JP2002291186A - 平角線の巻付け構造および巻付け方法 - Google Patents

平角線の巻付け構造および巻付け方法

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JP2002291186A
JP2002291186A JP2001086446A JP2001086446A JP2002291186A JP 2002291186 A JP2002291186 A JP 2002291186A JP 2001086446 A JP2001086446 A JP 2001086446A JP 2001086446 A JP2001086446 A JP 2001086446A JP 2002291186 A JP2002291186 A JP 2002291186A
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wire
rectangular
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JP2001086446A
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Hisashi Sakata
坂田  尚志
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1本の平角線を連続的に複数列に巻付ける構
造では、列替えや層替えの部分があるため、整列性や占
積率を向上させることが困難であった。 【解決手段】 回転電機のステータを構成する磁気コア
10に、絶縁キャップ2を介して、平角線40〜60を
整列状態に巻付ける構造であって、複数の列に相当する
複数の平角線40〜60を同時に巻付けると共に、隣接
する平角線40〜60の始端と終端とを結線して全平角
線40〜60を電気的に一本化した巻付け構造とし、平
角線の整列性や占積率を格段に向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータや発電機等
の回転電機のステータを形成する磁気コアに、コイルと
なる断面矩形状の平角線を巻付ける構造および平角線の
巻付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の平角線の巻付け構造としては、
例えば、特開2000−217315号公報に記載され
ているように、磁気コアに対して平角線を整列状態で複
数層に連続して巻付けるに際し、列替えや層替えの部分
において治具を用いて平角線を強制的にS字状に変形さ
せ、これにより平角線の捩れや擦れを防止して平角線の
整列性や占積率を向上させるものや、特開2000−1
97294号公報に記載されているように、列替えや層
替えの部分において治具を用いて平角線を強制的に丸線
に変形させ、これにより平角線の捩れを回避して平角線
の整列性や占積率を向上させるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の平角線の巻付け構造にあっては、いずれ
も列替えや層替えの部分において平角線を強制的に変形
させるものとなっていたため、1つの磁気コアに平角線
を巻付ける間に、平角線の変形作業を何度も行なわねば
ならず、平角線の列数や層数の増大とともに変形作業も
増大するので、平角線の巻付けに時間がかかるという問
題点があった。また、1本の平角線を連続的に巻付ける
ことから、列替えや層替えの部分が必ず存在することと
なり、整列性や占積率をより高めることは困難であると
いう問題点があり、これらの問題点を解決することが課
題であった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、磁気コアに対する平角線の整列性や占積
率を格段に向上させることができる平角線の巻付け構造
および巻付け方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる平角線の
巻付け構造は、請求項1として、回転電機のステータを
構成する磁気コアに、絶縁キャップを介して、平角線を
整列状態に巻付ける構造であって、複数の列に相当する
複数の平角線を同時に巻付けると共に、隣接する平角線
の始端と終端とを結線して全平角線を電気的に一本化し
た構成とし、請求項2として、絶縁キャップが、平角線
の巻付け部分の側部に、巻付け方向に対して略直角に折
り曲げた各平角線の始端側部分および終端側部分をガイ
ドする複数のガイド溝を備えている構成とし、請求項3
として、絶縁キャップが、平角線の巻付け部分に、平角
線の厚み以下の高さを有し且つ各平角線の始端から折り
曲げ部までの間をガイド溝とともにガイドする複数のリ
ブを備えている構成とし、請求項4として、リブが、平
角線の厚みの略半分以上の高さである構成とし、請求項
5として、各ガイド溝を形成するガイド壁が、平角線を
保持する突起を備えている構成とし、請求項6として、
各ガイド溝を形成するガイド壁が、巻付けた平角線の最
下層と最上層との間に対応する部分で一体化してある構
成とし、請求項7として、各平角線の端部である結線部
の方向が、ステータ軸に対して略平行な向きである構成
とし、請求項8として、各平角線の端部である結線部の
方向が、ステータ軸に対して略直角な向きである構成と
し、請求項9として、各平角線の端部である結線部の方
向が、隣接するもの同士で互い異なる向きである構成と
しており、上記構成をもって従来の課題を解決するため
の手段としている。
【0006】また。本発明に係わる平角線の巻付け方法
は、請求項10として、請求項1〜9のいずれかに記載
