JP2010081685A - ギヤードモータ、およびその製造方法 - Google Patents
ギヤードモータ、およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010081685A JP2010081685A JP2008244639A JP2008244639A JP2010081685A JP 2010081685 A JP2010081685 A JP 2010081685A JP 2008244639 A JP2008244639 A JP 2008244639A JP 2008244639 A JP2008244639 A JP 2008244639A JP 2010081685 A JP2010081685 A JP 2010081685A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- terminal
- terminals
- holding portion
- terminal holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
【課題】モータ側端子をモータ軸線方向に突出させても、モータ側端子の突出位置をラジアル方向においてモータ部に近い位置とすることのできるギヤードモータ、およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】ギヤードモータ1において、端子保持部85でモータ部2の接線方向Tに並ぶ複数本のモータ側端子91は、モータ部2のラジアル方向Rで複数列に並び、複数列のうち、ラジアル方向R内側に位置する列のモータ側端子91は、ラジアル方向Rの外側に位置する列のモータ側端子91に比して端子保持部85からモータ軸線方向Sへの突出寸法が短い。このため、モータ側端子91を端子保持部85から歯車列6が配置されている側に突出させても歯車列6とモータ側端子91とが干渉するおそれがない。
【選択図】図2
【解決手段】ギヤードモータ1において、端子保持部85でモータ部2の接線方向Tに並ぶ複数本のモータ側端子91は、モータ部2のラジアル方向Rで複数列に並び、複数列のうち、ラジアル方向R内側に位置する列のモータ側端子91は、ラジアル方向Rの外側に位置する列のモータ側端子91に比して端子保持部85からモータ軸線方向Sへの突出寸法が短い。このため、モータ側端子91を端子保持部85から歯車列6が配置されている側に突出させても歯車列6とモータ側端子91とが干渉するおそれがない。
【選択図】図2
Description
本発明は、モータ部に配置されたロータの回転を、歯車列を介して出力するギヤードモータ、およびその製造方法に関するものである。
ギヤードモータは、モータ部に配置されたロータの回転を歯車列を介して出力するため、歯車列を備えている分、通常のモータに比較して体格が大きい。このため、モータ部のコイルから引き出された巻き線端部を絡げるモータ側端子については、端子保持部からモータ軸線方向に突出させる方が好ましいが、かかる構成の場合、隣接するモータ側端子同士が近接することになるため、巻き線端部をモータ側端子に絡げにくくなる。
一方、ギヤードモータの端子構造に関しては、複数本のモータ側端子を端子保持部からモータ軸線方向に突出させるとともに、複数本のモータ側端子をモータ部のラジアル方向で2列に千鳥配置した構成が提案されている(特許文献1参照)。
かかる構成によれば、モータ側端子の間隔を広げることができるので、巻き線端部をモータ側端子に絡げやすくなる。
特開2001−169526号公報
しかしながら、ギヤードギータの場合、モータ軸線方向の両側のうち、モータ部の回転軸が突出する出力側には歯車列が配置され、モータ軸線方向の他方側には、モータ部のステータが位置する。このため、モータ側端子を端子保持部から出力側に向けて突出させると、歯車列とモータ側端子とが干渉するおそれがある。また、モータ側端子を端子保持部から反出力側に向けて突出させると、モータ側端子が邪魔でステータにコイルを巻回できない。このため、モータ側端子をラジアル方向で2列に配置するには、ラジアル方向のかなり外側に配置せざるを得ない結果、モータの体格が大きくなってしまうという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、モータ側端子をモータ軸線方向に突出させても、モータ側端子の突出位置をラジアル方向においてモータ部に近い位置とすることのできるギヤードモータ、およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、モータ部に配置されたロータの回転を、歯車列を介して出力するギヤードモータにおいて、前記モータ部のコイルから引き出された巻き線端部が絡げられる複数本のモータ側端子と、該複数本のモータ側端子を前記モータ部の外周側で当該モータ部の接線方向に並ぶように保持する端子保持部と、を有し、当該端子保持部において、前記複数本のモータ側端子は、前記モータ部のラジアル方向で複数列に並んだ状態で前記端子保持部からモータ軸線方向の同一方向に突出し、前記複数列のうち、ラジアル方向内側に位置する列の前記モータ側端子は、ラジアル方向外側に位置する列の前記モータ側端子に比して前記端子保持部からモータ軸線方向への突出寸法が短いことを特徴とする。本発明において、「モータ部の接線方向」とは、モータ部の外周縁に接する接線が延びている方向に加えて、かかる接線に平行な方向も含む意味である。
本発明において、端子保持部でモータ部の接線方向に並ぶ複数本のモータ側端子は、モータ部のラジアル方向で複数列に並び、複数列のうち、ラジアル方向内側に位置する列のモータ側端子は、ラジアル方向外側に位置する列のモータ側端子に比して端子保持部からモータ軸線方向への突出寸法が短い。このため、モータ側端子を端子保持部から歯車列が配置されている側に突出させても歯車列とモータ側端子とが干渉するおそれがない。また、モータ側端子を端子保持部からモータ部のステータ側に突出させた場合でも、コイルをステータに巻回する際、モータ側端子が邪魔にならない。従って、モータ側端子をラジアル方向で複数列に配置する場合でも、ラジアル方向においてモータ部に近い位置にモータ側端子を配置することできる。それ故、本発明によれば、ギヤードモータの体格を小さくすることができる。
