JP2010081107A - 電子メールシステム、電子メール送信方法および電子メール受信方法 - Google Patents

電子メールシステム、電子メール送信方法および電子メール受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子メールの利便性を簡易に向上させることができる電子メールシステム、電子メール送信方法および電子メール受信方法を提供する。
【解決手段】電子メールシステム1は、携帯電話端末35の第1加入者番号および仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを送信する通信端末15と、通信端末15からの電子メールを、基地局14、RNC13および送信側CN11を介して受信し、当該電子メールを接続先の受信側メールサーバ30へ送信する送信側メールサーバ10と、送信側メールサーバ10からの電子メールを受信して、仮メールアドレス内の第1加入者番号に対応する加入者情報をホームメモリ装置32から取得し、当該加入者情報を基に電子メールを携帯電話端末35へ送信する受信側メールサーバ30と、を含んで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、メッセージを交換するための電子メールシステム、電子メール送信方法および電子メール受信方法に関する。
近年、携帯電話端末の加入者が、別の通信事業者に契約を切り替えても、元の電話番号がそのまま使えるナンバーポータビリティ制度が導入されている。しかし、このような制度下においても、携帯電話端末のメールアドレスは、通信事業者が切り替えられると変わってしまうため、加入者は新しいメールアドレスを知人などに通知する必要があった。そこで、従来は、このような加入者の手間を軽減するための各種システムが提案されている。すなわち、従来のシステムは、加入者の電話番号をメールアカウントとするメールボックスを設けておき、そのメールアカウントに関連付けられた電子メールを相手先の端末に送信する(例えば、特許文献1および2参照)。
さらに、従来のシステムは、複数の通信事業者が利用する共同メールサーバを設け、そのメールサーバが、携帯電話端末に予め付与された識別情報および電話番号に基づいて、電子メールを宛先の携帯電話端末に送信する(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−257712号公報 特開2001−36572号公報 特開2007−134964号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載のシステムにおいては、電子メールを相手先の端末に送信するために、相手のドメイン名と一致するドメイン名が指定されなければならなかった。そのため、送信者は、相手の電話番号を知っていたとしてもドメイン名を知らなければ電子メールを送信することができなかった。
また、特許文献3に記載のシステムにおいては、通信事業者が運用するメールサーバとは別の共同メールサーバを新たに設けて電子メールのやりとりをしなければならなかった。
そこで、本発明は、このような状況下においてなされたもので、電子メールの利便性を向上させることができる電子メールシステム、電子メール送信方法および電子メール受信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための電子メールシステムは、第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末に宛てられた電子メールを送信するためのものであって、第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを通信ネットワーク網へ送信する通信端末と、上記通信端末からの電子メールを受信する受信部と、管理装置から、要求により、前記第1加入者識別情報に対応する事業者情報を取得する事業者情報取得部と、取得された事業者情報に対応する接続先のメールサーバへ上記仮メールアドレス宛ての電子メールを送信する送信部と、を含む送信側メールサーバと、を含むものとする。
上記課題を解決するための電子メール送信方法は、第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末と通信端末との間で送信側メールサーバを介して情報の授受を行うためのものであって、上記通信端末が、第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを通信ネットワーク網へ送信するステップ、を含み、上記送信側メールサーバが、上記通信端末からの電子メールを受信するステップと、管理装置から、要求により、受信した電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に対応する事業者情報を取得するステップと、取得した事業者情報に対応する接続先のメールサーバへ上記仮メールアドレス宛ての電子メールを送信するステップと、を含むものとする。
この電子メールシステムおよび電子メール送信方法によると、通信端末は、送信相手の第1加入者識別情報と仮ドメイン名とを含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを送信側メールサーバに送信するので、送信者は、通信端末を用いて、第1加入者識別情報しか知らない送信相手の携帯電話端末宛てに電子メールを送ることができる。
上記課題を解決するための他の電子メールシステムは、第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末に宛てられた電子メールを受信するためのものであって、第1携帯電話端末の位置情報、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレスおよび第1加入者識別情報を記憶する加入者情報記憶部を有するホームメモリ装置と、上記第1携帯電話端末に割り当てられた加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを受信する受信部と、受信された電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に基づいて、上記ホームメモリ装置に対して、上記第1携帯電話端末の正規メールアドレスおよび位置情報の取得を要求して、当該正規メールアドレスおよび位置情報を取得する加入者情報取得部と、取得された正規メールアドレスおよび位置情報を基に、上記電子メールを上記第1携帯電話端末へ送信する送信部と、を含む受信側メールサーバと、上記受信側メールサーバからの電子メールを無線基地局を介して受信する第1携帯電話端末と、を含むものとする。