の平角線の巻付け構造において磁気コアに平角線を巻付
けるに際し、回転可能に保持した磁気コアに対して複数
の平角線の始端側部分をセットした後、各平角線の巻付
け開始部分を押圧手段で押圧固定した状態にして磁気コ
アを所定量だけ回転させ、次いで、押圧手段による押圧
を解除して磁気コアを回転させることにより磁気コアに
各平角線を巻付けた後、各平角線の巻付け終了部分を押
圧手段で押圧固定した状態にし、各平角線を所定の終端
位置で切断する構成とし、請求項11として、磁気コア
を回転させて各平角線を巻付ける際に、押圧ローラによ
り各平角線を磁気コア側に押圧し且つ幅方向の動きを規
制しながら巻付ける構成としており、上記構成をもって
従来の課題を解決するための手段としている。
【0007】さらに、本発明に係わる車体構造では、請
求項12として、請求項1〜9のいずれかに記載の平角
線の巻付け構造を有する磁気コアを環状に配置したステ
ータとこのステータの中央に配置したロータをモータハ
ウジングに収容し、自動車の車体骨格部材に、振動吸収
機能を有する固定手段を介してモータハウジングを取付
けたことを特徴としている。
【0008】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる平角線の巻付
け構造では、回転電機のステータを構成する磁気コア
に、絶縁キャップを介して複数の列に相当する複数の平
角線を同時に巻付け、隣接する平角線の始端と終端を結
線する。より具体的には、第1列の平角線の終端とこれ
に隣接する第2列の平角線の始端とを結線し、第2列の
平角線の終端とこれに隣接する第3列の平角線の始端と
を結線し、同様にして最終列の平角線まで結線し、全平
角線を電気的に一本化する。したがって、1本の平角線
を連続的に巻付ける際に生じる列替えや層替えの部分が
無い構造となる。
【0009】本発明の請求項2に係わる平角線の巻付け
構造では、絶縁キャップにおいて平角線の巻付け部分の
側部に設けたガイド溝により、巻付け方向に対して略直
角に折り曲げた各平角線の始端側部分をガイドし、各平
角線を巻付けた後、各平角線の終端部側分を巻付け方向
に対して略直角に折り曲げて、これら終端側部分をガイ
ド溝でガイドする。このとき、平角線が例えば3本であ
る場合には4つのガイド溝を設ける。そして、第1〜第
3のガイド溝に第1〜第3の平角線の始端側部分を導入
し、巻付け後には、第1平角線の終端側部分を第2ガイ
ド溝へ、第2平角線の終端側部分を第3ガイド溝へ、第
3平角線の終端側部分を第4ガイド溝へ導入する。これ
により、隣接する平角線の始端と終端とが各ガイド溝内
で位置決めされる。
【0010】本発明の請求項3に係わる平角線の巻付け
構造では、各ガイド溝と絶縁キャップにおいて平角線の
巻付け部分に設けた複数のリブとにより、各平角線の始
端側部分から折り曲げ部までの間をガイドし、巻付け開
始時における各平角線の位置ずれを防止する。また、リ
ブの高さを平角線の厚み以下としているので、リブが第
2層の平角線の妨げになることも無い。
【0011】本発明の請求項4に係わる平角線の巻付け
構造では、リブの高さを平角線の厚みの略半分以上の高
さ、すなわち平角線の厚み以下で且つ同厚みの略半分以
上の高さとしているので、リブによる平角線のガイド機
能が向上して、巻付け開始時における平角線の位置ずれ
がより確実に防止される。
【0012】本発明の請求項5に係わる平角線の巻付け
構造では、各ガイド溝に導入した平角線の始端側部分お
よび終端側部分が、ガイド壁に設けた突起によって保持
されるので、巻付け開始前における各平角線の始端側部
分および巻きつけ終了後における各平角線の終端側部分
の位置ずれがより確実に防止される。
【0013】本発明の請求項6に係わる平角線の巻付け
構造では、各ガイド溝を形成するガイド壁が、巻付けた
平角線の最下層と最上層との間に対応する部分で一体化
してある。つまり、ガイド溝に平角線の始端側部分と終
端側部分とを導入したとき、双方は中間層の分だけ離間
している状態にあるので、その空間部分で各ガイド壁を
一体化する。これにより、各ガイド壁の強度が向上し、
各平角線の位置決めや保持の機能が向上する。
【0014】本発明の請求項7に係わる平角線の巻付け
構造では、各平角線の端部である結線部の方向をステー
タ軸に対して略平行な向きとしたので、ステータ軸と直
交する方向の寸法が小さくなる。
【0015】本発明の請求項8に係わる平角線の巻付け
構造では、各平角線の端部である結線部の方向をステー
タ軸に対して略直角な向きとしたので、ステータ軸と平
行な方向の寸法が小さくなる。
【0016】本発明の請求項9に係わる平角線の巻付け
構造では、各平角線の端部である結線部の方向を隣接す
るもの同士で互い異なる向きとしたので、隣接する結線
部同士が異方向に離間した状態となり、平角線の列数が
多い場合に容易に対処し得るものとなる。
【0017】本発明の請求項10に係わる平角線の巻付
け方法では、回転可能に保持した磁気コアに対して複数
の平角線の始端側部分をセットした後、各平角線の巻付
け開始部分を押圧手段で押圧固定した状態にして磁気コ
アを所定量だけ回転させることにより、巻付け開示時に
おける各平角線の位置ずれが防止される。そして、押圧
手段による押圧を解除して磁気コアを回転させることに
より磁気コアに各平角線を巻付けた後、各平角線の巻付
け終了部分を押圧手段で押圧固定した状態にすることに
より、巻付け終了時における各平角線の位置ずれが防止
され、この状態で各平角線を所定の終端位置で切断す
る。
【0018】本発明の請求項11に係わる平角線の巻付
け方法では、磁気コアを回転させて各平角線を巻付ける
際に、押圧ローラにより各平角線を磁気コア側に押圧し
且つ幅方向の動きを規制しながら巻付けることにより、
