、エンジン1と、このエンジン1に設けられた吸気通路3及び排気通路5と、ECU7を備える。
エンジン1は、多気筒式のディーゼルエンジン(一気筒のみ図示)であり、燃焼室9内に燃料を噴射するインジェクタ11と、燃焼室9と吸気通路3の間に設けられた吸気弁13と、燃焼室9と排気通路5の間に設けられた排気弁15と、燃焼室9内の空気を圧縮するピストン17と、エンジン1の回転数を検出するための回転数センサ19を備える。
インジェクタ11は、燃焼室9内に燃料を噴射するようになっており、ECU7の制御によって、エンジン1の圧縮工程中に燃料を噴射するメイン噴射、及びエンジン1の膨張行程中に燃料を噴射するポスト噴射等を行う。本実施形態において、メイン噴射は、エンジン1の圧縮工程中に燃料を噴射して、これによりトルクを発生させるものである。また、ポスト噴射は、エンジン1の膨張行程中に燃料を噴射してトルクの発生に寄与せずに、排気通路5中の雰囲気を燃料過剰雰囲気に移行させるためのものである。
吸気通路3には、その上流側からエアクリーナ21、吸気量を調整するスロットルバルブ23、及びサージタンク25が設けられており、外気をエンジン1の燃焼室9に導くようになっている。また、吸気通路3には、吸気量を検出する吸気量センサ27、スロットルバルブ23の開度を検出する開度センサ29、及びサージタンク25内の吸気負圧を検出するブーストセンサ31が設けられており、それぞれのセンサ27,29,31の検出値は、ECU7によって読み取られるようになっている。
排気通路5には、NOxトラップ触媒33が設けられており、エンジン1の排気中に含まれるNOxを吸蔵するようになっている。また、排気通路5のNOxトラップ触媒33よりも上流側には、エンジン1の燃焼室9内の混合気の空燃比を検出する空燃比センサ35、及び排気の温度を検出する排気温センサ37が設けられており、それぞれのセンサ35,37の検出値は、ECU7によって読み取られるようになっている。
NOxトラップ触媒33は、NOx吸収材(図示せず)を備えており、排気通路5中の雰囲気が酸素過剰雰囲気(酸化雰囲気)のときには排気中に含まれるNOxを吸蔵することで車両からの排気中のNOx含有量を低下させるようになっている。またNOxトラップ触媒33は、排気通路5の雰囲気が燃料過剰雰囲気(還元雰囲気)となっているときに吸蔵しているNOxを放出するとともに、放出したNOxを排気中に含有される未燃燃料のCO、HCと反応させて酸素と窒素に分解する。
また、エンジンシステムは、排気通路5から吸気通路3に、エンジン1の排気を還流するためのEGR通路39を備える。このEGR通路39は、排気通路5のNOxトラップ触媒33よりも上流側から、吸気通路3のサージタンク25よりも上流側まで延びている。そしてEGR通路39には、EGRバルブ41が設けられており、ECU7の制御によって、吸気通路3に還流されるEGR量を調整するようになっている。
ECU7は、EGR量を制御するためのEGR制御部43と、NOxトラップ触媒33のNOx吸蔵量を算出するためのNOx吸蔵量推定部45と、アクセル47の開度を検出してエンジン1の要求トルクを検出する加速要求検出部49と、インジェクタ11を制御するためのインジェクタ制御部(燃料噴射制御手段)51を備える。
EGR制御部43は、通常の運転時にEGRバルブ41の開閉を制御してエンジン1の排気を吸気通路3に還流するようになっており、これによりエンジン1の燃焼室9内の混合気の燃焼温度を低下させて、NOxの発生量を低下させるようになっている。
具体的にはEGR制御部43は、エンジン1のインジェクタ11がメイン噴射を行ってエンジン1トルクを発生させている状態では、エンジン負荷が極端に大きい場合を除いて、エンジン1の排気がEGR通路39を通ってエンジン1に還流されるようにEGRバルブ41を制御する。
一方で、エンジン1のインジェクタ11がポスト噴射を行っているときには、未燃燃料がEGR通路39を通ってエンジン1に還流されるのを防ぐために、EGR制御部43は、EGRバルブ41を閉じるようになっている。
またEGR制御部43は、NOxトラップ触媒33を再生するときに、EGRバルブ41を制御して燃焼室9内の混合気の空燃比を低下させて燃焼室9内をリッチ状態にするようになっている。これにより、排気通路5の雰囲気が徐々に燃料過剰雰囲気に移行し、NOxトラップ触媒33からNOxが放出されNOxトラップ触媒33が再生される。
NOx吸蔵量推定部45は、NOxトラップ触媒33のNOx吸蔵量を算出するようになっている。そしてNOx吸蔵量推定部45は、NOxトラップ触媒33のNOx吸蔵量が所定量を超えてNOxトラップ触媒33のパージ条件が成立した場合にはEGR制御部43に対してパージ要求(再生要求)信号を供給する。
NOxトラップ触媒33のNOx吸蔵量は、回転数センサ19によって検出されたエンジン1の回転数、排気温センサ37によって検出された排気温度、開度センサ29によって検出されたスロットルバルブ23の開度から推定されるエンジン1の負荷等に基づいて瞬間的なNOx吸蔵量である瞬時NOx吸蔵量を算定し、これを積算することによって算出される。
要求トルク検出部49は、アクセルの踏み込み量および速度に基づいて加速要求を検出し、これを、エンジン要求トルクとしてインジェクタ制御部51に供給する。要求トルク検出部49によって検出されたエンジン要求トルクの上昇値が所定値以上である場合にはドライバが加速を要求していることとなる。
インジェクタ制御部51は、インジェクタ11によるメイン噴射及びポスト噴射のタイミング及び燃料の噴射量を制御するようになっている。そしてインジェクタ制御部51は、通常の運転時には、エンジン1の要求トルクに応じてメイン噴射時の燃料噴射量を制御するようになっている。このメイン噴射時の噴射量は、要求トルク検出部49から供給されたエンジン要求トルクに応じて調整される。
