JP2010083449A - セレクトレバー装置 - Google Patents

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Hiroshi Sakon
浩 左近
Akira Shimizu
明 清水
Yoshikazu Fujisaka
義和 藤坂
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Abstract

【課題】パイプ部に複雑な加工を施すことなく、ノブ部が未装着の場合であってもアッパロッドがパイプ部から抜脱されるのを防止することができるセレクトレバー装置を提供する。
【解決手段】セレクトレバー装置1において、レバー部3に設けられたポジションピン5を挿入して配置する横穴31bの上端に係止部31dを設けるとともに、パイプ部32の下部32aから上部32bへ向かう方向へのアッパロッド6の移動を係止部31dに係止して阻止するフック部9をアッパロッド6の下部6bに設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動変速機用のセレクトレバー装置に関する。
自動変速機用のセレクトレバー装置は、基体部に回動可能に取り付けたレバー部の回動操作によりセレクトポジションを選択するようになっている。この種のセレクトレバー装置として、レバー部のセレクト位置のロックをポジションピンで行うようにしたものがある。
ポジションピンは、レバー部の軸直角方向に配置して、そのレバー部の軸方向に所定量移動可能となっており、ノブボタンの操作でポジションピンを押し下げることにより、レバー部のロックを解除するようになっている。そして、ノブボタンの操作力をポジションピンに伝達するために、レバー部の上部に取り付けたノブとポジションピンとの間をパイプ部で形成して、そのパイプ部にロッド(アッパロッド)を軸方向移動可能に挿入してある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−290661号公報
このような従来のセレクトレバー装置は、レバー部にノブ部が装着されていない状態で車体組立ラインに搬入され、その車体組立ラインでの車体組立ての終盤でレバー部にノブ部を装着するようになっている。このため、パイプ部に単にアッパロッドを挿入した状態では、車体組立ラインに搬入するまでにそのアッパロッドがパイプ部の先端から抜脱されてしまう虞がある。
このため、特許文献1の技術では、パイプ部に上方が小径となる絞り部を形成する一方、アッパロッドにその絞り部に係止する段差部を形成して、アッパロッドをパイプ部の下方から挿入して絞り部と段差部とを係止させることにより、アッパロッドがパイプ部の先端から抜脱されるのを阻止できるようになっている。
しかしながら、特許文献1の技術では、パイプ部に絞り部を形成するために、パイプ部の加工が複雑になり、パイプ部の生産性が低くなる。また、レバー部は車の乗員から見える部分であるため、外観上の都合で絞り部を設けることができない場合がある。
そこで、本発明は、パイプ部に複雑な加工を施すことなく、ノブ部が未装着の場合であってもアッパロッドがパイプ部から抜脱されるのを防止することができるセレクトレバー装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、規制部が設けられた基体部と、回動可能に前記基体部に連結されたレバー部と、前記レバー部を構成し、ノブボタンを有するノブ部が上部に取り付けられるパイプ部と、前記パイプ部の内部空間に前記パイプ部の軸方向に沿って移動可能に挿入され、上部に前記ノブボタンからの押圧力が入力されるアッパロッドと、前記規制部に対して係脱可能であって、前記アッパロッドの下部と連結した状態で前記規制部に係合することによって前記レバー部の回動を規制するポジションピンと、前記ポジションピンをロアロッドを介して押圧することによって、前記ポジションピンを前記アッパロッドに連結させる付勢部材と、を備え、前記付勢部材の付勢力によって前記ポジションピンが前記規制部と係合し、前記アッパロッドを介して前記ノブボタンから入力される押圧力によって前記ポジションピンが前記付勢部材の付勢力に抗して前記規制部との係合を解除するセレクトレバー装置において、前記レバー部に設けられた前記ポジションピンを挿入して配置する横穴の上端に設けられた係止部と、前記アッパロッドの下部に設けられ、前記パイプ部の下部から上部へ向かう方向への前記アッパロッドの移動を前記係止部に係止して阻止するフック部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様のセレクトレバー装置において、前記フック部は、弾性変形可能に形成されており、弾性変形することで、前記パイプ部の上部側から前記パイプ部の内部空間に挿入されて前記内部空間を通過可能であり、前記ポジションピンには、前記フック