巻付け時における各平角線の浮上がりおよび幅方向の位
置ずれが確実に防止される。
【0019】本発明の請求項12に係わる車体構造で
は、自動車の車体骨格部材とモータハウジングとの間に
介装した固定手段により、自動車の走行中の振動を固定
手段で吸収して、振動がモータハウジングに伝わるのを
防止し、モータハウジングにロータとともに収容したス
テータを振動から保護する。
【0020】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる平角線の巻付
け構造によれば、回転電機のステータを構成する磁気コ
アに絶縁キャップを介して平角線を巻付ける構造におい
て、1本の平角線を連続的に巻付ける従来の構造に対し
て、平角線の列替えや層替えの部分が無くなり、これら
の部分で治具を用いて行っていた平角線の変形作業も不
要となるうえに、複数の平角線を同時に巻付けることか
ら、平角線の巻付け作業に要する手間や時間を大幅に低
減することができ、しかも、平角線の列替えや層替えの
部分が無くなることから、巻付けた平角線の整列性や占
積率を格段に向上させることができ、占積率の向上に伴
って回転電機の小型化や高性能化にも貢献することがで
きる。
【0021】本発明の請求項2に係わる平角線の巻付け
構造によれば、請求項1と同様の効果を得ることができ
るうえに、絶縁キャップにおいて平角線の巻付け部分の
側部に設けたガイド溝により、巻付け方向に対して略直
角に折り曲げた各平角線の始端側部分の位置ずれを防止
して、各平角線の巻付け作業を円滑に且つ確実に行うこ
とができ、また、巻付け方向に対して略直角に折り曲げ
た各平角線の終端側部分の位置ずれを防止して、隣接す
る平角線の始端と終端とを正確に且つ容易に位置決めす
ることができ、これにより平角線の始端と終端の結線作
業も容易に行うことができる。
【0022】本発明の請求項3に係わる平角線の巻付け
構造によれば、請求項2と同様の効果を得ることができ
るうえに、絶縁キャップに設けたリブにより、巻付け開
始時において、巻付け方向に対して略直角に折り曲げた
平角線の始端側部分の位置ずれを防止することができ
る。
【0023】本発明の請求項4に係わる平角線の巻付け
構造によれば、請求項3と同様の効果を得ることができ
るうえに、リブの高さを平角線の厚みの略半分以上とす
ることにより、例えば巻付け時に平角線に与える張力を
増しても、平角線の始端側部分の位置ずれをより確実に
防止することができ。
【0024】本発明の請求項5に係わる平角線の巻付け
構造によれば、請求項2〜4と同様の効果を得ることが
できるうえに、ガイド溝を形成するガイド壁に設けた突
起により、巻付け開始前における各平角線の始端側部分
および巻付け終了後における各平角線の終端側部分をよ
り確実に保持することができ、巻付け作業や結線作業の
さらなる容易化に貢献することができる。
【0025】本発明の請求項6に係わる平角線の巻付け
構造によれば、請求項2〜5と同様の効果を得ることが
できるうえに、各ガイド溝を形成するガイド壁を部分的
に一体化させたことにより、各ガイド壁の強度が向上し
て各平角線の位置決めや保持の機能を高めることがで
き、例えば平角線がより太いものである場合やより強度
が高いものである場合にも、容易に対処することができ
る。
【0026】本発明の請求項7に係わる平角線の巻付け
構造によれば、請求項1〜6と同様の効果を得ることが
できるうえに、各平角線の結線部の方向をステータ軸に
対して略平行な向きとしたことにより、ステータさらに
は回転電機の半径方向の小寸法化に対処し得るものとな
る。
【0027】本発明の請求項8に係わる平角線の巻付け
構造によれば、請求項1〜6と同様の効果を得ることが
できるうえに、各平角線の結線部の方向をステータ軸に
対して略直角な向きとしたことにより、ステータさらに
は回転電機の軸方向の小寸法化に対処し得るものとな
る。
【0028】本発明の請求項9に係わる平角線の巻付け
構造によれば、請求項1〜6と同様の効果を得ることが
できるうえに、各平角線の隣接する結線部の方向を異方
向としたことにより、平角線の列数が多い場合に対処し
得るものとなり、例えば結線作業のさらなる容易化に貢
献することができる。
【0029】本発明の請求項10に係わる平角線の巻付
け方法によれば、請求項1〜9のいずれかに記載の平角
線の巻付け構造において磁気コアに平角線を巻付ける際
に、巻付け開示時における各平角線の位置ずれを防止
し、各平角線を整列性良く且つ高い占積率で円滑に巻付
けることができ、また、巻付け終了時における各平角線
の位置ずれを防止し、各平角線を弛ませることなく切断
作業等を容易に行うことができる。
【0030】本発明の請求項11に係わる平角線の巻付
け方法によれば、請求項10と同様の効果を得ることが
できるうえに、磁気コアを回転させて各平角線を巻付け
る際に押圧ローラを併用することにより、各平角線の弛
みや幅方向の位置ずれをより確実に防止することがで
き、平角線の整列性や占積率のさらなる向上を実現する
ことができる。
【0031】本発明の請求項12に係わる車体構造によ
れば、請求項1〜9のいずれかに記載の平角線の巻付け
構造を有する磁気コアを環状に配置したステータとこの
ステータの中央に配置したロータとを収容したモータハ
ウジングを備えた車体構造において、自動車の車体骨格
部材とモータハウジングとの間に介装した固定手段によ
り、自動車の走行中の振動がモータハウジングに伝わる
のを防止して、モータハウジングにロータとともに収容
したステータを振動から保護することができ、例えばス
テータの磁気コアに巻付けた平角線の結線部の剥離を防
止し得る。
