JP2010081751A - 電力供給システム - Google Patents

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Yuichiro Matsui
裕一郎 松井
Mitsuru Matsukawa
満 松川
Nobuhiro Kurio
信広 栗尾
Toshihiko Shikata
俊彦 志方
Hironori Ayabe
宏規 綾部
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Abstract

【課題】 電力系統の瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時、最重要負荷だけでなく、重要負荷についても、電源電圧を途切れることなく供給すべく、電力系統の電圧低下を補償する。
【解決手段】 電力系統1に接続された第一のスイッチ6と、第一のスイッチ6を介して電力系統1に接続された交直変換器7と、交直変換器7の直流側に接続された蓄電器8とで構成された瞬時電圧低下・停電対策装置2を備え、交直変換器7の交流側に、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を必要とする最重要負荷3を直接に接続すると共に、瞬時電圧低下補償のみを必要とする重要負荷4を第二のスイッチ9を介して接続し、かつ、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を不要とする準重要負荷5を第三のスイッチ10を介して接続する。重要負荷4は、第一のスイッチ6に直列接続された第二のスイッチ9を介して最重要負荷3に並列に接続され、かつ、準重要負荷5は、第二のスイッチ9に並列接続された第三のスイッチ10を介して重要負荷4に並列に接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力系統に瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時、各種の負荷に供給される電源電圧を補償する瞬時電圧低下・停電対策機能を備えた電力供給システムに関する。
近年、CPUを用いた各種制御装置の普及により、落雷などによる商用電源などの電力系統の瞬時電圧低下による障害が問題となっている。このため、銀行のオンライン、交通管制、コンピュータ制御や産業用製造設備、計測・制御用電源などの重要な負荷設備を持つ電力供給システムでは、電力系統に発生した瞬時電圧低下および停電を速やかに検出して負荷設備に電源電圧を供給すべく、電力系統の電圧低下を補償する瞬時電圧低下・停電対策装置が設置されている。
ここで、前述した銀行のオンライン、交通管制、コンピュータ制御や産業用製造設備、計測・制御用電源などの重要な負荷設備には、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を必要とする最重要負荷や、瞬時電圧低下補償のみを必要とする重要負荷がある。
電力系統に瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時、最重要負荷や重要負荷に供給される電源電圧を補償する瞬時電圧低下・停電対策機能を備えた電力供給システムとしては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
この特許文献1に開示された電力供給システムは、電力系統に一般負荷が直接に接続され、最重要負荷および重要負荷が高速遮断システムを介して接続された構成を具備する。また、最重要負荷および重要負荷には非常用の発電機が接続され、最重要負荷と発電機との間には瞬時電圧低下・停電対策機能を備えた無停電電源装置が接続されている。
この従来の電力供給システムでは、電力系統に瞬時電圧低下あるいは停電が発生すると、高速遮断システムにより最重要負荷および重要負荷が電力系統から切り離され、非常用の発電機により最重要負荷および重要負荷に電源電圧を供給すべく、電力系統の電圧低下を補償する。この時、最重要負荷については、瞬時電圧低下あるいは停電の発生時、非常用の発電機が動作するまでの間、無停電電源装置により電源電圧が途切れることなく供給される。
特開2001−61238号公報
