JP2010083264A - マウント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂製のブラケットを用いて軽量化を図りつつ、ブラケットの樹脂部分が破断したとしても振動発生源の脱落を防止できるフェールセーフ機能を有するマウント装置を提供する。
【解決手段】支持部材3に取り付けられる第一取付部材30と、第二取付部材40と、第一取付部材30と第二取付部材40とを弾性連結するゴム弾性体50と、を備えるマウント本体10と、振動発生源の取付部2および第二取付部材40に固定されるブラケット20とを備える。ブラケット20は、振動発生源の取付部2および第二取付部材40に固定される樹脂本体21と、樹脂本体21より引張強度の高い材料からなり、振動発生源の取付部2および第二取付部材40に固定され、マウント本体10に対する振動発生源の脱落を防止する脱落防止部材25、26、27とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンなどの振動発生源の取付部と支持部材の間に介装されるマウント装置に関するものである。
従来、マウント装置は、振動を抑制するマウント本体と、マウント本体の取付部材とエンジンなどの取付部とを連結するブラケットとを備えたものがある。そして、近年の燃費向上などのため軽量化の要請が高い。
そこで、特開平8−270697号公報(特許文献1)および特開平8−177950号公報(特許文献2)には、ブラケットを樹脂製とすることが記載されている。しかし、樹脂単体では鉄などの金属に比べて強度が低いため、補強する必要がある。そこで、特許文献1、2には、樹脂製のブラケットに、金具をインサート成形することにより、強度を確保することが記載されている。
特開平8−270697号公報 特開平8−177950号公報
ところで、マウント装置は、振動発生源の振動が支持部材に伝達されないようにすることを目的とする部品である。そして、ブラケットは、マウント本体の取付部と振動発生源の取付部とを連結する。つまり、ブラケットは、非常に大きな振動力を受ける。
このようなブラケットには、大きな振動を繰り返し受けたとしても、確実に振動発生源をマウント本体に支持された状態を維持することが必要である。しかし、樹脂製のブラケットは、金属製のブラケットに比べて、繰返し応力に対する耐久性が低い。その結果、樹脂製のブラケットが破断してしまうと、振動発生源側とマウント本体側とが分断されてしまう。そうすると、エンジンの一部が脱落するおそれがある。
確かに、特許文献1、2などに記載されているように、金具を樹脂製のブラケットにインサート成形することで、ある程度の強度を確保でき、ブラケットの耐久性を高めることができる。しかし、特許文献1、2に記載のブラケットにおいても、樹脂の部分が破断するおそれがあり、その場合には、同様の問題が生じる。具体的には、特許文献1に記載のブラケットのうち樹脂のみが存在する部位が破断するおそれがある。また、特許文献2に記載のブラケットにおいては、補強板40と埋込みナット13が樹脂にインサート成形されているのみである。そのため、樹脂の劣化により補強板40と埋込みナット13が離脱すると、やはり、振動発生源側とマウント本体側とが、分断されてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、樹脂製のブラケットを用いて軽量化を図りつつ、ブラケットの樹脂部分が破断したとしても振動発生源の脱落を防止できるフェールセーフ機能を有するマウント装置を提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
(手段1)手段1に係るマウント装置は、
振動発生源の取付部と支持部材の間に介装されるマウント装置であって、
前記支持部材に取り付けられる第一取付部材と、第二取付部材と、前記第一取付部材と前記第二取付部材とを弾性連結するゴム弾性体と、を備えるマウント本体と、
前記振動発生源の取付部および前記第二取付部材に固定されるブラケットと、
を備え、
前記ブラケットは、
前記振動発生源の取付部および前記第二取付部材に固定される樹脂本体と、
前記樹脂本体より引張強度の高い材料からなり、前記振動発生源の取付部および前記第二取付部材に固定され、前記マウント本体に対する前記振動発生源の脱落を防止する脱落防止部材と、
を備えることを特徴とする。
手段1によれば、脱落防止部材が、振動発生源の取付部および前記第二取付部材に固定されている。さらに、脱落防止部材は、樹脂本体より引張強度の高い材料からなる。そのため、仮に樹脂本体が破断したとしても、振動発生源はマウント本体に支持された状態を維持できる。
(手段2)手段1のマウント装置において、
前記振動発生源の取付部および前記第二取付部材は、それぞれ軸状部を有し、
前記脱落防止部材は、
金属製のリング状からなり、前記振動発生源の取付部の軸状部に一体的に固定される第一ワッシャと、
金属製のリング状からなり、前記第二取付部材の軸状部に一体的に固定される第二ワッシャと、
前記第一ワッシャと前記第二ワッシャとを連結する連結部と、
を備えるようにしてもよい。
手段2によれば、第一ワッシャと第二ワッシャと連結部とからなる、非常に簡易な構成からなる。従って、脱落防止部材を容易に組み付けることができ、且つ、確実に脱落防止機能を発揮できる。
(手段3)手段2のマウント装置において、
前記振動発生源の取付部は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
前記第一ワッシャは、前記振動発生源の取付部の軸状部を挿通し、前記座面部と前記頭部との間に挟まれるように係止されるようにしてもよい。
手段3によれば、第一ワッシャが座面部と頭部とによる挟み込みにより係止されているため、確実に第一ワッシャが振動発生源の取付部の軸状部に固定できる。また、挟み込みのため、第一ワッシャの取付が容易となる。
(手段4)手段2または3のマウント装置において、
前記第二取付部材は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
前記第二ワッシャは、前記第二取付部材の軸状部を挿通し、前記座面部と前記頭部との間に挟まれるように係止されるようにしてもよい。
上記手段3は、第一ワッシャについての固定方法を特定したものであるが、本手段4は、第二ワッシャについての固定方法を特定したものである。つまり、手段4によれば、第二ワッシャが座面部と頭部とによる挟み込みにより係止されているため、確実に第二ワッシャがマウント本体の第二取付部材の軸状部に固定できる。また、挟み込みのため、第二ワッシャの取付が容易となる。
(手段5)手段2のマウント装置において、
前記第一ワッシャは、前記振動発生源の取付部の軸状部に圧入により嵌合されるようにしてもよい。
手段5によれば、部品点数を少なくしつつ、確実に、第一ワッシャを振動発生源の取付部の軸状部に固定できる。
(手段6)手段2または5のマウント装置において、
前記第二ワッシャは、前記第二取付部材の軸状部に圧入により嵌合されるようにしてもよい。
上記手段5は、第一ワッシャについての固定方法を特定したものであるが、本手段6は、第二ワッシャについての固定方法を特定したものである。そして、手段6によれば、部品点数を少なくしつつ、確実に、第二ワッシャをマウント本体の第二取付部材の軸状部に固定できる。
(手段7)手段1〜6の何れかのマウント装置において、前記連結部は、線状部材またはシート状部材からなるようにしてもよい。線状部材とは、例えば、金属ワイヤ、ピアノ線などであり、シート状部材とは、金属、繊維(例えば、アラミド繊維等)、プラスチックなどをシート状に織ったものである。これにより、容易に連結部をワッシャに取り付けることができる。
(手段8)手段2のマウント装置において、
前記第一ワッシャおよび前記第二ワッシャの少なくとも一方は、前記樹脂本体に一体的にインサート成形されるようにしてもよい。
手段8によれば、部品点数の低減を図ることができる。
(手段9)手段2のマウント装置において、
前記振動発生源は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
前記樹脂本体は、貫通孔を有し、
前記マウント装置は、さらに前記貫通孔の内周側に一体成形されたリング部材を備え、
前記振動発生源の取付部の軸状部は、前記リング部材に挿通され、
前記リング部材の一方端面は、前記樹脂本体の一方端面より突出し、且つ、前記座面部に当接して位置決めされ、
前記リング部材の他方端面は、前記樹脂本体の他方端面より突出し、且つ、前記頭部に当接して位置決めされるようにしてもよい。
手段9によれば、リング部材の両端面が、樹脂本体の両端面より突出している。そして、座面部と頭部が当接する部位は、リング部材の両端面となる。従って、樹脂本体が、座面部と頭部とにより挟圧されることを防止できる。一般に、樹脂は、圧縮力が付与された状態を継続すると、劣化により形状変形を起こす。仮に、樹脂本体が座面部と頭部により挟圧されていると、劣化により、十分な締め付け力を確保できなくなるおそれがある。そこで、本手段によれば、確実に締め付け力を確保できる。さらに、振動発生源として、例えばエンジンなどは、発熱源でもある。樹脂は、熱に対しても弱く、熱を受けた状態を継続すると、上記同様に劣化により形状変形を起こす。仮に、樹脂本体が、座面部や頭部に直接接触している場合には、振動発生源から座面部や頭部を介して熱が伝達されるおそれがある。そうすると、樹脂本体の劣化により、十分な締め付け力を確保できなくなるおそれがある。そこで、本手段によれば、熱の観点からも、確実に締め付け力を確保できる。