【0032】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明に係わる平角
線の巻付け構造の実施例および平角線の巻付け方法を説
明する。
【0033】図1に示す磁気コア10は、分割コアであ
って、複数個を円周方向に順次連結することで回転電機
の環状のステータを構成するものであり、ステータの軸
方向(図1中で上下方向)の両側から二分割された絶縁
キャップ2,39を装着し、この絶縁キャップ2,39
を介して、コイルを形成する断面矩形状の複数の平角線
40,50,60が並列に巻付けてある。なお、この実
施例では3本の平角線を示したが、当然その数が限定さ
れることは無い。
【0034】磁気コア10は、図2に示すように、薄い
ケイ素鋼板を略T字形に打ち抜き成形した板材11を多
数枚積層したものである。各板材11は、従来既知の打
ち抜き時のダボカシメ(凹部)12により結合されてい
る。複数の磁気コア10は、平角線の巻付け部分である
ティース部10aをステータ内周側に突出させる向きに
して円周方向に連結される。
【0035】絶縁キャップ2,39は、例えば熱硬化性
樹脂の射出成形により製作したものであって、図3に示
すように、磁気コア10に対して、ステータの環状部の
両側面(図3中で上下面)に対応する面と、環状部の内
周面に対応する面と、ティース部10aの全周面を覆う
形状を成しており、磁気コア10を挟み込むように装着
して磁気コア10と各平角線40〜60との接触を防止
する。
【0036】また、図3中で上側に示す一方の絶縁キャ
ップ2には、ステータの環状部の片面に対応する面、す
なわち平角線40〜60の巻付け部分であるティース部
10aの側部に、巻付け方向に対して略直角に折り曲げ
た各平角線40〜60の始端側部分と終端側部分をガイ
ドする複数のガイド溝21〜24が設けてある。この実
施例では、3本の平角線40〜60を用いることから、
平角線の幅に対応する間隔で配置した5枚のガイド壁5
〜9によって4つのガイド溝21〜24が形成してあ
る。各ガイド壁5〜9は、射出成形において絶縁キャッ
プ2と一体形成することができる。
【0037】各平角線40〜60は、図4(a)に示す
如く、巻付け方向に対して直角に折り曲げた各始端側部
分41〜61を第1〜第3のガイド溝21〜23に導入
し、磁気コア10に対して同時に所定数巻付けた後、図
4(b)に示す如く、各終端側部分42〜62を巻付け
方向に対して直角に折り曲げて第2〜第4のガイド溝2
2〜24に導入する。つまり、第1ガイド溝21には、
第1平角線40の始端側部分41が導入され、第2ガイ
ド溝22には、第2平角線50の始端側部分51と第1
平角線40の終端側部分42が導入され、第3ガイド溝
23には、第3平角線60の始端側部分61と第2平角
線50の終端側部分52が導入され、第4ガイド溝24
には、第3平角線60の終端側部分62が導入される。
【0038】そして、図1に示すように、各平角線40
〜60の始端および終端をステータ軸方向に折り曲げ、
隣接する平角線の始端と終端、すなわち第2ガイド溝2
2に導入した第2平角線50の始端と第1平角線40の
終端、および第3ガイド溝23に導入した第3平角線6
0の始端と第2平角線50の終端とを抵抗溶接あるいは
適宜の渡り線で結線する。これにより、全平角線40〜
60が電気的に一本化された状態となる。
【0039】なお、第1平角線40の始端は、隣接する
磁気コアにおける第3平角線の終端と結線し、第3平角
線60の終端は、隣接する別の磁気コアにおける第1平
角線の始端と結線する。また、図1に示す如く各平角線
40〜60の始端および終端をステータ軸方向に折り曲
げて、結線部の方向をステータ軸に対して平行な向きと
することにより、ステータの軸方向の小寸法化に対処し
得る。
【0040】上記の平角線の巻付け構造を形成するに
は、図5〜図7に示す巻付け装置が用いられる。また、
同図に示す巻付け装置は、本発明に係わる平角線の巻付
け方法に適用し得るものである。
【0041】巻付け装置は、図5に示すように、一対の
側面フランジ74,74の間に、回転支持シャフト75
により回転可能に保持された3つのボビン71〜73を
並列に備えると共に、磁気コア10を回転可能に保持す
る回転保持装置79と、巻付け開始時および終了時に平
角線40〜60を押圧固定する押圧手段としての押圧装
置80と、巻付け中の平角線40〜60を押圧する浮上
がり防止装置81を備えている。
【0042】各ボビン71〜73には平角線40〜60
が巻付けてある。巻付け装置は、各ボビン71〜73か
ら引き出した各平角線40〜60を各々一対の前ガイド
ローラ76で案内し、さらに、前ガイドローラ76より
も間隔を小さくし且つ回転軸を90度異ならせた各々一
対の後ガイドローラ77で各平角線40〜60を案内
し、さらに、各平角線40〜60を一対の集合ローラ7
8で束ねて上記の各装置79〜81側へ供給する。
【0043】回転保持装置79は、支柱92の上端側
に、磁気コア10を保持する治具101と、この治具1
01を水平軸回りに回転駆動する巻付け用モータ94を
備えている。磁気コア10は、平角線の巻付け部分であ
るティース部10aを水平に突出させ且つティース部1
0aの軸線回りに回転するように保持される。
【0044】押圧装置80は、回転保持装置79の支柱
92に対峙する支柱93の上端に、回転保持装置79側
に対向する円盤98と、この円盤98を水平軸回りに回
転駆動する同期用モータ95を備えると共に、円盤98
に、その半径方向に延出するプレート97を備えてい
る。このとき、円盤98は、巻付け用モータ94による
治具101の回転軸すなわち磁気コア10の回転軸と同
軸上に配置してある。
【0045】プレート97の先端には、出力部分にギア