ところで、従来の電力供給システムでは、前述したように瞬時電圧低下あるいは停電の発生時、非常用の発電機が動作するまでの間については、最重要負荷には無停電電源装置により電源電圧が途切れることなく供給される。しかしながら、重要負荷については、無停電電源装置の電源電圧供給方向が一方向であるため、この無停電電源装置により電源電圧を供給することができないことから、瞬時電圧低下あるいは停電の発生時、非常用の発電機が動作するまでの間については、重要負荷に電源電圧を供給すべく、電力系統の電圧低下分を補償することが困難であった。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、電力系統の瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時、最重要負荷だけでなく、重要負荷についても、電源電圧を途切れることなく供給すべく、電力系統の電圧低下を補償し得る電力供給システムを提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明に係る電力供給システムは、電力系統に接続された第一のスイッチと、その第一のスイッチを介して電力系統に接続された交直変換器と、その交直変換器の直流側に接続された蓄電器とで構成された瞬時電圧低下・停電対策装置を備え、交直変換器の交流側に、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を必要とする最重要負荷を直接に接続すると共に、瞬時電圧低下補償のみを必要とする重要負荷を第二のスイッチを介して接続し、かつ、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を不要とする準重要負荷を第三のスイッチを介して接続したことを特徴とする。
本発明の電力供給システムでは、電力系統の瞬時電圧低下あるいは停電が発生すると、第一のスイッチを開放することにより、最重要負荷、重要負荷および準重要負荷を電力系統から切り離す。この瞬時電圧低下あるいは停電の発生時、交直変換器の交流側に最重要負荷が直接に接続されていることから、蓄電器に貯蔵された電力を交直変換器を介して最重要負荷に供給すべく、電力系統の瞬時電圧低下および停電を補償することができる。この最重要負荷の瞬時電圧低下補償と停電補償と共に、交直変換器の交流側に第二のスイッチを介して重要負荷が接続されていることから、蓄電器に貯蔵された電力を交直変換器を介して重要負荷に供給すべく、電力系統の瞬時電圧低下を補償することができる。
なお、瞬時電圧低下期間が経過すれば、第二のスイッチを開放することにより、重要負荷を電力系統から切り離す。これにより、重要負荷は電力系統の瞬時電圧低下のみが補償され、電力系統の停電については補償されない。また、瞬時電圧低下あるいは停電の発生時に第三のスイッチを開放することにより、準重要負荷を電力系統から切り離す。これにより、準重要負荷は電力系統の瞬時電圧低下および停電の両方について補償されない。
本発明における第一のスイッチは、電力系統に瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時に最重要負荷、重要負荷および準重要負荷を電力系統から瞬時に切り離すスイッチであり、第二のスイッチは、瞬時電圧低下あるいは停電の発生から瞬時電圧低下期間が経過した時に重要負荷を瞬時電圧低下・停電対策装置から切り離す簡易なスイッチであり、第三のスイッチは、瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時に準重要負荷を瞬時電圧低下・停電対策装置から切り離す簡易なスイッチであることが望ましい。
このように、第一のスイッチが、最重要負荷、重要負荷および準重要負荷を電力系統から瞬時に切り離すスイッチであれば、電力系統の瞬時電圧低下あるいは停電の発生時にその瞬時電圧低下あるいは停電に引擦られることなく、最重要負荷、重要負荷および準重要負荷を電力系統から確実に切り離すことができる。従って、第一のスイッチには、高速遮断可能なスイッチを使用することが有効である。
一方、最重要負荷よりも重要度が低く、瞬時電圧低下補償を必要とし、停電補償を不要とする重要負荷については、瞬時電圧低下あるいは停電の発生から瞬時電圧低下期間が経過した時に瞬時電圧低下・停電対策装置から瞬時に切り離す必要性がない。このことから、第二のスイッチは、重要負荷を瞬時電圧低下・停電対策装置から切り離す簡易なスイッチであってもよい。また、重要負荷よりも重要度が低く、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を不要とする準重要負荷についても、瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時に瞬時電圧低下・停電対策装置から瞬時に切り離す必要性がない。このことから、第三のスイッチも、準重要負荷を瞬時電圧低下・停電対策装置から切り離す簡易なスイッチであればよい。このように、第二のスイッチおよび第三のスイッチに簡易な構造を有するスイッチを使用することで、安価な電力供給システムを構築することが容易となる。ここで、前述の「簡易なスイッチ」とは、例えば、重要負荷あるいは準重要負荷を第一のスイッチよりも低速で瞬時電圧低下・停電対策装置から切り離すことが可能なスイッチを意味する。