(手段10)手段2のマウント装置において、
前記第二取付部材は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
前記樹脂本体は、貫通孔を有し、
前記マウント装置は、さらに前記貫通孔の内周側に一体成形されたリング部材を備え、
前記第二取付部材の軸状部は、前記リング部材に挿通され、
前記リング部材の一方端面は、前記樹脂本体の一方端面より突出し、且つ、前記座面部に当接して位置決めされ、
前記リング部材の他方端面は、前記樹脂本体の他方端面より突出し、且つ、前記頭部に当接して位置決めされるようにしてもよい。
上記手段9は、振動発生源の取付部の部位について特定したものであるが、本手段10は、マウント本体の第二取付部材の部位について特定したものである。つまり、手段10によれば、第二取付部材の部位において、樹脂本体が、座面部と頭部とにより挟圧されることを防止できる。その結果、確実に締め付け力を確保できる。なお、第二取付部材の部位は、振動発生源側に比べて、熱の伝達は小さい。従って、熱の影響による樹脂本体の劣化は、振動発生源側に比べて小さくなる。ただし、本手段によれば、仮に、座面部または頭部から熱が伝達されるとしても、このことにより樹脂本体が劣化することを防止でき、確実に締め付け力を確保できる。
(手段11)手段9のマウント装置において、前記リング部材は、前記第一ワッシャとしてもよい。
手段11によれば、リング部材を第一ワッシャに兼用とするため、部品点数を低減できる。
(手段12)手段10のマウント装置において、前記リング部材は、前記第二ワッシャとしてもよい。
手段12によれば、リング部材を第二ワッシャに兼用とするため、部品点数を低減できる。
(手段13)手段1のマウント装置において、
前記振動発生源の取付部および前記第二取付部材は、それぞれ軸状部を有し、
前記脱落防止部材は、複数の貫通孔が形成された金属製のプレートを有し、
一方の前記貫通孔は、前記振動発生源の取付部の軸状部に一体的に固定され、
他方の前記貫通孔は、前記第二取付部材の軸状部に一体的に固定されるようにしてもよい。
手段2〜手段12については、脱落防止部材が、第一ワッシャ、第二ワッシャおよび連結部を備える構成とした。この他に、手段13のように、金属製のプレートとすることができる。この場合、プレートの複数の貫通孔が、振動発生源の取付部の軸状部および第二取付部材の軸状部に一体的に固定されることにより、仮に樹脂本体が破断したとしても、確実に、振動発生源がマウント本体から脱落することを防止できる。さらに、金属製のプレートのみで、脱落防止機能を発揮できるため、非常に簡易的な構成となる。
(手段14)手段13のマウント装置において、
前記振動発生源の取付部は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
一方の前記貫通孔は、前記振動発生源の取付部の軸状部を挿通し、前記座面部と前記頭部との間に挟まれるように係止されるようにしてもよい。
手段14によれば、一方の貫通孔が座面部と頭部とによる挟み込みにより係止されているため、確実に一方の貫通孔が振動発生源の取付部の軸状部に固定できる。また、挟み込みのため、各部品の取付が容易となる。
(手段15)手段13または14のマウント装置において、
前記第二取付部材は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
他方の前記貫通孔は、前記第二取付部材の軸状部を挿通し、前記座面部と前記頭部との間に挟まれるように係止されるようにしてもよい。
上記手段14は、一方の貫通孔に対する固定方法を特定したものであるが、本手段15は、他方の貫通孔に対する固定方法を特定したものである。つまり、手段15によれば、他方の貫通孔が座面部と頭部とによる挟み込みにより係止されているため、確実に他方の貫通孔がマウント本体の第二取付部材の軸状部に固定できる。また、挟み込みのため、各部品の取付が容易となる。
(手段16)手段13のマウント装置において、一方の前記貫通孔は、前記振動発生源の取付部の軸状部に圧入により嵌合されるようにしてもよい。
手段16によれば、部品点数を少なくしつつ、確実に、一方の貫通孔に振動発生源の取付部の軸状部を固定できる。
(手段17)手段13または14のマウント装置において、他方の前記貫通孔は、前記第二取付部材の軸状部に圧入により嵌合されるようにしてもよい。
上記手段16は、一方の貫通孔に対する固定方法を特定したものであるが、本手段17は、他方の貫通孔に対する固定方法を特定したものである。そして、手段17によれば、部品点数を少なくしつつ、確実に、他方の貫通孔にマウント本体の第二取付部材の軸状部を固定できる。
(手段18)手段13のマウント装置において、前記脱落防止部材は、前記樹脂本体に一体的にインサート成形されるようにしてもよい。
手段18によれば、部品点数の低減を図ることができる。
(手段19)手段13のマウント装置において、
前記振動発生源は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
前記樹脂本体は、貫通孔を有し、
前記マウント装置は、さらに前記貫通孔の内周側に一体成形されたリング部材を備え、
前記振動発生源の取付部の軸状部は、前記リング部材に挿通され、
前記リング部材の一方端面は、前記樹脂本体の一方端面より突出し、且つ、前記座面部に当接して位置決めされ、
前記リング部材の他方端面は、前記樹脂本体の他方端面より突出し、且つ、前記頭部に当接して位置決めされるようにしてもよい。
手段19によれば、リング部材の両端面が、樹脂本体の両端面より突出している。そして、座面部と頭部が当接する部位は、リング部材の両端面となる。従って、樹脂本体が、座面部と頭部とにより挟圧されることを防止できる。一般に、樹脂は、圧縮力が付与された状態を継続すると、劣化により形状変形を起こす。仮に、樹脂本体が座面部と頭部により挟圧されていると、劣化により、十分な締め付け力を確保できなくなるおそれがある。そこで、本手段によれば、確実に締め付け力を確保できる。さらに、振動発生源として、例えばエンジンなどは、発熱源でもある。樹脂は、熱に対しても弱く、熱を受けた状態を継続すると、上記同様に劣化により形状変形を起こす。仮に、樹脂本体が、座面部や頭部に直接接触している場合には、振動発生源から座面部や頭部を介して熱が伝達されるおそれがある。そうすると、樹脂本体の劣化により、十分な締め付け力を確保できなくなるおそれがある。そこで、本手段によれば、熱の観点からも、確実に締め付け力を確保できる。
(手段20)手段13のマウント装置において、
前記第二取付部材は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
前記樹脂本体は、貫通孔を有し、
前記マウント装置は、さらに前記貫通孔の内周側に一体成形されたリング部材を備え、
前記第二取付部材の軸状部は、前記リング部材に挿通され、
前記リング部材の一方端面は、前記樹脂本体の一方端面より突出し、且つ、前記座面部に当接して位置決めされ、
前記リング部材の他方端面は、前記樹脂本体の他方端面より突出し、且つ、前記頭部に当接して位置決めされるようにしてもよい。
上記手段19は、振動発生源の取付部の部位について特定したものであるが、本手段20は、マウント本体の第二取付部材の部位について特定したものである。つまり、手段20によれば、第二取付部材の部位において、樹脂本体が、座面部と頭部とにより挟圧されることを防止できる。その結果、確実に締め付け力を確保できる。なお、第二取付部材の部位は、振動発生源側に比べて、熱の伝達は小さい。従って、熱の影響による樹脂本体の劣化は、振動発生源側に比べて小さくなる。ただし、本手段によれば、仮に、座面部または頭部から熱が伝達されるとしても、このことにより樹脂本体が劣化することを防止でき、確実に締め付け力を確保できる。
(手段21)手段19または20のマウント装置において、
前記リング部材は、前記脱落防止部材に一体的に固定されるようにしてもよい。
手段21によれば、さらに部品点数を低減でき、リング部材による効果、および、脱落防止部材による効果を奏することができる。そして、一体的に固定する手段としては、平板を絞りプレス成形により、貫通孔を形成しつつリング部材を成形することができる。また、プレートと、リング部材をそれぞれ成形した後に、溶接などにより一体化することもできる。
以下、本発明のマウント装置を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<第一実施形態>
第一実施形態のマウント装置1においては、脱落防止部材が第一、第二の別体ワッシャ25、26と金属ワイヤなどの連結部27とから構成され、第一、第二の別体ワッシャ25、26が樹脂本体21と分離可能に設けられる構成からなる。さらに、第一、第二の別体ワッシャ25、26が、相手部材の軸部81、91を挿通し、相手部材の頭部82、92と座面部2、43とに挟まれることにより相手部材に係止される構成からなる。
第一実施形態のマウント装置1について、図1〜図6を参照して説明する。図1は、マウント装置1をエンジン(振動発生源)の取付部2および支持部材3に取り付けた状態の断面図である。図2は、ブラケット20の斜視図である。図3は、ブラケット20の平面図である。図4は、図3のA方向矢視図、すなわちブラケット20の左側面図である。図5は、図3のB方向矢視図、すなわちブラケット20の正面図である。図6は、図3のC−C断面図である。