部に係合して前記フック部の変形を阻止する突部が形成されていることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、規制部が設けられた基体部と、回動可能に前記基体部に連結されたレバー部と、前記レバー部を構成し、ノブボタンを有するノブ部が上部に取り付けられるパイプ部と、前記パイプ部の内部空間に前記パイプ部の軸方向に沿って移動可能に挿入され、上部に前記ノブボタンからの押圧力が入力されるアッパロッドと、前記規制部に対して係脱可能であって、前記アッパロッドの下部と連結した状態で前記規制部に係合することによって前記レバー部の回動を規制するポジションピンと、前記ポジションピンをロアロッドを介して押圧することによって、前記ポジションピンを前記アッパロッドに連結させる付勢部材と、を備え、前記付勢部材の付勢力によって前記ポジションピンが前記規制部と係合し、前記アッパロッドを介して前記ノブボタンから入力される押圧力によって前記ポジションピンが前記付勢部材の付勢力に抗して前記規制部との係合を解除するセレクトレバー装置において、前記アッパロッドの下部には、前記レバー部に設けられた横穴に挿入して配置される前記ポジションピンが挿通される挿通穴を有し、前記パイプ部の下部から上部へ向かう方向への前記アッパロッドの移動を、前記挿通穴の下面が前記ポジションピンに係止することより阻止することを特徴とする。
本発明の前記第1の態様によれば、パイプ部の下部から上部へ向かう方向へのアッパロッドの移動を、アッパロッドの下部に設けられたフック部が、レバー部に設けられた前記ポジションピンを挿入して配置する横穴の上端に設けられた係止部に係止することによって阻止するので、パイプ部に複雑な加工を施すことなく、ノブ部が未装着の場合であってもアッパロッドがパイプ部から抜脱されるのを防止することができる。
本発明の第2の態様によれば、フック部が、パイプ部の上部側からパイプ部の内部空間に挿入されてその内部空間を通過可能であるので、アッパロッドを、パイプ部の上部側からパイプ部に挿入することができる。また、ポジションピンに、フック部の変形を阻止する突部が形成されているので、ポジションピンの組み付け後は、レバー部の係止部に係止したフック部が弾性変形して係止部から離脱することを防止することができる。
本発明の第3の態様によれば、パイプ部の下部から上部へ向かう方向へのアッパロッドの移動を、アッパロッドの挿通穴の下面がポジションピンに係止することにより阻止するので、パイプ部に複雑な加工を施すことなく、ノブ部が未装着の場合であってもアッパロッドがパイプ部から抜脱されるのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
(第1の実施形態)
図1〜図10は本発明の第1の実施形態を示し、図1はセレクトレバー装置の全体斜視図、図2はレバー部の斜視図、図3はレバー部の分解斜視図、図4はレバー部の組み付け状態の断面図、図5は図4中V部の拡大断面図、図6はアッパロッドの斜視図、図7は図6中VII−VII線に沿った断面図、図8はロアロッドの斜視図、図9はポジションピンの斜視図、図10は、規制部を示す斜視図である。
本実施形態のセレクトレバー装置1は、図1に示すように、車体に固定される基体部2と、この基体部2に回動可能に連結されたレバー部3と、を備える。このセレクトレバー装置1は、自動変速機(図示せず)に連結されてその自動変速機を操作するものである。
レバー部3は、下部3aを中心に基体部2に対して回動可能となっており、その回動位置によってセレクトポジションを選択するようになっている。また、レバー部3の上部3bにはノブ部4を取り付けてあり、そのノブ部4を握持してレバー部3をセレクト操作(回動)するようになっている。
レバー部3は、図3に示すように、その略下半部を構成する合成樹脂製のモールド部31と、その略上半部を構成するパイプ部32と、を備える。
パイプ部32は、図4に示すように、その下部32aをモールド部31の上端部に嵌着して一体化してある。このパイプ部32の上部32bには、ノブボタン41を有するノブ部4が取り付けられる。
モールド部31には、パイプ部32の内部空間32Sと連続して同軸上に貫通穴31aを形成してある。モールド部31には、パイプ部32の下端に位置して、そのパイプ部32と直交する方向に、ポジションピン5を挿入して配置する横穴31bを設けてある。この横穴31bは、図3に示すように、上下方向に長くなる断面矩形状に形成され、その上下長さL1(図4参照)はポジションピン5の所定の上下移動を許容する寸法よりも大きく形成してあり、また、横穴31bの横幅はポジションピン5の厚みよりも若干大きな寸法に形成してある。
図4に示すように、パイプ部32の内部空間32Sには、ノブ部4のノブボタン41からの押圧力が上部6aに入力されるアッパロッド6を、パイプ部32の軸方向に沿って移動可能に挿入してある。
