JP2010082510A - トリガー式液体噴出器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】往復ポンプ17の可動部16において操作レバー14と非可動筒部15との間に位置する中間部分に、操作レバー14の後方に向けた移動を規制する割リング状のストッパ部材20が着脱可能に嵌合され、このストッパ部材20の外周面には、その径方向の外側に向けて板状のつまみ片21が一対突設されるとともに、これらのつまみ片21は各先端部が互いに接近離間するように形成され、カバー部13には、可動部16の前記中間部分から取り外したストッパ部材20が保持される保持部19が形成されている。
【選択図】図1
Description
そして近年では、操作レバーの誤操作によって内容液が不意にノズルから噴出するのを防ぐために、前記可動部において操作レバーと非可動筒部との間に位置する中間部分に、例えば下記特許文献1に示されるような、操作レバーの後方に向けた移動を規制する割リング状のストッパ部材を着脱可能に嵌合した構成が提案されている。
また、内容液を噴出した後に、例えば壁面等の被噴出箇所にゴミや虫等が付着していてこれを除去する必要が生じた場合に、この付着物を手で直接触れることなく除去できる適当な道具を見つけるのに時間がかかり需要者に不便を感じさせることもあった。
また、ストッパ部材が割リング状に形成されているので、ストッパ部材を可動部の前記中間部分に対して着脱する際に、ストッパ部材を弾性変形させ、該ストッパ部材において周方向で分断された分断部分を拡げることで、この着脱を容易に行うことができる。
さらに、カバー部に前記保持部が形成されているので、ストッパ部材を可動部の前記中間部分から取り外してこのトリガー式液体噴出器を使用しているときに、ストッパ部材を保持部に保持させることが可能になり、トリガー式液体噴出器の使用時にストッパ部材を紛失するのを防ぐことができる。
また、ストッパ部材の外周面につまみ片が一対突設されているので、内容液を噴出した後に、例えば壁面等の被噴出箇所にゴミや虫等の付着物が付着していてこれを除去する必要が生じた場合に、前記保持部からストッパ部材を取り外し、一対のつまみ片を指で摘んでそれぞれの先端部を互いに接近させて前記付着物を挟み込み、この付着物を除去することができる。したがって、内容液を噴出した後に、被噴出箇所に付着した付着物を直ちに除去することが可能になる。
この場合、一対のつまみ片それぞれの先端部が互いに接近するように、指で一対のつまみ片を摘んだときに、ストッパ部材を前記分断部分の隙間が拡がるように弾性変形させ易くすることが可能になる。したがって、ストッパ部材を可動部の前記中間部分に対してより一層容易に着脱することができるとともに、付着物を容易かつ確実に挟み込むことができる。
噴出器本体11は、その前部に前後方向に揺動可能に垂設された操作レバー14と、操作レバー14の後側に配置されたシリンダ(非可動筒部)15、および操作レバー14の前後動に伴ってシリンダ15内を前後摺動させられるピストン(可動部)16を有する往復ポンプ17と、を備えている。
以上の構成において、操作レバー14の前後動に伴って、ピストン16の後部がシリンダ15内を前後方向に摺動することで、シリンダ15の内部が加圧および減圧されるようになっている。
そして、前述のようにシリンダ15の内部が加圧されたときに、このシリンダ15内の内容液が前記吸い上げ筒部、および射出筒部をこの順に通過してノズル12に到達し、外部に噴出されるようになっている。また、シリンダ15の内部が減圧されたときに、図示されない容器本体内の内容液が吸い上げパイプ18および前記吸い上げ筒部を通ってシリンダ15の内部に進入するようになっている。
また、シリンダ15の下部およびピストン16の下部は、カバー部13で覆われておらず外部に露出している。なお、操作レバー14を後方に移動させる前の待機状態では、ピストン16のうち、操作レバー14に連結された前部と、シリンダ15内に位置する後部と、の間に位置する中間部分が操作レバー14とシリンダ15との間に位置し、この中間部分の下部がカバー部13で覆われておらず外部に露出している。
ここで図示の例では、カバー部13の後端壁13aにおける外面は、左右方向および上下方向の双方向に沿って延びる平坦面になっている。このカバー部13の後端壁13aにおける外面の下部に、後方に向けて円柱状若しくは円筒状の保持部19が突設されている。そして、この保持部19にストッパ部材20が着脱可能に嵌合されることで、保持部19がストッパ部材20を保持するようになっている。図示の例では、ストッパ部材20は、つまみ片21の先端部がカバー部13の上端よりも上方に突出した状態で保持部19に保持されるようになっている。なお、カバー部13の後端壁13aにおける外面の下端部には、後方に向けて支持板部13bが突設されている。また、この支持板部13bの上面に保持部19の下端が連結されている。
