JP2010084579A - エンジンの排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエストゲートバルブの開放時にエンジンの出力トルクが一時的に低下することを防止すること。
【解決手段】排気ターボ過給機のタービン内に設けたタービンホイールにより排出される排気の排気出口通路と、前記タービンホイールよりも上流の排気通路と、前記排気出口通路とを接続し、前記タービンホイールを迂回する排気通路を形成するバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するウエストゲートバルブと、を備えたエンジンの排気装置において、前記排気出口通路の前記タービンホイール側端部から、前記排気出口通路と前記バイパス通路との接続部までの区間の距離が、前記排気出口通路の前記タービンホイール側端部の直径の2倍以上であることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、排気ターボ過給機を有するエンジンの排気装置に関するものである。
排気ターボ過給機付きのエンジンでは、一般に、過給圧が一定以上に上がらないようにするため、バイパス通路に設けたウエストゲートバルブの開閉により、排気がタービンを迂回するようにしている(例えば、特許文献1)。
特開2003−58839号公報
ここで、加速時等において過給圧が高まり、ウエストゲートバルブが開放した場合、一時的にエンジンの出力トルクが低下する場合がある。出力トルクが低下すると車両のスムーズな加速が妨げられることになる。その原因は、タービンホイールにより排出される排気主流にバイパス通路を通過した排気が干渉して、排気主流の流れが悪化し、タービンの仕事量が一時的に悪化して過給圧が落ち込むことにあると考えた。詳細には、タービンホイールによる排出直後の排気主流は旋回流を生じている。この旋回流を、バイパス通路を通過した、タービン上流側のより高圧な排気が押しつぶすように干渉することで、排気主流の流れが悪化すると考えた。
本発明の目的は、ウエストゲートバルブの開放時にエンジンの出力トルクが一時的に低下することを防止することにある。
本発明によれば、排気ターボ過給機のタービン内に設けたタービンホイールにより排出される排気の排気出口通路と、前記タービンホイールよりも上流の排気通路と、前記排気出口通路とを接続し、前記タービンホイールを迂回する排気通路を形成するバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するウエストゲートバルブと、を備えたエンジンの排気装置において、前記排気出口通路の前記タービンホイール側端部から、前記排気出口通路と前記バイパス通路との接続部までの区間の距離が、前記排気出口通路の前記タービンホイール側端部の直径の2倍以上であることを特徴とするエンジンの排気装置が提供される。
一般に、管路に導入された乱流は、管路径の2倍以上の管路長分流れると、ある程度整流されることが知られている。本発明は、前記区間の距離を、前記排気出口通路の前記タービンホイール側端部の直径の2倍以上とすることで、前記排気出口通路を流れる排気主流の旋回流状態が、ある程度減衰した位置で、前記バイパス通路を通過した排気を合流させることで、排気主流の流れが悪化することを抑制することができる。これにより、ウエストゲートバルブの開放時にエンジンの出力トルクが一時的に低下することを防止することができる。
本発明においては、前記排気出口通路が湾曲部を有し、前記排気出口通路を形成する壁部が、前記湾曲部の外周側を形成する外周側湾曲壁部と、前記湾曲部の内周側を形成する内周側湾曲壁部と、前記タービンホイール側端部と前記外周側湾曲壁部との間の直線状の壁部と、を有し、前記接続部が前記直線状の壁部に形成されてもよい。
エンジンのレイアウト上、前記排気出口通路は、その配設スペース確保のため、湾曲させる場合が多い。排気主流は脈動するため、湾曲部が存在すると、排気主流の流れが悪化し易く、そこにバイパス通路を経由した排気が合流すると更に排気主流の流れが悪化する虞がある。この構成によれば、前記タービンホイール側端部と前記外周側湾曲壁部との間に前記直線状の壁部を設け、前記接続部を前記直線状の壁部に形成したことにより、前記湾曲部を設けた構成において、排気主流の流れの悪化を抑制することができる。
また、本発明においては、前記内周側湾曲壁部が、前記区間の途中から形成され、前記排気出口通路の前記接続部における通路断面積が、前記排気出口通路の前記タービンホイール側端部の通路断面積よりも大きくてもよい。
この構成によれば、前記湾曲部において前記排気出口通路の容積を拡大することで、排気主流の旋回流状態の減衰を促進することができる。