本発明において、前記複数本のモータ側端子は、互いに前記接線方向でずれた位置に配置されているともに、当該接線方向で隣接するモータ側端子同士が異なる列に属していることが好ましい。かかる構成によれば、接線方向で隣接するモータ側端子同士を遠ざけることができるので、巻き線端部の絡げスペースを確保することができ、巻き線端部をモータ側端子に絡げやすい。
本発明において、前記複数本のモータ側端子は、モータ軸線方向からみたとき、前記ラジアル方向に向かってV字形状をなす3列に並んでいることが好ましい。かかる構成によれば、モータ部に近い位置に配置されるモータ側端子の数が少なくすることができ、内側のモータ側端子が邪魔になりにくい。
この場合、前記複数本のモータ側端子は、V字形状の中心が前記ラジアル方向内側に位置するように並んでいることが好ましい。かかる構成によれば、モータ部に近い位置に配置されるモータ側端子の数を1本とすることができ、内側のモータ側端子が邪魔になりにくい。
本発明において、前記複数本のモータ側端子は、2列に配置されている構成を採用してもよい。
本発明において、前記複数本のモータ側端子は各々、長さ方向の中間部分が前記端子保持部に保持された端子ピンの一方端側であり、当該複数本の端子ピンの他方端側によって複数本の外部接続端子が形成されおり、前記複数本の端子ピンの長さ寸法は等しいことが好ましい。かかる構成によれば、同じ構成の端子ピンを用いて、複数本の端子ピンの各々の両端をモータ側端子および外部接続端子として構成することができる。
本発明において、前記複数本の端子ピンは、前記モータ側端子と前記外部接続端子との間で屈曲し、前記複数本の外部接続端子は、前記モータ側端子よりもラジアル方向外側で前記端子保持部から前記モータ側端子とは反対のモータ軸線方向に向けて突出していることが好ましい。かかる構成によれば、複数本の外部接続端子もモータ軸線方向に突出しているので、ギヤードモータの体格を小型化することができる。また、モータ側端子と外部接続端子とがモータ軸線方向において反対側に向けて突出しているため、複数本の外部接続端子に対してコネクタを接続する際、モータ側端子が邪魔にならない。
本発明において、前記複数本の外部接続端子は、前記端子保持部から一列に並んで突出し、前記複数本の外部接続端子は、前記端子保持部からの突出寸法が等しいことが好ましい。かかる構成によれば、複数本の外部接続端子が複雑に並んでいる構成と違って、標準的な構成のコネクタであっても、複数本の外部接続端子に接続することができる。
本発明において、前記端子保持部には、前記コイルの巻き線端部を前記モータ側端子に向けて案内する巻き線端部ガイド溝が複数、形成されていることが好ましい。このように構成すると、コイルの巻き線端部をモータ側端子に容易に導くことができる。
この場合、前記複数の巻き線端部ガイド溝のうちの少なくとも一部は、前記モータ側端子に対してラジアル方向外側で当該モータ側端子の突出位置から接線方向にずれていることが好ましい。このように構成すると、モータ側端子の根元部分と、巻き線端部ガイド溝との間では、端子保持部に十分な肉厚を確保することができる。従って、モータ側端子を端子保持部への圧入により固定する構造を採用した場合でも、モータ側端子を強固に固定できるので、モータ側端子が傾くことがない。
本発明において、前記巻き線端部ガイド溝は、ラジアル方向外側からラジアル方向内側まで延在して前記モータ側端子の根元近傍に到っていることが好ましい。このように構成すると、コイルの巻き線端部をモータ側端子の根元から巻回することが可能となる。また、コイルの巻き線端部をモータ側端子の根元から巻回すると、巻き線端部を巻回する際、巻き線に加わるテンションを緩和させることができるので断線や損傷を防止することができる。すなわち、巻き線端部をモータ側端子の中間位置から巻回すると、巻き線端部が端子保持部から浮き上がった状態で巻き線端部をモータ側端子に巻回することになるため、巻き線端部に大きなテンションが加わってしまい、巻き線端部に断線や損傷が発生しやすい。これに対して、巻き線端部をモータ側端子の根元付近から巻回すると、巻き線端部が端子保持部に沿った状態で巻き線端部をモータ側端子に巻回することになるため、巻き線端部に大きなテンションが加わらない。それ故、巻き線端部に断線や損傷が発生することを確実に防止することができる。
本発明において、前記端子保持部は、前記モータ部に配置されたステータのモータ軸線方向の両端面のうち、前記モータ部の出力軸が突出する出力側の端面のラジアル方向外側に配置され、前記歯車列は、前記モータ部に対して出力側に配置され、前記複数本のモータ側端子は、前記端子保持部から前記出力側に向けて突出している構成を採用することができる。かかる構成を採用した場合でも、歯車列に近いモータ側端子は、突出寸法が短いので、歯車列とモータ側端子とが干渉するおそれがない。それ故、ラジアル方向においてモータ部に近い位置にモータ側端子を配置することできるので、モータの体格を小さくすることができる。
本発明では、モータ部に配置されたロータの回転を、歯車列を介して出力するギヤードモータの製造方法において、前記モータ部のラジアル方向内側からラジアル方向外側に延びた複数の端子保持穴が前記モータ部の接線方向に並ぶ端子保持部を形成する端子保持部形成工程と、前記複数の端子保持穴に長さ寸法が等しい複数本の端子ピンを各々圧入する端子ピン圧入工程と、前記端子ピンにおいてラジアル方向内側に位置する一方側端部をモータ軸線方向に折り曲げて複数本のモータ側端子を形成するモータ側端子形成工程と、を有し、前記モータ側端子形成工程では、前記複数本のモータ側端子を前記ラジアル方向で複数列に並んだ状態で形成するとともに、ラジアル方向内側に位置する列では、ラジアル方向外側に位置する列に比して前記モータ側端子の前記端子保持部からの突出寸法を短くすることを特徴とする。
本発明のギヤードモータの製造方法では、前記端子ピン圧入工程の後、前記端子ピンにおいてラジアル方向外側に位置する他方側端部を前記モータ側端子の突出方向とは反対のモータ軸線方向に折り曲げて複数本の外部接続端子を形成する外部接続端子形成工程を行なうことが好ましい。