上記課題を解決するための電子メール受信方法は、第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末と受信側メールサーバとの間で通信制御装置を介して情報の授受を行うためのものであって、上記受信側メールサーバが、上記第1携帯電話端末に割り当てられた加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを受信するステップと、受信した電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に基づいて、第1携帯電話端末の第1加入者識別情報、正規メールアドレスおよび位置情報を記憶する加入者情報記憶部を有するホームメモリ装置に対して、上記第1携帯電話端末の正規メールアドレスおよび位置情報の取得を要求して、当該正規メールアドレスおよび位置情報を取得するステップと、取得した正規メールアドレスおよび位置情報を基に、上記電子メールを上記第1携帯電話端末へ送信するステップと、を含み、上記第1携帯電話端末が、上記受信側メールサーバからの電子メールを無線基地局を介して受信するステップ、を含むものとする。
この電子メールシステムおよび電子メール受信方法によると、第1携帯電話端末は、送信相手の第1加入者識別情報と仮ドメイン名とを含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを受信するので、送信相手は、第1携帯電話端末を用いて、第1加
入者識別情報しか知らない送信者からの電子メールを受信することができる。
電子メールシステム、電子メール送信方法および電子メール受信方法によれば、電子メールの利便性を簡易に向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態における電子メールシステムの構成例を示す図である。本実施の形態においては、異なる携帯電話事業者によって運営される2台のメールサーバ10、30を利用して行われる電子メールサービスについて説明する。
図1の電子メールシステム1において、送信側メールサーバ10は、送信側CN(Core
Network:通信制御装置)11、ホームメモリ装置12、複数のRNC(Radio Network Controller:無線ネットワーク制御装置)13および複数の基地局(無線基地局)14を配置する携帯電話網(通信ネットワーク網)に配置されている。具体的には、送信側メールサーバ10は、送信側CN11(管理装置)に接続され、送信側CN11は、後述する加入者情報を蓄積するホームメモリ装置12に接続される。また、送信側CN11は、複数のRNC13に接続される。各RNC13は、複数の基地局14に接続され、管理下の各基地局14を制御する。各基地局14は、通信端末15との間で無線信号を送受信するように構成されている。
通信端末15は、例えば携帯電話端末(第2携帯電話端末)であり、図1に示すように、通信部151、表示部152、操作部153、記憶部154および制御部155を含んで構成されている。通信部151は、無線アンテナ等の通信機器であり、表示部152は、液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部153は、操作ボタン等の入力装置であり、記憶部154は、メモリ等の記憶装置である。制御部155は、CPU等の制御装置である。制御部155は、記憶部154に記録されたプログラムを読み出して実行する。なお、記憶部154は、メモリスティックやCD−ROM等の記録媒体としてもよい。
本実施の形態の通信端末15は、仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを送信するように構成されている。本実施の形態の仮メールアドレスとして、携帯電話端末35に割り当てられた加入者識別情報(以下、第1電話番号という)、および、携帯電話端末35に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含んで構成されているものを用いる。加入者識別情報は、携帯電話端末などの端末の加入者を識別するためのものである。加入者識別情報としては、例えば電話番号と対応付けて設定される加入者番号や、電話番号があるが、以下の説明では、電話番号の場合を例にあげて説明する。なお、正規メールアドレスは、契約している通信事業者から与えられるメールアドレスをいう。仮ドメイン名は、あらかじめ準備されたものを用いるものとする。
仮メールアドレスは、「第1電話番号@仮ドメイン名」で示されるが、本実施の形態の仮メールアドレスは、さらに、通信端末15に割り当てられた加入者識別情報(以下、第2電話番号という)を含めた「第2電話番号.第1電話番号@仮ドメイン名」で示されるものとする。第1電話番号と第2電話番号の配列は入れ替えてもよい。例えば、第1電話番号が「aaa-bbbbcccc」、第2電話番号が「ddd-eeeeffff」、仮ドメイン名が「spccial.ne.jp」の場合、仮メールアドレスは「aaabbbbcccc.dddeeeeffff@special.ne.jp」で示される。
また、送信側メールサーバ10は、インターネット網20を介して、受信側メールサーバ30に接続される。受信側メールサーバ30は、送信側CN31、ホームメモリ装置32、複数のRNC33および複数の基地局34を配置する携帯電話網に配置されている。
具体的には、受信側メールサーバ30は、受信側CN31に接続され、受信側CN31は、後述する加入者情報を蓄積するホームメモリ装置32に接続される。また、受信側CN31は、複数のRNC33に接続される。各RNC33は、管理下の複数の基地局34に接続され、各基地局34は、携帯電話端末35(第1携帯電話端末)との間で無線信号を送受信するように構成されている。
携帯電話端末35は、図1に示すように、通信部351、表示部352、操作部353、記憶部354および制御部355を含んで構成されている。通信部351は、無線アンテナ等の通信機器であり、表示部352は、液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部353は、操作ボタン等の入力装置であり、記憶部354は、メモリ等の記憶装置である。制御部355は、記憶部354に記録されたプログラムを読み出して実行する。なお、記憶部354は、メモリスティックやCD−ROMや等の記録媒体としてもよい。
本実施の形態の記憶部354は、知人等の電話番号を記録する電話帳3541を有する。この電話帳3541は、例えば、氏名、電話番号、住所およびメールアドレス(少なくとも電話番号およびメールアドレスを含む)を対応付けて記憶するテーブル形式で管理されるものとするが、他の管理形式としてもよい。電話帳3541に記録される電話番号は、着信履歴があるものかどうかを問わない。
[送信側メールサーバの構成]
次に、送信側メールサーバ10の構成について図2を参照して説明する。
図2の送信側メールサーバ10は、インターネット網20および送信側CN11との送受信インタフェース(通信部)101と、メモリ(記憶部)102と、これらを制御するCPU(制御部)103とを含んで構成されている。CPU103は、メモリ102に記録されたプログラムを読み出して実行する。なお、メモリ102として、CD−ROM、半導体メモリ等の記録媒体を用いてもよい。
