JP5935024B2 - 電力分配制御装置及び電力分配制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、電力分配制御装置及び電力分配制御方法に関する。
電化製品等の負荷に電力を投入すると、負荷は定常状態に達するまで一時的に突入電流と呼ばれる大電流が流れる。複数の負荷に一斉にこの突入電流が流れると、配電線において急激な電圧降下が起こり、負荷が電圧不足に陥る。
このような問題に対処するため、従来技術として、複数の装置(負荷)にランダムに電力を投入し、突入電流の値を測定し、測定値が一定の値を超えた場合には、電力の投入を行う装置を変更する技術がある(例えば、特許文献1)。
特開平10−031536号公報
ところで、近年、マンションや工場などに蓄電池システムを設けて、商用電源の電力不足時や停電時にバックアップ電源として用いることがあり、上述した突入電流による電圧降下を抑制し安定的に動作する技術が求められる。
本開示の一態様は、蓄電池システムから負荷群への電力供給開始時に、安定的に電力供給を行う電力分配制御装置を提供する。
本開示の一態様に係る電力分配制御装置は、数の負荷群に電力を供給する電源を商用電源および蓄電池の間で切り替える電源切替器、および、前記電源切替器と前記複数の負荷群それぞれとの間の電力供給路に設けられる複数の開閉器を制御する制御部と前記複数の開閉器それぞれをオン制御する優先順位を記憶するメモリと、前記制御部は、前記電源切替器が前記商用電源と接続しているときに前記商用電源の電力消費を抑制する節電時間帯になった場合、前記複数の開閉器それぞれのオフ制御を行い、前記電源切替器に前記電源を前記商用電源から前記蓄電池に切替えさせ、前記優先順位に従って前記複数の開閉器それぞれのオン制御を行う。
なお、これらの包括的または具体的な側面は、システム、方法、および、コンピュータプログラムで実現されてもよく、システム、装置、方法、およびコンピュータプログラムの任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様に係る電力分配制御装置によれば、蓄電池システムから負荷群への電力供給開始時に、安定的に電力供給を行うことが可能となる。
図1は、実施の形態1に係る電力分配制御システム1を説明する図である。 図2は、実施の形態1に係るオン制御順位記憶部51に記憶されている情報の一例である。 図3は、実施の形態1に係る制御部52の動作を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態2に係る電力分配制御システム1Aを説明する図である。 図5は、実施の形態2に係るオン制御順位記憶部51Aに記憶されている情報の一例である。 図6は、実施の形態2に係るメータ情報記憶部82に記憶されている情報の一例である。 図7は、実施の形態2に係る開閉器40の設置例である。 図8は、実施の形態3に係る電力分配制御システム1Bを説明する図である。 図9は、(a)、(b)実施の形態3に係る開閉器40の設置例である。 図10は、実施の形態4に係る電力分配制御システム1Cを説明する図である。 図11は、実施の形態4に係る制御部152の動作を示すフローチャートである。 図12は、(a)実施の形態5に係る電力分配制御システム1Dを説明する図、(b)実施の形態5に係る開閉器500を説明する図である。 図13は、(a)〜(c)実施の形態5に係る開閉器500の動作を説明する図である。 図14は、(a)、(b)実施の形態5に係る開閉器500の動作を説明する図、(c)実施の形態5に係る開閉器500の構成を説明する図である。 図15は、実施の形態6に係る電力分配制御システム1Eを説明する図である。 図16は、(a)特定負荷群と一般負荷群の具体例、(b)実施の形態6に係る電力分配制御システム1Eにおいて、開閉器夫々のオン制御順位を定める規則の一例である。 図17は、実施の形態7に係る電力分配制御システム1Fを説明する図である。 図18は、(a)実施の形態7に係る節電方法の一例、(b)実施の形態7に係る制御ルール記憶部710に記憶されている情報の一例である。 図19は、実施の形態7に係る逼迫検出器800を説明する図である。 図20は、変形例(1)に係る電力分配制御に関する情報の提供例である。 図21は、変形例(2)に係るオン制御時間記憶部に記憶されている情報の一例である。 図22は、変形例(4)に係る電力分配制御システムにおいて、一の需要家が蓄電池システムを占有する一例である。 図23は、変形例(5)に係る戸別電源切替ユニット900の構成を説明する図である。 図24は、変形例(7)に係るオン制御順位記憶部51Aに記憶されている情報の一例である。 図25は、変形例(8)を説明する図である。 図26は、実施の形態8に係る電力分配制御システム1Gを説明する図である。
(本開示の基礎となった知見)
近年、マンションや工場などに蓄電池システムを設けて、商用電源の電力不足時や停電時にバックアップ電源として用いることがある。但し、蓄電池システムに備えられるパワーコンディショナーの変換容量には限りがあるため、蓄電池システムから供給可能な単位時間当たりの電力量は、商用電源のそれと比較すると低い。そのため、蓄電池システムがバックアップ電源として用いられる場合に突入電流による配電線の電圧降下が生じると、電力量の低い蓄電池システムでは電力不足分を補うことができず深刻な事態を招く恐れがある。
例えば、特許文献1の技術は、蓄電池システムがバックアップ電源として設けられる配電システムを想定していないため、蓄電池システムがバックアップ電源として設けられる配電システムにおいて、突入電流による電圧降下を抑制し安定的に動作する技術が求められる。
これに対して本開示の発明者らは、電源復旧時に、電源復旧の優先順位をつけることで、突入電流による電圧降下を抑制し、安定的に動作できるということ知見を得た。例えば、開閉器毎に、導通する優先順位をつけて制御することにより突入電流を抑制できるという知見を得た。
より具体的には、本開示の一態様に係る電力分配制御装置は、商用電源が停電したことを検知する停電検知部と、複数の負荷群に電力を供給する電源を商用電源および蓄電池の間で切り替える電源切替器、および、前記電源切替器と前記複数の負荷群それぞれとの間の電力供給路に設けられる複数の開閉器と通信ネットワークを介して接続する通信部と、前記通信ネットワークを介して、前記電源切替器の切替制御および前記複数の開閉器のオン制御およびオフ制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記電源切替器が前記商用電源と接続しているときに前記停電検知部が前記商用電源の停電を検知した場合、前記複数の開閉器それぞれのオフ制御を行い、前記電源切替器に前記電源を前記商用電源から前記蓄電池に切替えさせ、前記開閉部それぞれをオン制御する優先順位を記憶するメモリを用いて、当該メモリに記憶されている前記優先順位に従って前記複数の開閉器それぞれのオン制御を行う。
この構成により、蓄電池システムから負荷群への電力供給開始時に、安定的に電力供給を行うことができる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
<1.実施の形態1>
本実施の形態1に係る電力分配制御システムは、商用電源の停電時に、蓄電池システムから負荷群へ電力供給を行う。そして、電力分配制御システムは、需要家毎に分岐した電力供給路夫々に設けられた開閉器を制御し、蓄電池システムから負荷群へ供給される電力を需要家毎に順に配電する。
図1を用いて、本実施の形態1に係る電力分配制御システム1について説明する。
電力分配制御システム1は、商用電源の停電時以外は、配電網2を介して、商用電源から供給される電力を負荷群100−1,…,100−N夫々に分配し、商用電源の停電時は、蓄電池システム10から供給される電力を負荷群100−1,…,100−N夫々に分配する。
負荷群100−1,…,100−N夫々は、需要家1,…,Nの夫々によって使用される負荷の集合である。なお、Nは任意の数とする。
蓄電池システム10は、商用電源から電力の供給を受けて充電され、停電時に負荷群へ電力を供給する。
本発明で、対象とする蓄電池は、発電機能を含んだ燃料電池、太陽電池、ガスの発電機やディーゼル、ガソリンの発電機を含んだ、複数の発電機を含む蓄電池から構成される蓄電システムであってもよい。また、蓄電システムの電力供給能力としては各発電機や、各蓄電池の電力供給能力の合計で表現してもよい。
停電検出器20は、商用電源の停電及び復電を検出する。
更に、停電検出器20は、商用電源の停電検出後、商用電源の停電を後述する電力分配制御装置50に通知し、復電検出後、商用電源の復電を電力分配制御装置50に通知する。
なお、停電検出器20は、従来から知られた停電検出方法及び復電検出方法を実行する装置である。従来から知られた停電検出方法として、例えば、電力供給路の電圧が予め定められている閾値以下である場合に、停電であると判定する方法がある。また、従来から知られた復電検出方法として、例えば、停電検出後において、電力供給路の電圧が予め定められている電圧の範囲内である状態が一定時間以上続いた場合に、復電であると判定する方法がある。
電源切替ユニット30は、後述する電力分配制御装置50の制御に基づいて、負荷群100−1,…,100−Nの電源である商用電源と蓄電池システム10との切り替えを行う。
開閉器40−1,…,40−N夫々は、負荷群100−1,…,100−N夫々の電力供給路に設けられている。そして、開閉器40−1,…,40−N夫々は、後述する電力分配制御装置50の制御に基づいて、電力供給路の開閉を行う。なお、開閉器40は、リレー、スイッチ、或いは、切り替え器と表記することもできる。なお、開閉器を制御するために、開閉器を制御するコントローラ(制御部)や、開閉器自身に対して、蓄電池や系統などから常に電力が供給されている前提を行う。
電力分配制御装置50は、オン制御順位記憶部51及び制御部52を備える。
オン制御順位記憶部51は、制御部52が開閉器40−1,…,40−N夫々に対してオン制御を行う順位を記憶している。
図2に、オン制御順位記憶部51に記憶されている情報の一例を示す。
図2において、オン制御順位記憶部51は、「開閉器ID」及び「オン制御順位」の項目を含んでいる。
制御部52は、電源切替ユニット30に対する電源切替制御、並びに開閉器40−1,…,40−N夫々に対するオン制御及びオフ制御を行う。ここで、オン制御は、開閉器40を閉じることで負荷群と電源とを導通させる制御である。一方、オフ制御は、開閉器40を開くことで負荷群と電源とを導通とする制御である。なお、電源切替ユニットを制御するために、電源切替ユニットを制御するコントローラ(制御部)や、電源切替ユニット自身に対して、蓄電池や系統などから常に電力が供給されている前提を行う。
図3のフローチャートを用いて、制御部52の具体的な動作を説明する。
制御部52は、停電検出器20から商用電源の停電が通知されると(S101:YES)、開閉器40−1,…,40−Nの全てに対してオフ制御を行う(S102)。
開閉器40−1,…,40−Nの全てに対するオフ制御(S102)後、制御部52は、電源切替ユニット30に対して、負荷群100−1,…,100−Nの電源を商用電源から蓄電池システム10に切り替えさせる電源切替制御を行う(S103)。