用ブロック96aを設けた押圧用モータ96と、磁気コ
ア10のティース部10aに対向する押圧ヘッド100
が設けてある。押圧ヘッド100は、ギア用ブロック9
6aを貫通する軸体99により保持してある。軸体99
にはラックが形成してあり、ギア用ブロック96a内に
おいて、ラックと押圧用モータ96の出力軸に形成した
ピニオンとを噛み合わせている。
【0046】これにより、押圧装置80は、同期用モー
タ95で円盤98を回転させると、押圧ヘッド100が
磁気コア10に対向しつつ同磁気コア10の回転軸回り
に回動し、押圧用モータ96を正逆回転させると、押圧
ヘッド100が磁気コア10に対して進退動作をする。
【0047】浮上がり防止装置81は、回転保持装置7
9の支柱92の背面側に設けた支柱86と、支柱86の
上端から回転保持装置79側に延出する支持部材86a
を備えると共に、支持部材86aの先端に、シリンダロ
ッド88を下向きにした押圧シリンダ87を備え、シリ
ンダロッド88の下端部に、リテーナ89およびニード
ルベアリング付のピン91を介して、押圧ローラ90を
水平軸回りに回転自在に備えている。このとき、押圧ロ
ーラ90は、ピン91による回転軸が磁気コア10の回
転軸と平行になる向きにし且つ磁気コア10のティース
部10aの上側に配置してある。そして、押圧シリンダ
87の伸縮駆動により磁気コア10に対して進退動作を
する。なお、押圧ローラ90は、図7(a)に示すよう
に、片側に、磁気コア10に巻付けた平角線40〜60
の幅方向の動きを規制するための突起部102が全周に
わたって設けてある。
【0048】次に、上記巻付け装置の動作を図8のフロ
ーチャートとともに説明する。
【0049】まずステップS1において、磁気コア10
を回転保持装置79の治具101に固定する。このと
き、押圧シリンダ87は、図5に示す伸長状態から収縮
状態に駆動してあり、押圧ローラ90を上昇させてい
る。また、押圧ヘッド100は、図5に示す位置から反
時計回りに90度回動した位置にあり、磁気コア10の
上側に対向して後退している。磁気コア10は、先のガ
イド溝21〜24が上向きとなる姿勢で治具101に固
定される。
【0050】続いて、ステップS2において、図4
(a)に示す如く90度折り曲げた各平角線40〜60
の始端側部分41〜61を絶縁キャップ2の第1〜第3
ガイド溝21〜23に取付け、ステップS3において平
角線の巻付け準備を開始し、ステップS4において予め
設定した平角線の巻数カウントを開始する。なお、各平
角線40〜60の折り曲げやガイド溝21〜23へのセ
ットは、ロボットによる自動作業あるいは手作業で行う
ことができる。また、巻数カウントは、巻付け用モータ
94が1回転したときを1カウント(1層の巻付け)と
しており、巻付け用モータ94の回転位置を適宜の回転
検出手段で検出することで判断できる。
【0051】ステップS5aにおいて巻付け用モータ9
4は停止であり、ステップS5bにおいて同期用モータ
95は停止であり、ステップS5cにおいて、押圧用モ
ータ96を正転させて押圧ヘッド100を前進させ、こ
の押圧ヘッド100で図6に示す如く各平角線40〜6
0の巻付け開始部分を押圧固定する。また、ステップS
5dにおいて押圧シリンダ87は収縮状態である。
【0052】続いて、ステップS6aおよびステップS
6bにおいて、巻付け用モータ94および同期用モータ
95を同時に90度正転させ、ステップS7aおよびS
7bにおいて、巻付け用モータ94および同期用モータ
95を停止させる。これにより、磁気コア10とともに
押圧ヘッド100が各平角線40〜60を押圧固定した
ままで90度回動し、図5に示す状態となる。
【0053】続いて、ステップS8において、押圧シリ
ンダ87を伸長駆動し、図7に示す如く押圧ローラ90
を下降させて各平角線40〜60を押圧し、その後、ス
テップS9において、押圧用モータ96を逆転させて押
圧ヘッド100を磁気コア10から後退させ、ステップ
S10aにおいて、巻付け用モータ94を回転させ、治
具101とともに磁気コア10を回転させて各平角線4
0〜60を同時に巻付ける。このとき、ステップS10
bにおいて同期用モータ95は停止であり、ステップS
10cにおいて押圧用モータ96は停止である。
【0054】上記の如く巻付けを開始すると、ステップ
S11において、平角線の巻数が設定値に達したか否か
を判断し、設定値に達していない場合(NO)にはステ
ップS10aに戻り、設定値に達した場合(YES)に
は、ステップS12aに移行して巻付け用モータ94を
停止させる。このとき、ステップS12bにおいて同期
用モータ95は停止を継続している。
【0055】その後、ステップS13において、押圧用
モータ96を正転させ、押圧ヘッド100を前進させて
各平角線40〜60の巻付け終了部分を押圧固定する。
そして、ステップS14において各平角線40〜60を
終端位置で切断したのち、ステップS15において、押
圧シリンダ87を収縮駆動して押圧ローラ90を上昇さ
せ、ステップS16において、図4(b)に示す如く各
平角線40〜60の終端側部分42〜62を90度折り
曲げて第2〜第4のガイド溝22〜24に取付ける。な
お、各平角線40〜60の切断および折り曲げやガイド
溝22〜24へのセットは、ロボットによる自動作業あ
るいは手作業で行うことができる。
【0056】続いて、ステップS17において、押圧用
モータを逆転させて、押圧ヘッド100を磁気コア10
から後退させ、ステップS18aにおいて、同期用モー
タ95を90度逆転させて、押圧ヘッド100を初期の
位置すなわち磁気コア10の上側まで回動させ、ステッ
プS19において同期用モータ96を停止させる。この