また、モールド部31の貫通穴31aには、ポジションピン5をアッパロッド6方向にロアロッド7を介して付勢する付勢部材であるリターンばね8を挿入してある。ロアロッド7は、モールド部31の貫通穴31aに軸方向移動可能に挿入してある。リターンばね8は、コイルばねであり、圧縮ばねとして機能する。リターンばね8の下端部は、図3に示すように、モールド部31に形成した挿入穴31cから挿入したばねストッパー81によって支持してある。
そして、アッパロッド6とロアロッド7との間にポジションピン5を挟んだ状態で配置してあり、ポジションピン5は、リターンばね8の付勢力によってアッパロッド6の下端に当接している。即ち、リターンばね8は、ポジションピン5をロアロッド7を介して押圧することによって、ポジションピン5をアッパロッド6に連結させている。そして、このとき、リターンばね8は、ポジションピン5をロアロッド7を介して押圧することによって、ポジションピン5を基体部2の規制部2a(図10参照)に係合させ、そのポジションピン5と規制部2aとの係合を維持する。
アッパロッド6は、図6に示すように、その下部6bに形成されパイプ部32の内部空間32Sの内面に摺動自在にほぼ密接する大径部61と、その大径部61の上端から立設する断面略矩形状の小径ロッド62と、を備える。このアッパロッド6は、図3に示すように、小径ロッド62の上端部にプッシャ63を嵌着してある。プッシャ63には、その上部に山形の傾斜面63aを形成してあり、その傾斜面63aにノブボタン41の押し込み力が作用して、アッパロッド6を下方に押し下げるようになっている。
プッシャ63は、図3に示すように、アッパロッド6の断面ほぼ矩形状となった上部に嵌合されることにより相対回転が阻止されており、かつ、プッシャ63の下部外側に突設した突部63bが、パイプ部32の上端部に形成したスリット32cに係合することにより、パイプ部32に対するアッパロッド6の回転位置を規制してある。また、アッパロッド6の大径部61の内部には、下端から所定深さの軸穴64(図4参照)を形成してある。
ロアロッド7は、図8に示すように、モールド部31の貫通穴31aに摺動自在にほぼ密接する円柱状に形成され、その上端部に凹部71を形成してあるとともに、下端部にリターンばね8の上端部を嵌着する小径部72を形成してある。また、ロアロッド7の下端部側面に突設したガイド突起73は、上述の貫通穴31aの内面に軸方向に形成した図示省略したガイド溝に摺動自在に係合して、ロアロッド7の軸回りの回転を阻止するようになっている。
ポジションピン5は、図9に示すように、パイプ部32に対して軸直角方向に所定の長さL2を有する細長い板状の係脱部51と、その係脱部51の長さ方向ほぼ中央部の上側に突設されてアッパロッド6の軸穴64に嵌合する突部である上側突部52と、係脱部51の上側突部52に対向した下側に突設されてロアロッド7の凹部71に係合する下側突部53と、を備えて形成してある。
ポジションピン5は、図10に示す基体部2の規制部2aに対して係脱可能であって、アッパロッド6の下部6bの下端に形成した凹部6cに係合した状態で規制部2aに係合することによってレバー部3の回動を規制するようになっている。詳しくは、ポジションピン5がリターンばね8によって上方へ付勢されて、ポジションピン5の係脱部51が横穴31bの上部に位置した状態(図4)では、ポジションピン5の係脱部51が基体部2の規制部2aに係合してレバー部3の回動、つまり、レバー部3のセレクト操作をロックするようになっている。他方、ノブボタン41の押し込み操作によってアッパロッド6が押し下げされると、アッパロッド6を介してノブボタン41から入力される押圧力によってポジションピン5がリターンばね8の付勢力に抗して下方に移動して規制部2aから離間し、規制部2aとの係合を解除する。これにより、レバー部3のセレクト操作が許容されるようになっている。即ち、本実施形態では、リターンばね8の付勢力によってポジションピン5が規制部2aと係合し、アッパロッド6を介してノブボタン41から入力される押圧力によってポジションピン5がリターンばね8の付勢力に抗して規制部2aとの係合を解除するようになっている。ここで、基体部2の規制部2aは、図10に示すように、基体部2の側部に形成されたポジション穴2bの上面に下方へ向かって突出形成されている。これらポジション穴2b及び規制部2aは、基体部2の左右の側部にそれぞれ設けられている。
そして、本実施形態では、アッパロッド6の凹部6cの上側に連続して、フック部9を設けてある。フック部9は、弾性変形可能に形成されており、弾性変形することで、パイプ部32の上部32b側からパイプ部32の内部空間32Sに挿入されて内部空間32Sを通過可能となっている。