図1に示すように、マウント装置1は、エンジンの取付部2と支持部材3との間に介装されている。具体的には、マウント装置1は、エンジンの取付部2のめねじ2aにボルト90により固定され、且つ、支持部材3のめねじ(図示せず)にボルトにより固定されている。このマウント装置1は、振動を抑制するマウント本体10と、マウント本体10とエンジンの取付部2とを連結するブラケット20とから構成される。
ここで、エンジンの取付部2のめねじ2aに螺合するボルト90は、実質的に、エンジンの取付部2に一体に設けられる部材である。このボルト90は、一部がめねじ2aに螺合する軸部91(本発明の軸状部に相当する)と、軸部91より径方向に張り出した頭部92とを備える。つまり、軸部91は、エンジンの取付部2の上端面から立設されており、頭部92は、エンジンの取付部2に対して離隔して設けられ、エンジンの取付部2との間にブラケット20を挟み込んでいると言える。なお、本実施形態においては、エンジンの取付部2にめねじ2aを形成し、ボルト90を螺合する構成としたが、エンジンの取付部におねじ軸を設け、ナットにより螺合することで、ブラケット20を挟み込む構成とすることもできる。
マウント本体10は、第一取付部材30と、第二取付部材40と、本体ゴム弾性体50と、内部ストッパゴム60と、外部ストッパゴム70とから構成される。
第一取付部材30は、内側円筒部材31と、外側円筒部材32と、固定ブラケット33とから構成される。内側円筒部材31は、薄肉の金属製からなり、ほぼ円筒状に形成されている。具体的には、内側円筒部材31の下端部が、上側部分に比べて僅かに縮径されている。この内側円筒部材31の内周面全面には、本体ゴム弾性体50が一体的に加硫接着されている。
外側円筒部材32は、内側円筒部材31に比べて厚肉の金属製からなり、ほぼ円筒状に形成されている。具体的には、外側円筒部材32は、軸方向下側の大径部32aと、大径部32aの上側に一体成形され、大径部32aより僅かに小径の小径部32bと、小径部32bの上端から径方向内方に屈曲形成され且つ中央に円形孔を有する蓋部32cとから構成される。大径部32aは、内側円筒部材31の大径部に圧入またはスポット溶接により一体化されている。また、大径部32aと小径部32bとの境界である段差部には、内側円筒部材31の軸方向端面が当接して、内側円筒部材31が位置決めされている。
固定ブラケット33は、外側円筒部材32の外周面に溶接などにより一体化され、ボルト挿通孔(図示せず)が設けられている。固定ブラケット33のボルト挿通孔には、支持部材3のめねじに螺合するためのボルトが挿通される。つまり、固定ブラケット33は、支持部材3にボルトにより固定される。このようにして、第一取付部材30は、支持部材3に固定される。
第二取付部材40は、鋼材またはアルミニウムにより成形され、ブラケット20を介してエンジンの取付部2に取り付けられる。第二取付部材40は、円盤状部41と下側軸部42と上側軸部43とを一体的に成形されている。円盤状部41は、円盤状からなり、第一取付部材30の内側円筒部材31の内径および外側円筒部材32の小径部32bの内径よりも小さな外径からなる。さらに、円盤状部41の外径は、外側円筒部材32の蓋部32cの円形孔よりも大きく形成されている。そして、円盤状部41は、外側円筒部材32の内側に収容されている。つまり、外側円筒部材32の蓋部32cは、円盤状部41に対して上側方向のストッパとして機能する。
下側軸部42は、円盤状部41の外径よりも小さな外径の軸状をなし、円盤状部41の下面に且つ円盤状部41と同軸上に設けられている。また、下側軸部42は、下側に向かって縮径するテーパ状をなしている。この下側軸部42の下端は、第一取付部材30の内側円筒部材31の軸方向中間部に位置している。
上側軸部43は、円盤状部41の外径よりも小さな外径の軸状をなし、円盤状部41の上面に円盤状部41と同軸上に設けられている。この上側軸部43の外径は、外側筒状部材32の蓋部32cの円形孔よりも小さく形成されている。そして、上側軸部43は、蓋部32cよりも上側に突出するように設けられている。さらに、上側軸部43の中心軸には、上面側から下側に向かって、めねじ43aが形成されている。このめねじ43aは、ボルト80に螺合するためのものである。つまり、ボルト80は、上側軸部43に一体に設けられる部材である。このボルト80は、一部がめねじ43aに螺合する軸部81(本発明の軸状部に相当する)と、軸部81より径方向に張り出した頭部82とを備える。つまり、軸部81は、上側軸部43の上端面から立設されており、頭部82は、上側軸部43に対して離隔して設けられ、上側軸部43との間にブラケット20を挟み込んでいると言える。なお、本実施形態においては、上側軸部43にめねじ43aを形成し、ボルト80を螺合する構成としたが、上側軸部43におねじ軸を設け、ナットにより螺合することで、ブラケット20を挟み込む構成とすることもできる。
本体ゴム弾性体50は、全体としてほぼ円錐台状をなしている。この本体ゴム弾性体50の小径部中央には、第二取付部材40の下側軸部42が一体加硫成形により接着され、埋設されている。さらに、本体ゴム弾性体50の大径縁は、内側円筒部材31の内周面に一体加硫成形により接着されている。また、本体ゴム弾性体50の下面には、凹所51が設けられている。つまり、本体ゴム弾性体50は、第一取付部材30と第二取付部材40とを弾性連結している。この本体ゴム弾性体50の粘弾性力により、第一取付部材30に対して第二取付部材40が相対的に振動した場合に、第二取付部材40の振動の伝達を抑制しつつ、第二取付部材40の振動を低減させる効果を発揮する。
内部ストッパゴム60は、第二取付部材40の円盤状部41の外周に一体加硫成形により接着される。また、この内部ストッパゴム60は、本体ゴム弾性体50と同時に一体加硫成形される。内部ストッパゴム60は、第一取付部材30に対して第二取付部材40が相対的に変位した場合に、外側筒状部材32の蓋部32cや小径部32bに当接することにより、過大変位を防止する。さらに、内部ストッパゴム60の緩衝作用により、外側筒状部材32との衝撃力を低減することができる。
外部ストッパゴム70は、中央に円形孔が形成された円盤状をなし、外側筒状部材32の蓋部32cの上面に配置される。この外部ストッパゴム70の円形孔は、第二取付部材40の上側軸部43が挿通され、且つ、上側軸部43の外周面に弾性変形可能に当接している。従って、外部ストッパゴム70は、蓋部32cと後述するブラケット20との間に介装されることになる。つまり、外部ストッパゴム70は、第一取付部材30とブラケット20とが相対的に上下方向に変位した場合に、ブラケット20に当接することに、過大変位を防止する。さらに、外部ストッパゴム70の緩衝作用により、ブラケット20と衝撃力を低減することができる。さらに、外部ストッパゴム70は、蓋部32cと第二取付部材40とが相対的に変位したとしても、確実に、外側筒状部材32の内部空間と外部空間との間をシールすることができる。
ブラケット20については、図1に加えて、図2〜図6を参照して説明する。ブラケット20は、エンジンの取付部2および第二取付部材40に固定される。このブラケット20は、樹脂本体21と、第一のインサートワッシャ22と、第二のインサートワッシャ23と、第三のインサートワッシャ24と、第一の別体ワッシャ25と、第二の別体ワッシャ26と、連結部27とから構成される。
樹脂本体21は、所定の厚みからなる板状であって、例えば、角部が面取りされたほぼ直角三角形状をなしている。この樹脂本体21は、熱可塑性樹脂では、例えば、ポリアミド樹脂(ナイロン6、ナイロン66等)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)や、熱硬化性樹脂では、フェノール樹脂などにより成形される。
この樹脂本体21は、三角形の角部付近に、厚み方向(図6の左右方向)に貫通する3つの貫通孔21a、21b、21cが形成されている。さらに、第一の貫通孔21aと第三の貫通孔21cとの間には、厚み方向(図5の上下方向)の一方面(図5の下面)から厚み方向に突出するように軸部21dが一体成形されている。ここで、第一、第三の貫通孔21a、21cは、エンジンの取付部2に固定される部位であり、第二の貫通孔21bは、マウント本体10の第二取付部材40側に固定される部位である。また、軸部21dは、エンジンの取付部2の位置決め孔(図示せず)に挿入され、ブラケット20をエンジンの取付部2に対して位置決めしている。
また、上記以外の樹脂本体21の形状例としては、角部に面取りがないものや、マウント本体10側とエンジンの取付部2側の相対位置のバリエーションにより、種々の形状となりうる。例えば、I字状、S字状、L字状などの両端にマウント本体10とエンジンの取付部2が取り付けられるものや、ほぼ二等辺三角形の頂点部にマウント本体10が取り付けられ底辺部にエンジンの取付部2が取り付けられるものなどがある。また、樹脂本体21の厚み方向の形状については、平板状の他に、段差状のものや、傾斜したS字状のものがある。