CPU103は、受信機能1031、事業者情報取得機能1032および送信機能1033を含む各種機能を持つ。受信機能1031は、通信端末15からの電子メールを受信するものである。事業者情報取得機能1032は、受信された電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1電話番号に基づいて、送信側CN11に対して、携帯電話端末35の事業者情報の取得を要求して当該事業者情報を取得するものである。事業者情報は、携帯電話端末等の通信事業者を識別するための情報であり、例えば事業者IDを用いるものとする。
[送信側CNの構成]
次に、送信側CN11の構成について図3を参照して説明する。
図3の送信側CN11は、送信側メールセンタ10、ホームメモリ装置12およびRNC13との送受信インタフェース(通信部)111と、メモリ(記憶部)112と、これらを制御するCPU(制御部)113とを含んで構成されている。CPU113は、メモリ112に記録されたプログラムを読み出して実行する。なお、メモリ112として、CD−ROM、半導体メモリ等の記録媒体を用いてもよい。
CPU113は、提供機能1131および検知機能1132を含む各種機能を持つ。提供機能1131は、送信側メールサーバ10からの要求を受け、第1電話番号に対応する事業者情報を送信側メールサーバ10に提供するものである。
本実施の形態では、第1電話番号と事業者情報との対応付けは、例えば、あらかじめメモリ112上で行われており、CPU113は、その対応付けを用いて、第1電話番号に対応する事業者情報を特定するものとするが、他の方法を用いて対応する事業者情報を特
定してもよい。
検知機能1132は、CPU113が通信端末15との間で基地局14を介して通信を行い、通信端末15から送られてくる自端末の加入者識別情報、すなわち通信端末15に割り当てられた加入者識別情報(以下、第2電話番号という)を検知するものである。CPU113は、通信端末15と送信側メールサーバ10との接続中は、通信端末15の第2電話番号を認識している。
[受信側メールサーバの構成]
次に、受信側メールサーバ30の構成について図4を参照して説明する。
図4の受信側メールサーバ30は、インターネット網20および受信側CN31との送受信インタフェース(通信部)301と、メモリ(記憶部)302と、これらを制御するCPU(制御部)303とを含んで構成されている。CPU303は、メモリ302に記録されたプログラムを読み出して実行する。なお、メモリ302として、CD−ROMや等の記録媒体を用いてもよい。
メモリ302は、電子メールを記憶するメールボックス3021を有する。このメールボックス3021は、正規メールアドレスのユーザID(正規メールアドレスの「@」より前に位置する部分)をメールアカウントに持つ。
CPU303は、受信機能3031、加入者情報取得機能3032、迷惑メール防止機能3033および送信機能3034を含む各種機能を持つ。受信機能3031は、上述した仮メールアドレスを宛先アドレスとする電子メールを受信するものである。
加入者情報取得機能3032は、受信された電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1電話番号に基づいて、ホームメモリ装置32に対して、携帯電話端末35の正規メールアドレスと位置情報の取得を要求して、当該正規メールアドレスおよび位置情報を取得するものである。位置情報は、携帯電話端末35の現在位置を特定するためのものであるが、詳細は後述する。なお、本実施の形態では、受信側メールサーバ30は、受信側CN31経由でホームメモリ装置32に対して、正規メールアドレス等の加入者情報の取得を要求するものとするが、受信側CN31を経由せずに、ホームメモリ装置32に直接要求できるように構成してもよい。
迷惑メール防止機能3033は、迷惑メールの送信を防止するため、仮メールアドレス内の第2電話番号が携帯電話端末35の電話帳3541に登録されていることを条件として、当該電子メールを送信するものである(例えば、特開2003−263392参照)。
送信機能3034は、取得された正規メールアドレスおよび位置情報を基に、電子メールを携帯電話端末35へ送信するものである。
[受信側CNの構成]
次に、受信側CN31の構成について図5を参照して説明する。
図5の受信側CN31は、受信側メールサーバ30、ホームメモリ装置32およびRNC33との送受信インタフェース(通信部)311と、メモリ(記憶部)312と、これらを制御するCPU(制御部)313とを含んで構成されている。CPU313は、メモリ312に記録されたプログラムを読み出して実行する。なお、メモリ312として、CD−ROM、半導体メモリ等の記録媒体を用いてもよい。
CPU313は、問合せ機能3131を含む各種機能を持つ。問合せ機能3131は、ホームメモリ装置32に対して、携帯電話端末35の正規メールアドレスと位置情報などの加入者情報を問い合わせるものである。
[ホームメモリ装置の構成]
次に、ホームメモリ装置32の構成について図1および図6を参照して説明する。図6では、ホームメモリ装置32の構成を示しているが、図1のホームメモリ装置12の構成もホームメモリ装置32と同じである。
図1のホームメモリ装置32は、受信側CN31との送受信インタフェース(通信部)321と、加入者情報DB(Date Base)322と、これらを制御するCPU(制御部)323とを含んで構成されている。CPU323は、不図示のメモリ(記憶部)に記録されたプログラムを読み出して実行する。なお、メモリとして、CD−ROM、半導体メモリ等の記録媒体を用いてもよい。
加入者情報DB322は、不図示のメモリ上に設けられ、図6に示すように、携帯電話端末ごとに、「電話番号」、「正規メールアドレス」、「位置情報」および「仮ドメイン受信可否」の各項目で構成される。図6の例では、「電話番号」の項目には、携帯電話端末に割り当てられた電話番号、すなわち加入者の電話番号があらかじめ設定されている場合について説明するが、加入者番号を用いることも可能である。図6では、「電話番号」の項目には、携帯電話端末35に割り当てられた第1電話番号(例えば「aaa-bbbbcccc」)が設定される。
「正規メールアドレス」の項目には、携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレスがあらかじめ設定される。この項目には、携帯電話端末35の正規メールアドレス(例えば「aaa@bbb.jp」)が設定される。
「位置情報」の項目には、携帯電話端末の位置を示す位置情報が設定される。本実施の形態の位置情報には、携帯電話端末が通信中の基地局を識別するための基地局情報(基地局番号、電波到達エリア番号など)、および、携帯電話端末に固有の識別情報(UID:User Identifer)が含まれるが、基地局情報に代えて、GPS(Global Position System)衛星を用いて取得される公知のGPS測位情報などの情報を含めてもよい。