またインジェクタ制御部51は、膨張行程に実行されエンジン1のトルク発生に寄与しないポスト噴射の制御も行う。ポスト噴射が行われると、エンジン1の燃焼室9内の雰囲気がリッチ状態になり、これにより排気通路5中が燃料過剰雰囲気に移行する。
本実施形態では、ポスト噴射は、直前のメイン噴射の燃料の噴射量が多いほど、ポスト噴射のタイミングが遅角するように制御される。これにより、ポスト噴射時の燃料が、トルク発生に使用されるのを防止することができる。
次に、本発明の実施形態にかかるエンジンシステムの動作について説明する。図2は、本実施形態のエンジンシステムのリッチスパイク処理時に、ECUが実行する処理を示すフローチャートであり、図3及び図4は本実施形態のエンジンシステムによって実行されるリッチスパイク処理における排気管内の空燃比の変化の一例を示すグラフである。
先ず、図2及び図3を参照して、本実施形態にかかるエンジンシステムがNOxトラップ触媒33をパージするときの動作について説明する。尚、以下の説明において「S」は「ステップ」を示す。
S1においてパージ条件が成立したか否かが判断される。尚、本実施形態のエンジンはディーゼルエンジンであり、通常は、リーン状態で運転されている。
ECU7のNOx吸蔵量推定部45がNOxトラップ触媒33のNOx吸蔵量の推定値が吸蔵可能な閾値を超えたと判断(再生必要条件成立)し、且つ要求トルク検出部49から供給されたエンジン1の要求トルクの上昇値が現在加速中でないことを示している場合に、パージ条件を満たしたと判断される。
S1で、YESすなわちパージ条件が成立したときにはS2に進み、NOすなわちパージ条件が成立していないときには再度、S1の処理が行われる。
次いで、S2で、エンジン1に還流するEGR量を増量する(図3のt1)。この処理は、EGRバルブ41を調整して、EGR通路39を通ってエンジン1に還流されるEGR量を増やすことで行われる。EGR量が増えると、エンジン1の燃焼室9に流入する新気の割合が減少するため、エンジン吸気の空燃比λが低下して、エンジン1の燃焼室9内がリッチ状態に移行していく。
次いで、S3において、空燃比センサ35の検出結果に基づいて、排気通路内の雰囲気が燃料過剰雰囲気(還元雰囲気)に達したか否かが判断される。S3でYESすなわち、排気通路5中の雰囲気が燃料過剰雰囲気となった場合(図3のt2)には、S4に進み、EGRバルブ41を制御して所定時間が経過するまで、排気通路内を燃料過剰雰囲気に維持する(S4)ことによって、NOxトラップ触媒33のNOxをパージ(リッチスパイク処理)を実行する。
所定の時間が経過すると(図3のt3)後、S5に進みEGR量を所定量に戻し、燃焼室9内をリーン状態に戻す(図3のt4)。この所定時間は、NOxトラップ触媒33が吸着していたNOxがパージされるのに十分な時間に設定されている。
一方、S3においてNOとなった場合には、S6に進み、パージの中止要求があったか否かが判断される。パージ中止要求は、ドライバがアクセルを踏み込み、エンジン要求トルクの上昇値が所定値以上となった場合に発生する。
S6でNOすなわちパージ中止要求がない場合には、S3に戻る。一方、S6でYESすなわちパージ中止要求があった場合には、S7に進み、ポスト噴射の噴射量及びタイミングを算出する。
ポスト噴射の噴射量は、インジェクタ制御部51が、現在の空燃比を所定時間、例えば0.5秒程度だけ理論空燃比より下まで低下させることができるような値が算出される。また、NOxトラップ触媒33のNOxの吸蔵量が多いほど、噴射量を多くするようにしてもよい。
また、ポスト噴射のタイミングは、インジェクタ制御部51が、直前の圧縮工程におけるメイン噴射の噴射量に基づいて算出する。具体的には、膨張行程の直前の圧縮工程での燃料の噴射量が多いほど、ポスト噴射のタイミングは遅角させられる。
次いで、S8において、S7の算出結果に基づいてポスト噴射を行わせる(図4のt12)。これにより、排気通路5中の雰囲気が燃料過剰雰囲気となり、NOxトラップ触媒33からNOxが放出・還元(パージ)される(図4のt13)。その後、S5に進み加速要求に応えるために燃焼室9内をリーン状態に戻す(図4のt14)。
このような動作をする本実施形態のエンジンシステム制御方法および制御装置では、パージ要求に基づいて排気通路を燃料過剰雰囲気に移行させている間にパージ中止要求があった場合においても、ポスト噴射によって排気通路5を迅速に燃料過剰雰囲気に移行させ、確実にNOxトラップ触媒33のリッチスパイク処理を行うことができる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術事項の範囲内で種々の変更又は変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、排気通路を燃料過剰雰囲気に移行させるために、排気通路から吸気通路に排気を還流させる所謂外部EGRを用いたが、排気行程で排気弁15を制御し排気弁と吸気弁をオーバラップさせる所謂内部EGR制御を併用あるいは、単独で用いても良い。
また、上記実施形態では、ディーゼルエンジンを例に挙げたが、本発明をガソリンエンジンに適用することもできる。さらに上記実施形態では、燃料過剰雰囲気のパージ目標とする閾値をλ=1.0として設定したが、触媒の種類に応じてこれよりも下の値を設定することも可能である。
本発明の実施形態によるエンジンシステムを示すブロック図である。 本発明の実施形態によるエンジンシステムの動作を示すフロー図である。 本発明の実施形態によるエンジンシステムの空燃比の変化を示すグラフである。 本発明の実施形態によるエンジンシステムの空燃比の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
5 排気通路
7 ECU
11 インジェクタ
33 NOxトラップ触媒
39 EGR通路

