JPH074140U - 自動変速機のシフトレバー装置 - Google Patents

自動変速機のシフトレバー装置

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JPH074140U
JPH074140U JP3088793U JP3088793U JPH074140U JP H074140 U JPH074140 U JP H074140U JP 3088793 U JP3088793 U JP 3088793U JP 3088793 U JP3088793 U JP 3088793U JP H074140 U JPH074140 U JP H074140U
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pin
rod detent
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grooved
shift lever
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数が少なく、しかも組付け、分解が容
易なグルーブドピン抜け外れ防止機構を備えたシフトレ
バー装置の提供。 【構成】 ロッドディテント3に摺動自在にグルーブド
ピン1を挿通し、ロッドディテント3と復帰バネ6との
間にグルーブドピン抜け防止ピン2を介在させ、グルー
ブドピン抜け防止ピン2に突起2aを設け、これをグル
ーブドピン1に形成した溝部1aに係合させて、グルー
ブドピン1のロッドディテント3からの抜け外れを防止
するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両用自動変速機のシフトレバー装置に関し、とくにグルーブドピン のロッドディテントからの抜け外れ防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来技術1を示す。 図4において、シフトレバー11内にはロッドディテント12がレバー軸方向 に可動に内装されている。ロッドディテント12は、シフトレバー11のノブの 部分に設けたプッシュボタン13を押すとカム係合によって押し下げられ、プッ シュボタン13から指を離すとロッドディテント12の下側に設けた圧縮コイル スプリングからなる復帰バネ14によって上方に復帰される。ロッドディテント 12にはグルーブドピン15が直角方向に摺動自在に挿通している。グルーブド ピン15はシフトレバー側方に設けたプレート本体16のディテント溝17に係 合する。グルーブドピン15とロッドディテント12との嵌合はゆるみばめのた め、プレートシフトロック18をグルーブドピン15と対向する部位にフランジ 状に張り出させて、グルーブドピン15の抜け止め防止をはかっている。さらに 、プレートシフトロック18の外れ防止のため、ガイドシフトロックプレート1 9をスクリュ20でプレート本体16に固定している。 図5は、従来技術2を示す。 図5においては、シフトレバー21内にロッドディテント22が内挿され、ロ ッドディテント22はプッシュボタン23で押し下げられ、圧縮コイルスプリン グからなる復帰バネ24によって上方に付勢されて復帰する。ロッドディテント 22を直角に挿通するグルーブドピン25はロッドディテント22の穴に圧入さ れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来技術には次の問題があった。 従来技術1には、グルーブドピンとロッドディテントの嵌合がゆるみばめのた め、グルーブドピンの抜け外れを防止するために、プレートシフトロックのフラ ンジ、ガイドシフトロックプレート、スクリュを設けることが必要となり、部品 点数の増加、組付作業工数の増加、重量アップ、コストアップを伴なう。 また、従来技術2には、グルーブドピンがロッドディテントの穴に圧入される ためグルーブドピンの抜け外れはなくなるが、組付けに治具を必要とし、かつ分 解が困難となってメンテナンス作業を困難にする。 本考案の目的は、部品点数が少なくしかも組付け、分解が容易なグルーブドピ ン抜け外れ防止機構を備えた自動変速機のシフトレバー装置を提供することにあ る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案に係る自動変速機のシフトレバー装置は、次 の装置から成る。すなわち、 ロッドディテントに摺動自在にグルーブドピンを挿通し、ロッドディテントと 復帰バネとの間にグルーブドピン抜け防止ピンを介在させ、グルーブドピン抜け 防止ピンに突起を設け、グルーブドピンに前記突起を受け入れる溝部を形成した 自動変速機のシフトレバー装置。