また、本発明においては、前記エンジンが多気筒エンジンであり、互いに排気順序が隣り合わない気筒からなる2つの気筒グループ毎に、各気筒の排気通路を下流側で集合して形成された第1及び第2集合排気通路を備え、前記排気ターボ過給機が、前記第1及び第2集合排気通路の各下流端が接続されたタービン入口部を有していてもよい。この構成によれば、気筒間の排気干渉を抑制して、排気エネルギをより効率よくタービンに利用しながら、前記排気出口通路を流れる排気主流の流れの悪化を抑制できる。
また、本発明においては、前記第1集合排気通路は前記第2集合排気通路よりも容積が小さく、前記第1集合排気通路の前記下流端が、前記第2集合排気通路の前記下流端よりも、前記タービンホイールの径方向外側で前記タービン入口部に接続されてもよい。この構成によれば、前記第1集合排気通路を通過した排気は、その流速低下が小さい状態で、タービンホイールに導かれ、排気の運動エネルギによりタービンホイールの回転上昇の立ち上がりを早くすることができる。一方、前記第1集合排気通路を通過した排気は相対的に流速が速く、前記第2集合排気通路を通過した排気は相対的に流速が遅くなり、前記排気出口通路を流れる排気主流が、高速、低速の繰り返しとなり、前記バイパス通路を通過した排気との合流により、排気主流の流れの悪化が生じ易くなるが、上記構成により、これを抑制できる。
また、本発明においては、前記バイパス通路を、前記タービンのハウジング内に形成してもよい。この構成によれば、前記バイパス通路を形成するにあたり、部品点数をより少なくすることができる。
以上述べた通り、本発明によれば、ウエストゲートバルブの開放時にエンジンの出力トルクが一時的に低下することを防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気装置を適用したエンジンAのブロック図である。エンジンAは、本実施形態の場合、直列4気筒の4サイクルディーゼルエンジンであるが、本発明はガソリンエンジンや、気筒数、気筒配置の異なる他の多気筒エンジンにも適用可能である。
エンジンAは、シリンダヘッド及びシリンダブロック等からなるエンジン本体1を備える。エンジン本体1は、4つの気筒2(#1乃至#4)を備える。4つの気筒2(#1乃至#4)の排気順序は、本実施形態の場合、気筒2(#1)→気筒2(#3)→気筒2(#4)→気筒2(#2)である。各気筒2には、電子制御式の燃料噴射弁3と、吸気ポート4を開閉する2つの吸気バルブ、及び、排気ポート6を開閉する2つの排気バルブと、が設けられている。各吸気ポート4には、吸気マニホールド5が接続されている。また、本実施形態の場合、各排気ポート6には、排気マニホールド10、20が接続されている。
排気マニホールド10は、互いに排気順序が隣り合わない気筒(#2)と気筒(#3)のグループの集合排気通路を形成する。排気マニホールド10は、気筒(#2)と気筒(#3)の各排気ポートにそれぞれ接続された分岐管部11と、これら分岐管部11の下流側を集合させた集合部12と、を有する。排気マニホールド20は、互いに排気順序が隣り合わない気筒(#1)と気筒(#4)のグループの集合排気通路を形成する。排気マニホールド20は、気筒(#1)と気筒(#4)の各排気ポートにそれぞれ接続された分岐管部21と、これら分岐管部21の下流側を集合させた集合部22と、を有する。
排気マニホールド10は、その内部の通路の容積として、と排気マニホールド20の内部の通路の容積よりも大きい容積を有する。本実施形態の場合、排気マニホールド10及び20の基本横断面積(分岐管部11、21の内部通路の横断面積)は略同一とする一方、排気マニホールド10及び20の通路長を排気マニホールド10の方が短くすることにより、これらの内部の通路の容積に差を生じさせている。このように容積の大小を、通路長の長短で実現することで、より簡易に容積の大小を実現できる。
エンジンAは、排気ターボ過給機(以下、単に過給機ともいう。)30を備える。過給機30は、タービン31と、コンプレッサ32と、を備え、これらの内部に設けられたタービンホイールとコンプレッサホイールとが軸33で連結されている。周知の通り、排気によりタービンホイールが回転し、その駆動力が軸33を介してコンプレッサホイールに伝達され、吸気通路7aからコンプレッサ32に導入される吸気が過給されて吸気通路7bへ圧送される。
吸気通路7bは吸気マニホールド5と接続されており、過給された吸気は、気筒2へ導入されることになる。本実施形態の場合、吸気通路7bと排気マニホールド21とはEGRガス通路9で接続されており、排気の一部が吸気に還流されるようにされている。EGRバルブ9aはEGRガス通路9を開閉する。