Claims (6)

  1. 酸素過剰雰囲気で排気中のNOxを吸蔵しそれ以外の雰囲気で排気中にNOxを放出するNOxトラップ触媒を、排気通路に備えたエンジンシステムの制御方法であって、
    前記NOxトラップ触媒の再生必要条件が成立し、且つエンジン要求トルクの上昇値が所定値以下である場合に、EGR量を増加させ空燃比を理論空燃比より下に向けて減少させる第1工程と、
    この第1工程中に、エンジン要求トルクの上昇値が前記所定値より大きくなった場合に、燃料噴射量を増量して空燃比を理論空燃比より下に下げ、前記NOxトラップ触媒からNOxを放出させる第2工程とを備えていること、
    を特徴とするエンジンシステムの制御方法。
  2. 前記第2工程における燃料噴射量の増量は、エンジンの膨張行程で追加の燃料を噴射することによって行われる、
    請求項1に記載のエンジンシステムの制御方法。
  3. 前記第2工程における燃料噴射の増量分は、前記NOxトラップ触媒のNOxの吸蔵量が多いほど、多くなる、
    請求項1又は請求項2に記載のエンジンシステムの制御方法。
  4. 前記膨張行程の直前の圧縮工程での燃料の噴射量が多いほど、該膨張行程での追加の燃料の噴射が遅角させられる、
    請求項2又は請求項3に記載のエンジンシステムの制御方法。
  5. 前記第2工程では、更に内部EGRによってエンジン内のEGR量を増量して、空燃比を理論空燃比より下まで下げるように構成されている、
    請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のエンジンシステムの制御方法。
  6. エンジンと、
    このエンジンの排気通路に設けられ、酸素過剰雰囲気で排気中のNOxを吸蔵それ以外の雰囲気で排気中にNOxを放出するNOxトラップ触媒を備えたエンジンシステムであって、
    前記NOxトラップ触媒の再生必要条件が成立し且つ前記エンジンの要求トルクの上昇値が所定値以下である場合に、EGR量を増量させ空燃比を理論空燃比より下に向けて減少させるEGR装置制御手段と、
    このEGR装置制御手段によって空燃比を理論空燃比以下に向けて減少させているときに、前記エンジンの要求トルクの上昇値が所定値より大きくなった場合に、燃料噴射量を増量して空燃比を理論空燃比より下まで下げる燃料噴射制御手段とを備えていること、
    を特徴とするエンジンシステムの制御装置。
JP2008254233A 2008-09-30 2008-09-30 エンジンシステムの制御方法及び制御装置 Pending JP2010084614A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008254233A JP2010084614A (ja) 2008-09-30 2008-09-30 エンジンシステムの制御方法及び制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008254233A JP2010084614A (ja) 2008-09-30 2008-09-30 エンジンシステムの制御方法及び制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010084614A true JP2010084614A (ja) 2010-04-15