本発明のギヤードモータにおいて、端子保持部でモータ部の接線方向に並ぶ複数本のモータ側端子は、モータ部のラジアル方向で複数列に並び、複数列のうち、ラジアル方向内側に位置する列のモータ側端子は、ラジアル方向外側に位置する列のモータ側端子に比して端子保持部からモータ軸線方向への突出寸法が短い。このため、モータ側端子を端子保持部から歯車列が配置されている側に突出させても歯車列とモータ側端子とが干渉するおそれがない。また、モータ側端子を端子保持部からモータ部のステータ側に突出させた場合でも、コイルをステータに巻回する際、モータ側端子が邪魔にならない。従って、モータ側端子をラジアル方向で複数列に配置する場合でも、ラジアル方向においてモータ部に近い位置にモータ側端子を配置することできる。それ故、本発明によれば、モータの体格を小さくすることができる。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(全体構造)
図1(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したギヤードモータの歯車列の構成を示す横断面図、その縦断面図、歯車列において歯車の噛合状態を示す説明図、およびコイルの説明図である。
図1(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したギヤードモータの歯車列の構成を示す横断面図、その縦断面図、歯車列において歯車の噛合状態を示す説明図、およびコイルの説明図である。
図1(a)、(b)、(c)において、本発明を適用したギヤードモータ1は、ステッピングモータ構造を備えたモータ部2を備えており、モータ部2は、ステータ4とロータ3とから概略構成されている。ステータ4は、モータ軸線方向Sに重ねて配置された2つのステータ組4a、4b備えており、ステータ組4a、4bでは、外ステータコア41と内ステータコア42とがモータ軸線方向Sで対向するように配置されている。ここで、外ステータコア41および内ステータコア42は、いずれも円環状のフランジ部と、フランジ部の内周縁からモータ軸線方向Sに折れ曲がった極歯とを備え、外ステータコア41および内ステータコア42をモータ軸線方向Sに配置した状態で、外ステータコア41の極歯と、内ステータコア42の極歯は、周方向で交互に配列される。
ステータ4の内側にはロータ3が同軸状に配置されている。ロータ3は、軸穴330を備えたロータ本体33と、このロータ本体33の外周面に固着された永久磁石31とを備えており、永久磁石31の外周面は、極歯と対向している。かかるロータ3は、軸穴330に嵌った支軸70によって回転可能に支持されている。支軸70は、モータケース5の底部51と、モータケース5の上面を覆うモータカバー50とによって両端が支持された固定軸である。ロータ本体33において、モータカバー50側の端部は、外周面にモータピニオン35を備えた回転軸34になっている。このように構成したモータ部2において回転軸34が突出する出力側S1とは反対側(反出力側S2)に配置されたステータ組4bの外ステータコア41は、モータケース5の底部51の一部として形成されている。
2つのステータ組4a、4bの内ステータコア42は、コイルボビン86を樹脂形成する際にインサート成形されて、コイルボビン86のフランジ部88で覆われるとともに、樹脂部分8の連結部分83によって連結される。ここで、樹脂部分8は、コイルボビン86を構成する部分に、極歯の周りを囲む円筒部87と、円筒部87のモータ軸線方向Sの端部で拡径する円環状のフランジ部88とを備えており、円筒部87とフランジ部88によって区画された領域内にコイル45が巻回される。
図1(a)、(b)に示すように、樹脂部分8は、ステータ4の出力側S1の端面に対してラジアル方向Rの外側に位置する部分に肉厚の端子保持部85を備えており、かかる端子保持部85は、モータケース5の側面部に形成された切り欠き53から、ラジアル方向Rの外側に突出している。かかる端子保持部85には、複数本のモータ側端子91(本形態では、5本のモータ側端子91a、91b、91c、91d、91e)が保持されている。端子保持部85は、ラジアル方向Rの外側が端子カバー11で覆われ、さらに外カバー12で覆われている。かかる端子保持部85の詳細な構成は後述する。
本形態において、コイル45は、図1(d)に示すように、2つのステータ組4a、4bの各々に1相当たり2本、計4本の巻き線451〜454が巻回された2相のコイルであり、中点に相当する分がコモンになっている。それ故、本形態では、例えば、ノズル(図示せず)によって、巻き線451の巻き始めの端部をモータ側端子91aに絡げた後、巻き線451の巻き終わりの端部をモータ側端子91eに絡げる。さらに、巻き線452の巻き始めの端部をモータ側端子91eに絡げた後、巻き線452の巻き終わりの端部をモータ側端子91bに絡げる。これによってステータ組4のコイル45の巻き線451、452がモータ側端子91に接続される。同様に、巻き線453の巻き始めの端部をモータ側端子91cに絡げた後、巻き線453の巻き終わりの端部をモータ側端子91eに絡げる。さらに、巻き線454の巻き始めの端部をモータ側端子91eに絡げた後、巻き線454の巻き終わりの端部をモータ側端子91bに絡げる。これによってステータ組4bのコイル45の巻き線453、454がモータ側端子91に接続される。しかる後に、モータ側端子91a〜91eにおいて巻き線451〜454の端部をハンダ付けする構造になっている。すなわち、モータ側端子91eは4本の巻き線451〜454の巻き線の端部が絡げられるコモン端子として構成されている。
図1(a)、(b)、(c)に示すように、本形態のギヤードモータ1は、複数の歯車からなる歯車列6を備えており、モータ部2のロータ3の回転は、歯車列6を介して外部に出力される。本形態において、歯車列6は計5つの歯車61、62、63、64、65を備えており、最終段の歯車65は出力軸651を備えている。ここで、最終段の歯車65を除く4つの歯車61、62、63、64はいずれも、モータケース5に固定された地板55と、モータカバー50とに両端が支持された支軸71、72、73、74によって回転可能に支持され、最終段の歯車65は、それ自身に形成された軸部652、653がモータカバー50側の軸受部501と地板55側の軸受部551とに回転可能に支持されている。