「位置情報」の項目に設定される位置情報は、受信側CN31(CPU313)における携帯電話端末の登録制御により、随時更新されるものとする。その場合、携帯電話端末35(制御部355)は、まず、基地局34から発信される基地局情報(基地局番号、電波到達エリア番号など)を取得する。そして、携帯電話端末35は、その基地局情報および自端末のUIDを含む位置情報を、基地局34およびRNC33を介して、受信側CN31に送信する。すると、位置情報を受信した受信側CN31が、当該位置情報をホームメモリ装置32に送信し、ホームメモリ装置32(CPU323)が、受信側CN31からの位置情報を加入者情報DB322の「位置情報」の項目に登録する。なお、受信側CN31における携帯電話端末の位置情報の登録制御について説明したが、送信側CN11における通信端末の位置情報の登録制御も同様の方法で行われる。
「仮ドメイン受信可否」の項目には、仮ドメインの受信の可否を示すフラグが予め設定される。受信の可否は、例えば加入者の携帯電話端末からの要求に基づくものとする。
[電子メールの送受信の動作]
次に、電子メールシステム1における電子メールの送受信の動作について図7ないし図9を参照して説明する。本実施の形態では、加入者が、通信端末15の操作部153を操作して、例えば携帯電話端末35の第1電話番号(「aaa-bbbbcccc」)を入力し、第1電話番号および仮ドメイン名(「special.ne.jp」)を含む仮メールアドレス(「aaabbbbcccc@special.ne.jp」)を宛先メールアドレスとする電子メールを送信するものとして説明する。
図7は、電子メールシステムの送受信の動作を示すシーケンス図である。
ステップS101において、通信端末15(制御部155)は、送信側CN11を介して送信側サーバ10との接続を確立する。その場合、まず、通信端末15は、電子メールの送信要求を含む無線信号を基地局14に送信する。本実施の形態の送信要求には、例えば、上述した位置情報(通信端末15が基地局14から取得した基地局情報や通信端末15のUIDを含んだもの)と、通信端末15の登録情報(第2電話番号「ddd-eeeeffff」および正規メールアドレス)とが含まれるものとするが、変更してもよい。
通信端末15からの送信要求を受けた基地局14は、上位のRNC13に対して、当該送信要求を出力し、そのRNC13は、送信側CN11に対して、当該送信要求を出力する。これにより、送信側CN11が送信側メールサーバ10と接続され、通信端末15と送信側メールサーバ10との間の接続が確立する。その場合、送信側CN11(CPU113)は、検知機能1132により第2電話番号を検知する。
次に、通信端末15が、仮メールアドレス宛ての電子メールを送信し(ステップS102)、送信側メールサーバ10(CPU103)が、通信端末15からの電子メールを受信する(ステップS103)。送信側CN11は、通信端末15と送信側メールサーバ10との接続中は、通信端末15の第2電話番号(「ddd-eeeeffff」)を認識しているものとする。
次に、送信側メールサーバ10は、事業者情報取得機能1032により、受信した電子メールに指定された仮メールアドレス(「aaabbbbcccc@special.ne.jp」)内の第1電話番号(「aaabbbbcccc」)に基づいて、送信側CN11に対して、携帯電話端末35の事業者情報の取得要求を行う(ステップS104)。
送信側メールサーバ10からの取得要求を受けた送信側CN11は、提供機能1131により、第1電話番号に基づいて接続先のメールサーバを判別し(ステップS105)、判別結果を送信側メールサーバ10に送信する(ステップS106)。その場合、本実施の形態の送信側CN11は、第1電話番号と事業者情報とを対応付けて記憶するメモリ112を参照して、取得要求のあった事業者情報(第1電話番号に対応するもの)を判別して送信側メールサーバ10に提供する。
次に、送信側メールサーバ10は、事業者情報取得機能1032により、送信側CN11から、判別結果としての事業者情報を受信する(ステップS107)。その場合、本実施の形態の送信側メールサーバ10は、送信側CN11から、事業者情報とともに通信端末15の第2電話番号を受信する。すなわち、ステップS106において、送信側CN11は、判定結果としての事業者情報を送信側メールサーバ10に送信する場合、ステップS103で受信した電子メールに対応する第2電話番号をメモリ112から読み出し、読み出した第2電話番号とともに、当該事業者情報を送信側メールサーバ10に送信する。
次に、送信側メールサーバ10は、送信機能1033により、仮メールアドレスを変更して(ステップS108)、変更した仮メールアドレス宛ての電子メールを、インターネット網20を通じて、受信した事業者情報に対応する受信側メールサーバ30(事業者情報で指定される事業者IDの事業者が運営するメールサーバ)に送信する(ステップS109)。その場合、送信側メールサーバ10は、受信した第2電話番号を仮メールアドレス内に設定して仮メールアドレスを変更する。その場合、変更後の仮メールアドレスは「ddddeeeeffff.aaabbbbcccc@special.ne.jp」になる。
ステップS110において、受信側メールサーバ30は、送信側メールサーバ10からの電子メールを受信する。そして、受信側メールサーバ30は、電子メールの仮メールアドレス内の第1電話番号を抽出し、抽出した第1電話番号(「aaabbbbcccc」)に基づい
て、ホームメモリ装置32に対して、携帯電話端末35の加入者情報の取得要求を行う(ステップS111)。本実施の形態では、取得要求される加入者情報は、例えば、正規メールアドレス、位置情報および仮メールアドレス受信可否を示すフラグとする。
ホームメモリ装置32は、受信側メールサーバ30からの取得要求を受け、取得要求された加入者情報(正規メールアドレス、位置情報および仮ドメイン受信可否を示すフラグ)を、受信側CN31を介して、受信側メールサーバ30に送信する(ステップS112)。その場合、ホームメモリ装置32は、取得要求に用いられる第1電話番号(「aaabbbbcccc」)に対応する加入者情報(正規メールアドレス、位置情報および仮ドメイン受信可否を示すフラグ)を加入者情報DB322(図6参照)から読み出す。そして、ホームメモリ装置32は、読み出した加入者情報(正規メールアドレス、位置情報および仮ドメイン受信可否を示すフラグ)を、受信側CN31を介して、受信側メールサーバ30に送信する。
受信側メールサーバ30は、ホームメモリ装置32からの加入者情報(正規メールアドレス、位置情報および仮ドメイン受信可否を示すフラグ)を、受信側CN31を介して受信する(ステップS113)。そして、受信側メールサーバ30は、受信した加入者情報の仮ドメイン受信可否を示すフラグに基づいて、仮ドメインの受信が可能かどうかを判断する(ステップS114)。