本発明における重要負荷は、第一のスイッチに直列接続された第二のスイッチを介して最重要負荷に並列に接続され、かつ、準重要負荷は、第二のスイッチに直列接続された第三のスイッチを介して重要負荷に並列に接続されている構成が可能である。このようにすれば、瞬時電圧低下・停電対策装置に対して、第二のスイッチおよび重要負荷と第三のスイッチおよび準重要負荷とを直列に接続した構成を実現できる。
本発明における重要負荷は、第一のスイッチに直列接続された第二のスイッチを介して最重要負荷に並列に接続され、かつ、準重要負荷は、第二のスイッチに並列接続された第三のスイッチを介して重要負荷に並列に接続されている構成も可能である。このようにすれば、瞬時電圧低下・停電対策装置に対して、第二のスイッチおよび重要負荷と第三のスイッチおよび準重要負荷とを並列に接続した構成を実現できる。この場合、前述の負荷直列接続の構成と比べて、第二のスイッチが負担する容量を低減することができる。
また、前述の負荷並列接続の構成の場合、重要負荷あるいは準重要負荷の動作状況に基づく情報を瞬時電圧低下・停電対策装置に送信し、その瞬時電圧低下・停電対策装置から第二のスイッチあるいは第三のスイッチへの指令に基づいて、重要負荷から準重要負荷への変更あるいは準重要負荷から重要負荷への変更を可能とすることが望ましい。このようにすれば、負荷の動作状況に応じてその負荷の重要度を決定することができ、重要負荷に対して瞬時電圧低下補償を優先的に実行することが可能となり、自由度の高い電力供給システムを構築することができる。
本発明における瞬時電圧低下・停電対策装置は負荷平準化機能を備え、最重要負荷、重要負荷および準重要負荷に対して蓄電器の容量に応じた負荷平準化により、受電電力のピークカットを実施可能とすることが望ましい。このようにすれば、電力系統の瞬時電圧低下あるいは停電が発生していない平常時、瞬時電圧低下・停電対策装置は負荷平準化による受電電力のピークカットを実施しているため、蓄電器に蓄積された電力が有効に利用することから、瞬時電圧低下・停電対策装置の稼働率を向上させることができる。なお、前述の負荷平準化とは、深夜に蓄電器に蓄積された余剰電力を昼間の電力使用ピーク時に充填することで電力系統からの受電電力をカットし、契約電力の電力料金の軽減化を図るものである。
また、本発明では、瞬時電圧低下・停電対策装置における蓄電器を含めた交直変換器の容量に応じて、最重要負荷あるいは重要負荷の少なくともいずれか一方における補償時間を選定可能とすることが望ましい。このようにすれば、最重要負荷あるいは重要負荷に最適な補償時間を選定することができ、自由度の高い電力供給システムを提供することが可能となる。なお、前述の補償時間とは、瞬時電圧低下の補償時間と停電の補償時間を意味する。
本発明によれば、電力系統の瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時、交直変換器の交流側に最重要負荷が直接に接続されていることから、蓄電器に貯蔵された電力を交直変換器を介して最重要負荷に供給すべく、電力系統の瞬時電圧低下および停電を補償することができると共に、交直変換器の交流側に第二のスイッチを介して重要負荷が接続されていることから、蓄電器に貯蔵された電力を交直変換器を介して重要負荷に供給すべく、電力系統の瞬時電圧低下を補償することができる。
このように、電力系統の瞬時電圧低下あるいは停電の発生時、最重要負荷に対して瞬時電圧低下補償と停電補償を行えるだけでなく、重要負荷についても、電源電圧を途切れることなく供給すべく、瞬時電圧低下補償を行うことができ、信頼性の高い電力供給システムを提供することができる。
本発明に係る電力供給システムの実施形態を以下に詳述する。なお、図1は電力供給システムの概略構成を例示し、図2は図1に示す電力供給システムにおける動作タイムチャートである。