【0005】
【作用】
上記本考案装置では、グルーブドピン抜け防止ピンの突起がグルーブドピンの 溝と係合してロックされるので、グルーブドピンはロッドディテントの穴から抜 け外れることがなくなる。グルーブドピン抜け外れ防止ピンを設けるだけで、従 来技術1のガイドシフトロックプレート、スクリュ、プレートシフトロックのフ ランジをなくすことができ、部品点数が低減され、軽量化、コストダウンもはか られる。また、グルーブドピンはロッドディテントの穴に圧入されずにゆるみば めのままであるから、従来技術2に比べると、組立、分解が容易であり、製品廃 棄時のリサイクルにも役立つ。
【0006】
【実施例】
図1〜図3は本考案の望ましい実施例を示している。 図1において、自動変速機のシフトレバー8は、車体側に対して固定のシャフ ト9を中心にして、車両前後方向に回動可能とされ、図3において、4A/Tの 場合、P、R、D、2、Lの何れかの位置にシフトされる。シフトレバー8の不 測の回動を防止するために、シフトレバー8側にシフトレバー8と共に回動する グルーブドピン1を設け、グルーブドピン1を案内筒4の軸方向長穴4aを挿通 して外に延ばし、車体側に固定のプレート本体5を設けてプレート本体5にディ テント溝をもつディテント穴10を形成し、グルーブドピン1をディテント溝に 係合して回動をロックする構造がとられている。シフトレバー8を1つのシフト 位置から他のシフト位置にシフトさせる場合には、グルーブドピン1をディテン ト穴の下部のシフト方向に連通した部分に押し下げ、この状態でシフトレバー8 をシフト方向に回動させ、所望の位置でグルーブドピン1を上方に復帰させてデ ィテント溝に係合させる。
【0007】 上記のシフトレバー8のシフト作動を可能にするために、シフトレバー8内に は、ロッドディテント3がシフトレバー8の軸方向に可動に挿入されている。グ ルーブドピン1はロッドディテント3の軸方向と直角方向に延びてロッドディテ ント3に形成した穴3aを摺動自在に挿通しており、ロッドディテント3と共に 上下方向に移動する。ロッドディテント3は上部のロッドディテントNo.1と ロッドディテントNo.2との連結体からなり、グルーブドピン1はロッドディ テントNo.2の穴3aにゆるみばめされている。ロッドディテント3の上方に はロッドディテント3と共に上下動可能なスリーブがあり、このスリーブの上面 はカム面とされている。シフトレバー8の上端部のノブにはプッシュボタン7が 出没可能に設置されており、プッシュボタン7はスリーブとカム係合している。 プッシュボタン7をノブに押し込むとスリーブ、ロッドディテント3、グルーブ ドピン1は押し下げられ、グルーブドピン1とディテント溝との係合が外れる。 一方、ロッドディテント3の下側には圧縮コイルスプリングからなる復帰バネ6 が設けられていて、ロッドディテント3は復帰バネ6により、常時上方に付勢さ れている。したがって、プッシュボタン7から指を離して押しを解除すると、ロ ッドディテント3は復帰バネ6によって上方にもち上げられ、プッシュボタン7 はノブから出た位置に復帰し、グルーブドピン1は上方位置に復帰してディテン ト溝と係合する。ここ迄は、従来構造に準じる。
【0008】 本考案の実施例装置では、図1、図2に示すように、ロッドディテント3(ロ ッドディテントNo.2)と復帰バネ6との間に、従来存在しなかった、グルー ブドピン抜け防止ピン2(以下、単に抜け防止ピンという)が介在される。抜け 防止ピン2はロッドディテント3とほぼ同径の大径部2bと、大径部2bの上側 に設けられた、ロッドディテント3よりも小径の小径部2cと、大径部2bの下 側に設けられた、復帰バネ6より小径の小径部2dと、小径部2cの上端面から さらにグルーブドピン1に向って突出する突起2aとから成る。上側の小径部2 cはロッドディテント3に形成した軸方向穴3bを摺動自在に挿通してグルーブ ドピン1まで延びている。一方、グルーブドピン1は、ほぼ四角形の断面を有し 、グルーブドピン1の抜け防止ピン2に対向する側の面でかつ突起2aに対応す る部分に、溝部(凹部といってもよい)1aが形成されている。抜け防止ピン2 が復帰バネ6によってロッドディテント3に押しつけられたとき、抜け防止ピン 2の小径部2c先端の突起2aはグルーブドピン1の溝1aに突入してグルーブ ドピン1と係合し、グルーブドピン1はロッドディテント3に対してグルーブド ピン軸方向にロックされる。