ステップS103により、電源切替ユニット30は、負荷群100−1,…,100−Nの電源を商用電源から蓄電池システム10に切り替え、蓄電池システムから供給される電力を負荷群100−1,…,100−N夫々へ配電する。
電源切替ユニット30に対する電源切替制御(S103)後、制御部52は、オン制御順位記憶部51に記憶されている開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御順位に基づいて、開閉器40−1,…,40−N夫々に対してオン制御を順に行う(S104)。
例えば、オン制御順位記憶部51に、図2に示すオン制御順位が記憶されているとする。このとき制御部52は、開閉器40−1,…,40−Nの内、先ずオン制御順位が「1」と定められている開閉器ID1の開閉器に対してオン制御を行う。
続いて、制御部52は、開閉器ID1の開閉器のオン制御後、予め定められている時間間隔を空けて、オン制御順位「2」と定められている開閉器ID2の開閉器に対してオン制御を行う。
続いて、制御部52は、その他の開閉器に対しても同様に、オン制御順位記憶部の順位に従ってオン制御を行う。
なお、開閉器40−1,…,40−Nのオン制御が行われる時間間隔は、開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御による、突入電流の発生が続く時間を加味して定められることが望ましい。
図3に戻って説明を続ける。
ステップS104の後、制御部52は、停電検出器20から商用電源の復電が通知されると(S105:YES)、電源切替ユニット30に対して、負荷群100−1,…,100−Nの電源を蓄電池システム10から商用電源に切り替えさせる電源切替制御を行う(S106)。
ステップS106により、電源切替ユニット30は、負荷群100−1,…,100−Nの電源を蓄電池システム10から商用電源に切り替え、商用電源から供給される電力を負荷群100−1,…,100−N夫々へ配電する。
また、制御部52は、ステップS101の処理の後からステップS104の処理が完了するまでの間において、停電検出器20から商用電源の復電が通知されたとする。このとき、制御部52は(i)開閉器40−1,…,40−N夫々の内一つでもオフ状態であれば、オフ状態の開閉器全てに対してオン制御を行い、(ii)負荷群100−1,…,100−Nの電源が商用電源から蓄電池システム10に切り替えられた後であれば、電源切替ユニット30に対して、負荷群100−1,…,100−Nの電源を蓄電池システム10から商用電源に切り替えさせる電源切替制御を行う。
なお、蓄電池システム10、停電検出器20、電源切替ユニット30、開閉器40−1,…,40−N、及び電力分配制御装置50夫々は、停電状態であっても電力が供給されるように、商用電源から独立した電池等の電源から電力供給を受けるとしてもよい。また、商用電源の停電時以外は商用電源から電力供給を受け、商用電源の停電時には、電力分配制御システム1に更に備えられたUPS(Uninterruptible Power Supply)等の予備電源から電力供給を受けるとしてもよい。UPSは、電池や発電機を備え、停電状態時に電力を必要とするハードウェアに電力を供給する機能を有する装置である。
本実施の形態1に係る電力分配制御システムによれば、蓄電池システムから負荷群への電力供給開始時に、開閉器40−1,…,40−N夫々がオン制御されるタイミングが競合しないため、突入電流による電力供給路の電圧降下を抑制し安定的に電力供給を行うことができる。
<2.実施の形態2>
上記実施の形態1に係る電力分配制御システム1では、需要家毎に分岐した電力供給路夫々に設けた開閉器夫々に対して順にオン制御を行うこととしていたが、本実施の形態2に係る電力分配制御システムでは、その開閉器夫々を蓄電池システムの電力供給能力に基づいてグループ分けし、グループ毎にその開閉器夫々に対して順にオン制御を行う。
図4を用いて、本実施の形態2に係る電力分配制御システム1Aについて説明する。なお、本実施の形態2において、上記実施の形態1と同様の構成及び動作については、同じ符号を付しその説明を省略する。
電力分配制御装置50Aは、オン制御順位記憶部51A及び制御部52Aを備える。
オン制御順位記憶部51Aは、制御部52Aが開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御を行う順位をグループ単位で記憶している。また、オン制御順位記憶部51Aに記憶されている、開閉器40−1,…,40−N夫々のグループ、及びグループ毎の開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御順位は、後述する設定装置80によって設定される。
図5に、オン制御順位記憶部51Aに記憶されている情報の一例を示す。
図5において、オン制御順位記憶部51Aは、「グループID」、「オン制御順位」及び「開閉器ID」の項目を含んでいる。
制御部52Aは、電源切替ユニット30の電源切替制御、及び開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御並びにオフ制御を行う。
制御部52Aは、オン制御順位記憶部51Aに記憶されている開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御順位に基づいて、開閉器40−1,…,40−N夫々に対してグループ単位で順にオン制御を行う。
例えば、オン制御順位記憶部51Aに、図5に示すオン制御順位が記憶されているとする。このとき制御部52Aは、開閉器40−1,…,40−Nの内、先ずオン制御順位が「1」と定められているグループID1のグループに属している、開閉器ID1、3、6,…の開閉器夫々に対してオン制御を行う。続いて、制御部52Aは、グループID1のグループに属している開閉器夫々のオン制御後、予め定められている時間間隔を空けて、オン制御順位「2」と定められているグループID1のグループに属している、開閉器ID4、5、10,…夫々に対してオン制御を行う。続いて、制御部52Aは、その他のグループに属している開閉器夫々に対しても同様に、オン制御順位記憶部に記憶されているグループ毎のオン制御順位に従ってオン制御を行う。
制御部52Aは、上述した点以外は上記実施の形態1に係る電力分配制御装置50の制御部52と同様である。
スマートメータ60−1,…,60−Nは、負荷群100−1,…,100−N夫々の電力供給路に対して様々な計測を行い、計測結果を後述する設定装置80に記憶させる。電力供給路に対する様々な計測として、スマートメータ60−1,…,60−Nは、例えば、商用電源の停電時において開閉器40−1,…,40−N夫々がオン制御された際の瞬時最大電流値(突入電流値)を計測する。
なお、消費電力、電流値、電圧値などを計測する電力計測手段としては、スマートメータだけでなく、電力メータやCT、電力のパルスカウンターのような手段であってもよい。消費電力、電流値などの値に基づいて、グループ毎の負荷の構成を検討、調整を行う。
設定装置80は、取得部81、メータ情報記憶部82、及び、設定部83を備える。なお、本実施の形態では、設定装置80と電力分配制御装置50Aとが別々の装置として構成されている場合を例に説明するが、設定装置80と電力分配制御装置50とが1つの装置として構成されてもよい。
取得部81は、スマートメータ60−1,…,60−N夫々から計測結果を取得する。そして、取得部81は、取得したスマートメータ60−1,…,60−N夫々の計測結果をメータ情報記憶部82に記憶させる。
図6に、メータ情報記憶部82に記憶されている情報の一例を示す。
図6において、メータ情報記憶部82は、「スマートメータID」、「需要家ID」及び「開閉器ID」を含み、スマートメータ、需要家、及び開閉器の対応関係を記憶している。また、メータ情報記憶部82は、「前回開閉器操作時の瞬時最大電流値(A)」の項目を含み、直近の商用電源の停電時において開閉器40−1,…,40−N夫々がオン制御された際に、スマートメータ60−1,…,60−N夫々で計測された瞬時最大電流値を記憶している。
設定部83は、蓄電池システム10の電力供給能力と、メータ情報記憶部82に記憶されている情報とに基づいて、開閉器40−1,…,40−N夫々のグループ分けを行う。
具体的には、設定部83は、メータ情報記憶部82を参照し、一のグループに属する開閉器夫々がオン制御された際に発生する突入電流により、電力供給路の電圧降下が起こらないように、蓄電池システム10の電力供給能力に基づいて、開閉器40−1,…,40−N夫々のグループ分けを行う。
例えば、メータ情報記憶部82に、図6に示すスマートメータ60−1,…,60−N夫々の計測結果が記憶されているとする。このとき設定部83は、例えば、一のグループに属する開閉器夫々における直近の商用電源の停電時に計測された開閉器夫々の瞬時最大電流値の合計値が、蓄電池システム10の電力供給能力に基づく閾値に収まるように、開閉器40−1,…,40−N夫々のグループのグループ分けを行う。
なお、電力供給路の電圧降下が起こらないと判断するための、蓄電池システム10の電力供給能力に基づく閾値は、蓄電池システムの電力供給能力毎に予め実験を行うことで定めておけばよい。
更に、設定部83は、設定したグループ毎に開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御順位を任意に設定する。
このように、本実施の形態2の電力分配制御システム1Aでは、開閉器40−1,…,40−N夫々のグループ分けが行われ、蓄電池システム10から負荷群へ電力供給を開始する時に、グループ毎に開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御が行われる。そのため、本実施の形態2の電力分配制御システム1Aによれば、効率的に突入電流による電力供給路の電圧降下を抑制できる。
なお、図4において、開閉器40−1,…,40−N夫々は、需要家毎に分岐した電力供給路夫々において、スマートメータ60−1,…,60−Nの上流の電力供給路に設けられているが、開閉器40−1,…,40−N夫々の設置場所はこれに限定されない。
図7を用いて、開閉器40−1,…,40−N夫々の設置例を挙げる。
図7に示すように、開閉器40は分電盤70に内蔵されてもよい。
分電盤70は、ブレーカー71、72及び73を備える。なお、分電盤70に備えられるブレーカーの数はこれに限定されない。
ブレーカー71、72及び73夫々の下流には、室内灯等の照明器具や、家電製品等の負荷101、102、103及び104が設けられている。なお、図4の負荷群100は、これらの負荷の集合を意味している。
ブレーカー71、72及び73は夫々、異常な電流が下流に流れた場合に、電力供給路を遮断する。
なお、開閉器40はこの他にも、需要家毎に分岐した電力供給路夫々の様々な位置に設置されてもよい。例えば、開閉器40は、スマートメータ60に内蔵されてもよい。
<3.実施の形態3>