排気出口通路8は、タービン31内に設けたタービンホイールにより排出される排気の通路を構成する。本実施形態の場合、排気出口通路8は、タービン31の一部と、排気管40と、により形成され、エンジンAのレイアウトの都合上、排気出口通路8の配設スペース確保のため、その一部に湾曲部8aを有している。
バイパス通路(ウエストゲート通路)34は、タービン31内に設けたタービンホイールよりも上流の排気通路と、排気出口通路8とを接続し、タービンホイールを迂回する排気通路を形成する。バイパス通路34には、バイパス通路34を開閉するウエストゲートバルブ35が設けられている。ウエストゲートバルブ35は弁部材35aとアクチュエータ35bとを備え、アクチュエータ35bの作動により弁部材35aを開閉することで、バイパス通路34を開閉する。
触媒50は、排気を浄化するものであって、本実施形態の場合、バイパス通路34及び湾曲部8aよりも下流側に配置されている。
ECU(エンジンコントロールユニット)100は、エンジンAを制御する。ECU100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、I/F(インターフェース)104とを備える。CPU101はROM102に記憶された制御プログラムを実行する。RAM103には一時的なデータが記憶される。なお、ROM102及びRAM103としては他の記憶手段でもよい。I/F104には、吸気通路7bに設けた吸気圧センサ110を含む各種センサ、及び、アクチュエータ35bを含む各種アクチュエータが電気的に接続され、CPU101は、各種センサの検出結果に基づいて、各種アクチュエータを制御する。
本実施形態の場合、CPU101は、吸気圧センサ110により検出される吸気圧(過給圧)が規定値に達するとアクチュエータ35bに弁部材35aを開放させる制御信号を出力する。これにより、バイパス通路34が開通することになる。なお、本実施形態では、ウエストゲートバルブ35を、過給圧を基準として開閉する形式としたが、排気圧を基準として開閉する形式としてもよく、この場合は、CPU101の介在が不要なリリーフ弁等を採用できる。
次に、タービン31周辺の構成について詳述する。図2は、タービン31及び排気管40の断面図である。図3は、図2の線X−Xに沿うタービンハウジング310の断面図である。図3において、2点鎖線は、図2の線Y−Yに沿うタービンハウジング310の断面図である。
本実施形態の場合、過給機30は、軸33の軸方向が気筒列方向と平行となるように配設されている。また、湾曲部8aは弧状に湾曲していると共に、排気出口通路8をエンジンAの上下方向下側へ湾曲させている。
タービン31は、タービンハウジング310と、タービン31の内部空間を規定する蝸牛形状のタービンスクロール部311と、タービンホイール312と、を有する。タービンスクロール部311の上流端は、排気マニホールド10及び20と接続される入口部31aと連通している。
バイパス通路34は、本実施形態の場合、連通孔31a’においてタービンスクロール部311から分岐して、タービンハウジング310内に形成されている。弁部材35aは連通孔31a’を開閉するように配置されている。なお、本実施形態では、バイパス通路34をタービンハウジング310内に形成したが、外部配管でもよい。尤も、タービンハウジング310内に形成することで、部品点数をより少なくすることができる。
タービン31は、排気出口通路8の一部を形成する管状部313を備える。管状部313は、タービンホイール312近傍から軸33の軸方向に延びる円筒状をなし、タービンスクロール部311と連通している。管状部313は、本実施形態の場合、そのタービンホイール312側の端部からP点までは直径が同じであり、その後、拡径したラッパ状をなしている。
バイパス通路34と管状部313の内部空間とは、連通孔34aを接続部として連通しており、弁部材35a開放時には、入口部31aに導入された排気が、タービンホイール312を経由せずにバイパス通路34を通って排気出口通路8へ導かれることになる。
ここで、管状部313内において、タービンホイール312から流れる排気主流は、軸33の軸方向回りの旋回流を生じている。一方、バイパス通路34を通過する排気は、タービンホイール312の上流側であり、より高圧である。弁部材35aの開放時に、この高圧な排気が旋回流を押しつぶすように旋回流と干渉することで、排気主流の流れが悪化し、タービン31の仕事量が一時的に悪化する。