本形態において、第1番目の歯車61の大径歯車部611は、回転軸34の出力側S1の外周側に形成されたロータピニオン35と噛合し、歯車61の小径歯車部612には、第2番目の歯車62の大径歯車部621が噛合している。歯車62の小径歯車部622には、第3番目の歯車63の大径歯車部631が噛合し、歯車63の小径歯車部632には第4番目の歯車64の大径歯車部641が噛合している。そして、歯車64の小径歯車部642には、最終段の歯車65の歯車部655が噛合している。このようにして歯車列6は減速歯車列として構成されている。ここで、5つの歯車61、62、63、64、65は、ロータピニオン35の周りに配置され、モータ軸線方向Sからみたとき、歯車62の大径歯車部621の外周縁は、端子保持部85と略重なる位置にある。
(端子保持部85および端子の構成)
図2は、本発明を適用したギヤードモータ1の端子保持部85の構成を示す斜視図であり、図2(a)、(b)、(c)は各々、端子保持部85に端子を取り付ける前の状態、端子ピンを圧入した後の状態、および端子ピンを折り曲げた後の状態を示している。図3(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したギヤードモータ1の端子保持部85の平面図、右側面図、端子カバー11を被せた状態の右側面図、およびさらに外カバー12を被せた状態の右側面図である。
図2は、本発明を適用したギヤードモータ1の端子保持部85の構成を示す斜視図であり、図2(a)、(b)、(c)は各々、端子保持部85に端子を取り付ける前の状態、端子ピンを圧入した後の状態、および端子ピンを折り曲げた後の状態を示している。図3(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したギヤードモータ1の端子保持部85の平面図、右側面図、端子カバー11を被せた状態の右側面図、およびさらに外カバー12を被せた状態の右側面図である。
図1、図2および図3に示すように、本形態のギヤードモータ1において、端子保持部85には、5本のモータ側端子91(91a、91b、91c、91d、91e)がモータ部2の外周側でモータ部2の接線方向T(モータ部2の接線方向あるいは接線に平行な方向)に並ぶように保持されている。また、端子保持部85において、5本のモータ側端子91は、モータ部2のラジアル方向Rで複数列に並んだ状態で端子保持部85からモータ軸線方向Sの同一方向に突出している。本形態において、5本のモータ側端子91は、端子保持部85から、モータ軸線方向Sの両側のうち、モータ部2の出力側S1(回転軸34が突出している側/歯車列6が配置されている側)に向けて突出している。
ここで、5本のモータ側端子91は、モータ軸線方向Sからみたとき、ラジアル方向Rに向かってV字形状をなす3列に並んでおり、V字形状の中心をラジアル方向Rの内側(モータ部2や歯車列6が位置する方向)に向けている。このため、3列のうち、ラジアル方向Rの最も内側の列には1本のモータ側端子91cが配置され、その外側の中間の列には2本の端子91b、91dが配置され、さらに外側の列(ラジアル方向Rの最も外側の列)には2本のモータ側端子91a、91eが配置されている。
また、本形態において、3列のうち、最もラジアル方向Rの内側に位置する列のモータ側端子91cは、この列よりもラジアル方向Rの外側に位置する中間の列のモータ側端子91b、91dに比して端子保持部85からモータ軸線方向Sへの突出寸法が短い。さらに、中間の列のモータ側端子91b、91dは、最も外側の列のモータ側端子91a、91eに比して端子保持部85からモータ軸線方向Sへの突出寸法が短い。
本形態において、5本のモータ側端子91(91a、91b、91c、91d、91e)は各々、長さ方向の中間部分が端子保持部85に保持された端子ピン9a、9b、9c、9d、9e(図2(b)参照)の一方端側であり、5本の端子ピン9a、9b、9c、9d、9eの他方端側によって5本の外部接続端子92(92a、92b、92c、92d、92e)が形成されている。また、5本の端子ピン9a、9b、9c、9d、9eは、モータ側端子91と外部接続端子92との間で屈曲し、5本の外部接続端子92(92a、92b、92c、92d、92e)は、モータ側端子91よりもラジアル方向Rの外側で端子保持部85からモータ側端子91とは反対のモータ軸線方向Sに向けて突出している。ここで、5本の外部接続端子92は、端子保持部85から一列に並んで突出し、5本の外部接続端子92は、端子保持部85からの突出寸法が等しい。かかる5本の外部接続端子92には、モータ軸線方向Sにおける反出力側S2から装着されたコネクタ(図示せず)が接続される。
このような端子構造を採用するために、本発明において、端子保持部85は、ラジアル方向Rおよびモータ軸線方向Sにおいて肉厚のブロック状に形成されており、端子保持部85のラジアル方向Rの内側の面には、モータ側端子91が突出する位置まで、5本の端子ピンガイド溝81a、81b、81c、81d、81eが形成されている。ここで、モータ側端子91の突出位置は、モータ軸線方向Sからみたとき、ラジアル方向Rに向かってV字形状をなす3列に並んでおり、V字形状の中心をラジアル方向R内側(モータ部2や歯車列6が位置する方向)に向けている。このため、5本の端子ピンガイド溝81a、81b、81c、81d、81eのラジアル方向Rの外側の端部も、V字形状の中心をラジアル方向R内側に向けるV字形状に並んでいる。従って、5本の端子ピンガイド溝81a、81b、81c、81d、81eの延長線上に位置する端子保持部85の肉厚は、接線方向Tの最も端に位置する部分で薄く、中央に位置する部分で厚く、中間に位置する部分では、その中間の厚さである。
また、端子保持部85には、5本の端子ピンガイド溝81a、81b、81c、81d、81eのラジアル方向Rの外側への延長線上に、端子保持部85をラジアル方向Rで貫通する端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eが形成されており、かかる5つの端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eは、端子保持部85のラジアル方向Rの外側の面で1列に並んで開口している。かかる5つの端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eの長さ寸法は、5本の端子ピンガイド溝81a、81b、81c、81d、81eの延長線上に位置する端子保持部85の肉厚に相当する。このため、接線方向Tの最も端に位置する端子保持穴83a、83eは短く、中央に位置する端子保持83cは長く、中間に位置する端子保持穴83b、83dは、その中間の長さである。