また、ストッパ部材20が割リング状に形成されているので、ストッパ部材20をピストン16の前記中間部分に対して着脱する際に、ストッパ部材20を弾性変形させ、該ストッパ部材20の前記分断部分20aを拡げることで、この着脱を容易に行うことができる。
また、ストッパ部材20の外周面につまみ片21が一対突設されているので、内容液を噴出した後に、例えば壁面等の被噴出箇所にゴミや虫等の付着物が付着していてこれを除去する必要が生じた場合に、保持部19からストッパ部材20を取り外し、一対のつまみ片21を指で摘んでそれぞれの先端部を互いに接近させて前記付着物を挟み込み、この付着物を除去することができる。したがって、内容液を噴出した後に、被噴出箇所に付着した付着物を直ちに除去することが可能になる。
カバー部13の後端壁25には貫通孔(保持部)25aが形成されている。図示の例では、貫通孔25aの内周縁は、カバー部13の後端壁25の外面における外周縁よりも内側に位置している。
この際、図4に示されるように、カバー部13内に位置する噴出器本体11のうち最も後方に位置する吸い上げ筒部23と、一対のつまみ片21の先端と、の間には、前後方向の隙間が設けられるとともに、ストッパ部材20、つまみ片21、凸片22および係合凸片24のうち、ストッパ部材20および凸片22がカバー部13の外側に露呈している。
例えば前記第1実施形態では、保持部19をカバー部13の後端壁13aにおける外面に設けたが、これに代えて例えば、カバー部13の上端部における外面に設ける等適宜変更してもよい。
また、凸片22は設けなくてもよい。
この場合、ストッパ部材20、つまみ片21、凸片22および係合凸片24のうち、ストッパ部材20における分断部分20a側の部分だけがカバー部13の外側に露呈することとなり、この噴出器2の取り扱い性をさらに向上させることができるとともに、該噴出器2の使用時の見映えをより一層向上させることができる。
さらにまた、収納凹部25bの深さを図5に示される状態よりも深くすることで、ストッパ部材20の全体をカバー部13内に収納するようにしてもよく、この場合、ストッパ部材20は、例えば凸片22をつまんで後方に引くことで取り外すことができる。
また、ストッパ部材20は、前記実施形態に限らず例えば、U字状若しくはコ字状等適宜変更してもよい。
また、ストッパ部材20の外周面において一対のつまみ片21を設ける位置は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、前記第2実施形態では、吸い上げ筒部23と一対のつまみ片21の先端との間に前後方向の隙間が設けたが、これに代えて例えば、つまみ片21の先端部を、カバー部13の内面のうち左右方向を向く表面と吸い上げ筒部23との間の隙間に挿入してもよい。
11 噴出器本体
12 ノズル
13 カバー部
14 操作レバー
15 シリンダ(非可動筒部)
16 ピストン(可動部)
17 往復ポンプ
19 保持部
20 ストッパ部材
20a 分断部分
21 つまみ片
25a 貫通孔(保持部)
O 中心軸
Claims (2)
- 噴出器本体と、この噴出器本体の前端に設けられたノズルと、前記噴出器本体を覆うカバー部と、が備えられ、
前記噴出器本体は、その前部に前後方向に揺動可能に垂設された操作レバーと、操作レバーの後側に配置された非可動筒部、および操作レバーの前後動に伴って前記非可動筒部内を前後摺動させられる可動部を有する往復ポンプと、を備えるトリガー式液体噴出器であって、
前記可動部において操作レバーと非可動筒部との間に位置する中間部分に、操作レバーの後方に向けた移動を規制する割リング状のストッパ部材が着脱可能に嵌合され、
このストッパ部材の外周面には、その径方向の外側に向けて板状のつまみ片が一対突設されるとともに、これらのつまみ片は各先端部が互いに接近離間するように形成され、
前記カバー部には、可動部の前記中間部分から取り外したストッパ部材が保持される保持部が形成されていることを特徴とするトリガー式液体噴出器。 - 請求項1記載のトリガー式液体噴出器であって、
前記つまみ片は、ストッパ部材の外周面において、その周方向で分断された分断部分に対して該ストッパ部材の中心軸を挟んだ反対側に設けられていることを特徴とするトリガー式液体噴出器。
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