図1に示す電力供給システムは、電力系統1に発生した瞬時電圧低下および停電を速やかに検出して負荷設備に電源電圧を供給すべく、電力系統1の電圧低下を補償する瞬時電圧低下・停電対策装置2を備えている。この電力供給システムでは、銀行のオンライン、交通管制、コンピュータ制御や産業用製造設備、計測・制御用電源などの重要な負荷設備として、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を必要とする最重要負荷3と、瞬時電圧低下補償のみを必要とし、停電補償を不要とする重要負荷4と、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を不要とする準重要負荷5とが電力系統1に前述の瞬時電圧低下・停電対策装置2を介して接続されている。
瞬時電圧低下・停電対策装置2は、電力系統1に接続された第一のスイッチ6と、その第一のスイッチ6を介して電力系統1に接続された交直変換器7と、その交直変換器7の直流側に接続された蓄電器8とで構成されている。第一のスイッチ6は、電力系統1に瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時にその瞬時電圧低下あるいは停電に引擦られることなく、最重要負荷3、重要負荷4および準重要負荷5を電力系統1から瞬時に切り離すことができるように半導体スイッチなどの高速遮断可能なスイッチである。交直変換器2は、電力系統1の交流電力を直流変換してその直流電力を蓄電器8に貯蔵すると共に、蓄電池8の直流電力を交流変換してその交流電力を負荷に供給する双方向インバータである。蓄電器8としては、バッテリや燃料電池の他、大容量の電気二重層コンデンサなどが好適である。
この電力供給システムでは、瞬時電圧低下・停電対策装置2における交直変換器7の交流側に最重要負荷3を直接に接続すると共に、重要負荷4を第二のスイッチ9を介して接続し、かつ、準重要負荷5を第三のスイッチ10を介して接続している。この実施形態では、重要負荷4が、第一のスイッチ6に直列接続された第二のスイッチ9を介して最重要負荷3に並列に接続され、かつ、準重要負荷5が、第二のスイッチ9に直列接続された第三のスイッチ10を介して重要負荷4に並列に接続されている構成、つまり、瞬時電圧低下・停電対策装置2に対して、第二のスイッチ9および重要負荷4からなる負荷回路と、第三のスイッチ10および準重要負荷5からなる負荷回路とを直列に接続した構成としている。
第一のスイッチ6が、電力系統1に瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時に最重要負荷3、重要負荷4および準重要負荷5を電力系統1から瞬時に切り離す必要性があることから、高速遮断可能な半導体スイッチが好適であったが、第二のスイッチ9および第三のスイッチ10については、重要負荷4あるいは準重要負荷5の重要度が最重要負荷3よりも低いことから、それら重要負荷4あるいは準重要負荷5を瞬時電圧低下・停電対策装置2から瞬時に切り離す必要性がない。
このことから、第二のスイッチ9および第三のスイッチ10については、重要負荷4あるいは準重要負荷5を第一のスイッチ6よりも低速で瞬時電圧低下・停電対策装置2から切り離す簡易なスイッチでよい。この簡易スイッチとしては、電気信号により機械的にオンオフが可能な電磁接触器などが好適であり、このような簡易スイッチを使用することで、安価な電力供給システムを構築することが容易となる。
なお、最重要負荷3、重要負荷4および準重要負荷5以外の一般負荷11については、第一のスイッチ6を介して電力系統1に接続すると、その第一のスイッチ6の容量が増加することから、これを防止するために第一のスイッチ6を介さず電力系統1に直接に接続している。この一般負荷11についても、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を不要としている。
この実施形態における電力供給システムの動作例を図2のタイムチャートを参照しながら以下に説明する。
電力系統1の正常時には、第一〜第三のスイッチ6,9,10は閉じた状態にあり、一般負荷11を含め、最重要負荷3、重要負荷4および準重要負荷5に電力系統1からの電力が供給される。また、瞬時電圧低下・停電対策装置2では、電力系統1の交流電力を交直変換器7により直流変換し、その直流電力を蓄電器8に貯蔵する。
一方、電力系統1の瞬時電圧低下あるいは停電が発生すると、第一のスイッチ6を開放することにより、最重要負荷3、重要負荷4および準重要負荷5を電力系統から切り離す(電力系統遮断)。この時、第一のスイッチ6として高速遮断可能なスイッチを使用していることから、その瞬時電圧低下あるいは停電に引擦られることなく、最重要負荷3、重要負荷4および準重要負荷5を電力系統1から瞬時に切り離すことができる。