受信側メールサーバ30は、仮ドメインの受信が可能であれば(S114のYes)、受信した加入者情報の一部である位置情報(基地局情報およびUIDを含む)を基に、送信先の携帯電話端末35(位置情報に含まれるUIDが割り当てられたもの)を特定し、特定した携帯電話端末35との接続が可能かどうかを判断する(ステップS115)。その場合、受信側メールサーバ30は、受信した位置情報(基地局情報およびUIDを含む)を受信側CN31に送信して、携帯電話端末35との接続を試みる。すなわち、位置情報を受信した受信側CN31は、当該位置情報に基づいて対応するRNC33を制御し、RNC33も、当該位置情報に基づいて対応する基地局34を制御する。そして、基地局34が、携帯電話端末35との接続を試みる。
その結果、電波強度が弱いなどの理由(携帯電話端末の電源オフ状態、電波が携帯電話端末に届かない状態を含む)で携帯電話端末35との接続が可能な状態でなければ(S115のNo)、後述するステップS301(図9参照)に進む。他方、携帯電話端末35との接続が可能であれば(S115のYes)、受信側メールサーバ30は、迷惑メール防止機能3033により、携帯電話端末35との間で後述する迷惑メール防止処理を行う(ステップS116)。この迷惑防止処理により、電子メールが、携帯電話端末35に正常に送信されると、受信側メールサーバ30は、送信側メールサーバ10に対して、正常送信を原因とする切断要求(Cause=正常)を行う(ステップS117)。
なお、携帯電話端末35との接続が可能な状態でない場合(S115のNo)、受信側メールサーバ30は、受信した正規メールアドレスに対応するメールアカウントを持つメールボックス3021に、仮メールアドレスの電子メールを格納する。これにより、受信側メールサーバ30においては、仮メールアドレスに対応するメールアカウントを設けることなく、通常のメールアカウント(正規メールアドレスに対応するもの)を使用して電子メールを保存することが可能となる。
切断要求を受けた送信側メールサーバ10は、当該切断要求の原因(Cause=正常)を示唆する「正常送信を示す旨」のメッセージを、送信側CN11を介して、通信端末15に通知する(ステップS118)。その後、送信側メールサーバ10は、受信側メールサーバ30との接続を切断するとともに、通信端末15との接続を切断する。
なお、ステップS114において、仮ドメインの受信が可能でなければ(S114のNo)、受信側メールサーバ30は、送信側メールサーバ10に対して、仮ドメインの受信不可を原因とする切断要求(Cause=受信不可)を行う(ステップS201)。当該切断要求を受けた送信側メールサーバ10は、受信側メールサーバ30との接続を切断するとともに、当該切断要求の原因(Cause=受信不可)を示唆する「受信不可を示す旨」のメッセージを、送信側CN11を介して、通信端末15に通知する(ステップS202)。
次に、図7のステップS116の迷惑メール防止処理について図8を参照して説明する。本実施の形態の迷惑メール防止処理は、ステップS1161〜S1167の処理を含む。
ステップS1161において、受信側メールサーバ30は、仮メールアドレス(「ddddeeeeffff.aaabbbbcccc@special.ne.jp」)内から、送信元の電話番号すなわち第2電話番号(「ddddeeeeffff」)を抽出して携帯電話端末35に送信する。その場合、受信側メールサーバ30は、受信した加入者情報(携帯電話端末35の位置情報および正規メールアドレス)を基に、第2電話番号を、受信側CN31を介して、携帯電話端末35に送信する。
第2電話番号(送信元の電話番号)を受信した携帯電話端末35は、電話帳3541を用いて当該送信元の電話番号を検索し(ステップS1162)、その検索結果を受信側CN31を介して受信側メールサーバ30に通知する(ステップS1163)。具体的には、携帯電話端末35は、受信した第2電話番号をキーとして電話帳3541の検索を行い(S1162)、その検索結果(該当する電話番号の有無)を受信側メールサーバ30に通知する(S1163)。
次に、検索結果の通知を受けた受信側メールサーバ30は、検索結果から、携帯電話端末35において電子メールの受信が可能かどうかを判断する(ステップS1164)。当該検索結果に、該当する電話番号がある旨が示されている場合、受信側メールサーバ30は、電子メールの受信が可能と判断し(S1164のYes)、メールボックス3021から当該電子メールを読み出して携帯電話端末35に送信する(ステップS1165:送信機能3034)。
その場合、受信側メールサーバ30は、受信した携帯電話端末35の位置情報および正規メールアドレスを基に、電子メールを携帯電話端末35に送信する。このように構成することにより、受信側メールサーバ30は、仮メールアドレス内の第2電話番号が携帯電話端末35の電話帳3541に登録されていることを条件(S1164のYes→S1165の処理に相当)として、当該仮メールアドレスを持つ電子メールを送信することが可能となる。したがって、携帯電話端末35は、電話帳3541に登録されている電話番号を仮メールアドレスに持つ電子メールのみを受信することができる。よって、迷惑メールの防止対策を講じることができる。
他方、上述した検索結果に、該当する電話番号がない旨が示されている場合、受信側メールサーバ30は、電子メールの受信が可能ではないと判断し(S1164のNo)、送信側メールサーバ10に対して、該当する送信元の電話番号の未登録を原因とする切断要求(Cause=電話番号未登録)を行う(ステップS1166)。
当該切断要求を受けた送信側メールサーバ10は、当該切断要求の原因(Cause=電話番号未登録)を示唆する「送信不可を示す旨」のメッセージを、送信側CN11を介して、通信端末15に通知する(ステップS1167)。その後、送信側メールサーバ10は、受信側メールサーバ30との接続を切断するとともに、通信端末15との接続を切断す
る。
次に、図7のステップS301の処理について図9を参照して説明する。
ステップS301において、ステップS115において携帯電話端末35との接続が可能でない(S115のNo)と判断した受信側メールサーバ30は、送信側メールサーバ10に対して、携帯電話端末35との接続不可を原因とする切断要求(Cause=接続不可)を行う(ステップS301)。
切断要求を受けた送信側メールサーバ10は、当該切断要求の原因(Cause=接続不可)を示唆する「接続不可を示す旨」のメッセージを、送信側CN11を介して、通信端末15に通知する(ステップS302)。その後、送信側メールサーバ30は、受信側メールサーバ30との接続を切断するとともに、通信端末15との接続を切断する。
その後、受信側メールサーバ30と携帯電話端末35との間の接続が可能な状態になると、受信側メールサーバ30は、迷惑メール防止機能3033により、携帯電話端末35との間で迷惑メール防止処理を行う(ステップS303)。ステップS303の迷惑メール防止処理は、上述した図6のステップS116の迷惑メール防止処理(図7のステップS1161〜S1165の処理を含む。)と同じである。