本実施の形態3では、停電検出後、早い電力復旧が望ましい負荷(以下、「特定負荷」と言う。)と、そうでない負荷(以下、「一般負荷」と言う。)とを区別して、蓄電システムから負荷群へ電力投入を行う電力分配制御システムについて説明する。なお、本実施の形態3において、上記各実施の形態と同様の構成及び動作については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、本実施の形態3に係る電力分配制御システム1Bでは、需要家夫々の使用する負荷群を、特定負荷群200−1,…,200−Nと、一般負荷群300−1,…,300−Nとに区別している。そして、特定負荷群200−1,…,200−N夫々は、開閉器40−1,…,40−N夫々を介さずに電源切替ユニット30に直接つながれており、一般負荷群300−1,…,300−N夫々は、開閉器40−1,…,40−N夫々を介して電源切替ユニット30につながれている。本実施の形態3に係る電力分配制御システム1Bは、これ以外は上記実施の形態1に係る電力分配制御システム1と同様である。
このように、本実施の形態3の電力分配制御システム1Bでは、特定負荷群200−1,…,200−Nの夫々は、開閉器40−1,…,40−Nを介さずに電源切替ユニット30に直接つながれているため、負荷群の電源が商用電源から蓄電池システム10に切り替えられると直ぐに特定負荷群200−1,…,200−Nの夫々へ蓄電池システムからの電力が配電される。
但し、電源が商用電源から蓄電池システム10に切り替えられた直後に、特定負荷群200−1,…,200−Nで発生した突入電流により、電圧降下が起こらないように、蓄電池システムの電力供給能力に基づいて特定負荷は定められることが望ましい。
本実施の形態3の電力分配制御システム1Bによれば、突入電流による電力供給路の電圧降下を抑制し安定的に電力供給を行いつつ、需要家の利便性を図ることができる。
ここで、図9(a)及び(b)に、電力分配制御システム1Bにおける開閉器40−1,…,40−N夫々の設置例を示す。
図9(a)に示すように、特定負荷群200用の特定負荷分電盤91と、一般負荷群用の一般負荷分電盤92を設け、一般負荷分電盤92に開閉器40を内蔵してもよい。
また、図9(b)に示すように、特定負荷群用と一般負荷群用とに分けずに分電盤93を設け、分電盤に開閉器40を内蔵してもよい。
<4.実施の形態4>
本実施の形態4では、需要家夫々について、分電盤の下流の電力供給路夫々に設けた開閉器に対して、需要家毎に戸別で開閉制御を行う電力分配制御システムについて説明する。なお、本実施の形態3において、上記各実施の形態と同様の構成及び動作については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図10に示すように、本実施の形態4に係る電力分配制御システム1Cにおいて、需要家1の分電盤70−1の下流の電力供給路夫々には、開閉器140−1,…,140−M夫々が設けられている。そして、開閉器140−1,…,140−M夫々の下流の電力供給路には、需要家1の使用する負荷群400−1,…,400−M夫々つながれている。なお、Mは2以上の任意の数とする。
開閉器140−1,…,140−M夫々は、後述する戸別電力分配制御装置150の制御に基づいて電力供給路の開閉を行う。
停電検出器120は、上記実施の形態1で説明した停電検出器20と同様に、商用電源の停電及び復電を検出する。
更に、停電検出器120は、商用電源の停電検出後、商用電源の停電を後述する電源切替ユニット130及び戸別電力分配制御装置150に通知し、復電検出後、商用電源の復電を電源切替ユニット130及び戸別電力分配制御装置150に通知する。
電源切替ユニット130は、需要家夫々の負荷群の電源である商用電源と蓄電池システム10の切り替えを行う。
具体的には、電源切替ユニット130は、停電検出器120から停電の通知を受けると、需要家夫々の負荷群の電源を商用電源から蓄電池システム10に切り替え、蓄電池システム10から供給される電力を需要家夫々の負荷群へ配電する。そして、電源切替ユニット30は、停電検出器120から復電の通知を受けると、需要家夫々の負荷群の電源を蓄電池システム10から商用電源に切り替え、商用電源から供給される電力を需要家夫々の負荷群へ配電する。
戸別電力分配制御装置150は、オン制御順位記憶部151及び制御部152を備え、負荷群400−1,…,400−M夫々に設けられた開閉器140−1,…,140−M夫々に対するオン制御及びオフ制御を行う。
オン制御順位記憶部151は、上記実施の形態1に係る電力分配制御装置50のオン制御順位記憶部51と同様に、制御部152が開閉器140−1,…,140−M夫々のオン制御を行う順位を記憶している。
制御部152は、開閉器140−1,…,140−M夫々に対してオン制御及びオフ制御を行う。
図11のフローチャートを用いて、制御部152の具体的な動作を説明する。
制御部152は、停電検出器120から商用電源の停電が通知されると(S201:YES)、開閉器140−1,…,140−M全てに対してオフ制御を行う(S202)。
開閉器140−1,…,140−M全てをオフ制御(S202)後、制御部152は、オン制御順位記憶部151に記憶されている開閉器140−1,…,140−M夫々のオン制御順位に基づいて、開閉器140−1,…,140−M夫々に対して、順にオン制御を行う(S203)。
このステップS203の処理は、上記実施の形態1に係る電力分配制御装置50の制御部52におけるステップS104(図3)の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、制御部152は、ステップS201の処理の後からステップS203の処理が完了するまでの間において、停電検出器120から復電状態であることの通知を受けた場合、開閉器140−1,…,140−M夫々の内一つでもオフ状態であれば、オフ状態の開閉器全てに対してオン制御を行う。
このように、本実施の形態4の電力分配制御システム1Cでは、需要家夫々について、分電盤の下流の電力供給路夫々に設けられた開閉器夫々が、戸別電力分配制御装置によって戸別に開閉制御が行われる。そのため、本実施の形態4に係る電力分配制御システム1Cによれば、需要家毎に柔軟に負荷群への電力投入を行い、突入電流による電力供給路の電圧降下を抑制し安定的に電力供給を行うことができる。
<5.実施の形態5>
本実施の形態5では、停電検出後、特定負荷と一般負荷とを区別し、ユーザ操作を受け付けて、蓄電システムから一般負荷群へ電力投入を行う電力分配制御システムについて説明する。なお、本実施の形態5において、上記各実施の形態と同様の構成及び動作については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図12(a)に示すように、本実施の形態5に係る電力分配制御システム1Dは、上記実施の形態3に係る電力分配制御システム1Bから、電力分配制御装置50を除き、停電検出器20の代わりに停電検出器120を備え、電源切替ユニット30の代わりに電源切替ユニット130を備え、開閉器40−1,…,40−N夫々の代わりにユーザ操作を受け付ける開閉器500−1,…,500−N夫々を備えるものである。
また、電力分配制御システム1Dは、単相三線から成る電力供給路によって、商用電源及び蓄電池システムからの電力を、特定負荷群200−1,…,200−N夫々及び一般負荷群300−1,…,300−N夫々へ配電する。
図12(b)を用いて、開閉器500−1,…,500−N夫々の構成を説明する。
開閉器500は、接点部510及び励磁コイル部520を備える。
接点部510は、単相三線から成る電力供給路の開閉を行う。
接点部510は、励磁コイル部520に電流が流れている状態では、励磁コイル部520の励磁作用により閉状態(一般負荷群への電力が通電している状態)となる。また、接点部510は、励磁コイル部520に電流が流れていない状態では開状態(一般負荷群への電力が通電していない状態)となる。
また、接点部510は、ユーザが、ボタンの押下等のオン操作を行っている状態では閉状態となり、ユーザがオン操作を行っていない状態では開状態となる機能も備える。
励磁コイル部520の両端は、単相三線から成る電力供給路と接続され、閉回路を形成している。そして、励磁コイル部520は励磁作用により、接点部510の開閉を行う。
具体的には、励磁コイル部520は、励磁コイル部520部に電流が流れている状態では、励磁作用により接点部510を閉状態とさせる。励磁コイル部520は、励磁コイル部520に電流が流れていない状態では、接点部510を開状態とさせる。
なお、励磁コイル部520は、電力供給路に流れる交流電流を直流電流に変換する整流器(不図示)を内蔵することで、開閉器500はAC駆動する。
続いて、図13及び図14を用いて、開閉器500の動作について説明する。
図13(a)は、商用電源からの電力が通電している、即ち負荷群に商用電源からの電力が供給されている状態を示している。このとき、励磁コイル部520には電流が流れ続けるため、接点部510は閉状態を維持する(励磁コイル部520:励磁)。
図13(b)は、商用電源からの電力が通電している状態(図13(a))から、商用電源からの電力が停止した状態を表している。図13(b)において、励磁コイル部520には電流が流れないため、接点部510は開状態となる(励磁コイル部520:非励磁)。
図13(c)は、商用電源からの電力が停止(図13(b))後、蓄電池システム10が電力供給を開始した状態を表している。図13(c)において、励磁コイル部520に電流が流れていないため、接点部510は開状態の維持し(励磁コイル部520:非励磁)、蓄電池システム10からの電力は通電していない。
図14(a)は、蓄電池システム10の電力供給を開始(図13(c))後、ユーザがオン操作を行っている状態を表している。図14(a)において、ユーザのオン操作により接点部510が閉状態となり、蓄電池システム10からの電力が通電している。
図14(b)は、ユーザのオン操作による蓄電池システム10からの電力通電(図14(a))により、励磁コイル部520には電流が流れ続け、接点部510は閉状態を維持している状態を表している(励磁コイル部520:励磁)。
上記において、商用電源が停電状態となり、負荷群への電源が商用電源から蓄電池システムに切り替えられた場合における開閉器500の動作について説明した。負荷群への電源が蓄電池システムから商用電源に切り替えられる場合における開閉器500の動作は、上記で説明したものと同様である。
なお、図14(c)に示すように、開閉器500は更にランプ530及び540を備え、ユーザに電源からの電力供給状態と、電力通電状態とを通知してもよい。
具体的には、商用電源又は蓄電池システムから負荷群へ電力供給が開始されるとランプ530に電力が供給され、ランプ530が点灯する。ランプ530が点灯することで、ユーザは商用電源又は蓄電池システム10から負荷群へ電力供給が行われている状態であることを認識し、開閉器500のオン操作を行うことができる。また、商用電源又は蓄電池システムから負荷群への電力が通電するとランプ540に電力が供給され、ランプ540が点灯する。ランプ540が点灯することで、ユーザは商用電源又は蓄電池システムから負荷群への電力が通電している状態であることを認識できる。
なお、ユーザに電源からの電力供給状態と、電力通電状態とを通知する方法はランプに限定されず、アラームやディスプレイの表示等の様々な方法が用いられてもよい。
