JP2010084575A - ロータリー式圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロータリー式の圧縮機のブレードを押圧するコイルバネを確実に保持し、他の部材との干渉による折損や摩耗を抑えることのできるロータリー式圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】コイルバネ28の後端部28bの一定長を、挿入孔26に形成された螺旋状のサポート溝51にねじ込んで保持し、コイルバネ28が、特に圧縮時に側方に膨らんで撓むのを抑制する。その結果、コイルバネ28と他の部材との干渉によるコイルバネ28の折損や摩耗を抑え、コイルバネ28の耐久性を高める。
【選択図】図3
【解決手段】コイルバネ28の後端部28bの一定長を、挿入孔26に形成された螺旋状のサポート溝51にねじ込んで保持し、コイルバネ28が、特に圧縮時に側方に膨らんで撓むのを抑制する。その結果、コイルバネ28と他の部材との干渉によるコイルバネ28の折損や摩耗を抑え、コイルバネ28の耐久性を高める。
【選択図】図3
Description
本発明は、冷凍装置に用いられるロータリー式圧縮機に関する。
冷凍装置に用いられるロータリー式の圧縮機は、密閉された容器内に、円筒状の内壁面を有したシリンダと、シリンダの中心に設けられたシャフトに対し、偏心して設けられたピストンロータと、を備える。
そして、シリンダとピストンロータとの間に形成された圧縮室に、吸入ポートから冷媒が吸入され、ピストンロータの回転により、圧縮室容積が減少して、冷媒を圧縮して吐出ポートから吐出する。
そして、シリンダとピストンロータとの間に形成された圧縮室に、吸入ポートから冷媒が吸入され、ピストンロータの回転により、圧縮室容積が減少して、冷媒を圧縮して吐出ポートから吐出する。
図6に示すように、このようなロータリー式の圧縮機1において、シリンダ2の内壁面2aから突出して、ピストンロータ3の外周面3aに先端部4aが押し付けられる板状のブレード(ベーンとも称される)4が設けられている。このブレード4は、シリンダ2とピストンロータ3との間の空間を、吸入ポート側と吐出ポート側とに区切るものであり、シリンダ2の径方向に進退自在に設けられ、さらに、その先端部4aがピストンロータ3の外周面3aに常に押し付けられるよう、後端部4bがコイルバネ5によって押圧されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
しかしながら、上記したような従来の構成によれば、コイルバネ5は、圧縮機1の組立作業時等において、例えば先端部5aが斜めになってしまうと、圧縮時に側方に膨らんで撓むことがある。すると、コイルバネ5が挿入されたシリンダ2の挿入孔6にコイルバネ5が擦れ、コイルバネ5の折損や摩耗等の原因となる。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、コイルバネを確実に保持し、他の部材との干渉による折損や摩耗を抑えることのできるロータリー式圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、コイルバネを確実に保持し、他の部材との干渉による折損や摩耗を抑えることのできるロータリー式圧縮機を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明のロータリー式圧縮機は、内部に冷媒が供給されるシリンダと、シリンダ内でシリンダの中心に対して偏心して回転駆動される、シリンダ内径よりも小さな外径を有したピストンロータと、シリンダの内壁面からシリンダの径方向に進退し、シリンダとピストンロータとの間に形成される空間を2分割するブレードと、ブレードの先端部がピストンロータに常に接触するよう、ブレードの後端部を押圧するコイルバネと、を備え、コイルバネの少なくとも後端部が、シリンダに形成された穴に挿入され、かつ穴の内周面に形成された螺旋状の溝にねじ込まれていることを特徴とする。
このようにして、コイルバネの後端部を、シリンダに形成された穴の螺旋状の溝にねじ込むことで、コイルバネを確実に保持できる。このとき、螺旋状の溝には、少なくとも2巻以上、コイルバネをねじ込むのが好ましく、また、螺旋状の溝を形成する範囲の長さの上限は、ブレードが後退して最圧縮状態となったコイルバネのバネ長の30%以下とするのが好ましい。