そこで、排気出口通路8のタービンホイール312側端部から、連通孔34aまでの区間Sの距離は、排気出口通路8のタービンホイール312側端部の直径D0の2倍以上に設定されている。一般に、管路に導入された乱流は、管路径の2倍以上の管路長分流れると、ある程度整流されることが知られている。区間Sの距離を直径D0の2倍以上とすることで、排気出口通路8を流れる排気主流の旋回流状態が、ある程度減衰した位置で、バイパス通路34を通過した排気を合流させることで、排気主流の流れが悪化することを抑制することができる。これにより、ウエストゲートバルブ35の開放時にエンジンAの出力トルクが一時的に低下することを防止することができる。なお、区間Sのいずれの部位においても、排気出口通路8の直径(つまり、管状部313の内部空間の直径)は、D0以上であることが望ましい。
次に、排気管40は、湾曲部8aの外周側を形成する外周側湾曲壁部41と、内周側を形成する内周側湾曲壁部42と、を有する。一方、管状部313は、外周側湾曲壁部41と管状部313のタービンホイール312側端部との間の直線状の壁部313aと、内周側湾曲壁部42と管状部313のタービンホイール312側端部との間の、湾曲壁部313b及び直線状の壁部313cと、を有する。これらの壁部及びその形状は、排気出口通路8の中心軸線を含む仮想平面で、排気出口通路8を構成する部材(つまり、管状部313及び排気管40)を切断すること(つまり、図2)で特定される。
そして、連通孔34aは、直線状の壁部313aに形成されている。排気主流は脈動するため、湾曲部8aが存在すると、排気主流の流れが悪化し易く、そこにバイパス通路34を経由した排気が合流すると更に排気主流の流れが悪化する虞がある。本実施形態の構成によれば、連通孔34aを直線状の壁部313aに形成したので、排気主流の流れの悪化を抑制することができる。
湾曲壁部313bは、内周側湾曲壁部42と共に、湾曲部8aの内周側の壁部を形成しており、しかも、区間Sの途中から形成されている。このため、排気出口通路8の連通孔34aにおける直径D1は、D1>D0の関係にあり、排気出口通路8の連通孔34aにおける通路断面積が、排気出口通路8のタービンホイール312側端部の通路断面積よりも大きくなっている。このように湾曲部8aにおいて排気出口通路8の容積が拡大され、しかも、区間Sの途中から容積が拡大されることで、排気圧が開放されて、排気主流の旋回流状態の減衰を促進することができる。
次に、図3を参照して、排気マニホールド10及び20は、それらの集合部12、22が、内部空間が互いに隔離された状態で一体に結合されて、タービン31の入口部31aに接続されている。排気マニホールド10の下流端である集合部12の端部は、排気マニホールド20の下流端である集合部22の端部よりも、タービンホイール312の径方向外側で入口部31aに接続されており、入口部31aにおいて、集合部12と集合部22とは、タービンホイール312の径方向に併設されて入口部31aに接続されている。
このような構成により、排気マニホールド10を通過する排気は、図3において矢印d1で示すように、タービンスクロール部311内において、タービンホイール312の径方向外側を流れ易くなり、排気マニホールド20を通過する排気は、図3において矢印d2で示すように、タービンスクロール部311内において、タービンホイール312の径方向内側を流れ易くなる。
排気マニホールド10は排気マニホールド20よりも容積が小さくしたがって、排気ポート6から排出される排気の排気流速を排気マニホールド20を通過する場合よりも低下させずにタービン31に導くことができる。しかも、排気マニホールド10を通過した排気は、タービンスクロール部311内においてタービンホイール312の径方向外側を流れ易いので、タービン31内部においても流速の低下が小さい状態で、タービンホイール312に導かれる。
一般に、排気バルブの開弁直後は、排気流速が早く、排気のエネルギ(ブローダウンエネルギ)が高いことが知られている。本実施形態では、排気マニホールド10において、排気流速をできるだけ低下させずに、タービンホイール312に排気を導くことで、ブローダウンエネルギを最大限活用し、流速による運動エネルギでタービンホイール312の起動イナーシャを立ち上げ、その回転上昇に効率よく利用し、応答性を向上することができる。
また、本実施形態の場合、入口部31aは、排気マニホールド10と連通する、相対的にタービンホイール312の径方向外側の第1区画室C1と、排気マニホールド20と連通する、相対的にタービンホイール312の径方向内側の第2区画室C2と、に入口部31aの内部空間を仕切る仕切り壁31bを有している。この構成により、排気マニホールド10を通過した排気と、排気マニホールド20を通過した排気との、タービン31内での干渉を遅らせ、当該干渉による排気マニホールド10を通過した排気の流速低下を小さくすることができ、加速時の応答性を更に向上できる。