フック部9は、具体的には、図7に示すように、大径部61の両側に一対を突設して形成してあり、そのフック部9の周方向両側に軸方向に所定量延びるスリット91を形成することにより、フック部9には拡開方向の弾発力を付加してある。従って、フック部9は、閉じ状態でパイプ部32の内部空間32Sを通過できるとともに、横穴31bから連続するように形成されたパイプ部32の長孔の上端面を覆う係止部31dに、開き状態で係止可能となっている。ここで、図5に示すように、係止部31dは、レバー部3のモールド部31の横穴31bの周面によって構成されており、パイプ部32の下端に設けた長孔の縁を覆っている。
かかる構造では、アッパロッド6をパイプ部32の上端から強制的に押し込むことにより、フック部9が閉じつつパイプ部32の内部空間32Sを通過し、そして、フック部9がその内部空間32Sから飛び出した時点で、フック部9が開いて係止部31dに係止可能な状態となる。この状態で、アッパロッド6がパイプ部32の上方へ引っ張られると、フック部9が係止部31dに係止して(図示せず)、アッパロッド6の上方への移動が阻止される。即ち、フック部9は、パイプ部32の下部32aから上部32bへ向かう方向へのアッパロッド6の移動を、係止部31dに係止して阻止する。
また、図5に示すように、フック部9には、ポジションピン5の上側突部52が嵌合によって係合している。これにより、ポジションピン5の上側突部52によって、フック部9の変形が阻止される。かかる構造によって、アッパロッド6がパイプ部32の上方側へ引っ張られて、フック部9が係止部31dに係止したフック部9の閉じ状態への変形が阻止され、フック部9の係止部31dに対するフック部9の係止が維持される。
以上の構成により第1の実施形態のセレクトレバー装置1によれば、パイプ部32の下部32aから上部32bへ向かう方向へのアッパロッド6の移動を、アッパロッド6の下部6bに設けられフック部9が、レバー部3に設けられたポジションピン5を挿入して配置する横穴31bの上端面である係止部31dに係止することによって阻止するので、パイプ部32に複雑な加工を施すことなく、ノブ部4が未装着の場合であってもアッパロッド6がパイプ部32から抜脱されるのを防止することができる。これにより、セレクトレバー装置1をノブ部4を取り付けない状態で、製造工場から組立工場に出荷し、かつ、組立ラインに搬入する間に、アッパロッド6がパイプ部32の先端から抜脱されてしまうのを防止することができる。このため、ノブ部4を組立ライン上で取り付ける際にも、誤組み付けや欠品を防止してスムーズな車体の組み立てを遂行できる。
また、本実施形態では、パイプ部32に絞り部を設ける必要が無くなるため、そのパイプ部32に断面形状が一様な直管を用いることが可能となり、パイプ部32の生産コストを低下できる。更に、本実施形態ではアッパロッド6を合成樹脂で形成することにより軽量化を達成することができる。
また、本実施形態では、フック部9が、パイプ部32の上部32b側からパイプ部32の内部空間32Sに挿入されてその内部空間32Sを通過可能であるので、アッパロッド6を、パイプ部32の上部32b側からパイプ部32に挿入することができる。また、ポジションピン5に、フック部9の変形を阻止する突部である上側突部52が形成されているので、ポジションピン5の組み付け後は、レバー部3の係止部31dに係止したフック部9が弾性変形して係止部31dから離脱することを防止することができる。
なお、本実施形態では、係止部31dを、レバー部3のモールド部31の横穴31bの周面によって構成した例を説明したが、これに限ることなく、係止部31dは、パイプ部32の内周面32dの一部に凹溝を形成することで設けることができる。
また、本実施形態では、アッパロッド6の下端に設けた凹部6cに連続した一対のスリット及びフック部9を形成したが、凹部6cとフック部9を離すように形成してもよい。この場合、大径部61にU字状のスリットを形成してフック部9を弾性変形可能にする。この場合には、ポジションピン5がフック部9に直接接触しないため、組み付け時にポジションピン5がフック部9を係止部31dから外してしまうことがなく、組み付け性を向上できる。
(第2の実施形態)
図11〜図17は本発明の第2の実施形態を示し、図11はレバー部の分解斜視図、図12はレバー部の組み付け状態の断面図、図13は図12中XII部の拡大断面図、図14はアッパロッドの斜視図、図15は図14中XIV−XIV線に沿った断面図、図16はロアロッドの斜視図、図17はポジションピンの斜視図である。なお、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態のセレクトレバー装置1は、図11に示すように、基本的に第1の実施形態のセレクトレバー装置1と同様に、基体部2にレバー部3の下部3aを回動可能に取り付けてある。また、レバー部3は、モールド部31とパイプ部32とを備え、図12に示すように、パイプ部32の内部空間32Sにアッパロッド6を軸方向移動可能に挿入してあるとともに、モールド部31の貫通穴31aにポジションピン5をアッパロッド6方向に押圧付勢するロアロッド7を軸方向移動可能に挿入してある。