とき、ステップS18bにおいて押圧用モータ96は停
止している。
【0057】以上で巻付け作業は終了する。そして、磁
気コア10を治具101から取り外す前または取り外し
た後に、図1に示すように、各平角線40〜60の隣接
する始端と終端とを結線して全平角線40〜60を電気
的に一本化し、結線部をガラス繊維入りシリコンチュー
ブや絶縁樹脂チューブ等の絶縁材で被覆する。なお、各
平角線の結線は、複数の磁気コア10を連結して環状の
ステータを構成した後に行っても良い。
【0058】このように、上記の巻付け装置ならびに巻
付け方法では、図1に示すような平角線の巻付け構造に
おいて磁気コア10に平角線40〜60を巻付けるに際
し、回転可能に保持した磁気コア10に対して各平角線
40〜60の始端側部分41〜61をセットした後、各
平角線40〜60の巻付け開始部分を押圧装置80の押
圧ヘッド100で押圧固定した状態にして磁気コア10
を所定量(90度)だけ回転させることから、平角線4
0〜60の巻付け開始部分における弛みや位置ずれが確
実に防止される。
【0059】また、各平角線40〜60の巻付け途中に
おいては、押圧ロー90ラにより各平角線40〜60を
磁気コア10側に押圧し且つ押圧ローラ90の突起部1
02で各平角線40〜60の幅方向の動きを規制してい
るので、各平角線40〜60の浮上がりや横方向への位
置ずれが確実に防止され、各平角線40〜60は弛むこ
となく且つ整列性良くきわめて良好に巻付けられる。
【0060】さらに、各平角線40〜60の巻付け終了
時には、各平角線40〜60の巻付け終了部分を押圧ヘ
ッド100で押圧固定した状態にし、この状態で各平角
線40〜60の切断やガイド溝22〜24へのセットを
行うので、平角線40〜60の巻付け終了部分における
弛みや位置ずれが確実に防止される。
【0061】したがって、上記の巻付け装置ならびに巻
付け方法により得た平角線の巻付け構造にあっては、1
本の平角線を連続的に巻付ける従来の構造に対して、平
角線の列替えや層替えの部分が無くなり、これらの部分
で治具を用いて行っていた平角線の変形作業も不要とな
るうえに、複数の平角線40〜60を同時に巻付けるこ
とから、平角線の巻付け作業に要する手間や時間が大幅
に低減されることとなり、しかも、平角線の列替えや層
替えの部分が全く無くなることから、巻付けた平角線4
0〜60の整列性や占積率が格段に向上したものとな
る。
【0062】また、絶縁キャップ2において平角線40
〜60の巻付け部分の側部に設けたガイド溝21〜24
により、巻付け方向に対して略直角に折り曲げた各平角
線40〜60の始端側部分41〜61の位置ずれが防止
され、これにより各平角線40〜60の巻付け作業が円
滑で且つ確実なものとなり、さらに、巻付け方向に対し
て略直角に折り曲げた各平角線40〜60の終端側部分
42〜62の位置ずれをも防止し得ると共に、隣接する
平角線40〜60の始端と終端とがガイド溝22,23
内で正確に且つ容易に位置決めされるので、これにより
平角線40〜60の結線作業も容易である。
【0063】図9は、本発明に係わる平角線の巻付け構
造の他の実施例を示す図である。
【0064】この実施例では、一方の絶縁キャップ2
が、各平角線(40〜60)の巻付け部分に、第1〜第
4のガイド壁5〜8を延長する状態でリブ25a〜25
dが形成してある。これらのリブ25a〜25dは、平
角線の厚み以下で且つ同厚みの略半分以上の高さTを有
している。また、第1のリブ25aは、ガイド壁5の端
面26aから絶縁キャップ2の側面(ステータの環状部
における内周面に相当する面)26bの位置に達する長
さL1を有し、第2のリブ25bは、第1リブ25aに
平角線の幅を加えた長さL2を有し、第3および第4の
リブ25c,25dは、第2リブ25bに平角線の幅を
加えた長さL3を有している。さらに、第1〜第3のリ
ブ25a〜25cの先端には、平角線の折り曲げの曲率
に対応した面取りRが形成してある。これらのリブ25
a〜25dは、先のガイド壁5〜9と同様に、射出成形
のにおいて絶縁キャップ2と一体成形することができ
る。
【0065】これらのリブ25a〜25dは、各平角線
(40〜60)の始端から折り曲げ部までの間をガイド
溝21〜24とともにガイドし、巻付け開始時における
各平角線の位置ずれを防止する。このとき、各リブ25
a〜25dは、その高さTを平角線の厚み以下としてい
るので、第2層に巻付ける平角線の妨げになることも無
く、且つその高さTを平角線の厚みの略半分以上として
いるので、平角線のガイド機能や位置ずれ防止機能がよ
り一層確かなものとなっている。
【0066】なお、絶縁キャップ2の上面28におい
て、とくに第1〜第3のリブ25a〜25cの先端近傍
に、平角線の折り曲げにより生じる盛り上がりを回避す
るための凹部や溝部を設ければ、平角線の浮上がりがよ
り確実に防止され、整列性や占積率がより一層向上す
る。このような構成は、本実施例のみでなく、先述した
実施例や後述する実施例にも当然適用することができ
る。
【0067】図10は、本発明に係わる平角線の巻付け
構造のさらに他の実施例を説明する図である。
【0068】この実施例では、各ガイド溝21〜24を
形成するガイド壁5〜9が、平角線(40〜60)を保
持するための突起29a〜29c,30a〜30cを備
えている。すなわち、第1〜第4のガイド壁5〜8に
は、その下端側に、各平角線の始端側部分を保持する突
起29a〜29cが形成してある。また、第2〜第5の
ガイド壁6〜9には、その上端側に、各平角線の終端側
部分を保持する突起30a〜30cが形成してある。各
突起29a〜29c,30a〜30cは、平角線の角部
に対応する形状を成しており、この実施例では、角部の