このようにして、コイルバネの後端部を、シリンダに形成された穴の螺旋状の溝にねじ込むことで、コイルバネを確実に保持できる。このとき、螺旋状の溝には、少なくとも2巻以上、コイルバネをねじ込むのが好ましく、また、螺旋状の溝を形成する範囲の長さの上限は、ブレードが後退して最圧縮状態となったコイルバネのバネ長の30%以下とするのが好ましい。
また、本発明は、コイルバネの先端部が、ブレードの後端部に形成された凹部に挿入され、かつ凹部の内周面に形成された螺旋状の溝にねじ込まれていることを特徴とするロータリー式圧縮機とすることもできる。
この場合、コイルバネの先端部を、ブレードの後端部に形成された凹部の螺旋状の溝にねじ込むことで、コイルバネを確実に保持できる。このとき、螺旋状の溝には、少なくとも2巻以上、コイルバネをねじ込むのが好ましく、また、螺旋状の溝を形成する範囲の長さの上限は、ブレードが後退して最圧縮状態となったコイルバネのバネ長の30%以下とするのが好ましい。
この場合、コイルバネの先端部を、ブレードの後端部に形成された凹部の螺旋状の溝にねじ込むことで、コイルバネを確実に保持できる。このとき、螺旋状の溝には、少なくとも2巻以上、コイルバネをねじ込むのが好ましく、また、螺旋状の溝を形成する範囲の長さの上限は、ブレードが後退して最圧縮状態となったコイルバネのバネ長の30%以下とするのが好ましい。
さらに、本発明は、コイルバネの先端部に、ブレードの後端部に形成された棒状の凸部が挿入されていることを特徴とするロータリー式圧縮機とすることもできる。
このようにして、コイルバネの先端部に、ブレードの後端部に形成された凸部を挿入することで、コイルバネを確実に保持できる。このとき、コイルバネの先端部に挿入する凸部の長さは、ブレードが後退して最圧縮状態となったコイルバネのバネ長の90%以下とするのが好ましい。
また、凸部は、基端部側の一定長がコイルバネの内径に対応した一定径とされ、先端部側は、先端に行くに従いその外径が漸次縮小するテーパ状とするのが好ましい。この場合、凸部の一定径の部分の長さは、コイルバネの少なくとも2巻以上とするのが好ましい。
このようにして、コイルバネの先端部に、ブレードの後端部に形成された凸部を挿入することで、コイルバネを確実に保持できる。このとき、コイルバネの先端部に挿入する凸部の長さは、ブレードが後退して最圧縮状態となったコイルバネのバネ長の90%以下とするのが好ましい。
また、凸部は、基端部側の一定長がコイルバネの内径に対応した一定径とされ、先端部側は、先端に行くに従いその外径が漸次縮小するテーパ状とするのが好ましい。この場合、凸部の一定径の部分の長さは、コイルバネの少なくとも2巻以上とするのが好ましい。
本発明によれば、コイルバネの先端部または後端部の一定長をネジ溝や凸部によって保持されているため、コイルバネが、特に圧縮時に側方に膨らんで撓むのを抑制できる。その結果、コイルバネと他の部材との干渉によるコイルバネの折損や摩耗を抑えることができ、コイルバネの耐久性を高めることができ、圧縮機の信頼性を高めることができる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるロータリー式の圧縮機10の構成を示す図である。
この図1に示すように、圧縮機10は、図1において上下方向に中心軸を有した円筒状の密閉型のケース11内に、ディスク状のシリンダ20A、20Bが上下2段に設けられた、いわゆる2気筒タイプである。シリンダ20A、20Bの中央部には、それぞれ、上下方向に軸線を有した円筒状のシリンダ内壁面20Sが形成されている。
図1は、本実施の形態におけるロータリー式の圧縮機10の構成を示す図である。
この図1に示すように、圧縮機10は、図1において上下方向に中心軸を有した円筒状の密閉型のケース11内に、ディスク状のシリンダ20A、20Bが上下2段に設けられた、いわゆる2気筒タイプである。シリンダ20A、20Bの中央部には、それぞれ、上下方向に軸線を有した円筒状のシリンダ内壁面20Sが形成されている。
シリンダ20A、20Bの内方には、シリンダ内壁面20Sの内径よりも小さな外径を有したピストンロータ21A、21Bが配置されている。ピストンロータ21A、21Bのそれぞれは、ケース11の中心軸に沿ったシャフト23の偏心部に挿入固定されている。これにより、シリンダ20A、20Bのシリンダ内壁面20Sとピストンロータ21A、21Bの外周面との間には、それぞれ三日月状の断面を有した空間Rが形成されている。
ここで、上段側のピストンロータ21Aと、下段側のピストンロータ21Bとは、その位相が互いに異なるように設けられている。