第一のインサートワッシャ22は、鉄などの金属製からなり、リング状に形成されている。この第一のインサートワッシャ22は、円筒部22aと、円筒部22aの両端縁から径方向外方に張り出したフランジ部22b、22cとから構成される。第一のインサートワッシャ22の軸方向長さは、樹脂本体21のうち第一の貫通孔21a付近の厚みよりも僅かに大きく形成されている。そして、第一のインサートワッシャ22は、樹脂本体21の第一の貫通孔21aの内周側に一体的にインサート成形されている。さらに、第一のインサートワッシャ22の一方のフランジ部22bは、第一の貫通孔21aの一方開口縁(樹脂本体21の一方端面)よりも僅かに突出しており、第一のインサートワッシャ22の他方のフランジ部22cは、第一の貫通孔21aの他方開口縁(樹脂本体の他方端面)よりも僅かに突出している。また、一方のフランジ部22bの外径は、エンジンの取付部2に固定されるボルト90の頭部92の外径と同程度とされている。そして、第一のインサートワッシャ22には、エンジンの取付部2に固定されるボルト90の軸部91が挿通される。従って、第一のインサートワッシャ22は、ボルト90の頭部92とエンジンの取付部2との間に挟まれる。
第二のインサートワッシャ23は、鉄などの金属製からなり、リング状に形成されている。この第二のインサートワッシャ23は、円筒部23aと、円筒部23aの両端縁から径方向外方に張り出したフランジ部23b、23cとから構成される。第二のインサートワッシャ23の軸方向長さは、樹脂本体21のうち第二の貫通孔21b付近の厚みよりも僅かに大きく形成されている。そして、第二のインサートワッシャ23は、樹脂本体21の第二の貫通孔21bの内周側に一体的にインサート成形されている。さらに、第二のインサートワッシャ23の一方のフランジ部23bは、第二の貫通孔21bの一方開口縁(樹脂本体21の一方端面)よりも僅かに突出しており、第二のインサートワッシャ23の他方のフランジ部23cは、第二の貫通孔21bの他方開口縁(樹脂本体の他方端面)よりも僅かに突出している。また、一方のフランジ部23bの外径は、第二取付部材40に固定されるボルト80の頭部92の外径と同程度とされている。他方のフランジ部23cの外径は、第二取付部材40の上側軸部43の上端面の外径と同程度とされている。そして、第二のインサートワッシャ23には、第二取付部材40に固定されるボルト80の軸部81が挿通される。従って、第二のインサートワッシャ23は、ボルト80の頭部82と第二取付部材40の上側軸部43との間に挟まれる。
第三のインサートワッシャ24は、鉄などの金属製からなり、リング状に形成されている。この第三のインサートワッシャ24は、円筒部と、当該円筒部の両端縁から径方向外方に張り出したフランジ部とから構成される。第三のインサートワッシャ24の軸方向長さは、樹脂本体21のうち第三の貫通孔21c付近の厚みよりも僅かに大きく形成されている。そして、第三のインサートワッシャ24は、樹脂本体21の第三の貫通孔21cの内周側に一体的にインサート成形されている。さらに、第三のインサートワッシャ24の一方のフランジ部は、第三の貫通孔21cの一方開口縁(樹脂本体21の一方端面)よりも僅かに突出しており、第三のインサートワッシャ24の他方のフランジ部は、第三の貫通孔21cの他方開口縁(樹脂本体の他方端面)よりも僅かに突出している。また、当該一方のフランジ部の外径は、エンジンの取付部2に固定されるボルト(図示せず)の頭部の外径と同程度とされている。そして、第三のインサートワッシャ24には、エンジンの取付部2に固定されるボルトの軸部が挿通される。従って、第三のインサートワッシャ24は、ボルトの頭部とエンジンの取付部2との間に挟まれる。
第一の別体ワッシャ25は、鉄などの金属製からなり、リング状部25aと止め部25bと回転規制部25cとから構成される。つまり、第一の別体ワッシャ25は、樹脂本体21より引張強度の高い材料からなる。
リング状部25aは、薄板のリング状からなる。リング状部25aの内径は、エンジンの取付部2に固定されるボルト90の軸部91より僅かに大きな径である。また、リング状部25aの外径は、ボルト90の外径および第一のインサートワッシャ22の一方のフランジ部22bの外径と同程度、または、ボルト90の外径および一方のフランジ部22bの外径より僅かに大きくされている。そして、第一の別体ワッシャ25は、第一のインサートワッシャ22とエンジンの取付部2に固定されるボルト90の頭部92との間に配置された状態で、ボルト90の軸部91が挿通される。従って、リング状部25aは、ボルト90の頭部92とエンジンの取付部2との間に挟まれる。
止め部25bは、リング状部25aの外周縁から僅かに屈曲された状態で一体に設けられ、ほぼ矩形状をなしている。止め部25bは、その端部が樹脂本体21に当接しないように形成されている。この止め部25bには、貫通した円形孔が形成されている。この止め部25bの円形孔には、後述する連結部27の一端が係止される。回転規制部25cは、リング状部25aの外周縁から径方向外方に延びるように一体形成されている。さらに、この回転規制部25cの端部がリング状部25aの厚み方向に屈曲形成されている。この回転規制部25cは、樹脂本体21の外周縁に係合し、樹脂本体21に対して第一の別体ワッシャ25が回転しないようにしている。具体的には、止め部25bがリング状部25aの外周縁から第二のインサートワッシャ23の方を向くように、回転規制部25cは樹脂本体21に対して位置決めしている。
第二の別体ワッシャ26は、鉄などの金属製からなり、リング状部26aと止め部26bと回転規制部26cとから構成される。つまり、第二の別体ワッシャ26は、樹脂本体21より引張強度の高い材料からなる。
リング状部26aは、薄板のリング状からなる。リング状部26aの内径は、第二取付部材40に固定されるボルト80の軸部81より僅かに大きな径である。また、リング状部26aの外径は、ボルト80の外径および第二のインサートワッシャ23の一方のフランジ部23bの外径と同程度、または、ボルト80の外径および一方のフランジ部23bの外径より僅かに大きくされている。そして、第二の別体ワッシャ26は、第二のインサートワッシャ23と第二取付部材40に固定されるボルト80の頭部82との間に配置された状態で、ボルト80の軸部81が挿通される。従って、リング状部26aは、ボルト80の頭部82と第二取付部材40の上側軸部43との間に挟まれる。
止め部26bは、リング状部26aの外周縁から僅かに屈曲された状態で一体に設けられ、ほぼ矩形状をなしている。止め部26bは、その端部が樹脂本体21に当接しないように形成されている。この止め部26bには、貫通した円形孔が形成されている。この止め部26bの円形孔には、後述する連結部27の他端が係止される。回転規制部26cは、リング状部26aの外周縁から径方向外方に延びるように一体形成されている。さらに、この回転規制部26cの端部がリング状部26aの厚み方向に屈曲形成されている。この回転規制部26cは、樹脂本体21の外周縁に係合し、樹脂本体21に対して第二の別体ワッシャ26が回転しないようにしている。具体的には、止め部26bがリング状部26aの外周縁から第一のインサートワッシャ22の方を向くように、回転規制部26cは樹脂本体21に対して位置決めしている。
連結部27は、金属ワイヤまたはピアノ線などの線状部材からなる。つまり、連結部27は、樹脂本体21より引張強度の高い材料からなる。この連結部27の一端は、第一の別体ワッシャ25の止め部25bの円形孔に係止されている。また、連結部27の他端は、第二の別体ワッシャ26の止め部26bの円形孔に係止されている。このとき、連結部27は、樹脂本体21に当接しないように形成されている。これにより、エンジンの振動に起因して連結部27が樹脂本体21に当接することが、騒音や振動の発生原因となることを防止できる。ただし、連結部27と樹脂本体21との当接が上記問題を生じることがないのであれば、両者は当接していてもよい。
次に、上述した構成からなるブラケット20を、マウント本体10およびエンジンの取付部2へ取り付ける手順を説明する。まず、樹脂本体21と第一、第二、第三のインサートワッシャ22、23、24とを一体成形する。一方、第一、第二の別体ワッシャ25、26と連結部27をそれぞれ成形し、連結部27を第一、第二の別体ワッシャ25、26の止め部25b、26bに係止しておく。
続いて、樹脂本体21に一体成形された第一のインサートワッシャ22をエンジンの取付部2に配置する。さらに、連結部27に一体的に連結された第一の別体ワッシャ25を、第一のインサートワッシャ22の一方のフランジ部22bに当接するように配置する。このとき、第一のインサートワッシャ22の貫通孔と第一の別体ワッシャ25のリング状部25aの貫通孔が一致するように、それぞれが配置される。
続いて、ボルト90の軸部91を、第一の別体ワッシャ25側から、第一の別体ワッシャ25のリング状部25aの貫通孔および第一のインサートワッシャ22の貫通孔を挿通する。そして、ボルト90の軸部91を、エンジンの取付部2に形成されためねじ2aに螺合する。このとき、第一のインサートワッシャ22の他方のフランジ部22cは、樹脂本体21の端面から突出しているため、エンジンの取付部2の端面には、第一のインサートワッシャ22の他方のフランジ部22cが当接し、樹脂本体21の端面とエンジンの取付部2の端面との間には隙間が形成されている。また、第一のインサートワッシャ22の一方のフランジ部22bは、樹脂本体21の端面から突出しているため、第一の別体ワッシャ25には、第一のインサートワッシャ22の一方のフランジ部22bが当接し、樹脂本体21の端面と第一の別体ワッシャ25との間には隙間が形成されている。そして、ボルト90の頭部92は、第一の別体ワッシャ25に当接している。