この瞬時電圧低下あるいは停電の発生時、瞬時電圧低下・停電対策装置2における交直変換器7の交流側に最重要負荷3が直接に接続されていることから、蓄電器8に貯蔵された直流電力を交直変換器7により交流変換し、その交流電力を最重要負荷3に供給する。これにより、瞬時電圧低下・停電対策装置2でもって最重要負荷3については電力系統1の瞬時電圧低下および停電を補償する(瞬低補償および停電補償)。
なお、瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時点で、準重要負荷5については、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を不要とするため、第三のスイッチ10を開放することにより、その準重要負荷5を瞬時電圧低下・停電対策装置2から速やかに切り離す(準重要負荷解列)。
最重要負荷3の瞬時電圧低下補償と停電補償と共に、交直変換器7の交流側に第二のスイッチ9を介して重要負荷4が接続されていることから、蓄電器8に貯蔵された電力を交直変換器7を介して重要負荷4に供給すべく、重要負荷4についても瞬時電圧低下・停電対策装置2により電力系統1の瞬時電圧低下を補償する(瞬低補償)。
このように、電力系統1の瞬時電圧低下あるいは停電の発生時、最重要負荷3に対して瞬時電圧低下補償と停電補償を行えるだけでなく、重要負荷4についても、電源電圧を途切れることなく供給すべく、瞬時電圧低下補償を行うことができるので、システムにおける信頼性の向上が図れる。
最重要負荷3および重要負荷4について電力系統1の瞬時電圧低下を補償する瞬時電圧低下期間(瞬低期間)が経過すれば、第二のスイッチ9を開放することにより、重要負荷4を瞬時電圧低下・停電対策装置2から速やかに切り離す(重要負荷解列)。これにより、重要負荷4は電力系統1の瞬時電圧低下のみが補償され、電力系統1の停電については補償されない。
瞬時電圧低下・停電対策装置2における蓄電器8を含めた交直変換器7の容量に応じて、最重要負荷3あるいは重要負荷4について瞬時電圧低下の補償時間と停電の補償時間を選定することが可能である。これにより、最重要負荷3あるいは重要負荷4に最適な補償時間を選定することができ、自由度の高い電力供給システムを提供できる。
電力系統1の停電期間が経過して電力系統1が平常状態に回復すれば、第一〜第三のスイッチ6,9,10を閉じることにより、最重要負荷3、重要負荷4および準重要負荷5を電力系統1に接続し、これらの負荷に電力系統1から電力を供給する。
この瞬時電圧低下・停電対策装置2は負荷平準化機能を備え、最重要負荷3、重要負荷4および準重要負荷5に対して蓄電器8の容量に応じた負荷平準化により、受電電力のピークカットを実施する。このように、電力系統1の瞬時電圧低下あるいは停電が発生していない平常時、瞬時電圧低下・停電対策装置2は負荷平準化による受電電力のピークカットを実施しているため、蓄電器8に貯蔵された電力を有効に利用することから、瞬時電圧低下・停電対策装置2の稼働率を向上させることができる。
以上で説明した実施形態では、瞬時電圧低下・停電対策装置2に対して、第二のスイッチ9および重要負荷4からなる負荷回路と第三のスイッチ10および準重要負荷5からなる負荷回路とを直列に接続したが、本発明はこれに限定されることなく、図3に示す構成とすることも可能である。
なお、図3に示す電力供給システムにおいて、図1に示す電力供給システムと同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。また、図2の動作タイムチャートに基づく電力供給システムの動作についても、図1に示す実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図3に示す電力供給システムにおける重要負荷4は、第一のスイッチ6に直列接続された第二のスイッチ9を介して最重要負荷3に並列に接続され、かつ、準重要負荷5は、第二のスイッチ9に並列接続された第三のスイッチ10を介して重要負荷4に並列に接続されている構成、つまり、瞬時電圧低下・停電対策装置2に対して、第二のスイッチ9および重要負荷4からなる負荷回路と第三のスイッチ10および準重要負荷5からなる負荷回路とを並列に接続した構成としている。この場合、前述した図1の電力供給システムにおける負荷直列接続の構成と比べて、第二のスイッチ2が負担する容量を低減することができる。