また、上下のシリンダ20A、20Bの間には、ディスク状の仕切板24が設けられている。仕切板24により、上段側のシリンダ20A内の空間Rと、下段側のシリンダ20Bの空間Rとが互いに連通せずに圧縮室R1と圧縮室R2とに仕切られている。
ここで、上段側のピストンロータ21Aと、下段側のピストンロータ21Bとは、その位相が互いに異なるように設けられている。
また、上下のシリンダ20A、20Bの間には、ディスク状の仕切板24が設けられている。仕切板24により、上段側のシリンダ20A内の空間Rと、下段側のシリンダ20Bの空間Rとが互いに連通せずに圧縮室R1と圧縮室R2とに仕切られている。
図2に示すように、上下のシリンダ20A、20Bには、圧縮室R1、R2を、それぞれ2つに区切るブレード25が設けられている。ブレード25は、シリンダ20A、20Bのそれぞれにおいて、シリンダ20A、20Bの径方向に延在して形成された挿入孔26に、ピストンロータ21A、21Bに対して接近・離間する方向に進退自在に保持されている。そして、ブレード25は、その後端部25aが、コイルバネ28によって押圧されており、先端部25bがピストンロータ21A、21Bに常に押し付けられている。
図1に示したように、シャフト23は、上下のシリンダ20A、20Bにボルト29によって固定された上下の軸受け29A、29Bにより、その軸線周りに回動自在に支持されている。これにより、シャフト23が回転すると、上下のピストンロータ21A、21Bがシリンダ20A、20B内で、偏心転動する。このとき、ブレード25は、コイルバネ28により押圧されているため、先端部25bがピストンロータ21A、21Bの動きに追従して進退し、ピストンロータ21A、21Bに常に押し付けられる。
シャフト23は、軸受け29Aから上方に突出して延びており、その突出部には、シャフト23を回転させるためのモータ36のモータ回転子37が一体に設けられている。モータ回転子37の外周部に対向して、モータ固定子38が、ケース11の内周面に固定して設けられている。
ケース11の側方には、シリンダ20A、20Bの外周面に対向する位置に、開口部12A、12Bが形成されている。この開口部12A、12Bには、筒状のスリーブ13A、13Bが挿入され、ロウ付けにより固定されている。スリーブ13A、13Bの他端は、ケース11の外部に突出している。シリンダ20A、20Bには、開口部12A、12Bに対向した位置に、シリンダ内壁面20Sの所定位置まで連通する吸入ポート30A、30Bが形成されている。そして、吸入ポート30A、30Bには、筒状のパイプ17A、17Bの先端部がスリーブ13A、13Bを通して挿入されている。このパイプ17A、17Bの後端は、ケース11の外部に突出したスリーブ13A、13Bの他端とほぼ同位置に位置している。
ケース11の外部に、圧縮機10に供給するに先立ち冷媒を気液分離するためのアキュムレータ14が、ステー15を介してケース11に固定されている。
アキュムレータ14には、アキュムレータ14内の冷媒を圧縮機10に吸入させるための吸入管16A、16Bが設けられている。吸入管16A、16Bの先端部は、パイプ17A、17Bに挿入されている。そして、これら吸入管16A、16Bの先端部、パイプ17A、17Bの後端部、スリーブ13A、13Bの他端は、その全周がロウ付け固定されている。
アキュムレータ14には、アキュムレータ14内の冷媒を圧縮機10に吸入させるための吸入管16A、16Bが設けられている。吸入管16A、16Bの先端部は、パイプ17A、17Bに挿入されている。そして、これら吸入管16A、16Bの先端部、パイプ17A、17Bの後端部、スリーブ13A、13Bの他端は、その全周がロウ付け固定されている。
このような圧縮機10においては、アキュムレータ14の吸入口14aからアキュムレータ14内に冷媒を取り込み、アキュムレータ14内で冷媒を気液分離して、その気相を吸入管16A、16Bから、パイプ17A、17B、シリンダ20A、20Bの吸入ポート30A、30Bを介し、シリンダ20A,20Bの内壁面20Sの内部空間である圧縮室R1、R2に供給する。
そして、ピストンロータ21A、21Bの偏心転動により、圧縮室R1、R2の容積が徐々に減少して冷媒が圧縮される。シリンダ20A、20Bの所定の位置には、冷媒を吐出する吐出穴(図示無し)が形成されており、この吐出穴にはリード弁(図示無し)が備えられている。これにより、圧縮された冷媒の圧力が高まると、リード弁を押し開き、冷媒をシリンダ20A、20Bの外部に吐出する。吐出された冷媒は、上下のマフラー室41を経て、ケース11の上部に設けられた吐出口42から外部の図示しない配管に排出される。