このように、本実施の形態5の電力分配制御システム1Dでは、電力分配制御装置を設けずに、蓄電池システムからの電力供給開始後、需要家夫々について、ユーザ操作により開閉器500のオン制御が行われる。そのため、本実施の形態5に係る電力分配制御システム1Dによれば、突入電流による電力供給路の電圧降下を抑制し安定的に電力供給を行いつつ、需要家の利便性を図ることができる。
なお、上記では一例として単相3線で負荷群に電力供給が行われる場合について説明したが、本実施の形態5に係る電力分配制御システム1Dはこの場合に限定されない。開閉器500を変形し、単相で負荷群に電力供給を行うとしてもよい。
<6.実施の形態6>
本実施の形態6では、需要家毎に分岐した電力供給路夫々の下流において、任意の数の特定負荷群及び一般負荷群夫々に分岐した電力供給路に設けた開閉器夫々に対して開閉制御を行う電力分配制御システムについて説明する。なお、本実施の形態6において、上記各実施の形態と同様の構成及び動作については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図15に示すように、本実施の形態6に係る電力分配制御システム1Eにおいて、需要家1の電力供給路の下流で分岐した電力供給路夫々には、開閉器610−1,…,610−P夫々と、開閉器620−1,…,620−Q夫々とが設けられている。そして、開閉器610−1,…,610−P夫々の下流の電力供給路には、需要家1の使用する特定負荷群601−1,…,601−P夫々がつながれている。また、開閉器620−1,…,620−Q夫々の下流の電力供給路には、需要家1の使用する一般負荷群602−1,…,602−Q夫々がつながれている。なお、P及びQは夫々任意の数とする。
開閉器610−1,…,610−P夫々と、開閉器620−1,…,620−Q夫々とは、電力分配制御装置50の制御に基づいて電力供給路の開閉を行う。
本実施の形態6に係る電力分配制御システム1Eは、これ以外は上記実施の形態1に係る電力分配制御システム1と同様である。
このように、本実施の形態6の電力分配制御システム1Eでは、蓄電池システムから負荷群への電力供給開始時に、需要家夫々について、任意の数の特定負荷群及び一般負荷群夫々の電力供給路に設けられた開閉器夫々に対して、順にオン制御が行われる。
なお、図16(a)に示すように、特定負荷群と一般負荷群とを定めてもよい。
図16(a)において、例えば部屋Aの照明が特定負荷群と定義され、部屋A以外の部屋の照明は一般負荷群と定義されている。
また、電化製品夫々について、電化製品を構成する負荷群の内、一部を特定負荷群とし、特定負荷群でない負荷群を一般負荷群としてもよい。
図16(a)において、例えば冷凍冷蔵庫については、送風機の動作に必要な負荷群は特定負荷群と定義され、コンプレッサの動作に必要な負荷群は一般負荷群と定義されている。なお、冷凍冷蔵庫を構成する負荷群における特定負荷群と一般負荷群との定義はこれに限定されない。例えば、冷凍冷蔵庫の冷凍及び冷蔵機能に関する負荷群を特定負荷群と定義し、それ以外の冷凍冷蔵庫内の照明等の負荷群を一般負荷群と定義してもよい。
また、図16(a)において、例えばエアコンについては、室内機の動作に必要な負荷群は特定負荷群と定義され、室外機の動作に必要な負荷群は一般負荷群と定義されている。
このように、一の電化製品を構成する負荷群について、特定負荷群と一般負荷群とを定義し、特定負荷群及び一般負荷群の夫々の電力供給路に開閉器を設けることで、特定負荷群及び一般負荷群の夫々で異なる電力供給制御を行うことができる。
図16(b)に、特定負荷群及び一般負荷群夫々において停電時に蓄電池システムから電力が投入される順位、言い換えると電力分配制御装置50の制御部52による開閉器夫々のオン制御順位を定める方法の一例を挙げる。
図16(b)に示すように、制御部52が開閉器夫々をオン制御する際に、「特定負荷群全て」、「エアコンの一般負荷群」、「その他の一般負荷群」の順に電力供給が開始されるように、開閉器夫々がオン制御されてもよい。
また、別の例として、以下の例が挙げられる。
冷凍冷蔵庫が特定負荷として定義され、その他の機器が一般負荷として定義される場合、停電時に蓄電池システムから電力が投入される順位が、一般負荷、特定負荷の順であってもよい。この場合、停電してから一般負荷に対応する開閉器をオン制御するまでの時間は数秒単位であることが好ましい。また、停電してから特定負荷に対応する開閉器をオン制御するまでの時間は数分単位であることが好ましい。
このように、本実施の形態5に係る電力分配制御システム1Dによれば、突入電流による電力供給路の電圧降下を抑制し安定的に電力供給を行いつつ、より柔軟に蓄電池システムから、需要家夫々について任意の数の特定負荷群及び一般負荷群夫々へ電力投入することができる。
<7.実施の形態7>
近年、資源の不足による発電量の低下や、災害の影響による発電所の停止等が原因で、商用電源の電力供給量が逼迫することが問題となっている。
上記問題に対して、発明者は、商用電源の電力供給状態の逼迫度合いに応じて、一部の負荷への電力供給停止や、蓄電池システムから負荷群への電力供給といった、商用電源の節電を図る制御を行うことで、商用電源の電力供給状態の逼迫軽減を図ればよいという知見を得た。
本実施の形態7では、電源の電力供給状態の逼迫度合いに応じて、商用電源の節電を図る制御を行う電力分配制御システムを提供する。
図17を用いて、本実施の形態7に係る電力分配制御システム1Fについて説明する。なお、本実施の形態7において、上記各実施の形態と同様の構成及び動作については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態7に係る電力分配制御システム1Fの構成は、上記実施の形態6に係る電力分配制御システム1Eの構成から停電検出器20を除き、電源切替ユニット30の代わりに電源コントロールユニット160を備え、電力分配制御装置50の代わりに電力分配制御装置700を備えるものである。
なお、上記実施の形態3及び6では、早い電力復旧が望ましい負荷を「特定負荷」と言い、そうでない負荷を「一般負荷」と言うと説明したが、本実施の形態7では、優先的に電力供給が行われることが望ましい負荷を「特定負荷」と言い、そうでない負荷を「一般負荷」と言う。
電源コントロールユニット160は、後述する電力分配制御装置700の制御に基づいて、商用電源からの電力と、蓄電池システム10とからの電力を需要家夫々の負荷群へ供給する。
電力分配制御装置700は、制御ルール記憶部710及び制御部720を備える。
制御ルール記憶部710は、制御部720が商用電源の管轄元からの節電要求に応じて行う制御の規則を記憶している。制御ルール記憶部710の詳細は後述する。
制御部720は、ネットワーク3を介して、商用電源の管轄元からの節電要求の通知を受けると、制御ルール記憶部710を参照し、節電要求に応じた電源コントロールユニット160の制御、並びに開閉器610−1,…,610−P夫々及び620−1,…,620−Q夫々の制御を行う。また、制御部720は、ネットワーク3を介して、商用電源の管轄元からの節電要求の解除の通知を受けると、節電要求に応じて行った電源コントロールユニット160の制御や、開閉器610−1,…,610−P夫々及び620−1,…,620−Q夫々の制御を解除する制御を行う。
ここで、商用電源の管轄元からの節電要求、及び商用電源の管轄元からの節電要求に応じた制御部720の制御ルールの具体例について説明する。
本具体例において、電力分配制御装置700は、商用電源の管轄元から、商用電源の電力供給状態の逼迫度合いに応じて、節電要求度合いが強い順に「強」、「中」及び「弱」の3段階の節電要求通知を受けるとする。
また、「強」、「中」及び「弱」の3段階の節電要求夫々に対する、節電方法が図18(a)に示すように定められているとする。
図18(a)において、(i)節電要求が「強」の場合、需要家ID1に対して、エアコンと照明の全てを落とし(なお、照度を落とす方法でもよい)、更に蓄電池システムから需要家ID1の負荷群に対して2(kWh)に電力を供給することが定められている。また、(ii)節電要求が「中」の場合、需要家ID1に対して、エアコンと冷凍冷蔵庫の一般負荷を落とし、更に蓄電池システムから需要家ID1の負荷群に対して1(kWh)の電力を供給することが定められている。また、(iii)節電要求が「弱」の場合、需要家ID1に対してエアコンの一般負荷を落とす(、又はエアコンの温度設定を変更する)ことが定められている。
なお、すべての負荷は、同じ電源(系統又は蓄電池)への電力供給の切り替えを行う構成(電源コントロールユニットを備える構成)になっているが、負荷毎に、独立に電源の切り替え(系統又は蓄電池)を行う開閉器(電源コントロールユニット)を備え、さらに、選択された電源から負荷毎に電力供給のON/OFFを行う開閉器を備えてもよい。この構成により、電力逼迫時は、系統から電力供給する負荷と、蓄電池から電力供給を行う負荷を用意できるため、全体の負荷への電力供給を維持しながら、蓄電池から電力供給を行った分だけ、電力のピークを削減することが可能となる。なお、系統から電力供給する負荷も、蓄電池から電力供給する負荷も、複数のグループから構成されていてもよい。なお、本構成は、集合住宅内部の構成と見てもよいし(例えば、負荷は住居単位)、1つの住居内の構成とみなしてもよい(例えば、負荷は回路単位)。
図18(b)に、本具体例における制御ルール記憶部710に記憶されている情報の一例を示す。
図18(b)において、制御ルール記憶部710は、「強」、「中」及び「弱」の3段階の節電要求夫々に応じて制御部720が行う制御規則を記憶している。
具体的には、制御ルール記憶部710は、「節電要求デマンド」、「需要家ID」、「オフ制御する開閉器ID」及び「蓄電池システムからの電力供給量」を含み、需要家夫々について、「強」、「中」及び「弱」の3段階の節電要求夫々に応じてオフ制御を行う開閉器のID情報を記憶している。また、制御ルール記憶部710は、需要家夫々について、「強」及び「中」の節電要求夫々に応じて、蓄電池システムから需要家の負荷群へ供給する電力量を記憶している。
ここで、本具体例における制御部720の動作を説明する。
例えば、図18(b)において、制御部720は、商用電源の管轄元から「強」の節電要求の通知を受けると、開閉器ID1、3、4、7、8及び9の開閉器夫々をオフ制御することで、エアコンと照明への電力供給を停止させる。
そして、制御部720は更に、電源コントロールユニット160に、蓄電池システム10に対して、需要家1に2(kWh)の電力を供給させるよう指示する。
このとき、電源コントロールユニット160は、制御部720の指示を受け付けて、蓄電池システム10に対して2(kWh)の電力を供給するように指示し、商用電源から供給される電力に加えて、蓄電池システム10から供給される電力を負荷群に配電する。
なお、図18(b)において制御部720は、「中」及び「弱」夫々の節電要求の通知を受けた場合も同様に、「中」及び「弱」夫々の節電要求に対応する開閉器のオフ制御や、蓄電池システムからの電力供給に関する制御を行う。
また、上記では需要家1に対する動作について説明したが、制御部720は、その他の需要家についても、需要家1に対する制御と同様に、制御ルール記憶部710に記憶されている情報に従って、開閉器夫々のオフ制御及び蓄電池システム10から負荷群への電力供給制御を行う。