第2の実施形態が第1の実施形態と主に異なる点は、アッパロッド6の抜脱を防止するにあたって、図14、図15に示すように、アッパロッド6の下部6bにポジションピン5が挿通される挿通穴65を形成し、パイプ部32の下部32aから上部32bへ向かう方向へのアッパロッド6の移動を、挿通穴65の周面65aがポジションピン5に係止することより阻止するようにしたことにある。
具体的には、アッパロッド6は、図14に示すように、下端部に設けた大径部61と、その大径部61の上端から立設する小径ロッド62と、を備えて形成してあり、大径部61の下部に上述した挿通穴65を軸直角方向に貫通して形成してある。そして、図12に示すように、挿通穴65に挿通したポジションピン5を挿通した状態で、アッパロッド6が上方に抜脱されようとした際に、その挿通穴65の周面65aの下部65bがポジションピン5の下部に係止して、それ以上の移動を阻止するようになっている。このとき、ポジションピン5は、レバー部3の横穴31bの上面に設けた係止部31dに係止し、上方への移動が係止部31dによって阻止される。即ち、係止部31dは、ポジションピン5の上方への移動を阻止する阻止部として機能している。なお、ポジションピン5がポジション穴2bの周面に係止し、ポジションピン5の上方への移動をポジション穴2bの周面によって阻止するようにしても良く、この場合には、ポジション穴2bの周面が上記阻止部として機能する。
このとき、挿通穴65は、上下方向に長くなる矩形状に形成され、その上下長さL3(図15参照)は、ポジションピン5の上側突部52を含めた上下幅よりも大きい寸法に形成してあり、また、横幅はポジションピン5の厚みよりも若干大きな寸法に形成してある。
ロアロッド7は、図16に示すように、下端部にモールド部31の貫通穴31aに摺動自在にほぼ密接する大径部74を設けてあり、その大径部74の上端から小径ロッド75を立設してある。そして、小径ロッド75をアッパロッド6の下端部に設けた軸穴64に相対移動可能に挿入し、その小径ロッド75の先端をポジションピン5の下側に当接してある。勿論、ロアロッド7は、リターンばね8によって上方に押圧付勢してあり、その付勢力をポジションピン5に付加して、ポジションピン5が上述の挿通穴65の周面65aの上部65cに当接するようになっている。
ポジションピン5は、図17に示すように、第1の実施形態と同様に所定の長さL2を有する係脱部51と、その係脱部51の上側に突設する上側突部52と、を備えて形成してあるが、特に、本実施形態では上側突部52に対応した下側に、ロアロッド7の小径ロッド75の上部を係合する下側凹部54を形成してある。
かかる構成のセレクトレバー装置1では、アッパロッド6がパイプ部32の先端から引っ張られる際に、アッパロッド6の挿通穴65の周面65aの下部65bがポジションピン5に係止する。これにより、アッパロッド6がパイプ部32の下部32aから上部32bへ向かう方向へ移動するのが阻止される。
以上説明したように、本実施形態では、パイプ部32の下部32aから上部32bへ向かう方向へのアッパロッド6の移動を、挿通穴65の周面65aがポジションピン5に係止することより阻止するので、パイプ部32に複雑な加工を施すことなく、ノブ部4が未装着の場合であってもアッパロッド6がパイプ部32から抜脱されるのを防止することができる。従って、セレクトレバー装置1は、ノブ部4を取り付けない状態で組立ラインに搬入する際にも、アッパロッド6がパイプ部32の先端から抜脱されてしまうのを防止することができる。
また、本実施形態にあっては、アッパロッド6の最大径部は、パイプ部32の内部空間32Sの内径よりも外径が小さい大径部61であるため、第1の実施形態と同様に、アッパロッド6をパイプ部32の先端側から挿入することが可能となり、アッパロッド6の組付性を向上することができる。
勿論、本実施形態にあっても、パイプ部32に絞り部を設ける必要が無くなるため、パイプ部32の生産コストを低下できるとともに、アッパロッド6を合成樹脂で形成することによって軽量化を達成することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるセレクトレバー装置の全体斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレバー部の斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレバー部の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレバー部の組み付け状態の断面図である。 図4中V部の拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるアッパロッドの斜視図である。 