つまり、ボルト90の頭部92とエンジンの取付部2との間に、第一のインサートワッシャ22と第一の別体ワッシャ25とが挟圧されている。ただし、樹脂本体21は、ボルト90およびエンジンの取付部2により挟圧されていない。このようにして、樹脂本体21および第一の別体ワッシャ25は、それぞれ、エンジンの取付部2に固定されている。
また、ボルト90をエンジンの取付部2に固定するのと同時に、ボルト(図示せず)を第三のインサートワッシャ24を挿通させて、エンジンの取付部2に固定する。このとき、上記同様に、第三のインサートワッシャ24の取付部位において、エンジンの取付部2と樹脂本体21との間に隙間が形成され、且つ、ボルトの頭部と樹脂本体21との間には隙間が形成されている。
続いて、樹脂本体21に一体成形された第二のインサートワッシャ23をマウント本体10の第二取付部材40の上側軸部43の上端面に配置する。さらに、連結部27および第一の別体ワッシャ25に一体的に連結された第二の別体ワッシャ26を、第二のインサートワッシャ23の一方のフランジ部23bに当接するように配置する。このとき、第二のインサートワッシャ23の貫通孔と第二の別体ワッシャ26のリング状部26aの貫通孔が一致するように、それぞれが配置される。
続いて、ボルト80の軸部81を、第二の別体ワッシャ26側から、第二の別体ワッシャ26のリング状部26aの貫通孔および第二のインサートワッシャ23の貫通孔を挿通する。そして、ボルト80の軸部81を、第二取付部材40の上側軸部43に形成されためねじ43aに螺合する。このとき、第二のインサートワッシャ23の他方のフランジ部23cは、樹脂本体21の端面から突出しているため、上側軸部43の端面には、第二のインサートワッシャ23の他方のフランジ部23cが当接し、樹脂本体21の端面と上側軸部43の端面との間には隙間が形成されている。また、第二のインサートワッシャ23の一方のフランジ部23bは、樹脂本体21の端面から突出しているため、第二の別体ワッシャ26には、第二のインサートワッシャ23の一方のフランジ部23bが当接し、樹脂本体21の端面と第二の別体ワッシャ26との間には隙間が形成されている。そして、ボルト80の頭部82は、第二の別体ワッシャ26に当接している。
つまり、ボルト80の頭部82と上側軸部43との間に、第二のインサートワッシャ23と第二の別体ワッシャ26とが挟圧されている。ただし、樹脂本体21は、ボルト80および上側軸部43により挟圧されていない。このようにして、樹脂本体21および第二の別体ワッシャ26は、それぞれ、第二取付部材40に固定されている。
ここで、第一、第二の別体ワッシャ25、26と連結部27は、樹脂本体21の引張強度より高い引張強度を有している。特に、本実施形態においては、第一、第二の別体ワッシャ25、26と連結部27は、鉄などの金属ワイヤまたはピアノ線などを用いている。そして、エンジンなどの振動発生源とマウント本体とを連結するブラケットとして、樹脂本体21のみを適用した場合には、耐久性の問題により破断するおそれがある。しかし、本実施形態においては、エンジンの取付部2とマウント本体10の第二取付部材40とを、樹脂本体21に対して並列に、第一、第二の別体ワッシャ25、26および連結部27により連結している。従って、仮に、樹脂本体21が破断したとても、第一、第二の別体ワッシャ25、26および連結部27により、確実に、エンジンの取付部2と第二取付部材40とが連結された状態を維持できる。つまり、第一、第二の別体ワッシャ25、26と連結部27は、マウント本体10に対するエンジンの脱落を防止する機能を発揮する。本実施形態においては、本発明の脱落防止部材は、第一、第二の別体ワッシャ25、26と連結部27が対応する。
また、脱落防止部材として、第一、第二の別体ワッシャ25、26と連結部27を採用することにより、容易に成形することができ、且つ、容易に組み付けることができる。また、第一の別体ワッシャ25は、ボルト90の軸部91に挿通されるとともに、エンジンの取付部2とボルト90の頭部92とによる挟み込みにより、これらに係止されている。第二の別体ワッシャ26は、ボルト80の軸部81に挿通されるとともに、第二取付部材40の上側軸部43とボルト80の頭部82とによる挟み込みにより、これらに係止されている。これにより、確実に、第一、第二の別体ワッシャ25、26は、確実に、エンジンの取付部2および第二取付部材40に固定できる。また、挟み込みタイプのため、取付が容易となる。
さらに、第一、第二のインサートワッシャ22、23の両端面が、樹脂本体21の両端面より突出している。従って、上述したように、樹脂本体21は、エンジンの取付部2、第一の別体ワッシャ25、第二取付部材40の上側軸部43および第二の別体ワッシャ26との間に隙間が形成されている。つまり、樹脂本体21は、エンジンの取付部2とボルト80の頭部82により挟圧されておらず、第二取付部材40とボルト90の頭部92に挟圧されていない。
一般に、樹脂は、圧縮力が付与された状態を継続すると、劣化により形状変形を起こす。仮に、樹脂本体21が挟圧された状態であると、取付初期は十分な締め付け力を有したとしても、時間経過に伴った樹脂本体21の挟圧による劣化により、十分な締め付け力を確保できなくなるおそれがある。これに対して、本実施形態においては、第一、第二、第三のインサートワッシャ22〜24と、第一、第二の別体ワッシャ25、26が挟圧されており、樹脂本体21は挟圧されていない。従って、樹脂本体21が圧縮力を受けることがないため、確実に締め付け力を確保できる。
さらに、振動発生源のエンジンは、発熱源である。一般に、樹脂は、熱に対して弱く、熱を受けた状態を継続すると、上記同様に劣化により形状変形を起こす。本実施形態においては、樹脂本体21は、エンジンの取付部2およびボルト90に直接当接していない。従って、樹脂本体21がエンジンからの熱の影響を受けることを抑制できる。
<第二実施形態>
第二実施形態のマウント装置においては、脱落防止部材が第一、第二の別体ワッシャ25、26とシート状部材である連結部127とから構成され、第一、第二の別体ワッシャ25、26が樹脂本体21と分離可能に設けられる構成からなる。さらに、第一、第二の別体ワッシャ25、26が、相手部材の軸部81、91を挿通し、相手部材の頭部82、92と座面部2、43とに挟まれることにより相手部材に係止される構成からなる。
第二実施形態のマウント装置を構成するブラケット120について、図7〜図11を参照して説明する。図7は、ブラケット120の斜視図である。図8は、ブラケット120の平面図である。図9は、図8のD方向矢視図、すなわちブラケット120の左側面図である。図10は、図8のE方向矢視図、すなわちブラケット120の正面図である。図11は、図8のF−F断面図である。
ここで、第二実施形態のマウント装置において、マウント本体は第一実施形態のマウント本体10と同一である。また、第二実施形態のブラケット120は、第一実施形態のブラケット20に対して、第一、第二の別体ワッシャ125、126および連結部127のみ相違する。そこで、第二実施形態のブラケット120において、第一実施形態と同一構成については、同一符号を付して説明を省略する。そして、以下に、相違点のみについて説明する。
第一の別体ワッシャ125は、鉄などの金属製からなり、リング状部25aと止め部125bと回転規制部25cとから構成される。リング状部25aおよび回転規制部25cは、第一実施形態のものと同一である。止め部125bは、リング状部25aの外周縁から僅かに屈曲された状態で一体に設けられ、後述する連結部127の一端をかしめ可能に設けられている。
第二の別体ワッシャ126は、鉄などの金属製からなり、リング状部26aと止め部126bと回転規制部26cとから構成される。リング状部26aおよび回転規制部26cは、第一実施形態のものと同一である。止め部126bは、リング状部26aの外周縁から僅かに屈曲された状態で一体に設けられ、後述する連結部127の他端をかしめ可能に設けられている。
連結部127は、シート状に形成されている。この連結部127は、限定的にしか弾性を有さず、引張負荷が作用した際に僅かしか撓まない。連結部127として適切な材料は、例えば、繊維(例えば、アラミド繊維等)またはプラスチックの織物からなるベルト、スチールベルトまたは織ったスチールベルトなどである。この連結部127は、弾性的な特性を持っており、且つ、張った状態においてその後に引張力が増大しても、大きく伸びない特性を有することが必要である。そして、連結部127は、樹脂本体21の引張強度に比べて高い引張強度を有することが必要である。そして、連結部127の一端は、第一の別体ワッシャ125の止め部125bにかしめ固定され、連結部127の他端は、第二の別体ワッシャ126の止め部126bにかしめ固定される。
第二実施形態のマウント装置のブラケット120を適用した場合にも、実質的に第一実施形態と同様の効果を奏する。
<第三実施形態>
第三実施形態のマウント装置においては、脱落防止部材が、第一、第二のインサートワッシャ222、223と金属製ワイヤなどの連結部27とから構成され、第一、第二のインサートワッシャ222、223が樹脂本体21に一体的にインサート成形される構成からなる。さらに、第一、第二のインサートワッシャ222、223が、相手部材の軸部81、91を挿通し、相手部材の頭部82、92と座面部2、43とに挟まれることにより相手部材に係止される構成からなる。