面取り形状に対応したものとなっている。
【0069】この実施例のようにガイド溝21〜24を
形成するガイド壁5〜9に突起29a〜29c,30a
〜30cを設ければ、巻付け開始前における各平角線の
始端側部分および巻付け終了後における各平角線の終端
側部分をより確実に保持し得ることとなり、巻付け作業
や結線作業を行うのがより容易になる。
【0070】図11は、本発明に係わる平角線の巻付け
構造のさらに他の実施例を説明する図である。
【0071】この実施例では、各ガイド溝21〜24を
形成するガイド壁5〜9が、巻付けた平角線(40〜6
0)の最下層と最上層との間に対応する部分が、肉厚部
31によって一体化したものとなっている。
【0072】この実施例のように肉厚部31を設けれ
ば、各ガイド壁5〜9の強度がより高いものとなり、こ
れにより、各平角線の位置決めや保持の機能が高めら
れ、例えば平角線がより太いものである場合やより強度
が高いものである場合にも、容易に対処し得るものとな
る。
【0073】図12〜図14は、各平角線40〜60の
端部である結線部の方向を異ならせた3例を示す図であ
る。
【0074】図12は、磁気コア10をステータケース
32に嵌合した状態で、結線部の方向をステータ軸32
aと平行の向きにした場合を示している。この場合に
は、ステータさらには回転電機の半径方向の小寸法化に
対処し得るものとなる。
【0075】図13は、磁気コア10をステータケース
32に嵌合した状態で、結線部の方向をステータ軸32
aと直角の向きにした場合を示している。この場合に
は、ステータさらには回転電機の軸方向の小寸法化に対
処し得るものとなる。
【0076】図14は、結線部の方向を隣接するもの同
士で互いに異なる向きにした場合を示している。この場
合には、結線部の位置が異方向に離間した状態になるの
で、例えば平角線の列数が多い場合に容易に対処し得る
ものとなり、結線作業もより容易になる。
【0077】なお、上記各実施例では、磁気コア10に
おいて、ステータの外周側に結線部を設けたものとした
が、ステータの軸寄りに結線部を配置した構成にするこ
とも可能である。また、ダミーのコアに各平角線を巻付
けた後、コイル状にした各平角線をダミーコアから外し
て磁気コア10に嵌合することで、本発明の平角線の巻
付け構造とすることも可能である。
【0078】図15および図16は、本発明に係わる車
体構造の一実施例を説明する図である。
【0079】図示の車体構造は、モータハウジング20
1に、上記各実施例のいずれかの平角線の巻付け構造を
有する磁気コアを環状に配置したステータ205と、こ
のステータ205の中央に配置したロータ204を収容
してモータを構成し、このモータを自動車の駆動源とし
て搭載したものである。
【0080】モータハウジング201は、車体骨格部材
200に対して、振動吸収機能を有する固定手段である
フロントマウント202およびリアマウント(図示せ
ず)を介して取付けてあると共に、トランスアクスル2
03に対してボルト・ナットにより連結してある。ロー
タ204のロータシャフト206は、そのスプライン軸
208により、トランスアクスル203のメインシャフ
トにスプライン結合される。また、トランスアクスル2
03のカバーと車体はサイドマウント209により固定
してある。さらに、フロントマウント202は、車体の
フロントメンバー207に取付けてあり、リアマウント
は、フロントサスペンションメンバーに取付けてある。
【0081】上記の車体構造では、モータハウジング2
01が、自動車の車体骨格部材200に、振動吸収機能
を有する固定手段であるフロントマウント207および
リアマウントを介して取付けてあるので、自動車の走行
中の振動がモータハウジング201に伝わるのが防止さ
れ、モータハウジング201にロータ204とともに収
容したステータ205を振動から保護することができ、
例えばステータ205の磁気コアに巻付けた平角線の結
線部の剥離等が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる平角線の巻付け構造の一実施例
を説明する斜視図である。
【図2】磁気コアの構成を説明する斜視図である。
【図3】絶縁キャップの取付け前の状態を示す斜視図
(a)および取付け後の状態を示す斜視図(b)であ
る。
【図4】磁気コアに対する平角線の巻付け開始時の状態
を示す斜視図(a)および巻付け終了時の状態を示す斜
視図(b)である。
【図5】平角線の巻付け装置を説明する平面図(a)正
面図(b)および巻付け位置側での側面図(c)であ
る。
【図6】巻付け開始時の磁気コアおよび押圧ヘッドを説
明する側部断面図(a)および正面図(b)である。
【図7】 巻付け開始時の磁気コアおよび押圧ローラを
説明する側部断面図(a)正面図(b)および正面図
(c)である。
【図8】巻付け装置の動作とともに本発明に係わる平角
線の巻付け方法を説明するフローチャートである。
【図9】本発明に係わる平角線の巻付け構造の他の実施
例を説明する斜視図である。
【図10】本発明に係わる平角線の巻付け構造のさらに
他の実施例を説明する正面図である。
【図11】本発明に係わる平角線の巻付け構造のさらに
他の実施例を説明する斜視図である。
【図12】本発明に係わる平角線の巻付け構造のさらに
他の実施例を説明するステータの断面図である。
【図13】本発明に係わる平角線の巻付け構造のさらに
他の実施例を説明するステータの断面図である。
【図14】本発明に係わる平角線の巻付け構造のさらに
他の実施例を説明する斜視図である。
【図15】本発明に係わる車体構造の一実施例を説明す
る斜視図である。
【図16】図15中のモータハウジングを一部破断した