そして、ピストンロータ21A、21Bの偏心転動により、圧縮室R1、R2の容積が徐々に減少して冷媒が圧縮される。シリンダ20A、20Bの所定の位置には、冷媒を吐出する吐出穴(図示無し)が形成されており、この吐出穴にはリード弁(図示無し)が備えられている。これにより、圧縮された冷媒の圧力が高まると、リード弁を押し開き、冷媒をシリンダ20A、20Bの外部に吐出する。吐出された冷媒は、上下のマフラー室41を経て、ケース11の上部に設けられた吐出口42から外部の図示しない配管に排出される。
ここで、上記コイルバネ28の保持構造について説明する。図3は、コイルバネ28の保持構造の一例を示す図である。
図3に示すように、コイルバネ28は、先端部28aが、ブレード25の後端部25aに形成された凹部50に挿入され、その位置がずれないようになっている。
コイルバネ28の後端部28bは、一定長が、挿入孔26に形成された、コイルバネ28の線径、線ピッチに合致した螺旋状のサポート溝(溝)51にねじ込まれて保持されている。サポート溝51により、コイルバネ28の後端部28bを保持する長さは、コイルバネ28の少なくとも2巻分の長さ以上とするのが好ましく、また、サポート溝51を形成する範囲の長さの上限は、ブレード25が後退して最圧縮状態となったコイルバネ28のバネ長の30%以下とするのが好ましい。
このようにすることで、コイルバネ28を、後端部28b側において保持することができ、特に圧縮時にコイルバネ28が側方に膨らんで撓むのを抑制できる。
図3に示すように、コイルバネ28は、先端部28aが、ブレード25の後端部25aに形成された凹部50に挿入され、その位置がずれないようになっている。
コイルバネ28の後端部28bは、一定長が、挿入孔26に形成された、コイルバネ28の線径、線ピッチに合致した螺旋状のサポート溝(溝)51にねじ込まれて保持されている。サポート溝51により、コイルバネ28の後端部28bを保持する長さは、コイルバネ28の少なくとも2巻分の長さ以上とするのが好ましく、また、サポート溝51を形成する範囲の長さの上限は、ブレード25が後退して最圧縮状態となったコイルバネ28のバネ長の30%以下とするのが好ましい。
このようにすることで、コイルバネ28を、後端部28b側において保持することができ、特に圧縮時にコイルバネ28が側方に膨らんで撓むのを抑制できる。
上述したような圧縮機10によれば、コイルバネ28の後端部28bの一定長が、挿入孔26に形成された螺旋状のサポート溝51にねじ込まれて保持されているため、コイルバネ28が、特に圧縮時に側方に膨らんで撓むのを抑制できる。その結果、コイルバネ28と他の部材との干渉によるコイルバネ28の折損や摩耗を抑えることができ、コイルバネ28の耐久性を高めることができ、圧縮機10の信頼性を高めることができる。
なお、図3に示したコイルバネ28の保持構造に代えて、以下の図4あるいは図5に示すような保持構造とすることも可能である。
すなわち、図4に示すように、コイルバネ28は、先端部28aが、ブレード25の後端部25aに形成された凹部52に挿入されている。凹部52には、コイルバネ28の線径、線ピッチに合致した螺旋状のサポート溝(溝)53が、コイルバネ28の1巻以上にわたって形成され、このサポート溝53にコイルバネ28の先端部28aがねじ込まれることで、その位置がずれないようになっている。
コイルバネ28の後端部28bは、サポート溝51の形成されていない筒状の挿入孔26に、その一定長が挿入されて保持されている。
このようにすることで、コイルバネ28を、先端部28a側において保持することができ、特に圧縮時にコイルバネ28が側方に膨らんで縮むのを抑制できる。
すなわち、図4に示すように、コイルバネ28は、先端部28aが、ブレード25の後端部25aに形成された凹部52に挿入されている。凹部52には、コイルバネ28の線径、線ピッチに合致した螺旋状のサポート溝(溝)53が、コイルバネ28の1巻以上にわたって形成され、このサポート溝53にコイルバネ28の先端部28aがねじ込まれることで、その位置がずれないようになっている。
コイルバネ28の後端部28bは、サポート溝51の形成されていない筒状の挿入孔26に、その一定長が挿入されて保持されている。