【0009】 つぎに作用を説明する。 グルーブドピン1、抜け防止ピン2の組付け後は、突起2aと溝部1aとが係 合し、この係合は復帰バネ6の付勢によって保持されるため、グルーブドピン1 はロッドディテント3に対してグルーブドピン軸方向に動くことができず、グル ーブドピン1のロッドディテント3からの抜け外れが防止される。したがって、 従来技術1のようなガイドシフトロックプレート、スクリュ、プレートシフトロ ックのフランジを設ける必要がなく、部品点数は削減され、重量も軽減される。
【0010】 グルーブドピン1と抜け防止ピン2の組み付けは、グルーブドピン1をロッド ディテント3の穴3aに通しておき、抜け防止ピン2をロッドディテント3と復 帰バネ6との間に介在させて組み付ければ、突起2aが溝部1aに係合して自然 にグルーブドピン1はロッドディテント3にロックされる。 グルーブドピン1をロッドディテント3から外したいときには、ドライバ等を 案内筒4の穴4aから差し込んで、抜け防止ピン2をロッドディテント3から下 方にずらし、これによって突起2aと溝部1aの係合を外すことによって行うこ とができる。したがって、従来技術2のように、圧入のためグルーブドピン1と ロッドディテント3とを分解できないという不具合が生じることはない。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、グルーブドピン抜け防止ピンを設けて、その突起をグルーブ ドピンに設けた溝部に係合させるようにしたので、従来のように複数の抜け防止 部品を設ける必要がなく、部品点数の低減、組み付け作業の容易化、軽量化、コ ストダウンをはかることができる。また、グルーブドピンをロッドディテントに 圧入せず摺動係合としたので、圧入と異なり分解も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る自動変速機のシフトレ
バー装置の全体断面図である。
【図2】図1の装置のうちグルーブドピンおよび抜け防
止ピンとそれらの近傍の斜視図である。
【図3】図1の装置のうちディテント穴近傍の側面図で
ある。
【図4】従来技術1の自動変速機のシフトレバー装置の
全体断面図である。
【図5】従来技術2の自動変速機のシフトレバー装置の
全体断面図である。
【符号の説明】
1 グルーブドピン 1a 溝部 2 グルーブドピン抜け防止ピン 2a 突起 3 ロッドディテント 6 復帰バネ 7 プッシュボタン 8 シフトレバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドディテントに摺動自在にグルーブ
    ドピンを挿通し、ロッドディテントと復帰バネとの間に
    グルーブドピン抜け防止ピンを介在させ、グルーブドピ
    ン抜け防止ピンに突起を設け、グルーブドピンに前記突
    起を受け入れる溝部を形成したことを特徴とする自動変
    速機のシフトレバー装置。
JP1993030887U 1993-06-10 1993-06-10 自動変速機のシフトレバー装置 Expired - Fee Related JP2591715Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290661A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Fuji Kiko Co Ltd 自動変速機のシフトレバー装置及びその組付け方法
JP2010083449A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Fuji Kiko Co Ltd セレクトレバー装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290661A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Fuji Kiko Co Ltd 自動変速機のシフトレバー装置及びその組付け方法
JP4717706B2 (ja) * 2006-04-27 2011-07-06 富士機工株式会社 自動変速機のシフトレバー装置及びその組付け方法
JP2010083449A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Fuji Kiko Co Ltd セレクトレバー装置

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