次に、受信側メールサーバ30は、迷惑メール防止処理の結果、電子メールが携帯電話端末35に正常に送信されたかどうかを示す送信状況を仮メールアドレス内に設定して(ステップS304)、設定後の仮メールアドレスを送信側メールサーバ10に送信する(ステップS305)。本実施の形態では、送信状況を示すものとして、例えば、電子メールが送信された場合(図8のS1165の場合)に正常送信、または、電子メールの受信が可能ではないと判断された場合(図8のS1164のNoの場合)に送信不可を示すフラグ(0=正常送信、1=送信不可)を用いる。その場合、仮メールアドレスは、「第2電話番号.第1電話番号.送信状況@仮ドメイン名」になる。送信状況が正常送信の場合、仮メールアドレスは、「ddddeeeeffff.aaabbbbcccc.0@special.ne.jp」で示される。
なお、受信側メールサーバ30は、設定後の仮メールアドレスを送信側メールサーバ10に送信する場合(ステップS305)、次のような処理を行って、接続先のメールサーバを判別する。すなわち、まず、受信側メールサーバ30は、仮メールアドレス(「第2電話番号.第1電話番号.送信状況@仮ドメイン名」)内の第2電話番号(「dddeeeeffff」)をキーとして、受信側CN31に対して、通信端末15の事業者情報の取得要求を行う。受信側メールサーバ30からの取得要求を受けた受信側CN31は、第2電話番号と事業者情報とを対応付けて記憶するメモリ312を参照して、取得要求のあった事業者情報(第2電話番号に対応するもの)を判別して受信側メールサーバ30に提供する。受信側メールサーバ30は、提供を受けた事業者情報から、接続先のメールサーバ、すなわち送信側メールサーバ10を判別する。
設定後の仮メールアドレスを受信した送信側メールサーバ10は、通信端末15とSMS(ショートメッセージサービス)接続が可能かどうかを判断する(ステップS306)。その場合、受信側メールサービス10は、仮メールアドレス(「第2電話番号.第1電話番号.送信状況@仮ドメイン名」)内の第2電話番号(「ddddeeeeffff」)を宛先とする接続を試みる。
通信端末15とのSMS接続が可能であれば(ステップS306のYes)、送信側メールサーバ10は、受信した仮メールアドレス(「第2電話番号.第1電話番号.送信状況@仮ドメイン名」)内の送信状況(0=正常送信、1=送信不可)を示唆する「送信状況」メッセージを通知する(ステップS307)。これにより、通信端末15の加入者は、
表示部152に表示された「送信状況」メッセージを確認することができる。
なお、電波強度が弱いなどの理由(携帯電話端末の電源オフ状態、電波が携帯電話端末に届かない状態を含む)でSMS接続ができない状態であれば(ステップS306のNo)、送信側メールサーバ10は、SMS接続が可能になるまで(S306のYes)、受信した仮メールアドレスをメモリ102に記憶するが、一定時間が経過した後はSMS接続の処理を中止してもよい。
以上説明したように、実施の形態によれば、通信端末15は、送信相手の第1電話番号と仮ドメイン名とを含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを送信側メールサーバ10に送信する。したがって、送信者は、通信端末15を用いて、第1電話番号しか知らない送信相手の携帯電話端末35に宛てて電子メールを送ることができる。
また、携帯電話端末35は、仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを受信する。したがって、送信相手(受信者)は、携帯電話端末35を用いて、第1電話番号しか知らない送信者からの電子メールを受信することができる。さらに、異なる通信事業者が運営する2台のメールサーバ10、30を利用して電子メールサービスが行われるので、通信事業者が共同して利用するメールサーバを設ける必要がない。よって、電子メールの利便性が向上する。
なお、上述した実施の形態において、通信端末15は携帯電話端末として説明したが、例えば、パーソナルコンピュータ、ゲーム機などのコンピュータとしてもよい。その場合、通信端末15は、所定のメールサーバ経由で、仮メールアドレスを設定した電子メールを送信する。
また、送信側メールサーバ10は、第2電話番号を含む仮メールアドレスをもつ電子メールを受信側メールサーバ30に送信する場合について説明したが(図7のステップS108、S109参照)、第2電話番号を仮メールアドレスに含めず、第1電話番号および仮ドメイン名で構成される仮メールアドレスをもつ電子メールを受信側メールサーバ30に送信してもよい。その場合、受信側メールサーバ30は、携帯電話端末35との間で、図7のステップS116の迷惑メール防止処理を行うことなく、携帯電話端末35との接続が可能であれば(図7のステップS115のYes)、携帯電話端末35に電子メールを送信してもよい(図8のステップS1165)。このようにしても、電子メールの利便性が向上するという実施の形態の効果を得ることができる。
また、各メールサーバ10、30、各RNC11、31および各ホームメモリ装置12、32は、それぞれ複数台に分散配置してもよい。また、複数台の装置は、1台の兼用装置として使用してもよい。
<付記の開示>
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末に宛てられた電子メールを送信するための電子メールシステムであって、
第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを通信ネットワーク網へ送信する通信端末と、
前記通信端末からの電子メールを受信する受信部と、管理装置から、要求により、前記第1加入者識別情報に対応する事業者情報を取得する事業者情報取得部と、取得された事業者情報に対応する接続先のメールサーバへ前記仮メールアドレス宛ての電子メールを送
信する送信部と、を含む送信側メールサーバと、
を含む電子メールシステム。(1)
(付記2)
前記通信端末は、第2加入者識別情報が割り当てられた第2携帯電話端末であり、前記管理装置は、前記第2携帯電話端末からの電子メールを前記送信側メールサーバへ送信する通信制御装置であり、
前記送信側メールサーバの取得部は、前記通信制御装置から、第2加入者識別情報とともに事業者情報を取得し、前記送信側メールサーバの送信部は、取得された第2加入者識別情報を前記仮メールアドレス内に含めて、当該仮メールアドレス宛ての電子メールを送信する、
付記1に記載の電子メールシステム。(2)
(付記3)
第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末に宛てられた電子メールを受信するための電子メールシステムであって、
第1携帯電話端末の位置情報、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレスおよび第2加入者識別情報を記憶する加入者情報記憶部を有するホームメモリ装置と、