ここで、商用電源の管轄元からの節電要求、及び商用電源の管轄元からの節電要求に応じた制御部720の制御ルールの別の具体例について説明する。
上記で説明した具体例と同様に、商用電源の管轄元は、商用電源の電力供給状態の逼迫度合いに応じて、節電要求度合いが強い順に「強」、「中」及び「弱」の3段階の節電要求を戸別分配制御装置に通知するとする。
このとき、例えば、商用電源の管轄元からの「強」の節電要求に対して、商用電源の電力使用量を5(kWh)、「中」の節電要求に対して、商用電源の電力使用量を3(kWh)、「弱」の節電要求に対して、商用電源の電力使用量を1(kWh)節電するといった節電目標が定められているとしてもよい。
そして、その定められている節電目標に応じて、オフ制御される開閉器や、蓄電池システム10から負荷群への電力供給量が決定されてもよい。
なお、上記において、制御部720は、ネットワーク3を介して、商用電源の管轄元(例えば、電力会社)から、商用電源の電力供給状態の逼迫度合いに応じた、節電要求の通知、及び節電要求の解除の通知を受けると説明したが、本実施の形態はこれに限定されない。
例えば、夏場の日中や冬場の夜間等の電力消費量が多くなることが予想される時間帯を、予め商用電源の逼迫時間と設定しておく。そして、その商用電源の逼迫時間に、制御部720は、制御ルール記憶部710に記憶されている制御を行うとしてもよい。
また、例えば、図19に示すように、電力分配制御システム1Fに更に逼迫検出器800を備え、逼迫検出器800が、商用電源から負荷群へ供給される電力量をモニタし、商用電源の逼迫を検出してもよい。
逼迫検出器800は、例えば図19に示すように、予めピーク閾値を設定しておき、商用電源から負荷群へ供給される電力量が、設定してあるピーク閾値を越えた場合に、商用電源が逼迫していると判定してもよい。
なお、逼迫検出器800は、予め複数のピーク閾値を設定しておくことで、商用電源の電力供給状態の逼迫度合いを検出してもよい。
なお、本発明で、商用電源の電力供給が逼迫状態を検出する方法としては、電力会社、新電力、アグリゲータから電力供給の逼迫を通知される場合や、高圧受電(マンションの高圧一括受電を含む)している建物においては、建物の電力需要の逼迫状態を検出する方法や、家庭においては、各家庭のスマートメータ、電力計や、分電盤などの機器で設定した電力供給の上限を制限する電流値(例えば、電力会社との契約のアンペア数)との比較から電力の逼迫状態を検出する方法などが適用できる。
本実施の形態7の電力分配制御システム1Fでは、商用電源の電力供給状態の逼迫度合いに応じて、一部の負荷への電力供給停止や、蓄電池システムから負荷群への電力供給といった、商用電源の節電を図る制御を行う。そのため、本実施の形態7に係る電力分配制御システム1Fによれば、商用電源の電力供給状態の逼迫軽減を図ることができる。
<8.実施の形態8>
本実施の形態8では、停電や電力逼迫時に蓄電池システム及び、任意の数の特定負荷群及び一般負荷群夫々に分岐した電力供給路に設けた開閉器夫々に対して開閉制御を行う電力分配制御システムについて説明する。なお、本実施の形態8において、上記各実施の形態と同様の構成及び動作については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図26は、開閉器810−1、810−P、820−1、820−Qに電源切替機能を備えた場合に、停電や電力逼迫時に蓄電池システム10及び、特定負荷群601−1、601−P及び、開閉器に接続した一般負荷群602−1、602−Q、602−Rを制御する構成について説明する図である。
実施の形態8、主に図15との対比した場合、一般負荷群602−Rは、配電網2に直結している点、電源切替ユニットの機能を、各開閉器に内蔵した点が主に異なる。以下詳細に説明する。
蓄電池は集合住宅やビル、戸建に設置された蓄電池であり、複数個で構成されていてもよい。開閉器は、配電網2(系統)からの電力と蓄電池システム10からの電力を切り替えて、一般負荷もしくは、特定負荷に電力を供給する。なお、この切替時に、蓄電池システム10に接続されない電力供給がオフの状態が生じる(切替時間はかなり短いが、機器への電力供給が停止するため、機器の停止と再稼動のための時間も含まれる)。
一般負荷でも、系統に直接接続される一般負荷は停電時には、負荷への電力供給は停止するが、電力逼迫時には、電力供給は継続される。この負荷については、例えば、エアコンや洗濯機など、電力負荷(消費電力や突入電流が大きい)が高い機器が該当する。電力逼迫時には、エアコンをON/OFFしたり、設定温度の調整を行うことで消費電力を抑制する。電力の逼迫情報に基づき、エアコンのON/OFFや、エアコンの設定温度を調整する手段を空気調和手段と定義して用意し、電力配分制御装置の一部として実現してよい。
開閉器経由で、蓄電池システム10に接続されている一般負荷や、特定負荷は、系統から蓄電池システム10への開閉器の切替に伴い、停電が生じる。蓄電池システム10に接続された一般負荷としては、例えば、テレビや情報通信機器(ルータ、電話、PCなど)が対象となり、特定負荷については、例えば、冷蔵庫が該当する。これらの機器の電力需要は比較的、変動が少ないため、一定時間の電力計測により、蓄電池の放電量からの供給可能な時間の情報提供や、電力逼迫時に節電できる量を、電力会社へ提供しやすい。
これらの開閉器は、前述の電力分配制御装置50から制御を行う。電力分配制御装置50は、開閉器を制御する制御ルールを記憶するオン制御順位記憶部51と、オン制御ルールに基づいて、開閉器の制御を行う制御部52から構成される。
オン制御ルールには前述までと同様であり、例えば、テレビや情報通信機器が接続された一般負荷に対して、開閉器を制御することで系統から蓄電池システム10に切り替える。切り替わりにより、機器が停止し、機器が正常に再稼動するまでの所定時間は、開閉器の切替遅延も含めて、1分未満であり、例えば、数ミリ秒以上であって、60秒未満である。
これらの機器は、停電から復旧後、自動的に通電する機器であり、突入電流や消費電力が大きい、冷蔵庫や炊飯器を含まない機器が対象である。
また、冷蔵庫(特定負荷)に対して、開閉器を制御することで、系統から蓄電池システム10に切り替える。突入電流を抑制するために、冷蔵庫が停止してから、冷蔵庫が正常に再稼動するまでの所定時間は、一般負荷に対して、開閉器の切替のタイミングを遅延させるため、開閉器の切替遅延を含めて1分以上である。例えば、1分以上であって、10分以下である。冷蔵庫以外に炊飯器に対して適用してもよい。
上記の開閉器の切替動作は、停電時の通知や電力逼迫時に通知された場合に動作する。開閉器は、分電盤や、蓄電池、コントローラなどの機器に内蔵される形で実装してもよい。また、開閉器や電力配分制御装置には停電時、平常時、電力逼迫時とも電力が供給される前提である。さらに、ここで示したシステム構成は、集合住宅やビルの内部の構成(需要家単位)とみなしてもよいし、1つの戸建の住居内の構成(住居単位)を示しているとみなしてもよい。
なお、蓄電池の放電については、蓄電池からの放電の時刻をランダムに、各家庭において遅らせることで(放電開始時刻調整処理)、多くの家庭から構成される集合住宅(又は、分譲住宅地)では、集合住宅内での放電量の合計値を一定にしやすい。集合住宅内(又は、分譲住宅地)の放電量を一定にすることで、デマンドレスポンスやピークカット時の電力削減効果を電力会社や住民にコミットしやすい。また、一定時間経過毎(例えば、30分毎)に放電開始時刻調整処理を行うことで負荷の変動による蓄電池からの供給終了予定の時刻の変化に追随できる。蓄電池からの供給終了予定の時刻は、蓄電池の現在の残量と、一定時間での放電量、例えば、30分間での負荷の電力使用量や蓄電池の放電量から算出することができる。加えて、各家庭の蓄電池の放電量やSOCを計測することで、集合住宅全体の放電量を観測することができる。さらに、充電は、電力料金が安い深夜に行えばよい。
本実施の形態8の電力分配制御システム1Gでは、商用電源の電力供給状態の逼迫度合いに応じて、一部の負荷への電力供給停止や、蓄電池システムから負荷群への電力供給といった、商用電源の節電を図る制御を行う。また、配電網2に、開閉器を介さず直結した一般負荷群を有するため逼迫時においても配電網2から一定の電力供給を受け続けることができる。そのため、本実施の形態8に係る電力分配制御システム1Gによれば、商用電源の電力供給状態の逼迫軽減を図ることができる。
<9.変形例>
上記各実施の形態で説明したシステム及び装置を、以下に記載するように変形させてもよい。なお、以下に記載する変形例において、上記各実施の形態で説明した構成及び動作については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
(1)上記各実施の形態に係る電力分配制御システムにおいて、電力分配制御装置(又は、戸別電力分配制御装置)は、開閉器夫々のオン制御及びオフ制御に関する情報、言い換えると、開閉器夫々に対応する負荷群への電力供給に関する情報を、需要家夫々が閲覧可能な端末に提供するようにしてもよい。
具体例として、図20を用いて上記実施の形態2に係る電力分配制御装置50Aが、開閉器夫々のオン制御及びオフ制御に関する情報を一の需要家へ提供する一例を説明する。
表示装置4は、一の需要家が閲覧可能な端末であり、電力分配制御装置50Aから取得した情報を表示する。
例えば、電力分配制御装置50Aは、表示装置4に、開閉器のオン制御の進行度を示す情報を提供するとしてもよい。
そして、表示装置4は電力分配制御装置50Aから取得した情報を、例えば図20(a)に示すように表示してもよい。
図20(a)は、電力分配制御装置50Aにおいて「1」から「5」のオン制御順位が定められており、オン制御順位1及び2の開閉器のオン制御が完了している、即ち蓄電池システム10から、オン制御順位1及び2のグループに属する需要家への電力配電が開始している状態を示している。
また、例えば電力分配制御装置50Aは、更に表示装置4に、表示装置4を利用する一の需要家が属するグループのオン制御順位を示す情報を提供するとしてもよい。
そして、表示装置4は電力分配制御装置50Aから取得した情報を、例えば図20(b)に示すように表示してもよい。
図20(b)は、表示装置4を利用する一の需要家は、オン制御順位4が定められたグループに属していることを表している。
図20(a)及び図20(b)の表示により、一の需要家は、蓄電池システム10からの電力バックアップ状況と、一の需要家への電力バックアップが行われるまでの見通しを立てることができる。
また、例えば電力分配制御装置50Aは、表示装置4を利用する一の需要家が蓄電池システム10から電力バックアップを受けられるまでの時間を推定し、その推定した時間を示す情報を表示装置4に提供するとしてもよい。
そして、表示装置4は、電力分配制御装置50Aから取得した情報を、例えば図20(c)に示すように表示してもよい。
図20(c)は、一の需要家へ蓄電池システムから電力バックアップが行われるまでの時間を表している。
なお、上記実施の形態3、6及び7において表示装置4は、蓄電池システム10から特定負荷群及び一般負荷群の夫々への電力供給状態を示す情報を取得し表示するとしてもよい。