このため、本形態のギヤードモータ1の製造方法では、以下に説明する工程を行なえば、同一サイズの5本の端子ピン9a、9b、9c、9d、9eを用いるだけで、上記の端子構造を実現することができる。
また、端子保持部83のラジアル方向外側の面には、端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eの形成位置の各間、端子保持穴83a形成位置と小突起891の間、端子保持穴83eの形成位置と小突起892の間に、計6本の溝850が形成されている。従って、6本の溝850のうちの5本を巻き線端部ガイド溝として利用する。すなわち、ステータ2の側から引き出された巻き線端部を、溝850(巻き線端部ガイド溝)を通してモータ側端子91に向けて導くことができる。
ここで、端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eの形成位置の各間に形成された4つの溝850は、モータ側端子91よりラジアル方向Rの外側で、モータ側端子91の突出位置(端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eの形成位置、および端子ピンガイド溝81a、81b、81c、81d、81eの形成位置)から接線方向Tにずれている。このため、端子保持部83に端子ピンガイド溝81a、81b、81c、81d、81e、および溝850(巻き線端部ガイド溝)を形成した場合でも、モータ側端子91の根元部分と、端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eの形成位置の各間に形成された4つの溝850との間では、端子保持部83に十分な肉厚を確保することができる。従って、モータ側端子91を端子保持部83への圧入により固定する構造を採用した場合でも、モータ側端子91を強固に固定できるので、モータ側端子91が傾くことがない。
(ギヤードモータ1の製造方法)
まず、本形態のギヤードモータ1の製造方法では、図2(a)に示すように、端子保持部形成工程において、コイルボビン86を備えた樹脂部分8を形成する際、端子保持部85を形成する。その際、端子保持部85には、モータ部2のラジアル方向Rの内側からラジアル方向Rの外側に延びた5つの端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eを形成する。
まず、本形態のギヤードモータ1の製造方法では、図2(a)に示すように、端子保持部形成工程において、コイルボビン86を備えた樹脂部分8を形成する際、端子保持部85を形成する。その際、端子保持部85には、モータ部2のラジアル方向Rの内側からラジアル方向Rの外側に延びた5つの端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eを形成する。
次に、図2(b)に示す端子圧入工程では、5つの端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eに長さ寸法が等しい5本の端子ピン9a、9b、9c、9d、9eを各々圧入する。この状態で、端子ピン9a、9b、9c、9d、9eは、端子ピンガイド溝81a、81b、81c、81d、81eに支持された状態となる。かかる圧入工程において、5本の端子ピン9a、9b、9c、9d、9eについては、端子保持穴83a、83b、83c、83d、83eへの差込寸法を同一とする。その結果、5本の端子ピン9a、9b、9c、9d、9eは、端子保持部85のラジアル方向Rの外側の面から同一の寸法だけ、突出した状態となる。
次に、図2(c)に示すモータ側端子形成工程では、端子ピン9a、9b、9c、9d、9eにおいてラジアル方向Rの内側に位置する一方側端部をモータ軸線方向Sの出力側S1に折り曲げて5本のモータ側端子91(91a、91b、91c、91d、91e)を形成する。その結果、5本のモータ側端子91は、モータ軸線方向Sからみたとき、ラジアル方向Rに向かってV字形状をなす3列に並び、かつ、V字形状の中心をラジアル方向R内側(モータ部2や歯車列6が位置する方向)に向けることになる。また、3列のうち、最もラジアル方向R内側に位置する列のモータ側端子91cは、この列よりもラジアル方向R外側に位置する中間の列のモータ側端子91b、91dに比して端子保持部85からモータ軸線方向Sへの突出寸法が短く、中間の列のモータ側端子91b、91dは、最も外側の列のモータ側端子91a、91eに比して端子保持部85からモータ軸線方向Sへの突出寸法が短くなる。
かかる工程において、端子保持部85には、5本の端子ピンガイド溝81a、81b、81c、81d、81eが形成されており、5本の端子ピンガイド溝81a、81b、81c、81d、81eは、端子ピン9a、9b、9c、9d、9eを直角に折り曲げる際のガイドとなる。従って、端子ピン9a、9b、9c、9d、9eを略垂直に折り曲げることができので、モータ側端子91を直立させることができる。それ故、機械によってコイルを自動巻きした後、巻き線端部を端子ピン9a、9b、9c、9d、9eに絡げる際、巻き線端部を端子ピン9a、9b、9c、9d、9eに確実に巻回することができる。
また、端子ピン圧入工程の後、モータ側端子形成工程の前あるいは後には、外部接続端子形成工程を行なう。かかる外部接続端子形成工程では、図2(c)に示すように、5本の端子ピン9a、9b、9c、9d、9eにおいて、端子保持部85のラジアル方向Rの外側の面から突出している部分をモータ軸線方向Sの反出力側S2に折り曲げて5本の外部接続端子92(92a、92b、92c、92d、92e)を形成する。その結果、5本の外部接続端子92は、端子保持部85から一列に並び、かつ、端子保持部85からの突出寸法が等しくなる。
このように構成したモータ側端子91に対しては、ステータ2の側から引き出された巻き線端部を溝850(巻き線端部ガイド溝)を通して導き、巻き線端部を5本のモータ側端子91に絡げた後、ハンダ付けを行なう。