前記第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを受信する受信部と、受信された電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に基づいて、前記ホームメモリ装置に対して、前記第1携帯電話端末の正規メールアドレスおよび位置情報の取得を要求して、当該正規メールアドレスおよび位置情報を取得する加入者情報取得部と、取得された正規メールアドレスおよび位置情報を基に、前記電子メールを前記第1携帯電話端末へ送信する送信部と、を含む受信側メールサーバと、
前記受信側メールサーバからの電子メールを無線基地局を介して受信する第1携帯電話端末と、
を含む電子メールシステム。(3)
(付記4)
前記電子メールの送信元の通信端末に割り当てられた第2加入者識別情報が前記仮メールアドレス内に設定され、前記第1携帯電話端末は、加入者識別情報を記録する電話帳を有しており、
前記受信側メールサーバの送信部は、前記仮メールアドレス内の第2加入者識別情報が前記第1携帯電話端末の電話帳に登録されていることを条件として、当該第1携帯電話端末へ前記電子メールを送信する、
付記3に記載の電子メールシステム。
(付記5)
前記受信側メールサーバは、取得された正規メールアドレスに対応する電子メールを格納するメールボックスをさらに含み、
前記受信側メールサーバの送信部は、前記メールボックスから、取得された正規メールアドレスに対応する電子メールを読み出して前記第1携帯電話端末へ送信する、
付記3に記載の電子メールシステム。
(付記6)
第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末と通信端末との間で送信側メールサーバを介して情報の授受を行うための電子メール送信方法であって、
前記通信端末が、
第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを通信ネットワーク網へ送信する
ステップ、を含み、
前記送信側メールサーバが、
前記通信端末からの電子メールを受信するステップと、
管理装置から、要求により、受信した電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に対応する事業者情報を取得するステップと、
取得した事業者情報に対応する接続先のメールサーバへ前記仮メールアドレス宛ての電子メールを送信するステップと、を含む、
電子メール送信方法。(4)
(付記7)
前記通信端末は、第2加入者識別情報が割り当てられた第2携帯電話端末であり、前記管理装置は、前記第2携帯電話端末からの電子メールを前記送信側メールサーバへ送信する通信制御装置であり、
前記事業者情報を取得するステップは、前記通信制御装置から、前記電子メールに対応する第2加入者識別情報とともに前記事業者情報を取得し
前記電子メールを送信するステップは、取得された第2加入者識別情報を前記仮メールアドレス内に含めて、当該仮メールアドレス宛ての電子メールを送信する、
付記6に記載の電子メールシステム。(5)
(付記8)
第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末と受信側メールサーバとの間で通信制御装置を介して情報の授受を行うための電子メール受信方法であって、
前記受信側メールサーバが、
前記第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを受信するステップと、
受信した電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に基づいて、第1携帯電話端末の第1加入者識別情報、正規メールアドレスおよび位置情報を記憶する加入者情報記憶部を有するホームメモリ装置に対して、前記第1携帯電話端末の正規メールアドレスおよび位置情報の取得を要求して、当該正規メールアドレスおよび位置情報を取得するステップと、
取得した正規メールアドレスおよび位置情報を基に、前記電子メールを前記第1携帯電話端末へ送信するステップと、を含み、
前記第1携帯電話端末が、前記受信側メールサーバからの電子メールを無線基地局を介して受信するステップと、
を含む電子メール受信方法。(6)
(付記9)
前記電子メールの送信元の通信端末に割り当てられた第2加入者識別情報が前記仮メールアドレス内に設定され、前記第1携帯電話端末は、複数の加入者識別情報を登録するための電話帳を有しており、
前記受信側メールサーバが前記電子メールを送信するステップは、前記仮メールアドレス内の第2加入者識別情報が前記第1携帯電話端末の電話帳に登録されていることを条件として、当該第1携帯電話端末へ前記電子メールを送信する、
付記8に記載の電子メール受信方法。
(付記10)
前記受信側メールサーバは、取得された正規メールアドレスに対応する電子メールを格納するメールボックスをさらに含み、
前記受信側メールサーバが前記電子メールを送信するステップは、前記メールボックスから、取得された正規メールアドレスに対応する電子メールを読み出して前記第1携帯電話端末へ送信する、
付記8に記載の電子メール受信方法。
(付記11)
第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末に宛てられた電子メールを送受信するための電子メールシステムであって、
第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを通信ネットワーク網へ送信する通信端末と、
前記通信端末からの電子メールを受信する第1受信部と、管理装置から、要求により、受信された電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に対応する事業者情報を取得する事業者情報取得部と、取得された事業者情報に対応する接続先のメールサーバへ前記仮メールアドレス宛ての電子メールを送信する第1送信部と、を含む送信側メールサーバと、
第1携帯電話端末の位置情報、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレスおよび第2加入者識別情報を記憶する加入者情報記憶部を有するホームメモリ部と、
前記送信側メールサーバから、前記仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを受信する第2受信部と、受信された電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に基づいて、前記ホームメモリ装置に対して、前記第1携帯電話端末の正規メールアドレスおよび位置情報の取得を要求して、当該正規メールアドレスおよび位置情報を取得する加入者情報取得部と、取得された正規メールアドレスおよび位置情報を基に、前記電子メールを前記第1携帯電話端末へ送信する第2送信部と、を含む受信側メールサーバと、