また、表示装置4は、上記各実施の形態において、停電状態を示す情報を取得し表示してもよいし、上記実施の形態7において、商用電源の逼迫度合いを示す情報を取得し表示するとしてもよい。
(2)上記実施の形態1から6において、電力分配制御装置(又は、戸別電力分配制御装置)の制御部は、オン制御順位記憶部に記憶されているオン制御順位に従って、開閉器夫々をオン制御すると説明したが、電力分配制御装置はこれに限定されない。
例えば、電力分配制御装置は、オン制御順位記憶部の代わりに、開閉器夫々について、開閉器をオフ制御してからオン制御するまでのオン制御時間を記憶するオン制御時間記憶部を備える。そして、電力分配制御装置は、制御部において、オン制御時間に従って、開閉器夫々をオン制御するとしてもよい。
図21を用いて具体例を説明する。
図21は、上記実施の形態4の戸別電力分配制御装置150においてオン制御順位記憶部151の代わりに備えられる、オン制御時間記憶部に記憶される情報の一例を示す。
図21において、オン制御時間記憶部は、「開閉器ID」及び「オン制御時間」の項目を含み、開閉器夫々について、制御部152によるオフ制御が行われてからオン制御が行われるまでの時間を記憶している。
このとき、制御部152は、タイマ機能により、ステップS202(図12)で開閉器全てのオフ制御を行ってから、120秒が経過したと判定すると、開閉器ID1の開閉器をオン制御する。同様に、制御部152は、ステップS202から、240秒が経過したと判定すると、開閉器ID2の開閉器をオン制御するとしてもよい。
(3)上記実施の形態1に係る電力分配制御装置50の制御部52は、ステップS104(図3)において、例えば、予め定められている時間間隔を空けて、開閉器をオン制御すると説明したが、制御部52の制御はこれに限定されない。
例えば、制御部52は、蓄電池システムから負荷群への電力供給路をモニタし、一の開閉器のオン制御後において、その一の開閉器のオン制御により発生した突入電流の値が予め定められた閾値以下に収まったと判定した後に、次のオン制御順位が定められている開閉器をオン制御するとしてもよい。
(4)上記各実施の形態において、複数の需要家で蓄電池システムを共有する場合の例について説明したが、一の需要家が蓄電池システムを占有するとしてもよい。
例えば、図22に示すように、一の需要家である需要家Xが蓄電池システム11を備え、需要家Xへの電力供給路に設けられた戸別電源切替ユニット900によって、負荷群100−Xの電源である商用電源と蓄電池システム11とが切り替えられてもよい。
蓄電池システム11は、上記各実施の形態の蓄電池システム10と同様の機能を備える。但し、蓄電池システム11は負荷群100−Xへ電力を供給する。
戸別電源切替ユニット900は、上記各実施の形態の電源切替ユニットと同様に、負荷群の電源の切り替えを行う。但し、戸別電源切替ユニット900は、負荷群100−Xの電源(商用電源と蓄電池システム11と)の切り替えを行う。
(5)上記各実施の形態及び変形例で説明した電源切替ユニット(戸別電源切替ユニット)について補足する。
電源切替ユニットは、例えば上記実施の形態6で説明したように、商用電源から負荷群への電力供給時に、蓄電池システムから負荷群への電力供給を行ってもよい。
また、電源切替ユニットは、商用電源と蓄電池システムとを完全に切り替えて、商用電源と蓄電池システムからの電力との何れか一方が、負荷群への電力を供給するとしてもよい。
ここで、図23を用いて、商用電源と蓄電池システムとを完全に切り替える場合の電源切替ユニットの構成の具体例について説明する。図23は、上記変形例(2)の戸別電源切替ユニット900の構成例である。また、図23において、負荷群100−Xは単相三線により、商用電源及び蓄電池システム11から電力供給を受けるとする。
図23の戸別電源切替ユニット900は、第1電磁コンタクタ910及び第2電磁コンタクタ920を備える。
第1電磁コンタクタ910は、主接点部911、副接点部912、及び励磁コイル部913を備える。
主接点部911は、単相三線から成る商用電源の電力供給路の開閉を行う。
副接点部912は、蓄電池システム11から後述する第2電磁コンタクタ920の励磁コイル部923への電力供給路の開閉を行う。
励磁コイル部913の両端は、単相三線から成る商用電源の電力供給路に接続され、閉回路を形成している。そして、励磁コイル部913は励磁作用により、主接点部911及び副接点部912の開閉を行う。
具体的には、励磁コイル部913に電流が流れている状態では、主接点部911は閉状態(商用電源から負荷群100−Xへの供給電力が通電する状態)となり、副接点部912は開状態(蓄電池システム11から励磁コイル部923への供給電力が通電しない状態)となる(励磁コイル部913:励磁)。また、励磁コイル部913に電流が流れていない状態では、主接点部911は開状態(商用電源から負荷群100−Xへの供給電力が通電しない状態)となり、副接点部912は閉状態(蓄電池システム11から励磁コイル部923への供給電力が通電する状態)となる(励磁コイル部913:非励磁)。
なお、励磁コイル部913は、電力供給路に流れる交流電流を直流電流に変換する整流器(不図示)を内蔵することで、第1電磁コンタクタ910はAC駆動する。
第2電磁コンタクタ920は、主接点部921、副接点部922、及び励磁コイル部923を備える。
主接点部921は、単相三線から成る蓄電池システム11の電力供給路の開閉を行う。
副接点部922は、商用電源から第1電磁コンタクタの励磁コイル部913への電力供給路の開閉を行う。
励磁コイル部923の両端は、単相三線から成る蓄電池システムの電力供給路と接続され、閉回路を形成している。そして、励磁コイル部923は励磁作用により、主接点部921及び副接点部922の開閉を行う。
具体的には、励磁コイル部923に電流が流れている状態では、主接点部921は閉状態(蓄電池システム11から負荷群100−Xへの供給電力が通電する状態)となり、副接点部922は開状態(商用電源から励磁コイル部913への供給電力が通電しない状態)となる(励磁コイル部923:励磁)。また、励磁コイル部923に電流が流れていない状態では、主接点部921が開状態(蓄電池システム11から負荷群100−Xへの供給電力が通電しない状態)となり、副接点部922は閉状態(商用電源から励磁コイル部913への供給電力が通電する状態)となる(励磁コイル部923:非励磁)。
なお、励磁コイル部923は、電力供給路に流れる交流電流を直流電流に変換する整流器(不図示)を内蔵することで、第2電磁コンタクタ920はAC駆動する。なお、本開示は三相交流の電力システムに適用してもよい。
(i)商用電源から負荷群100−Xへの供給電力が通電している状態において、蓄電池システム11から負荷群100−Xへの電力供給が停止している場合、第2電磁コンタクタ920の副接点部922は閉状態であるため、第1電磁コンタクタ910の励磁コイル部913には電流が流れる。励磁コイル部913に電流が流れ続けることで、主接点部911は閉状態を維持し、商用電源から負荷群への供給電力が通電している状態が維持される。
なお、このとき(励磁コイル部913に電流が流れ続けているとき)、副接点部912は開状態を維持する。そのため、商用電源から負荷群100−Xへの供給電力が通電している場合において、負荷群へ蓄電池システム11から電力供給が開始されたとしても、第2電磁コンタクタ920の励磁コイル部923には電流が流れないため、第2電磁コンタクタ920の主接点部921は開状態を維持し、蓄電池システム11から負荷群100−Xへの電力は通電しない。
(ii)商用電源から負荷群100−Xへの電力供給が停止している状態において、蓄電池システム11から負荷群100−Xへの供給電力が通電している場合、第1電磁コンタクタ910の副接点部912は閉状態であるため、第2電磁コンタクタ920の励磁コイル部923には電流が流れる。そして、励磁コイル部923に電流が流れ続けることで、主接点部921は閉状態を維持し、蓄電池システム11から負荷群100−Xへの供給電力が通電している状態が維持される。
なお、このとき(励磁コイル部923に電流が流れ続けているとき)、副接点部922は開状態を維持する。そのため、蓄電池システム11から負荷群100−Xへの供給電力が通電している場合において、負荷群100−Xへ商用電源から電力供給が開始されたとしても、第1電磁コンタクタ910の励磁コイル部913には電流が流れないため、第1電磁コンタクタ910の主接点部911は開状態を維持し、商用電源から負荷群100−Xへの電力は通電しない。
戸別電源切替ユニット900を、図23に示す構成とすることで、商用電源と蓄電池システム11の両方から負荷群100−Xへ電力供給が行われることなく、蓄電池システム11を運用することができる。
なお、上記では一例として単相3線で負荷群に電力供給が行われる場合について説明したが、上述した戸別電源切替ユニット900の電源切替方法はこの場合に限定されない。図23の戸別電源切替ユニット900を変形し、単相で負荷群に電力供給を行うとしてもよい。
また、上述した戸別電源切替ユニット900の電源切替方法を、上記各実施の形態に係る電力分配制御システムの電源切替ユニットに適用してもよい。
(6)上記実施の形態2において、設定装置による開閉器夫々のグループの設定、及びグループ毎の開閉器夫々のオン制御順位を設定について説明したが、以下に記載するように、これらの設定を行ってもよい。
(6−1)例えば、需要家夫々の電力使用量の履歴情報や、需要家夫々へ供給された最大電流値の履歴情報や、需要家夫々の突入電流の履歴情報等を用いて、机上の計算から需要家夫々で発生する突入電流の推定値を算出する。そして、グループ夫々において、グループに属する需要家夫々の突入電流の推定値の合計が、蓄電池システムの電力供給能力に基づいて定められた閾値に収まるように、グループ夫々の需要家数や需要家の構成を設定するとしてもよい。また、グループ分けに際して、機器の突入電流を加味した上で、住人の生活必需品(例えば、トイレ、照明、通信機器、冷蔵庫)を含み、突入電流が小さく、かつ、消費電力が低い機器を含むグループ順(蓄電池の持ちが長くなる)に優先順位が高くなるように設定してもよい。消費電力とは、機器の待機電力、平均消費電力、最大消費電力、予め定めた期間(例えば、30分間隔)の電力の変動量や、電力の変動回数の少なくとも1つ以上の情報を用いる。なお、消費電力、入力電流値、突入電流のいずれかが不明な機器と、それらの値が明確な機器を区別してグループ化しておくことで、蓄電池からの異常な量の電力供給や、突入電流による蓄電池のダウンの発生時の課題の切り分けが行いやすくなる。
構成方法としては、グループは、分電盤単位や、回路を分けるブレーカ単位での分割を考えてよい。分電盤内には、複数のグループのブレーカ(他の構成として、開閉器、リレー、スイッチ、電磁コイル、接点の切替器など)を混在させて実現してもよいし、分岐回路毎の電力使用量をCTなどで計測し、グループ毎の電力使用量を住民への電力使用量の見える化のために使用したり、停電時や電力逼迫時に蓄電池の残量に対して使用可能な残り時間を推定するために使用してもよい。また、これらの機能の一部又は全部を蓄電池、コントローラなどの装置に含む構成で実現してもよい。なお、蓄電システムは、電力供給の許可を住人に求めたり、蓄電残量が少ない場合には、電力逼迫(計画停電含む)の時間帯の前後の時間帯や、電力が安い時間帯(例えば、夜間)に充電を自動的に行ってもよい。