Family

ID=42248826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008254233A Pending JP2010084614A (ja) 2008-09-30 2008-09-30 エンジンシステムの制御方法及び制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010084614A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002295242A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Mazda Motor Corp ディーゼルエンジンの排気浄化装置及び排気浄化方法
JP2006257926A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002295242A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Mazda Motor Corp ディーゼルエンジンの排気浄化装置及び排気浄化方法
JP2006257926A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5158437B2 (ja) エンジンシステムの制御方法及び制御装置
JP2009114957A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2011108075A1 (ja) 内燃機関の制御装置
US6546719B2 (en) Air-fuel ratio control apparatus of internal combustion engine
JP5229400B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5440753B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP4483787B2 (ja) 空燃比制御装置
WO2016132875A1 (ja) 内燃機関の排気ガス浄化システム、内燃機関及び内燃機関の排気ガス浄化方法
JP2018096243A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2016109026A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2009209898A (ja) 内燃機関の排気浄化装置及び方法
JP2007332799A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2010084614A (ja) エンジンシステムの制御方法及び制御装置
JP4161429B2 (ja) 希薄燃焼内燃機関
JP4407787B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2008069663A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
CN111819349A (zh) 废气净化装置、车辆以及废气净化控制装置
JP2005163590A (ja) エンジンの排気浄化装置
JP4622192B2 (ja) 内燃機関の燃焼制御装置
JP2007255308A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO2009008395A1 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2009299558A (ja) 内燃機関の制御装置
JP6230011B1 (ja) エンジンの排気浄化制御装置
JP4433945B2 (ja) 内燃機関の排気浄化システム
JP2008163929A (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110802

A521 Written amendment

Effective date: 20120329

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120726

A977 Report on retrieval

Effective date: 20120726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A02 Decision of refusal

Effective date: 20121206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02