しかる後には、端子保持部85からラジアル方向Rの外側に突出する小突起891、892、および内ステータコア42同士を結合している連結部分83からラジアル方向Rの外側に突出する小突起831を利用して、端子カバー11を装着する。かかる端子カバー11の板状部111には、5本の外部接続端子92が端子カバー11の内側に突出した状態とするスリット(図示せず)が形成されている。このため、端子カバー11を装着した後、モータ軸線方向Sにおける反出力側S2からコネクタ(図示せず)を装着すれば、コネクタの端子と5本の外部接続端子92との電気的な接続を行なうことができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のギヤードモータ1において、端子保持部85でモータ部2の接線方向Tに並ぶ複数本のモータ側端子91は、モータ部2のラジアル方向Rで複数列に並び、複数列のうち、ラジアル方向R内側に位置する列のモータ側端子91は、ラジアル方向Rの外側に位置する列のモータ側端子91に比して端子保持部85からモータ軸線方向Sへの突出寸法が短い。このため、モータ側端子91を端子保持部85から歯車列6が配置されている側に突出させても歯車列6とモータ側端子91とが干渉するおそれがない。従って、モータ側端子91をラジアル方向Rで複数列に配置する場合でも、ラジアル方向Rにおいてモータ部2に近い位置にモータ側端子91を配置することできる。例えば、図1(a)(b)のように、歯車62の大径歯車部621の外周部分がモータ側端子91cの延長線上に位置するまで、5本のモータ側端子91をモータ部2や歯車列6に近づけることができる。それ故、本発明によれば、ギヤードモータ1の体格を小さくすることができる。
以上説明したように、本形態のギヤードモータ1において、端子保持部85でモータ部2の接線方向Tに並ぶ複数本のモータ側端子91は、モータ部2のラジアル方向Rで複数列に並び、複数列のうち、ラジアル方向R内側に位置する列のモータ側端子91は、ラジアル方向Rの外側に位置する列のモータ側端子91に比して端子保持部85からモータ軸線方向Sへの突出寸法が短い。このため、モータ側端子91を端子保持部85から歯車列6が配置されている側に突出させても歯車列6とモータ側端子91とが干渉するおそれがない。従って、モータ側端子91をラジアル方向Rで複数列に配置する場合でも、ラジアル方向Rにおいてモータ部2に近い位置にモータ側端子91を配置することできる。例えば、図1(a)(b)のように、歯車62の大径歯車部621の外周部分がモータ側端子91cの延長線上に位置するまで、5本のモータ側端子91をモータ部2や歯車列6に近づけることができる。それ故、本発明によれば、ギヤードモータ1の体格を小さくすることができる。
また、本形態において、5本のモータ側端子91は、互いに接線方向Tでずれた位置に配置されているともに、接線方向Tで隣接するモータ側端子同士が異なる列に属している。このため、接線方向Tで隣接するモータ側端子91同士を遠ざけることができるので、巻き線端部を保持したノズルをモータ側端子91の間に容易に進入させて巻き線端部をモータ側端子91に容易に絡げることができる。
さらに、5本のモータ側端子91は、モータ軸線方向Sからみたとき、ラジアル方向Rに向かってV字形状をなす3列に並んでいる。このため、モータ部2に近い位置に配置されるモータ側端子91の数を少なくすることができる。特に本形態では、5本のモータ側端子91は、V字形状の中心がラジアル方向R内側に位置するように並んでいる。従って、モータ部2に近い位置に配置されるモータ側端子91の数を1本とすることができ、内側のモータ側端子91cが邪魔になりにくい。また、5本のモータ側端子91は、モータ軸線方向Sからみたとき、ラジアル方向Rに向かってV字形状をなす3列に並んでいるため、内側のモータ側端子91b、91c、91dの接線方向Tの両側に空きスペースP(図1(a)参照)がある。それ故、空きスペースPに相当する部分では、外カバー12を凹ませて、モータ体格を小型化することもできる。
また、本形態において、5本のモータ側端子91は各々、長さ方向の中間部分が端子保持部85に保持された端子ピン9a〜9eの一方端側であり、5本の端子ピン9a、9b、9c、9d、9eの他方端側によって5本の外部接続端子92が形成されている。しかも、5本の端子ピン9a〜9eの長さ寸法は等しい。それ故、同じ構成の5本の端子ピン9a〜9eを用いて、モータ側端子91および外部接続端子92を構成できるので、ギヤードモータ1のコストを低減することができる。
また、5本の端子ピン9a〜9eは、モータ側端子91と外部接続端子92との間で屈曲し、5本の外部接続端子92もモータ軸線方向Sに向けて突出している。このため、ギヤードモータ1の体格を小型化することができる。また、モータ側端子91と外部接続端子92とがモータ軸線方向Sにおいて反対側に向けて突出しているため、外部接続端子92に対してコネクタを接続する際、モータ側端子91が邪魔にならない。しかも、5本の外部接続端子92は、端子保持部85から一列に並んで、端子保持部85から同一の突出寸法をもって突出している。このため、5本の外部接続端子92が複雑に並んでいる構成と違って、標準的な構成のコネクタであっても、5本の外部接続端子92に接続することができる。
(その他の実施の形態)
上記形態では、モータ側端子91を端子保持部85から歯車列6が配置されている側に突出させたが、ステータ4が位置する反出力側S2に突出させてもよい。この場合でも、ラジアル方向Rの内側に位置する列のモータ側端子91は短いため、コイル45をステータ4に巻回する際、モータ側端子91が邪魔にならない。従って、モータ側端子91をラジアル方向Rで複数列に配置する場合でも、ラジアル方向Rにおいてモータ部2に近い位置にモータ側端子91を配置することできる。
上記形態では、モータ側端子91を端子保持部85から歯車列6が配置されている側に突出させたが、ステータ4が位置する反出力側S2に突出させてもよい。この場合でも、ラジアル方向Rの内側に位置する列のモータ側端子91は短いため、コイル45をステータ4に巻回する際、モータ側端子91が邪魔にならない。従って、モータ側端子91をラジアル方向Rで複数列に配置する場合でも、ラジアル方向Rにおいてモータ部2に近い位置にモータ側端子91を配置することできる。