また、図3に示すように負荷並列接続の構成を具備する電力供給システムの場合、図4の破線で示すように重要負荷4あるいは準重要負荷5の動作状況に基づく情報を瞬時電圧低下・停電対策装置2に送信し、その瞬時電圧低下・停電対策装置2から第二のスイッチ9あるいは第三のスイッチ10への指令に基づいて、負荷の重要度の変更、つまり、重要負荷4から準重要負荷5への変更あるいは準重要負荷5から重要負荷4への変更を行うようにしてもよい。
これにより、負荷の動作状況に応じてその負荷の重要度を決定することができ、重要負荷4に対して瞬時電圧低下補償を優先的に実行することが可能となり、自由度の高い電力供給システムを構築することができる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明の実施形態で、負荷直列接続の構成を具備する電力供給システムを示す概略構成図である。 本発明の実施形態における電力供給システムの動作タイムチャートである。 本発明の他の実施形態で、負荷並列接続の構成を具備する電力供給システムを示す概略構成図である。 図3の応用例で、負荷動作状況の通信機能を持たせた電力供給システムの概略構成を示す回路図である。
符号の説明
1 電力系統
2 瞬時電圧低下・停電対策装置
3 最重要負荷
4 重要負荷
5 準重要負荷
6 第一のスイッチ
7 交直変換器
8 蓄電器
9 第二のスイッチ
10 第三のスイッチ

Claims (7)

  1. 電力系統に接続された第一のスイッチと、前記第一のスイッチを介して電力系統に接続された交直変換器と、前記交直変換器の直流側に接続された蓄電器とで構成された瞬時電圧低下・停電対策装置を備え、前記交直変換器の交流側に、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を必要とする最重要負荷を直接に接続すると共に、瞬時電圧低下補償のみを必要とする重要負荷を第二のスイッチを介して接続し、かつ、瞬時電圧低下補償と停電補償の両方を不要とする準重要負荷を第三のスイッチを介して接続したことを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記第一のスイッチは、前記電力系統に瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時に前記最重要負荷、重要負荷および準重要負荷を電力系統から瞬時に切り離すスイッチであり、前記第二のスイッチは、瞬時電圧低下あるいは停電の発生から瞬時電圧低下期間が経過した時に重要負荷を前記瞬時電圧低下・停電対策装置から切り離す簡易なスイッチであり、第三のスイッチは、瞬時電圧低下あるいは停電が発生した時に準重要負荷を瞬時電圧低下・停電対策装置から切り離す簡易なスイッチである請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記重要負荷は、前記第一のスイッチに直列接続された第二のスイッチを介して前記最重要負荷に並列に接続され、かつ、前記準重要負荷は、第二のスイッチに直列接続された第三のスイッチを介して重要負荷に並列に接続されている請求項1又は2に記載の電力供給システム。
  4. 前記重要負荷は、前記第一のスイッチに直列接続された第二のスイッチを介して前記最重要負荷に並列に接続され、かつ、前記準重要負荷は、第二のスイッチに並列接続された第三のスイッチを介して重要負荷に並列に接続されている請求項1又は2に記載の電力供給システム。
  5. 前記重要負荷あるいは前記準重要負荷の動作状況に基づく情報を前記瞬時電圧低下・停電対策装置に送信し、その瞬時電圧低下・停電対策装置から第二のスイッチあるいは第三のスイッチへの指令に基づいて、重要負荷から準重要負荷への変更あるいは準重要負荷から重要負荷への変更を可能とした請求項4に記載の電力供給システム。
  6. 前記瞬時電圧低下・停電対策装置は負荷平準化機能を備え、前記最重要負荷、重要負荷および準重要負荷に対して蓄電器の容量に応じた負荷平準化により、受電電力のピークカットを実施可能とした請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力供給システム。
  7. 前記瞬時電圧低下・停電対策装置における蓄電器を含めた交直変換器の容量に応じて、最重要負荷あるいは重要負荷の少なくともいずれか一方における補償時間を選定可能とした請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力供給システム。
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