このようにすることで、コイルバネ28を、先端部28a側において保持することができ、特に圧縮時にコイルバネ28が側方に膨らんで縮むのを抑制できる。
また、図5に示すように、ブレード25の後端部25aに棒状の凸部54が形成されており、この凸部54が、コイルバネ28の先端部28aに挿入されている。凸部54は、基端部54a側の一定長が、コイルバネ28の内径に対応した一定径の棒状とされ、先端部54b側は、その外径が漸次縮小するテーパ状とされている。ここで、凸部54は、ブレード25が後退して最圧縮状態となったコイルバネ28のバネ長の90%以下とするのが好ましい。凸部54が長すぎるとブレード25が後退してコイルバネ28が最圧縮状態となったときに、凸部54とケース11の内面とが干渉する可能性を避けるためである。また、凸部54において、一定径の棒状とする基端部54a側の長さは、コイルバネ28の少なくとも2巻分の長さ以上とするのが好ましい。
このようにすることで、コイルバネ28を、先端部28a側において保持することができ、特に圧縮時にコイルバネ28が側方に膨らんで縮むのを抑制できる。また、凸部54の先端部54b側は、テーパ状とされているため、コイルバネ28と干渉するのを回避できる。
このようにすることで、コイルバネ28を、先端部28a側において保持することができ、特に圧縮時にコイルバネ28が側方に膨らんで縮むのを抑制できる。また、凸部54の先端部54b側は、テーパ状とされているため、コイルバネ28と干渉するのを回避できる。
上記実施の形態においては、2段のシリンダ20A、20Bを備える2気筒の圧縮機10を例に挙げたが、本発明は、1気筒、あるいは3気筒以上の圧縮機にも同様に適用することが可能であるのは言うまでもない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10…圧縮機、11…ケース、20A,20B…シリンダ、20S…内壁面、21A、21B…ピストンロータ、23…シャフト、25…ブレード、25a…後端部、25b…先端部、26…挿入孔、28…コイルバネ、28a…先端部、28b…後端部、50…凹部、51…サポート溝(溝)、52…凹部、53…サポート溝(溝)、54…凸部、54a…基端部、54b…先端部
Claims (4)
- 内部に冷媒が供給されるシリンダと、
前記シリンダ内で前記シリンダの中心に対して偏心して回転駆動される、前記シリンダ内径よりも小さな外径を有したピストンロータと、
前記シリンダの内壁面から前記シリンダの径方向に進退し、前記シリンダと前記ピストンロータとの間に形成される空間を2分割するブレードと、
前記ブレードの先端部が前記ピストンロータに常に接触するよう、前記ブレードの後端部を押圧するコイルバネと、を備え、
前記コイルバネの少なくとも後端部が、前記シリンダに形成された穴に挿入され、かつ前記穴の内周面に形成された螺旋状の溝にねじ込まれていることを特徴とするロータリー式圧縮機。 - 内部に冷媒が供給されるシリンダと、
前記シリンダ内で前記シリンダの中心に対して偏心して回転駆動される、前記シリンダ内径よりも小さな外径を有したピストンロータと、
前記シリンダの内壁面から前記シリンダの径方向に進退し、前記シリンダと前記ピストンロータとの間に形成される空間を2分割するブレードと、
前記ブレードの先端部が前記ピストンロータに常に接触するよう、前記ブレードの後端部を押圧するコイルバネと、を備え、
前記コイルバネの先端部が、前記ブレードの後端部に形成された凹部に挿入され、かつ前記凹部の内周面に形成された螺旋状の溝にねじ込まれていることを特徴とするロータリー式圧縮機。 - 内部に冷媒が供給されるシリンダと、
前記シリンダ内で前記シリンダの中心に対して偏心して回転駆動される、前記シリンダ内径よりも小さな外径を有したピストンロータと、
前記シリンダの内壁面から前記シリンダの径方向に進退し、前記シリンダと前記ピストンロータとの間に形成される空間を2分割するブレードと、
前記ブレードの先端部が前記ピストンロータに常に接触するよう、前記ブレードの後端部を押圧するコイルバネと、を備え、
前記コイルバネの先端部に、前記ブレードの後端部に形成された棒状の凸部が挿入されていることを特徴とするロータリー式圧縮機。 - 前記凸部は、基端部側の一定長が前記コイルバネの内径に対応した一定径とされ、先端部側は、先端に行くに従いその外径が漸次縮小するテーパ状とされていることを特徴とする請求項3に記載のロータリー式圧縮機。
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