図6中VII−VII線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるロアロッドの斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかるポジションピンの斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる規制部を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態にかかるレバー部の分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態にかかるレバー部の組み付け状態の断面図である。 図12中XII部の拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるアッパロッドの斜視図である。 図14中XIV−XIV線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるロアロッドの斜視図である。 本発明の第2の実施形態にかかるポジションピンの斜視図である。
符号の説明
1 セレクトレバー装置
2 基体部
3 レバー部
4 ノブ部
5 ポジションピン
6 アッパロッド
6a アッパロッドの上部
6b アッパロッドの下部
7 ロアロッド
8 リターンばね(付勢部材)
9 フック部
31b 横穴
32 パイプ部
32a パイプ部の下部
32b パイプ部の上部
32d パイプ部の内周面
32e パイプ部の外周面
32S パイプ部の内部空間
41 ノブボタン
65 挿通穴
65a 挿通穴の周面

Claims (3)

  1. 規制部が設けられた基体部と、
    回動可能に前記基体部に連結されたレバー部と、
    前記レバー部を構成し、ノブボタンを有するノブ部が上部に取り付けられるパイプ部と、
    前記パイプ部の内部空間に前記パイプ部の軸方向に沿って移動可能に挿入され、上部に前記ノブボタンからの押圧力が入力されるアッパロッドと、
    前記規制部に対して係脱可能であって、前記アッパロッドの下部と連結した状態で前記規制部に係合することによって前記レバー部の回動を規制するポジションピンと、
    前記ポジションピンをロアロッドを介して押圧することによって、前記ポジションピンを前記アッパロッドに連結させる付勢部材と、
    を備え、前記付勢部材の付勢力によって前記ポジションピンが前記規制部と係合し、前記アッパロッドを介して前記ノブボタンから入力される押圧力によって前記ポジションピンが前記付勢部材の付勢力に抗して前記規制部との係合を解除するセレクトレバー装置において、
    前記レバー部に設けられた前記ポジションピンを挿入して配置する横穴の上端に設けられた係止部と、
    前記アッパロッドの下部に設けられ、前記パイプ部の下部から上部へ向かう方向への前記アッパロッドの移動を前記係止部に係止して阻止するフック部と、
    を備えることを特徴とするセレクトレバー装置。
  2. 前記フック部は、弾性変形可能に形成されており、弾性変形することで、前記パイプ部の上部側から前記パイプ部の内部空間に挿入されて前記内部空間を通過可能であり、
    前記ポジションピンには、前記フック部に係合して前記フック部の変形を阻止する突部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセレクトレバー装置。
  3. 規制部が設けられた基体部と、
    回動可能に前記基体部に連結されたレバー部と、
    前記レバー部を構成し、ノブボタンを有するノブ部が上部に取り付けられるパイプ部と、
    前記パイプ部の内部空間に前記パイプ部の軸方向に沿って移動可能に挿入され、上部に前記ノブボタンからの押圧力が入力されるアッパロッドと、
    前記規制部に対して係脱可能であって、前記アッパロッドの下部と連結した状態で前記規制部に係合することによって前記レバー部の回動を規制するポジションピンと、
    前記ポジションピンをロアロッドを介して押圧することによって、前記ポジションピンを前記アッパロッドに連結させる付勢部材と、
    を備え、前記付勢部材の付勢力によって前記ポジションピンが前記規制部と係合し、前記アッパロッドを介して前記ノブボタンから入力される押圧力によって前記ポジションピンが前記付勢部材の付勢力に抗して前記規制部との係合を解除するセレクトレバー装置において、
    前記アッパロッドの下部には、前記レバー部に設けられた横穴に挿入して配置される前記ポジションピンが挿通される挿通穴を有し、
    前記パイプ部の下部から上部へ向かう方向への前記アッパロッドの移動を、前記挿通穴の下面が前記ポジションピンに係止することより阻止することを特徴とするセレクトレバー装置。
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