第三実施形態のマウント装置を構成するブラケット220について、図12〜図13を参照して説明する。図12は、ブラケット220の平面図である。図13は、図12のG−G断面図である。
ここで、第三実施形態のマウント装置において、マウント本体は第一実施形態のマウント本体10と同一である。また、第三実施形態のブラケット220は、第一実施形態のブラケット20における第一のインサートワッシャ22と第一の別体ワッシャ25を一体形成し、且つ、第二のインサートワッシャ23と第二の別体ワッシャ26を一体形成したものに相当する。以下に、相違点のみについて具体的に説明する。
ブラケット220は、樹脂本体21と、第一のインサートワッシャ222と、第二のインサートワッシャ223と、第三のインサートワッシャ24と、連結部27とから構成される。樹脂本体21、第三のインサートワッシャ24および連結部27は、第一実施形態のものと同一である。
第一のインサートワッシャ222は、鉄などの金属製からなり、リング状に形成されている。この第一のインサートワッシャ222は、円筒部222aと、円筒部222aの両端縁から径方向外方に張り出したフランジ部222b、222cと、止め部222dとから構成される。第一のインサートワッシャ222のうち両端のフランジ部222b、222cの端面間の距離は、樹脂本体21のうち第一の貫通孔21a付近の厚みよりも僅かに大きく形成されている。そして、第一のインサートワッシャ222は、樹脂本体21の第一の貫通孔21aの内周側に一体的にインサート成形されている。
第一のインサートワッシャ222の一方のフランジ部222bは、第一の貫通孔21aの一方開口縁(樹脂本体21の一方端面)よりも僅かに突出しており、第一のインサートワッシャ222の他方のフランジ部222cは、第一の貫通孔21aの他方開口縁(樹脂本体の他方端面)よりも僅かに突出している。また、一方のフランジ部222bの外径は、エンジンの取付部2に固定されるボルト90の頭部92の外径と同程度とされている。そして、第一のインサートワッシャ222には、エンジンの取付部2に固定されるボルト90の軸部91が挿通される。従って、第一のインサートワッシャ222は、ボルト90の頭部92とエンジンの取付部2との間に挟まれる。
止め部222dは、一方のフランジ部222bの外周縁から僅かに屈曲された状態で一体に設けられ、ほぼ矩形状をなしている。止め部222dは、その端部が樹脂本体21に当接しないように形成されている。この止め部222dには、貫通した円形孔が形成されている。この止め部222dの円形孔には、連結部27の一端が係止される。
第二のインサートワッシャ223は、鉄などの金属製からなり、リング状に形成されている。この第二のインサートワッシャ223は、円筒部223aと、円筒部223aの両端縁から径方向外方に張り出したフランジ部223b、223cと、止め部223dとから構成される。第二のインサートワッシャ223のうち両端のフランジ部223b、223cの端面間の距離は、樹脂本体21のうち第二の貫通孔21b付近の厚みよりも僅かに大きく形成されている。そして、第二のインサートワッシャ223は、樹脂本体21の第二の貫通孔21bの内周側に一体的にインサート成形されている。
第二のインサートワッシャ223の一方のフランジ部223bは、第二の貫通孔21bの一方開口縁(樹脂本体21の一方端面)よりも僅かに突出しており、第二のインサートワッシャ223の他方のフランジ部223cは、第二の貫通孔21bの他方開口縁(樹脂本体の他方端面)よりも僅かに突出している。また、一方のフランジ部223bの外径は、第二取付部材40に固定されるボルト80の頭部82の外径と同程度とされている。他方のフランジ部223cの外径は、第二取付部材40の上側軸部43の上端面の外径と同程度とされている。そして、第二のインサートワッシャ223には、第二取付部材40に固定されるボルト80の軸部81が挿通される。従って、第二のインサートワッシャ223は、ボルト80の頭部82と第二取付部材40の上側軸部43との間に挟まれる。
止め部223dは、一方のフランジ部223bの外周縁から僅かに屈曲された状態で一体に設けられ、ほぼ矩形状をなしている。止め部223dは、その端部が樹脂本体21に当接しないように形成されている。この止め部223dには、貫通した円形孔が形成されている。この止め部223dの円形孔には、連結部27の他端が係止される。
このような構成により、第一実施形態のブラケット20と同様に、マウント本体10に対するエンジンの脱落を防止する機能を発揮する。その他、同様の構成による部分については、第一実施形態に記載した効果と同様の効果を奏する。また、第一実施形態におけるインサートワッシャと別体ワッシャとを一体成形することにより、部品点数の低減を図ることができる。また、第一実施形態における別体ワッシャの別途の組付けが不要となるため、組付工数の低減を図ることができる。ただし、連結部27の取付については、双方それぞれに異なる組み付け易さを有している。
<第四実施形態>
第四実施形態のマウント装置においては、脱落防止部材が、樹脂本体321に一体成形された金属プレート322を含む構成からなり、さらに金属プレート322にインサートワッシャ323〜326が一体成形される構成からなる。さらに、金属プレート322の貫通孔322a〜322dが、相手部材の軸部81、92を挿通し、金属プレート322が相手部材の頭部82、92と座面部2、43とに挟まれることにより相手部材に係止される構成からなる。
第四実施形態のマウント装置について、図14〜図20を参照して説明する。図14は、ブラケット320の斜視図である。図15は、ブラケット320の平面図である。図16は、図15のH方向矢視図、すなわちブラケット320の左側面図である。図17は、図15のJ方向矢視図、すなわちブラケット320の正面図である。図18は、図16のK方向矢視図、すなわちブラケット320の底面図である。図19は、図15のL−L断面図である。図20は、図15のM−M断面図である。
ここで、第四実施形態のマウント装置において、マウント本体は第一実施形態のマウント本体10と同一である。そこで、以下に、第四実施形態のブラケット320についてのみ説明する。
ブラケット320は、エンジンの取付部2および第二取付部材40に固定される。このブラケット320は、樹脂本体321と、金属プレート322と、第一のインサートワッシャ323と、第二のインサートワッシャ324と、第三のインサートワッシャ325と、第四のインサートワッシャ326とから構成される。
樹脂本体321は、所定の厚みからなる板状であって、角部が面取りされたほぼ直角三角形状をなしている。この樹脂本体321は、熱可塑性樹脂により成形される。この樹脂本体321は、図15に示すように、三角形の角部付近に、厚み方向(図15の紙面前後方向)に貫通する4つの貫通孔321a、321b、321c、321dが形成されている。第一、第三、第四の貫通孔321a、321c、321dは、ほぼ直線状に位置している。ここで、第一、第三、第四の貫通孔321a、321c、321dは、エンジンの取付部2に固定される部位であり、第二の貫通孔321bは、マウント本体10の第二取付部材40側に固定される部位である。
金属プレート322は、樹脂本体321の厚みよりも十分に薄い板厚からなり、鉄またはアルミニウムにより形成されたプレートである。この金属プレート322は、図18に示すように、樹脂本体321の略三角形外形より僅かに小さな外形をなしている。そして、金属プレート322は、樹脂本体321の一方の端面に一体的に接着されるように、インサート成形されている。ここで、金属プレート322には、第一〜第四の貫通孔322a〜322dが形成されている。金属プレート322の第一〜第四の貫通孔322a〜322dは、それぞれ、樹脂本体に形成される第一〜第四の貫通孔321a〜321dに対応する位置に、且つ、ほぼ同径に形成されている。ここで、第一の貫通孔322aには、ボルト90の軸部91が挿通され、第二の貫通孔322bには、ボルト80の軸部82が挿通され、第三、第四の貫通孔322c、322dには、図示しないボルトの軸部が挿通される。
第一のインサートワッシャ323は、円筒状からなり、金属プレート322の第一の貫通孔322aの部位を絞りプレス成形を行うことにより、金属プレート322の第一の貫通孔322aの縁部と一体的に設けられている。つまり、第一のインサートワッシャ323の一方端面は、金属プレート322の一方面(内側面)に接合している。そして、第一のインサートワッシャ323は、樹脂本体321の第一の貫通孔321aの内周側に一体成形されている。ここで、第一のインサートワッシャ323の他方端面(金属プレート322と反対側)は、第一の貫通孔321aの一方開口縁よりも僅かに突出している。そして、第一のインサートワッシャ323は、金属プレート322の第一の貫通孔322aと共に、ボルト90の軸部91が挿通される。
第二のインサートワッシャ324は、円筒状からなり、金属プレート322の第二の貫通孔322bの部位を絞りプレス成形を行うことにより、金属プレート322の第二の貫通孔322bの縁部と一体的に設けられている。つまり、第二のインサートワッシャ324の一方端面は、金属プレート322の一方面(内側面)に接合している。そして、第一のインサートワッシャ322は、樹脂本体321の第二の貫通孔321bの内周側に一体成形されている。ここで、第二のインサートワッシャ324の他方端面(金属プレート322と反対側)は、第二の貫通孔321bの一方開口縁よりも僅かに突出している。そして、第二のインサートワッシャ324は、金属プレート322の第二の貫通孔322bと共に、ボルト80の軸部81が挿通される。