また、上記形態では、5本のモータ側端子91をV字形状に配置するにあたって、V字形状の中心をラジアル方向R内側に向けたが、V字形状の中心をラジアル方向R外側に向けてもよい。かかる構成でも、モータ部2に近い位置に配置されるモータ側端子91の数が2本と少なく、かつ、その寸法が短い。従って、ラジアル方向Rの内側に位置するモータ側端子91が邪魔にならなない。また、寸法の長いモータ側端子91は、中央に位置するが、モータ部2から遠い位置に配置されるため、邪魔にならない。
また、上記形態では、5本のモータ側端子91を3列V字形状に配置したが、複数本のモータ側端子91を千鳥配置で2列に配置してもよく、この場合も、モータ部2に近い位置に配置されるモータ側端子91を短くすればよい。
[他の実施の形態]
上記形態において、溝850(巻き線端部ガイド溝)は、端子保持部85のラジアル方向外側の面のみに形成されていたが、溝850を端子保持部85のラジアル方向外側からラジアル方向内側まで延長してモータ側端子91の根元近傍に到達するように構成することが好ましい。かかる構成によれば、巻き線端部をモータ側端子9の根元付近から巻回することができる。巻き線端部をモータ側端子9の根元付近から巻回すると、巻き線端部が端子保持部85に沿った状態で巻き線端部をモータ側端子91に巻回することになるため、巻き線端部に大きなテンションが加わらない。それ故、巻き線端部に断線や損傷が発生することを確実に防止することができる。
上記形態において、溝850(巻き線端部ガイド溝)は、端子保持部85のラジアル方向外側の面のみに形成されていたが、溝850を端子保持部85のラジアル方向外側からラジアル方向内側まで延長してモータ側端子91の根元近傍に到達するように構成することが好ましい。かかる構成によれば、巻き線端部をモータ側端子9の根元付近から巻回することができる。巻き線端部をモータ側端子9の根元付近から巻回すると、巻き線端部が端子保持部85に沿った状態で巻き線端部をモータ側端子91に巻回することになるため、巻き線端部に大きなテンションが加わらない。それ故、巻き線端部に断線や損傷が発生することを確実に防止することができる。
1 ギヤードモータ
2 モータ部
3 ロータ
4 ステータ
8 樹脂部分
85 端子保持部
86 コイルボビン
91 モータ側端子
9a〜9e 端子ピン
92 外部接続端子
2 モータ部
3 ロータ
4 ステータ
8 樹脂部分
85 端子保持部
86 コイルボビン
91 モータ側端子
9a〜9e 端子ピン
92 外部接続端子
Claims (14)
- モータ部に配置されたロータの回転を、歯車列を介して出力するギヤードモータにおいて、
前記モータ部のコイルから引き出された巻き線端部が絡げられる複数本のモータ側端子と、該複数本のモータ側端子を前記モータ部の外周側で当該モータ部の接線方向に並ぶように保持する端子保持部と、を有し、
当該端子保持部において、前記複数本のモータ側端子は、前記モータ部のラジアル方向で複数列に並んだ状態で前記端子保持部からモータ軸線方向の同一方向に突出し、
前記複数列のうち、ラジアル方向内側に位置する列の前記モータ側端子は、ラジアル方向外側に位置する列の前記モータ側端子に比して前記端子保持部からモータ軸線方向への突出寸法が短いことを特徴とするギヤードモータ。 - 前記複数本のモータ側端子は、前記接線方向で互いにずれた位置に配置されているともに、当該接線方向で隣接するモータ側端子同士が異なる列に属していることを特徴とする請求項1に記載のギヤードモータ。
- 前記複数本のモータ側端子は、モータ軸線方向からみたとき、前記ラジアル方向に向かってV字形状をなす3列に並んでいることを特徴とする請求項2に記載のギヤードモータ。
- 前記複数本のモータ側端子は、V字形状の中心が前記ラジアル方向内側に位置するように並んでいることを特徴とする請求項3に記載のギヤードモータ。
- 前記複数本のモータ側端子は、2列に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のギヤードモータ。
- 前記複数本のモータ側端子は各々、長さ方向の中間部分が前記端子保持部に保持された端子ピンの一方端側であり、当該複数本の端子ピンの他方端側によって複数本の外部接続端子が形成されおり、
前記複数本の端子ピンの長さ寸法は等しいことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のギヤードモータ。 - 前記複数本の端子ピンは、前記モータ側端子と前記外部接続端子との間で屈曲し、
前記複数本の外部接続端子は、前記モータ側端子よりもラジアル方向外側で前記端子保持部から前記モータ側端子とは反対のモータ軸線方向に向けて突出していることを特徴とする請求項6に記載のギヤードモータ。 - 前記複数本の外部接続端子は、前記端子保持部から一列に並んで突出し、
前記複数本の外部接続端子は、前記端子保持部からの突出寸法が等しいことを特徴とする請求項7に記載のギヤードモータ。 - 前記端子保持部には、前記コイルの巻き線端部を前記モータ側端子に向けて案内する巻き線端部ガイド溝が複数、形成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のギヤードモータ。
- 前記複数の巻き線端部ガイド溝のうちの少なくとも一部は、前記モータ側端子に対してラジアル方向外側で当該モータ側端子の突出位置から接線方向にずれていることを特徴とする請求項9に記載のギヤードモータ。
- 前記巻き線端部ガイド溝は、ラジアル方向外側からラジアル方向内側まで延在して前記モータ側端子の根元近傍に到っていることを特徴とする請求項9に記載のギヤードモータ。
- 前記端子保持部は、前記モータ部に配置されたステータのモータ軸線方向の両端面のうち、前記モータ部の出力軸が突出する出力側の端面のラジアル方向外側に配置され、
前記歯車列は、前記モータ部に対して出力側に配置され、
前記複数本のモータ側端子は、前記端子保持部から前記出力側に向けて突出していることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載のギヤードモータ。 - モータ部に配置されたロータの回転を、歯車列を介して出力するギヤードモータの製造方法において、