本発明の実施例として示した、集合住宅としてのシステム構成だけでなく、本発明で示した構成の一部もしくは全部を蓄電システムや、コントローラのような装置として構成して実現してもよい。
(6−2)また、上記(6−1)の需要家夫々で発生する突入電流の推定値は、需要家夫々の電力消費者の構成(家族構成)に基づいて、机上の計算から算出してもよい。
(6−3)また、グループ数が多くなるほど、オン制御順位が遅いグループに属する需要家は長い時間、蓄電池システムからの電力供給を待つことになる。そこで、グループ数が少なくなるように、グループ夫々の需要家数及び需要家の構成を設定してもよい。
(6−4)また、グループ毎の開閉器夫々のオン制御順位は、一のグループのオン制御順位がいつも下位の順位にならないように設定してもよい。具体的には、オン制御が一度行われる度に、周期的又はランダムにオン制御順位を変更するようにしてもよい。
(6−5)また、一部の需要家のオン制御順位が優遇されるように、開閉器夫々のグループ、及びグループ夫々のオン制御順位を設定してもよい。
(6−5−1)例えば、子供や高齢者、病気等の理由で素早い電力復旧が必要な人物を有する需要家は、同じグループに属するようにグループを設定し、そのグループのオン制御順位を上位に設定してもよい。
また、集合住宅であれば、集合住宅の入居者が共有して使用する共用部の負荷群へは、素早い電力普及が望ましい。そこで、例えば、共用部の負荷群のオン制御順位が上位となるように、グループ及びオン制御順位を設定してもよい。
(6−5−2)電力需給契約に応じて一部の需要家のオン制御順位を優遇してもよい。
電力需給契約が同じ需要家は同じグループに属するようにグループを設定し、電力需給契約に応じて、オン制御順位を設定してもよい。また、マンション等の集合住宅であれば、売値又は家賃が高い住居部に入居する需要家ほど、オン制御順位が上位のグループに属するように、開閉器夫々のグループを設定してもよい。また、一のグループのオン制御順位を上位とする代わりに、その一のグループに属する需要家の支払う電気料金を高く設定してもよい。
(7)上記実施の形態2において、制御部52Aは、オン制御順位記憶部51Aに記憶されている開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御順位に基づいて、開閉器40−1,…,40−N夫々に対してグループ単位で順にオン制御を行うと説明したが以下に記載するように変形させてもよい。
オン制御順位記憶部51Aは、図24に示すように、制御部52Aが開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御を行う順位を複数パターン記憶しているとする。図24では、開閉器40−1,…,40−N夫々について、第1グループと第2グループとの複数のグループが定められ、第1グループと第2グループとの夫々について、開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御順位が記憶されている。
このとき、制御部52Aは、先ず第1グループで定められた開閉器40−1,…,40−N夫々オン制御順位に基づいて、開閉器40−1,…,40−N夫々に対してグループ単位で順にオン制御を行う。そして、制御部52Aは、蓄電池システムから負荷群への電力供給路をモニタし、一の開閉器のオン制御後において、その一の開閉器のオン制御により発生した突入電流の値が予め定められた閾値以上であった場合に、第2グループで定められた開閉器40−1,…,40−N夫々オン制御順位に基づいて再度、開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御をやり直すとしてもよい。
(8)上記実施の形態1に係る電力分配制御システム1おいて、開閉器40−1,…,40−N夫々に励磁開閉器が用いられてもよい。開閉器40−1,…,40−N夫々に励磁開閉器が用いられる場合、図25に示すように、電力分配制御システム1に更に備えられた電力供給部170が、電力分配制御装置50の指示を受け付けて、開閉器40−1,…,40−N夫々に順に電力を投入することで、開閉器40−1,…,40−N夫々のオン制御を行うとしてもよい。上記実施の形態1を例に挙げたが、上記実施の形態2から7に係る電力分配制御システムおいても同様に、開閉器夫々に励磁開閉器を用いられてもよい。
(9)上記実施の形態1に係る電力分配制御システム1おいて、需要家1,…,N夫々が使用する負荷群100−1,…,100−N夫々の電力供給路に開閉器40−1,…,40−N夫々が設けられると説明したがこれに限定されない。電力分配制御システム1おいて、複数の需要家が使用する負荷群の電力供給路に一の開閉器を備え、その一の開閉器は、複数の需要家が使用する負荷群への電力供給路夫々を開閉する機能を備えるとしてもよい。また、電力分配制御システム1において、複数の需要家の使用する負荷群へ電力供給を行う電力供給路夫々に開閉器を備えるとしてもよい。
但し、電力分配制御システム1において、上述したような、複数の需要家の負荷群への電力供給を制御する開閉器を備える場合、一の開閉器がオン制御された際に発生する突入電流により、電力供給路の電圧降下が起こらないように、蓄電池システム10の電力供給能力に基づいて、需要家の数は定められることが望ましい。
(10)上記実施の形態6及び7に係る電力分配制御システムにおいて、電力分配制御装置の代わりに、需要家毎に戸別分配制御装置を備え、戸別分配制御装置によって、需要家毎に開閉器夫々のオン制御及びオフ制御(上記実施の形態7に係る電力分配制御システムでは、更に電源コントロールユニット160の制御)を行うとしてもよい。
(11)上記実施の形態4に係る電力分配制御システム1Cにおいて、スマートメータ60や分電盤70に、戸別電力分配制御装置150を内蔵してもよい。また分電盤70に、戸別電力分配制御装置150及び開閉器140−1,…,140−M夫々を内蔵し、分電盤70によって、蓄電池システムから負荷群400−1,…,400−N夫々への電力投入を制御してもよい。
(12)上記実施の形態4に係る電力分配制御システム1Cにおいて、電源切替ユニット130は停電検出器120からの停電及び復電の通知を受け付けて電源を切り替えると説明した。上記実施の形態1、2、5及び6に係る電力分配制御システムにおいても、停電検出器20及び電源切替ユニット30の夫々の代わりに、停電検出器120及び電源切替ユニット130を備え、電力分配制御装置は電源切替ユニットの制御を行わないとしてもよい。
(13)上記各実施の形態及び変形例において、電源切替ユニットに停電検出器の機能を内蔵してもよいし、蓄電池システムに停電検出器の機能を内蔵してもよい。
(14)蓄電池システムの充電量には限りがある。そこで、上記各実施の形態及び変形例において、蓄電池システムは特定負荷群へのみ電力供給を行い、一般負荷群へは電力供給を行わないとしてもよい。
<9.補足>
以下、本開示の実施形態に係る電力分配制御システム、電力分配制御方法、表示装置、及び電源切替装置の構成及びその変形例と各効果について説明する。
(A)本開示に係る一実施形態の電力分配制御システムは、電源から複数の負荷群へ電力を供給する電力供給路に設けられ、電源を第1電源と前記第1電源より電力供給能力が低い第2電源との間で切り替える電源切替部と、前記第1電源の停電を検出する検出部と、前記複数の負荷群夫々について、前記電源切替部の下流側における、当該負荷群の内の一部又は全ての負荷の電力供給路に設けられた開閉部と、前記電源切替部の切り替え制御と、前記開閉部夫々のオン及びオフ制御を行う制御部と、前記制御部が前記開閉部夫々をオン制御する順位を記憶する順位記憶部と、を備え、前記制御部は、前記検出部が停電を検出した場合に、前記開閉部夫々をオフ制御し、前記開閉部全てのオフ制御後に、電源が前記第1電源から前記第2電源へ切り替わるように、前記電源切替部を切り替え制御し、前記第1電源から前記第2電源への切り替え制御後に、前記順位記憶部に記憶されている前記順位に従って、前記開閉部夫々をオン制御する。
この構成により、(A)の電力分配制御システムは、蓄電池システムから負荷群への電力供給開始時に、安定的に電力供給を行うことが可能となる。
(B)前記実施の形態(A)の電力分配制御システムにおいて、更に、前記第2電源の電力供給能力に基づいて前記開閉部夫々のグループ分けを行い、当該グループ毎に前記順位を決定し、決定した前記順位を前記順位記憶部に記憶させる順位決定部、を備えるとしてもよい。
この構成により、(B)の電力分配制御システムは、第2電源の電力供給能力を加味して、第2電源からの電力を順に負荷群へ配電することができる。
(C)前記実施の形態(B)の電力分配制御システムにおいて、前記順位決定部は、更に、前記グループ分けを、前記複数の負荷群夫々の電力需給に関する履歴情報に基づいて行う、としてもよい。
この構成により、(C)の電力分配制御システムは、第2電源の電力供給能力を加味して前記順位を決定することができる。
(D)前記実施の形態(C)の電力分配制御システムにおいて、前記順位決定部は、更に、前記順位の決定を、前記複数の負荷群夫々の電力需給に関する履歴情報に基づいて行う、としてもよい。
この構成により、(D)の電力分配制御システムは、需要家夫々の電力使用量を加味して、第2電源からの電力を順に負荷群へ配電することができる。
(E)前記実施の形態(B)の電力分配制御システムにおいて、前記複数の負荷群夫々は、一の需要家によって使用される負荷の集合であり、前記順位決定部は、更に、前記グループ分けを、需要家夫々の電力需給契約に基づいて行う、としてもよい。
この構成により、(E)の電力分配制御システムは、需要家夫々の電力需給契約に応じて、第2電源からの電力を順に負荷群へ配電することができる。
(F)前記実施の形態(E)の電力分配制御システムにおいて、前記順位決定部は、更に、前記順位の決定を、需要家夫々の電力需給契約に基づいて行う、としてもよい。
この構成により、(F)の電力分配制御システムは、需要家夫々の電力需給契約に応じて前記順位を決定することができる。
(G)前記実施の形態(A)の電力分配制御システムにおいて、前記負荷群は、電力復旧が優先される一以上の特定負荷を含み、前記開閉部夫々は、前記特定負荷以外の負荷の電力供給路に設けられる、としてもよい。
この構成により、(G)の電力分配制御システムは、特定負荷群と一般負荷群とを区別して、第2電源からの電力を順に負荷群へ配電することができる。
(H)本開示に係る一実施形態の電力分配制御方法は、電源から複数の負荷群へ電力を供給する電力供給路に設けられ、電源を第1電源と前記第1電源より電力供給能力が低い第2電源との間で切り替える電源切替装置と、前記複数の負荷群夫々について、前記電源切替部の下流側における、当該負荷群の内の一部又は全ての負荷の電力供給路に設けられた開閉器とを制御する電力分配制御方法であって、前記第1電源の停電を検出する検出ステップと、前記電源切替装置の切り替え制御と、前記開閉器夫々のオン及びオフ制御を行う制御ステップと、を有し、前記制御ステップは、前記検出ステップで停電を検出した場合に、前記開閉器夫々をオフ制御し、前記開閉器全てのオフ制御後に、電源が前記第1電源から前記第2電源へ切り替わるように、前記電源切替装置を切り替え制御し、前記第1電源から前記第2電源への切り替え制御後に、順位記憶装置に記憶されている開閉器夫々のオン制御順位に従って、前記開閉器をオン制御する。