第三、第四のインサートワッシャ325、326は、第一のインサートワッシャ323とほぼ同様である。つまり、第三、第四のインサートワッシャ325、326は、円筒状からなり、金属プレート322の第三、第四の貫通孔322c、322dの部位を絞りプレス成形を行うことにより、金属プレート322の第三、第四の貫通孔322c、322dの縁部と一体的に設けられている。つまり、第三、第四のインサートワッシャ325、326の一方端面は、金属プレート322の一方面(内側面)に接合している。そして、第三、第四のインサートワッシャ325、326は、樹脂本体321の第三、第四の貫通孔321c、321dの内周側に一体成形されている。ここで、第三、第四のインサートワッシャ325、326の他方端面(金属プレート322と反対側)は、第三、第四の貫通孔321c、321dの一方開口縁よりも僅かに突出している。そして、第三、第四のインサートワッシャ325、326は、金属プレート322の第三、第四の貫通孔322c、322dと共に、ボルトの軸部が挿通される。
以上より、ブラケット320の金属プレート322の第一の貫通孔322aは、ボルト90の軸部91が挿通された状態で、ボルト90の頭部92とエンジンの取付部2とに挟圧されている。従って、金属プレート322は、エンジンの取付部2に固定されている。一方、金属プレート322の第二貫通孔322bは、ボルト80の軸部81が挿通された状態で、ボルト80の頭部82と第二取付部材40の上側軸部43とに挟圧されている。従って、金属プレート322は、第二取付部材40に固定されている。
このように、ブラケット320は、エンジンの取付部2とマウント本体10の第二取付部材40とを、樹脂本体321に対して並列に、金属プレート322により連結している。従って、仮に、樹脂本体321が破断したとしても、金属プレート322により、確実に、エンジンの取付部2と第二取付部材40とが連結された状態を維持できる。つまり、金属プレート322は、マウント本体10に対するエンジンの脱落を防止する機能を発揮する。本実施形態においては、本発明の脱落防止部材は、金属プレート322が対応する。
さらに、金属プレート322のみで、脱落防止機能を発揮できるため、非常に簡易的な構成となる。さらに、部品点数の低減効果を有する。また、樹脂本体321にインサート成形を行うことにより、金属プレート322を一体化することができるため、マウント本体10やエンジンの取付部2への取付が容易となる。
さらに、樹脂本体321の一方面には、金属プレート322が配置され、樹脂本体321の他方面からは、第一〜第四のインサートワッシャ323〜326が突出している。従って、樹脂本体321は、エンジンの取付部2とボルト80の頭部82により挟圧されておらず、且つ、第二取付部材40とボルト90の頭部92に挟圧されていない。従って、樹脂本体321が圧縮力を受けることがないため、確実に締め付け力を確保できる。
また、第一〜第四のインサートワッシャ323〜326が、金属プレート322と一体部品として成形されているため、樹脂本体321を容易に成形することができる。つまり、金属プレート322および第一〜第四のインサートワッシャ323〜326を、樹脂本体321の成形金型に容易に位置決めすることができる。
<第四実施形態の変形態様>
第四実施形態の変形態様においては、脱落防止部材が、樹脂本体321に一体成形された金属プレート322を含む構成され、さらに金属プレート322とインサートワッシャ323〜326が別体に成形される構成からなる。さらに、金属プレート322の貫通孔322a〜322dが、相手部材の軸部81、91を挿通し、金属プレート322が相手部材の頭部82、92と座面部2、43とに挟まれることにより相手部材に係止される構成からなる。
第四実施形態の変形態様のマウント装置を構成するブラケット420について、図21を参照して説明する。図21は、第四実施形態の図19に対応する図であって、ブラケット420の断面図である。
第四実施形態のブラケット320においては、第一〜第四のインサートワッシャ323〜326が金属プレート322の絞りプレス成形により一体化されていた。これに対して、当該変形態様のブラケット420は、金属プレート322と第一〜第四のインサートワッシャ323〜326とが別体に成形されている。金属プレート322と第一〜第四のインサートワッシャ323〜326は、別体に成形した後に、溶接等により一体化することもできる。この場合は、実質的に、第四実施形態に記載のものと同様となる。この他に、金属プレート322と第一〜第四のインサートワッシャ323〜326は、分離可能な状態として、樹脂本体321と一体化されてもよい。このように分離可能な構成とした場合であっても、金属プレート322と第一〜第四のインサートワッシャ323〜326は、ボルト80、90の頭部82、92とエンジンの取付部2または第二取付部材40とにより挟圧されているため、同様の脱落防止機能を発揮する。
<第五実施形態>
第五実施形態においては、脱落防止部材が第一、第二の別体ワッシャ25、26と金属ワイヤなどの連結部27とから構成され、第一、第二の別体ワッシャ25、26が樹脂本体21と分離可能に設けられる構成からなる。さらに、第一、第二の別体ワッシャ25、26が、相手部材の圧入軸502a、544に圧入される構成からなる。
第五実施形態のマウント装置501について、図22を参照して説明する。図22は、マウント装置501をエンジン(振動発生源)の取付部502および支持部材3に取り付けた状態の断面図である。第五実施形態のマウント装置501は、エンジンの取付部502と支持部材3との間に介装されている。具体的には、支持部材3に固定されるマウント本体510と、エンジンの取付部502とマウント本体510を構成する第二取付部材540とを連結するブラケット20とから構成される。ここで、ブラケット20の構成は、第一実施形態のブラケット20の構成と同一であるため、説明を省略する。
エンジンの取付部502は、取付座面から立設された圧入軸502aを備えている。この圧入軸502aは、ブラケット20の第一のインサートワッシャ22および第一の別体ワッシャ25が圧入により嵌合固定されている。
マウント本体510は、第一取付部材30と、第二取付部材540と、本体ゴム弾性体50と、内部ストッパゴム60と、外部ストッパゴム70とから構成される。ここで、第二取付部材540以外は、第一実施形態と同一構成からなる。
第二取付部材540は、鋼材またはアルミニウムにより成形され、ブラケット20を介してエンジンの取付部502に取り付けられる。第二取付部材540は、円盤状部41と下側軸部42と上側軸部543と圧入軸544を一体的に成形されている。ここで、円盤状部41と下側軸部42は、第一実施形態のものと同一構成からなる。また、上側軸部543は、第一実施形態の上側軸部43に対してめねじ43aを有しない点のみ相違する。圧入軸544は、上側軸部543の上端面から同軸的に突出している。この圧入軸544の外径は、上側軸部543の上側端面の外径よりも小さくされている。そして、この圧入軸544は、ブラケット20の第二のインサートワッシャ23および第二の別体ワッシャ26が圧入により嵌合固定されている。
この場合も、第一実施形態と同様に、エンジンの取付部502とマウント本体510の第二取付部材540とを、樹脂本体21に対して並列に、第一、第二の別体ワッシャ25、26および連結部27により連結している。従って、仮に、樹脂本体21が破断したとても、第一、第二の別体ワッシャ25、26および連結部27により、確実に、エンジンの取付部502と第二取付部材540とが連結された状態を維持できる。つまり、第一、第二の別体ワッシャ25、26と連結部27は、マウント本体510に対するエンジンの脱落を防止する機能を発揮する。その他の効果についても、実質的に同様の効果を奏する。さらに、圧入により一体化していることにより、部品点数の低減効果がある。
<第六実施形態>
第四実施形態のマウント装置においては、脱落防止部材を構成する金属プレート322の第一〜第四の貫通孔322a〜322dが、ボルト80、90の頭部82、92とエンジンの取付部2または第二取付部材40とに挟圧される構成とした。この他に、第五実施形態のエンジンの取付部502および第二取付部材540を適用して、金属プレート322の第一〜第四の貫通孔322a〜322dに圧入により嵌合固定されるようにしてもよい。この場合も実質的同様の効果を奏する。
第一実施形態:マウント装置1をエンジン(振動発生源)の取付部2および支持部材3に取り付けた状態の断面図である。 ブラケット20の斜視図である。 ブラケット20の平面図である。 図3のA方向矢視図、すなわちブラケット20の左側面図である。 図3のB方向矢視図、すなわちブラケット20の正面図である。 図3のC−C断面図である。 第二実施形態:ブラケット120の斜視図である。 ブラケット120の平面図である。 図8のD方向矢視図、すなわちブラケット120の左側面図である。 図8のE方向矢視図、すなわちブラケット120の正面図である。 図8のF−F断面図である。 第三実施形態:ブラケット220の平面図である。 図12のG−G断面図である。 第四実施形態:ブラケット320の斜視図である。 ブラケット320の平面図である。 図15のH方向矢視図、すなわちブラケット320の左側面図である。 図15のJ方向矢視図、すなわちブラケット320の正面図である。 図16のK方向矢視図、すなわちブラケット320の底面図である。 図15のL−L断面図である。 図15のM−M断面図である。 第四実施形態の変形態様:第四実施形態の図19に対応する図であって、ブラケット420の断面図である。 第五実施形態:マウント装置501をエンジン(振動発生源)の取付部502および支持部材3に取り付けた状態の断面図である。