前記モータ部のラジアル方向内側からラジアル方向外側に延びた複数の端子保持穴が前記モータ部の接線方向に並ぶ端子保持部を形成する端子保持部形成工程と、
前記複数の端子保持穴に長さ寸法が等しい複数本の端子ピンを各々圧入する端子ピン圧入工程と、
前記端子ピンにおいてラジアル方向内側に位置する一方側端部をモータ軸線方向に折り曲げて複数本のモータ側端子を形成するモータ側端子形成工程と、
を有し、
前記モータ側端子形成工程では、前記複数本のモータ側端子を前記ラジアル方向で複数列に並んだ状態で形成するとともに、ラジアル方向内側に位置する列では、ラジアル方向外側に位置する列に比して前記モータ側端子の前記端子保持部からの突出寸法を短くすることを特徴とするギヤードモータの製造方法。 - 前記端子ピン圧入工程の後、前記端子ピンにおいてラジアル方向外側に位置する他方側端部を前記モータ側端子の突出方向とは反対のモータ軸線方向に折り曲げて複数本の外部接続端子を形成する外部接続端子形成工程を行なうことを特徴とする請求項13に記載のギヤードモータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008244639A JP2010081685A (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | ギヤードモータ、およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008244639A JP2010081685A (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | ギヤードモータ、およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010081685A true JP2010081685A (ja) | 2010-04-08 |
Family
ID=42211484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008244639A Pending JP2010081685A (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | ギヤードモータ、およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010081685A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104104172A (zh) * | 2013-04-08 | 2014-10-15 | 日本电产三协株式会社 | 马达 |
JP2016200442A (ja) * | 2015-04-08 | 2016-12-01 | 多摩川精機株式会社 | アウターロータレゾルバのコネクタ構造 |
-
2008
- 2008-09-24 JP JP2008244639A patent/JP2010081685A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104104172A (zh) * | 2013-04-08 | 2014-10-15 | 日本电产三协株式会社 | 马达 |
JP2014204595A (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-27 | 日本電産サンキョー株式会社 | モータ |
JP2016200442A (ja) * | 2015-04-08 | 2016-12-01 | 多摩川精機株式会社 | アウターロータレゾルバのコネクタ構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107925319B (zh) | 用于生产电机的定子的方法和两件式工具安排 | |
CN103004058B (zh) | 旋转电机及其制造方法 | |
JP4106375B2 (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP5557058B2 (ja) | 回転電機の固定子及びその製造方法 | |
KR20100102665A (ko) | 스테이터 및 그 제조방법 | |
EP1848091B1 (en) | Method and device to manufacture motor | |
JP5442324B2 (ja) | モータおよびその製造方法 | |
JP2010011715A (ja) | 回転電機のコイル組立体用のコイル線材 | |
JP5716289B2 (ja) | 回転電機のステータの製造方法及び回転電機のステータ | |
JP5313935B2 (ja) | 回転電機の固定子の製造方法および回転電機の固定子 | |
JP4506866B2 (ja) | インナーロータ型回転電機のステータ製造方法 | |
JP2015082935A (ja) | モータおよびモータにおける端子ピンへの巻線の接続方法 | |
JP5988915B2 (ja) | 回転電機の積層鉄心および回転電機の積層鉄心の製造方法およびステータおよび回転電機 | |
KR101154994B1 (ko) | 스테이터 코어 | |
JP2002291186A (ja) | 平角線の巻付け構造および巻付け方法 | |
JP2006033964A (ja) | 回転電機および回転電機の製造方法 | |
JP2006187073A (ja) | インシュレータ、固定子及びモータ | |
JP2010081685A (ja) | ギヤードモータ、およびその製造方法 | |
JP6625658B2 (ja) | ギアードモータ | |
JP5458627B2 (ja) | ステータの製造方法及び製造装置 | |
JP2008300790A (ja) | 差動変圧器のボビン構造 | |
JP4443286B2 (ja) | 回転電動機の固定子、回転電動機のコイル装着方法、コイル巻線機 | |
WO2020202711A1 (ja) | ステータ、ステータの製造方法、モータ | |
JP4186728B2 (ja) | ステッピングモータ | |
WO2017057153A1 (ja) | ステータ、モータ、ディスク駆動装置、およびステータの製造方法 |