この構成により、(H)の電力分配制御方法は、蓄電池システムから負荷群への電力供給開始時に、安定的に電力供給を行うことが可能となる。
(I)本開示に係る一実施形態の表示装置は、請求項1の電力分配制御システムを利用する一の需要家が閲覧可能な表示装置であって、前記制御部による前記開閉部夫々のオン制御に関する情報を取得する開閉器情報取得部と、前記開閉器情報取得部で取得した情報を表示する表示部と、を備える。
この構成により、(I)の表示装置は、電力分配制御に関する情報をユーザに提供することができる。
(J)本開示に係る一実施形態の電力分配制御システムは、電源から負荷群へ電力を供給する電力供給路に設けられ、電源を第1電源と前記第1電源より電力供給能力が低い第2電源との間で切り替える電源切替部と、前記電源切替部の下流側における、前記負荷群の内の一部の負荷の電力供給路に設けられた開閉部と、を備え、前記電源切替部は、前記第1電源の停電を示す情報を取得した場合に、電源を前記第1電源から前記第2電源へ切り替えを行い、前記開閉部は、前記電力供給路に設けられた接点部と、前記接点部の上流側及び下流側夫々の電力供給路と接続される励磁コイル部とを備え、前記接点部は、ユーザのオン操作に基づいて閉状態となり、前記励磁コイル部は、前記接点部が閉状態で電流が流れることにより、励磁作用で前記接点部の閉状態を維持する。
この構成により、(J)の電力分配制御システムは、負荷群への電力供給が停止すると開閉器は自動でオフ状態となる。そして、負荷群への電力供給が再開された際に、ユーザによるオン操作により開閉器がオン状態となる。そのため、(J)の電力分配制御システムは、開閉器を制御する構成を設けることなく、蓄電池システムから負荷群への電力供給開始時に、安定的に電力供給を行うことが可能となる。
(K)前記実施の形態(J)の電力分配制御システムにおいて、更に、前記開閉部のオフ状態時に、前記オン操作により前記負荷群への電力供給が開始される状態であることを前記ユーザに通知する通知部を備える、としてもよい。
この構成により、(K)の電力分配制御システムは、第2電源から当該負荷群への電力バックアップが開始さている状態であり、ユーザのオン操作によって第2電源から当該負荷群への供給電力が通電される状態であることをユーザに通知することができる。
(L)本開示に係る一実施形態の電源切替装置は、電源から負荷群へ電力を供給する電力供給路に設けられ、電源を第1電源と第2電源との間で切り替える電源切替装置であって、前記第1電源から負荷群へ電力を供給する第1電源電力供給路に設けられた第1接点部と、前記第2電源から負荷群へ電力を供給する第2電源電力供給路に設けられた第2接点部と、前記第1接点部の上流側の前記第1電源電力供給路と両端が接続され閉回路を形成し、励磁作用により前記第1接点部を開閉する第1励磁コイル部と、前記第1電源電力供給路と前記第1励磁コイル部による当該閉回路に設けられた第3接点部と、前記第2接点部の上流側の前記第2電源電力供給路に両端が接続され閉回路を形成し、励磁作用により前記第2接点部を開閉する第2励磁コイル部と、前記第2電源電力供給路と前記第2励磁コイル部とによる当該閉回路に設けられた第4接点部と、を備え、前記第1励磁コイル部は、更に、励磁作用により前記第4接点部を開閉し、前記第2励磁コイル部は、更に、励磁作用により前記第3接点部を開閉し、前記第1接点部は、前記第1励磁コイル部の励磁で閉状態となり、非励磁で開状態となり、前記第2接点部は、前記第2励磁コイル部の励磁で閉状態となり、非励磁で開状態となり、前記第3接点部は、前記第2励磁コイル部の励磁で開状態となり、非励磁で閉状態となり、前記第4接点部は、前記第1励磁コイル部の励磁で開状態となり、非励磁で閉状態となる。
この構成により、(L)の電源切替装置は、負荷群の電源を第1電源と第2電源との間で完全に切り替えることができる。
(M)前記実施の形態(L)の電源切替装置において、更に、前記第1接点部の閉状態をユーザに通知する第1通知部と、前記第2接点部の閉状態をユーザに通知する第2通知部と、を備えるとしてもよい。
この構成により、(M)の電源切替装置は、第1電源と第2電源の内何れの電源から負荷群へ電力供給が行われている状態であるかをユーザに通知することができる。
蓄電池システムから負荷群へ電力供給を行う様々なシステムに適用可能である。蓄電池システムを電源として備えた集合住宅、コミュニティ、一般家庭、工場などへの利用が考えられる。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G 電力分配制御システム
2 配電網
3 ネットワーク
4 表示装置
10,11 蓄電池システム
20,120 停電検出器
30,130 電源切替ユニット
40,40−1,40−N,140−1,140−M 開閉器
50,50A 電力分配制御装置
51,51A オン制御順位記憶部
52,52A 制御部
60,60−1,60−N スマートメータ
70,70−1,70−N 分電盤
71,72,73 ブレーカー
80 設定装置
81 取得部
82 メータ情報記憶部
83 設定部
91 特定負荷分電盤
92 一般負荷分電盤
100,100−1,100−N,100−X 負荷群
101,102,103,104 負荷
110,110−1,110−M 開閉器
150 戸別電力分配制御装置
151 オン制御順位記憶部
152 制御部
160 電源コントロールユニット
170 電力供給部
200,200−1,200―N 特定負荷群
300,300−1,300−N 一般負荷群
400−1,400−M 負荷群
500,500−1,500−N 開閉器
510 接点部
520 励磁コイル部
530,540 ランプ
601−1,601−P 特定負荷群
602−1,602−Q,602−R 一般負荷群
610−1,610−P,620−1,620−Q 開閉器
700 電力分配制御装置
710 制御ルール記憶部
720 制御部
800 逼迫検出器
810−1,810−P,820−1,820−Q 開閉器
900 戸別電源切替ユニット
910 第1電磁コンタクタ
911,921 主接点部
912,922 副接点部
913,923 励磁コイル部
920 第2電磁コンタクタ

Claims (12)

  1. 複数の負荷群に電力を供給する電源を商用電源および蓄電池の間で切り替える電源切替器、および、前記電源切替器と前記複数の負荷群それぞれとの間の電力供給路に設けられる複数の開閉器を制御する制御部と、
    前記複数の開閉器それぞれをオン制御する優先順位を記憶するメモリと、
    前記制御部は、
    前記電源切替器が前記商用電源と接続しているときに前記商用電源の電力消費を抑制する節電時間帯になった場合、前記複数の開閉器それぞれのオフ制御を行い、
    前記電源切替器に前記電源を前記商用電源から前記蓄電池に切替えさせ、前記優先順位に従って前記複数の開閉器それぞれのオン制御を行う、
    電力分配制御装置。
  2. 前記複数の負荷群は、冷蔵庫および炊飯器の少なくとも1方を含む負荷である第2の負荷群と、前記第2の負荷群とは異なる種類の負荷である第1の負荷群とを含み、
    前記メモリには前記第2の負荷群よりも前記第1の負荷群の順位が高くなるように前記優先順位が設定され
    請求項1に記載の電力分配制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1の負荷群に接続された第1の開閉器をオフ制御してから第1の所定時間が経過した後、前記第1の開閉器のオン制御を行い、
    前記第2の負荷群に接続された第2の開閉器をオフ制御してから、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間が経過した後、前記第2の開閉器のオン制御を行う、
    請求項2に記載の電力分配制御装置。
  4. 前記第1の所定時間は、1分未満であり、前記第2の所定時間は、1分以上である、
    請求項3に記載の電力分配制御装置。
  5. 前記商用電源には、さらに、当該商用電源からの電力供給のみを受ける第3の負荷群が接続されており、
    前記制御部は、通信ネットワークを介して前記第3の負荷群の動作を制御し、
    前記節電時間帯になると、前記第3の負荷群に前記商用電源の消費電力を抑制させるための制御信号を送信する、
    請求項1−4のいずれか1項に記載の電力分配制御装置。
  6. 前記第3の負荷群は、空気調和装置を含み、
    前記節電時間帯になると、前記空気調和装置の電源をオン状態からオフ状態に切り替えるための制御信号、又は、温度設定を切り替えるための制御信号を前記空気調和装置に送信する、
    請求項5に記載の電力分配制御装置。
  7. さらに、複数の負荷群を備える需要家に対する節電要求を示す節電要求信号を受信する通信部を備え、
    前記制御部は、前記通信部が当該節電要求信号を受信することにより前記節電時間帯を特定する、
    請求項1−6のいずれか1項に記載の電力分配制御装置。
  8. 前記複数の負荷群それぞれに蓄電池が接続されている場合、
    前記制御部は、各蓄電池の放電可能時間が前記節電時間帯の時間よりも短い場合は、各蓄電池の放電終了時刻が前記節電時間帯の終了時刻を超えない範囲で、各蓄電池の放電開始時刻に遅延時間を設ける、
    請求項1−7のいずれか1項に記載の電力分配制御装置。
  9. 前記制御部は、各蓄電池それぞれに異なる前記遅延時間を設定する、
    請求項8に記載の電力分配制御装置。
  10. 前記複数の開閉器それぞれが前記電源切替器として構成され、
    前記複数の開閉器のそれぞれは、
    負荷と蓄電池および商用電源との間の接続を切り替え可能であり、
    前記制御部は、前記開閉器に前記電源として前記蓄電池を接続させることで前記オン制御を行い、前記開閉器に前記蓄電池および前記商用電源のいずれにも接続させないことで前記オフ制御を行う、
    請求項1−9のいずれか1項に記載の電力分配制御装置。
  11. 蓄電池と、請求項1−10のいずれか1項に記載の電力分配制御装置を備える蓄電システム。
  12. 複数の負荷に電力を供給する電源を商用電源および蓄電池の間で切り替える電源切替器、および、前記電源切替器と複数の負荷群それぞれとの間の電力供給路に設けられる複数の開閉器を制御する電力分配制御方法であって、
    前記電源切替器が前記商用電源と接続しているときに前記商用電源の電力供給が逼迫する節電時間帯になった場合、前記複数の開閉器それぞれのオフ制御を行い、
    前記電源切替器に前記電源を前記商用電源から前記蓄電池に切替えさせ、
    前記開閉それぞれをオン制御する優先順位を記憶するメモリを用いて、当該メモリに記憶されている前記優先順位に従って前記複数の開閉器それぞれのオン制御を行う、
    電力分配制御方法。
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