符号の説明
1、501:マウント装置、 2、502:エンジンの取付部、 2a:めねじ
3:支持部材、 502a:圧入軸
10、510:マウント本体
20、120、220、320、420:ブラケット
21、321:樹脂本体
21a、21b、21c:貫通孔、 21d:軸部
321a〜321d:貫通孔
22、222:第一のインサートワッシャ
22a、222a:円筒部、 22b、22c、222b、222c:フランジ部
23、223:第二のインサートワッシャ
23a、223a:円筒部、 23b、23c、223b、223c:フランジ部
24:第三のインサートワッシャ、
25、125:第一の別体ワッシャ
25a:リング状部、 25b、125b、222d:止め部、 25c:回転規制部
26、126:第二の別体ワッシャ
26a:リング状部、 26b、126b、223d:止め部、 26c:回転規制部
27、127:連結部
30:第一取付部材、 31:内側円筒部材
32:外側円筒部材、 32a:大径部、 32b:小径部、 32c:蓋部
33:固定ブラケット
40、540:第二取付部材
41:円盤状部、 42:下側軸部、 43、543:上側軸部、 43a:めねじ
50:本体ゴム弾性体、 51:凹所
60:内部ストッパゴム、 70:外部ストッパゴム
80、90:ボルト、 81、91:軸部、 82、92:頭部
322:金属プレート、 322a〜322d:貫通孔
323〜326:インサートワッシャ
544:圧入軸

Claims (21)

  1. 振動発生源の取付部と支持部材の間に介装されるマウント装置であって、
    前記支持部材に取り付けられる第一取付部材と、第二取付部材と、前記第一取付部材と前記第二取付部材とを弾性連結するゴム弾性体と、を備えるマウント本体と、
    前記振動発生源の取付部および前記第二取付部材に固定されるブラケットと、
    を備え、
    前記ブラケットは、
    前記振動発生源の取付部および前記第二取付部材に固定される樹脂本体と、
    前記樹脂本体より引張強度の高い材料からなり、前記振動発生源の取付部および前記第二取付部材に固定され、前記マウント本体に対する前記振動発生源の脱落を防止する脱落防止部材と、
    を備えることを特徴とするマウント装置。
  2. 前記振動発生源の取付部および前記第二取付部材は、それぞれ軸状部を有し、
    前記脱落防止部材は、
    金属製のリング状からなり、前記振動発生源の取付部の軸状部に一体的に固定される第一ワッシャと、
    金属製のリング状からなり、前記第二取付部材の軸状部に一体的に固定される第二ワッシャと、
    前記第一ワッシャと前記第二ワッシャとを連結する連結部と、
    を備える請求項1に記載のマウント装置。
  3. 前記振動発生源の取付部は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
    前記第一ワッシャは、前記振動発生源の取付部の軸状部を挿通し、前記座面部と前記頭部との間に挟まれるように係止される請求項2に記載のマウント装置。
  4. 前記第二取付部材は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
    前記第二ワッシャは、前記第二取付部材の軸状部を挿通し、前記座面部と前記頭部との間に挟まれるように係止される請求項2または3に記載のマウント装置。
  5. 前記第一ワッシャは、前記振動発生源の取付部の軸状部に圧入により嵌合される請求項2に記載のマウント装置。
  6. 前記第二ワッシャは、前記第二取付部材の軸状部に圧入により嵌合される請求項2または5に記載のマウント装置。
  7. 前記連結部は、線状部材またはシート状部材からなる請求項1〜6の何れか一項に記載のマウント装置。
  8. 前記第一ワッシャおよび前記第二ワッシャの少なくとも一方は、前記樹脂本体に一体的にインサート成形される請求項2に記載のマウント装置。
  9. 前記振動発生源は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
    前記樹脂本体は、貫通孔を有し、
    前記マウント装置は、さらに前記貫通孔の内周側に一体成形されたリング部材を備え、
    前記振動発生源の取付部の軸状部は、前記リング部材に挿通され、
    前記リング部材の一方端面は、前記樹脂本体の一方端面より突出し、且つ、前記座面部に当接して位置決めされ、
    前記リング部材の他方端面は、前記樹脂本体の他方端面より突出し、且つ、前記頭部に当接して位置決めされる請求項2に記載のマウント装置。
  10. 前記第二取付部材は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
    前記樹脂本体は、貫通孔を有し、
    前記マウント装置は、さらに前記貫通孔の内周側に一体成形されたリング部材を備え、
    前記第二取付部材の軸状部は、前記リング部材に挿通され、
    前記リング部材の一方端面は、前記樹脂本体の一方端面より突出し、且つ、前記座面部に当接して位置決めされ、
    前記リング部材の他方端面は、前記樹脂本体の他方端面より突出し、且つ、前記頭部に当接して位置決めされる請求項2に記載のマウント装置。
  11. 前記リング部材は、前記第一ワッシャである請求項9に記載のマウント装置。
  12. 前記リング部材は、前記第二ワッシャである請求項10に記載のマウント装置。
  13. 前記振動発生源の取付部および前記第二取付部材は、それぞれ軸状部を有し、
    前記脱落防止部材は、複数の貫通孔が形成された金属製のプレートを有し、
    一方の前記貫通孔は、前記振動発生源の取付部の軸状部に一体的に固定され、
    他方の前記貫通孔は、前記第二取付部材の軸状部に一体的に固定される請求項1に記載のマウント装置。
  14. 前記振動発生源の取付部は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
    一方の前記貫通孔は、前記振動発生源の取付部の軸状部を挿通し、前記座面部と前記頭部との間に挟まれるように係止される請求項13に記載のマウント装置。
  15. 前記第二取付部材は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
    他方の前記貫通孔は、前記第二取付部材の軸状部を挿通し、前記座面部と前記頭部との間に挟まれるように係止される請求項13または14に記載のマウント装置。
  16. 一方の前記貫通孔は、前記振動発生源の取付部の軸状部に圧入により嵌合される請求項13に記載のマウント装置。
  17. 他方の前記貫通孔は、前記第二取付部材の軸状部に圧入により嵌合される請求項13または14に記載のマウント装置。
  18. 前記脱落防止部材は、前記樹脂本体に一体的にインサート成形される請求項13に記載のマウント装置。
  19. 前記振動発生源は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
    前記樹脂本体は、貫通孔を有し、
    前記マウント装置は、さらに前記貫通孔の内周側に一体成形されたリング部材を備え、
    前記振動発生源の取付部の軸状部は、前記リング部材に挿通され、
    前記リング部材の一方端面は、前記樹脂本体の一方端面より突出し、且つ、前記座面部に当接して位置決めされ、
    前記リング部材の他方端面は、前記樹脂本体の他方端面より突出し、且つ、前記頭部に当接して位置決めされる請求項13に記載のマウント装置。
  20. 前記第二取付部材は、前記軸状部と、前記軸状部を立設する座面部と、前記軸状部の端部に設けられ前記座面部に対して離隔して設けられる頭部と、を備え、
    前記樹脂本体は、貫通孔を有し、
    前記マウント装置は、さらに前記貫通孔の内周側に一体成形されたリング部材を備え、
    前記第二取付部材の軸状部は、前記リング部材に挿通され、
    前記リング部材の一方端面は、前記樹脂本体の一方端面より突出し、且つ、前記座面部に当接して位置決めされ、
    前記リング部材の他方端面は、前記樹脂本体の他方端面より突出し、且つ、前記頭部に当接して位置決めされる請求項13に記載のマウント装置。
  21. 前記リング部材は、前記脱落防止部材に一体的に固定される請求項19または20に記載のマウント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104159454A (zh) * 2011-12-23 2014-11-19 荷兰洛德斯克罗科兰有限公司 处理植物油的方法
WO2016053204A1 (en) * 2014-10-02 2016-04-07 Sieva D.O.O. Polymeric engine and/or gearbox bracket

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