状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
5〜9 ガイド壁 10 磁気コア 2 39 絶縁キャップ 40〜60 平角線 21〜24 ガイド溝 25a〜25d リブ 29a〜29c 突起 30a〜30c 突起 80 押圧装置(押圧手段) 90 押圧ローラ 200 車体骨格部材 201 モータハウジング 202 フロントマウント(固定手段) 204 ロータ 205 ステータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 3/52 H02K 3/52 E 5/04 5/04 15/04 15/04 E 15/095 15/095 Fターム(参考) 5H002 AA09 AB01 AC08 AE00 5H603 AA09 BB01 BB02 BB12 CA01 CB02 CB03 CB04 CB19 CB23 CB26 CC05 CC11 CC17 CD21 CD32 CE02 EE01 FA01 FA21 5H604 AA08 BB01 BB03 BB14 CC01 CC05 CC15 CC16 DB02 PB02 PB03 QB15 5H605 BB01 BB05 CC01 CC02 5H615 AA01 BB01 BB02 BB14 PP01 PP07 PP10 PP13 PP14 PP15 PP28 QQ02 QQ19 QQ26 RR01 SS16 SS44 TT31

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機のステータを構成する磁気コア
    に、絶縁キャップを介して、平角線を整列状態に巻付け
    る構造であって、複数の列に相当する複数の平角線を同
    時に巻付けると共に、隣接する平角線の始端と終端とを
    結線して全平角線を電気的に一本化したことを特徴とす
    る平角線の巻付け構造。
  2. 【請求項2】 絶縁キャップが、平角線の巻付け部分の
    側部に、巻付け方向に対して略直角に折り曲げた各平角
    線の始端側部分および終端側部分をガイドする複数のガ
    イド溝を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    平角線の巻付け構造。
  3. 【請求項3】 絶縁キャップが、平角線の巻付け部分
    に、平角線の厚み以下の高さを有し且つ各平角線の始端
    から折り曲げ部までの間をガイド溝とともにガイドする
    複数のリブを備えていることを特徴とする請求項2に記
    載の平角線の巻付け構造。
  4. 【請求項4】 リブが、平角線の厚みの略半分以上の高
    さであることを特徴とする請求項3に記載の平角線の巻
    付け構造。
  5. 【請求項5】 各ガイド溝を形成するガイド壁が、平角
    線を保持する突起を備えていることを特徴とする請求項
    2〜4のいずれかに記載の平角線の巻付け構造。
  6. 【請求項6】 各ガイド溝を形成するガイド壁が、巻付
    けた平角線の最下層と最上層との間に対応する部分で一
    体化してあることを特徴とする請求項2〜5のいずれか
    に記載の平角線の巻付け構造。
  7. 【請求項7】 各平角線の端部である結線部の方向が、
    ステータ軸に対して略平行な向きであることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の平角線の巻付け構
    造。
  8. 【請求項8】 各平角線の端部である結線部の方向が、
    ステータ軸に対して略直角な向きであることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の平角線の巻付け構
    造。
  9. 【請求項9】 各平角線の端部である結線部の方向が、
    隣接するもの同士で互い異なる向きであることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載の平角線の巻付け構
    造。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の平角
    線の巻付け構造において磁気コアに平角線を巻付けるに
    際し、回転可能に保持した磁気コアに対して複数の平角
    線の始端側部分をセットした後、各平角線の巻付け開始
    部分を押圧手段で押圧固定した状態にして磁気コアを所
    定量だけ回転させ、次いで、押圧手段による押圧を解除
    して磁気コアを回転させることにより磁気コアに各平角
    線を巻付けた後、各平角線の巻付け終了部分を押圧手段
    で押圧固定した状態にし、各平角線を所定の終端位置で
    切断することを特徴とする平角線の巻付け方法。
  11. 【請求項11】 磁気コアを回転させて各平角線を巻付
    ける際に、押圧ローラにより各平角線を磁気コア側に押
    圧し且つ幅方向の動きを規制しながら巻付けることを特
    徴とする請求項1に記載の平角線の巻きつけ方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜9のいずれかに記載の平角
    線の巻付け構造を有する磁気コアを環状に配置したステ
    ータとこのステータの中央に配置したロータをモータハ
    ウジングに収容し、自動車の車体骨格部材に、振動吸収
    機能を有する固定手段を介してモータハウジングを取付
    けたことを特徴とする車体構造。
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