本実施形態では、互いに排気順序が隣り合わない気筒からなる2つの気筒グループ毎に、各気筒の排気通路を下流側で集合して形成された排気マニホールド10及び20を入口部31aに接続したが、各気筒に連通した排気マニホールドを1つのみとしてもよい。しかし、本実施形態の構成によれば、気筒間の排気干渉を抑制して、排気エネルギをより効率よくタービン31に利用できる。この構成の場合、各気筒に連通した排気マニホールドを1つのみとした場合よりも排気脈動が大きくなる場合があるが、ウエストゲートバルブ35開放時に排気出口通路8を流れる排気主流の流れの悪化は、上記構成により抑制できる。
また、本実施形態では、排気マニホールド10及び20を、タービンホイール312の径方向に並べて入口部31aに接続する構成としたが、軸方向に並べて接続する構成としてもよい。しかし、本実施形態の構成によれば、排気マニホールド10を通過した排気は、その流速低下が小さい状態で、タービンホイール312に導かれる。そして、加速運転の開始時に可変翼313の開度を最小にして流速を高めることで、排気の運動エネルギによりタービンホイール313の回転上昇の立ち上がりを早くすることができる。この構成の場合、排気マニホールド10を通過した排気は相対的に流速が速く、排気マニホールド20を通過した排気は相対的に流速が遅くなり、排気出口通路8を流れる排気主流が、高速、低速の繰り返しとなり、バイパス通路34を通過した排気との合流により、排気主流の流れの悪化が生じ易くなるが、ウエストゲートバルブ35開放時に排気出口通路8を流れる排気主流の流れの悪化は、上記構成により抑制できる。
本発明の一実施形態に係る排気装置を適用したエンジンAのブロック図である。 タービン31及び排気管40の断面図である。 図2の線X−Xに沿うタービンハウジング310の断面図である。
符号の説明
A エンジン
2(#1〜#4) 気筒
8 排気出口通路
10、20 排気マニホールド
30 排気ターボ過給機
31 タービン
34 バイパス通路
35 ウエストゲートバルブ

Claims (6)

  1. 排気ターボ過給機のタービン内に設けたタービンホイールにより排出される排気の排気出口通路と、
    前記タービンホイールよりも上流の排気通路と、前記排気出口通路とを接続し、前記タービンホイールを迂回する排気通路を形成するバイパス通路と、
    前記バイパス通路を開閉するウエストゲートバルブと、
    を備えたエンジンの排気装置において、
    前記排気出口通路の前記タービンホイール側端部から、前記排気出口通路と前記バイパス通路との接続部までの区間の距離が、前記排気出口通路の前記タービンホイール側端部の直径の2倍以上であることを特徴とするエンジンの排気装置。
  2. 前記排気出口通路が湾曲部を有し、
    前記排気出口通路を形成する壁部が、前記湾曲部の外周側を形成する外周側湾曲壁部と、前記湾曲部の内周側を形成する内周側湾曲壁部と、前記タービンホイール側端部と前記外周側湾曲壁部との間の直線状の壁部と、を有し、
    前記接続部が前記直線状の壁部に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気装置。
  3. 前記内周側湾曲壁部が、前記区間の途中から形成され、
    前記排気出口通路の前記接続部における通路断面積が、前記排気出口通路の前記タービンホイール側端部の通路断面積よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの排気装置。
  4. 前記エンジンが多気筒エンジンであり、
    互いに排気順序が隣り合わない気筒からなる2つの気筒グループ毎に、各気筒の排気通路を下流側で集合して形成された第1及び第2集合排気通路を備え、
    前記排気ターボ過給機が、前記第1及び第2集合排気通路の各下流端が接続されたタービン入口部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジンの排気装置。
  5. 前記第1集合排気通路は前記第2集合排気通路よりも容積が小さく、
    前記第1集合排気通路の前記下流端が、前記第2集合排気通路の前記下流端よりも、前記タービンホイールの径方向外側で前記タービン入口部に接続されたことを特徴とする請求項4に記載のエンジンの排気装置。
  6. 前記バイパス通路を、前記タービンのハウジング内に形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエンジンの排気装置。
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