前記受信側メールサーバからの電子メールを無線基地局を介して受信する第1携帯電話端末と、
を含む電子メールシステム。
(付記12)
第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末に宛てられた電子メールを送信するためのメールサーバであって、
通信端末からの電子メールを受信する受信部と、
管理装置から、要求により、前記第1加入者識別情報に対応する事業者情報を取得する事業者情報取得部と、
取得された事業者情報に対応する接続先のメールサーバへ仮メールアドレス宛ての電子メールを送信する送信部と、
を含むメールサーバ。
本発明の実施の形態における電子メールシステムの構成例を示す図である。 図1の送信側メールサーバの構成例を示す図である。 図1の送信側CNの構成例を示す図である。 図1の受信側メールサーバの構成例を示す図である。 図1の受信側CNの構成例を示す図である。 図1の加入者情報DBのデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における電子メールシステムの送受信の動作を示すシーケンス図である。 図7の迷惑メール防止処理の詳細を示すシーケンス図である。 図7のステップS301以降の処理を示すシーケンス図である。
符号の説明
10 送信側メールサーバ
11 送信側CN
15 通信端末
30 受信側メールサーバ
31 受信側CN
32 ホームメモリ装置
35 携帯電話端末

Claims (6)

  1. 第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末に宛てられた電子メールを送信するための電子メールシステムであって、
    第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを通信ネットワーク網へ送信する通信端末と、
    前記通信端末からの電子メールを受信する受信部と、管理装置から、要求により、前記第1加入者識別情報に対応する事業者情報を取得する事業者情報取得部と、取得された事業者情報に対応する接続先のメールサーバへ前記仮メールアドレス宛ての電子メールを送信する送信部と、を含む送信側メールサーバと、
    を含む電子メールシステム。
  2. 前記通信端末は、第2加入者識別情報が割り当てられた第2携帯電話端末であり、前記管理装置は、前記第2携帯電話端末からの電子メールを前記送信側メールサーバへ送信する通信制御装置であり、
    前記送信側メールサーバの取得部は、前記通信制御装置から、第2加入者識別情報とともに事業者情報を取得し、前記送信側メールサーバの送信部は、取得された第2加入者識別情報を前記仮メールアドレス内に含めて、当該仮メールアドレス宛ての電子メールを送信する、
    請求項1に記載の電子メールシステム。
  3. 第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末に宛てられた電子メールを受信するための電子メールシステムであって、
    第1携帯電話端末の位置情報、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレスおよび第1加入者識別情報を記憶する加入者情報記憶部を有するホームメモリ装置と、
    前記第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを受信する受信部と、受信された電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に基づいて、前記ホームメモリ装置に対して、前記第1携帯電話端末の正規メールアドレスおよび位置情報の取得を要求して、当該正規メールアドレスおよび位置情報を取得する加入者情報取得部と、取得された正規メールアドレスおよび位置情報を基に、前記電子メールを前記第1携帯電話端末へ送信する送信部と、を含む受信側メールサーバと、
    前記受信側メールサーバからの電子メールを無線基地局を介して受信する第1携帯電話端末と、
    を含む電子メールシステム。
  4. 第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末と通信端末との間で送信側メールサーバを介して情報の授受を行うための電子メール送信方法であって、
    前記通信端末が、
    第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを通信ネットワーク網へ送信するステップ、を含み、
    前記送信側メールサーバが、
    前記通信端末からの電子メールを受信するステップと、
    管理装置から、要求により、受信した電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に対応する事業者情報を取得するステップと、
    取得した事業者情報に対応する接続先のメールサーバへ前記仮メールアドレス宛ての電子メールを送信するステップと、を含む、
    電子メール送信方法。
  5. 前記通信端末は、第2加入者識別情報が割り当てられた第2携帯電話端末であり、前記管理装置は、前記第2携帯電話端末からの電子メールを前記送信側メールサーバへ送信する通信制御装置であり、
    前記事業者情報を取得するステップは、前記通信制御装置から、前記電子メールに対応する第2加入者識別情報とともに前記事業者情報を取得し
    前記電子メールを送信するステップは、取得された第2加入者識別情報を前記仮メールアドレス内に含めて、当該仮メールアドレス宛ての電子メールを送信する、
    請求項4に記載の電子メール送信方法。
  6. 第1加入者識別情報および正規メールアドレスが割り当てられた第1携帯電話端末と受信側メールサーバとの間で通信制御装置を介して情報の授受を行うための電子メール受信方法であって、
    前記受信側メールサーバが、
    前記第1携帯電話端末に割り当てられた第1加入者識別情報、および、当該第1携帯電話端末に割り当てられた正規メールアドレス内のドメイン名とは異なる仮ドメイン名を含む仮メールアドレスを宛先メールアドレスとする電子メールを受信するステップと、
    受信した電子メールに指定された仮メールアドレス内の第1加入者識別情報に基づいて、第1携帯電話端末の第1加入者識別情報、正規メールアドレスおよび位置情報を記憶する加入者情報記憶部を有するホームメモリ装置に対して、前記第1携帯電話端末の正規メールアドレスおよび位置情報の取得を要求して、当該正規メールアドレスおよび位置情報を取得するステップと、
    取得した正規メールアドレスおよび位置情報を基に、前記電子メールを前記第1携帯電話端末へ送信するステップと、を含み、
    前記第1携帯電話端末が、前記受信側メールサーバからの電子メールを無線基地局を介して受信するステップと、
    を含む電子メール受信方法。
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